(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-29
(45)【発行日】2024-09-06
(54)【発明の名称】高電力コネクタ及び関連の組立方法
(51)【国際特許分類】
H01R 13/74 20060101AFI20240830BHJP
H05K 7/12 20060101ALI20240830BHJP
H01R 13/52 20060101ALI20240830BHJP
H01R 43/00 20060101ALI20240830BHJP
H02G 3/16 20060101ALN20240830BHJP
【FI】
H01R13/74 J
H05K7/12 D
H01R13/74 A
H01R13/52 301H
H01R43/00 B
H02G3/16
(21)【出願番号】P 2021514407
(86)(22)【出願日】2019-09-11
(86)【国際出願番号】 IB2019057640
(87)【国際公開番号】W WO2020053775
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2022-09-08
(31)【優先権主張番号】102018000008577
(32)【優先日】2018-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】505005038
【氏名又は名称】メタ システム エス.ピー.エー.
【氏名又は名称原語表記】META SYSTEM S.P.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ラサグニ,チェーザレ
【審査官】高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0151274(US,A1)
【文献】特開2014-220045(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R13/73-13/74
H05K 7/12
H01R13/40-13/533
H01R43/00-43/02
H02G 3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナ(B)、前記コンテナ(B)の内側に収容される少なくとも1つのパワーエレクトロニクス回路(C)、及び前記コンテナ(B)を閉鎖するための少なくとも1つのカバー(D)を含む、パワーエレクトロニクス装置(A)に設置可能な高電力コネクタ(1)であって、
コネクタ(1)は実質的に細長構造の少なくとも1つの導電要素(2)を含み、前記導電要素(2)は、前記パワーエレクトロニクス回路(C)に電気的に接続可能な第1の端部と、少なくとも1つの電気接続端子(3)が設けられた第2の端部とが提供され、前記導電要素(2)は、前記カバー(D)に作られた貫通開口(E)の内側に挿入可能であり、端子(3)は外向きに向いており、前記コネクタ(1)は少なくとも1つのロック要素(4)を含み、前記ロック要素(4)は、前記導電要素(2)と結合でき、前記カバー(D)が前記コンテナ(B)に固定
した状態で前記カバー(D)の外面に固定可能な電気絶縁材料で作られており、
前記コネクタ(1)は、前記導
電要素(2)と前記ロック要素(4)との間に結合手段を含み、
前記結合手段は、多角形構造の外側横方向外形が設けられた前記導電要素(2)の少なくとも1つの部分と、多角形構造の内側横方向外形が設けられた前記ロック要素(4)の筐体シート(5)の内面の少なくとも1つの部分とを含み、前記外側横方向外形及び前記内側横方向外形は相互に補完され
、前記ロック要素(4)
の前記カバー(D)への固定にあたって、位置調整できるよう前記ロック要素(4)と前記導電要素(2)とは回転可能に結合
され、
前記ロック要素(4)は、前記カバー(D)に対する固定手段(9,10)を含み、
前記固定手段(9,10)は、前記ロック要素(4)の外面から突出し、少なくとも1つの固定穴(10)が設けられた、少なくとも1つの部分(9)を含み、前記固定穴(10)は、ねじ等によって固定するために、前記カバー(D)の各々の穴(F)で位置付け可能であり、
前記固定穴(10)はスロット形状であることを特徴とする、コネクタ(1)。
【請求項2】
前記結合手段は、前記導電要素(2)の縦軸に対して、前記導電要素(2)と前記ロック要素(4)との間で回転する結合手段を含むことを特徴とする、請求項1に記載のコネクタ(1)。
【請求項3】
前記ロック要素(4)は、前記ロック要素(4)が前記カバー(D)の前記外面に固定されるとき、前記導電要素(2)の前記第2の端部を少なくとも部分的に収容するように適応する少なくとも1つの筐体シート(5)を備えることを特徴とする、請求項1~2のいずれか1項に記載のコネクタ(1)。
【請求項4】
前記ロック要素(4)は前記筐体シート(5)に対するアクセス開口(6)が設けられた部分を含むことを特徴とする、請求項3に記載のコネクタ(1)。
【請求項5】
前記アクセス開口(6)が設けられた前記部分は、前記カバー(D)の前記貫通開口(E)の内側に少なくとも部分的に挿入可能であることを特徴とする、請求項4に記載のコネクタ(1)。
【請求項6】
前記ロック要素(4)は、前記ロック要素(4)が前記カバー(D)の前記外面に固定されるとき、前記導電要素(2)の前記端子(3)の少なくとも1つの出口開口(7)を含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載のコネクタ(1)。
【請求項7】
前記コネクタ(1)は密閉手段(11,12)を含むことを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載のコネクタ(1)。
【請求項8】
前記密閉手段(11,12)は、前記導電要素(2)の外面と、前記ロック要素(4)の筐体シート(5)の内面との間に介在する少なくとも第1のガスケット(11)を含むことを特徴とする、請求項7に記載のコネクタ(1)。
【請求項9】
前記密閉手段(11,12)は少なくとも第2のガスケット(12)を含み、前記第2のガスケット(12)は、前記ロック要素(4)の少なくとも1つの伸張部に沿って配置され、前記ロック要素(4)が前記カバー(D)に固定されるとき、前記ロック要素(4)の外面と、前記カバー(D)の前記貫通開口(E)の内面との間に介在するように適応することを特徴とする、請求項7または8に記載のコネクタ(1)。
【請求項10】
前記導電要素(2)は金属材料から作られることを特徴とする、請求項1~9のいずれか1項に記載のコネクタ(1)。
【請求項11】
前記ロック要素(4)はポリマー材料から作られることを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載のコネクタ(1)。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項に記載の高電力コネクタ(1)の組立方法であって、前記組立方法は、少なくとも、
-前記導電要素(2)の前記第1の端部を前記パワーエレクトロニクス回路(C)に接続するステップと、
-前記カバー(D)を前記コンテナ(B)上に位置付けるステップであって、前記導電要素(2)の前記第2の端部は前記カバー(D)の前記貫通開口(E)の内側に挿入される、位置付けるステップと、
-前記ロック要素(4)を前記貫通開口(E)に位置付けるステップであって、前記導電要素(2)の前記第2の端部は前記ロック要素の筐体シート(5)の内側に配置され、前記端子(3)は前記ロック要素の出口開口(7)から突出する、位置付けるステップと、
-前記ロック要素(4)を前記カバー(D)の前記外面に固定するステップと、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項13】
前記接続するステップは、前記導電要素(2)の前記第1の端部を、前記パワーエレクトロニクス装置(A)の少なくとも1つの支持部に固定するステップを含むことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
車両用のパワーエレクトロニクス装置(A)であって、コンテナ(B)、前記コンテナ(B)の内側に収容される少なくとも1つのパワーエレクトロニクス回路(C)、及び少なくとも1つの貫通開口(E)が設けられた前記コンテナ(B)の少なくとも1つの閉鎖カバー(D)を含み、
前記パワーエレクトロニクス装置(A)は、請求項1~11のいずれか1項に記載の少なくとも1つの高電力コネクタ(1)を含み、前記導電要素(2)の前記第1の端部は前記パワーエレクトロニクス回路(C)に電気的に接続され、前記第2の端部は、前記カバー(D)に作られた前記貫通開口(E)の内側に挿入され、前記端子(3)は外向きに向いており、前記ロック要素(4)は前記導電要素(2)に結合され、前記カバー(D)の前記外面に固定されることを特徴とする、パワーエレクトロニクス装置(A)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、具体的には、DC-DCコンバータ、充電器等の外部コネクタとして使用可能な高電力コネクタと、関連の組立方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
外側からアクセス可能である高電力コネクタが設けられた電力装置を製造する必要性は既知である。
【0003】
例えば、自動車分野で、具体的には、OBC(車載充電器)の充電装置またはDC-DCコンバータ等の、入力電圧/電流を適切な出力電圧/電流に変換するために、電気自動車またはハイブリッド車の車内に設置された電動装置の生産に関連する必要性を感じる。
【0004】
係るパワーエレクトロニクス装置は、概して、適切なコンテナの内側に収容される1つ以上のプリント回路から成る1つ以上のパワーエレクトロニクスボードまたは電子制御盤を含む。特別なカバーを使用して、コンテナを密封する。
【0005】
係る装置に関して、外側からアクセス可能であり、カバーに配置される高電力コネクタを製造する必要性は既知である。
【0006】
しかしながら、これらのコネクタの位置付け及び電気接続は複雑である。
【0007】
実際に、コネクタの既知の種類は、概して、カバーに固定され、コンテナを閉鎖するためにカバー自体を固定した後、コネクタを内部の電子機器に接続する必要がある。
【0008】
この目的のために、コンテナに作られるアクセス開口を適切にする必要がある、または関連の電流を考慮すると、この種類の用途に良好ではない長い配線を使用する必要がある。
【0009】
これは、組立動作及び電気接続動作を複雑にする。
【0010】
さらに、コンテナには、適切なアクセス開口及び関連の閉鎖手段(例えば、ドア)を設ける必要がある。したがって、コンテナ自体をより複雑にすると、必然的に、生産コストが高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の主な目的は、組立動作及び電気接続動作を簡略化することを可能にする高電力コネクタ及び関連の組立方法を考案することである。
【0012】
本発明の別の目的は、使用するのに簡単な、合理的な、容易な、効率的な、低価格の解決策で実現可能な範囲内で、先行技術の前述の欠点を克服することを可能にする高電力コネクタ及び関連の組立方法を考案することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記に記載した目的は、請求項1に記載の本発明の高電力コネクタによって達成される。
【0014】
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面の図で、例証的な例によって示され、その例に限定されない、高電力コネクタ及び関連の組立方法の好ましいが非排他的な実施形態の説明からより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明に従ったコネクタの組立方法の様々なステップを示す。
【
図2】本発明に従ったコネクタの組立方法の様々なステップを示す。
【
図3】本発明に従ったコネクタの組立方法の様々なステップを示す。
【
図4】本発明に従ったコネクタの組立方法の様々なステップを示す。
【
図5】本発明に従ったコネクタの組立方法の様々なステップを示す。
【
図6】本発明に従ったコネクタの組立方法の様々なステップを示す。
【
図7】本発明に従ったコネクタが設けられた電子装置を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
特に、これらの図に関して、符号1は、全体的に、具体的には電力装置に設置可能な高電力コネクタを示す。
【0017】
例えば、本発明に従ったコネクタ1は、自動車分野で使用できる、具体的には、OBC(車載充電器)の充電装置またはDC-DCコンバータ等の電気自動車またはハイブリッド車の車内に設置された電動装置の生産に関連して使用できる。
【0018】
概して、
図7に例として概略的に示されるように、コネクタ1はパワーエレクトロニクス装置Aで使用でき、パワーエレクトロニクス装置Aは、コンテナB、コンテナBの内側に収容される少なくとも1つのパワーエレクトロニクス回路C、及びコンテナBを閉鎖するための少なくとも1つのカバーDを含む。
【0019】
利点をもたらすように、コネクタ1は実質的に細長構造の少なくとも1つの導電要素2を含み、少なくとも1つの導電要素2は、パワーエレクトロニクス回路Cに電気的に接続可能な第1の端部と、少なくとも1つの電気接続端子3が設けられた第2の端部とが提供されている。好ましくは、導電要素2は金属材料から作られている。
【0020】
具体的には、導電要素2は、カバーDに作られた貫通開口Eの内側に挿入可能である。挿入された後、端子3は外向きに向いており、したがって、追加コネクタに接続するためにアクセス可能である。
【0021】
利点をもたらすように、さらに、コネクタ1は、電気絶縁材料から作られた少なくとも1つのロック要素4を含み、ロック要素4は導電要素2と結合でき、カバーDの外面に固定可能である。
【0022】
したがって、ロック要素4は、簡単に及び速く、導電要素2をカバー上に効果的にロックすることを可能にする。
【0023】
好ましくは、ロック要素4はポリマー材料から作られている。
【0024】
図に示される好ましい実施形態に従って、コネクタ1は、導電要素2とロック要素4との間の結合手段を含む。
【0025】
具体的には、結合手段は、導電要素自体の縦軸に対して、導電要素2とロック要素4との間で回転する結合手段から成る。
【0026】
したがって、ロック要素4をカバーDに固定した後、導電要素2は、また、回転してロックされる。
【0027】
図に示される好ましい実施形態を参照すると、ロック要素4は、ロック要素4がカバーDの外面に固定されるとき、導電要素2の第2の端部を少なくとも部分的に収容するように適応する少なくとも1つの筐体シート5(
図5に見える)を含む。
【0028】
具体的には、ロック要素4は、筐体シート5にアクセスするためのアクセス開口6が設けられた部分を含み、アクセス開口6を通して、導電要素2の第2の端部を挿入できる。
【0029】
好都合に、図に示される好ましい実施形態を参照すると、アクセス開口6が設けられた部分は、カバーDの貫通開口Eの内側に少なくとも部分的に挿入可能であり、調整するためのものである。
【0030】
さらに、ロック要素4は、ロック要素自体がカバーDの外面に固定されるとき、導電要素2の端子3の少なくとも1つの出口開口7を含む。
【0031】
図に示される特に可能な実施形態に関して、ロック要素4は本体8を含み、本体8は、一端にアクセス開口6と、反対端に出口開口7とが設けられた実質的に円筒管状構造を有する。
【0032】
具体的には、出口開口7が設けられたロック要素4の本体の端は、外側に向かって減少する直径を有する断面を含む実質的に円筒構造を有する。この構成では、出口開口7が設けられた端及び端子3は、対応するコネクタを接続するように設計された取付具を構成する。
【0033】
しかしながら、ロック要素4の様々な実施形態を無視できない。実際に、ロック要素4の形状は、カバーDの貫通開口Eの特定の形状または端子3に接続される特定のコネクタの特定の形状に従って適応及び修正できる。
【0034】
好ましくは、導電要素2とロック要素4との間の結合手段は、多角形結合手段によって構成される。
【0035】
具体的には、図に示される特定の実施形態を参照すると、結合手段は、多角形構造の外側横方向外形が設けられた導電要素2の一部を含む。さらに、結合手段は、多角形構造の内側横方向外形が設けられたロック要素4の筐体シート5の内面の一部を含む。
【0036】
導電要素2の外側横方向外形及び筐体シート5の内側横方向外形は相互に補完し、導電要素2で回転してロック要素4をロックするために調整するように結合可能である。具体的には、図に示されるように、これらの外形は六角形であり得る。しかしながら、様々な構造を無視できない。
【0037】
ロック要素4は、また、カバーDに対する固定手段9,10を含む。
【0038】
好ましくは、係る固定手段9,10は、ロック要素4の外面から突出する少なくとも1つの部分9を含み、ロック要素4の表面には、少なくとも1つの固定穴10が設けられている。
【0039】
固定孔10は、ねじ等によって固定するために、カバーDの各々の穴Fにおいて位置づけ可能である。
【0040】
図に示される好ましい実施形態を参照すると、固定手段9,10は、ロック要素4の本体から突出し、相互に反対側にある側方フィン9の対を含む。側方フィン9の両方には、各々の固定孔10が設けられている。
【0041】
好都合に、固定孔10はスロットから成る。
【0042】
好ましくは、これらのスロット10は曲線である。
【0043】
このように、カバーDへのロック要素4の位置付け及び導電要素2との結合に続いて、スロット10がカバーDの穴Fの完全に中心にない場合でさえも、ロック要素自体を固定することが可能である。
【0044】
利点をもたらすように、コネクタ1は密閉手段11,12を含み、密閉手段11,12は、導電要素2とロック要素4との間の完全な密閉と、ロック要素4とカバーDとの間の完全な密閉とを確実にするように適応する。
【0045】
具体的には、密閉手段11,12は、導電要素2の外面と、ロック要素4の筐体シート5の内面との間に介在する少なくとも第1のガスケット11を含む。
【0046】
好ましくは、図に示されるように、第1のガスケット11は、端子3に近接して、導電要素2の円筒部に形成された関連の円形シートの内側に位置付けられるOリングから成る。
【0047】
図6に示されるように、ロック要素4を導電要素2の第2の端部に挿入した後に、第1のガスケット11は出口開口7に近接して位置付けられる。
【0048】
さらに、密閉手段11,12は、少なくとも、ロック要素4の本体の少なくとも1つの伸張部に沿って配置される第2のガスケット12を含む。
【0049】
図6に示されるように、第2のガスケット12は、ロック要素4がカバーDに固定されるとき、ロック要素自体の外面と、カバーDの貫通開口Eの内面との間に介在するように適応する。
【0050】
本発明に従った高電力コネクタ1を組み立てるための方法は下記に説明される。
【0051】
まず、
図1に概略的に示されるように、本方法は、導電要素2の第1の端部をパワーエレクトロニクス回路Cに接続することを提供する。
【0052】
好ましくは、この接続は、導電要素2の第1の端部を、パワーエレクトロニクス装置Aの少なくとも1つの適切な支持部に固定することを提供する。
【0053】
具体的には、導電要素2の第1の端部は、プリント回路PCBに、電子装置Aの適切なフレームまたはバスバーに直接固定できる。
【0054】
続いて、概略的に
図2に示されるように、本方法は、カバーDをコンテナB上に位置付けることと、導電要素2の第2の端部をカバーDの貫通開口Eの内側に位置付けることとを提供する。
【0055】
次に、カバーDは、コンテナBに固定され、電子機器を含む区画を閉鎖する。
【0056】
続いて、
図3、
図4、及び
図5に示されるように、ロック要素4は貫通開口Eに位置付けられ、導電要素2の第2の端部はロック要素4の筐体シート5の内側に配置され、端子3はロック要素自体の出口開口7から突出する。
【0057】
具体的には、ロック要素4の側方フィン9のスロット10をカバーDの各々の穴Fに合わせて整列することによって、ロック要素4の位置付けを実行する必要がある。
【0058】
最終的に、本方法は、ロック要素4をカバーDの外面に固定することを提供する。
【0059】
この固定により、スロット10に挿入されるねじまたは同様のねじ手段によって実行され、カバーDの穴Fの内側にロックできる。
【0060】
本発明に従った電子装置Aは、具体的には、自動車分野で使用でき、電気自動車またはハイブリッド車の車内に設置されたパワーエレクトロニクス装置から成る。
【0061】
例えば、電子デバイスAは、OBC(車載充電器)の充電装置またはDC-DCコンバータから成り得る。
【0062】
電子装置Aは、コンテナB、コンテナBの内側に収容される少なくとも1つのパワーエレクトロニクス回路C、及びコンテナBを閉鎖するための少なくとも1つのカバーDを含む。
【0063】
利点をもたらすように、電子装置Aは、上記に説明したコネクタ1と同様に少なくとも1つの高電力コネクタ1を含む。
【0064】
具体的には、導電要素2の第1の端部はパワーエレクトロニクス回路Cに電気的に接続され、導電要素2の第2の端部はカバーDに作られた貫通開口Eの内側に挿入され、端子3は外側に向いている。
【0065】
さらに、ロック要素4は導電要素2に結合され、カバーDの外面に固定される。
【0066】
実際には、説明される本発明は意図された目的を達成していることが確認されている。
【0067】
具体的には、本発明に従ったコネクタは、組立動作及び電気接続動作をかなり簡略化することを可能にする事実を強調する。