(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-30
(45)【発行日】2024-09-09
(54)【発明の名称】遊技媒体貸し出し機及び遊技媒体貸し出し機管理システム
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20240902BHJP
【FI】
A63F7/02 352F
A63F7/02 352L
(21)【出願番号】P 2024044792
(22)【出願日】2024-03-21
【審査請求日】2024-03-22
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000108247
【氏名又は名称】株式会社ジェッター
(74)【代理人】
【識別番号】100197642
【氏名又は名称】南瀬 透
(74)【代理人】
【識別番号】100096105
【氏名又は名称】天野 広
(74)【代理人】
【識別番号】100219483
【氏名又は名称】宇野 智也
(72)【発明者】
【氏名】舛本 貴司
【審査官】福田 知喜
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-185429(JP,A)
【文献】特開2023-102960(JP,A)
【文献】特開2016-073804(JP,A)
【文献】特開2014-076290(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技台に付設され、当該遊技台に使用する遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸し出し機であって、
前記遊技媒体貸し出し機は表示画面を備えており、
前記遊技媒体貸し出し機は、遊技客が離席したときに、当該遊技客が使用していた当該遊技台の稼働を停止するとともに、前記表示画面に離席中である旨の表示を行う離席モード機能と、遊技客が前記離席モード機能を選択したときに、当該遊技台を特定する情報を記録した離席用カードを発行するカード発行機能と、を備え、
前記遊技客が前記離席モード機能を選択し、前記離席用カードを受領した後に、当該遊技台の遊技媒体貸し出し機に前記離席用カードを差し入れたときには、前記遊技媒体貸し出し機は当該遊技台の稼働を再開させ、
前記遊技客が当該遊技台以外の遊技台の遊技媒体貸し出し機に前記離席用カードを差し入れたときには、当該遊技台以外の前記遊技台の遊技媒体貸し出し機はその表示画面にエラー表示と当該遊技台の台番とを表示し、
前記遊技媒体貸し出し機は遊技店内に配置された複数の遊技台の位置を示したマップを前記表示画面に表示する機能を備えており、
前記遊技客が当該遊技台以外の前記遊技台の前記遊技媒体貸し出し機に前記離席用カードを差し入れたときには、当該遊技台以外の前記遊技台の遊技媒体貸し出し機はその表示画面に前記エラー表示及び当該遊技台の台番を表示するとともに、前記マップを表示し、当該遊技台以外の前記遊技台の位置及び当該遊技台の位置を表示することを特徴とす
る遊技媒体貸し出し機。
【請求項2】
当該遊技台以外の前記遊技台の位置及び当該遊技台の位置は視覚的に他の遊技台の位置とは区別可能であるように表示されることを特徴とする請求項
1に記載の遊技媒体貸し出し機。
【請求項3】
前記マップには当該遊技台以外の前記遊技台から当該遊技台までのルートが表示されることを特徴とする請求項
1に記載の遊技媒体貸し出し機。
【請求項4】
遊技台に付設され、当該遊技台に使用する遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸し出し機の作動を制御する遊技媒体貸し出し機管理プログラムであって、
前記遊技媒体貸し出し機は少なくとも制御装置と表示画面とを備えるとともに、遊技客が離席したときに、当該遊技客が使用していた当該遊技台の稼働を停止するとともに、前記表示画面に離席中である旨の表示を行う離席モード機能と、遊技客が前記離席モード機能を選択したときに、当該遊技台を特定する情報を記録した離席用カードを発行するカード発行機能と、を備えており、
前記遊技媒体貸し出し機管理プログラムは前記制御装置内に配置された記憶装置に格納されており、
前記遊技媒体貸し出し機管理プログラムは、
当該遊技台の遊技客が前記離席モード機能を選択し、前記離席用カードを受領した後に、当該遊技台の前記遊技媒体貸し出し機に前記離席用カードを差し入れたときには、当該遊技台の稼働を再開させ、
前記遊技客が当該遊技台以外の遊技台の遊技媒体貸し出し機に前記離席用カードを差し入れたときには、当該遊技台以外の前記遊技台の前記遊技媒体貸し出し機の前記表示画面にエラー表示と当該遊技台の台番とを表示させ、
前記遊技媒体貸し出し機は遊技店内に配置された複数の遊技台の位置を示したマップを前記表示画面に表示する機能を備えており、
前記遊技媒体貸し出し機管理プログラムは、
前記遊技客が当該遊技台以外の前記遊技台の遊技媒体貸し出し機に前記離席用カードを差し入れたときには、当該遊技台以外の前記遊技台の前記遊技媒体貸し出し機の前記表示画面に前記エラー表示及び当該遊技台の台番を表示するとともに、前記マップを表示し、当該遊技台以外の前記遊技台の位置及び当該遊技台の位置を表示することを特徴とす
る遊技媒体貸し出し機管理プログラム。
【請求項5】
前記遊技媒体貸し出し機管理プログラムは、当該遊技台以外の前記遊技台の位置及び当該遊技台の位置を視覚的に他の遊技台の位置とは区別可能であるように表示することを特徴とする請求項
4に記載の遊技媒体貸し出し機管理プログラム。
【請求項6】
前記遊技媒体貸し出し機管理プログラムは、前記マップに当該遊技台以外の前記遊技台の位置から当該遊技台までのルートを表示することを特徴とする請求項
4に記載の遊技媒体貸し出し機管理プログラム。
【請求項7】
複数の遊技台の各々に付設され、当該遊技台に使用する遊技媒体を貸し出す複数の遊技媒体貸し出し機と、前記複数の遊技媒体貸し出し機の各々とデータ送受信が可能な管理サーバーと、を少なくとも備える遊技媒体貸し出し機管理システムであって、
前記複数の遊技媒体貸し出し機の各々は表示画面を備えており、
前記複数の遊技媒体貸し出し機の各々は、遊技客が離席したときに、当該遊技客が使用していた当該遊技台の稼働を停止するとともに、その表示画面に離席中である旨の表示を行う離席モード機能と、遊技客が前記離席モード機能を選択したときに、当該遊技台を特定する情報を記録した離席用カードを発行するカード発行機能と、を備えており、
前記管理サーバーは、
当該遊技台の遊技客が前記離席モード機能を選択し、前記離席用カードを受領した後に、当該遊技台の遊技媒体貸し出し機に前記離席用カードを差し入れたときには、当該遊技台の稼働を再開させ、
前記遊技客が当該遊技台以外の遊技台の遊技媒体貸し出し機に前記離席用カードを差し入れたときには、当該遊技台以外の前記遊技台の前記遊技媒体貸し出し機の表示画面にエラー表示と当該遊技台の台番とを表示させ、
前記複数の遊技媒体貸し出し機の各々は遊技店内に配置された複数の遊技台の位置を示したマップを前記表示画面に表示する機能を備えており、
前記管理サーバーは、
前記遊技客が当該遊技台以外の前記遊技台の遊技媒体貸し出し機に前記離席用カードを差し入れたときには、その表示画面に前記エラー表示及び当該遊技台の台番を表示するとともに、前記マップを表示し、当該遊技台以外の前記遊技台の位置及び当該遊技台の位置を表示させることを特徴とす
る遊技媒体貸し出し機管理システム。
【請求項8】
前記管理サーバーは当該遊技台以外の前記遊技台の位置及び当該遊技台の位置を他の遊技台の位置とは視覚的に区別可能であるように表示させることを特徴とする請求項
7に記載の遊技媒体貸し出し機管理システム。
【請求項9】
前記管理サーバーは前記マップに当該遊技台以外の前記遊技台の位置から当該遊技台までのルートを表示させることを特徴とする請求項
7に記載の遊技媒体貸し出し機管理システム。
【請求項10】
前記遊技媒体貸し出し機管理システムは遊技店内に配置されたディスプレイをさらに備えており、
前記ディスプレイは前記遊技店内に配置された複数の遊技台の位置を示したマップを表示する機能を有しており、
前記管理サーバーは、
当該遊技台以外の前記遊技台の前記遊技媒体貸し出し機の表示画面に前記エラー表示と当該遊技台の台番とを表示させるときに、前記ディスプレイに前記マップを表示させ、当該遊技台以外の前記遊技台の位置及び当該遊技台の位置を表示させることを特徴とする請求項
7に記載の遊技媒体貸し出し機管理システム。
【請求項11】
前記管理サーバーは当該遊技台以外の前記遊技台の位置及び当該遊技台の位置を他の遊技台の位置とは視覚的に区別可能であるように前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項
10に記載の遊技媒体貸し出し機管理システム。
【請求項12】
前記管理サーバーは前記マップに当該遊技台以外の前記遊技台の位置から当該遊技台までのルートを前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項
10に記載の遊技媒体貸し出し機管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ台その他の遊技台に付設され、当該遊技台に使用する遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸し出し機、遊技媒体貸し出し機の作動を制御するプログラム及び遊技媒体貸し出し機の作動を管理する遊技媒体貸し出し機管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店その他の遊技店においては、遊技客が一時的に遊技台を離れるときに、遊技客が戻ってきたときに再びその遊技台を使えるようにその遊技台を確保しておくための離席モードというものが採用されている。
離席モードの一例として特開2021-53192号公報(特許文献1)に記載されたものがある。
遊技客が遊技台に付設されている遊技媒体貸し出し機に設けられている離席モードボタンを押すと、その遊技台の稼働が停止するとともに、その遊技媒体貸し出し機の表示画面に離席中である旨の表示がなされる。それと同時に、その遊技台を特定する情報が記録されたカードが遊技媒体貸し出し機から発行される。
遊技客はそのカードを取り出し、その遊技台に戻ってきたときにそのカードを遊技媒体貸し出し機に差し込めば、離席前の状態から遊技台の稼働を再開させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、遊技店内には同型の遊技台が多数配置されているため、遊技客が一旦遊技台を離れると、戻ってきたときに、自分が使っていた遊技台がどこであったのかわからなくなることが少なくない。
遊技媒体貸し出し機の表示画面に離席中である旨の表示がなされているとしても、他にも同様の表示がなされている遊技台があるような場合には、自分が使っていた遊技台を探し当てることが困難になることもある。
本発明は以上のような従来の遊技媒体貸し出し機における問題点に鑑みてなされたものであり、遊技客が一旦遊技台を離席した後に、自分が使っていた遊技台がどこであったのかがわからなくなったときであっても、その遊技台を短時間で確実に探し出すことができる遊技媒体貸し出し機、遊技媒体貸し出し機をそのように動作させる遊技媒体貸し出し機管理プログラム及び遊技媒体貸し出し機を管理する遊技媒体貸し出し機管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するため、本発明は、遊技台(300)に付設され、当該遊技台(300)に使用する遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸し出し機(100)であって、前記遊技媒体貸し出し機(100)は表示画面(142)を備えており、前記遊技媒体貸し出し機(100)は、遊技客が離席したときに、当該遊技客が使用していた当該遊技台(300)の稼働を停止するとともに、前記表示画面(142)に離席中である旨の表示を行う離席モード機能と、遊技客が前記離席モード機能を選択したときに、当該遊技台(300)を特定する情報を記録した離席用カードを発行するカード発行機能と、を備え、前記遊技客が前記離席モード機能を選択し、前記離席用カードを受領した後に、当該遊技台(300)の遊技媒体貸し出し機(100)に前記離席用カードを差し入れたときには、前記遊技媒体貸し出し機(100)は当該遊技台(300)の稼働を再開させ、前記遊技客が当該遊技台(300)以外の遊技台(300)の遊技媒体貸し出し機(100)に前記離席用カードを差し入れたときには、当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の遊技媒体貸し出し機(100)はその表示画面(142)にエラー表示と当該遊技台(300)の台番とを表示し、前記遊技媒体貸し出し機(100)は遊技店内に配置された複数の遊技台(300)の位置を示したマップ(600)を前記表示画面(142)に表示する機能を備えており、前記遊技客が当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の前記遊技媒体貸し出し機(100)に前記離席用カードを差し入れたときには、当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の遊技媒体貸し出し機(100)はその表示画面(142)に前記エラー表示及び当該遊技台(300)の台番を表示するとともに、前記マップ(600)を表示し、当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の位置及び当該遊技台(300)の位置を表示することを特徴とする遊技媒体貸し出し機(100)を提供する。
【0006】
当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の位置及び当該遊技台(300)の位置は視覚的に他の遊技台(300)の位置とは区別可能であるように表示されることが好ましい。
前記マップ(600)には当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)から当該遊技台(300)までのルート(610)が表示されることが好ましい。
【0007】
本発明は、さらに、遊技台(300)に付設され、当該遊技台(300)に使用する遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸し出し機(100)の作動を制御する遊技媒体貸し出し機管理プログラムであって、前記遊技媒体貸し出し機(100)は少なくとも制御装置(120)と表示画面(142)とを備えるとともに、遊技客が離席したときに、当該遊技客が使用していた当該遊技台(300)の稼働を停止するとともに、前記表示画面(142)に離席中である旨の表示を行う離席モード機能と、遊技客が前記離席モード機能を選択したときに、当該遊技台(300)を特定する情報を記録した離席用カードを発行するカード発行機能と、を備えており、前記遊技媒体貸し出し機管理プログラムは前記制御装置(120)内に配置された記憶装置(122)に格納されており、前記遊技媒体貸し出し機管理プログラムは、当該遊技台(300)の遊技客が前記離席モード機能を選択し、前記離席用カードを受領した後に、当該遊技台(300)の前記遊技媒体貸し出し機(100)に前記離席用カードを差し入れたときには、当該遊技台(300)の稼働を再開させ、前記遊技客が当該遊技台(300)以外の遊技台(300)の遊技媒体貸し出し機(100)に前記離席用カードを差し入れたときには、当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の前記遊技媒体貸し出し機(100)の前記表示画面(142)にエラー表示と当該遊技台(300)の台番とを表示させ、前記遊技媒体貸し出し機(100)は遊技店内に配置された複数の遊技台(300)の位置を示したマップ(600)を前記表示画面(142)に表示する機能を備えており、前記遊技媒体貸し出し機管理プログラムは、前記遊技客が当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の遊技媒体貸し出し機(100)に前記離席用カードを差し入れたときには、当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の前記遊技媒体貸し出し機(100)の前記表示画面(142)に前記エラー表示及び当該遊技台(300)の台番を表示するとともに、前記マップ(600)を表示し、当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の位置及び当該遊技台(300)の位置を表示することを特徴とする遊技媒体貸し出し機管理プログラムを提供する。
【0008】
前記遊技媒体貸し出し機管理プログラムは、当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の位置及び当該遊技台(300)の位置を視覚的に他の遊技台(300)の位置とは区別可能であるように表示することが好ましい。
前記遊技媒体貸し出し機管理プログラムは、前記マップ(600)に当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の位置から当該遊技台(300)までのルート(610)を表示することが好ましい。
【0009】
本発明は、さらに、複数の遊技台(300)の各々に付設され、当該遊技台(300)に使用する遊技媒体を貸し出す複数の遊技媒体貸し出し機(100)と、前記複数の遊技媒体貸し出し機(100)の各々とデータ送受信が可能な管理サーバー(200)と、を少なくとも備える遊技媒体貸し出し機管理システム(500)であって、前記複数の遊技媒体貸し出し機(100)の各々は表示画面(142)を備えており、前記複数の遊技媒体貸し出し機(100)の各々は、遊技客が離席したときに、当該遊技客が使用していた当該遊技台(300)の稼働を停止するとともに、その表示画面(142)に離席中である旨の表示を行う離席モード機能と、遊技客が前記離席モード機能を選択したときに、当該遊技台(300)を特定する情報を記録した離席用カードを発行するカード発行機能と、を備えており、前記管理サーバー(200)は、当該遊技台(300)の遊技客が前記離席モード機能を選択し、前記離席用カードを受領した後に、当該遊技台(300)の遊技媒体貸し出し機(100)に前記離席用カードを差し入れたときには、当該遊技台(300)の稼働を再開させ、前記遊技客が当該遊技台(300)以外の遊技台(300)の遊技媒体貸し出し機(100)に前記離席用カードを差し入れたときには、当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の前記遊技媒体貸し出し機(100)の表示画面(142)にエラー表示と当該遊技台(300)の台番とを表示させ、前記複数の遊技媒体貸し出し機(100)の各々は遊技店内に配置された複数の遊技台(300)の位置を示したマップ(600)を前記表示画面(142)に表示する機能を備えており、前記管理サーバー(200)は、前記遊技客が当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の遊技媒体貸し出し機(100)に前記離席用カードを差し入れたときには、その表示画面(142)に前記エラー表示及び当該遊技台(300)の台番を表示するとともに、前記マップ(600)を表示し、当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の位置及び当該遊技台(300)の位置を表示させることを特徴とする遊技媒体貸し出し機管理システム(500)を提供する。
【0010】
前記管理サーバー(200)は当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の位置及び当該遊技台(300)の位置を他の遊技台(300)の位置とは視覚的に区別可能であるように表示させることが好ましい。
【0011】
前記管理サーバー(200)は前記マップ(600)に当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の位置から当該遊技台(300)までのルート(610)を表示させることが好ましい。
前記遊技媒体貸し出し機管理システム(500)は遊技店内に配置されたディスプレイ(510)をさらに備えており、前記ディスプレイ(510)は前記遊技店内に配置された複数の遊技台(300)の位置を示したマップ(600)を表示する機能を有しており、前記管理サーバー(200)は、当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の前記遊技媒体貸し出し機(100)の表示画面(142)に前記エラー表示と当該遊技台(300)の台番とを表示させるときに、前記ディスプレイ(510)に前記マップ(600)を表示させ、当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の位置及び当該遊技台(300)の位置を表示させることが好ましい。
前記管理サーバー(200)は当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の位置及び当該遊技台(300)の位置を他の遊技台(300)の位置とは視覚的に区別可能であるように前記ディスプレイ(510)に表示させることが好ましい。
前記管理サーバー(200)は前記マップ(600)に当該遊技台(300)以外の前記遊技台(300)の位置から当該遊技台(300)までのルート(610)を前記ディスプレイ(510)に表示させることが好ましい。
括弧内の参照符号は後述する実施形態との対応関係を示す目的のためにだけ使用されているものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る遊技媒体貸し出し機、遊技媒体貸し出し機管理プログラムまたは遊技媒体貸し出し機管理システムによれば、遊技客が遊技台の遊技媒体貸し出し機を離席モードの状態に設定してから離席した後、他の遊技台を自分の遊技台と間違えて遊技媒体貸し出し機にカードを挿入しても、その遊技台の遊技媒体貸し出し機の表示画面には自分が戻るべき本来の遊技台の台番が表示される。このため、遊技客は自分の遊技台を短時間で確実に見つけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の第一の実施形態に係る遊技媒体貸し出し機管理システムのブロック図である。
【
図2】
図1に示した遊技媒体貸し出し機管理システムを構成する遊技台を複数台並べたときの斜視図である。
【
図4】本発明の第一の実施形態に係る遊技媒体貸し出し機管理システムを構成する遊技媒体貸し出し機の正面図である。
【
図7】本発明の第一の実施形態に係る遊技媒体貸し出し機管理システムを構成する遊技媒体貸し出し機の部分的な構造の一例を示すブロック図である。
【
図8】遊技媒体貸し出し機管理プログラムに従って実施される遊技媒体貸し出し機の動作を示すフローチャートである。
【
図17】表示画面に表示されるマップの一例である。
【
図18】遊技店内における各種ディスプレイの配置レイアウトの一例を示す概略図である。
【
図19】本発明の第三の実施形態に係る遊技媒体貸し出し機管理システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第一の実施形態)
図1は本発明の第一の実施形態に係る遊技媒体貸し出し機管理システム500のブロック図である。
遊技媒体貸し出し機管理システム500は、遊技店内に配置されている複数の遊技台300の各々に付設されている複数の遊技媒体貸し出し機100と、1台の管理サーバー200と、からなり、複数の遊技媒体貸し出し機100の各々は管理サーバー200と有線または無線により相互に接続されており、相互にデータの送受信が可能であるように構成されている。
図2は複数の遊技台300の配置の一例の斜視図、
図3は
図2の部分的拡大図である。
図2に示すように、複数の遊技台300は遊技店内において、例えば、横一列に配置される。
【0015】
図3に示すように、各遊技台300に隣接して遊技媒体貸し出し機100が配置されている。遊技媒体貸し出し機100は遊技台300に使用する遊技媒体(例えば、パチンコ玉)を投入された金額に応じて貸し出すとともに、遊技台300の動作を制御する。
各遊技媒体貸し出し機100の動作は管理サーバー200によって制御されている。
図4は遊技媒体貸し出し機100の正面図、
図5は
図4の部分的拡大図、
図6は
図4の部分的斜視図である。
遊技媒体貸し出し機100は、予め作成されたカードを受け入れるカード受け入れユニット(図示せず)と、受け入れられたカードに格納されているカード情報を読み出すカード情報読み取りユニット(図示せず)と、表示画面142(
図7参照)と、管理サーバー200との間において信号の送受信を行う通信ユニット(図示せず)と、を備えている。
図4に示すように、カード受け入れユニットはカード挿入口101を備えており、カード挿入口101を介して遊技媒体貸し出し機100の内部に挿入されたカードはカード情報読み取りユニットに運ばれ、カード情報読み取りユニットがカードに格納されているカード情報を読み取る。
【0016】
カード情報には、例えば、会員の氏名その他の個人情報、使用履歴、残額などが含まれる。
図7は遊技媒体貸し出し機100の部分的な構造の一例を示すブロック図である。
遊技台300は、例えば、パチンコ台として構成されている。
遊技媒体貸し出し機100は、上記のカード受け入れユニット及びカード情報読み取りユニットの他に、例えば、通信部110と、制御部120と、外部メモリ130と、入出力部140と、を備えている。
遊技媒体貸し出し機100は通信部110を介して管理サーバー200に接続されており、通信部110を介して管理サーバー200とデータの送受信を行う。
【0017】
通信部110は、データ受信部111と、データ送信部112と、切り替えスイッチ113と、を備えており、通信部110が前述の通信ユニットを構成している。
データ受信部111は管理サーバー200から受信したデータを復調し、制御部120に送る。データ送信部112は、制御部120から出力されたデータを変調し、管理サーバー200に送信する。切り替えスイッチ113は制御部120からの信号を受信し、その信号に応じて、送信及び受信の切り替えを実施する。
制御部120は、中央処理装置(CPU: Central Processing Unit)121と、ROMからなる第一メモリ122と、RAMからなる第二メモリ123と、制御部120に入力された各種命令及びデータを中央処理装置121に転送するための入力インターフェイス124と、中央処理装置121により実行された処理結果を外部に出力する出力インターフェイス125と、中央処理装置121を第一メモリ122、第二メモリ123、入力インターフェイス124及び出力インターフェイス125の各々に接続するバス126と、から構成されている。
【0018】
第一メモリ122は中央処理装置121が実行する各種の制御用プログラムその他書き換え不能なデータを格納している。
第二メモリ123は様々なデータ及びパラメータを記憶しているとともに、中央処理装置121に対する作動領域を提供する、すなわち、中央処理装置121が各種の制御用プログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納している。
中央処理装置121は第一メモリ122からプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。すなわち、中央処理装置121は第一メモリ122に格納されているプログラムに従って作動する。本実施形態においては、第一メモリ122には、遊技媒体貸し出し機100の動作を制御する遊技媒体貸し出し機管理プログラムが格納されており、中央処理装置121はこの遊技媒体貸し出し機管理プログラムに従って後述する方法を実行する。
入出力部140は、操作ユニット141と、表示画面142(
図4乃至
図6参照)と、スピーカ143と、から構成されている。
【0019】
操作ユニット141は、例えば、テンキーやタッチパネルからなり、各種データは操作ユニット141を介して制御部120に入力される。
表示画面142は、例えば、液晶ディスプレイからなり、制御部120から送られてきたデータや画像を画面に表示する。
図4及び
図6に示すように、表示画面142は鉛直方向に延びる直線上においてその上部と下部のそれぞれ一端において遊技媒体貸し出し機100の本体ボディに回動可能に支持されており、遊技媒体貸し出し機100の本体ボディに対して水平面内において回動可能であるため、遊技客は表示画面142を見やすい位置まで回動させることができる。
必要がある場合には、制御部120から送信されてきた音声データはスピーカ143を通して出力される。
外部メモリ130は制御部120に対するメモリであり、制御部120が行った演算の結果やその他のデータは外部メモリ130に記憶される。
【0020】
上記の構成を有する遊技媒体貸し出し機100は、以下に述べるように、遊技客が離席したときに、遊技台300の稼働を停止するとともに、遊技媒体貸し出し機100の表示画面142に離席中である旨の表示を行う離席モード機能と、遊技客が離席モード機能を選択したときに、当該遊技台300を特定する情報(当該遊技台の台番、離席時刻など)を記録した離席用カードを発行するカード発行機能と、を備えている。
図8は遊技媒体貸し出し機管理プログラムに従って実施される遊技媒体貸し出し機100の動作を示すフローチャートである。
前述のように、制御部120の第一メモリ122には遊技媒体貸し出し機管理プログラムが格納されており、中央処理装置121は第一メモリ122から遊技媒体貸し出し機管理プログラムを読み出し、以下のように、遊技媒体貸し出し機管理プログラムに従って遊技媒体貸し出し機100を稼働させる。
遊技客が遊技台300で遊技を行っている状況を想定する(ステップS110)。
【0021】
この状況下において、中央処理装置121は遊技媒体貸し出し機100に差し込まれているカードに残額が残っているか否かを判定する(ステップS120)。
カードに残額が残っていない場合(ステップS120のNO)には、カードに残額が残っている状況になるまでこの判定が繰り返される。
カードに残額が残っている場合(ステップS120のYES)には、中央処理装置121は離席モードが有効に機能するものと判定する(ステップS130)。この状況では、遊技客はいつでも離席モードを選択することができる。
図9はカードに残額が残っている場合(ステップS120のYES)に表示画面142に表示される画像の一例である。
図9に示すように、表示画面142には残額などの他に離席モードまたは休憩モードを選択するための「離席/休憩」のアイコンが表示される。
【0022】
離席モードとは、遊技客がその遊技台から一時的に離れる場合に選択するモードであり、休憩モードとは、遊技客が、例えば食事などで長時間(一般的には40から60分)にわたって遊技を中断するときに選択するモードである。
遊技客が「離席/休憩」のボタンを押すと、離席モードと休憩モードの何れを選択するかを示す画像が表示される。
図10はそのような画像の一例であり、離席を選択した場合には、
図10に示す画像に続いて、
図11に示すように、離席モードを実行するか否かを再確認する画像も表示される。
遊技客が「離席」のボタンを押して離席モードを選択したものとする(ステップS140)。
次いで、中央処理装置121は遊技媒体貸し出し機100がオンラインの状態にあるか否かを判定する(ステップS150)。
オンラインとは遊技媒体貸し出し機100が管理サーバー200とデータの送受信可能の状態にあることを指し、オンラインとは反対の状況がオフラインであり、オフラインとは遊技媒体貸し出し機100が管理サーバー200とデータの送受信不可能の状態にあることを指す。
【0023】
遊技媒体貸し出し機100がオンラインの状態にある場合(ステップS150のYES)には、中央処理装置121は遊技台300の台番その他の遊技台300の固有情報、現在時刻(離席時刻)などの情報を管理サーバー200に送信する(ステップS160)。
次いで、中央処理装置121は遊技媒体貸し出し機100に稼働中止信号を送信し、遊技媒体貸し出し機100は遊技台300の稼働を停止させる(ステップS170)。
この後、中央処理装置121は管理サーバー200に送信した情報と同一の情報をカードに書き込んだ後、そのカードを離席用カードとして遊技媒体貸し出し機100から排出する(ステップS180)。
図12は離席用カードの排出時に表示画面142に表示される画像の一例である。
遊技客は排出されたカードを受け取り、遊技台300から離席する。
【0024】
遊技媒体貸し出し機100がオンラインの状態にはない場合(ステップS150のNO)、すなわち、オフラインの場合には、中央処理装置121は遊技台300の台番その他の遊技台300の固有情報、離席時刻などの情報を外部メモリ130に記憶する(ステップS190)。
さらに、中央処理装置121は外部メモリ130に記憶した情報と同一の情報をカードに書き込む(ステップS200)。
その後、中央処理装置121は遊技台300の稼働を停止させ(ステップS170)、カードを離席用カードとして遊技媒体貸し出し機100から排出する(ステップS180)。
遊技客が遊技台から離席することができる時間は予め定められており(例えば、30分)、遊技客の離席中の間は、表示画面142には離席モード中の文字と離席可能時間の残り時間(
図13)または離席可能時間の超過時間(
図14)が表示されている。
【0025】
所用から戻ってきた遊技客は遊技台300の稼働を再開するために遊技媒体貸し出し機100にカードを差し込む(ステップS210)。
カードが差し込まれると、中央処理装置121はその遊技台300が離席モードの状態であるか否かを判定する(ステップS220)。
その遊技台300が離席モードの状態ではないと判定された場合(ステップS220のNO)には、中央処理装置121はその遊技媒体貸し出し機100の表示画面142にエラー表示を出す(ステップS230)。
図15はそのようなエラー表示の一例である。
エラー表示は、例えば、「他のお客様が遊技中のため利用できません」のような表示である。すなわち、他の遊技客(離席用カードを持っていない遊技客)が間違えて離席モード中の遊技媒体貸し出し機100にカード(離席用カードではないカード)を差し込んだ場合には、その遊技媒体貸し出し機100の表示画面142にこのようなエラー表示が出される。
離席用カードを持っている遊技客が表示画面142に離席モードの表示がなされている遊技台300を見つけ、その遊技媒体貸し出し機100に離席用カードを差し込んだ場合を想定する。
【0026】
その遊技台300が離席モードの状態であると判定された場合(ステップS220のYES)には、中央処理装置121は遊技媒体貸し出し機100がオンラインの状態にあるか否かを判定する(ステップS240)。
遊技媒体貸し出し機100がオンラインの状態にある場合(ステップS240のYES)には、中央処理装置121は離席用カードに記憶されている台番を管理サーバー200に送信し、管理サーバー200は送られてきた台番がその遊技媒体貸し出し機100の離席モードの申請時に送られてきた台番と一致するか否かを判定する(ステップS250)。
双方の台番が一致した場合(ステップS250のYES)には、管理サーバー200はその旨の信号をその遊技媒体貸し出し機100の中央処理装置121に送信し、中央処理装置121はその遊技台300の稼働を再開させる(ステップS260)。
【0027】
遊技媒体貸し出し機100がオンラインの状態ではない場合(ステップS240のNO)には、中央処理装置121は離席用カードに記憶されている台番が離席モードの申請時に外部メモリ130に記憶された台番と一致するか否かを判定する(ステップS270)。
双方の台番が一致した場合(ステップS270のYES)には、中央処理装置121はその遊技台300の稼働を再開させる(ステップS260)。
双方の台番が一致しない場合(ステップS250のNO及びステップS270のNO)には、中央処理装置121は表示画面142にエラー表示及び正しい台番の表示を出す(ステップS280)。
図16はそのような表示の一例である。
この表示においては、
図16に示すように、例えば、「遊技台番号不一致」というエラーの種類を示すとともに、「お客様の遊技台番号は123番台です。」のようにその遊技客が本来戻るべき遊技台の台番の表示がなされる。この状況は、例えば、遊技客が離席モードの表示がなされている遊技台300を見つけて離席用カードを遊技媒体貸し出し機100に差し込んだが、自分の遊技台300ではなかったような場合である。
【0028】
この後、遊技客は自分の遊技台300を見つけるまで、上記の過程(ステップS210-S280)が繰り返される。
以上のように、本実施形態に係る遊技媒体貸し出し機管理システム500によれば、遊技客が遊技台300を離席モードの状態に設定してから離席した後、他の遊技台300を自分の遊技台300と間違えて離席用カードを挿入しても、自分が戻るべき本来の遊技台300の台番が表示される。このため、遊技客は自分の遊技台300を短時間で確実に見つけることができる。
(第二の実施形態)
第一の実施形態においては、離席後において、自分が使っていた遊技台と間違えて他の遊技台の遊技媒体貸し出し機100に離席用カードを挿入しても、自分の遊技台の台番が表示されるため、その台番を目印として自分の遊技台を見つけることが可能である。
ただ、自分の遊技台の台番がわかっても、遊技店内における自分の現在位置がわからないと、それだけでは自分の遊技台の位置が直ちにわからないこともある。
【0029】
このため、本実施形態に係る遊技媒体貸し出し機管理システムにおいては、遊技客が自分の遊技台の位置を視覚的に把握できるように遊技媒体貸し出し機100を構成している。
本実施形態における遊技媒体貸し出し機100は遊技店内に配置された複数の遊技台の位置を示したマップ600を表示画面142に表示する機能を備えている。
図17はマップ600の一例である。
図17に示すように、マップ600には遊技店内のカウンターその他のレイアウトの他に、遊技店内に配置されている台番001から048までの48台の遊技台300の位置または配置状況が示されている。
マップ600は第一メモリ122に格納されており、中央処理装置121は遊技客に正しい台番を表示するときに第一メモリ122からマップ600を読み出し、正しい台番とともにマップ600を表示画面142に表示させる。
【0030】
前述のように、自分の遊技台と間違えて他の遊技台の遊技媒体貸し出し機100に離席用カードを差し込んだときには、エラー表示とともに正しい台番の表示がなされる(
図8のステップS280参照)。
このとき、中央処理装置121はエラー表示及び正しい台番の表示とともに、第一メモリ122からマップ600を読み出し、表示画面142にマップ600を表示させる。
マップ600には、台番001から048までの遊技台の配置状況の他に、遊技客の現在地(遊技客が間違えて離席用カードを挿入した遊技台の位置)と目的地(遊技客が使っていた遊技台の位置)とが表示される。これにより、遊技客は自分が戻るべき遊技台の位置を視覚的に把握することが可能になる。
現在地及び目的地は遊技客がすぐに視認できるように視覚的に他の遊技台の位置とは区別できるように表示させることも可能である。例えば、現在地及び目的地を発光させる、現在地及び目的地を他の遊技台の位置とは別の色で表示する、などである。
【0031】
さらに、マップ600において現在地から目的地までのルート(道筋)610を矢印その他の画像で示すことも可能である。現在地から目的地までのルート610を示すことにより、遊技客は遊技店内で迷うことなく自分が使っていた遊技台に戻ることが可能になる。
このように、本実施形態に係る遊技媒体貸し出し機管理システムによれば、エラー表示・台番表示とともにマップ600を表示させ、さらに、マップ600に遊技客の現在地及び目的地を表示させることにより、遊技客は自分が戻るべき遊技台の位置を視覚的に把握することができるので、遊技客は容易に自分の遊技台に帰り着くことができる。
さらに、現在地及び目的地を視覚的に他の遊技台の位置とは区別できるように表示し、あるいは、現在地から目的地までのルート610を矢印その他の画像で示すことにより、遊技客は短時間で自分の遊技台に帰り着くことが可能になる。
【0032】
(第三の実施形態)
第二の実施形態に係る遊技媒体貸し出し機管理システムおいては、離席用カードを間違えて他の遊技台300の遊技媒体貸し出し機100に差し込むと、その遊技台の遊技媒体貸し出し機100の表示画面142には正しい台番の表示とともにマップ600が表示される。このマップ600に遊技客の現在地及び目的地が表示されるため、遊技客は自分の遊技台に帰り着くことが可能であるが、間違えて離席用カードを差し込んだ遊技台300の遊技媒体貸し出し機100の表示画面142以外の表示画面(ディスプレイ)にもマップ600が表示されれば、遊技客は自分の遊技台を見つけることがより容易になる。
このため、本実施形態に係る遊技媒体貸し出し機管理システムおいては、間違えて離席用カードを差し込んだ遊技台300の遊技媒体貸し出し機100の表示画面142のみならず、遊技店内にある全ての、あるいは、主要な表示画面(ディスプレイ)にもマップ600を表示するように構成されている。
【0033】
図18は遊技店内における各種ディスプレイ510の配置レイアウトの一例を示す概略図である。
図18に示すように、遊技店内には、複数の遊技台群511(「島」と呼ばれる)の他に、景品カウンター512などが配置されている。
ディスプレイ510には、例えば、精算機513、島端端末機514、景品カウンター端末機515などが含まれる。
精算機513はいくつかの遊技台群511の端部に配置され、島端端末機514は遊技台群511の端部または遊技店の内壁に接して配置され、景品カウンター端末機515は景品カウンター512に隣接して配置される。
精算機513、島端端末機514及び景品カウンター端末機515は何れも表示画面142と同様の表示機能を有しており、各種情報を表示することができる。
【0034】
図19は本実施形態に係る遊技媒体貸し出し機管理システム500のブロック図である。
管理サーバー200は、複数の遊技媒体貸し出し機100の各々の他に、精算機513、島端端末機514及び景品カウンター端末機515と有線または無線により相互に接続されており、相互にデータの送受信が可能であるように構成されている。
本実施形態に係る遊技媒体貸し出し機管理システム500においては、管理サーバー200は、遊技客が自分の遊技台と間違えて他の遊技台の遊技媒体貸し出し機100に離席用カードを差し込んだときに、その遊技媒体貸し出し機100の表示画面142にマップ600を表示させるとともに、精算機513、島端端末機514及び景品カウンター端末機515にもマップ600を表示させ、遊技客の現在地と目的地とを表示する。
【0035】
このように、本実施形態に係る遊技媒体貸し出し機管理システム500においては、他の遊技台の遊技媒体貸し出し機100の表示画面142だけではなく、遊技店内に分散して配置されているディスプレイ510(精算機513、島端端末機514、景品カウンター端末機515)にもマップ600が表示される。このため、遊技客は複数の場所で自分の遊技台300の位置を確認することが可能になるため、容易に自分の遊技台300に戻ることができる。
また、一般的には、精算機513、島端端末機514及び景品カウンター端末機515の画面は遊技媒体貸し出し機100の表示画面142よりサイズが大きいため、遊技客にとっては自分の遊技台300の位置を見やすい。
ディスプレイ510は、精算機513、島端端末機514及び景品カウンター端末機515に限定されるものではなく、遊技店内に設置される情報表示用の画面は全て含めることができる。
さらに、第二の実施形態と同様に、精算機513、島端端末機514及び景品カウンター端末機515においても、現在地及び目的地を他の遊技台の位置とは視覚的に区別できるように表示させ、あるいは、現在地から目的地までのルート(道筋)610を矢印その他の画像で示すことも可能である。
【符号の説明】
【0036】
100 遊技媒体貸し出し機
121 中央処理装置
142 表示画面
200 管理サーバー
300 遊技台
500 遊技媒体貸し出し機管理システム
510 ディスプレイ
600 マップ
610 ルート
【要約】
【課題】遊技客が一旦遊技台を離席した後に、自分が使っていた遊技台がどこであったのかわからなくなったときであっても、その遊技台を短時間で探し出すことができる遊技媒体貸し出し機管理システムを提供する。
【解決手段】遊技客が離席時に受け取ったカードを間違えて他の遊技台の遊技媒体貸し出し機に差し込むと、その遊技台の表示画面にはその遊技客が戻るべき遊技台の台番が表示される。
【選択図】
図16