(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-29
(45)【発行日】2024-09-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/21 20220101AFI20240830BHJP
G06Q 10/10 20230101ALI20240830BHJP
【FI】
H04L51/21
G06Q10/10
(21)【出願番号】P 2023166209
(22)【出願日】2023-09-27
【審査請求日】2023-12-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】中村 翔太
(72)【発明者】
【氏名】川端 秀明
(72)【発明者】
【氏名】小頭 秀行
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-509835(JP,A)
【文献】特表2009-545232(JP,A)
【文献】特表2015-518291(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/21
G06Q 10/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の種類のメッセージを取得する取得部と、
複数の種類のメッセージそれぞれの送信元を示す複数の送信元情報のうち、種類が異なる二つの送信元情報を紐づけた送信元情報の組を保存する送信元情報データベースを参照して、前記第1の種類のメッセージの送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索する検索部と、
前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記第1の種類のメッセージを、前記第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて表示部に表示させる表示制御部と、を備え、
前記送信元情報データベースには、前記送信元情報の組を構成する二つの送信元情報のうちの一方の送信元情報のメッセージスレッドにメッセージを統合することを指定する統合指示情報がさらに格納されており、
前記表示制御部は、
(1)前記送信元情報データベースにおいて、前記取得部が取得した第1の種類のメッセージの送信元情報に前記統合指示情報が紐づけられている場合、取得したメッセージを前記第1の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドに表示し、
(2)前記送信元情報データベースにおいて、前記取得部が取得した第1の種類のメッセージの送信元情報に前記統合指示情報が紐づけられていない場合、取得したメッセージを前記第2の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドに表示する、
情報処理装置。
【請求項2】
第1の種類のメッセージを取得する取得部と、
複数の種類のメッセージそれぞれの送信元を示す複数の送信元情報のうち、種類が異なる二つの送信元情報を紐づけた送信元情報の組を保存する送信元情報データベースを参照して、前記第1の種類のメッセージの送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索する検索部と、
送信元が異なる複数のメッセージそれぞれを送信元毎に分類して表示部に一覧表示させるとともに、前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記第1の種類のメッセージを前記第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージと統合して一覧表示させ、前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記第1の種類のメッセージを、前記第2の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて前記表示部に表示させる表示制御部と、を備える、
情報処理装置。
【請求項3】
情報処理装置であって、
第1の種類のメッセージであるSMS(Short Message Service)を取得する取得部と、
複数の種類のメッセージそれぞれの送信元を示す複数の送信元情報のうち、種類が異なる二つの送信元情報を紐づけた送信元情報の組を保存する送信元情報データベースを参照して、前記SMSの送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索する検索部と、
前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記SMSを、前記第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージであるRCS(Rich Communication Service)を表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて表示部に表示させる表示制御部と、
前記送信元情報データベースに前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在し、かつ前記情報処理装置において前記RCSに紐付くメッセージスレッドが存在しない場合、前記RCSに紐づけられているロゴマークを取得するロゴ取得部とを備え、
前記表示制御部は、前記取得部が前記SMSを受信した場合、前記ロゴ取得部が取得したロゴマークを表示した前記RCSのメッセージスレッドを新規に作成して前記SMSを表示させる、
情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記第2の種類のメッセージのメッセージスレッドを新規に作成したときに前記第1の種類のメッセージに紐付くメッセージスレッドにメッセージが存在する場合、新規に作成した前記第2の種類のメッセージのメッセージスレッドに前記第1の種類のメッセージに紐付くメッセージスレッドのメッセージを表示させる、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置のプロセッサが、
第1の種類のメッセージを取得するステップと、
複数の種類のメッセージそれぞれの送信元を示す複数の送信元情報のうち、異なる二つの送信元情報を紐づけた送信元情報の組を保存する送信元情報データベースを参照して、前記第1の種類のメッセージの送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索するステップと、
前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記第1の種類のメッセージを、前記第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて表示部に表示させるステップと、を実行し、
前記送信元情報データベースには、前記送信元情報の組を構成する二つの送信元情報のうちの一方の送信元情報のメッセージスレッドにメッセージを統合することを指定する統合指示情報がさらに格納されており、
前記プロセッサは、
(1)前記送信元情報データベースにおいて、取得した前記第1の種類のメッセージの送信元情報に前記統合指示情報が紐づけられている場合、取得したメッセージを前記第1の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドに表示するストップと、
(2)前記送信元情報データベースにおいて、取得した前記第1の種類のメッセージの送信元情報に前記統合指示情報が紐づけられていない場合、取得したメッセージを前記第2の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドに表示するステップと、をさらに実行する、
情報処理方法。
【請求項6】
情報処理装置のプロセッサが、
第1の種類のメッセージを取得するステップと、
複数の種類のメッセージそれぞれの送信元を示す複数の送信元情報のうち、異なる二つの送信元情報を紐づけた送信元情報の組を保存する送信元情報データベースを参照して、前記第1の種類のメッセージの送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索するステップと、
送信元が異なる複数のメッセージそれぞれを送信元毎に分類して表示部に一覧表示させるステップと、
前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記第1の種類のメッセージを前記第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージと統合して一覧表示させるステップと、
前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記第1の種類のメッセージを、前記第2の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて前記表示部に表示させるステップと、を実行する、
情報処理方法。
【請求項7】
情報処理装置のプロセッサが、
第1の種類のメッセージであるSMS(Short Message Service)を取得するステップと、
複数の種類のメッセージそれぞれの送信元を示す複数の送信元情報のうち、異なる二つの送信元情報を紐づけた送信元情報の組を保存する送信元情報データベースを参照して、前記SMSの送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索するステップと、
前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記SMSを、前記第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージであるRCS(Rich Communication Service)を表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて表示部に表示させるステップと、
前記送信元情報データベースに前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在し、かつ前記情報処理装置において前記RCSに紐付くメッセージスレッドが存在しない場合、前記RCSに紐づけられているロゴマークを取得するステップと、を実行し、
前記表示部に表示させるステップにおいて、前記取得するステップにおいて前記SMSを受信した場合、取得した前記ロゴマークを表示した前記RCSのメッセージスレッドを新規に作成して前記SMSを表示させる、
情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
第1の種類のメッセージを取得する機能と、
複数の種類のメッセージそれぞれの送信元を示す複数の送信元情報のうち、異なる二つの送信元情報を紐づけた送信元情報の組を保存する送信元情報データベースを参照して、前記第1の種類のメッセージの送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索する機能と、
前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記第1の種類のメッセージを、前記第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて表示部に表示させる機能と、を実現させ、
前記送信元情報データベースには、前記送信元情報の組を構成する二つの送信元情報のうちの一方の送信元情報のメッセージスレッドにメッセージを統合することを指定する統合指示情報がさらに格納されており、
前記コンピュータに、
(1)前記送信元情報データベースにおいて、取得した前記第1の種類のメッセージの送信元情報に前記統合指示情報が紐づけられている場合、取得したメッセージを前記第1の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドに表示する機能と、
(2)前記送信元情報データベースにおいて、取得した前記第1の種類のメッセージの送信元情報に前記統合指示情報が紐づけられていない場合、取得したメッセージを前記第2の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドに表示する機能と、をさらに実現させる、
プログラム。
【請求項9】
コンピュータに、
第1の種類のメッセージを取得する機能と、
複数の種類のメッセージそれぞれの送信元を示す複数の送信元情報のうち、異なる二つの送信元情報を紐づけた送信元情報の組を保存する送信元情報データベースを参照して、前記第1の種類のメッセージの送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索する機能と、
送信元が異なる複数のメッセージそれぞれを送信元毎に分類して表示部に一覧表示させる機能と、
前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記第1の種類のメッセージを前記第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージと統合して一覧表示させる機能と、
前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記第1の種類のメッセージを、前記第2の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて前記表示部に表示させる機能と、を実現させる、
プログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
第1の種類のメッセージであるSMS(Short Message Service)を取得する機能と、
複数の種類のメッセージそれぞれの送信元を示す複数の送信元情報のうち、異なる二つの送信元情報を紐づけた送信元情報の組を保存する送信元情報データベースを参照して、前記SMSの送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索する機能と、
前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記SMSを、前記第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージであるRCS(Rich Communication Service)を表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて表示部に表示させる機能と、
前記送信元情報データベースに前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在し、かつ前記
コンピュータにおいて前記RCSに紐付くメッセージスレッドが存在しない場合、前記RCSに紐づけられているロゴマークを取得する機能と、を実現させ、
前記表示部に表示させる機能は、前記取得する機能が前記SMSを受信した場合、取得した前記ロゴマークを表示した前記RCSのメッセージスレッドを新規に作成して前記SMSを表示させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子メール、各種SNS(Social Networking Service)、メッセージアプリ等、他者とのコミュニケーション手段が数多く提案されている。特許文献1には、同一の通信相手との間で複数の種類のコミュニケーション手段を用いて行われたコミュニケーションを時系列で確認するための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術は、通信相手を指定することによってはじめてその通信相手との間のコミュニケーションを時系列で確認することができる。同一の通信相手との間のコミュニケーションを時系列で確認するためには一手間かかり、同一の通信相手との間のコミュニケーションの統合表示には改善の余地があると考えられる。
【0005】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、コミュニケーション結果の表示態様を改善するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、情報処理装置である。この装置は、第1の種類のメッセージを取得する取得部と、複数の種類のメッセージそれぞれの送信元を示す複数の送信元情報のうち、種類が異なる二つの送信元情報を紐づけた送信元情報の組を保存する送信元情報データベースを参照して、前記第1の種類のメッセージの送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索する検索部と、前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記第1の種類のメッセージを、前記第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
【0007】
前記送信元情報データベースは、前記送信元情報の組を構成する二つの送信元情報のうちの一方の送信元情報のメッセージスレッドにメッセージを統合することを指定する統合指示情報がさらに格納されていてもよく、前記表示制御部は、(1)前記送信元情報データベースにおいて、前記取得部が取得した第1の種類のメッセージの送信元情報に前記統合指示情報が紐づけられている場合、取得したメッセージを前記第1の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドに表示し、(2)前記送信元情報データベースにおいて、前記取得部が取得した第1の種類のメッセージの送信元情報に前記統合指示情報が紐づけられていない場合、取得したメッセージを前記第2の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドに表示してもよい。
【0008】
前記表示制御部は、送信元が異なる複数のメッセージそれぞれを送信元毎に分類して前記表示部に一覧表示させるとともに、前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記第1の種類のメッセージを前記第2の種類のメッセージと統合して一覧表示させてもよい。
【0009】
前記第1の種類のメッセージはSMS(Short Message Service)であり、かつ前記第2の種類のメッセージはRCS(Rich Communication Service)であってもよく、前記情報処理装置は、前記送信元情報データベースに前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在し、かつ前記情報処理装置において前記第2の種類のメッセージに紐付くメッセージスレッドが存在しない場合、前記第2の種類のメッセージに紐づけられているロゴマークを取得するロゴ取得部をさらに備えてもよく、前記表示制御部は、前記取得部が前記第1の種類のメッセージを受信した場合、前記ロゴ取得部が取得したロゴを表示した前記第2の種類のメッセージのメッセージスレッドを新規に作成して前記第1の種類のメッセージを表示させてもよい。
【0010】
前記表示制御部は、前記第2の種類のメッセージのメッセージスレッドを新規に作成したときに前記第1の種類のメッセージに紐付くメッセージスレッドにメッセージが存在する場合、新規に作成した前記第2の種類のメッセージのメッセージスレッドに前記第1の種類のメッセージに紐付くメッセージスレッドのメッセージを表示させてもよい。
【0011】
本発明の第2の態様は情報処理方法である。この方法において、情報処理装置のプロセッサが、第1の種類のメッセージを取得するステップと、複数の種類のメッセージそれぞれの送信元を示す複数の送信元情報のうち、異なる二つの送信元情報を紐づけた送信元情報の組を保存する送信元情報データベースを参照して、前記第1の種類のメッセージの送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索するステップと、前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記第1の種類のメッセージを、前記第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて表示部に表示させるステップと、を実行する。
【0012】
本発明の第3の態様は、プログラムである。このプログラムは、コンピュータに、第1の種類のメッセージを取得する機能と、複数の種類のメッセージそれぞれの送信元を示す複数の送信元情報のうち、異なる二つの送信元情報を紐づけた送信元情報の組を保存する送信元情報データベースを参照して、前記第1の種類のメッセージの送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索する機能と、前記第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、前記第1の種類のメッセージを、前記第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて表示部に表示させる機能と、を実現させる。
【0013】
このプログラムを提供するため、あるいはプログラムの一部をアップデートするために、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供されてもよく、また、このプログラムが通信回線で伝送されてもよい。
【0014】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、コミュニケーション結果の表示態様を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】実施の形態に係る情報処理装置が実行する処理の概要を説明するための図である。
【
図2】実施の形態に係る情報処理装置の機能構成を模式的に示す図である。
【
図3】実施の形態に係る送信元情報データベースの内部構造を模式的に示す図である。
【
図4】実施の形態に係る表示制御部が表示部に表示させる画面一例を模式的に示す図である。
【
図5】実施の形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【
図6】第1の変形例に係る送信元情報データベースのデータ構造を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<実施の形態の概要>
図1は、実施の形態に係る情報処理装置1が実行する処理の概要を説明するための図である。実施の形態に係る情報処理装置1は、互いにプロトコルが異なる第1の種類のメッセージM1と第2の種類のメッセージM2とを受信した場合に、第1の種類のメッセージM1の送信元と第2の種類のメッセージM2の送信元とが所定のデータベースにおいて紐づけられていることを条件として、同一のメッセージスレッドに表示する。以下、
図1を参照して、実施の形態の概要を(1)から(4)の順に説明するが、その番号は
図1における(1)から(4)に対応する。
【0018】
実施の形態に係る情報処理装置1は、ユーザUが所持しているスマートフォンやタブレットPC(Personal Computer)、ノートPC等の電子機器である。
図1は、情報処理装置1がスマートフォンである場合の例を示している。
【0019】
(1)情報処理装置1は、企業C等の通信相手から、第1の種類のメッセージM1を受信する。
(2)情報処理装置1は、同一の通信相手から、第1の種類のメッセージM1とは異なる種類のメッセージである第2の種類のメッセージM2を受信する。ここで、異なる種類のメッセージとは、メッセージの送信に用いられているプロトコルが異なることを意味する。
【0020】
(3)情報処理装置1は、送信元情報の組を保存する送信元情報データベースを参照して、第1の種類のメッセージM1の送信元と第2の種類のメッセージM2の送信元とが紐づけられているか否かを検証する。ここで、送信元情報データベースは、複数の種類のメッセージそれぞれの送信元を示す複数の送信元情報のうち、種類が異なる二つの送信元情報を紐づけた送信元情報の組を保存するデータベースである。
【0021】
例えば、第1の種類のメッセージM1がSMSであり、第2の種類のメッセージM2がRCSであるとする。このとき、情報処理装置1は、送信元情報データベースを参照して、企業CのSMSにおける送信元情報と、企業CのRCSにおける送信元情報とが紐づけられているか否かを検証する。この他、メッセージの種類は、電子メール、各社が提供するメッセージングサービス、チャットサービス等が挙げられる。
【0022】
(4)情報処理装置1は、送信元情報データベースにおいて第1の種類のメッセージM1の送信元と第2の種類のメッセージM2の送信元とが紐づけられていることを条件として、第1の種類のメッセージM1と第2の種類のメッセージM2とのいずれも、企業Cのメッセージスレッドに統合して表示する。
【0023】
これにより、実施の形態に係る情報処理装置1は、同一の通信相手からのメッセージを同じメッセージスレッドに表示するので、ユーザUは、ユーザUと企業Cとの間のコミュニケーション結果を一見して把握することができるようになる。また、企業のロゴ等が表示されるRCSと比較すると、SMSはユーザUが一見しただけではなりすましか否かを判断するのに手間取るが、情報処理装置1がSMSをRCSのメッセージスレッドに統合することで、なりすましに起因するリスクを下げることができる。
【0024】
<実施の形態に係る情報処理装置1の機能構成>
図2は、実施の形態に係る情報処理装置1の機能構成を模式的に示す図である。情報処理装置1は、記憶部10と通信部11と制御部12とを備える。
図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、
図2に示していないデータの流れがあってもよい。
図2において、各機能ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、
図2に示す機能ブロックは単一の装置内に実装されてもよく、あるいは複数の装置内に分かれて実装されてもよい。機能ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてもよい。
【0025】
記憶部10は、情報処理装置1を実現するコンピュータのBIOS(Basic Input Output System)等を格納するROM(Read Only Memory)や情報処理装置1の作業領域となるRAM(Random Access Memory)、OS(Operating System)やアプリケーションプログラム、当該アプリケーションプログラムの実行時に参照される種々の情報を格納するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置である。
【0026】
通信部11は、情報処理装置1が外部の装置と通信するための通信インターフェースであり、LAN(Local Area Network)モジュールやWi-Fi(登録商標)モジュール、携帯電話通信モジュール等の既知の通信モジュールで実現されている。以下、本明細書において、情報処理装置1が外部の装置と通信するときは通信部11を介することを前提として通信部11の記載を省略することがある。
【0027】
制御部12は、情報処理装置1のCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部10に記憶されたプログラムを実行することによって取得部120、検索部121、表示制御部122、及びロゴ取得部123として機能する。
【0028】
なお、
図2は、情報処理装置1が単一の装置で構成されている場合の例を示している。しかしながら、情報処理装置1は、例えばクラウドコンピューティングシステムのように複数のプロセッサやメモリ等の計算リソースによって実現されてもよい。この場合、制御部12を構成する各部は、複数の異なるプロセッサの中の少なくともいずれかのプロセッサがプログラムを実行することによって実現される。
【0029】
取得部120は、第1の種類のメッセージM1を取得する。取得部120は、第2の種類のメッセージM2も取得することができる。具体的には、取得部120は、各メッセージのプロトコルにしたがい、各メッセージをそれぞれ管理している各メッセージサーバからメッセージを取得する。
【0030】
検索部121は、送信元情報データベースを参照して、第1の種類のメッセージM1の送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索する。検索部121は、通信ネットワークを介して他の装置に格納されている送信元情報データベースにアクセスすることで送信元情報データベースを参照する。また、検索部121は、他の装置から読み出して記憶部10にダウンロードされた送信元情報データベースを参照してもよい。
【0031】
表示制御部122は、送信元情報データベース中に第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、第1の種類のメッセージM1を、第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージM2を表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて表示部に表示させる。これにより、情報処理装置1は、送信元情報データベースにおいてあらかじめ紐づけられている送信元から送信されたメッセージを、同一のメッセージスレッドに表示させることができる。
【0032】
ここで、表示制御部122は、第1の種類のメッセージM1を第2の種類のメッセージM2のメッセージスレッドに表示させるか、第2の種類のメッセージM2を第1の種類のメッセージM1のメッセージスレッドに表示させるか、又は、新規にメッセージスレッドを作成して表示させるかの種々の態様が考えられる。実施の形態に係る送信元情報データベースには、二つの送信元情報のうちのいずれのメッセージスレッドに表示させるかを示す情報が送信元情報データベースに格納されており、表示制御部122はその情報に基づいて制御を実行する。
【0033】
図3は、実施の形態に係る送信元情報データベースの内部構造を模式的に示す図である。送信元情報データベースは、種類が異なる二つの送信元情報を紐づけて組として保存している。
図3は、送信元情報を示す識別子であるMID001と、MID0002との組み合わせと、MID028とMID025との組み合わせとが少なくとも紐づけられていることを示している。なお、限定はしないが、一例として、送信元情報を示す識別子は、既存のメッセージサービスで用いられる公式アカウントの識別子(例えば、アプリケーションサーバのSIP(Session Initiation Protocol)のアドレス;ImsURI)、SMSの送信元番号に紐づけられている共通ショートコード等であってもよい。
【0034】
図3に示すように、送信元情報データベースでは、組を構成する2つの送信元情報のうち、一方の送信元情報は「統合指示情報のある送信元情報」として保存され、もう一方の送信元情報は「メッセージが統合される送信元情報」として保存されている。例えば、MID001とMID002との組み合わせにおいては、MID001が「統合指示情報のある送信元情報」であり、MID002が「メッセージが統合される送信元情報」である。これは、送信元情報の組を構成する二つの送信元情報のうち、「統合指示情報のある送信元情報」として保存されている送信元情報のメッセージスレッドに、「メッセージが統合される送信元情報」として保存されているメッセージを統合することを指定していることを表している。この意味で、「メッセージが統合される送信元情報」として保存されている送信元情報は、総合指示情報が紐づけられていると解釈できる。
【0035】
表示制御部122は、送信元情報データベースにおいて、取得部120が取得した第1の種類のメッセージM1の送信元情報に統合指示情報が紐づけられている場合、取得したメッセージを第1の種類のメッセージM1を表示するメッセージスレッドに表示する。また、表示制御部122は、送信元情報データベースにおいて、取得部120が取得した第1の種類のメッセージM1の送信元情報に統合指示情報が紐づけられていない場合、取得したメッセージを第2の種類のメッセージM2を表示するメッセージスレッドに表示する。なお、送信元データベースにおけるロゴ取得先については後述する。
【0036】
このように、表示制御部122は、送信元情報データベースに記録されている統合指示情報にしたがうことにより、異なるプロトコルに基づくメッセージを同一のメッセージスレッドに表示させることができる。
【0037】
ところで、近年提案されている多くのメッセージアプリでは、送信元毎のメッセージスレッドを表示する前に、送信元が異なる複数のメッセージそれぞれを送信元毎に分類して一覧表示するメッセージ一覧UI(User Interface)を備えていることが多い。このようなメッセージ一覧UIを備えているメッセージアプリでは、ユーザUがメッセージ一覧UIに表示されている複数の送信元の中から所望の送信元を選択(例えば、画面をタップ)することを契機として、選択された送信元のメッセージスレッドに画面が遷移する。実施の形態に係る表示制御部122も、同様のメッセージ一覧UIを表示部に表示させることができる。
【0038】
図4(a)-(b)は、実施の形態に係る表示制御部122が表示部に表示させる画面一例を模式的に示す図である。具体的には、
図4(a)は実施の形態に係る表示制御部122が表示部に表示させるメッセージ一覧UIを示す模式図であり、
図4(b)は実施の形態に係る表示制御部122が表示部に表示させるメッセージスレッドを示す模式図である。
図4(b)は、
図1の一部に示した図と同一である。
【0039】
図4(a)に示すように、表示制御部122は、送信元が異なる複数のメッセージそれぞれを送信元毎に分類して表示部に一覧表示させる。
図4(a)において、符号Aを付した破線で囲った領域に含まれる複数のアイコンは、それぞれ送信元毎に異なるアイコンである。例えば、送信元が個人である場合には、その個人の名前の頭文字やその個人の選択した写真がアイコンとして設定される場合がある。また、送信元が企業である場合、その企業のロゴがアイコンとして設定されることもある。例えば、
図4(a)に示すアイコンでは、きつねを模したアイコン、人の形のアイコン、パンダを模したアイコン、奥歯を模したアイコン、本を模したアイコン、アルファベット1文字のアイコンが例示されている。
【0040】
図4(a)に示すメッセージ一覧UIにおいて、表示制御部122は、送信元情報データベースにおいて第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、第1の種類のメッセージM1を第2の種類のメッセージM2と統合して一覧表示させる。
【0041】
例えば、
図4(a)においてきつねを模したアイコンであるアイコンA1は運送会社である「きつね運輸」のロゴであり、きつね運輸は
図1における企業Cである。
図1を参照して説明したように、きつね運輸のSMS(第1の種類のメッセージM1)とRCS(第2の種類のメッセージM2)とは送信元情報データベースにおいて紐づけられている。このため、
図4(a)に示すメッセージ一覧UIにおいても、表示制御部122は、きつね運輸の第1の種類のメッセージM1と第2の種類のメッセージM2とを統合して一覧表示させる。これにより、情報処理装置1は、ユーザUがメッセージアプリを起動した直後であっても、異なる種類のメッセージを統合した状態で把握することができる。
【0042】
図4(a)において、ユーザUがいずれかのアイコンを選択すると、表示制御部122は選択されたアイコンに対応するメッセージスレッドを表示部に表示させる。
図4(b)は、ユーザUがきつね運輸のロゴであるアイコンA1を選択した場合に表示部に表示させるメッセージスレッドを示している。
図4(b)に示すように、メッセージスレッドには、ユーザUが選択した送信元のロゴであるアイコンA1が表示されている。また、メッセージスレッドには企業CとユーザUとのコミュニケーションが表示されているが、いずれの種類のプロトコルが用いられたかは、各メッセージの種類を示すアイコンで明示されている。これにより、ユーザUは、統合されたメッセージスレッドを閲覧すれば、各メッセージの種類も把握することができる。
【0043】
図3の説明に戻る。
図3に示すように、送信元情報データベースには、送信元情報の組に紐づけてロゴ取得先の情報も記録されている。このロゴ取得先は、表示制御部122が統合されたメッセージスレッドとともに表示するアイコンである。以下では、第1の種類のメッセージがSMSであり、かつ第2の種類のメッセージがRCSであり、RCSに統合指示情報が紐づけられていることを前提として説明する。
【0044】
ロゴ取得部123は、送信元情報データベースに第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在し、かつ情報処理装置1において第2の種類のメッセージに紐付くメッセージスレッドが存在しない場合、ロゴ取得先を参照して第2の種類のメッセージに紐づけられているロゴマークを取得する。このため、ロゴ取得先はロゴ取得部123がロゴを取得するために参照する情報であり、一例としてはロゴが格納されているサーバのURI(Uniform Resource Identifier)である。なお、情報処理装置1がロゴ取得先からロゴを示すイメージデータを取得した後は、送信元情報データベースは送信元情報の組と紐づけてそのイメージデータを保存してもよい。この場合、送信元情報データベースにおけるロゴ取得先は、URIに加えてロゴを示すイメージデータそのものであってもよい。
【0045】
表示制御部122は、取得部120が第1の種類のメッセージM1(SMS)を受信した場合、ロゴ取得部123が取得したロゴを表示した第2の種類のメッセージM2(RCS)のメッセージスレッドを新規に作成して第1の種類のメッセージM1(SMS)を表示させる。表示制御部122が第2の種類のメッセージM2のメッセージスレッドを作成した後に取得部120が第1の種類のメッセージM1を取得した場合、表示制御部122は、作成した第2の種類のメッセージM2のメッセージスレッドに第1の種類のメッセージM1を表示させる。これにより、ユーザUは、ロゴを表示する機能を持たない第1の種類のメッセージM1を受信しても、ロゴとともにそのメッセージを確認することができる。
【0046】
ところで、送信元情報データベースが記録している送信元情報の組は日々更新されており、新しい送信元の組み合わせが追加されることも起こり得る。そのため、送信元情報データベースに登録される前には異なるメッセージスレッドに表示されていたメッセージの組が、あるときから送信元情報データベースに登録されることも起こり得る。
【0047】
このような場合、表示制御部122は、「メッセージが統合される送信元情報」に係る過去に取得したメッセージを、「統合指示情報のある送信元情報」に係るメッセージのメッセージスレッドに統合する。具体的には、表示制御部122は、第2の種類のメッセージM2(RCS)のメッセージスレッドを新規に作成したときに第1の種類のメッセージM1(SMS)に紐付くメッセージスレッドにメッセージが存在する場合、新規に作成した第2の種類のメッセージM2(RCS)のメッセージスレッドに第1の種類のメッセージM1(SMS)に紐付くメッセージスレッドのメッセージを表示させる。
【0048】
このように、送信元情報データベースが更新されて新たに送信元情報の組み合わせができた場合に情報処理装置1が過去に遡ってメッセージを統合することで、ユーザUは特段の操作をすることなく統合されたメッセージを閲覧できるようになる。
【0049】
<情報処理装置1が実行する情報処理方法の処理フロー>
図5は、実施の形態に係る情報処理装置1が実行する情報処理の流れを説明するためのフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば情報処理装置1が起動したときに開始する。
【0050】
取得部120は、第1の種類のメッセージM1を取得する(S2)。検索部121は、送信元情報データベースを参照して、第1の種類のメッセージM1の送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索する(S4)。
【0051】
第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在する場合(S6のYes)、表示制御部122は、第1の種類のメッセージM1を、第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージM2を表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて表示部に表示させる(S8)。
【0052】
表示制御部122がメッセージを表示部に表示させるか、又は第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在しない場合(S6のNo)、本フローチャートにおける処理は終了する。
【0053】
<実施の形態に係る情報処理1が奏する効果>
以上説明したように、実施の形態に係る情報処理装置1によれば、コミュニケーション結果の表示態様を改善することができる。
【0054】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0055】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果をあわせ持つ。
【0056】
<第1の変形例>
上記では、送信元情報データベースにおいて2つの送信元情報の組が記録されている場合について説明した。これに替えて、あるいはこれに加えて、送信元情報データベースは、3つ以上の送信元情報の組を紐づけて記録してもよい。
【0057】
図6は、第1の変形例に係る送信元情報データベースのデータ構造を模式的に示す図である。具体的には、
図6は、3つの送信元情報の組が記録されている送信元情報データベースを示す図である。例えば、
図6に示す送信元情報データベースにおいては、送信元情報を示す識別子であるMID001が「統合指示情報のある送信元情報」として記録され、MID002及びMID003の2つが「メッセージが統合される送信元情報」として記録されている。
【0058】
これは、送信元情報の組を構成する3つの送信元情報のうち、「統合指示情報のある送信元情報」として保存されている送信元情報のメッセージスレッドに、「メッセージが統合される送信元情報」として保存されている2つのメッセージを統合することを指定していることを表している。なお、送信元情報データベースにおいて4つ以上の送信元情報の組を紐づける場合も同様であり、1つを「統合指示情報のある送信元情報」とし、その他を「メッセージが統合される送信元情報」として保存すればよい。
【0059】
<第2の変形例>
上記では、情報処理装置1がスマートフォン等のユーザUが備える端末である場合について説明した。これに替えて、情報処理装置1は、クラウドサーバやブレードサーバ等のサーバであってもよい。この場合、サーバは、送信元情報データベースの参照と検索、及びメッセージスレッドへの統合処理を実行し、最終的に統合されたメッセージスレッドの表示はユーザUの端末が表示する。これにより、ユーザUの端末で実行すべき処理が減るため、ユーザUの端末にかかる負荷を軽減することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 情報処理装置
10 記憶部
11 通信部
12 制御部
120 取得部
121 検索部
122 表示制御部
123 ロゴ取得部
【要約】
【課題】コミュニケーション結果の表示態様を改善する。
【解決手段】取得部120は、第1の種類のメッセージを取得する。検索部121は、複数の種類のメッセージそれぞれの送信元を示す複数の送信元情報のうち、種類が異なる二つの送信元情報を紐づけた送信元情報の組を保存する送信元情報データベースを参照して、第1の種類のメッセージの送信元である第1送信元を示す第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在するか否かを検索する。表示制御部122は、第1送信元情報に紐づけられた第2送信元情報が存在することを条件として、第1の種類のメッセージを、第2送信元情報を送信元とする第2の種類のメッセージを表示するメッセージスレッドと同一のメッセージスレッドに含めて表示部に表示させる。
【選択図】
図2