(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-30
(45)【発行日】2024-09-09
(54)【発明の名称】タイル張りの壁アセンブリ
(51)【国際特許分類】
E04F 13/08 20060101AFI20240902BHJP
E04F 19/08 20060101ALI20240902BHJP
E04H 1/12 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
E04F13/08 C
E04F13/08 U
E04F13/08 102P
E04F19/08 102A
E04H1/12 301
(21)【出願番号】P 2021522012
(86)(22)【出願日】2019-10-24
(86)【国際出願番号】 US2019057771
(87)【国際公開番号】W WO2020086796
(87)【国際公開日】2020-04-30
【審査請求日】2022-10-20
(32)【優先日】2018-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520028531
【氏名又は名称】デュポン セイフティー アンド コンストラクション インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100193493
【氏名又は名称】藤原 健史
(72)【発明者】
【氏名】ミドリカワ-ホールタース ユカ
(72)【発明者】
【氏名】シュミット マシュー
(72)【発明者】
【氏名】ストラム ドナルド
(72)【発明者】
【氏名】ビール ヴァン ヴァリック ロバート
(72)【発明者】
【氏名】オルソン バリー ディー
(72)【発明者】
【氏名】ハッチンス ジェフリー
(72)【発明者】
【氏名】アーバンスキー ケヴィン
【審査官】菅原 奈津子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0107018(US,A1)
【文献】特開2005-290740(JP,A)
【文献】特開2016-160630(JP,A)
【文献】英国特許出願公開第02451514(GB,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0300028(US,A1)
【文献】国際公開第2016/142647(WO,A1)
【文献】特開2007-224519(JP,A)
【文献】特開平09-137529(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0250558(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 13/00-13/30
E04F 19/08
E04H 1/12
A47K 3/30- 3/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の側壁と、第2の側壁と、後壁とを含む壁アセンブリであって、
複数の非多孔質タイルは、前記壁アセンブリの前記第1の側壁、前記第2の側壁及び前記後壁に固定され、前記壁アセンブリは、それにより、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルを含み、
それぞれのタイルは、上縁部及び下縁部を有し、それぞれのタイルは、タイルの長さ、タイルの幅及びタイルの厚さのタイルの寸法を有し、
それぞれの第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイル
の前記タイルの長さ又はタイルの幅のいずれかは、前記第1の側壁、前記第2の側壁及び前記後壁
の全長にわたってそれぞれ延び、
前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルの上縁部及び下縁部の両方は
、面取り部を含み、
各後壁タイルは、前記第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルとの隠れた接続部を提供する、前記後壁タイルの各端部に配置された溝部を含み、及び
前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前記後壁タイルは、合成又は天然材料のものである、壁アセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載の壁アセンブリを含むシャワー、クローゼット又はコーブ。
【請求項3】
第1の側壁と、第2の側壁と、前壁とを含む壁アセンブリであって、
複数の非多孔質タイルは、前記壁アセンブリの前記第1の側壁、前記第2の側壁及び前記前壁に固定され、前記壁アセンブリは、それにより、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルを含み、
それぞれのタイルは、上縁部及び下縁部を有し、それぞれのタイルは、タイルの長さ、タイルの幅及びタイルの厚さのタイルの寸法を有し、
それぞれ第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイル
の前記タイルの長さ又はタイルの幅のいずれかは、前記前壁における開口部がある箇所を除いて、前記第1の側壁、前記第2の側壁及び前記前壁
の全長にわたってそれぞれ延び、
前記第1の側壁タイル、前記第2の側壁タイル及び前壁タイルの上縁部及び下縁部は
、面取り部を含み、
各前壁タイルは、前記第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルとの隠れた接続部を提供する、前記前壁タイルの一方又は両方の端部に配置された溝部を含み、及び
前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前記前壁タイルは、合成又は天然材料のものである、壁アセンブリ。
【請求項4】
請求項3に記載の壁アセンブリを含むシャワー、クローゼット又はコーブ。
【請求項5】
前記第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルは、前記後壁タイルに突き当たるように罫書きされ且つ切断され
る、請求項1又は2に記載の壁アセンブリ。
【請求項6】
前記第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルは、前記前壁タイルに突き当たるように罫書きされ且つ切断され
る、請求項3又は4に記載の壁アセンブリ。
【請求項7】
それぞれの第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルは、第1の端部及び第2の端部を有し、前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル又は後壁タイルは、第1の端部又は第2の端部のいずれかの手前で終わる面取り部を有する、請求項1、2又は5に記載の壁アセンブリ。
【請求項8】
それぞれの第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルは、第1の端部及び第2の端部を有し、前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル又は後壁タイルは、第1の端部又は第2の端部のいずれかの手前で終わる面取り部を有する、請求項3、4又は6に記載の壁アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体がタイルにかかる可能性がある領域での使用に適したタイル張りの壁アセンブリに関する。このような領域としては、シャワー、浴室、クローゼット、コーブ、手術室、台所及び他のウェットルームが挙げられる。
【背景技術】
【0002】
従来、隣接する壁タイル間の空間を埋めるためにグラウトが使用されてきた。しかしながら、グラウトは、変色して洗浄が必要になることが多く、且つ/又はグラウトの一部が剥がれて補充が必要になる。したがって、グラウトを必要としないタイル張りの壁アセンブリを提供することが必要とされている。
【0003】
HortonらのPCT公開国際公開第2016/142647号は、浴室及びウェットルームなどに適した壁パネルについて説明している。パネルは、水を通さず、木材プラスチック複合材(WPC)のコアと、コアに接着剤で取り付けられた積層体とを含む。好ましい実施形態では、コアは、木材プラスチック複合材の発泡ボードである。木質プラスチック複合材は、PVC及び木質繊維を含むことが好ましい。壁パネルは、突起状縁部と溝状縁部とによる実矧継ぎシステムを設けられ得る。このシステムは、パネルの厚さ未満にわたる接触領域を提供し、これにより前面で緊密な接合を実現し、目に見える隙間をなくすように構成される。また、加工誤差又はばらつきに対する公差も大きくなる。実矧継ぎシステムは、正確に平面ではないが、ある程度湾曲した又は平坦ではないことがある壁のための公差を提供するように設計されている。
【0004】
Silvanoの米国特許出願公開第2006/0080910号明細書は、設置過程でグラウト又は他の材料をタイル上に広げることを必要としないタイルシステムを開示している。したがって、タイルシステムは、設置時に隣接するタイルに取り付けられるフランジを備えたタイルを含む。フランジは、グラウトの役割を果たし、別のグラウト材の必要性を排除する。この発明によるタイルは、主たるタイルコンポーネントと、他のタイルに取り付けるためのフランジとを含む。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の実施形態では、壁アセンブリは、第1の側壁と、第2の側壁と、後壁とを含み、複数の非多孔質タイルは、壁アセンブリの第1の側壁、第2の側壁後壁に固定され、前記壁アセンブリは、それにより、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルを含み、それぞれの第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルは、第1の側壁、第2の側壁及び後壁の1つの寸法の全長にわたってそれぞれ延び、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルの上縁部及び下縁部の両方は、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルの第1の端部及び第2の端部の手前で任意選択的に終わる面取り部を含み、各後壁タイルは、第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルとの隠れた接続部を提供する、後壁タイルの各端部に配置された溝部を含み、及び第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルは、合成又は天然材料のものである。
【0006】
第2の実施形態では、壁アセンブリは、第1の側壁と、第2の側壁と、前壁とを含み、複数の非多孔質タイルは、壁アセンブリの第1の側壁、第2の側壁及び前壁に固定され、前記壁アセンブリは、それにより、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルを含み、それぞれの第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルは、前壁における開口部がある箇所を除いて、第1の側壁、第2の側壁及び前壁の1つの寸法の全長にわたってそれぞれ延び、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルの上縁部及び下縁部は、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルの第1の端部及び第2の端部の手前で任意選択的に終わる面取り部を含み、各前壁タイルは、第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルとの隠れた接続部を提供する、前壁タイルの一方又は両方の端部に配置された溝部を含み、及び第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルは、合成又は天然材料のものである。
【0007】
第3の実施形態では、壁アセンブリは、第1の側壁と、第2の側壁と、後壁とを含み、複数の非多孔質タイルは、壁アセンブリの第1の側壁、第2の側壁及び後壁に固定され、前記壁アセンブリは、それにより、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルを含み、それぞれの第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルは、第1の側壁、第2の側壁及び後壁の1つの寸法の全長にわたってそれぞれ延び、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルの上縁部及び下縁部は、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルの第1の端部及び第2の端部の手前で任意選択的に終わる面取り部を含み、第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルは、後壁タイルに突き当たるように罫書きされ且つ切断され、及び第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルは、合成又は天然材料のものである。
【0008】
第4の実施形態では、壁アセンブリは、第1の側壁と、第2の側壁と、前壁とを含み、複数の非多孔質タイルは、壁アセンブリの第1の側壁、第2の側壁及び前壁に固定され、前記壁アセンブリは、それにより、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルを含み、それぞれの第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルは、前壁における開口部がある箇所を除いて、第1の側壁、第2の側壁及び前壁の1つの寸法の全長にわたってそれぞれ延び、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルの上縁部及び下縁部は、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルの第1の端部及び第2の端部の手前で任意選択的に終わる面取り部を含み、第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルは、前壁タイルに突き当たるように罫書きされ且つ切断され、及び第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルは、合成又は天然材料のものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態によるタイル張りの壁アセンブリの斜視図を示す。
【
図4】本発明の別の実施形態によるタイル張りの壁アセンブリの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、様々な形態で具体化することができるが、いくつかの実施形態の以下の説明は、本開示が本発明の例示と見なされるものとし、また本発明を、例示された特定の実施形態に限定することを意図されていないと理解したうえでなされる。見出しは、便宜上与えられているに過ぎず、決して本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。本開示の任意の見出し又は任意の部分で示される実施形態は、本開示の同じ若しくは任意の他の見出し又は他の部分で示されている実施形態と組み合わされ得る。
【0011】
本明細書に記載されている要素のあらゆる可能な変形形態での任意の組み合わせは、本明細書で別段の指示がない限り又は文脈と明らかに矛盾しない限り、本発明に包含される。例えば、実施形態に記載される壁アセンブリが更なる特徴又は請求項要素によって変わることがあり得る場合、本明細書で別段の指示がない限り又は文脈上明らかに矛盾しない限り、他の実施形態に記載される他の壁アセンブリも、その同じ更なる特徴又は請求項要素によって変わることがあり得ると理解されるものとする。
【0012】
本明細書で使用される場合、「面取り部」という用語は、タイルなどのものの縁部又は角部で切断して、これにより縁部又は角部を完全に直角ではなくわずかに傾斜させた部分を指す。
【0013】
本明細書で使用される場合、「溝部」という用語は、同様の部品が嵌め込まれ得るようにタイルの縁部に切り込まれた長方形の溝を指す。
【0014】
本明細書で使用される場合、「壁の全長にわたって延びる」という用語は、タイルの最も長い寸法が壁から壁まで延び、したがってタイルが覆う壁の1つの寸法の全長にわたって延びることを意味する。
【0015】
「非多孔質タイル」とは、流体がタイルに浸透することなく(例えば、タイルへの流体の吸収が0.5重量パーセント未満であるか、又は吸収が0.1重量パーセント未満であるか、又は吸収が0.01重量パーセント未満であるなど)、流体がタイルの表面に残っているか又はタイルから流れ落ちることを意味する。
【0016】
壁アセンブリ
図1は、本発明の一実施形態の壁アセンブリを示す。本アセンブリは、第1の側壁11と、第2の側壁12と、後壁13とを含む。第1及び第2の側壁並びに後壁には、それぞれ複数の非多孔質タイル11a~11d、12a~12d及び13a~13dが固定される。便宜上、各壁に4つのタイルのみが示されているが、固定されるタイルの数は、流体からの保護が必要な各壁の高さ(及びタイルの幅の寸法)によって異なる。
【0017】
好ましい実施形態では、それぞれの第1及び第2の側壁タイル並びにそれぞれの後壁タイルは、第1及び第2の側壁並びに後壁の1つの寸法の全長にわたってそれぞれ延びる。例えば、タイルの寸法がタイルの長さ×タイルの幅×タイルの厚さ(ここで、タイルの長さ>タイルの幅)で与えられ、覆われる壁面積(例えば、側壁又は後壁)の壁の寸法が壁の長さ×壁の幅(ここで、壁の長さ>壁の幅)で与えられる場合、タイルの長さの寸法は、壁の寸法の1つの全長にわたって延びる(図面は、タイルの長さの寸法が壁の幅の寸法の全長にわたって延びることを示しているが、代替的に、タイルの長さの寸法は、壁の長さの寸法の全長にわたって延びることもでき、すなわち、タイルの長さは、図示のように水平方向に延びるか又は垂直方向に延びることができる)。
【0018】
壁アセンブリは、隣接するタイル間にグラウトを含まない。
【0019】
図4は、本発明の別の実施形態の壁アセンブリを示す。本アセンブリのこの変形形態は、第1の側壁11と、第2の側壁12と、前壁15とを含む。第1及び第2の側壁並びに前壁には、それぞれ複数の非多孔質タイル11a~11d、12a~12d及び15a~15eが固定される。便宜上、各側壁に4つのタイル及び前壁に5つのタイルのみが示されているが、固定されるタイルの数は、流体からの保護が必要な各壁の高さ(及び水平方向に配置される場合のタイルの幅の寸法)によって異なる。
【0020】
好ましい実施形態では、それぞれの第1及び第2の側壁タイル並びにそれぞれの前壁タイルは、前壁における開口部16がある箇所を除いて、第1及び第2の側壁並びに前壁の1つの寸法の全長にわたって延びる。この場合、前部タイル、例えば15a~15dは、前壁開口部で終わる。
図4では、15eは、前壁の1つの寸法の全長にわたって延びる前壁タイルの例である。
【0021】
壁アセンブリは、隣接するタイル間にグラウトを含まない。
【0022】
側壁タイル
図2は、第1及び第2の側壁タイルの1つの実施形態を示す。タイル11aの例を示す。タイルは、上縁部11auと、下縁部11alと、第1の端部11a1と、第2の端部11a2とを含む。面取り部14は、タイルの上部前縁11auと下部前縁11alとの両方にある。いくつかの実施形態では、面取り部は、タイルの第1及び/又は第2の端部の手前で終わる。
図2では、面取り部は、側壁タイルの全長にわたって延びるように示されている。面取り部の役割は、隣接する垂直タイルの表面が面一ではない場合にも見えたり目についたりしないようにできることである。タイルを単に突き合わせたのみの場合、約0.010~0.030インチ(0.25~0.76mm)などのわずかな平面状態からのずれが目立つようになる。
【0023】
後部タイル
図3は、後壁タイルの1つの実施形態を示す。タイル13aの例を示す。タイルは、上縁部13auと、下縁部13alと、第1の端部13a1と、第2の端部13a2とを含む。一実施形態では、タイルは、タイルの各端部13a1及び13a2に配置された溝部を更に含む。溝部は、13adとして示されている。溝部は、後壁タイルの面に切り込まれた溝であり、側壁タイルの縁部が固定される。溝部は、木工技術において周知の用語である。本発明では、溝部は、側壁タイルと後壁タイルとの交差部分における鋸歯間隙間の隠れた接続部も提供する。溝部の役割は、第1及び第2の側壁タイルの端面と後部タイルの面との間のあらゆる垂直方向のずれを隠すことである。別の実施形態では、タイルは、各側壁及び後壁タイルの1つの端部13a1又は13a2のみに配置された溝部を含む。更に別の実施形態では、後部タイルのいずれの端部にも溝部が配置されない。後壁タイルに溝部がない実施形態では、第1及び第2の側壁タイルは、後壁タイルに突き当たるように罫書きされ且つ切断される。
【0024】
側壁タイルについて説明したのと同様に、後壁タイルは、上端及び下端の両方で面取りされる。面取り部は、タイルの全長にわたって延びるか又はタイルの端部の手前で終わり得る。
【0025】
前壁タイル
開口部16がない前壁の部分について、前壁タイルは、
図3の後壁タイルについて説明したのと同様である。開口部16がある前壁の部分では、前壁タイルには、第1又は第2の側壁タイルに接触する前部タイルの端部に配置された溝部が1つのみあり、すなわち前壁のタイルの位置に応じて前壁タイルの一方又は両方の端部に溝部があり得る。
【0026】
側壁タイルについて説明したのと同様に、前壁タイルは、上端及び下端の両方で面取りされる。面取り部は、タイルの全長にわたって延びるか又はタイルの端部の手前で終わり得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、側壁タイル、前部タイル及び後部タイルは、実矧機構を含む。突起は、通常、タイルの上縁部にあり、溝は、下縁部にあるが、これら2つの機構の位置は、逆であり得る。代替的な実施形態では、垂直方向に隣接するタイルは、互いにオーバーラップし得る。オーバーラップの他の用語は、相継ぎ、クリーテッドラップ及びフランジである。
【0028】
タイル組成
第1及び第2の側壁タイル並びに後壁及び前壁タイルは、合成又は天然材料のものである。合成材料の例としては、ポリマー材料及びセラミック又は磁器材料が挙げられる。天然タイルの例としては、石材、大理石及び花崗岩が挙げられる。
【0029】
セラミックは、一般に、粘土、土の成分、粉末及び水の混合物を用意し、それらを望ましい形状に成形することによって作られる。セラミックは、成形されると、窯などの高温オーブンで焼成される。多くの場合、セラミックは、釉薬で覆われている。セラミックタイルの例示的な組成は、米国特許第6,127,298号明細書に記載されている。
【0030】
アクリル又はポリエステルポリマー樹脂は、合成タイル、特にポリメチルメタクリレート又は不飽和ポリエステルをベースにした合成タイルに特に適している。ポリメチルメタクリレートと不飽和ポリエステルとの組み合わせにも有用性がある。典型的には、樹脂は、45~80体積分率パーセントのポリメチルメタクリレート又は不飽和ポリエステルと、25~55体積分率パーセントの、樹脂にわたって均一に分布された無機充填材粒子とを含む。ポリメチルメタクリレート(PMMA)は、メチルメタクリレートの重合により生じる。石英もポリマータイル材料、例えばPMMA/石英ブレンドの成分であり得る。これらの合成樹脂は、タイルに適したシート構造を製造するように成型又は成形及び硬化され得る。固体表面に使用される例示的なポリマー材料は、CORIAN(登録商標)、HI-MACs(登録商標)、WILSONART(登録商標)、STARON(登録商標)、KRION(登録商標)、SILESTONE(登録商標)又はCAMBRIA(登録商標)の商品名で入手可能である。
【0031】
第1及び第2の側壁タイル並びに後壁及び前壁タイルは、「木材加工可能」であることが好ましい。これは、タイルがグラファイトの先端を有するツールで容易に切断できることを意味する。モース硬度が1~4又は更に1.5~3.5の合成(ポリマー)タイルが木材加工可能であると見なされる。
【0032】
第1及び第2の側壁タイル並びに後壁及び前壁タイルは、接着剤、セメント又は何らかの他の接合手段によって壁に固定される。
【0033】
壁タイルの組み立て
壁タイルは、当業者に周知の技法を使用して組み立てられるが、以下のように要約される。後壁タイルがまず設置された後に側壁タイルが設置される。後壁タイルは、側壁タイルが嵌まる溝部の溝を両方の端部に有する。側壁タイルは、後壁タイルの長さに密に合うようにシムで固定されて、タイル間に密な均一の垂直隅部を作成する。タイルの上端縁部及び下端縁部に沿った水平の面取り部は、タイルの端部の手前で切り詰めて、切り詰めた面取り部の端部を垂直に整列させて積み重ねた対称的な隅部を作成することが好ましい。
【0034】
タイルを壁に接着するために、シリコーン接着剤が使用されることが好ましい。
【0035】
設計の選択肢
様々な設計の選択肢が様々な利点を提供する。
【0036】
第1の選択肢は、
図5に示すように、後部タイルの両方の端部にある溝部と、タイルの端部の手前で切り詰められた面取り部とを有し、これにより、面取り部の溝が隅部に入ることを防ぎ、したがってシーラントの必要性を排除する可能性をもたらす。
【0037】
図6は、各後部タイルの左端部に単一の溝部がある第2の選択肢を示す。ここでは、面取り部が全長にわたる必要がある。この概念の利点は、壁が垂直であることを確保するために壁を調整する必要がないことである。
【0038】
第3の選択肢では、後部タイルに溝部がなく、面取り部が全長にわたる。側壁タイルは、いかなる後壁タイルにも嵌まるように罫書きされ且つ切断され得る。この場合の利点も、壁が垂直であることを確保するために壁を調整する必要がないことである。
【0039】
図面を参照しながら、いくつかの非限定的な例示的な実施形態を以下に提示する。
【0040】
一実施形態では、第1の側壁11と、第2の側壁12と、後壁13とを含む壁アセンブリ10が提供され、複数の非多孔質タイル11a~11d、12a~12d、13a~13dは、それぞれ壁アセンブリの第1の側壁、第2の側壁後壁に固定され、前記壁アセンブリは、それにより、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルを含み、それぞれの第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルは、第1の側壁、第2の側壁及び後壁の1つの寸法の全長にわたってそれぞれ延び、第1の側壁タイル11au~11du及び11al~11dl、第2の側壁タイル12au~12du及び12al~12dl並びに後壁タイル13au~13du及び13al~13dlの上縁部u及び下縁部lの両方は、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルの第1の端部11a1~11d1、12a1~12d1、13a1~13d1及び第2の端部11a2~11d2、12a2~12d2、13a2~13d2の手前で任意選択的に終わる面取り部14を含み、各後壁タイルは、第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルとの隠れた接続部を提供する、後壁タイルの各端部に配置された溝部13adを含み、及び第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルは、合成又は天然材料のものである。
【0041】
一実施形態では、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルは、1~4のモース硬度を有する。
【0042】
一実施形態では、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルの合成材料は、ポリマー又はセラミックである。
【0043】
一実施形態では、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルのポリマー材料は、アクリルポリマー、不飽和ポリエステル又はそれらの組み合わせを含む。
【0044】
一実施形態では、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルのポリマー材料は、ポリメチルメタクリレート、不飽和ポリエステル又はそれらの組み合わせを含む。
【0045】
一実施形態では、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルのポリマー材料は、ポリメチルメタクリレート及び石英を含む。
【0046】
一実施形態では、本明細書に記載の壁アセンブリを含むシャワー、クローゼット又はコーブが提供される。
【0047】
一実施形態では、壁アセンブリは、隣接するタイル間にグラウトを含まない。
【0048】
別の実施形態では、第1の側壁11と、第2の側壁12と、前壁15とを含む壁アセンブリ20が提供され、複数の非多孔質タイル11a~11d、12a~12d、15a~15eは、それぞれ壁アセンブリの第1の側壁、第2の側壁前壁に固定され、前記壁アセンブリは、それにより、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルを含み、それぞれの第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルは、前壁における開口部がある箇所を除いて、第1の側壁、第2の側壁及び前壁の1つの寸法の全長にわたってそれぞれ延び、第1の側壁タイル11au~11du及び11al~11dl、第2の側壁タイル12au~12du及び12al~12dl並びに前壁タイル15au~15eu及び15al~15elの上縁部u及び下縁部lは、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルの第1の端部11a1~11d1、12a1~12d1、15a1~15e1及び第2の端部11a2~11d2、12a2~12d2、15a2~15e2の手前で任意選択的に終わる面取り部14を含み、各前壁タイルは、第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルとの隠れた接続部を提供する、前壁タイルの一方又は両方の端部に配置された溝部15adを含み、及び第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルは、合成又は天然材料のものである。
【0049】
一実施形態では、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルは、1~4のモース硬度を有する。
【0050】
一実施形態では、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルの合成材料は、ポリマー又はセラミックである。
【0051】
一実施形態では、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルのポリマー材料は、アクリルポリマー、不飽和ポリエステル又はそれらの組み合わせを含む。
【0052】
一実施形態では、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルのポリマー材料は、ポリメチルメタクリレート、不飽和ポリエステル又はそれらの組み合わせを含む。
【0053】
一実施形態では、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルのポリマー材料は、ポリメチルメタクリレート及び石英を含む。
【0054】
一実施形態では、本明細書に記載の壁アセンブリを含むシャワー、クローゼット又はコーブが提供される。
【0055】
一実施形態では、壁アセンブリは、隣接するタイル間にグラウトを含まない。
【0056】
別の実施形態では、第1の側壁11と、第2の側壁12と、後壁13とを含む壁アセンブリ10が提供され、複数の非多孔質タイル11a~11d、12a~12d、13a~13dは、それぞれ壁アセンブリの第1の側壁、第2の側壁後壁に固定され、前記壁アセンブリは、それにより、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルを含み、それぞれの第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルは、第1の側壁、第2の側壁及び後壁の1つの寸法の全長にわたってそれぞれ延び、第1の側壁タイル11au~11du及び11al~11dl、第2の側壁タイル12au~12du及び12al~12dl並びに後壁タイル13au~13du及び13al~13dlの上縁部u及び下縁部lは、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルの第1の端部11a1~11d1、12a1~12d1、13a1~13d1及び第2の端部11a2~11d2、12a2~12d2、13a2~13d2の手前で任意選択的に終わる面取り部14を含み、第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルは、後壁タイルに突き当たるように罫書きされ且つ切断され、及び第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルは、合成又は天然材料のものである。
【0057】
別の実施形態では、第1の側壁11と、第2の側壁12と、前壁15とを含む壁アセンブリ20が提供され、複数の非多孔質タイル11a~11d、12a~12d、15a~15eは、それぞれ壁アセンブリの第1の側壁、第2の側壁前壁に固定され、前記壁アセンブリは、それにより、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルを含み、それぞれの第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルは、前壁における開口部がある箇所を除いて、第1の側壁、第2の側壁及び前壁の1つの寸法の全長にわたってそれぞれ延び、第1の側壁タイル11au~11du及び11al~11dl、第2の側壁タイル12au~12du及び12al~12dl並びに前壁タイル15au~15eu及び15al~15elの上縁部u及び下縁部lは、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルの第1の端部11a1~11d1、12a1~12d1、15a1~15e1及び第2の端部11a2~11d2、12a2~12d2、15a2~15e2の手前で任意選択的に終わる面取り部14を含み、第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルは、前壁タイルに突き当たるように罫書きされ且つ切断され、及び第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルは、合成又は天然材料のものである。
次に、本発明のまた別の好ましい態様を示す。
1. 第1の側壁と、第2の側壁と、後壁とを含む壁アセンブリであって、
複数の非多孔質タイルは、前記壁アセンブリの前記第1の側壁、前記第2の側壁及び前記後壁に固定され、前記壁アセンブリは、それにより、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルを含み、
それぞれの第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルは、前記第1の側壁、前記第2の側壁及び前記後壁の1つの寸法の全長にわたってそれぞれ延び、
前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルの上縁部及び下縁部の両方は、前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルの第1の端部及び第2の端部の手前で任意選択的に終わる面取り部を含み、
各後壁タイルは、前記第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルとの隠れた接続部を提供する、前記後壁タイルの各端部に配置された溝部を含み、及び
前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前記後壁タイルは、合成又は天然材料のものである、壁アセンブリ。
2. 前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前記後壁タイルは、1~4のモース硬度を有する、上記1に記載の壁アセンブリ。
3. 前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前記後壁タイルの前記合成材料は、ポリマー又はセラミックである、上記1に記載の壁アセンブリ。
4. 前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前記後壁タイルの前記ポリマー材料は、アクリルポリマー、不飽和ポリエステル又はそれらの組み合わせを含む、上記3に記載の壁アセンブリ。
5. 前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前記後壁タイルの前記ポリマー材料は、ポリメチルメタクリレート、不飽和ポリエステル又はそれらの組み合わせを含む、上記4に記載の壁アセンブリ。
6. 前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前記後壁タイルの前記ポリマー材料は、ポリメチルメタクリレート及び石英を含む、上記5に記載の壁アセンブリ。
7. 上記1に記載の壁アセンブリを含むシャワー、クローゼット又はコーブ。
8. 隣接するタイル間にグラウトを含まない、上記1に記載の壁アセンブリ。
9. 第1の側壁と、第2の側壁と、前壁とを含む壁アセンブリであって、
複数の非多孔質タイルは、前記壁アセンブリの前記第1の側壁、前記第2の側壁及び前記前壁に固定され、前記壁アセンブリは、それにより、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルを含み、
それぞれ第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルは、前記前壁における開口部がある箇所を除いて、前記第1の側壁、前記第2の側壁及び前記前壁の1つの寸法の全長にわたってそれぞれ延び、
前記第1の側壁タイル、前記第2の側壁タイル及び前壁タイルの上縁部及び下縁部は、前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルの第1の端部及び第2の端部の手前で任意選択的に終わる面取り部を含み、
各前壁タイルは、前記第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルとの隠れた接続部を提供する、前記前壁タイルの一方又は両方の端部に配置された溝部を含み、及び
前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前記前壁タイルは、合成又は天然材料のものである、壁アセンブリ。
10. 前記第1の側壁タイル、前記第2の側壁タイル及び前記前壁タイルは、1~4のモース硬度を有する、上記9に記載の壁アセンブリ。
11. 前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前記前壁タイルの前記合成材料は、ポリマー又はセラミックである、上記9に記載の壁アセンブリ。
12. 前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前記前壁タイルの前記ポリマー材料は、アクリルポリマー、不飽和ポリエステル又はそれらの組み合わせを含む、上記11に記載の壁アセンブリ。
13. 前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前記前壁タイルの前記ポリマー材料は、ポリメチルメタクリレート、不飽和ポリエステル又はそれらの組み合わせを含む、上記12に記載の壁アセンブリ。
14. 前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前記前壁タイルの前記ポリマー材料は、ポリメチルメタクリレート及び石英を含む、上記13に記載の壁アセンブリ。
15. 上記9に記載の壁アセンブリを含むシャワー、クローゼット又はコーブ。
16. 隣接するタイル間にグラウトを含まない、上記9に記載の壁アセンブリ。
17. 第1の側壁と、第2の側壁と、後壁とを含む壁アセンブリであって、
複数の非多孔質タイルは、前記壁アセンブリの前記第1の側壁、前記第2の側壁及び前記後壁に固定され、前記壁アセンブリは、それにより、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルを含み、
それぞれの第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルは、前記第1の側壁、前記第2の側壁及び前記後壁の1つの寸法の全長にわたってそれぞれ延び、
前記第1の側壁タイル、前記第2の側壁タイル及び後壁タイルの上縁部及び下縁部は、前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び後壁タイルの第1の端部及び第2の端部の手前で任意選択的に終わる面取り部を含み、
前記第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルは、前記後壁タイルに突き当たるように罫書きされ且つ切断され、及び
前記第1の側壁タイル、前記第2の側壁タイル及び前記後壁タイルは、合成又は天然材料のものである、壁アセンブリ。
18. 第1の側壁と、第2の側壁と、前壁とを含む壁アセンブリであって、
複数の非多孔質タイルは、前記壁アセンブリの前記第1の側壁、前記第2の側壁及び前記前壁に固定され、前記壁アセンブリは、それにより、第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルを含み、
それぞれの第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルは、前記前壁における開口部がある箇所を除いて、前記第1の側壁、前記第2の側壁及び前記前壁の1つの寸法の全長にわたってそれぞれ延び、
前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルの上縁部及び下縁部は、前記第1の側壁タイル、第2の側壁タイル及び前壁タイルの第1の端部及び第2の端部の手前で任意選択的に終わる面取り部を含み、
前記第1の側壁タイル及び第2の側壁タイルは、前記前壁タイルに突き当たるように罫書きされ且つ切断され、及び
前記第1の側壁タイル、前記第2の側壁タイル及び前記前壁タイルは、合成又は天然材料のものである、壁アセンブリ。