(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-30
(45)【発行日】2024-09-09
(54)【発明の名称】表示補償方法、装置、システム及び表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/20 20060101AFI20240902BHJP
G09G 3/36 20060101ALI20240902BHJP
G09G 3/32 20160101ALI20240902BHJP
G09G 3/3208 20160101ALI20240902BHJP
G02F 1/133 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
G09G3/20 641P
G09G3/36
G09G3/32 A
G09G3/3208
G09G3/20 612U
G09G3/20 642A
G09G3/20 611J
G02F1/133 580
(21)【出願番号】P 2022504213
(86)(22)【出願日】2022-01-11
(86)【国際出願番号】 CN2022071224
(87)【国際公開番号】W WO2023123552
(87)【国際公開日】2023-07-06
【審査請求日】2022-03-25
(31)【優先権主張番号】202111614501.5
(32)【優先日】2021-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519182202
【氏名又は名称】深▲セン▼市▲華▼星光▲電▼半▲導▼体▲顕▼示技▲術▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】王 利民
【審査官】中村 直行
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/235372(WO,A1)
【文献】特開2004-245955(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0140705(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 ー 5/42
G02F 1/133
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
補償すべき表示データを取得するステップと、
前記補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得
て、前記表示特性情報が画面境界情報であり、前記画面境界情報が完全性及び規則性を含むステップと、
前記表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、前記補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得るステップと、
前記パネル負荷係数及び前記表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得るステップと、
前記電圧降下補償係数に基づいて前記補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得るステップと、を含むことを特徴とする表示補償方法。
【請求項2】
前記表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、前記補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得る前記ステップは、
前記表示特性情報にフルスクリーン均一画面情報が含まれる場合に、前記補償すべき表示データを処理して、前記パネル負荷係数を得ることを含むことを特徴とする請求項1に記載の表示補償方法。
【請求項3】
前記表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、前記補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得る前記ステップは、
前記画面境界情報が非フルスクリーン均一画面情報であり、前記画面境界情報に含まれる境界が予め設定された寸法の閉領域を形成する場合に、前記補償すべき表示データを処理して、前記パネル負荷係数を得ることを含むことを特徴とする請求項2に記載の表示補償方法。
【請求項4】
前記電圧降下補償係数に基づいて前記補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得る前記ステップは、
前記電圧降下補償係数に基づいて、前記補償すべき表示データの画像データ電圧を調整し、前記補償後の表示データを得ることを含むことを特徴とする請求項1に記載の表示補償方法。
【請求項5】
前記電圧降下補償係数は正電圧降下補償係数及び/又は負電圧降下補償係数を含むことを特徴とする請求項4に記載の表示補償方法。
【請求項6】
補償すべき表示データを取得するためのデータ取得モジュールと、
前記補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得
て、前記表示特性情報が画面境界情報であり、前記画面境界情報が完全性及び規則性を含むための画像認識モジュールと、
前記表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、前記補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得るための負荷係数処理モジュールと、
前記パネル負荷係数及び前記表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得るための補償係数処理モジュールと、
前記電圧降下補償係数に基づいて前記補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得るための表示補償モジュールと、を含むことを特徴とする表示補償装置。
【請求項7】
前記負荷係数処理モジュールはさらに、
前記表示特性情報にフルスクリーン均一画面情報が含まれる場合に、前記補償すべき表示データを処理して、前記パネル負荷係数を得るように構成されることを特徴とする請求項6に記載の表示補償装置。
【請求項8】
表示パネルに接続されるためのコントローラを含み、前記コントローラが
、請求項1~5のいずれか一項に記載の表示補償方法を実行する、ことを特徴とする表示補償システム。
【請求項9】
表示パネルと、前記表示パネルに接続される表示補償システムとを含み、
前記表示補償システムは、前記表示パネルに接続されるためのコントローラを含み、前記コントローラが
、請求項1~5のいずれか一項に記載の表示補償方法を実行する、ことを特徴とする表示装置。
【請求項10】
前記表示パネルは、AMOLED表示パネル、AM Micro LED表示パネル、AM Mini LED表示パネル又はLCD表示パネルであることを特徴とする請求項
9に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示処理の技術分野に関し、特に表示補償方法、装置、システム及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LCD(Liquid Crystal Display,液晶ディスプレイ)、AMOLED(Active-matrix organic light-emitting diode,アクティブマトリックス有機発光ダイオード)及びMini LEDダイレクトディスプレイなどの表示技術の継続的な開発及び進歩により、益々豊かな表示製品及び豊かな表示アプリケーションが提供される。表示装置の均一性は表示装置の重要指標として、表示製品の表現に直接影響を与えるが、製造工程などの要素の影響を受けるため、表示装置の均一性の向上は多くの課題に直面しており、従来の表示均一性を向上させる技術的手段は、電気的な補償、Demura(輝度補償)、光学補償などを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術において、表示装置が高負荷を有する画面を表示する場合に、パネル内の電流が大きいため、OVDD及びOVSSの電源配線に著しい抵抗による電圧降下(IR Drop)が存在し、表示ムラという問題が発生し、表示均一性の状況がパネルのloading(負荷)及び表示画面の特性によって変化し、従来の電気的な補償、又はDemura、光学補償等の補償方法を用いて補償するときに、依然として表示ムラという問題が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
したがって、上述した従来の表示装置が高負荷を有する画面を表示する場合に、パネル内の電流が大きいため、OVDD及びOVSSの電源配線に著しい抵抗による電圧降下(IR Drop)が存在し、表示均一性の状況がパネルのloading(負荷)及び表示画面の特性によって変化し、表示ムラという問題が存在することに対して、表示装置の表示均一性を改善することができる表示補償方法、装置、システム及び表示装置を提供する必要がある。
【0005】
第1態様において、本発明は、
補償すべき表示データを取得するステップと、
前記補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得るステップと、
前記表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、前記補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得るステップと、
前記パネル負荷係数及び前記表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得るステップと、
前記電圧降下補償係数に基づいて前記補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得るステップと、を含む表示補償方法を提供する。
【0006】
第2態様において、本発明は、
補償すべき表示データを取得するためのデータ取得モジュールと、
前記補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得るための画像認識モジュールと、
前記表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、前記補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得るための負荷係数処理モジュールと、
前記パネル負荷係数及び前記表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得るための補償係数処理モジュールと、
前記電圧降下補償係数に基づいて前記補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得るための表示補償モジュールと、を含む表示補償装置を提供する。
【0007】
第3態様において、本発明は、表示パネルに接続されるためのコントローラを含み、前記コントローラが、
補償すべき表示データを取得するステップと、
前記補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得るステップと、
前記表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、前記補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得るステップと、
前記パネル負荷係数及び前記表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得るステップと、
前記電圧降下補償係数に基づいて前記補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得るステップと、を実行するための表示補償システムを提供する。
【0008】
第4態様において、本発明は、表示パネルと、前記表示パネルに接続される表示補償システムとを含み、
前記表示補償システムは、前記表示パネルに接続されるためのコントローラを含み、前記コントローラが、
補償すべき表示データを取得するステップと、
前記補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得るステップと、
前記表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、前記補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得るステップと、
前記パネル負荷係数及び前記表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得るステップと、
前記電圧降下補償係数に基づいて前記補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得るステップと、に用いられる表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
上述した表示補償方法において、補償すべき表示データを取得し、補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得、表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得、パネル負荷係数及び表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得ることにより、表示均一性の補償を実現し、表示画面の均一な表示を実現する。本発明は、画像認識技術及びドメイン化の負荷能力推定に合わせて、表示内容と関連する差別化の動的電圧降下(IR Drop)補償係数を定式化し、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理し、補償後の表示時間を出力し、均一な表示画面を実現し、表示装置の表示均一性を大きく向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以下、本発明の実施形態又は従来技術の技術的手段をより明確に説明するために、実施形態又は従来技術の説明に使用する図面を簡単に説明し、以下に説明する図面は、本発明の幾つかの実施形態に過ぎなく、当業者にとっては創造的努力なしにこれらの図面から他の図面を導き出すこともできることは明らかである。
【
図1】
図1は本発明の実施形態における表示補償方法の適用環境を示す図である。
【
図2】
図2は本発明の実施形態における表示補償方法の第1フローチャートである。
【
図3】
図3は本発明の実施形態における表示補償方法の第2フローチャートである。
【
図4】
図4は本発明の実施形態における表示補償方法の第3フローチャートである。
【
図5】
図5は本発明の実施形態における表示補償装置の構成を示すブロック図である。
【
図6】
図6は本発明の実施形態における表示装置の内部構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の目的、技術的手段及び利点をより明確にするために、以下、図面及び実施形態を参照しながら、本発明を詳細に説明する。ここで記述する具体的な実施形態は、本発明を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するためのものではないことを理解されたい。
【0012】
従来の表示装置の駆動アーキテクチャは、Source COF Bypass(ソースフレキシブル回路基板のピン)を介してパネルに所望のOVDD及びOVSS電源を入力し、GOA回路に合わせて走査駆動を実現し、多くの製品は片側入力であり、製品の形態設計に有利であり、コストが低い。従来の表示装置の駆動アーキテクチャにおいて、表示装置が高負荷を有する画面を表示する場合に、パネル内の電流が大きいため、OVDD及びOVSSの電源配線に著しい抵抗による電圧降下(IR Drop)が存在し、表示ムラという問題が発生し、表示均一性の状況がパネルのloading(負荷)及び表示画面の特性によって変化し、Demura等の所定の電圧又は係数を補償する方法を用いて補償することができない。
【0013】
本発明に係る表示補償方法は、
図1に示す適用環境に適用することができる。表示装置は表示パネル102及びコントローラ104を含み、コントローラ104を使用して、補償すべき表示データを取得し、補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得、表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得、パネル負荷係数及び表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得る。表示パネル102は、AMOLED表示パネル、AM Micro LED表示パネル、AM Mini LED表示パネル又はLCD表示パネルであってもよいが、これらに限定されるものではない。
【0014】
一実施形態において、
図2に示すように、表示補償方法を提供し、この方法が
図1におけるコントローラ104に適用されることを例に説明し、ステップS210~ステップS250を含む。
【0015】
ステップS210:補償すべき表示データを取得する。
【0016】
補償すべき表示データとはオリジナル画像データを指し、補償すべき表示データはオリジナルのフルスクリーン画面データであってもよい。例えば、コントローラはデータ入力端子に積極的にデータを要求して、補償すべき表示データを取得することができ、また、データ入力端子が補償すべき表示データを受信するときに、コントローラに補償すべき表示データを積極的に送信して、コントローラが補償すべき表示データを受信することができる。
【0017】
一例において、コントローラは、データ入力端子が補償すべき表示データをリアルタイムに監視することができ、データ入力端子が補償すべき表示データを受信するときに、補償すべき表示データをリアルタイムに取得する。
【0018】
ステップS220:補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得る。
【0019】
表示特性情報は、表示境界情報を含むことができる。コントローラが補償すべき表示データに対して画像認識処理を行い、例えば、コントローラは、補償すべき表示データの境界形状を認識処理して、対応する表示特性情報を得ることができる。さらに、コントローラは、補償すべき表示データの階調を認識処理して、補償すべき表示データの画面の階調データを得ることができる。
【0020】
ステップS230:表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得る。
【0021】
コントローラは、処理した表示特性情報と予め設定された特性情報とを比較処理し、処理の結果に基づいて、表示特性情報が画面の補償条件を満たす場合に、画面の負荷能力推定を行い、即ち補償すべき表示データに対して負荷計算処理を行い、対応するパネル負荷係数を得る。パネル負荷係数は定数である。パネル負荷係数が対応する補償すべき表示データの画面の負荷状況を示すためのものである。
【0022】
例えば、コントローラは、表示特性情報に含まれる表示境界情報と予め設定された境界情報とを比較処理し、表示境界情報の完全性及び規則性を判断する。例えば、表示境界情報に鮮明な境界がないと、表示境界情報の完全性が低いことを示し、表示境界情報が複雑で不規則であると、表示境界情報の規則性が低いことを示す。コントローラは、表示境界情報の完全性が予め設定された閾値よりも大きく、表示境界情報の規則性が予め設定された閾値よりも大きいと検出された場合に、表示特性情報が画面補償条件を満たすと判定し、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得ることができる。
【0023】
なお、予め設定された境界情報が予めデータベースに記憶することができ、補償すべき表示データに対して負荷判定処理を行う必要がある場合に、コントローラは表示特性情報に基づいて、データベースを問い合わせ、問い合わせ比較結果から、表示特性情報が画面の補償調整を満たすか否かを判定する。
【0024】
ステップS240:パネル負荷係数及び表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得る。
【0025】
コントローラはIR Drop補償アルゴリズムに基づいて、パネル負荷係数及び表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得ることができる。電圧降下補償係数は定数である。なお、補償すべき表示データによって対応する電圧降下補償係数が異なることに留意されたい。
【0026】
例えば、コントローラはパネル負荷係数及び表示特性情報に基づいて処理して、フルスクリーンの電圧降下補償係数を得、例えば、画素ドットの区分に基づいて、1つの画素ドットが1つの電圧降下補償係数に対応する。
【0027】
ステップS250:電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得る。
【0028】
補償後の表示データとは補償後の画像データを指し、補償後の表示データは補償後のフルスクリーン画面データであってもよい。コントローラは処理した電圧降下補償係数に基づいて、補償すべき表示データを補償処理し、補償後の表示データを得、補償後の表示データを表示パネルに送信して、表示パネルにより補償後の表示データに対応する表示画面を表示し、表示画面の均一性の最適化を実現する。
【0029】
上述した実施形態において、補償すべき表示データを取得し、補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得、表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得、パネル負荷係数及び表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得ることにより、表示均一性の補償を実現し、表示画面の均一な表示を実現する。本発明は、画像認識技術及びドメイン化の負荷能力推定に合わせて、表示内容と関連する差別化の動的電圧降下(IR Drop)補償係数を定式化し、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理し、補償後の表示時間を出力し、均一な表示画面を実現し、表示装置の表示均一性を大きく向上させる。
【0030】
一実施形態において、
図3に示すように、表示補償方法を提供し、この方法が
図1におけるコントローラ104に適用されることを例に説明し、ステップS310~ステップS350を含む。
【0031】
ステップS310:補償すべき表示データを取得する。
【0032】
ステップS320:補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得る。
【0033】
ステップS330:表示特性情報にフルスクリーン均一画面情報が含まれる場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得る。
【0034】
フルスクリーン均一画面情報は対応する表示画面がフルスクリーン画面であることを示すためのものである。
【0035】
例えば、表示特性情報における境界情報の寸法サイズ及び形状によって対応する表示特性情報にフルスクリーン均一画面情報が含まれるか否かを判定することができる。例えば、コントローラは表示特性情報における表示境界情報を取得するとともに、表示境界情報を処理し、表示境界情報で囲まれる画像の寸法サイズ及び形状が予め設定された寸法サイズ及び形状を満たすか否かを判断し、満たす場合に、表示特徴情報にフルスクリーン均一画面情報が含まれると判定する。コントローラは、表示特性情報にフルスクリーン均一画面情報が含まれる場合に、補償すべき表示データに対して負荷推定処理を行って、フルスクリーンに対応するパネル負荷係数を得る。
【0036】
ステップS340:パネル負荷係数及び表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得る。
【0037】
ステップS350:電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得る。
【0038】
上述したステップS310、ステップS320、ステップS340及びステップS350の具体的な内容は上記の内容を参照することができ、ここでは詳しい説明を省略する。
【0039】
上述した実施形態において、コントローラは、補償すべき表示データを取得し、補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得、表示特性情報にフルスクリーン均一画面情報が含まれる場合に、補償すべき表示データを処理して、フルスクリーンに対応するパネル負荷係数を得る。コントローラは、フルスクリーンに対応するIR Drop補償アルゴリズムに基づいて、パネル負荷係数及び表示特性情報を処理して、フルスクリーンに対応する電圧降下補償係数を得、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得ることにより、表示均一性の補償を実現し、表示画面の均一な表示を実現する。画像認識技術及びドメイン化の負荷能力推定に合わせて、表示内容と関連する差別化の動的電圧降下(IR Drop)補償係数を定式化し、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理し、補償後の表示時間を出力し、均一な表示画面を実現し、表示装置の表示均一性を大きく向上させる。
【0040】
一実施形態において、
図4に示すように、表示補償方法を提供し、この方法が
図1におけるコントローラ104に適用されることを例に説明し、ステップS410~ステップS450を含む。
【0041】
ステップS410:補償すべき表示データを取得する。
【0042】
ステップS420:補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得る。
【0043】
ステップS430:画面境界情報が非フルスクリーン均一画面情報であり、画面境界情報に含まれる境界が予め設定された寸法の閉領域を形成する場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得る。
【0044】
非フルスクリーン均一画面情報とは対応する表示画面が非フルスクリーン画面であることを指す。表示特性情報が画面境界情報であり、画面境界情報に含まれる境界構成の形状及び寸法がフルスクリーン均一画面の形状及び寸法要求を満たさないと、画面境界情報が非フルスクリーン均一画面情報であると判定する。
【0045】
例えば、表示特性情報における境界情報の寸法サイズ及び形状によって対応する表示特性情報にフルスクリーン均一画面情報が含まれるか否かを判定することができる。例えば、コントローラは表示特性情報における表示境界情報を取得するとともに、表示境界情報を処理し、表示境界情報で囲まれる画像の寸法サイズ及び形状が予め設定された寸法サイズ及び形状を満たすか否かを判断し、満たしていない場合に、表示特徴情報に非フルスクリーン均一画面情報が含まれると判定する。コントローラは、画面境界情報が非フルスクリーン均一画面情報であると判断した後、画面境界情報に含まれる境界が予め設定された寸法の閉領域を形成するか否かを判断し、画面境界情報に含まれる境界が予め設定された寸法の閉領域を形成する場合に、補償すべき表示データに対して負荷推定処理を行い、ドメインに対応するパネル負荷係数を得る。
【0046】
なお、コントローラは、画面境界情報に含まれる境界が閉領域を形成するか否かを判定し、閉領域を形成する場合に、該境界が形成される閉領域の寸法サイズを判定し、形成される閉領域の寸法が予め設定された寸法範囲に達する場合に、画面境界情報が画面補償条件を満たすと判定する。さらに、コントローラは境界が形成される閉領域に対して形状の規則性を判定し、境界が形成される閉領域の形状の規則性が予め設定された要求を満たすと検出された場合に、画面境界情報が画面補償条件を満たすと判定し、補償すべき表示データに対して負荷推定処理を行い、ドメインに対応するパネル負荷係数を得る。
【0047】
一例において、コントローラは画面境界情報が非フルスクリーン均一画面情報であり、画面境界情報に含まれる境界が複雑で不規則であるか、又は鮮明な境界がなくて高階調フルスクリーン画面ではない場合に、電圧降下補償を起動しない。
【0048】
ステップS440:パネル負荷係数及び表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得る。
【0049】
ステップS450:電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得る。
【0050】
上述したステップS410、ステップS420、ステップS440及びステップS450の具体的な内容は上記の内容を参照することができ、ここでは詳しい説明を省略する。
【0051】
上述した実施形態において、コントローラは、補償すべき表示データを取得し、補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得、画面境界情報が非フルスクリーン均一画面情報であって、画面境界情報に含まれる境界が予め設定された寸法の閉領域を形成する場合に、境界が大面積の閉領域を形成すると判定し、補償すべき表示データを処理して、ドメインのパネル負荷係数を得る。コントローラは、ドメインに対応するIR Drop補償アルゴリズムに基づいて、パネル負荷係数及び表示特性情報を処理して、ドメインに対応する電圧降下補償係数を得、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得ることにより、表示均一性の補償を実現し、表示画面の均一な表示を実現する。画像認識技術及びドメイン化の負荷能力推定に合わせて、表示内容と関連する差別化の動的電圧降下(IR Drop)補償係数を定式化し、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理し、補償後の表示時間を出力し、均一な表示画面を実現し、表示装置の表示均一性を大きく向上させる。
【0052】
一例において、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得るステップは、
電圧降下補償係数に基づいて、補償すべき表示データの画像データ電圧を調整し、補償後の表示データを得ることを含む。
【0053】
画像データ電圧とは、Vdata電圧を指す。コントローラは、処理した電圧降下補償係数に基づいて、補償すべき表示データの画像データ電圧を調整し、補償後の表示データを得、即ち位置の異なるVdataの値を調整することにより、表示均一性の補償を実現する。
【0054】
一例において、電圧降下補償係数は正電圧降下補償係数及び/又は負電圧降下補償係数を含む。
【0055】
例えば、片側電源入力の大型AMOLEDディスプレイ駆動を例に挙げて説明すると、OVDD及びOVSS電源がいずれもボトム側幅広配線(shorting bar)を介して各画素に接続されているため、IR dropが基本的にボトム側からトップ側に向かって徐々に悪化し、パネルの大負荷表示時にトップ表示輝度が低下し、均一性に影響を与える。本発明は、画像認識及び負荷判定により、補償すべき表示画面の画像特性を分析するとともに、画像認識の判定結果によって異なる電圧降下補償係数の設定を作り、補償すべき表示データを処理し、電圧降下係数に応じて漸進的なVdata立ち上げを行うことで、表示均一性の向上を実現する。
【0056】
なお、ボトム表示データ電圧を低減することで均一性を改善し、表示均一性の向上を実現することができる。
【0057】
上述した表示補償方法において、画像認識技術及びドメイン化の負荷能力推定に合わせて、表示内容と関連する差別化の動的電圧降下(IR Drop)補償係数を定式化し、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理し、補償後の表示時間を出力し、均一な表示画面を実現し、表示装置の表示均一性を大きく向上させる。
【0058】
なお、電圧降下係数の設定は、パネル負荷係数及び表示特性情報によって設定する。また、電圧降下補償係数はさらにパネルの配線、輝度、プロセス工程能力などによって設定し、製品の需要によって調整して最適化する必要がある。
【0059】
図2~
図4のフローチャートにおける各ステップは、矢印の指示によって順次表示されるが、これらのステップは必ず矢印に示される順序によって順次実行されるものではないことを理解されたい。本明細書において明確に説明しない限り、これらのステップの実行は所定の順序に限定されるものではなく、他の順序で実行されてもよい。
図2~
図4における少なくとも一部のステップは複数のサブステップ又は複数の段階を含むことができ、これらのサブステップ又は段階が必ずしも同じ時刻に実行終了するとは限らず、異なる時刻に実行してもよく、これらのサブステップ又は段階の実行順序が必ずしも順次実行するとは限らず、他のステップ又は他のステップのサブステップ又は段階の少なくとも一部と順番又は交互に実行してもよい。
【0060】
一実施形態において、
図5に示すように、
補償すべき表示データを取得するためのデータ取得モジュール510と、
補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得るための画像認識モジュール520と、
表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得るための負荷係数処理モジュール530と、
パネル負荷係数及び表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得るための補償係数処理モジュール540と、
電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得るための表示補償モジュール550と、を含む表示補償装置を提供する。
【0061】
一例において、負荷係数処理モジュール530はさらに、
表示特性情報にフルスクリーン均一画面情報が含まれる場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得るように構成される。
【0062】
一例において、負荷係数処理モジュール530はさらに、
画面境界情報が非フルスクリーン均一画面情報であり、画面境界情報に含まれる境界が予め設定された寸法の閉領域を形成する場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得るように構成される。
【0063】
一例において、表示補償モジュール550はさらに、
電圧降下補償係数に基づいて、補償すべき表示データの画像データ電圧を調整し、補償後の表示データを得るように構成される。
【0064】
一例において、電圧降下補償係数は正電圧降下補償係数及び/又は負電圧降下補償係数を含む。
【0065】
上述した実施形態において、データ取得モジュールが補償すべき表示データを取得し、画像認識モジュールが補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得、負荷係数処理モジュールは、表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得、補償係数処理モジュールがパネル負荷係数及び表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得、表示補償モジュールが電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得ることにより、表示均一性の補償を実現し、表示画面の均一な表示を実現する。画像認識技術及びドメイン化の負荷能力推定に合わせて、表示内容と関連する差別化の動的電圧降下(IR Drop)補償係数を定式化し、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理し、補償後の表示時間を出力し、均一な表示画面を実現し、表示装置の表示均一性を大きく向上させる。
【0066】
表示補償装置の具体的な限定は、上記の表示補償方法に対する限定を参照することができ、ここでは、詳しい説明を省略する。上述した表示補償装置における各モジュールの全部又は一部がソフトウェア、ハードウェア及びこれらの組み合わせによって実現されてもよい。上記各モジュールは、コントローラが以上の各モジュールに対応する動作を容易に呼び出して実行するために、表示補償システムにおけるコントローラにハードウェアの形で内蔵されていてもよいし、独立していてもよいし、表示補償システムにおけるメモリにソフトウェアの形で記憶されていてもよい。
【0067】
一実施形態において、表示パネルに接続されるためのコントローラを含む表示補償システムをさらに提供し、コントローラが上記のいずれかの表示補償方法のステップを実行するためのものである。
【0068】
一例において、コントローラがコンピュータプログラムを実行するときに、
補償すべき表示データを取得するステップと、補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得るステップと、表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得るステップと、パネル負荷係数及び表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得るステップと、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得るステップとをさらに実現する。
【0069】
一例において、コントローラがコンピュータプログラムを実行するときに、
表示特性情報にフルスクリーン均一画面情報が含まれる場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得るステップをさらに実現することができる。
【0070】
一例において、コントローラがコンピュータプログラムを実行するときに、
画面境界情報が非フルスクリーン均一画面情報であり、画面境界情報に含まれる境界が予め設定された寸法の閉領域を形成する場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得るステップをさらに実現することができる。
【0071】
一例において、コントローラがコンピュータプログラムを実行するときに、
電圧降下補償係数に基づいて、補償すべき表示データの画像データ電圧を調整し、補償後の表示データを得るステップをさらに実現するこができる。
【0072】
上述した実施形態において、補償すべき表示データを取得し、補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得、表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得、パネル負荷係数及び表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得ることにより、表示均一性の補償を実現し、表示画面の均一な表示を実現する。画像認識技術及びドメイン化の負荷能力推定に合わせて、表示内容と関連する差別化の動的電圧降下(IR Drop)補償係数を定式化し、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理し、補償後の表示時間を出力し、均一な表示画面を実現し、表示装置の表示均一性を大きく向上させる。
【0073】
一実施形態において、表示装置を提供する。表示装置は、AMOLED表示装置、AM Micro LED表示装置、AM Mini LED表示装置又はLCD表示装置であってもよいが、これらに限定されるものではない。表示装置の内部構造図を
図6に示す。該表示装置は表示補償システム及び表示パネルを含む。該表示補償システムがシステムバスを介して接続されるコントローラ及びメモリを含み、該表示パネルがネットワークインタフェース及び入力装置をさらに含むことができる。該表示補償システムのコントローラは計算及び制御能力を提供するためのものである。該表示補償システムのメモリは不揮発性記憶媒体、内部メモリを含む。該不揮発性記憶媒体にオペレーティングシステム及びコンピュータプログラムが記憶されている。該内部メモリは不揮発性記憶媒体におけるオペレーティングシステム及びコンピュータプログラムの実行に環境を提供する。該表示パネルのネットワークインタフェースは外部の端末とネットワークを介して接続通信するためのものである。該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される場合に、表示補償方法を実現する。該表示パネルは、AMOLED表示パネル、AM Micro LED表示パネル、AM Mini LED表示パネル又はLCD表示パネルであってもよいが、これらに限定されるものではない。
【0074】
当業者であれば、
図6に示す構造は、本発明の技術的手段に関連する構造の一部のブロック図に過ぎず、本発明の技術的手段が適用される表示装置を限定するものではなく、具体的な表示装置は、図示した構成要素よりも多いか又は少ない構成要素を含んでいてもよいし、一部の構成要素を組み合わせていてもよいし、異なる構成要素のレイアウトを有していてもよいことを理解されたい。
【0075】
一実施形態において、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される場合に、
補償すべき表示データを取得するステップと、補償すべき表示データに対して画像認識処理を行って、表示特性情報を得るステップと、表示特性情報が画面補償条件を満たす場合に、補償すべき表示データを処理して、パネル負荷係数を得るステップと、パネル負荷係数及び表示特性情報を処理して、電圧降下補償係数を得るステップと、電圧降下補償係数に基づいて補償すべき表示データを補償処理して、補償後の表示データを得るステップとを実現する。
【0076】
当業者であれば、上述した実施形態の方法を実現するフローの全て又は一部がコンピュータプログラムによって関連するハードウェアを命令して実現されてもよく、前記コンピュータプログラムが不揮発性記憶媒体に記憶されてもよく、該コンピュータプログラムが実行時に、上述した各方法の実施形態のフローを含むことができる。本発明に係る各実施形態において使用されるメモリ、ストレージ、データベース又は他の媒体への任意の引用は、不揮発性及び/又は揮発性メモリを含むことができる。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は外部キャッシュメモリを含むことができる。限定するものではなくて説明するためのものとして、RAMは、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、シンクロナスリンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、ラムバス(Rambus)ダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトラムバスダイナミックRAM(DRDRAM)、及びラムバスダイナミックRAM(RDRAM)など、様々な形式で入手可能である。
【0077】
以上の実施形態の各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、説明を簡潔化するために、上記実施形態における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについて説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾が生じない限り、本明細書に記載される範囲と見なされるべきである。
【0078】
以上の実施形態は、単に本発明のいくつかの実施形態を示しており、その説明が具体的で詳細であるが、本発明の特許範囲を限定するものと理解されるべきではない。なお、当業者であれば、本発明の趣旨から逸脱することなく、様々な変形及び改良を行うことができ、それらも全て本発明の保護範囲に含まれる。従って、本発明の特許請求範囲は添付された特許請求の範囲に準じるべきである。