(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-29
(45)【発行日】2024-09-06
(54)【発明の名称】逆接防止保護回路、方法、電気化学装置及びエネルギー蓄積システム
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240830BHJP
H01M 10/42 20060101ALI20240830BHJP
H02H 7/18 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
H02J7/00 T
H01M10/42 P
H02H7/18
(21)【出願番号】P 2023517648
(86)(22)【出願日】2021-01-29
(86)【国際出願番号】 CN2021074506
(87)【国際公開番号】W WO2022057194
(87)【国際公開日】2022-03-24
【審査請求日】2023-03-15
(31)【優先権主張番号】202010988586.2
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520124888
【氏名又は名称】東莞新能安科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Dongguan Poweramp Technology Limited
【住所又は居所原語表記】No.1 Xinghui Road, Songshan Lake Park, Dongguan City, Guangdong Province, 523000, People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】柳 奇凡
【審査官】麻生 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-046618(JP,A)
【文献】特開2001-218373(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0180219(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
H01M 10/42
H02H 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気化学装置に適用される逆接防止保護回路であって、
第1検出ユニット、第2検出ユニット及び電池管理システムを含み、
前記第1検出ユニット及び前記第2検出ユニットは、何れも前記電気化学装置の外付けポート及び前記電池管理システムと電気的に接続され、前記第1検出ユニット及び前記第2検出ユニットは、前記外付けポートのパラメータを検出するために用いられ、
前記外付けポートと外部機器とが電気的に接続される場合に、前記第1検出ユニットは、前記外付けポートのパラメータに応じて第1検出信号を前記電池管理システムにさらに出力し、前記第2検出ユニットは、前記外付けポートのパラメータに応じて第2検出信号を前記電池管理システムにさらに出力し、
前記電池管理システムは、前記第1検出信号と前記第2検出信号とに基づいて、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接されているか否かを判定することを特徴とする逆接防止保護回路。
【請求項2】
前記電池管理システムは、前記第1検出信号の信号値が第1閾値よりも小さく、かつ、前記第2検出信号の信号値が第2閾値よりも大きい場合に、前記外付けポートが前記外部機器と正接していると判定し、
前記電池管理システムは、前記第1検出信号の信号値が第3閾値よりも大きく、かつ、前記第2検出信号の信号値が第4閾値よりも小さい場合に、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接していると判定し、
ここで、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さく、前記第3閾値は、前記第4閾値よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の逆接防止保護回路。
【請求項3】
前記第1検出ユニットは、増幅器を含み、前記増幅器の第1入力端子は、接地され、前記増幅器の第2入力端子は、第1抵抗を介して前記外付けポートの第1端と電気的に接続されて、前記外付けポートのパラメータを検出し、
また、前記増幅器の第2入力端子は、前記増幅器の出力端子と第2抵抗を介して電気的に接続され、前記増幅器の出力端子は、前記電池管理システムと電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の逆接防止保護回路。
【請求項4】
前記第2検出ユニットは、ダイオード、第3抵抗及び第4抵抗を含み、前記第3抵抗の第1端は接地され、前記第3抵抗の第2端は、第4抵抗の第1端に電気的に接続される。前記第4抵抗の第2端は、前記外付けポートの第1端に電気的に接続され、前記第4抵抗の第1端と前記第3抵抗の第2端との間のノードは、前記電池管理システムと電気的に接続され、前記ダイオードのカソードは、前記第4抵抗の第1端と前記第3抵抗の第2端との間のノードと電気的に接続され、前記ダイオードのアノードは接地されていることを特徴とする請求項3に記載の逆接防止保護回路。
【請求項5】
前記パラメータは、外付けポートの電圧を含み、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接しているときに、前記外付けポートは第1電圧を有し、前記外付けポートと前記外部機器とが正接しているときに、前記外付けポートは第2電圧を有することを特徴とする請求項1に記載の逆接防止保護回路。
【請求項6】
前記逆接防止保護回路は、電池セルユニットと前記外付けポートとの電力供給回路に電気的に接続されたスイッチユニットをさらに備え、前記スイッチユニットは、前記電力供給回路のオンまたはオフを制御することを特徴とする請求項2に記載の逆接防止保護回路。
【請求項7】
前記電池管理システムは、前記第1検出信号及び前記第2検出信号に基づいて、前記外付けポートと外部機器とが逆接したと判定した場合に、前記スイッチユニットに第1制御信号を出力して、前記スイッチユニットがオフするように駆動し、
前記電池管理システムは、前記第1検出信号及び前記第2検出信号に基づいて、前記外付けポートと外部機器とが正接していると判定した場合に、第2制御信号を前記スイッチユニットに出力し、前記スイッチユニットがオンするように駆動することを特徴とする請求項6に記載の逆接防止保護回路。
【請求項8】
前記電池管理システムは、マイクロ制御ユニットを備え、前記第1検出ユニットは、前記外付けポートのパラメータに応じて、前記マイクロ制御ユニットの第1ピンに第1検出信号を出力し、前記第2検出ユニットは、前記外付けポートのパラメータに応じて、前記マイクロ制御ユニットの第2ピンに第2検出信号を出力するように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の逆接防止保護回路。
【請求項9】
電気化学装置に適用される逆接防止保護方法であって、
前記逆接防止保護方法は、前記電気化学装置の外付けポートに外部機器が接続された際のパラメータを検出し、
前記外付けポートと前記外部機器とが電気的に接続される場合に、第1検出ユニット及び第2検出ユニットは、前記外付けポートのパラメータに応じて、それぞれ第1検出信号及び第2検出信号を電池管理システムに出力し、
前記電池管理システムは、前記第1検出信号と前記第2検出信号とに基づいて、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接しているか否かを判定することを特徴とする逆接防止保護方法。
【請求項10】
前記電池管理システムは、前記第1検出信号の信号値が第1閾値よりも小さく、かつ、前記第2検出信号の信号値が第2閾値よりも大きい場合に、前記外付けポートが前記外部機器と正接していると判定し、
前記電池管理システムは、前記第1検出信号の信号値が第3閾値よりも大きく、かつ、前記第2検出信号の信号値が第4閾値よりも小さい場合に、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接していると判定し、
ここで、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さく、前記第3閾値は、前記第4閾値よりも大きいことを特徴とする請求項9に記載の逆接防止保護方法。
【請求項11】
前記外付けポートと前記外部機器とが逆接していると判定された場合、前記電池管理システムは、スイッチユニットに第1制御信号を出力して、前記スイッチユニットがオフするように駆動し、
ここで、前記スイッチユニットは、電池セルユニットと前記外付けポートとの電力供給回路に電気的に接続され、前記スイッチユニットは、前記電力供給回路のオンまたはオフを制御することを特徴とする請求項10に記載の逆接防止保護方法。
【請求項12】
前記電池管理システムは、前記外付けポートと前記外部機器とが正接していると判定された場合、前記スイッチユニットに第2制御信号を出力し、前記スイッチユニットがオンするように駆動することを特徴とする請求項11に記載の逆接防止保護方法。
【請求項13】
前記パラメータは、外付けポートの電圧を含み、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接しているときに、前記外付けポートは第1電圧を有し、前記外付けポートと前記外部機器とが正接しているときに、前記外付けポートは第2電圧を有することを特徴とする請求項9に記載の逆接防止保護方法。
【請求項14】
電池セルユニットと、外付けポートと、請求項1~8の何れか一項に記載の前記逆接防止保護回路と、を備え、
前記逆接防止保護回路は、スイッチユニットをさらに備え、
前記スイッチユニットは、前記電池セルユニットと前記外付けポートとの電力供給回路に電気的に接続され、前記スイッチユニットは、前記電力供給回路のオンまたはオフを制御するために用いられることを特徴とする電気化学装置。
【請求項15】
エネルギー蓄積インバータと、請求項14に記載の前記電気化学装置とを、備え、
前記電気化学装置は、前記エネルギー蓄積インバータに電気的に接続されることを特徴とするエネルギー蓄積システム。
【請求項16】
前記エネルギー蓄積システムは、前記エネルギー蓄積インバータと電気的に接続された太陽光発電モジュールをさらに備えることを特徴とする請求項15に記載のエネルギー蓄積システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、電池技術分野に関し、特に、逆接防止保護回路、方法、電気化学装置、及び、エネルギー蓄積システムに関する。
【背景技術】
【0002】
太陽光発電インバータは、太陽電池(Photo voltaic cell、PV cell)が出力する直流エネルギーを電力変換技術により、電気系統と同周波数、同相、同振幅の交流電力に変換し、且つ電気系統に電力を送電することができる。実際の取付過程では、施工者の不適切な操作により、PV電池パネルの正負極端子を電池と逆接しやすく、電池にダメージを与える。従来では、一般的に、航空プラグ等の構造で出力端子の反転を防止している。しかし、航空プラグは高価であり、且つその接続信頼性が高くない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これに鑑みて、外付けポートのパラメータを検出することで検出信号を出力し、さらに外付けポートと外部機器とが反接したか否かを確定し、コストが低く、安全性能が高く、検出精度が高く、検出範囲が広い等の利点を有し、電池の安全安定性を著しく向上させることができる逆接防止保護回路、方法、電気化学装置、エネルギー蓄積システムの提供が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の実施形態に係る逆接防止保護回路は、電気化学装置に適用され、且つ第1検出ユニット、第2検出ユニット及び電池管理システムを含む。前記第1検出ユニット及び前記第2検出ユニットは、何れも前記電気化学装置の外付けポート及び前記電池管理システムと電気的に接続され、前記第1検出ユニット及び前記第2検出ユニットは、前記外付けポートのパラメータを検出するために用いられる。前記外付けポートと外部機器とが電気的に接続される場合に、前記第1検出ユニットは、前記外付けポートのパラメータに応じて第1検出信号を前記電池管理システムにさらに出力し、前記第2検出ユニットは、前記外付けポートのパラメータに応じて第2検出信号を前記電池管理システムにさらに出力し、前記電池管理システムは、前記第1検出信号と前記第2検出信号とに基づいて、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接されているか否かを判定する。本願の実施形態によれば、前記第1検出ユニット及び第2検出ユニットにより外付けポートのパラメータをリアルタイムに検出し、且つ第1検出信号及び第2検出信号をそれぞれ電池管理システムに出力することにより、第1検出信号及び第2検出信号に基づいて外付けポートと外部機器とが逆接しているか否かを判定することができ、外付けポートへの逆接問題を精度よく認識でき、コストが安く、安全性能が高く、検出精度が高く、検出範囲が広い等の利点を有し、電池の安全安定性を著しく向上させることができる。
【0005】
本願の幾つかの態様によれば、前記電池管理システムは、前記第1検出信号の信号値が第1閾値よりも小さく、かつ、前記第2検出信号の信号値が第2閾値よりも大きい場合に、前記外付けポートが前記外部機器と正接していると判定する。前記電池管理システムは、前記第1検出信号の信号値が第3閾値よりも大きく、かつ、前記第2検出信号の信号値が第4閾値よりも小さい場合に、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接していると判定する。ここで、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さく、前記第3閾値は、前記第4閾値よりも大きい。これにより、前記電池管理システムは、第1検出信号及び第2検出信号に基づいて、外付けポートと外部機器とが逆接したか否かを確定することができ、電池の安全安定性を著しく向上させることができる。
【0006】
本願の幾つかの態様によれば、前記第1検出ユニットは、増幅器を含み、前記増幅器の第1入力端子は、接地され、前記増幅器の第2入力端子は、第1抵抗を介して前記外付けポートの第1端と電気的に接続されて、前記外付けポートのパラメータを検出し、また、前記増幅器の第2入力端子は、前記増幅器の出力端子と第2抵抗を介して電気的に接続され、前記増幅器の出力端子は、前記電池管理システムと電気的に接続される。前記外付けポートに前記増幅器を接続することにより、前記外付けポートのパラメータを検出し、且つ前記パラメータに基づいて外付けポートと外部機器とが逆接したか否かを判断する。
【0007】
本願の幾つかの態様によれば、前記第2検出ユニットは、ダイオード、第3抵抗及び第4抵抗を含み、前記第3抵抗の第1端は接地され、前記第3抵抗の第2端は、第4抵抗の第1端に電気的に接続される。前記第4抵抗の第2端は、前記外付けポートの第1端に電気的に接続され、前記第4抵抗の第1端と前記第3抵抗の第2端との間のノードは、前記電池管理システムと電気的に接続され、前記ダイオードのカソードは、前記第4抵抗の第1端と前記第3抵抗の第2端との間のノードと電気的に接続され、前記ダイオードのアノードは接地されている。
【0008】
本願の幾つかの態様によれば、前記パラメータは、外付けポートの電圧を含み、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接しているときに、前記外付けポートは第1電圧を有し、前記外付けポートと前記外部機器とが正接しているときに、前記外付けポートは第2電圧を有する。
【0009】
本願の幾つかの態様によれば、前記逆接防止保護回路は、電池セルユニットと前記外付けポートとの電力供給回路に電気的に接続されたスイッチユニットをさらに備え、前記スイッチユニットは、前記電力供給回路のオンまたはオフを制御する。
【0010】
本願の幾つかの態様によれば、前記電池管理システムは、前記第1検出信号及び前記第2検出信号に基づいて、前記外付けポートと外部機器とが逆接したと判定した場合に、前記スイッチユニットに第1制御信号を出力して、前記スイッチユニットがオフするように駆動し、前記電池管理システムは、前記第1検出信号及び前記第2検出信号に基づいて、前記外付けポートと外部機器とが正接していると判定した場合に、第2制御信号を前記スイッチユニットに出力し、前記スイッチユニットがオンするように駆動する。これにより、前記外付けポートに逆接の問題がある場合、前記電池管理システムは、スイッチユニットをオフさせるように制御し、電池の安全性をタイムリーに保護することができる。また、前記電池管理システムは、前記外付けポートと外部機器とが正接している場合に、スイッチユニットがオンするように制御し、電池を正常的に充放電させることができる。
【0011】
本願の幾つかの態様によれば、前記電池管理システムは、マイクロ制御ユニットを備え、前記第1検出ユニットは、前記外付けポートのパラメータに応じて、前記マイクロ制御ユニットの第1ピンに第1検出信号を出力し、前記第2検出ユニットは、前記外付けポートのパラメータに応じて、前記マイクロ制御ユニットの第2ピンに第2検出信号を出力するように構成されている。
【0012】
また、本願の実施形態は、電気化学装置に適用される逆接防止保護方法を提供している。前記逆接防止保護方法は、前記電気化学装置の外付けポートに外部機器が接続された際のパラメータを検出し、前記外付けポートと前記外部機器とが電気的に接続される場合に、第1検出ユニット及び第2検出ユニットは、前記外付けポートのパラメータに応じて、それぞれ第1検出信号及び第2検出信号を電池管理システムに出力する。前記電池管理システムは、前記第1検出信号と前記第2検出信号とに基づいて、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接しているか否かを判断する。従って、本願実施形態おける電池管理システムは、第1検出信号及び第2検出信号に基づいて、外付けポートと外部機器とが逆接しているか否かを判定することができ、外付けポートへの逆接問題を精度よく認識でき、コストが低く、安全性能が高く、検出精度が高く、検出範囲が広い等の利点を有し、電池の安全安定性を著しく向上させることができる。
【0013】
本願の幾つかの態様によれば、前記電池管理システムは、前記第1検出信号の信号値が第1閾値よりも小さく、かつ、前記第2検出信号の信号値が第2閾値よりも大きい場合に、前記外付けポートが前記外部機器と正接していると判定する。前記電池管理システムは、前記第1検出信号の信号値が第3閾値よりも大きく、かつ、前記第2検出信号の信号値が第4閾値よりも小さい場合に、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接していると判定する。ここで、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも小さく、前記第3閾値は、前記第4閾値よりも大きい。
【0014】
本願幾つかの態様によれば、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接していると判定された場合、前記電池管理システムは、スイッチユニットに第1制御信号を出力して、前記スイッチユニットがオフするように駆動し、ここで、前記スイッチユニットは、電池セルユニットと前記外付けポートとの電力供給回路に電気的に接続され、前記スイッチユニットは、前記電力供給回路のオンまたはオフを制御する。
【0015】
本願の幾つかの態様によれば、前記電池管理システムは、前記外付けポートと前記外部機器とが正接していると判定された場合、前記スイッチユニットに第2制御信号を出力し、前記スイッチユニットがオンするように駆動する。
【0016】
本願の幾つかの態様によれば、前記パラメータは、外付けポートの電圧を含み、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接しているときに、前記外付けポートは第1電圧を有し、前記外付けポートと前記外部機器とが正接しているときに、前記外付けポートは第2電圧を有する。
【0017】
また、本発明の実施形態は、電池セルユニットと、外付けポートと、上記のような逆接防止保護回路と、を備える電気化学装置を提供している。前記スイッチユニットは、前記電池セルユニットと前記外付けポートとの電力供給回路に電気的に接続され、前記スイッチユニットは、前記電力供給回路のオンまたはオフを制御するために用いられる。
【0018】
また、本発明の実施形態は、エネルギー蓄積インバータと、前記エネルギー蓄積インバータに電気的に接続された前記電気化学装置とを備えるエネルギー蓄積システムを提供する。
【0019】
本願の幾つかの態様によれば、前記エネルギー蓄積システムは、前記エネルギー蓄積インバータと電気的に接続された太陽光発電モジュールをさらに備える。
【発明の効果】
【0020】
本願の実施形態に係る逆接防止保護回路、方法、電気化学装置及びエネルギー蓄積システムは、外付けポートのパラメータを検出することで逆接の問題の有無を判定し、且つ外付けポートと外部機器とが逆接したときに検出信号を電池管理システムに出力する。これにより、本願の実施形態が提供する逆接保護回路、方法及び電気化学装置は、コストが低く、安全性能が高く、検出精度が高く、検出範囲が広く、電池の安全安定性を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本願の一実施形態による電気化学装置のブロック図である。
【
図2】
図1における充電器検出回路の好適な実施形態の回路図である。
【
図3】本願の一実施形態による充電器検出方法のフローチャートである。
【0022】
以下の具体的な実施形態では、上記の図面に関連して本発明をさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本願実施例における図面を合わせて、本願実施例における技術案を明確且つ全体的に説明するが、ここで述べる実施例は、あらゆる実施例ではなく、本願の一部の実施例に過ぎないことは明らかである。
【0024】
図1に示すように、
図1は、本願の好適な実施形態による電気化学装置100のブロック図である。前記電気化学装置100は、外部機器200と電気的に接続されることが可能である。
【0025】
前記電気化学装置100は、逆接防止保護回路10、電池セルユニット20及び外付けポート30を備えている。本願の実施形態において、前記外付けポート30は、前記外部機器200と電気的に接続するためのものである。前記逆接防止保護回路10は、前記外付けポート30と前記外部機器200とが正接または逆接していることを検出及び認識するために、前記外付けポート30に電気的に接続されている。
【0026】
本願実施形態における前記外部機器200は、太陽光発電(photo voltaic,PV)モジュール210及びエネルギー蓄積インバータ(power conversion system)220を含んでもよく、前記太陽光発電モジュール210は、前記エネルギー蓄積インバータ220に電気的に接続されている。
【0027】
本願の実施形態において、前記逆接防止保護回路10は、第1検出ユニット12、第2検出ユニット14、電池管理システム(battery management system,BMS)16、及びスイッチユニット18を備える。
【0028】
具体的には、前記第1検出ユニット12及び前記第2検出ユニット14は、いずれも前記電気化学装置100の外付けポート30及び前記電池管理システム16に電気的に接続するためのものであり、これにより、前記第1検出ユニット12及び第2検出ユニット14は、前記外付けポート30が前記外部機器200に電気的に接続されたときに前記外付けポート30のパラメータを検出することができる。
【0029】
なお、本願の実施形態において、前記外付けポート30のパラメータは、電圧値であることが可能である。
【0030】
本願の幾つかの態様において、前記外付けポート30が前記外部機器200と電気的に接続されている場合に、前記第1検出ユニット12は、前記外付けポート30のパラメータに基づいて、第1検知信号を前記電池管理システム16に出力することができる。前記第2検出ユニット14は、前記外付けポート30のパラメータに基づいて、第2検出信号を前記電池管理システム16に出力することができる。
【0031】
従って、本願の実施形態における前記電池管理システム16は、前記第1検出信号と前記第2検出信号とに基づいて、前記外付けポート30が前記外部機器200と逆接しているか否かを判断することができる。
【0032】
具体的には、前記電気化学装置100の外付けポート30が前記外部機器200と電気的に接続される場合に、前記第1検出ユニット12及び前記第2検出ユニット14は、前記外付けポート30のパラメータを検出し、このとき、前記第1検出ユニット12は、前記外付けポート30の逆接電圧を反比例に縮小して、且つ演算処理後の信号を前記電池管理システム16に転送し、即ち、前記第1検出ユニット12は、前記外付けポート30のパラメータに基づいて、第1検出信号を前記電池管理システム16に出力することができる。また、前記第2検出ユニット14は、前記外付けポート30のパラメータに基づいて、第2検出信号を前記電池管理システム16に出力することもできる。このとき、前記第1検出信号の信号値が第1閾値よりも大きく、且つ、前記第2検出信号の信号値が第2閾値よりも小さい場合に、前記電池管理システム16は、前記外付けポート30と前記外部機器200とが逆接していると判定する。前記第1検出信号の信号値が第1閾値よりも小さく、且つ、前記第2検出信号の信号値が第2閾値よりも大きい場合に、前記電池管理システム16は、前記外付けポート30と前記外部機器200とが正接していると判定する。
【0033】
前記スイッチユニット18は、前記電池セルユニット20と前記外付けポート30との給電回路に電気的に接続されて、前記給電回路のオンまたはオフを制御する。
【0034】
具体的には、前記外付けポート30と前記外部機器200とが逆接している場合に、前記電池管理システム16は、第1制御信号を前記スイッチユニット18に出力して、前記スイッチユニット18がオフされるように駆動する。前記外付けポート30と前記外部機器200とが正接している場合に、前記電池管理システム16は、第2制御信号を前記スイッチユニット18に出力して、前記スイッチユニット18がオンされるように駆動する。これにより、前記逆接防止保護回路10は、前記外付けポート30の接続状態に基づいて、対応する前記スイッチユニット18の状態を制御し、さらに前記電池セルユニット20の充放電を制御することができる。
【0035】
本願の実施形態で述べる「正接」とは、前記外付けポート30の正極端子P1+には前記外部機器200の正極端子P2+が電気的に接続され、前記外付けポート30の負極端子P1-には前記外部機器200の負極端子P2-が電気的に接続されることを意味する。
【0036】
また、本願の実施形態で述べる「逆接」とは、前記外付けポート30の正極端子P1+には前記外部機器200の負極端子P2-が電気的に接続され、前記外付けポート30の負極端子P1-には前記外部機器200の正極端子P2+が電気的に接続されることを意味する。
【0037】
図2に示すように、
図2は本願の好適な実施形態による電気化学装置100の回路図である。
【0038】
前記電池管理システム16は、マイクロ制御ユニットU1を含んでもよい。ここで、前記マイクロ制御ユニットU1は、第1ピン1、第2ピン2、第3ピン3及び第4ピン4を含んでもよい。
【0039】
本願の実施形態において、前記第1検出ユニット12は、増幅器U2及び7つの抵抗R1-R7を含む。
【0040】
前記増幅器U2の第2入力端子は、順次に4つの抵抗R1~R4を介して、前記外付けポート30の正極端子P1+と電気的に接続されて、前記外付けポート30のパラメータを検出する。前記増幅器U2の第2入力端子は、抵抗R5を介して、さらに前記増幅器U2の出力端子に電気的に接続される。前記増幅器U2の出力端子は、前記マイクロ制御ユニットU1の第1ピン1に電気的に接続され、前記増幅器U2の出力端子は、抵抗R6を介してさらに接地されている。前記増幅器U2の第1入力端子は、抵抗R7を介して接地されている。前記増幅器U2の電源端子は電源V1に電気的に接続され、前記増幅器U2の接地端子は接地されている。
【0041】
本願の実施形態において、前記第2検出ユニット14は、5つの抵抗R8~R12と、コンデンサーC1と、ダイオードD1と、を含む。
【0042】
前記抵抗R8の第1端は接地され、前記抵抗R8の第2端は、順次に、前記抵抗R9~R11を介して、前記外付けポート30の正極端子P1+に電気的に接続されて、前記外付けポート30のパラメータを検出する。前記抵抗R8の第2端と前記抵抗R9との間のノードは、抵抗R12を介して、前記マイクロ制御ユニットU1の第2ピン2に電気的に接続される。前記コンデンサーC1の第1端は、前記ダイオードのアノードに電気的に接続され、前記コンデンサーC1の第2端は、前記抵抗R8の第2端と前記抵抗R9との間のノードに電気的に接続される。前記ダイオードD1のカソードは、前記抵抗R12を介して、前記抵抗R8の第2端と前記抵抗R9との間のノードに電気的に接続され、前記ダイオードのアノードは接地されている。これにより、前記ダイオードD1は、前記電池管理システム16及び電池セルユニット20が前記外付けポート30に逆接される時に逆電圧によって損害されることを防止することができる。
【0043】
前記スイッチユニット18は、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2を含む。前記第1スイッチQ1の第1端は、前記マイクロ制御ユニットU1の第3ピン3に電気的に接続され、前記第1スイッチQ1の第2端は、前記電池セルユニット20の第1端B+とヒューズを介して電気的に接続され、第1スイッチQ1の第3端は、前記外付けポートの正極端子P1+と電気的に接続される。前記第2スイッチQ2の第1端は、前記マイクロ制御ユニットU1の第4ピン4と電気的に接続され、前記第2スイッチQ2の第2端は、前記電池セルユニット20の第1端B+とヒューズを介して電気的に接続され、前記第2スイッチQ2の第3端は、抵抗R13を介して前記外付けポートの正極端子P1+と電気的に接続される。前記電池セルユニット20の第2端B-は、前記外付けポート30の負極端子P1-と電気的に接続される。
【0044】
本願の実施形態における前記第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2は、NMOS電界効果トランジスタであってもよく、前記第1スイッチQ1と前記第2スイッチQ2の第1端、第2端及び第3端は、それぞれ前記NMOS電界効果トランジスタのゲート、ドレイン及びソースであってもよい。他の好適な実施形態において、前記第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2は、他の電子スイッチ、例えばNPN型トランジスタであってもよい。
【0045】
本願の実施形態では、前記外付けポート30と前記外部機器200とが正接している場合には、例えば、前記外付けポート30の正極端子P+が、負極端子P-に対して+500Vであり、前記増幅器U2の第1入力端子の電圧をVIN+と記し、前記増幅器U2の出力端子の電圧をVOと記し、前記増幅器U2の第2入力端子の電圧をVIN-と記し、前記抵抗R1~R4を流れる電流をI1と記し、前記抵抗R5を流れる電流をI2と記し、前記抵抗R1~R5の抵抗値をそれぞれR1~R5と記す。
【0046】
演算増幅器入力の仮想短絡原理(virtual short principle)によれば、VIN+=VIN-=0Vとなる。これにより、電流I1=(500V-VIN-)/(R1+R2+R3+R4)=500V/(R1+R2+R3+R4)となる。
【0047】
演算増幅器入力の仮想短絡原理によれば、I1=I2となる。
【0048】
これにより、(VIN-(-VO))/R5=500V/(R1+R2+R3+R4)を得ることができる。即ち、VО=-500V/(R1+R2+R3+R4)×R5を導出することができる。
【0049】
前記増幅器U2の正電源が給電するため、前記増幅器U2の出力端子は0Vよりも大きいでなければならない。従って、前記外付けポート30と前記外部機器200とが正接し、且つ前記外付けポート30の正極端子P+が、負極端子P-に対して正電圧である場合には、前記増幅器U2の出力端子が出力する電圧VОは0Vとなるが、このときの前記増幅器U2の出力端子の出力電圧は、第1閾値k1よりも小さい。ここで、0V<k1<0.5V、即ち、前記マイクロ制御ユニットの第1ピン1が受信した検出信号は、0Vとなる。
【0050】
次に、前記外付けポート30と前記外部機器200とが正接する場合、例えば、前記外付けポート30の正極端子P+は、負極端子P-に対して+500Vであり、前記マイクロ制御ユニットU1の第2ピン2の電圧をVIと記し、前記抵抗R8~R11の抵抗値をそれぞれR8~R11と記す。このとき、前記電圧VI=500V×R8/(R8+R9+R10+R11))を導き出すことができ、即ち、この時の前記マイクロ制御ユニットU1の第2ピン2の電圧VIは、第2閾値k2よりも大きくてもよく、ここで、0V<k2<5V。即ち、このときの前記マイクロ制御ユニットU1の第2ピン2は、電圧値が500V×R8/(R8+R9+R10+R11)である電圧を検出することができる。
【0051】
従って、前記第1検出信号の信号値が第1閾値k1より小さい、且つ、前記第2検出信号の信号値が第2閾値k2より大きい場合には、前記マイクロ制御ユニットU1は、前記外付けポート30と前記外部機器200とが正接していると判断する。なお、一代替実施形態として、前記第1閾値k1は、前記第2閾値k2よりも小さくてもよい。
【0052】
本願の実施形態において、前記外付けポート30と前記外部機器200とが逆接する場合、例えば、前記外付けポート30の正極端子P+は、負極端子P-に対して-500Vである。
【0053】
演算増幅器入力の仮想短絡原理によれば、VIN+=VIN-=0Vとなる。これにより、電流I1=(-500V-VIN-)/(R1+R2+R3+R4)=-500V/(R1+R2+R3+R4))となる。
【0054】
演算増幅器入力の仮想短絡原理によれば、I1=I2となる。
【0055】
これにより、(VIN-(-VO))/R5=-500V/(R1+R2+R3+R4)を得ることができる。即ち、VO=500V/(R1+R2+R3+R4)×R5を導き出すことができる。
【0056】
前記増幅器U2の出力端子の電圧は、500V/(R1+R2+R3+R4)×R5である。従って、前記外付けポート30と前記外部機器200とが逆接する場合、前記マイクロ制御ユニットの第1ピン1が受信した電圧は、500V/(R1+R2+R3+R4)×R5である。即ち、このときの前記マイクロ制御ユニットU1の第1ピン1の電圧は、第3閾値k3よりも大きくてもよく、ここで、0V<k3<5Vである。次に、前記外付けポート30と前記外部機器200とが逆接する場合、例えば、前記外付けポート30の正極端子P+は、負極端子P-に対して-500Vとなる。このとき、前記マイクロ制御ユニットU1の第2ピン2の電圧は0Vであり、かつ、第4閾値k4より小さくなる。ここで、0V<k4<0.5Vである。即ち、このときの前記マイクロ制御ユニットU1の第2ピン2は、電圧値が0Vである検出信号を検出することができる。
【0057】
従って、前記第1検出信号の信号値が第3閾値k3よりも大きく、かつ、前記第2検出信号の信号値が第4閾値k4より小さい場合には、前記マイクロ制御ユニットU1は、前記外付けポート30と前記外部機器200とが逆接していると判定する。なお、一代替実施形態として、前記第3閾値k3は、前記第4閾値k4よりも大きくてもよい。
【0058】
以下に、
図2に示す回路図を例に、本願の逆接防止保護回路及び電気化学装置の動作原理について説明する。
【0059】
使用する時に、前記外付けポート30と前記外部機器200とが正接する場合に、このとき、前記外付けポート30の正極端子P+は、負極端子P-に対して+500Vであり、次に、前記増幅器U2は、前記電圧を反比例に縮小し、即ち、前記増幅器U2の出力端子は、前記マイクロ制御ユニットU1の第1ピン1に0V電圧を出力する。また、前記第2検出ユニット14は、出力電圧値が500V×R8/(R8+R9+R10+R11)の電圧を前記マイクロ制御ユニットU1の第2ピン2に出力する。これにより、前記マイクロ制御ユニットU1は、この2つの信号ピンが受信した検出信号に基づいて、前記外付けポート30と前記外部機器とが正接していると判定し、且つ第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2に制御信号を出力して、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2がオンされるように制御し、前記電池セルユニット20が充電状態に入るように制御することができる。
【0060】
さらに、前記外付けポート30と前記外部機器200とが逆接すれば、前記外付けポート30の正極端子P+は、負極端子P-に対して-500Vであり、次に、前記増幅器U2は、前記逆接電圧を反比例に縮小し、即ち、前記増幅器U2の出力端子は、前記マイクロ制御ユニットU1の第1ピン1に500V/(R1+R2+R3+R4)×R5の電圧を出力する。また、前記第2検出ユニット14は、電圧値が0Vである電圧信号を前記マイクロ制御ユニットU1の第2ピン2に出力する。これにより、前記マイクロ制御ユニットU1は、この2つの信号ピンが受信した検出信号に基づいて、前記外付けポート30と前記外部機器200とが逆接していると確定する。即ち、プリチャージとメインリレーを閉じてはいけない。前記電池管理システム16は、逆接故障を報知して、且つスイッチユニット18に制御信号を出力して、前記電池セルユニット20が充放電を停止するように制御し、高電圧が電池装置に印加されることによるシステムの破壊を防止し、電池装置の安全性を向上させることができる。
【0061】
図3に示すように、
図3は、本願の一実施形態による逆接防止保護方法のフローチャートである。前記逆接防止保護方法は、以下のステップを備える。
【0062】
ステップS31では、前記電気化学装置の外付けポートに外部機器が接続された際のパラメータを検出する。
【0063】
本願の実施形態では、電気化学装置の外付けポートには、前記第1検出ユニット及び第2検出ユニットが電気的に接続される。前記第1検出ユニット及び前記第2検出ユニットは、前記外付けポートに外部機器が電気的に接続されたときに、前記外部ポートのパラメータを検出するためのものである。前記外付けポートのパラメータは、外付けポートの電圧値であると理解できる。
【0064】
ステップS32では、前記外付けポートと前記外部機器とが電気的に接続されると、第1検出ユニット及び第2検出ユニットは、前記外付けポートのパラメータに基づいて、第1検出信号及び第2検出信号を電池管理システムにそれぞれ出力する。
【0065】
ステップS33では、電池管理システムは、前記第1検出信号及び前記第2検出信号に基づいて、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接しているか否かを判断する。
【0066】
本願の実施形態において、前記電池管理システムは、この2つの信号ピンが受信した検出信号に基づいて、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接しているか否かを確定することができる。即ち、プリチャージとメインリレーを閉じることなく、電池セルユニットが充放電を停止するように制御し、高電圧が電池装置に印加されることによるシステムの破壊を防止し、電池装置の安全性を向上させることができる。
【0067】
また、前記第1検出信号の信号値が第1閾値k1より小さく、且つ、第2検出信号の信号値が第2閾値k2よりも大きい場合に、前記電池管理システムは、前記外付けポートと前記外部機器とが正接していると判定する。ここで、0V<k1<0.5V、且つ0V<k2<5Vであり、前記第1検出信号の信号値が第3閾値k3より大きく、かつ前記第2検出信号の信号値が第4閾値k4より小さい場合に、前記外付けポートと前記外部機器とが逆接していると判定する。ここで、0V<k3<5V、且つ0V<k4<0.5Vである。
【0068】
本願の実施の形態において、前記外付けポート30と前記外部機器200とが正接すれば、前記電池セルユニット20が充電状態に入るように、制御信号をスイッチユニット18に出力する。
【0069】
本願の実施形態に係る逆接防止保護回路、方法及び電気化学装置は、外付けポートのパラメータを検出することで逆接の問題があるか否かを確定し、且つ外付けポートが外部機器と逆接したときに検出信号を電池管理システムに出力する。このように、本願の実施形態が開示する逆接防止保護回路、方法及び電気化学装置は、コストが低く、安全性能が高く、検出精度が高く、検出範囲が広く、電池の安全安定性を著しく向上させることができる。
【0070】
当業者は、以上の実施形態は、本願の技術提案を説明するのみに用いられ、本願を制限するものではなく、本願の実質的精神範囲内である限り、以上の実施形態を適当に修正する又は均等に置換することで得られたものも、本願の保護範囲内に属されると理解するべきである。
【符号の説明】
【0071】
100 電気化学装置
10 逆接防止保護回路
12 第1検出ユニット
14 第2検出ユニット
16 電池管理システム
18 スイッチユニット
20 電池セルユニット
30 外付けポート
U1 マイクロ制御ユニット
U2 増幅器
Q1~Q2 第1スイッチ乃至第2スイッチ
C1 コンデンサー
R1~R13 抵抗
D1 ダイオード
200 外部機器
210 太陽光発電モジュール
220 エネルギー蓄積インバータ