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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-29
(45)【発行日】2024-09-06
(54)【発明の名称】判定装置、プログラム、及び判定方法
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/70 20170101AFI20240830BHJP
   G08G 1/14 20060101ALI20240830BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
G06T7/70 A
G08G1/14 A
H04N7/18 D
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022123360
(22)【出願日】2022-08-02
(65)【公開番号】P2024020858
(43)【公開日】2024-02-15
【審査請求日】2023-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鳥島 亮太
(72)【発明者】
【氏名】内藤 達大
(72)【発明者】
【氏名】錦見 正紀
(72)【発明者】
【氏名】原 聡志
【審査官】菊池 伸郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-117816(JP,A)
【文献】特開2014-110028(JP,A)
【文献】特開2021-118473(JP,A)
【文献】特開2015-096411(JP,A)
【文献】特開2005-182504(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 7/00-7/90
G08G 1/14
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体として対象物体を含む撮像画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部が取得した前記撮像画像に対して物体検知処理を実行することによって、前記撮像画像における前記対象物体の領域を示す矩形領域を特定する領域特定部と、
前記撮像画像における前記対象物体の領域のうちの代表点を抽出する代表点抽出部であって、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域が、縦よりも横の方が長い基準比率に変換された場合に、前記矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くなる場合、前記矩形領域から前記代表点を抽出し、前記矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くならない場合、前記基準比率に変換した前記矩形領域から前記代表点を抽出する、代表点抽出部と、
前記撮像画像内の対象エリアが前記対象エリアに対向する位置から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得する行列取得部と、
前記代表点抽出部によって抽出された前記代表点の座標を前記射影変換行列によって変換した変換座標を取得する座標変換部と、
前記変換座標に基づいて、前記対象エリア内の部分エリア内に前記対象物体が位置するか否かを判定する判定部と
を備える判定装置。
【請求項2】
前記判定部は、前記対象エリア内の複数の前記部分エリアのそれぞれについて、前記座標変換部によって変換された複数の前記変換座標のそれぞれが含まれるかを判定することによって、前記複数の部分エリアのそれぞれについて、前記対象物体が位置するか否かを判定する、請求項1に記載の判定装置。
【請求項3】
前記行列取得部は、前記撮像画像内の前記対象エリアが直上から撮像された向きとなるような前記射影変換行列を取得する、請求項1に記載の判定装置。
【請求項4】
前記代表点抽出部は、
前記撮像画像を撮像したカメラと前記対象物体との位置関係が予め定められた条件を満たす場合において、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域が、縦よりも横の方が長い基準比率に変換された場合に、前記矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くなる場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域から前記代表点を抽出し、前記矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くならない場合、前記基準比率に変換した前記矩形領域から前記代表点を抽出し、
前記撮像画像を撮像したカメラと前記対象物体との位置関係が予め定められた条件を満たさない場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域から前記代表点を抽出する、請求項に記載の判定装置。
【請求項5】
前記条件は、前記カメラによる前記対象物体の撮像角度が予め定められた閾値より低い場合に満たされる条件である、請求項に記載の判定装置。
【請求項6】
被写体として対象物体を含む撮像画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部が取得した前記撮像画像に対して物体検知処理を実行することによって、前記撮像画像における前記対象物体の領域を示す矩形領域を特定する領域特定部と、
前記撮像画像における前記対象物体の領域のうちの代表点を抽出する代表点抽出部であって、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域が、縦よりも横の方が長い基準比率と比較して、縦の方が長い比率を有する場合に、前記基準比率に変換した前記矩形領域から前記代表点を抽出し、有さない場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域から前記代表点を抽出する、代表点抽出部と、
前記撮像画像内の対象エリアが前記対象エリアに対向する位置から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得する行列取得部と、
前記代表点抽出部によって抽出された前記代表点の座標を前記射影変換行列によって変換した変換座標を取得する座標変換部と、
前記変換座標に基づいて、前記対象エリア内の部分エリア内に前記対象物体が位置するか否かを判定する判定部と
を備える判定装置。
【請求項7】
被写体として対象物体を含む撮像画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部が取得した前記撮像画像に対して物体検知処理を実行することによって、前記撮像画像における前記対象物体の領域を示す矩形領域を特定する領域特定部と、
前記撮像画像における前記対象物体の領域のうちの代表点を抽出する代表点抽出部であって、前記対象物体が、車高の高い車として予め定められた車両である場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域を、縦の比率が少なくなるように前記矩形領域を変換した後、変換後の前記矩形領域から前記代表点を抽出し、前記対象物体が、車高の高い車として予め定められた車両以外の車両である場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域を変換せずに前記矩形領域から前記代表点を抽出する、代表点抽出部と、
前記撮像画像内の対象エリアが前記対象エリアに対向する位置から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得する行列取得部と、
前記代表点抽出部によって抽出された前記代表点の座標を前記射影変換行列によって変換した変換座標を取得する座標変換部と、
前記変換座標に基づいて、前記対象エリア内の部分エリア内に前記対象物体が位置するか否かを判定する判定部と
を備える判定装置。
【請求項8】
前記代表点抽出部は、
前記撮像画像を撮像したカメラと前記対象物体との位置関係が予め定められた条件を満たす場合において、前記対象物体が、車高の高い車として予め定められた車両である場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域を、縦の比率が少なくなるように前記矩形領域を変換した後、変換後の前記矩形領域から前記代表点を抽出し、前記対象物体が、車高の高い車として予め定められた車両以外の車両である場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域を変換せずに前記矩形領域から前記代表点を抽出し、
前記撮像画像を撮像したカメラと前記対象物体との位置関係が予め定められた条件を満たさない場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域から前記代表点を抽出する、請求項に記載の判定装置。
【請求項9】
被写体として対象物体を含む撮像画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部が取得した前記撮像画像に対して物体検知処理を実行することによって、前記撮像画像における前記対象物体の領域を示す矩形領域を特定する領域特定部と、
前記撮像画像における前記対象物体の領域のうちの代表点を抽出する代表点抽出部であって、前記対象物体が人である場合、前記対象物体が車両である場合と比較して、前記矩形領域における位置がより下側になるように、前記矩形領域から前記代表点を抽出する、代表点抽出部と、
前記撮像画像内の対象エリアが前記対象エリアに対向する位置から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得する行列取得部と、
前記代表点抽出部によって抽出された前記代表点の座標を前記射影変換行列によって変換した変換座標を取得する座標変換部と、
前記変換座標に基づいて、前記対象エリア内の部分エリア内に前記対象物体が位置するか否かを判定する判定部と
を備える判定装置。
【請求項10】
前記代表点抽出部は、前記対象物体が前記人である場合、前記矩形領域の左右の中心であって、前記矩形領域の下端を前記代表点として抽出し、前記対象物体が前記車両である場合、前記矩形領域の左右の中心であって、前記矩形領域の下端よりも上側の点を前記代表点として抽出する、請求項に記載の判定装置。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1から10のいずれか一項に記載の判定装置として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータによって実行される判定方法であって、
被写体として対象物体を含む撮像画像を取得する画像取得段階と、
前記画像取得段階において取得された前記撮像画像に対して物体検知処理を実行することによって、前記撮像画像における前記対象物体の領域を示す矩形領域を特定する領域特定段階と、
前記撮像画像における前記対象物体の領域のうちの代表点を抽出する代表点抽出段階であって、前記領域特定段階において特定された前記矩形領域が、縦よりも横の方が長い基準比率に変換された場合に、前記矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くなる場合、前記矩形領域から前記代表点を抽出し、前記矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くならない場合、前記基準比率に変換した前記矩形領域から前記代表点を抽出する、代表点抽出段階と、
前記撮像画像内の対象エリアが前記対象エリアに対向する位置から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得する行列取得段階と、
前記代表点抽出段階において抽出された前記代表点の座標を前記射影変換行列によって変換した変換座標を取得する座標変換段階と、
前記変換座標に基づいて、前記対象エリア内の部分エリア内に前記対象物体が位置するか否かを判定する判定段階と
を備える判定方法。
【請求項13】
コンピュータによって実行される判定方法であって、
被写体として対象物体を含む撮像画像を取得する画像取得段階と、
前記画像取得段階において取得された前記撮像画像に対して物体検知処理を実行することによって、前記撮像画像における前記対象物体の領域を示す矩形領域を特定する領域特定段階と、
前記撮像画像における前記対象物体の領域のうちの代表点を抽出する代表点抽出段階であって、前記領域特定段階において特定された前記矩形領域が、縦よりも横の方が長い基準比率と比較して、縦の方が長い比率を有する場合に、前記基準比率に変換した前記矩形領域から前記代表点を抽出し、有さない場合、前記領域特定段階によって特定された前記矩形領域から前記代表点を抽出する、代表点抽出段階と、
前記撮像画像内の対象エリアが前記対象エリアに対向する位置から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得する行列取得段階と、
前記代表点抽出段階において抽出された前記代表点の座標を前記射影変換行列によって変換した変換座標を取得する座標変換段階と、
前記変換座標に基づいて、前記対象エリア内の部分エリア内に前記対象物体が位置するか否かを判定する判定段階と
を備える判定方法。
【請求項14】
コンピュータによって実行される判定方法であって、
被写体として対象物体を含む撮像画像を取得する画像取得段階と、
前記画像取得段階において取得された前記撮像画像に対して物体検知処理を実行することによって、前記撮像画像における前記対象物体の領域を示す矩形領域を特定する領域特定段階と、
前記撮像画像における前記対象物体の領域のうちの代表点を抽出する代表点抽出段階であって、前記対象物体が、車高の高い車として予め定められた車両である場合、前記領域特定段階において特定された前記矩形領域を、縦の比率が少なくなるように前記矩形領域を変換した後、変換後の前記矩形領域から前記代表点を抽出し、前記対象物体が、車高の高い車として予め定められた車両以外の車両である場合、前記領域特定段階によって特定された前記矩形領域を変換せずに前記矩形領域から前記代表点を抽出する、代表点抽出段階と、
前記撮像画像内の対象エリアが前記対象エリアに対向する位置から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得する行列取得段階と、
前記代表点抽出段階において抽出された前記代表点の座標を前記射影変換行列によって変換した変換座標を取得する座標変換段階と、
前記変換座標に基づいて、前記対象エリア内の部分エリア内に前記対象物体が位置するか否かを判定する判定段階と
を備える判定方法。
【請求項15】
コンピュータによって実行される判定方法であって、
被写体として対象物体を含む撮像画像を取得する画像取得段階と、
前記画像取得段階において取得された前記撮像画像に対して物体検知処理を実行することによって、前記撮像画像における前記対象物体の領域を示す矩形領域を特定する領域特定段階と、
前記撮像画像における前記対象物体の領域のうちの代表点を抽出する代表点抽出段階であって、前記対象物体が人である場合、前記対象物体が車両である場合と比較して、前記矩形領域における位置がより下側になるように、前記矩形領域から前記代表点を抽出する、代表点抽出段階と、
前記撮像画像内の対象エリアが前記対象エリアに対向する位置から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得する行列取得段階と、
前記代表点抽出段階において抽出された前記代表点の座標を前記射影変換行列によって変換した変換座標を取得する座標変換段階と、
前記変換座標に基づいて、前記対象エリア内の部分エリア内に前記対象物体が位置するか否かを判定する判定段階と
を備える判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、判定装置、プログラム、及び判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の車両の挙動を素早く正確に監視することが可能な駐車場管制システムについて記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2021-99601号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、判定装置が提供される。前記判定装置は、被写体として対象物体を含む撮像画像を取得する画像取得部を備えてよい。前記判定装置は、前記撮像画像における前記対象物体の領域のうちの代表点を抽出する代表点抽出部を備えてよい。前記判定装置は、前記撮像画像内の対象エリアが前記対象エリアに対向する位置から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得する行列取得部を備えてよい。前記判定装置は、前記代表点抽出部によって抽出された前記代表点の座標を前記射影変換行列によって変換した変換座標を取得する座標変換部を備えてよい。前記判定装置は、前記変換座標に基づいて、前記対象エリア内の部分エリア内に前記対象物体が位置するか否かを判定する判定部を備えてよい。
【0004】
前記判定装置において、前記判定部は、前記対象エリア内の複数の前記部分エリアのそれぞれについて、前記代表点抽出部によって抽出された複数の前記代表点のいずれかが含まれるか否かを判定してよい。
【0005】
前記いずれかの判定装置において、前記行列取得部は、前記撮像画像内の前記対象エリアが直上から撮像された向きとなるような前記射影変換行列を取得してよい。
【0006】
前記いずれかの判定装置は、前記画像取得部が取得した前記撮像画像に対して物体検知処理を実行することによって、前記撮像画像における前記対象物体の領域を示す矩形領域を特定する領域特定部を更に備えてよい。前記代表点抽出部は、前記矩形領域から前記代表点を抽出してよい。前記代表点抽出部は、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域が、縦よりも横の方が長い基準比率に変換された場合に、前記矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くなる場合、前記矩形領域から前記代表点を抽出し、前記矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くならない場合、前記基準比率に変換した前記矩形領域から前記代表点を抽出してよい。前記代表点抽出部は、前記撮像画像を撮像したカメラと前記対象物体との位置関係が予め定められた条件を満たす場合において、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域が、縦よりも横の方が長い基準比率に変換された場合に、前記矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くなる場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域から前記代表点を抽出し、前記矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くならない場合、前記基準比率に変換した前記矩形領域から前記代表点を抽出し、前記撮像画像を撮像したカメラと前記対象物体との位置関係が予め定められた条件を満たさない場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域から前記代表点を抽出してよい。前記条件は、前記カメラによる前記対象物体の撮像角度が予め定められた閾値より低い場合に満たされる条件であってよい。
【0007】
前記いずれかの判定装置において、前記代表点抽出部は、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域が、縦よりも横の方が長い基準比率と比較して、縦の方が長い比率を有する場合に、前記基準比率に変換した前記矩形領域から前記代表点を抽出し、有さない場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域から前記代表点を抽出してよい。
【0008】
前記いずれかの判定装置において、前記代表点抽出部は、前記対象物体の種類に応じた抽出方法で、前記矩形領域から前記代表点を抽出してよい。前記代表点抽出部は、前記対象物体が、車高の高い車として予め定められた車両である場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域を、縦の比率が少なくなるように前記矩形領域を変換した後、変換後の前記矩形領域から前記代表点を抽出し、前記対象物体が、車高の高い車として予め定められた車両以外の車両である場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域を変換せずに前記矩形領域から前記代表点を抽出してよい。前記代表点抽出部は、前記撮像画像を撮像したカメラと前記対象物体との位置関係が予め定められた条件を満たす場合において、前記対象物体が、車高の高い車として予め定められた車両である場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域を、縦の比率が少なくなるように前記矩形領域を変換した後、変換後の前記矩形領域から前記代表点を抽出し、前記対象物体が、車高の高い車として予め定められた車両以外の車両である場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域を変換せずに前記矩形領域から前記代表点を抽出し、前記撮像画像を撮像したカメラと前記対象物体との位置関係が予め定められた条件を満たさない場合、前記領域特定部によって特定された前記矩形領域から前記代表点を抽出してよい。
【0009】
前記いずれかの判定装置において、前記代表点抽出部は、前記対象物体が人である場合、前記対象物体が車両である場合と比較して、前記矩形領域における位置がより下側になるように、前記矩形領域から前記代表点を抽出してよい。前記代表点抽出部は、前記対象物体が前記人である場合、前記矩形領域の左右の中心であって、前記矩形領域の下端を前記代表点として抽出し、前記対象物体が前記車両である場合、前記矩形領域の左右の中心であって、前記矩形領域の下端よりも上側の点を前記代表点として抽出してよい。
【0010】
本発明の一実施態様によれば、プログラムが提供される。前記プログラムは、コンピュータを、被写体として対象物体を含む撮像画像を取得し、前記撮像画像における前記対象物体の領域のうちの代表点を抽出し、前記撮像画像内の対象エリアが前記対象エリアに対向する位置から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得し、抽出された前記代表点の座標を前記射影変換行列によって変換した変換座標を取得し、前記変換座標に基づいて、前記対象エリア内の部分エリア内に前記対象物体が位置する判定する判定装置として機能させるものであってよい。
【0011】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される判定方法が提供される。前記判定方法は、被写体として対象物体を含む撮像画像を取得する画像取得段階を備えてよい。前記判定方法は、前記撮像画像における前記対象物体の領域のうちの代表点を抽出する代表点抽出段階を備えてよい。前記判定方法は、前記撮像画像内の対象エリアが前記対象エリアに対向する位置から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得する行列取得段階を備えてよい。前記判定方法は、前記代表点抽出段階において抽出された前記代表点の座標を前記射影変換行列によって変換した変換座標を取得する座標変換段階を備えてよい。前記判定方法は、前記変換座標に基づいて、前記対象エリア内の部分エリア内に前記対象物体が位置するか否かを判定する判定段階を備えてよい。
【0012】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】判定システム10の一例を概略的に示す。
図2】判定装置100による判定処理の流れの一例を概略的に示す。
図3】判定装置100による代表点抽出処理の流れの一例を概略的に示す。
図4】判定装置100による代表点抽出処理の流れの他の一例を概略的に示す。
図5】撮像画像内で検知された対象物体の一例を概略的に示す。
図6】撮像画像に対して射影変換の前処理が実行された状態の一例を概略的に示す。
図7】射影変換によって代表点516及び代表点526が地図上の座標に変換された状態の一例を概略的に示す。
図8】横方向から撮像された車高が標準的な車両550における代表点556の一例を概略的に示す。
図9】横方向から撮像された車高が高い車両560における代表点566の一例を概略的に示す。
図10】判定装置100の機能構成の一例を概略的に示す。
図11】判定装置100又はエッジサーバ300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
例えば、駐車場の満空検知のように、対象物体の対象領域への占有状況を把握したい場合がある。しかし、占有状況を把握するための人員や専用の機器の設置には、コストがかかる。それに対して、本実施形態に係る判定装置においては、例えば、カメラにより撮像された撮像画像から占有状態を推定することによって、カメラの設置、あるいは、既存のカメラの利用のみで導入が可能になるように構成する。例えば、判定装置においては、第1に、カメラによって撮像された撮像画像から物体検知によって、対象物体を囲う矩形の位置/大きさを取得する。第2に、取得した矩形から代表点を抽出する。第3に、射影変換によって、対象物体の代表点を地図上の座標に変換する。そして、第4に、地図上の座標と、対象領域とを比較し、対象領域内に対象物体が存在するか判定するよう構成する。
【0015】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0016】
図1は、判定システム10の一例を概略的に示す。判定システム10は、判定装置100を備える。判定システム10は、カメラ200を備えてよい。判定システム10は、エッジサーバ300を備えてよい。判定装置100、カメラ200、及びエッジサーバ300は、例えば、ネットワーク20を介して接続される。
【0017】
ネットワーク20は、移動体通信ネットワークを含んでよい。移動体通信ネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信方式、5G(5th Generation)通信方式、3G(3rd Generation)通信方式、及び6G(6th Generation)通信方式以降の通信方式のいずれに準拠していてもよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでよい。ネットワーク20は、LAN(Local Area Network)を含んでよい。判定装置100、カメラ200、及びエッジサーバ300のそれぞれは、ネットワーク20に有線接続されても、無線接続されてもよい。
【0018】
カメラ200は、対象物体を被写体として含む画像を撮像する。対象物体は、対象領域内に位置するか否かを判定する対象となる物体である。判定装置100は、例えば、カメラ200によって撮像された撮像画像をネットワーク20を介してカメラ200から受信する。判定装置100は、受信した撮像画像を基に、対象領域内に物体が位置するか否かを判定する。
【0019】
対象領域は、対象エリア内に含まれる部分エリアであってよい。例えば、対象物体が車両であり、駐車場の満空を検知するユースケースの場合、対象エリアは駐車場であってよく、部分エリアは、1台毎の駐車スペースであってよい。例えば、対象物体が人であり、カフェ等の店舗の利用状況をモニタするユースケースの場合、対象エリアは店舗であってよく、部分エリアは、座席であってよい。例えば、対象物体が人であり、劇場及びスタジアム等での座席の利用状況可視化のユースケースの場合、対象エリアは劇場及びスタジアムの全体であってよく、部分エリアは、座席であってよい。本実施形態では、対象領域が、対象エリア内に含まれる部分エリアである場合を主に例に挙げて説明するが、対象領域は、1つの対象エリアであってもよい。例えば、禁止区域への侵入検知等の、特定の区域への侵入検知のユースケースの場合、当該区域が、対象エリアであってよい。なお、ユースケースはこれらに限られない。
【0020】
判定装置100は、例えば、撮像画像に対して物体検知処理を実行することによって、対象物体を囲う矩形の位置及び大きさを取得する。判定装置100は、矩形から代表点を抽出する。判定装置100は、射影変換によって、対象物体の代表点を地図上の座標に変換する。判定装置100は、地図上の座標と、予め設定した対象領域とを比較し、対象領域内に対象物体が存在するかを判定する。これにより、本実施形態の判定装置100は、例えば駐車場の満空検知のような場合において、コストのかかる人員や、カメラ以外のセンサ等を利用することなく、どの駐車スペースに車両が駐車されており、どの駐車スペースに車両が駐車されていないのかを判定することができる。
【0021】
判定装置100は、エッジサーバ300を介して、カメラ200によって撮像された撮像画像を受信してもよい。また、判定装置100は、エッジサーバ300において物体検知処理が実行された結果と、撮像画像とを、エッジサーバ300から受信してもよい。この場合、カメラ200は、撮像画像をネットワーク20を介してエッジサーバ300に送信する。エッジサーバ300は、受信した撮像画像に対して物体検知処理を実行して、対象物体を囲う矩形の位置及び大きさを取得する。そして、エッジサーバ300は、撮像画像と、取得した矩形の情報とをネットワーク20を介して判定装置100に送信する。これにより、判定装置100の負荷をエッジサーバ300に分散することができる。
【0022】
図2は、判定装置100による判定処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、対象エリアを斜めから撮像した撮像画像に基づいて、対象エリア内の複数の部分エリア内に、それぞれ対象物体が存在するか否かを判定する場合における処理内容を説明する。
【0023】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、判定装置100が、撮像画像を、カメラ200から取得する。S104では、判定装置100が、S102で取得した撮像画像に対して物体検知処理を実行することによって、撮像画像における対象物体の領域を示す矩形領域を特定する。判定装置100は、物体検知処理として、公知の物体検知AI(Artificial Intelligence)を用いてよく、対象物体は予め学習済みであってよい。
【0024】
矩形領域は、例えば、撮像画像内における、対象物体を囲う範囲の矩形領域の左上の点のX、Y座標と、左上の点の座標からの縦方向と横方向との長さで特定されてよい。なお、物体検知処理によって特定される領域の形状は、矩形に限られるものではなく、例えば、円形等であってもよい。本実施形態では、領域の形状が矩形である場合を主に例に挙げて説明を行う。
【0025】
S106では、判定装置100が、S104において特定した矩形領域に対して、代表点抽出処理を行う。判定装置100は、例えば、矩形領域の中心点を代表点とする。代表点検出処理の詳細は、後述する。
【0026】
S108では、判定装置100が、S102で取得した撮像画像内の対象エリアが、対象エリアに対向する位置から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得する。対象エリアに対向する位置から撮像された向きとは、対象エリアの上側から撮像された向きであってよい。対象エリアに対向する位置から撮像された向きとは、対象エリアの直上から撮像された向きであってよい。対象エリアに対向する位置から撮像された向きとは、例えば、撮像画像の中心に対応する位置の直上から撮像された向きであってよい。
【0027】
判定装置100は、例えば、撮像画像内における対象エリアの4隅に相当する4点と、変換後の対象エリアの4隅に相当する4点とを対応付けるように射影変換する射影変換行列を計算する。射影変換行列の算出は、カメラ200の位置が変化せず、同じ対象エリアを撮像する場合には、1度のみ行われればよい。発明者による検証によって、歪みの少ないレンズによって撮像された撮像画像の方が、射影変換による誤差が少なることが見出された。本実施形態に係るカメラ200は、歪みの少ないレンズを備えてよい。歪の少ないレンズの例として、広角レンズ、大口径レンズ、及び単焦点レンズ等が挙げられる。
【0028】
S110では、判定装置100が、S106で抽出した代表点の座標を、S108で取得した射影変換行列によって変換した変換座標を取得する。S112では、判定装置100が、S110で算出した変換座標に基づいて、対象エリア内の部分エリアに対象物体が位置するか否かを判定する。判定装置100は、対象エリア内の複数の部分エリアのそれぞれについて、抽出した代表点が含まれるか否かを判定してよい。判定装置100は、撮像画像内に複数の対象物体が含まれる場合、対象エリア内の複数の部分エリアのそれぞれについて、抽出した複数の代表点のそれぞれが含まれるか否かを判定してよい。
【0029】
判定装置100は、例えば、地図上における対象エリアを特定し、地図上における複数の部分エリアの領域内に、変換座標が含まれるか否かを判定してよい。判定装置100は、地図上における部分エリアに変換座標が含まれる場合、当該部分エリアに対象物体が含まれると判定し、変換座標が含まれない場合、当該部分エリアに対象物体が含まれないと判定してよい。
【0030】
図3は、判定装置100による代表点抽出処理の流れの一例を概略的に示す。図2の判定処理を、S104の矩形領域の特定まで進めた場合における判定装置100の処理内容を説明する。対象物体は、車両に限られるものではないが、ここでは車両の場合を例にとって説明する。
【0031】
S122では、判定装置100が、撮像画像を撮像したカメラ200と、判定の対象になる物体との位置関係が予め定められた条件を満たすか否かを判定する。満たすと判定した場合、S124に進む。満たさないと判定した場合、S130に進む。撮像画像を撮像したカメラ200と、判定の対象となる物体との位置関係が予め定められた条件とは、例えば、カメラ200による物体の撮像角度が、予め定められた撮像角度閾値より低い場合に満たされる条件であってよい。
【0032】
S124では、判定装置100が、対象物体が車高の高い車として予め定められた車両であるか否かを判定する。予め定められた車両である場合、S126に進む。予め定められた車両でない場合、S130に進む。判定装置100は、例えば、撮像画像を解析することによって、対象物体である車両の車種等を特定し、特定した車種が、車高の高い車として予め登録された車種と一致するか否かを判定する。車高の高い車の例として、救急車及びトラック等が挙げられるが、これらに限らない。
【0033】
S126では、判定装置100が、縦の比率が少なくなるように、S102で特定された矩形領域を変換する。判定装置100は、例えば、矩形領域の比率が、予め登録された、縦よりも横の方が長い基準比率になるように矩形領域を変換する。
【0034】
基準比率は、例えば、複数の車種を対象とした実験を行い、車両が対象領域に位置するか否かの判定精度が結果として高くなる比率を特定することによって決定されてよい。例えば、発明者が実施した実験においては、セダンの比率での判定精度が高くなったので、基準比率としてセダンの比率が採用されてよい。他の実験においては、具体的に、縦横の比率が1:3である場合に、判定精度が高くなったので、基準比率は1:3であってもよい。
【0035】
なお、ここでは、S124において、車高の高い車両であるか否かを判定し、車高の高い車である場合に、矩形領域を変換する例を示しているが、これに限らない。例えば、判定装置100はS102で特定された矩形領域を、基準比率を用いて変換し、矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くなる場合には、S130に進み、変換前よりも長くならない場合に、S128に進むようにしてもよい。
【0036】
S128では、判定装置100が、S126で変換された変換後の矩形領域から代表点を抽出する。判定装置100は、例えば、変換後の矩形領域の中心点を代表点として抽出する。S130では、判定装置100が、S104で特定された矩形領域を変換せずに代表点を抽出する。判定装置100は、例えば、変換されていない矩形領域の中心点を代表点として抽出する。
【0037】
S132では、判定装置100が、S104で特定された全ての矩形領域について、代表点を抽出したか否かを判定する。全ての代表点を抽出した場合、代表点抽出処理は、終了する。全ての代表点を抽出していない場合、S124に戻る。
【0038】
代表点を抽出する処理においては、種々の実験を重ねた結果、判定の対象となる物体が車両である場合に、撮像画像を撮像するカメラ200との位置関係が、予め定められた条件を満たし、かつ、物体が車高の高い車両である場合に、物体検知処理によって特定された矩形領域の中心点を採用した代表点と、理想的な代表点との射影変換後の誤差が比較的大きくなるとの知見が得られている。
【0039】
対象物体が車両である場合の射影変換のための理想的な代表点は、例えば、車両のタイヤの4輪と地面との4つの接地点の中心である。しかし、車両の撮像画像から、理想的な代表点を特定することは難しいため、本実施形態に係る判定装置100は、上述した手法で代表点を近似して求めている。
【0040】
射影変換を用いることによって、対象物体を斜め方向又は横方向から撮像した撮像画像であっても、対象物体が対象領域に位置しているかを判定可能にすることができる。しかし、射影変換では、対応させる4点と同一平面上の点については、正常に座標変換されるが、例えば、車高の高い車等の場合、対応させる4点を含む平面(道路)から点が離れることになり、座標変換にずれが生じ得る。
【0041】
それに対して、本実施形態に係る判定装置100によれば、矩形領域を変換した上で代表点を抽出する構成としたことによって、代表点の射影変換後の代表点の座標の誤差を少なくすることができ、物体が対象領域内に位置するか否かのの判定の精度を高めることができる。
【0042】
図4は、判定装置100による代表点抽出処理の流れの他の一例を概略的に示す。図2の判定処理を、S104の矩形領域の特定まで進めた場合における判定装置100の処理内容を説明する。ここでは、対象物体として、人及び車両が設定されている場合について説明する。なお、図4の処理は、図3の処理と合わせて適用することも可能である。
【0043】
S142では、判定装置100が、撮像画像を解析することにより、対象物体が人であるか否かを判定する。対象物体が人である場合、S146に進む。対象物体が人でない場合、S144に進む。判定装置100は、例えば、公知の画像解析AIを用いて、対象物体が人であるか否かを判定してよい。
【0044】
S144では、判定装置100が、撮像画像を解析することにより、検出対象の物体が車両であるか否かを判定する。対象物体が車両である場合、S148に進む。対象物体が車両でない場合、S150に進む。判定装置100は、例えば、公知の画像解析AIを用いて、対象物体が車両であるか否かを判定してよい。
【0045】
S146では、判定装置100が、矩形領域の左右の中心であって、矩形領域の下端を代表点として抽出する。S148では、判定装置100が、矩形領域の左右の中心であって、矩形領域の下端よりも上側の点を代表点として抽出する。判定装置100は、例えば、矩形領域の左右の中心であって、矩形領域の上下の下から3分の1又は4分の1の点を代表点として抽出する。
【0046】
代表点を抽出する処理において、種々の実験を重ねた結果により、地面を覆う面積が比較的小さく、横方向又は斜め方向から撮像された場合に奥行きが比較的短い、人のような物体の場合、矩形領域の下端を代表点として抽出することによって、射影変換後の位置のずれが少なく、地面を覆う面積が比較的大きく、横方向又は斜め方向から撮像された場合に奥行きが比較的長い、車両のような物体の場合、矩形領域の下端よりも少し上側の位置を代表点とした方が、射影変換後の位置のずれが少なくなるとの知見が得られている。よって、対象物体が、人のような物体である場合と、車両のような物体である場合とで、上述したように代表点の抽出方法を変えることによって、射影変換後の位置のずれを少なくすることができ、対象物体が対象エリア内に位置するか否かの判定精度を高めることができる。
【0047】
図5は、撮像画像内で検知された対象物体の一例を概略的に示す。ここでは、対象エリアが駐車場500であり、部分エリアが駐車スペース502であり、対象物体が車両である場合について例示している。図5に示す例では、撮像画像に車両510及び車両520が含まれている。矩形領域512及び矩形領域522は、撮像画像内における、物体検知処理によって検知された車両510及び車両520の領域を示す。
【0048】
矩形領域512及び矩形領域522は、位置及び大きさの情報を含む。図5に示す例において、矩形領域512における左上の点のX座標(left=300)及び左上の点のY座標(top=100)と、矩形の幅(width=200)及び矩形の高さ(height=150)とが矩形領域512の位置及び大きさを表す。また、矩形領域522における左上の点のX座標(left=400)及び左上の点のY座標(top=500)と、矩形の幅(width=200)及び矩形の高さ(height=150)とが矩形領域522の位置及び大きさを表す。
【0049】
図6は、撮像画像に対して射影変換の前処理が実行された状態の一例を概略的に示す。図6に示す例において、対象エリアである駐車場500の4隅の点である4つの基準点(基準左上532、基準右上534、基準右下536、基準左下538)が指定されている。4つの基準点は、撮像画像の射影変換時の基準になる座標である。
【0050】
また、矩形領域512及び矩形領域522のそれぞれについて、代表点516及び代表点526が抽出されている。図6に示す例においては、矩形領域512の中心点であるX、Y=(400、175)が代表点516として抽出され、矩形領域522の中心点であるX、Y=(500、575)が代表点526として抽出されている。
【0051】
図7は、射影変換によって代表点516及び代表点526が地図上の座標に変換された状態の一例を概略的に示す。判定装置100は、撮影画像における基準左上532、基準右上534、基準右下536、基準左下538のそれぞれと、地図上における駐車場500の4隅の点である4つの基準点(基準左上542、基準右上544、基準右下546、基準左下548)のそれぞれとを対応付けるような射影変換行列を算出してよい。そして、当該射影変換行列を用いて、代表点516及び代表点526の座標を、地図上の座標に変換してよい。
【0052】
判定装置100は、変換後の代表点516及び代表点526の座標と、複数の駐車スペース502の領域とを比較し、複数の駐車スペース502のそれぞれについて、対象物体である車両が存在するか否かを判定してよい。図7に示す例においては、判定装置100は、4つの駐車スペース502のうち、2つの駐車スペース502に対象物体が存在し、2つの駐車スペース502に対象物体が存在しないと判定する。
【0053】
図8は、横方向から撮像された車高が標準的な車両550における代表点556の一例を概略的に示す。車両550は、いわゆるセダンのような一般的なサイズの車両タイプの一例を示している。代表点556は、一例として、矩形領域552の中心に抽出されている。
【0054】
代表点556の座標は、種々の実験を重ねた結果による知見によって、射影変換行列で変換された場合に、車両550の現実の位置と、誤差の少ない座標に変換されると想定される。変換前の代表点556の座標が、撮像画像における地表と、大きく離れていない位置にあるためである。
【0055】
図9は、横方向から撮像された車高が高い車両560における代表点566の一例を概略的に示す。車両560は、救急車やトラックのような車高の高い場合のサイズの車両タイプの一例を示している。代表点566は、一例として、矩形領域562の中心に抽出されている。
【0056】
代表点566の座標は、種々の実験を重ねた結果による知見によって、射影変換行列で変換された場合に、車両560の現実の位置と、誤差の大きい座標に変換されると想定される。車両560は、いわゆるS124における車高の高い車両に該当する。変換前の代表点566の座標が、撮像画像における地表と、図8の場合と比較して大きく離れた位置にあるためである。このため、射影変換後の誤差が大きく、図9に示す例では、代表点566が、射影変換後に駐車スペース502内に収まらない可能性が有る。
【0057】
本実施形態に係る判定装置100によれば、対象が車両560である場合に、例えば、矩形領域562の比率が、矩形領域552の比率に変換されたうえで、代表点が抽出されるので、射影変換後の誤差を小さくすることができ、車両560が駐車スペース502内に位置するか否かの判定精度を高めることができる。
【0058】
図10は、判定装置100の機能構成の一例を概略的に示す。判定装置100は、画像取得部102、領域特定部104、行列取得部106、座標変換部108、判定部110、表示制御部112、代表点抽出部120、及び記憶部140を備える。なお、判定装置100がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0059】
記憶部140は、各種情報を記憶する。記憶部140は、物体検知AIを記憶してよい。記憶部140は、画像解析AIを記憶してよい。記憶部140は、地図データを記憶してよい。記憶部140は、部分エリアを示す部分エリア情報を記憶してよい。記憶部140は、車高の高い車両が登録された車両情報を記憶してよい。車両情報は、車高の高い車種の情報を含んでよい。記憶部140は、各種閾値を記憶してよい。
【0060】
画像取得部102は、被写体として対象物体を含む撮像画像を取得する。画像取得部102は、例えば、カメラ200によって撮像された撮像画像を、カメラ200から受信する。画像取得部102は、例えば、カメラ200によって撮像された撮像画像を、エッジサーバ300から受信する。
【0061】
領域特定部104は、画像取得部102が取得した撮像画像に対して物体検知処理を実行することによって、撮像画像における対象物体の領域を示す領域情報を特定する。領域情報は、例えば、対象物体に対応する矩形領域を示す。領域情報は、対象物体に対応する矩形以外の領域を示してもよい。
【0062】
なお、画像取得部102が、撮像画像とともに、撮像画像における対象物体の領域を示す情報を取得してもよい。画像取得部102は、例えば、エッジサーバ300によって、撮像画像に対して物体検知処理を実行することによって特定された情報をエッジサーバ300から取得する。画像取得部102は、例えば、カメラ200によって、撮像画像に対して物体検知処理を実行することによって特定された情報を、カメラ200又はエッジサーバ300から取得する。この場合、領域特定部104は、画像取得部102が取得した情報によって、領域情報を特定してよい。
【0063】
代表点抽出部120は、撮像画像における対象物体の領域のうちの代表点を抽出する。代表点抽出部120は、画像取得部102が取得した領域情報又は領域特定部104が特定した領域情報から代表点を抽出する。代表点抽出部120は、例えば、領域情報が示す領域の中心点を代表点として抽出する。代表点抽出部120は、例えば、領域情報が示す領域内の、予め定められた比率の位置を代表点として抽出する。代表点抽出部120は、例えば、領域情報が示す領域の左右方向の中心であって、下端の点を代表点として抽出する。代表点抽出部120は、例えば、領域情報が示す領域の左右方向の中心であって、下端から上方向に3分の1の点を代表点として抽出する。代表点抽出部120は、例えば、領域情報が示す領域の左右方向の中心であって、下端から上方向に4分の1の点を代表点として抽出する。
【0064】
代表点抽出部120は、領域特定部104によって特定された矩形領域が、縦よりも横の方が長い基準比率に変換された場合に、矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くなる場合、領域特定部104が特定した矩形領域から代表点を抽出し、矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くならない場合、基準比率に変換した矩形領域から代表点を抽出してよい。
【0065】
代表点抽出部120は、撮像画像を撮像したカメラと対象物体との位置関係が予め定められた条件を満たす場合において、領域特定部104によって特定された矩形領域が、縦よりも横の方が長い基準比率に変換された場合に、矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くなる場合、領域特定部104によって特定された矩形領域から代表点を抽出し、矩形領域の縦の比率が変換前よりも長くならない場合、基準比率に変換した矩形領域から代表点を抽出してよい。代表点抽出部120は、撮像画像を撮像したカメラと対象物体との位置関係が予め定められた条件を満たさない場合、領域特定部104によって特定された矩形領域から代表点を抽出してよい。当該条件は、カメラによる対象物体の撮像角度が予め定められた閾値より低い場合に満たされる条件であってよい。
【0066】
代表点抽出部120は、領域特定部104によって特定された矩形領域が、縦よりも横の方が長い基準比率と比較して、縦の方が長い比率を有する場合に、基準比率に変換した矩形領域から代表点を抽出し、有さない場合、領域特定部104によって特定された矩形領域から代表点を抽出してもよい。
【0067】
代表点抽出部120は、対象物体の種類に応じた抽出方法で、矩形領域から代表点を抽出してもよい。例えば、代表点抽出部120は、対象物体が、車高の高い車として予め定められた車両である場合、領域特定部104によって特定された矩形領域を、縦の比率が少なくなるように矩形領域を変換した後、変換後の矩形領域から代表点を抽出してよく、対象物体が、車高の高い車として予め定められた車両以外の車両である場合、領域特定部104によって特定された矩形領域を変換せずに矩形領域から代表点を抽出してよい。
【0068】
代表点抽出部120は、撮像画像を撮像したカメラと対象物体との位置関係が予め定められた条件を満たす場合において、対象物体が、車高の高い車として予め定められた車両である場合、領域特定部104によって特定された矩形領域を、縦の比率が少なくなるように矩形領域を変換した後、変換後の矩形領域から代表点を抽出してよい。代表点抽出部120は、撮像画像を撮像したカメラと対象物体との位置関係が予め定められた条件を満たす場合において、対象物体が、車高の高い車として予め定められた車両以外の車両である場合、領域特定部104によって特定された矩形領域を変換せずに矩形領域から代表点を抽出してよい。代表点抽出部120は、撮像画像を撮像したカメラと対象物体との位置関係が予め定められた条件を満たさない場合、領域特定部104によって特定された矩形領域から代表点を抽出してよい。
【0069】
代表点抽出部120は、対象物体が人である場合、対象物体が車両である場合と比較して、矩形領域における位置がより下側になるように、矩形領域から代表点を抽出してよい。例えば、代表点抽出部120は、対象物体が人である場合、矩形領域の左右の中心であって、矩形領域の下端を代表点として抽出し、対象物体が車両である場合、矩形領域の左右の中心であって、矩形領域の下端よりも上側の点を代表点として抽出してよい。
【0070】
行列取得部106は、撮像画像内の対象エリアが対象エリアに対向する位置から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得する。行列取得部106は、撮像画像内の対象エリアが上側から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得してよい。行列取得部106は、撮像画像内の対象エリアが直上から撮像された向きとなるような射影変換行列を取得してよい。行列取得部106は、例えば、撮像画像内における対象エリアの4隅の点である4つの基準点のそれぞれと、地図上における対象エリアの4隅の点である4つの基準点のそれぞれとを対応付けるような射影変換行列を算出する。
【0071】
座標変換部108は、代表点抽出部120によって抽出された代表点の座標を、行列取得部106が取得した射影変換行列によって変換した変換座標を取得する。
【0072】
判定部110は、座標変換部108によって取得された変換座標に基づいて、対象エリア内の部分エリア内に対象物体が位置するか否かを判定する。判定部110は、記憶部140に記憶されている部分エリア情報を参照して、部分エリアの領域内に変換座標が含まれるか否かを判定することによって、部分エリア内に対象物体が位置するか否かを判定してよい。判定部110は、複数の部分エリアのそれぞれについて、複数の変換座標のいずれかが含まれるか否かを判定することによって、複数の部分エリアのそれぞれについて、対象物体が含まれるか否かを判定してよい。
【0073】
表示制御部112は、判定部110による判定結果を表示するよう制御する。表示制御部112は、例えば、判定部110による判定結果を、判定装置100が備えるディスプレイに表示させる。表示制御部112は、例えば、他の通信端末に対して判定部110による判定結果を送信することによって、当該他の通信端末に判定結果を表示させる。
【0074】
図11は、判定装置100又はエッジサーバ300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0075】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に記憶されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0076】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを記憶する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0077】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを記憶する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0078】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0079】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に記憶された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0080】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に記憶されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0081】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に記憶され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に記憶される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に記憶された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0082】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0083】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0084】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を記憶可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに記憶される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピーディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0085】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0086】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0087】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0088】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0089】
10 判定システム、20 ネットワーク、100 判定装置、102 画像取得部、104 領域特定部、106 行列取得部、108 座標変換部、110 判定部、112 表示制御部、120 代表点抽出部、140 記憶部、200 カメラ、300 エッジサーバ、500 駐車場、502 駐車スペース、510 車両、512 矩形領域、516 代表点、520 車両、522 矩形領域、526 代表点、532 基準左上、534 基準右上、536 基準右下、538 基準左下、542 基準左上、544 基準右上、546 基準右下、548 基準左下、550 車両、552 矩形領域、556 代表点、560 車両、562 矩形領域、566 代表点、1200 コンピュータ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
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