(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-30
(45)【発行日】2024-09-09
(54)【発明の名称】食品用容器および対応するブランク
(51)【国際特許分類】
B65D 5/42 20060101AFI20240902BHJP
B65D 5/66 20060101ALI20240902BHJP
B65D 5/22 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
B65D5/42 G
B65D5/66 311C
B65D5/22 J
(21)【出願番号】P 2020526514
(86)(22)【出願日】2018-11-15
(86)【国際出願番号】 EP2018081325
(87)【国際公開番号】W WO2019096883
(87)【国際公開日】2019-05-23
【審査請求日】2020-07-13
(31)【優先権主張番号】202017106941.9
(32)【優先日】2017-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】317013463
【氏名又は名称】セダ インターナショナル パッケージング グループ エスピーエー
(74)【代理人】
【識別番号】100206335
【氏名又は名称】太田 和宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116872
【氏名又は名称】藤田 和子
(72)【発明者】
【氏名】ダマート ジャンフランコ
【審査官】佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】実開平05-065817(JP,U)
【文献】米国特許第05816485(US,A)
【文献】特開平11-236028(JP,A)
【文献】特開2007-131351(JP,A)
【文献】米国特許第04763832(US,A)
【文献】米国特許第04339068(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0031154(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/42
B65D 5/66
B65D 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々6つまたは8つの側壁(4~9、10~15)ならびにそれらに接続された実質的に平らな底壁(16)および上壁(17)をそれぞれ有する、下部(2)と上部(3)を備える食品用の容器(1)であって、前記下部(2)の接続側壁(4)と前記上部(3)の接続側壁(10)との間に旋回接続部(18)が形成され、側壁(4~15)の自由端(19)は、水平面(20)に対して斜めに延びる端面(21、22)で終わり、前記上壁(17)は、丸みを帯びた接続セクション(31)によって、前記上部(3)のすべての側壁(10~15)に接続され、
前記接続セクション(31)には、折り線(36)が配置され、
前記側壁(10~15)のそれぞれは、折り線(36)の続きで互いに分離される、容器(1)。
【請求項2】
容器(1)が開いてその底壁(16)と上壁(17)とが実質的に水平な支持体(25)上に置かれているとき、第1の端面(21)は、前記実質的に水平な支持体(25)に対して第2の端面(22)よりも低く配置されている、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記上壁(17)から自由端(19)までの前記上部(3)の側壁(10~15)は、前記底壁(16)から自由端(19)までの前記下部(2)の側壁(4~9)よりも大きい高さ(26)を有し、前記上部(3)および前記下部(2)の前記接続側壁(4、10)は、同じ高さ(26)を有する、請求項1または2に記載の容器。
【請求項4】
前記上部(3)の側壁(10~15)は、前記接続側壁(4)を除いて、容器(1)の閉じた状態で外側から前記下部(2)の側壁(5~9)を部分的にオーバーラップしている、請求項1~3のいずれか1項に記載の容器。
【請求項5】
前記上部(3)の前側壁(15)は、壁面の延長部において実質的に横方向に突出する2つのロックアーム(28)を有し、前記2つのロックアーム(28)は、容器(1)の閉じた状態で前記下部(2)の側壁(5、6)から突出する2つのラッチアーム(27)の下で係合する、請求項1~4のいずれか1項に記載の容器。
【請求項6】
前記前側壁(15)は、前記ラッチアーム(27)の配置のために、前記ロックアーム(28)の上方に凹部(29)を有する、請求項
5に記載の容器。
【請求項7】
前記前側壁(15)に隣接する前記上部(3)の側壁(11、12)は、ラッチアーム(27)を有する側壁(11、12)の自由端(19)を部分的に受容するための受容カットアウト(30)を有する、請求項
5又は6に記載の容器。
【請求項8】
前記底壁(16)は、側壁(4~9)まで実質的に平坦である、請求項1~7のいずれか1項に記載の容器。
【請求項9】
特に請求項1~8のいずれか1項に記載の容器(1)用のブランク(32)であって、前記ブランク(32)は、少なくとも1つの底壁部分(33)と、前記底壁部分(33)を区切る実質的に直線の折り線(34)を介して前記底壁部分(33)に接続された側壁(4~9)と、上壁部分(35)と、前記上壁部分(35)から外側に延びる折り線(36)を介して前記上壁部分(35)に相互に接続された側壁(10~15)と、を含み、それぞれ上部(3)および下部(2)の関連する接続側壁(10、4)間に旋回接続部(18)が形成され、
前記上部(3)の前記側壁(10~15)のそれぞれは、折り線(36)の続きで互いに分離される、ブランク(32)。
【請求項10】
前記下部(2)の側壁(4~9)は、接続側壁(4)から前側壁(9)まで減少する高さ(26)で形成され、前記上部(3)の側壁(10~15)は、接続側壁(10)から前側壁(15)まで増加する高さ(26)で形成される、請求項9に記載のブランク。
【請求項11】
接続側壁(4、10)と前側壁(9、15)との間の側壁(4~19)の高さ(26)は、それぞれ、連続的に減少するかまたは増加する、請求項9または10に記載のブランク。
【請求項12】
接着フラップ(37、38)が、少なくともいくつかの側壁(4~15)から横方向に突出している、請求項9~11のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項13】
前記下部(2)の側壁(4~9)上の接着フラップ(37)は、実質的に三角形の形状である、請求項9~12のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項14】
前記上部(3)の側壁(10~15)上の接着フラップ(38)は、実質的に丸みを帯びている、請求項9~13のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項15】
前記旋回接続部(18)は、中央の波状の切断線(39)と、横方向に隣接する折り線(40)とによって形成される、請求項9~14のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項16】
接着フラップ(37)は、前記下部(2)の前側壁(9)と隣接する側壁(5、6)との間にラッチアームカット(41)を有する、請求項9~15のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項17】
前記上部(3)の前側壁(15)の自由端(19)からロックアーム(27)が横方向に突出している、請求項9~16のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項18】
前記上部(3)の側壁(10~15)は、内側に丸められている、請求項9~17のいずれか1項に記載のブランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンバーガーなどの食品用容器に関する。このような容器は下部および上部を含む。部品は、異なる断面を有することができ、それにより、本発明によれば、六角形または八角形の断面が好ましく、その結果、対応する部品は、各々6つまたは8つの側壁を有する。さらに、下部は本質的に平坦な底壁を有し、上部は上壁を有する。これらは、対応する側壁に接続されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
閉鎖位置と開放位置との間で下部に対して上部を旋回させることができるようにするために、上部の接続側壁と下部の接続側壁との間に旋回接続部が形成され、それを介して接続側壁は互いに接続されている。
【0003】
一方で容器が閉じているときに食品を安全に保管することができ、他方で容器が開いているときに食品をより簡単にアクセスできるようにするために、上部および下部の側壁の自由端は、水平面に対して斜めに伸びる端面で終わる。この端面は、特に容器が開いているとき、上部の対応する前側壁から斜め下向きに下部の前側壁まで延びる。食品は下部に配置され、前側壁の高さが比較的低いので、簡単にアクセスできる。改善されたアクセス可能性に加えて、食品は、前側壁に面する側で大きく見えるので、消費者にとってより有利な方法で提供もされる。
【0004】
容器が閉じているとき、食品は容器内に含まれ、通常、外側からは見えない。
【0005】
本発明による容器の場合、下部の側壁の自由端が第1の端面に配置され、上部の側壁の自由端が第2の端面に配置され、両端面が互いに平行であることが考えられる。第1および第2の端面が同じ端面内を延び、したがって互いに離間されないことも考えられる。
【0006】
端面が斜めに延びているので、容器が開いているときに、第1の端面が支持体に対して第2の端面よりも低い位置にあり、それによりこの開放状態において底壁または上壁がこの本質的に水平な支持体に支えられることも有利である。
【0007】
閉じたときに容器内の食品をよりよく保護するために、上壁からその自由端までの上部の側壁は、底壁からその自由端までの下部の側壁よりも高くてよく、上部および下部の接続側壁は同じ対応する高さを有してよい。自由端は、第1および第2の端面に沿っていることに注意されたい。
【0008】
対応する接続側壁を除いて、上部の側壁が、容器が閉じられたときに外側から下部の側壁に部分的にオーバーラップすることも考えられる。下部および上部の対応する側壁の自由端が互いに当接することも考えられる。
【0009】
容器を閉じた状態で固定するために、上部の前側壁が、前側壁の壁面の延長上で実質的に横方向に突出する2つのロックアームを有して、そのロックアームが、容器が閉じているときに下部の側壁から突出する2つのラッチアームの下に係合する場合、有利であり得る。
【0010】
ラッチアームをロックアームと容易に係合できるようにするために、ロックアームの上の前側壁は、各ラッチアームを収容するための凹部を有することができる。
【0011】
閉じたときに下部の側壁の自由端を簡単な方法で収容できるようにするために、前側壁に隣接する上部の側壁に、スナップインフック付きの側壁の自由端を部分的に収容するための受容カットアウトを設けることも考えられる。
【0012】
閉じた状態および開いた状態の両方で容器を支持体上に安全に置くことができるようにするために、底壁は、本質的に側壁まで平らにすることができる。
【0013】
上壁も平らなので、容器が開いているとき、底壁および上壁の対応する平らな領域が支持体に支えられる。しかしながら、平らな上壁は、丸みを帯びた接続セクション分によって側壁に接続されることが可能である。
【0014】
本発明はまた、そのような容器のためのブランクに関する。そのようなブランクは、少なくとも1つの底壁部分、直線で底壁部分を本質的に規定する折り線によってこれらに接続された側壁、上壁部分、および上壁部分から外側へ延びる折り線によってこの上壁部分に接続された側壁を有する。対応するピボット接続が、上部および下部の側壁間に形成され、互いに割り当てられる。
【0015】
以前の設計によれば、下部の側壁は、接続壁から前側壁まで減少する高さであり得、上部の側壁は、対応する接続壁から前側壁まで増加する高さであり得る。これは、第1または第2の端面における側壁の自由端の対応する配置をもたらす。この配置は、特に、必要に応じて、接続側壁と前側壁との間の側壁の高さが連続的に減少または増加し、それにより上部の高さの増加および下部の高さの減少が生じるという事実によって支持される。
【0016】
ワンピースかつ二次元のブランクから簡単な方法で容器を製造できるようにするために、接着フラップが、側壁の少なくともいくつかから横方向に突出することができる。容器を構成するために、次に、側壁は、対応する底壁または上壁の反対側で内側に折り曲げられ、接着フラップによって互いに接合される。接続は通常、それぞれの接着フラップに塗布された接着剤によって行われる。上部とは異なる方法で幾何学的に下部を構築するために、下部の側壁の接着フラップは、例えば、本質的に三角形であり得る。このような三角形の接着フラップは、一方の側壁から突き出ていてもよく、容器が組み立てられるときに、後者の内側で直接隣接する側壁に接合される。各側壁が直接隣接する側壁に接着される接着フラップを有することが可能である。1つの側壁が2つの側方接着フラップを有することも考えられ、その結果、対応する接着フラップは、下部の2つごとの側壁にのみ設けられる必要がある。接着フラップは、折り線によって関連する側壁に接続されている。
【0017】
上部の側壁の接着フラップも同じ方法で設計できる。しかしながら、別の実施形態では、上部の側壁の接着フラップは、本質的に丸くすることができる。これは、これらの接着フラップが外側の丸みを帯びた形状を有し、それによりそのような接着フラップを各側壁におよび/または上部の側壁に対で提供することもできることを意味する。
【0018】
簡単な方法でピボット接続を確立するために、それは中央の、本質的に波状のカットラインと、これらに横方向に隣接する折り線から形成することができる。波状のカットラインにより、下部に対する上部の簡単な旋回が可能になり、隣接する折り線を介して上部と下部との間の接続が維持される。
【0019】
旋回接続の対応するラッチアームを容易に確立できるようにするために、下部の前側壁と隣接する側壁との間の接着フラップは、ラッチアームカットを有することができる。次に、前側壁が隣接する側壁に対して旋回されると、このラッチアームカットにより、対応するラッチアームが生じ、これは、容器が閉じられたときにロックアームと係合する。
【0020】
ワンピースの二次元ブランクによって簡単な方法でロックアームも形成するために、ロックアームは、上部の前側壁の各自由側壁端から横方向に突出することができる。
【0021】
上部の側壁を下部の側壁とは異なる方法で配置および接続するために、上部の側壁は、上壁の方向にそれらの側縁に沿って内側に丸められてもよい。これは、これらの側壁の幅が上部の壁に向かって減少することを意味する。これにより、側壁と上壁との間の上部が丸みを帯びた形状になる。
【0022】
以下では、本発明の有利な実施形態が、添付の図を使用してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は、本発明による容器を斜め前方から見た斜視図を示す。
【
図4】
図4は、本発明で定義される、開いた状態の容器の側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、本発明による容器1の一実施形態の斜め前方から見た斜視図を示す。この容器は、下部2および上部3を有する。下部2は底壁16を有し、
図5によるブランクも参照され、そこから6つの側壁4~9が斜め上方に延びる。これにより、下部の断面はほぼ六角形になる。例えば、8つの側壁および対応する底壁16を有する八角形断面を使用することも可能である。
【0025】
上部3も6つの側壁10~15を有し、
図5によるブランクも再び参照され、それらは、丸みを帯びた接続セクション31を介して、対応する本質的に平坦な上壁17に接続されている。この上壁は、容器が閉じているとき、底壁16とほぼ平行に配置される。上部3のさまざまな側壁10~15間には、上壁17の方向に接続セクション31へと延びる縁部45が形成されている。縁部45は、特に接続セクションの領域で、折り線によって形成され、側壁間の交差線については、
図5を参照されたい。さまざまな側壁は、側壁の縁部が縁と縁とを接しているように、対応する接着フラップ38によって互いに接合される。
【0026】
下部2の側壁4~9も、対応する接着フラップ37を有し(
図5参照)、それらによって互いに接続される。
【0027】
前側壁9または15の領域において、下部2および上部3は、互いに取り外し可能に接続される。これは、
図1による容器1の閉鎖状態を保証する。異なる部品の取り外し可能な接続のために、ロックアーム
28およびラッチアーム
27が提供される。
ラッチアーム27は、前側壁9に隣接する側壁5および6からこれらの側壁の長手方向に突出している。
図1によれば、これらの
ラッチアーム27は、対応する
ロックアーム28によってアンダーカットされる。これらの
ロックアーム
28は、上部3の前側壁15から両側に突出している。これらは、ほぼフック形状であり、それにより対応するフックデザインが
ラッチアーム27にも提供される。容器1を開けるために、例えば、ユーザーは、下部の前側壁9から離れるようにそれらを前方に偏向させることにより対応する
ロックアーム28をそれらの係合から解放することが容易に可能である。前側壁15は、
ラッチアーム27が配置される
ロックアーム28の真上に凹部29を有する。さらに、前側壁15と、直接隣接する側壁11および12との間に受容カットアウト30があり、その中に側壁5および6の自由上端19が突出する。
【0028】
この特定の接続デバイスは、簡単な方法で、かつ追加の手段なしで、容器1を開閉することを可能にする。
【0029】
図2には、
図1の容器1の正面図が示されている。この図では、ロックアーム
28とラッチアーム
27、および凹部29と受容カットアウト30が容器1を閉じるためにどのように相互作用するかを再認識可能である。側壁と下部および上部との残りの説明については、
図1および以下の説明が参照される。同一の部品は、すべての図で同じ参照番号で説明されている。
【0030】
図3は、
図2または
図1による容器1の側面図を示す。特に、上部3の側壁11および12の自由端19は、例えば水平線に対して斜め下向きの角度で延びていることが分かる。この経路は、受容カットアウト30の領域でのみ中断され、それにより、側壁5
の部分がこの受容カットアウト30に配置され、それにより、ロックアーム27がこの受容カットアウト30から斜め前方に突出する(
図2も参照)。対応する
ラッチアーム27は、
ロックアーム28によってこの位置でアンダーカットされる。
【0031】
図3では、特に、上壁17および底壁16は、容器が閉じているとき、互いに平行に配置されていることが分かる。前側とは反対側で、対応する後側壁4および10は、旋回接続部18によって接続側壁として互いに旋回可能に接続(連結)されている(
図4、
図5も参照)。
【0032】
図3では、側壁11~15(すなわち接続側壁10を除いて)が、下部2の対応する側壁5~9に外側からオーバーラップしていることも分かる(
図2も参照)。これは、自由端19まで下部2の対応する側壁5の一部が見える収容カットアウト30には当てはまらない。
【0033】
さらに、
図3は、側壁が、丸みを帯びた接続セクション31を通って上壁17に合流することも示している(
図2も参照)。
【0034】
図4では、容器1は開いた状態で示されている。この状態では、上壁17および底壁16も水平支持体25と接触している。これは、それらが支持体25上に平面的に存在するように、上壁および底壁の領域において、下部および上部がそれぞれ本質的に平坦であることを意味する。例えば、2つの部品の接続側壁4と接続側壁10との間の対応する旋回接続部18が、支持体25に対して高さ44で配置されるように、そして、対応するすべての側壁の自由端19が、支持体25に平行な水平面20に対して角度24で傾斜した端面21または22で本質的に終わるように、接触が行われる。第1の端面21は、下部2の側壁4~9の自由端のために決定されてよく、第2の端面22は、上部3の側壁10~15の自由端19のために決定されてよい。
【0035】
下部2の側壁4~9に対して閉じた状態の上部の側壁10~15のオーバーラップが実現している場合、これらの異なる端面は、第1の端面21と第2の端面22との間の対応する距離23に見られるように、互いに平行に配置される。すべての側壁の自由端19が1つの端面のみで終わることも可能であり、その場合、閉じた状態で側壁の対応するオーバーラップはない。しかしながら、容器は、
図1~
図3で説明したのと同じ方法で閉じることができる。
【0036】
端面21または22の対応する傾斜は、下部2の前側壁9に向かって下向きに傾斜しているので、容器1のこの前側壁9の前に通常座るユーザーは、下部2内の食品を見下ろすことができる。下部2の前側壁9は上部3の前側壁15よりもはるかに低いので、食品をそれ自体の高さの大部分にわたって見ることができ、特に、必要に応じて簡単に下部2から取り出したり下部2に戻したりできる。
【0037】
自由端19のこの斜めの延長を達成するために、下部および上部のさまざまな側壁は、容器1が開いているとき、前側壁9の方向に増加する高さ26を有する(
図4参照)。この側壁は各側壁に沿って連続的に上昇し、下部2の前側壁9は最も低い高さを有し、上部3の前側壁15は最も高い高さを有する。
【0038】
図1~
図3による対応するロックの可能性を実現するために、上部3の前側壁15では、その自由端が第2の端面22をわずかに超えて突出することを保証する必要がある。
【0039】
図4は、前側壁15と、直接隣接する側壁14との間で、受容カットアウト30を示す。
【0040】
対応する角度24は、5°と30°の間、または好ましくは7°と18°の間であり得る。さらに、
図4では、側壁5または6から対応する
ラッチアーム27が斜め前方に突き出ていて、容器1の閉位置では、
ロックアーム28が下に達することが分かる(
図1または
図3参照)。
【0041】
図5は、
図1~
図4による容器1を製造するための二次元かつワンピースのブランク32の上面図を示す。
【0042】
特に、
図5は、ブランク32が、六角形の輪郭を有する底壁16を形成する底壁部分33を有することを示す。対応する底壁部分33が八角形の輪郭を有することもできることはすでに指摘された。側壁4~9は、対応する折り線34を介して底壁部分33に接続されている。
図5は、これらの側壁の対応する高さが、前側壁9で最も低く、接続側壁4で最も高いことも示す。前側壁9はその両端に接着フラップ37を有し、それらはラッチアームカット41により直接隣接する側壁5および6から分離されている。さらなる折り線34が接着フラップ37と前側壁9との間に配置されているので、前側壁9が斜め上向きに立てられると、対応する接着フラップ37が内側に折り畳まれ、例えば接着剤によって隣接する側壁5または6の内側に対して位置決めされる。対応するラッチアームカット41は、隣接する側壁5、6の領域に対応する
ロックアーム28を形成する。
【0043】
対応する交差線がすべての側壁間に形成され、それにより、いくつかの側壁(例えば側壁7、8および接続側壁4)は、少なくとも片側または両側の接着フラップを有する。これらはまた、対応する折り線によって関連する側壁に接続されていて、上向きの角度で組み立てられた側壁の場合、内側から隣接する側壁に適用されて、接着剤でそこで接合される。
【0044】
下部2の接着フラップ37には、実質的に三角形の断面が使用される。接着フラップは、下部2の側壁が直立したときに、それらの自由端が側壁の自由端と平行に延びて、対応する端面でこれらとともに終わるように設計されている(
図4参照)。
【0045】
上部3は、上壁17を形成するために対応する上壁部分35を有する。この部分は、対応する接続セクション31を介して側壁10~15に接続されている。折り線36は、接続セクション31の領域に配置され、これにより、側壁10~15は、これらの折り線36の続きで互いに分離される。いくつかの側壁は、少なくとも1つまたは対向する2つの接着フラップ38を有する。したがって、少なくとも接続側壁10および前側壁15は、それぞれの隣接する側壁に接続することができる2つの横方向接着フラップ38を有する。上部3の接着フラップは、それらの自由端が丸みを帯びていて、少なくともその曲率の最初のセクションでは、隣接する側壁の自由端と平行で、対応する端面22で終わる(
図4参照)。
【0046】
各側壁の対応する側縁42および43は、互いに向かって延び、対応する折り線36まで丸められる。ブランク32における上部3のこの設計は、特に接続セクション分31の領域で、上部3のほぼ丸い形状をもたらす。
【0047】
上部の対応する側壁の高さが下部の側壁の高さよりも高いため、容器1を閉じると上部の側壁が下部の側壁をオーバーラップすることがすでに指摘された。
【0048】
旋回接続部18は、2つの接続側壁4と15との間に形成される。これは、波状の交差線39と、その両側に配置された折り線40とから構成される。交差線39は、下部および上部の互いに対する旋回を容易にし、それにより、対応する折り線は、下部と上部との間の接続を維持する。
【0049】
本発明によれば、食品、特にハンバーガーなどのための容器は、下部および上部を有し、それらは開放状態で両方とも支持体上に水平に載置され、そして全体として、ユーザーの方向を下にして、側壁の側端に沿って斜めのコースを有する、上記の方法で得られる。容器の形状は六角形または八角形であってよく、特に上部は上壁の方向に丸められている。閉じたときに対応するオーバーラップを可能にするために、対応する側壁の高さは、下部よりも上部の方が高くなっている。