(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-30
(45)【発行日】2024-09-09
(54)【発明の名称】ボディのマッサージ装置
(51)【国際特許分類】
A61H 15/00 20060101AFI20240902BHJP
A61N 1/32 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
A61H15/00 340C
A61N1/32
(21)【出願番号】P 2023507849
(86)(22)【出願日】2020-12-10
(86)【国際出願番号】 EP2020085519
(87)【国際公開番号】W WO2021219238
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2023-11-15
(32)【優先日】2020-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】ES
(73)【特許権者】
【識別番号】522419920
【氏名又は名称】テルモサルー,エセ.エレ.
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】デル バレ フェルナンデス,イバン
【審査官】小野田 達志
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第205586230(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/319429(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/128605(US,A1)
【文献】特開2020-203089(JP,A)
【文献】特公平07-053173(JP,B2)
【文献】特許第6067571(JP,B2)
【文献】特公平07-041056(JP,B2)
【文献】特表2013-523357(JP,A)
【文献】特開昭51-125982(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 15/00
A61N 1/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体のマッサージ装置であって、
患者の身体に力を印加するための複数の可動ヘッド(2)と、前記可動ヘッド(2)に接続されたマッサージアーム(1)とを備えるハンドピース(10)と、
複数の前記可動ヘッド(2)に機械的に結合され、前記可動ヘッド(2)に運動を伝達するためのモータ(4)と、
患者の身体に垂直方向に印加される力を測定するように構成された垂直方向の力センサ(15)を備える測定手段と、
固定された周波数および強度で電磁放射を生成するように構成された電磁放射生成器(12)であって、前記可動ヘッド(2)は、電磁放射を受けて前記電磁放射を患者の身体に印加するために、前記電磁放射生成器(12)に電気的に接続される、電磁放射生成器と、
前記測定手段から情報を受けるように構成された処理ユニット(13)と、
を含み、
前記マッサージ装置はさらに、患者の身体上の前記可動ヘッド(2)の
水平方向の回転に対する抵抗を測定するように構成されたトルクセンサ(14)を含み、
前記処理ユニット(13)は、
患者の身体に対する治療の有効深さを推定するように構成され、前記治療の前記有効深さを推定するために、少なくとも垂直方向の力値およびトルク値を保存してそれらの値を患者の有効深さ値に関連付けるレジスタを備え、
前記有効深さに対して、印加された垂直方向の力が適切であるかどうかをリアルタイムで判定するように構成されることを特徴とする、マッサージ装置。
【請求項2】
前記測定手段はさらに、温度センサ(8)を備え、その結果、前記処理ユニット(13)は、温度が所定の範囲内である場合に前記温度が適切であるかどうかを判定することを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項3】
さらに、前記垂直方向の力、トルク、および/または温度が適切であるかどうかを警告するためのインジケータ(17)を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記処理ユニット(13)は、前記垂直方向の力またはトルクが適切でない場合、前記モータ(4)に作用するように構成されることを特徴とする、請求項3に記載のマッサージ装置。
【請求項5】
前記処理ユニット(13)は、前記温度が適切でない場合、前記電磁放射生成器(12)に作用するように構成されることを特徴とする、請求項2~4のいずれか1項に記載のマッサージ装置。
【請求項6】
さらに、少なくとも、トルク、前記電磁放射の周波数および強度の値を設定するためのインターフェース(16)を備えることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載のマッサージ装置。
【請求項7】
生成される電磁放射が、10Hz~40KHzの周波数値で変調された波であることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載のマッサージ装置。
【請求項8】
前記変調は、パルス幅によるものであることを特徴とする、請求項7に記載のマッサージ装置。
【請求項9】
前記可動ヘッド(2)は球形であることを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載のマッサージ装置。
【請求項10】
さらに、前記電磁放射生成
器(12)および前記モータ(4)にエネルギーを供給するように構成された電源(
11)を備えることを特徴とする、請求項1~9のいずれか1項に記載のマッサージ装置。
【請求項11】
前記電源(
11)は、前記ハンドピース(10)とは別個に収容されることを特徴とする、請求項10に記載のマッサージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、患者をマッサージするために使用される装置、とりわけ、前記マッサージの効果を改善し、治療の有効深さの監視を組み込むための追加のエネルギー源を有する装置に含まれる。
【背景技術】
【0002】
多数のマッサージ装置が存在し、これらのマッサージ装置は使用者に、セラピストに疲労を引き起こすことなく、均一にマッサージを適用する能力を提供する。
【0003】
ブラシ、歯車、および駆動チェーンを使用するいくつかのマッサージ装置は、マッサージの有効性に悪影響を及ぼす過剰な摩擦を生成する。
【0004】
他の装置は、ハンドピース、すなわち、マッサージが行われるときに患者の身体を押圧する一連の球状要素(ヘッドとも呼ばれる)を有する、セラピストの手と共に使用される支持体を備える。このハンドピースは、患者の身体に沿って移動しながら回転することができ、マッサージ効果を改善する球状要素を含む、マッサージアームで終わる。時には、印加される垂直方向の力のためのセンサが存在する。
【0005】
近年、マッサージ装置は、マッサージ動作に伴う熱供給を使用するようになってきている。この熱源は、通常、赤外線放射またはジュール電流の形成である。この加熱により、結合組織のより良好な調製が達成されるので、マッサージの影響が改善される。
【発明の概要】
【0006】
〔発明の簡単な説明〕
上述の進歩にもかかわらず、既存の装置には改善の余地がある。既存の装置は、回転マッサージと電磁放射を組み合わせたものでさえ、治療のための重要なパラメータを省いている。
【0007】
可動ヘッドは、セラピストからのはるかに少ない労力で回転式マッサージを適用し、マッサージ装置のハンドピースを静止状態に保つ。本発明は、回転式マッサージを適用し、有効深さパラメータを利用し、これは、マッサージで到達することが好都合な距離として理解される。
【0008】
有効深さを決定することは、自明ではない。治療において印加される垂直方向の力を検出することができる解決策があるが、この情報だけでは、有効深さを特定することができない。有効深さは、患者の特徴(例えば大柄または細身)および身体の具体的な領域に応じて変化する。皮膚の下の脂肪の層は有効深さにおける主要な因子であるが、唯一のものではない。
【0009】
有効深さは、皮膚の弾力性、水分補給、または適用される領域上のヘッドの摩擦などの因子によってさらに調整されることが見出された。
【0010】
要するに、セラピストは、マッサージが適切な深さおよび/または圧力で行われるかどうかを、自分の主観的経験に基づいて判断しなければならない。
【0011】
特定された制限に対処するために、主請求項の技術的特徴によって治療の有効性を監視するボディマッサージのための装置を開示する本発明が提案される。
【0012】
マッサージ装置は、患者の身体に力を印加するための複数の可動ヘッドと、可動ヘッドに接続されたマッサージアームとを備えるハンドピースを有する。それは、可動ヘッドに運動を伝達するために可動ヘッドに機械的に結合されたモータを含む。それは、患者の身体に垂直方向に印加される力を測定するための垂直方向の力センサと、患者の身体上の可動ヘッドの回転に対する抵抗性を測定するためのトルクセンサとを備える測定手段を含む。任意選択的に、それは、ヘッドが適用される患者の身体の領域の温度を測定するための温度計を組み込むことができる。それは、固定された周波数および強度で電磁放射(電磁放射線)を生成し、それを、可動ヘッドを通して患者の身体に印加するための電磁放射生成器を含む。それは、測定手段からの情報を用いて、患者の身体に対する治療の有効深さを推定する処理ユニットを含む。処理ユニットは、推定された有効深さに対して、印加された力が適切であるかどうかをリアルタイムで判定する。
【0013】
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(科学的用語および技術的用語の両方)は、当業者が思うように解釈されるべきである。したがって、一般的な使用の用語は、理想化された方法や厳密に形式的な方法でではなく、主題の目利きが取るような方法で解釈されなければならないことが理解されるであろう。
【0014】
テキスト全体を通して、「含む(comprises)」という単語(および「含む(comprising)」などのその派生物)は、排他的な方法で理解されるべきではなく、定義されるものが追加の要素またはステップを含み得る可能性を認めるという意味で理解されるべきである。
【0015】
以下は、以下の本発明の説明を完了するために使用される図の各々の簡単な説明である。前記図面は本発明の実施形態に関連し、本発明の非限定的な例として提示される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明によるマッサージ装置の全体図を示す。
【
図2】その動作をより良く理解するために、前図に示されたハンドピースの断面図を含む。
【0017】
〔図に使用されている数値参照〕
1 マッサージアーム
2 可動ヘッド
3 導体ケーブル
4 ギアモータ
5 電気絶縁体
6 駆動アセンブリ(リング)の静止要素
7a 駆動アセンブリの動的要素のベアリング
7b 駆動アセンブリの動的要素の連結部品
8 温度センサ
9 固定磁石
10 ハンドピース
11 電源
12 電磁放射生成器ユニット
13 処理ユニット
14 トルクセンサ
15 垂直方向のセンサ
16 インターフェース
17 インジケータ
18 制御パネル
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここで、本発明の例示的な実施形態の様々な局面を、単に例示的かつ非限定的なものとして説明する。
【0019】
図1は、電磁波生成器ユニット12を含む電源11と、電源11に接続されたハンドピース10とを含むマッサージ装置の全体図を示す。
【0020】
このハンドピース10は、セラピストが患者に対してマッサージを行うことができるように、支持体として機能する。ハンドル10は次に、本発明の目的に寄与する様々な要素を含む。
【0021】
この一般的な図では、一連のマッサージアプリケータヘッド2を有するマッサージアーム1が観察される。これらのヘッド2は患者の身体を押圧するためのものであり、患者の身体のためにヘッド2は球面を備え、その結果、接触が促進される。
【0022】
押圧に加えて、ヘッド2は、患者の身体に直接放射される電磁放射波のエネルギーを受ける。
【0023】
前記電磁放射が、静止支持体を介するのではなく、可動ヘッド2を介して直接放射されるという事実は、治療に対して非常に有利な効果を有し、各効果の結果を別々に高める治療的相乗効果を達成する。
【0024】
一方では種々の細胞および組織の機械的活性化が増強され、他方では機械的活性化が起こる領域に正確に熱を加えることにより、末梢およびリンパ流が改善される。
【0025】
同時に、皮膚を通る電磁波の通過の電気的効果は、脂肪の除去に有利に働いてその蓄積を阻害する、生化学的な刺激を引き起こす。さらに、それは、弾性繊維を生成する細胞を刺激する。
【0026】
特定の実施形態では、電磁波源は、低周波数変調信号(10Hz~40KHz)で変調される。この変調は、パルス幅制御によって行うことができる。
【0027】
生理学的には、電磁波搬送信号の変調は、形質細胞膜の透過性の増大を生じる。一方では細胞外空間と細胞自体との間の物質の正確な拡散が促進され、他方ではリンパ管の交換能力が改善される。
【0028】
これらの2つの効果は、栄養素および酸素の取り込みのプロセス、ならびに細胞外環境への老廃物の排泄物のプロセスを促進する。リンパ管における細胞透過性の増大は、間質区画への排泄された代謝産物のより効果的な除去を促進し、炎症およびその結果を低減する。
【0029】
図2は、その機械的および電気的動作をより良く理解するために、前図に示されたハンドピース10の1つの特定の実施形態の断面図を含む。
【0030】
まず、可動ヘッド2の回転を可能にする機械的接続を分析する。ハンドピース10は、マシンに電力供給されるモータ、電気ギアモータ4を備える。この電気ギアモータ4は電気絶縁体5によって覆われた出力シャフトを有し、この電気絶縁体は、動的駆動要素に適合する。この動的駆動要素の目的は電気ギアモータ4の運動をマッサージアーム1に伝達することであり、ベアリング7aと、マッサージアーム7bに結合するための結合片とによって形成される。このベアリングは、この場合にはハンドピース10の下部に固定されたリングである静止要素6上にマッサージアーム1を支持することによって、マッサージアーム1の安定した回転を保証する。
【0031】
次に、要素間の電気的接続を分析する。電源11は、搬送信号を適切に変調することができるエネルギーを電磁波生成器12に供給し、前記波は、導体ケーブル3に沿って伝達される。有利には、電磁波生成器は、ハンドピース10とは別個のマシン内に収容することができる。導体ケーブル3は、静止要素であるリング6と電気的に接触するまで、電源11、電磁波生成器12およびハンドピース10の間の接続部を通って延びる。したがって、導体ケーブル3は、リング6と接触するまでアクチュエータ要素の静止部分を通って延びているので、回転がない。これにより、電源11の電磁波生成器12とハンドピース10のリング6との間の電気的接続が達成される。
【0032】
リング6およびベアリング7aの両方およびマッサージアクチュエータ要素7bの結合片は、導電性材料で作られる。また、可動ヘッド2も導電性材料で形成されており、その結果、電磁波は、マッサージアプリケータ2自体に伝達されるようになっている。可動ヘッド2を含むマッサージアーム1は、磁石9によって結合片7bに固定されている。
【0033】
トルクセンサ14は回転に対する抵抗性を測定し、一実施形態では電子制御基板に組み込まれた電流センサを用いて実行され、この電流センサは処理ユニット13としても動作する。以下に説明するアルゴリズムにより、それを垂直方向の力センサ15と組み合わせてそれを計算し、セラピストの相互作用のためのユーザインターフェースにおける有効深さを連続的に監視する。
【0034】
処理ユニット13は、精密な制御ロジックを適用することに加えて、インターフェース16を介してセラピストとの対話を可能にし、これは、作業指令を受信してセッションのパラメータを監視するための制御パネル18を含む。それは、インジケータ17を含み、それは、警告音によって、治療中にそのセラピストの注意を必要とするエラーまたは警告をセラピストに知らせる。
【0035】
最後に、ハンドピース10はさらに、セラピストによって診察されるべき、インターフェース16に反映される患者の治療領域の温度の変化を連続的に測定する温度センサ8を備える。脂肪の適切な移動を促進するためには、通常42℃~45℃の、立証された範囲内でなければならない。温度監視は、治療が適切かつ安全に行われていることをセラピストが制御することを可能にする。45℃を超えると、熱傷を引き起こすことがある。42℃未満では、身体脂肪に影響しない。
【0036】
図3は、様々な要素間の機能的関連性を示すためのマッサージ装置の構成図を概略的に示す。可動ヘッド2に回転を印加するモータまたはギアモータ4が示されている。温度センサ8、垂直方向の力センサ15(セラピストによって印加される垂直方向の力)、およびトルクセンサ14を含むセンサのセットがある。これらのセンサは、可動ヘッド2が患者に伝達する垂直方向の力およびトルクを知るために測定を行う。これらの測定値は、処理ユニット13に提供される。
【0037】
さらに、電磁放射生成器12は、例えば、インターフェース16を用いて、マッサージの種類に応じてセラピストが予め選択した周波数および強度を有する電磁放射を生成する。生成された放射線の特性は、処理ユニット13に提供される。この放射線は、可動ヘッド2を通って患者に到達する。処理ユニット13は情報を分析し、マッサージが患者に適切に印加されているかどうかを立証する。
【0038】
この目的のために、処理ユニット13は、治療の深さを知らせる有効深さと呼ばれる前述のパラメータを算出する。このパラメータは主に、印加される垂直方向の力、トルク、および脂肪の量に応じた値を有する。それはまた、水分補給および皮膚の硬さなどの他の特徴にも二次的に依存する。
【0039】
処理ユニット13は、セラピストによって印加される垂直方向の力が患者の脂肪層に到達するのに十分であるかどうかを制御するようにプログラムされる。浅い深さは、脂肪が位置する対象領域に効果的に到達しないことを意味し、したがって、脂肪は電磁放射によって液化するが、適切に移動されない。深い深さは、それが筋肉領域に到達することを意味し、これは適切でなく、痛みを伴い、危険でさえある。
【0040】
それらが依存する因子が与えられると、有効深さは患者間で大きく変化し、したがって、印加される垂直方向の力の簡単な測定では、対象領域に到達するかどうかを決定するのに十分ではない。
【0041】
この理由により、この有効深さを推定するために、実施形態の1つにおいて、値を経験的にとる様々な変数を関連付ける開発されたアルゴリズムが実装される。2つの測定パラメータ間の関連性を得るために、経験豊富なセラピストは、装置を患者に適用し、患者がいつ、適切な有効深さにあり、どの垂直方向の力および回転測定に対する抵抗性を有するかを決定し、以下の表(列:垂直方向の力、行:トルク、結果:mm単位の有効深さ)を得る:
【0042】
【0043】
この表は、より高い選択性を達成するために、さらなる考慮事項、例えば、年代、性別などの患者の特性を補足することができる。
【0044】
有効深さを決定することによって、身体脂肪を測定するためのスキンフォールドキャリパ(skinfold calliper)の組み込みが防止され、それは、セラピストに依存することなく、システムによって自動的に生成されるので、処理における誤りの可能性が低減される。
【0045】
図4は、表内の値に対応する、垂直方向の力、トルク、および有効深さの変量を関連付けるのに役立つグラフを示す。トルク値および垂直方向の力値は、経験的に表が取得された機器に実装されたセンサの直接的な値の割合に対応するので、無次元であることに留意されたい。
【0046】
通常、本発明の実施形態は、放射を、患者および/または治療の種類に基づいて選択することを可能にする。マッサージの適用中、トルクは、それが適切であることを確実にするために監視される。適切でない場合、いくつかの実施形態では、警告信号がセラピストに発行される。
【0047】
さらに、患者のタイプは、その体重に従って、大柄、通常、細身、と定義することができる。さらに、身体領域は、治療が行われるべき場所に画定することができる。特定の領域は、脂肪を蓄積する傾向が、より大きいか、またはより小さい。
【0048】
上記は、治療を容易にカスタマイズするための例である。
【0049】
他の実施形態では、上記の経験的関連性は、垂直方向の力およびトルク値を深さと関連付ける等価公式によって実施することができる。
【0050】
上記の実施形態では、セラピストは、マッサージ装置によって補助される多かれ少なかれ力を印加することを決定する人である。他の実施形態では、トルクを制御してそれゆえ、妥当な作業範囲内であってもセラピストによって印加される力とは無関係に治療の有効深さを維持するように、回転力が制御され得、それが適切な範囲外でない場合、警告を与える。他の、より自動化された実施形態では、垂直方向の力の制御を実施することができるが、機械系を複雑にする。