IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ セブ ソシエテ アノニムの特許一覧

特許7546569組成物の混合物からの配合物の製造のための混合機
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-29
(45)【発行日】2024-09-06
(54)【発明の名称】組成物の混合物からの配合物の製造のための混合機
(51)【国際特許分類】
   B01F 35/71 20220101AFI20240830BHJP
   B01F 31/00 20220101ALI20240830BHJP
   B65D 81/32 20060101ALI20240830BHJP
   A45D 44/00 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
B01F35/71
B01F31/00
B65D81/32 U
A45D44/00 Z
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021535024
(86)(22)【出願日】2019-12-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-18
(86)【国際出願番号】 EP2019086580
(87)【国際公開番号】W WO2020127909
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2022-11-29
(31)【優先権主張番号】1874015
(32)【優先日】2018-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】594034072
【氏名又は名称】セブ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マーシャル メゾヌーブ
(72)【発明者】
【氏名】ファビアン ノルマンド
【審査官】佐々木 典子
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-533011(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第00968760(EP,A1)
【文献】国際公開第2002/022466(WO,A1)
【文献】特表2016-518845(JP,A)
【文献】特表2003-525817(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01F
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
A45D
B65D
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製造装置(2)を形成するために、受容装置(5)を受容するように構成された混合機(6)であって、前記混合機(6)が、
-受容ハウジング(32)を画定する支持部(31)であって、前記受容ハウジング(32)は第1の変形可能なカプセル(3)を受容するように構成された第1の受容部位と第2の変形可能なカプセル(4)を受容するように構成された第2の受容部位とを含み、前記2つのカプセル(3、4)が、互いに流体的に連結され、それぞれ第1の組成物及び第2の組成物を含む、支持部(31)と、
-前記受容ハウジング(32)内部で前記支持部(31)に対して相対的に移動可能な作動システム(35)であって、
*第1の作動ストローク(C37)に沿って押圧力を第1のカプセル(3)に伝達するように構成される、前記受容ハウジング(32)の片側に配置され、その内部を移動可能な第1の作動部材(37)と、
*第2の作動ストローク(C38)に沿って押圧力を第2のカプセル(4)に伝達するように構成される、前記受容ハウジングのもう一方の側に配置され、その内部を移動可能な第2の作動部材(38)と、を含む、作動システム(35)とを含み、
前記第1の作動ストローク(C37)が前記第2の作動ストローク(C38)と異なる長さを有することを特徴とする混合機(6)。
【請求項2】
請求項1に記載の混合機(6)であって、前記作動システム(35)が、ピボット軸(36)の周りに、前後運動に沿って回転して移動可能であることを特徴とする混合機(6)。
【請求項3】
請求項2に記載の混合機(6)であって、前記ピボット軸(36)が、前記受容ハウジング(32)の長軸仕切り線に対してオフセットされることを特徴とする混合機(6)。
【請求項4】
請求項2または3に記載の混合機(6)であって、前記作動システム(35)が前記ピボット軸(36)に対して直交して回転するカム軸(41.1)の周りに回転して移動可能なカム(41)により回転して駆動し、
前記カム軸(41.1)の回転は、前記ピボット軸(36)を交差しないことを特徴とする混合機(6)。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の混合機(6)であって、前記第1の受容部位(13)は前記第1のカプセル(3)の平面を受容するように構成された第1の配置面(11.1)を含み、前記第2の受容部位(14)は前記第2のカプセル(4)の平面を受容するように構成された第2の配置面(12.1)を含み、前記2つの表面は平行であり、前記第1の作動部材(37)から前記第1の配置面(11.1)までの最大距離は、前記第2の作動部材(38)から前記第2の配置面(12.1)までの最大距離と相違することを特徴とする混合機(6)。
【請求項6】
請求項5に記載の混合機(6)であって、前記2つの作動部材(37、38)はそれぞれ対称面上で互いに対称的であり、前記面は前記第1及び第2の配置面に対して平行であり、前記対称面は前記2つの配置面から等距離ではないことを特徴とする混合機(6)。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の混合機(6)であって、各作動部材(37、38)が作動フィンガー(37.1、38.1)を含み、前記第1の作動部材(37)の前記作動フィンガー(37.1)は前記第2の作動部材(38)のそれよりも長いことを特徴とする混合機(6)。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の混合機(6)であって、前記作動部材(37、38)は、前記作動部材(37、38)がその作動ストローク(C37、C38)の終端に到達した際に、圧縮されうるばね(37.4、38.4)を含むことを特徴とする混合機(6)。
【請求項9】
請求項8に記載の混合機(6)であって、前記2つのばね(37.4、38.4)が同一の特性を有することを特徴とする混合機(6)。
【請求項10】
請求項1、または、請求項2を選択的に引用する請求項3から9のいずれか一項に記載の混合機(6)であって、前記作動システム(35)が前記ピボット軸(36)に直交する軸の周りを回転して移動可能なカム(41)により回転して駆動し、中立位置が前記作動システムのために画定され、前記中立位置が、前記2つの作動ストローク(C37,C38)のうち一つが他より短いように、前記カム(41)の上死点または下死点に対して相対的に非ゼロ角度によりオフセットとなる位置に得られることを特徴とする混合機(6)。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の混合機(6)であって、作動部材(37、38)の前記作動ストローク(C37、C38)が、前記作動システム(35)の中立位置と前記作動部材(37、38)の最大作動位置との間に画定されることを特徴とする混合機(6)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配合物、特に、化粧品配合物を製造するための、または、より具体的には2つの組成物を混合することによる配合物の製造のための製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、配合物、より具体的には、化粧品を製造するための製造装置を開示し、製造装置は、
-所定量の第1の組成物を含む第1の区画と、第1の接続部分を含む、第1のカプセル、
-所定量の第2の組成物を含む第2の区画と、第1の接続部分に接続されるように構成された第2の接続部分とを含む、第2のカプセル、および、
-化粧品を得るために、第1および第2のカプセルを受け取り、第1および第2の組成物を、第1および第2のカプセル内で直接混合するように構成された混合機、を含む。
【0003】
混合機は、特に、
-第1のカプセルの第1の変形可能な区画に、第1の押圧要素の移動方向に直交する圧力を加えるように構成された、第1の押圧面を含む第1の押圧要素と、
-第2のカプセルの第2の変形可能な区画に、第2の押圧要素の移動方向に直交する圧力を加えるように構成された、第2の押圧面を含む第2の押圧要素と、
-第1および第2の押圧要素に機械的に連結され、非作動位置と作動位置との間で、第1および第2の押圧要素の周期的な動きを可能にするように構成された駆動モータと、を含む。そのような製造装置は、最終的な消費者によって、異なるカプセルから個人用の化粧品の製造を可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】仏国特許第3026622号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載される製造装置の構造は、第1の区画から第2の区画へ向かう内容物の移動、および、逆に、第2のから第1の区画へ向かう内容物の移動を確実にするように適合された圧力を、第1および第2の変形可能な区画に伝達するために、かなりのサイズの駆動モータを提供することを必要とし、これは、第1および第2の変形可能な区画、または、第1および第2の変形可能な区画に関連する連結チャネルが、弱められた溶着領域によって閉じられる場合に、特にそうである。
【0006】
かなりのサイズを備えた駆動モータの予想は、製造装置の製造コスト、ならびに、その体積および重量を、実質的に増加させる。
【0007】
さらに、カプセルの混合は、予想されるよりも複雑であることが判明し、材料と、材料が使用される方法の両方における改善を必要とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、これらの欠点の全部または一部を克服することを目的とする。したがって、本発明の根底にある技術的問題は、単純な構造および低価格を有しながら、単純で、コンパクトで、使いやすい、配合物を製造するための装置を提供することにある。
【0009】
特に、カプセルを統合することを意図された受容装置を受容し得る混合機の形態におけるいくつかの設計は、カプセルのアクセス可能性の追加の問題、特にカプセルが異なるサイズを有する場合を提起する。加えて、装置の一般的な容積の要件は、その最大に制限される必要がある。
【0010】
これに関して、本発明は、製造装置を形成するために、受容装置を受容するように構成された混合機を提案し、混合機が、
-受容ハウジングを画定する支持部であって、受容ハウジングが第1の変形可能なカプセルを受容するように構成された第1の受容部位と、第2の変形可能なカプセルを受容するように構成された第2の受容部位とを含み、第1および第2のカプセルが、互いに流体的に連結され、それぞれ第1の組成物及び第2の組成物を含む、支持部と
-受容ハウジング内部で支持部に対して相対的に移動可能な、作動システムであって、
*第1の作動ストロークに沿って押圧力を第1のカプセルに伝達するように構成される、受容ハウジングの片側に配置され、その内部を移動可能な第1の作動部材と、
*第2の作動ストロークに沿って押圧力を第2のカプセルに伝達するように構成される、受容ハウジングのもう一方の側、好ましくは反対側に配置され、その内部を移動可能な第2の作動部材と、を含む、作動システムとを含み、
第1の作動ストロークが第2の作動ストロークと異なる長さを有する。
【0011】
一実施形態では、作動システムが、ピボット軸の周りに、前後運動に沿って回転して移動可能である。
【0012】
一実施形態では、ピボット軸が、受容ハウジングの長軸仕切り線に対してオフセットされる。
【0013】
一実施形態では、作動システムがピボット軸に対して直交して回転するカム軸の周りに回転して移動可能なカムにより回転して駆動し、カム軸の回転は、ピボット軸を交差しない。
【0014】
一実施形態では、第1の受容部位は第1のカプセルの平面を受容するように構成された第1の配置面を含み、第2の受容部位は第2のカプセルの平面を受容するように構成された第2の配置面を含み、2つの表面は平行であり、第1の作動部材から第1の押圧面までの最大距離は、第2の作動部材から第2の押圧面までの最大距離と相違する。
【0015】
一実施形態では、2つの作動部材はそれぞれ対称面上で互いに対称的であり、面は第1及び第2の配置面に対して平行であり、対称面は2つの配置面から等距離ではない。
【0016】
一実施形態では、各作動部材が作動フィンガーを含み、第1の作動部材の作動フィンガーは第2の作動部材のそれよりも長い。
【0017】
一実施形態では、作動部材は、作動部材がその作動ストロークの終端に到達した際に、圧縮されうるばねを含む。
【0018】
一実施形態では、2つのばねが同一の特性を有する。
【0019】
一実施形態では、作動システムがピボット軸に直交する軸の周りを回転して移動可能なカムにより回転して駆動し、中立位置が作動システムのために画定され、中立位置が、2つの作動ストロークのうち一つが他より短いように、カムの上死点または下死点に対して相対的に非ゼロ角度によりオフセットとなる位置に得られる。
【0020】
好ましくは、作動部材の作動ストロークが、作動システムの中立位置と作動部材の最大作動位置との間に画定される。
【0021】
好ましくは、最大位置は、作動部材が、対応するカプセル上に力を加えるのに提供される押圧要素における最大圧での位置である。
【0022】
本発明の他の特徴、目的および利点は、以下の説明から明らかになり、それは、純粋に例示的であって、限定的ではなく、添付の図面に関連して読まれるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1A】本発明の一実施形態による、混合機、および、挿入されない受容装置を備えた、製造装置の斜視図である。
図1B】本発明の一実施形態による、挿入された受容装置を備える、図1Aと同様の図である。
図2A】カプセルが実質的に挿入前の位置にある、図1Aの実施形態にしたがった、一実施形態による受容装置の3D図である。
図2B図2Aのものと同様の、受容装置およびカプセルの断面図である。
図3A】カプセルが、それぞれの受容部位に面して配置される、図1Aの実施形態にしたがった、一実施形態による受容装置の分解3D図である。
図3B】各パーツが、それ自身の、約90°回転を備える、図3Aと類似する図である。
図4A】カプセルが挿入され、図1Aの実施形態にしたがった、一実施形態による受容装置の(接続面の)側面図である。
図4B】長手方向軸Xの周りの180°回転を備えた、図4Aと類似する図である。
図5図1Aの実施形態にしたがった、一実施形態による受容装置の部分的分解3D図である。
図6】特に、作動システムおよび作動モータを表す、図1Aの実施形態にしたがった、一実施形態による混合機の部分的3D図である。
図7A図1Aの実施形態にしたがった、一実施形態による混合機の上面図である。
図7B図1Aの実施形態にしたがった、電池を視認できる、一実施形態による混合機の底面図である。
図8A】作動ストロークの概略図とともに、受容装置の挿入および引き抜きのために中立位置にある、混合機および受容装置を備えた製造装置の部分上面図である。
図8B】作動ストロークの中央に作動システムを備えた、混合機および受容装置を備えた製造装置の部分上面図である。
図8C】作動システムが、作動ストロークの終わりに位置する、混合機および受容装置を備えた製造装置の部分上面図である。
図9】特に、作動システム、作動モータ、および、作動システムの駆動のための連結を表し、作動システムが、終端の作動ストローク位置にある、図1Aの実施形態にしたがった、一実施形態による混合機の上面図である。
図10A】挿入位置での、保持機構、クランプ機構、および結合機構を説明するための、混合機の部分的3D図である。
図10B】挿入位置での、保持機構、クランプ機構、および結合機構を説明するための、混合機のより正確な部分的3D図である。
図10C】保持および結合位置での、保持機構および結合機構を示す、混合機のより正確な部分的3D図である。
図10D】挿入位置での、保持機構および結合機構を説明するための、製造装置の部分的3D図である。
図10E】保持および結合位置での、保持機構および結合機構を説明するための、製造装置の部分的3D図である。
図10F】クランプ機構、保持機構、および結合機構の分解図である。
図11A】挿入位置での、クランプ機構を説明するために、第1のカプセルを備えた混合機の部分的3D図である。
図11B】一部の部品が見やすくするために除かれていることを除いて、別の角度から見た、図11Aと類似する図である。
図11C】クランプ位置で、他の部品がさらに除かれている点を除いて、図11Aと類似する図である。
図12】コントローラ/プロセッサおよびメモリを備えたプリント回路の一実施形態を示す、混合機の部分的3D図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1Aおよび図1Bは、本発明の第1の実施形態による、例えば、化粧品、ヘアケア製品、医薬品、植物衛生製品、メンテナンス製品、清浄用製品、または、農畜食料製品であり得る、組成物を製造するように構成された、製造装置2を示す。製造される組成物が化粧品である場合、化粧品は、例えば、均質化されたエマルジョン、均質化された溶液、または、いくつかの混和性相混合物であり得る。
【0025】
製造装置2は、主に個人用で、小規模であり、すぐに使用できる単一のセクションの調製を可能にする。したがって、その寸法は、バスルーム、美容院、荷物(輸送用)などのスペース要件の制約を満たす必要がある。したがって、製造装置2は、40cmより大きい寸法を有さない。
【0026】
製造装置2は、化粧品を得るために、ポッドまたは包装ユニットとも呼ばれ、それぞれ、所定量の第1の組成物および所定量の第2の組成物を含む、第1および第2のカプセル3、4を受容するように構成された受容手段、および、製造装置2に受容された、第1および第2のカプセル3、4に含まれる第1および第2の組成物を混合するように構成された、混合機6を含む。
【0027】
混合機6は、受容手段の一部を形成する受容ハウジングを含み、受容ハウジングは、第1および第2のカプセル3、4を、直接または特定の受容装置5を介して受容するように設けられる。
【0028】
1つの好ましい実施形態では、特に、すべての図1A図1B図7A図8A図8B図8Cに見られるように、混合機6は、取り外し可能な方法で、受容装置5を受容し得る受容ハウジング32を含む。この場合、受容ハウジング32は、受容装置5の形状と実質的に相補的な形状を有する。混合機6は、さらに、適切である場合、受容装置5を介して、第1および第2のカプセル3、4に力を加えるように構成された作動システム35を含み、製造される組成物の混合および混練を可能にする。
【0029】
受容装置5は、また、(第1および第2のカプセル3、4の運搬装置として機能するため)シャトルとも呼ばれ、好ましくは、直方体、または、楕円形/卵形のいずれかの、比較的対称的な形状を有する。長手方向Xが定義され、それは、受容装置5が、それに沿って、受容ハウジング32に挿入される方向に対応する。その結果、長手方向Xと挿入方向は、受容装置5が混合機6に挿入されるとき、一致する。
【0030】
有利には、混合機6は、いずれの組成物も製造装置2と接触することなく、受容装置5内の、好ましくは、第1および第2のカプセル3、4内の、第1および第2の製材を混合するように構成される。
【0031】
上に示されるように、本明細書に提示されるいくつかの実施形態は、受容装置5を備えることなく、すなわち、混合機に直接配置可能な第1および第2のカプセル3、4を備えた、製造装置2に適用可能である。
【0032】
有利には、第1の組成物は、化粧品の脂肪相などの、製造される化粧品の第1相であり、第2の組成物は、化粧品の水相などの、化粧品の第2の相である。例えば、脂肪相は、製造される化粧品のベースを構成し得、水相は、活性要素を含み得、したがって、製造される化粧品の有効成分の複合体を構成し得る。
【0033】
カプセル
提示される製造装置2で使用され得る2つのカプセルは、仏国出願第1755744号として出願された書面に詳細に記載され、そのカプセルに関する説明内容は、本明細書に完全に統合される。カプセルそれ自体は、本発明の対象ではない。以下の点は、記載の残りとして留意されるであろう。より具体的に、図2A図2B図3A図3B図4A図4Bに示されるように、第1および第2のカプセル3、4は、互いに別個であり、互いに流体的に連結されるように構成される。さらに、第1および第2のカプセル3、4のそれぞれは、有利には、単回使用である。第1のカプセル3は、第1の組成物を含む、膨らんだ形状を備える、第1の変形可能区画3.1、第1の接続部分3.2、および、第1の変形可能区画3.1と第1の接続部分3.2とを流体的に連結するように構成された第1の連結通路3.3を含む。有利には、第1の連結通路3.3は、第1の連結チャネルによって形成される。第1の接続部分3.2は、より具体的には、第1の連結通路3.3に流体的に連結される、例えば、円筒形の、雌型接続末端部3.4を含む。第1のカプセル3は、接続部分3.2が、そこを通る、平面3.7を含む。
【0034】
第1のカプセル3は、さらに、第1の連結通路3.3に流体的に連結され、出口オリフィス3.6を備えた、出口チャネルなどの出口通路3.5を含む。有利には、出口通路3.5は、第1の連結通路3.3の延長部に延び、第1の連結通路3.3と実質的に平行である。この場合、出口通路3.5は、第1のカプセル3または第2のカプセル4に同様に取り付けられ得る。実際、出口通路3.5は、製造装置2が使用された場合にのみ作動的に装填される。
【0035】
第2のカプセル4は、第2の組成物を含む、膨らんだ形状の第2の変形可能区画4.1、第1の接続部分3.2に接続されるように構成された第2の接続部分4.2、および、第2の変形可能区画4.1と第2の接続部分4.2とを流体的に連結するように構成された、第2の連結通路4.3を含む。有利には、第2の連結通路4.3は、第2の連結チャネルによって形成され、第2の接続部分4.2は、第2の連結通路4.3に対して実質的に垂直に延びる。第2の接続部分4.2は、より具体的には、第2の連結通路4.3に流体的に連結され、密閉された方法で、雌型接続末端部3.4を受容するように構成された、例えば円筒形の、雄型接続末端部4.4を含む。第2のカプセル4は、第2の接続部分4.2がそこを通る、平面4.7を含む。
【0036】
第1および第2のカプセル3、4、より具体的には、第1および第2の変形可能区画3.1、4.1は、それぞれ、第1および第2のカプセル3、4の密閉を確実にする連結溶着によって閉じられ、これらの連結溶着は、閾値圧力に到達するや否や、破壊可能である。これらの閾値圧力は、混合機6内で到達され得る。また、これらの連結溶着は、仏国出願第1755744号として出願された書面の説明中で詳細に説明される。
【0037】
第1および第2のカプセル3、4のそれぞれは、所定量の第1の組成物および所定量の第2の組成物によって形成される全混合物、または、実質的に全混合物を含むように構成される。この点で、変形可能区画は柔軟であるか、または、バッファ領域が提供される。また、仏国出願第1755744号として出願された書面の説明は、それを具体的に説明する。
【0038】
受容装置
より具体的に、図2A図2B図3A図3B図4A図4Bおよび図5に示されるように、受容装置5は、第1および第2のカプセル3、4が受容装置に導入され得る、開放位置と、受容装置5が、第1および第2のカプセル3、4を所定の位置に保持し得る、閉鎖位置とを占め得る。
【0039】
受容装置5は、より具体的には、第1および第2のカプセル3、4を少なくとも部分的に受容および収容するように構成された、受容ケース7(図2A図2B)の形態をとる。受容装置5は、特に、関節軸10(またはヒンジ)の周りで、および、受容装置5の開放位置に対応する第1の位置(図2A図2B図5を参照)と、受容装置5の閉鎖位置に対応する第2の位置(図4A図4Bを参照)の間で、互いに対して関節接合で取り付けられた、第1の保護シェル8および第2の保護シェル9を含む。受容装置5は、さらに、両方とも受容ケース7内に配置された、第1の支持部分11および第2の支持部分12を含む。第1および第2の支持部分11、12は、それぞれ、第1のカプセル3を受容するように構成された第1の受容部位13と、第2のカプセル4を受容するように構成された第2の受容部位14を含む。第1および第2の保護シェル8、9は、それぞれ、第1または第2の受容部位13、14へのアクセスを可能にするための開口8.2、9.2を含む。これらの開口8.2、9.2は、受容装置5の挿入面を画定する。受容装置5は、挿入面に対向して、離脱面を含む。
【0040】
有利には、第1の支持部分11は、第1のカプセル3の周辺部分を受容するように構成された受容ウェッジ15を含み、第2の支持部分12は、それに関する限り、第2のカプセル4の周辺部分を受容するように構成された、受容ウェッジ15を含む。これらの受容ウェッジ15は、部分的に、第1および第2の受容部位13、14を画定する。
【0041】
第1の支持部分11は、第1のカプセル3の平面3.7を(接触して)案内し、受容するように構成された、第1の配置面11.1を含む。したがって、第1の配置面11.1は、部分的に、第1の受容部位13を画定する。同様に、第2の支持部分12は、第2のカプセルの平面4.7を(接触して)案内し、受容するように構成された、第2の配置面12.1を含む。したがって、配置面12.1は、部分的に、第2の受容部位14を画定する。第1および第2のカプセル3、4が挿入されると、それらのそれぞれの平面3.7、4.7は、それらの間に2つの配置面11.1、12.1を備えて、互いに向き合う。
【0042】
第1および第2のカプセル3、4の第1および第2の接続部分3.2、4.2の通過を許可するために、第1および第2の配置面11.1、12.1は、挿入軸Xに沿って外側に開いた(図2A)、それぞれ、スロットの形態の、通過開口11.2、12.2を含む。
【0043】
受容装置5は、さらに、分割面を画定する(図3A図3B)仕切り壁22を含む。仕切り壁22は、第1と第2の受容部位13、14の間に配置される。さらに、それは、第1の支持部分11に固定される。仕切り壁22は、第1および第2の接続部分3.2、4.2が、受容装置内に配置されることを可能にするために、通過開口22.2を備える。通過開口22.2は、厚さ全体にわたる、外側に開いた貫通スロットの形態である。
【0044】
したがって、開口11.2、22.2、12.2は、第1および第2のカプセル3、4の接続末端部3.4、4.4を受容するための空間を形成する。
【0045】
さらに、第1のシェル8および第1の支持部分11を含む、第1の作動面8.1、ならびに、第2のシェル9および第2の支持部分12を含む、第2の作動面9.1が、画定される。各作動面8.1、9.1は、第1および第2のカプセル3、4に向かう、受容装置5によって受容される力の伝達に関与する。これは、以下で詳しく説明されるであろう。
【0046】
関節
図2A図2B図3A図3B図5に見られる実施形態によれば、第1および第2のシェル8、9は、関節軸10の周りで、ならびに、第1および第2のシェル8、9が互いに離れ、第1および第2のカプセル3、4が、それぞれ第1および第2の受容部位13、14に受容され得る、受容位置(図2A図2B図3A図3B参照)と、第1および第2のシェル8、9が近づけられ、第1および第2のカプセル3、4が互いに事前接続される、接続位置(図4A図4B参照)との間で、互いに対して関節接合される。互いに事前接続されることによって、第2のカプセル4の雄型の接続末端部4.4は、第1のカプセル3の雌型の接続末端部3.4に部分的に導入されるが、第1、第2のカプセル3、4の間に密封接続は確立されないということが意味される。第1および第2のシェル8、9は、例えば、それらが受容部位にあるとき、7°以上、例えば約7°の傾斜角を有し得、それらが接続位置にあるとき、互いに対して実質的に平行である。より具体的には、互に対して連結された2つの主要なアセンブリのみが存在し、一方で、第1のシェル8、第1の支持部分11、仕切り壁22であり、他方で、第2の支持部分12、第2のシェル9である。
【0047】
有利には、第1および第2のシェル8、9(または作動面8.1、9.1)は、受容装置5が閉鎖位置に移動させられるときに、第1の接続部分3.2を第2の接続部分4.2に係合するように構成される。実際、第1および第2のシェル8、9が閉鎖位置にあるとき、接続部分3.2、4.2は互いに部分的に連結される。
【0048】
第1および第2の支持部分11、12は、より具体的には、第1および第2のシェル8、9が接続位置にあるときに、第1および第2のカプセル3、4が、互いに対して実質的に平行に延びるように構成される。図4A図4Bに示されるように、第1のカプセル3は、それが受容装置5で受容されるとき、および、受容装置5が閉鎖位置にあるとき、受容装置5の外側に部分的に延びるように構成される。有利には、出口オリフィス3.6は、第1のカプセル3が受容装置5に受容されるとき、および、受容装置5が閉鎖位置にあるときに、受容装置5の外側に延びるように構成される。
【0049】
加熱要素
製造装置2は、図3A図3Bに見られる、加熱要素46(「ヒータ要素」とも呼ばれる)を含む。図に示される実施形態では、加熱要素46は、受容装置5の一部である。しかしながら、受容装置5がない場合、受容装置5は、混合機に統合され得るであろう。加熱要素46は、仕切り壁22に取り付けられる。設計中に、加熱要素46は第1の支持部分11の側部に存在することが選択されており、これは、加熱要素46が、第1の支持部分11の側部である、仕切り壁22の側部に取り付けられることを意味する。加熱要素46は、好ましくは、1つまたは複数の電気加熱抵抗器46.1および拡散板46.2を含む。したがって、加熱要素46は、熱をよりよく拡散させるための平面形状を有し、可能であれば、少なくとも500mm2の、好ましくは、800mm2のオーダーでの表面領域を備える。しかしながら、第1の支持部分11が、第1のカプセル3と加熱要素46との間にあるので、連絡開口46.3が、第1の支持部分11に設けられ、第1のカプセル3の平面3.7を、加熱要素46と、直接、連絡させる(つまり、空気によってのみ分離される)。
【0050】
加熱要素の電気接触トラック
加熱要素46は、電気を供給される必要がある。好ましくは、受容装置5は、それ自体、電池を含まず、受容装置5が受容ハウジング32に挿入されるときに、電力を供給されねばならない。その結果、電気接続が、受容装置5と混合機6との間に提供される。
【0051】
受容装置5は、開口8.2、9.2が配置され、受容ハウジング32に最初に入る面である挿入面と、受容装置5が受容ハウジング32に挿入されるときに見える面である、対向する離脱面を含む。受容装置5は、さらに、第1の作動面8.1、および、対向する第2の作動面9.1を含む。最後に、受容装置5は、好ましくは互いに対向する、第1の接続面23および第2の接続面24を含む。図2A図2B図3A図3B図4A図4Bに示される実施形態では、接続面23および24は、加熱要素46の側面に対応し、したがって、第1および第2の作動面8.1、9.1および挿入/離脱面とは異なる。接続面23、24は、受容装置5の作動面8.1、9.1の間に延びる。好ましくは、接続面23、24は、受容装置5の作動面8.1、9.1を互いに連結し、すなわち、接続面23、24は、隣接する。
【0052】
受容装置5の一般的な形状は、接続面23、24が、作動面8.1、9.1よりも(および挿入/離脱面よりも)互いにより離れるように選択される。換言すれば、受容装置5が挿入される最小の平行六面体が考慮されると、接続面23、24に接触する面は、作動面8.1、9.1に接触する面よりも離れており、挿入/離脱面に接触する面より近接している。これは、受容装置5が、それが、厚みがあるよりも幅広である(さらに、それが幅広であるよりも高い)という事実をもたらす。
【0053】
第1の接続面23は、ヒータ要素46に供給することを意図された、第1の電気接触トラック23.1を含み、第2の接続面24は、同じく加熱要素46に供給することを意図された第2の電気接触トラック24.1を含む(図2A図3A図3B図4A図4B)。したがって、電気接触トラック23.1、24.1は、相補的なトラックと接触させられるように、受容装置5の外側にある(図2A図4A図4B)。
【0054】
この構成は、いくつかの利点を有し、まず、シンプルで効率的な電気接続を確実にする。また、短絡のリスクを回避する。実際、受容ハウジング32内を流れる液体(例えば、シャワー水またはシンク水、または、単に破裂するカプセル)が存在する場合、2つの電気接触トラック23.1、24.1が、同じ液体体積によって同時に影響される可能性は低い。
【0055】
第1の接続面23は、第1および第2のシェル8、9の、および、第1の支持部分11の、および、仕切り壁22のセクションを含む。特に、第1の接続面23は、底部23.21および2つの側壁23.22、23.23を備える、長手方向溝23.2を含む。第1の電気接触トラック23.1は、好ましくは、長手方向溝23.2の側壁23.22に配置される。図3A図3Bに示される実施形態では、底部23.21および側壁23.23は、第1の支持部分11のセクションによって形成される。次に、適切な切り欠き8.5が、第1のシェル8に設けられ、長手方向の溝23.2のための場所を残す。対向する側壁23.22は、仕切り壁22の一部によって形成される。次に、第1の電気接触トラック23.1が、この側壁23.22に配置される(ヒータ要素46が仕切り壁に取り付けられるため)。同様に、類似の長手方向溝24.2が、第2の接続面24に設けられ、第2のシェル9内の切り欠き9.5、底部24.21、および、2つの対向する側壁24.22、24.23を備える。溝の非中央揃えのため、第2のシェル9のカットアウト9.5は、第1のシェル8のカットアウト8.5よりも、顕著に目立たないようにされる。
【0056】
溝23.2、24.2は、接続(好ましくは対向)側で受容ハウジング32に設けられた、それぞれの相補的なレール31.1、31.2と係合する(スライド連結する)ように構成される(図1A図7A)。その結果、溝23.2、24.2は、それらが配置される受容装置5のセクションの全高さにわたって、少なくとも挿入高さまで延びる、逃げ面を形成する。相補的なレール31.1、31.2は、受容ハウジング32の画定に寄与し、対向する縁部に配置される。
【0057】
特に、図4A図4Bに見られる一実施形態では、電気接触トラック23.1、24.1は、同じ高さに配置されず、オフセットされる。
【0058】
電気接触トラック23.1、24.1は、電気ピン、金属箔(図示される)など、いくつかの形態をとり得る。電気接触トラック23.1、24.1は、好ましくは、受容装置5が受容ハウジング32内に配置されるとき、永続する接触を確実にするために、わずかに変形可能である。
【0059】
したがって、長手方向の溝23.2、24.2は、第1および第2の作動面8.1、9.1に対して中央揃えとされないことが留意される(特に、図2A図4A図4Bを参照)。設計に関して、これは、第1の支持部分11および第1の保護シェル8に本質的に形成された溝をもたらす。この非対称性への関心は、フールプルーフ機能にある。実際に、受容装置5を間違った方向に(長手方向軸Xの周りの180°の回転に従って)置くことは、溝23.2、24.2がレール31.1、31.2に適合せず、第2のシェル9が、それらに当接するであろうから、不可能である。
【0060】
垂直回転(すなわち、挿入面の代わりに離脱面に最初に配置することを試みることによる)に対するフールプルーフ作用を有するために、長手方向の溝23.2、24.2は、溝が配置される、第1、第2のシェル8、9のセクションの全高さにわたって延在しない。その結果、必ずしも特定の部分を設けることなく、当接効果が、逃げ面作用のために、第1または第2のシェル8、9の非貫通部分によって、単純に得られる。言い換えれば、第1または第2のシェル8、9は、受容装置5が間違った方向にあるときに、レール31.1、31.2への溝23.2、24.2の挿入を防止する。
【0061】
さらに、長手方向の溝23.2、24.2は、それぞれ、離脱面の側部に配置された端部当接部23.3、24.4を含む。これらの当接部23.3、24.4は、挿入当接部として機能し、受容ハウジング32内の最大挿入位置を画定する。
【0062】
実際には、端部当接部は、2つの異なるタイプの当接部を有するが、それらは実質的に同じ場所、長手方向の溝23.2、24.2の端部に配置される。
【0063】
温度センサの電気接触トラック
第1の支持部分11は、第1のカプセル3を主に加熱することを意図されるヒータ要素46に依って、溝23.2、24.2の壁23.23、24.23を担持するのに第2の支持部分12よりも好都合である。実際、温度センサ(図には見えない)は、第1の受容部位13の近くに行き渡っている温度、したがって第1のカプセル3の温度を測定するために、拡散プレート46.2の背面に隣接させられる。温度センサは、通常、NTC(負の温度係数)サーミスタである。この温度センサは、また、混合機6(特に、データを得るために最終的にはプロセッサ)、および、混合機6に電力を供給するために、混合機6に装備している電池44に、電気的に接続されねばならない。この目的のために、第1の追加の電気接触トラック46.51が、第1の接触面23の高さに設けられる。この第1の追加の電気接触トラック46.51は、第1の電気接触トラック23.1とは異なる。より具体的には、第1の追加の電気接触トラック46.51は、側壁23.23において、すなわち、第1の支持部分11によって形成される側壁において、第1の溝23.2に設けられる。
【0064】
同様に、第2の追加の電気接触トラック46.52が、第2の溝24.2に設けられる。
【0065】
2つの追加の電気接触トラック46.51、46.52は、また、有利には、オフセットされる。特定の例では、追加の電気接触トラック46.51、および、電気接触トラック24.1は、同じ高さにあり、追加の電気接触トラック46.52、および、電気接触トラック23.1は、同じ高さにある。
【0066】
図2A図3A図3B図4A図4B図5は、これらのトラックを示す。
【0067】
フールプルーフ
受容装置5は、第1および第2のカプセル3、4が、正しく配置されること、すなわち、「正しい」カプセル3、4が、「正しい」受容部位13、14に置かれること(図2A図5に明確に見える)を確実にするために、フールプルーフ17を含む。フールプルーフ17は、好ましくは、通過開口11.2、12.2の端部に配置され、望ましくない接続末端部3.2、4.2の望ましくない通過を遮断する。フールプルーフ17は、受容装置5の外向きに開く、少なくとも1つのフラップ17.1を含む(好ましくは、図に示されるように、各側に2つ、好ましくは、2つのフラップ17.1は、サルーン構造、すなわち、受容装置5の外向きにヒンジによって関節接合される構造を有する)。特に、フールプルーフ17は、2つの異なる役割を果たす。フラップ17.1は、開口8.2への第1のカプセル3の挿入を許可するために、第1のカプセル3の雌型接続末端部3.4と相補的な形状の開口17.2を含む。さらに、フラップ17.1は、第1の接続部分3.2よりも横方向に長い第2の接続部分4.2の開口8.2への挿入を防ぐために、開口17.2の画定に寄与する当接部17.3を備える。実際、第2のカプセル4を第1の受容部位13に挿入する試みが存在し、第2の接続部分4.2の端部、すなわち、雄型接続末端部4.4の一部が当接部17.3にぶつかる。第2の受容部位14にアクセスすることに対し、フールプルーフ17は、受容装置5が閉鎖位置にあるときにそれを遮断し、通過開口12.2は、好ましくは、当接部17.3によっても遮断される。他方、受容装置5が開放位置にあるとき、すなわち第2のシェル9がそのヒンジで回転したとき、通過開口12.2は解放される。
【0068】
最後に、フラップ17.1は外向きに開くので、第1および第2のカプセル3、4の受容装置5からの引き抜きの間(両方が取り付けられているので、同時に)、フラップは、機能的に非遮断である。
【0069】
フールプルーフ17は、部品の相対運動の設計に応じて、第1の支持部分11または第2の支持部分12(図のように)に取り付けられ得、第2の支持部分12が第2のシェルに取り付けられると(したがって、第1の支持部分11に対して、回転して移動可能である)、その場合、フールプルーフは、第1の支持部分11に取り付けることが好ましい。言い換えれば、これは重要ではない。
【0070】
復帰ばね17.4は、フールプルーフ17を、デフォルトの位置、つまり閉じた位置に保持する。
【0071】
押圧要素-翼部材
特に、図2B図3A図3Bに示されるように、受容装置5は、さらに、第2の受容部位14の内側に貫通するように、すなわち、第1のカプセル3、より具体的には第1の変形可能区画3.1に圧力を加えるように構成された、第1の押圧要素19、および、第1の受容部位13の内側に突き進むように、すなわち、第2のカプセル4、より具体的には第2の変形可能区画4.1に圧力を加えるように構成された、第2の押圧要素21を含む。
【0072】
第1の押圧要素19(それぞれ、第2の押圧要素21)は、好ましくは、第1の支持部分11(それぞれ、第2の支持部分12)に取り付けられ、第1または第2の受容部位13、14が、第1または第2のカプセル3、4にとってアクセス可能な、不作動位置、または、いわゆる展開位置(図2B図3A図3Bを参照)と、第1の押圧要素19(それぞれ、第2の押圧要素21)が、第1の受容部位13(それぞれ、第2の受容部位14)内に突き進み、すなわち、それが、第1のカプセル3の第1の変形可能区画3.1(それぞれ、第2のカプセル4の第2の変形可能区画4.1)に圧力を加えることができる、作動位置、または、いわゆる折り畳み位置との間で、移動可能である。第1の押圧要素19(それぞれ、第2の押圧要素21)は、有利には、ヒンジ19.1(それぞれ、ヒンジ21.1)の周りを回転して移動可能に取り付けられる。ヒンジ19.1(それぞれ、ヒンジ21.1)は、第1のシェル8(それぞれ、第2のシェル9)の開口8.2(それぞれ、開口9.2)に対向して配置される。したがって、ヒンジ19.1、21.1は、両方とも、受容装置5の離脱面の近くに配置される。
【0073】
押圧要素19、21は、それぞれ、回転運動可能な翼部材を形成するための平坦な内面19.2、21.2を有する。各々の平坦な内面19.2、21.2は、それぞれ、第1または第2のカプセル3、4と協働する。押圧要素が押圧されると、翼部材と配置面11.1、12.1の間の容積は、徐々にかつ連続的に減少する。第1または第2のカプセル3、4が設置されると、出口オリフィス3.6および接続部分3.2、4.2は、ヒンジ10の対向側に配置され、これは、第1または第2のカプセル3、4からクリームを効果的に排出することを可能にし、一方で、内部のいかなる不要な保持領域をも回避する。
【0074】
押圧要素19、21をデフォルトで開放位置に保持するために(すなわち、受容装置5が作動されないとき、または、第2のシェル9が旋回位置にあるとき)、ばねのような戻し手段21.3が設けられ、第1または第2のシェル8、9を押圧している(図5)。戻し手段21.3は、ヒンジ21.1の他方側にわずかに伸びる翼部材を押す傾向にあり得る。
【0075】
使用中、以下に記載されるように、2つの押圧要素19、21は、連続的に作動させされ、クリームの混練を可能にする。そして、クリームは、第1または第2のカプセル3、4から他の第2または第1のカプセル4、3に通過する。
【0076】
好ましくは、翼部材の動作を最適化するために、ヒンジ19.1(それぞれ、ヒンジ21.1)は、配置面11.1(それぞれ、配置面12.1)の平面に含まれ、受容装置5の長手方向軸に直交する、回転軸を画定する。カプセルがない場合、内面19.2、21.2は、配置面11.1、12.1に押し付けられ得る。同様に、ヒンジ19.1、21.1は、好ましくは、第1または第2の受容部位13、14のちょうど端部に配置される。
【0077】
押圧要素19、21を動かすために、第1および第2のシェル8、9は、それぞれ、好ましくは翼部材の先端部分に面して(てこの効果の利点を利用し、印加される力を最小にするために)、以下で詳しく説明されるように、外力を受けるように構成された、押圧ポイント8.3、9.3を含む。押圧ポイント8.3、9.3は、変形し得る可撓性領域8.4、9.4(エラストマーなどで作成される)に取り付けられる。可撓性領域8.4、9.4は、それ自体、より剛性の高いプラスチックで作成された第1または第2のシェル8、9の、残りの部分に取り付けられる。押圧ポイント8.3、9.3は、剛性のある材料(通常はプラスチック)で作成される。あるいは(不図示)、第1および第2のシェル8、9は、押圧要素19、21への自由なアクセスを可能にするために、好ましくは翼部材の先端部分に面する2つのオリフィスを有する。
【0078】
使用者は、片手で、受容装置5を把持し、例えば、親指と人差し指/中指とで、押圧ポイント8.4、9.4を同時に押し得る。同時圧力は、クリームを、第1および第2のカプセル3、4から出口オリフィス3.6に向けることを可能にする。
【0079】
受容装置5が混合機6に統合される、図示されない別の実施形態では、翼部材は、混合機6に直接統合され得る。
【0080】
保持当接部
混合方法の進行中に、受容装置5が、受容ハウジング32から引き抜かれるのを防ぐために、以下で詳述される、保持機構50が、製造装置2に設けられる。保持機構50が受容装置5をつかむために、保持当接部9.6が、第1または第2のシェル8、9の1つ(図2A図2B図3A図3B図4B図5において第2のシェル9)に設けられる。この保持当接部9.6は、本質的に、半径方向に、すなわち、長手方向Xに直交する平面内に延びる突起に対応する。それは、受容装置5の高さに沿った任意の位置で見出され得る。図示の例示的な実施形態では、保持当接部9.6は、挿入面の近くに配置される。たとえば人間工学的な理由から、他のシェルに別の当接部が設けられ得る。
【0081】
把持ハンドル
受容装置5が受容ハウジング32に挿入されるときに、使用者が受容装置5を掴むことを可能にするために、把持ハンドル8.7、9.7が、第1および第2の保護シェル8、9のそれぞれに設けられる(特に、図1図2B図4A図4Bに見られる)。これらの把持ハンドル8.7、9.7は、受容装置5が所定の位置にあるときに、アクセス可能な高さである、離脱面の高さに配置される。
【0082】
把持ハンドル8.7、9.7は、単純に、半径方向に、すなわち、長手方向Xに直交する平面内に、十分に長く伸びる、突起から構成され得、使用者の指骨の一部がそれを引っ張り得る。
【0083】
結合ボタン
上記されるように、作動面8.1、9.1、より具体的には、第1および第2の保護シェル8、9は、それぞれ、押圧要素19、21に向けて、力を、内部に伝達するための、押圧ポイント8.3、9.3を含む。これらの押圧ポイント8.3、9.3は、可撓性領域8.4、9.4に形成される。
【0084】
受容装置5が閉鎖位置に切り替わると、接続末端部3.4、4.4が互いに向き合い、部分的に連結する。第1および第2のカプセル3、4の間に、密封された信頼性の高い流体連通を生成するために、結合機構52が、製造装置2に設けられる。この結合機構52は、受容装置の方向に力を及ぼす。この結合機構52は、結合機構52によって及ぼされる力の影響下で第1および第2のカプセル3、4間の流体接続を確立することだけでなく、また、第1と第2のカプセル3、4の混練によって生成される圧力の影響下で、第1と第2のカプセル3、4のいかなる望まれない切り離しをも避けることの両方を可能にする。それは、以下に説明されるであろう。
【0085】
第1または第2の保護シェル8、9の1つ(または両方)は、第2の受容部位14の方向に移動可能な、結合ボタン9.8を含む(図2A図2B図3A図3B図4A図4B図5)。より具体的には、結合ボタン9.8は、接続セクション4.2の近くで、第2のカプセル4を押すことを意図されるので、それは、開口9.2に近い領域の方向に移動可能である。これに関して、結合ボタン9.8は、可撓性領域に取り付けられ、それは、押圧ポイント9.3の可撓性領域9.4であり得る。
ここで、結合ボタン9.8は、押圧ポイント9.3とは別個であることが、留意される。結合ボタン9.8は、結合機構52の力を、第1および第2のカプセル3、4に良好に伝達し、したがって、それらが、結合されて維持されるために、好ましくは剛性である。
【0086】
混合機
より具体的に、図6図7A図7B図8A図8B図8C図9図10A図11A図11B図11Cに示されるように、混合機6は、支持部31と、支持部31によって少なくとも部分的に画定される受容ハウジング32とを含み、そして、受容装置5の少なくとも一部を受容するように構成される。図1A図1Bに示される実施形態によれば、混合機6および受容装置5は、受容装置5が受容ハウジング32に受容されるときに、受容装置5が、少なくとも部分的に混合機6の外側に延びるように構成される。支持部31は、基部のように振る舞う、すなわち、混合機6が使用されているかどうかに関係なく、混合機6が、支持体(テーブル、調理台など)上に置かれるとき、支持部31は、一組の固定要素を画定する。混合機6の支持部31は、また、外殻33と、受容ハウジング32に開口する挿入開口34とを含み、受容装置5は、挿入開口34を通して受容ハウジング32に挿入されるように構成される。有利には、挿入開口34は、外殻33の上面の中央部分に配置され、混合機6が、水平な支持面(テーブル、調理台など)に配置されるときに、上向きに方向づけられるように構成される。外殻33は、また、混合機に望ましいデザインを備えた、外部ケーシングとして機能する。外殻33は、下方基部および上方基部を含み得る。
【0087】
作動システム
混合機6は、さらに、混合機6が水平な支持面(テーブル、調理台、・・・)に配置される場合、実質的に垂直なピボット軸36の周りで、枢動可能に支持部31に取り付けられた作動システム35を含む(図6図8A図8B図8C図9図10A)。好ましくは、作動システム35は、45°の最大角変位に沿って、ピボット軸36の周りで往復運動を実行する。したがって、運動は、+最大45度での回転、次に-45度での回転など、で構成される。その動きは、公称ストロークC35(不図示)に沿って起こり、これは、ピボット軸36の周りの回転の場合、最大角変位に関連する。作動システム35の公称ストロークC35は、作動システム35の2つの最も遠い位置の間のストロークとして画定される。作動システム35の中立位置は、これらの2つの最も遠い位置の間に画定され、作動システム35の中立位置は、作動システム35によって妨げられることなく、受容装置5が、混合機6の受容ハウジング32の内側に配置され得る、挿入位置に対応する。
【0088】
混合機6は、さらに、支持部31に取り付けられた駆動モータ39を含む。駆動モータ39は、作動システム35をピボット軸36の周りで、所定の角度範囲内で旋回させるように構成される。好ましくは、駆動モータ39は、一方向にのみ回転する。
【0089】
作動システム35は、押圧力を第1のカプセル3に伝達するように構成される、第1の作動フィンガー37.1を含み得る、第1の作動部材37と、第1の作動部材37に対向し、押圧力を第2のカプセル4に伝達するように構成される、第2の作動フィンガー38.1を含み得る、第2の作動部材38とを含む。第1および第2の作動部材37、38は、受容ハウジング32の両側に、したがって、受容装置5が混合機6、より具体的には受容ハウジング32に受容されるとき、受容装置5の両側に、配置されるように構成される。作動部材37、38は、それらが少なくとも部分的に、受容ハウジング32の内側に存在する、少なくとも1つの位置を有する。作動システム35の中立位置では、作動部材37、38は、受容装置5が混合機6の受容ハウジング32内に配置されることを可能にするように、受容ハウジング32に対して配置され、それは、挿入位置である。
【0090】
第1および第2の作動部材37、38は、より具体的には、第1および第2の区画3.1、4.1に、それぞれ、および、交互に、圧力を伝達するために、第1および第2の押圧要素19、21に、それぞれ、および、交互に、圧力を加えるように構成される。特に、第1および第2の作動部材37、38は、それぞれ、第1および第2の保護シェル8、9の第1および第2の押圧ポイント8.3、9.3と、または、直接、押圧要素19、21と、協働するように構成される。
【0091】
作動ストロークC37は、第1の作動部材37に対して画定され、作動ストロークC38は、第2の作動部材38に対して画定される。作動ストロークC37は、作動システム35の中立位置と、第1の作動部材37が、第1の押圧要素19に対する最大圧縮状態である、第1の作動部材37の最大作動位置との間の、第1の作動部材37のストロークとして画定される。逆に、作動ストロークC38は、作動システム35の中立位置と、第2の作動部材38が、第2の押圧要素21に対する最大圧縮状態である、第2の作動部材38の最大作動位置との間の、第2の作動部材38のストロークとして画定される。
【0092】
好ましくは、作動システム35の動きは、様々なセンサ、特に、ホール効果センサを使用して追跡され得る。より具体的には、第1の作動部材37および第2の作動部材38のそれぞれは、固定されたホール効果センサと相互作用することを意図された磁石を含み得る。有利なことに、ホール効果センサは、図12に見られるように、後述されるであろう、監視ユニット45に、直接配置され得る。したがって、監視ユニット45は、作動システム35の動き、さらには、第1および第2の作動部材37、38のそれぞれの動きを追跡することが可能である。監視ユニット45が、例えば、いくつかのホール効果センサを配置することによって、それぞれの作動ストロークC37、C38内の、第1および第2の作動部材のそれぞれの位置を正確に知ることさえも想定され得る。
【0093】
図1から図22に表される実施形態によれば、第1および第2の作動部材37、38は、実質的に同じ延長平面内で延び、対向してピボット軸36に集束する。
【0094】
図6図8A図8B図8C図9に示されるように、作動システム35は、受容ハウジング32の周りの開口を画定する、実質的に環状の形状を有する。一実施形態では、作動システム35は、本質的に一体で形成され、ピボット軸36を画定するシャフトを受容するための開口を含む。第1の作動部材37および第2の作動部材38は、それぞれ、作動システム35の対向側に配置される。その結果、2つずつの、2つの対向面の2倍にわたって延びる、作動部材37、38、ピボット軸36の開口、および、後に説明される溝を備えた、駆動機構の作動システム35が存在する。
【0095】
作動部材37、38は、それぞれ、ピボット軸36の高さで、一方側で交わる駆動支持体37.3、38.3を含み得る。対向側では、2つの駆動支持体37.3、38.3を連結する接続セクション36.1が画定される。接続セクション36.1は、駆動支持体37.3、38.3と一体に取り付けられ、または、形成され得る。
【0096】
好ましくは、2つの作動部材37、38は、同じピボット軸36の周りを回転する。この場合、回転において固定された、2つの駆動支持体37.3、38.3が好都合である。
【0097】
しかしながら、作動部材37、38のそれぞれに、ピボット軸を提供することが可能であり、ただ、いくつかの簡単な改造がなされる必要があるであろう。
【0098】
あるいは、示されない一実施形態では、作動部材は、並進運動可能である。
【0099】
ばね
作動システム35は、公称ストロークC35に沿って動いて、受容装置5に力を加える。それにもかかわらず、製造公差に関連する、運動学的連鎖のクリアランスが、作動システム35の位置合せをずらすことで、力の伝達を妨害し得る。したがって、ストロークの終わりとなると、数ミリメートルが不足している可能性があり、逆に、数ミリメートルが超過している可能性がある。これは、不十分な圧縮、または、逆に、製造装置2の破壊をもたらし得る。
【0100】
それを克服するために、作動システム35は、ばね37.4、38.4(特に、図8A図8B図8Cに見られる)を含み得る。特に、ばね37.4、38.4は、作動システム35が、ストロークC35のその公称終端の近くに到達するとき、および、作動フィンガー37.1、38.1が、カプセルの平面3.7、4.7に当接するときに、圧縮されるように構成される。したがって、ばね37.4、38.4は、作動部材37、38を、受容装置5から離れるように移動させる傾向にある力を生成する。
【0101】
より具体的には、各作動部材37、38は、ばね37.4、38.4を含む。
【0102】
ばね37.4、38.4は、さまざまな場所に配置され得る。一実施形態では、図示されないが、ばね37.4、38.4は、フィンガー37.1、38.1の「自由」端に配置される。
【0103】
他の実施形態では、ばねが隠されるため、ばね37.4、38.4は、フィンガー37.1、38.1と駆動支持体37.3、38.3の間に装着されることが好ましい。このように、ばねが基部に隠れているため、使用者は、ばねにアクセスできない。ばねをこの位置に置くために、各作動部材37、38に対し、駆動支持体37.3、38.3に対して移動可能に取り付けられた、アーム37.2、38.2を提供することが便利である。そして、フィンガー37.1、38.1は、アーム37.2、38.2に固定されて取り付けられる。特に、図8A図8B図8C図9に示される実施形態では、アーム37.2、38.2は、ヒンジ37.5、38.5によって、駆動支持体37.3、38.3に対して回転して移動可能である。ばね37.4、38.4は、アーム37.2、38.2と駆動支持体37.3、38.3との間に配置される。
【0104】
したがって、そのアイドル位置、または、応力がかかっていない位置は、圧縮されないという意味で、ばね37.4、38.4は、圧縮状態で機能する。それは、作動部材37、38の移動または回転の方向に圧縮される。
【0105】
ばね37.4、38.4は、らせん状または板バネ式のばねであり得るか、または、それは、弾性材料または弾性組立体(エラストマー、気泡など)さえも含む。
【0106】
回転駆動
図6図8A図8B図8C図9に示される実施形態によれば、混合機6は、また、駆動モータ39の出力シャフト39.1に回転において固定された、駆動ホイールまたは駆動アームの形態の、カム41を含み、その回転カム軸41.1の周りに回転して駆動されるように構成される。カム41は支持部31に取り付けられる。
大きなレバーアームで往復運動を許可するために、ピボット軸36およびカム41が受容ハウジング32の両側にあることが好ましい。
【0107】
カム41は、回転カム軸41.1に対して偏心している、駆動フィンガー42を備える。
【0108】
カム41は、通常、1つまたは複数のベルトを使用して駆動モータ39によって駆動される。この場合、運動学的連鎖は、駆動モータ39、および、プーリーが取り付けられたその出力シャフト39.1から、ベルト39.2、シャフトによりプーリー39.4に連結されたプーリー39.3、ベルト39.5、カム41、となる。
【0109】
駆動フィンガー42は、作動システム35に設けられた駆動溝43に受容される。特に、駆動溝43は、接続部36.1に設置される。駆動溝43は細長くされ、ピボット軸36に実質的に平行な延長方向に沿って延びる。混合機6のそのような構成は、駆動モータ39を常に同じ回転方向に回転させることによって、作動システム35の往復運動を得ることを可能にするので、駆動モータ39の高価な制御システムに頼る必要はない。駆動溝43は、ピボット軸36の方向に、その深さに沿って延びる。
【0110】
次に、駆動溝43と駆動フィンガー42との間の連結が説明されるであろう。作動部材35の回転により、駆動溝43および駆動フィンガー42の配列は可変であり、これは、単純な調整が、システムをブロックするであろうことを意味する。逆に、非整列を許容するクリアランスの存在は、ノイズを生成し、ストロークの各終端において、遅延時間を生成する。
【0111】
これを解決するために、駆動フィンガー42と駆動溝43との間に、ボールジョイントが設けられ、これは、先の非整列を管理することを可能にする。
【0112】
特に、リング43.1に収容されたボール42.1が、駆動フィンガー42に取り付けられる。ボール42.1とリング43.1の間の連結は、ボールジョイントである。リング43.1は、それに関する限り、駆動溝43に受け入れられ、そこで、ピボット軸36に平行な方向に沿って(したがって、駆動溝43の長さに沿って)、並進して移動可能に取り付けられる。最後に、ボール42.1は、駆動フィンガー42に沿って並進して移動可能に取り付けられる。リングは、また、溝の深さに沿って並進して移動可能であり、ボールは、そのとき、駆動フィンガーに固定されるという点で、これらの異なる連結の配置は異なり得る。結果として、駆動フィンガー42と作動システム35との間の完全な連結は、スライド、ボール、他のスライドに垂直なスライドを、直列に含む。したがって、運動学的トルソルでは、力は、トルソルの6つの構成要素のうちの1つ、すなわち、作動システム35の回転運動に接する並進の構成要素、すなわち、作動システム35を回転させることを可能にする構成要素にのみ伝達可能であることが留意される。運動学的に同等なものは、球体-平面リンク(ポイントリンクとも呼ばれる)である。
【0113】
上記の連結が、不必要に、より複雑にならないようにするために、カム回転軸41.1およびピボット軸36は、好ましくは直交する。これは、ピボット軸36に平行な平面内で円運動を描く駆動フィンガー42を有することを可能にする。
【0114】
連結のいくつかの計画された動きは、プラスチック/プラスチックのスライドによって簡単に行われ得、その摩耗は、十分に遅く、満足のいく耐用年数を確実にする。
【0115】
本発明の一変形例によれば、混合機6は、駆動モータ39の第1の回転方向への回転が、作動部分35の第1のピボット方向への旋回をもたらし、第1の回転方向と反対の第2の回転方向への駆動モータ39の回転が、第1のピボット方向とは反対の、第2のピボット方向への作動部分35の旋回をもたらすように構成され得るであろう。
【0116】
ピボット軸の偏心
作動部材37、38は、それぞれ、作動ストロークC37、C38に沿って移動する。しかしながら、図に示される実施形態では、2つの作動部材37、38のうちの1つは、他の作動部材の長さよりも断然大きい長さの作動ストロークC37、C38を有する。作動ストロークC37、C38における、この相違は、第2のカプセル4に比較して、第1のカプセル3を変形させるために提供される力を、機械的および電気的によりよく管理することを可能にする。実際、図2Bに示されるように、第1のカプセル3は、第2のカプセル4よりも大きい厚さを有し、これは、最も厚いカプセルの側面に、より多くのスペースが必要とされ、押圧要素19が、より迅速に接触し、押圧要素21よりも速く作動し始めるであろうことを意味する。
【0117】
このストロークの相違を実現するために、いくつかの解決策が考えられ得る。1つの解決策は、接続セクション36.1に、心ずれした駆動溝43を有することからなる。特に、図8A図8B図8C図9に示される、別の解決策は、ピボット軸36を偏心させることからなる。換言すれば、カム回転軸41.1は、ピボット軸36と交差しない。これは、カム41が完全に回転するときに、2つの作動部材37、38の間にストローク差を引き起こす。駆動溝43とピボット軸36との間の距離の1%から5%までの、カム回転軸41.1とピボット軸36との間の距離(直交の、すなわち、直角投影による)は、満足させるものであり、アセンブリの対称性外観をあまり乱さない。絶対値として、1~2mmからなる距離が適している。偏心は、また、カム41の回転軸に対する受容ハウジング32を使用して画定され得、したがって、作動システム35の最も遠い位置は、受容ハウジング32を中心としていない。偏心は、また、第1および第2の配置面11.1、12.1に対して、または、平面3.7、4.7を使用して、受容ハウジング32内の第1および第2のカプセル3、4の位置に対して画定され得、したがって、これは、受容ハウジング32内の疑似平面を画定する。第1の作動部材37から平面3.7の前記平面までの最大距離は、第2の作動部材38から平面4.7までの最大距離よりも大きい。これに関して、1つの変形例では、ピボット軸36は、2つの配置面11.1、12.1から等距離に位置する平面に含まれる。
【0118】
偏心に対応して、第1の作動フィンガー37.1は、有利には、第2の作動フィンガー38.1よりも長い。これは特に、偏心による作動フィンガー37.1、38.1の最も遠い位置を補償する必要があるという事実によるものである。より正確には、最も厚い第1または第2のカプセル3、4上で作動する作動フィンガー37.1、38.1は、他の作動フィンガー38.1、37.1よりも大きい長さを有する。
【0119】
図8Aに示される別の解決策は、カム41の上死点または下死点の間に作動システム35の中立位置を画定しないことにある。実際、正午(混合機6が水平支持体上に置かれる場合)に対して非ゼロ角度Ag(通常、Agは、5°から30°の間に含まれる)で、作動システム35の中立位置を選択することによって、作動ストロークC37、C38の分布は、オフセットされる。さらに、Ag’=180°-Agに対応する角度Ag’に対する別の中立位置が、事実上得られることが留意される。実際、作動ストロークC37、C38は、カム41の基準で、前記角度Agからぴったり90°回転まで(すなわち、混合機6が水平支持体上に置かれるとき、3時または9時である場合)、そして、次に、角度Ag’から270°回転までの回転に対応する。
AgとAg’は0°と180°(正午と6時)にないため、ストロークC37とC38が等しくないことがすぐに認知される。したがって、カム41の完全な回転で、第1の作動ストロークC37は、第1の方向に、次いで、第1の作動ストロークC37は、第2の方向に、そのとき、第2の作動ストロークC38は、第1の方向に、次いで、第2の作動ストロークC38は、第2の方向に、つまり公称ストロークC35の2倍に及んでいる。
【0120】
混合機の接触トラック
前述のように、混合機6は、また、受容装置5の長手方向溝23.2、24.2の電気接触トラック23.1、24.1と係合するように構成された、電気接触トラック31.11、31.12と、長手方向の溝23.2、24.2の追加の電気接触トラック46.51、46.52と係合するように構成された、電気接触トラック31.51、31.52を含む。
【0121】
これらの電気接触トラックは、レール31.1、31.2(図1A図7A)に取り付けられ、レール31.1、31.2は、支持部31に固定され、受容ハウジング32の2つの接続側部に取り付けられる。レール31.1、31.2上の電気接触トラック31.11、31.12(および、また、31.51、31.52)の位置は、受容装置5の接続面23、24の電気接触トラック23.1、24.1(および、また、46.51、46.52)の位置に相補的である。レール31.1、31.2は、受け入れハウジング32を画定するのに寄与する。それらは、例えば、端部に配置され、好ましくは、それらの全長にわたって支持部31に固定される。
【0122】
互いから距離を置いて配置された、2つの対向するレール31.1、31.2上の、電気接触トラック31.51、46.51および31.52、46.52の位置は、重力によって、レール31.1、31.2の1つに液体が流れる場合の、短絡のリスクを制限するという利点を有する。
【0123】
シャッタ、カップリング、引き抜き機構
混合機6は、さらに、保持機構50、結合機構52、およびクランプ機構54をさらに含む(図10A図10B図10C図10D図10E図10F図11A図11B図11C)。これらの機構のそれぞれは、特有の、独立した機能を有する。しかしながら、それらは、有利には、同じ補助モータ40によって、同時に駆動され得る。
【0124】
保持機構50は、混合が進行しているときに、受容装置5の取り外しを防止する機能を有する。保持機構50は、挿入位置と保持位置との間で、支持部31に対して移動可能に取り付けられる。挿入位置において、保持機構50は、混合機6に対する受容装置5の挿入および引き抜きを可能にする。保持位置では、保持機構50は、受容装置5の引き抜きを阻止する(したがって、その挿入を妨げるであろう)。保持機構50は、前述の2つの位置の間に可動要素50.1を含み、これは、保持位置において、受容ハウジング32内に延びる。特に、保持位置において、可動要素50.1は、保持当接部9.6と協働して、混合機6からそれを引き抜くことを目的とする、受容装置5の並進運動を防止する(実際、保持当接部9.6は、引き抜きの場合、可動要素50.1に対して阻止される)。これに関して、可動要素50.1および保持当接部9.6は、受容装置5が混合機に配置されたときに、保持位置の近く、好ましくは2mm未満に配置されるように設けられる。図10A図10B図10Cに示される一実施形態では、可動要素50.1は、保持ホイールと呼ばれるホイールであり、ホイール回転軸50.2の周りを移動可能である。ホイール50.1は、少なくとも2つの異なる幅を有し、最小の幅は、挿入位置において、受容ハウジング32内に延在しないように構成され、最大の幅は、引き抜きの場合、保持当接部9.6と接触させるために、保持位置において、受容ハウジング32内に延在するように構成される。ホイール50.1は、好ましくは、平坦なセクションを備えた円形であり、平坦なセクションは、挿入位置を可能にする。ホイール50.1は、ホイール回転軸50.2に沿って延びるシャフトに取り付けられる。このシャフトは、少なくとも別のピニオンまたは別のプーリー51.1に連結されたピニオン51またはプーリーを含む。あるいは、可動要素50.1は、例えば、ピニオン51によるラックアンドピニオンシステムによって、並進運動可能である。
【0125】
結合機構52は、第1および第2のカプセル3、4の間に密封接続を確立し、第2の保護シェルの9の結合ボタン9.8を押すことによって、これらのカプセルが、それらの接続末端部3.4、4.4を介して、結合されたままであることを確実にする機能を有する。結合機構52は、挿入位置と結合位置との間で、支持部31に対して移動可能に取り付けられる。挿入位置では、結合機構52は、受容装置5の挿入および引き抜きを可能にする。結合位置では、結合機構52は、第1および第2のカプセル3、4をロックする。結合機構52は、前述の2つの位置の間で移動可能な結合要素52.1を含み、結合要素52.1は、結合位置で受容ハウジング32内に延びる。特に、結合位置において、結合要素52.1は、第2の受容部位14の内側に移動する結合ボタン9.8と協働する。この点に関して、結合要素52.1および結合ボタン9.8は、受容装置5が、混合機6に配置されるとき、互いに向き合って配置される。
【0126】
図10A図10B図10Cに示される一実施形態では、結合要素52.1は、好ましくは、ホイール回転軸50.2と一致する、ホイール回転軸52.2の周りを移動可能な、結合ホイールと呼ばれるホイールである。ホイール52.1は、少なくとも2つの異なる幅を有し、最小の幅は、挿入位置で、受容ハウジング32内に延在しないように構成され、最大の幅は、結合ボタン9.8に接触し、それを押すために、結合位置で、受容ハウジング32内に延在するように構成される。ホイール52.1は、好ましくは、平面内で楕円形である。
【0127】
ホイール52.1は、ホイール回転軸50.2に沿って延びるシャフトに取り付けられる。このシャフトは、少なくとも別のピニオンまたは別のプーリー51.1に連結されたピニオンまたはプーリーを含む。シャフトおよびピニオンは、好ましくは、シャフトおよびピニオン51と同じである。このようにして、回転において固定された第1のサブアセンブリが得られる。あるいは、結合要素52.1は、例えば、ピニオン51によるラックアンドピニオンシステムによって、並進運動可能である。
【0128】
結合機構52は、作動システム35とは異なる。これは、混合機6内の異なる位置(例えば、異なる高さ)をもたらす。同様に、受容装置5は、結合ボタン9.8とは異なる、多くの押圧ポイント8.3、9.3を含む。
【0129】
クランプ機構54は、混合方法が進行しているときに、第1のカプセル3の出口通路3.5を遮断する機能を有する。実際、第1または第2のカプセル3、4内の圧力は、クリームの望ましくない放出を引き起こし得るだろう。この場合、クリームが混合機6にこぼれるであろうから、これは、避けられるべきである。それは、図11A、11B、11Cに示される。クランプ機構54は、挿入位置とクランプ位置との間で、支持部31に対して移動可能である。挿入位置では、クランプ機構54は、第1のカプセル3を担持する受容装置5の挿入および引き抜きを可能にする。クランプ位置において、クランプ機構54は、出口通路3.5をクランプする。クランプ機構54は、クランプホイールと呼ばれるクランプホイール54.1を含み、これは、クランプホイール軸54.2の周りを回転して移動可能である。混合機6は、さらに、クランプホイール54.1が、回転し、または、スライドする、固定ガイド壁54.3(支持部31に固定され、それと一体でも形成される)と、それが、クランプ位置でクランプされる、クランプ壁とを備える。クランプ壁は、有利には、ガイド壁54.3の一部である。いくつかの変形例があり、クランプホイール54.1が、クランプ位置の方向に、ガイド壁54.3に近づく、1つの変形例、距離が一定である、1つの変形例、または、クランプ壁が、クランプホイール54.1を捕捉するための、特定の凹みを有する(これは、並進移動可能なクランプホイール54.1により可能である、以下を参照)、一つの変形例がある。クランプホイール54.1上に存在する歯54.11(実際には、ホイールは、第1のカプセル3をクランプする、円形または実質的に円形のセクションと、好ましくは円形セクションの下の歯付きセクションを含む)は、ガイド壁54.3の歯54.31と協働し得、クランプホイール54.1は、ガイド壁54.3に対して回転する。さらに、歯54.11、54.31により、クランプホイール54.1は、ガイド壁54.3に対してスライドすることのない回転運動を有し、これは、出口通路3.5を誤ってクランプする危険があるであろうスライドを回避することを可能にする。最後に、歯54.11、54.31により、クランプホイール54.1と、ガイド壁54.3との間の距離(歯を除く、すなわち、標準距離)は、第1のカプセル3の下で、ほどんど零となるように減少させられ得、一方で、ガイド壁54.3に対する回転運動を保持する。この運動を許可するために、クランプホイール54.1は、アーム54.5に、取り付けられ、好ましくは、回転して可動に取り付けられ、アーム54.5は、それ自体がアームの回転軸54.51の周りに回転して可動である。アーム54.5は、ピニオン(またはプーリー)、またはピニオンセクション54.52に固定され、ピニオンセクション54.52自体は、様々なピニオンまたはプーリーによって共通のピニオン40.1に連結される。その結果、アーム54.5は、同じ補助モータ40によって回転して駆動される。補助モータ40の電源がオンでないときを含めて、クランプ位置での挟み込みを確実にするために、クランプホイール54.1は、アーム54.5に沿って半径方向に並進して移動可能に取り付けられる。クランプホイール54.1とアーム54.5との間に配置された戻り手段54.4は、クランプホイール54.1をアーム回転軸54.51から離して動かす傾向にあり、したがって、クランプホイール54.1をガイド壁54.3に押し付ける。より具体的には、クランプホイール54.1の回転軸54.2を担持する中間支持体が設けられる。アーム54.5に対して並進移動可能であるのは、この中間支持体である。アーム54.5の溝54.53内をスライドする中間支持体のピン54.42とのスライド接続は、並進を案内することを可能にし、また、有利には、並進運動を制限することを可能にする。したがって、戻り手段54.4は、それらが、デフォルトで、圧縮されない(またはほとんど圧縮されない)限り、圧縮で動作する。つるまきばね、板ばね、または他のタイプのばねが、適切であり得る。戻り手段54.4により、ガイド壁54.3とアーム回転軸54.51との間の距離が可変であっても、クランプホイール54.1はガイド壁54.3に押し付けられたままであり得る(距離は、出口通路3.5が配置される領域に向かって徐々に減少し得る)。
【0130】
共通駆動装置
好ましくは、保持機構50、結合機構52、およびクランプ機構54は、以下の例示的な実施形態に従って説明されるように、共通の駆動装置によって同時に駆動される。保持機構50は、少なくとも別のピニオン51.1(図10A図10B)に連結された、ピニオン51によって駆動される。結合機構52は、少なくとも別のピニオン、好ましくは、ピニオン51および他のピニオン51.1(図10A図10B)に連結されたピニオンによって駆動される。クランプ機構54は、ピニオンセクション54.52によって駆動される。異なる運動学的連鎖が、設けられ得るが、共通のピニオン40.1が、好ましくは、提供され、それは、次に、他のピニオン51.1およびピニオンセクション54.52を駆動する。図11A図11B図11Cに示されるように、共通ピニオン40.1は、補助モータ40の出力シャフト上に配置される。それは、別のピニオン51.2を含むシャフトに取り付けられたピニオン51.1と直接噛み合う。このピニオン51.2は、それに関する限り、ピニオンセクション54.52と噛み合う。したがって、運動学的連鎖は、最小限のピニオン、したがって、最小限の摩擦損失、最小限の破損のリスク、ほとんどないクリアランスを備えて、非常に単純である。
【0131】
補助モータ40の出力シャフト上に配置されたこの共通ピニオン40.1により、前述の3つの機構50、52、54のうちの少なくとも2つは、同時に、挿入位置、または、保持、結合およびクランプ位置にある。したがって、同じ補助モータ40が、3つすべてを駆動し、これは、混合機6、および、その動作論理の主要な単純化を構成する。
【0132】
視覚および聴覚表示装置
混合機6は、有利には、使用者と情報を交換することを可能にする、スクリーン60および/または拡声器を含む(図1A図1B図7)。スクリーン60は、物理的なボタンを設けることを避けるために、好ましくは、タッチスクリーンである。これは、使用者が、サイクルの開始と引き抜きの時間を指定することを可能にする。スクリーン60は、また、例えば、可聴警告を伴って、サイクルの終わりを表示し得る。
【0133】
電源および監視ユニット
本発明の一実施形態によれば、混合機6は、また、混合機6、特に、駆動モータ39および補助モータ40に、給電するように構成された電源(不図示)を含む。電源は、有利には、または、実際のところ、少なくとも1つの充電式電池44を含む(図7B)。示された例では、充電式電池44は、有利には、7.4Vの公称出力電圧を提供する、2セルリチウムイオン電池によって構成される。
【0134】
図12に示されるように、混合機6は、例えば、マイクロコントローラなどのコントローラ、または、マイクロプロセッサなどのプロセッサ45.1を含む、監視ユニット45をさらに含み、製造装置2、より具体的には、駆動モータ39、補助モータ40、加熱要素46、温度センサ、および、スクリーン60(後者の場合、プロセッサが好ましい)、ならびに、任意の聴覚または視覚装置の作動を監視するように構成される。監視ユニット45は、有利には、特に、以下の方法で説明されるいくつかのステップを実施するために、コントローラまたはプロセッサ45.1によって実行されるプログラムの形で、命令列を格納する、不揮発性タイプのメモリ45.2を含む。
【0135】
その他の実施形態
一変形例では、受容装置5は、混合機6に統合される。したがって、第1または第2のカプセル3、4を、第1または第2の受容部位13、14に挿入すればよい。受容装置5が占める容積に対応する受容ハウジング32が画定される。さらに、この変形例では、作動面8.1、9.1が存在しなくてもよく、この場合、作動部材37、38は、第1または第2のカプセル3、4を直接押圧する。
【0136】
使用方法
次に、製造装置2を用いて化粧品等の組成物を製造するための少なくとも1つの方法が説明されるであろう。この製造方法は、いくつかの副次方法(明確にするために「方法」と呼ばれる)から構成され得、その1つまたは複数の変形例が説明されるであろう。予備的方法Ep、初期化方法Ei、混合方法Em、そして、回収方法Erが特に区別される。特に、これらの方法(または、それらの変形)は、有利には、上記の製造装置2の異なる実施形態を使用して実施される。好ましくは、方法Ei、EmおよびErのほとんどのステップは、プロセッサ45.1によって実行され得るコードの列の命令の形で、不揮発性タイプのメモリ45.2に格納される。
【0137】
予備的方法Epは、製造装置2を主電源と接続するか、または、電池44を再充電することからなる、製造装置2の任意の使用に対する予備的ステップEp1を含む。さらに、この予備的ステップEp1は、場合によっては電源投入ステップを伴って、製造装置2を平らな支持体上に配置するステップEp2によって先導され、または、追従され得る。
【0138】
次に、初期化メソッドEiが実行される。ステップEi1(「受信ステップ」)において、製造装置2のプロセッサは、開始命令を受信する。この開始命令は、通常、使用者の動作(タッチスクリーン60との接触、押しボタン、スイッチなど)によって生成される。このステップEi1に続いて、ステップEi2(「検証ステップ」)において、この方法は、作動システム35が中立位置にあることを確実にし、受容装置5の挿入または第1および第2のカプセル3、4の挿入を可能にする。典型的には、受容ハウジング32(受容装置5の挿入のため)または第1または第2の受容部位13、14(受容装置5がない場合、第1または第2のカプセル3、4の挿入のため)が、作動システム35によって妨害されないことが、確実にされる必要がある。このステップEi2の間に、クランプ機構54、結合機構52、および、保持機構50が、非作動化されること、すなわち、それぞれの挿入位置にあることが、また、確認されるべきである。このステップEi2に続いて、受容ハウジング32に、第1または第2のカプセル3、4を含む受容装置5を、手動で挿入することが、または、第1または第2のカプセル3、4を直接挿入することさえも、可能である。最後に、次のステップEi3(「閉鎖ステップ」)において、クランプ機構54、結合機構52、保持機構50のうちの少なくとも1つが作動され、すなわち、それらは動く。このステップEi3は、例えば、補助モータ40に対する、それをトリガーすることを意図された、プロセッサによる命令からなり、補助モータ40は、それらが、すべて共通のピニオン(またはプーリー)40.1に連結される場合に、前述の3つの機構を駆動する。補助モータ40は、第1の位置から第2の位置に切り替わり、その結果、クランプ機構54、結合機構52、および、保持機構50は、それぞれの挿入位置から、それぞれのクランプ、結合および保持位置に切り替わる。好ましくは、補助モータ40は、それがもはや電力を供給されなくても、ステップEi3の終わりで、第2の位置を維持する。
【0139】
ステップEi1、Ei2、および、Ei3は、特にプロセッサ45.1によって実行される。
【0140】
この初期化方法Eiの終わりに、混合機6は、第1および第2のカプセル3、4での作業を開始する準備が完了し、それは、混合Erおよび回収Em方法の対象である。
【0141】
混合方法Emは、第1の準備段階ステップEm1(「作動システムを始動させる第1のステップ」)を含み、その間に、ヒータ要素46から最も遠い位置にあるカプセルの連結溶着が破壊され(図の第2のカプセル)、そして、このカプセルは、その内容物がヒータ要素46に最も近いカプセルに向かって部分的に送られるように圧縮される。提示された例示的な実施形態によれば、第2の作動部材38は、第2のカプセル4(例えば、脂肪相組成物を含む)内の連結溶着を破壊するように始動させられる。このようにして、第2のカプセル4の内容物の一部は、第1のカプセル3の側面で、特に、連結通路3.3に送られる(第1のカプセル3の連結溶着がまだ破壊されていないため)。第2の作動部材38は、好ましくは、その作動ストロークC38に沿って始動させられる。簡略化された設計のために、第2の作動部材38のための部分ストロークセンサは必ずしも存在しない。
【0142】
準備段階ステップEm2(「作動システムを始動させる第2のステップ」または「プレストレスステップ」)では、第1の作動部材37が、その作動ストロークC37よりも断然小さい部分ストロークに沿って作動させられ、平面3.7が、拡散プレート46.2に押し付けられるように、第1のカプセル3(例えば、水相組成物を含む)にプレストレスを加えるために、その位置を保持する。このプレストレスは、後続のステップEm3(「加熱ステップ」)中に、拡散プレート46.2と第1のカプセル3との間の熱交換を促進することを可能にする。拡散プレート46.2に対する第1のカプセル3のこの加圧は、部分ストロークにわたって、第1の作動部材37を始動させることにより、第1のカプセル3の連結溶着の失敗を引き起こすことなく達成される(これは、組成物を、第1のカプセル3から第2のカプセル4に送ることをもたらすであろう)ことが留意されるべきである。
【0143】
準備段階ステップEm3(「加熱ステップ」)において、ヒータ要素46は、第1のカプセル3に対して意図される熱を生成するために活性化される。ヒータ要素46は、第1のカプセル3の平面3.7の側部に配置され、および、プレストレスステップは、拡散プレート46.2と第1のカプセル3との間の良好な熱接触を可能にしているので、ヒータ要素46によって提供される熱は、第1のカプセル3の内容物全体に十分に分散される。したがって、ステップEm3は、作動部材37、38のいかなる動きもなく活性化される。準備段階ステップEm3の間に、ヒータ要素46の温度は、80℃から90℃の間に含まれる、目標温度Tcに達する。この目標温度Tcの目的は、第1のカプセル3の内容物が、また、80℃から90℃の間、好ましくは85℃のオーダーで構成される、目標温度Tc’に到達することである。実際、この加熱ステップEm3の間の第1のカプセル3の内容物の温度は、わずかな時間オフセットを伴うが、ヒータ要素46の目標温度Tcに実質的に対応したことが見出された。
【0144】
次に、混錬段階ステップEm3’(「混合ステップ」)では、ヒータ要素46が非活性化され、次いで、第1の作動部材37が、その公称ストロークに沿って始動させられ、第1のカプセル3の連結溶着を破壊する。第1の作動部材37の作動前にヒータ要素46への電力供給を遮断することは、駆動モータ39に供給するために利用可能な、電力供給源によって提供されるすべての電力を有することを可能にする。このような特性は、混合機6が、電力変圧器または低電力電池44によって電力供給される場合に特に有利である。実際、それは、駆動モータ39に提供される電力が不十分であり、第1のカプセル3の連結溶着の失敗(それは、次に、装置の閉塞につながるであろう)を可能にすることを防止し、この連結溶着失敗ステップは、高いモータトルクを必要とする。第1の作動部材37が、作動ストロークC37のその終端に達すると、第1のカプセル3の内容物が、第2のカプセル4に送られ、2つの組成物は、次いで、作動システム35の各往復運動で、接続部分3.2、4.2を介して、第1または第2のカプセル3、4から他の第2または第1のカプセル4、3に、自由に循環することができ、第1および第2のカプセル3、4のそれぞれに元々存在する連結溶着は破壊されている。
【0145】
続いて、ステップEm4、Em5、Em6は、加熱を伴う、または、伴わない、連続した混錬ステップである(これは混錬段階と呼ばれる)。
【0146】
混錬段階ステップEm4(「加熱を伴わないで混錬するステップ」)は、ヒータ要素46を作動させることなく、すなわち加熱を伴わずに、作動部材37、38を往復して始動させることからなる。このステップの間に、第1および第2のカプセル3、4は、それぞれ、少なくとも1回変形される。一実施形態によれば、ステップEm4は、少なくとも1.4秒、好ましくは2秒から4秒の間継続する。そのような加熱を伴わない混錬ステップは、電源の全出力からの恩恵を受けながら、駆動モータ39を一定速度で起動することを可能にする。
【0147】
ステップEm1、Em2およびEm3、Em3’、Em4は、作動システム35の始動と、ヒータ要素46による加熱との間で、交互に行われる。これは、具体的には、電源が、作動システム35、または、ヒータ要素46のいずれかに、捧げられることをもたらす。この排他的な交代は、高電力の時間を分配することにより、電池44を保護することを可能にする。実際、始動中の係合は、かなりのモータトルクを課する、かなりの抵抗トルクと、また、かなりの電力を必要とする温度上昇を生成し、その時、電池44は、高負荷とされる。この代替解決策は、また、コンポーネントのサイズを縮小することを可能にし、これは、運搬可能で電池駆動の混合機を作成する際の設計上の制約である。他方、温度が目標温度Tc’に近づき、作動システム35がすでに作動していると、電池44の負荷が減少し、ヒータ要素46、および、作動システム35への、並行した供給を許可し、これは、ステップEm5の目的である。
【0148】
混錬段階ステップEm5(「加熱を伴う混錬のステップ」)の間、作動システム35は作動されたままであり、組成物の混合物を、好ましくは目標温度Tc’である温度に維持するために、ヒータ要素46が再活性化される。その結果、ヒータ要素は、目標温度Tcに維持される。このステップEm5は、たとえば、5秒から30秒の間、好ましくは7秒から15秒の間継続する。電池44は、温度上昇時の、または、温度上昇のための係合に対するよりも、低負荷とされるが、この段階で急速に放電される傾向を有し得、したがって、持続時間において制限される。しかしながら、このステップEm5は、第1および第2のカプセル3、4がそれぞれ数回変形されるのに、および、組成物を混合することによって得られるエマルジョンが満足のいくものであるのに、十分な長さである。
【0149】
ステップEm4とEm5の間で、作動システム35は中断されていない。
【0150】
その後、混錬段階ステップEm6(「混錬を伴う冷却ステップ」)が実施される。あるいは、このステップは、混練を伴わずに行われるが、組成物の均質化を改善または維持するために、作動システム35を作動化されたままにすることが好ましい。ステップEm6の間に、クリームの温度は、35℃から48℃、好ましくは38℃から42℃の間に含まれる回収温度Tr’まで低下する。提示された実施形態の場合、クリームの回収温度Tr’は、55℃から60℃の間に含まれるヒータ要素46の、回収温度Trに対応する。冷却ステップ中の、第1および第2のカプセル3、4の内容物とヒータ要素46の温度との間の、この温度偏差は、特に、混練中、組成物は、一部の時間のみ、第1のカプセル3中に、したがって、温度測定が行われる拡散プレート46.2の高さで、拡散プレート46.2に面して存在する、という事実によって説明される。最も単純な冷却技術は、ヒータ要素46への供給を停止することであり、クリームを室温の空気で冷却させることを可能にする。したがって、ステップEm6の持続時間は、効果的に室温に依存する。これに関して、温度センサは、有利には、混合機6、より具体的には、受容装置5に配置される。温度センサの数を制限するために、それは、ヒータ要素46の温度を測定するのと同じセンサである。図示の実施形態のように、温度センサは、ヒータ要素46の温度を測定し、同じセンサが、再利用されるが、これは、ステップEm6の終了が、前記センサによって測定される温度、すなわち、55°Cと60°Cの間からなる回収温度Tr’によって決定されることを意味する。回収温度に達すると、作動システム35は止められる。冷却ステップEm6は、一般には、少なくとも20秒、好ましくは40秒継続する。1つの変形例では、ステップEm6は、また、有利には、例えば40秒のオーダーの最小の混練期間を含み得、良好なエマルジョンを保証することを可能にし、その後、回収温度Tr’にまだ達していない場合にのみ発生する追加の混練期間を含む。つまり、混錬は、温度が回収温度Tr’よりも低くても、なお、一定時間なされる。混合機6は、図示されない一実施形態によれば、クリームを能動的に冷却し、プロセスを加速するための冷却システムを含み得るであろうことが留意される。例えば、冷却システムは、冷却要素に加えて、または、冷却要素に加えずに、小型ファンを備えて設けられ、ファンは、混合機6内の空気循環を強制し、したがって、強制対流冷却を設けられ得るであろう。
【0151】
混合方法Emが完了すると、回収方法Erが携わり得る。次に、この回収方法Erが説明されるであろう。
【0152】
前のステップは、しばらくの時間を要するため(通常は1分以上)、使用者は、混合機6の近くに留まらず、彼の通常の活動(朝食、ラジオ、テレビ、パンのバター塗り、ドレッシング、アイロン掛けなど)を行う可能性がある。したがって、混合機6が、所定の期間、クリームをすぐに使用できる状態に保ち得ることが重要である。
【0153】
この目的のために、ステップEr1(「貯蔵のために移送するステップ」)において、作動システム35が一度作動され、クリームを、ヒータ要素46の側部に配置されるカプセル(すなわち、ここでは第1のカプセル3)に移送する。ステップEm6が正しい構成ですでに停止している場合、このステップは任意である。ステップEr2(「プレストレス保持ステップ」)において、作動システム35は、プレストレス位置に戻され、そこで、第1の作動部材37は、第1のカプセル3にプレストレスを加えて、それを拡散プレートに押し付け、次に、ステップEr3(「温度維持ステップ」)において、ヒータ要素46が再活性化されて、クリームを回収温度Tr’に維持する。プレストレス保持ステップEr2は、ステップEm2と同様に、より良い熱伝導を可能にする。好ましくは、混練、または、作動システム35の動作は、ステップEr3の間に定期的に実施され、良好なエマルジョンを保証し、エマルジョンは、拡散プレート46.2上のホットスポットの存在によって、部分的に劣化される可能性がある。一変形形態では、回収方法は、ステップEr2の代わりに、作動システム35が作動されて、中立位置に、すなわち、第1または第2カプセル3、4に圧力をかけることなく、特に、ヒータ要素46に対して、第1のカプセル3に圧力を加えることなく、配置される、ステップEr2’(「中立位置保持ステップ」)を含み得る。驚くべきことに、そのような変形例は、より良いエマルジョンを維持することを可能にし、保温段階中に、定期的な混練に頼る必要を回避する。ステップEr3は、所定の待機時間の間実行される。この持続時間は、ヒータ要素46に長時間供給しないように、15分未満であるが、使用者が、朝の時間管理に柔軟性を有することを可能にするために、1分より長く、好ましくは5分のオーダーである。言い換えれば、これは、作動システム35の動作の終了後、使用者が、適切な温度でクリームを収集するために、1分から15分の間の、好ましくは5分のオーダー(工場設定または使用者設定に依存する)の時間を有することを意味する。
【0154】
使用者がクリームを使用する準備ができ、彼が、タッチスクリーンに触れるかボタンを押すと、それは、ステップEr4(「回収指示を受信するステップ」)をトリガーし、その間に、混合機6が、回収指示を受信する。次に、ステップEr5(「中立位置に設定するステップ」)において、作動システム35が作動され、中立位置に設定される。作動システム35が、第1の作動部材37の高さで、事前に圧力を加えられている場合、第1の作動部材37は、その動作を完了しなければならず、これは、第2のカプセル4内の組成物を移動させ、その後、作動システム35は、受容装置5を引き抜くように適合された位置に対応する、中立位置で停止する。この位置は、また、上記の方法を実施する、次の製造サイクルを達成するように適合された、開始位置に対応する。実際、第2の作動部材38は、その時、駆動モータ39が始動されるとすぐに、ステップEm1の間に、第2のカプセル4を圧縮する準備ができている。
ステップEr3の温度維持ステップEr2’の間に、作動システム35が中立位置に設定された変形例の場合、作動システム35は、上記の方法を実施する次の製造サイクルを達成するように適合された中立位置に、すなわち、第2の作動部材38が、ステップEm1の間に第2のカプセル4を圧縮する準備ができている位置に配置されるように、往復を実行しなければならないことが、必要であり得る。作動システム35のこの往復の間に、第1のカプセル3に存在するクリームは、部分的に第2のカプセルに送られる。最後に、最後のステップEr6(「ロック解除ステップ」)で、ステップEi3で活性化された各機構が、挿入位置に置かれる。同様に、このステップEr6は、補助モータ40の起動を伴う。
【0155】
続いて、使用者は、受容装置5をつかみ、それを、その受容ハウジング32から引き抜く。次に、彼は、翼部材を回転させるために、作動面8.1、9.1を押し、第1のカプセル3の出口通路3.5を介して、第1および第2のカプセル3、4に存在するクリームを排出する。最後に、第1または第2のカプセル3、4を受容装置5から引き抜き、受容装置5が、再び使用できる状態にすることで十分である。実際、混合機6(製造装置2または受容装置)のどの部分も、組成物と接触していない。
【0156】
したがって、例えば連続して実施され得る、上記の方法を実施するための異なるステップは、
Ei1:開始命令を受信するステップ(混合機、より具体的には、プロセッサによって実行される)、
Ei2:作動システムを配置するステップ(混合機、より具体的には、駆動モータを制御するプロセッサによって実行される)、
Ei3:クランプ、保持、および、結合機構を、好ましくは並列に閉じるステップ(混合機によって、より具体的には、補助モータを制御するプロセッサによって実行される)を、
Em1:カプセルの1つの連結溶着を破壊するために作動システムを始動させる最初のステップ(混合機、より具体的には、駆動モータを制御するプロセッサによって実行される)、
Em2:他のカプセルにプレストレスを加えるために作動システムを始動させる第2のステップ(混合機、より具体的には駆動モータを制御するプロセッサによって実行される)、
Em3:プレストレストされたカプセルを加熱するステップ(混合機、より具体的には、ヒータ要素を制御するプロセッサによって実行される)、
Em3’:他のカプセルの連結溶着を破壊し、一つのカプセルから別のカプセルへの組成物の自由な循環を可能にするために、作動システムを始動させることによる、混合のステップ(混合機、より具体的には、駆動モータを制御するプロセッサによって実行される)、
Em4:モータを一定速度で起動するために加熱することなく混錬するステップ(混合機、より具体的には、駆動モータを制御するプロセッサによって実行される)、
Em5:エマルジョンを実現するために加熱して混練するステップ(混合機、より具体的には、駆動モータとヒータ要素を制御するプロセッサによって実行される)、
Em6:混錬を伴って、回収温度まで加熱(冷却)することなく、冷却するステップ(駆動モータを制御するプロセッサを含む混合機によって実行される)、
Er1:作動システムを始動させて、保管のために転送するオプションのステップ(混合機、より具体的には、駆動モータを制御するプロセッサによって実行される)、
Er2:作動システムをプレストレスト位置に設定するステップ(混合機、より具体的には、プロセッサによって実行される)、
Er2’:作動システムを中立位置に設定するステップ(ステップEr2の代替)(混合機によって、より具体的には、駆動モータを制御するプロセッサによって実施される)、
Er3:温度維持ステップ(混合機、より具体的にはプロセッサによって実行される)、
Er4:回収指示を受信するステップ(混合機、より具体的には、プロセッサによって実行される)、
Er5:作動システムを、中立位置に設定するステップ(混合機、より具体的には、駆動モータを制御するプロセッサによって実行される)、
Er6:ロック解除ステップ(混合機、より具体的には、補助モータを制御するプロセッサによって実行される)、である。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図11A
図11B
図11C
図12