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▶ ディバ インベストメンツ ピーティーワイ リミテッド アズ トラスティー フォー ハンドレイル ホールディング トラストの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-30
(45)【発行日】2024-09-09
(54)【発明の名称】安全レールシステム
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/32 20060101AFI20240902BHJP
   A62B 35/00 20060101ALI20240902BHJP
   E04F 11/18 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
E04G21/32 C
E04G21/32 D
A62B35/00 F
E04F11/18
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019501980
(86)(22)【出願日】2017-09-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-12-05
(86)【国際出願番号】 AU2017051002
(87)【国際公開番号】W WO2018049477
(87)【国際公開日】2018-03-22
【審査請求日】2020-09-11
【審判番号】
【審判請求日】2023-03-27
(31)【優先権主張番号】2016903731
(32)【優先日】2016-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2017902334
(32)【優先日】2017-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2017903215
(32)【優先日】2017-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2017903629
(32)【優先日】2017-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(73)【特許権者】
【識別番号】519009194
【氏名又は名称】ディバ インベストメンツ ピーティーワイ リミテッド アズ トラスティー フォー ハンドレイル ホールディング トラスト
【氏名又は名称原語表記】DIVA INVESTMENTS PTY LTD AS TRUSTEE FOR HANDRAIL HOLDING TRUST
【住所又は居所原語表記】714 Main Road Eltham, Victoria 3095, Australia
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ビューネマン, アントン
【合議体】
【審判長】有家 秀郎
【審判官】澤田 真治
【審判官】蔵野 いづみ
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/171536(WO,A1)
【文献】特開2014-101642(JP,A)
【文献】特開平7-127240(JP,A)
【文献】実開昭60-148453(JP,U)
【文献】実公平4-46025(JP,Y2)
【文献】特開昭59-177478(JP,A)
【文献】特開平11-256835(JP,A)
【文献】実開平6-28089(JP,U)
【文献】実公昭50-902(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 21/32
E04G 1/00-7/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮の安全レールシステムの柱であって、床にボルトまたはネジで可逆固定されるベースと、前記柱に可逆固定されるレールを保持する少なくとも1つのレール保持器と、低い高さと高い高さの間の複数の任意の所望の高さで前記柱の高さを調節するよう共に動作可能な複数の構成要素であって、前記高い高さが1.5m以上である複数の構成要素と、選択された高さで前記複数の構成要素を可逆固定するロック機構と、を備え、前記複数の構成要素が第2構成要素を備え、前記高い高さを画定し、前記レール保持器は、前記レールが通る穴を画定し、前記ベースは、少なくとも12kNの負荷に耐えるように設計され、前記複数の構成要素が、第1構成要素を備え、前記柱が前記第1構成要素に対して前記第2構成要素の下方移動を制限するストップ部を備え、前記ストップ部は、前記第1構成要素によって画定される穴を通過し、かつ、前記第2構成要素の下を通過する、柱。
【請求項2】
少なくとも1つのレール保持器が前記第2構成要素の上側端部にあるか、または前記第2構成要素の前記上側端部に実質的に近接している、請求項1に記載の柱。
【請求項3】
前記複数の構成要素が、第1構成要素と、前記第2構成要素と、を備え、前記柱が、前記第1構成要素が低い高さの用途のため前記第2構成要素なしで使用されることができるように、取り外し可能である、請求項1に記載の柱。
【請求項4】
前記低い高さは、約900mm、または約1m、または約1.1m、または約1.2mから選択され、前記高い高さは、約1.5m、または約1.6m、または約1.7m、または約1.8m、または約1.9m、または約2.0m、または約2.1m、または約2.2m、または約2.3m、または約2.4m、または約2.5mから選択される、請求項1に記載の柱。
【請求項5】
前記複数の構成要素が、第1構成要素と、前記第2構成要素と、を備え、前記構成要素が前記高さを調節するために相互に摺動可能である、請求項1に記載の柱。
【請求項6】
前記第2構成要素が前記第1構成要素内で同心状に摺動可能である、請求項に記載の柱。
【請求項7】
蹴板の取付具の支持体を備える、請求項1に記載の柱。
【請求項8】
前記ベースは、前記床の上側表面だけに可逆固定される、請求項1に記載の柱。
【請求項9】
テザーブラケットを備える、請求項1に記載の柱。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
建設作業は危険である。高所からの落下物(人々の上に落下する人々または物質のいずれか)は、建設業において、損害の主因であると、いくつかの情報源によって報告されている。落下保護は、傾斜路、通路、掘削、引き上げ場所、穴、型枠作業、先端作業、保護のない側面および縁、屋根ふき、プレキャスト組立、壁開口、住宅建設、工業、商業、および高層の開発のような領域で必要とされる。たいていの国は、損害および死亡を防止するため、落下保護の規則、および指針を有している。
【0002】
高所からの落下物に関する危険を減少させる1つの安全手段は、安全レールとしても知られている、ガードレールの使用である。今日の安全レールは、建設の間、規則的な間隔で建築物にしっかり取り付ける柱に取り付けられる一続きの水平レールを含んでいる。柱は、高さが1.1m、1.5m、および2mを含む、いくつかの標準の寸法がある。
【0003】
建設作業者は、しばしば、建築事業の異なる段階で異なる高さの柵を要求する。開発の特定の段階において、建築者は、1.1mの低い高さで、安全周囲レールを有することだけを望み得る。例えば、初期段階で、これは、現場で要求される窓の施工者に、周囲窓、または建築物の側面の外の正面を取ることを可能とする。高いガードレールは、この活動を実質的により困難かつ扱い難くする。開発の後期において、配管工、および左官、および電気工のような異なる業者は、およそ1mの高さで短いアクセスはしご上で、かつ建築物の周囲に接して作業する必要がある。このタイプの作業のため、業者の人々は、これらのアクセスはしごから潜在的に落下することを受けやすく、かつ1.1mの高さの手すりを超え、その結果、建築物の縁を超える。そのため、1.5mから2.4の高い手すりシステムが要求される。
【0004】
しかし、残念ながら、現行の手すりシステムは、ある高さから別の高さに、すばやく、かつ費用効果的に変形しない。
【0005】
他の状況において、会社は、種々の建設プロジェクトで使用するために、異なる高さのガードレールの備えを有し得、および任意の仕事における配置のため、かつ、その個々の仕事またはその建設の段階での高さの要求に適合させるように調節され得る、一組のガードレールを持っていくことができる利点があるだろう。
【0006】
本願明細書において任意の先行技術への論及は、先行技術が技術常識の一部を形成するという示唆の自認または任意の形態ではなく、かつ取られるべきでない。
【発明の概要】
【0007】
したがって、本発明は、仮の安全レールシステムの柱であって、床と可逆係合するベースと、柱と可逆固定係合するレールを保持するレール保持器と、柱の高さを調節するよう共に動作可能な複数の構成要素と、を備える柱を提供する。柱は、好ましくは、第1構成要素と、第2構成要素と、を備え、構成要素が高さを調節するために相互に摺動可能である。いくつかの実施形態において、第2構成要素は、第1構成要素内で同心状に摺動可能であり、および、いくつかの実施形態において、構成要素は、高さを調整するために、入れ子式である。
【0008】
いくつかの実施形態において、レール保持器は、クランプ、穴、スロット、ブラケット、ネジ、ボルト、蝶ナットの1以上を含む。また、レール保持器は、例えば、柱内に画定される内部穴を含み、および、レール保持器は、レールと、クランプと、を受容する、穴を画定し得、柱と確実に係合するレールを可逆固定する。いくつかの好ましい実施形態は、鉛直、または水平連続にオプションとして位置する複数のレール保持器を備える。
【0009】
好ましくは、本発明の装置は、下側柱構成要素に対して上側柱構成要素の下方移動を制限するストップ部を備えることを見出した。ストップ部は、下側柱構成要素によって画定される穴を通過し得、かつ、オプションとして、上側柱構成要素の下を通過し得るか、または上側柱構成要素を通過し得る。
【0010】
本発明のレール保持器は、オプションとして、柱と一体形成され得るか、または柱から取外し可能であり得る。
【0011】
本発明は、また、高さ調節可能な安全レール装置を設置する方法であって、
a.第1ベース柱を所望の位置に配置し、および第1ベース柱を基礎構造に固定すること、
b.第2ベース柱を所望の位置に配置し、および第2ベース柱を基礎構造に固定すること、
c.第1および第2ベース柱の各々と関連するレール保持器と接触する1以上のレールを配置し、およびその場所に1以上のレールをロックすることによって1以上のレールを設置すること、
d.少なくとも1つのベース柱に蹴板を取り付けること、
e.各ベース柱内に伸縮柱を配置し、および適切なロック装置でその場所内に伸縮柱をロックすること、
f.第1および第2の伸縮柱の各々と関連するレール保持器と接触する1以上のレールを配置し、および、その場所に1以上のレールを固定することによって、1以上のレールを伸縮柱内に設置すること、を含み、
g.工程aおよびbにおいて、次の取付具の1以上が使用され、
コンクリートへの取付具のためには、高さが1.1mの柱のために、柱当たり、最低限、2×8mmのネジボルトで、図18iに示されるように設置され、高さが1.1m超の柱のために、柱当たり、最低限、3×8mmのネジボルトで、図18jに示されるように設置され、および
木材への取付具のためには、任意の高さの柱のために、柱当たり、最低限、3つの14×90mm木ネジを使用し、図18kに示されるように設置される、方法を提供する。木ネジは、合板通り抜け、および木材支持梁の下に行かなければならない。
【0012】
本発明は、また、安全レール装置のメッシュ支持体であって、支持体の高さを調節するように共に動作可能な、第1構成要素および第2構成要素と、支持体を選択された高さで可逆固定する固定手段と、メッシュを支持する横材と、メッシュ支持体と可逆固定係合する横材を保持する横材保持器と、を備える、メッシュ支持体を提供する。支持体は、第1構成要素と、第2構成要素と、を備え得、構成要素が高さを調節するために相互に摺動可能であり、例えば、第2構成要素が第1構成要素内で同心状に摺動可能であるように配置され得る。支持体は、また、第1構成要素と、第2構成要素と、を備え得、構成要素が高さを調節するために入れ子式である。
【0013】
いくつかの実施形態において、横材保持器は、クランプ、穴、スロット、ブラケット、ネジ、ボルト、蝶ナットの1以上を含み、および、いくつかにおいて、横材保持器は、レールと、クランプと、を受容する、穴を画定し、メッシュ支持体と確実に係合するレールを可逆固定する。
【0014】
いくつかの実施形態において、支持体は、下側柱構成要素に対して上側柱構成要素の下方移動を制限するストップ部を備える。ストップ部は、下側柱構成要素によって画定される穴を通過し、かつ、オプションとして、上側柱構成要素の下を通過し得るか、または上側柱構成要素を通過し得る。
【0015】
いくつかの好ましい実施形態において、横材保持器は、オプションとして、柱と一体形成されるか、または柱から取り外し可能である。
【0016】
本発明に係る支持体のいくつかの好ましい実施形態は、アウトトリガー要素を含む。
【0017】
本発明は、また、安全アンカー点を提供する安全柱であって、請求項1に記載の柱と、ベースを床に固定する取付具と、を備え、柱が少なくとも12kNの負荷の支持を提供する、安全柱を提供する。
【0018】
本発明は、また、建設安全レールシステムの柱または支柱であって、柱の全高さを調節することができる、共に動作可能な複数の構成要素を含む、柱または支柱を提供する。本発明の別の態様において、本願明細書に記載されるように、建設安全レールシステムのレールが提供される。
【0019】
構成要素の操作性は、任意の適切な手段によってなされ得る。本発明のいくつかの実施形態において、建設安全レールシステムの柱であって、柱の全高さを調整することができる、共に動作可能な、第1構成要素と、第2構成要素と、を含む。第1および第2構成要素の操作性は、任意の適切な手段によってなされ得る。
【0020】
いくつかの特に好ましい実施形態において、少なくとも1つの構成要素は、別のもの内で、または別のものに沿って摺動可能である。いくつかの特に好ましい実施形態において、1つの構成要素は、別のもの内で同心状に摺動可能である。そのような摺動可能な係合部は、例えば、入れ子式であり得る(例えば、入れ子式支柱)。摺動可能な操作性を備えるいくつかの実施形態において、高所との間で他の物に対して1つの構成要素を巻き付ける巻取機構が提供される。そのような巻取機構は、適切な安全基準の強度要求を満たすように十分強固にしなければならない。いくつかの実施形態において、巻取機構は、安定運動できるように1以上のギアを使用し、および好ましくは、安全レールシステムの高さを幅広い種類の高さで設定するようにロック式である。
【0021】
いくつかの実施形態において、2つの構成要素は、ヒンジ式に連結され、および高さを調節する操作性は、一方の構成要素をヒンジ機構周りの他方に対して移動させることによってである。
【0022】
いくつかの実施形態において、2つの構成要素は、非摺動可能に異なる高さで可逆係合されることができる。例えば、1つの構成要素は、第2構成要素に沿う1以上の対応する係合点が係合し得る、1以上の係合点を含む。そのような係合機構の例は、幅広頭部を備えるピンが入れられる、鍵穴形状スロットである。
【0023】
いくつかの実施形態は、第1および第2構成要素が動作位置において、固定係合(例えば、ロックすることで)できる。このような本発明の固定要素は、本願明細書において「ロック機構」と称す。そのようなロック機構は、装置が所期の安全利益を提供するように十分な強度を有することを確実にするよう要求され得る。例えば、摺動機構を使用する実施形態は、1以上のピンまたはネジを備え得、ピンまたはネジは、選択された位置で、その場所において、それらを「ロック」するような位置にあるとき、各構成要素の本体を少なくとも部分的に通過する。
【0024】
本発明は、また、安全レールシステムのレール係合機構であって、全システムまたは装置の一次を形成する実質的に水平のレールと係合する構成要素を備える、レール係合機構を提供する。そのようなレールは、任意の適切な方法で、レール係合機構、または実際に本発明の柱と係合し得、および局所安全、および法律の要求に従うよう強度がある必要ある。いくつかの実施形態において、柱は、柱と係合(好ましくは可逆的)するレールを固定する機構を備える。この機構のいくつかの実施形態は、レールに対してオプションとして押し付け得るピンまたはネジ部材を含み、それによって、その場所で固定、またはその場所で固定するように少なくとも部分的にレールを通過する。いくつかの実施形態は、レールの表面において凹みを備え、そのようなネジ、またはピン部材を受容する。さらなるいくつかの実施形態は、柱に対してそれを固定することにおいて、さらなる安定性を提供するために、レールが置かれる台、またはレールが少なくとも部分的に通過する穴をさらに備える。そのような穴は、任意の適切な形状であり得、いくつかの実施形態において、穴は、略矩形状であり、他において、穴は、略D形状であり、穴は、また、円形状、三角形状などのような、任意の他の適切な機能的な形状であり得る。レール係合システムは、レールが任意の適切な配置、例えば、互いの前後、または互いの上下で固定されるようにあり得、または、それらは、互いに当接し得、または、例えば、隣接レールが共に「ロック」するように互いに係合し得る。隣接レールの間のそのような係合は、任意の適切なタイプ、例えば、入れ子式、ピン、ネジ、ボルト、カム装置等であり得る。
【0025】
いくつかの実施形態において、柱と係合するレールを固定する機構は、柱に沿う複数の位置に配置されることができる。いくつかの実施形態において、この機構は、柱部材から取外し可能であり、および任意の要求位置に置かれ得る。例えば、それは、柱、またはそれの部分(例えば、上側の入れ子式部分)と摺動可能に係合し得、レールを複数の高さに設定することができる。いくつかの実施形態において、1以上のこれらの機構は固定され、一方で、1以上の他のものは移動可能である。例えば、いくつかの実施形態において、最上の機構は、柱の調節可能な部分の上部付近に固定され、および追加の機構が要求されるように追加され得る。そのような実施形態において、上部だけ、固定された機構は、柱が低い高さ(例えば、1.1m、または1.5m)にあるとき、要求され得るが、追加の機構はより高所(1.8、または2m、または2.4mのような)で要求され得る。いくつかの実施形態において、機構は、プロジェクトの間に、取り外され、かつ蓄えられ、または取り扱われるために、追加のアイテムを最小にするような使用にないときでさえ、柱に取り付けられたままであり得る。この実施形態は、また、システムの失われる構成要素の恐れを最小にする。
【0026】
いくつかの実施形態において、本発明の安全レール柱およびシステムは、例えば900、1m、または1.1m、または1.2mの高さのような、プロジェクトの1つの段階で望まれ得る、低い手すりから、例えば、プロジェクトの異なる段階でより望まれ得る、1.5m-2.5mの高さ(例えば、1.5、または1.6、または、1.7、または1.8、または1.9、または2.0、または2.1、または2.2、または2.3、または2.4、または2.5m)の手すりシステムに容易に変形する。
【0027】
注目すべきは、いくつかの好ましい実施形態において、高さ調節は、その場所において既に存在している低い(例えば、1.1mの高さ)安全レールの取り外しなしに行い得ることである。
【0028】
したがって、作業者は、安全レールなしの期間に作業することの追加の危険にさらされず、作業者は、高い安全レールを建設する。
【0029】
本発明に係る多数の柱は、要求される安定性を提供するために、固体でなければならず、固体構造に固定している安全でなければならない。これは、任意の適切な方法で達成され得る。
【0030】
本発明に係る柱は、また、ベースプレートのような支持部材を含み、支持および局所における柱を、例えば、床、または地面に固定する手段を提供する。支持部材は、直立位置において柱を保持するよう、および関連する安全基準によって要求される負荷に耐えるよう、要求される強度を提供するのに適切な、任意の適切な建設物のものであり得る。ベースプレートは、また、蹴プレート、または蹴板が、いくつかの場所で法律によって要求され得るように取り付けられることができる手段を挿入し得る。
【0031】
いくつかの実施形態において、本発明に係る柱は、建設下の建築物の床、または地面等のような、固体構造に可逆固定することができるベースを備える。ベースは、任意の適切な方法で固定され得る。いくつかの実施形態において、それは固体構造にネジ留め、またはボルト留めされ、他において、それは、例えば、クランプ留めされ得、または床に鋳造された受容体または栓であり得、または溶接され得る。
【0032】
いくつかの実施形態において、本発明に係る支持部材、またはベースは、柱と係合し得る構造に溶接された、スタブ柱または栓のような、追加の支持構造、例えば、ベースプレートと柱の間の略三角形状の構造を画定する支持体を含み得る。いくつかの実施形態において、そのような支持体は、三角形状の堅くする楔、または、柱および床の側面に可逆的に連結している追加の筋交いを含む。
【0033】
本発明の柱および安全レールシステムは、複数の高さの柱を購入、または借りる必要を減少させることによって、レール柱が高さを増加させるように交換される間の「中断時間」を減少させることによって、建築者に対して費用を削減させる。
【0034】
本願明細書(以下の任意の請求項を含む)を通して、文脈上他に要求されない限り、用語「comprise」、および「comprises」および「comprising」のような変形は、所定の整数または工程、または整数または工程の群の包含を意味すると理解されることになるが、任意の他の整数または工程、または整数または工程の群の排除をしていない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1図1は本発明の1つの好ましい実施形態に係る第1および第2構成要素の側面図である。
図2図2は使える状態の係合された第1および第2構成要素を備える図1の実施形態の側面図である。
図3図3図1に係る柱の第1構成要素の上面斜視図である。
図4図4図1からの第1および第2構成要素の上面図である。
図5図5および図6図1の実施形態のさらなる側面斜視図である。
図6図5および図6図1の実施形態のさらなる側面斜視図である。
図7図7は本発明に係る安全レール柱およびシステムの別の例の側面斜視図であり、使用している配置を示すように設置されている。
図8図8は異なる高さで調節された本発明に係る3つの安全柱を示す。
図9a図9aおよび図9bは本発明に係る安全柱の別の実施形態を示し、柱がレール保持器として働く孔を画定している。
図9b図9aおよび図9bは本発明に係る安全柱の別の実施形態を示し、柱がレール保持器として働く孔を画定している。
図10a図10a、図10b、図11および図12は本発明に係る代替の柱のさらなる例を示す。
図10b図10a、図10b、図11および図12は本発明に係る代替の柱のさらなる例を示す。
図11図10a、図10b、図11および図12は本発明に係る代替の柱のさらなる例を示す。
図12図10a、図10b、図11および図12は本発明に係る代替の柱のさらなる例を示す。
図13図13は本発明に係る安全柱の例の側面立面図であり、支持体を備えるベースプレートを含んでいる。
図14図14は安全プレートの別の例の側面図であり、ベースプレートおよび支持体も備えている。
図15図15は本発明に係る別の安全柱および取外し可能なレールコネクタ(1520)の側面斜視図である。
図16図16は本発明に係る安全柱の例の側面立面図であり、ベースプレートおよび支持体を備えている。
図17a図17aは本発明に係る安全柱の例の上部分を示している。
図17b図17bは本発明に係るレール係合機構の例を示している。
図18a図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図18b図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図18c図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図18d図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図18e図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図18f図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図18g図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図18h図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図18i図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図18j図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図18k図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図18l図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図18m図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図18n図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図18o図18a-18oは本発明に係る安全レール装置の設置方法の例を示している。
図19図19は本発明に係る安全柱およびレールシステムを示しており、アウトトリガー要素および保護ネットを含んでいる。
図20図20は本発明に係るアウトトリガー柱を含む安全ネット配置の上端部の側面斜視図を示す。
図21図21は本発明に係る伸縮可能なネット支持体囲いシステムの例の側面立面図を示す。
図22図22および図23図21の支持体の正面図および背面図である。
図23図22および図23図21の支持体の正面図および背面図である。
図24a図24aおよび図24bは図21の支持体の側面図である。
図24b図24aおよび図24bは図21の支持体の側面図である。
図25a図25aおよび図25bはそれぞれ上および下からの図21の支持体の図である。
図25b図25aおよび図25bはそれぞれ上および下からの図21の支持体の図である。
図26図26は本発明に係る安全柱を含む安全アンカーを示す。
図27図27は本発明に係る安全レールシステムのためのテザーシステムの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
特に好ましい実施形態に関して、本願明細書において、本発明を記載することは好都合である。しかしながら、本発明は、広い範囲の実施形態に適用可能であり、および他の構造および配置も本発明の範囲内に入ると考慮される理解されよう。本願明細書に記載された構造および配置のへの種々の変更、改変、変形、および/または追加は、また、本発明の領域および範囲内に入ると考慮される。
【0037】
建設プロジェクトの間に要求される種々の高さは、本発明の装置によって容易に調節される。例えば、プロジェクトの間の初期において、作業者は、例えば、900mm、または1m、または1.1mの高さである安全レールだけ要求し得る。これは、現場で要求される窓または正面の施工者に、周囲窓または建築物の側面の外の正面を取ることを可能にする。高いガードレールは、この活動を実質的により困難かつ扱い難くする。開発の後期において、配管工、左官、および電気工のような異なる業者は、およそ1mから1.2mの高さで、短いアクセスはしご、またはシザーリフト上で、かつ建築物の周囲に接して作業する必要がある。このタイプの作業のため、業者の人々は、これらのアクセスはしごから潜在的に落下することを受けやすく、かつ1.1mの高さの手すりを超え、その結果、建築物の縁を超える。そのため、1.5mから2.4の高い手すりシステムが要求される。さらに、本発明に係る手すりシステムは、他の業者またはプロセスが要求されるとき、プロジェクトにおいて後で再び容易に低くされ得る。本発明の装置は、その場所において既にある手すりシステムの完全交換なしに、または、多数の道具の必要なしに、および追加のばらばらの構成要素(例えば、取り外される)を創造することないしに、および、妨げ得、かつ安全上の問題を生じ得る、そのような変更を容易に生じことを可能にする。
【0038】
図1は、本発明の1つの好ましい実施形態に係る第1構成要素(100)、および第2構成要素(110)の例の側面図であり、使用において、第2構成要素は、第1構成要素と摺動可能に係合する。この実施形態において、両構成要素は、柱、または柱部材を含む。第1構成要素は、レールを受容する穴310、および、その中に隣接柱に延びるレールを可逆固定する固定手段320(この実施形態において、ボルトまたはネジ)を含む。この柱の他の側面上の異なる柱に延びるように意図される第2レールを受容するよう意図される第2穴315があることが見られ得る。このように、レールは、強い取付のためになされる各孔を通り延び得るだけでなく、異なる用途の柱間の距離を変更することにおいて広い制御にもし得る。結果として、使用においてレールは図19に示されるように互いに重なることになることは理解されることになる。この実施形態において、穴部材は、共に、柱の軸に沿って向けられる2つの隣接穴を画定する。この実施形態において、レールは、上下に互いに重なるが、それらは、水平に、または他の形態または構造において、等しく重なり得る。いくつかの実施形態において、レールは重ならない。例えば、それらは、穴を画定する穴部材内で接触し得、またはそれらは、一方からもう一方に長さ方向等に接続され得る。
【0039】
第1および第2構成要素(または柱)を共にロックまたは固定する手段であるアイテム330は、また、この実施形態において、ボルトまたはネジである。この実施形態において、安全柱は、床、または地面に取り付けのため、穴350を備えるベース340を含み、および斜めの支持体360、および水平の支持体370を、蹴板710の支持、および追加の強度のため有する。図1は、また、追加の安全装置510を示しており、この実施形態において、ピンの形態であり、ひもで第1構成要素に取り付けられている。
【0040】
図2は、図1と同様の実施形態を示し、ロック機構330を使用して伸ばされた位置で摺動可能に係合および固定された、第1および第2構成要素、または柱を有し、この実施形態において、上側柱、または第2構成要素に対して押し付けるようにしっかり締められるボルト対を含み、それによりその場所に保持する。
【0041】
図3は、図1に係る安全柱の第1構成要素または下側柱の上面斜視図であり、100で一般に示される。柱構成要素100は、レールを受容する穴310、この実施形態において、その場所において、それを可逆「ロック」するようにレールに対して下方にしっかり締めるボルトを含む固定手段320を含む。柱構成要素100は、また、ベース340、および「ロック機構」330を含み、ロック機構330は、第2構成要素が第1構成要素の本体内で選択された高さに一旦摺動されると、第1構成要素を第2構成要素に選択された高さで可逆固定するように使用される。
【0042】
図4は、図1からの第1(100)および第2(110)構成要素の上面図である。この図は、また、穴310、固定手段320、およびロック機構330を示す。
【0043】
図5および図6は、図1の実施形態のさらなる側面図である。再び、これらの図は、穴310、固定手段320、およびロック機構330、ならびに床に固定するための穴350および支持体360および370を備えるベース340を示している。図5および図6は、また、追加の安全装置510を示しており、この実施形態において、ひもで第1構成要素に取り付けられるピンの形態である。このピンは、それぞれ少なくとも部分的に通過することで第1および第2の構成要素の間のさらなる確実な取付具を提供するように使用され、それによってそれらを共に固定する。この実施形態において、ピン510は、人、または重量物が上から上部レール上に落下する場合において、追加の安全を提供することに特に役に立つ。したがって、重量物または人の衝撃が、第2構成要素を特定の位置にしっかりと保持するようにしっかり締められている、ネジ330を押し切るのに十分であったとしても、ピンは、動くことができず、かつそのような衝撃に耐えることなり、したがって、第1構成要素を第2構成要素内に、または逆に、崩壊することから妨げる。これに対する代替は、図13(この実施形態において、安全装置510はボルトの形態である)におけるストップ部1310であり、第1構成要素100、および第2構成要素110の下を通過し、それにより、第1構成要素内に崩壊することからそれを抑制する。
【0044】
図7は、本発明に係る安全レール柱およびシステムの別の例の側面斜視図であり、穴部材における貫通穴310と係合し、かつボルト320で固定されたレール720を備える、それの使用している配置を示すように設置されている。それは、レールを受容する穴310、およびその中にレールを可逆固定する固定手段320(この実施形態において、ボルト、またはネジ)、およびベース340を示している。また、蹴板として機能し、床の縁に沿って、かつ床の縁から転がることから、道具、または取付具、または他の破片のようなアイテムを妨げる板710が図7に示される。また、それは、衝撃への作業者の足のための固体障害物を提供するように機能し、それによって、例えば、それらが、アイテムを運んでいるとき、建設場所の部分上を見ている、または建設場所の部分上で作業している等、それらの注意をどこかよそに集中しているとき、縁への近接ついてフィードバックを提供する。板710は、任意の適切な方法で、例えば、ベースプレート内にネジで、または図8におけるアイテム371のようなベースプレート支持体で、本発明に係る柱に固定され得る。
【0045】
図8は本発明に係る3つの安全柱を示し、異なる高さで調節されている。この図面は、手すりを多数の高さに設定可能であることにおける、本発明の柔軟性を強調している。支持体371は、ベースに強さを加えるように設計されており、およびいくつかの実施形態において、例えば、1以上の穴375と係合されるボルト、またはネジによって、その場所において蹴板のような板を固定するために使用される。
【0046】
図9aおよび図9bは、本発明に係る安全柱の別の実施形態を示しており、900で一般に示される。この実施形態において、柱900は、レール930のためのレール保持器として働く穴910を画定しており、ボルト920でその場所において可逆固定されている。第1および第2構成要素が摺動可能である本発明の実施形態のため(入れ子式実施形態のような)、第2構成要素(例えば、上側柱)だけが図9aおよび図9bに示されるものに係るレール保持器を含むことが好ましいと理解されることになる。これは、低い柱構造がレールを受容する穴によって阻止されるとき、摺動配置を達成することが非常に困難になるためである。しかしながら、いまだに摺動可能である「分割」柱を含む実施形態は、また想像される。そのような実施形態は、例えば、レールを受容するための穴を画定する第1構成要素(例えば、下側柱)、および、それら自身が第1構成要素の穴本体の両側の2つの部分内で摺動可能である2つのサブ柱を含む第2構成要素を含み得る。図9aにおけるアイテム935および936は、2つの部分に相当するものを示しているが、この場合において、第2構成要素、または上側柱内である。
【0047】
図10a、図10b、図11および図12は、本発明に係る代替の柱のさらなる例を示す。図10aにおけるアイテム310aは、第1構成要素上の穴310のそれと同種の穴であるが、第2構成要素上に配置されており、およびこの実施形態において、同様に機能する。
【0048】
図13は、本発明に係る安全柱の例の側面立面図であり、穴350および支持体360および371を備えるベースプレートを含んでいる。ストップ部1310(この実施形態において、ボルトの形態である)は2つの目的で働く。第1は、作業者が、高所で働き、かつ手すりシステムの上に落下すると、これが下部柱内に崩壊する上部柱を抑制し、および作業者が縁を超えて落下する潜在的な可能性を抑制することになる。第2は、それがストップ部として働き、それらが図11のアイテム330を緩める必要があるだろう、手すりシステムの高さを、施工者が調節しているときに、押しつぶされる指を抑制する。それらが上部柱アイテム110上に保持されないなら、それはアイテム100上に落ちることになり、これは、上部柱および下部柱から穴が図8の中間柱と同様に互いに衝突することになる。施工者が、これらの2つの柱の間にそのとき彼らの手を置くなら、それは容易に押しつぶされ得る。
【0049】
図12図14、および図15は、本発明に係る安全柱のさらなる例を示し、レール係合機構のさらなる変形例である。これらの実施形態は、柱に溶接された穴部材またはDリング1410と係合する上側柱、および取り外し可能に構成されたDリング1420の下側組だけ備える、代替の伸縮柱を示す。そのような取り外し可能な穴部材を備える実施形態は、全部の結合された安全柱が設置され得る長さの範囲において高い柔軟性を提供する。それらが永久に固定されるより、下側穴部材を取り外すことによって、上側柱(または第2構成要素)は、下側位置に滑り得ることが理解されることになる。この実施形態において、第2構成要素(または上側柱)の下側穴部材の取外し可能性は、プレート1510と係合するプレート1520を通る、取付具1530(ここではボルト)で第2構成要素(または上側柱)に対して、その場所で固定された、プレート1510に固定された(この実施形態において、溶接された)穴部材1420を有することによって成し遂げられる。取り外し可能な穴部材を提供する他の手段は、例えば、鍵穴スロットとピンの構造を使用することを含み得、そのため、ベースプレートおよびピンを備える穴部材の組が、要求する好ましい高さに合うように、穴部材プレートのピンを第2構成要素上の対応するスロットの組内に単に滑らせることによって、1以上の所定高さで第2構成要素上に固定され得る。
【0050】
図16は、本発明に係る安全柱の例の別の側面立面図であり、支持体を備えるベースプレートを含んでいる。
【0051】
図17aは本発明に係る安全柱の例の上部分を示しており、および固定されるレールを受容する穴1710、およびレールにしっかりと締められるボルトを受容する穴1720を示し、それによって、その場所においてレールを可逆固定する。穴1730は、図16のストップ部1310(この実施形態において、ボルト)が通過することを可能にし、それによって、その場所において安全レールの第1および第2構成要素を固定する。図10に見られ得るように、いくつかの実施形態は、複数のそのような穴を含む。いくつかの実施形態において、そのような穴は、例えば、施工性のため、上部柱の高さを予め決定する。例として、ボルトが全ての柱において2つの穴の下側に設置されるなら、それらは高さ2mまで全て組み立てられることになる。ボルトが上部穴内に配置されると、全ての柱が高さ2.4mに設置されることになる。それは施工者が各柱を測定する必要が無いことを意味し、それらが全て同じ高さに設置されることになるので、これは、時間を節約する。
【0052】
図17bは、本発明に係るレール係合機構の別の例を示しており、一般に1750として示される。レール係合機構は、複数の穴1760を含み、それぞれ、その場所において固定手段(ここではボルト)1770で可逆固定されることになるレールを受容する。この実施形態において、穴部材は、2つの隣接する穴を画定し、共に、柱の軸に対して直角に向けられる。この実施形態において、各隣接する柱に延在するレールは、水平面で前後に重なる。これは、それらが上下に配置される図1の実施形態と対照的である。図17bの配置は、それらの前進を妨げる接近したレール無しに、作業者に手すりシステムを通して作業を可能とする、レール間の間隙を最大にしている。
【0053】
実施例1-施工方法例
図18a-図18oは、本発明に係る安全レール装置の施工方法の例を示している。本発明に係る装置の施工の指針は以下を含む。
・柱は、最大3000mmで施工されることになる。
・手すり高さは、関連の基準によって規定され、および構造ピッチに依存する。
・中間レールが使用されるところで、レール間の公称クリア寸法は450mmを超えないものとする。
・中間レールとトーボードまたは下部レールとの間の公称クリア寸法は、275mmを超えないものとする。縁保護の任意の部分において、レールは、名目上平行であるものとする。
・仮の縁保護が取り付けられることになる構造体は、縁保護が縁から落下することから人を抑制するときに適用され得る力を支持し得ることが重要である。
【0054】
図18aは、長さが1100mmのベース柱の例を示す。それは、コンクリートスラブ、または木材形態加工品上の周辺の縁保護として使用される。図18bは、110から2400mまでどこへでもベース柱を伸ばすように使用される伸縮柱の例を示す。図18cは、この例において、高さが150mmの蹴板の例を示す。図18dは、伸縮柱が2000mm超に伸ばされるとき、追加のレール保持器として使用される取り外し可能なレールブラケットの例を示す。図18eは、種々の寸法であり得る手すりの例を示す。この例において、それは長さが3200mmである。それは、断面、例えば、50mm×25mm×2mm、または例えば、38mm×25mm×2mmであり得る。図18fは、ベースをコンクリート内に固定するM8ネジボルトを示す。図18gは、ベースプレートを木材内に固定する14ゲージ木ネジを示す。好ましくは、少なくとも3つが、柱当たり使用され、および好ましくは、それらは14mm×90mmのタイプの17ネジであり、床下の支持梁内に延びる。図18hは、施工後に係る安全レール装置の例を示す。
【0055】
図18hを参照して、第1ベース柱A(部分1)を所望位置内に配置、および適切な固定具を使用して基礎構造に固定
コンクリートへの取付具
・高さが1.1mの柱のため、柱当たり、最低限、2×8mmのネジボルトが図18iに示されるように設置する。
・高さが1.1m超の柱のため、最低限、3×8mmのネジボルトが図18jに示されるように設置する。
木材への取付具
・任意の高さの柱のため、柱当たり、最低限、3つの14×90mmの木ネジを使用し、図18kに示されるように設置する。木ネジは合板通り抜け、および木材支持梁の下に行かなければならない。
【0056】
図18hに戻り、次のベース柱Bを、ベース柱が3mより離れていないことを保証する、所望位置内に配置する。レール施工において、一貫して、それらを、任意の1つ部分のため、上部、または下部レールループのいずれか内におけるベース柱の下に配置する。各レールが、対応する上側または下側レールループ内に置かれることが重要である。次に、各レールループ内に提供されたロックボルトを使用して位置内にレールをロックする。
【0057】
次に、所望位置内にベース柱Cを配置し、再度、ベース柱が3m超離れていないことを保証する。レール施工において、一貫して、それらを、レールの前述の設置によって使用されていないレールループ内にベース柱の下に配置する。全領域が施工された手すりを有するまで、これらの工程を繰り返す。
【0058】
図18lを見て、柱当たり、最低限4つのネジで蹴板を取り付ける。蹴板がベース柱上以外の点で重なるなら、共に蹴板を保持するような重複で施工される、最低限、2つのネジで最小100mm重複すべきである。
【0059】
図18mを見て、高いレールのため、伸縮柱をベース柱内に配置し、およびベース柱に提供されたロックボルトを使用してその場所内にロックする。貫通ボルトが各ベース柱に提供され、伸縮柱をベース柱内に崩壊することから防止する。手すりが2mから2.4mの高さに伸ばされるなら、このボルトは、高い位置に動かされなければならない。
【0060】
図18nを見て、2m超のレールため、取り外し可能なレールブラケットを伸縮柱上に配置する。それをレールループの上下の間で均等に保つ。それを各ブラケットに提供されたロックで位置にロックする。レールの間の間隙は、450mmを超えないようにしなければならない。
【0061】
図18oは、本発明に係る安全レール装置の角部分を示す。レールは、柱から600mmを超えて張り出してはならず、およびレールは角上で接しなければならない。
【0062】
本発明の柱、レール、およびレール係合手段は、任意の適切な材料で製造され得る。例えば、鋼、ミル鋼(milled Steel)、アルミニウム、ポリマー、カーボンファイバ等である。
【0063】
本発明のいくつかの実施形態は、柱、およびレールを備える手すりシステムを提供し、レールは柱に溶接されたブラケットによって柱に固定され、および柱は、ネジアンカーによって支持床(好ましくは、コンクリート床)に固定される。いくつかの実施形態において、本発明のレールおよび柱は、600ニュートンの水平負荷と鉛直負荷の付与下、101mm未満歪む。
【0064】
実施例2-本発明に係る安全柱およびレールシステムの仕様の例
部材寸法:
・柱65×35×3mm RHS(巻かれた中空部分)×1100高さ、2400高さを提供するよう50×25×3mm伸縮を備える。
・1から3mで柱センタ。
・柱ベース270×200×6mm 厚プレート鋼、4mmプレート鋼のフィンを備える。
・レール 38×25×2mmRHS。
【0065】
材料:グレード350の柱およびレールプレート。プレート 6mm軟鋼。
【0066】
溶接:柱とベースの間の周囲の75%超を最小3つの隅肉溶接、かつフィンプレートに25%。
【0067】
ベース留め金具:
・高さ1100までのレールのコンクリートの中に ベースプレートの斜めに反対の角において、2/M8×60のネジボルト。
・高さ2400までのレールのコンクリートの中に レールの内側上に2/M8×60のネジボルト、および外側上の1つ。
・高さ2400までのレールのコンクリートおよび、施工された破片メッシュの中に 内側上に4/m8×60mmのネジボルト2つ、および外側上に2つ。
・木材梁の中に 3/14G×90タイプの17ネジ。
【0068】
図19は、本発明に係る安全柱およびレールシステムを示しており、アウトトリガー要素および保護ネットを備えている。図20は、本発明に係るアウトトリガー要素を含む、安全ネット構造の上端部の側面斜視図を示している。
【0069】
本発明に係るアウトトリガー要素1910は、通常、本発明に係る安全柱であり得る、柱1930に取り付けられ、または、それは、本発明に係る柱または水平レールに、例えば、別々に固定され得る分離柱に取り付けられ得る。本発明のアウトトリガー要素は、建設現場から任意の適切な距離、外に延び得る。通常、そのような距離は、0.5mから1.5m、好ましくは、0.9mから1.3m、および柱好ましくは1から1.2m含む。そのようなアウトトリガー要素は、これらの図にも示されるネット1920のようなさらなる安全特徴部のための追加の支持体を提供するために役に立つ。アウトトリガー要素は、任意の適切な材料で作製され得るが、通常、それらは、レール装置のレール、および柱と同じ材料で作製される。いくつかの好ましい実施形態において、アウトトリガー要素は、柱の上部と摺動可能に係合し得、およびオプションとして1以上の位置で柔軟であり得、例えば、穴とボタン、またはクリップ、または、スロットとボルト、または他の適切な機構を備える。いくつかの実施形態において、本発明の安全柱それ自身は、そこから伸縮可能、または伸縮不可能であり得る、アウトトリガー要素を含む。
【0070】
いくつかの実施形態において、アウトトリガー要素は、柱よりむしろレールに別々に付属し得る。そのような実施形態において、アウトトリガー要素は、例えば、ボルトまたはネジのような道具または他のアイテムが上層から落下し、かつネットによって捕えられる場合に、その場所において要素を保持し、かつそれに付与され得る力に抵抗するために十分な、例えば、クランプ、またはボルト、または留め金、または任意の他の適切な機構によって付属し得る。この特徴部は、落下物体に関する高層建設現場における安全の追加の層を追加する。アウトトリガー要素の間隔を空けることは、任意であり得、風圧負荷、または落下から防止されるよう意図された提案されるアイテムの重さに依存する。アウトトリガー要素は、また、例えば、建築物のある高さの決定された部分においてだけ、要求されるとき施工され得、または、代替的に、連続的、および複数層上に施工され得る。
【0071】
そのようなアウトトリガー要素は、職人によって落とされた、または風の強い日における建築物の側面に吹き付けられた、任意の少数のアイテムのための追加の補足ネットを提供することによって建設現場に安全の追加の層を加える。
【0072】
メッシュは、アイテムが建設現場上に落下したときに付与される力に抵抗することができる、任意の適切なタイプのものであり得る。好ましくは、メッシュ、またはネットは、高所からの落下することから人々を防ぎ、かつ関連する安全基準を満足するように、手すりシステムの主要な機能に反対に影響を及ぼすほど重くなり過ぎない。いくつかの好ましい実施形態において、メッシュは、破片メッシュ18×18×15ply、または均一格子(Unigrid)25×25メッシュを含み得る。
【0073】
実施例3-メッシュの使用例
破片メッシュは、例えば、各18kgを超える切断負荷で結べる電気ケーブルを使用して、レールに沿って中心0.8mで全ての手すりに結び付けられなければならない。
【0074】
柱に結べる必要はないが、レールに沿って束縛を提供するように含まれ得る。
【0075】
破片メッシュの上部は、標準3m中心の柱のため、2.1m以下としなければならない。
【0076】
用途が破片メッシュ2.4mを必要とするなら、柱の間隔を2.3m中心に減少させる。
【0077】
手すりの端部が両側面からの風に曝されるなら(固体壁でラン端部のところでない)、最後の2つのそでを、例えば、半分に、分割するよう特別の柱を追加し、および破片メッシュを手すりに0.4m中心に縛る。
【0078】
都市において200と400mの間の床、または、郊外において100と300mの間の床ため、ひも間隔は25%まで減少させられるべきであり、かつ破片メッシュの上部を1.8mに制限すべきである。
【0079】
全ての柱は、例えば、4×M8アンカーネジで、正面に2か所、後方に2か所、コンクリート床に固定されるべきである。
【0080】
実施例4 200mまでの都市建築物、および100m高さまでの郊外建築物のためのメッシュの使用
メッシュ(18×18×15ply破片メッシュのような)は、垂直中心1m以下で、かつレールに沿って中心1.5mに手すりに縛り付けられなければならない(柱に結ぶ必要はない)。
【0081】
メッシュ、および蹴板の組み合わされた高さが1.9m以下であるところで、柱は、3mの標準間隔であり得る。上部レール(随意の)の全高さ2.4mに伸縮するメッシュのため、柱間隔は2mに減少させられるべきである。
【0082】
手すりの端部が両側面から風に曝されると(固体壁でラン端部のところでない)、最後の2つのそでを、例えば、半分に、分割するよう特別の柱を追加し、およびメッシュを手すりに0.5m中心に縛る。
【0083】
柱は、4×8Mアンカーネジでコンクリートに固定されるべきである。
【0084】
図21は、本発明に係る伸縮可能な安全メッシュ支持体の例の側面立面図を示し、本発明に係る安全レール柱システムに取り付けられた210で一般に示す。支持体のこの実施形態は、クランプ212でレール211に固定されており、この場合において、クランプ中の単一L形状ネジである。支持柱213は床から鉛直に延び(および、例えば、床に固定され得る)、およびそれらの上部で水平メッシュレール214と係合する。この実施形態の伸縮可能な支持体は、アウトトリガー要素を含まないが、それらは鉛直柱213に容易に取付可能であることは理解されるであろうし、またはそのような柱は先付けアウトトリガー要素を備え得る。そのような実施形態は、さらなるメッシュレール214をアウトトリガー柱の端部に備え、その最も先端の点にメッシュをさらに支持、または固定する。図22および図23は、図21の支持体の正面図および背面図である。図24aおよび図24bは、図21の支持体の側面図である。図25aおよび図25bは、それぞれ上および下からの図21の支持体の図である。
【0085】
メッシュ支持体のいくつかの特に好ましい実施形態において、少なくとも1つの構成要素は、別の内部に、または別に沿って摺動可能である。いくつかの特に好ましい実施形態において、1つの構成要素は、別の内部で同心状に摺動可能である。そのような摺動可能な係合部は、例えば、入れ子式であり得る(例えば、入れ子式支柱)。摺動可能な操作性を備えるいくつかの実施形態において、高所間で他の物に対して1つの構成要素を巻き付ける巻取機構が提供される。そのような巻取機構は、関連する全基準の強度要求を満たすように十分強固にしなければならない。いくつかの実施形態において、巻取機構は、安定運動できるように1以上のギアを使用し、および好ましくは、安全レールシステムの高さを幅広い種類の高さで設定するようにロック式である。
【0086】
見られ得るように、図21から図25bに示される本発明の実施形態において、破片メッシュは、地面から床スラブの上の下側まで幅広く容易に延ばされ得る。いくつかの実施形態において、本発明に係る安全レール柱に固定された安全レールにオプションとして取り付けられたメッシュ支持体は、3メートル間隔で、それらを共に連結する上部に随意の水平レールに固定される。メッシュは、上部レール214に、例えば、ケーブルひもで取付られ得、それから施工者は、それがコンクリートスラブの下側、または構造体上部に当たるまで、柱内部柱アイテム(213)を単に持ち上げ得る。代替的に、上部レール(214)に対して、ロープまたはケーブルが代わりに使用され得、メッシュを支持する。そのような実施形態は、建築物の側面を超えることから任意の物を抑制する完全な破片メッシュスクリーンを備える建築物を提供する。
【0087】
これは、破片メッシュが、使用される手すりシステムの高さに延びるだけであり、または建築物の外側から設置され、または施工者に高所で作業することを要求し、施工者に高いリスクの作業を従事させ、または設置するためにそれに重く、扱い難く、高価である手すりシステムの完全に独立している、現行の安全囲いシステムと正に対照的である。現行、床スタブの間の間隔(例えば、3m)が高さが2mとされる手すりシステムより高いと、縁を通り超すような何かの1mの間隔があり、地面に落下する。これは、高層建築物を建設するときに非常に望ましくなく、比較的軽いアイテムでさえ、そのアイテムがかなりの高さから落下すると、ある人に破壊手的な結果を引き起こす。
【0088】
本発明のメッシュ支持装置は、建築物の内側から操作され得る完全なカーテン壁を提供する。いくつかの好ましい実施形態において、それは、本発明に係る安全レール装置に固定され得、それにより、メッシュ支持装置は、例えば、扱え、かつ設置のため安価で、かつ容易な軽い材料で製造され得、一方で、本発明の安全レール柱システムから構造的な一体性を受け取る。本発明のメッシュ支持装置の別の利点は、施工者が常に安全レールシステムの後ろに居ながら(例えば、建築物の20階で特に重要)設置され得、および施工者は、常に床スタブ上に彼らの足を維持することである。したがって、上げられる作業(例えば、はしご、シザーリフト等)、および特に安全レールの外側からのリスクが除かれる。
【0089】
したがって、この実施形態の結果として、全ての作業が手すりシステムの比較的安全な後ろで行われ、全ての作業は、また、はしごまたはシザーリフト上でなく、床スタブ上に立ちながら行われ、およびそれは費用効果がある。
【0090】
図26は、本発明に係る安全柱を含む安全アンカー(例えば、落下阻止アンカー)を示し、一般に260で示される。安全アンカーは、安全革ひもで連結している、装置262(ここでは、カラビナ)を介して取り付けられたスリング261を含み、例えば、ハーネスを含み得、またはハーネスに連結され得る。いくつかの実施形態において、アンカーは、12kN超(最大)、好ましくは13、およびより好ましくは15kN超の負荷に耐えるように設計される。特にいくつかの実施形態は、負荷方向において15.1kN(最大)の負荷に耐え得、およびいくつかの好ましい実施形態は1523kg負荷を支持し得る。
【0091】
床に対する定着金物は、本発明の安全アンカー実施の重要な態様である。典型的に、床は、120mm厚、好ましくは、より厚い、コンクリートと少なくとも同等でなくてはならない。安全柱のベースを床に固定するために使用されるボルト、またはネジは、例えば、少なくともコンクリート内に固定される4×M8 AnkaScrewsと同じくらい強固な意図する力に耐えるように、十分強固としなければならない。好ましくは、ネジ、またはボルト(4Ankascrewのような)が、特定されないなら、例えば、少なくとも40Nmに施工の間にプルーフ―トルクで締められなければならない。
【0092】
いくつかの好ましい実施形態において、スリング、または安全装置(ハーネスのような)は、支持を最大にするように、ベースプレートに可能な限り近接して取り付けられる。いくつかの実施形態において、それは、蹴板上に直接取り付けられる。しかしながら、他の取付点は可能であり、例えば、支持部材264は、そこを通して、適切と見積もられた穴のような取付手段を含み得る。
【0093】
図27は、本発明に係る安全レールシステムのテザーシステムの例を示し、一般に270で示される。典型的に、手すりが設置されるとき、それは物体を落下することからの抑制のため、鋼スクリーンの後ろにある。しかしながら、スクリーンが取り除かれた後に、手すりシステムが移動、または変更されなければならない場合があり、および建築物の外部正面はその場所にまだない。これらのようなときにおいて、落下する物体が主に重要である。地面に潜在的に落下する手すりアイテムを抑制することを助けるため、次のテザーシステムが使用される。
1 締めなわを最も近い手すりレール柱上のDリングの1つに取り付ける。
2 締めなわの他端部をテザーブラケット271に取り付ける。
3 テザーブラケットを、個々に移動、または変更することを望まれている手すりレールのおよそ中心に取り付ける。テザーブラケットは、レールに堅くしっかり留められなければならない。
4 提案されたレールがテザーブラケットに堅く取り付けられると、手すりレール柱におけるネジを保持することを緩められ、および必要に応じ変更および移動する。
5 要求の仕事が終えるまで、プロセスを繰り返す。
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