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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-29
(45)【発行日】2024-09-06
(54)【発明の名称】疣贅の治療
(51)【国際特許分類】
   A61K 36/064 20060101AFI20240830BHJP
   A61P 17/12 20060101ALI20240830BHJP
   A61P 31/20 20060101ALI20240830BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20240830BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20240830BHJP
   A61K 39/00 20060101ALI20240830BHJP
   C12N 1/16 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
A61K36/064
A61P17/12
A61P31/20
A61P43/00 111
A61K47/26
A61K39/00 K
C12N1/16 Z
C12N1/16 G
【請求項の数】 93
(21)【出願番号】P 2021531452
(86)(22)【出願日】2019-08-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-16
(86)【国際出願番号】 US2019045153
(87)【国際公開番号】W WO2020033329
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2022-08-03
(31)【優先権主張番号】62/714,942
(32)【優先日】2018-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/880,742
(32)【優先日】2019-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【微生物の受託番号】ATCC  PTA-126019
【微生物の受託番号】ATCC  PTA-126020
(73)【特許権者】
【識別番号】521056102
【氏名又は名称】ニールセン、バイオサイエンシズ、インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】NIELSEN BIOSCIENCES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100120617
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 真理
(74)【代理人】
【識別番号】100126099
【弁理士】
【氏名又は名称】反町 洋
(72)【発明者】
【氏名】ジェイアール.エイチ.スチュアート、ニールセン
【審査官】愛清 哲
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-538333(JP,A)
【文献】Clinical Pearls in Dermatology 2017,Disease-a-Month,2017年,63,pp.165-175,http://dx.doi.org/10.1016/j.disamonth.2017.03.003
【文献】Intralesional immunotherapy compared to cryotherapy in the treatment of warts,International Journal of Dermatology,2017年,vol.56,pp.474-478
【文献】Use of Candida antigen injections for the treatment of verruca vulgaris: A two-year mayo clinic experience,Journal of Dermatological Treatment,2016年,pp.355-358,DOI: 10.3109/09546634.2015.1106436
【文献】Intralesional Injection of Mumps or Candida Skin Test Antigen,Arch Dermatol,2001年,vol.137,pp.451-455
【文献】Immunotherapy with Intralesional Candida Albicans Antigen in Resistant or Recurrent Warts: A Study,Indian J Dermatol,2013年,58(5),pp.360-365,doi: 10.4103/0019-5154.117301
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 36/00-36/9068
A61K 39/00-39/44
A61K 47/00-47/69
A61P 17/00-17/18
A61P 31/00-31/22
A61P 43/00
C12N 1/16
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
尋常性疣贅の完全消失に使用するための、Candida albicansの2つの株及び当該2つの株の分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬組成物であって、前記医薬組成物が尋常性疣贅を有する対象へ1つ以上の病巣内注射で投与され、前記医薬組成物の2.5単位力価の累積用量が前記対象に提供され、
前記完全消失が、前記医薬組成物の第1の前記1つ以上の病巣内注射の投与から少なくとも20週間時に同じ部位で前記尋常性疣贅が再発しないと観察されることによって同定され、かつ
前記Candida albicansの2つの株が、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)に、ATCCアクセッション番号PTA-126019およびPTA-126020の下、寄託されているものである、医薬組成物。
【請求項2】
前記医薬組成物がさらに、前記対象への前記医薬組成物の1単位力価の累積用量で、前記尋常性疣贅の直径を少なくとも50%低減することに有効である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記完全消失が、前記尋常性疣贅の位置に瘢痕がないことを伴う、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記完全消失が、前記尋常性疣贅の位置の色素脱失が低レベルであることを伴う、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記投与の前に、前記尋常性疣贅が約3ミリメーター(mm)から約20mmの間の寸法である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記投与が、前記対象への前記医薬組成物の1つの病巣内注射の投与である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記投与が、前記尋常性疣贅の辺縁付近への前記医薬組成物の1つの病巣内注射の投与である、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記投与が、前記尋常性疣贅の辺縁への前記医薬組成物の1つの病巣内注射の投与である、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記投与が、前記尋常性疣贅内での前記医薬組成物の1つの病巣内注射の投与である、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記投与が、前記対象への前記医薬組成物の2つ以上の病巣内注射の投与である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項11】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射の各々が、前記対象への前記医薬組成物の少なくとも0.5単位力価の用量でもたらされる、請求項10に記載の医薬組成物。
【請求項12】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって前記対象に投与される、請求項10に記載の医薬組成物。
【請求項13】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約2週間隔てて前記対象に投与される、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約3週間隔てて前記対象に投与される、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項15】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射が、少なくとも約8週間にわたって前記対象に投与される、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項16】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって前記医薬組成物の2つ以上の病巣内注射のサブグループで前記対象に投与される、請求項10に記載の医薬組成物。
【請求項17】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の1つのサブグループが、前記医薬組成物の少なくとも0.5単位力価の合計用量を提供する、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約2週間隔てて前記対象に投与される、請求項16または17に記載の医薬組成物。
【請求項19】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約3週間隔てて前記対象に投与される、請求項16または17に記載の医薬組成物。
【請求項20】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射のサブグループが、少なくとも約8週間にわたって前記対象に投与される、請求項16または17に記載の医薬組成物。
【請求項21】
前記2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、前記尋常性疣贅の周りの前記医薬組成物の2つの病巣内注射を含む、請求項16または17に記載の医薬組成物。
【請求項22】
前記2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、前記尋常性疣贅の周りの前記医薬組成物の3つの病巣内注射を含む、請求項16または17に記載の医薬組成物。
【請求項23】
前記2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、前記尋常性疣贅の周りの前記医薬組成物の4つの病巣内注射を含む、請求項16または17に記載の医薬組成物。
【請求項24】
前記2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、前記尋常性疣贅の周りの前記医薬組成物の5つの病巣内注射を含む、請求項16または17に記載の医薬組成物。
【請求項25】
前記2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、前記尋常性疣贅の周りの前記医薬組成物の6つの病巣内注射を含む、請求項16または17に記載の医薬組成物。
【請求項26】
前記サブグループ内の前記医薬組成物の前記病巣内注射が、前記尋常性疣贅の辺縁付近にほぼ等間隔を空けて配置される、請求項21~25のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項27】
前記サブグループ内の前記医薬組成物の前記病巣内注射が、前記尋常性疣贅の辺縁にほぼ等間隔を空けて配置される、請求項21~25のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項28】
前記サブグループ内の前記医薬組成物の前記病巣内注射が、ほぼ同時に前記対象に投与される、請求項21~25のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項29】
過去に消失した尋常性疣贅の再発の遅延に使用するための、Candida albicansの2つの株及び当該2つの株の分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬組成物であって、前記医薬組成物が過去に消失した尋常性疣贅を有する対象へ1つ以上の病巣内注射で投与され、前記医薬組成物の2.5単位力価の累積用量が前記対象に提供され、
前記再発の遅延が、前記医薬組成物の前記1つ以上の病巣内注射のうちの最後の注射の投与から少なくとも20週間時に前記過去に消失した尋常性疣贅と同じ部位または解剖学的領域でいかなる新たな尋常性疣贅も発症しないことによって同定され、かつ
前記Candida albicansの2つの株が、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)に、ATCCアクセッション番号PTA-126019およびPTA-126020の下、寄託されているものである、医薬組成物。
【請求項30】
前記再発の遅延が、前記過去に消失した尋常性疣贅の再出現を遅延させることによって同定される、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項31】
前記再発の遅延が、前記過去に消失した尋常性疣贅の同じ解剖学的領域でいかなる新たな尋常性疣贅も発症しないことによって同定される、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項32】
再発の遅延が、前記過去に消失した尋常性疣贅の同じ部位でいかなる新たな尋常性疣贅も発症しないことによって同定される、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項33】
消失する前、前記過去に消失した尋常性疣贅が約3ミリメーター(mm)から約20mmの間の寸法であった、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項34】
前記投与が、前記対象への前記医薬組成物の病巣内注射の投与である、請求項29または30に記載の医薬組成物。
【請求項35】
前記投与が、前記過去に消失した尋常性疣贅の辺縁への前記医薬組成物の病巣内注射の投与である、請求項34に記載の医薬組成物。
【請求項36】
前記投与が、前記過去に消失した尋常性疣贅の辺縁付近への前記医薬組成物の病巣内注射の投与である、請求項34に記載の医薬組成物。
【請求項37】
前記投与が、前記過去に消失した尋常性疣贅内での前記医薬組成物の病巣内注射の投与である、請求項34に記載の医薬組成物。
【請求項38】
前記投与が、前記対象への前記医薬組成物の2つ以上の病巣内注射の投与である、請求項29または30に記載の医薬組成物。
【請求項39】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射の各々が、前記対象への前記医薬組成物の少なくとも0.5単位力価の用量で提供される、請求項38に記載の医薬組成物。
【請求項40】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって前記対象に投与される、請求項38または39に記載の医薬組成物。
【請求項41】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約2週間隔てて前記対象に投与される、請求項40に記載の医薬組成物。
【請求項42】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約3週間隔てて前記対象に投与される、請求項40に記載の医薬組成物。
【請求項43】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射が、少なくとも約8週間にわたって前記対象に投与される、請求項40に記載の医薬組成物。
【請求項44】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって前記医薬組成物の2つ以上の病巣内注射のサブグループで前記対象に投与される、請求項38に記載の医薬組成物。
【請求項45】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の1つのサブグループが、前記対象への前記医薬組成物の少なくとも0.5単位力価の合計用量を提供する、請求項44に記載の医薬組成物。
【請求項46】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約2週間隔てて前記対象に投与される、請求項44または45に記載の医薬組成物。
【請求項47】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約3週間隔てて前記対象に投与される、請求項44または45に記載の医薬組成物。
【請求項48】
前記医薬組成物の前記2つ以上の病巣内注射のサブグループが、少なくとも約8週間にわたって前記対象に投与される、請求項44または45に記載の医薬組成物。
【請求項49】
前記2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、前記過去に消失した尋常性疣贅の周りの前記医薬組成物の2つの病巣内注射を含む、請求項44または45に記載の医薬組成物。
【請求項50】
前記2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、前記過去に消失した尋常性疣贅の周りの前記医薬組成物の3つの病巣内注射を含む、請求項44または45に記載の医薬組成物。
【請求項51】
前記2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、前記過去に消失した尋常性疣贅の周りの前記医薬組成物の4つの病巣内注射を含む、請求項44または45に記載の医薬組成物。
【請求項52】
前記2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、前記過去に消失した尋常性疣贅の周りの前記医薬組成物の5つの病巣内注射を含む、請求項44または45に記載の医薬組成物。
【請求項53】
前記2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、前記過去に消失した尋常性疣贅の周りの前記医薬組成物の6つの病巣内注射を含む、請求項44または45に記載の医薬組成物。
【請求項54】
前記サブグループ内の前記医薬組成物の前記病巣内注射が、前記過去に消失した尋常性疣贅の辺縁にほぼ等間隔を空けて配置される、請求項49~53のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項55】
前記サブグループ内の前記医薬組成物の前記病巣内注射が、前記過去に消失した尋常性疣贅の辺縁付近にほぼ等間隔を空けて配置される、請求項49~53のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項56】
前記サブグループ内の前記医薬組成物の前記病巣内注射が、ほぼ同時に前記対象に投与される、請求項49~53のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項57】
前記医薬組成物が、少なくとも80%のマンノースを含む、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項58】
前記医薬組成物が、少なくとも8%のグルコースを含む、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項59】
前記医薬組成物が、少なくとも1%のガラクトースを含む、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項60】
前記分泌抗原が、約167キロダルトンの分子量を有する、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項61】
前記対象が、18歳から65歳の間の年齢である、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項62】
前記対象が、前記投与の少なくとも12週間前に第1の尋常性疣贅と診断された、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項63】
前記対象が、難治性疣贅と診断されなかった、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項64】
前記対象が、遅延型過敏症試験において5mmから25mmの間のベースライン結果を有する、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項65】
前記対象が、免疫機能を損なう系統的疾患と診断されていない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項66】
前記対象が、免疫機能を損なう限局性疾患と診断されていない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項67】
前記対象が、免疫機能を損なう系統的状態と診断されていない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項68】
前記対象が、免疫機能を損なう限局性状態と診断されていない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項69】
前記対象が、乾癬と診断されていない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項70】
前記対象が、結果として免疫低下状態となる治療を受けていない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項71】
前記対象が、糖尿病と診断されていない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項72】
前記対象が、ケロイド形成の既往を有しない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項73】
前記対象が、前記医薬組成物の前記1つ以上の病巣内注射が投与された領域と同じ解剖学的領域内に既存の皮膚科学的状態を有しない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項74】
前記対象が、基礎的炎症状態を有しない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項75】
前記基礎的炎症状態が、関節炎の関節である、請求項74に記載の医薬組成物。
【請求項76】
前記対象が、前記投与の前の4週間以内に、液体窒素、二酸化炭素、電気乾固法、レーザー、手術、単純閉塞、サリチル酸、トリクロロ酢酸、ビクロロ酢酸、OTC皮膚薬、及びカンタリジンからなる群より選択される1つ以上の治療を受けていない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項77】
前記対象が、前記投与の前の12週間以内に、ジフェニルシクロプロペノン(DPCP)、ジニトロクロロベンゼン(DNCB)、イミキモド、5-フルオロウラシル、ブレオマイシン、及びポドフィリンからなる群より選択される1つ以上の免疫療法薬を受けていない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項78】
前記対象が、前記投与の前の12週間以内に、シメチジン、1日当たり亜鉛元素20ミリグラム(mg)より高用量の亜鉛サプリメント、アザチオプリン、6-メルカプトプリン、メトトレキサート、インフリキシマブ、アダリムマブ、エタネルセプト、及びステロイドからなる群より選択される1つ以上の系統的治療を受けていない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項79】
前記対象が、前記投与の前の30日以内にいかなる治験薬も受けていない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項80】
前記対象が、前記投与の前に、治験薬の5半減期以内のいかなる前記治験薬も受けていない、請求項1または29に記載の医薬組成物。
【請求項81】
Candida albicansの2つの株及び当該2つの株の分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、前記医薬品の2.5単位力価の累積用量で、尋常性疣贅を完全消失するように製剤化されており、
前記完全消失が、前記医薬品の投与から少なくとも20週間時に同じ部位で前記尋常性疣贅が再発しないと観察されることによって同定され、かつ
前記Candida albicansの2つの株が、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)に、ATCCアクセッション番号PTA-126019およびPTA-126020の下、寄託されているものである、医薬品。
【請求項82】
Candida albicansの2つの株及び当該2つの株の分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、前記医薬品の2.5単位力価の累積用量で、過去に消失した尋常性疣贅の再出現を遅延させるように製剤化されており、
前記再出現の遅延が、前記医薬品の投与から少なくとも20週間時に同じ部位で前記尋常性疣贅が再出現しないことによって同定され、かつ
前記Candida albicansの2つの株が、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)に、ATCCアクセッション番号PTA-126019およびPTA-126020の下、寄託されているものである、医薬品。
【請求項83】
前記医薬品が、少なくとも80%のマンノースを含む、請求項81または82に記載の医薬品。
【請求項84】
前記医薬品が、少なくとも8%のグルコースを含む、請求項81または82に記載の医薬品。
【請求項85】
前記医薬品が、少なくとも1%のガラクトースを含む、請求項81または82に記載の医薬品。
【請求項86】
前記分泌抗原が、約167キロダルトンの分子量を有する、請求項81または82に記載の医薬品。
【請求項87】
前記医薬品が、バイアル内で製剤化される、請求項81または82に記載の医薬品。
【請求項88】
前記バイアルが、多回用量保存バイアルである、請求項87に記載の医薬品。
【請求項89】
前記バイアルが、単回用量非保存バイアルである、請求項87に記載の医薬品。
【請求項90】
前記バイアルが、ガラスバイアルである、請求項87に記載の医薬品。
【請求項91】
前記ガラスバイアルが、2ミリリッター(mL)のガラスバイアルである、請求項90に記載の医薬品。
【請求項92】
前記医薬品が、充填済みシリンジ内で製剤化される、請求項81または82に記載の医薬品。
【請求項93】
前記充填済みシリンジが、0.5ミリリッター(mL)の体積を有する、請求項92に記載の医薬品。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2018年8月6日出願の米国仮特許出願第62/714,942号、及び2019年7月31日出願の米国仮出願第62/880,742号の利益を主張するものであり、これらの各々の全体が参照により本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
本開示は、尋常性疣贅の完全消失及び尋常性疣贅の再発防止のための標準化された力価を有する治療薬に関する。
【背景技術】
【0003】
尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)による皮膚の感染症である。このウイルスは、最初に表皮基底細胞を標的として過形成及び角質増殖を誘導し、これが臨床的には疣贅として現れる。尋常性疣贅は、生命を脅かすものではないが、患者に物理的不快感及び困惑の両方を引き起こし得る。
【0004】
米国内での尋常性疣贅の全有病率は2~20%と推定されている。しかし、尋常性疣贅に対する現状の治療選択肢については、その有効性が様々であり、しばしば再発がもたらされる。局所サリチル酸、局所イミキモド、ブレオマイシン注射、寒冷療法、切除、電気焼灼、及びレーザー蒸散を含む治療が用いられており、これに伴う結果及び副作用は様々である。
【0005】
Candida albicans抗原を用いた免疫療法も研究されている。しかし、様々な応答レベルが報告されている。Aldahan AS et al.,“Efficacy of intralesional immunotherapy for the treatment of warts:A review of the literature,”Dermatologic Therapy 2016;29:197-207,Table 1;及びAlikhan A et al.,“Use of Candida antigen injections for the treatment of verruca vulgaris:A two-year mayo clinic experience,”Journal of Dermatological Treatment 2016;27(4):355-58,355,Table 2を参照。一貫性を欠いた結果は、これらの研究で異なるCandida抗原の供給源を使用しており、その濃度及び力価が明らかに異なることによるものと考えられる。例えば、2件の研究では、Hollister-Stierから入手したCandida抗原を利用しており(Alikan et al.at 355 and Perman M et al.,“The painful purple digit:an alarming complication of Candida albicans antigen treatment of recalcitrant warts,”Dermatitis:Contact,Atopic,Occupational,Drug 2005;16(1):38-40(Aldahan et al.で引用))、別の研究では、Bayerから入手したCandida抗原を利用しており(Johnson et al.,“Intralesional injection of mumps or candida skin test antigens:a novel immunotherapy for warts,”Arch Dematol.2001;137:451-55(Aldahan et al.及びAlikhan et al.で引用))、また別の研究では、Creative Drug Industriesから入手したCandida抗原を利用しており(Majid I and Imran S,“Immunotherapy with Intralesional Candida Albicans Antigen in Resistant or Recurrent Warts:A Study,”Indian Journal of Dermatology 2013:58(5):360-65(Aldahan et al.及びAlikhan et al.で引用)、他の研究では、Allermed Laboratoriesが製造したCandin(登録商標)を利用している(Kim KH et al.,“Phase 1 clinical trial of intralesional injection of Candida antigen for the treatment of warts,”Arch Dematol 2010,146(12):1431-33;Pfenninger JL and Fowler GC,“Procedures for Primary Care,”Third Edition,Elsevier 2010,639-43;Signor RJ,“Candida albicans Intralesional Injection Immunotherapy of Warts,”Cutis 2002;70:185-92(Alikhan et al.で引用);Phillips RC et al.,“Treatment of Warts with Candida Antigen Injection,”Arch Dematol 2001,136(10):1274-5);Wong A and Crawford RI,“Intralesional Candida antigen for common warts in people with HIV,”J Cutan Med Surg.2013;17(5):313-15(Aldahan et al.で引用))。Candida抗原の供給源について報告がない研究もある。Summers P et al.,“Treatment of recalcitrant verruca vulgaris with Candida antigen in patient with human immunodeficiency virus,”J Drugs Dermatol 2009;8(3): 268-69(Aldahan et al.で引用);“Warts Refractory to Conventional Therapy Yield to Candida Antigen,”American Academy of Family Practice 90 Clinical Perspectives 1990;Harada S,“Clinical Application of Fungus Extracts and its Culture filtrate in the Treatment of Skin Diseases:(3)Candida Vaccine in the Treatment of Warts,”Japanese Journal of Dermatology 1979;89(6),397-402を参照。
【0006】
そのため、研究されている様々な供給源を考慮すると、体積及び重量/体積(v/w)希釈で報告される用量は、一貫した疣贅の治癒率を達成するための十分な情報を医師に提供するものではない。最善なものとしても、Hornに対する米国特許第6,350,451号で、初期遅延型過敏症(DTH)応答に基づく抗原の投与が示されている程度である。’451特許の実施例を参照。そのため、疣贅の治療のための標準化された力価を有するCandida抗原組成物が所望される。
【発明の概要】
【0007】
本開示は、1つ以上の尋常性疣贅または非尋常性疣贅の治療で使用するための標準化された力価を有する組成物を提供し、これを含む。また、本開示は、1つ以上の尋常性疣贅または非尋常性疣贅を治療するための方法も提供し、これを含む。
【0008】
1つの態様において、本開示は、尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、2.5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の完全消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。
【0009】
1つの態様において、本開示は、尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、2.5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の完全消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。
【0010】
1つの態様において、本開示は、尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の部分消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。
【0011】
1つの態様において、本開示は、尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の部分消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。
【0012】
1つの態様において、本開示は、複数の尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該複数の尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該複数の尋常性疣贅の部分消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。
【0013】
1つの態様において、本開示は、複数の尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該複数の尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該複数の尋常性疣贅の部分消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。
【0014】
1つの態様において、本開示は、複数の尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該複数の尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、1単位力価の累積用量で、当該複数の尋常性疣贅の各々の直径を少なくとも50%縮小することに有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。
【0015】
1つの態様において、本開示は、複数の尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該複数の尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、1単位力価の累積用量で、当該複数の尋常性疣贅の各々の直径を少なくとも50%縮小することが可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。
【0016】
1つの態様において、本開示は、非尋常性疣贅の治療を必要とする対象であって、1つ以上の尋常性疣贅を有する対象における、当該非尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該非尋常性疣贅の完全消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。
【0017】
1つの態様において、本開示は、非尋常性疣贅の治療を必要とする対象であって、1つ以上の尋常性疣贅を有する対象における、当該非尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該非尋常性疣贅の完全消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。
【0018】
1つの態様において、本開示は、過去に治療された尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該過去に治療された尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該過去に治療された尋常性疣贅の完全消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。
【0019】
1つの態様において、本開示は、過去に治療された尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該過去に治療された尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該過去に治療された尋常性疣贅の完全消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。
【0020】
1つの態様において、本開示は、尋常性疣贅の再発の遅延を必要とする対象における当該尋常性疣贅の再発を遅延させるための方法であって、当該対象に、当該尋常性疣贅の消失時に、2.5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の再出現を遅延させることに有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。
【0021】
1つの態様において、本開示は、尋常性疣贅の再発の遅延を必要とする対象における当該尋常性疣贅を遅延させるための方法であって、当該対象に、2.5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の消失時に、当該尋常性疣贅の再出現を遅延させることが可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。
【0022】
1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、2.5単位力価の累積用量で、尋常性疣贅を完全消失するように製剤化された、医薬品を提供し、これを含む。
【0023】
1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、5単位力価の累積用量で、尋常性疣贅を部分消失するように製剤化された、医薬品を提供し、これを含む。
【0024】
1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、1単位力価の累積用量で、尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小するように製剤化された、医薬品を提供し、これを含む。
【0025】
1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、5単位力価の累積用量で、複数の尋常性疣贅を部分消失するように製剤化された、医薬品を提供し、これを含む。
【0026】
1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、1単位力価の累積用量で、複数の尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小するように製剤化された、医薬品を提供し、これを含む。
【0027】
1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、5単位力価の累積用量で、非尋常性疣贅を完全消失するように製剤化された、医薬品を提供し、これを含む。
【0028】
1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、5単位力価の累積用量で、過去に治療された尋常性疣贅を完全消失するように製剤化された、医薬品を提供し、これを含む。
【0029】
1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、尋常性疣贅の消失時に、2.5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の再出現を遅延させるように製剤化された、医薬品を提供し、これを含む。
【0030】
1つの態様において、本開示は、IL-23のレベル低下を必要とする対象における当該IL-23のレベルを低下させるための方法であって、当該対象に、1単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。1つの態様において、本開示の方法は、1つの累積用量の本開示の医薬組成物を受けたときに、対象におけるIL-23のレベルを、当該投与ステップの前の当該対象で測定されたIL-23のレベルと比較して、少なくとも約15%低下させる。1つの態様において、本開示の方法は、1つの累積用量の本開示の医薬組成物を受けたときに、対象におけるIL-23のレベルを、当該投与ステップの前の当該対象で測定されたIL-23のレベルと比較して、少なくとも約35%低下させる。
【0031】
1つの態様において、本開示は、尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象における当該尋常性疣贅を完全消失するための方法であって、当該尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象におけるIL-23のレベルを少なくとも約15%低下させることを含む、方法を提供し、これを含む。1つの態様において、本開示は、尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象における当該尋常性疣贅を完全消失するための方法であって、当該尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象におけるIL-23のレベルを少なくとも約35%低下させることを含む、方法を提供し、これを含む。1つの態様において、本開示の方法は、対象に、3単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することによってIL-23のレベルを低下させ、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。
【0032】
1つの態様において、本開示は、IL-7のレベル低下を必要とする対象における当該IL-7のレベルを低下させるための方法であって、当該対象に、0.6単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。1つの態様において、本開示の方法は、1つの累積用量の本開示の医薬組成物を受けたときに、対象におけるIL-7のレベルを、当該投与ステップの前の当該対象で測定されたIL-7のレベルと比較して、少なくとも約10%低下させる。
【0033】
1つの態様において、本開示は、IL-7のレベルを低下させる必要のある対象における当該IL-7のレベルを低下させるための方法であって、当該対象に、3単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。1つの態様において、本開示の方法は、1つの累積用量の本開示の医薬組成物を受けたときに、対象におけるIL-7のレベルを、当該投与ステップの前の当該対象で測定されたIL-7のレベルと比較して、少なくとも約20%低下させる。
【0034】
1つの態様において、本開示は、IP-10のレベル低下を必要とする対象における当該IP-10のレベルを低下させるための方法であって、当該対象に、3単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法を提供し、これを含む。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。1つの態様において、本開示の方法は、1つの累積用量の本開示の医薬組成物を受けたときに、対象におけるIP-10のレベルを、当該投与ステップの前の当該対象で測定されたIP-10のレベルと比較して、少なくとも約5%低下させる。
【0035】
1つの態様において、本開示は、IL-23のレベル低下を必要とする対象における当該IL-23のレベル低下のために使用される、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品を提供し、これを含む。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。
【0036】
1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象におけるIL-23のレベルを少なくとも約35%低下させることによって尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象における尋常性疣贅を完全消失するために使用される、医薬品を提供し、これを含む。1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象におけるIL-23のレベルを少なくとも約15%低下させることによって尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象における尋常性疣贅を完全消失するために使用される、医薬品を提供し、これを含む。
【0037】
1つの態様において、本開示は、IL-7のレベル低下を必要とする対象における当該IL-7のレベル低下のために使用される、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品を提供し、これを含む。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。
【0038】
1つの態様において、本開示は、IP-10のレベル低下を必要とする対象における当該IP-10のレベル低下のために使用される、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品を提供し、これを含む。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。
【0039】
本開示は、添付の図面を参照しながら開示される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1図1は、本開示に従う、ATCCアクセッション番号PTA-126019として寄託されているCandida albicansの第1の株の単離コロニーの特徴的な形態を示している。
図2図2は、本開示に従う、ATCCアクセッション番号PTA-126020として寄託されているCandida albicansの第2の株の単離コロニーの特徴的な形態を示している。
図3図3は、本開示に従う、Candida albicansの出芽酵母細胞の典型的な外観を示している。
図4図4は、本開示に従う、Candida albicansの仮性菌糸の典型的な外観を示している。 図5は、本開示に従う、モルモットの背部のトラックグリッドの例を示している。
図6図6は、病巣内注射の好ましい位置を示している。
図7A図7A、7B、及び7Cは、それぞれ、本開示に従う治療群及びプラセボ群内でのIL-7、IP-10、及びIL-23のバイオマーカーレベルの変化を比較したものを示している。
図7B図7A、7B、及び7Cは、それぞれ、本開示に従う治療群及びプラセボ群内でのIL-7、IP-10、及びIL-23のバイオマーカーレベルの変化を比較したものを示している。
図7C図7A、7B、及び7Cは、それぞれ、本開示に従う治療群及びプラセボ群内でのIL-7、IP-10、及びIL-23のバイオマーカーレベルの変化を比較したものを示している。
【発明の具体的説明】
【0041】
本開示は、1つ以上の尋常性疣贅または非尋常性疣贅の治療で使用するための標準化された力価を有する医薬組成物を提供し、これを含む。1つの態様において、1つ以上の尋常性疣贅または非尋常性疣贅の治療は、これらの疣贅の治療的処置を意味する。1つの態様において、1つ以上の尋常性疣贅または非尋常性疣贅の治療は、疣贅の発生に対する予防的または防止的措置をもたらすことを意味する。1つの態様において、本開示の医薬組成物は、本開示に従う単位力価でもたらされる累積用量による1つ以上の尋常性疣贅及び非尋常性疣贅の完全消失が可能である。1つの態様において、本開示の医薬組成物は、本開示に従う単位力価でもたらされる累積用量によって1つ以上の尋常性疣贅の部分消失が可能である。1つの態様において、本開示の医薬組成物は、本開示に従う単位力価でもたらされる累積用量によって、1つ以上の尋常性疣贅の消失時に、1つ以上の尋常性疣贅の再出現を遅延させることが可能である。
【0042】
また、本開示は、本明細書で説明される医薬組成物を用いて1つ以上の尋常性疣贅または非尋常性疣贅を治療するための方法も提供し、これを含む。1つの態様において、1つ以上の尋常性疣贅または非尋常性疣贅を完全消失するための方法が提供される。1つの態様において、1つ以上の尋常性疣贅を部分消失するための方法が提供される。1つの態様において、過去に治療された尋常性疣贅を治療するための方法が提供される。1つの態様において、尋常性疣贅の再出現を遅延させるための方法が提供される。
【0043】
本明細書で別段に定義されない限り、用語は、関連技術分野の当業者による従来的な使用法に従って理解するものとする。ある用語が単数形で示される場合、発明者らは、当該用語の複数形によって説明される本開示の態様も企図している。参照により援用される参考文献で使用された用語及び定義に矛盾が認められる場合、本出願で使用されている用語は、本明細書で示される定義を有するものとする。使用されているその他の技術用語は、様々な分野特有の辞書(例えば、“The American Heritage(登録商標)Science Dictionary”(Editors of the American Heritage Dictionaries,2011,Houghton Mifflin Harcourt,Boston and New York);the “McGraw-Hill Dictionary of Scientific and Technical Terms”(6th edition,2002,McGraw-Hill,New York);またはthe “Oxford Dictionary of Biology”(6th edition,2008,Oxford University Press,Oxford and New York))によって例示されるような、当該技術用語が使用されている当技術分野での通常の意味を有する。
【0044】
本開示で言及されている全ての出版物、特許、及び特許出願は、各個別の出版物または特許出願が、具体的かつ個別に参照により組み込まれているように示されている場合と同じ程度において、参照により本明細書に組み込まれる。
【0045】
「及び/または」という用語は、2つ以上の項目のリストで使用される場合、挙げられた項目のうちの任意の1つ以上が、単独で、または挙げられた項目のうちの任意の1つ以上と組み合わせて用いられ得ることを意味する。例えば、「A及び/またはB」と言う表現は、A及びBの両方またはその一方を意味するように意図されており、すなわち、Aのみ、Bのみ、またはA及びBの組合せを意味する。「A、B、及び/またはC」と言う表現は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBの組合せ、A及びCの組合せ、B及びCの組合せ、またはA、B、及びCの組合せを意味するように意図されている。
【0046】
本明細書で使用する場合、単数の語及び単数形、例えば、「a(1つの)」、「an(1つの)」、及び「the(当該)」は、内容による別段の明確な定めがない限り、複数の指示対象を含む。
【0047】
値の範囲が示されている場合、その範囲の上限と下限との間に存在する各値、及びその記載範囲内の任意の他の記載値または間に存在する値は、本開示に含まれることを理解されたい。これらのより小さな範囲における上限及び下限は、独立的にその小さな範囲に含めることができ、これらも本開示に包含され、記載された範囲において任意の具体的に除外された制限に供される。記載範囲が上限及び下限の一方または両方を含む場合、この含まれた上限下限の一方または両方を除外する範囲も、本開示に含まれる。「~を含む(comprising)」と言う表現が使用される場合は常に、「~から本質的になる」及び「~からなる」などのバリエーションも企図されている。
【0048】
本明細書で使用する場合、「約」という用語は、それが修飾する数値を緩和するように意図され、このような値を誤差範囲内の変数として示している。特定の誤差範囲(例えば、平均値に対する標準偏差)が挙げられていない場合、「約」という用語は、挙げられた値を包含する範囲や、有効数字を考慮してその数字を切り上げるか切り下げることにより含まれる範囲を包含する範囲を意味するものと理解されたい。
【0049】
本明細書で使用する場合、本開示の「医薬組成物」は、本明細書で説明される抗原またはその溶媒和物であり得る。
【0050】
本明細書で使用する場合、「賦形剤」とは、医薬の活性成分と共に製剤化される物質を意味する。賦形剤は、長期間安定化させる目的で、または最終的な剤形において活性成分に治療強化を付与するために、例えば、活性成分の吸収の促進、粘度の低減、または可溶性の強化のために使用され得る。また、賦形剤は、製造プロセスでも有用であり得、例えば、in vitroでの安定性を助けること(例えば、期待される貯蔵期間にわたる変性または凝集の防止)に加えて、例えば、粉末の流動性または非粘着性を促進することにより、対象となる活性物質を取り扱う一助となる。
【0051】
本明細書で使用する場合、「医薬的に許容される担体」には、あらゆる溶媒、分散媒、抗細菌性剤及び抗真菌性剤、等張剤及び吸収遅延剤などが含まれる。医薬的活性物質のためのこのような媒体及び薬剤の使用は、当技術分野で周知されている。任意の従来的な媒体または薬剤は、医薬組成物と不適合である場合を除き、医薬組成物で使用されることが企図されている。本明細書で使用する場合、「医薬的、薬理学的、または生理的に許容される」という表現は、動物またはヒトに投与される際に有害反応、アレルギー反応、または他の副作用を生じない分子実体及び組成物を意味する。医薬的に許容される担体は、液体(例えば、食塩水)、ゲル、または固体形態の希釈剤、アジュバント、賦形剤、または酸抵抗性のカプセル化成分とすることができる。好適な希釈剤及び賦形剤としては、医薬グレードの生理食塩水、デキストロース、グリセロール、マンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、セルロース、炭酸マグネシウムなど、及びこれらの組合せが挙げられる。
【0052】
本明細書で使用する場合、「医薬的に許容される溶媒和物」という用語は、1つ以上の溶媒分子と本開示の化合物とが会合したものを意味する。医薬的に許容される溶媒和物を形成する溶媒の例としては、限定されるものではないが、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル、酢酸、及びエタノールアミンが挙げられる。
【0053】
本明細書で使用する場合、「治療する」という用語は、(i)疾患、障害、または状態を完全または部分的に阻害すること、例えば、その発症を抑止すること、(ii)疾患、障害、または状態を完全または部分的に緩和すること、例えば、疾患、障害、及び/または状態の軽減を引き起こすこと、あるいは(iii)疾患、障害、または状態が、当該疾患、障害、及び/または状態の素因を有し得るがまだそれを有すると診断されていない患者に生じるのを完全または部分的に防ぐことを意味する。同様に、「治療」とは、治療処置及び予防的または防止的措置のいずれも意味する。例えば、本明細書で提供される方法または組成物は、状態(例えば、疣贅)の進行を遅延させるために使用することができる。本明細書で使用する場合、状態の進行を「遅延させる」とは、状態の発症を延期する、妨害する、遅くする、遅らせる、安定化させる、及び/またはあとに延ばすことを意味する。この遅延は、状態の履歴、及び/または治療される個体に応じて、時間の長さが異なり得る。
【0054】
本明細書で使用する場合、「疣贅」という用語は、ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる皮膚上の成長を意味する。
【0055】
本明細書で使用する場合、「解剖学的領域」という用語は、対象の身体の以下の領域:左腕、右腕、左手、右手、左下肢、右下肢、左足、右足、及び胴のうちの任意の1つを意味する。本明細書で使用する場合、腕領域には、肩、上腕及び前腕、手首、ならびに腋窩の半分が含まれる。本明細書で使用する場合、手領域は、手首より遠位から始まり、爪周囲疣贅は除外される。本明細書で使用する場合、足は、足首より遠位から始まり、足底は除外される。本明細書で使用する場合、下肢領域には、上腿、下腿、及び足首が含まれる。本明細書で使用する場合、胴領域には、頸部、背部、胸部、腹部、臀部、及び骨盤領域が含まれる。
【0056】
本明細書で使用する場合、用語「難治性疣贅」とは、OTC薬を除く前治療によって首尾よく治療されなかった疣贅を意味する。本明細書で使用する場合、「OTC薬」という用語は、医療専門家からの処方なしに消費者に直接販売される医薬品を意味する。
【0057】
本明細書で使用する場合、「辺縁」という用語は、疣贅の周縁部を意味する。
【0058】
本明細書で使用する場合、「再発」という用語は、過去に退縮した疣贅が存在したのと同じ位置で疣贅が成長することを意味する。
【0059】
本明細書で使用する場合、「完全消失」という用語は、疣贅の持続的消失を意味し、これは、第1の病巣内注射の投与から少なくとも20週間時に疣贅の再発が観察されないことによって反映される。
【0060】
本明細書中で使用される場合、「部分消失」という用語は、疣贅の直径が、第1の病巣内注射の前に観察された直径と比較して任意に縮小することを意味する。
【0061】
本明細書で使用する場合、本開示の剤形に関しての「投与」、「投与すること」、または「投与」という用語は、治療を必要とする対象の系に剤形を導入する行為を意味する。本開示の剤形が(それぞれの剤形での)1つ以上の他の活性薬剤との組合せで示される場合、「投与」及びその変形はそれぞれ、剤形及びその他の活性薬剤の同時及び/または経時的導入を含むように理解されたい。説明した任意の剤形の投与には、同時(並行)投与、経時(ステップワイズ)投与、同時投与(co-administration)、または分離投与が含まれ、このとき、治療薬は、ほぼ同時に別々に、例えば、互いから約数秒~数時間以内に投与される。
【0062】
本明細書で使用する場合、「医薬品」という用語は、病気の治療に使用される物質を意味する。
【0063】
本明細書で使用する場合、「分子量」という用語は、炭素12の質量の12分の1に対する目的分子の平均質量を意味する。分子量は、ダルトン(Da)の単位で示される。分子量は、1キロダルトンから512キロダルトンの間の分子量を有するデキストラン標準物質で較正された重ね合わせ12カラムを用いた方法により、測定される。
【0064】
本明細書で使用する場合、「IL-23」という用語はインターロイキン23を意味し、これはp19及びp40サブユニットを有するヘテロ二量体のサイトカインである。
【0065】
本明細書で使用する場合、「IL-7」という用語はインターロイキン7を意味し、これは、B及びT細胞の発生において重要なサイトカインである。
【0066】
本明細書で使用する場合、「IP-10」という用語はインターフェロンガンマ誘導タンパク質を意味し、これはCXCL10としても知られている。
【0067】
A.医薬組成物の製造プロセス
1つの態様において、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む本開示の医薬組成物は、Candida albicansの2つ以上の株を別々に成長させることと、Candida albicansの2つ以上の株の培養物をプールし混合物を透析することと、混合物を加熱することと、加熱された透析材料を凍結乾燥することと、乾燥粉末を生成することと、乾燥粉末を抽出することと、抽出物を濾過することと、マスターロット濾過溶液を生成することとを含む、一連のステップによって調製することができる。1つの態様において、本開示の医薬組成物は、実施例1で概説されているプロトコルによって生成することができる。
【0068】
1つの態様において、本開示の医薬組成物は、Candida albicansの2つ以上の株を用いて、例えば、2つの株、3つの株、4つの株、5つの株、6つの株、7つの株、8つの株、9つの株、または10の株を用いて、調製することができる。1つの態様において、本開示の医薬組成物は、Candida albicansの2つの株を用いて調製される。1つの態様において、本開示の医薬組成物は、Hasenclever HF and Mitchell WO,“Antigenic Studies of Candida,”Journal of Bacteriology 1961;82:578-581に示されるCandida albicansの株を用いて調製される。1つの態様において、本開示の医薬組成物は、Candida albicansの2つの株を用いて調製され、このとき、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されており、第2の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている。1つの態様において、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている。
【0069】
1つの態様において、マスターロット濾過溶液は、希釈液を用いて体積比約2:998で希釈して、医薬組成物を形成することができ、これは、2mlのマスターロット濾過溶液が988mlの希釈液を用いて希釈されることを意味する。1つの態様において、マスターロット濾過溶液は、希釈液を用いて体積比約2:998~約1:1の範囲で希釈することができ、例えば、約2:998~約10:990、約10:990~約20:980、約20:980~約30:970、約30:970~約40:960、約40:960~約50:950、約50:950~約60:940、約60:940~約70:930、約70:930~約80:920、約80:920~約90:910、約90:910~約1:9、約1:9~約1:8、約1:8~約1:7、約1:7~約1:6、約1:6~約1:5、約1:5~約1:4、約1:4~約1:3、約1:3~約1:2、約1:2~約1:1の範囲で希釈することができる。1つの態様において、マスターロット濾過溶液は、医薬組成物中で希釈されていない。
【0070】
1つの態様において、本開示は、少なくとも80%のマンノース、例えば、80%のマンノース~85%のマンノース、85%のマンノース~90%のマンノース、または80%~90%のマンノースを含む、得られる医薬組成物を提供する。1つの態様において、本開示は、少なくとも8%のグルコース、例えば、8%のグルコース~10%のグルコース、10%のグルコース~12%のグルコース、または8%のグルコース~12%のグルコースを含む、得られる医薬組成物を提供する。1つの態様において、本開示は、少なくとも1%のガラクトース、例えば、1%のガラクトース~2.5%のガラクトース、2.5%のガラクトース~5%のガラクトース、または1%~5%のガラクトースを含む、得られる医薬組成物を提供する。
【0071】
1つの態様において、本開示は、約167キロダルトンの分子量、例えば、157キロダルトン~177キロダルトンの分子量を有する抗原を含む、得られる医薬組成物を提供する。1つの態様において、分子量は、1キロダルトンから512キロダルトンの間の分子量を有するデキストラン標準物質で較正された重ね合わせ12カラムを用いた方法により、測定される。
【0072】
B.相対力価の試験
本開示に従う単位力価は、参照標準物質のCandida albicans抽出物と比較した相対力価(RP)によって定義される。標準物質との比較で相対力価1を有すると定量された化合物は、1mL当たり1単位力価を有するように割り当てられる。相対力価は、雌のIAFヘアレスモルモット(Crl:HA-HO)モデルで定量し、0.1mLの注射の48時間後に、免疫学的能力を有するヒトにおいて5mm以上の硬結反応を誘発可能である標準物質Candida albicans抽出物と比較する。1つの態様において、参照標準物質は、Candida albicansに対する遅延型過敏症を有するヒトにおける皮膚試験滴定によって確立される。
【0073】
雌のIAFヘアレスモルモットは、可能な限り年齢及び体重が均一になるように選択する。1つの態様において、20頭以下の雌のIAFヘアレスモルモットが研究に使用され得る。ヘアレスモルモットは概して月齢4~6ヵ月であり、処置開始時の体重はおよそ0.6~0.8キログラムである。全ての実験動物は、使用第1日の少なくとも14日前に、指定されたハウジングに馴化させる。
【0074】
0週目に、全ての実験動物を抗原溶液と混合した完全フロイントアジュバント(CFA)の1:1混合物で感作する。1つの態様において、抗原溶液は、非保存生理食塩水を用いた標準物質Candida albicans抽出物の10倍希釈液である。別の態様において、抗原溶液は、非保存生理食塩水を用いた標準物質Candida albicans抽出物の100倍希釈液とすることができる。1つの態様において、Adjulite CFA(Pacific Immunology)または他の任意の市販されているCFAをこのアッセイで使用することができる。動物に対し、調製した混合物0.1mlの最大4回(すなわち合計0.4ml)の皮下注射により、針を用いて注射する。1つの態様において、針は、21g針、22g針、または23g針とすることができる。これらの注射は、頸部領域(項部もしくは肩全体のいずれか)、臀部(各位置に最大2回、片側に1回)、及び/または鼠径部領域(各鼠径部領域に最大0.1mLが投与され得る)に投与することができる。CFAを含む任意の1つの注射レジメンを、研究中の各モルモットに適用することができる。
【0075】
4±1週目に、各試験サンプル及び標準物質の4つの連続希釈液を、フェノール化生理食塩水で別々に調製する。例えば、連続希釈液のセットは、1:1、1:4、1:16、及び1:64で調製することができる。適切な配置を確実にするため、動物を皮内注射のために鎮静させる。注射は、感作モルモットの背部で27gの皮内用ベベル針を用いて0.1mLの体積で投与する。注射位置は、モルモットの背部のグリッド上で少なくとも3cm離して分離する。例えば、標準物質(トラック1)及び3つの試験サンプル(トラック2~4)の注射用に、モルモットの背部に4つの「トラック」を描くことができる。「トラック」の各々は、希釈度が最後に希釈されたもの(頭蓋側に位置)から最も希釈されたもの(尾側に位置)にかけて増加するように配置することができ、全ての「トラック」は脊椎に平行にする。モルモットの背部のトラックグリッドの例については、図5を参照。
【0076】
注射から24時間±4時間時に、動物を手で拘束し、硬結部に印を付け、改変マントー手順を用いて測定する:定規を用いて、硬結領域の可能な限り最長の直径(mm)及びその中点直交直径(mm)を記録する。各試験部位における反応(応答)は、最長及び直交軸の測定値を平均することによって定量される。代替的に、較正されたキャリパーを使用してもよい。任意選択で、上記の測定を48時間±4時間で繰り返すことができる。
【0077】
1つの態様において、各モルモットについて、トラック1に対するトラック2、3、及び4の応答をこれらの対応する希釈度に対してプロットし、平行線法を用いて解析する。最初に、対数(希釈度)に対するトラック2及びトラック1の応答データを同じグラフ上にプロットし、各トラックのデータにおける応答の線形性を試験し、次に2つの線の平行性についての試験を行う。2つの線が平行である場合、RP2は次の方程式を用いて計算される。
【数1】
式中、αはトラック2のY切片であり、αはトラック1のY切片であり、βはプロット線の共通勾配である。同じ計算をトラック1に対するトラック3及び4について繰り返して、それぞれRP3及びRP4を得、このとき、αをαまたはαで置き換えて上記の同じ式を使用する。
【0078】
1つの態様において、各モルモットについて、トラック1に対するトラック2、3、及び4の応答をこれらの対応する希釈度に対してプロットし、勾配比法を用いて分析する。最初に、希釈度に対するトラック2及びトラック1の応答データを同じグラフ上にプロットし、各トラックのデータにおける応答の線形性を回帰モデルE(Y)=α+βDで試験する。式中、αは2つのプロットによって共有される共通切片Y切片を示し、βは試験線(例えばトラック2)の勾配を示し、βは参照線(例えばトラック1)の勾配を示す。解析の傾斜比法を使用する前に、次の2つの妥当性基準が満たされなければならない:(1)2つのトラックの傾きがαレベル0.05で0と有意に異なること、及び(2)試験線と基準線の切片が統計的に等しいこと(これは、切片における差の90%信頼区間が0を含むことを意味する)。上記の基準が満たされる場合、相対力価の推定値RP2は、RP2=(β)の推定値/(β)の推定値として計算される。同じ計算をトラック1に対するトラック3及び4について繰り返して、それぞれRP3及びRP4を得、このとき、αをαまたはαで置き換えて上記の同じ式を使用する。
【0079】
RP2、RP3、及びRP4を得た後、これらをトラック1のRPに対してプロットする。回帰分析を実施して、Rで示される決定係数を得る。Rは0.85以上を目標とする。RP2、RP3、及びRP4の各々は、そのトラックにおけるそれぞれのサンプルの相対的な力価である。
【0080】
相対力価が1の場合、試験サンプルの力価が参照標準物質の力価と等しいことを示す。
【0081】
C.製剤
本開示の医薬組成物の1つ以上の構成成分は、従来的な賦形剤、担体、緩衝剤などと混合して製剤化することができる。1つの態様において、賦形剤は、医薬品の活性成分と共に製剤化される物質である。典型的な担体としては、限定されるものではないが、水;塩溶液;アルコール;アラビアゴム;植物油;ベンジルアルコール;ポリエチレングリコール;ゼラチン;炭水化物、例えば、ラクトース、アミロース、またはデンプン;ステアリン酸マグネシウム;タルク;ケイ酸;パラフィン;香油;脂肪酸エステル;ヒドロキシメチルセルロース;ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。1つの態様において、担体には、あらゆる溶媒、分散媒、抗細菌剤及び抗真菌剤、等張性及び吸収遅延剤などが含まれる。
【0082】
本開示の医薬組成物の1つ以上の構成成分は滅菌することができ、所望の場合は補助剤と、例えば、滑沢剤;保存料;崩壊剤;安定剤、例えば、シクロデキストリン;湿潤剤;乳化剤;塩;緩衝剤;天然もしくは人工の着色剤;天然もしくは人工の香味剤;または芳香物質と混合することができる。
【0083】
本開示の医薬組成物の1つ以上の構成成分は、以下の薬剤のうちの1つ以上も含むことができる:アセチル化モノグリセリド、アスパルテーム、ベータカロチン、ステアリン酸カルシウム、カルナウバロウ、酢酸フタル酸セルロース、クエン酸、無水クエン酸、コロイド状二酸化ケイ素、粉砂糖、クロスポビドン、ドクサートナトリウム、エチルアルコール、酸化第二鉄、フルクトース、ゼラチン、グリセリン、モノステアリン酸グリセリン(例えば、モノステアリン酸グリセリン40~50)、三酢酸グリセリン、HPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、酸化鉄、イソプロピルアルコール、ラクトース一水和物、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、マルトール、マンニトール、メタクリル酸、メタクリル酸コポリマー(例えば、メタクリル酸コポリマーC型)、メチルセルロース、微結晶性セルロース、グリチルリチン酸モノアンモニウム、n-ブチルアルコール、パラフィン、ペクチンアルギン酸プロピレングリコール、ポリアクリレート、ポリエチレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール6000)、ポリソルベート80、ポリビニルピロリドン、ポビドン、プロピレングリコール、シェラック、二酸化ケイ素、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、フマル酸ステアリルナトリウム、ソルビトール、デンプン、スクロース、球状糖、タルク、二酸化チタン、クエン酸トリエチル、及びキサンタンガム。
【0084】
1つの態様において、本明細書で説明される医薬組成物は、ヒドロキシプロピルセルロースなどの界面活性剤と適切に混合された遊離塩基または薬理学的に許容される塩の水溶液として投与するために調製された活性化合物を含む。医薬的に許容される塩基付加塩は、金属またはアミン、例えば、アルカリ金属及びアルカリ土類金属、または有機アミンを用いて形成することができる。化合物の医薬的に許容される塩は、医薬的に許容されるカチオンを用いて調製することもできる。好適な医薬的に許容されるカチオンは当業者に周知されており、アルカリカチオン、アルカリ土類カチオン、アンモニウムカチオン、及び4級アンモニウムカチオンがこれに含まれる。また、炭酸塩または炭酸水素塩も可能である。カチオンとして使用される金属の例には、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、カルシウム、または三価鉄などがある。好適なアミンの例としては、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ヒスチジン、N,N’ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、エチレンジアミン、Nメチルグルカミン、及びプロカインが挙げられる。
【0085】
医薬的に許容される酸付加塩には、無機酸塩または有機酸塩が含まれる。好適な酸塩の例としては、塩酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、サリチル酸塩、硝酸塩、リン酸塩が挙げられる。その他の好適な医薬的に許容される塩は、当業者に周知されており、例えば、酢酸、クエン酸、シュウ酸、酒石酸、もしくはマンデル酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、またはリン酸;有機カルボン酸、スルホン酸、スルホ酸もしくはホスホ酸、またはN置換スルファミン酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、コハク酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、メチルマレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、シュウ酸、グルコン酸、グルカル酸、グルクロン酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、サリチル酸、4アミノサリチル酸、2フェノキシ安息香酸、2アセトキシ安息香酸、エンボン酸、ニコチン酸、またはイソニコチン酸;アミノ酸、例えば、天然のタンパク質の合成に関与する20種のαアミノ酸、例えば、グルタミン酸またはアスパラギン酸、さらにフェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、2ヒドロキシエタンスルホン酸、エタン1,2ジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4メチルベンゼンスルホン酸、ナフタレン2スルホン酸、ナフタレン1,5ジスルホン酸、2または3ホスホグリセリン酸、グルコース6リン酸、N-シクロヘキシルスルファミン酸(シクラメートの形成を伴う)、あるいはその他の酸有機化合物、例えば、アスコルビン酸との塩が挙げられる。
【0086】
1つの態様において、本開示の医薬組成物は、NaCl、NaHCO、ヒトアルブミン、ポリソルベート80、及びフェノールを含む。1つの態様において、本開示の医薬組成物は、0.5%のNaCl、0.25%のNaHCO、0.03%のヒトアルブミン、8ppmのポリソルベート80、及び0.4%のフェノールを含む。
【0087】
1つの態様において、本明細書で説明される本開示の医薬組成物は、医薬組成物を必要とする対象に任意の経路を介して投与することができ、このような経路には、限定されるものではないが、舌下、仙骨、歯、子宮頸管内、経腸、硬膜外、体外、静脈内、移植、浸潤、羊膜内、動脈内、関節内、頬内、心臓内、仙骨内、腔内、皮内、円板内、病巣内、リンパ内、眼内、腹腔内、胸膜内、脊椎内、滑膜内、髄腔内、気管内、腫瘍内、鼓室内、子宮内、血管内、硝子体内、イオン導入、灌注、経鼻、非経口、経皮、関節周囲、硬膜周囲、歯周、光泳動、球後、くも膜下、結膜下、粘膜下、経皮、尿管、及び尿道が含まれる。1つの態様において、本開示の医薬組成物は、医薬組成物を必要とする対象に病巣内投与される。1つの態様において、投与は、治療を必要とする対象の系に剤形を導入する作用によって実施される。
【0088】
1つの態様において、本明細書で説明される本開示の医薬組成物は、経口、頬側、舌下、局所、注射、注入、吸入、経直腸、静脈内、筋肉内、及び皮下の形態からなる群より選択される形態を介して投与することができる。例えば、本明細書で説明される本開示の医薬組成物は、当技術分野で知られている方法を用いて、経皮パッチとして、マイクロニードルで、ミストとして、坐薬として、ゲルとして、クリームとして、丸薬として、またはスプレーとして投与することができる。1つの態様において、本明細書で説明される本開示の医薬組成物は、注射用形態により投与される。
【0089】
本明細書で提供される医薬組成物は、注射使用に適した医薬形態として調製することができる。1つの態様において、このような組成物としては、無菌水溶液または分散液、及び無菌注射溶液または分散液を即時調製するための無菌散剤が挙げられる。全ての場合において、この形態は無菌であり、注射の容易さを確保する限りにおいて流体でなければならない。この形態は、製造条件及び貯蔵条件下で安定性を保ち、細菌及び真菌などの微生物の汚染作用から守られる。担体は、溶媒であっても分散媒であってもよく、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール及び液体ポリエチレングリコールなど)、これらの好適な混合物ならびに植物油を含有する溶媒または分散媒である。1つの態様において、溶媒は、医薬的に許容される溶媒和物である。適正な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティングの使用、分散させる場合には必要な粒径の維持、及び界面活性剤の使用によって維持され得る。微生物の作用は、様々な抗菌剤及び抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサールなどによって防止することができる。多くの場合、等張剤(例えば、糖または塩化ナトリウム)を含むことが好ましいことになる。注射用組成物は、吸収を遅らせる作用物質の組成物、例えば、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチンの使用によって持続的に吸収させることができる。
【0090】
1つの態様において、無菌注射用溶液は、必要とされる量の活性化合物を、必要に応じて上に挙げた様々な他の成分と共に適切な溶媒中に組み込み、次に濾過滅菌することによって調製される。概して、分散体は、様々な無菌化された活性成分を、塩基性分散媒と上に挙げた他の成分のうち必要とされる成分とを含有する無菌ビヒクルに組み込むことによって調製される。無菌注射溶液を調製するための無菌粉末の場合、好ましい調製方法は真空乾燥及び冷凍乾燥の技法であり、これらを用いることで事前に滅菌濾過した溶液から活性成分及び任意の追加的な所望成分を含む粉末がもたらされる。
【0091】
1つの態様において、本明細書で開示される医薬組成物は、ヒト血清アルブミンを含む。1つの態様において、本明細書で開示される医薬組成物は、ポリソルベート80を含む。
【0092】
1つの態様において、本明細書で開示される医薬組成物は、Candida albicansの無菌安定化濾過抽出物として製剤化することができる。1つの態様において、医薬組成物は、単回用量バイアル内で製剤化することができる。1つの態様において、医薬組成物は、単一の非保存バイアル内で製剤化することができる。1つの態様において、医薬組成物は、多回用量バイアル内で製剤化することができる。1つの態様において、医薬組成物は、多回用量用保存バイアル内で製剤化することができる。1つの態様において、医薬組成物は、充填済みシリンジまたはデバイスとして、付属ニードルのありまたはなしで製剤化することができる。1つの態様において、医薬組成物は、ニードル、バイアル、及びアンプルからなる群より選択される容器内で製剤化することができる。1つの態様において、容器は、ガラス容器またはプラスチック容器とすることができる。1つの態様において、容器は、約0.25ml、約0.5ml、約0.75ml、約1.0ml、約1.5ml、約2.0ml、約2.5ml、約3.0ml、約3.5ml、約4.0ml、約4.5ml、約5ml、約6ml、約7ml、約8ml、約9ml、または約10mlの容積を有する。
【0093】
1つの態様において、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品は、本開示に従う疣贅の治療で使用するために本開示により提供される累積用量で提供される。1つの態様において、疣贅の治療は、尋常性疣贅の完全消失、尋常性疣贅の部分消失、尋常性疣贅の直径の縮小、複数の尋常性疣贅の部分消失、複数の尋常性疣贅の直径の少なくとも50%の縮小、非尋常性疣贅の完全消失、過去に治療された尋常性疣贅の完全消失、及び消失時における尋常性疣贅の再出現の遅延からなる群より選択される。1つの態様において、医薬品は、約0.5単位力価未満、約1単位力価未満、約2単位力価未満、約3単位力価未満、約4単位力価未満、約5単位力価未満、約6単位力価未満、約7単位力価未満、約8単位力価未満、約9単位力価未満、または約10単位力価未満の累積用量で疣贅の治療をもたらす。1つの態様において、医薬品は、注射による対象への投与用に製剤化される。1つの態様において、注射は、病巣内注射として提供される。
【0094】
1つの態様において、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、2.5単位力価の累積用量で、尋常性疣贅を完全消失するように製剤化された、医薬品が提供される。1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、約0.5単位力価未満、約1単位力価未満、約2単位力価未満、約3単位力価未満、約4単位力価未満、約5単位力価未満、約6単位力価未満、約7単位力価未満、約8単位力価未満、約9単位力価未満、または約10単位力価未満の累積用量で、尋常性疣贅を完全消失するために製剤化された、医薬品を提供する。
【0095】
1つの態様において、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、5単位力価の累積用量で、尋常性疣贅を部分消失するように製剤化された、医薬品が提供される。1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、約0.5単位力価未満、約1単位力価未満、約2単位力価未満、約3単位力価未満、約4単位力価未満、約5単位力価未満、約6単位力価未満、約7単位力価未満、約8単位力価未満、約9単位力価未満、または約10単位力価未満の累積用量で、尋常性疣贅を部分消失するために製剤化された、医薬品を提供する。
【0096】
1つの態様において、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、1単位力価の累積用量で、尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小するように製剤化された、医薬品が提供される。1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、約0.5単位力価未満、約1単位力価未満、約2単位力価未満、約3単位力価未満、約4単位力価未満、約5単位力価未満、約6単位力価未満、約7単位力価未満、約8単位力価未満、約9単位力価未満、または約10単位力価未満の累積用量で、尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小するために製剤化された、医薬品を提供する。
【0097】
1つの態様において、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、5単位力価の累積用量で、複数の尋常性疣贅を部分消失するように製剤化された、医薬品が提供される。1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、約0.5単位力価未満、約1単位力価未満、約2単位力価未満、約3単位力価未満、約4単位力価未満、約5単位力価未満、約6単位力価未満、約7単位力価未満、約8単位力価未満、約9単位力価未満、または約10単位力価未満の累積用量で、複数の尋常性疣贅を部分消失するために製剤化された、医薬品を提供する。
【0098】
1つの態様において、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、1単位力価の累積用量で、複数の尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小するように製剤化された、医薬品が提供される。1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、約0.5単位力価未満、約1単位力価未満、約2単位力価未満、約3単位力価未満、約4単位力価未満、約5単位力価未満、約6単位力価未満、約7単位力価未満、約8単位力価未満、約9単位力価未満、または約10単位力価未満の累積用量で、複数の尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小するために製剤化された、医薬品を提供する。
【0099】
1つの態様において、Candida albicans及び分泌抗原-の濾過抽出物を含む医薬品であって、5単位力価の累積用量で、非尋常性疣贅を完全消失するように製剤化された、医薬品が提供される。1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、約0.5単位力価未満、約1単位力価未満、約2単位力価未満、約3単位力価未満、約4単位力価未満、約5単位力価未満、約6単位力価未満、約7単位力価未満、約8単位力価未満、約9単位力価未満、または約10単位力価未満の累積用量で、非尋常性疣贅を完全消失するために製剤化された、医薬品を提供する。
【0100】
1つの態様において、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、5単位力価の累積用量で、過去に治療された尋常性疣贅を完全消失するように製剤化された、医薬品が提供される。1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、約0.5単位力価未満、約1単位力価未満、約2単位力価未満、約3単位力価未満、約4単位力価未満、約5単位力価未満、約6単位力価未満、約7単位力価未満、約8単位力価未満、約9単位力価未満、または約10単位力価未満の累積用量で、過去に治療された尋常性疣贅を完全消失するために製剤化された、医薬品を提供する。
【0101】
1つの態様において、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、2.5単位力価の累積用量で、尋常性疣贅の消失時に、尋常性疣贅の再出現を遅延させるように製剤化された、医薬品が提供される。1つの態様において、本開示は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、約0.5単位力価未満、約1単位力価未満、約2単位力価未満、約3単位力価未満、約4単位力価未満、約5単位力価未満、約6単位力価未満、約7単位力価未満、約8単位力価未満、約9単位力価未満、または約10単位力価未満の累積用量で、尋常性疣贅の消失時に、尋常性疣贅の再出現を遅延させるために製剤化された、医薬品を提供する。
【0102】
1つの態様において、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、尋常性疣贅と診断された対象におけるサイトカインバイオマーカーのレベルを低下させるために使用される、医薬品が提供される。1つの態様において、サイトカインバイオマーカーは、炎症性サイトカインである。1つの態様において、サイトカインバイオマーカーは、IL-23、IL-7、及びIP-10からなる群より選択される。1つの態様において、対象におけるサイトカインバイオマーカーのレベルは、約0.5単位力価未満、約1単位力価未満、約2単位力価未満、約3単位力価未満、約4単位力価未満、約5単位力価未満、約6単位力価未満、約7単位力価未満、約8単位力価未満、約9単位力価未満、または約10単位力価未満の累積用量で、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品を投与すると、低下する。1つの態様において、対象におけるサイトカインバイオマーカーのレベルは、少なくとも約0.5単位力価、少なくとも約1単位力価、少なくとも約2単位力価、少なくとも約3単位力価、少なくとも約4単位力価、少なくとも約5単位力価、少なくとも約6単位力価、少なくとも約7単位力価、少なくとも約8単位力価、少なくとも約9単位力価、または少なくとも約10単位力価の累積用量で、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品を投与すると、低下する。1つの態様において、対象におけるサイトカインバイオマーカーのレベルは、約0.5単位力価~10単位力価、例えば、0.5単位力価~9.5単位力価、約1単位力価~9.5単位力価、約1.5単位力価~約9単位力価、約2単位力価~約9単位力価、約2単位力価~約8.5単位力価、約2.5単位力価~約8.5単位力価、約2.5単位力価~約8単位力価、約3単位力価~約8単位力価、約3単位力価~約7.5単位力価、約3.5単位力価~約7.5単位力価、約3.5単位力価~約7単位力価、約4単位力価~約7単位力価、約4単位力価~約6.5単位力価、約4.5単位力価~約6.5単位力価、約4.5単位力価~約6単位力価、または約5単位力価~約6単位力価の累積用量で、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品を投与すると、低下する。1つの態様において、サイトカインバイオマーカーのレベルは、医薬品の1つの累積用量を投与すると、対象において最大99.9%低下し、例えば、最大99.5%、最大99%、最大98%、最大95%、最大90%、最大85%、最大80%、最大75%、最大70%、最大65%、最大60%、最大55%、最大50%、最大45%、最大40%、最大35%、最大30%、最大25%、最大20%、最大15%、最大10%、または最大5%低下する。1つの態様において、サイトカインバイオマーカーのレベルは、医薬品の1つの累積用量を投与すると、対象において約5%~約99.9%低下し、例えば、約5%~約99.8%、約5%~約99.5%、約5%~約99%、約5%~約98%、約5%~約95%、約10%~約95%、約10%~約90%、約15%~約90%、約15%~約85%、約20%~約85%、約20%~約80%、約25%~約80%、約25%~約75%、約30%~約75%、約30%~約70%、約35%~約70%、約35%~約65%、約40%~約65%、約40%~約60%、約45%~約60%、約45%~約55%、または約50%~約55%低下する。
【0103】
1つの態様において、IL-23のレベル低下を必要とする対象における当該IL-23のレベルを低下させるために使用される、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品が提供される。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。
【0104】
1つの態様において、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象におけるIL-23のレベルを少なくとも約35%低下させることにより、当該必要とする対象における尋常性疣贅を完全消失するために使用される、医薬品が提供される。1つの態様において、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象におけるIL-23のレベルを少なくとも約15%低下させることにより、当該必要とする対象における尋常性疣贅を完全消失するために使用される、医薬品が提供される。
【0105】
1つの態様において、IL-7のレベル低下を必要とする対象における当該IL-7のレベルを低下させるために使用される、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品が提供される。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。
【0106】
1つの態様において、IP-10のレベル低下を必要とする対象における当該IP-10のレベルを低下させるために使用される、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品が提供される。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。
【0107】
1つの態様において、尋常性疣贅を完全消失する上で使用するための医薬品が提供され、このとき、当該医薬品は、2つの株のCandida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含み、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されており、第2の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている。1つの態様において、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている。
【0108】
1つの態様において、尋常性疣贅を部分消失する上で使用するための医薬品が提供され、このとき、当該医薬品は、2つの株のCandida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含み、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されており、第2の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている。1つの態様において、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている。
【0109】
1つの態様において、尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小する上で使用するための医薬品が提供され、このとき、当該医薬品は、2つの株のCandida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含み、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されており、第2の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている。1つの態様において、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている。
【0110】
1つの態様において、複数の尋常性疣贅を部分消失する上で使用するための医薬品が提供され、このとき、当該医薬品は、2つの株のCandida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含み、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されており、第2の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている。1つの態様において、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている。
【0111】
1つの態様において、複数の尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小する上で使用するための医薬品が提供され、このとき、当該医薬品は、2つの株のCandida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含み、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されており、第2の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている。1つの態様において、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている。
【0112】
1つの態様において、非尋常性疣贅を完全消失する上で使用するための医薬品が提供され、このとき、当該医薬品は、2つの株のCandida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含み、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されており、第2の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている。1つの態様において、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている。
【0113】
1つの態様において、過去に治療された尋常性疣贅を完全消失する上で使用するための医薬品が提供され、このとき、当該医薬品は、2つの株のCandida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含み、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されており、第2の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている。1つの態様において、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている。
【0114】
1つの態様において、尋常性疣贅の再出現を遅延させる上で使用するための医薬品が提供され、このとき、当該医薬品は、2つの株のCandida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含み、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されており、第2の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている。1つの態様において、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている。
【0115】
1つの態様において、IL-23のレベル低下を必要とする対象における当該IL-23のレベルを低下させるために使用される、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品が提供され、このとき、当該医薬品は、2つの株のCandida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含み、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されており、第2の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。1つの態様において、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている。
【0116】
1つの態様において、尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象における当該尋常性疣贅を完全消失するために使用される、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、当該必要とする対象におけるIL-23のレベルを少なくとも約35%低下させることにより当該尋常性疣贅を完全消失する、医薬品が提供され、このとき、当該医薬品は、2つの株のCandida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含み、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されており、第2の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている。1つの態様において、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている。
【0117】
1つの態様において、IL-7のレベル低下を必要とする対象における当該IL-7のレベルを低下させるために使用される、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品が提供され、このとき、当該医薬品は、2つの株のCandida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含み、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されており、第2の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。1つの態様において、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている。
【0118】
1つの態様において、IP-10のレベル低下を必要とする対象における当該IP-10のレベルを低下させるために使用される、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品が提供され、このとき、当該医薬品は、2つの株のCandida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含み、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されており、第2の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。1つの態様において、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている。
【0119】
1つの態様において、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品は、ml当たり少なくとも1単位力価を有するように製剤化され、例えば、ml当たり少なくとも約2単位力価、ml当たり少なくとも約3単位力価、ml当たり少なくとも約4単位力価、ml当たり少なくとも約5単位力価、ml当たり少なくとも約6単位力価、ml当たり少なくとも約7単位力価、ml当たり少なくとも約8単位力価、ml当たり少なくとも約9単位力価、ml当たり少なくとも約10単位力価、ml当たり少なくとも約15単位力価、ml当たり少なくとも約20単位力価、ml当たり少なくとも約25単位力価、ml当たり少なくとも約30単位力価、ml当たり少なくとも約40単位力価、ml当たり少なくとも約50単位力価、ml当たり少なくとも約30単位力価、ml当たり少なくとも約40単位力価、ml当たり少なくとも約50単位力価、ml当たり少なくとも約60単位力価、ml当たり少なくとも約70単位力価、ml当たり少なくとも約80単位力価、ml当たり少なくとも約90単位力価、またはml当たり少なくとも約100単位力価を有するように製剤化される。
【0120】
D.治療方法
1つの態様において、疣贅の治療を必要とする対象における当該疣贅を治療するための方法であって、本開示の医薬組成物の1つ以上の用量を当該必要とする対象に投与することを含む、方法が提供される。1つの態様において、皮膚上の増殖は、ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる。1つの態様において、医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、本開示の方法は、疣贅の発症を完全または部分的に抑止する。1つの態様において、本開示の方法は、疣贅を完全または部分的に軽減する。1つの態様において、本開示の方法は、疣贅の退縮を引き起こす。1つの態様において、本開示の方法は、疣贅を発症しやすい可能性のある患者における疣贅の発症を完全にまたは部分的に防止する。1つの態様において、疣贅の治療は、尋常性疣贅の完全消失、尋常性疣贅の部分消失、尋常性疣贅の直径の縮小、複数の尋常性疣贅の部分消失、複数の尋常性疣贅の直径の少なくとも50%の縮小、非尋常性疣贅の完全消失、過去に治療された尋常性疣贅の完全消失、及び消失時における尋常性疣贅の再出現の遅延からなる群より選択される。1つの態様において、疣贅を治療するための方法は、約0.5単位力価未満、約1単位力価未満、約2単位力価未満、約3単位力価未満、約4単位力価未満、約5単位力価未満、約6単位力価未満、約7単位力価未満、約8単位力価未満、約9単位力価未満、または約10単位力価未満の累積用量で、その治療目標を達成する。1つの態様において、各用量は、注射によって対象に投与される。1つの態様において、注射は、病巣内注射として提供される。
【0121】
1つの態様において、尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該尋常性疣贅を治療するための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、2.5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の完全消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該尋常性疣贅を治療するための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、2.5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の完全消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。
【0122】
1つの態様において、尋常性疣贅の完全消失は、第1の病巣内注射の投与から少なくとも20週間後の観察で、例えば、第1の病巣内注射の投与から約20週間後、約25週間後、約30週間後、約35週間後、約40週間後、約45週間後、約50週間後、約55週間後、約60週間後、約70週間後、約80週間後、約90週間後、または約100週間後の観察で、同じ部位に尋常性疣贅が再発しないと観察されることによって同定される。1つの態様において、尋常性疣贅の再発は、過去に退縮した疣贅が存在したのと同じ位置で疣贅が成長することによって定義される。
【0123】
1つの態様において、疣贅の完全消失は、尋常性疣贅の位置に瘢痕がないことを伴う。1つの態様において、疣贅の完全消失は、尋常性疣贅の位置の色素脱失が低レベルであること(例えば、全ての消失した尋常性疣贅の3%未満)を伴う。
【0124】
1つの態様において、尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該尋常性疣贅を治療するための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の部分消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、5単位力価の累積用量で尋常性疣贅の部分消失に有効な医薬組成物は、1単位力価の累積用量で尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小することにも有効である。1つの態様において、疣贅の部分消失は、疣贅の直径が、第1の病巣内注射の前に観察された直径と比較して任意に縮小することによって同定される。
【0125】
1つの態様において、尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該尋常性疣贅を治療するための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の部分消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、5単位力価の累積用量で尋常性疣贅の部分消失に有効な医薬組成物は、1単位力価の累積用量で尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小することも可能である。
【0126】
1つの態様において、複数の尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該複数の尋常性疣贅を治療するための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該複数の尋常性疣贅の部分消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、複数の尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該複数の尋常性疣贅を治療するための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該複数の尋常性疣贅の部分消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。
【0127】
1つの態様において、複数の尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該複数の尋常性疣贅を治療するための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、1単位力価の累積用量で、当該複数の尋常性疣贅の各々の直径を少なくとも50%縮小することに有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、複数の尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該複数の尋常性疣贅を治療するための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、1単位力価の累積用量で、当該複数の尋常性疣贅の各々の直径を少なくとも50%縮小することが可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。
【0128】
1つの態様において、複数の尋常性疣贅は、2~20個の尋常性疣贅を含み、例えば、2~20個の尋常性疣贅、2~19個の尋常性疣贅、3~19個の尋常性疣贅、3~18個の尋常性疣贅、4~18個の尋常性疣贅、4~17個の尋常性疣贅、5~17個の尋常性疣贅、5~16個の尋常性疣贅、6~16個の尋常性疣贅、6~15個の尋常性疣贅、7~15個の尋常性疣贅、7~14個の尋常性疣贅、8~14個の尋常性疣贅、8~13個の尋常性疣贅、9~13個の尋常性疣贅、9~12個の尋常性疣贅、10~12個の尋常性疣贅、10~11個の尋常性疣贅、または11~12個の尋常性疣贅を含む。1つの態様において、複数の尋常性疣贅は、対象の同じ解剖学的位置内にある。1つの態様において、複数の尋常性疣贅は、対象の異なる解剖学的位置にある。1つの態様において、解剖学的位置は、対象の身体の以下の領域:左腕、右腕、左手、右手、左下肢、右下肢、左足、右足、及び胴のうちの1つから選択される。1つの態様において、腕領域には、肩、上腕及び前腕、手首、ならびに腋窩の半分が含まれる。1つの態様において、手領域は、手首より遠位から始まり、爪周囲疣贅は除外される。1つの態様において、足は、足首より遠位から始まり、足底は除外される。1つの態様において、下肢領域には、上腿、下腿、及び足首が含まれる。1つの態様において、胴領域には、頸部、背部、胸部、腹部、臀部、及び骨盤領域が含まれる。
【0129】
1つの態様において、非尋常性疣贅の治療を必要とする対象であって、1つ以上の尋常性疣贅を有する対象における、当該非尋常性疣贅を治療するための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該非尋常性疣贅の完全消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、非尋常性疣贅の治療を必要とする対象であって、1つ以上の尋常性疣贅を有する対象における、当該非尋常性疣贅を治療するための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該非尋常性疣贅の完全消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。
【0130】
1つの態様において、非尋常性疣贅は、足底疣贅である。1つの態様において、非尋常性疣贅は、性器疣贅である。1つの態様において、非尋常性疣贅は、顔面疣贅である。1つの態様において、非尋常性疣贅は、扁平疣贅である。1つの態様において、非尋常性疣贅は、爪周囲疣贅である。1つの態様において、非尋常性疣贅は、1つ以上の尋常性疣贅と同じ解剖学的領域内にある。
【0131】
1つの態様において、非尋常性疣贅の完全消失は、第1の病巣内注射の投与から少なくとも20週間後の観察で、例えば、第1の病巣内注射の投与から約20週間後、約25週間後、約30週間後、約35週間後、約40週間後、約45週間後、約50週間後、約55週間後、約60週間後、約70週間後、約80週間後、約90週間後、または約100週間後の観察で、同じ部位に非尋常性疣贅が再発しないと観察されることによって同定される。1つの態様において、尋常性疣贅の再発は、過去に退縮した疣贅が存在したのと同じ位置で疣贅が成長することによって定義される。
【0132】
1つの態様において、過去に治療された尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該過去に治療された尋常性疣贅を治療するための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該過去に治療された尋常性疣贅の完全消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、過去に治療された尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該過去に治療された尋常性疣贅を治療するための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該過去に治療された尋常性疣贅の完全消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。
【0133】
1つの態様において、過去に治療された尋常性疣贅は、過去に寒冷療法で治療された尋常性疣贅である。1つの態様において、過去に治療された尋常性疣贅は、寒冷療法に応答しなかった。1つの態様において、寒冷療法は、過去に治療された尋常性疣贅を完全消失しなかった。
【0134】
1つの態様において、過去に治療された尋常性疣贅は、過去にサリチル酸または関連する酸で治療された尋常性疣贅である。1つの態様において、関連する酸は、トリクロロ酢酸またはビクロロ酢酸である。1つの態様において、過去に治療された尋常性疣贅は、サリチル酸または関連する酸に応答しなかった。1つの態様において、サリチル酸または関連する酸は、過去に治療された尋常性疣贅を完全消失しなかった。
【0135】
1つの態様において、過去に治療された尋常性疣贅は、液体窒素、二酸化炭素、カンタリジン、単純閉塞、疣贅ゲル、リンゴ酢、手術、レーザー、ティーツリーオイル、凍結疣贅スプレー、疣贅掻爬、電気乾固法、ラベンダー及びオレガノのエッセンシャルオイル、ならびにイミキモドからなる群より選択される治療で過去に治療された尋常性疣贅である。1つの態様において、過去に治療された尋常性疣贅は、前治療に応答しなかった。1つの態様において、前治療は、過去に治療された尋常性疣贅を完全消失しなかった。
【0136】
1つの態様において、過去に治療された尋常性疣贅の完全消失は、第1の病巣内注射の投与から少なくとも20週間後の観察で、例えば、第1の病巣内注射の投与から約20週間後、約25週間後、約30週間後、約35週間後、約40週間後、約45週間後、約50週間後、約55週間後、約60週間後、約70週間後、約80週間後、約90週間後、または約100週間後の観察で、同じ部位に過去に治療された尋常性疣贅が再発しないと観察されることによって同定される。1つの態様において、尋常性疣贅の再発は、過去に退縮した疣贅が存在したのと同じ位置で疣贅が成長することによって定義される。
【0137】
1つの態様において、過去に治療された尋常性疣贅の完全消失は、尋常性疣贅の位置に瘢痕がないことを伴う。1つの態様において、過去に治療された尋常性疣贅の完全消失は、尋常性疣贅の位置の色素脱失が低レベルであること(例えば、全ての消失した尋常性疣贅の3%未満)を伴う。
【0138】
1つの態様において、尋常性疣贅の再発の遅延を必要とする対象における当該尋常性疣贅の再発を遅延させるための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、2.5単位力価の累積用量で、尋常性疣贅の消失時に、当該尋常性疣贅の再出現を遅延させることに有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、尋常性疣贅の再発の遅延を必要とする対象における当該尋常性疣贅の再発を遅延させるための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、2.5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の消失時に、当該尋常性疣贅の再出現を遅延させることが可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、尋常性疣贅の再出現を遅延させることは、過去に退縮した疣贅が存在したのと同じ位置での状態の発症を延期する、妨害する、遅くする、遅らせる、安定化させる、及び/またはあとに延ばすことを意味する。1つの態様において、遅延は、状態の履歴、及び/または治療される個体に応じて、時間の長さが異なり得る。1つの態様において、対象は、治療レジメンの最後の注射から少なくとも16週間後、例えば、治療レジメンの最後の注射から少なくとも18週間後、少なくとも20週間後、少なくとも25週間後、少なくとも30週間後、少なくとも35週間後、少なくとも40週間後、少なくとも45週間後、少なくとも50週間後、少なくとも55週間後、少なくとも60週間後、少なくとも65週間後、少なくとも70週間後、少なくとも80週間後、少なくとも90週間後、または少なくとも100週間後以内に、いかなる新たな尋常性疣贅も発症しない。1つの態様において、対象は、消失した尋常性疣贅の同じ解剖学的領域内でいかなる新たな尋常性疣贅も発症しない。1つの態様において、対象は、消失した尋常性疣贅と同じ部位にいかなる新たな尋常性疣贅も発症しない。
【0139】
1つの態様において、サイトカインバイオマーカーのレベル低下を必要とする対象における当該サイトカインバイオマーカーのレベルを低下させるための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、約0.5単位力価~約10単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、サイトカインバイオマーカーは、炎症性サイトカインである。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。1つの態様において、サイトカインバイオマーカーは、IL-23、IL-7、及びIP-10からなる群より選択される。1つの態様において、対象におけるサイトカインバイオマーカーのレベルは、約0.5単位力価未満、約1単位力価未満、約2単位力価未満、約3単位力価未満、約4単位力価未満、約5単位力価未満、約6単位力価未満、約7単位力価未満、約8単位力価未満、約9単位力価未満、または約10単位力価未満の累積用量で、本開示の医薬組成物を投与すると、低下する。1つの態様において、対象におけるサイトカインバイオマーカーのレベルは、少なくとも約0.5単位力価、少なくとも約1単位力価、少なくとも約2単位力価、少なくとも約3単位力価、少なくとも約4単位力価、少なくとも約5単位力価、少なくとも約6単位力価、少なくとも約7単位力価、少なくとも約8単位力価、少なくとも約9単位力価、または少なくとも約10単位力価の累積用量で、本開示の医薬組成物を投与すると、低下する。1つの態様において、対象におけるサイトカインバイオマーカーのレベルは、約0.5単位力価~約10単位力価の累積用量で、例えば、約0.5単位力価~約9.5単位力価、約1単位力価~約9.5単位力価、約1.5単位力価~約9単位力価、約2単位力価~約9単位力価、約2単位力価~約8.5単位力価、約2.5単位力価~約8.5単位力価、約2.5単位力価~約8単位力価、約3単位力価~約8単位力価、約3単位力価~約7.5単位力価、約3.5単位力価~約7.5単位力価、約3.5単位力価~約7単位力価、約4単位力価~約7単位力価、約4単位力価~約6.5単位力価、約4.5単位力価~約6.5単位力価、約4.5単位力価~約6単位力価、または約5単位力価~約6単位力価の累積用量で、本開示の医薬組成物を投与すると、低下する。1つの態様において、サイトカインバイオマーカーのレベルは、本開示の医薬組成物の1つの累積用量を投与すると、対象において最大99.9%低下し、例えば、最大99.5%、最大99%、最大98%、最大95%、最大90%、最大85%、最大80%、最大75%、最大70%、最大65%、最大60%、最大55%、最大50%、最大45%、最大40%、最大35%、最大30%、最大25%、最大20%、最大15%、最大10%、または最大5%低下する。1つの態様において、サイトカインバイオマーカーのレベルは、本開示の医薬組成物の1つの累積用量を投与すると、対象において約5%~約99.9%低下し、例えば約5%~約99.8%、約5%~約99.5%、約5%~約99%、約5%~約98%、約5%~約95%、約10%~約95%、約10%~約90%、約15%~約90%、約15%~約85%、約20%~約85%、約20%~約80%、約25%~約80%、約25%~約75%、約30%~約75%、約30%~約70%、約35%~約70%、約35%~約65%、約40%~約65%、約40%~約60%、約45%~約60%、約45%~約55%、または約50%~約55%低下する。
【0140】
1つの態様において、IL-23のレベル低下を必要とする対象における当該IL-23のレベルを低下させるための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、1単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。1つの態様において、本開示の方法は、1つの累積用量の本開示の医薬組成物を受けたときに、対象におけるIL-23のレベルを、当該投与ステップの前の当該対象で測定されたIL-23のレベルと比較して、少なくとも約15%低下させる。1つの態様において、本開示の方法は、1つの累積用量の本開示の医薬組成物を受けたときに、対象におけるIL-23のレベルを、当該投与ステップの前の当該対象で測定されたIL-23のレベルと比較して、少なくとも約35%低下させる。
【0141】
1つの態様において、尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象における当該尋常性疣贅を完全消失するための方法が提供され、当該方法は、当該尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象におけるIL-23のレベルを少なくとも約35%低下させることを含む。1つの態様において、尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象における当該尋常性疣贅を完全消失するための方法が提供され、当該方法は、当該尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象におけるIL-23のレベルを少なくとも約15%低下させることを含む。1つの態様において、本開示の方法は、対象に、3単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することによってIL-23のレベルを低下させ、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。
【0142】
1つの態様において、IL-7のレベル低下を必要とする対象における当該IL-7のレベルを低下させるための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、0.6単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。1つの態様において、本開示の方法は、1つの累積用量の本開示の医薬組成物を受けたときに、対象におけるIL-7のレベルを、当該投与ステップの前の当該対象で測定されたIL-7のレベルと比較して、少なくとも約10%低下させる。
【0143】
1つの態様において、IL-7のレベル低下を必要とする対象における当該IL-7のレベルを低下させるための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、3単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。1つの態様において、本開示の方法は、1つの累積用量の本開示の医薬組成物を受けたときに、対象におけるIL-7のレベルを、当該投与ステップの前の当該対象で測定されたIL-7のレベルと比較して、少なくとも約20%低下させる。
【0144】
1つの態様において、IP-10のレベル低下を必要とする対象における当該IP-10のレベルを低下させるための方法が提供され、当該方法は、当該対象に、3単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、このとき、当該医薬組成物は、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む。1つの態様において、対象は、少なくとも1つの尋常性疣贅を有すると診断されている。1つの態様において、本開示の方法は、1つの累積用量の本開示の医薬組成物を受けたときに、対象におけるIP-10のレベルを、当該投与ステップの前の当該対象で測定されたIP-10のレベルと比較して、少なくとも約5%低下させる。
【0145】
1つの態様において、本開示の方法は、約0.5単位力価未満、約1単位力価未満、約2単位力価未満、約3単位力価未満、約4単位力価未満、約5単位力価未満、約6単位力価未満、約7単位力価未満、約8単位力価未満、約9単位力価未満、または約10単位力価未満の累積用量で、治療目標の達成に有効である。1つの態様において、本開示の方法は、約0.5単位力価未満、約1単位力価未満、約2単位力価未満、約3単位力価未満、約4単位力価未満、約5単位力価未満、約6単位力価未満、約7単位力価未満、約8単位力価未満、約9単位力価未満、または約10単位力価未満の累積用量で、治療目標を達成することが可能である。
【0146】
1つの態様において、本開示の方法は、少なくとも約0.5単位力価、少なくとも約1単位力価、少なくとも約2単位力価、少なくとも約3単位力価、少なくとも約4単位力価、少なくとも約5単位力価、少なくとも約6単位力価、少なくとも約7単位力価、少なくとも約8単位力価、少なくとも約9単位力価、または少なくとも約10単位力価の累積用量で、治療目標の達成に有効である。1つの態様において、本開示の方法は、少なくとも約0.5単位力価、少なくとも約1単位力価、少なくとも約2単位力価、少なくとも約3単位力価、少なくとも約4単位力価、少なくとも約5単位力価、少なくとも約6単位力価、少なくとも約7単位力価、少なくとも約8単位力価、少なくとも約9単位力価、または少なくとも約10単位力価の累積用量で、治療目標を達成することが可能である。
【0147】
1つの態様において、本開示の方法は、約0.5単位力価~約10単位力価の累積用量で、例えば、約0.5単位力価~約9.5単位力価、約1単位力価~約9.5単位力価、約1.5単位力価~約9単位力価、約2単位力価~約9単位力価、約2単位力価~約8.5単位力価、約2.5単位力価~約8.5単位力価、約2.5単位力価~約8単位力価、約3単位力価~約8単位力価、約3単位力価~約7.5単位力価、約3.5単位力価~約7.5単位力価、約3.5単位力価~約7単位力価、約4単位力価~約7単位力価、約4単位力価~約6.5単位力価、約4.5単位力価~約6.5単位力価、約4.5単位力価~約6単位力価、または約5単位力価~約6単位力価の累積用量で、治療目標の達成に有効である。1つの態様において、本開示の方法は、約0.5単位力価~約10単位力価の累積用量で、例えば、約0.5単位力価~約9.5単位力価、約1単位力価~約9.5単位力価、約1.5単位力価~約9単位力価、約2単位力価~約9単位力価、約2単位力価~約8.5単位力価、約2.5単位力価~約8.5単位力価、約2.5単位力価~約8単位力価、約3単位力価~約8単位力価、約3単位力価~約7.5単位力価、約3.5単位力価~約7.5単位力価、約3.5単位力価~約7単位力価、約4単位力価~約7単位力価、約4単位力価~約6.5単位力価、約4.5単位力価~約6.5単位力価、約4.5単位力価~約6単位力価、または約5単位力価~約6単位力価の累積用量で、治療目標を達成することが可能である。
【0148】
1つの態様において、本開示の方法で投与される各用量は、経口、頬側、舌下、局所、注射、注入、吸入、経直腸、静脈内、筋肉内、及び皮下の形態からなる群より選択される形態を介して投与することができる。1つの態様において、2つ以上の病巣内注射は、それを必要とする対象に1つの時間期間にわたって提供される。1つの態様において、各用量の力価は、少なくとも0.3単位力価である。1つの態様において、各用量の力価は、少なくとも0.5単位力価である。1つの態様において、各用量は、少なくとも約0.1単位力価~約1単位力価の用量で、例えば約0.1単位力価~約0.9単位力価、例えば約0.2単位力価~約1単位力価、例えば約0.2単位力価~約0.8単位力価、例えば約0.2単位力価~約0.5単位力価、例えば約0.2単位力価~約0.4単位力価、例えば約0.3単位力価~約0.7単位力価、または例えば約0.4単位力価~約0.6単位力価の用量で投与される。1つの態様において、各用量は、約5μL~約500μLの体積で、例えば、約5μL~約450μL、約5μL~約400μL、約5μL~約350μL、約5μL~約300μL、約5μL~約250μL、約5μL~約200μL、約5μL~約150μL、約5μL~約100μL、約5μL~約50μL、約5μL~約40μL、約5μL~約30μL、約5μL~約20μL、約5μL~約10μL、約50μL~約500μL、約50μL~約450μL、約50μL~約400μL、約50μL~約350μL、約50μL~約300μL、約50μL~約250μL、約50μL~約200μL、約50μL~約150μL、約50μL~約100μL、約100μL~約500μL、約150μL~約450μL、約200μL~約400μL、または約250μL~約350μLの体積で提供される。1つの態様において、一対の用量は、それを必要とする対象に約2週間隔てて、例えば、10日、11日、12日、13日、14日、15日、16日、17日、または18日隔てて提供される。1つの態様において、一対の用量は、それを必要とする対象に約3週間隔てて、例えば、17日、18日、19日、20日、21日、22日、23日、24日、または25日隔てて提供される。1つの態様において、当該方法で投与される用量は、それを必要とする対象に約2週間~約27週間にわたって提供され、例えば約2週間~約26週間、例えば約2週間~約25週間、例えば約2週間~約24週間、例えば約2週間~約23週間、例えば約2週間~約22週間、例えば約2週間~約21週間、例えば約2週間~約20週間、例えば約2週間~約19週間、例えば約2週間~約18週間、例えば約2週間~約17週間、例えば約2週間~約16週間、例えば約2週間~約15週間、例えば約2週間~約14週間、例えば約2週間~約13週間、例えば約2週間~約12週間、例えば約2週間~約11週間、例えば約2週間~約10週間、例えば約2週間~約9週間、例えば約2週間~約8週間、例えば約2週間~約7週間、例えば約2週間~約6週間、例えば約2週間~約5週間、例えば約2週間~約4週間、または例えば約2週間~約3週間にわたって提供される。1つの態様において、当該方法で投与される用量は、それを必要とする対象に約3週間~27週間の期間にわたって提供され、例えば約4週間~約27週間、約5週間~約27週間、約6週間~約27週間、約7週間~約27週間、約8週間~約27週間、約9週間~約27週間、約10週間~約27週間、約11週間~約27週間、約12週間~約27週間、約13週間~約27週間、約14週間~約27週間、約15週間~約27週間、約16週間~約27週間、約17週間~約27週間、約18週間~約27週間、約19週間~約27週間、約20週間~約27週間、約21週間~約27週間、約22週間~約27週間、約23週間~約27週間、約24週間~約27週間、約25週間~約27週間、または約26週間~約27週間の期間にわたって提供される。1つの態様において、当該方法で投与される用量は、それを必要とする対象に、約2週間、約3週間、約4週間、約5週間、約6週間、約7週間、約8週間、約9週間、約10週間、約11週間、約12週間、約13週間、約14週間、約15週間、約16週間、約17週間、約18週間、約19週間、約20週間、約21週間、約22週間、約23週間、約24週間、約25週間、約26週間、または約27週間の期間にわたって提供される。
【0149】
1つの態様において、病巣内注射は、それを必要とする対象に提供される。1つの態様において、病巣内注射は、治療される尋常性疣贅の辺縁に提供される。1つの態様において、病巣内注射は、治療される尋常性疣贅の辺縁付近に提供される。1つの態様において、病巣内注射は、治療される尋常性疣贅の周縁部から約5mm以下の位置、例えば、尋常性疣贅の周縁部から約4mm以下、約3mm以下、約2mm以下、または約1mm以下の位置に提供される。1つの態様において、辺縁は、疣贅の周縁部によって規定される。1つの態様において、病巣内注射は、治療される尋常性疣贅に提供される。1つの態様において、病巣内注射は、同じ解剖学的領域内における複数の尋常性疣贅の存在下で、解剖学的領域内の最も大きい尋常性疣贅に提供される。1つの態様において、病巣内注射は、同じ解剖学的領域内における複数の尋常性疣贅及び非尋常性疣贅の存在下で、解剖学的領域内の最も大きい尋常性疣贅に提供される。1つの態様において、最も大きい尋常性疣贅は、直径が最大の解剖学的領域内の尋常性疣贅を選択することによって決定される。
【0150】
1つの態様において、対象は、本開示の治療の開始前に約3mmから約20mmの間の寸法の尋常性疣贅、例えば、約3mmから約19mmの間、約4mmから約20mmの間、約4mmから約19mmの間、約5mmから約19mmの間、約5mmから約18mmの間、約6mmから約18mmの間、約6mmから約17mmの間、約7mmから約16mmの間、約7mmから約15mmの間、約8mmから約15mmの間、約8mmから約14mmの間、約9mmから約14mmの間、約9mmから約13mmの間、約10mmから約13mmの間、約10mmから約12mm、または約11mmから約12mmの間の寸法の尋常性疣贅を有する。1つの態様において、対象は、約20mmから約1cmの間の寸法の尋常性疣贅、例えば約20mmから約95mmの間、例えば25mmから約1cmの間、例えば約20mmから約90mmの間、例えば約25mmから約95mmの間、例えば約25mmから約90mmの間、例えば約30mmから約90mmの間、例えば約30cmから約85mmの間、例えば約35mmから約85mmの間、例えば約35mmから約80mmの間、例えば約40mmから約80mmの間、例えば約40mmから約75mmの間、例えば約45mmから約75mmの間、例えば約45mmから約60mmの間、例えば約50mmから約70mmの間、例えば約50mmから約65mmの間、例えば約55mmから約65mmの間、または例えば約55mmから約60mmの間の寸法の尋常性疣贅を有する。1つの態様において、対象は、約1cmから約100cmの間の寸法の尋常性疣贅、例えば、約1cmから約95cm、約5cmから約100cmの間、約5cmから約95cmの間、約10cmから約95cmの間、約10cmから約90cmの間、約15cmから約90cmの間、約15cmから約85cmの間、約20cmから約85cmの間、約20cmから約80cmの間、約25cmから約80cmの間、約25cmから約75cmの間、約30cmから約75cmの間、約30cmから約70cmの間、約35cmから約70cmの間、約35cmから約65cmの間、約40cmから約65cmの間、約40cmから約60cmの間、約45cmから約60cmの間、約45cmから約55cmの間、または約50cmから約55cmの間の寸法の尋常性疣贅を有する。
【0151】
1つの態様において、2つ以上の病巣内注射は、それを必要とする対象に1つの時間期間にわたって提供される。1つの態様において、2つ以上の病巣内注射の各々は、少なくとも0.5単位力価の用量で提供される。1つの態様において、2つ以上の病巣内注射の各々は、少なくとも約0.1単位力価~約1単位力価の用量で、例えば約0.1単位力価~約0.9単位力価、例えば約0.2単位力価~約1単位力価、例えば約0.2単位力価~約0.8単位力価、例えば約0.3単位力価~約0.7単位力価、または例えば約0.4単位力価~約0.6単位力価の用量で投与される。1つの態様において、2つ以上の病巣内注射の各々は、約5μL~約500μLの体積で、例えば、約5μL~約450μL、約5μL~約400μL、約5μL~約350μL、約5μL~約300μL、約5μL~約250μL、約5μL~約200μL、約5μL~約150μL、約5μL~約100μL、約5μL~約50μL、約5μL~約40μL、約5μL~約30μL、約5μL~約20μL、約5μL~約10μL、約50μL~約500μL、約50μL~約450μL、約50μL~約400μL、約50μL~約350μL、約50μL~約300μL、約50μL~約250μL、約50μL~約200μL、約50μL~約150μL、約50μL~約100μL、約100μL~約500μL、約150μL~約450μL、約200μL~約400μL、または約250μL~約350μLの体積で提供される。
【0152】
1つの態様において、2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射は、それを必要とする対象に約2週間隔てて、例えば、10日、11日、12日、13日、14日、15日、16日、17日、または18日隔てて提供される。1つの態様において、2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射は、それを必要とする対象に約3週間隔てて、例えば、17日、18日、19日、20日、21日、22日、23日、24日、または25日隔てて提供される。
【0153】
1つの態様において、2つ以上の病巣内注射は、それを必要とする対象に約2週間~約27週間にわたって提供され、例えば約2週間~約26週間、例えば約2週間~約25週間、例えば約2週間~約24週間、例えば約2週間~約23週間、例えば約2週間~約22週間、例えば約2週間~約21週間、例えば約2週間~約20週間、例えば約2週間~約19週間、例えば約2週間~約18週間、例えば約2週間~約17週間、例えば約2週間~約16週間、例えば約2週間~約15週間、例えば約2週間~約14週間、例えば約2週間~約13週間、例えば約2週間~約12週間、例えば約2週間~約11週間、例えば約2週間~約10週間、例えば約2週間~約9週間、例えば約2週間~約8週間、例えば約2週間~約7週間、例えば約2週間~約6週間、例えば約2週間~約5週間、例えば約2週間~約4週間、または例えば約2週間~約3週間にわたって提供される。1つの態様において、2つ以上の病巣内注射は、それを必要とする対象に約3週間~27週間の期間にわたって提供され、例えば約4週間~約27週間、約5週間~約27週間、約6週間~約27週間、約7週間~約27週間、約8週間~約27週間、約9週間~約27週間、約10週間~約27週間、約11週間~約27週間、約12週間~約27週間、約13週間~約27週間、約14週間~約27週間、約15週間~約27週間、約16週間~約27週間、約17週間~約27週間、約18週間~約27週間、約19週間~約27週間、約20週間~約27週間、約21週間~約27週間、約22週間~約27週間、約23週間~約27週間、約24週間~約27週間、約25週間~約27週間、または約26週間~約27週間の期間にわたって提供される。1つの態様において、2つ以上の病巣内注射は、それを必要とする対象に、約2週間、約3週間、約4週間、約5週間、約6週間、約7週間、約8週間、約9週間、約10週間、約11週間、約12週間、約13週間、約14週間、約15週間、約16週間、約17週間、約18週間、約19週間、約20週間、約21週間、約22週間、約23週間、約24週間、約25週間、約26週間、または約27週間の期間にわたって提供される。
【0154】
1つの態様において、2つ以上の病巣内注射は、それを必要とする対象に、2つ以上の病巣内注射のサブグループで、1つの時間期間にわたって提供される。1つの態様において、2つ以上のサブグループのうちのサブグループの各々は、少なくとも0.5単位力価の用量で提供される。1つの態様において、2つ以上のサブグループのうちのサブグループの各々は、少なくとも約0.1単位力価~約1単位力価の用量で提供され、例えば約0.1単位力価~約0.9単位力価、例えば約0.2単位力価~約1単位力価、例えば約0.2単位力価~約0.8単位力価、例えば約0.3単位力価~約0.7単位力価、または約0.4単位力価~約0.6単位力価の用量で提供される。1つの態様において、2つ以上のサブグループのうちのサブグループの各々は、約5μL~約500μLの体積で提供され、例えば、約5μL~約450μL、約5μL~約400μL、約5μL~約350μL、約5μL~約300μL、約5μL~約250μL、約5μL~約200μL、約5μL~約150μL、約5μL~約100μL、約5μL~約50μL、約5μL~約40μL、約5μL~約30μL、約5μL~約20μL、約5μL~約10μL、約50μL~約500μL、約50μL~約450μL、約50μL~約400μL、約50μL~約350μL、約50μL~約300μL、約50μL~約250μL、約50μL~約200μL、約50μL~約150μL、約50μL~約100μL、約100μL~約500μL、約150μL~約450μL、約200μL~約400 μL、または約250μL~約350μLの体積で提供される。
【0155】
1つの態様において、2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループは、それを必要とする対象に約2週間隔てて、例えば、10日、11日、12日、13日、14日、15日、16日、17日、または18日隔てて提供される。1つの態様において、2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループは、それを必要とする対象に約3週間隔てて、例えば、17日、18日、19日、20日、21日、22日、23日、24日、または25日隔てて提供される。
【0156】
1つの態様において、病巣内注射のサブグループは、少なくとも2つの病巣内注射を含み、例えば、2つの病巣内注射、3つの病巣内注射、4つの病巣内注射、5つの病巣内注射、6つの病巣内注射、7つの病巣内注射、8つの病巣内注射、9つの病巣内注射、または10つの病巣内注射を含む。
【0157】
1つの態様において、病巣内注射のサブグループ内の病巣内注射は、ほぼ同時に投与され、例えば、約1分以内、約2分以内、約3分以内、約4分以内、約5分以内に投与される。1つの態様において、病巣内注射のサブグループ内の病巣内注射は、24時間以内に投与され、例えば、約18時間以内、約12時間以内、約6時間以内、約5時間以内、約4時間以内、約3時間以内、約2時間以内、または約1時間以内に投与される。
【0158】
1つの態様において、病巣内注射のサブグループ内の病巣内注射は、治療される尋常性疣贅の周りに提供される。1つの態様において、病巣内注射のサブグループ内の病巣内注射は、治療される尋常性疣贅の辺縁付近に等間隔を空けて配置される。1つの態様において、病巣内注射のサブグループ内の病巣内注射の各々は、治療される尋常性疣贅の周縁部から約5mm以下の位置、例えば、尋常性疣贅の周縁部から約4mm以下、約3mm以下、約2mm以下、または約1mm以下の位置に提供される。1つの態様において、病巣内注射のサブグループ内の病巣内注射は、治療される尋常性疣贅の辺縁に等間隔を空けて配置される。1つの態様において、辺縁は、疣贅の周縁部によって規定される。
【0159】
1つの態様において、本開示の方法によって投与される医薬組成物は、2つの株のCandida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含み、このとき、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されており、第2の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている。1つの態様において、第1の株の代表的サンプルは、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている。
【0160】
1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、18歳から65歳の間であり、例えば、20歳から60歳の間、18歳から30歳の間、25歳から50歳の間、30歳から40歳の間、40歳から50歳の間、または50歳から65歳の間である。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、小児患者である。1つの態様において、小児患者は、早期新生児である。1つの態様において、小児患者は、新生児期である。1つの態様において、小児患者は、新生児である。1つの態様において、小児患者は、乳幼児である。1つの態様において、小児患者は、幼児である。1つの態様において、小児患者は、幼い子どもである。1つの態様において、小児患者は、子どもである。1つの態様において、小児患者は、青年である。1つの態様において、小児患者は、約18、15、12、10、8、6、4、3、2、または1歳未満の子どもの患者である。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、1つ以上の病巣内注射を受ける少なくとも12週間前に第1の尋常性疣贅と診断されており、例えば、12週間から100週間の間、15週間から90週間の間、20週間から80週間の間、25週間から75週間の間、30週間から70週間の間、35週間から65週間の間、40週間から60週間の間、45週間から55週間の間、または50週間から55週間の間の前に診断されている。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、難治性疣贅と診断されていなかった。1つの態様において、難治性疣贅は、OTC薬を除く前治療によって首尾よく治療されなかった疣贅である。1つの態様において、難治性疣贅は、1つ以上のタイプの前治療、例えば、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、9つ以上、または10以上のタイプの前治療によって首尾よく治療されなかった疣贅である。1つの態様において、OTC薬は、医療専門家からの処方なしに消費者に直接販売される医薬品である。
【0161】
1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、遅延型過敏症(DTH)試験に対し5mmから25mmの間のベースライン結果を有する。1つの態様において、DTH試験は、前腕の掌側面または上腕の外側面の、任意の第一次の注射可能な疣贅から少なくとも2cm離れた位置でCANDIN(登録商標)(0.1mL;Allermed/Nielsen Biosciences)の単回皮内注射を投与することにより、実施される。皮膚試験を適用する前に、皮膚を70%アルコールで清拭する。皮内注射は可能な限り表層で行い、これにより、明確でくっきり規定されたブレブがもたらされる。試験は、DTH曝露注射の48±4時間後に、試験部位を目視検査し、硬結領域を触診することにより、読取りを行う。測定は、2つの直径において行われる。硬結領域の最長及び中点直交直径の平均をDTH応答として報告する。
【0162】
1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、免疫機能を損なう系統的疾患と診断されていない。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、免疫機能を損なう限局性疾患と診断されていない。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、免疫機能を損なう系統的状態と診断されていない。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、免疫機能を損なう限局性状態と診断されていない。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、乾癬と診断されていない。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、免疫低下状態をもたらす治療を受けていない。
【0163】
1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、糖尿病と診断されていない。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、ケロイド形成の既往を有しない。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、治療される疣贅と同じ解剖学的領域内に既存の皮膚科学的状態を有しない。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、基礎的炎症状態を有しない。1つの態様において、基礎的炎症状態は、関節炎の関節である。
【0164】
1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、投与ステップの前の4週間以内に、液体窒素、二酸化炭素、電気乾固法、レーザー、手術、単純閉塞(例えば、ダクトテープ)、サリチル酸または関連する酸(トリクロロ酢酸及びビクロロ酢酸を含む)、OTC薬、ならびにカンタリジンからなる群より選択される1つ以上の治療を受けていない。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、投与ステップの前の12週間以内に、ジフェニルシクロプロペノン(DPCP)、ジニトロクロロベンゼン(DNCB)、イミキモド、5-フルオロウラシル、ブレオマイシン、及びポドフィリンからなる群より選択される1つ以上の免疫療法を受けていない。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、投与ステップの前の12週間以内に、シメチジン、1日当たり亜鉛元素20mgより高用量の亜鉛サプリメント、アザチオプリン、6-、メルカプトプリン、メトトレキサート、インフリキシマブ、アダリムマブ、エタネルセプト、及びステロイドからなる群より選択される1つ以上の系統的治療を受けていない。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、投与ステップの前の30日以内にいかなる治験薬も受けていない。1つの態様において、本開示の方法で治療される対象は、投与ステップの前に、5半減期以内のいかなる上記の治験薬も受けていない。
【実施例
【0165】
実施例1:Candida albicans及び分泌抗原の無菌濾過物を含む組成物の生成
最初に、予備生成培養物の調製を、オイルカバーストック培養物からCandida albicansの2株(ATCCアクセッション番号:PTA-126019及びPTA-126020)各々の1白金耳量のストック培養物を無菌で1つずつ取り出し、それを動物成分フリートリプチケースダイズブロス(ATSB;TechNova(Dartmouth,Nova Scotia))内に入れることによって行う。この予備生成培養物を20~25℃でインキュベートし、成長ペレットがチューブの底で観察されるまで(通常7~14日以内)行う。真菌成長の証拠(例えば、チューブの底の乳白色の酵母様成長)が観察された後、成長部分の一部を、動物成分フリートリプチカーゼダイズ寒天(ATSA;TechNova(Dartmouth,Nova Scotia))のプレートに移し、20~25℃で3~7日間インキュベートする。ATSAプレートからの成長部分を新鮮なATSAプレートに継代し、プレートを画線培養して単離コロニーを生成する。ATSAプレートを20~25℃で3~7日間インキュベートする。
【0166】
ATSAプレートから、特徴的な形態を有するいくつかの単離コロニー(第1の株及び第2の株の単離コロニーの特徴的な形態をそれぞれ示す図1及び図2参照)を、Chemically Defined Candida Medium(CDCM;TechNova(Dartmouth,Nova Scotia))を含むエルレンマイヤーフラスコに移す。CDCMは、3.6g/L KHPO、1.2g/L NaHPO、8.0g/L(NHSO、0.2g/L MgSO・7HO、0.01g/L ZnSO・7HO、8.0g/Lスクロース、0.01g/Lビオチンからなる。エルレンマイヤーフラスコを、およそ60rpmに設定したシェーカー上で、20~25℃の温度で3~7日間インキュベートする。図1を参照すると、ATCCアクセッション番号PTA-126019として寄託された第1の株の単離コロニーは、全縁が滑らかなクリーム色のペースト状として現れている。図2を参照すると、ATCCアクセッション番号PTA-126020として寄託された第2の株の単離コロニーは、いくらか表面が粗く縁が不規則なホワイトクリーム色として現れている。
【0167】
接種物が出芽酵母仮性菌糸を示したとき(Candida albicansの出芽酵母細胞の図については図3を、Candida albicansの仮性菌糸については図4を参照)、それが細菌を含まない場合、CDCMを含む別々の生成フラスコに、およそ1:100の希釈度で各ストックを移す。例えば、およそ1.0mLの各ストックを、100mLのCDCMを含む別々の生成フラスコに移し、またはおよそ10mLの各ストックを、1000mLのCDCMを含む別々の生成フラスコに移す。生成フラスコは、シェーカー上で20~25℃で7日間、1分当たり60回の回転または振動に設定してインキュベートする。
【0168】
インキュベートが完了したら、1.0mLの1%フェノールを各生成フラスコに添加する。フラスコを20~25℃で7日間保存して、真菌を死滅させる。次いで、許容される成長部分を含み不純物を含まない全ての生成フラスコの内容物を無菌ガラス瓶にプールする。プールした材料を、トリプチケースダイズブロス(TSB;TechNova(Dartmouth,Nova Scotia))の3つの40mLチューブの各々に1.0mLを添加することにより、培養する。各TSB培養物をさらにTSBで10倍に希釈し、20~25℃で7日間インキュベートして生存していないことを確実にする。培養期間中、プールした生成材料を保存瓶内に20~25℃で7日間保存する。
【0169】
プールした培養物を、Spectrapor 6,000~8,000MWCO透析チューブ(サイズ40mm)を用いて、1~8℃のUSPグレードWater for Injection(WFI;TechNova(Dartmouth,Nova Scotia))中で透析する。20倍体積のWFIで透析し、24時間間隔で手順を2回繰り返す。次いで、透析した材料を、水浴中、90~95℃で60分間均一に加熱する。
【0170】
200mLの熱処理した透析材料を600mLの凍結乾燥フラスコに添加し、Labconco凍結乾燥機中でフリーズドライする。この手順を、全ロットが凍結乾燥されるまで繰り返す。次いで、凍結乾燥した材料を20~25℃で6~8時間石油エーテルで覆い、上清を濾過によって廃棄する。得られた材料を換気フード内で風乾する。これは、さらなる加工のためのソース材料として示される乾燥粉末である。
【0171】
ソース材料を、6~8.5の範囲のpHを有するCocaのグリセロール溶液(0.25% NaCl、0.125% NaHCO、53%グリセリン;47% WFI)で、所望の重量/体積抽出比にて希釈する。1つの態様において、体積抽出比は1:20w/vであり、ソース材料1グラムに対し20mLのCocaのグリセロール溶液を添加する。この抽出物を、1~8℃でマグネチックスターラー上でおよそ71時間間欠的に混合し、ソース材料が混合物全体で均質に見えるまで行う。
【0172】
次いで、抽出物をおよそ4000RPMで20分間遠心分離する。その後に、ブフナー漏斗及びワットマンNo.3濾紙を用いた真空濾過によって抽出物を濾過する。濾過抽出物が0.4%フェノールの最終濃度を有するように調整し、これを1~8℃に戻す。無菌Sartorius 0.2μmフィルターカプセル(#5231307H)、及びクラス100,000の部屋内のクラス100層流フード下で製品を濾過する。
【0173】
無菌濾過室で、無菌Sartorius「Sartobran」0.45/0.2μm[5235307H7OOA(0.05m)または5231307H5OOB(0.03m)]を用いて生成物を滅菌する。濾過溶液を適切なサイズの無菌脱パイロジェン容器に収集し、濾過溶液を1~8℃で保存する。最後に、このマスターロット濾過溶液1.7mLを、5.0g/L NaCl、2.5g/L NaHCO、4.5mL/Lフェノール、1.2mL/L 20%溶液ヒト血清アルブミン、0.8mL/Lポリソルベート80からなる希釈液998.3mLで希釈する。
【0174】
実施例2:疣贅に対する病巣内注射
本開示の医薬組成物の疣贅への病巣内注射は、尋常性疣贅の下部の、疣贅の交互にかみ合った基部(interdigitated base)領域で提供される。図6は、病巣内注射の好ましい位置を示している。好ましくは、注射時に、治療された疣贅の白化が観察される。理論に限定されるものではないが、注射は、注射する医薬組成物が皮膚表皮接合部に沿って広がるのを助けるために、ゆっくりと実施する。ほとんどの注射は、ベベルを下向きにして実施する。ただし、特に厚い疣贅については、針のベベルを上に向けて注射を実施することがある。特に薄い疣贅については、針のベベルを横に向けて注射を実施することがある。注射後、注射した疣贅に適度な圧力を加える。
【0175】
場合によっては、医薬組成物の用量を、複数回の注射を介し、疣贅の交互にかみ合った基部に注射してもよい。
【0176】
実施例3:1つの疣贅に対する注射による治療
尋常性疣贅と診断された患者を治療するために、本開示の医薬組成物の0.5単位力価の用量を最も大きい尋常性疣贅に対し2週間(14±2日)に1回、最大10回の病巣内注射で提供する。第一次の尋常性疣贅が完全奏効を示す場合、全ての解剖学的領域の中で2番目に大きい注射可能な尋常性疣贅に対し、0.5単位力価の同じ用量で同じ医薬組成物を注射する。注射した疣贅が完全奏効を示した後に再発した場合は、前回の来院時に注射した第一次でない疣贅の代わりにその疣贅に再注射する。この注射戦略は、最大10回注射を繰り返すか、または10回全ての注射が使用される前に全ての注射可能な尋常性疣贅が完全奏効を示した場合は、それまで繰り返す。
【0177】
上記の治療は、任意の注射回数において、全ての第一次の注射した疣贅の85%を完全消失するのに有効であり、これに対しプラセボを注射した場合では52%となっている。さらに、本開示の医薬組成物を注射した対象においてベースラインでマッピングした全ての疣贅の75%が完全消失し、これに対しプラセボを注射した場合では34%であった。第一次の注射した疣贅を完全消失するのに必要な注射回数の中央値は5回注射であり、これに対しプラセボでは10回注射である。さらに、最後の注射から4ヵ月時において、第一次の注射した疣贅の50%が完全消失のまま保たれており、これに対しプラセボを注射した場合では31%となっている。
【0178】
また、上記の治療は、治療した対象52例の53%で全ての尋常性疣贅の消失にも有効であり、これに対しプラセボを投与した対象では21%となっている。非尋常性疣贅と診断された患者では、75%が非尋常性疣贅の消失を示し、これに対しプラセボを投与した群では57%であった。
【0179】
さらに、上記の治療は、過去に寒冷療法で治療した第一次の注射した疣贅を47%の割合で消失することが可能であり、これに対しプラセボでは21%となっている。
【0180】
治療を投与した対象の10%が消失した疣贅の部位に瘢痕を示し、これに対しプラセボを投与した対象では6%であった。治療を投与した対象の3%が消失した疣贅の部位に色素脱失を示し、これに対しプラセボを投与した対象では0%であった。
【0181】
実施例4:複数の疣贅に対する注射による治療
少なくとも2つの異なる解剖学的領域における尋常性疣贅と診断された患者を治療するために、本開示の医薬組成物を、各解剖学的領域で最も大きい尋常性疣贅(第一次)に対し、2週間ごと(14±2日)の来院当たり最小2回及び最大4回の0.3単位力価の注射で、最大10回の注射来院で注射する。いずれの来院時にも、解剖学的領域当たり2つ以上の疣贅には注射しない。任意の第一次の注射した疣贅が完全奏効を示す場合、次に大きい注射可能な尋常性疣贅に、0.3単位力価の同じ用量の同じ医薬組成物を注射する(来院当たり最大4回)が、ただし、新たな注射可能な疣贅が現在注射している他の疣贅と同じ解剖学的領域内にないことを条件とする。注射した疣贅が完全奏効を示した後に再発した場合は、前回の来院時に注射した第一次でない疣贅の代わりにその疣贅に再注射する。この注射戦略は、対象当たり合計で最大10回の注射来院を繰り返すか、または10回の注射来院が終わる前に全ての注射可能な尋常性疣贅が完全奏効を示した場合は、それまで繰り返す。
【0182】
上記の治療は、任意の注射回数において、最も大きい第一次の注射した疣贅の82%を完全消失するのに有効であり、これに対しプラセボを注射した場合では52%となっている。最も大きい第一次の注射した疣贅を完全消失するのに必要な注射回数の中央値は4回注射であり、これに対しプラセボでは10回注射である。さらに、最後の注射から4ヵ月時において、最も大きい第一次の注射した疣贅の43%が完全消失のまま保たれており、これに対しプラセボを注射した場合では31%となっている。
【0183】
治療を投与した対象の7%が消失した疣贅の部位に瘢痕を示し、これに対しプラセボを投与した対象では6%であった。治療を投与した対象の3%が消失した疣贅の部位に色素脱失を示し、これに対しプラセボを投与した対象では0%であった。
【0184】
実施例5:疣贅患者におけるサイトカインバイオマーカーの変化
疣贅患者のバイオマーカー変化を評価するため、合計58例の対象に病巣内注射を提供する。本開示の医薬組成物は、対象43例の各々に対し、最も大きい疣贅(第一次)の病巣内に、各注射0.3力価の用量で最大10回の注射を2週間ごとに提供する。一方、プラセボは、対象15例の各々に対し、第一次の疣贅の病巣内に、2週間ごとに最大10回の注射を提供する。
【0185】
第一次の疣贅が完全奏効を示した場合、同じ用量を用いて次に大きい疣贅を治療する。この戦略は、全ての疣贅が消失するまでか、または10回の注射の間、いずれかが先に到達するまで繰り返す。注射した疣贅が完全奏効を示した後に再発した場合は、前回の来院時に注射した疣贅の代わりにその疣贅を再治療する。
【0186】
血液サンプルは、治療開始前のスクリーニング時(V1)、治療注射後かつ第3の注射の直前(V5)、及び試験完了時、すなわち全ての疣贅の消失時または10回注射後(V13)に収集する。血液から分離した血漿を、BioAgilytix(Durham,NC)製の複数のタンパク質バイオマーカー(45プレックスサイトカイン/ケモカイン/成長因子パネル)についてアッセイするまで、-80℃で保存する。
【0187】
個別のサンプルの結果をチェックして、有効な標準の範囲内に収まるようにする。有効範囲外の結果を除外する。
【0188】
表1は、IL-23、IL-7、及びIP-10の研究モニタリングレベルにおける治療群及びプラセボ群の要約統計量を示している。0.05未満のp値のみを表に含めている。
【表1】
【0189】
この研究では、治療群及びプラセボ群を比較すると、いかなる注射よりも前に血液サンプルを採取した来院1を含む全ての来院時において、プラセボ群のバイオマーカー濃度が治療群よりも高い傾向が見られた。各来院時の平均濃度を比較するためのp値は、差が有意とみなされた場合に報告される(p<0.05)。各場合において、プラセボ群における平均濃度は治療群よりも高かった。
【0190】
さらに、この研究では、バイオマーカーレベルのベースラインに対する変化(V13-V1)を治療群間で比較した。概して、プラセボ群と比較して実薬治療群でバイオマーカーレベルの相対的な減少が観察された。3つのバイオマーカー(IL7、IP-10、及びIL-23)は、プラセボ群と比較すると、治療後に統計的に有意な減少を示した。図7A、7B、及び7Cは、それぞれIL-7、IP-10、及びIL-23のバイオマーカーレベルの変化の比較をANOVA一元配置解析を用いて示している。Aは治療群を示し、Pはプラセボ群を示し、バイオマーカーレベルの変化はpg/mLに関して報告している。
【0191】
実薬治療群を、全ての治療した疣贅の完全消失を示した者と、50%未満の完全消失を示した者とに細分する。これら2つのサブグループ間における治療後の平均変化を比較すると、サイトカインIL-23における顕著な差が明らかになる。高応答者サブグループで認められた変化はベースライン値からの35%の減少に対応し、一方低応答者サブグループは5%の減少を示している。これに対し、プラセボ群は、平均でIL-23濃度の35%の増加を示している。
実施例6:1つの疣贅に対する注射による治療
【0192】
3個から20個の間の尋常性疣贅を有する12~65歳の患者を治療するために、本開示の医薬組成物の0.3単位力価の用量を最も大きい尋常性疣贅に対し2週間(14±2日)に1回、最大6回の病巣内注射で提供する。第一次の尋常性疣贅が完全奏効を示す場合、全ての解剖学的領域の中で2番目に大きい注射可能な尋常性疣贅に対し、0.3単位力価の同じ用量で同じ医薬組成物を注射する。注射した疣贅が完全奏効を示した後に再発した場合は、前回の来院時に注射した第一次でない疣贅の代わりにその疣贅に再注射する。この注射戦略は、最大6回注射を繰り返すか、または6回全ての注射が使用される前に全ての注射可能な尋常性疣贅が完全奏効を示した場合は、それまで繰り返す。第一次の疣贅の完全消失は、最後の注射から1ヵ月後に判定する。
【0193】
上記の治療は、任意の注射回数において、全ての第一次の注射した疣贅の66%を完全消失するのに有効であり、これに対しプラセボを注射した場合では37%となっている。第一次の注射した疣贅を完全消失するのに必要な注射回数の中央値は5回注射であり、これに対しプラセボでは10回注射である。さらに、最後の注射から4ヵ月時において、第一次の注射した疣贅の46%が完全消失のまま保たれており、これに対しプラセボを注射した場合では37%となっている。
【0194】
また、上記の治療は、治療した対象61例の32%で全ての尋常性疣贅の消失にも有効であり、これに対しプラセボを投与した対象では21%となっている。
【0195】
以上から、本発明は、様々な方法で具現化され得ることが理解されよう。このような方法としては、限定されるものではないが、以下のものが挙げられる。
【0196】
実施形態1.尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、2.5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の完全消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0197】
実施形態2.当該医薬組成物がさらに、1単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小することに有効である、実施形態1に記載の方法。
【0198】
実施形態3.尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、2.5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の完全消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0199】
実施形態4.当該医薬組成物がさらに、1単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小することが可能である、実施形態3に記載の方法。
【0200】
実施形態5.当該完全消失が、第1の病巣内注射の投与から少なくとも20週間時に当該尋常性疣贅が同じ部位で再発しないと観察されることによって同定される、実施形態1または3に記載の方法。
【0201】
実施形態6.当該完全消失が、当該尋常性疣贅の位置に瘢痕がないことを伴う、実施形態1または3に記載の方法。
【0202】
実施形態7.当該完全消失が、当該尋常性疣贅の位置の色素脱失が低レベルであることを伴う、実施形態1または3に記載の方法。
【0203】
実施形態8.当該投与の前に、当該尋常性疣贅が約3mmから約20mmの間の寸法である、実施形態1~4のいずれか1つに記載の方法。
【0204】
実施形態9.当該投与が、当該対象に病巣内注射を提供することである、実施形態1~4のいずれか1つに記載の方法。
【0205】
実施形態10.当該投与が、当該尋常性疣贅の辺縁付近に病巣内注射を提供することである、実施形態9に記載の方法。
【0206】
実施形態11.当該投与が、当該尋常性疣贅の辺縁に病巣内注射を提供することである、実施形態9に記載の方法。
【0207】
実施形態12.当該投与が、当該尋常性疣贅内で病巣内注射を提供することである、実施形態9に記載の方法。
【0208】
実施形態13.当該投与が、当該対象に2つ以上の病巣内注射を提供することである、実施形態1~4のいずれか1つに記載の方法。
【0209】
実施形態14.当該2つ以上の病巣内注射の各々が、少なくとも0.5単位力価の用量で提供される、実施形態13に記載の方法。
【0210】
実施形態15.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって当該対象に提供される、実施形態1~4のいずれか1つに記載の方法。
【0211】
実施形態16.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態15に記載の方法。
【0212】
実施形態17.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態15に記載の方法。
【0213】
実施形態18.当該2つ以上の病巣内注射が、少なくとも約8週間にわたって当該対象に提供される、実施形態15に記載の方法。
【0214】
実施形態19.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって2つ以上の病巣内注射のサブグループで提供される、実施形態13に記載の方法。
【0215】
実施形態20.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の1つのサブグループが、少なくとも0.5単位力価の合計用量を提供する、実施形態19に記載の方法。
【0216】
実施形態21.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態19または20に記載の方法。
【0217】
実施形態22.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態19または20に記載の方法。
【0218】
実施形態23.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループが、少なくとも約8週間にわたって当該対象に提供される、実施形態19または20に記載の方法。
【0219】
実施形態24.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの2つの病巣内注射を含む、実施形態19または20に記載の方法。
【0220】
実施形態25.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの3つの病巣内注射を含む、実施形態19または20に記載の方法。
【0221】
実施形態26.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの4つの病巣内注射を含む、実施形態19または20に記載の方法。
【0222】
実施形態27.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの5つの注射を含む、実施形態19または20に記載の方法。
【0223】
実施形態28.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの6つの病巣内注射を含む、実施形態19または20に記載の方法。
【0224】
実施形態29.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該尋常性疣贅の辺縁付近にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態24~28のいずれか1つに記載の方法。
【0225】
実施形態30.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該尋常性疣贅の辺縁にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態24~28のいずれか1つに記載の方法。
【0226】
実施形態31.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、ほぼ同時に投与される、実施形態24~28のいずれか1つに記載の方法。
【0227】
実施形態32.尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の部分消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0228】
実施形態33.当該医薬組成物がさらに、1単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小することに有効である、実施形態32に記載の方法。
【0229】
実施形態34.尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の部分消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0230】
実施形態35.当該医薬組成物がさらに、1単位力価の累積用量で、当該尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小することが可能である、実施形態34に記載の方法。
【0231】
実施形態36.当該部分消失が、疣贅直径の縮小によって同定される、実施形態32または34に記載の方法。
【0232】
実施形態37.当該投与の前に、当該尋常性疣贅が約3mmから約20mmの間の寸法である、実施形態32~35のいずれか1つに記載の方法。
【0233】
実施形態38.当該投与が、当該対象に病巣内注射を提供することである、実施形態32~35のいずれか1つに記載の方法。
【0234】
実施形態39.当該投与が、当該尋常性疣贅の辺縁付近に病巣内注射を提供することである、実施形態38に記載の方法。
【0235】
実施形態40.当該投与が、当該尋常性疣贅の辺縁に病巣内注射を提供することである、実施形態38に記載の方法。
【0236】
実施形態41.当該投与が、当該尋常性疣贅内で病巣内注射を提供することである、実施形態38に記載の方法。
【0237】
実施形態42.当該投与が、当該対象に2つ以上の病巣内注射を提供することである、実施形態32~35のいずれか1つに記載の方法。
【0238】
実施形態43.当該2つ以上の病巣内注射の各々が、少なくとも0.5単位力価の用量で提供される、実施形態42に記載の方法。
【0239】
実施形態44.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって当該対象に提供される、実施形態32~35のいずれか1つに記載の方法。
【0240】
実施形態45.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態44に記載の方法。
【0241】
実施形態46.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態44に記載の方法。
【0242】
実施形態47.当該2つ以上の病巣内注射が、少なくとも約18週間にわたって当該対象に提供される、実施形態44に記載の方法。
【0243】
実施形態48.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって2つ以上の病巣内注射のサブグループで提供される、実施形態42に記載の方法。
【0244】
実施形態49.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の1つのサブグループが、少なくとも0.5単位力価の合計用量を提供する、実施形態48に記載の方法。
【0245】
実施形態50.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態48または49に記載の方法。
【0246】
実施形態51.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態48または49に記載の方法。
【0247】
実施形態52.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループが、少なくとも約18週間にわたって当該対象に提供される、実施形態48または49に記載の方法。
【0248】
実施形態53.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの2つの病巣内注射を含む、実施形態48または49に記載の方法。
【0249】
実施形態54.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの3つの病巣内注射を含む、実施形態48または49に記載の方法。
【0250】
実施形態55.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの4つの病巣内注射を含む、実施形態48または49に記載の方法。
【0251】
実施形態56.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの5つの注射を含む、実施形態48または49に記載の方法。
【0252】
実施形態57.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの6つの病巣内注射を含む、実施形態48または49に記載の方法。
【0253】
実施形態58.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該尋常性疣贅の辺縁付近にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態52~57のいずれか1つに記載の方法。
【0254】
実施形態59.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該尋常性疣贅の辺縁にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態52~57のいずれか1つに記載の方法。
【0255】
実施形態60.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、ほぼ同時に投与される、実施形態52~57のいずれか1つに記載の方法。
【0256】
実施形態61.複数の尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該複数の尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該複数の尋常性疣贅の部分消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0257】
実施形態62.複数の尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該複数の尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該複数の尋常性疣贅の部分消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0258】
実施形態63.当該部分消失が、疣贅直径の縮小によって同定される、実施形態61または62に記載の方法。
【0259】
実施形態64.当該複数の尋常性疣贅が、3~20個の尋常性疣贅を含む、実施形態61または62に記載の方法。
【0260】
実施形態65.当該複数の尋常性疣贅が、当該対象の同じ解剖学的位置内にある、実施形態61または62に記載の方法。
【0261】
実施形態66.当該投与が、当該対象に病巣内注射を提供することである、実施形態61または62に記載の方法。
【0262】
実施形態67.当該投与が、当該対象に2つ以上の病巣内注射を提供することである、実施形態61または62に記載の方法。
【0263】
実施形態68.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって当該対象に提供される、実施形態67に記載の方法。
【0264】
実施形態69.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態68に記載の方法。
【0265】
実施形態70.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態68に記載の方法。
【0266】
実施形態71.当該2つ以上の病巣内注射が、少なくとも約18週間にわたって当該対象に提供される、実施形態68に記載の方法。
【0267】
実施形態72.当該2つ以上の病巣内注射の各々が、少なくとも0.5単位力価の用量で提供される、実施形態67に記載の方法。
【0268】
実施形態73.当該複数の尋常性疣贅内で最も大きい尋常性疣贅を同定することをさらに含む、実施形態61または62に記載の方法。
【0269】
実施形態74.当該投与の前に、当該最も大きい尋常性疣贅が約3mmから約20mmの間の寸法である、実施形態73に記載の方法。
【0270】
実施形態75.当該投与が、当該最も大きい尋常性疣贅の辺縁に病巣内注射を提供することである、実施形態73に記載の方法。
【0271】
実施形態76.当該投与が、当該最も大きい尋常性疣贅の辺縁付近に病巣内注射を提供することである、実施形態73に記載の方法。
【0272】
実施形態77.当該投与が、当該最も大きい尋常性疣贅内で病巣内注射を提供することである、実施形態73に記載の方法。
【0273】
実施形態78.当該投与が、当該最も大きい尋常性疣贅に2つ以上の病巣内注射を提供することである、実施形態73に記載の方法。
【0274】
実施形態79.当該2つ以上の病巣内注射の各々が、少なくとも0.5単位力価の用量で提供される、実施形態78に記載の方法。
【0275】
実施形態80.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって当該対象に提供される、実施形態78または79に記載の方法。
【0276】
実施形態81.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態80に記載の方法。
【0277】
実施形態82.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態80に記載の方法。
【0278】
実施形態83.当該2つ以上の病巣内注射が、少なくとも約18週間にわたって当該対象に提供される、実施形態80に記載の方法。
【0279】
実施形態84.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって2つ以上の病巣内注射のサブグループで提供される、実施形態78に記載の方法。
【0280】
実施形態85.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の1つのサブグループが、少なくとも0.5単位力価の合計用量を提供する、実施形態84に記載の方法。
【0281】
実施形態86.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態84または85に記載の方法。
【0282】
実施形態87.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態84または85に記載の方法。
【0283】
実施形態88.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループが、少なくとも約18週間にわたって当該対象に提供される、実施形態84または85に記載の方法。
【0284】
実施形態89.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの2つの病巣内注射を含む、実施形態84または85に記載の方法。
【0285】
実施形態90.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの3つの病巣内注射を含む、実施形態84または85に記載の方法。
【0286】
実施形態91.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの4つの病巣内注射を含む、実施形態84または85に記載の方法。
【0287】
実施形態92.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの5つの注射を含む、実施形態84または85に記載の方法。
【0288】
実施形態93.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの6つの病巣内注射を含む、実施形態84または85に記載の方法。
【0289】
実施形態94.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該最も大きい尋常性疣贅の辺縁付近にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態89~93のいずれか1つに記載の方法。
【0290】
実施形態95.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該最も大きい尋常性疣贅の辺縁にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態89~93のいずれか1つに記載の方法。
【0291】
実施形態96.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、ほぼ同時に投与される、実施形態89~93のいずれか1つに記載の方法。
【0292】
実施形態97.複数の尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該複数の尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、1単位力価の累積用量で、当該複数の尋常性疣贅の各々の直径を少なくとも50%縮小することに有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0293】
実施形態98.複数の尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該複数の尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、1単位力価の累積用量で、当該複数の尋常性疣贅の各々の直径を少なくとも50%縮小するのが可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0294】
実施形態99.当該複数の尋常性疣贅が、3~20個の尋常性疣贅を含む、実施形態97または98に記載の方法。
【0295】
実施形態100.当該複数の尋常性疣贅が、当該対象の同じ解剖学的位置内にある、実施形態97または98に記載の方法。
【0296】
実施形態101.当該投与が、当該対象に病巣内注射を提供することである、実施形態97または98に記載の方法。
【0297】
実施形態102.当該投与が、当該対象に2つ以上の病巣内注射を提供することである、実施形態97または98に記載の方法。
【0298】
実施形態103.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって当該対象に提供される、実施形態102に記載の方法。
【0299】
実施形態104.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態103に記載の方法。
【0300】
実施形態105.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態103に記載の方法。
【0301】
実施形態106.当該2つ以上の病巣内注射の各々が、少なくとも0.5単位力価の用量で提供される、実施形態102に記載の方法。
【0302】
実施形態107.当該複数の尋常性疣贅内で最も大きい尋常性疣贅を同定することをさらに含む、実施形態97または98に記載の方法。
【0303】
実施形態108.当該投与の前に、当該最も大きい尋常性疣贅が約3mmから約20mmの間の寸法である、実施形態107に記載の方法。
【0304】
実施形態109.当該投与が、当該最も大きい尋常性疣贅の辺縁に病巣内注射を提供することである、実施形態107に記載の方法。
【0305】
実施形態110.当該投与が、当該最も大きい尋常性疣贅の辺縁付近に病巣内注射を提供することである、実施形態107に記載の方法。
【0306】
実施形態111.当該投与が、当該最も大きい尋常性疣贅内で病巣内注射を提供することである、実施形態107に記載の方法。
【0307】
実施形態112.当該投与が、当該最も大きい尋常性疣贅に2つ以上の病巣内注射を提供することである、実施形態107に記載の方法。
【0308】
実施形態113.当該2つ以上の病巣内注射の各々が、少なくとも0.5単位力価の用量で提供される、実施形態112に記載の方法。
【0309】
実施形態114.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって当該対象に提供される、実施形態112または113に記載の方法。
【0310】
実施形態115.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態114に記載の方法。
【0311】
実施形態116.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態114に記載の方法。
【0312】
実施形態117.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって2つ以上の病巣内注射のサブグループで提供される、実施形態112に記載の方法。
【0313】
実施形態118.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループの各々が、少なくとも0.5単位力価の合計用量で提供される、実施形態117に記載の方法。
【0314】
実施形態119.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態117または118に記載の方法。
【0315】
実施形態120.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態117または118に記載の方法。
【0316】
実施形態121.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループが、少なくとも約2週間にわたって当該対象に提供される、実施形態117または118に記載の方法。
【0317】
実施形態122.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの2つの病巣内注射を含む、実施形態117または118に記載の方法。
【0318】
実施形態123.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの3つの病巣内注射を含む、実施形態117または118に記載の方法。
【0319】
実施形態124.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの4つの病巣内注射を含む、実施形態117または118に記載の方法。
【0320】
実施形態125.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの5つの注射を含む、実施形態117または118に記載の方法。
【0321】
実施形態126.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの6つの病巣内注射を含む、実施形態117または118に記載の方法。
【0322】
実施形態127.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該最も大きい尋常性疣贅の辺縁付近にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態122~126のいずれか1つに記載の方法。
【0323】
実施形態128.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該最も大きい尋常性疣贅の辺縁にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態122~126のいずれか1つに記載の方法。
【0324】
実施形態129.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、ほぼ同時に投与される、実施形態122~126のいずれか1つに記載の方法。
【0325】
実施形態130.非尋常性疣贅の治療を必要とする対象であって、1つ以上の尋常性疣贅を有する対象における、当該非尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該非尋常性疣贅の完全消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0326】
実施形態131.非尋常性疣贅の治療を必要とする対象であって、1つ以上の尋常性疣贅を有する対象における、当該非尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該非尋常性疣贅の完全消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0327】
実施形態132.当該非尋常性疣贅が足底疣贅である、実施形態130または131に記載の方法。
【0328】
実施形態133.当該非尋常性疣贅が性器疣贅である、実施形態130または131に記載の方法。
【0329】
実施形態134.当該非尋常性疣贅が顔面疣贅である、実施形態130または131に記載の方法。
【0330】
実施形態135.当該非尋常性疣贅が扁平疣贅である、実施形態130または131に記載の方法。
【0331】
実施形態136.当該非尋常性疣贅が爪周囲疣贅である、実施形態130または131に記載の方法。
【0332】
実施形態137.当該非尋常性疣贅が、当該1つ以上の尋常性疣贅と同じ解剖学的領域内にある、実施形態130または131に記載の方法。
【0333】
実施形態138.当該完全消失が、第1の病巣内注射の投与から少なくとも20週間時に当該非尋常性疣贅が同じ部位で再発しないと観察されることによって同定される、実施形態130または131に記載の方法。
【0334】
実施形態139.当該投与が、当該対象に病巣内注射を提供することである、実施形態130または131に記載の方法。
【0335】
実施形態140.当該投与が、当該対象に2つ以上の病巣内注射を提供することである、実施形態130または131に記載の方法。
【0336】
実施形態141.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって当該対象に提供される、実施形態140に記載の方法。
【0337】
実施形態142.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態141に記載の方法。
【0338】
実施形態143.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態141に記載の方法。
【0339】
実施形態144.当該2つ以上の病巣内注射が、27週間にわたって当該対象に提供される、実施形態141に記載の方法。
【0340】
実施形態145.当該2つ以上の病巣内注射の各々が、少なくとも0.5単位力価の用量で提供される、実施形態140に記載の方法。
【0341】
実施形態146.当該1つ以上の尋常性疣贅が、3~20個の尋常性疣贅を含む、実施形態130または131に記載の方法。
【0342】
実施形態147.当該1つ以上の尋常性疣贅内で最も大きい尋常性疣贅を同定することをさらに含む、実施形態130または131に記載の方法。
【0343】
実施形態148.当該投与の前に、当該最も大きい尋常性疣贅が約3mmから約20mmの間の寸法である、実施形態147に記載の方法。
【0344】
実施形態149.当該投与が、当該最も大きい尋常性疣贅の辺縁に病巣内注射を提供することである、実施形態147に記載の方法。
【0345】
実施形態150.当該投与が、当該最も大きい尋常性疣贅の辺縁付近に病巣内注射を提供することである、実施形態147に記載の方法。
【0346】
実施形態151.当該投与が、当該最も大きい尋常性疣贅内で病巣内注射を提供することである、実施形態147に記載の方法。
【0347】
実施形態152.当該投与が、当該最も大きい尋常性疣贅に2つ以上の病巣内注射を提供することである、実施形態147に記載の方法。
【0348】
実施形態153.当該2つ以上の病巣内注射の各々が、少なくとも0.5単位力価の用量で提供される、実施形態152に記載の方法。
【0349】
実施形態154.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって当該対象に提供される、実施形態152または153に記載の方法。
【0350】
実施形態155.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態154に記載の方法。
【0351】
実施形態156.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態154に記載の方法。
【0352】
実施形態157.当該2つ以上の病巣内注射が、少なくとも約18週間にわたって当該対象に提供される、実施形態154に記載の方法。
【0353】
実施形態158.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって2つ以上の病巣内注射のサブグループで提供される、実施形態152に記載の方法。
【0354】
実施形態159.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の1つのサブグループが、少なくとも0.5単位力価の合計用量で提供される、実施形態158に記載の方法。
【0355】
実施形態160.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態158または159に記載の方法。
【0356】
実施形態161.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態158または159に記載の方法。
【0357】
実施形態162.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループが、少なくとも約18週間にわたって当該対象に提供される、実施形態158または159に記載の方法。
【0358】
実施形態163.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの2つの病巣内注射を含む、実施形態158または159に記載の方法。
【0359】
実施形態164.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの3つの病巣内注射を含む、実施形態158または159に記載の方法。
【0360】
実施形態165.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの4つの病巣内注射を含む、実施形態158または159に記載の方法。
【0361】
実施形態166.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの5つの注射を含む、実施形態158または159に記載の方法。
【0362】
実施形態167.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該最も大きい尋常性疣贅の周りの6つの病巣内注射を含む、実施形態158または159に記載の方法。
【0363】
実施形態168.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該最も大きい尋常性疣贅の辺縁にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態163~167のいずれか1つに記載の方法。
【0364】
実施形態169.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該最も大きい尋常性疣贅の辺縁付近にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態163~167のいずれか1つに記載の方法。
【0365】
実施形態170.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、ほぼ同時に投与される、実施形態163~167のいずれか1つに記載の方法。
【0366】
実施形態171.過去に治療された尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該過去に治療された尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該過去に治療された尋常性疣贅の完全消失に有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0367】
実施形態172.過去に治療された尋常性疣贅の治療を必要とする対象における当該過去に治療された尋常性疣贅を治療するための方法であって、当該対象に、5単位力価の累積用量で、当該過去に治療された尋常性疣贅の完全消失が可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0368】
実施形態173.当該過去に治療された尋常性疣贅が、過去に寒冷療法で治療された尋常性疣贅である、実施形態171または172に記載の方法。
【0369】
実施形態174.当該過去に治療された尋常性疣贅が、当該寒冷療法に応答しなかった、実施形態173に記載の方法。
【0370】
実施形態175.当該寒冷療法が、当該過去に治療された尋常性疣贅を完全消失しなかった、実施形態173に記載の方法。
【0371】
実施形態176.当該過去に治療された尋常性疣贅が、過去にサリチル酸または関連する酸で治療された尋常性疣贅である、実施形態171または172に記載の方法。
【0372】
実施形態177.当該関連する酸が、トリクロロ酢酸またはビクロロ酢酸である、実施形態176に記載の方法。
【0373】
実施形態178.当該過去に治療された尋常性疣贅が、当該サリチル酸または関連する酸に応答しなかった、実施形態176に記載の方法。
【0374】
実施形態179.当該サリチル酸または関連する酸が、当該過去に治療された尋常性疣贅を完全消失しなかった、実施形態176に記載の方法。
【0375】
実施形態180.当該過去に治療された尋常性疣贅が、液体窒素、二酸化炭素、カンタリジン、単純閉塞、疣贅ゲル、リンゴ酢、手術、レーザー、ティーツリーオイル、凍結疣贅スプレー、疣贅掻爬、電気乾固法、ラベンダー及びオレガノのエッセンシャルオイル、ならびにイミキモドからなる群より選択される治療で過去に治療された尋常性疣贅である、実施形態171または172に記載の方法。
【0376】
実施形態181.当該過去に治療された尋常性疣贅が、当該治療に応答しなかった、実施形態180に記載の方法。
【0377】
実施形態182.当該治療が、当該過去に治療された尋常性疣贅を完全消失しなかった、実施形態180に記載の方法。
【0378】
実施形態183.当該投与の前に、当該過去に治療された尋常性疣贅が約3mmから約20mmの間の寸法である、実施形態171~182のいずれか1つに記載の方法。
【0379】
実施形態184.当該完全消失が、第1の病巣内注射の投与から少なくとも20週間時に当該過去に治療された尋常性疣贅が同じ部位で再発しないと観察されることによって同定される、実施形態171~182のいずれか1つに記載の方法。
【0380】
実施形態185.当該完全消失が、当該過去に治療された尋常性疣贅の位置に瘢痕がないことを伴う、実施形態171~182のいずれか1つに記載の方法。
【0381】
実施形態186.当該完全消失が、当該過去に治療された尋常性疣贅の位置の色素脱失が低レベルであることを伴う、実施形態171~182のいずれか1つに記載の方法。
【0382】
実施形態187.当該投与が、当該対象に病巣内注射を提供することである、実施形態171~182のいずれか1つに記載の方法。
【0383】
実施形態188.当該投与が、当該過去に治療された尋常性疣贅の辺縁に病巣内注射を提供することである、実施形態187に記載の方法。
【0384】
実施形態189.当該投与が、当該過去に治療された尋常性疣贅の辺縁付近に病巣内注射を提供することである、実施形態187に記載の方法。
【0385】
実施形態190.当該投与が、当該過去に治療された尋常性疣贅内で病巣内注射を提供することである、実施形態187に記載の方法。
【0386】
実施形態191.当該投与が、当該対象に2つ以上の病巣内注射を提供することである、実施形態171~182のいずれか1つに記載の方法。
【0387】
実施形態192.当該2つ以上の病巣内注射の各々が、少なくとも0.5単位力価の用量で提供される、実施形態191に記載の方法。
【0388】
実施形態193.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって当該対象に提供される、実施形態191または192に記載の方法。
【0389】
実施形態194.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態193に記載の方法。
【0390】
実施形態195.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態193に記載の方法。
【0391】
実施形態196.当該2つ以上の病巣内注射が、少なくとも約18週間にわたって当該対象に提供される、実施形態193に記載の方法。
【0392】
実施形態197.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって2つ以上の病巣内注射のサブグループで提供される、実施形態191に記載の方法。
【0393】
実施形態198.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の1つのサブグループが、少なくとも0.5単位力価の合計用量を提供する、実施形態197に記載の方法。
【0394】
実施形態199.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態197または198に記載の方法。
【0395】
実施形態200.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態197または198に記載の方法。
【0396】
実施形態201.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループが、少なくとも約18週間にわたって当該対象に提供される、実施形態197または198に記載の方法。
【0397】
実施形態202.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該過去に治療された尋常性疣贅の周りの2つの病巣内注射を含む、実施形態197または198に記載の方法。
【0398】
実施形態203.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該過去に治療された尋常性疣贅の周りの3つの病巣内注射を含む、実施形態197または198に記載の方法。
【0399】
実施形態204.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該過去に治療された尋常性疣贅の周りの4つの病巣内注射を含む、実施形態197または198に記載の方法。
【0400】
実施形態205.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該過去に治療された尋常性疣贅の周りの5つの注射を含む、実施形態197または198に記載の方法。
【0401】
実施形態206.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該過去に治療された尋常性疣贅の周りの6つの病巣内注射を含む、実施形態197または198に記載の方法。
【0402】
実施形態207.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該過去に治療された尋常性疣贅の辺縁にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態202~206のいずれか1つに記載の方法。
【0403】
実施形態208.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該過去に治療された尋常性疣贅の辺縁付近にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態202~206のいずれか1つに記載の方法。
【0404】
実施形態209.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、ほぼ同時に投与される、実施形態202~206のいずれか1つに記載の方法。
【0405】
実施形態210.尋常性疣贅の再発の遅延を必要とする対象における当該尋常性疣贅の再発を遅延させるための方法であって、当該対象に、2.5単位力価の累積用量で、尋常性疣贅の消失時に、当該尋常性疣贅の再出現を遅延させることに有効な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0406】
実施形態211.尋常性疣贅の再発の遅延を必要とする対象における当該尋常性疣贅の再発を遅延させるための方法であって、当該対象に、2.5単位力価の累積用量で、尋常性疣贅の消失時に、当該尋常性疣贅の再出現を遅延させることが可能な量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0407】
実施形態212.当該対象が、当該1つ以上の病巣内注射のうちの最後の注射から少なくとも16週間後以内に、いかなる新たな尋常性疣贅も発症しない、実施形態210または211に記載の方法。
【0408】
実施形態213.当該対象が、当該尋常性疣贅の同じ解剖学的領域内でいかなる新たな尋常性疣贅も発症しない、実施形態210または211に記載の方法。
【0409】
実施形態214.当該対象が、当該尋常性疣贅の同じ部位内でいかなる新たな尋常性疣贅も発症しない、実施形態210または211に記載の方法。
【0410】
実施形態215.当該投与の前に、当該尋常性疣贅が約3mmから約20mmの間の寸法である、実施形態210または211に記載の方法。
【0411】
実施形態216.当該投与が、当該対象に病巣内注射を提供することである、実施形態210または211に記載の方法。
【0412】
実施形態217.当該投与が、当該尋常性疣贅の辺縁に病巣内注射を提供することである、実施形態216に記載の方法。
【0413】
実施形態218.当該投与が、当該尋常性疣贅の辺縁付近に病巣内注射を提供することである、実施形態216に記載の方法。
【0414】
実施形態219.当該投与が、当該尋常性疣贅内で病巣内注射を提供することである、実施形態216に記載の方法。
【0415】
実施形態220.当該投与が、当該対象に2つ以上の病巣内注射を提供することである、実施形態210または211に記載の方法。
【0416】
実施形態221.当該2つ以上の病巣内注射の各々が、少なくとも0.5単位力価の用量で提供される、実施形態220に記載の方法。
【0417】
実施形態222.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって当該対象に提供される、実施形態220または221に記載の方法。
【0418】
実施形態223.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態222に記載の方法。
【0419】
実施形態224.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態222に記載の方法。
【0420】
実施形態225.当該2つ以上の病巣内注射が、少なくとも約8週間にわたって当該対象に提供される、実施形態222に記載の方法。
【0421】
実施形態226.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって2つ以上の病巣内注射のサブグループで提供される、実施形態220に記載の方法。
【0422】
実施形態227.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の1つのサブグループが、少なくとも0.5単位力価の合計用量を提供する、実施形態226に記載の方法。
【0423】
実施形態228.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態226または227に記載の方法。
【0424】
実施形態229.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態226または227に記載の方法。
【0425】
実施形態230.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループが、少なくとも約8週間にわたって当該対象に提供される、実施形態226または227に記載の方法。
【0426】
実施形態231.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの2つの病巣内注射を含む、実施形態226または227に記載の方法。
【0427】
実施形態232.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの3つの病巣内注射を含む、実施形態226または227に記載の方法。
【0428】
実施形態233.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの4つの病巣内注射を含む、実施形態226または227に記載の方法。
【0429】
実施形態234.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの5つの注射を含む、実施形態226または227に記載の方法。
【0430】
実施形態235.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの6つの病巣内注射を含む、実施形態226または227に記載の方法。
【0431】
実施形態236.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該尋常性疣贅の辺縁にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態231~235のいずれか1つに記載の方法。
【0432】
実施形態237.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該尋常性疣贅の辺縁付近にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態231~235のいずれか1つに記載の方法。
【0433】
実施形態238.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、ほぼ同時に投与される、実施形態231~235のいずれか1つに記載の方法。
【0434】
実施形態239.当該医薬組成物が、少なくとも80%のマンノースを含む、実施形態1~238のいずれか1つに記載の方法。
【0435】
実施形態240.当該医薬組成物が、少なくとも8%のグルコースを含む、実施形態1~239のいずれか1つに記載の方法。
【0436】
実施形態241.当該医薬組成物が、少なくとも1%のガラクトースを含む、実施形態1~240のいずれか1つに記載の方法。
【0437】
実施形態242.当該抗原が、約167キロダルトンの分子量を有する、実施形態1~240のいずれか1つに記載の方法。
【0438】
実施形態243.当該対象が、18歳から65歳の間の年齢である、実施形態1~241のいずれか1つに記載の方法。
【0439】
実施形態244.当該対象が、当該1つ以上の病巣内注射を受ける少なくとも12週間前に第1の尋常性疣贅と診断されていた、実施形態1~243のいずれか1つに記載の方法。
【0440】
実施形態245.当該対象が、難治性疣贅と診断されていなかった、実施形態1~244のいずれか1つに記載の方法。
【0441】
実施形態246.当該対象が、遅延型過敏症試験に対し5mmから25mmの間のベースライン結果を有する、実施形態1~245のいずれか1つに記載の方法。
【0442】
実施形態247.当該対象が、免疫機能を損なう系統的疾患と診断されていない、実施形態1~246のいずれか1つに記載の方法。
【0443】
実施形態248.当該対象が、免疫機能を損なう限局性疾患と診断されていない、実施形態1~246のいずれか1つに記載の方法。
【0444】
実施形態249.当該対象が、免疫機能を損なう系統的状態と診断されていない、実施形態1~246のいずれか1つに記載の方法。
【0445】
実施形態250.当該対象が、免疫機能を損なう限局性状態と診断されていない、実施形態1~246のいずれか1つに記載の方法。
【0446】
実施形態251.当該対象が、乾癬と診断されていない、実施形態1~246のいずれか1つに記載の方法。
【0447】
実施形態252.当該対象が、免疫低下状態をもたらす治療を受けていない、実施形態1~251のいずれか1つに記載の方法。
【0448】
実施形態253.当該対象が、糖尿病と診断されていない、実施形態1~252のいずれか1つに記載の方法。
【0449】
実施形態254.当該対象が、ケロイド形成の既往を有しない、実施形態1~253のいずれか1つに記載の方法。
【0450】
実施形態255.当該対象が、治療される当該疣贅と同じ解剖学的領域内に既存の皮膚科学的状態を有しない、実施形態1~254のいずれか1つに記載の方法。
【0451】
実施形態256.当該対象が、基礎的炎症状態を有しない、実施形態1~255のいずれか1つに記載の方法。
【0452】
実施形態257.当該基礎的炎症状態が、関節炎の関節である、実施形態256に記載の方法。
【0453】
実施形態258.当該対象が、当該投与の前の4週間以内に、液体窒素、二酸化炭素、電気乾固法、レーザー、手術、単純閉塞、サリチル酸、トリクロロ酢酸、ビクロロ酢酸、OTC薬、及びカンタリジンからなる群より選択される1つ以上の治療を受けていない、実施形態1~257のいずれか1つに記載の方法。
【0454】
実施形態259.当該対象が、当該投与の前の12週間以内に、ジフェニルシクロプロペノン(DPCP)、ジニトロクロロベンゼン(DNCB)、イミキモド、5-フルオロウラシル、ブレオマイシン、及びポドフィリンからなる群より選択される1つ以上の免疫療法を受けていない、実施形態1~258のいずれか1つに記載の方法。
【0455】
実施形態260.当該対象が、当該投与の前の12週間以内に、シメチジン、1日当たり亜鉛元素20mgより高用量の亜鉛サプリメント、アザチオプリン、6-メルカプトプリン、メトトレキサート、インフリキシマブ、アダリムマブ、エタネルセプト、及びステロイドからなる群より選択される1つ以上の系統的治療を受けていない、実施形態1~259のいずれか1つに記載の方法。
【0456】
実施形態261.当該対象が、当該投与の前の30日以内にいかなる治験薬も受けていない、実施形態1~260のいずれか1つに記載の方法。
【0457】
実施形態262.当該対象が、当該投与の前に、治験薬の5半減期以内のいかなる治験薬も受けていない、実施形態1~260のいずれか1つに記載の方法。
【0458】
実施形態263.Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、2.5単位力価の累積用量で、尋常性疣贅を完全消失するように製剤化された、医薬品。
【0459】
実施形態264.Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、5単位力価の累積用量で、尋常性疣贅を部分消失するように製剤化された、医薬品。
【0460】
実施形態265.Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、1単位力価の累積用量で、尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小するように製剤化された、医薬品。
【0461】
実施形態266.Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、5単位力価の累積用量で、複数の尋常性疣贅を部分消失するように製剤化された、医薬品。
【0462】
実施形態267.Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、1単位力価の累積用量で、複数の尋常性疣贅の直径を少なくとも50%縮小するように製剤化された、医薬品。
【0463】
実施形態268.Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、5単位力価の累積用量で、非尋常性疣贅を完全消失するように製剤化された、医薬品。
【0464】
実施形態269.Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、5単位力価の累積用量で、過去に治療された尋常性疣贅を完全消失するように製剤化された、医薬品。
【0465】
実施形態270.Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む医薬品であって、2.5単位力価の累積用量で、尋常性疣贅の消失時に、当該尋常性疣贅の再出現を遅延させるように製剤化された、医薬品。
【0466】
実施形態271.当該医薬品が、少なくとも80%のマンノースを含む、実施形態263~270のいずれか1つに記載の医薬品。
【0467】
実施形態272.当該医薬品が、少なくとも8%のグルコースを含む、実施形態263~270のいずれか1つに記載の医薬品。
【0468】
実施形態273.当該医薬品が、少なくとも1%のガラクトースを含む、実施形態263~270のいずれか1つに記載の医薬品。
【0469】
実施形態274.当該抗原が、約167キロダルトンの分子量を有する、実施形態263~270のいずれか1つに記載の医薬品。
【0470】
実施形態275.当該医薬品が、バイアル内で製剤化される、実施形態263~274のいずれか1つに記載の医薬品。
【0471】
実施形態276.当該バイアルが、多回用量保存バイアルである、実施形態275に記載の医薬品。
【0472】
実施形態277.当該バイアルが、単回用量非保存バイアルである、実施形態275に記載の医薬品。
【0473】
実施形態278.当該バイアルが、ガラスバイアルである、実施形態275に記載の医薬品。
【0474】
実施形態279.当該ガラスバイアルが、2mLバイアルである、実施形態278に記載の医薬品。
【0475】
実施形態280.当該医薬品が、充填済みシリンジ内で製剤化される、実施形態263~273のいずれか1つに記載の医薬品。
【0476】
実施形態281.当該充填済みシリンジが、0.5mLの容積を有する、実施形態280に記載の医薬品。
【0477】
実施形態282.尋常性疣贅と診断された対象におけるIL-23のレベルを低下させるための方法であって、当該対象に、1単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0478】
実施形態283.当該累積用量を受けたときに、当該対象におけるIL-23の当該レベルが、当該投与の前に当該対象で測定されたIL-23のレベルと比較して、少なくとも約15%低下する、実施形態282に記載の方法。
【0479】
実施形態284.尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象における当該尋常性疣贅を完全消失するための方法であって、当該尋常性疣贅の完全消失を必要とする対象におけるIL-23のレベルを少なくとも約35%低下させることを含む、方法。
【0480】
実施形態285.当該低下が、当該対象に、3単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することによって達成され、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、実施形態284に記載の方法。
【0481】
実施形態286.当該完全消失が、当該低下から少なくとも20週間時に当該尋常性疣贅が同じ部位で再発しないと観察されることによって同定される、実施形態284に記載の方法。
【0482】
実施形態287.尋常性疣贅と診断された対象におけるIL-7のレベルを低下させるための方法であって、当該対象に、0.6単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0483】
実施形態288.当該累積用量を受けたときに、当該対象におけるIL-7の当該レベルが、当該投与の前に当該対象で測定されたIL-7のレベルと比較して、少なくとも約10%低下する、実施形態287に記載の方法。
【0484】
実施形態289.尋常性疣贅と診断された対象におけるIL-7のレベルを低下させるための方法であって、当該対象に、3単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0485】
実施形態290.当該累積用量を受けたときに、当該対象におけるIL-7の当該レベルが、当該投与の前に当該対象で測定されたIL-7のレベルと比較して、少なくとも約20%低下する、実施形態289に記載の方法。
【0486】
実施形態291.尋常性疣贅と診断された対象におけるIP-10のレベルを低下させるための方法であって、当該対象に、3単位力価の累積用量で、1つの量の医薬組成物の1つ以上の病巣内注射を投与することを含み、当該医薬組成物が、Candida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、方法。
【0487】
実施形態292.当該累積用量を受けたときに、当該対象におけるIP-10の当該レベルが、当該投与の前に当該対象で測定されたIP-10のレベルと比較して、少なくとも約5%低下する、実施形態291に記載の方法。
【0488】
実施形態293.当該投与が、当該対象に病巣内注射を提供することである、実施形態282、283、及び285~292のいずれか1つに記載の方法。
【0489】
実施形態294.当該投与が、当該尋常性疣贅の辺縁付近に病巣内注射を提供することである、実施形態293に記載の方法。
【0490】
実施形態295.当該投与が、当該尋常性疣贅の辺縁に病巣内注射を提供することである、実施形態293に記載の方法。
【0491】
実施形態296.当該投与が、当該尋常性疣贅内で病巣内注射を提供することである、実施形態293に記載の方法。
【0492】
実施形態297.当該投与が、当該対象に2つ以上の病巣内注射を提供することである、実施形態282、283、及び285~292のいずれか1つに記載の方法。
【0493】
実施形態298.当該2つ以上の病巣内注射の各々が、少なくとも0.5単位力価の用量で提供される、実施形態297に記載の方法。
【0494】
実施形態299.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって当該対象に提供される、実施形態282、283、及び285~292のいずれか1つに記載の方法。
【0495】
実施形態300.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態299に記載の方法。
【0496】
実施形態301.当該2つ以上の病巣内注射のうちの一対の病巣内注射が、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態299に記載の方法。
【0497】
実施形態302.当該2つ以上の病巣内注射が、少なくとも約8週間にわたって当該対象に提供される、実施形態299に記載の方法。
【0498】
実施形態303.当該2つ以上の病巣内注射が、1つの時間期間にわたって2つ以上の病巣内注射のサブグループで提供される、実施形態297に記載の方法。
【0499】
実施形態304.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の1つのサブグループが、少なくとも0.5単位力価の合計用量を提供する、実施形態303に記載の方法。
【0500】
実施形態305.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約2週間隔てて当該対象に提供される、実施形態303または304に記載の方法。
【0501】
実施形態306.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループ内の一対のサブグループが、約3週間隔てて当該対象に提供される、実施形態303または304に記載の方法。
【0502】
実施形態307.当該2つ以上の病巣内注射のサブグループが、少なくとも約8週間にわたって当該対象に提供される、実施形態303または304に記載の方法。
【0503】
実施形態308.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの2つの病巣内注射を含む、実施形態303または304に記載の方法。
【0504】
実施形態309.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの3つの病巣内注射を含む、実施形態303または304に記載の方法。
【0505】
実施形態310.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの4つの病巣内注射を含む、実施形態303または304に記載の方法。
【0506】
実施形態311.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの5つの注射を含む、実施形態303または304に記載の方法。
【0507】
実施形態312.当該2つ以上のサブグループ内の1つのサブグループが、当該尋常性疣贅の周りの6つの病巣内注射を含む、実施形態303または304に記載の方法。
【0508】
実施形態313.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該尋常性疣贅の辺縁付近にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態308~312のいずれか1つに記載の方法。
【0509】
実施形態314.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、当該尋常性疣贅の辺縁にほぼ等間隔を空けて配置される、実施形態308~312のいずれか1つに記載の方法。
【0510】
実施形態315.当該サブグループ内の当該病巣内注射が、ほぼ同時に投与される、実施形態308~312のいずれか1つに記載の方法。
【0511】
実施形態316.当該医薬組成物が、2つの株のCandida albicans及び分泌抗原の濾過抽出物を含む、実施形態1~262及び282~315のいずれか1つに記載の方法。
【0512】
実施形態317.当該2つの株のCandida albicansのうちの第1の株の代表的サンプルが、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されている、実施形態316に記載の方法。
【0513】
実施形態318.当該2つの株のCandida albicansのうちの第1の株の代表的サンプルが、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている、実施形態316に記載の方法。
【0514】
実施形態319.当該2つの株のCandida albicansのうちの第2の株の代表的サンプルが、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている、実施形態316~318のいずれか1つに記載の方法。
【0515】
実施形態320.Candida albicansの前述の濾過抽出物が、2つの株のCandida albicansを含む、実施形態263~281のいずれか1つに記載の医薬品。
【0516】
実施形態321.当該2つの株のCandida albicansのうちの第1の株の代表的サンプルが、ATCCアクセッション番号PTA-126019の下、ATCCに寄託されている、実施形態320に記載の医薬品。
【0517】
実施形態322.当該2つの株のCandida albicansのうちの第1の株の代表的サンプルが、ATCCアクセッション番号ATCC-10231の下、ATCCに寄託されている、実施形態320に記載の医薬品。
【0518】
実施形態323.当該2つの株のCandida albicansのうちの第2の株の代表的サンプルが、ATCCアクセッション番号PTA-126020の下、ATCCに寄託されている、実施形態320~322のいずれか1つに記載の医薬品。
【0519】
特定の実施形態を参照しながら本開示を説明してきたが、当業者は、本開示の範囲を逸脱することなく、様々な変更がなされ得、特定の状況に対応するために本開示の要素の代わりに等価物が用いられ得ることを理解するであろう。そのため、本開示が、本開示の実施のために企図される最良の態様として開示されている特定の実施形態に限定されるのではなく、本開示が、付属する請求項の趣旨及び範囲の中に入る全ての実施形態を含むことが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C