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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-29
(45)【発行日】2024-09-06
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20240830BHJP
【FI】
A63F7/02 326Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2022071607
(22)【出願日】2022-04-25
(65)【公開番号】P2023161300
(43)【公開日】2023-11-07
【審査請求日】2023-05-22
(73)【特許権者】
【識別番号】391010943
【氏名又は名称】株式会社藤商事
(74)【代理人】
【識別番号】110001645
【氏名又は名称】弁理士法人谷藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今山 武成
【審査官】大浜 康夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-093883(JP,A)
【文献】特開2011-139784(JP,A)
【文献】特開2019-013334(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部材と第2部材との間に、発熱性部品とLEDとを装着した基板を配置し
前記基板に、異なる配線層間を導通させる複数種類のビアを設けた
遊技機において、
前記複数種類のビアは、信号配線路を導通させる信号導通用ビアと、電源配線路を導通させる電源導通用ビアとを含み、
前記電源導通用ビアの直径は前記信号導通用ビアの直径よりも大きく、
前記基板には、前記第1部材に対向する第1面側に前記発熱性部品を、前記第2部材に対向する第2面側に前記LEDを夫々配置し、
前記第2部材と前記基板との距離を、前記第1部材と前記基板との距離よりも大とし、
前記発熱性部品は、該発熱性部品の裏面に設けられた導体部が前記第1面側の銅箔部に接着されており、
前記基板には、内面に銅箔が施されたスルーホールが、前記発熱性部品の前記導体部に対応する領域に所定数設けられており、
前記スルーホールの孔面積よりも、前記スルーホール内面の表面積の方が大となるように、前記基板の板厚、前記スルーホールの径及び前記所定数を設定し
前記スルーホールの直径を、前記電源導通用ビアの直径と略同じにした
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機等の各種遊技機では、主制御基板等の制御基板を始めとする種々の基板が搭載されている。またそれらの基板の中には、LEDドライバを有するLED基板等、発熱性部品を搭載したものも存在する(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-80581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような発熱性部品を搭載した基板においては、スルーホール等を適切に配置することで表面積を拡大し、効率的に放熱を行う必要がある。ここで、効率的に放熱を行うためには、発熱性部品を基板に固定するための接着領域内にスルーホールを配置することが考えられるが、この場合にはスルーホールの孔面積分だけ接着面積が小さくなり、発熱性部品の取り付け強度が低下してしまうという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、発熱性部品の取り付け強度の低下を抑制しつつ放熱性を高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、第1部材と第2部材との間に、発熱性部品とLEDとを装着した基板を配置し、前記基板に、異なる配線層間を導通させる複数種類のビアを設けた遊技機において、前記複数種類のビアは、信号配線路を導通させる信号導通用ビアと、電源配線路を導通させる電源導通用ビアとを含み、前記電源導通用ビアの直径は前記信号導通用ビアの直径よりも大きく、前記基板には、前記第1部材に対向する第1面側に前記発熱性部品を、前記第2部材に対向する第2面側に前記LEDを夫々配置し、前記第2部材と前記基板との距離を、前記第1部材と前記基板との距離よりも大とし、前記発熱性部品は、該発熱性部品の裏面に設けられた導体部が前記第1面側の銅箔部に接着されており、前記基板には、内面に銅箔が施されたスルーホールが、前記発熱性部品の前記導体部に対応する領域に所定数設けられており、前記スルーホールの孔面積よりも、前記スルーホール内面の表面積の方が大となるように、前記基板の板厚、前記スルーホールの径及び前記所定数を設定し、前記スルーホールの直径を、前記電源導通用ビアの直径と略同じにしたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、発熱性部品の取り付け強度の低下を抑制しつつ放熱性を高めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態に係るパチンコ機の全体正面図である。
図2】同パチンコ機の前扉の裏面図及び内枠の正面図である。
図3】同パチンコ機の前扉におけるLED基板等の配置を示す図である。
図4】同パチンコ機の第3LED基板の配線図である。
図5】同パチンコ機の第3LED基板における各配線層の配線パターンを示す図である。
図6】同パチンコ機の第3LED基板及びその周辺の側面断面図である。
図7】同パチンコ機の第3LED基板における配線パターンの部分拡大図である。
図8】同パチンコ機の第3LED基板におけるLEDドライバ装着部分の正面図及び側面断面図である。
図9】同パチンコ機の第3LED基板におけるLEDドライバ装着部分に関する各種設定値及びそれらに基づく各種計算値を示す図である。
図10】同パチンコ機の第3LED基板における凹部の形状及び凹部近傍の配線パターンを示す図である。
図11】同パチンコ機の第3LED基板を捨て基板から分離する前の状態を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1図11は本発明をパチンコ機に採用した一実施形態を例示している。図1及び図2において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に左右一側、例えば左側のヒンジ3により開閉自在に枢着された内枠4とを備えている。
【0009】
内枠4の前面側には、その上部側に遊技盤5を装着するための遊技盤装着枠6等が、下部側に発射手段7、下部スピーカ10等が夫々配置されると共に、それらの前側を覆う前扉8がヒンジ3と同じ側のヒンジ9により開閉自在に枢着されている。
【0010】
発射手段7は、図2に示すように、板金製の支持板11と、この支持板11の前面に装着された発射レール12と、支持板11の前面に装着され且つ発射用の遊技球を発射レール12上に保持する球保持部13と、支持板11の前面で前後方向の駆動軸14廻りに揺動自在に支持された打撃槌15と、支持板11の裏側に装着され且つ打撃槌15を駆動軸14を介して打撃方向に駆動するロータリソレノイド等の発射駆動手段16とを備え、前扉8側の発射ハンドル17が操作されたときに、その操作量に応じて発射駆動手段16により打撃槌15を打撃方向(時計廻り)に連続的に駆動するようになっている。これにより、発射レール12上に1個ずつ供給される遊技球が発射レール12に沿って遊技盤5の遊技領域5aに向けて発射される。
【0011】
遊技盤5は、遊技盤装着枠6に対して例えば前側から装着され、1又は複数の固定具18により着脱自在に固定されており、その前面側には、発射手段7によって発射された遊技球を案内するガイドレール21が環状に装着されると共に、そのガイドレール21の内側の遊技領域5aに、中央表示ユニット22、普通図柄始動手段23、特別図柄始動手段24、大入賞手段25、普通入賞手段26等の各種遊技部品が配置されている。
【0012】
中央表示ユニット22には、液晶式等の画像表示手段27の他、普通図柄表示手段28、特別図柄表示手段29、普通保留個数表示手段30等が設けられている。画像表示手段27は、演出図柄表示手段31、特別保留個数表示手段32等を構成している。
【0013】
普通図柄表示手段28は、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段23が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段23による遊技球検出時に取得された普通乱数情報に含まれる当り判定乱数値が予め定められた当り判定値と一致する場合には当り態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
【0014】
なお、普通図柄始動手段23による遊技球検出時に取得された普通乱数情報は、予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として保留記憶され、普通図柄の変動が可能になる毎に1個ずつ消化されて普通図柄の変動が行われる。普通乱数情報の記憶個数(以下、普通保留個数)は、例えば上限保留個数と同数の発光体を備える普通保留個数表示手段30が例えばその発光個数によって遊技者に報知するようになっている。
【0015】
特別図柄始動手段24は、特別図柄表示手段29による図柄変動を開始させるためのもので、例えば上下2つの始動入賞手段24a,24bを備え、中央表示ユニット22の下側に配置されている。上始動入賞手段24aは、開閉手段等を有しない非開閉式の入賞手段である。下始動入賞手段24bは、開閉手段33により遊技球が入球不可能(又は入球困難)な閉状態と入球可能(又は閉状態よりも入球容易)な開状態とに切り換え可能な開閉式の入賞手段で、普通図柄表示手段28の変動後の停止図柄が当り態様となって普通利益状態が発生した場合に、閉状態から開状態へと所定時間開放されるようになっている。
【0016】
特別図柄表示手段29は、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段24が遊技球を検出すること、即ち上下2つの始動入賞手段24a,24bの何れかに遊技球が入球することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、始動入賞手段24a,24bへの入球時に取得された特別乱数情報に含まれる大当り判定乱数値が予め定められた大当り判定値と一致する場合には所定の大当り態様(特定態様)で、それ以外の場合には例えば外れ態様で停止するようになっている。
【0017】
なお、特別図柄始動手段24による遊技球検出時に取得された特別乱数情報は、予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶され、特別図柄表示手段29による図柄変動が可能になる毎に1個ずつ消化されて特別図柄の変動が行われる。特別乱数情報の記憶個数(以下、特別保留個数)は、特別保留個数表示手段32が例えば保留表示画像Xの表示個数によって遊技者に報知するようになっている。
【0018】
演出図柄表示手段31は、特別図柄表示手段29による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄を変動表示するもので、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示手段27の表示画面27aに変動表示可能に構成されており、特別図柄始動手段24が遊技球を検出した場合、即ち上下2つの始動入賞手段24a,24bの何れかに遊技球が入賞した場合に、特別図柄の変動開始と略同時に複数種類の変動パターンの何れかに従って演出図柄の変動を開始すると共に、特別図柄の変動停止と略同時に最終停止するように、演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
【0019】
大入賞手段25は、遊技球が入球可能な開状態と入球不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板25aを備えた開閉式の入賞手段で、特別図柄表示手段29の変動後の特別図柄が大当り態様となって特別利益状態が発生した場合に、開閉板25aが所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
【0020】
前扉8は、遊技領域5aの前側に対応する窓孔34が形成された例えば樹脂製の扉ベース35を備えている。扉ベース35には、例えば窓孔34の上側近傍に左右一対の上部第1スピーカ36a,36bと送風演出手段37とが配置され、窓孔34の下側近傍に左右一対の上部第2スピーカ38a,38bが配置されている。送風演出手段37は、遊技機本体1の前に座っている遊技者に向けて風を送る送風演出を行うためのもので、モータ(駆動手段)により動作するシロッコファン等の送風手段37aを備え、例えば送風口37bが前斜め下向きとなるように、扉ベース35の上部右端側に右側の上部第1スピーカ36bに隣接して配置されている。
【0021】
また扉ベース35の前側には、図3に示すように、窓孔34の周囲に複数(ここでは6つ)のLED基板41~46が配置されている。即ち、窓孔34の左下部に第1LED基板41が、窓孔34の左上部に第2LED基板42が、窓孔34の上側の左右方向略中央に第3LED基板43が夫々配置されており、また窓孔34の右下部に第4LED基板44が、その上側に第5LED基板45が、窓孔34の右上部の送風演出手段37の近傍に第6LED基板46が夫々配置されている。
【0022】
第1LED基板41と第2LED基板42とは窓孔34に沿って左側の上部第2スピーカ38aと上部第1スピーカ36aとの間に配置されており、第3LED基板43は左右の上部第1スピーカ36a,36bの間に配置されている。また、第4LED基板44と第5LED基板45とは窓孔34に沿って右側の上部第2スピーカ38bと送風演出手段37との間に配置されており、第6LED基板46は、例えば送風演出手段37の送風口37bの外周に配置されている。
【0023】
図1に示すように、扉ベース35の下部前側には、例えば左寄りの位置に、発射手段7に供給するための遊技球を貯留する上皿47が配置されており、更にその上皿47の下側には、上皿47が満杯のときの余剰球等を貯留する下皿48が左端側に、発射ハンドル17が右端側に夫々配置されている。
【0024】
また、扉ベース35の前側には、窓孔34の周囲を前側から略覆う上装飾カバー49と、上皿47、下皿48等を前側から略覆う下装飾カバー50とが装着されている。上装飾カバー49は、少なくとも第1~第6LED基板41~46の前側に対応する部分が透光性を有する発光レンズ部となっている。下装飾カバー50上には、上皿47の前側の左右方向略中央に遊技者が操作可能な演出ボタン51が、またその側方に球貸し操作部52が夫々配置されている。
【0025】
扉ベース35の裏側には、図2に示すように、窓孔34を後側から略塞ぐガラスユニット53が着脱自在に装着されると共に、その下側には、球送り手段54、下皿案内手段55、前扉中継基板56等が配置されている。球送り手段54は、上皿47内の遊技球を1個ずつ発射レール12上に供給するもので、発射手段7の前側に対応して配置され、発射手段7による発射動作と同期して作動するようになっている。下皿案内手段55は、上皿47が満杯となったときの余剰球、及び発射手段7により発射されたにも拘わらず遊技領域5aに達することなく戻ってきたファール球を下皿48に案内するためのもので、例えば球送り手段54に隣接してそのヒンジ9側に配置されている。また、前扉中継基板56は、遊技盤5の裏側に配置される演出制御基板等と前扉8側の第1~第6LED基板41~46、スピーカ10,36a,36b,38a,38b、送風演出手段37等の各種演出手段等との間を中継するもので、扉ベース35とその後側の下皿案内手段55との間に配置されている。
【0026】
続いて、前扉8に設けられた各種遊技部品のうち、特に第1~第6LED基板41~46、上部第1スピーカ36a,36b、上部第2スピーカ38a,38b及び送風演出手段37に関する配線について説明する。
【0027】
第1~第6LED基板41~46の配線経路は、図3に示すように、前扉8の下部側に配置される前扉中継基板56から窓孔34に沿って左右に分岐しており、第1~第3LED基板41~43が窓孔34の左側の左配線経路57を構成し、第4~第6LED基板44~46が窓孔34の右側の右配線経路58を構成している。また、上部第1スピーカ36a,36bの駆動配線路は左配線経路57上に設けられ、送風演出手段37の駆動配線路は右配線経路58上に設けられている。なお、上部第2スピーカ38a,38bは左右の配線経路57,58から独立しており、前扉中継基板56からハーネス59a,59bを介して接続されている。
【0028】
左配線経路57を構成する第1~第3LED基板41~43は、ハーネス61,62を介して直列に接続されており、その最上流側の第1LED基板41が、ハーネス60を介して前扉中継基板56に接続されている。左配線経路57では、第1LED基板41及び第2LED基板42にスルーパス配線路が設けられ、そのスルーパス配線路の下流側に、第3LED基板43に配置されたLED71~74とこれを駆動するLEDドライバ75とを含む回路部が接続されている。また、第1LED基板41及び第2LED基板42にも、LED76~79,80~83とそれらを駆動するLEDドライバ84~85,86~87とを含む各回路部が設けられ、夫々スルーパス配線路に接続されている。また、上部第1スピーカ36a,36bの駆動配線路の一部が第1~第3LED基板41~43上に設けられ、最下流側の第3LED基板43と上部第1スピーカ36a,36bとが夫々ハーネス63,64を介して接続されている。
【0029】
右配線経路58を構成する第4~第6LED基板44~46は、ハーネス66,67を介して直列に接続されており、その最上流側の第4LED基板44が、ハーネス65を介して前扉中継基板56に接続されている。右配線経路58では、第4LED基板44及び第5LED基板45にスルーパス配線路が設けられ、そのスルーパス配線路の下流側に、第6LED基板46に配置されたLED91,92等とこれを駆動するLEDドライバ(図示省略)とを含む回路部が接続されている。第4LED基板44にも、LED93~96とこれを駆動するLEDドライバ97とを含む回路部が設けられ、スルーパス配線路に接続されている。第5LED基板45にもLED101~104が設けられているが、このLEDは第4LED基板44上のLEDドライバ97によって駆動される。また、送風演出手段37の駆動配線路の一部が第4,第5LED基板44,45上に設けられ、第5LED基板45と送風演出手段37の送風手段37aとがハーネス68を介して接続されている。
【0030】
続いて、第1~第6LED基板41~46のうち、第3LED基板43を例に挙げて、発熱性部品の一例であるLEDドライバの放熱対策及び基板のバリ対策について説明する。
【0031】
まず、第3LED基板43の回路構成等について説明する。第3LED基板43は、図3等に示すように、前後両面側に配線層を有する横長略矩形状の基板本体111を備えている。そしてこの基板本体111に、図4に示すように上流側コネクタ112、一対のスピーカ用コネクタ113,114、LEDドライバ75、LED71~74、保護抵抗115,116等が設けられている。
【0032】
上流側コネクタ112は、ハーネス62により第2LED基板42側の下流側コネクタと接続されるもので、その下流側コネクタと同じ端子構成となっており、LED電源端子121と、LEDドライバ電源端子122と、信号端子123と、クロック端子124と、グランド端子125a,125bと、スピーカ端子126a~126dとを備え、それら計10個の端子が例えば5個ずつ2列に配列されている。そして、それら2列の端子配列方向における両端側の各2個、計4個の端子がスピーカ端子126a~126dとなっている。
【0033】
スピーカ用コネクタ113,114は、ハーネス63,64により上部第1スピーカ36a,36bと接続されるもので、スピーカ用コネクタ113にはスピーカ端子131a,131bが、スピーカ用コネクタ114にはスピーカ端子131c,131dが夫々設けられている。スピーカ用コネクタ113のスピーカ端子131a,131bは、スピーカ駆動配線路132a,132bを介して上流側コネクタ112のスピーカ端子126a,126bに接続され、スピーカ用コネクタ114のスピーカ端子131c,131dは、スピーカ駆動配線路132c,132dを介して上流側コネクタ112のスピーカ端子126c,126dに接続されている。
【0034】
図5は、第3LED基板43の具体的な配線パターンを配線層毎に示したものである。第3LED基板43では、前面側の第1配線層141a(図5(a))にLED71~74等が、背面側の第2配線層141b(図5(b))に上流側コネクタ112、スピーカ用コネクタ113,114、LEDドライバ75、保護抵抗115,116等が夫々配置されている。
【0035】
上流側コネクタ112は第2配線層141bの左右一端側に端子配列が左右方向となるように配置され、スピーカ用コネクタ113,114は第2配線層141bの左右両端側に端子配列が上下方向となるように配置されている。流側コネクタ112の一端側のスピーカ端子126a,126bにはスピーカ駆動配線路132a,132bが端子配列方向(ここでは左右方向)の外側から接続され、上流側コネクタ112の他端側のスピーカ端子126c,126dには、スピーカ駆動配線路132c,132dが端子配列方向(ここでは左右方向)の外側から接続されている。
【0036】
また、スピーカ用コネクタ113のスピーカ端子131a,131bにはスピーカ駆動配線路132a,132bが端子配列方向(ここでは上下方向)の外側から接続され、スピーカ用コネクタ114のスピーカ端子131c,131dにはスピーカ駆動配線路132c,132dが端子配列方向(ここでは上下方向)の外側から接続されている。なお、スピーカ駆動配線路132a~132dは、例えばその両端側、即ち各コネクタ112~114への接続部近傍の所定範囲を除き、その略全体がLED71~74と同じ第1配線層141a側に設けられている。
【0037】
LEDドライバ75は第2配線層141bの略中央に配置され、その左右両側に、LEDドライバ75のRGB端子に夫々接続される保護抵抗115,116が配置されている。そして、LEDドライバ電源用、信号用、クロック用の各配線路133~135により、上流側コネクタ112のLEDドライバ電源端子122、信号端子123、クロック端子124と、LEDドライバ75とが接続されている。なお、LEDドライバ電源用、信号用、クロック用の各配線路133~135は、ビア140を介して第1配線層141a側に回避する一部のバイパス部分を除き、それらの略全体が第2配線層141b側に設けられている。ビア140は、スルーホールの内面に銅箔を施したスルーホール型のビアである。
【0038】
第2配線層141bには一又は複数のベタグランドパターン136が設けられている。ベタグランドパターン136は、第1配線層141a側のベタグランドパターン137等と共にグランド配線路138を構成するもので、例えばビア140、ベタグランドパターン137等を介して上流側コネクタ112のグランド端子125a,125b及びLEDドライバ75のグランド端子に接続されている。
【0039】
ベタグランドパターン136は、その一部がLEDドライバ75と基板本体111との間に配置されている。また、そのベタグランドパターン136と第1配線層141a側のベタグランドパターン137とを接続する複数のビア140のうちの所定個数(以下、スルーホール140aという)が、LEDドライバ75の配置領域内に配置されている。
【0040】
LED71~74は、第1配線層141aの長手方向にジグザグ状に配置されており、左側のLED71,72、右側のLED73,74が夫々LED間配線路142により直列に接続されている。LED72,73のアノード電極は、ビア140を介して第2配線層141b側に跨がるLED電源用配線路143を介して上流側コネクタ112のLED電源端子121に接続され、LED71,74のカソード電極は、ビア140を挟んで第2配線層141b側に跨がるカソード側配線路144を介して保護抵抗115,116に接続されている。
【0041】
なお、第3LED基板43は、図6等に示すように、LED71~74が配置された第1配線層141aを前側に向けた状態で扉ベース(第1部材)35の前面側に装着され、発光レンズを構成する上装飾カバー(第2部材)49によりその前側が覆われている。即ち、第1配線層141aが形成された前面(第2面)側が上装飾カバー(第2部材)49に対向し、第2配線層141bが形成された背面(第1面)側が扉ベース(第1部材)35に対向している。そして、第3LED基板43とその後側の扉ベース(第1部材)35との距離L1と、第3LED基板43とその前側の上装飾カバー(第2部材)49との距離L2との関係はL1<L2となっている。
【0042】
続いて、LEDドライバ75の放熱対策に関する構成について説明する。図8に示すように、LEDドライバ(発熱性部品)75は、その裏面に銅箔その他の導体よりなる矩形状の導体パッド(導体部)151を備えており、この導体パッド151を、第2配線層(第1面)141b側のベタグランドパターン(銅箔部)136に接着(半田付け)することによって基板本体111に固定されている。本実施形態では、図8図9(a)に示すように、基板本体111の板厚Tを1mm、導体パッド151の縦寸法Xを5.3mm,同じく横寸法Yを5.3mm、同じく面積Sを28.09mm2としている。なお、反対側の第1配線層141aには、少なくともLEDドライバ75の導体パッド(導体部)151に対応する領域(ここでは発熱性部品であるLEDドライバ75に対応する領域を含む領域)にベタグランドパターン137が配置されている(図5(a))。
【0043】
また、基板本体111には、導体パッド151に対応する領域内に所定個数のスルーホール140aがマトリクス状に配置されている。スルーホール140aには、その内面に銅箔が施されており、このスルーホール140aによって第2配線層141b側のベタグランドパターン136と第1配線層141a側のベタグランドパターン137とが導通している。本実施形態では、図8図9(a)に示すように、直径φ=0.6mmのスルーホール140aが、導体パッド151の正方形の領域内に縦横等間隔で3×3の計9個配置されており、それらスルーホール140aの孔間隔Lsは、スルーホール140aの直径φよりも大(ここでは1.2mm)となっている。
【0044】
発熱性部品であるLEDドライバ75の導体パッド151に対応する領域内にこのようなスルーホール140aを設けることにより、そのスルーホール140aの内面からの放熱が可能であるとともに、対向面(扉ベース35)までの距離(L1)が近い背面側に配置されたLEDドライバ75からの熱を、対向面(上装飾カバー49)までの距離(L2)に余裕がある前面側へと逃がすことでより効率的に放熱することが可能である。
【0045】
なお、本実施形態の第3LED基板43には、異なる配線層間で信号配線路を導通させるための信号導通用ビア(スルーホール)、異なる配線層間で電源配線路を導通させるための電源導通用ビア(スルーホール)、主に放熱を目的とする放熱用スルーホールの3種類のスルーホールが設けられている。上述したスルーホール140aは、電源導通用ビアを兼ねた放熱用スルーホールである。本実施形態の第3LED基板43では、図7に示すように、スルーホール140a等の放熱用スルーホールの直径φと、ビア140b等の信号導通用ビアの直径φ1と、ビア140c等の電源導通用ビアの直径φ2との関係が、φ1<φ≒φ2となっている。
【0046】
ここで、導体パッド151の領域内にスルーホール140aを設けると、そのスルーホール140aの孔面積分だけ、LEDドライバ75の基板本体111に対する接着面積が減少するため、接着強度はその分だけ低下する。一方、スルーホール140aの内面には銅箔が形成されているため、その内面の表面積分だけ放熱面が増加し、放熱量が増加する。従って、スルーホール140aの直径φは、これが大きいほど放熱効果は高くなるが、一方でLEDドライバ75の接着強度は低下する。
【0047】
そこで本実施形態では、導体パッド151の面積Sに対するスルーホール140aの孔面積S2の割合である孔率Rs(%)よりも、導体パッド151の面積Sに対するスルーホール140aの表面積S1の割合である銅箔増加率Ri(%)の方が大となるように、基板本体111の板厚T(mm)、導体パッド151の領域内におけるスルーホール140aの直径φ及び個数nを設定している。
【0048】
具体的には、図9(b)に示すように、スルーホール140aの内面の表面積S1(mm2)=φπTn=16.956、スルーホール140aの孔面積S2(mm2)=(φ/2)2πn=2.543、孔率Rs(%)=(S2/S)×100=9.05、銅箔増加率(%)=Ri(%)=(S1/S)×100=60.36であり、Rs<Riとなっている。
【0049】
これは、スルーホール140aを形成したことによる接着強度の低下率よりも、スルーホール140aを形成したことによる放熱効果の上昇率が大であると言い換えることができる。即ち、スルーホール140aを設けることにより、LEDドライバ75の接着強度は多少犠牲になるが、それ以上に放熱効果を上昇させることができる。なお本実施形態では、上述したようにスルーホール140aの孔間隔Lsをスルーホール140aの直径φよりも大としているため(図8(b))、スルーホール140aを設けつつも一定の接着強度を確保することが可能である。
【0050】
ここで、Rs<Riであるということは、即ちS1>S2である。従って、図9(b)に示すように、スルーホール140aの形成による銅箔面積の純増Sni(mm2)=S1-S2=14.413、即ちSni>0となる。
【0051】
また本実施形態では、図9(b)に示すように、銅箔総面積Sa(mm2)=S+Sni=42.503、銅箔純増率Rni(%)=(Sa/S)×100=151.31となっている。
【0052】
続いて、第3LED基板43のバリ対策について説明する。図5に示すように、第3LED基板43の外周上には一又は複数、ここでは4つの凹部161が形成されている。この凹部161内には、図10に示すように、基板本体111を捨て基板163(図11)から分離することによってできたバリ162が残っている。凹部161の深さ(以下、凹部深さDという)は、バリ162の突出長さ(以下、バリ長さLという)よりも大となっている。このように、バリ162が凹部161内に残るようにし、D>Lとすることにより、バリ取りをしなくてもバリ162が基板本体111の外縁部よりも外側に突出することがなく、バリ取りの工程を省略して製造工程を簡略化することが可能となる。
【0053】
図11は、第3LED基板43の基板本体111を捨て基板(隣接部)163から分離する前の状態を示している。基板本体111と捨て基板163との間には、略一定幅(以下、スリット幅Wという)のスリット164が形成されている。スリット164は、凹部161を形成する屈曲スリット部164aと、凹部161を除く基板本体111の外形を形成する一般スリット部164bとで構成されている。
【0054】
屈曲スリット部164aは、一般スリット部164bから基板本体111側に屈折する一対の屈折部165,165と、それら一対の屈折部165,165間に形成される中間部166とで形成されている。中間部166は、略直線状に形成されるとともに、一又は複数箇所(ここでは2箇所)で欠損しており、その欠損部分が、基板本体111と捨て基板163とを連結する連結部167となっている。ここで、連結部167の長さはスリット幅Wに等しい。また、バリ162は、連結部167が略中央でカットされて残った部分であるから、バリ長さLはスリット幅Wの約半分となる(L≒W/2)。
【0055】
また、中間部166は、一般スリット部164bに対して基板本体111側に凹部深さDだけシフトしているが、本実施形態では、凹部深さDとスリット幅Wとの関係はD=Wとなっている。従って本実施形態では、L≒W/2=D/2となり、凹部深さDはバリ長さLの約2倍となっている。
【0056】
なお、凹部深さDとバリ長さLが略同じ(D≒L)になるのは、凹部深さDがスリット幅Wの1/2の場合(D=W/2)である。従って、凹部深さDをバリ長さLよりも大(D>L)とするためには、凹部深さDがスリット幅Wの1/2よりも大(D>W/2)となるように設定すればよい。
【0057】
また屈折部165は、一般スリット部164bから基板本体111側に所定角度で屈折しており、本実施形態ではその屈折角が90度よりも小(ここでは約60度)となっている。即ち、本実施形態の凹部161は、内側(基板本体111側)から外側に向けて幅広となるように形成されている。
【0058】
また、本実施形態の第3LED基板43では、第1配線層141a及び第2配線層141bの何れについても、銅箔を設けない領域を外周縁に沿って設けているが(以下、外周余白部171という)、この外周余白部171の幅(外縁と内縁の間の距離)が、凹部161とそれ以外の部分とで異なっている。即ち、図10に示すように、凹部161に対応する外周余白部171aは、外周縁(バリ162を除く)に沿う略一定の幅WSaの範囲に形成されており、また凹部161以外の部分に対応する外周余白部171bは、外周縁に沿う略一定の幅WSbの範囲に形成されており、それらの関係はWSa>WSbとなっている。
【0059】
また図10の例では、外周余白部171の内側にグランド配線路138が配置され、更にそのグランド配線路138の内側に信号用、クロック用の各配線路134,135が配置されている。このように本実施形態の第3LED基板43では、凹部161の部分については外周縁からWSa(第1距離)の範囲内に銅箔を設けない外周余白部171aを形成すると共に、その内側、即ち外周縁からWSa(第1距離)以上離れた位置にグランド配線路138を配置し、更にその内側(即ち外周縁からWSa(第1距離)よりも長い第2距離以上離れた位置)に信号配線路134等を配置している。また凹部161以外の部分については、外周縁からWSb(第1距離未満)の範囲内に銅箔を設けない外周余白部171bを形成すると共に、その内側、即ち外周縁からWSaよりも短いWSbの位置(第1距離未満の位置)にグランド配線路138を配置し、更にその内側(即ち外周縁から第2距離未満の位置)に信号配線路134等を配置している。
【0060】
このように構成することにより、製造誤差が生じて凹部161が本来の位置からずれて形成されたとしても、グランド配線路138や信号配線路134等が削られてしまう可能性を排除することができるとともに、配線層を効率的に利用可能である。また、製造工程において連結部167を折り割る際の振動や衝撃に対する耐性を向上させることができる。なお、凹部161から離れた位置では連結部167を折り割る際の振動や衝撃による影響は小さいため、外周余白部171を小さめにして銅箔パターンの面積を確保している。
【0061】
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機は、LEDドライバ(発熱性部品)75を装着した第3LED基板(基板)43を有し、第3LED基板43の第1面に配置されたLEDドライバ75は、その裏面に設けられた導体部151が第1面側の銅箔部に接着されており、内面に銅箔が施されたスルーホール140aが、LEDドライバ75の導体部151に対応する領域に9個(所定数)設けられており、導体部151の面積Sに対するスルーホール140aの孔面積S2の割合Rsよりも、導体部151の面積Sに対するスルーホール140a内面の表面積S1の割合Riの方が大となるように、第3LED基板43の板厚T、スルーホール140aの径φ及び所定数nを設定している。これにより、LEDドライバ(発熱性部品)75の取り付け強度の低下を抑制しつつ放熱性を高めることが可能である。
【0062】
また、9個(所定数)のスルーホール140aを、縦横等間隔でマトリクス状に配置し、それらスルーホール140aの間隔Lsを、スルーホール140aの直径φよりも大としている。これにより、スルーホール140aを設けつつも一定の接着強度を確保することが可能である。
【0063】
また、第3LED基板43の第1面とは反対側の第2面における、少なくとも導体部151に対応する領域にはベタグランドパターン137を配置している。これにより、スルーホール140aを介して伝導した熱をベタグランドパターン137を介して第2面側で効率的に放熱することが可能である。
【0064】
また、扉ベース(第1部材)35に対向する裏面(第1面)側にLEDドライバ(発熱性部材)75を、上装飾カバー(第2部材)49に対向する前面(第2面)側にLED71~74を夫々配置し、上装飾カバー49と第3LED基板43との距離L2を、扉ベース35と第3LED基板43との距離L1よりも大としている。これにより、対向面(扉ベース35)までの距離(L1)が近い背面(第1面)側に配置されたLEDドライバ75からの熱を、対向面(上装飾カバー49)までの距離(L2)に余裕がある前面(第2面)側へと逃がすことでより効率的に放熱することが可能である。
【0065】
また、第3LED基板43の外周に一又は複数の凹部161を設け、連結部167をカットすることによってできたバリ162が凹部161内に残り、凹部161の深さDをバリ162の突出長さLよりも大としているため、バリの除去工程を省略することによって製造工程の効率化が可能である。
【0066】
また、凹部161の外周縁から第1距離WSaの範囲内に銅箔を設けず、凹部161の外周縁から第1距離WSa以上離れた位置にグランド配線路138を配置し、凹部161の外周縁から第1距離WSaよりも長い第2距離以上離れた位置に信号配線路134を配置し、第3LED基板43の外周における凹部161以外の部分については、外周縁から第1距離WSa未満の位置にグランド配線路138を配置し、外周縁から第2距離未満の位置に信号配線路134を配置している。これにより、製造誤差が生じて凹部161が本来の位置からずれて形成されたとしても、グランド配線路138や信号配線路134等が削られてしまう可能性を排除することができるとともに、配線層を効率的に利用可能である。
【0067】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば実施形態では、放熱用スルーホールの直径φと、信号導通用ビアの直径φ1と、電源導通用ビアの直径φ2との関係をφ1<φ≒φ2とした例を示したが、これに限られるものではなく、例えばφ1≒φ<φ2としてもよいし、φ1≒φ≒φ2としてもよい。また、放熱用スルーホールの直径を発熱性部品毎に異ならせる場合、発熱性部品Aに対応する放熱用スルーホールの直径をφa、発熱性部品Bに対応する放熱用スルーホールの直径をφbとすると、φ1≒φa<φb≒φ2としてもよい。
【0068】
実施形態では発熱性部品75及びその導体部151を正方形とし、その正方形の導体部151に対応する領域内に縦横同数のマトリクス状(3×3)に放熱用スルーホール140aを配置した例を示したが、発熱性部品及び/又はその導体部が正方形でない長方形の場合には、縦横の数が異なるマトリクス状(例えば3×5)に放熱用スルーホールを配置してもよい。
【0069】
図10の例では、凹部161の部分における外周余白部171の内側のグランド配線路138の最小幅よりも、凹部161以外の部分における外周余白部171の内側のグランド配線路138の最小幅を小さくしているが、両者は略同じであってもよい。また図10の例では、外周余白部171と信号配線路134等との間にグランド配線路138を配置したが、外周余白部171の内側にグランド配線路を挟むことなく信号配線路等を配置してもよい。
【0070】
また、実施形態では本発明をパチンコ機に適用した例を示したが、アレンジボール機、スロットマシン等の各種遊技機において同様に実施することが可能である。
【符号の説明】
【0071】
35 扉ベース(第1部材)
43 第3LED基板(基板)
49 上装飾カバー(第2部材)
71 LED
72 LED
73 LED
74 LED
75 LEDドライバ(発熱性部品)
140a スルーホール
151 導体部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11