(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-29
(45)【発行日】2024-09-06
(54)【発明の名称】収集可能物を認証、格付け、および封入するための装置およびシステム
(51)【国際特許分類】
B65D 85/18 20060101AFI20240830BHJP
B65D 25/20 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
B65D85/18 M
B65D25/20 P
(21)【出願番号】P 2023501357
(86)(22)【出願日】2021-07-07
(86)【国際出願番号】 US2021040737
(87)【国際公開番号】W WO2022011044
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2024-07-08
(32)【優先日】2020-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523007199
【氏名又は名称】エスジーシーシー, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ドルマヤン, ジョン ホーヴィグ
【審査官】宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0245598(US,A1)
【文献】実開昭63-21287(JP,U)
【文献】実開昭62-197575(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第113854705(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/18
B65D 25/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースであって、前記ケースは、
収集可能物の一部を封入するように寸法を決定された第1のシェルであって、前記第1のシェルは、
凹状の第1の縁を有する平面の第1の端部と、
前記平面の第1の端部の前記
凹状の第1の縁において、前記平面の第1の端部に取り付けられた壁
であって、前記壁は、前記収集可能物の前記
一部を包囲するように寸法を決定されている、
壁と
前記壁の表面に取り付けられた第1の対のチャネルと、
前記壁の前記表面に取り付けられた第2の対のチャネルであって、前記第2の対のチャネルは、前記第1の対のチャネルと異なる、第2の対のチャネルと
を備えている、第1のシェルと
靴型であって、前記靴型は、
前記収集可能物の中に挿入されるように寸法を決定された足の形状の部分であって、前記足の形状の部分は、前記収集可能物を支持するように構成されている、足の形状の部分と、
前記足の形状の部分に取り付けられた端部部分
であって、前記端部部分は、前記第1のシェルが前記靴型を支持するように、
前記第1の対のチャネル間の定位置にスライドするように構成されている、
端部部分と
を備えている、靴型と、
安定器であって、
前記安定器は、前記端部部分と異なり、前記安定器は、
前記第1のシェルが前記安定器を支持するように、
前記第2の対のチャネル間の定位置にスライドすることと
前記ケースによって封入される相手方の収集可能物に対して前記収集可能物を保持することと
を行うように構成されている、安定器と、
前記ケースを密封するように構成された第2のシェル
であって、前記第2のシェルは、前記収集可能物が前記ケースによって封入されるように、前記壁の縁上に設置されるように寸法を決定された平面の第2の端部を備え、前記平面の第2の端部は、前記凹状の第1の縁と整列させられるように寸法を決定された凹状の第2の縁を有し、それによって、前記ケースは、相手方のケース上にスタックされるように構成されている、
第2のシェルと
を備えている、ケース。
【請求項2】
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに取り付けられた1つ以上のセキュリティタブをさらに備え、前記1つ以上のセキュリティタブは、前記平面の第2の端部に近接し、前記
1つ以上のセキュリティタブは、前記ケースを開放するための試みを検出することに応答して、ポキッと折れるように構成された不正開封シールを備えている、請求項1に記載のケース。
【請求項3】
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルは、前記収集可能物が、前記ケースの外側から視認可能であるように、透明である、請求項1に記載のケース。
【請求項4】
前記第1のシェルは、前記壁の表面に取り付けられた1つ以上のチャネルをさらに備え、前記1つ以上のチャネルは、
前記靴型の前記端部部分が、
前記第1のシェルが前記靴型を支持する
ように、前記1つ以上のチャネルにおける定位置にスライド可能であり、
前記安定器が、
前記第1のシェルが前記安定器を支持する
ように、前記1つ以上のチャネルにおける定位置にスライド可能である
ように、間隔を置かれている、請求項1に記載のケース。
【請求項5】
前記ケースは、
前記ケースが前記第2のシェルによって密封されると、実質的に気密であり、
前記収集可能物の劣化を低減させるために選択された不活性ガスで充填される
ようにさらに構成されている、請求項1に記載のケース。
【請求項6】
前記安定器は、前記収集可能物を保持するように構成され、それによって、前記収集可能物は、前記第1のシェルおよび前記第2のシェルに触れることを防止される、請求項1に記載のケース。
【請求項7】
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに組み込まれたフィルタであって、前記フィルタは、前記ケースから水分を除去するように構成されている、フィルタと、
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに組み込まれたセンサと
をさらに備え、
前記センサは、
前記ケース内の湿度を監視することと、
閾値湿度を超える前記湿度に応答して、アラームを信号で知らせることと
を行うように構成されている、請求項1に記載のケース。
【請求項8】
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに組み込まれた防湿障壁をさらに備え、前記防湿障壁は、水分が前記ケースに進入することを防止するように構成されている、請求項1に記載のケース。
【請求項9】
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルは、
前記収集可能物の腐食を阻止し、
前記ケース内のカビおよび白カビの形成を防止する
ように処理されている、請求項1に記載のケース。
【請求項10】
前記第1のシェルまたは前記第2のシェル上にインプリントされた
バーコードまたはラベルをさらに備え、
前記
バーコードまたは前記ラベルは、前記収集可能物のグレードまたは前記収集可能物の独特の識別を規定し、
前記
バーコードまたは前記ラベルは、走査デバイスによって読み取り可能である、請求項1に記載のケース。
【請求項11】
ケースであって、前記ケースは、
収集可能物の一部を封入するように寸法を決定された第1のシェルであって、前記第1のシェルは、
平面の第1の端部と、
前記平面の第1の端部の縁において、前記平面の第1の端部に取り付けられた壁
であって、前記壁は、前記収集可能物の前記
一部を包囲するように寸法を決定されている、
壁と、
前記壁の表面に取り付けられた第1の対のチャネルおよび第2の対のチャネルと
を備えている、第1のシェルと、
靴型であって、前記靴型は、端部部分を備え、前記端部部分は、前記第1のシェルが前記靴型を支持するように、前記第1の対のチャネル間の定位置にスライドするように構成されている、靴型と、
安定器であって、前記安定器は、前記端部部分と異なり、前記安定器は、前記第1のシェルが前記安定器を支持するように、前記第2の対のチャネル間の定位置にスライドするように構成されている、安定器と、
前記ケースを密封するように構成された第2のシェル
であって、前記第2のシェルは、平面の第2の端部を備え、前記平面の第2の端部は、前記収集可能物が前記ケースによって封入されるように、前記壁上に設置されるように寸法を決定されている、
第2のシェルと
を備えている、ケース。
【請求項12】
前記安定器は、前記ケースによって封入される相手方の収集可能物に対して前記収集可能物を保持する
ようにさらに構成されている、請求項11に記載のケース。
【請求項13】
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに取り付けられた1つ以上のセキュリティタブをさらに備え、前記1つ以上のセキュリティタブは、前記平面の第2の端部に近接し、前記
1つ以上のセキュリティタブは、不正開封シールを備え、
前記不正開封シールは、前記ケースを開放するための試みを検出することに応答して、ポキッと折れるように構成されている、請求項11に記載のケース。
【請求項14】
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルは、前記収集可能物が前記ケースの外側から視認可能であるように、透明である、請求項
11に記載のケース。
【請求項15】
前記第1のシェルは、前記壁の表面に取り付けられた1つ以上のチャネルをさらに備え、前記1つ以上のチャネルは、
前記靴型の前記端部部分が、
前記第1のシェルが前記靴型を支持する
ように、前記1つ以上のチャネルにおける定位置にスライド可能であり、
前記安定器が、
前記第1のシェルが前記安定器を支持する
ように、前記1つ以上のチャネルにおける定位置にスライド可能である
ように、間隔を置かれている、請求項11に記載のケース。
【請求項16】
前記ケースは、
前記ケースが前記第2のシェルによって密封されると、実質的に気密であり、
前記収集可能物の劣化を低減させるために選択された不活性ガスで充填される
ようにさらに構成されている、請求項11に記載のケース。
【請求項17】
前記安定器は、前記収集可能物が前記第1のシェルおよび前記第2のシェルに触れることを防止するように、前記収集可能物を保持するように構成され
ている、請求項11に記載のケース。
【請求項18】
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに組み込まれたフィルタであって、前記フィルタは、前記ケースから水分を除去するように構成されている、フィルタと、
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに組み込まれたセンサと
をさらに備え、
前記センサは、
前記ケース内の湿度を監視することと、
閾値湿度を超える前記湿度に応答して、アラームを信号で知らせることと
を行うように構成されている、請求項11に記載のケース。
【請求項19】
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに組み込まれた防湿障壁をさらに備え、前記防湿障壁は、水分が前記ケースに進入することを防止するように構成されている、請求項11に記載のケース。
【請求項20】
前記平面の第1の端部および前記平面の第2の端部の各々は、三角形形状および丸みを帯びた角を有する、請求項11に記載のケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年7月7日に出願された米国仮特許出願第63/049,011号の優先権を主張する。本願は、それらの全内容が参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる2021年7月6日に出願された米国特許出願第17/368,642号、および2021年7月6日に出願された米国特許出願第17/368,633号も参照することによって組み込む。
【0002】
(発明の分野)
本説明は、概して、コレクタによって興味があり、収集する価値のあるアイテムに関し、具体的に、収集可能物を認証、格付け、および封入するための装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
収集可能なアイテムの価値は、時として、そのようなアイテムの真正性、条件、またはグレードに基づいて、変動し得る。真正性が、アイテムの来歴によって、および/またはアイテムの既知の真正アイテムとの比較によって、確立されることができる。アイテムが、来歴を確立するための十分な所有権のつながりを欠いている限り、および/または、既知の真正アイテムのそれらから外れる特徴を有する限り、アイテムは、偽造品と見なされ得る。そのようなアイテムの条件は、時として、アイテムのグレードと称される。アイテムは、新しい、使用済みである、良好な状態にある等として説明され得る。異なる格付けシステムが、種々のクラスのアイテムに適用されることができる。しかしながら、割り当てられたグレードは、公正な比較がアイテムの間で行われることができるように、全てのそのようなアイテムにわたって一貫して、かつ客観的に適用されない場合、殆ど価値がない。例えば、「優れた」アイテムは、常に、同じ品質であるべきである。
【0004】
さらに、その価値を保つために、アイテムに関して、グレードは、保存されなければならない。そのようなアイテムの過剰な(または、ある場合に、任意の)使用および/または不良な保管は、アイテムの品質の劣化をもたらし得る。そのような場合、アイテムは、より低いグレードに再分類され、価値の損失をもたらすはずである。これは、そのようなアイテムを収集することに関するある意欲が、希少性および望ましさのような要因に起因して、経時的な価値の増加を予期してアイテムの品質を保存することであるので、懸念事項であり得る。
【0005】
収集可能なアイテムの一貫した確かな認証、格付け、および保存を提供することが有利であろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
収集可能物を認証、格付け、および封入するための装置およびシステムが、開示される。いくつかの実施形態では、システムが、走査デバイスによって走査された収集可能物の真正性およびグレードを説明する情報を発生させるように構成された走査デバイスを含む。コンピュータデバイスが、走査デバイスに通信可能に結合され、情報から特徴ベクトルを抽出するように構成される。特徴ベクトルは、第1の特徴の組と、第2の特徴の組とを含む。第1の特徴の組は、収集可能なアイテムの真正性プロファイルに合致させられる。真正性プロファイルの各真正性プロファイルは、複数の特徴にわたって、収集可能なアイテムのうちの少なくとも1つの収集可能なアイテムを特性評価する。信頼度スコアが、真正性プロファイルに基づいて、収集可能物の真正性に対して発生させられる。第2の特徴の組は、収集可能なアイテムのグレードプロファイルに合致させられる。収集可能物のグレードを説明するグレードスコアが、グレードプロファイルに基づいて、発生させられる。収集可能物のグレードは、グレードスコアに基づいて、決定される。ディスプレイデバイスが、コンピュータデバイスに通信可能に結合され、グレードおよび信頼度スコアのグラフ表現を発生させるように構成される。
【0007】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムが、走査デバイスによって走査された収集可能物の真正性およびグレードを説明する情報を発生させる。特徴ベクトルが、情報から抽出される。特徴ベクトルは、第1の特徴の組と、第2の特徴の組とを含む。コンピュータシステムは、収集可能なアイテムの真正性プロファイルに第1の特徴の組を合致させる。各真正性プロファイルは、複数の特徴にわたって、少なくとも1つの収集可能なアイテムを特性評価する。コンピュータシステムは、真正性プロファイルに基づいて、収集可能物の真正性に対する信頼度スコアを発生させる。コンピュータシステムは、収集可能なアイテムのグレードプロファイルに第2の特徴の組を合致させる。収集可能物のグレードを説明するグレードスコアが、グレードプロファイルに基づいて、発生させられる。コンピュータシステムは、グレードスコアに基づいて、収集可能物のグレードを決定する。グレードおよび信頼度スコアのグラフ表現が、ディスプレイデバイスに伝送される。
【0008】
いくつかの実施形態では、コンピュータ読み取り可能な非一過性記憶媒体が、1つ以上のコンピュータプロセッサによって実行されると、1つ以上のコンピュータプロセッサに、走査デバイスによって走査された収集可能物の真正性およびグレードを説明する情報を発生させるコンピュータ命令を記憶する。特徴ベクトルが、情報から抽出される。特徴ベクトルは、第1の特徴の組と、第2の特徴の組とを含む。第1の特徴の組は、収集可能なアイテムの真正性プロファイルに合致させられる。各真正性プロファイルは、複数の特徴にわたって、少なくとも1つの収集可能なアイテムを特性評価する。信頼度スコアが、真正性プロファイルに基づいて、収集可能物の真正性に対して発生させられる。第2の特徴の組は、収集可能なアイテムのグレードプロファイルに合致させられる。収集可能物のグレードを説明するグレードスコアが、グレードプロファイルに基づいて、発生させられる。収集可能物のグレードは、グレードスコアに基づいて、決定される。グレードおよび信頼度スコアのグラフ表現が、ディスプレイデバイスに伝送される。
【0009】
いくつかの実施形態では、ケースが、収集可能物の一部を封入するように寸法を決定された第1のシェルを含む。第1のシェルは、凹状の第1の縁を有する平面の第1の端部を含む。壁が、平面の第1の端部の第1の縁において、平面の第1の端部に取り付けられる。壁は、収集可能物の一部を包囲するように寸法を決定される。靴型が、収集可能物の中に挿入されるように寸法を決定された足の形状の部分を含む。靴型は、収集可能物を支持するように構成される。端部部分が、足の形状の部分に取り付けられ、第1のシェルが靴型を支持するように、壁に寄りかかるように構成される。安定器が、第1のシェルが安定器を支持するように、壁に寄りかかるように構成される。安定器は、ケースによって封入される相手方の収集可能物に対して収集可能物を保持する。第2のシェルが、ケースを密封するように構成される。第2のシェルは、収集可能物が、ケースによって封入されるように、壁の縁上に設置されるように寸法を決定された平面の第2の端部を含む。平面の第2の端部は、ケースが、相手方のケース上にスタックされるように構成されるように、凹状の第1の縁と整列させられるように寸法を決定された凹状の第2の縁を有する。
【0010】
いくつかの実施形態では、ケースが、収集可能物の一部を封入するように寸法を決定された第1のシェルを含む。第1のシェルは、平面の第1の端部を含む。壁が、平面の第1の端部の縁において、平面の第1の端部に取り付けられる。壁は、収集可能物の一部を包囲するように寸法を決定される。第2のシェルが、ケースを密封するように構成される。第2のシェルは、収集可能物が、ケースによって封入されるように、壁上に設置されるように寸法を決定された平面の第2の端部を含む。
【0011】
これらおよび他の側面、特徴、および実装は、機能を実施するための方法、装置、システム、コンポーネント、プログラム製品、手段、またはステップとして、かつ他の方法で、表されることができる。
【0012】
これらおよび他の側面、特徴、および実装は、請求項を含む以下の説明から明白であろう。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
ケースであって、前記ケースは、
収集可能物の一部を封入するように寸法を決定された第1のシェルであって、前記第1のシェルは、
凹状の第1の縁を有する平面の第1の端部と、
前記平面の第1の端部の前記第1の縁において、前記平面の第1の端部に取り付けられた壁と
を備え、
前記壁は、前記収集可能物の前記部分を包囲するように寸法を決定されている、第1のシェルと
靴型であって、前記靴型は、
前記収集可能物の中に挿入されるように寸法を決定された足の形状の部分であって、前記足の形状の部分は、前記収集可能物を支持するように構成されている、足の形状の部分と、
前記足の形状の部分に取り付けられた端部部分と
を備え、
前記端部部分は、前記第1のシェルが前記靴型を支持するように、前記壁に寄りかかるように構成されている、靴型と、
安定器であって、前記安定器は、
前記第1のシェルが前記安定器を支持するように、前記壁に寄りかかることと
前記ケースによって封入される相手方の収集可能物に対して前記収集可能物を保持することと
を行うように構成されている、安定器と、
前記ケースを密封するように構成された第2のシェルと
を備え、
前記第2のシェルは、前記収集可能物が前記ケースによって封入されるように、前記壁の縁上に設置されるように寸法を決定された平面の第2の端部を備え、前記平面の第2の端部は、前記凹状の第1の縁と整列させられるように寸法を決定された凹状の第2の縁を有し、それによって、前記ケースは、相手方のケース上にスタックされるように構成されている、ケース。
(項目2)
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに取り付けられた1つ以上のセキュリティタブをさらに備え、前記1つ以上のセキュリティタブは、前記平面の第2の端部に近接し、前記セキュリティタブは、前記ケースを開放するための試みを検出することに応答して、ポキッと折れるように構成された不正開封シールを備えている、項目1に記載のケース。
(項目3)
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルは、前記収集可能物が、前記ケースの外側から視認可能であるように、透明である、項目1に記載のケース。
(項目4)
前記第1のシェルは、前記壁の表面に取り付けられた1つ以上のチャネルをさらに備え、前記1つ以上のチャネルは、
前記靴型の前記端部部分が、前記靴型を支持するために、前記第1のシェルのための前記1つ以上のチャネルにおける定位置にスライド可能であり、
前記安定器が、前記安定器を支持するために、前記第1のシェルのための前記1つ以上のチャネルにおける定位置にスライド可能である
ように、間隔を置かれている、項目1に記載のケース。
(項目5)
前記ケースは、前記ケースが前記第2のシェルによって密封されると、実質的に気密であり、前記収集可能物の劣化を低減させるために選択された不活性ガスで充填されるようにさらに構成されている、項目1に記載のケース。
(項目6)
前記安定器は、前記収集可能物を保持するように構成され、それによって、前記収集可能物は、前記第1のシェルおよび前記第2のシェルに触れることを防止される、項目1に記載のケース。
(項目7)
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに組み込まれたフィルタであって、前記フィルタは、前記ケースから水分を除去するように構成されている、フィルタと、
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに組み込まれたセンサと
をさらに備え、
前記センサは、
前記ケース内の湿度を監視することと、
閾値湿度を超える前記湿度に応答して、アラームを信号で知らせることと
を行うように構成されている、項目1に記載のケース。
(項目8)
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに組み込まれた防湿障壁をさらに備え、前記防湿障壁は、水分が前記ケースに進入することを防止するように構成されている、項目1に記載のケース。
(項目9)
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルは、前記収集可能物の腐食を阻止し、前記ケース内のカビおよび白カビの形成を防止するように処理されている、項目1に記載のケース。
(項目10)
前記第1のシェルまたは前記第2のシェル上にインプリントされたクイックレスポンス(QR)コード(登録商標)またはラベルをさらに備え、
前記QRコード(登録商標)または前記ラベルは、前記収集可能物のグレードまたは前記収集可能物の独特の識別を規定し、
前記QRコード(登録商標)または前記ラベルは、走査デバイスによって読み取り可能である、項目1に記載のケース。
(項目11)
ケースであって、前記ケースは、
収集可能物の一部を封入するように寸法を決定された第1のシェルであって、前記第1のシェルは、
平面の第1の端部と、
前記平面の第1の端部の縁において、前記平面の第1の端部に取り付けられた壁と
を備え、
前記壁は、前記収集可能物の前記部分を包囲するように寸法を決定されている、第1のシェルと、
前記ケースを密封するように構成された第2のシェルと
を備え、
前記第2のシェルは、平面の第2の端部を備え、前記平面の第2の端部は、前記収集可能物が前記ケースによって封入されるように、前記壁上に設置されるように寸法を決定されている、ケース。
(項目12)
靴型をさらに備え、前記靴型は、
前記収集可能物の中に挿入されるように寸法を決定され、前記収集可能物を支持するように構成された足の形状の部分と、
前記第1のシェルが前記靴型を支持するように、前記足の形状の部分に取り付けられ、前記壁に寄りかかるように構成された端部部分と
を備えている、項目11に記載のケース。
(項目13)
安定器をさらに備え、前記安定器は、
前記第1のシェルが前記安定器を支持するように、前記壁に寄りかかることと、
前記ケースによって封入される相手方の収集可能物に対して前記収集可能物を保持することと
を行うように構成されている、項目11に記載のケース。
(項目14)
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに取り付けられた1つ以上のセキュリティタブをさらに備え、前記1つ以上のセキュリティタブは、前記平面の第2の端部に近接し、前記セキュリティタブは、不正開封シールを備え、不正開封シールは、前記ケースを開放するための試みを検出することに応答して、ポキッと折れるように構成されている、項目11に記載のケース。
(項目15)
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルは、前記収集可能物が前記ケースの外側から視認可能であるように、透明である、項目1に記載のケース。
(項目16)
前記第1のシェルは、前記壁の表面に取り付けられた1つ以上のチャネルをさらに備え、前記1つ以上のチャネルは、
前記靴型の前記端部部分が、前記靴型を支持するために、前記第1のシェルのための前記1つ以上のチャネルにおける定位置にスライド可能であり、
前記安定器が、前記安定器を支持するために、前記第1のシェルのための前記1つ以上のチャネルにおける定位置にスライド可能である
ように、間隔を置かれている、項目11に記載のケース。
(項目17)
前記ケースは、前記ケースが前記第2のシェルによって密封されると、実質的に気密であり、前記収集可能物の劣化を低減させるために選択された不活性ガスで充填されるようにさらに構成されている、項目11に記載のケース。
(項目18)
前記収集可能物が前記第1のシェルおよび前記第2のシェルに触れることを防止するように、前記収集可能物を保持するように構成された安定器をさらに備えている、項目11に記載のケース。
(項目19)
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに組み込まれたフィルタであって、前記フィルタは、前記ケースから水分を除去するように構成されている、フィルタと、
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに組み込まれたセンサと
をさらに備え、
前記センサは、
前記ケース内の湿度を監視することと、
閾値湿度を超える前記湿度に応答して、アラームを信号で知らせることと
を行うように構成されている、項目11に記載のケース。
(項目20)
前記第1のシェルまたは前記第2のシェルに組み込まれた防湿障壁をさらに備え、前記防湿障壁は、水分が前記ケースに進入することを防止するように構成されている、項目11に記載のケース。
(項目21)
システムであって、前記システムは、
走査デバイスであって、前記走査デバイスは、前記走査デバイスによって走査された収集可能物の真正性およびグレードを説明する情報を発生させるように構成されている、走査デバイスと、
前記走査デバイスに通信可能に結合されたコンピュータデバイスであって、前記コンピュータデバイスは、
前記情報から特徴ベクトルを抽出することであって、前記特徴ベクトルは、第1の特徴の組と第2の特徴の組とを備えている、ことと、
前記第1の特徴の組を収集可能なアイテムの真正性プロファイルに合致させることであって、前記真正性プロファイルの各真正性プロファイルは、複数の特徴にわたって、前記収集可能なアイテムのうちの少なくとも1つの収集可能なアイテムを特性評価する、ことと、
前記真正性プロファイルに基づいて、前記収集可能物の前記真正性に対する信頼度スコアを発生させることと、
前記第2の特徴の組を前記収集可能なアイテムのグレードプロファイルに合致させることと、
前記グレードプロファイルに基づいて、前記収集可能物の前記グレードを説明するグレードスコアを発生させることと、
前記グレードスコアに基づいて、前記収集可能物の前記グレードを決定することと
を行うように構成されている、コンピュータデバイスと、
前記コンピュータデバイスに通信可能に結合されたディスプレイデバイスと
を備え、
前記ディスプレイデバイスは、前記グレードおよび前記信頼度スコアのグラフ表現を発生させるように構成されている、システム。
(項目22)
前記走査デバイスは、光、音、またはX線のうちの少なくとも1つを使用して、前記情報を発生させるように構成されている、項目21に記載のシステム。
(項目23)
前記第1の特徴の組は、前記収集可能物の形状、少なくとも1つのパネルの色、ロゴ、トレッドパターン、着色、スペクトル特徴、サイズ、ブランド、型、またはモデルのうちの少なくとも1つを説明する、項目21に記載のシステム。
(項目24)
前記第2の特徴の組は、前記収集可能物のパネルにおける一貫性のない色、縫い目誤差、組み立てにおける過剰な糊、皮革における襞、色の退色、材料にわたる色の一貫性、表面質感、縫い目品質、仕上がり、またはひも品質のうちの少なくとも1つを説明する、項目21に記載のシステム。
(項目25)
前記収集可能物は、靴である、項目21に記載のシステム。
(項目26)
前記コンピュータデバイスは、
前記信頼度スコアが信頼度スコア閾値未満であることを決定することと、
前記信頼度スコアが信頼度スコア閾値未満であることを決定することに応答して、前記ディスプレイデバイスにメッセージを伝送することと
を行うようにさらに構成されている、項目21に記載のシステム。
(項目27)
前記グレードプロファイルは、漸増的に配置された点の範囲を規定し、前記グレードスコアは、前記点の範囲内の表示および特定の点数に関連付けられている、項目21に記載のシステム。
(項目28)
前記コンピュータデバイスに通信可能に結合された印刷デバイスをさらに備え、
前記印刷デバイスは、前記収集可能物を封入するケース上にラベルを印刷するように構成され、前記ラベルは、前記グレードまたは前記信頼度スコアのうちの少なくとも1つを規定し、前記ラベルは、前記走査デバイスによって読み取り可能である、項目21に記載のシステム。
(項目29)
前記コンピュータデバイスは、専門家によって提供される標識された訓練データからの前記信頼度スコアを受信するようにさらに構成されている、項目21に記載のシステム。
(項目30)
前記コンピュータデバイスは、機械学習モジュールを備え、
前記機械学習モジュールは、前記第2の特徴の組に基づいて、前記グレードスコアを提供するように構成され、前記機械学習モジュールは、前記グレードプロファイルに基づいて訓練されている、項目21に記載のシステム。
(項目31)
方法であって、前記方法は、
コンピュータシステムによって、走査デバイスによって走査された収集可能物の真正性およびグレードを説明する情報を生成することと、
前記コンピュータシステムによって、前記情報から特徴ベクトルを抽出することであって、前記特徴ベクトルは、第1の特徴の組と第2の特徴の組とを備えている、ことと、
前記コンピュータシステムによって、前記第1の特徴の組を収集可能なアイテムの真正性プロファイルに合致させることであって、各真正性プロファイルは、複数の特徴にわたって、少なくとも1つの収集可能なアイテムを特性評価する、ことと、
前記コンピュータシステムによって、前記真正性プロファイルに基づいて、前記収集可能物の前記真正性に対する信頼度スコアを生成することと、
前記コンピュータシステムによって、前記第2の特徴の組を前記収集可能なアイテムのグレードプロファイルに合致させることと、
前記コンピュータシステムによって、前記グレードプロファイルに基づいて、前記収集可能物の前記グレードを説明するグレードスコアを生成することと、
前記コンピュータシステムによって、前記グレードスコアに基づいて、前記収集可能物の前記グレードを決定することと、
前記コンピュータシステムによって、前記グレードおよび前記信頼度スコアのグラフ表現をディスプレイデバイスに伝送することと
を含む、方法。
(項目32)
前記情報は、光、音、またはX線のうちの少なくとも1つを使用して発生させられる、項目31に記載の方法。
(項目33)
前記第1の特徴の組は、前記収集可能物の形状、少なくとも1つのパネルの色、ロゴ、トレッドパターン、着色、スペクトル特徴、サイズ、ブランド、型、またはモデルのうちの少なくとも1つを説明する、項目31に記載の方法。
(項目34)
前記第2の特徴の組は、前記収集可能物のパネルにおける一貫性のない色、縫い目誤差、組み立てにおける過剰な糊、皮革における襞、色の退色、材料にわたる色の一貫性、表面質感、縫い目品質、仕上がり、またはひも品質のうちの少なくとも1つを説明する、項目31に記載の方法。
(項目35)
前記コンピュータシステムによって、前記信頼度スコアが信頼度スコア閾値未満であることを決定することと、
前記コンピュータシステムによって、前記信頼度スコアが信頼度スコア閾値未満であることを決定することに応答して、前記ディスプレイデバイスにメッセージを伝送することと
をさらに含む、項目31に記載の方法。
(項目36)
前記グレードプロファイルは、漸増的に配置された点の範囲を規定し、前記グレードスコアは、前記点の範囲内の表示および特定の点数に関連付けられている、項目31に記載の方法。
(項目37)
前記グレードスコアは、デジタルスコアであり、前記方法は、
前記コンピュータシステムによって、近距離無線通信(NFC)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)、または無線自動識別(RFID)のうちの少なくとも1つを使用して、前記収集可能物を封入するケース上に前記デジタルスコアを記憶することをさらに含む、項目31に記載の方法。
(項目38)
前記コンピュータシステムによって、専門家によって提供される標識された訓練データからの前記信頼度スコアを受信することをさらに含む、項目31に記載の方法。
(項目39)
前記グレードスコアを生成することは、前記コンピュータシステムの機械学習モジュールによって、前記第2の特徴の組に基づいて、前記グレードスコアを提供することを含み、前記機械学習モジュールは、前記グレードプロファイルに基づいて訓練されている、項目31に記載の方法。
(項目40)
コンピュータ命令を記憶しているコンピュータ読み取り可能な非一過性記憶媒体であって、前記命令は、1つ以上のコンピュータプロセッサによって実行されると、
走査デバイスによって走査された収集可能物の真正性およびグレードを説明する情報を発生させることと、
前記情報から特徴ベクトルを抽出することであって、前記特徴ベクトルは、第1の特徴の組と第2の特徴の組とを備えている、ことと、
前記第1の特徴の組を収集可能なアイテムの真正性プロファイルに合致させることであって、各真正性プロファイルは、複数の特徴にわたって、少なくとも1つの収集可能なアイテムを特性評価する、ことと、
前記真正性プロファイルに基づいて、前記収集可能物の前記真正性に対する信頼度スコアを発生させることと、
前記第2の特徴の組を前記収集可能なアイテムのグレードプロファイルに合致させることと、
前記グレードプロファイルに基づいて、前記収集可能物の前記グレードを説明するグレードスコアを発生させることと、
前記グレードスコアに基づいて、前記収集可能物の前記グレードを決定することと、
ディスプレイデバイスに前記グレードおよび前記信頼度スコアのグラフ表現を伝送することと
を前記1つ以上のコンピュータプロセッサに行わせる、コンピュータ読み取り可能な非一過性記憶媒体。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、1つ以上の実施形態による収集可能物を認証、格付け、および封入するためのシステムを図示するブロック図である。
【0014】
【
図2】
図2は、1つ以上の実施形態による認証され、格付けされ、および封入された収集可能物の斜視図を図示する。
【0015】
【
図3】
図3は、1つ以上の実施形態による認証され、格付けされ、および封入された収集可能物のためのラベルを図示する。
【0016】
【
図4】
図4は、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースのコンポーネントの斜視図を図示する。
【0017】
【
図5A】
図5Aは、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースの斜視図を図示する。
【0018】
【
図5B】
図5Bは、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースの一部の斜視図を図示する。
【0019】
【
図5C】
図5Cは、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースの一部の斜視図を図示する。
【0020】
【
図6】
図6は、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースの平面図を図示する。
【0021】
【
図7】
図7は、1つ以上の実施形態による収集可能物を認証し、格付けするためのプロセスを図示するフロー図である。
【0022】
【
図8】
図8は、1つ以上の実施形態による例示的コンピュータシステムを図示するブロック図である。
【0023】
【
図9A】
図9Aは、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースの斜視図を図示する。
【0024】
【
図9B】
図9Bは、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースの斜視図を図示する。
【0025】
【
図10】
図10は、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースの斜視図を図示する。
【0026】
【
図11】
図11は、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースの上面図を図示する。
【0027】
【
図12】
図12は、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースの斜視図を図示する。
【0028】
【
図13】
図13は、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースの斜視図を図示する。
【0029】
【
図14】
図14は、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースの斜視図を図示する。
【0030】
【
図15】は、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースの側面図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の説明では、解説の目的のために、多数の具体的詳細が、本実施形態の完全な理解を提供するために記載される。しかしながら、本実施形態は、これらの具体的詳細を伴わずに実践され得ることが、明白であろう。
【0032】
本書は、収集可能物を認証、格付け、および封入するためのシステムおよび装置を提示する。収集可能物は、コレクタが興味のあるアイテム、または、例えば、独特の運動靴、置物、野球カード、コイン、玩具、人形等、コレクタによって高く評価され、求められるアイテムを指す。収集可能物の価値を決定するために、それは、認証され、格付けされる。格付けは、その価値を決定することにおける主要な要因のうちの1つである、収集可能物のグレードまたは条件を決定するプロセスを指す。例えば、収集可能物のグレードは、保存状態、光沢、色、または魅力等の基準によって、決定されることができる。
【0033】
認証は、収集可能物が、本物の独特のアイテムまたは本物の法的複製品であることを決定するプロセスを指す。認証は、収集可能物についての具体的詳細(それが生成されたときおよび方法、収集可能物の生成に関わりのある人々または企業の名前、収集可能物の寸法、または収集可能物または芸術家のいずれかについての具体的または関連した情報のいずれかを含む参考書籍、雑誌、または類似リソースの名前等)を検証することに基づくことができる。認証プロセスは、真正性認証書または資格があることを言明するラベル、および認証書を著したエンティティの完全連絡先情報をもたらし得る。ラベルまたは認証書は、それについての登録番号を有し得る。封入は、摩耗および環境、例えば、直射日光、水分等からそれを保護する様式におけるケースまたはカバー内での収集可能物の保管を指す。
【0034】
本明細書に説明される実施形態を使用して、収集可能物を認証し、格付けするためのシステムおよび装置の利点および利益は、詐欺の防止と、保険目的のための収集可能物の査定と、価値の自動化された決定とを含む。さらに、来歴およびグレードは、収集可能物とともにデジタルで記憶および伝送され得る。本明細書に説明される実施形態を使用して、収集可能物を封入するための装置の利点および利益は、摩耗の防止と、一貫した温度における保管と、一貫した相対的湿度における保管とを含む。本明細書に開示される収集可能物を封入するためのケースは、直射日光を回避し、ゆがみを防止し、収集可能物を陳列することが可能である。さらに、カビおよび虫害および接触損傷が、防止される。開示される靴型の設計は、収集可能物の形状を維持し、その材料のしわが寄ることを回避する。靴型はまた、収集可能物内の水分を吸収し、臭気を防止し、陳列のための安定性を収集可能物に提供する。さらに、開示される安定器は、収集可能物を押し離し、靴底対靴底の接触を防止し、したがって、摩耗から収集可能物を保護し、そのグレードを保存する。開示されるセキュリティタブは、壊れて開き、ケースが開けられたとき、または不正開封されたときを示す。したがって、セキュリティタブ504、508は、収集可能物が再び格付けされる必要があるかどうかの指示を提供する。
【0035】
図1は、1つ以上の実施形態による収集可能物112を認証、格付け、および封入するためのシステム100を図示するブロック図である。システム100は、
図8を参照してさらに詳細に図示および説明される例示的コンピュータシステム800のコンポーネントを使用して、実装され得る。同様に、他の実施形態は、異なる(および/または追加の)コンポーネントを含むか、または、異なる様式で接続される。
【0036】
いくつかの実施形態では、システム100は、走査デバイス114を含み、走査デバイス114は、走査デバイス114によって走査される収集可能物112の真正性およびグレードを説明する情報を発生させるように構成されている。走査デバイス114から、コンピュータデバイス110は、収集可能物112についての情報(アイテムの特徴、アイテムの寸法、収集可能物112が作られている材料に関する色、質感、およびスペクトルおよび他の非破壊的に取得される情報等)を受信する。コンピュータデバイス110は、走査された情報を受信し、そのような情報を分類するために、そのような撮像された情報を処理する。
【0037】
図1に描写される例示的収集可能物112は、一対の靴である。収集可能な靴は、バスケットボール靴、クリート靴、正装用靴等を含み得る。システム100は、書籍、CD、ポスタ、骨董品等の靴以外の異なるタイプの収集可能物を認証し、格付けすることができる。いくつかの実施形態では、走査デバイス114は、光、音、またはX線のうちの少なくとも1つを使用して、情報を発生させるように構成される。例えば、走査デバイスは、カメラ、ビデオカメラ、赤外線カメラ、光学スキャナ、X線スキャナ、オーディオ信号を感知するマイクロホン、超音波マシン等であり得る。走査デバイス114によって発生させられる情報は、デジタル情報であり、ブランド名、欠陥(例えば、パネルにおける一貫性のない色、縫い目誤差、組み立てにおける過剰な糊、皮革における襞等)、または収集可能物に組み込まれるか、または、その上に印刷されたクイックレスポンス(QR)コード(登録商標)から走査される来歴情報を表し得る。他の実施形態では、走査デバイス114は、システム100の一部ではない:システム100は、走査デバイス114から情報を受信する。
【0038】
システム100は、有線または無線リンクを使用して結合された1つ以上のローカルネットワーク(例えば、Ethernet(登録商標)ネットワーク)の任意の組み合わせを含むコンピュータネットワークを含むか、または、それとインターフェースをとることができる。情報は、コンピュータネットワークを介して交換され、インターネットプロトコル(IP)、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)、非同期転送モード(ATM)、フレームリレー等の任意の数のネットワーク層プロトコルを使用して、転送される。コンピュータネットワークは、
図8を参照してさらに詳細に図示および説明される例示的コンピュータシステム800のコンポーネントを使用して、構築され得る。
【0039】
システム100は、(例えば、コンピュータネットワークを介して)走査デバイス114に通信可能に結合されたコンピュータデバイス110を含む。コンピュータデバイスは、ワークステーション、クラウドサーバ、パーソナルコンピュータ(PC)、またはモバイルデバイスであり得る。コンピュータデバイス100は、少なくとも1つのプロセッサ117およびメモリを含み、
図8を参照してさらに詳細に図示および説明される例示的コンピュータシステム800のコンポーネントを使用して、実装される。コンピュータデバイス100は、画像処理モジュール116と、プロセッサ117と、ユーザインターフェースモジュール118とを含む。同様に、コンピュータデバイス110の他の実施形態は、異なるおよび/または追加のコンポーネントを含むか、または、異なる様式で接続される。
【0040】
プロセッサ117は、処理された画像情報を受信し、色、形状、特徴等のカテゴリに従って、データベース119に情報を適用する。コンピュータデバイス110は、走査デバイス114によって発生させられた情報から特徴ベクトルを抽出するように構成される。特徴ベクトルは、収集可能物112の個々に測定可能な特性または特質の集合(例えば、角、縁等)である。特徴ベクトルの特徴は、コンピュータデバイス110によるパターン認識、分類、および回帰に関して、有益であること、区別力があること、および独立していることである。例えば、特徴は、数値または構造であり得る。特徴ベクトルは、(収集可能物112の形状、少なくとも1つのパネルの色、収集可能物のロゴ、トレッドパターン等を説明する)第1の特徴の組と、(収集可能物112のパネルにおける一貫性のない色、縫い目誤差、組み立てにおける過剰な糊、皮革における襞、または物理的減耗の量等の軽微な欠陥を説明する)第2の特徴の組とを含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、コンピュータデバイス110によって走査された情報から抽出された第1の特徴の組は、収集可能物112の形状、少なくとも1つのパネルの色、ロゴ、トレッドパターン、着色、スペクトル特徴、サイズ、ブランド、型、またはモデルのうちの少なくとも1つを説明する。収集可能物112の形状は、矩形、三角形、円形、または任意の恣意的形状であり得る。例えば、収集可能物112が、一対の靴であるとき、形状は、先革、甲皮(つま革、舌革、またはひも穴)、ヒール、靴底(インソール、アウトソール、またはミッドソール)、土踏まず、細革、ウエスト、スロート、パフ、腰革、または裏地を説明する。例えば、赤色、緑色等の収集可能物112の各パネルに関する色が、説明されることができる。収集可能物112のロゴは、製造業者または小売店のロゴを指す。収集可能物112の読み取りパターンは、クリート靴の深さ、突起間の空間、岩板、ナイロン土踏まず、ヒール/下垂足、トレッドのパターン等を説明する。
【0042】
収集可能物112の着色は、収集可能物112の色特性、色変動、色勾配、および位置依存色の範囲を指す。収集可能物112のスペクトル特徴は、エネルギー、固有値等の周波数の範囲または関連する数量の観点から、スペクトル分析からプロセッサ117によって導出される特徴を指す。例えば、コンピューティングデバイス110は、スキャナによって発生させられる時間ドメイン信号の異なる周波数成分(電力スペクトル)の強度を推定することができる。収集可能物112のサイズは、コンピュータデバイス110による収集可能物112の推定または算出された寸法(例えば、長さ、幅、高さ、直径、角度性質等)を指す。靴底、ひも、甲皮等の収集可能物112の異なるコンポーネントのサイズが、走査された情報から抽出された第1の特徴の組から決定され得る。収集可能物112のブランド、型、およびモデルは、収集可能物上の走査される単語または名前のテキストまたはロゴ認識、例えば、Nikeから決定され得る。ブランド、型、およびモデルはまた、真正性プロファイル120に対して特徴ベクトルを合致させることによって、収集可能物のサイズ、形状、色、および設計から決定され得る。
【0043】
コンピュータデバイス110は、収集可能なアイテムの記憶された真正性プロファイル120に第1の特徴の組を合致させる(例えば、認証された類似アイテムを収集可能物112に)。例えば、真正性プロファイル120は、データベース119に記憶されることができ、データベース119は、システム110の一部であることも、そうでないこともある。コンピュータデバイス110は、コンピュータネットワークを介して、データベース119と通信する。データベース119は、
図8を参照してさらに詳細に図示および説明される例示的コンピュータシステム800のコンポーネントを使用して、実装される。記憶された真正性プロファイル120の各真正性プロファイルは、複数の特徴(例えば、ブランド、色等)にわたって、収集可能なアイテムのうちの少なくとも1つの収集可能なアイテム(例えば、バスケットボール靴)を特性評価する。
【0044】
いくつかの実施形態では、コンピュータデバイス110は、真正性プロファイル120に基づいて、収集可能物112の真正性に対する信頼度スコアを発生させる。例えば、画像処理モジュール116は、第1の特徴の組から、収集可能物112の部分が一緒に嵌め合う程度、収集可能物112に過剰糊の痕跡が存在するかどうか、または収集可能物112の画像が収集可能物の要素が分離していることを明らかにするかどうか等を決定する。信頼度スコアは、第1の特徴の組と記憶された真正性プロファイル120との間の合致の質を反映する。信頼度スコアは、0~10の数(例えば、4.775)または0~100のパーセンテージ数(例えば、76.485%)であり得る。より高い信頼度スコアは、収集可能物112が真正であることのより高い可能性を有することを示す。
【0045】
プロセッサ117は、したがって、真正性プロファイル120に対して処理された画像情報を合致させるように試み、真正性に関して信頼度スコアを決定する。すなわち、走査された収集可能物112とデータベース119内の真正アイテムの真正性プロファイルとの間の合致に関して、信頼度スコア閾値が超えられた場合、アイテムは、真正と見なされ、ユーザインターフェースモジュール118が、ディスプレイデバイス122にこの情報を通信する。バスケットボール靴の場合、真正性プロファイルが、靴の各モデルに関して記憶され、走査された収集可能物112は、収集可能物112を識別および認証するために、これらの真正性プロファイル120に対して合致させられるであろう。
【0046】
いくつかの実施形態では、コンピュータデバイス110は、データベース119から収集可能物112の来歴情報を受信するようにさらに構成される。来歴は、所有権および識別(例えば、日付、場所、および製造業者等)の履歴を指す。来歴情報は、収集可能物112の取引または販売および所有権の変更のリストを含み得る。信頼度スコアは、来歴情報にさらに基づく。例えば、収集可能物112の来歴情報は、収集可能物112が製造された施設から、受信され得る。来歴情報は、施設内の少なくとも1つの視覚システムモニタによって発生させられ得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、コンピュータデバイス110は、収集可能物112の独特の識別を決定するために、特徴ベクトルを使用する。例えば、収集可能物112は、本物のアイテムではないこともあるが、非常に貴重な独自の複製品または偽造品であり得る。そのような場合、画像処理モジュール116は、特徴ベクトルおよび真正性プロファイル120に基づいて、収集可能物112の独特の識別を決定する。例えば、収集可能物のあるグレードが、一般に、独特のアイテムにのみ適用される。したがって、特定のバスケットボール靴が、真正であり得るが、数千足のそれらの真正アイテムが、存在し得る。システム100によって割り当てられる特定のグレードを伴う特定のブランドおよびモデルを有する特定のバスケットボール靴は、独特である。そのグレードは、特定の靴のみに適用される。同様に、収集可能物100が真正ではない場合でも、それは、特徴ベクトルに基づいて決定される独特の識別を有し得る。収集可能物のグレード112は、特定の収集可能物112にのみ適用され、グレードは、収集可能物112の真正性から独立している。
【0048】
収集可能物112が、認証されると、客観的に格付けされる。走査された情報は、パネルにおける一貫性のない色、縫い目誤差、組み立てにおける過剰な糊、皮革における襞、または摩耗等の軽微な欠陥が存在する場合、そのような欠陥に関する情報を含む。第2の特徴の組が、処理された画像情報から決定され、欠陥を決定するために使用される要因の各々が、導出され、データベース119に記憶されたグレードプロファイルと比較される。各要因が、グレードスコアに割り当てられ、要因の全てに関するスコアは、組み合わせられ、全体的グレードスコアを生成し得る。グレードスコアは、アイテムに英数字グレードを割り当てるために使用される。その後、ユーザインターフェースモジュール118は、ディスプレイデバイス122にこの情報を通信する。
【0049】
いくつかの実施形態では、コンピュータデバイス110は、第2の特徴の組を収集可能なアイテムの記憶されたグレードプロファイル124に合致させる。いくつかの実施形態では、第2の特徴の組は、(例えば、靴のための)収集可能物112のパネルにおける一貫性のない色、縫い目誤差、組み立てにおける過剰な糊、皮革における襞、色の退色、材料にわたる色の一貫性、表面質感、仕上がり、またはひも品質等の軽微な欠陥を説明する。例えば、靴のためのパネルにおける色は、靴の異なる色のつま先、ヒールキャップ、ひもパネル、本体等を説明する。縫い目誤差は、擦り切れた糸、布地パネルの縁からの縫い目の距離、糸の着色、失敗した縫い目、縫い目の一貫性のない長さ、縫い目の間の一貫性のない距離等を含む。靴の組み立てにおける過剰な糊は、生成時に使用される多すぎる糊または他の化学薬品、または生成後に靴上に残る過剰材料から生じる。例えば、靴の皮革における襞は、皮革の品質、靴の曲げ、水分等から生じ得る。
【0050】
色の退色は、摩耗、老朽化、過剰入射光、またはすり減りに起因する着色の損失を指す。色の一貫性は、例えば、可能な漂白、汚れ、またはしみ込みに起因する収集可能物112の材料または布地にわたる色変調を指す。収集可能物112の表面質感は、状態、表面粗度、および起伏の3つの特性によって定義されるような表面仕上がりを指す。画像処理モジュール116は、収集可能物112の知覚される質感、例えば、収集可能物112の画像または画像の選択された領域における色の空間配置または強度を定量化するために、特徴ベクトルからメトリックの組(第2の特徴の組)を決定する。画像処理モジュール116による画像の分割に関して、空間周波数および平均階調レベル等の特徴が、使用され得る。例えば、スケートボード靴(例えば、Vans)および女性のデザイナー靴は、表面質感が重要である収集可能物であり得る。
【0051】
例えば、収集可能な靴、衣類、またはジャケットのための収集可能物112の縫い目品質は、縫い目長さ(例えば、裁縫線における1つの縫い目接合点から次の連続的縫い目接合点までの距離)、縫い目幅(例えば、横の糸配置の最外縫い目接合点間の距離、または最外縁間の距離)、ほつれた糸、布地パネルの縁からの縫い目の距離、糸の着色等を指す。収集可能物112の仕上がりは、その材料の表面品質(例えば、甲皮の洗浄、クリーミング、または研磨、または靴底およびヒールの縁のインキング、ヒールボーリング、または研磨から)を指す。収集可能物112のひも品質(例えば、靴に関する)は、ひものために使用される生皮、綿、または、編組ナイロンの物理的品質および設計を指す。
【0052】
グレードプロファイル124は、収集可能なアイテムの品質および色を示す記憶された情報を含む。グレードプロファイル124は、データベース119に記憶される。収集可能なアイテムのための例示的グレードプロファイル124は、保存状態の昇順または降順の異なる格付け段階に関連付けられた特徴を反映するデータを含む。第2の特徴の組に合致することは、収集可能物112のためのベースライン期待値に色合致することを含む。
【0053】
コンピュータデバイス110は、グレードプロファイル124に基づいて、収集可能物112のグレードを説明するグレードスコアを発生させる。グレードスコアは、数値または英数字である。コンピュータデバイスは、グレードスコアに基づいて、収集可能物112のグレードを決定する。いくつかの実施形態では、グレードプロファイル124は、漸増的に配置された点の範囲、例えば、000、100、200、・・999を規定する。グレードスコアは、点の範囲内の表示および特定の点数(例えば、568)に関連付けられる。
【0054】
本発明の実施形態は、収集可能なアイテムの格付けに関する。1つの現在の好ましい実施形態は、バスケットボール靴等の収集可能な靴の格付けに関する。靴格付けのための例示的方法は、10点ずつ漸増する、1,000点格付けシステムを実装する。異なる表示が、例えば、以下のように、靴の真正性および使用に応じて適用される。
・NW-一度も装着されていない
・SW-若干装着されている
・WW-かなり装着されている
【0055】
収集可能な靴が、ある点数とともに、これらの表示のうちのいずれか1つを有し得る(例えば、NW/560、NW/800、SW/340等)。いくつかの実施形態では、左靴、右靴の各々に関して、および、ひもの各々に関して、異なるグレードが存在する。個々のグレードは、組み合わせられ、対の靴およびひもに関する全体的グレードを作成し得る。さらに、多くの偽造品が存在し、それらも収集可能物であるので、いくつかの実施形態は、偽造品グレードも含む。
・CNW-一度も装着されていない偽造品
・CSW-若干装着された偽造品
・CWW-かなり装着された偽造品
【0056】
例えば、CSW/800、CWW/980等が、使用され得るグレードである。いくつかの実施形態が、偽造品を検出し得る技術的ソリューションを実装する。いくつかの実施形態では、靴が、グレードを付けられる。限定ではないが、グレードを決定するために適用される複数の基準が、存在し、以下を含む:
・全体的見栄え
・縫い目
・ひも
・欠陥
・明確さ
・使用済み/未使用
【0057】
いくつかの実施形態が、シグネチャラインおよびシグネチャ認証を提供する。実施形態では、そのようなシグネチャラインは、異なる彩色されたラベルおよび/または追加の表示を有する。いくつかの実施形態では、信頼度スコアが、教師あり学習を使用して、第1の特徴の組および真正性プロファイル120に基づいて、決定される。教師あり学習は、専門家によって提供される既知の真正および非真正収集可能物プロファイルを有する標識された訓練組を使用して、実装される。コンピュータデバイス110は、専門家によって提供される標識された訓練データからの信頼度スコアを受信するようにさらに構成される。例えば、専門家は、例示的入出力対に基づいて、入力を出力にマッピングすることができる。専門家は、訓練例の組を含む標識された訓練データを作成する。各例は、入力オブジェクト(典型的に、ベクトル)と所望の出力値(監視信号とも呼ばれる)とを含む対である。専門家は、特徴ベクトルを分析し、収集可能物112の真正性を決定し、推測される関数を生成し、それは、新しい例をマッピングするために使用されることができる。最終的に、機械学習モジュールが、未知の事例に関するクラスラベルを決定する。機械学習モジュールは、一般化誤差を通して測定される、未知の状況に訓練データから一般化するように専門家によって訓練される。いくつかの実施形態では、コンピュータデバイス110は、専門家によって提供される標識された訓練データからのグレードスコアを受信するようにさらに構成される。専門家は、第2の特徴の組に基づいて、標識された訓練データおよびグレードスコアを提供する。
【0058】
いくつかの実施形態では、コンピュータデバイス110は、第1の特徴の組に基づいて、信頼度スコアを提供するように構成された機械学習モジュールを含む。機械学習モジュールは、真正性プロファイル120に基づいて、訓練される。いくつかの実施形態では、機械学習モジュールは、第2の特徴の組に基づいて、グレードスコアを提供するように構成される。機械学習モジュールは、グレードプロファイル124に基づいて、訓練される。機械学習モジュールは、そうするように明示的にプログラムされることなしに予測または決定するために、「訓練データ」として知られる、真正性プロファイル120および/またはグレードプロファイル124に基づいてモデルを構築する特定の機械学習アルゴリズム、関数、またはコードライブラリをカプセル化する。機械学習モジュールは、抽出された特徴に適用されると、特徴が関連付けられた特性(例えば、真正性)を有するかどうかの指示を出力する機械学習モデルを発生させるために、機械学習技法を適用する。機械学習モデルの生成の一部として、機械学習モジュールは、当該特性を有していることが決定されている正の訓練組の特徴を識別することによって、訓練組の特徴を形成し、いくつかの実施形態では、当該特性を欠いている負の訓練組の特徴を形成する。
【0059】
一実施形態では、機械学習モジュールは、次元縮退(例えば、線形判別分析(LDA)、主成分分析法(PCA)等によって)を適用し、コンテンツアイテムに関する特徴におけるデータの量をより小さい、より代表的なデータの組に低減させる。機械学習モジュールは、教師あり機械学習を使用し、入力としての役割を果たす正の訓練組および負の訓練組の特徴を用いて、機械学習モデルを訓練する。線形サポートベクトルマシン(線形SVM)、他のアルゴリズムのためのブースティング(例えば、AdaBoost)、ニューラルネットワーク、ロジスティック回帰、単純ベイズ、メモリベースの学習、ランダムフォレスト、バギング木、決定木、ブースト木、またはブースト株等の異なる機械学習技法が、異なる実施形態において使用され得る。機械学習モデルは、抽出された特徴に適用されるとき、特徴が当該特性を有するかどうかの指示を出力する。
【0060】
システム100は、コンピュータデバイス110に通信可能に結合されたディスプレイデバイス122を含む。ディスプレイデバイス122は、グレードおよび信頼度スコアのグラフ表現を発生させるように構成される。グレードは、真正性から独立しており、故に、2つの別個の特徴組が、真正性(信頼度スコア)およびグレードを決定するために使用される。ディスプレイデバイス122は、LCD画面、LED画面、モニタ等であり得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、コンピュータデバイスは、比較し、信頼度スコアが信頼度スコア閾値未満であることを決定するようにさらに構成される。例えば、99%未満の信頼度スコア閾値が、収集可能物が真正ではないことを示す。コンピュータデバイス110による収集可能物の決定された信頼度スコアが、98.99%である場合、コンピュータデバイス110は、ディスプレイデバイス122にメッセージを伝送する。例えば、メッセージは、収集可能物112が、近い合致、偽造品、貴重な複製品の既知のライン等であることを示し得る。メッセージは、真正性プロファイル120から取得されるデータに基づく。例えば、収集可能物112が真正ではない場合、すなわち、収集可能物112の特徴が、真正アイテムの真正性プロファイルに合致しないことが決定される場合、収集可能物112が収集可能な偽造品であるかどうかの決定が、行われる。該当する場合、収集可能物112は、収集可能な偽造品であると見なされ、ユーザインターフェースモジュール118は、ディスプレイデバイス122にこのメッセージを通信する。バスケットボール靴の場合、真正性プロファイルが、収集可能な偽造の靴の各モデルに関して提供され、走査された収集可能物112は、識別するためにこれらの真正性プロファイルに対して合致させられ、収集可能な偽造の靴として収集可能物112を識別するであろう。
【0062】
いくつかの実施形態では、システム100は、コンピュータデバイス110に通信可能に結合された印刷デバイス126を含む。印刷デバイス126は、収集可能物112を封入するケース上にラベルを印刷するように構成される。印刷デバイス126は、収集可能物112のテキストおよび画像を印刷する感熱式ラベルプリンタ、バーコードプリンタ、またはプリンタであり得る。ラベルは、
図2-3を参照してさらに詳細に図示および説明されるラベル208と同じであるか、または類似している。ケースは、
図6を参照してさらに詳細に図示および説明されるケース600と同じであるか、または類似している。ラベルは、収集可能物112のグレードまたは信頼度スコアのうちの少なくとも1つを規定する。ラベルは、走査デバイス114によって読み取り可能である。例えば、ラベルは、収集可能物112の型、モデル、ブランド、グレード、または来歴を規定するQRコード(登録商標)を含み得る。QRコード(登録商標)は、
図3を参照してさらに詳細に図示および説明されるQRコード(登録商標)312と同じであるか、または類似している。
【0063】
いくつかの実施形態では、デジタルスコアまたはデジタルグレードが、コンピュータデバイスによって決定される。デジタルスコアまたはグレードは、近距離無線通信(NFC)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)、無線自動識別(RFID)等によって、ケースに追加され得る。例えば、システム100は、NFC、BLE、またはRFIDのうちの少なくとも1つを使用して、収集可能物112を封入するケース上にデジタルスコアを記憶する。NFCは、例えば、4センチメートル(cm)以下の距離にわたるケースに組み込まれた電子デバイスと走査デバイス114との間の通信のための通信プロトコルの組を指す。ケースに組み込まれるか、または、取り付けられたNFCデバイスは、電子身分証明書またはカードキーであり得る。BLEは、類似通信範囲を維持しながら、低減させられた電力消費およびコストを用いて収集可能物112についての詳細を記憶および読み取るために使用され得る無線パーソナルエリアネットワーク技術を指す。RFIDは、ケースに取り付けられたタグを自動的に識別および追跡するための電磁場の使用を指す。走査デバイス114(または他のRFID読み取り機デバイス)から電磁調査パルスによってトリガされると、ケース上のタグは、読み取り機に収集可能物112についてのデジタルデータを伝送する。ケースに取り付けられるRFIDタグは、RFID読み取り機の調査電波からのエネルギーを電力源とする受動的タグ、またはバッテリを電力源とする能動的タグであり得る。NFC、BLE、またはRFIDデバイスは、
図5Aを参照してさらに詳細に図示および説明されるデジタル記憶装置デバイス540と同じであるか、または類似している。
【0064】
図2は、1つ以上の実施形態による認証され、格付けされ、封入された収集可能物204の斜視図を図示する。収集可能物204は、ケース200内に封入され、これは、(
図5Aを参照してケース500に関して図示されるような)矩形直方体形状、立方体形状、球状形状、円筒形形状、または三角形形状を有し得る。ケース200は、アクリル、プラスチック、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、金属、木材、ガラス、Pyrex(登録商標)等から作製され得る。ABSは、堅さ、靱性、および耐衝撃性を有する熱可塑性ポリマーである。Pyrex(登録商標)は、透明な低熱膨張ホウケイ酸ガラスのラインである。
【0065】
ケース200は、収集可能物204の一部を封入するように寸法を決定された第1の3次元シェル228を含む。いくつかの実施形態では、シェル228は、収集可能物204全体を封入する。第1のシェル228は、平面の第1の端部216と、平面の第1の端部216の第1の縁232において、平面の第1の端部216に取り付けられた少なくとも1つの壁224とを含む。いくつかの実施形態では、平面の第1の端部216は、矩形、正方形形状、円形、三角形、六角形等である。壁224(ケース200の他の壁とともに)は、収集可能物204の一部を包囲するように寸法を決定される。第1のシェル228は、したがって、ケース200内の3次元空間を画定する。ケース200は、3次元空間内の収集可能物204を含むようにサイズを決定される。
【0066】
いくつかの実施形態では、ケース200は、靴型212を含む。靴型212の足の形状の部分が、収集可能物204の形状を維持し、材料のしわが寄ることを回避するために、収集可能物204の内側に設置される。さらに、靴型は、収集可能物204内の水分を吸収し、臭気を防止する。靴型212は、陳列のための安定性を収集可能物212に提供する。
【0067】
ケース200は、ケース200を密封するように構成された第2のシェル220を含む。第2のシェル220は、収集可能物204が、ケース200によって封入されるように、壁224の縁240上に設置されるように寸法を決定された平面の第2の端部236を含む。いくつかの実施形態では、平面の第2の端部236は、矩形、正方形形状、円形、三角形、六角形等である。いくつかの実施形態では、第1のシェル228または第2のシェル220は、収集可能物204が、ケース200の外側から視認可能であるように、透明である。いくつかの実施形態では、ケース200は、ケース200が、第2のシェル220によって密封されると、実質的に気密であるようにさらに構成される。例えば、ケース200は、完全に気密であるか(空気または他のガスのどんな通過も防止するように密閉して密封される)、真空密封されるか、弁を使用して密封されるか、または、小空気間隙を可能にして軽く密封され得る。例えば、空気間隙は、ケース200内の空気の1%、2%、5%、または10%が1時間あたり環境中に漏れ出ることを可能にし得る。
【0068】
いくつかの実施形態では、ケース200は、収集可能物204の劣化を低減させるために選択された不活性ガスで充填される。例えば、不活性ガスの非反応性特性は、望ましくない化学反応がケース200内で起こることを防止するために、バクテリアがケース200内で成長することを防止するために、化学酸化を防止するために、火災の危険を最小化するために、および収集可能物204の劣化を回避するために使用される。使用される不活性ガスは、加湿アルゴン、ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノン等であり得る。
【0069】
図3は、1つ以上の実施形態による認証され、格付けされ、および封入された収集可能物のためのラベル208を図示する。収集可能物は、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明される収集可能物112と同じであるか、または類似している。
【0070】
ラベル208は、収集可能物を封入するために使用される第1のシェルまたは第2のシェルにインプリントされるか、または、接着剤によって固定され得る。例えば、第1のシェルは、
図2を参照してさらに詳細に図示および説明される第1のシェル228と同じであるか、または類似している。第2のシェルは、
図2を参照してさらに詳細に図示および説明される第2のシェル220と同じであるか、または類似している。いくつかの実施形態では、ラベル208は、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明される印刷デバイス、例えば、印刷デバイス126によって印刷される。ラベルは、紙または接着剤テープ上に印刷デバイス126によって印刷され、収集可能物を保管するために使用されるケースに貼られる。ケースは、
図2を参照してさらに詳細に図示および説明されるケース200と同じであるか、または類似している。
【0071】
いくつかの実施形態では、ラベル208は、収集可能物の格付けメモ、収集可能物の画像、収集可能物の来歴情報、収集可能物の製造業者情報、または収集可能物に関するオンラインマーケットへのリンクのうちの少なくとも1つを提供するために、走査デバイスによって走査されるように構成される。走査デバイスは、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明される走査デバイス114と同じであるか、または類似している。収集可能物の格付けメモは、
図1を参照してさらに詳細に説明されるように、収集可能物のグレード、欠陥に関する情報、グレードプロファイル、グレードスコア、または収集可能物のグレードを説明する情報を規定することができる。収集可能物の来歴情報は、収集可能物のブランドまたは型316、収集可能物のモデル320、製造の場所および日付、所有権の記録および所有権の変更、収集可能物の輸送の記録、または収集可能物の金銭的価値の変更を規定する。
【0072】
欠陥に関する情報は、パネルにおける一貫性のない色、縫い目誤差、組み立てにおける過剰な糊、皮革における襞、収集可能物が使用済みかどうか、または物理的減耗の既知および文書化された領域が存在するかどうか等の軽微な欠陥を規定することができる。グレードプロファイルに関する情報は、収集可能物に合致する記憶されたグレードプロファイルを規定することができる。記憶されたグレードプロファイルは、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明されるグレードプロファイル124と同じであるか、または類似している。グレードスコアに関する情報は、既知の欠陥、色の文書化された退色、摩耗の表面質感等を規定することができる。収集可能物のグレードに関する情報は、格付け段階、特定の点数308(例えば、700、568等)、表示304(例えば、NW-一度も装着されていない、SW-若干装着されている、WW-かなり装着されている等)、偽造品グレード(例えば、CNW-一度も装着されていない偽造品、CSW-若干装着された偽造品、CWW-かなり装着された偽造品等)、または全体的見栄え、縫い目、ひも、明確さ等の要因を規定することができる。
【0073】
いくつかの実施形態では、ラベル208は、クイックレスポンス(QR)コード(登録商標)312を含む。QRコード(登録商標)312は、収集可能物のグレードまたは収集可能物の独特の識別を規定する。例えば、収集可能物のグレードが、独特のアイテムに適用される。収集可能物は、真正であるが、数千足の真正の類似アイテムの中の1つであり得る。割り当てられたグレード(QRコード(登録商標))を伴う特定の収集可能物は、独特である。グレードは、特定の収集可能物のみに適用される。本明細書に開示されるシステムは、特定の収集可能物を格付け/認証し、収集可能物をそれ自身の識別に割り当てる。QRコード(登録商標)312またはラベル208は、走査デバイスによって読み取り可能である。
【0074】
図4は、1つ以上の実施形態による収集可能物204を封入するためのケースのコンポーネント400の斜視図を図示する。収集可能物204は、
図2を参照してさらに詳細に図示および説明される。コンポーネント400は、第1のシェル428と、第2のシェル432と、靴型と、安定器408とを含む。
【0075】
第1のシェル428は、収集可能物204の一部を封入するように寸法を決定される。第1のシェル428は、凹状の第1の縁424を有する平面の第1の端部440を含む。いくつかの実施形態では、平面の第1の端部440は、
図4に示されるように、三角形形状および丸みを帯びた角を有する。他の実施形態では、平面の第1の端部440は、矩形、正方形、円形、卵形等である。第1のシェル428は、平面の第1の端部440の第1の縁424において、平面の第1の端部440に取り付けられる壁456を含む。壁は、収集可能物208の一部を包囲するように寸法を決定される。例えば、壁456は、矩形直方体形状(例えば、
図2を参照してさらに詳細に図示および説明されるケース200に類似する)、立方体形状、球状形状、円筒形形状、または(
図4に示されるような)三角形形状を有し得る。第1のシェル428は、
図2を参照してさらに詳細に説明されるように、アクリル、プラスチック、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、金属、木材、ガラス、Pyrex(登録商標)等から作製され得る。
【0076】
靴型は、収集可能物204がケース内に設置されると、収集可能物204に安定器408に圧力を加えさせ、またはそれを押し付けさせ、収集可能物204の移動を低減させる。靴型は、
図4に示されるチャネル420に取り付けられる。靴型は、収集可能物204の中に挿入されるために寸法を決定された足の形状の部分460を含む。足の形状の部分460は、収集可能物204を位置付けるように、または支持するように構成される。足の形状の部分460は、発泡体、ゴム、木材、プラスチック等から作製される。靴型は、足の形状の部分460に取り付けられた端部部分416を含む。端部部分416は、第1のシェル428が靴型を支持するように、壁456に寄りかかるように構成される。端部部分416は、金属、ゴム、木材、プラスチック等から作製される。
【0077】
安定器408は、ケース内の収集可能物204の移動を低減させ、収集可能物204が(
図4に示されるような)靴である場合、靴底対靴底接触も低減させる。例えば、ケースが密封されると、安定器408は、収集可能物204が、審美性およびグレード保存のためにその配置を保持することに役立つ。安定器408は、チャネル420に取り付けられる。安定器408は、金属、ゴム、木材、プラスチック等から作製される。いくつかの実施形態では、安定器408は、第1のシェル428が、安定器408を支持するように、壁456に寄りかかる。安定器408は、ケースによって封入された相手方の収集可能物(例えば、対の他の靴)に対して収集可能物204を保持する。
【0078】
いくつかの実施形態では、安定器408は、収集可能物204が、第1のシェル428および第2のシェル432に触れることを防止されるように、収集可能物204を保持するように構成される。例えば、収集可能物204が一対の靴である場合、安定器408は、壁456を押し、靴が第1のシェル428または第2のシェル432に接触しないケースの中心に向かって、壁の表面(第1のシェル428)から各靴を押し離す。さらに、安定器408は、靴の間に挿入され、それによって、安定器408は、靴を押し離し、靴底対靴底を防止し、従って、摩耗から靴を保護し、それらのグレードを保存する。いくつかの実施形態では、安定器408は、ばねによって分離される第1のコンポーネントおよび第2のコンポーネントを含む合成要素である。安定器408の第1のコンポーネントは、壁456を押し、各靴を壁456の表面から押し離す。安定器408の第2のコンポーネントは、靴の間に挿入され、靴の靴底を押し離す。ばねは、靴が、第1のシェル428および第2のシェル432に触れることを防止するように、2つのコンポーネントを押し離す。
【0079】
第2のシェル432は、ケースを密封するように構成される。第2のシェル432は、
図2を参照してさらに詳細に説明されるように、アクリル、プラスチック、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、金属、木材、ガラス、Pyrex(登録商標)等から作製されることができる。いくつかの実施形態では、ケースは、収集可能物204が展示され得るように、透明材料から作製される。例えば、第1のシェル428または第2のシェル432は、収集可能物204が、ケースの外側から視認可能であるように、透明である。そのような場合、ケースは、プラスチック、ガラス、Pyrex(登録商標)等から作製されることができる。
【0080】
第2のシェル432は、収集可能物204が、ケースによって封入されるように、壁456の縁452上に設置されるように寸法を決定された平面の第2の端部464を含む。平面の第2の端部464は、ケースが、相手方または類似ケース上にスタックされるように構成されるように、凹状の第1の縁424と整列するように、寸法を決定された凹状の第2の縁436を有する。平面の第2の端部464は、壁456および縁452に合致するように、矩形、三角形、正方形、円形等である。いくつかの実施形態では、平面の第2の端部464は、
図4に示されるように、三角形形状および丸みを帯びた角を有する。
【0081】
いくつかの実施形態では、第1のシェル428は、壁456の表面に取り付けられた1つ以上のチャネル420を含む。例えば、チャネル420は、
図4に示されるように、壁456の内面に取り付けられる。いくつかの実施形態では、チャネル420は、靴型の端部部分416が、一対のチャネル420の間の定位置に挿入され得るように、互いから間隔を置かれる。チャネル420は、定位置に端部部分416を保持し、靴型がケースの内側の固定された位置に留まり、収集可能物204を支持することを可能にする。いくつかの実施形態では、靴型の端部部分416は、第1のシェル
が靴型を支持するように、1つ以上のチャネル420における定位置にスライド
することができる。他の実施形態では、第1のシェル428は、壁456の表面に取り付けられた第1の対のチャネルを含む。第1の対のチャネルは、間隔を置かれ、それによって、靴型は、第1のシェル428
が靴型を支持するように、第1の対のチャネル間の定位置にスライド
することができる。
【0082】
いくつかの実施形態では、安定器408は、第1のシェル428が安定器408を支持するように、1つ以上のチャネル420における定位置にスライドすることができる。チャネル420は、中間安定器がケースの内側の固定された位置に留まることを可能にする。他の実施形態では、第2の対のチャネルが、壁456の表面に取り付けられる。第2の対のチャネルは、間隔を置かれ、それによって、安定器408は、第1のシェル428が安定器408を支持するように、第2の対のチャネル間の定位置にスライド可能である。
【0083】
いくつかの実施形態では、ケースは、第1のシェル428の一部および/または第2のシェル436の一部を包囲し、ケースへの損傷を防止するように構成された保護カバー448をさらに含む。保護カバー448は、ケースが密封されるとき、ケースを包むために使用される。例えば、
図4に示されるように、ケースが、丸みを帯びた角を伴う形状において三角形であるとき、ケース448は、ケースの縁424、436を覆うために使用されることができる。保護カバー448は、保護カバー448における開口部を通して、収集可能物204が視認されることを可能にする。いくつかの実施形態では、保護カバー448は、
図4に示されるように、三角形形状および丸みを帯びた角を有する。保護カバー448は、保護カバー448の中にレーザカットされる、ロゴ444を含む。保護カバー448が成型される場合、切り抜きロゴ444も、成型さ形状であり得る。
【0084】
図5Aは、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケース500の斜視図を図示する。例示的収集可能物204が、
図2を参照してさらに詳細に図示および説明される。
【0085】
いくつかの実施形態では、ケース500は、ケース500の第1のシェルまたは第2のシェルに取り付けられた1つ以上のセキュリティタブ504、508を含む。第1のシェルは、
図4を参照してさらに詳細に図示および説明される第1のシェル428と同じであるか、または類似している。第2のシェルは、
図4を参照してさらに詳細に図示および説明される第2のシェル436と同じであるか、または類似している。1つ以上のセキュリティタブ504、508は、第2のシェルの平面の第2の端部に近接している。平面の第2の端部は、
図4を参照してさらに詳細に図示および説明される平面の第2の端部432と同じであるか、または類似している。各セキュリティタブ504、508は、ケース500を開放するための試みを検出することに応答して、ボキッと折れるように構成された不正開封シールを含む。例えば、第2のシェルが、ケース500を密封するために使用されると、セキュリティタブ504、508は、パチンと閉じられる。人物が第2のシェルを取り出し、密封を解き、ケース500を開放するように試みる場合、セキュリティタブ504、508は、壊れて開き、ケース500が、開けられていること、または不正開封されていることを示す。したがって、セキュリティタブ504、508は、収集可能物が再び格付けされる必要があるかどうかを示す。
【0086】
いくつかの実施形態では、ケース500は、ケース500が第2のシェルによって密封されると、実質的に気密であるように構成される。例えば、ケース500は、完全に気密であるか(空気または他のガスのどんな通過も防止するように密閉して密封される)、真空密封されるか、弁を使用して密封されるか、または、小空気間隙を可能にして軽く密封され得る。例えば、空気間隙は、ケース500内の空気の1%、2%、5%、または10%が1時間あたり環境中に漏れ出ることを可能にし得る。いくつかの実施形態では、ケース500は、収集可能物の劣化を低減させるために選択された不活性ガスで充填される。例えば、不活性ガスの非反応性特性は、望ましくない化学反応がケース500内で起こることを防止するために、バクテリアがケース500内で成長することを防止するために、化学酸化を防止するために、火災の危険を最小化するために、および収集可能物の劣化を回避するために使用される。使用される不活性ガスは、加湿アルゴン、ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノン等であり得る。
【0087】
いくつかの実施形態では、ケース500は、第1のシェルまたは第2のシェルに組み込まれたフィルタ532を含む。フィルタ532は、ケース500から水分を除去し、収集可能物のグレードを保存するように構成される。フィルタ532は、乾燥剤(例えば、乾燥の状態を誘発または持続する(または、水を吸収する)ための吸湿性物質)を含み得る。フィルタ532は、小型空気圧フィルタ、膜フィルタ、または小型圧縮空気フィルタであり得る。いくつかの実施形態では、ケース500は、第1のシェルまたは第2のシェルに組み込まれたセンサ536を含む。センサ536は、ケース500内の水分を監視するように構成される。センサ536は、閾値湿度を超える水分に応答して、アラームを信号で知らせる。例えば、センサ536は、温度、圧力の測定、または水分が吸収されるときの機械的または電気的変化に基づいて、ケース500内の空気中の水蒸気の量を測定するための湿度計であり得る。信号で知らせられるアラームは、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明されるディスプレイデバイス122等のコンピュータデバイスに、センサ536によって伝送される可聴アラーム、湿度の視覚的インジケータ、またはメッセージであり得る。
【0088】
いくつかの実施形態では、第1のシェルまたは第2のシェルの表面544が、収集可能物の腐食を阻止し、および/またはケース500内のカビおよび白カビの形成を防止するように処理される。表面544は、
図5Aに示されるように、ケース500の内面であり得る。例えば、保護塗料または粉末被覆剤が、収集可能物の腐食を防止するために、表面544に塗布され得る。実施形態では、表面544は、カビまたは白カビの形成を阻止するために、シリカゲル、活性アルミナ、または無水硫酸カルシウムを用いて処理され得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、ケースは、収集可能物のグレードまたは収集可能物の独特の識別を規定するデータをデジタルで記憶するデバイス540を含む。例えば、デバイス540は、第1のシェルまたは第2のシェルに組み込まれた近距離無線通信(NFC)デバイス、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)デバイス、または無線自動識別(RFID)タグのうちの少なくとも1つである。NFCデバイス、BLEデバイス、またはRFIDタグは、例えば、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明されるシステム100の走査デバイス114を使用して走査され得る収集可能物のグレードまたは収集可能物の独特の識別を規定するデータを記憶する。NFCデバイス、BLEデバイス、およびRFIDタグは、
図1を参照して、さらに詳細に説明される。
【0090】
図5Bは、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケース520の一部の斜視図を図示する。例示的収集可能物は、
図2を参照してさらに詳細に図示および説明される収集可能物204と同じであるか、または類似している。
【0091】
いくつかの実施形態では、ケース520は、ケース520の第1のシェルまたは第2のシェルに取り付けられた1つ以上のセキュリティタブ512、516を含む。第1のシェルは、
図4を参照してさらに詳細に図示および説明される第1のシェル428と同じであるか、または類似している。第2のシェルは、
図4を参照してさらに詳細に図示および説明される第2のシェル436と同じであるか、または類似している。1つ以上のセキュリティタブ512、516は、第2のシェルの平面の第2の端部に近接している。平面の第2の端部は、
図4を参照してさらに詳細に図示および説明される平面の第2の端部432と同じであるか、または類似している。各セキュリティタブ512、516は、ケースを開放するための試みを検出することに応答して、ポキッと折れるように構成された不正開封シールを含む。
【0092】
図5Cは、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケース524の一部の斜視図を図示する。例示的収集可能物は、
図2を参照してさらに詳細に図示および説明される収集可能物204と同じであるか、または類似している。
【0093】
いくつかの実施形態では、ケース524は、ケース524の第1のシェルまたは第2のシェルに取り付けられたセキュリティタブ528を含む。第1のシェルは、
図4を参照してさらに詳細に図示および説明される第1のシェル428と同じであるか、または類似している。第2のシェルは、
図4を参照してさらに詳細に図示および説明される第2のシェル436と同じであるか、または類似している。セキュリティタブ528は、第2のシェルの平面の第2の端部に近接している。平面の第2の端部は、
図4を参照してさらに詳細に図示および説明される平面の第2の端部432と同じであるか、または類似している。セキュリティタブ528は、ケースを開放するための試みを検出することに応答して、ポキッと折れるように構成された不正開封シールを含む。
【0094】
いくつかの実施形態では、ケースは、第1のシェルまたは第2のシェル上にインプリントされたクイックレスポンス(QR)コード(登録商標)548またはラベルを含む。QRコード(登録商標)548またはラベルは、収集可能物のグレードまたは収集可能物の独特の識別を規定する。QRコード(登録商標)548またはラベルは、走査デバイスによって読み取り可能である。走査デバイスは、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明される走査デバイス114と同じであるか、または類似している。各収集可能物は、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明されるシステムを使用して、格付けおよび認証され、それ自身の独特の識別に割り当てられる。QRコード(登録商標)548またはラベルは、収集可能物の格付けメモ、収集可能物の画像、収集可能物の来歴情報、収集可能物の製造業者情報、または収集可能物に関するオンラインマーケットへのリンクのうちの少なくとも1つを提供するために、走査されるように構成される。
【0095】
いくつかの実施形態では、ケースは、第1のシェルまたは第2のシェルに組み込まれた防湿障壁552を含む。防湿障壁552は、水分がケース524に進入することを防止するように構成される。防湿障壁552または吸湿障壁は、侵入型凝縮を防止するために、第1のシェルおよび第2のシェルを通した水分の拡散に耐える防湿処理のために使用される材料を含む。防湿障壁552は、様々な程度の浸透性を有する防湿材として機能することもできる。
【0096】
図6は、1つ以上の実施形態による収集可能物204を封入するためのケース600の平面図を図示する。収集可能物204は、
図2を参照してさらに詳細に図示および説明される。
【0097】
図7は、1つ以上の実施形態による収集可能物を認証し、格付けするためのプロセス700を図示するフロー図である。いくつかの実施形態では、プロセス700は、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明されるシステム100を使用して、実施される。他の実施形態では、
図8を参照してさらに詳細に図示および説明されるコンピュータシステム800のコンポーネントが、使用される。同様に、他の実施形態が、異なるおよび/または追加のステップを含むか、または、異なる順序で実施される。
【0098】
システム100は、走査デバイスによって走査された収集可能物の真正性およびグレードを説明する情報を発生させる(704)。収集可能物は、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明される収集可能物112と同じであるか、または類似している。走査デバイスは、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明される走査デバイス114と同じであるか、または類似している。走査デバイスから、システム100は、アイテムの特徴、アイテムの寸法、それから収集可能物が作られている材料に関する色、質感、およびスペクトルおよび他の非破壊的に取得される情報等の収集可能物についての情報を受信する。システム100は、走査された情報を受信し、そのような情報を分類するために、そのような撮像された情報を処理する。
【0099】
システム100は、情報から特徴ベクトルを抽出する(708)。特徴ベクトルは、第1の特徴の組と、第2の特徴の組とを含む。特徴ベクトルは、収集可能物の個々に測定可能な性質または特性(例えば、角、縁等)の集合である。特徴ベクトルは、第1の特徴の組(例えば、収集可能物の形状、少なくとも1つのパネルの色、ロゴ、トレッドパターン、着色、スペクトル特徴、サイズ、ブランド、型、またはモデルを説明する)と、第2の特徴の組(例えば、収集可能物のパネルにおける一貫性のない色、縫い目誤差、組み立てにおける過剰な糊、皮革における襞、色の退色、材料にわたる色の一貫性、表面質感、縫い目品質、仕上がり、またはひも品質を説明する)とを含む。
【0100】
システム100は、第1の特徴の組を収集可能なアイテムの記憶された真正性プロファイルに合致させる(712)。真正性プロファイルは、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明される真正性プロファイル120と同じであるか、または類似している。例えば、真正性プロファイル120は、システム100の一部であることも、そうでないこともあるデータベースに記憶され得る。データベースは、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明されるデータベース119と同じであるか、または類似している。システム100は、コンピュータネットワークを介して、データベースと通信する。記憶された真正性プロファイルの各真正性プロファイルは、複数の特徴、例えば、ブランド、色等にわたって、収集可能なアイテムのうちの少なくとも1つの収集可能なアイテム(例えば、バスケットボール靴)を特性評価する。
【0101】
システム100は、真正性プロファイルに基づいて、収集可能物の真正性に対する信頼度スコアを発生させる(716)。例えば、システム100は、収集可能物の部分が一緒に嵌め合う程度、収集可能物上に過剰糊の痕跡が存在するかどうか、または収集可能物の画像が、収集可能物の要素が分離していることを明らかにするかどうか等を、第1の特徴の組から決定する。信頼度スコアは、第1の特徴の組と記憶された真正性プロファイルとの間の合致の質を反映する。信頼度スコアは、0~10の数(例えば、4.775)または0~100のパーセンテージ数(例えば、76.485%)であり得る。より高い信頼度スコアは、収集可能物が真正であることのより高い可能性を有することを示す。
【0102】
システム100は、第2の特徴の組を収集可能なアイテムのグレードプロファイルに合致させる(720)。グレードプロファイルは、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明されるグレードプロファイル124と同じであるか、または類似している。グレードプロファイルは、収集可能なアイテムの品質および色を示す記憶された情報を含む。グレードプロファイルは、データベースに記憶される。収集可能なアイテムのための例示的グレードプロファイルは、どの特徴が、保存状態の昇順または降順において、異なる格付け段階に関連付けられることを反映するデータを含む。第2の特徴の組に合致することは、収集可能物のためのベースライン期待値に色合致することを含む。
【0103】
システム100は、グレードプロファイルに基づいて、収集可能物のグレードを説明するグレードスコアを発生させる(724)。グレードスコアは、数値または英数字である。いくつかの実施形態では、グレードプロファイルは、漸増的に配置された点の範囲、例えば、000、100、200、・・・999を規定する。グレードスコアは、点の範囲内の表示および特定の点数(例えば、568)に関連付けられる。
【0104】
システム100は、グレードスコアに基づいて、収集可能物のグレードを決定する(728)。靴格付けのための例示的方法が、10点ずつ漸増する、1,000点格付けシステムを実装する。異なる表示が、例えば、以下のように、靴の真正性および使用に応じて適用される。
・NW-一度も装着されていない
・SW-若干装着されている
・WW-かなり装着されている
【0105】
収集可能な靴が、ある点数とともに、これらの表示のいずれか1つを有し得る(例えば、NW/560、NW/800、SW/340等)。
【0106】
システム100は、ディスプレイデバイスにグレードおよび信頼度スコアのグラフ表現を伝送する(732)。ディスプレイデバイスは、
図1を参照してさらに詳細に図示および説明されるディスプレイデバイス122と同じであるか、または類似している。
【0107】
図8は、1つ以上の実施形態による例示的コンピュータシステム800を図示するブロック図である。例示的コンピュータシステム800のコンポーネントが、
図1および5Aを参照してさらに詳細に図示および説明されるシステム100およびデジタル記憶装置デバイス540を実装するために、使用され得る。本明細書に説明される少なくともいくつかの動作が、コンピュータシステム800上に実装され得る。
【0108】
コンピュータシステム800は、バス816に通信可能に接続された1つ以上の中央処理ユニット(「プロセッサ」)802と、メインメモリ806と、不揮発性メモリ810と、ネットワークアダプタ812(例えば、ネットワークインターフェース)と、ビデオディスプレイ818と、入/出力デバイス820と、制御デバイス822(例えば、キーボードおよびポインティングデバイス)と、記憶媒体826を含む駆動装置824と、信号生成デバイス830とを含み得る。バス816は、適切なブリッジ、アダプタ、またはコントローラによって接続された1つ以上の物理的バスおよび/または2地点間接続を表す抽象的概念として図示される。したがって、バス816は、システムバス、周辺構成要素相互接続装置(PCI)バスまたはPCI-Expressバス、HyperTransportまたは業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、小型コンピュータ用周辺機器インターフェース(SCSI)バス、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IIC(I2C)バス、または米国電気電子学会(IEEE)規格1394バス(「Firewire(登録商標)」とも称される)を含み得る。
【0109】
コンピュータシステム800は、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、ゲームコンソール、音楽プレーヤ、ウェアラブル電子デバイス(例えば、腕時計またはフィットネストラッカ)、ネットワーク接続型(「スマート」)デバイス(例えば、テレビまたはホームアシスタントデバイス)、仮想/拡張現実システム(例えば、頭部装着型ディスプレイ)、またはコンピュータシステム800によって行なわれるべきアクションを規定する(シーケンシャルまたは別様に)命令の組を実行することが可能な別の電子デバイスのものと類似する類似コンピュータプロセッサアーキテクチャを共有し得る。
【0110】
メインメモリ806、不揮発性メモリ810、および記憶媒体826(「機械読み取り可能な媒体」とも呼ばれる)が、単一媒体であるように示されるが、用語「機械読み取り可能な媒体」および「記憶媒体」は、命令828の1つ以上の組を記憶する単一媒体または複数の媒体(例えば、一元型/分散型データベースおよび/または関連付けられるキャッシュおよびサーバ)を含むものと捉えられるべきである。用語「機械読み取り可能な媒体」および「記憶媒体」は、コンピュータシステム800による実行のための命令の組を記憶、エンコード、または搬送することが可能な任意の媒体を含むものと捉えられるべきである。
【0111】
一般に、本開示の実施形態を実装するように実行されるルーチンは、オペレーティングシステムまたは具体的アプリケーション、コンポーネント、プログラム、オブジェクト、モジュール、または命令の一続き(集合的に、「コンピュータプログラム」と称される)の一部として、実装され得る。コンピュータプログラムは、典型的に、コンピューティングデバイスにおける種々のメモリおよび記憶装置デバイスに種々の時間に設定される1つ以上の命令(例えば、命令804、808、828)を含む。1つ以上のプロセッサ802によって読み取りおよび実行されると、命令は、コンピュータシステム800に動作を実施させ、本開示の種々の側面を伴う要素を実行させる。
【0112】
さらに、実施形態が、完全に機能するコンピューティングデバイスの文脈において説明されているが、当業者は、種々の実施形態が、種々の形態におけるプログラム製品として配布されることが可能であることを理解されるであろう。本開示は、配布を実際にもたらすように使用される特定のタイプの機械またはコンピュータ読み取り可能な媒体にかかわらず、適用される。
【0113】
機械読み取り可能な記憶媒体、機械読み取り可能な媒体、またはコンピュータ読み取り可能な媒体のさらなる例は、揮発性および不揮発性メモリデバイス810、フロッピー(登録商標)および他のリムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、光ディスク(例えば、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD))等の記録可能タイプ媒体と、デジタルおよびアナログ通信リンク等の伝送タイプ媒体とを含む。
【0114】
ネットワークアダプタ812は、コンピュータシステム800が、コンピュータシステム800および外部エンティティによってサポートされる任意の通信プロトコルを通して、コンピュータシステム800の外部であるエンティティとのネットワーク814内でのデータを仲介することを可能にする。ネットワークアダプタ812は、ネットワークアダプタカード、無線ネットワークインターフェースカード、ルータ、アクセスポイント、無線ルータ、スイッチ、マルチレイヤスイッチ、プロトコルコンバータ、ゲートウェイ、ブリッジ、ブリッジルータ、ハブ、デジタルメディア受信機、および/またはリピータを含み得る。
【0115】
ネットワークアダプタ812は、ファイアウォールを含み得、ファイアウォールは、コンピュータネットワーク内のアクセス/プロキシデータへの許可を統制および/または管理し、異なる機械および/またはアプリケーションの間の様々なレベルの信頼を追跡する。ファイアウォールは、(例えば、これらのエンティティ間で共有するトラフィックおよびリソースのフローを調整するために)特定の組の機械とアプリケーション、機械と機械、および/またはアプリケーションとアプリケーションの間の所定の組のアクセス権を守らせることが可能である任意の組み合わせのハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネントを有する任意の数のモジュールであり得る。ファイアウォールは、加えて、個人、機械、および/またはアプリケーションによるオブジェクトのアクセスおよび操作権と、その下で許可権が有効である状況とを含む許可を詳述する、アクセス制御リストを管理し、および/またはそれへのアクセスを有し得る。
【0116】
図9Aは、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケース900の斜視図を図示する。ケース900は、シェル904と、シェル908とを含む。
【0117】
図9Bは、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースの斜視図を図示する。ケースは、シェル904と、シェル908と、保護カバー912とを含む。
【0118】
図10は、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケース1000の斜視図を図示する。
【0119】
図11は、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケース1100の上面図を図示する。
【0120】
図12は、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケース1200の斜視図を図示する。
【0121】
図13は、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケース1300の斜視図を図示する。
【0122】
図14は、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケースの斜視
図1400を図示する。
【0123】
図15は、1つ以上の実施形態による収集可能物を封入するためのケース1500の側面図を図示する。
【0124】
いくつかの追加の実施形態では、コンピュータシステムが、走査デバイスによって走査された収集可能物の真正性およびグレードを説明する特徴ベクトルを発生させる。特徴ベクトルは、第1の特徴の組と、第2の特徴の組とを含む。コンピュータシステムは、第1の特徴の組を収集可能なアイテムの真正性プロファイルに合致させる。各真正性プロファイルは、複数の特徴にわたって、少なくとも1つの収集可能なアイテムを特性評価する。コンピュータシステムは、真正性プロファイルに基づいて、収集可能物の真正性に対する信頼度スコアを発生させる。コンピュータシステムは、第2の特徴の組を収集可能なアイテムのグレードプロファイルに合致させる。コンピュータシステムは、グレードプロファイルに基づいて、収集可能物のグレードを説明するグレードスコアを発生させる。コンピュータシステムは、グレードスコアに基づいて、収集可能物のグレードを決定する。コンピュータシステムは、ディスプレイデバイスにグレードおよび信頼度スコアのグラフ表現を伝送する。
【0125】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、データベースから収集可能物の来歴情報を受信する。信頼度スコアは、来歴情報にさらに基づく。
【0126】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、専門家によって提供される標識された訓練データからのグレードスコアを受信する。
【0127】
いくつかの実施形態では、ケースが、収集可能物の一部を封入するように寸法を決定された第1のシェルを含む。第1のシェルは、平面の第1の端部を含む。壁が、平面の第1の端部の縁において、平面の第1の端部に取り付けられる。壁は、収集可能物の一部を包囲するように寸法を決定される。第2のシェルが、ケースを密封するように構成される。第2のシェルは、収集可能物が、ケースによって封入されるように、壁上に設置されるように寸法を決定された平面の第2の端部を含む。
【0128】
いくつかの実施形態では、ケースは、第1のシェルまたは第2のシェルに組み込まれた近距離無線通信(NFC)デバイス、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)デバイス、または無線自動識別(RFID)タグのうちの少なくとも1つを含む。NFCデバイス、BLEデバイス、またはRFIDタグのうちの少なくとも1つは、収集可能物のグレードまたは収集可能物の独特の識別を規定するデータを記憶する。
【0129】
いくつかの実施形態では、ケースは、第1のシェルまたは第2のシェル上にインプリントされるラベルをさらに含む。ラベルは、収集可能物の格付けメモ、収集可能物の画像、収集可能物の来歴情報、収集可能物の製造業者情報、または収集可能物に関するオンラインマーケットへのリンクのうちの少なくとも1つを提供するために、コンピュータデバイスによって走査されるように構成される。
【0130】
いくつかの実施形態では、ケースは、第1のシェルの一部を包囲し、ケースへの損傷を防止し、かつ保護カバーにおける開口部を通して、収集可能物が視認されることを可能にするように構成された保護カバーをさらに含む。
【0131】
いくつかの実施形態では、保護カバーは、三角形形状および丸みを帯びた角を有する。
【0132】
いくつかの実施形態では、平面の第1の端部および平面の第2の端部の各々は、三角形形状および丸みを帯びた角を有する。
【0133】
本明細書に導入される技法は、プログラマブル回路(例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ)、ソフトウェア、および/またはファームウェア、特殊目的ハードワイヤード(すなわち、非プログラマブル)回路、またはそのような形態の組み合わせによって実装され得る。特殊目的回路は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等の形態にあり得る。
【0134】
本明細書の説明および図面は、例証的であり、限定として解釈されるべきではない。多数の具体的詳細が、本開示の完全な理解を提供するために説明される。しかしながら、ある事例では、周知の詳細が、説明を不明瞭にすることを回避するために、説明されない。さらに、種々の修正が、本実施形態の範囲から逸脱せずに、行なわれ得る。
【0135】
本明細書で使用される用語は、概して、当技術分野において、本開示の文脈内で、かつ各用語が使用される具体的文脈において、その通常の意味を有する。本開示を説明するために使用されるある用語が、実践者に、本開示の説明に関する追加の指針を提供するように、上記で、または本明細書のいずれかの場所で議論される。便宜上、ある用語が、例えば、イタリック体および/または引用符を使用して、強調され得る。強調の使用は、用語の範囲および意味に影響せず、用語の範囲および意味は、強調されるかどうかにかかわらず、同じ文脈では、同じである。同じことが、2つ以上の点において当てはまり得ることを理解されたい。当業者は、「メモリ」が、「記憶装置」の1つの形態であり、本用語が、随時、同義的に使用され得ることを認識するであろう。
【0136】
その結果、代替言語および同義語が、本明細書で議論される用語のうちの任意の1つ以上のものに関して使用され得るが、用語が、本明細書で詳細に述べられる、または議論されるかどうかにかかわらず、いかなる特殊な重点もそれに置かれるものではない。ある用語に関する同義語が、提供される。1つ以上の同義語の列挙は、他の同義語の使用を除外しない。本明細書で議論される任意の用語の例を含む本明細書における任意の場所の例の使用は、例証にすぎず、本開示または任意の例示される用語の範囲および意味をさらに限定するように意図されない。同様に、本開示は、本明細書に与えられる種々の実施形態に限定されない。
【0137】
本明細書に図示および説明される実施形態および変形例は、単に、本発明の原理の例証であり、種々の修正が、当業者によって実装され得ることを理解されたい。