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特許7546808電子値札システムの通信方法、システム、コンピュータ機器および記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-29
(45)【発行日】2024-09-06
(54)【発明の名称】電子値札システムの通信方法、システム、コンピュータ機器および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 56/00 20090101AFI20240830BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20240830BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240830BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
H04W56/00 110
H04W56/00 130
H04W52/02 110
H04W72/0446
G07G1/01 301D
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2024064072
(22)【出願日】2024-04-11
【審査請求日】2024-04-11
(31)【優先権主張番号】202311006499.2
(32)【優先日】2023-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520367544
【氏名又は名称】漢朔科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hanshow Technology Co.Ltd.
【住所又は居所原語表記】Floor 4,Building 1 and Floor 7,Building 5,Jiaxing Guangfu Innovation Park,No.1288 Kanghe Road,Xiuzhou District,Jiaxing,Zhejiang 314031 CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】梁敏
(72)【発明者】
【氏名】吉亞平
(72)【発明者】
【氏名】陳庚鋒
(72)【発明者】
【氏名】張国鋒
(72)【発明者】
【氏名】王宇晶
(72)【発明者】
【氏名】張舉
(72)【発明者】
【氏名】姜起
【審査官】久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2010/016531(WO,A1)
【文献】特開2010-057128(JP,A)
【文献】特表2018-521528(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
G07G 1/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと、複数の基地局と、幾つかの電子値札とを含む電子値札システムの通信方法であって、
前記サーバが所定の信号送信周期と同期フレームの送信時間長に基づいて、各同期サブネットにおける基地局の最大収容数を決定することと、
前記サーバが前記基地局の最大収容数と基地局間のネットワークトポロジー構造に基づいて、前記複数の基地局を少なくとも1つの同期サブネットに構築することと、
前記サーバが各同期サブネットにおける全ての基地局の隣接関係に基づいて、対応する同期サブネットにおける各基地局のオフセット量を配置し、各基地局に前記オフセット量に基づいて前記所定の信号送信周期における同期フレーム送信時間を算出させることであって、同一の同期サブネットにおけるオフセット量がiである基地局が同期フレームを送信する開始時刻は、オフセット量がi-1である基地局が同期フレームを送信した終了時刻であり、同一の同期サブネットにおける最大オフセット量は、実際の基地局数+Mであることと、
各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信して、前記ターゲット同期フレームの時間オフセットに基づいて、ローカル同期フレームの送信時間を調整することであって、各基地局の同期チャネルにおけるアイドル時間とデータチャネルにおけるデータフレーム送信時間とが互いに重なることと、を含む
ことを特徴とする電子値札システムの通信方法。
【請求項2】
各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信した後、
同期外れ状態にある電子値札が同期チャネルで同期要求をランダムに送信し、前記同期要求を受信した基地局に同期応答信号を送信させることと、
前記同期外れ状態にある電子値札が前記同期応答信号に基づいて、同期チャネルで全ての基地局の同期フレームを受信できるウィンドウ期間を算出することと、
前記同期外れ状態にある電子値札が前記ウィンドウ期間に受信した全ての同期フレームの信号強度に基づいて同期基地局を特定し、前記同期基地局の同期フレームに基づいて同期状態に入ることと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の電子値札システムの通信方法。
【請求項3】
前記同期外れ状態にある電子値札が前記同期応答信号に基づいて、同期チャネルで全ての基地局の同期フレームを受信できるウィンドウ期間を算出することは、
前記同期外れ状態にある電子値札が前記同期応答信号におけるオフセット量がnである基地局の、同期フレームを次回に送信するまでの時間オフセット量に基づいて、ウィンドウ開始時刻を算出することと、
前記同期外れ状態にある電子値札が同期応答信号に含まれる最大オフセット量に基づいて、ウィンドウ終了時刻を算出することと、
前記同期外れ状態にある電子値札が前記ウィンドウ開始時刻と前記ウィンドウ終了時刻に基づいて、同期チャネルで全ての基地局の同期フレームを受信できるウィンドウ期間を得ることと、を含む
ことを特徴とする請求項2に記載の電子値札システムの通信方法。
【請求項4】
【請求項5】
【請求項6】
各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信した後、
同期外れ状態にある電子値札が同期チャネルで同期外れハートビートを送信し、前記同期外れハートビートを受信した少なくとも1つの基地局に前記同期外れハートビートと受信した前記同期外れハートビートの信号強度値をサーバに送信させることと、
前記サーバが、前記同期外れハートビートの最大信号強度値を受信した第1ターゲット基地局に非同期チャネルで非同期ブロードキャストを送信させるように制御することと、
前記同期外れ状態にある電子値札が前記非同期ブロードキャストに含まれる直近の所定の信号送信周期における同期フレームの送信時刻オフセット量に基づいて、同期チャネルで全ての基地局の同期フレームを受信できるウィンドウ期間を算出することと、
前記同期外れ状態にある電子値札が前記ウィンドウ期間に受信した全ての同期フレームの信号強度に基づいて同期基地局を特定し、前記同期基地局の同期フレームに基づいて同期状態に入ることと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の電子値札システムの通信方法。
【請求項7】
前記電子値札は、同期フレームを受信する、同期要求を送信する、同期応答信号を受信する、データフレームを受信する、同期外れハートビートを送信する、非同期ブロードキャストを受信する期間及びウィンドウ期間以外の時間にスリープ状態にある
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の電子値札システムの通信方法。
【請求項8】
前記同期フレームは、同期フレームのフレーム番号と、基地局のオフセット量と、現在の所定の信号送信周期にデータフレームがあるか否かを示す指示ビットと、現在の所定の信号送信周期にデータフレームを送信するチャネルと、同期フレームのフレーム内のパケット番号とを含む
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の電子値札システムの通信方法。
【請求項9】
基地局が次の所定の信号送信周期にデータフレームを送信しようとする場合、前記基地局がデータフレームを送信するデータチャネルとして、前記基地局またはサーバがアイドルデータチャネルプールから1つのターゲットチャネルを選択することと、
前記基地局が、前記ターゲットチャネルを次の所定の信号送信周期の送信同期フレームに割り当てることによって、前記基地局と同期する複数の電子値札に前記ターゲットチャネルにてデータフレームを受信させることと、
前記基地局がデータフレーム送信要求に応じて前記ターゲットチャネルを前記アイドルデータチャネルプールに解放することと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項8に記載の電子値札システムの通信方法。
【請求項10】
各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて同期チャネルにおけるアイドル時間を算出した後、
同期外れ状態にある基地局がサーバの制御により、所定の信号送信周期以外の期間内に同一店舗の他の基地局から送信された同期フレームを受信することと、
前記サーバが、前記同期外れ状態にある基地局により受信された全ての同期フレームの信号強度に基づいて、加入すべきターゲット同期サブネットを特定することであって、前記ターゲット同期サブネットは下記基地局数が最も多いサブネットであり、前記基地局数はサブネットにおける、送信された同期フレームが前記同期外れ状態にある基地局によって受信されるときの強度値が所定の閾値を超える基地局の数であることと、
前記サーバが前記ターゲット同期サブネットにおけるアイドルオフセット量に基づいて、前記同期外れ状態にある基地局にターゲットオフセット量を割り当るとともに、前記ターゲット同期サブネットにおけるネットワークトポロジー構造に基づいて、前記同期外れ状態にある基地局に上位基地局を割り当てることと、
前記同期外れ状態にある基地局が上位基地局から送信された同期フレームと前記ターゲットオフセット量に基づいて、前記ターゲット同期サブネットに加入することと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の電子値札システムの通信方法。
【請求項11】
前記サーバが前記ターゲット同期サブネットにおけるアイドルオフセット量に基づいて、前記同期外れ状態にある基地局にターゲットオフセット量を割り当てることは、
前記サーバが前記ターゲット同期サブネットにおける最小オフセット量と最大オフセット量との間に第1アイドルオフセット量が存在するか否かを判断することと、
前記サーバが、第1アイドルオフセット量が存在する場合、前記同期外れ状態にある基地局に前記第1アイドルオフセット量を割り当てることと、を含む
ことを特徴とする請求項10に記載の電子値札システムの通信方法。
【請求項12】
前記第1アイドルオフセット量が存在しない場合、前記最大オフセット量が最大収容数-1に等しいか否かを判断することと、
前記最大収容数-1に等しくない場合、前記最大オフセット量+1後の第2アイドルオフセット量を前記同期外れ状態にある基地局に割り当てることと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項11に記載の電子値札システムの通信方法。
【請求項13】
電子値札システムであって、
該電子値札システムは、サーバと、複数の基地局と、幾つかの電子値札とを含み、
前記サーバは、所定の信号送信周期と同期フレームの送信時間長に基づいて、各同期サブネットにおける基地局の最大収容数を決定するように構成され、
前記サーバは、前記基地局の最大収容数と基地局間のネットワークトポロジー構造に基づいて、前記複数の基地局を少なくとも1つの同期サブネットに構築するように構成され、
前記サーバは、各同期サブネットにおける全ての基地局の隣接関係に基づいて、対応する同期サブネットにおける各基地局のオフセット量を配置し、各基地局に前記オフセット量に基づいて前記所定の信号送信周期における同期フレーム送信時間を算出させるように構成され、ただし、同一の同期サブネットにおけるオフセット量がiである基地局が同期フレームを送信する開始時刻は、オフセット量がi-1である基地局が同期フレームを送信した終了時刻であり、同一の同期サブネットにおける最大オフセット量は、実際の基地局数+Mであり、
各基地局は、前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信して、前記ターゲット同期フレームの時間オフセットに基づいて、ローカル同期フレームの送信時間を調整するように構成され、ただし、各基地局の同期チャネルにおけるアイドル時間とデータチャネルにおけるデータフレーム送信時間とが互いに重なる
ことを特徴とする電子値札システム。
【請求項14】
前記電子値札は、リスニングフレーム周期にウェイクアップして同期基地局によって送信された同期フレームを受信するとともに、前記同期フレームに基づいてローカルのローカル時間を調整する
ことを特徴とする請求項13に記載の電子値札システム。
【請求項15】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含むコンピュータ機器において、
前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行すると、請求項1に記載の方法のステップが実現される
ことを特徴とするコンピュータ機器。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶されている読み取り可能な記憶媒体において、
前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、請求項1に記載の方法のステップが実現される
ことを特徴とする読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の技術分野に関し、具体的には、電子値札システムの通信方法、システム、コンピュータ機器および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
電子値札は、棚に置かれ、従来の紙値札を代替可能な電子表示装置であり、各電子棚値札(Electronic Shelf Label、ESL)は、有線または無線ネットワークを介してショッピングモールのコンピュータデータベースに繋がるとともに、最新の商品価格を電子棚値札上の画面で表示し、電子値札システムは、複数の無線基地局を含むネットワークシステムである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の電子値札システムの通信ネットワークは、非同期ネットワークであり、即ち、全ての無線アクセスポイント(Wireless Access Point、基地局)の間は、非同期であり、非同期ネットワークの設計が簡単で、タイミングデバイスに対する要求が低く、回路設計の要求も低いが、非同期ネットワークに基づく通信方法は、チャネルリソースが制限されるため、複数の基地局が同時に動作する必要がある場合、相互干渉の問題が存在し、電子値札システムの通信安定性が低下する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従来技術に存在する欠点に対して、本発明により提供される電子値札システムの通信方法、システム、コンピュータ機器および記憶媒体は、従来技術における電子値札システムの通信方法による複数の基地局の同時に動作する時に存在する相互干渉という問題を解決し、本発明は、基地局間のネットワークトポロジー構造と決定された各同期サブネットにおける基地局の最大収容数とによって、少なくとも1つの同期サブネットが構築され、各基地局の対応する同期サブネットにおけるオフセット量に基づいて各基地局に同期チャネルにおける同期フレーム時間を割り当て、全ての基地局から送信された同期フレームが時間的に集中的でかつ隣接的な特徴を形成するようにし、各基地局がそれぞれの同期フレーム送信時間およびデータ送信時間を有することを確保し、複数の基地局が同時に動作することによる相互干渉の問題を防止するだけではなく、電子値札のリスニングフレーム周期を短縮し、電子値札の消費電力を低減することができる。
【0005】
第1の態様により、本発明は、サーバと、複数の基地局と、幾つかの電子値札とを含む電子値札システムの通信方法を提供し、前記方法は、前記サーバが所定の信号送信周期と同期フレームの送信時間長に基づいて、各同期サブネットにおける基地局の最大収容数を決定することと、前記サーバが前記基地局の最大収容数と基地局間のネットワークトポロジー構造に基づいて、前記複数の基地局を少なくとも1つの同期サブネットに構築することと、前記サーバが各同期サブネットにおける全ての基地局の隣接関係に基づいて、対応する同期サブネットにおける各基地局のオフセット量を配置し、各基地局に前記オフセット量に基づいて前記所定の信号送信周期における同期フレーム送信時間を算出させることであって、同一の同期サブネットにおけるオフセット量がiである基地局が同期フレームを送信する開始時刻は、オフセット量がi-1である基地局が同期フレームを送信した終了時刻であり、同一の同期サブネットにおける最大オフセット量は、実際の基地局数+Mであることと、各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信して、前記ターゲット同期フレームの時間オフセットに基づいて、ローカル同期フレームの送信時間を調整することであって、各基地局の同期チャネルにおけるアイドル時間とデータチャネルにおけるデータフレーム送信時間とが互いに重なることと、を含む。
【0006】
また、各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信した後、前記方法は、同期外れ状態にある電子値札が同期チャネルで同期要求をランダムに送信し、前記同期要求を受信した基地局に同期応答信号を送信させることと、前記同期外れ状態にある電子値札が前記同期応答信号に基づいて、同期チャネルで全ての基地局の同期フレームを受信できるウィンドウ期間を算出することと、前記同期外れ状態にある電子値札が前記ウィンドウ期間に受信した全ての同期フレームの信号強度に基づいて同期基地局を特定し、前記同期基地局の同期フレームに基づいて同期状態に入ることと、をさらに含む。
【0007】
また、前記同期外れ状態にある電子値札が前記同期応答信号に基づいて、同期チャネルで全ての基地局の同期フレームを受信できるウィンドウ期間を算出することは、前記同期外れ状態にある電子値札が前記同期応答信号におけるオフセット量がnである基地局の、同期フレームを次回に送信するまでの時間オフセット量に基づいてウィンドウ開始時刻を算出することと、前記同期外れ状態にある電子値札が同期応答信号に含まれる最大オフセット量に基づいて、ウィンドウ終了時刻を算出することと、前記同期外れ状態にある電子値札が前記ウィンドウ開始時刻と前記ウィンドウ終了時刻に基づいて、同期チャネルで全ての基地局の同期フレームを受信できるウィンドウ期間を得ることと、を含む。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
また、各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信した後、前記方法は、同期外れ状態にある電子値札が同期チャネルで同期外れハートビートを送信し、前記同期外れハートビートを受信した少なくとも1つの基地局に前記同期外れハートビートと受信した前記同期外れハートビートの信号強度値をサーバに送信させることと、前記サーバが前記同期外れハートビートの最大信号強度値を受信した第1ターゲット基地局に非同期チャネルで非同期ブロードキャストを送信させるように制御することと、前記同期外れ状態にある電子値札が前記非同期ブロードキャストに含まれる直近の所定の信号送信周期における同期フレームの送信時刻オフセット量に基づいて、同期チャネルで全ての基地局の同期フレームを受信できるウィンドウ期間を算出することと、前記同期外れ状態にある電子値札が前記ウィンドウ期間に受信した全ての同期フレームの信号強度に基づいて同期基地局を特定し、前記同期基地局の同期フレームに基づいて同期状態に入ることとをさらに含む。
【0013】
また、前記電子値札は、同期フレームを受信する、同期要求を送信する、同期応答信号を受信する、データフレームを受信する、同期外れハートビートを送信する同期ブロードキャストを受信する期間及びウィンドウ期間以外の時間にスリープ状態にある。
【0014】
また、前記同期フレームは、同期フレームのフレーム番号と、基地局のオフセット量と、現在の所定の信号送信周期にデータフレームがあるか否かを示す指示ビットと、現在の所定の信号送信周期にデータフレームを送信するチャネルと、同期フレームのフレーム内のパケット番号とを含む。
【0015】
また、前記方法は、基地局が次の所定の信号送信周期にデータフレームを送信しようとする場合、前記基地局がデータフレームを送信するデータチャネルとして、前記基地局またはサーバがアイドルデータチャネルプールから1つのターゲットチャネルを選択することと、前記基地局が前記ターゲットチャネルを次の所定の信号送信周期の送信同期フレームに割り当てることによって、前記基地局と同期する複数の電子値札に前記ターゲットチャネルにてデータフレームを受信させることと、前記基地局がデータフレーム送信要求に応じて前記ターゲットチャネルを前記アイドルデータチャネルプールに解放することと、をさらに含む。
【0016】
また、各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて同期チャネルにおけるアイドル時間を算出した後、前記方法は、同期外れ状態にある基地局がサーバの制御により、所定の信号送信周期以外の周期内に同一店舗の他の基地局から送信された同期フレームを受信することと、前記サーバが前記同期外れ状態にある基地局により受信された全ての同期フレームの信号強度に基づいて、加入すべきターゲット同期サブネットを特定することと、前記サーバが前記ターゲット同期サブネットにおけるアイドルオフセット量に基づいて、前記同期外れ状態にある基地局にターゲットオフセット量を割り当てるとともに、前記ターゲット同期サブネットにおけるネットワークトポロジー構造に基づいて、前記同期外れ状態にある基地局に上位基地局を割り当てることと、前記同期外れ状態にある基地局が上位基地局から送信された同期フレームと前記ターゲットオフセット量に基づいて、前記ターゲット同期サブネットに加入することと、をさらに含む。
【0017】
また、前記サーバが前記ターゲット同期サブネットにおけるアイドルオフセット量に基づいて、前記同期外れ状態にある基地局にターゲットオフセット量を割り当てることは、前記サーバが前記ターゲット同期サブネットにおける最小オフセット量と最大オフセット量との間に第1アイドルオフセット量が存在するか否かを判断することと、前記サーバが第1アイドルオフセット量が存在する場合、前記同期外れ状態にある基地局に前記第1アイドルオフセット量を割り当てることと、を含む。
【0018】
また、前記方法は、前記第1アイドルオフセット量が存在しない場合、前記最大オフセット量が最大収容数-1に等しいか否かを判断することと、前記最大収容数-1に等しくない場合、前記最大オフセット量+1後の第2アイドルオフセット量を前記同期外れ状態にある基地局に割り当てることと、をさらに含む。
【0019】
第2の態様により、本発明は、電子値札システムを提供し、該電子値札システムは、サーバと、複数の基地局と、幾つかの電子値札とを含み、前記サーバは、所定の信号送信周期と同期フレームの送信時間長に基づいて、各同期サブネットにおける基地局の最大収容数を決定するように構成され、前記サーバは、前記基地局の最大収容数と基地局間のネットワークトポロジー構造に基づいて、前記複数の基地局を少なくとも1つの同期サブネットに構築するように構成され、前記サーバは、各同期サブネットにおける全ての基地局の隣接関係に基づいて、対応する同期サブネットにおける各基地局のオフセット量を配置するように構成され、各基地局に前記オフセット量に基づいて前記所定の信号送信周期における同期フレーム送信時間を算出させ、ただし、同一の同期サブネットにおけるオフセット量がiである基地局が同期フレームを送信する開始時刻は、オフセット量がi-1である基地局が同期フレームを送信した終了時刻であり、同一の同期サブネットにおける最大オフセット量は、実際の基地局数+Mであり、各基地局は、前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信して、前記ターゲット同期フレームの時間オフセットに基づいて、ローカル同期フレームの送信時間を調整するように構成され、ただし、各基地局の同期チャネルにおけるアイドル時間とデータチャネルにおけるデータフレーム送信時間とが互いに重なることを特徴とする。
【0020】
本実施例において、前記電子値札は、リスニングフレーム周期にウェイクアップして同期基地局によって送信された同期フレームを受信するとともに、前記同期フレームに基づいてローカルのローカル時間を調整する。
【0021】
第3の態様により、本発明の実施例は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含むコンピュータ機器であって、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する場合、前記サーバが所定の信号送信周期と同期フレームの送信時間長に基づいて、各同期サブネットにおける基地局の最大収容数を決定するステップと、前記サーバが前記基地局の最大収容数と基地局間のネットワークトポロジー構造に基づいて、前記複数の基地局を少なくとも1つの同期サブネットに構築するステップと、前記サーバが各同期サブネットにおける全ての基地局の隣接関係に基づいて、対応する同期サブネットにおける各基地局のオフセット量を配置し、各基地局に前記オフセット量に基づいて前記所定の信号送信周期における同期フレーム送信時間を算出させるステップであって、同一の同期サブネットにおけるオフセット量がiである基地局が同期フレームを送信する開始時刻は、オフセット量がi-1である基地局が同期フレームを送信した終了時刻であり、同一の同期サブネットにおける最大オフセット量は、実際の基地局数+Mであるステップと、各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信して、前記ターゲット同期フレームの時間オフセットに基づいて、ローカル同期フレームの送信時間を調整するステップであって、各基地局の同期チャネルにおけるアイドル時間とデータチャネルにおけるデータフレーム送信時間とが互いに重なるステップと、が実現されるコンピュータ機器を提供する。
【0022】
第4の態様により、本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されている読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される場合、前記サーバが所定の信号送信周期と同期フレームの送信時間長に基づいて、各同期サブネットにおける基地局の最大収容数を決定するステップと、前記サーバが前記基地局の最大収容数と基地局間のネットワークトポロジー構造に基づいて、前記複数の基地局を少なくとも1つの同期サブネットに構築するステップと、前記サーバが各同期サブネットにおける全ての基地局の隣接関係に基づいて、対応する同期サブネットにおける各基地局のオフセット量を配置し、各基地局に前記オフセット量に基づいて前記所定の信号送信周期における同期フレーム送信時間を算出させるステップであって、同一の同期サブネットにおけるオフセット量がiである基地局が同期フレームを送信する開始時刻は、オフセット量がi-1である基地局が同期フレームを送信した終了時刻であり、同一の同期サブネットにおける最大オフセット量は、実際の基地局数+Mであるステップと、各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信して、前記ターゲット同期フレームの時間オフセットに基づいて、ローカル同期フレームの送信時間を調整するステップであって、各基地局の同期チャネルにおけるアイドル時間とデータチャネルにおけるデータフレーム送信時間とが互いに重なるステップと、が実現される。
【発明の効果】
【0023】
従来技術に比べて、本発明は、以下の有益な効果を有する。
【0024】
1、本発明は、基地局間のネットワークトポロジー構造と決定された各同期サブネットにおける基地局の最大収容数とによって、少なくとも1つの同期サブネットに構築され、対応する同期サブネットにおける各基地局のオフセット量に基づいて、同期チャネルにおける同期フレーム時間を各基地局に割り当て、各基地局に同期チャネルのアイドル時間に上位基地局からの同期フレームを受信させるとともに、データチャネルにおけるデータ送信時間を各基地局に割り当て、各基地局に上位基地局から送信された同期フレームに基づいてローカルの同期フレーム送信時間を動的に調整することによって、電子値札システムにおける全ての基地局が同期状態を維持し、且つ各基地局がそれぞれの同期フレーム送信時間、同期フレーム受信時間およびデータ送信時間を有するようにし、複数の基地局が同時に動作することによる相互干渉の問題を効果的に防止することができる。
【0025】
2、本発明は、同一の同期サブネットにおけるオフセット量がiである基地局が同期フレームを送信する開始時刻は、オフセットがi-1である基地局が同期フレームを送信した終了時刻であり、即ち、全ての基地局に割り当てられたオフセット量の間にできるだけ空きがなく、全ての基地局から送信された同期フレームが時間的に集中的でかつ隣接的な特徴を形成するようにすることによって、電子値札のリスニングフレーム周期を短縮することができ、電子値札は、短い時間で最適な同期基地局を見つけ、高速で低消費電力な同期を実現することができ、さらに、電子値札は、移動中でも、新しいターゲット基地局に高速で低消費電力で切り替わることができる。
【0026】
3、本発明における基地局は、データを送信するたびに新しいチャネルを柔軟に選択して送信することができ、より柔軟な周波数ホッピングによりネットワークにおける各種の干渉を回避する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の実施例により提供される電子値札システムの通信方法の概略フローチャートである。
図2】本発明の実施例により提供される電子値札システムの概略構造図である。
図3】本発明の実施例により提供される所定の信号送信周期の概略タイミング図である。
図4】本発明の実施例により提供される、同一の同期サブネットにおける全ての基地局の同期フレーム送信時間のタイミング関係の概略図である。
図5】本発明の実施例により提供される、同一の同期サブネットにおける全ての基地局の同期フレーム送信時間とデータフレーム送信時間とのタイミング関係の概略図である。
図6】本発明の実施例により提供される同期外れ状態にある電子値札のネットワークアクセスの概略図である。
図7】本発明の実施例により提供される別の同期外れ状態にある電子値札のネットワークアクセスの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本願の実施例の目的、技術的解決手段および利点をより明確にするために、以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確で完全に説明し、明らかに、説明された実施例は、全部の実施例ではなく、本願の一部の実施例である。本願の実施例に基づいて、当業者が進歩的な労働をせずに取得した他の全ての実施例は、本願の権利範囲に属する。
【0029】
第1の態様により、本発明は、電子値札システムの通信方法を提供し、具体的には、以下の実施例を含む。
【0030】
実施例一
図1は、本発明の実施例により提供される電子値札システムの通信方法の概略フローチャートであり、図1に示すように、具体的には、以下のステップを含む。
【0031】
ステップS101であって、前記サーバは、所定の信号送信周期と同期フレームの送信時間長に基づいて、各同期サブネットにおける基地局の最大収容数を決定する。
【0032】
本実施例において、図2に示すように、前記電子値札システムは、サーバと、複数の基地局と、幾つかの電子値札とを含み、サーバは、電子値札に対応する動作を実行させたり対応する表示コンテンツを更新させたりするように基地局を介して電子値札に制御信号またはサービスデータ信号を送信するが、本実施例における電子値札システムは、同期ネットワークに基づいて通信し、ここに、図2における「値札」は、電子値札の意味である。
【0033】
本実施例において、図3に示すように、各基地局にとって、所定の信号送信周期Tは、基地局の同期チャネルにおける同期フレーム送信時間t11と同期チャネルにおけるアイドル時間t12とを含み、ここに、同期チャネルにおけるアイドル時間t12も基地局のデータチャネルにおけるデータフレーム送信時間t12であり、同期チャネルとデータチャネルとは、異なり、なお、本実施例における同期フレーム送信時間t11は、すなわち同期フレームの送信時間長であり、アイドル時間t12は、すなわちアイドル時間長であり、データフレーム送信時間t12は、すなわちデータフレーム送信時間長であり、ここに、同期チャネルにおける同期フレーム送信時間t11内に、基地局は、1つの同期フレームを複数回繰り返して送信することができる。しかし、その中の各同期フレームのパケット番号は、異なる。値札は、同期フレーム信号を受信する時に、その中の1つの同期フレームデータパケットを受信するだけで、その中のパケット番号と同期パケット長によって基地局が同期フレームを送信した時間窓の始点を算出することができ、それにより精確な同期を実現する。
【0034】
所定の信号送信周期Tを同期フレームの送信時間長t11で除算することによって、1つの所定の信号送信周期T内に、同期フレームを順に首尾連結して送信する基地局を最大でいくつ収容できるかを算出することができ、つまり、同一の同期サブネットにおける基地局の最大収容数を決定する。ここに、本実施例における複数の基地局からなる同期ネットワークは、複数の同期サブネットを含むことができ、各同期サブネットの最大収容数は、所定の信号送信周期と同期フレームの送信時間長に基づいて決定される。
【0035】
ステップS102であって、前記サーバは、前記基地局の最大収容数と基地局間のネットワークトポロジー構造に基づいて、前記複数の基地局を少なくとも1つの同期サブネットに構築する。
【0036】
なお、サーバは、前記複数の基地局間のネットワークトポロジー構造に基づいて、前記複数の基地局を1つの同期サブネットまたは複数の同期サブネットに構成し、各同期サブネットは、いずれも1つの独立した同期ネットワークであり、各同期サブネットには、いずれも1つのマスタ基地局と幾つかのセカンダリ基地局とが含まれ、マスタ基地局に直接接続された下位基地局を第1階層のセカンダリ基地局として、順次類推し、第j階層のセカンダリ基地局に接続された1階層下の基地局を第j+1階層のセカンダリ基地局として、j≧1であり、ここに、各同期サブネットにおける基地局の数は、前記基地局の最大収容数以下である。複数の基地局間のネットワークトポロジー構造に基づいて1つの同期サブネットまたは複数の同期サブネットをどのように構築するかは、従来技術に属し、本解決手段の権利請求する要点ではない。
【0037】
ステップS103であって、前記サーバは、各同期サブネットにおける全ての基地局の隣接関係に基づいて、対応する同期サブネットにおける各基地局のオフセット量を配置し、各基地局に前記オフセット量に基づいて前記所定の信号送信周期における同期フレーム送信時間を算出させる。
【0038】
実施例において、同期ネットワークにおける基地局のオフセット量は、即ち該同期ネットワークにおいて基地局が同期フレームを送信する順序であり、例えば、オフセット量が0である基地局が現在、所定の信号送信周期において最初に同期フレームを送信し、各基地局が前記オフセット量に基づいて前記所定の信号送信周期における同期フレーム送信時間を算出する算出式は、対応するオフセット時間位置=基地局のオフセット量*同期フレームの送信時間長である。
【0039】
図4に示すように、基地局のオフセット量の初回配置時に、位置の隣接関係を有する複数の基地局は、オフセット量の配置においても隣接且つ連続的な関係を有し、且つ全ての基地局に割り当てられたオフセット量の間に空きがないようにオフセット量が0からNまで各同期サブネットにおける基地局に順次割り当てられ、全ての基地局から送信された同期フレームが時間的に集中的でかつ隣接的な特徴を形成するようにし、即ち、同一の同期サブネットにおけるオフセット量がiである基地局が同期フレームを送信する開始時刻を、オフセット量がi-1である基地局が同期フレームを送信した終了時刻とし、このようにして、各基地局が同期フレームの送信時間を有することを確保し、複数の基地局が同時に動作することによる相互干渉の問題を防止するだけではなく、電子値札のリスニングフレーム周期を短縮し、電子値札の消費電力を低減することができる。さらに、同一の同期サブネットにおける最大オフセット量は、実際の基地局数+Mであり、Mは、-1、0、1、および2などの任意の整数であってもよく、つまり、最大オフセット量は、実際の基地局の総数とできるだけ同じであり、実際の基地局の総数が10であると仮設する場合、定義されるオフセット量は、0から9、または1から10であり、このように定義されるのは、基地局のオフセット量を管理することを容易にすることを目的とする。2つのオフセット量の間に空きオフセット量が生じても、少ない空きオフセット量に過ぎず、新たに加入する基地局があれば、この空きオフセット量を優先的に新たに加入する基地局に割り当てる。Mの値は、できるだけ小さく、一般的に2以下であり、このようにして、同一のサブネットにおける基地局が同期フレームを送信する時間が、いずれも一つの所定の送信周期の前部分にあることを確保する。
【0040】
ステップS104であって、各基地局は、前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信して、前記ターゲット同期フレームの時間オフセットに基づいて、ローカル同期フレームの送信時間を調整する。
【0041】
本実施例において、電子値札システムにおける各基地局にとって、図5に示すように、一つの所定の信号送信周期内において、同期フレーム送信時間以外の時間長は、いずれも同期チャネルにおけるアイドル時間であり、且つ各基地局の同期チャネルにおけるアイドル時間とデータチャネルにおけるデータフレーム送信時間とが互いに重なり、各基地局は、前記アイドル時間に同一の同期サブネットにおける上位基地局から送信された同期フレームを受信し、同期フレームにおける時間オフセットに基づいてローカルの同期フレーム送信時間を動的に調整することによって、同期ネットワークにおける各基地局に同期状態を維持させる。
【0042】
さらに、電子値札システムにおける各電子値札は、値札における電池の容量に制限され、消費電力を低減して電池の寿命を延長するために、長時間にスリープ状態にある必要があり、定期的に自動ウェイクアップして基地局の同期フレームまたはデータフレームを受信するしかなく、この定期的にウェイクアップして受信する周期は、リスニングフレーム周期と呼ばれ、電子値札が自動ウェイクアップしたときに、それと通信する基地局から送信された同期フレームを受信した場合、同期フレームにおける時間オフセットに基づいて電子値札のローカル時間を動的に調整することによって、電子値札に同期サブネットにおける基地局との同期状態を維持する。
【0043】
なお、1つの同期フレーム時間窓内において、基地局は、同期フレームデータパケットを繰り返して送信し、H回繰り返して送信する可能性がある。値札の所定のウェイクアップして受信する時点がその中のHより小さいI番目のパケットに揃っている。値札が実際に受信したのは、I番目のパケットではなく、Iより小さい番号のパケットである場合、値札は、次回のスリープ時間長を調整し、時間差を補整し、次のラウンドの受信がI番目のパケットに揃うことを期待する。勿論、値札がオフセット量iである基地局に同期するが、実際にウェイクアップして受信した同期フレームは、i-1の基地局の同期フレームである場合、値札は、この結果に基づいてしばらくスリープしてから、オフセット量iである基地局の送信時間窓に揃えて同期フレームデータパケットを再び受信する。値札が実際に受信したのは、i+1の基地局の同期フレームである場合、値札は、この結果に基づいて一定(所定周期-同期フレーム長)時間だけスリープし、次回にウェイクアップしてオフセット量iである基地局の次回の同期フレーム送信信号を受信する。
【0044】
従来技術に比べて、本実施例は以下の有益な効果を有する。
【0045】
本発明は、基地局間のネットワークトポロジー構造と決定された各同期サブネットにおける基地局の最大収容数とによって、少なくとも1つの同期サブネットが構築され、対応する同期サブネットにおける各基地局のオフセット量に基づいて、同期チャネルにおける同期フレーム時間、同期チャネルにおける上位基地局の同期フレームを受信するアイドル時間およびデータチャネルにおけるデータ送信時間を各基地局に割り当てるとともに、上位基地局から送信された同期フレームに基づいてローカルの同期フレーム送信時間を動的に調整することによって、電子値札システムにおける全ての基地局が同期状態を維持し、且つ各基地局がそれぞれの同期フレーム送信時間、同期フレーム受信時間およびデータ送信時間を有するようにし、複数の基地局が同時に動作することによる相互干渉の問題を効果的に防止することができる。
【0046】
さらに、同一の同期サブネットにおけるオフセット量がiである基地局が同期フレームを送信する開始時刻は、オフセットがi-1である基地局が同期フレームを送信した終了時刻であり、即ち、全ての基地局に割り当てられたオフセット量の間にできるだけ空きがなく、全ての基地局から送信された同期フレームが時間的に集中的でかつ隣接的な特徴を形成するようにすることによって、電子値札のリスニングフレーム周期を短縮し、電子値札の電力消費を低減することができる。
【0047】
実施例二
図6に示すように、本実施例において、各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信した後、前記方法は、同期外れ状態にある電子値札が同期チャネルで同期要求をランダムに送信し、前記同期要求を受信した基地局に同期応答信号を送信させることと、前記同期外れ状態にある電子値札が前記同期応答信号に基づいて、同期チャネルで全ての基地局の同期フレームを受信できるウィンドウ期間を算出することと、前記同期外れ状態にある電子値札が前記ウィンドウ期間に受信した全ての同期フレームの信号強度に基づいて同期基地局を特定し、前記同期基地局の同期フレームに基づいて同期状態に入ることであって、前記同期基地局は、受信した同期フレームの信号強度が最大の基地局であってもよく、信号が最も強い基地局が登録に成功できない場合、他の基地局を同期基地局として選択し直してもよいことと、さらに含む。
【0048】
さらに、前記同期外れ状態にある電子値札が前記同期応答信号に基づいて、同期チャネルで全ての基地局の同期フレームを受信できるウィンドウ期間を算出することは、前記同期外れ状態にある電子値札が前記同期応答信号におけるオフセット量がnである基地局の、同期フレームを次回に送信するまでの時間オフセット量に基づいて、ウィンドウ開始時刻を算出することと、前記同期外れ状態にある電子値札が同期応答信号に含まれる最大オフセット量に基づいて、ウィンドウ終了時刻を算出することと、前記同期外れ状態にある電子値札が前記ウィンドウ開始時刻と前記ウィンドウ終了時刻に基づいて、同期チャネルで全ての基地局の同期フレームを受信できるウィンドウ期間を得ることと、を含む。
【0049】
なお、電子値札システムの実際の応用シーンにおいて、あるまたは複数の電子値札は、位置が移動したり新たにネットワークにアクセスしたりする状況、または電子値札の自動ウェイクアップする時間が早すぎたり遅すぎたりする問題があり、以上の状況は、本実施例において、いずれも電子値札が同期外れ状態にあると総称され、図6に示すように、各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信した後、即ち、全ての基地局が同期状態に入った後、スリープ状態からウェイクアップした後、かつ、同期外れ状態にある電子値札が同期チャネルにおいてアップリンク同期要求をランダムに送信する方式で基地局の同期応答信号を取得し、電子値札が同期応答信号における基地局のオフセット量と同期ネットワークにおける最大オフセット量に基づいて、同期チャネルにおいて全ての基地局の同期フレームを受信できるウィンドウ期間を得るとともに、電子値札が前記ウィンドウ期間にウェイクアップした後、全ての基地局から送信された同期フレームを受信するとともに、信号強度が最大である基地局を同期基地局とし、前記同期基地局が同期フレームを送信する時間に自動的にウェイクアップすることによって、前記同期基地局との同期を維持する。
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
さらに説明する必要があるものとして、ウィンドウ期間に信号が最も強い基地局の同期フレームを検索し、この過程は、いくつかの所定の信号送信周期を経て初めて最終的に決定される可能性があり、図6には、そのうちの一回のウィンドウ受信のみが示されている。この例では、複数の基地局がいずれも同一の同期チャネルで同期フレームを送信し、且つ同一のサブネットの同期フレームがいずれも可能な限り隣接することがわかり、値札がウィンドウになり信号が最も強い同期フレームを検索する時に明確なウィンドウ時間長さを有することができるうえ、受信頻度を変更する必要がないため、同期外れ状態にある電子値札は、低消費電力で同期ネットワークへのアクセスを完了することができる。これから分かるように、本実施例における電子値札は、短い時間で最適な同期基地局を見つけ、高速で低消費電力な同期を実現することができ、同時に、電子値札は、移動中でも、新しいターゲット基地局に高速で低消費電力で切り替わることができる。
【0055】
実施例三
図7に示すように、本実施例において、各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信した後、前記方法は、同期外れ状態にある電子値札が同期チャネルで同期外れハートビートを送信し、前記同期外れハートビートを受信した少なくとも1つの基地局に前記同期外れハートビートと受信した前記同期外れハートビートの信号強度値をサーバに送信させることと、前記サーバが前記同期外れハートビートの最大信号強度値を受信した第1ターゲット基地局に非同期チャネルで非同期ブロードキャストを送信させるように制御することと、前記同期外れ状態にある電子値札が前記非同期ブロードキャストに含まれる直近の所定の信号送信周期における同期フレームの送信時刻オフセット量に基づいて、同期チャネルで全ての基地局の同期フレームを受信できるウィンドウ期間を算出することと、前記同期外れ状態にある電子値札が前記ウィンドウ期間に受信した全ての同期フレームの信号強度に基づいて同期基地局を特定し、前記同期基地局の同期フレームに基づいて同期状態に入ることであって、前記同期基地局は、受信した同期フレームの信号強度が最大の基地局であってもよく、信号が最も強い基地局が登録に成功できない場合、他の基地局を同期基地局として選択し直してもよいことと、をさらに含む。
【0056】
なお、全ての基地局が同期状態に入ったと決定された後、無線ネットワーク制御センターは、製品値札によって送信されたハートビートを受信すると、値札が非同期に受信するチャネルでブロードキャスト同期命令を送信するように基地局に通知することができ、製品値札は、基地局によって送信された、基地局の同期フレーム位置が指示される同期命令を非同期に受信することによって、自身の受信信号時間窓を調整して同期フレームを検索した後、同期状態に入るという点で実施例二と相違している。
【0057】
本実施例における基地局は、2つのサブボードで異なる方式で信号を送信することができ、サブボード0は、同期信号の送信周期を維持して送信するとともに、値札から送信されたハートビート、および値札から送信され得る同期要求などの信号を受信し、サブボード1または他のサブボードは、必要に応じて値札が非同期に受信するチャネルでブロードキャストメッセージを送信することができ、これによって、値札が同期フレームの時間位置を指示する信号を非同期に受信することができ、これによって、同期プロセスを完成する。基地局は、1つの値札のハートビートを受信するとブロードキャストを送信することができるため、このブロードキャスト信号は、該基地局のカバー範囲内の全ての非同期受信チャネルが同じである値札によって受信される可能性があり、これにより、グループの迅速な同期プロセスを実現する。
【0058】
本実施例において、前記電子値札は、同期フレームを受信する、同期要求を送信する、同期応答信号を受信する、データフレームを受信する、同期外れハートビートを送信する、非同期ブロードキャストを受信する期間及びウィンドウ期間以外の時間にスリープ状態にある。これにより分かるように、本発明により提供される電子値札システムの通信方法は、同期外れになった後の電子値札が明確なウィンドウ期間にウェイクアップして同期ネットワークにアクセスすることを可能にし、電子値札の消費電力をできるだけ低減する。
【0059】
実施例四
本実施例において、前記同期フレームは、同期フレームフレーム番号と、基地局のオフセット量と、現在の所定の信号送信周期にデータフレームがあるか否かを示す指示ビットと、現在の所定の信号送信周期にデータフレームを送信するチャネルと、同期フレームのフレーム内のパケット番号とを含む。
【0060】
本実施例において、前記方法は、基地局が次の所定の信号送信周期にデータフレーム送信を行う場合、前記基地局がデータフレームを送信するデータチャネルとして、前記基地局またはサーバがアイドルデータチャネルプールから1つのターゲットチャネルを選択することと、前記ターゲットチャネルを次の所定の信号送信周期の送信同期フレームに割り当てることによって、前記基地局と同期する複数の電子値札に前記ターゲットチャネルにてデータフレームを受信させることと、前記基地局がデータフレーム送信要求に応じて前記ターゲットチャネルを前記アイドルデータチャネルプールに解放することと、をさらに含む。
【0061】
なお、毎回のデータフレーム送信の前に、同期フレーム内に指示ビットがあり、該指示ビットは後続のデータフレームの有無を指示するものと後続のデータフレームが使用するチャネルを指示するものとを含むため、サービスデータが送信されない場合、同期フレームにおいてこのフレームに後続にデータがないことを指示すると、電子値札がこの同期フレームを受信した後に直接スリープに入り、電子値札の消費電力をさらに低減することができる。
【0062】
サービスデータが送信される場合、同期フレームにおいて、このフレームに後続にデータがあり、どのチャネルでデータを送信するかを指示し、製品値札は、この同期フレームを受信した後、指示チャネルにて後続のデータを受信し続ける。すると、各基地局は、データを送信するたびに、異なるチャネルを使用して動作することができる。複数の基地局が同時に動作する場合、チャネル割り当てアルゴリズムにより合理的に割り当てて毎回動作するチャネルを得ることができ、複数の基地局間の干渉が最大限に回避され、同時動作可能性が向上する。ここに、基地局は、データフレーム送信要求に基づいて、該チャネルリソースを解放するか否かを決定し、複数の所定の信号送信周期を連続的に使用してもよく、または、1周期後に該チャネルリソースを解放してもよい。
【0063】
実施例五
本実施例において、前記方法は、同期外れ状態にある基地局がサーバの制御により、所定の信号送信周期以外の期間内に同一店舗の他の基地局から送信された同期フレームを受信することと、前記サーバが前記同期外れ状態にある基地局により受信された全ての同期フレームの信号強度に基づいて、加入すべきターゲット同期サブネットを特定することと、前記サーバが前記ターゲット同期サブネットにおけるアイドルオフセット量に基づいて、前記同期外れ状態にある基地局にターゲットオフセット量を割り当てるとともに、前記ターゲット同期サブネットにおけるネットワークトポロジー構造に基づいて、前記同期外れ状態にある基地局に上位基地局を割り当てることと、前記同期外れ状態にある基地局が上位基地局から送信された同期フレームと前記ターゲットオフセット量に基づいて、前記ターゲット同期サブネットに加入することと、をさらに含む。
【0064】
なお、本実施例における基地局の同期外れ状態は、基地局の位置が移動されたり、基地局が新規に追加されたりする状態の可能性があり、同期外れ状態にある基地局は、サーバの制御により、所定の同期フレーム送信周期を超える時間長で、同一店舗の他の基地局から送信された同期フレームを受信し、受信した全ての同期フレームの強度値に基づいて、加入すべきターゲット同期サブネットを判断し、ここに、前記ターゲット同期サブネットは下記基地局数が最も多いサブネットであり、前記基地局数はサブネットにおける、送信された同期フレームが前記同期外れ状態にある基地局によって受信されるときの強度値が所定の閾値を超える基地局の数である。さらに、サーバは、前記ターゲット同期サブネットにおいて0から最大オフセット量までの間に第1アイドルオフセット量が存在するか否かを判断し、第1アイドルオフセット量が存在する場合、前記同期外れ状態にある基地局に前記第1アイドルオフセット量を割り当てる。第1アイドルオフセット量が存在しない場合、前記最大オフセット量が最大収容数-1に等しいか否かを判断し、最大収容数-1に等しくない場合、前記最大オフセット量+1後の第2アイドルオフセット量を前記同期外れ状態にある基地局に割り当て、最大収容数-1に等しい場合、強度値が所定の閾値を超えた同期フレームを送信した基地局の数が2番目に多い同期サブネットを前記同期外れ状態にある基地局の次のターゲット同期サブネットとして、上記のアイドルオフセット量を見つける方式に従って、該同期サブネットにおいて前記同期外れ状態にある基地局にオフセット量を割り当てる。ここに、同期外れ基地局が他のいずれの同一の店舗の基地局同期信号を受信していない場合、該店舗がこの1つの基地局のみを有することを示し、この場合、サーバは、該基地局をマスタ基地局とするように制御し、同期フレーム信号を直接送信し、該基地局を同期状態に入り、また、全ての基地局が同期外れ状態にある場合、特許CN110602660BであるESLSによる同期ネットワーク構築方法、装置、機器および記憶媒体に開示された技術的解決手段を参照して初期同期ネットワークの構築を行うことができる。
【0065】
さらに、ターゲット同期サブネットのネットワークトポロジー構造に基づいて前記同期外れ状態にある基地局に上位基地局および/または下位基地局を割り当てることによって、上位基地局から送信された同期フレームに基づいてローカルのローカル時間を調整し、および前記ターゲットオフセット量に基づいてローカル同期フレームの送信時間を得ることによって、同期外れ状態にある基地局が同期ネットワークへのアクセスを完了し、上位基地局との同期状態を維持する。
【0066】
第2の態様により、本発明は、電子値札システムを提供し、該電子値札システムは、サーバと、複数の基地局と、幾つかの電子値札とを含み、
前記サーバは、所定の信号送信周期と同期フレームの送信時間長に基づいて、各同期サブネットにおける基地局の最大収容数を決定し、
前記サーバは、前記基地局の最大収容数と基地局間のネットワークトポロジー構造に基づいて、前記複数の基地局を少なくとも1つの同期サブネットに構築すし、
前記サーバは、各同期サブネットにおける全ての基地局の隣接関係に基づいて、対応する同期サブネットにおける各基地局のオフセット量を配置し、各基地局に前記オフセット量に基づいて前記所定の信号送信周期における同期フレーム送信時間を算出させ、同一の同期サブネットにおけるオフセット量がiである基地局が同期フレームを送信する開始時刻は、オフセット量がi-1である基地局が同期フレームを送信した終了時刻であり、同一の同期サブネットにおける最大オフセット量は、実際の基地局数+Mであり、
各基地局は、前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信して、前記ターゲット同期フレームの時間オフセットに基づいて、ローカル同期フレームの送信時間を調整し、各基地局の同期チャネルにおけるアイドル時間とデータチャネルにおけるデータフレーム送信時間とが互いに重なることを特徴とする。
【0067】
本実施例において、前記電子値札は、リスニングフレーム周期にウェイクアップして同期基地局によって送信された同期フレームを受信するとともに、前記同期フレームに基づいてローカルのローカル時間を調整する。
【0068】
第3の態様により、本発明の実施例は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含むコンピュータ機器であって、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する場合、前記サーバが所定の信号送信周期と同期フレームの送信時間長に基づいて、各同期サブネットにおける基地局の最大収容数を決定するステップと、前記サーバが前記基地局の最大収容数と基地局間のネットワークトポロジー構造に基づいて、前記複数の基地局を少なくとも1つの同期サブネットに構築するステップと、前記サーバが各同期サブネットにおける全ての基地局の隣接関係に基づいて、対応する同期サブネットにおける各基地局のオフセット量を配置し、各基地局に前記オフセット量に基づいて前記所定の信号送信周期における同期フレーム送信時間を算出させるステップであって、同一の同期サブネットにおけるオフセット量がiである基地局が同期フレームを送信する開始時刻は、オフセット量がi-1である基地局が同期フレームを送信した終了時刻であり、同一の同期サブネットにおける最大オフセット量は、実際の基地局数+Mであるステップと、各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信して、前記ターゲット同期フレームの時間オフセットに基づいて、ローカル同期フレームの送信時間を調整するステップであって、各基地局の同期チャネルにおけるアイドル時間とデータチャネルにおけるデータフレーム送信時間とが互いに重なるステップと、が実現されるコンピュータ機器を提供する。
【0069】
第4の態様により、本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されている読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される場合、前記サーバが所定の信号送信周期と同期フレームの送信時間長に基づいて、各同期サブネットにおける基地局の最大収容数を決定するステップと、前記サーバが前記基地局の最大収容数と基地局間のネットワークトポロジー構造に基づいて、前記複数の基地局を少なくとも1つの同期サブネットに構築するステップと、前記サーバが各同期サブネットにおける全ての基地局の隣接関係に基づいて、対応する同期サブネットにおける各基地局のオフセット量を配置し、各基地局に前記オフセット量に基づいて前記所定の信号送信周期における同期フレーム送信時間を算出させるステップであって、同一の同期サブネットにおけるオフセット量がiである基地局が同期フレームを送信する開始時刻は、オフセット量がi-1である基地局が同期フレームを送信した終了時刻であり、同一の同期サブネットにおける最大オフセット量は、実際の基地局数+Mであるステップと、各基地局が前記同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信して、前記ターゲット同期フレームの時間オフセットに基づいて、ローカル同期フレームの送信時間を調整するステップであって、各基地局の同期チャネルにおけるアイドル時間とデータチャネルにおけるデータフレーム送信時間とが互いに重なるステップと、が実現される読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0070】
上記実施例の方法における全部または一部のフローを実現するには、コンピュータプログラムにより関連するハードウェアを命令することによって完成されることができ、前記プログラムは、不揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されることができ、該プログラムが実行される場合、上記各方法の実施例のフローを含むことができることを当業者に理解されることができる。ここに、本願により提供される各実施において言及されているメモリ、ストレージ、データベース、または他の媒体は、いずれも不揮発性メモリおよび/または揮発性メモリを含むことができる。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)またはフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)または外部キャッシュメモリを含むことができる。例示的には、RAMは、例えば、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、エンハンスドSDRAM(ESDRAM)、シンクロナスリンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、メモリバス(Rambus)ダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトメモリバスダイナミックRAM(DRDRAM)、およびメモリバスダイナミックRAM(RDRAM)などの様々な形式で得られるが、これらに限られない。
【0071】
なお、本明細書において、例えば「第1の」および「第2の」などのような関係用語は、1つのエンティティまたは動作を他のエンティティまたは動作から区別するためのものに過ぎず、必ずしもこれらのエンティティまたは動作の間にこのような実際の関係または順序が存在することを要求または暗示するものではない。そして、用語「含む」、「包含」またはその任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図することによって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品またはデバイスは、それらの要素を含むだけでなく、明確に列挙されていない他の要素も含み、または、このようなプロセス、方法、物品またはデバイスに固有の要素も含む。より多くの制限がない場合、「1つの…を含む」という語句によって限定された要素は、前記要素を含むプロセス、方法、物品またはデバイスに他の同じ要素が存在することを排除されない。
【要約】      (修正有)
【課題】複数の基地局の同時動作による相互干渉の問題を防止し、電子値札のリスニングフレーム周期を短縮し、電子値札の消費電力を低減する電子値札システムの通信方法等を提供する
【解決手段】方法は、サーバが、所定の信号送信周期と同期フレームの送信時間長に基づいて、各同期サブネットにおける基地局の最大収容数を決定し、基地局の最大収容数と基地局間のネットワークトポロジー構造に基づき、複数の基地局を少なくとも1つの同期サブネットに構築し、各同期サブネットにおける全基地局の隣接関係に基づき、対応する同期サブネットにおける各基地局のオフセット量を配置し、各基地局にオフセット量に基づいて所定の信号送信周期における同期フレーム送信時間を算出させ、各基地局が同期フレーム送信時間に基づいて、同期チャネルにおけるアイドル時間を算出し、同期チャネルのアイドル時間に上位基地局から送信されたターゲット同期フレームを受信する。
【選択図】図1
図1
図2
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図5
図6
図7