(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-29
(45)【発行日】2024-09-06
(54)【発明の名称】電池モジュール、それを含む電池パックおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
H01M 50/50 20210101AFI20240830BHJP
H01M 50/548 20210101ALI20240830BHJP
H01M 50/271 20210101ALI20240830BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20240830BHJP
H01M 10/647 20140101ALI20240830BHJP
H01M 10/653 20140101ALI20240830BHJP
H01M 10/625 20140101ALI20240830BHJP
H01M 50/262 20210101ALI20240830BHJP
H01M 50/569 20210101ALI20240830BHJP
【FI】
H01M50/50 201Z
H01M50/548 301
H01M50/271 B
H01M50/271 S
H01M10/613
H01M10/647
H01M10/653
H01M10/625
H01M50/262 E
H01M50/569
(21)【出願番号】P 2022541863
(86)(22)【出願日】2021-07-01
(86)【国際出願番号】 KR2021008382
(87)【国際公開番号】W WO2022005234
(87)【国際公開日】2022-01-06
【審査請求日】2022-07-06
(31)【優先権主張番号】10-2020-0081307
(32)【優先日】2020-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】スビン・パク
(72)【発明者】
【氏名】ジュンヨプ・ソン
(72)【発明者】
【氏名】ウォン・キョン・パク
【審査官】鈴木 雅雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-239293(JP,A)
【文献】国際公開第2019/003664(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0043928(KR,A)
【文献】特開2018-060595(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109546028(CN,A)
【文献】特表2018-513528(JP,A)
【文献】特開2018-010843(JP,A)
【文献】特開2006-172994(JP,A)
【文献】国際公開第2019/187043(WO,A1)
【文献】中国実用新案第205194770(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/50
H01M 50/548
H01M 50/271
H01M 10/613
H01M 10/647
H01M 10/653
H01M 10/625
H01M 50/262
H01M 50/569
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極リードを含む複数の電池セルが積層された電池セル積層体、および
前記電池セルの電圧情報伝達のためのセンシング組立体を含み、
前記センシング組立体は、コネクタ、前記コネクタと前記電極リードを連結する連結部材および前記連結部材の一端に位置して前記電極リードに接合される接合部材を含み、
バスバーおよびバスバーフレームの構成なしに、少なくとも2個の前記電極リード同士が曲がって接合されて電極リード接合体を形成し、
HV接続が形成されるように前記複数の電池セルのうちの一部の電池セルの電極リードが端子バスバーに連結され、且つ、LV接続が形成されるように前記電極リード接合体に前記接合部材が接合され、
前記電極リード接合体の一面は、前記電池セルから前記電極リードが突出する方向と垂直であり、
隣接する前記電池セルの間に接着剤が塗布され
、
前記電極リードが突出した前記電池セル積層体の前面および後面を覆う絶縁カバーをさらに含み、
前記絶縁カバーには、前記HV接続を案内するための端子バスバー開口部と、前記LV接続を案内するためのコネクタ開口部とが形成された、電池モジュール。
【請求項2】
前記電極リードは正極リードおよび負極リードを含み、
一つの電池セルを基準として、前記正極リードと前記負極リードが互いに対向する方向に突出する、請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項3】
前記センシング組立体は、前記絶縁カバーの内側面に取り付けられて前記電極リードと連結される、請求項1又は2に記載の電池モジュール。
【請求項4】
前記絶縁カバーの前記内側面は前記電極リードと対面し、
前記絶縁カバーの前記内側面に、前記センシング組立体が取り付けられるように湾入した取り付け部が形成された、請求項3に記載の電池モジュール。
【請求項5】
電極リードを含む複数の電池セルが積層された電池セル積層体、および
前記電池セルの電圧情報伝達のためのセンシング組立体を含み、
前記センシング組立体は、コネクタ、前記コネクタと前記電極リードを連結する連結部材および前記連結部材の一端に位置して前記電極リードに接合される接合部材を含み、
バスバーおよびバスバーフレームの構成なしに、少なくとも2個の前記電極リード同士が曲がって接合されて電極リード接合体を形成し、
前記電極リード接合体に前記接合部材が接合され、
前記電極リード接合体の一面は、前記電池セルから前記電極リードが突出する方向と垂直であり、
隣接する前記電池セルの間に接着剤が塗布され、
前記電極リードが突出した前記電池セル積層体の前面および後面を覆う絶縁カバーをさらに含み、
前記絶縁カバーは、開口部を含み、
前記開口部は前記接合部材が前記電極リードに接合された部分と対応する位置に形成される
、電池モジュール。
【請求項6】
前記絶縁カバーは、前記開口部を覆う蓋部を含み、
前記蓋部は前記開口部に対して開閉構造を形成する、請求項5に記載の電池モジュール。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の電池モジュール、
前記電池モジュールを収納するパックフレーム、および
前記電池モジュールとパックフレームの底部の間に位置する熱伝導性樹脂層を含む、電池パック。
【請求項8】
複数の電池セルを積層して電池セル積層体を形成する段階、
前記電池セルのうち隣接する少なくとも2個の電池セルから突出した電極リードを接合して電極リード接合体を形成する段階、
前記複数の電池セルのうちの一部の電池セルの電極リードを端子バスバーに連結するHV接続段階、および
前記電極リード接合体にセンシング組立体を連結するLV接続段階を含み、
前記センシング組立体は、コネクタ、前記コネクタと前記電極リード接合体を連結する連結部材および前記連結部材の一端に位置する接合部材を含み、
前記LV接続段階は、前記接合部材を前記電極リード接合体に接合する段階を含み、
前記電池セル積層体の前面と後面に前記センシング組立体が取り付けられた絶縁カバーを位置させる段階を更に含み、
前記LV接続段階は、前記絶縁カバーに形成されたコネクタ開口部によって前記コネクタの外部連結を案内してLV接続を行う段階を含み、
前記HV接続段階は、前記絶縁カバーに形成された端子バスバー開口部によって前記端子バスバーの外部連結を案内してHV接続を行う段階を含み、 前記電池セル積層体を形成する段階において、前記電池セルのうち隣接する少なくとも2個の電池セルから突出した電極リードを接合して曲げ、接着剤を隣接する電池セルの間に塗布して前記隣接する電池セルを互いに付着する、電池モジュールの製造方法。
【請求項9】
前記LV接続段階は、
前記センシング組立体を絶縁カバーの内側面に取り付ける段階および前記電池セル積層体の前面と後面に前記センシング組立体が取り付けられた前記絶縁カバーを位置させる段階を含む、請求項8に記載の電池モジュールの製造方法。
【請求項10】
複数の電池セルを積層して電池セル積層体を形成する段階、
前記電池セルのうち隣接する少なくとも2個の電池セルから突出した電極リードを接合して電極リード接合体を形成する段階、および
前記電極リード接合体にセンシング組立体を連結するLV接続段階を含み、
前記センシング組立体は、コネクタ、前記コネクタと前記電極リード接合体を連結する連結部材および前記連結部材の一端に位置する接合部材を含み、
前記LV接続段階は、前記接合部材を前記電極リード接合体に接合する段階を含み、
前記電池セル積層体を形成する段階において、前記電池セルのうち隣接する少なくとも2個の電池セルから突出した電極リードを接合して曲げ、接着剤を隣接する電池セルの間に塗布して前記隣接する電池セルを互いに付着する、電池モジュールの製造方法であって、
前記LV接続段階は、
前記センシング組立体を絶縁カバーの内側面に取り付ける段階および前記電池セル積層体の前面と後面に前記センシング組立体が取り付けられた前記絶縁カバーを位置させる段階を含み、
前記絶縁カバーは開口部を含み、
前記LV接続段階は、前記開口部を介して前記接合部材と前記電極リード接合体を接合する段階をさらに含む
、電池モジュールの製造方法。
【請求項11】
前記絶縁カバーは前記開口部に対して開閉構造を形成する蓋部を含む、請求項10に記載の電池モジュールの製造方法。
【請求項12】
前記LV接続段階以前に、
前記電池セル積層体の上面、下面および両側面をホールディングバンドで囲む段階が行われる、請求項8から11のいずれか一項に記載の電池モジュールの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願との相互引用]
本出願は2020年7月2日付韓国特許出願第10-2020-0081307号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は電池モジュール、それを含む電池パックおよびその製造方法に関し、より具体的には生産性が向上した電池モジュール、それを含む電池パックおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
現代社会では携帯電話、ノートブック、カムコーダ、デジタルカメラなどの携帯型機器の使用が日常化されるにつれて、前記のようなモバイル機器と関連した分野の技術に対する開発が活発になっている。また、充放電が可能な二次電池は化石燃料を使用する既存のガソリン車両などの大気汚染などを解決するための方案として、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(P-HEV)などの動力源として用いられており、二次電池に対する開発の必要性が高まっている。
【0004】
現在の商用化された二次電池としてはニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池、リチウム二次電池などがあるが、その中でリチウム二次電池はニッケル系の二次電池に比べてメモリ効果がほとんど起きないため充放電が自由で、自己放電率が非常に低くてエネルギ密度が高い長所を有することから脚光を浴びている。
【0005】
このようなリチウム二次電池は主にリチウム系酸化物と炭素材をそれぞれ正極活物質と負極活物質として使用する。リチウム二次電池は、このような正極活物質と負極活物質がそれぞれ塗布された正極板と負極板がセパレータを間に置いて配置された電極組立体および電極組立体を電解液と共に密封収納する電池ケースを備える。
【0006】
一般的にリチウム二次電池は外装材の形状によって、電極組立体が金属缶に内蔵されている缶型二次電池と電極組立体がアルミニウムラミネートシートのパウチに内蔵されているパウチ型二次電池に分類される。
【0007】
小型機器に用いられる二次電池の場合、2-3個の電池セルが配置されるが、自動車などのような中大型デバイスに用いられる二次電池の場合は、多数の電池セルを電気的に接続した電池モジュール(Battery module)が用いられる。このような電池モジュールは多数の電池セルが互いに直列または並列に連結されて電池セル積層体を形成することによって容量および出力が向上する。また、一つ以上の電池モジュールはBDU(Battery Disconnect Unit)、BMS(Battery Management System)、冷却システムなどの各種制御および保護システムと共に取り付けられて電池パックを形成することができる。
【0008】
図1は従来の電池モジュールに対する分解斜視図である。
【0009】
図1を参照すると、従来の電池モジュール10は電池セル積層体20がモジュールフレーム30とエンドプレート40に収納されて形成される。
【0010】
電池セル積層体20は複数の電池セルが一方向に沿って積層されて形成され、そのため電極リード21が前記電池セルが積層される一方向と垂直な方向に突出する。
【0011】
モジュールフレーム30は電池セル積層体20を外部衝撃などから保護するために所定の強度を有する素材からなり、構造的には上部フレーム31と下部フレーム32が結合されて形成される。
【0012】
電池セル積層体20を基準として電極リード21の突出方向にエンドプレート40が位置し、電池セル積層体20とエンドプレート40の間にバスバーフレーム50が位置する。
【0013】
図2は
図1の電池モジュールに含まれたバスバーフレーム50とエンドプレート40を拡大して示す斜視図であり、
図3は
図2の「A」部分を拡大して示す部分図である。この際、説明の便宜上
図3は電池セルの電極リード21が含まれた様子を示した。
【0014】
図1ないし
図3を参照すると、バスバーフレーム50にはバスバー51が取り付けられる。バスバー51は複数の電池セル間の電気的な接続のためのものであり、電池セルの電極リード21がバスバーフレーム50に形成されたスリットを通過した後曲がってバスバー51と連結される。電極リード21とバスバー51の間の連結において、電気的な接続が可能であればその方法に制限はなく、一例として溶接接合により連結されることができる。このようにバスバー51により電池セルが電気的に接続された電池セル積層体は外部に露出する端子バスバーなどにより他の電池モジュールやBDU(Battery Disconnect Unit)などと連結され得る。すなわち、従来の電池モジュール10はバスバー51により電池セルを電気的に接続し、端子バスバーなどにより電池モジュール10を他の電池モジュールと電気的に接続することによって、HV(High Voltage)接続を実現することができる。ここでHV接続は電力を供給するための電源の役割をする連結であって、電池セル間の連結や電池モジュール間の連結を意味する。
【0015】
一方、電池モジュール10の発火や爆発を防止するために、電池セルの電圧情報と温度情報を測定してBMS(Battery Management System)に伝達する必要がある。従来の電池モジュール10はLV(Low Voltage)センシング組立体60を含んで電池セルの電圧情報を前記BMSに伝達する。具体的には、LVセンシング組立体60がバスバー51と連結されて各電池セルの電圧を測定し、測定された値をコネクタを介して外部BMSに伝達する。すなわち、従来の電池モジュール10はバスバー51とLVセンシング組立体60を介して電圧情報を伝達することによって、LV(Low Voltage)接続を実現することができる。ここでLV接続は電池セルの電圧を感知して制御するためのセンシング連結を意味する。
【0016】
まとめると、従来の電池モジュール10はHV接続を実現するために積層された電池セルそれぞれの電極リード21をバスバー51に接合し、LV接続を実現するためにLVセンシング組立体60を電極リード21が接合されたバスバー51に連結することができる。また、このようなバスバー51を取り付けるためにバスバーフレーム50を形成し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明が解決しようとする課題は、従来のHV接続構造とLV接続構造を改善して生産性が向上した電池モジュール、それを含む電池パックおよびその製造方法を提供することにある。
【0018】
しかし、本発明の実施形態が解決しようとする課題は、上述した課題に限定されず、本発明に含まれた技術的思想の範囲で多様に拡張できる。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の一実施形態による電池モジュールは、電極リードを含む複数の電池セルが積層された電池セル積層体、および前記電池セルの電圧情報伝達のためのセンシング組立体を含む。前記センシング組立体は、コネクタ、前記コネクタと前記電極リードを連結する連結部材および前記連結部材の一端に位置して前記電極リードに接合される接合部材を含む。少なくとも2個の前記電極リード同士が曲がって接合されて電極リード接合体を形成し、前記電極リード接合体に前記接合部材が接合される。
【0020】
前記電極リード接合体の一面は、前記電池セルから前記電極リードが突出する方向と垂直であり得る。
【0021】
前記電極リードは正極リードおよび負極リードを含み得、一つの電池セルを基準として、前記正極リードと前記負極リードが互いに対向する方向に突出し得る。
【0022】
前記電池モジュールは、前記電極リードが突出した前記電池セル積層体の前面および後面を覆う絶縁カバーを含み得、前記センシング組立体は、前記絶縁カバーの内側面に取り付けられて前記電極リードと連結され得る。
【0023】
前記絶縁カバーの前記内側面は前記電極リードと対面し得、前記絶縁カバーの前記内側面に、前記センシング組立体が取り付けられるように湾入した取り付け部が形成され得る。
【0024】
前記絶縁カバーは、開口部を含み得、前記開口部は前記接合部材が前記電極リードに接合された部分と対応する位置に形成され得る。
【0025】
前記絶縁カバーは、前記開口部を覆う蓋部を含み得、前記蓋部は前記開口部に対して開閉構造を形成し得る。
【0026】
本発明の一実施形態による電池パックは、前記電池モジュール、前記電池モジュールを収納するパックフレーム、および前記電池モジュールとパックフレームの底部の間に位置する熱伝導性樹脂層を含む。
【0027】
本発明の一実施形態による電池モジュールの製造方法は、複数の電池セルを積層して電池セル積層体を形成する段階、前記電池セルのうち隣接する少なくとも2個の前記電池セルから突出した電極リードを接合して電極リード接合体を形成する段階、および前記電極リード接合体にセンシング組立体を連結するLV接続段階を含む。前記センシング組立体は、コネクタ、前記コネクタと前記電極リード接合体を連結する連結部材および前記連結部材の一端に位置する接合部材を含み、前記LV接続段階は、前記接合部材を前記電極リード接合体に接合する段階を含む。
【0028】
前記LV接続段階は、前記センシング組立体を絶縁カバーの内側面に取り付ける段階および前記電池セル積層体の前面と後面に前記センシング組立体が取り付けられた前記絶縁カバーを位置させる段階を含み得る。
【0029】
前記絶縁カバーは開口部を含み得、前記LV接続段階は、前記開口部を介して前記接合部材と前記電極リード接合体を接合する段階をさらに含み得る。
【0030】
前記絶縁カバーは前記開口部に対して開閉構造を形成する蓋部を含み得る。
【0031】
前記電池セル積層体を形成する段階は、接着剤を隣接する電池セルの間に塗布して前記隣接する電池セルを互いに付着する段階および前記隣接する電池セルそれぞれの電極リードを曲げて互いに接合する段階を含み得る。
【0032】
前記LV接続段階以前に、前記電池セル積層体の上面、下面および両側面をホールディングバンドで囲む段階が行われ得る。
【発明の効果】
【0033】
本発明の実施形態によれば、従来のバスバーの代わりに電極リード間の接合と電極リードとセンシング組立体の間の接合を一体に形成し、HV接続とLV接続が同時に行われ得るので、生産性向上を期待することができる。
【0034】
また、従来のバスバーおよびバスバーフレームを除去できるため、電池モジュール内の部品をよりコンパクトに配置できるので、電池モジュールおよびそれを含む電池パックの容量や出力を増大させることができる。
【0035】
本発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていないまた他の効果は特許請求の範囲の記載から当業者に明確に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】従来の電池モジュールに対する分解斜視図である。
【
図2】
図1の電池モジュールに含まれたバスバーフレームとエンドプレートを拡大して示す斜視図である。
【
図3】
図2の「A」部分を拡大して示す部分図である。
【
図4】本発明の一実施形態による電池モジュールの斜視図である。
【
図5】
図4の電池モジュールに対する分解斜視図である。
【
図6】
図4の電池モジュールに含まれた電池セルに対する斜視図である。
【
図7】
図4の電池モジュールに対して絶縁カバーを除去した様子を示す斜視図である。
【
図8】
図7の「B」部分を拡大して示す部分図である。
【
図9】
図4の電池モジュールに含まれた絶縁カバーを多様な角度で示す図である。
【
図10】
図4の電池モジュールに含まれた絶縁カバーを多様な角度で示す図である。
【
図11】
図4の電池モジュールに含まれた絶縁カバーを多様な角度で示す図である。
【
図12】本発明の一実施形態による電池パックに対する分解斜視図である。
【
図13】本発明の一実施形態による電池セル積層体の製造方法を説明するための図である。
【
図14】本発明の一実施形態による電池モジュールの製造方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、添付する図面を参照して本発明の様々な実施形態について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は様々な異なる形態で実現することができ、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0038】
本発明を明確に説明するために説明と関係ない部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素に対しては同じ参照符号を付ける。
【0039】
また、図面に示す各構成の大きさおよび厚さは説明の便宜上任意に示したので、本発明は必ずしも示されたところに限定されない。図面で複数の層および領域を明確に表現するために厚さを誇張して示した。そして図面で、説明の便宜上一部の層および領域の厚さを誇張して示した。
【0040】
また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分「上に」または「の上に」あるという時、これは他の部分の「すぐ上に」ある場合だけでなくその中間にまた他の部分がある場合も含む。逆にある部分が他の部分の「すぐ上に」あるという時には中間に他の部分が存在しないことを意味する。また、基準になる部分「上に」または「の上に」あるとは基準になる部分の上または下に位置することであり、必ずしも重力の逆方向に向かって「上に」または「の上に」位置することを意味するものではない。
【0041】
また、明細書全体で、ある部分がある構成要素を「含む」という時、これは特に反対の意味を示す記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0042】
また、明細書全体で、「平面上」という時、これは対象部分を上から見た時を意味し、「断面上」という時、これは対象部分を垂直に切断した断面を横から見た時を意味する。
【0043】
図4は本発明の一実施形態による電池モジュールの斜視図である。
図5は
図4の電池モジュールに対する分解斜視図である。
図6は
図4の電池モジュールに含まれた電池セルに対する斜視図である。
【0044】
図4ないし
図6を参照すると、本発明の一実施形態による電池モジュール100は複数の電池セル110が積層された電池セル積層体200を含む。
【0045】
まず、電池セル110はパウチ型電池セルであることが好ましく、長方形のシート型構造で形成される。例えば、本実施形態による電池セル110は二つの電極リード111,112がセル本体113を基準として互いに対向して一端部114aと他の一端部114bからそれぞれ突出している構造を有する。より詳細には電極リード111,112は電極組立体(図示せず)と連結され、前記電極組立体(図示せず)から電池セル110の外部に突出する。二つの電極リード111,112の一つは正極リード111であり得、他の一つは負極リード112であり得る。すなわち、一つの電池セル110を基準として正極リード111と負極リード112が互いに対向する方向に突出する。
【0046】
一方、電池セル110は、セルケース114に電極組立体(図示せず)を収納した状態でセルケース114の両端部114a,114bとそれらを連結する一側部114cを接着することにより製造されることができる。すなわち、本実施形態による電池セル110は総3ケ所のシーリング部を有し、シーリング部は熱融着などの方法でシーリングされる構造であり、残りの他の一側部は連結部115からなる。セルケース114は樹脂層と金属層を含むラミネートシートからなる。
【0047】
このような電池セル110は複数で構成され、複数の電池セル110は電気的に相互接続されるように積層されて電池セル積層体200を形成する。特に、
図5に示すようにx軸方向に沿って複数の電池セル110が積層される。そのため電極リード111,112はそれぞれy軸方向と-y軸方向に突出し得る。
【0048】
一方、本実施形態による電池モジュール100は、
図1ないし
図3での従来の電池モジュール10とは異なり、モジュールフレームとエンドプレートが除去されたモジュール-レス(module-less)構造を形成し得る。モジュールフレームに代わって、本実施形態による電池モジュール100は側面プレート600とホールディングバンド700を含み得る。モジュールフレームとエンドプレートが除去されることにより、電池セル積層体200をモジュールフレームの内部に収納する工程やモジュールフレームとエンドプレートを組み立てる工程のように精密なコントロールが求められる複雑な工程は不要である。また、除去されたモジュールフレームとエンドプレートだけ電池モジュール100の重量を大きく減らし得る長所を有する。また、本実施形態による電池モジュール100はモジュールフレームの除去により、電池パック組立工程の際再作業性が有利である長所を有するが、従来の電池モジュール10はモジュールフレームの溶接構造により不良が発生しても再作業が不可能であることと比較することができる。
【0049】
側面プレート600は板状部材であり、電池セル積層体200の両側面に位置し、電池モジュール100の剛性を補完する。このような側面プレート600は弾性性質を有して射出成形により製造されるプラスチック素材を含み得、場合によって板ばね素材が適用される。
【0050】
ホールディングバンド700は電池セル積層体200の両端部で電池セル積層体を囲む部材であり、電池セル積層体200を構成する複数の電池セル110と側面プレート600を固定する機能を担当する。このように、ホールディングバンド700により電池セル積層体200および側面プレート600を固定した後、電極リード111が突出する方向に該当する電池セル積層体200の前面と後面にセンシング組立体300と絶縁カバー400を位置させる。このようなホールディングバンド700は所定の弾性力を有する素材からなり、具体的に板ばねの構造が適用される。
【0051】
以下では、
図7ないし
図11などを参照して、本実施形態によるセンシング組立体と絶縁カバーによるHV接続構造およびLV接続構造について説明する。
【0052】
図7は
図4の電池モジュールに対して絶縁カバーを除去した様子を示す斜視図である。
図8は
図7の「B」部分を拡大して示す部分図である。
【0053】
図5、
図7および
図8を参照すると、本実施形態による電池モジュール100は、電池セル110の電圧情報伝達のためのセンシング組立体300を含む。このようなセンシング組立体300は、コネクタ310、コネクタ310と電極リード111を連結する連結部材320および連結部材320の一端に位置して電極リード111に接合される接合部材330を含む。本実施形態によるセンシング組立体300とそれに含まれたコネクタ310は、それぞれLV(Low voltage)接続のためのLVセンシング組立体とLVコネクタであり得る。
【0054】
コネクタ310は複数の電池セル110を制御するために外部の制御装置と信号を送受信するように構成される。連結部材320はフレキシブルプリント回路基板(FPCB:Flexible Printed Circuit Board)またはフレキシブルフラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)であり得る。複数の電池セル110の電圧および温度をセンシングし、コネクタ310を介してBMS(Battery Mamagement System)に電気的情報を伝達する。すなわち、コネクタ310と連結部材320を含むセンシング組立体300は各電池セル110の過電圧、過電流、過発熱などの現象を検出して制御する。接合部材330は連結部材320の一端に位置し、電気伝導性を有する金属素材で構成される。このような接合部材330を電極リード111に接合することによって、連結部材320と電極リード111を電気的、物理的に接続することができる。具体的には、接合部材330の一側は連結部材320を貫いた後に曲がることによって連結部材320と結合され、接合部材330の他側は板状形状に構成されて電極リード111と接合、特に溶接接合される。
【0055】
一方、上述したように、電池セル110はx軸方向に沿って積層されて電池セル積層体200を形成でき、そのため電極リード111,112はそれぞれy軸方向と-y軸方向に突出し得る。この際、
図8に示すように、少なくとも2個の電極リード111同士が曲がって接合されて電極リード接合体111Aを形成する。具体的には、隣接する電池セル110に対して同じ方向に突出した電極リード111がその電極リード111の突出方向と垂直な方向に曲がって、互いに接合されて電極リード接合体111Aを形成する。そのため電極リード接合体111Aの一面は、電池セル110から電極リード111が突出する方向と垂直であり得る。一方、電池セル積層体200の外側に位置した電池セル110の電極リード111は端子バスバー500と連結される。従来の電池モジュールがバスバーにより電極リードを互いに連結したこととは異なり、本実施形態による電極リード111は互いに直接接合され、そのうちの一部が端子バスバー500と連結されることによって、HV接続を形成する。したがって、本実施形態によるHV接続構造において、バスバーおよびバスバーが取り付けられるバスバーフレームは除去されることができる。
【0056】
一方、このような電極リード接合体111Aにセンシング組立体300の接合部材330が接合され、センシング組立体300と電極リード111が互いに連結される。具体的には、このような電極リード接合体111Aの前記一面にセンシング組立体300の接合部材330が直接接合されることができる。すなわち、従来の電池モジュールでセンシング組立体がバスバーフレームに取り付けられることとは異なり、本実施形態によるセンシング組立体300は電極リード111が形成する電極リード接合体111Aと直接連結されてLV接続を形成することができる。
【0057】
図3に示す従来の電池モジュール10の場合、HV接続とLV接続がそれぞれ行われることとは異なり、本実施形態による電池モジュール100は電極リード接合体111Aおよびそれと直接連結されるセンシング組立体300によりHV接続とLV接続が同時に行われることができ、上述したようにバスバーおよびバスバーフレームの構成は不要である。HV接続とLV接続がそれぞれ行われず一度に進行できるので、生産性向上を期待でき、バスバーフレームなどの構成を除去できるためよりコンパクトな構成の電池モジュール100を製造できる長所を有する。
【0058】
一方、電極リード接合体111Aを形成する電極リード111間の接合や電極リード接合体111Aと接合部材330との接合において、電気的な接続が可能であればその接合方式に格別な制限はなく、一例として溶接接合が行われ得る。また、y軸方向に突出した電極リード111を基準として説明したが、-y軸方向に突出した電極リード112に対しても同様に電極リード接合体およびセンシング組立体300の構造が形成され得る。
【0059】
以下では、
図9ないし
図11を参照して、センシング組立体が取り付けられる絶縁カバーについて詳しく説明する。
【0060】
図9ないし
図11は
図4の電池モジュールに含まれた絶縁カバーを多様な角度で示す図である。具体的には、
図9は
図4で電池セル積層体200を基準として-y軸方向に沿って位置した絶縁カバー400を拡大した図であり、
図10aおよび
図10bは
図4で電池セル積層体200を基準としてy軸方向に沿って位置した絶縁カバー400を拡大した図面であり、
図11は
図10aおよび
図10bの絶縁カバーをxz平面上で-y軸方向に見た平面図である。
【0061】
先に
図4および
図9を参照すると、本実施形態による電池モジュール100は、電極リード111,112が突出した電池セル積層体200の前面および後面を覆う絶縁カバー400をさらに含み得る。電池セル積層体200の前面および後面は、それぞれ電池セル積層体200を基準としてy軸方向と-y軸方向に該当する面を意味する。このような絶縁カバー400は電気的な絶縁性を帯びる素材を含み得、一例としてプラスチック素材、高分子素材または複合素材を含み得る。また、電池セル積層体200の前面および後面を覆えるように一種のバスケット形状からなる。
図7および
図8ではセンシング組立体300に係る説明の便宜のために絶縁カバー400が除去された様子を示したが、本実施形態によれば、センシング組立体300は絶縁カバー400の内側面に取り付けられたまま、電極リード111と連結される。絶縁カバー400の前記内側面は絶縁カバー400のうち電極リード111、すなわち電極リード接合体111Aと対面する面を意味する。さらに、絶縁カバー400の前記内側面に、センシング組立体300が取り付けられるように湾入した取り付け部410が形成され、具体的には、取り付け部410はセンシング組立体300と対応する形状に湾入した構造であり得る。一方、センシング組立体300は絶縁カバー400の前記内側面に固定されるが、詳細にはボルト、熱融着、ボンディングまたは溶接などの方法で固定されることができる。
【0062】
先立って説明したように、本実施形態による電池モジュール100はエンドプレートとバスバーフレームが除去され得、代わりにセンシング組立体300が取り付けられる絶縁カバー400が設けられる。絶縁カバー400が電池セル積層体200の前面と後面を覆って、絶縁カバー400の内側面に取り付けられたセンシング組立体300が接合部材330により電極リード接合体111Aと連結されて先立って説明したLV接続構造が形成され得る。
【0063】
次に、
図10a、
図10bおよび
図11を参照すると、絶縁カバー400は開口部420を含み得、開口部420はセンシング組立体300の接合部材330が電極リード111に接合された部分と対応する位置に形成される。したがって、
図11のように開口部420を介して電極リード接合体上に位置した接合部材330が観察される。この際、説明の便宜上
図11では後述する蓋部430の図示を省略した。
【0064】
センシング組立体300が取り付け部410に取り付けられた状態の絶縁カバー400を電池セル積層体200の前面と後面に位置させた後、開口部420を介して接合部材330と電極リード接合体111Aの間の接合が行われる。例えば開口部420を介して溶接装置を挿入して接合部材330と電極リード接合体111Aの間の溶接接合が行われる。
【0065】
また、本実施形態による絶縁カバー400は開口部420に対して開閉構造を形成する蓋部430を含み得る。
図10aに示すように、蓋部430の一エッジが絶縁カバー400と繋がり、残りのエッジが絶縁カバー400と分離されて開口部420に対する開閉構造を形成する。したがって、接合部材330と電極リード接合体111Aの間の接合時蓋部430を開けて開放された状態を形成し、その他の状況では蓋部430を閉じて閉鎖された状態を保持することができる。
【0066】
一方、本実施形態による絶縁カバー400はエンドプレートなどの構成に代わって、コネクタ310と端子バスバー500の外部連結を案内する。具体的には、絶縁カバー400にコネクタ310の外部連結、すなわちLV接続を案内するためのコネクタ開口部440が形成され、端子バスバー500の外部連結、すなわちHV接続を案内するための端子バスバー開口部450が形成される。絶縁カバー400はLV接続とHV接続時外部伝導性物体との接触を遮断して絶縁性を確保することができる。また、HV接続過程で、端子バスバー500に形成された貫通孔を介してボルトおよびナットの締結が行われるが、前記絶縁カバー400とそれに形成された端子バスバー開口部450は前記ボルトおよびナットの締結が正しく行われ得る一種のガイドとして機能することができる。
【0067】
図12は本発明の一実施形態による電池パックに対する分解斜視図である。
【0068】
図12を参照すると、本発明の一実施形態による電池パック1000は、電池モジュール100、電池モジュール100を収納するパックフレーム1100および電池モジュール100とパックフレーム1100の底部1111の間に位置する熱伝導性樹脂層1200を含み得る。
【0069】
先に、電池モジュール100は先立って説明したように、絶縁カバーを含み、代わりにモジュールフレームとエンドプレートが除去されたモジュール-レス(module-less)構造を形成し得る。このような電池モジュール100が複数で集まってパックフレーム1100に収納されて電池パック1000を形成することができる。
【0070】
パックフレーム1100は、下部フレーム1110および下部フレーム1110を覆う上部フレーム1120を含み得、下部フレーム1110の底部1111に複数の電池モジュール100が位置する。
【0071】
一方、熱伝導性樹脂層1200は下部フレーム1110の底部1111に熱伝導性樹脂(Thermal resin)が塗布されて形成される。前記熱伝導性樹脂は熱伝導性接着物質を含み得、具体的にはシリコーン(Silicone)素材、ウレタン(Urethan)素材およびアクリル(Acrylic)素材の少なくとも一つを含み得る。前記熱伝導性樹脂は、塗布時には液状であるが塗布後に硬化して電池モジュール100を固定する役割を遂行することができる。また、熱伝導特性に優れて電池モジュール100で発生した熱を迅速に底部1111に伝達して電池パック1000の過熱を防止することができる。
【0072】
図4に示すように、本実施形態による電池モジュール100は、モジュールフレームが除去されたモジュール-レス(module-less)構造において、電池セル110の一部が外部に露出できるが、構造的な安全性のために露出する電池セル110を固定することが必須である。そこで、本実施形態による電池パック1000は底部1111に電池モジュール100、特に電池モジュール100を構成するそれぞれの電池セル110を固定できる熱伝導性樹脂層1200を形成することによって、構造的な安全性を向上させようとした。
【0073】
以下では、
図13および
図14などを参照して、本発明の一実施形態による電池モジュールの製造方法について詳しく説明する。ただし、先立って説明した部分と重複する部分は説明の繰り返しを避けるために省略する。
【0074】
図13の(a)ないし(c)は本発明の一実施形態による電池セル積層体の製造方法を説明するための図である。
図14の(a)および(b)は本発明の一実施形態による電池モジュールの製造方法を説明するための図である。
【0075】
先に
図4および
図13の(a)ないし(c)を参照すると、本発明の一実施形態による電池モジュールの製造方法は、複数の電池セル110を積層して電池セル積層体200を形成する段階および電池セル110のうち隣接する少なくとも2個の電池セル110から突出した電極リード111,112を接合して電極リード接合体111Aを形成する段階を含む。
【0076】
この際、電池セル積層体200を形成する段階と電極リード接合体111Aを形成する段階は同時に行われ得る。具体的には、二つの電極リード111,112が互いに対向して突出するパウチ型電池セル110を一方向に沿って積層して電池セル積層体200を形成することにおいて、一つの電池セル110の電極リード111,112と他の電池セル110の電極リード111,112を接合して電極リード接合体111Aを形成し、前記電極リード111,112を曲げる方式を繰り返し行い得る。また、隣接する電池セル110間の固定力向上のために接着剤800を隣接する電池セルの間に塗布し得る。すなわち、本実施形態による電池セル積層体200を形成する段階は、接着剤800を隣接する電池セル110の間に塗布して前記隣接する電池セル110を互いに付着する段階および前記隣接する電池セル110それぞれの電極リード111,112を曲げて互いに接合する段階を含み得る。
【0077】
次に、
図4、
図9、
図10a、
図14の(a)および(b)を参照すると、本実施形態による電池モジュール100の製造方法は、電極リード接合体111Aに(Low Voltage)センシング組立体300を連結するLV接続段階を含む。センシング組立体300は、コネクタ310、コネクタ310と電極リード接合体111Aを連結する連結部材320および連結部材320の一端に位置する接合部材330を含む。前記構成に係る詳しい説明は先立って説明した内容と重複するため省略する。
【0078】
前記LV接続段階は、接合部材330を電極リード接合体111Aに接合する段階を含む。具体的には、前記LV接続段階はセンシング組立体300を絶縁カバー400の内側面に取り付ける段階および電池セル積層体200の前面と後面にセンシング組立体300が取り付けられた絶縁カバー400を位置させる段階を含み得る。絶縁カバー400の内側面に取り付け部410が形成されてセンシング組立体300が取り付けられ、前記内側面が電極リード接合体111Aと対面するように絶縁カバー400が位置する。一方、絶縁カバー400は一種のバスケット形状からなり、電池セル積層体200の前記前面および前記後面を覆うように電池セル積層体200に結合される。
【0079】
この際、絶縁カバー400は開口部420を含み得、前記LV接続段階は開口部420を介して接合部材330と電極リード接合体111Aを接合する段階をさらに含み得る。このために、開口部420は接合部材330が電極リード111に接合された部分と対応する位置に形成されることが好ましい。また、絶縁カバー400は開口部420に対して開閉構造を形成する蓋部430をさらに含み得る。接合部材330と電極リード接合体111Aを接合した後には蓋部430を閉じて閉鎖された状態を保持することができる。
【0080】
一方、前記LV接続段階以前に、電池モジュール100の剛性を補完するために電池セル積層体200の両側面に板状の側面プレート600を配置する段階が行われ得る。
【0081】
また、前記LV接続段階以前に、電池セル積層体200の上面、下面および両側面をホールディングバンド700で囲む段階が行われ得る。この際、ホールディングバンド700は電池セル積層体200だけでなくその両側面に配置された側面プレート600を共に囲むことができる。ホールディングバンド700により電池セル積層体200に含まれた電池セル110および側面プレート600を固定することによって、絶縁カバー400が電池セル積層体200の前面および後面に容易に結合される。
【0082】
本実施形態において前、後、左、右、上、下のような方向を示す用語が使用されたが、このような用語は説明の便宜のためのものであり、対象になる事物の位置や観測者の位置などによって変わる。
【0083】
前述した本実施形態による一つまたはそれ以上の電池モジュールは、BMS(Battery Management System)、冷却システムなどの各種制御および保護システムと共に取り付けられて電池パックを形成することができる。
【0084】
前記電池モジュールや電池パックは多様なデバイスに適用できる。具体的には、電気自転車、電気自動車、ハイブリッドなどの運送手段に適用できるがこれに制限されず、二次電池を使用できる多様なデバイスに適用することが可能である。
【0085】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、次の特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形および改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0086】
100 電池モジュール
111A 電極リード接合体
200 電池セル積層体
300 センシング組立体
400 絶縁カバー