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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-30
(45)【発行日】2024-09-09
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/338 20060101AFI20240902BHJP
   H01L 29/812 20060101ALI20240902BHJP
   H01L 29/778 20060101ALI20240902BHJP
   H01L 29/417 20060101ALI20240902BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240902BHJP
   H01L 29/78 20060101ALI20240902BHJP
   H01L 21/768 20060101ALI20240902BHJP
   H01L 23/522 20060101ALI20240902BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20240902BHJP
   H01L 29/41 20060101ALI20240902BHJP
   H01L 29/423 20060101ALI20240902BHJP
   H01L 29/49 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
H01L29/80 F
H01L29/80 H
H01L29/50 M
H01L29/78 301X
H01L29/78 301B
H01L21/90 B
H01L21/88 S
H01L29/44 Y
H01L29/58 G
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2023000656
(22)【出願日】2023-01-05
(62)【分割の表示】P 2019565755の分割
【原出願日】2018-12-05
(65)【公開番号】P2023040154
(43)【公開日】2023-03-22
【審査請求日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】P 2018007397
(32)【優先日】2018-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】弁理士法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】阿久津 稔
(72)【発明者】
【氏名】近松 健太郎
【審査官】杉山 芳弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-134599(JP,A)
【文献】国際公開第2014/188651(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0259321(US,A1)
【文献】特開2013-131758(JP,A)
【文献】特開2012-178595(JP,A)
【文献】国際公開第2014/073295(WO,A1)
【文献】国際公開第2010/047016(WO,A1)
【文献】特開2010-118556(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/778
H01L 29/812
H01L 21/338
H01L 29/417
H01L 21/336
H01L 21/768
H01L 21/3205
H01L 29/41
H01L 29/423
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体積層構造上に配置されたソース電極、ゲート電極およびドレイン電極と、前記ソース電極に電気的に接続されたソース配線、前記ドレイン電極に電気的に接続されたドレイン配線および前記ゲート電極に電気的に接続されたゲート配線とを有する半導体装置であって、
第1導電膜と、前記ソース電極と電気的に接続された第2導電膜と、前記ソース電極と電気的に接続された第3導電膜とを含み、
ある断面において、
前記第1導電膜は、前記ソース電極と前記ゲート電極の間に配置され、
前記第2導電膜は、前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間に配置され、かつその最上面が前記ゲート電極の最上面よりも前記半導体積層構造に対して近接して配置されており、
前記第3導電膜は、前記ゲート電極の上方であって前記ドレイン配線の下方に配置されており、
前記第1導電膜は、前記半導体積層構造の表面と水平な方向に延出する部分を有し、
前記第2導電膜は、前記半導体積層構造の表面と水平な方向に延出する部分を有し、
前記第3導電膜は、前記半導体積層構造の表面と水平な方向に延出する部分を有し、
前記第1導電膜は、前記第2導電膜と同一のレイヤーに形成されており、
前記ソース配線は、前記ソース電極とは材料が異なるソースビアメタルを介して、前記ソース電極に接続され、
前記ドレイン配線は、前記ドレイン電極とは材料が異なるドレインビアメタルを介して、前記ドレイン電極に接続され、
前記ゲート配線は、前記ゲート電極とは材料が異なるゲートビアメタルを介して、前記ゲート電極に接続されており、
前記ソース電極および前記ドレイン電極は、Ti膜、AlSiCu膜、Ti膜およびTiN膜が、下層からその順に積層されたTi/AlSiCu/Ti/TiN積層膜から構成されている、半導体装置。
【請求項2】
前記ゲート電極は、TiN膜、W膜、AlCu膜およびTiN膜が、下層からその順に積層されたTiN/W/AlCu/TiN積層膜から構成されている、請求項に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記ソース配線、前記ドレイン配線および前記ゲート配線は、TiN膜、AlCu膜およびTiN膜が、下層からその順に積層されたTiN/AlCu/TiN積層膜から構成されている、請求項に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記ソース電極、前記ゲート電極および前記ドレイン電極は、所定定の第1方向に延びており、
前記第3導電膜は、前記ゲート電極の上面に沿って前記第1方向に延びている、請求項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第3導電膜の幅が前記ゲート電極の上面の幅よりも大きく、平面視において、前記第3導電膜の各側縁が、前記ゲート電極の上面の対応する側縁よりも外方に突出している、請求項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第3導電膜の各側縁の前記ゲート電極の上面の対応する側縁からの突出量が、0.3μm以上0.9μm以下である、請求項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記ゲート電極の上面と前記第3導電膜の下面との間の距離が、0.15μm以上0.25μm以下である、請求項に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記ソース電極および前記ドレイン電極は、前記ゲート電極を挟むように、前記ゲート電極から離れて配置されている、請求項に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記半導体積層構造は、前記ソース電極および前記ドレイン電極で前記ゲート電極を挟むことによって構成された素子構造を含むアクティブエリアと、前記アクティブエリア外のノンアクティブエリアとを含み、
前記ノンアクティブエリアにおいて、前記ソース配線と前記第3導電膜とが電気的に接続されている、請求項に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記半導体積層構造は、電子走行層と、前記電子走行層上に形成され、前記電子走行層に達する下側開口部が形成された電子供給層とを含み、
前記半導体積層構造上には、前記下側開口部に連通する上側開口部を有する絶縁層が形成されており、
前記絶縁層の表面および前記下側開口部および前記上側開口部からなるゲート開口部の底部および側部を覆うように、ゲート絶縁膜が形成されており、
前記ゲート電極は、前記ゲート開口部内で前記ゲート絶縁膜上に形成されている、請求項に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第2導電膜は、前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間で前記絶縁層に埋め込まれ、前記ゲート電極から絶縁され、前記ソース電極に電気的に接続されており、
前記第2導電膜は、前記ゲート開口部の一側部の高さ中間位置で露出している、請求項10に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記第1導電膜は、前記ゲート電極と前記ソース電極との間で前記絶縁層に埋め込まれ、前記ゲート電極および前記ソース電極から絶縁されている、請求項11に記載の半導体装置。
【請求項13】
前記ゲート絶縁膜と前記ゲート開口部の側部との間に配置された絶縁性のサイドウォールをさらに含む、請求項12に記載の半導体装置。
【請求項14】
前記ゲート電極は、前記ゲート開口部の周縁において、前記ゲート絶縁膜上に形成されたオーバーラップ部を含む、請求項13に記載の半導体装置。
【請求項15】
前記ソースビアメタル、前記ドレインビアメタルおよび前記ゲートビアメタルは、それぞれソースビアホール、ドレインビアホールおよびゲートビアホールに埋め込まれており、
前記ソースビアメタル、前記ドレインビアメタルおよび前記ゲートビアメタルは、対応するビアホールの側壁に形成されるTiNバリア膜と、前記TiNバリア膜の内側に埋め込まれるタングステンとから構成される、請求項14に記載の半導体装置。
【請求項16】
前記第1導電膜は、前記ソース電極、前記ゲート電極および前記ドレイン電極のいずれの電極にも電気的に接続されていない、請求項15に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
窒化物半導体を用いたHEMT(High Electron Mobility Transistor;高電子移動度トランジスタ)が提案されている。このようなHEMTは、たとえば、GaNからなる電子走行層と、この電子走行層上にエピタキシャル成長されたAlGaNからなる電子供給層とを含む。電子供給層に接するように一対のソース電極およびドレイン電極が形成され、それらの間にゲート電極が配置される。ゲート電極は、絶縁膜を挟んで電子供給層に対向するように配置される。GaNとAlGaNとの格子不整合に起因する分極のために、電子走行層内において、電子走行層と電子供給層との界面から数Åだけ内方の位置に、二次元電子ガスが形成される。この二次元電子ガスをチャネルとして、ソース・ドレイン間が接続される。ゲート電極に制御電圧を印加することで、二次元電子ガスを遮断すると、ソース・ドレイン間が遮断される。ゲート電極に制御電圧を印加していない状態では、ソース・ドレイン間が導通するので、ノーマリーオン型のデバイスとなる。
【0003】
窒化物半導体を用いたデバイスは、高耐圧、高温動作、大電流密度、高速スイッチングおよび低オン抵抗といった特徴を有するため、パワーデバイスへの応用が検討されている。しかし、パワーデバイスとして用いるためには、ゼロバイアス時に電流を遮断するノーマリーオフ型のデバイスである必要があるため、前述のようなHEMTは、パワーデバイスには適用できない。
【0004】
ノーマリーオフ型の窒化物半導体HEMTを実現するための構造は、たとえば、特許文献1において提案されている。特許文献1では、電子走行層上に、電子供給層と電子走行層との界面に連続する界面を有する酸化膜が形成されている。そして、ゲート電極は、酸化膜を挟んで電子走行層上に対向している。このような構成では、ゲート電極の直下に電子供給層が存在しないので、ゲート電極の直下に二次元電子ガスは形成されない。これにより、ノーマリーオフが達成される。酸化膜は、たとえば、電子供給層の一部を熱酸化することにより作成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2013-65612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
窒化物半導体等を用いたデバイスにおいて、ゲート・ドレイン間の静電容量である帰還容量が大きいと、スイッチング特性が悪化するという問題がある。
【0007】
この発明の目的は、帰還容量を低減させることができ、スイッチング特性を向上できる、半導体装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の一実施形態は、半導体積層構造上に配置されたソース電極、ゲート電極およびドレイン電極と、前記ソース電極に電気的に接続されたソース配線、前記ドレイン電極に電気的に接続されたドレイン配線および前記ゲート電極に電気的に接続されたゲート配線とを有する半導体装置であって、第1導電膜と、前記ソース電極と電気的に接続された第2導電膜と、前記ソース電極と電気的に接続された第3導電膜とを含み、ある断面において、前記第1導電膜は、前記ソース電極と前記ゲート電極の間に配置され、前記第2導電膜は、前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間に配置され、かつその最上面が前記ゲート電極の最上面よりも前記半導体層構造に対して近接して配置されており、前記第3導電膜は、前記ゲート電極の上方であって前記ドレイン配線の下方に配置されている、半導体装置を提供する。
【0009】
この構成では、ゲート電極とドレイン配線との間の電気力線の少なくとも一部が第3導電膜によって遮断されるので、ゲート電極とドレイン配線とによって形成される静電容量を低減することができる、これにより、帰還容量を低減させることができるので、スイッチング特性を向上できる。
【0010】
この発明の一実施形態では、前記第1導電膜は、前記半導体積層構造の表面と水平な方向に延出する部分を有する。
【0011】
この発明の一実施形態では、前記第2導電膜は、前記半導体積層構造の表面と水平な方向に延出する部分を有する。
【0012】
この発明の一実施形態では、前記第3導電膜は、前記半導体積層構造の表面と水平な方向に延出する部分を有する。
【0013】
この発明の一実施形態では、前記第1導電膜は、前記第2導電膜と同一のレイヤーに形成されている。
【0014】
この発明の一実施形態では、前記ソース配線は、前記ソース電極とは材料が異なるソースビアメタルを介して、前記ソース電極に接続され、前記ドレイン配線は、前記ドレイン電極とは材料が異なるドレインビアメタルを介して、前記ドレイン電極に接続され、前記ゲート配線は、前記ゲート電極とは材料が異なるゲートビアメタルを介して、前記ゲート電極に接続されており、前記ソース電極および前記ドレイン電極は、Ti膜、AlSiCu膜、Ti膜およびTiN膜が、下層からその順に積層されたTi/AlSiCu/Ti/TiN積層膜から構成されている。
【0015】
この発明の一実施形態では、前記ゲート電極は、TiN膜、W膜、AlCu膜およびTiN膜が、下層からその順に積層されたTiN/W/AlCu/TiN積層膜から構成されている。
【0016】
この発明の一実施形態では、前記ソース配線、前記ドレイン配線および前記ゲート配線は、TiN膜、AlCu膜およびTiN膜が、下層からその順に積層されたTiN/AlCu/TiN積層膜から構成されている。
【0017】
この発明の一実施形態では、前記ソース電極、前記ゲート電極および前記ドレイン電極は、所定の第1方向に延びており、前記第3導電膜は、前記ゲート電極の上面に沿って前記第1方向に延びている。
【0018】
この発明の一実施形態では、前記第3導電膜の幅が前記ゲート電極の上面の幅よりも大きく、平面視において、前記第3導電膜の各側縁が、前記ゲート電極の上面の対応する側縁よりも外方に突出している。
【0019】
この発明の一実施形態では、前記第3導電膜の各側縁の前記ゲート電極の上面の対応する側縁からの突出量が、0.3μm以上0.9μm以下である。
【0020】
この発明の一実施形態では、前記ゲート電極の上面と前記第3導電膜の下面との間の距離が、0.15μm以上0.25μm以下である。
【0021】
この発明の一実施形態では、前記ソース電極および前記ドレイン電極は、前記ゲート電極を挟むように、前記ゲート電極から離れて配置されている。
【0022】
この発明の一実施形態では、前記半導体積層構造は、前記ソース電極および前記ドレイン電極で前記ゲート電極を挟むことによって構成された素子構造を含むアクティブエリアと、前記アクティブエリア外のノンアクティブエリアとを含み、前記ノンアクティブエリアにおいて、前記ソース配線と前記第3導電膜とが電気的に接続されている。
【0023】
この発明の一実施形態では、前記半導体積層構造は、電子走行層と、前記電子走行層上に形成され、電子走行層に達する下側開口部が形成された電子供給層とを含み、前記半導体積層構造上には、前記下側開口部に連通する上側開口部を有する絶縁層が形成されており、前記絶縁層の表面および前記下側開口部および前記上側開口部からなるゲート開口部の底部および側部を覆うように、ゲート絶縁膜が形成されており、前記ゲート電極は、前記ゲート開口部内で前記ゲート絶縁膜上に形成されている。
【0024】
この発明の一実施形態では、前記第2導電膜は、前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間で前記絶縁層に埋め込まれ、前記ゲート電極から絶縁され、前記ソース電極に電気的に接続されており、前記第2導電膜は、前記ゲート開口部の一側部の高さ中間位置で露出している。
【0025】
この発明の一実施形態では、前記第1導電膜は、前記ゲート電極と前記ソース電極との間で前記絶縁層に埋め込まれ、前記ゲート電極および前記ソース電極から絶縁されている。
【0026】
この発明の一実施形態では、前記ゲート絶縁膜と前記ゲート開口部の側部との間に配置された絶縁性のサイドウォールをさらに含む。
【0027】
この発明の一実施形態では、前記ゲート電極は、前記ゲート開口部の周縁において、前記ゲート絶縁膜上に形成されたオーバーラップ部を含む。
【0028】
この発明の一実施形態では、前記ソースビアメタル、前記ドレインビアメタルおよび前記ゲートビアメタルは、それぞれソースビアホール、ドレインビアホールおよびゲートビアホールに埋め込まれており、前記ソースビアメタル、前記ドレインビアメタルおよび前記ゲートビアメタルは、対応するビアホールの側壁に形成されるTiNバリア膜と、前記TiNバリア膜の内側に埋め込まれるタングステンとから構成される。
【0029】
この発明の一実施形態では、前記第1導電膜は、前記ソース電極、前記ゲート電極および前記ドレイン電極のいずれの電極にも電気的に接続されていない。
【0030】
本発明における上述の、またはさらに他の目的、特徴および効果は、添付図面を参照して次に述べる実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1図1は、この発明の一実施形態に係る半導体装置の平面図であって、パッド部よりも上側の層が省略された平面図である。
図2図2Aは、図1のA部の拡大平面図であって、パッド部よりも下方に配置された配線メタル構造を示す図であり、図2Bは、図1のA部の拡大平面図であって、配線メタル構造よりも下方に配置された電極メタル構造を示す図である。
図3図3は、主として図2AのIII-III線に沿う断面を示す拡大断面図である。
図4図4は、主として図2AのIV-IV線に沿う断面を示す拡大断面図である。
図5A図5Aは、半導体装置の製造工程の一例を示す断面図である。
図5B図5Bは、図5Aの次の工程を示す断面図である。
図5C図5Cは、図5Bの次の工程を示す断面図である。
図5D図5Dは、図5Cの次の工程を示す断面図である。
図5E図5Eは、図5Dの次の工程を示す断面図である。
図5F図5Fは、図5Eの次の工程を示す断面図である。
図5G図5Gは、図5Fの次の工程を示す断面図である。
図5H図5Hは、図5Gの次の工程を示す断面図である。
図5I図5Iは、図5Hの次の工程を示す断面図である。
図5J図5Jは、図5Iの次の工程を示す断面図である。
図5K図5Kは、図5Jの次の工程を示す断面図である。
図5L図5Lは、図5Kの次の工程を示す断面図である。
図5M図5Mは、図5Lの次の工程を示す断面図である。
図5N図5Nは、図5Mの次の工程を示す断面図である。
図5O図5Oは、図5Nの次の工程を示す断面図である。
図5P図5Pは、図5Oの次の工程を示す断面図である。
図5Q図5Qは、図5Pの次の工程を示す断面図である。
図5R図5Rは、図5Qの次の工程を示す断面図である。
図5S図5Sは、図5Rの次の工程を示す断面図である。
図5T図5Tは、図5Sの次の工程を示す断面図である。
図5U図5Uは、図5Tの次の工程を示す断面図である。
図5V図5Vは、図5Uの次の工程を示す断面図である。
図5W図5Wは、図5Vの次の工程を示す断面図である。
図5X図5Xは、図5Wの次の工程を示す断面図である。
図6A図6Aは、半導体装置の製造工程の一例を示す平面図である。
図6B図6Bは、図6Aの次の工程を示す平面図である。
図6C図6Cは、図6Bの次の工程を示す平面図である。
図6D図6Dは、図6Cの次の工程を示す平面図である。
図6E図6Eは、図6Dの次の工程を示す平面図である。
図6F図6Fは、図6Eの次の工程を示す平面図である。
図6G図6Gは、図6Fの次の工程を示す平面図である。
図6H図6Hは、図6Gの次の工程を示す平面図である。
図6I図6Iは、図6Hの次の工程を示す平面図である。
図6J図6Jは、図6Iの次の工程を示す平面図である。
図6K図6Kは、図6Jの次の工程を示す平面図である。
図6L図6Lは、図6Kの次の工程を示す平面図である。
図6M図6Mは、図6Lの次の工程を示す平面図である。
図6N図6Nは、図6Mの次の工程を示す平面図である。
図6O図6Oは、図6Nの次の工程を示す平面図である。
図6P図6Pは、図6Oの次の工程を示す平面図である。
図6Q図6Qは、図6Pの次の工程を示す平面図である。
図6R図6Rは、図6Qの次の工程を示す平面図である。
図6S図6Sは、図6Rの次の工程を示す平面図である。
図6T図6Tは、図6Sの次の工程を示す平面図である。
図6U図6Uは、図6Tの次の工程を示す平面図である。
図6V図6Vは、図6Uの次の工程を示す平面図である。
図7図7は、比較例のシミュレーションのモデルを示す模式図である。
図8図8は、シミュレーション結果を示すグラフである。
図9図9A図9Dは、ゲートGにゲート電圧を印加した場合における、各静電容量CGD,CDS,CGSの充放電状態の変化を示す電気回路図である。
図10図10は、ゲートGにゲート電圧を印加した場合における、入力ゲート電荷量に対する、ゲート・ソース間電圧VGSおよびドレイン・ソース間電圧VDSの変化を示すグラフである。
図11図11は、実施形態の半導体装置のシミュレーションのモデルを示す模式図である。
図12図12は、シミュレーション結果を示す表である。
図13図13は、ゲート電極がオーバーラップ部を有していない場合のシミュレーションのモデルを示す模式図である。
図14図14は、シミュレーション結果を示す表である。
図15図15は、シミュレーション結果を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1は、この発明の一実施形態に係る半導体装置の平面図であって、パッド部よりも上側の層が省略された平面図である。図2Aは、図1のA部の拡大平面図であって、パッド部よりも下方に配置された配線メタル構造を示す図である。図2Bは、図1のA部の拡大平面図であって、配線メタル構造よりも下方に配置された電極メタル構造を示す図である。
【0033】
半導体装置1は、平面視において矩形状に形成されている。説明の便宜上、以下において、図1図2Aおよび図2Bに示した+X方向、-X方向、+Y方向および-Y方向を用いることがある。+X方向および-X方向は、平面視において、半導体装置1の表面の隣接する2つの辺のうちの一方の辺に沿う2つの方向であり、+Y方向および-Y方向は、他方の辺に沿う2つの方向である。+X方向および-X方向を総称するときには単に「X方向」という。+Y方向および-Y方向を総称するときには単に「Y方向」という。
【0034】
半導体装置1は、半導体積層構造(窒化物半導体構造)2と、半導体積層構造2上に配置された電極メタル構造と、電極メタル構造上に配置された配線メタル構造と、配線メタル構造上に配置されたパッド部とを含む。
【0035】
電極メタル構造は、図2Bに示すように、ソース電極3、ゲート電極4およびドレイン電極5を含む。ソース電極3およびドレイン電極5はX方向に延びている。ゲート電極4は、互いに平行にX方向に延びた複数の電極部81と、これらの複数の電極部81の対応する端部どうしをそれぞれ連結する2つのベース部82とを含む。
【0036】
図2Bの例では、ソース電極3(S)、ゲート電極4の電極部81(G)およびドレイン電極5(D)は、Y方向にDGSGDGSの順に周期的に配置されている。これにより、ソース電極3(S)およびドレイン電極5(D)でゲート電極4の電極部81(G)を挟むことによって素子構造が構成されている。半導体積層構造2上の表面の領域は、当該素子構造を含むアクティブエリア16と、アクティブエリア16以外のノンアクティブエリア17とからなる。図2Aおよび図2Bにおいて、符号18は、アクティブエリア16とノンアクティブエリア17との境界線である素子分離線(isolation line)を示している。ゲート電極4のベース部82は、ノンアクティブエリア17において、複数の電極部81の対応する端部どうしをそれぞれ連結している。
【0037】
配線メタル構造は、図2Aに示すように、Y方向に延びたソース配線9(S)、ドレイン配線10(D)およびゲート配線11(G)を含む。図2Aの例では、X方向に離れて配置された2つのゲート配線11(G)の間に、ソース配線9(S)およびドレイン配線10(D)が交互に並んで配置されている。配線メタル構造のソース配線9(S)、ドレイン配線10(D)およびゲート配線11(G)は、電極メタル構造のソース電極3(S)、ゲート電極4の電極部81(G)およびドレイン電極5(D)と直交している。ソース配線9(S)、ドレイン配線10(D)およびゲート配線11(G)は、それぞれソース電極3(S)、ドレイン電極5(D)およびゲート電極4(G)に電気的に接続されている。
【0038】
パッド部には、図1に示すように、ドレインパッド12、ソースパッド13、ゲートパッド14および基板コンタクト部15が配置されている。ドレインパッド12、ソースパッド13およびゲートパッド14は、それぞれドレイン配線10(D)、ソース配線9(S)およびゲート配線11(G)に電気的に接続されている。
【0039】
図3は、主として図2AのIII-III線に沿う断面を示す拡大断面図である。図3では、平面視において、ドレイン配線10が存在する領域において、図2Bのゲート電極41の1つの電極部81を含む小領域を+X方向から見た断面がアクティブエリア16として示されている。
【0040】
図4は、主として図2AのIV-IV線に沿う断面を示す拡大断面図である。図4では、平面視において、ソース配線9が存在する領域において、図2Bのゲート電極4の1つの電極部81を含む小領域を+X方向から見た断面がアクティブエリア16として示されている。また、図3および図4では、図1の基板コンタクト部15の一部を+X方向から見た断面がノンアクティブエリア17として示されている。
【0041】
図3および図4を参照して、半導体積層構造2は、基板21と、基板21の表面に形成されたバッファ層22と、バッファ層22上にエピタキシャル成長された電子走行層23と、電子走行層23上にエピタキシャル成長された電子供給層24とを含む。
【0042】
基板21は、たとえば、シリコン基板である。バッファ層22は、この実施形態では、基板21の表面に接するAlN膜からなる第1バッファ層22Aと、この第1バッファ層の表面(基板21とは反対側の表面)に積層されたAlGaN膜からなる第2バッファ層22Bとから構成されている。第1バッファ層22Aの膜厚は、例えば0.2μmであり、第2バッファ層22Bの膜厚は、例えば0.12μmである。バッファ層22は、たとえば、AlNの単膜から構成されていてもよい。
【0043】
電子走行層23および電子供給層24は、互いにAl組成の異なる窒化物半導体からなる。この実施形態では、電子走行層23は、GaN層からなり、その厚さは0.1μm~3.0μm程度である。電子供給層24は、主として電子走行層23よりもAl組成の高い窒化物半導体からなっている。この実施形態では、電子供給層24は、電子走行層23上に形成されたAlN層24Aと、AlN層24A上に形成されたキャップ層24Bとからなる。AlN層24Aの厚さは、例えば2nm程度である。AlN層24Aは、AlN層に限らず、AlInGa1-x-yN(0.8≦x≦1.0,0≦x+y≦1)層から構成されていればよい。キャップ層24Bは、GaN層からなり、AlN層24Aの表面の粗さを低減するために設けられている。キャップ層24Bの膜厚は、1nm程度である。電子供給層24は、AlN層24Aのみから構成されていてもよい。
【0044】
このように電子走行層23と電子供給層24とは、Al組成の異なる窒化物半導体からなっており、それらの間には格子不整合が生じている。具体的には、電子供給層24を主に構成しているAlNの格子定数は、電子走行層23を構成しているGaNの格子定数よりも小さい。このため、電子供給層24には、成長面に平行な方向に引っ張り歪が生じている。そして、電子走行層23および電子供給層24の自発分極ならびにそれらの間の格子不整合に起因するピエゾ分極によって、電子走行層23と電子供給層24との界面における電子走行層23の伝導帯のエネルギーレベルはフェルミ準位よりも低くなる。これにより、電子走行層23内の電子走行層23と電子走行層23との界面に近い位置(たとえば界面から数Å程度の距離)には、二次元電子ガス(2DEG)25が広がっている。
【0045】
電子供給層24上には、パッシベーション膜29が形成されている。パッシベーション膜29は、SiN膜からなる。パッシベーション膜29の膜厚は、例えば6nm~25nm程度である。ノンアクティブエリア17においては、パッシベーション膜29の表面に、パッシベーション膜29および電子供給層24を貫通して電子走行層23の内部に達する凹部30が形成されている。
【0046】
パッシベーション膜29上および凹部30の側壁および底壁上には、第1保護膜31、第2保護膜32、第1層間絶縁膜33、第2層間絶縁膜34および第3層間絶縁膜35が、その順番で形成されている。第1保護膜31は、パッシベーション膜29を覆っている。
第1保護膜31、第2保護膜32および第1層間絶縁膜33は、本願の装置発明の絶縁層に相当する。第2層間絶縁膜34は、本願の製造方法の発明における第1絶縁層に相当する。第3層間絶縁膜35は、本願の製造方法の発明における第2絶縁層に相当する。
【0047】
この実施形態では、これらの各膜31~35は、SiO膜からなる。第1保護膜31の厚さは、例えば40nm程度である。第2保護膜32の厚さは、例えば100nm程度である。第1層間絶縁膜33の厚さは、例えば600nm程度である。第2層間絶縁膜34の厚さは、例えば200nm程度である。第3層間絶縁膜35の厚さは、例えば500nm程度である。
【0048】
第2保護膜32、第1保護膜31およびパッシベーション膜29には、電子供給層24に達する、ソースコンタクトホール36およびドレインコンタクトホール37が形成されている。ソースコンタクトホール36およびドレインコンタクトホール37には、それぞれ、ソース電極3およびドレイン電極5が埋め込まれている。この実施形態では、ソース電極3およびドレイン電極4は、それぞれ、ソースコンタクトホール36およびドレインコンタクトホール37の周縁で第2保護膜32上に形成されたオーバーラップ部を含んでいる。ソース電極3およびドレイン電極5は、それぞれ、ソースコンタクトホール36およびドレインコンタクトホール37内で、電子供給層24にオーミック接触している。ソース電極3およびドレイン電極5は、X方向(図3および図4の紙面の厚さ方向)に延びている。
【0049】
ソース電極3およびドレイン電極5は、例えば、Ti膜、AlSiCu膜、Ti膜およびTiN膜が、下層からその順に積層されたTi/AlSiCu/Ti/TiN積層膜から構成されている。下層側のTi膜の厚さは、例えば20nmである。AlSiCu膜の厚さは、例えば2000nmである。上層側のTi膜の厚さは、例えば20nmである。TiN膜の厚さは、例えば50nmである。
【0050】
ソース電極3とドレイン電極5との間位置において、第1層間絶縁膜33、第2保護膜32、第1保護膜31、パッシベーション膜29および電子供給層24には、電子走行層23に達するゲート開口部38が形成されている。ゲート開口部38は、第1層間絶縁膜33および第2保護膜32に形成された第1開口部38aと、第1保護膜31、パッシベーション膜29および電子供給層24に形成され、第1開口部38aに連通する第2開口部38bとを含む。第2開口部38bのうち電子供給層24を貫通している部分が、本願発明の下側開口部に相当する。また、第2開口部38bのうちパッシベーション膜29および第1保護膜31を貫通している部分と、第1開口部38aとによって、本願発明の上側開口部が構成されている。
【0051】
ゲート開口部38の底部には、電子走行層23が露出している。ゲート開口部38の底壁および側壁を覆うようにゲート絶縁膜40が形成されている。ゲート絶縁膜40は、ゲート開口部38内に加えて、第1層間絶縁膜33と第2層間絶縁膜34との間にも形成されている。ゲート絶縁膜40は、例えば、SiO膜からなる。ゲート絶縁膜40の厚さは、例えば、20nm程度である。
【0052】
ゲート開口部38内にはゲート電極4が埋め込まれている。この実施形態では、ゲート電極4は、ゲート開口部38の周縁でゲート絶縁膜40上に形成されたオーバーラップ部4aを含んでいる。ゲート電極4の電極部81は、X方向(図3および図4の紙面の厚さ方向)に延びている。ゲート電極4は、例えば、TiN膜、W膜、AlCu膜およびTiN膜が、下層からその順に積層されたTiN/W/AlCu/TiN積層膜から構成されている。下層側のTiN膜の厚さは、例えば100nmである。W膜の厚さは、例えば500nmである。AlCu膜の厚さは、例えば500nmである。上層側のTiN膜の厚さは、例えば50nmである。
【0053】
ゲート電極4の電極部81の両側には、ゲート開口部38の側部を部分的に形成するように、第1ソースフィールドプレート(第1SFP)6およびフローティングプレート7が配置されている。フローティングプレート7は、ソース電極3とゲート電極4の電極部81との間に配置されている。第1ソースフィールドプレート6は、ゲート電極4の電極部81とドレイン電極5との間に配置されている。
【0054】
第1ソースフィールドプレート6およびフローティングプレート7は、ゲート開口部38の両側部の高さ中間位置で露出するように、第1保護膜31上に形成されている。つまり、ゲート開口部38の側部は、下側が第1保護膜31、パッシベーション膜29および電子供給層24によって形成され、中間部が第1ソースフィールドプレート6およびフローティングプレート7によって形成され、上側が第2保護膜32および第1層間絶縁膜33によって形成されている。
【0055】
フローティングプレート7および第1ソースフィールドプレート6に接するように、第1開口部38aの側部に絶縁性のサイドウォール39が形成されている。つまり、サイドウォール39は、第1開口部38aの側部とゲート絶縁膜40との間に配置されている。たとえば、サイドウォール39は、例えばSiO膜からなり、その厚さは、例えば100nm程度である。
【0056】
フローティングプレート7および第1ソースフィールドプレート6は、サイドウォール39およびゲート絶縁膜40によって、ゲート電極4から絶縁されている。フローティングプレート7および第1ソースフィールドプレート6は、例えばTiN膜からなり、その厚さは、例えば100nm程度である。
【0057】
第1ソースフィールドプレート6は、ソース電極3(ソース配線9)に電気的に接続されている。第1ソースフィールドプレート6は、よく知られているように、ゲート電極4の電極部81の端部への電界集中を緩和するために設けられている。一方、フローティングプレート7は、いずれの電極3,4,5にも電気的に接続されていない。
【0058】
第2層間絶縁膜34上には、平面視において、ゲート電極4の電極部81の上面に対向する位置に、第2ソースフィールドプレート(第2SFP)8が配置されている。第2ソースフィールドプレート8(正確には、後述する第2ソースフィールドプレート8の電極部91)は、X方向(図3および図4の紙面の厚さ方向)に延びている。第2ソースフィールドプレート8は、第3層間絶縁膜35によって覆われている。
【0059】
この実施形態では、第2ソースフィールドプレート8の幅は、ゲート電極4の電極部81の上面(オーバーラップ4aの上面を含む)の幅よりも大きい。平面視において、第2ソースフィールドプレート8の-Y方向側端は、ゲート電極4の電極部81の上面の-Y方向側端よりも、-Y方向に突出している。同様に、平面視において、第2ソースフィールドプレート8の+Y方向側端は、ゲート電極4の電極部81の上面の+Y方向側端よりも、+Y方向に突出している。第2ソースフィールドプレート8は、例えばTiN膜からなり、その厚さは、例えば100nm程度である。なお、平面視において、第2ソースフィールドプレート8の-Y方向側端および+Y方向側端は、それぞれ、ゲート電極4の電極部81の上面の-Y方向側端および+Y方向側端から外方に突出していなくてもよい。
【0060】
第2ソースフィールドプレート8は、ソース電極3(ソース配線9)に電気的に接続されている。第2ソースフィールドプレート8は、帰還容量Crss(=ゲート・ドレイン間の静電容量Cgd)を低減することにより、半導体装置1のスイッチング特性を向上させるために設けられている。第2ソースフィールドプレート8が設られている理由の詳細については、後述する。
【0061】
第3層間絶縁膜35、第2層間絶縁膜34、ゲート絶縁膜40および第1層間絶縁膜33には、ソース電極3およびドレイン電極5にそれぞれ達する、第1ソースビアホール41および第1ドレインビアホール42(図3図4図6O参照)が形成されている。第1ソースビアホール41および第1ドレインビアホール42には、それぞれ、ソースビアメタル51およびドレインビアメタル52(図3図4図6P参照)が埋め込まれている。ソースビアメタル51およびドレインビアメタル52は、それぞれ、第1ソースビアホール41および第1ドレインビアホール42内で、ソース電極3およびドレイン電極5に電気的に接続されている。
【0062】
図3および図4には図示されていないが、第3層間絶縁膜35、第2層間絶縁膜34、ゲート絶縁膜40、第1層間絶縁膜33および第2保護膜32には、第1ソースフィールドプレート6に達する、第1SFP用ビアホール44(図6O参照)が形成されている。第1SFP用ビアホール44には、第1SFP用ビアメタル54(図6P参照)が埋め込まれている。第1SFP用ビアメタル54は、第1SFP用ビアホール44内で、第1ソースフィールドプレート6に電気的に接続されている。
【0063】
図3および図4には図示されていないが、第3層間絶縁膜35および第2層間絶縁膜34には、ゲート電極4に達する、第1ゲートビアホール43(図6O参照)が形成されている。第1ゲートビアホール43には、ゲートビアメタル53(図6P参照)が埋め込まれている。ゲートビアメタル53は、第1ゲートビアホール43内で、ゲート電極4に電気的に接続されている。
【0064】
図3および図4には図示されていないが、第3層間絶縁膜35には、第2ソースフィールドプレート8に達する、第2SFP用ビアホール45(図6O参照)が形成されている。第2SFP用ビアホール45には、第2SFP用ビアメタル55(図6P参照)が埋め込まれている。第2SFP用ビアメタル55は、第2SFP用ビアホール45内で、第2ソースフィールドプレート8に電気的に接続されている。
【0065】
第3層間絶縁膜35上には、X方向に間隔をおいて、ソース配線9、ドレイン配線10およびゲート配線11が形成されている。ソース配線9、ドレイン配線10およびゲート配線11は、Y方向に延びている。図3の断面図には、第3層間絶縁膜35上に形成されたドレイン配線10が現れている。図4の断面図には、第3層間絶縁膜35上に形成されたソース配線9が現れている。
【0066】
図3および図6Pに示すように、ドレイン配線10には、ドレインビアメタル52が接続されている。また、図4および図6Pに示すように、ソース配線9には、ソースビアメタル51が接続されている。図4には図示されていないが、図6Pに示すように、ソース配線9には、第1SFP用ビアメタル54および第2SFP用ビアメタル55が接続されている。図3および図4には図示されていないが、図6Pに示すように、ゲート配線11には、ゲートビアメタル53が接続されている。各ビアメタル51~55は、対応するビアホール41~45の側壁に形成されるTiNバリア膜と、TiNバリア膜の内側に埋め込まれるW(タングステン)とからなる。
【0067】
ソース配線9、ドレイン配線10およびゲート配線11は、例えば、TiN膜、AlCu膜およびTiN膜が第3層間絶縁膜35上に順に積層されたTiN/AlCu/TiN積層膜からなる。各TiN膜の厚さは、例えば40nm程度であり、AlCu膜の厚さは、例えば1000nm程度である。
【0068】
第3層間絶縁膜35上には、ソース配線9、ドレイン配線10およびゲート配線11を覆う第4層間絶縁膜61が形成されている。第4層間絶縁膜61は、例えばSiOからなり、その厚さは例えば1000nm程度である。第4層間絶縁膜61の所要箇所には、図3に示すように、ドレイン配線10に達する第2ドレインビアホール62が形成されている。図3および図4には図示されていないが、第4層間絶縁膜61の所要箇所には、ソース配線9に達する第2ソースビアホールおよびゲート配線11に達する第2ゲートビアホールが形成されている。
【0069】
第4層間絶縁膜61上には、図3および図4に示すように、ドレインパッド12が形成されている。ドレインパッド12は、第2ドレインビアホール62に入りこみ、第2ドレインビアホール62内でドレイン配線10に接続されている。図3および図4には図示されていないが、第4層間絶縁膜61上には、図1に示されるソースパッド13およびゲートパッド14が形成されている。ソースパッド13は、第2ソースビアホールに入りこみ、第2ソースビアホール内でソース配線9に接続されている。ゲートパッド14は、第2ゲートビアホールに入りこみ、第2ゲートビアホール内でゲート配線11に接続されている。ドレインパッド12、ソースパッド13およびゲートパッド14は、例えば、下層のTiN層と上層のAlCu層とのTiN/AlCu積層膜からなる。TiN層の厚さは、例えば40nm程度であり、AlCu層の厚さは、例えば4200nm程度である。
【0070】
ノンアクティブエリア17(基板コンタクト部15を含むノンアクティブエリア)においては、第4層間絶縁膜61、第3層間絶縁膜35、第2層間絶縁膜34、ゲート絶縁膜40、第1層間絶縁膜33、第2保護膜32、第1保護膜31、電子走行層23およびバッファ層22に、基板21に達する基板コンタクトホール63が形成されている。基板コンタクトホール63は、第4層間絶縁膜61、第3層間絶縁膜35、第2層間絶縁膜34、ゲート絶縁膜40、第1層間絶縁膜33、第2保護膜32および第1保護膜31に形成された第1基板コンタクトホール63aと、電子走行層23およびバッファ層22に形成されかつ第1基板コンタクトホール63aに連通する第2基板コンタクトホール63bとからなる。
【0071】
基板コンタクトホール63内に基板コンタクトメタル64が埋め込まれることにより、基板コンタクト部15が形成されている。基板コンタクトメタル64の材料は、例えば、ドレインパッド12、ソースパッド13およびゲートパッド14の材料と同じである。
【0072】
第4層間絶縁膜61上には、ドレインパッド12、ソースパッド13およびゲートパッド14および基板コンタクト部15(基板コンタクトメタル64)を覆う第3保護膜65が形成されている。第3保護膜65は、例えば、下層のSiO膜と上層のSiN膜とからなるSiO/SiN積層膜からなる。SiO膜の厚さは、600nm程度であり、SiN膜の厚さは600nm程度である。
【0073】
第3保護膜65には、図3および図4に示すように、ドレインパッド12の中央部を露出させるためのドレインパッド開口部66が形成されている。図3および図4には、図示されていないが、ソースパッド13の中央部を露出させるためのソースパッド開口部およびゲートパッド14の中央部を露出させるためのゲートパッド開口部が形成されている。
【0074】
第3保護膜65の表面には、樹脂層67が形成されている。樹脂層67は、例えばポリイミド層からなり、その厚さは、例えば10μm程度である。
【0075】
この半導体装置1では、電子走行層23上にAl組成の異なる電子供給層24が形成されてヘテロ接合が形成されている。これにより、電子走行層23と電子供給層24との界面付近の電子走行層23内に二次元電子ガス25が形成され、この二次元電子ガス25をチャネルとして利用したHEMTが形成されている。
【0076】
ゲート電極4の電極部81は、ゲート絶縁膜40を挟んで電子走行層23に対向しており、ゲート電極4の電極部81の直下には、電子供給層24は存在しない。したがって、ゲート電極4の電極部81の直下では、電子供給層24と電子走行層23との格子不整合による分極に起因する二次元電子ガス25が形成されない。よって、ゲート電極4にバイアスを印加していないとき(ゼロバイアス時)には、二次元電子ガス25によるチャネルはゲート電極4の電極部81の直下で遮断されている。こうして、ノーマリーオフ型のHEMTが実現されている。ゲート電極4に適切なオン電圧(たとえば5V)を印加すると、ゲート電極4の電極部81の直下の電子走行層23内にチャネルが誘起され、ゲート電極4の電極部81の両側の二次元電子ガス25が接続される。これにより、ソース-ドレイン間が導通する。
【0077】
使用に際しては、たとえば、ソース電極3とドレイン電極5との間に、ドレイン電極5側が正となる所定の電圧(たとえば200V~400V)が印加される。その状態で、ゲート電極4に対して、ソース電極3を基準電位(0V)として、オフ電圧(0V)またはオン電圧(5V)が印加される。
【0078】
図5A図5Xは、前述の半導体装置1の製造工程の一例を説明するための断面図である。図5A図5Xの断面は、図3の切断面に対応する断面図である。図6A図6Vは、前述の半導体装置1の製造工程の一例を説明するための平面図である。図6A図6Vの平面図は、図1のA部の平面図である。
【0079】
半導体装置1を製造するには、図5Aおよび図6Aに示すように、基板21上に、バッファ層22(22A,22B)および電子走行層23が順にエピタキシャル成長される。次に、電子走行層23上に電子供給層24(24A,24B)がエピタキシャル成長される。
【0080】
次に、電子供給層24上の全面を覆うように、例えばCVD法(化学的気相成長法)によって、パッシベーション膜29が形成される。この実施形態では、パッシベーション膜29は、バッファ層22、電子走行層23および電子供給層24が成膜された成膜装置内で成膜される。この後、ノンアクティブエリア17において、パッシベーション膜29、バッファ層22、電子走行層23および電子供給層24の表層部がエッチングされることにより、凹部30が形成される。
【0081】
次に、図5Bおよび図6Bに示すように、パッシベーション膜29上の全面および凹部30の内面を覆うように、例えばLPCVD法(減圧CVD法)によって、第1保護膜31が形成される。
【0082】
次に、例えばスパッタ法によって、第1保護膜31上にプレート膜が形成された後、例えばドライエッチングによって、プレート膜が選択的に除去される。これにより、図5Cおよび図6Cに示すように、第1保護膜31上にプレート膜20が形成される。プレート膜20は、互いに平行にかつX方向に延びる複数の電極部71と、複数の電極部71の対応する端部どうしをそれぞれ連結する2つのベース部72とを含んでいる。各ベース部72のX方向の外側縁部は、それぞれノンアクティブエリア17に配置されている。Y方向両端にある電極部71を除いて、各電極部71は、ソース電極3の形成予定領域とドレイン電極5の形成予定領域との間に形成される。
【0083】
次に、図5Dおよび図6Dに示すように、第1保護膜31上の全面を覆うように、例えばPECVD法(プラズマCVD法)によって、第2保護膜32が形成される。これにより、プレート膜20は、第1保護膜31と第2保護膜32とからなる保護膜内に埋め込まれる。この後、ソース電極3の形成予定領域およびドレイン電極4の形成予定領域において、第2保護膜32、第1保護膜31およびパッシベーション膜29がエッチングされることによって、ソースコンタクトホール36およびドレインコンタクトホール37が形成される。
【0084】
次に、図5Eおよび図6Eに示すように、ソースコンタクトホール36内およびドレインコンタクトホール37内に、それぞれソース電極3およびドレイン電極5が埋め込まれる。前述したように、この実施形態では、ソース電極3およびドレイン電極5は、それぞれ、ソースコンタクトホール36およびドレインコンタクトホール37の周縁で第2保護膜32上に形成されたオーバーラップ部を含む。
【0085】
次に、図5Fおよび図6Fに示すように、第2保護膜32、ソース電極3およびドレイン電極5を覆うように、例えばCVD法によって、第1層間絶縁膜33が形成される。
【0086】
次に、図5Gおよび図6Gに示すように、プレート膜20に対向するエッチング領域から、第1層間絶縁膜33、第2保護膜32およびプレート膜20をエッチングすることによって、ゲート開口部38における第1開口部38aが形成される。これにより、プレート膜20は、ゲート開口部38に対して自己整合的に、ドレイン側の第1ソースフィールドプレート6とソース側のフローティングプレート7とに分離される。したがって、第1ソースフィールドプレート6とフローティングプレート7は、この段階では、ゲート開口部38の側部に露出することになる。
【0087】
ソースフィールドプレート6は、図6Gに示すように、ドレイン電極5を挟んでX方向に互いに平行に延びた一対の電極部73と、ノンアクティブエリア17において、これらの一対の電極部73の対応する端部どうしをそれぞれ連結する2つのベース部74とを含む。フローティングプレート7は、図6Gに示すように、ソース電極3を挟んでX方向に互いに平行に延びた一対の電極部75と、ノンアクティブエリア17において、これらの一対の電極部75の対応する端部どうしをそれぞれ連結する2つのベース部76とを含む。
【0088】
次に、第1層間絶縁膜33上の全面および第1開口部38aの内面(側壁および底壁)を覆うように、例えば、CVD法によって、サイドウォール39の材料膜(SiO膜)が形成される。そして、この材料膜がドライエッチングされることにより、この材料膜における第1層間絶縁膜33上の部分および第1開口部38aの底壁上の部分が選択的に除去され、図5Hおよび図6Hに示すように、第1開口部38aの側壁にサイドウォール39の材料膜70が形成される。ただし、図6Hにおいては、サイドウォール39の材料膜70は省略されている。このため、図6H図6Gと同じ図となっている。
【0089】
次に、図5Iおよび図6Iに示すように、ドライエッチングによって、第1開口部38a直下の第1保護膜31およびパッシベーション膜29が選択的に除去される。これにより、アクティブエリア16において、第1保護膜31およびパッシベーション膜29に電子供給層24に達する開口(第2開口部38bの一部)が形成されるとともに、図6Iに示されるノンアクティブエリア17において、第1保護膜31に電子走行層23に達する開口が形成される。また、材料膜70が薄膜化されることにより、第1開口部38aの側壁にサイドウォール39が形成される。
【0090】
以下の説明に用いられる図6J図6Oにおいては、説明の便宜上、それよりも上層の部材によって平面図には現れない部分が、破線ではなく実線が表示されることがある。
【0091】
次に、図5Jおよび図6Jに示すように、アクティブエリア16において、AlN酸化処理およびウエットエッチングによって、第1開口部38a直下の電子供給層24(24A,24B)が選択的に除去される。これにより、アクティブエリア16において、第1保護膜31、パッシベーション膜29および電子供給層24に、電子走行層23に達する第2開口部38bが形成される。これにより、第1開口部38aと第2開口部38bとからなるゲート開口部38が形成される。
【0092】
次に、図5Kおよび図6Kに示すように、ゲート開口部38の内面および第1層間絶縁膜33上の全面を覆うように、例えばCVD法によって、ゲート絶縁膜40が形成される。
【0093】
次に、図5Lおよび図6Lに示すように、ゲート開口部38内のゲート絶縁膜40の内側に、ゲート電極4が埋め込まれる。ゲート電極4は、図6Lに示すように、互いに平行にX方向に延びた複数の電極部81と、ノンアクティブエリア17において、これらの複数の電極部81の対応する端部どうしをそれぞれ連結する2つのベース部82とを含む。前述したように、この実施形態では、ゲート電極4は、ゲート開口部38の周縁でゲート絶縁膜40上に形成されたオーバーラップ部4aを含む。
【0094】
次に、図5Mおよび図6Mに示すように、ゲート絶縁膜40上の全面およびゲート電極4を覆うように、例えばCVD法によって、第2層間絶縁膜34が形成される。
【0095】
次に、例えばスパッタ法によって、第2層間絶縁膜34上に第2ソースフィールドプレート8の材料であるプレート膜が形成された後、ドライエッチングによって、プレート膜が選択的に除去される。これにより、図5Nおよび図6Nに示すように、第2層間絶縁膜34上に第2ソースフィールドプレート8が形成される。第2ソースフィールドプレート8は、図6Nに示すように、互いに平行にX方向に延びた複数の電極部91と、ノンアクティブエリア17において、これらの複数の電極部91の対応する端部どうしをそれぞれ連結する2つのベース部92とを含む。
【0096】
次に、図5Oおよび図6Oに示すように、第2層間絶縁膜34上の全面および第2ソースフィールドプレート8を覆うように、例えばCVD法によって、第3層間絶縁膜35が形成される。その後、図6Oに示すように、例えばエッチングによって、複数の第1ソースビアホール41、複数の第1ドレインビアホール42、複数の第1ゲートビアホール43、複数の第1SFP用ビアホール44および複数の第2SFP用ビアホール45が形成される。
【0097】
第1ソースビアホール41は、アクティブエリア16において、ソース電極3と第3層間絶縁膜35上に形成されるソース配線9とが対向する領域において、それらの間の絶縁膜33,40,34,35を貫通するように形成される。第1ドレインビアホール42は、アクティブエリア16において、ドレイン電極5と第3層間絶縁膜35上に形成されるドレイン配線10とが対向する領域において、それらの間の絶縁膜33,40,34,35を貫通するように形成される。第1ゲートビアホール43は、ノンアクティブエリア17において、ゲート電極4のベース部82(図6L参照)と第3層間絶縁膜35上に形成されるゲート配線11とが対向する領域において、それらの間の絶縁膜40,34,35を貫通するように形成される。
【0098】
第1SFP用ビアホール44は、ノンアクティブエリア17において、第1ソースフィールドプレート6のベース部74(図6G参照)と第3層間絶縁膜35上に形成されるソース配線9とが対向する領域において、それらの間の絶縁膜32,33,40,34,35を貫通するように形成される。第2SFP用ビアホール45は、ノンアクティブエリア17において、第2ソースフィールドプレート8のベース部92(図6N参照)と第3層間絶縁膜35上に形成されるソース配線9とが対向する領域において、それらの間の絶縁膜35を貫通するように形成される。
【0099】
次に、図5Pおよび図6Pに示すように、各ビアホール41、42、43、44および45に、それぞれビアメタル51、52、53、54および55が埋め込まれる。そして、第3層間絶縁膜35上に、例えばスパッタ法によって、ソース配線9、ドレイン配線10およびゲート配線11が形成される。図6Pに示すように、ソースビアメタル51は、ソース配線9に接続される。ドレインビアメタル52は、ドレイン配線10に接続される。ゲートビアメタル53は、ゲート配線11に接続される。第1SFP用ビアメタル54および第2SFP用ビアメタル55は、ソース配線9に接続される。
【0100】
次に、図5Qおよび図6Qに示すように、第3層間絶縁膜35上の全面ならびにソース配線9、ドレイン配線10およびゲート配線11を覆うように、例えばCVD法によって、第4層間絶縁膜61が形成される。
【0101】
次に、図5Rに示すように、ノンアクティブエリア17において、例えばエッチングによって、第4層間絶縁膜61、第3層間絶縁膜35、第2層間絶縁膜34、ゲート絶縁膜40、第1層間絶縁膜33、第2保護膜32および第1保護膜31が選択的に除去されることにより、第1基板コンタクトホール63aが形成される。
【0102】
次に、図5Sに示すように、ノンアクティブエリア17において、例えばエッチングによって、電子走行層23およびバッファ層22が選択的に除去されることにより、第1基板コンタクトホール63aに連通しかつ基板21に達する第2基板コンタクトホール63bが形成される。これにより、第1基板コンタクトホール63aおよび第2基板コンタクトホール63bからなる基板コンタクトホール63が形成される。
【0103】
次に、図5Tおよび図6Rに示すように、平面視でドレインパッド12が形成されるべき領域内において、第4層間絶縁膜61に、ドレイン配線10に達する複数の第2ドレインビアホール62が形成される。この際、平面視でソースパッド13が形成されるべき領域において、第4層間絶縁膜61に、ソース配線9に達する複数の第2ソースビアホール(図示略)が形成される。また、この際、平面視でゲートパッド14が形成されるべき領域において、第4層間絶縁膜61に、ゲート配線11に達する複数の第2ゲートビアホール(図示略)が形成される。
【0104】
次に、図5Uおよび図6Sに示すように、第4層間絶縁膜61上に、ドレインパッド12、ソースパッド13およびゲートパッド14が形成されるとともに、基板コンタクトホール63内に基板コンタクトメタル64が埋め込まれる。ドレインパッド12は、第2ドレインビアホール62を介してドレイン配線10に接続される。ソースパッド13は、第2ソースビアホールを介してソース配線9に接続される。ゲートパッド14は、第2ゲートビアホールを介してゲート配線11に接続される。
【0105】
次に、図5Vおよび図6Tに示すように、第4層間絶縁膜61上の全面、各パッド12,13,14および基板コンタクトメタル64を覆うように、例えばCVD法によって、第3保護膜65が形成される。
【0106】
次に、図5Wおよび図6Uに示すように、第3保護膜65に、ドレインパッド12、ソースパッド13およびゲートパッド14をそれぞれ露出させるドレインパッド開口部66、ソースパッド開口部およびゲートパッド開口部が形成される。
【0107】
次に、図5Xおよび図6Vに示すように、第3保護膜65の表面に、例えばCVD法によって、樹脂層67が形成される。以上の工程を経て、図1図4に示す半導体装置1が得られる。
【0108】
以下、第2ソースフィールドプレート8が設けられている理由について説明する。
【0109】
以下において、前述の実施形態の半導体装置1に対して、第2ソースフィールドプレート8が設けられていない点のみが異なる半導体装置を比較例ということにする。実施形態の半導体装置1および比較例に形成されているHEMTには、静電容量CGD,CGS、CDSが存在する。CGDは、HEMTのゲート・ドレイン間の静電容量(以下、ゲート・ドレイン間容量CGDという)であり、帰還容量Crssと呼ばれる。CGSは、HEMTのゲート・ソース間の静電容量(以下、ゲート・ソース間容量CGSという)である。CDSは、HEMTのドレイン・ソース間の静電容量(以下、ドレイン・ソース間容量CDSという)である。また、ゲート・ドレイン間容量CGDとゲート・ソース間容量CGSとの和(CGD+CGS)は、入力容量Cissと呼ばれる。また、ドレイン・ソース間容量CDSとゲート・ドレイン間容量CGDとの和(CDS+CGD)は、出力容量Cossと呼ばれる。
【0110】
実施形態の半導体装置1および比較例において、ドレイン電極5と、ゲート電極4と、それらの間の電子供給層24および電子走行層23とによって、第1のゲート・ドレイン間容量CGD1が形成されている。実施形態の半導体装置1および比較例では、電極メタル構造におけるゲート電極4の電極部81と配線メタル構造のドレイン配線10とは直交して配置されている。このため、ゲート電極4の電極部81の長さ方向位置によっては、ゲート電極4の電極部81の真上にドレイン配線10が配置されることになる。ゲート電極4の電極部81の真上にドレイン配線10が配置されている部分には、ゲート電極4の電極部81とドレイン配線10とそれらの間の絶縁膜34,35とによって、第2のゲート・ドレイン間容量CGD2が形成される可能性がある。そうすると、第1のゲート・ドレイン間容量CGD1と第2のゲート・ドレイン間容量CGD2との和(CGD1+CGD2)が帰還容量Crss(ゲート・ドレイン間容量CGD)となるため、帰還容量Crssが大きくなるおそれがある。
【0111】
比較例のドレイン電圧に対する入力容量Ciss(=CGD+CGS)、出力容量Coss(=CDS+CGD)および帰還容量Crss(=CGD1+CGD2)の変化をシミュレーションによって推定した。
【0112】
図7は、比較例のシミュレーションモデルM1を示す模式図である。図7において、図3の各部に対応する部分には、図3と同じ符号を付して示す。
【0113】
図8は、シミュレーション結果を示すグラフである。
【0114】
図8に示すように、帰還容量Crssは、ドレイン電圧が大きくなるにしたがって低下し、その後、ほぼ一定となる。ドレイン電圧を上昇させた場合、初期において帰還容量Crssが低下するのは、電子供給層24および電子走行層23におけるゲート電極4の近傍に空乏層が広がるので、第1のゲート・ドレイン間容量CGD1が低下するためである。その後において、帰還容量Crssがさほど低下しないのは、第2のゲート・ドレイン間容量CGD2が存在するためである。
【0115】
このように比較例では、第2のゲート・ドレイン間容量CGD2が存在するため、帰還容量Crssが大きくなり、HEMTのスイッチング特性を悪化させるおそれがある。
【0116】
帰還容量Crssが大きくなると、HEMTのスイッチング特性が悪化することについて説明する。
【0117】
図9Aは、半導体装置1に形成されたHEMT100と静電容量CGD,CGS,CDSを示す電気回路図である。
【0118】
半導体装置1に形成されたHEMT100のゲートGとドレインDとの間には、ゲート・ドレイン間容量CGDが存在する。HEMT100のゲートGとソースSとの間には、ゲート・ソース間容量CGSが存在する。HEMT100のドレインDとソースSとの間には、ドレイン・ソース間容量CDSが存在する。
【0119】
HEMT100がオフ状態である場合には、ゲートGおよびソースSの電位が0Vであり、ドレインDに所定の正電圧が印加されているので、ゲート・ドレイン間容量CGDおよびドレイン・ソース間容量CDS図9Aに示すように充電される。ゲートGおよびソースSは同電位であるため、ゲート・ソース間容量CGSは充電されない。
【0120】
図10は、ゲートGにゲート電圧を印加した場合における、入力ゲート電荷量Q(=ゲート電流I×時間t)に対する、ゲート・ソース間電圧VGSおよびドレイン・ソース間電圧VDSの変化を示すグラフである。
【0121】
t0~t1期間:時刻t0でゲート電圧がゲートGに印加されると、図9Bに示すように、ゲート電流Iによってゲート・ソース間容量CGSの充電が開始されるので、ゲート・ソース間電圧VGSが上昇する。
【0122】
t1~t2期間:時点t1でゲート・ソース間電圧VGSが閾値電圧Vthに達すると、ドレイン・ソース間が短絡状態への遷移を開始するので、ドレイン・ソース間電圧VDSの低下が開始され、ドレイン・ソース間容量CDSの放電が開始される。
【0123】
t2~t3期間:ゲート・ドレイン間容量CGDは、ドレイン・ソース間電圧VDSが低下して、VGS≧VDSの状態となって初めて放電を開始する。ドレイン・ソース間電圧VDSが高いままだと、ゲート電流Iの流入によってゲート・ソース間電圧VGSが上昇しても、ゲート・ドレイン間容量CGDから見てHEMT100のオフ状態と同じくVGS<VDSのままであるためである。時点t2において、VGS≧VDSの状態となるので、図9Cに示すように、ゲート・ドレイン間容量CGDは、放電を開始する。そして、ゲート・ドレイン間容量CGDの放電が終了すると、ゲート・ドレイン間容量CGDはオフ状態での充電とは逆極性で充電され始める。
【0124】
ゲート・ドレイン間容量CGDの放電開始から、ゲート・ドレイン間容量CGDのオフ状態での充電とは逆極性での充電が完了するまでの間、ゲート・ドレイン間容量CGDの放充電にゲート電流Iが消費されるため、ゲート・ソース間電圧VGSはほとんど変化しない。
【0125】
t3以降の期間:図9Dに示すように、ゲート・ソース間容量CGSのオフ状態での充電とは逆極性での充電が完了した後、つまり、入力容量(CGD+CGS)の充電が完了した後は、流入するゲート電流Iによって充電レベルが上がっていくので、ゲート・ソース間電圧VGSは時間に対してリニアに上昇する。
【0126】
ゲート・ドレイン間容量CGD(帰還容量Crss)が大きいと、時点t2~t3の期間が長くなるため、HEMT100のスイッチング特性が悪くなる。
【0127】
そこで、この実施形態では、ゲート電極4の電極部81上に、第2ソースフィールドプレート8を配置している。つまり、ゲート電極4の電極部81とドレイン配線10との間に、第2ソースフィールドプレート8を配置している。この第2ソースフィールドプレート8によって、ドレイン配線10とゲート電極4の電極部81との間の電気力線の少なくとも一部を遮断するようにしている。これにより、ゲート電極4の電極部81とドレイン配線10とそれらの間の絶縁膜34,35とによって形成される第2のゲート・ドレイン間容量CGD2を低減している。これにより、帰還容量Crssを低減することができるので、HEMT100のスイッチング特性を向上させることができる。
【0128】
第2のゲート・ドレイン間容量CGD2を低減するためには、平面視において、ゲート電極4の電極部81の上面に対向して配置される第2ソースフィールドプレート8の幅(Y方向長さ)は、ゲート電極4の電極部81の上面の幅(Y方向長さ)よりも大きく形成することが好ましい。そして、第2ソースフィールドプレート8の-Y方向側縁は、ゲート電極4の電極部81の上面の-Y方向側縁よりも、-Y方向に突出し、第2ソースフィールドプレート8の+Y方向側縁は、ゲート電極4の電極部81の上面の+Y方向側縁よりも、+Y方向に突出していることが好ましい。
【0129】
このようにすると、第2ソースフィールドプレート8の幅(Y方向長さ)が、ゲート電極4の電極部81の上面の幅と同じで、かつ、第2ソースフィールドプレート8のY方向の両側縁がゲート電極4の電極部81の上面の両側縁から外方に突出していない構造に比べて、ドレイン配線10とゲート電極4の電極部81との間の電気力線をより効果的に遮断できるからである。
【0130】
実施形態の半導体装置1の入力容量Ciss、出力容量Cossおよび帰還容量Crssと、比較例の入力容量Ciss、出力容量Cossおよび帰還容量Crssとをシミュレーションによって計算した。
【0131】
図11は、実施形態の半導体装置1のシミュレーションのモデルM2を示す模式図である。図11において、図3の各部に対応する部分には、図3と同じ符号を付して示す。図11において、aは、ゲート電極4のオーバーラップ部4aの幅(Y方向の長さ)を示している。このモデルM2では、aは、0.8μmに設定されている。図11において、bは、平面視において、ゲート電極4の電極部81の上面(オーバーラップ部4aの上面を含む)の+Y方向側縁からの、第2ソースフィールドプレート8の+Y方向側縁の突出量を示している。ゲート電極4の電極部81の上面の-Y方向側縁からの、第2ソースフィールドプレート8の-Y方向側縁の突出量は、ゲート電極4のオーバーラップ部4Aの+Y方向側縁からの、第2ソースフィールドプレート8の+Y方向側縁の突出量bと同じである。ここでは、突出量bは0.6μmに設定されている。
【0132】
ここでは、図11のモデルM2から、第2ソースフィールドプレート8を除去した構成を、比較例のシミュレーションのモデルとした。
【0133】
図12は、シミュレーション結果を示す表である。各容量Ciss、CossおよびCrssは、ドレイン・ソース間電圧Vdsが50Vのときの容量(pF)である。図12から、第2ソースフィールドプレート8を有する実施形態の半導体装置1の方が、第2ソースフィールドプレート8を有していない比較例に比べて、帰還容量Crssが大幅に小さくなっていることがわかる。
【0134】
前述の実施形態では、ゲート電極4はオーバーラップ部4aを有しているが、ゲート電極4はオーバーラップ部4aを有していなくてもよい。ゲート電極4はオーバーラップ部4aを有していない場合において、ゲート電極4の電極部81の上面の-Y方向側縁および+Y方向側縁からの第2ソースフィールドプレート8の-Y方向側縁および+Y方向側縁の突出量と、入力容量Ciss、出力容量Cossおよび帰還容量Crssとの関係をシミュレーションによって調べた。
【0135】
図13は、ゲート電極4がオーバーラップ部4aを有していない場合の実施形態のシミュレーションのモデルM3を示す模式図である。図13において、図3の各部に対応する部分には、図3と同じ符号を付して示す。図13において、bは、平面視において、ゲート電極4の電極部81の上面の+Y方向側縁からの、第2ソースフィールドプレート8の+Y方向側縁の突出量を示している。ゲート電極4の電極部81の上面の-Y方向側縁からの、第2ソースフィールドプレート8の-Y方向側縁の突出量は、ゲート電極4の+Y方向側縁からの、第2ソースフィールドプレート8の+Y方向側縁の突出量bと同じである。
【0136】
図13に示す突出量bを、0μm、0.3μm、0.6μmおよび0.9μmに設定した場合のそれぞれについて、入力容量Ciss、出力容量Cossおよび帰還容量Crssを計算した。また、図13のモデルM3から、第2ソースフィールドプレート8を除去した構成を比較例のモデルとして、入力容量Ciss、出力容量Cossおよび帰還容量Crssをシミュレーションによって計算した。
【0137】
図14は、シミュレーション結果を示す表である。各容量Ciss、CossおよびCrssは、ドレイン・ソース間電圧Vdsが50Vのときの容量(pF)である。
【0138】
図14から、第2ソースフィールドプレート8を有する実施形態の方が、第2ソースフィールドプレート8を有していない比較例に比べて、帰還容量Crssが小さくなっていることがわかる。また、第2ソースフィールドプレート8を有している実施形態では、突出量bが大きいほど、帰還容量Crssが小さくなっていることがわかる。しかしながら、突出量bが大きくなるほど、第2ソースフィールドプレート8とソース電極3に接続されるソースビアメタル51(図4参照)との間の距離が短くなる。そこで、第2ソースフィールドプレート8がソースビアメタル51に近づきすぎない範囲で、突出量bを大きくすることが好ましい。このような観点から、突出量bは0.4μm以上0.8μm以下が好ましく、0.6μm程度がより好ましい。
【0139】
次に、ゲート電極4はオーバーラップ部4aを有していない場合において、突出量bを0.6μmに設定し、ゲート電極4の上面と第2ソースフィールドプレート8の下面との間隔d(図13参照)と、入力容量Ciss、出力容量Cossおよび帰還容量Crssとの関係をシミュレーションによって調べた。シミュレーションモデルは、図13と同様である。
【0140】
図15は、シミュレーション結果を示す表である。各容量Ciss、CossおよびCrssは、ドレイン・ソース間電圧Vdsが50Vのときの容量(pF)である。図15から、ゲート電極4と第2ソースフィールドプレート8との間隔dが小さいほど、帰還容量Crssが小さくなっていることがわかる。しかしながら、間隔dが小さくなるほど、入力容量Cissが大きくなる。そこで、入力容量Cissが大きくなりすぎない範囲で、間隔dを小さくすることが好ましい。このような観点から、間隔dは0.15μm以上0.25μm未満が好ましく、0.2μm程度がより好ましい。
【0141】
前述の実施形態では、電極メタル構造におけるゲート電極4の電極部81と配線メタル構造におけるドレイン配線10とが直交して配置される半導体装置1において、ゲート電極4の電極部81とドレイン配線10との間に、ソース電極3に電気的に接続された第2ソースフィードプレート(導電膜)8が配置されている。これにより、ゲート電極4の電極部81とドレイン配線10との間の静電容量(第2のゲート・ドレイン間容量CGD2)が低減されるから、半導体装置1の帰還容量Crssを低減することができる。これにより、半導体装置1のスイッチング特性を向上させることができる。
【0142】
また、前述の実施形態では、電極メタル構造におけるソース電極3、ゲート電極4の電極部81およびドレイン電極5と、配線メタル構造におけるソース配線9、ドレイン配線10およびゲート配線11とが直交して配置されているので、ソース配線9およびドレイン配線10の幅が、ソース電極3とドレイン電極5との間隔によって制限されない。オン抵抗の小さいHEMTを実現するためには、ソース電極3とドレイン電極5との間隔を短くする必要があるが、この場合でも、ソース配線9およびドレイン配線10の幅を十分な大きさに設定しやすい。また、前述の実施形態では、ソース配線9、ドレイン配線10およびゲート配線11を同じ工程で形成することができるので、これらの配線の製造が簡単となる。
【0143】
電極メタル構造におけるソース電極3、ゲート電極4の電極部81およびドレイン電極5が延びる方向と、配線メタル構造におけるソース配線9、ドレイン配線10およびゲート配線11が延びる方向とを同じ方向にすると、ゲート電極4の電極部81の表面の全ての位置の真上にドレイン配線10が配置されないようにすることが可能となる。そうすると、ゲート電極4の電極部81とドレイン配線10とそれらの間の絶縁膜34,35とによって形成される静電容量(第2のゲート・ドレイン間容量CGD2)は小さくなる。したがって、そのような構造では、ゲート電極4の電極部81の上側に、第2のゲート・ドレイン間容量CGD2を低減させるための第2ソースフィールドプレート8のような導電膜を設ける必要はないかもしれない。しかしながら、電極メタル構造における電極3,4,5の延びる方向と、配線メタル構造における配線9,10,11の延びる方向を同じ方向にする場合には、次のような問題が発生するおそれがある。
【0144】
すなわち、例えば、ソース電極上にソース配線を配置し、ドレイン電極上にドレイン配線を配置する場合、これらの配線の幅がソース電極とドレイン電極との間隔によって制限される。特に、オン抵抗の小さいHEMTを実現するためには、ソース電極とドレイン電極との間隔を短くする必要があるため、ソース配線およびドレイン配線の幅を十分にとることができなくなるおそれがある。
【0145】
また、ソース配線とドレイン配線との間の間隔を大きくすることは困難であるため、これらの間にゲート配線を形成することが困難となる。そのため、ソース配線およびドレイン配線と同じ工程によって、ゲート配線を形成することが困難となる。また、平面視において、ソース配線およびドレイン配線が存在しない領域まで、ゲート電極を延長する必要があるため、ゲート抵抗が大きくなるおそれがある。
【0146】
前述の実施形態では、基板21の材料例としてシリコンを例示したが、ほかにも、サファイア基板やGaN基板などの任意の基板材料を適用できる。
【0147】
本発明の実施形態について詳細に説明してきたが、これらは本発明の技術的内容を明らかにするために用いられた具体例に過ぎず、本発明はこれらの具体例に限定して解釈されるべきではなく、本発明の範囲は添付の請求の範囲によってのみ限定される。
【0148】
この出願は、2018年1月19日に日本国特許庁に提出された特願2018-007397号に対応しており、その出願の全開示はここに引用により組み込まれるものとする。
【0149】
この明細書からはさらに以下のような特徴が抽出され得る。
【0150】
A1.半導体積層構造上に配置され、互いに平行にかつ所定の第1方向に延びるソース電極、ゲート電極およびドレイン電極を含む電極構造と、電極構造上に配置され、互いに平行にかつ前記第1方向に直交する第2方向に延びるソース配線、ドレイン配線およびゲート配線を含む配線構造とを有し、前記ソース配線、ドレイン配線およびゲート配線が、それぞれ前記ソース電極、ドレイン電極およびゲート電極に電気的に接続されている半導体装置であって、前記ゲート電極と前記ドレイン配線との間に配置され、前記ソース電極に電気的に接続された導電膜を含む、半導体装置。
【0151】
この構成では、ゲート電極とドレイン配線との間の電気力線の少なくとも一部が導電膜によって遮断されるので、ゲート電極とドレイン配線とによって形成される静電容量を低減することができる、これにより、帰還容量を低減させることができるので、スイッチング特性を向上できる。
【0152】
A2.前記導電膜は、前記ゲート電極の上面に沿って前記第1方向に延びている、A1に記載の半導体装置。
【0153】
A3.前記導電膜の幅が前記ゲート電極の上面の幅よりも大きく、平面視において、前記導電膜の各側縁が、前記ゲート電極の上面の対応する側縁よりも外方に突出している、A2に記載の半導体装置。
【0154】
A4.前記導電膜の各側縁の前記ゲート電極の上面の対応する側縁からの突出量が、0.3μm以上0.9μm以下である、A3に記載の半導体装置。
【0155】
A5.前記ゲート電極の上面と前記導電膜の下面との間の距離が、0.15μm以上0.25μm以下である、A4に記載の半導体装置。
【0156】
A6.前記ソース電極および前記ドレイン電極は、前記ゲート電極を挟むように、前記ゲート電極から離れて配置されている、A1~A5のいずれかに記載の半導体装置。
【0157】
A7.前記半導体積層構造は、前記ソース電極および前記ドレイン電極で前記ゲート電極を挟むことによって構成された素子構造を含むアクティブエリアと、前記アクティブエリア外のノンアクティブエリアとを含み、前記ノンアクティブエリアにおいて、前記ソース配線と前記導電膜とが電気的に接続されている、A6に記載の半導体装置。
【0158】
A8.前記半導体積層構造は、電子走行層と、前記電子走行層上に形成され、電子走行層に達する下側開口部が形成された電子供給層とを含み、前記半導体積層構造上には、前記下側開口部に連通する上側開口部を有する絶縁層が形成されており、前記絶縁層の表面および前記下側開口部および前記上側開口部からなるゲート開口部の底部および側部を覆うように、ゲート絶縁膜が形成されており、前記ゲート電極は、前記ゲート開口部内で前記ゲート絶縁膜上に形成されている、A6に記載の半導体装置。
【0159】
A9.前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間で前記絶縁層に埋め込まれ、前記ゲート電極から絶縁され、前記ソース電極に電気的に接続された第2導電膜をさらに含む、A8に記載の半導体装置。
【0160】
A10.前記ゲート電極と前記ソース電極との間で前記絶縁層に埋め込まれ、前記ゲート電極および前記ソース電極から絶縁されている第3導電膜をさらに含む、A9に記載の半導体装置。
【0161】
A11.前記ゲート絶縁膜と前記ゲート開口部の側部との間に配置された絶縁性のサイドウォールをさらに含む、A9またはA10に記載の半導体装置。
【0162】
A12.前記ゲート電極は、前記ゲート開口部の周縁において、前記ゲート絶縁膜上に形成されたオーバーラップ部を含む、A8~A11のいずれかに記載の半導体装置。
【0163】
A13.電子走行層と前記電子走行層上に形成された電子供給層とを含む半導体積層構造上に、互いに平行にかつ所定の第1方向に延びたソース電極、ドレイン電極およびゲート電極を形成する工程と、前記ソース電極および前記ドレイン電極の上方に配置され、前記ゲート電極を覆う第1絶縁層を形成する工程と、前記第1絶縁層上の前記ゲート電極の上面に対向する位置に、導電膜を形成する工程と、前記第1絶縁層上に、前記導電膜を覆うように、第2絶縁層を形成する工程と、前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記ゲート電極を、それぞれ、前記第2絶縁層上に形成されるソース配線、ドレイン配線およびゲート配線に接続するためのソースビアメタル、ドレインビアメタルおよびゲートビアメタルをそれらの間の絶縁層内に形成するとともに、前記導電膜を前記ソース配線に接続するための導電膜ビアメタルを前記第2絶縁層内に形成する工程と、前記第2絶縁層上に、互いに平行にかつ前記第2絶縁層の表面に沿う方向であって前記第1方向と直交する第2方向に延びた前記ソース配線、前記ドレイン配線および前記ゲート配線を形成する工程とを含む、半導体装置の製造方法。
【0164】
A14.前記導電膜は、前記ゲート電極の上面に沿って前記第1方向に延びている、A13に記載の半導体装置の製造方法。
【0165】
A15.前記導電膜の幅が前記ゲート電極の上面の幅よりも大きく、前記導電膜の各側縁が、前記ゲート電極の上面の対応する側縁よりも外方に突出している、A14に記載の半導体装置の製造方法。
【符号の説明】
【0166】
1 半導体装置
2 半導体積層構造
3 ソース電極
4 ゲート電極
4a オーバーラップ部
5 ドレイン電極
6 第1ソースフィールドプレート
7 フローティングプレート
8 第2ソースフィールドプレート
9 ソース配線
10 ドレイン配線
11 ゲート配線
12 ドレインパッド
13 ソースパッド
14 ゲートパッド
15 基板コンタクト部
16 アクティブエリア
17 ノンアクティブエリア
18 素子分離線
20 プレート膜
21 基板
22 バッファ層
23 電子走行層
24 電子供給層
25 二次元電子ガス
29 パッシベーション膜
31 第1保護膜
32 第2保護膜
33 第1層間絶縁膜
34 第2層間絶縁膜
35 第3層間絶縁膜
36 ソースコンタクトホール
37 ドレインコンタクトホール
38 ゲート開口部
38a 第1開口部
38b 第2開口部
39 サイドウォール
40 ゲート絶縁膜
41 第1ソースビアホール
42 第1ドレインビアホール
43 第1ゲートビアホール
44 第1SFP用ビアホール
45 第2SFP用ビアホール
51 ソースビアメタル
52 ドレインビアメタル
53 ゲートビアメタル
54 第1SFP用ビアメタル
55 第2SFP用ビアメタル
61 第4層間絶縁膜
62 第2ドレインビアホール
63 基板コンタクトホール
64 基板コンタクトメタル
65 第3保護膜
66 ドレインパッド開口部
67 樹脂層
72 ベース部
73 電極部(第1ソースフィールドプレート6)
74 ベース部
75 電極部(フローティングプレート7)
76 ベース部
81 電極部(ゲート電極4)
82 ベース部
91 電極部(第2ソースフィールドプレート8)
92 ベース部
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
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図5D
図5E
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図5G
図5H
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図5J
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図5L
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図5W
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図6A
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図6Q
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図12
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