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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-30
(45)【発行日】2024-09-09
(54)【発明の名称】集積装置、及び包装装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 11/08 20060101AFI20240902BHJP
【FI】
B65B11/08
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023117539
(22)【出願日】2023-07-19
【審査請求日】2023-07-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000152125
【氏名又は名称】株式会社プレッシオ
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】紺屋 匡
(72)【発明者】
【氏名】今村 昌禎
(72)【発明者】
【氏名】高木 康次
(72)【発明者】
【氏名】神戸 暢之
【審査官】西塚 祐斗
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-014181(JP,A)
【文献】特開2006-036421(JP,A)
【文献】特開2003-267616(JP,A)
【文献】特開2011-126621(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 11/08
B65B 25/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚みを有する扁平な物品を包装材により包装した複数の包装品を集積する集積装置であって、
鉛直方向と交差する経路を介して第1の方向に送り込まれる前記包装品の前記第1の方向の先端を突き当てて前記第1の方向と反対の第2の方向に跳ね返す第1の壁と、
前記第1の壁により前記第2の方向に跳ね返された前記包装品の前記第1の方向の後端を突き当てて整位する第2の壁と、
前記第1の壁と前記第2の壁の間に配置され、前記第1の壁により第2の方向に跳ね返されて前記第2の壁により前記後端を整位された前記包装品を重ねて載置する底壁と、
前記包装品を前記第1の方向に送り込む前記経路上に可撓性を有する少なくとも1つの摩擦付与部材を選択的に配置可能な排出制御部と、
を有する集積装置。
【請求項2】
前記底壁は、前記第2の方向に向けて下方に傾斜している、
請求項1に記載の集積装置。
【請求項3】
前記摩擦付与部材は、樹脂シートである、
請求項1に記載の集積装置。
【請求項4】
前記排出制御部は、前記樹脂シートを前記経路上に配置する第1位置と前記経路上から外れた第2位置に固定する固定手段を有する、
請求項3に記載の集積装置。
【請求項5】
前記樹脂シートは、前記第1位置に配置した状態で重力方向に向けて前記第1の方向に傾斜している、
請求項4に記載の集積装置。
【請求項6】
前記物品は、複数枚の新聞紙を重ねて折り畳んだ被包装物である、
請求項1に記載の集積装置。
【請求項7】
前記包装材は、熱溶着可能な樹脂製のフィルムである、
請求項6に記載の集積装置。
【請求項8】
厚みを有する扁平な物品を包装材により包装する包装手段と、
前記包装手段により前記物品を前記包装材により包装した包装品を集積する請求項1に記載の集積装置と、
を有する包装装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、新聞などの物品をフィルムで包装した包装品を集積する集積装置、及びこの集積装置を備えた包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
新聞をフィルムで包装する包装装置は、一般に、2つのロールから引き出したフィルムの間に新聞を挟んで新聞の周りでフィルム同士を熱溶着する。そして、熱溶着と同時にフィルムを切断し、次の新聞の投入を待機する。新聞をフィルムで包装した包装品は、スタッカに集積する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2022-178993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
新聞は、複数枚の新聞紙を重ねて4つ折りにした状態でフィルムにより包装される。このため、スタッカにおいて同じ向きでこの包装品を集積すると、折り目が重なった側が厚くなり、集積姿勢が崩れやすい。また、包装品の表面はフィルムで覆われているため、滑り易く、勢いよく排出される包装品の端部を綺麗に揃えて集積することは容易ではない。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、複数の包装品を綺麗に揃えて集積することができる集積装置、及びこの集積装置を備えた包装装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の集積装置の一態様は、厚みを有する扁平な物品を包装材により包装した複数の包装品を集積する。この集積装置は、第1の壁と、第2の壁と、底壁と、排出制御部と、を有する。第1の壁は、鉛直方向と交差する経路を介して第1の方向に送り込まれる包装品の第1の方向の先端を突き当てて第1の方向と反対の第2の方向に跳ね返す。第2の壁は、第1の壁により第2の方向に跳ね返された包装品の第1の方向の後端を突き当てて整位する。底壁は、第1の壁と第2の壁の間に配置され、第1の壁により第2の方向に跳ね返されて第2の壁により後端を整位された包装品を重ねて載置する。排出制御部は、包装品を第1の方向に送り込む経路上に可撓性を有する少なくとも1つの摩擦付与部材を選択的に配置可能である。
【0007】
本発明の包装装置の一態様は、厚みを有する扁平な物品を包装材により包装する包装手段と、包装手段により包装した包装品を集積する集積装置を有する。集積装置は、第1の壁と、第2の壁と、底壁と、排出制御部と、を有する。第1の壁は、鉛直方向と交差する経路を介して第1の方向に送り込まれる包装品の第1の方向の先端を突き当てて第1の方向と反対の第2の方向に跳ね返す。第2の壁は、第1の壁により第2の方向に跳ね返された包装品の第1の方向の後端を突き当てて整位する。底壁は、第1の壁と第2の壁の間に配置され、第1の壁により第2の方向に跳ね返されて第2の壁により後端を整位された包装品を重ねて載置する。排出制御部は、包装品を第1の方向に送り込む経路上に可撓性を有する少なくとも1つの摩擦付与部材を選択的に配置可能である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、複数の包装品を綺麗に揃えて集積することができる集積装置、及びこの集積装置を備えた包装装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の実施形態に係る包装装置を示す外観斜視図である。
図2図2は、図1の包装装置の内部構造を示す概略図である。
図3図3は、図1の包装装置から集積装置を引き出した状態を示す側面図である。
図4図4は、図3の包装装置の排出制御部を拡大して示す拡大図である。
図5図5は、図4の排出制御部の要部を示す斜視図である。
図6図6は、図5の排出制御部の樹脂シートを包装品の搬送経路に1つ配置した状態を示す包装装置の斜視図である。
図7図7は、図5の排出制御部の樹脂シートを包装品の搬送経路に2つ配置した状態を示す包装装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る包装装置100について図面を参照して説明する。なお、各図において、矢印Xで示す方向を後方(第2の方向)とし、X方向と逆方向を前方(第1の方向)とする。また、各図において、矢印Yで示す方向を右方向とし、矢印Yと逆方向を左方向とする。また、各図において、矢印Zで示す方向を鉛直上方とし、矢印Zと逆方向を鉛直下方とする。つまり、以下の説明では、包装装置100を矢印X方向から見て、前後方向、左右方向、及び上下方向を規定する。
【0011】
図1に示すように、包装装置100は、装置の外殻をなす筐体101を有する。筐体101は、その上方に、包装装置100の上部を大きく開く開口部を有する。筐体101は、この開口部を開閉するための天板102を有する。天板102は、筐体101の後方に設けた図示しないヒンジを介して回動可能に設けられている。天板102は、ヒンジから離間した前方の端部に、作業員が把持するハンドル102aを備える。天板102は、図示の閉じ位置と図示しない開放位置との間で開閉可能である。
【0012】
天板102は、例えば、複数枚の新聞紙を重ねて折り畳んだ被包装物P(図2)を投入するスリット状の投入口103を有する。被包装物Pは、「厚みを有する扁平な物品」の一例であり、本実施形態では「新聞」と称する場合もある。投入口103は、被包装物Pを投入可能な大きさ及び形状を有する。投入口103は、天板102を貫通した開口部である。被包装物Pである新聞は、折り目を下に向けて投入口103に投入する。被包装物Pとして、新聞の他に、冊子や扁平な箱などがある。投入口103は、包装装置100の前後方向の中央で左右方向に延設されており、天板102は、投入口103を開閉するシャッタなどを備えてもよい。
【0013】
投入口103の右側の筐体101の上面には、作業員による各種操作入力を受け付けるとともに作業員に対する各種操作案内などを表示する操作・表示パネル104が設けられている。筐体101の前面右側には、電源スイッチ105が設けられている。
【0014】
筐体101の下方には、被包装物PをフィルムF1、F2(図2)で包装した包装品W(図3)を受け入れて集積するスタッカ106が設けられている。フィルムF1、F2は「包装材」の一例である。スタッカ106は、筐体101の内部に収容した図1に示す状態と筐体101から前方に引き出した図3に示す状態に配置可能である。筐体101は、その底部に、移動のためのキャスター107を備える。スタッカ106については後で説明する。
【0015】
図2に示すように、筐体101の内部には、長尺な樹脂製のフィルムF1を円筒状の巻き芯C1に巻回したロールR1、及び長尺な樹脂製のフィルムF2を円筒状の巻き芯C2に巻回したロールR2が収容配置されている。フィルムF1、F2は、7~10μm程度の厚みを有する熱溶着可能な素材により形成されている。各ロールR1、R2の巻き芯C1、C2は、その内部にわずかな遊びを有して軸S1、S2を挿通可能な内径を有する。軸S1、S2は、その両端において、それぞれ、図示しない支持部を介して、筐体101に対して上下に移動可能な状態で支持されている。
【0016】
軸S1、S2は、紙面と垂直な左右方向に延設され、ロールR1、R2が互いに干渉しない距離だけ前後に離れた位置で筐体101に取り付けられている。具体的には、一方のロールR1は、投入口103より前方に配置され、他方のロールR2は、投入口103より後方に配置されている。ロールR1、R2は、それぞれ、軸S1、S2に対して自由に回転可能となっている。また、ロールR1、R2は、天板102を開いて、軸S1、S2の両端を筐体101から取り外すことにより、交換可能となっている。
【0017】
図2で左側(前方)のロールR1は、フィルムF1の引き出しにより図示反時計回り方向に回転する向きで筐体101内に取り付けられている。右側(後方)のロールR2は、フィルムF2の引き出しにより図示時計回り方向に回転する向きで筐体101内に取り付けられている。ロールR1、R2は、被包装物Pを投入する動作、すなわちフィルムF1、F2を引き出す動作によって軸S1、S2を中心に回転する。
【0018】
各ロールR1、R2の下方には、それぞれ、ロールR1、R2の外周面に外周面を接触せしめてロールR1、R2を下から支える支持ローラ9a、9bが設けられている。支持ローラ9a、9bの回転軸は紙面と垂直な左右方向に延設されている。支持ローラ9a、9bの回転軸の両端は、筐体101に対して回転可能に取り付けられている。
【0019】
各ロールR1、R2は、上述したように、その軸S1、S2の両端を筐体101に対して上下に移動可能に支持されているため、対応する支持ローラ9a、9bに対してそれぞれ自重により外周面を押し付けている。このため、支持ローラ9a、9bは、ロールR1、R2に対してそれぞれ従動回転可能となっている。
【0020】
被包装物Pの投入方向に沿って投入口103の下流側には、左右に延びた2つのガイドローラ2a、2bが設けられている。一方のガイドローラ2aは投入口103の前方に配置され、もう一方のガイドローラ2bは投入口103の後方に配置されている。被包装物Pの投入方向は、上から下に向かう重力方向である。ガイドローラ2a、2bは、各ロールR1、R2から互いに近付く方向に引き出されたフィルムF1、F2をそれぞれ掛け回して下方へ案内する。
【0021】
ガイドローラ2a、2bは、被包装物Pの厚みより大きく投入口103の前後方向の幅よりわずかに狭い間隔で互いに前後に離間して投入口103の近くに配置されている。ガイドローラ2a、2bの間を通って案内されたフィルムF1、F2は、下方に引き出される。投入口103を介して筐体101内に投入された被包装物Pは、2枚のフィルムF1、F2の間に通される。筐体101内の前後方向の略中央には、ガイドローラ2a、2bの間を通ってスタッカ106に至る搬送路Hが設けられている。
【0022】
フィルムF1、F2の引き出し方向に沿ってガイドローラ2a、2bの下流側には、2枚のフィルムF1、F2を溶着して切断する溶着切断部4が設けられている。溶着切断部4は、ロールR1から下方に引き出されたフィルムF1の前方に配置したブレード41と、ブレード41を加熱するヒータ42と、ブレード41に対向してロールR2から下方に引き出されたフィルムF2の後方に配置した受部材43と、を有する。ブレード41と受部材43は、少なくともフィルムF1、F2の左右方向の幅を超える長さを有する。ヒータ42は、ブレード41の図示上面に接触して取り付けられている。
【0023】
搬送路Hを介して被包装物Pを2枚のフィルムF1、F2の間に挟んだ積層体Tを搬送して図2に示す溶着位置に停止し、ブレード41を図示の位置から受部材43に向けて右方向(後方)へ移動すると、2枚のフィルムF1、F2がブレード41と受部材43の間に挟まれて互いに接触し、ブレード41の熱により2枚のフィルムF1、F2が溶着される。フィルムF1、F2の溶着部分より下流側の包装品Wがスタッカ106に向けて下方へ搬送されると、溶着部分の上下方向の略中央位置でフィルムF1、F2が引き千切られる。
【0024】
この結果、溶着切断部4を通過した包装品Wの2枚のフィルムF1、F2の引き出し方向の後端同士が溶着され、引き出し方向に沿って溶着切断部4の上流側の2枚のフィルムF1、F2の引き出し方向の先端同士が溶着された状態となる。ブレード41を受部材43から離間させた図2のホームポジションに移動させた後、溶着切断部4の上流側の2枚のフィルムF1、F2の引き出し方向の先端は、受部材43の搬送路H側の面に貼り付く。
【0025】
包装装置100は、積層体Tを溶着位置に停止した状態で、積層体Tを左右に挟む位置に、2枚のフィルムF1、F2を溶着する図示しない2つの溶着部を備える。この溶着部は、2枚のフィルムF1、F2を前後に挟むようにブレードと受部材を備え、積層体Tの被包装物Pの左右端の外側で2枚のフィルムF1、F2を溶着する。つまり、包装装置100は、被包装物Pの4つの辺を囲むようにフィルムF1、F2を溶着する。フィルムF1、F2の左右端を溶着する溶着部は、上述した溶着切断部4と同様の構成を有し、溶着切断部4と同様に機能する(2枚のフィルムF1、F2を切断せずに溶着)ため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0026】
フィルムF1、F2の引き出し方向に沿って溶着切断部4の上流側で且つガイドローラ2a、2bの下流側には、被包装物Pの通過を検知するためのセンサ5が設けられている。また、フィルムF1、F2の引き出し方向に沿って溶着切断部4の下流側には、被包装物Pの通過を検知するためのセンサ6が設けられている。センサ5、6は、それぞれ、被包装物Pの搬送経路を間に挟んだ前後両側に発光素子と受光素子を有する透過型の光電センサである。
【0027】
つまり、センサ5は、溶着切断部4の上流側でその光線が被包装物Pの搬送経路を横切る位置に配置され、センサ6は、溶着切断部4の下流側でその光線が被包装物Pの搬送経路を横切る位置に配置されている。なお、センサ5、6の光線は、フィルムF1、F2を透過するため、フィルムF1、F2の間に挟まれた被包装物Pの通過を検知することができる。センサ5、6は、被包装物Pで反射された反射光を検出する反射型の光電センサであってもよい。
【0028】
センサ5は、投入口103を介して投入された被包装物Pの搬送方向の下流側の端部(先端)を検知して、被包装物Pが包装装置100に投入されたことを検知する。センサ6は、被包装物Pの搬送方向の上流側の端部(後端)を検知して、被包装物Pが溶着切断部4を通過したことを検知する。センサ6を省略して、センサ5により被包装物Pの搬送方向の後端を検知して、被包装物Pが溶着切断部4を通過したことを検知するようにしてもよい。
【0029】
フィルムF1、F2の引き出し方向に沿ってセンサ6のさらに下流側には、2枚のフィルムF1、F2の間に被包装物Pを挟んだ積層体Tを挟持拘束して搬送路Hを介して搬送するとともに図2に示す溶着位置で停止させる搬送機構8が配置されている。搬送機構8は、搬送路Hの前後(図示左右両側)に略同じ構造の搬送ユニット8F、8Rを有する。搬送機構8と溶着切断部4は「包装手段」の一例である。
【0030】
搬送路Hの前方(図示左側)の搬送ユニット8Fは、左右に離間した2つのベルトユニット80(図2に右側の一方のみ図示)を有する。搬送ユニット8Fの2つのベルトユニット80は、それぞれ、重力方向に互いに離間した駆動ローラ8aと従動ローラ8bに無端状の搬送ベルト8cを巻回した構造を有する。2つのベルトユニット80の駆動ローラ8aと従動ローラ8bの回転軸は、紙面と直交する左右方向に延設され、それぞれ同軸に配置されている。駆動ローラ8aは、従動ローラ8bより上方にあり、従動ローラ8bよりわずかに後方に配置されている。搬送路Hの前側を規定する搬送ユニット8Fは、各ベルトユニット80の搬送ベルト8cが積層体Tの図示左側の表面(フィルムF1の外面)に接触して走行する位置に配置されている。
【0031】
搬送路Hの後方(図示右側)の搬送ユニット8Rは、上述した搬送ユニット8Fの2つのベルトユニット80の後方に対向する2つのベルトユニット80’(図2に右側の一方のみ図示)を有する。搬送ユニット8Rの2つのベルトユニット80’は、搬送ユニット8Fのベルトユニット80と略同じ構造を有し、駆動ローラ8aと従動ローラ8bに無端状の搬送ベルト8cを巻回した構造を有する。2つのベルトユニット80’の駆動ローラ8aと従動ローラ8bの回転軸は、紙面と直交する左右方向に延設され、それぞれ同軸に配置されている。
【0032】
駆動ローラ8aは、従動ローラ8bより下方にあり、従動ローラ8bよりわずかに前方に配置されている。搬送路Hの後側を規定する搬送ユニット8Rは、搬送ユニット8Fに対して積層体Tの反対側で、搬送ベルト8cが積層体Tの図示右側の表面(フィルムF2の外面)に接触して走行する位置に配置されている。この搬送ユニット8Rの駆動ローラ8aは、図示しないプーリやタイミングベルトを介して搬送ユニット8Fの駆動軸に接続されてもよく、搬送ユニット8Fに同期して駆動されるようになっている。
【0033】
搬送ユニット8Fの搬送ベルト8cの走行方向は図2で時計回り方向であり、搬送ユニット8Rの搬送ベルト8cの走行方向は反時計回り方向である。搬送ユニット8F、8Rの間の搬送路Hは、図2で上方から下方に向けて左方向(前方)にわずかに傾斜している。搬送路Hに投入されてフィルムF1、F2によって包装された包装品Wは、搬送機構8を駆動させることにより、搬送路Hを介して、筐体101の下方に配置したスタッカ106に向けて排出される。スタッカ106は、搬送路Hを通して送り込まれた包装品Wを順次積み重ねて収容する。
【0034】
図3に示すように、包装装置100は、搬送機構8とスタッカ106の間に、搬送ガイド109を備える。搬送ガイド109は、搬送機構8により搬送された包装品Wの搬送方向の先端をガイドしてスタッカ106へ導く。搬送機構8は、重力方向に向けて包装装置100の前方にわずかに傾斜した搬送路Hを介して包装品Wを搬送する。搬送ガイド109は、重力方向に向けて前方に傾斜して配置され、搬送機構8によって搬送された包装品Wの搬送方向をさらに前方に向ける。このため、搬送ガイド109によりガイドされた包装品Wは、スタッカ106の前壁11に向けて略水平方向にフライング搬送される。
【0035】
スタッカ106は、前壁11、後壁12、及び底壁13を有する。前壁11は「第1の壁」の一例であり、後壁12は「第2の壁」の一例である。スタッカ106を図1に示す状態に配置する際には、後壁12を底壁13に重ねるように折り畳むことができる。後壁12の高さは、底壁13の前後の幅より短く、図3の状態に配置した際に搬送ガイド109の高さに届かない高さである。前壁11の高さは、その上端が搬送ガイド109の下端に概ね対向する高さである。前壁11と後壁12の間の幅(すなわち、底壁13の幅)は、包装品Wの搬送方向の幅より長い。後壁12は、スタッカ106を筐体101から前方に引き出した後、底壁13に対して略直角になる状態に回動する。後壁12は、この状態で、前壁11と略平行になる。
【0036】
前壁11は、略鉛直方向に延設されている。前壁11は、その上端がわずかに筐体101側に傾く角度で配置してもよい。底壁13は、後壁12の下端と前壁11の下端を接続している。底壁13は、後方に向けてわずかに下方に傾斜している。底壁13の前端近くの底面には、底壁13を傾斜させるための突起14がある。突起14は、底壁13の前端の左右方向の両側に離間して2つある。突起14は、突起14の下端を設置面Fに当接させた状態で、スタッカ106の底壁13の前端側がわずかに上方に傾斜する突出高さを有する。上述したように、スタッカ106の前壁11を略鉛直方向に配置し、且つ底壁13をその前端がわずかに上方に傾斜する方向に延設したため、前壁11と底壁13の間の角度は、鈍角になっている。
【0037】
被包装物PをフィルムF1、F2により包装する場合、作業員は、包装装置100の電源スイッチ105をONにして、投入口103を介して被包装物Pを投入する。すると、センサ5を介して被包装物Pの投入有りが検知され、搬送機構8が駆動される。この後、センサ6を介して被包装物Pの後端が検知された時点で搬送機構8が停止され、被包装物Pが溶着位置に配置される。この状態で、溶着切断部4と2つの溶着部が動作され、2枚のフィルムF1、F2が溶着されて切断される。フィルムF1、F2を切断した後、搬送機構8が再び動作され、包装品Wがスタッカ106に向けて搬送される。作業員は、複数の被包装物Pを投入口103を介して投入する。被包装物PをフィルムF1、F2で包装した複数の包装品Wは、スタッカ106に重ねて集積される。
【0038】
ここで、搬送機構8を介して筐体101から排出されてスタッカ106に集積されるまでの包装品Wの挙動について説明する。
搬送機構8により重力方向に搬送された包装品Wは、一定の速度で搬送ガイド109に向かい、搬送ガイド109によって案内されて筐体101から排出される。このとき、包装品Wは、搬送ガイド109によって排出方向が変えられて、略水平な姿勢でフライング搬送される。フライング搬送された包装品Wは、搬送方向の先端をスタッカ106の前壁11に突き当てて後方に跳ね返る。包装品Wが前壁11にぶつかって跳ね返る勢いは、包装品Wの搬送速度及び/或いは重さが大きくなる程大きくなる。
【0039】
前壁11に突き当たって後方に跳ね返った包装品Wは、その後端を後壁12に突き当てて整位される。後端を後壁12によって整位された包装品Wは、底壁13上に重ねて載置される。搬送ガイド109の筐体101に対する取付角度、搬送機構8による包装品Wの搬送速度、筐体101とスタッカ106の前壁11との間の距離などは、前壁11によって跳ね返された標準的な重さの包装品Wの後端が後壁12にちょうど当接して整位される値に設計されている。
【0040】
これに対し、筐体101から排出されてスタッカ106へ集積される包装品Wの搬送速度や重さが設計値より大きい場合、先端を前壁11に突き当てて跳ね返った包装品Wの後端を後壁12に突き当てた後、さらに包装品Wが前方へ跳ね返る場合がある。本実施形態では、この後端の跳ね返りにより前方へ移動して後壁12から離れた包装品Wを後方に戻すため、或いは、後壁12で跳ね返った包装品Wが前方へ戻り難くするため、スタッカ106の底壁13を後壁12に向けて下方(図3の方向)に傾斜させている。
【0041】
仮に、スタッカ106の底壁13を本実施形態と逆方向に傾斜(前端側を下方に傾斜)させて、フライング搬送によりスタッカ106に送り込まれた包装品Wの先端を前壁11に突き当てて整位する場合、包装品Wの先端側が上方にカールしたり、跳ね返った包装品Wが搬送方向に対してスキューしたりして、集積姿勢が乱れ易い。被包装物Pである新聞は折り目を下に向けて投入口103を介して投入されるため、スタッカ106に集積した状態で前端側の集積高さが後端側より高くなる。このため、ある程度の数の包装品Wをスタッカ106に集積した状態で新たにスタッカ106に送り込まれた包装品Wの前端が上方にカールし易い。また、被包装物Pである新聞は、投入口103を介して作業員の手作業により投入されるため、新聞の投入時に傾き易く、搬送方向に対して傾斜した状態のまま包装されて集積される場合がある。この場合、スタッカ106における集積姿勢が乱れ易い。
【0042】
これに対し、本実施形態のように、スタッカ106の底壁13を後方に向けて下方に傾斜させることにより、フィルムF2の滑りを利用して、スタッカ106に集積した包装品Wを後壁12に向けて移動することができ、包装品Wの後端を後壁12に突き当てて確実に整位することができる。このため、投入口103を介して投入された被包装物Pにスキューを生じていた場合であっても、包装品Wの後端を揃えてスタッカ106に集積することができる。また、スタッカ106の底壁13を前方に向けて下方に傾斜させた場合に生じ易いカールの問題も防止することができ、包装品Wを綺麗に揃えて集積することができる。
【0043】
このため、本実施形態によると、スタッカ106に集積した包装品Wをスタッカ106から取り出しやすく、スタッカ106から取り出す際に荷崩れを生じる不具合を抑制することができる。なお、スタッカ106の前壁11は略鉛直方向に延設したため、集積した複数の包装品Wを取り出す際に、前壁11が包装品Wに干渉し難く、作業を妨げることが無い。前壁11を鉛直方向より筐体101側にわずかに傾倒させてもよいが、この場合、集積した包装品Wの取り出しを妨げることのない角度に配置することが望ましい。
【0044】
ところで、本実施形態のように、包装装置100により処理する被包装物Pが新聞である場合、新聞紙の枚数(朝刊、夕刊)、ちらしの枚数などにより、被包装物Pの厚みが変わる。このため、本実施形態の包装装置100は、例えば、被包装物Pを搬送する搬送機構8による搬送速度を3段階で選択可能としている。作業員は、操作・表示パネル104を介して包装装置100による処理速度、すなわち包装品Wの搬送速度を「高速」「中速」「低速」から選択する。なお、選択の基準として、標準的な厚みかそれより薄い新聞を包装する際には、「高速」或いは「中速」による処理を推奨し、折込ちらしの枚数が多い朝刊など厚みが大きく重い新聞を包装する際には、「低速」による処理を推奨している。
【0045】
例えば、作業員が「高速」や「中速」処理を選択した場合、標準より十分に薄い新聞を包装した包装品Wであれば前壁11によって跳ね返って後方へ戻るときの勢いはそれほど強くなく後端を綺麗に整位することができるが、標準より厚くなるに連れて跳ね返るときの勢いが強くなる。このため、「高速」や「中速」処理を選択した場合、新聞の厚みによっては後端を綺麗に整位し難くなる場合がある。よって、本実施形態の包装装置100は、筐体101から包装品Wを排出する位置に、包装品Wの排出速度を3段階で調整するための排出制御部110を備えている。排出制御部110は、主に、「高速」や「中速」処理を選択した場合に使用する。なお、スタッカ106と排出制御部110は、「集積装置」の一例である。
【0046】
図4図7に示すように、排出制御部110は、筐体101の前パネル111の下端縁にブラケット112を介して取り付けられている。前パネル111は、筐体101の前面側を部分的に覆う矩形板状に形成されている。前パネル111の下端縁は、搬送ガイド109の上端よりわずかに上方に位置しており、下端縁の下方に包装品Wの排出口113がある。搬送機構8によって搬送されて搬送ガイド109によって案内された包装品Wは、排出口113を介して筐体101から排出されてスタッカ106に集積される。
【0047】
排出制御部110は、ブラケット112に固定する断面L字状の固定部材114を有する。ブラケット112は、筐体101の前パネル111の下端縁にネジ115により締結固定される。固定部材114は、ブラケット112にネジ116により締結固定される。排出制御部110は、固定部材114に対して回動可能に取り付けた2枚のシート材117、118を有する。シート材117、118は、それぞれ、その回動の基端部に設けた回動軸119を介して固定部材114に回動可能に取り付けられている。シート材117、118は、例えば、厚さ0.5mmの略矩形のPET樹脂シートである。シート材117、118は、「摩擦付与部材」の一例である。
【0048】
シート材117、118は、排出口113に対向する図4に示す使用位置(第1位置)に回動した状態で、略重力方向に延設される。この状態で、シート材117、118は、スタッカ106に向けてフライング搬送される包装品Wが通る「経路」上に配置される。また、シート材117、118は、図5に示す右側のシート材118のように排出口113に対向しない略水平な収納位置(第2位置)に回動することもできる。シート材117、118は、使用位置に回動した状態で、重力方向に向けて前方にわずかに傾斜した姿勢となる角度で前パネル111に取り付けられている。シート材117、118は、使用位置に回動した状態で、回動の先端が搬送ガイド109の前端より下方に位置する。また、この状態で、シート材117、118と搬送ガイド109の前端の間にはわずかな隙間Sがある。
【0049】
固定部材114は、シート材117、118を使用位置と収納位置に固定するための2つのネジ121を備える。ネジ121は、固定部材114の後方から固定部材114に螺合され、その軸部の先端が固定部材114を貫通して前方に突出する。ネジ121の先端の固定部材114からの突出量は、ネジ121を固定部材114にねじ込む量を調整することで微調整可能である。シート材117、118は、それぞれ、使用位置に回動した際に固定部材114の前方に突出したネジ121の先端に嵌合する孔部122と、収納位置に回動した際にネジ121の先端に係合する溝部123を有する。シート材117、118の孔部122、溝部123、及び固定部材114に螺合するネジ121は、シート材117、118をそれぞれ使用位置と収納位置に固定する「固定手段」の一例である。
【0050】
以下、排出制御部110の使用方法について説明する。
例えば、被包装物Pが最も薄い夕刊などである場合、包装品Wの排出速度を遅くする必要が無いので、作業員は、排出制御部110の2枚のシート材117、118を収容位置に配置する。シート材117、118を収納位置に回動すると、シート材117、118の溝部123にネジ121の先端が係合し、シート材117、118が収納位置に固定される。シート材117、118は可撓性を有するため、シート材117、118の変形を伴ってネジ121の先端に溝部123を係合することができる。このように、シート材117、118を収納位置に固定することにより、包装装置100の動作中にシート材117、118が使用位置に回動してしまう不具合を防止することができる。
【0051】
被包装物Pが上述した最も薄いものより厚く、スタッカ106の後壁12で跳ね返って前方に戻る現象が生じる場合、包装品Wの排出速度を遅くするため、作業員は、跳ね返りの度合いに応じて、1枚のシート材117を使用位置に配置(図6)するか、2枚のシート材117、118を使用位置に配置(図7)するかを選択する。シート材117、118を使用位置に回動すると、シート材117、118の孔部122にネジ121の先端が嵌合し、シート材117、118が使用位置に固定される。この場合も、シート材117、118が可撓性を有するため、シート材117、118の変形を伴ってネジ121の先端に孔部122を嵌合させることができる。
【0052】
例えば、図6に示すように、一方のシート材117だけを使用位置に配置すると、排出口113を介して排出される包装品Wに1枚のシート材117が摺接し、包装品Wに摩擦力が作用し、包装品Wの排出速度がわずかに遅くなる。後壁12で包装品Wが跳ね返る度合いがより大きい場合、作業員は、図7に示すように、2枚のシート材117、118をそれぞれ使用位置に配置する。2枚のシート材117、118を使用位置に配置すると、包装品Wに2枚のシート材117、118がそれぞれ摺接し、1枚のシート材117を使用位置に配置した場合と比較して、包装品Wの排出速度がより遅くなる。
【0053】
以上のように、本実施形態によると、排出制御部110を使用して、包装品Wの排出速度を調整することができるため、包装品Wの厚さや重さに関わらず、スタッカ106の後壁12に包装品Wの後端を突き当てる勢いを変化させることができ、スタッカ106における集積姿勢をより安定させることができる。
【0054】
なお、包装品Wがシート材117、118に摺接する際には、包装品Wの排出方向の先端が搬送ガイド109の前端とシート材117、118の間の隙間Sに入り、包装品Wの上面に湾曲変形したシート材117、118が摺接する。このとき、シート材117、118が下方に向けて前方にわずかに傾斜して配置されているため、包装品Wの前端がシート材117、118に接触した後、シート材117、118が前方に湾曲し易く、包装品Wの排出速度を確実且つ効果的に減少させることができる。
【0055】
これに対し、仮に、使用位置に配置したシート材117、118を本実施形態のように傾斜させずに鉛直方向に配置すると、その分、シート材117、118が湾曲し難くなり、包装品Wに与える摩擦力が大きくなる。この場合、例えば、包装品Wが薄くて軽い場合、シート材117、118によって排出口113で詰まりを生じる可能性がある。よって、本実施形態のように、シート材117、118を使用位置に配置した状態で、シート材117、118を下方に向けて前方に傾斜させることが有効である。
【0056】
シート材117、118は、本実施形態の樹脂シートに限らず、包装品Wに摩擦力を作用させることができればいかなるものであってもよい。例えば、シート材117、118は、弾性変形可能な他の素材により形成してもよく、或いは、必ずしも弾性変形する(バネ力を生じる)ものである必要はなく、例えば紐状のものなどであってもよい。いずれの場合も、シート材117、118の素材は、樹脂に限るものではない。
【0057】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
厚みを有する扁平な物品を包装材により包装した複数の包装品を集積する集積装置であって、
鉛直方向と交差する経路を介して第1の方向に送り込まれる前記包装品の前記第1の方向の先端を突き当てて前記第1の方向と反対の第2の方向に跳ね返す第1の壁と、
前記第1の壁により前記第2の方向に跳ね返された前記包装品の前記第1の方向の後端を突き当てて整位する第2の壁と、
前記第1の壁と前記第2の壁の間に配置され、前記第1の壁により第2の方向に跳ね返されて前記第2の壁により前記後端を整位された前記包装品を重ねて載置する底壁と、
前記包装品を前記第1の方向に送り込む前記経路上に可撓性を有する少なくとも1つの摩擦付与部材を選択的に配置可能な排出制御部と、
を有する集積装置。
[2]
前記摩擦付与部材は、樹脂シートである、
[1]に記載の集積装置。
[3]
前記排出制御部は、前記樹脂シートを前記経路上に配置する第1位置と前記経路上から外れた第2位置に固定する固定手段を有する、
[2]に記載の集積装置。
[4]
前記物品は、複数枚の新聞紙を重ねて折り畳んだ被包装物である、
[1]に記載の集積装置。
[5]
前記包装材は、熱溶着可能な樹脂製のフィルムである、
[4]に記載の集積装置。
[6]
厚みを有する扁平な物品を包装材により包装する包装手段と、
前記包装手段により前記物品を前記包装材により包装した包装品を集積する[1]に記載の集積装置と、
を有する包装装置。
【符号の説明】
【0058】
4…溶着切断部、5、6…センサ、8…搬送機構、11…前壁、12…後壁、13…底壁、100…包装装置、101…筐体、103…投入口、106…スタッカ、109…搬送ガイド、110…排出制御部、111…前パネル、112…ブラケット、113…排出口、114…固定部材、117、118…シート材、F1、F2…フィルム、H…搬送路、P…被包装物、T…積層体、W…包装品。
【要約】
【課題】複数の包装品を綺麗に揃えて集積することができる集積装置、及びこの集積装置を備えた包装装置を提供する。
【解決手段】包装装置100は、スタッカ106の手前に排出制御部110を備える。スタッカ106は、被包装物PをフィルムF1、F2により包装した複数の包装品Wを集積する。スタッカ106は、前壁11と後壁12と底壁13を有する。前壁11は、包装装置100の筐体101から排出された包装品Wの先端を突き当てて反対方向に跳ね返す。後壁12は、前壁11により跳ね返された包装品Wの後端を突き当てて整位する。底壁13は、前壁11と後壁12の間に配置され、前壁11により跳ね返されて後壁12により後端を整位された包装品Wを重ねて載置する。排出制御部110は、スタッカ106に送り込まれる包装品Wの経路上に選択的に配置可能な可撓性を有するシート材117、118を有する。
【選択図】 図6
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7