(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-30
(45)【発行日】2024-09-09
(54)【発明の名称】仮想アイテムの表示方法、装置、端末及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/837 20140101AFI20240902BHJP
A63F 13/2145 20140101ALI20240902BHJP
A63F 13/55 20140101ALI20240902BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20240902BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20240902BHJP
【FI】
A63F13/837
A63F13/2145
A63F13/55
A63F13/53
G06F3/0484
(21)【出願番号】P 2023557375
(86)(22)【出願日】2022-06-23
(86)【国際出願番号】 CN2022100875
(87)【国際公開番号】W WO2023011035
(87)【国際公開日】2023-02-09
【審査請求日】2023-09-19
(31)【優先権主張番号】202110886878.X
(32)【優先日】2021-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ニー,ニン
(72)【発明者】
【氏名】ティアン,チャオハイ
【審査官】鈴木 崇雅
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第112138391(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112023392(CN,A)
【文献】特開2017-018565(JP,A)
【文献】特表2021-514701(JP,A)
【文献】特開2008-217143(JP,A)
【文献】[ログレス]リセマラのやり方から当たり武器まで徹底攻略!最新版,livedoor Blog[online],2017年03月29日,[2024年7月16日検索]、インターネット:<URL:http://blog.livedoor.jp/applier/archives/30014696.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24、13/00-13/98
G06F 3/0484
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が実行する、仮想アイテムの表示方法であって、
仮想シーンを表示するステップであって、前記仮想シーンには、第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムが表示されている、ステップと、
前記第1の仮想アイテムに対する第1のトリガ操作に応答して、前記第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示するステップであって、前記交換プロンプト情報は、前記第2の仮想アイテムが交換可能な状態にあることを示す、ステップと、
前記第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムとの交換条件を満たす位置にドラッグした場合、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、前記第2の仮想アイテムを前記第1の仮想アイテムの元の位置に表示するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムとの交換条件を満たす位置にドラッグした場合、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、前記第2の仮想アイテムを前記第1の仮想アイテムの元の位置に表示するステップは、
前記ドラッグ操作により決定された前記第1の仮想アイテムの現在の位置及び前記第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて、前記第1の仮想アイテムと前記第2の仮想アイテムとの重なり割合を決定するステップと、
前記重なり割合が割合閾値よりも大きい場合、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、前記第2の仮想アイテムを前記第1の仮想アイテムの元の位置に表示するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の仮想アイテムは第1のアイテム枠に表示され、前記第2の仮想アイテムは第2のアイテム枠に表示され、
前記方法は、
前記第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に応答して、前記第1の仮想アイテムが前記ドラッグ操作の制御により移動される際に、前記第1のアイテム枠が前記第1の仮想アイテムに伴って移動するように表示するステップ、をさらに含み、
前記ドラッグ操作により決定された前記第1の仮想アイテムの現在の位置及び前記第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて、前記第1の仮想アイテムと前記第2の仮想アイテムとの重なり割合を決定するステップは、
前記第1の仮想アイテムの現在の位置及び前記第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて、前記第1のアイテム枠と前記第2のアイテム枠との重なり割合を、前記第1の仮想アイテムと前記第2の仮想アイテムとの重なり割合として決定するステップ、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記重なり割合が前記割合閾値以下である場合、前記第1の仮想アイテムをドラッグ前の元の位置に回復するステップ、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムとの交換条件を満たす位置にドラッグした場合、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、前記第2の仮想アイテムを前記第1の仮想アイテムの元の位置に表示するステップは、
前記第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、前記第1の仮想アイテムの現在の位置を決定するステップと、
前記第1の仮想アイテムの現在の位置が前記第2の仮想アイテムの交換範囲にある場合、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、前記第2の仮想アイテムを前記第1の仮想アイテムの元の位置に表示するステップであって、前記交換範囲は、前記第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて決定される、ステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の仮想アイテムに対する第1のトリガ操作に応答して、前記第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示するステップは、
前記第1の仮想アイテムに対する第1のトリガ操作に応答して、構成情報を取得するステップであって、前記構成情報は、前記第1の仮想アイテムに関連付けられた前記第2の仮想アイテムを示す、ステップと、
前記構成情報に基づいて、前記第2の仮想アイテムに前記交換プロンプト情報を表示するステップと、を含む、請求項1乃至5の何れかに記載の方法。
【請求項7】
前記第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に応答して、プレースホルダ枠を表示するステップであって、前記プレースホルダ枠は、前記第1の仮想アイテムの元の位置を示す、ステップ、をさらに含む、請求項1乃至5の何れかに記載の方法。
【請求項8】
前記第1の仮想アイテム及び前記第2の仮想アイテムは、前記仮想シーンにおけるアイテム表示領域に表示され、
前記方法は、
前記アイテム表示領域において第2のトリガ操作が検出された場合、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、前記第2の仮想アイテムを前記第1の仮想アイテムの元の位置に表示するステップ、をさらに含む、請求項1乃至5の何れかに記載の方法。
【請求項9】
前記第2のトリガ操作は、スライド操作、クリック連打操作又は多指操作を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記仮想シーンには、前記第1の仮想アイテムの位置と前記第2の仮想アイテムの位置とを交換するためのアイテム交換ウィジェットがさらに表示されており、
前記方法は、
前記アイテム交換ウィジェットに対するトリガ操作に応答して、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、前記第2の仮想アイテムを前記第1の仮想アイテムの元の位置に表示するステップ、をさらに含む、請求項1乃至5の何れかに記載の方法。
【請求項11】
仮想アイテムの表示装置であって、
仮想シーンを表示する第1の表示モジュールであって、前記仮想シーンには、第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムが表示されている、第1の表示モジュールと、
前記第1の仮想アイテムに対する第1のトリガ操作に応答して、前記第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示する第2の表示モジュールであって、前記交換プロンプト情報は、前記第2の仮想アイテムが交換可能な状態にあることを示す、第2の表示モジュールと、
前記第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムとの交換条件を満たす位置にドラッグした場合、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、前記第2の仮想アイテムを前記第1の仮想アイテムの元の位置に表示するアイテム交換モジュールと、を含む、装置。
【請求項12】
プロセッサと、少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶されたメモリと、を含む端末であって、前記少なくとも1つのコンピュータプログラムは、請求項1乃至5の何れかに記載の仮想アイテムの表示方法を実現するように、前記プロセッサによりロードされて実行される、端末。
【請求項13】
コンピュータに請求項1乃至5の何れかに記載の仮想アイテムの表示方法を実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年8月3日に出願した出願番号が202110886878.Xであり、発明の名称が「仮想アイテムの表示方法、装置、端末及び記憶媒体」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全ての内容を参照により本発明に援用する。
【0002】
本発明の実施例は、端末技術分野に関し、特に仮想アイテムの表示方法、装置、端末及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
端末技術の発展に伴い、端末は、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、リアルタイムストラテジーゲームなどの様々なタイプのゲームプログラムをインストールして実行することができる。シューティングゲームを例に挙げると、仮想オブジェクトはシューティングゲームの仮想シーンにおいて2つの仮想武器を装備することができ、該2つの仮想武器は仮想シーンにおける異なる位置に表示される。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施例は、仮想アイテムの表示方法、装置、端末及び記憶媒体を提供する。
【0005】
1つの態様では、端末が実行する、仮想アイテムの表示方法であって、仮想シーンを表示するステップであって、前記仮想シーンには、第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムが表示されている、ステップと、前記第1の仮想アイテムに対する第1のトリガ操作に応答して、前記第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示するステップであって、前記交換プロンプト情報は、前記第2の仮想アイテムが交換可能な状態にあることを示す、ステップと、前記第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムとの交換条件を満たす位置にドラッグした場合、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、前記第2の仮想アイテムを前記第1の仮想アイテムの元の位置に表示するステップと、を含む、方法を提供する。
【0006】
もう1つの態様では、仮想アイテムの表示装置であって、仮想シーンを表示する第1の表示モジュールであって、前記仮想シーンには、第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムが表示されている、第1の表示モジュールと、前記第1の仮想アイテムに対する第1のトリガ操作に応答して、前記第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示する第2の表示モジュールであって、前記交換プロンプト情報は、前記第2の仮想アイテムが交換可能な状態にあることを示す、第2の表示モジュールと、前記第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムとの交換条件を満たす位置にドラッグした場合、前記第1の仮想アイテムを前記第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、前記第2の仮想アイテムを前記第1の仮想アイテムの元の位置に表示するアイテム交換モジュールと、を含む、装置を提供する。
【0007】
もう1つの態様では、プロセッサと、少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶されたメモリと、を含む端末であって、前記少なくとも1つのコンピュータプログラムは、本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示方法を実現するように、前記プロセッサによりロードされて実行される、端末を提供する。
【0008】
もう1つの態様では、少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記少なくとも1つのコンピュータプログラムは、請求項1乃至10の何れかに記載の仮想アイテムの表示方法を実現するように、プロセッサによりロードされて実行される、記憶媒体を提供する。
【0009】
もう1つの態様では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されているコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品を提供する。端末のプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体から該コンピュータプログラムコードを読み取って実行することで、該端末に上記の仮想アイテムの表示方法を実行させる。
【0010】
本発明の実施例に係る新たな仮想アイテムの表示方法によれば、第1の仮想アイテムに対して第1のトリガ操作を行う際に、第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示することで、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムの位置とを入れ替えることができることを提示することができ、そして、第1の仮想アイテムをドラッグすることで、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムの位置との入れ替えを実現することができ、仮想アイテムをドラッグするだけで位置の入れ替えを実現できるため、操作が簡単で便利であり、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率が高い。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示方法の実施環境の一例の概略図である。
【
図2】本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示方法の一例のフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示方法の他の例のフローチャートである。
【
図4】本発明の実施例に係る仮想シーンの一例の概略図である。
【
図5】本発明の実施例に係る交換プロンプト情報の一例の概略図である。
【
図6】本発明の実施例に係る第1の仮想アイテムのドラッグの一例の概略図である。
【
図7】本発明の実施例に係る第1の仮想アイテムのドラッグの他の例の概略図である。
【
図8】本発明の実施例に係る交換範囲の一例の概略図である。
【
図9】本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示方法の他の例のフローチャートである。
【
図10】本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示装置の一例のブロック図である。
【
図11】本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示装置の他の例のブロック図である。
【
図12】本発明の実施例に係る端末の一例の構成のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の目的、技術的手段及び利点をより明確にするために、以下は、図面を参照しながら本発明の実施形態をさらに詳細に説明する。
【0013】
本明細書における用語「第1」、「第2」は、実質的に同一又は類似の作用及び機能を有する同一又は類似のものを区別するために使用される。なお、「第1」、「第2」、「第n」は、論理的又は時間的な依存関係を有さず、数及び実行順序を限定しない。
【0014】
本明細書における用語「少なくとも1つ」は1つ又は複数を意味し、「複数」は2つ以上を意味する。
【0015】
以下は、本明細書における用語を説明する。
【0016】
仮想シーン:アプリケーションプログラムが端末で実行される際に表示(又は提供)される仮想シーンである。好ましくは、該仮想シーンは、実世界に対するシミュレーション環境であってもよいし、半シミュレーション及び半架空の環境であってもよいし、純粋な架空の環境であってもよい。好ましくは、仮想シーンは、2次元仮想シーン、2.5次元仮想シーン、又は3次元仮想シーンのうちの何れかであってもよいが、本発明は仮想シーンの次元に限定されない。例えば、仮想シーンは、大空、陸地、海などを含み、該陸地は、砂漠、都市などの環境要素を含み、ユーザは、仮想オブジェクトが該仮想シーン内で移動するように制御することができる。
【0017】
シューティングゲーム(Shooter Game:STG):仮想オブジェクトがシューティング仮想アイテムを用いて遠隔のインタラクションを行うゲームであり、シューティングゲームはアクションゲームの一種であり、アクションゲームの典型的な特徴を持つ。好ましくは、シューティングゲームは、一人称シューティングゲーム、三人称シューティングゲーム、トップビューシューティングゲーム、水平ビューシューティングゲーム、プラットフォームシューティングゲーム、スクロール型シューティングゲーム、キーマウスシューティングゲーム、シューティングアリーナゲームなどを含むが、これらに限定されず、本発明の実施例は、シューティングゲームのタイプに具体的に限定されない。シューティングゲームでは、仮想オブジェクトは1つ又は複数の仮想武器を装備する。仮想オブジェクトが2つの仮想武器を装備していることを一例にすると、この2つの武器は主武器と副武器に分かれ、ここで、主武器と副武器は2つの仮想武器を区別するためのものである。
【0018】
仮想オブジェクト:仮想世界における動作可能なオブジェクトを意味する。該動作可能なオブジェクトは、仮想キャラクタ、仮想動物、漫画又はアニメーションのキャラクタのうちの少なくとも1つである。好ましくは、仮想世界が3次元仮想世界である場合、仮想オブジェクトは、3次元立体モデルである。各仮想オブジェクトは、3次元仮想世界において独自の形状及び体積を持ち、3次元仮想世界において空間の一部を占める。好ましくは、仮想オブジェクトは、三次元人体スケルタルアニメーション技術に基づいて構築された3次元オブジェクトであり、該仮想オブジェクトは、異なるスキンを着用することによって異なる外見イメージを実現する。幾つかの態様では、仮想オブジェクトは、2.5次元又は2次元のモデルを用いて実現されるが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0019】
仮想アイテム:仮想オブジェクトが使用するアイテムであり、仮想銃器、仮想薬品、仮想乗り物、仮想投擲物などを含む。本発明の実施例では、仮想アイテムが仮想銃器であることを一例にして説明する。
【0020】
ポーチインターフェース:仮想オブジェクトの所有する仮想アイテムを表示するインターフェースである。好ましくは、該ポーチインターフェースは、2つの領域、即ち、仮想オブジェクトが装備している仮想アイテムを表示する左側領域と、仮想オブジェクトが装備していない仮想アイテムを表示する右側領域とに分かれている。ユーザは、ドラッグ操作により、仮想オブジェクトが装備している仮想アイテムを交換することができ、また、装備している仮想アイテムの位置を交換することもできる。
【0021】
現在、端末は、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、リアルタイムストラテジーゲームなどの様々なタイプのゲームプログラムをインストールして実行することができる。シューティングゲームを例に挙げると、仮想オブジェクトはシューティングゲームの仮想シーンにおいて2つの仮想武器を装備することができ、該2つの仮想武器は仮想シーンにおける異なる位置に表示される。2つの仮想武器の表示位置を交換する際に、ポーチインターフェースをオンにして、仮想シーンにおける該2つの仮想武器の表示位置を交換するようにポーチインターフェースにおいて2つの仮想武器の位置を交換する必要がある。上記の交換方式は、操作が煩雑であり、仮想シーンにおける内容を遮蔽し、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率が低い。
【0022】
上記の問題を鑑み、本発明の実施例は、仮想アイテムの表示方法を提供する。該方法は端末により実行可能である。以下は、本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示方法の実施環境を説明する。
図1は、本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示方法の実施環境の一例の概略図である。
図1に示すように、該実施環境は、端末101とサーバ102とを含む。端末101とサーバ102とは、有線又は無線の通信方式により直接又は間接に接続することができるが、本発明はこれに限定されない。
【0023】
幾つかの実施例では、端末101は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータなどであるが、これらに限定されない。端末101は、仮想シーンをサポートするアプリケーションプログラムをインストールして実行する。該アプリケーションは、一人称シューティングゲーム(First-Person Shooting game:FPS)、三人称シューティングゲーム、バーチャルリアリティアプリケーションプログラム、3次元地図プログラム又は多人機器系サバイバルゲームのうちの何れかである。例えば、端末101は、ユーザが使用する端末であり、ユーザは、端末101を使用して、仮想シーン内に位置する仮想オブジェクトが動作するように操作する。該動作は、体の姿勢の調整、這い、歩き、走り、乗り、跳び、運転、拾い、射撃、投擲のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。例えば、該仮想オブジェクトは、例えばシミュレートされたキャラクタ又はアニメーションキャラクタなどの仮想キャラクタである。好ましくは、上記の端末の数は、より多い数又はより少ない数であってもよい。例えば、上記の端末の数は、1つ、又は数十、若しくは数百、又はそれ以上の数である。本発明の実施例は、端末の数及び装置のタイプに限定されない。
【0024】
幾つかの実施例では、サーバ102は、独立した物理サーバであってもよく、複数の物理サーバから構成されるサーバクラスタ又は分散型システムであってもよく、或いは、クラウドサービス、クラウドデータベース、クラウドコンピューティング、クラウド関数、クラウドストレージ、ネットワークサービス、クラウド通信、ミドルウェアサービス、ドメインネームサービス、セキュリティサービス、CDN(Content Delivery Network:コンテンツ配信ネットワーク)、並びにビッグデータ及び人工知能プラットフォームなどの基礎クラウドコンピューティングサービスを提供するクラウドサーバであってもよい。サーバ102は、仮想シーンをサポートするアプリケーションプログラムにバックグラウンドのサービスを提供するために使用される。幾つかの実施例では、サーバ102は一次的なコンピューティング作業を行い、端末101は二次的なコンピューティング作業を行い、或いは、サーバ102は二次的なコンピューティング作業を行い、端末101は一次的なコンピューティング作業を行い、或いは、サーバ102及び端末101は協調コンピューティングを行うために分散型のコンピューティングアーキテクチャを採用する。
【0025】
図2は、本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示方法の一例のフローチャートである。
図2に示すように、本発明の実施例では、端末により実行されることを一例にして説明する。該仮想アイテムの表示方法は、以下のステップを含む。
【0026】
ステップ201:端末は、仮想シーンを表示する。該仮想シーンには、第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムが表示されている。
【0027】
本発明の実施例では、該仮想シーンには、制御されている仮想オブジェクトが表示されている。該第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムは、該制御されている仮想オブジェクトが装備している仮想武器である。
【0028】
ステップ202:端末は、該第1の仮想アイテムに対する第1のトリガ操作に応答して、該第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示する。該交換プロンプト情報は、該第2の仮想アイテムが交換可能な状態にあることを示す。
【0029】
本発明の実施例では、ユーザは、第1の仮想アイテムに対して第1のトリガ操作を行うことによって、第1の仮想アイテムをドラッグ可能な状態に変更することができる。そして、端末は、該第1のトリガ操作に応答して、該第2の仮想アイテムが該第1の仮想アイテムと位置を交換することができることをユーザに提示するように、第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示する。
【0030】
ステップ203:端末は、該第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、該第1の仮想アイテムの現在の位置及び第2の仮想アイテムの現在の位置が交換条件を満たす場合、該第1の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。
【0031】
言い換えれば、端末は、該第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、該第1の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムとの交換条件を満たす位置にドラッグした場合、該第1の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。
【0032】
本発明の実施例では、端末は、第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、該第1の仮想アイテムの位置を移動し、その後、第1の仮想アイテムが交換条件を満たす位置に移動された場合、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムの位置とを入れ替え、即ち、第1の仮想アイテムの元の位置に第2の仮想アイテムを表示し、第2の仮想アイテムの元の位置に第1の仮想アイテムを表示し、該元の位置はドラッグ前の仮想アイテムが所在する位置である。
【0033】
本発明の実施例に係る新たな仮想アイテムの表示方法によれば、第1の仮想アイテムに対して第1のトリガ操作を行う際に、第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示することで、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムの位置とを入れ替えることができることを提示することができ、そして、第1の仮想アイテムをドラッグすることで、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムの位置との入れ替えを実現することができ、仮想アイテムをドラッグするだけで位置の入れ替えを実現できるため、操作が簡単で便利であり、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率が高い。
【0034】
上記の
図2は、本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示方法の主な流れを示したものである。以下は、1つの応用シナリオに基づいて、該仮想アイテムの表示方法について詳細に説明する。
図3は、本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示方法の他の例のフローチャートである。
図3に示すように、本発明の実施例では、端末により実行されることを一例にして説明する。該仮想アイテムの表示方法は、以下のステップを含む。
【0035】
ステップ301:端末は、仮想シーンを表示する。該仮想シーンには、第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムが表示されている。
【0036】
本発明の実施例では、該仮想シーンがシューティングゲームの仮想シーンであることを一例とする。該仮想シーンには、制御されている仮想オブジェクト、及び複数の仮想アイテムが表示されている。該複数の仮想アイテムは、該制御されている仮想オブジェクトが既に装備している仮想アイテム、又は該制御されている仮想オブジェクトが使用可能な仮想アイテムである。上記の複数の仮想アイテムは、第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムを含む。本発明の実施例では、第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムが何れも制御されている仮想オブジェクトが装備している仮想武器であることを一例にして説明する。
【0037】
幾つかの実施例では、該第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムは、同一のタイプの仮想アイテムであり、例えば、第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムは、いずれも射撃系の仮想アイテムである。或いは、該第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムは、異なるタイプの仮想アイテムであり、例えば、第1の仮想アイテムは、射撃系の仮想アイテムであり、第2の仮想アイテムは、投擲系の仮想アイテムであり、本発明の実施例はこれらに限定されない。
【0038】
例えば、
図4は本発明の実施例に係る仮想シーンの一例の概略図である。
図4に示すように、仮想シーンには、第1の仮想アイテム401及び第2の仮想アイテム402が表示されている。該第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムは、制御されている仮想オブジェクトが装備している仮想武器である。
【0039】
幾つかの実施例では、該第2の仮想アイテムは、制御されている仮想オブジェクトが装備していない仮想アイテムであり、例えば、第2の仮想アイテムは、制御されている仮想オブジェクトのポーチにおける仮想武器である。仮想シーンには、ポーチ内に仮想武器が存在することを示すように第2の仮想アイテムが表示されているが、ユーザは、該第2の仮想アイテムをトリガすることによって該第2の仮想アイテムを直接使用することができず、該第2の仮想アイテムを使用するために該第2の仮想アイテムを装備する必要がある。
【0040】
なお、該第1の仮想アイテムと第2の仮想アイテムとは、異なる仮想アイテムを区別するためのものであり、本発明の実施例では、以下の第1のトリガ操作によってトリガされる仮想アイテムを第1の仮想アイテムとする。
【0041】
ステップ302:端末は、該第1の仮想アイテムに対する第1のトリガ操作に応答して、該第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示する。該交換プロンプト情報は、該第2の仮想アイテムが交換可能な状態にあることを示す。
【0042】
本発明の実施例では、ユーザは、第1のトリガ操作によって該第1の仮想アイテムをトリガすることができる。該第1の仮想アイテムに対する第1のトリガ操作に応答して、端末は、第1の仮想アイテムが自由にドラッグ可能であることを示すように、該第1の仮想アイテムが浮き上がるように表示する。好ましくは、該第1のトリガ操作は、長押し操作、ダブルクリック操作又はスライド操作などであるが、本発明の実施例はこれらに限定されない。端末は、該第1のトリガ操作を検出した場合、該第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示する。これによって、ユーザに該第2の仮想アイテムが交換可能状態にあることを提示する。好ましくは、該交換プロンプト情報は、文字、静止画像、動的画像、アニメーション又はダイナミックな効果などの形式で表示される。ここで、該長押し操作は、押圧時間が期間閾値を超える操作であり、期間閾値は0より大きい何れかの数値である。
【0043】
例えば、
図5は本発明の実施例に係る交換プロンプト情報の一例の概略図である。
図5に示すように、ユーザが第1の仮想アイテムを長押しした後、端末は、第1の仮想アイテムをハイライト状態に設定し、第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報501を表示する。該交換プロンプト情報501は、動的な双方向矢印であり、即ち、交換プロンプト情報501は、第2の仮想アイテムに動的画像の形式で表示される。
【0044】
幾つかの実施例では、仮想シーンには複数の仮想アイテムが表示されているため、関連付けられた仮想アイテム間で位置を交換することができるが、関連付けられていない仮想アイテム間で位置を交換することができない。従って、第1の仮想アイテムに対する第1のトリガ操作に応答して、端末は、構成情報を取得する。該構成情報は、第1の仮想アイテムに関連付けられた第2の仮想アイテムを示す。そして、端末は、該構成情報に基づいて、第2の仮想アイテムに該交換プロンプト情報を表示する。構成情報を取得することによって、該構成情報に基づいて、第1の仮想アイテムに関連付けられた第2の仮想アイテムを正確に決定することができるため、該第2の仮想アイテムに対応する交換プロンプト情報を表示してユーザに提示し、ユーザの操作効率を向上させ、ヒューマンコンピュータインタラクション効率を向上させることができる。
【0045】
なお、第1の仮想アイテムは、1つ又は複数の仮想アイテムを関連付けることができる。第1の仮想アイテムに関連付けられた複数の仮想アイテムが仮想シーンに表示されている場合、端末は、第1の仮想アイテムと位置を交換可能な仮想アイテムを提示するように、該複数の仮想アイテムのうちの各仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示する。
【0046】
幾つかの実施例では、端末は、第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示する前に、第2の仮想アイテムの位置を交換できるか否かを決定してもよい。該第2の仮想アイテムの現在の状態が位置交換不可である場合、端末は、第2の仮想アイテムに禁止プロンプト情報を表示し、該禁止プロンプト情報は、該第2の仮想オブジェクトが交換不可状態にあることを示す。
【0047】
例えば、第2の仮想アイテムが第1の仮想アイテムに関連付けられていない場合、第2の仮想アイテムが破損している場合、第2の仮想アイテムの使用回数が切れた場合、又は第2の仮想アイテムのチャージ容量が不足している場合、端末は、該第2の仮想アイテムの位置を交換できないと決定し、該第2の仮想アイテムの位置を交換できないことを提示するために、該第2の仮想アイテムに交換禁止画像を表示する。
【0048】
ステップ303:端末は、該第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に応答して、プレースホルダ枠を表示する。該プレースホルダ枠は、該第1の仮想アイテムの元の位置を示す。
【0049】
本発明の実施例では、端末は、該第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に応答して、該ドラッグ操作に追従して該第1の仮想アイテムを移動させるように制御する。端末は、第1の仮想アイテムがドラッグ操作により元の位置から離れた後、該第1の仮想アイテムの元の位置にプレースホルダ枠を表示してもよい。該プレースホルダ枠によれば、インターフェース表示の視覚的安定性を保証することができ、即ち、第1の仮想アイテムがドラッグされた後、該第1の仮想アイテムの元の位置が空白となり、インターフェースの美観に影響を与え、ユーザの注意をそらすことを回避することができる。
【0050】
例えば、
図6は本発明の実施例に係る第1の仮想アイテムのドラッグの一例の概略図である。端末は、ドラッグ操作に従って、第1の仮想アイテムを
図6の(a)に示す位置にドラッグし、第1の仮想アイテムの元の位置にプレースホルダ枠を表示する。
【0051】
なお、このステップ303はオプションのステップであり、即ち、端末は、ステップ302を実行した後、以下のステップ304を直接実行してもよい。
【0052】
ステップ304:端末は、該第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、該第1の仮想アイテムの現在の位置及び第2の仮想アイテムの現在の位置が交換条件を満たす場合、該第1の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。
【0053】
言い換えれば、端末は、該第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、該第1の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムとの交換条件を満たす位置にドラッグした場合、該第1の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。
【0054】
本発明の実施例では、端末は、第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、該ドラッグ操作に追従して該第1の仮想アイテムを移動させるように制御し、その後、第2の仮想アイテムが移動していないため、端末は、第1の仮想アイテムが交換条件を満たす位置に移動された場合、第2の仮想アイテムの元の位置に第1の仮想アイテムを表示し、第1の仮想アイテムの元の位置に第2の仮想アイテムを表示するように、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムの位置とを交換してもよい。
【0055】
例えば、
図6に示すように、端末は、ドラッグ操作に応じて第1の仮想アイテムを
図6の(a)に示す位置にドラッグする。端末は、該位置が交換条件を満たすと決定した場合、第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムの位置を調整し、調整後の第1の仮想アイテムと第2の仮想アイテムの位置は
図6の(b)に示されている。
【0056】
幾つかの実施例では、端末は、第1の仮想アイテムと第2の仮想アイテムとの重なり割合に基づいて、交換条件を満たすか否かを決定してもよい。第1の仮想アイテムはドラッグ操作の制御により移動されるため、端末は、第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、第1の仮想アイテムの現在の位置を決定し、そして、第1の仮想アイテムの現在の位置及び第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて、第1の仮想アイテムと第2の仮想アイテムとの重なり割合をリアルタイムで決定する。そして、端末は、該重なり割合が割合閾値よりも大きい場合、第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作の終了に応じて、該第1の仮想アイテムを第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。端末は、該重なり割合が割合閾値以下である場合、第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作の終了に応じて、第1の仮想アイテムをドラッグ前の位置に回復し、即ち、該第1の仮想アイテムの元の位置に回復する。
【0057】
幾つかの実施例では、端末は、ドラッグ操作が終了した後に重なり割合を決定してもよい。従って、第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作の終了に応じて、第1の仮想アイテムの現在の位置及び第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて、第1の仮想アイテムと第2の仮想アイテムとの重なり割合を決定する。そして、端末は、該重なり割合が割合閾値よりも大きい場合、該第1の仮想アイテムを第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。端末は、重なり割合が割合閾値以下である場合、第1の仮想アイテムをドラッグ前の位置に回復し、即ち、該第1の仮想アイテムの元の位置に回復する。
【0058】
ここで、第2の仮想アイテムが移動していないため、該第2の仮想アイテムの現在の位置は、該第2の仮想アイテムの元の位置である。上記の重なり割合とは、第1の仮想アイテムと第2の仮想アイテムとの重なり部分の面積が第2の仮想アイテムの総面積に占める割合である。好ましくは、上記の割合閾値は、0以上1以下の何れかの数値であり、例えば、割合閾値は0.5、0.6又は0.7などであり、本発明の実施例はこれらに限定されない。ドラッグ操作が終了することは、端末のスクリーンから指を離すことを意味する。
【0059】
例えば、
図6の(a)に示すように、第1の仮想アイテムは、第2の仮想アイテムと重なる位置までドラッグされ、端末は、ドラッグ操作が終了したと検出した場合、重なり割合を決定し、該重なり割合が割合閾値よりも大きい場合、該第1の仮想アイテムを第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示してもよい。
【0060】
幾つかの実施例では、端末は、ドラッグ操作が停止しており、且つ終了していないと検出した場合、重なり割合を決定し、ドラッグ操作が停止した後に再度ドラッグされておらず、且つドラッグ操作が終了した場合、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムの位置を交換してもよい。従って、第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作が停止したことに応じて、第1の仮想アイテムの現在の位置及び第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて、第1の仮想アイテムと第2の仮想アイテムとの重なり割合を決定する。ドラッグ操作の終了に応じて、該重なり割合が重なり閾値より大きい場合、該第1の仮想アイテムを第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。該重なり割合が割合閾値以下である場合、該第1の仮想アイテムをドラッグ前の位置に回復し、即ち、該第1の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に回復する。ここで、ドラッグ操作が停止したことは、指が端末のスクリーンで変位せず、且つ指が端末のスクリーンから離れていないことを意味する。
【0061】
幾つかの実施例では、端末は、ドラッグ操作が停止しており、且つ終了していないと検出した場合、重なり割合を決定し、ドラッグ操作が停止した後に再度ドラッグされておらず、且つドラッグ操作が終了した場合、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムの位置を交換してもよい。従って、第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作が停止したことに応じて、第1の仮想アイテムの現在の位置及び第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて、第1の仮想アイテムと第2の仮想アイテムとの重なり割合を決定する。該重なり割合が割合閾値よりも大きい場合、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示し、ドラッグ操作の終了に応じて、該第1の仮想アイテムを第2の仮想アイテムの元の位置に表示する。該重なり割合が割合閾値以下である場合、ドラッグ操作の終了に応じて、該第1の仮想アイテムをドラッグ前の位置に回復し、即ち、該第1の仮想アイテムを第1の仮想アイテムの元の位置に回復する。なお、ドラッグ操作が終了する前に、第1の仮想アイテムの元の位置に第2の仮想アイテムが表示されており、且つ第1の仮想アイテムと第2の仮想アイテムとの重なり割合が割合閾値より大きいと再度検出された場合、第2の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムの元の位置に回復する。ドラッグ操作が終了する前に、第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示することによって、ユーザは、交換を実現可能であるか否か及び交換後の効果を直ちに確認することができ、ドラッグ操作の間に仮想アイテムを回復するように再び交換することができるため、誤交換を防止し、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率を向上させることができる。
【0062】
例えば、
図7は本発明の実施例に係る第1の仮想アイテムのドラッグの他の例の概略図である。
図7に示すように、端末は、ドラッグ操作に応じて、第1の仮想アイテムを
図7の(a)に示す位置までドラッグする。端末は、該位置が交換条件を満たすと決定した場合、即ち、第1の仮想アイテムと第2の仮想アイテムとの重なり割合が割合閾値よりも大きい場合、
図7の(b)に示すように、第1の仮想アイテムの元の位置に第2の仮想アイテムを表示し、第1の仮想アイテムの現在の位置をそのまま保持する。端末は、ドラッグ終了操作を検出した場合、
図7の(c)に示すように、該第1の仮想アイテムを第2の仮想アイテムの元の位置に表示する。
【0063】
上記のプロセスでは、第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作が終了した後に、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムとの位置を交換する態様を示した。幾つかの実施例では、端末は、ドラッグ操作が終了したか否かを検出する必要がなく、ユーザがドラッグ操作を実行している間に、第1の仮想アイテムの現在の位置をリアルタイムで決定し、第1の仮想アイテムの現在の位置及び第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて、第1の仮想アイテムと第2の仮想アイテムとの重なり割合をリアルタイムで決定し、重なり割合が割合閾値より大きいと検出した場合、該第1の仮想アイテムを第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。このように、第1の仮想アイテムはユーザのドラッグに伴って移動し、交換条件を満たす場合、第2の仮想アイテムの元の位置に自動的に移動すると共に、第2の仮想アイテムも自分の元の位置から第1の仮想アイテムの元の位置に切り替え、このようにユーザが手を離すことなく仮想アイテムが位置交換を行うようにトリガすることができ、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率を向上させることができる。
【0064】
幾つかの実施例では、仮想シーンには第1のアイテム枠及び第2のアイテム枠が表示され、該第1の仮想アイテムは該第1のアイテム枠に表示され、該第2の仮想アイテムは該第2のアイテム枠に表示されている。アイテム枠は、仮想アイテムに追従して移動することができる。従って、第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に応答して、端末は、第1の仮想アイテムがドラッグ操作の制御により移動される際に、第1のアイテム枠が第1の仮想アイテムに伴って移動するように表示する。端末は、第1の仮想アイテムの現在の位置及び第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて、第1のアイテム枠と第2のアイテム枠との重なり割合を、第1の仮想アイテムと第2の仮想アイテムとの重なり割合として決定する。
【0065】
例えば、端末は、第1のアイテム枠と第2のアイテム枠との重なり部分の重なり面積を決定し、第2のアイテム枠の総面積に対する重なり面積の割合を該重なり割合として決定してもよい。
【0066】
幾つかの実施例では、端末は、第1の仮想アイテムが第2の仮想アイテムの交換範囲に移動したか否かに基づいて、交換条件が満たされているか否かを決定してもよい。従って、第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、第1の仮想アイテムの現在の位置を決定し、例えば、端末は、第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作の終了に応じて、第1の仮想アイテムの現在の位置を決定する。そして、端末は、第1の仮想アイテムの現在の位置が第2の仮想アイテムの交換範囲にある場合、第1の仮想アイテムを第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、第2の仮想アイテムを第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。該交換範囲は、第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて決定される。好ましくは、該交換範囲は、第2の仮想アイテムの周辺の領域であり、本発明の実施例は、該交換範囲の大きさに限定されない。
【0067】
例えば、
図8は本発明の実施例に係る交換範囲の一例の概略図である。
図8に示すように、該交換範囲は、第2の仮想アイテムの周辺の矩形領域801であり、該矩形領域801には交換プロンプト情報が表示されている。なお、該交換範囲は、円形領域であってもよく、或いは、面積がより広い領域であってもよい。
【0068】
なお、上記のステップ301~ステップ304で説明した仮想アイテムの表示方法をより分かりやすくするために、
図9を参照しながら説明する。
図9は、本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示方法の他の例のフローチャートである。
図9に示すように、該仮想アイテムの表示方法は、以下のステップを含む。ステップ901において、第1の武器バーを長押しする操作に応答する。ステップ902において、長押し期間を満たすか否かを判断し、長押し期間を満たす場合、ステップ903を実行する。ステップ903において、第1の武器バーが浮き上がるように表示し、第2の武器バーに位置交換可能のダイナミックな効果を表示する。ステップ904において、第1の武器バーと第2の武器バーとの重なり面積が所定の数値に達したか否かを判断し、YESの場合、ステップ905を実行し、そうでない場合、ステップ906を実行する。ステップ905において、手を離す操作に応答して、第1の武器バーを第2の武器バーの元の位置に表示し、第2の武器バーを第1の武器バーの元の位置に表示する。ステップ906において、手を離す操作に応答して、第1の武器バーを元の位置に回復する。
【0069】
なお、第2の仮想アイテムが制御されている仮想オブジェクトが装備していない仮想アイテムである場合、即ち、第2の仮想アイテムが制御されている仮想オブジェクトのポーチ内に存在するアイテムである場合、端末は、該第1の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示した後、制御されている仮想オブジェクトが該第2の仮想アイテムを装備するように制御し、該第1の仮想アイテムの装備を解除してもよい。従って、ユーザが制御されている仮想オブジェクトのポーチインターフェースをオンにした後、該第1の仮想アイテムは、未装備の仮想アイテムが所在する領域に表示され、第2の仮想アイテムは、装備済みの仮想アイテムが所在する領域に表示される。
【0070】
なお、上記のステップ301~ステップ304は、本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示方法の好ましい態様であるが、該仮想アイテムの表示方法は、他の態様で実現されてもよい。幾つかの実施例では、第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムは、該仮想シーンにおけるアイテム表示領域に表示されている。アイテム表示領域において第2のトリガ操作が検出された場合、端末は、第1の仮想アイテムを第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。ここで、該第2のトリガ操作は、スライド操作、クリック連打操作又は多指操作を含む。
【0071】
例えば、端末は、アイテム表示領域において左から右へのスライド操作を検出しており、或いは右から左へのスライド操作を検出した場合、第1の仮想アイテムを第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、第2の仮想アイテムを第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。
【0072】
また、例えば、端末は、アイテム表示領域においてダブルクリック操作又はトリプルクリック操作などのクリック連打操作を検出した場合、第1の仮想アイテムを第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。
【0073】
また、例えば、端末は、アイテム表示領域において2本指のクリック操作、2本指のスライド操作、3本指のクリック操作及び3本指のスライド操作などの多指操作を検出した場合、第1の仮想アイテムを第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。
【0074】
幾つかの実施例では、仮想シーンには、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムの位置とを交換するためのアイテム交換ウィジェットがさらに表示されている。アイテム交換ウィジェットに対するトリガ操作に応答して、第1の仮想アイテムを第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、第2の仮想アイテムを第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。なお、ユーザは、該アイテム交換ウィジェットを再度トリガすることによって、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムの位置とを再度交換することができ、即ち、アイテム交換ウィジェットに対する再度のトリガ操作に応答して、端末は、第1の仮想アイテムを第1の仮想アイテムの元の位置に表示し、第2の仮想アイテムを第2の仮想アイテムの元の位置に表示してもよい。
【0075】
本発明の実施例に係る新たな仮想アイテムの表示方法によれば、第1の仮想アイテムに対して第1のトリガ操作を行う際に、第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示することで、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムの位置とを入れ替えることができることを提示することができ、そして、第1の仮想アイテムをドラッグすることで、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムの位置との入れ替えを実現することができ、仮想アイテムをドラッグするだけで位置の入れ替えを実現できるため、操作が簡単で便利であり、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率が高い。
【0076】
図10は、本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示装置の一例のブロック図である。該装置は、上記の仮想アイテムの表示方法のステップを実行するためのものである。
図10に示すように、該装置は、第1の表示モジュール1001、第2の表示モジュール1002、及びアイテム交換モジュール1003を含む。
【0077】
第1の表示モジュール1001は、仮想シーンを表示する。該仮想シーンには、第1の仮想アイテム及び第2の仮想アイテムが表示されている。
【0078】
第2の表示モジュール1002は、該第1の仮想アイテムに対する第1のトリガ操作に応答して、該第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示する。該交換プロンプト情報は、該第2の仮想アイテムが交換可能な状態にあることを示す。
【0079】
アイテム交換モジュール1003は、該第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、該第1の仮想アイテムの現在の位置及び第2の仮想アイテムの現在の位置が交換条件を満たす場合、該第1の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。言い換えれば、アイテム交換モジュール1003は、該第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、該第1の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムとの交換条件を満たす位置までドラッグした場合、該第1の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。
【0080】
幾つかの実施例では、
図11は、本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示装置の他の例のブロック図である。
図11に示すように、アイテム交換モジュール1003は、以下の各部を含む。
【0081】
決定部10031は、該第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作が終了したことに応じて、該第1の仮想アイテムの現在の位置及び該第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて、該第1の仮想アイテムと該第2の仮想アイテムとの重なり割合を決定する。言い換えれば、決定部10031は、該ドラッグ操作により決定された該第1の仮想アイテムの現在の位置及び該第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて、第1の仮想アイテムと第2の仮想アイテムとの重なり割合を決定する。
【0082】
交換部10032は、該重なり割合が割合閾値よりも大きい場合、該第1の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。
【0083】
幾つかの実施例では、該第1の仮想アイテムは第1のアイテム枠に表示され、該第2の仮想アイテムは第2のアイテム枠に表示されている。
図11に示すように、該装置は、以下のモジュールをさらに含む。
【0084】
第3の表示モジュール1004は、該第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に応答して、該第1の仮想アイテムが該ドラッグ操作の制御により移動される際に、該第1のアイテム枠が該第1の仮想アイテムに伴って移動するように表示する。
【0085】
決定部10031は、該第1の仮想アイテムの現在の位置及び該第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて、該第1のアイテム枠と該第2のアイテム枠との重なり割合を、該第1の仮想アイテムと該第2の仮想アイテムとの重なり割合として決定する。
【0086】
幾つかの実施例では、交換部10032は、該重なり割合が該割合閾値以下である場合、該第1の仮想アイテムをドラッグ前の元の位置に回復する。
【0087】
幾つかの実施例では、
図11に示すように、アイテム交換モジュール1003は、以下の各部を含む。
【0088】
決定部10031は、該第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作が終了したことに応じて、該第1の仮想アイテムの現在の位置を決定する。言い換えれば、決定部10031は、該第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に基づいて、該第1の仮想アイテムの現在の位置を決定する。
【0089】
交換部10032は、該第1の仮想アイテムの現在の位置が該第2の仮想アイテムの交換範囲にある場合、該第1の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。該交換範囲は、該第2の仮想アイテムの現在の位置に基づいて決定される。
【0090】
幾つかの実施例では、第2の表示モジュール1002は、該第1の仮想アイテムに対する第1のトリガ操作に応答して、構成情報を取得する。該構成情報は、該第1の仮想アイテムに関連付けられた該第2の仮想アイテムを示す。第2の表示モジュール1002は、該構成情報に基づいて、該第2の仮想アイテムに該交換プロンプト情報を表示する。
【0091】
幾つかの実施例では、
図11に示すように、該装置は、第4の表示モジュール1005をさらに含む。第4の表示モジュール1005は、該第1の仮想アイテムに対するドラッグ操作に応答して、プレースホルダ枠を表示する。該プレースホルダ枠は、該第1の仮想アイテムの元の位置を示す。
【0092】
幾つかの実施例では、該第1の仮想アイテム及び該第2の仮想アイテムは、該仮想シーンにおけるアイテム表示領域に表示されている。アイテム交換モジュール1003は、該アイテム表示領域において第2のトリガ操作が検出された場合、該第1の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。
【0093】
幾つかの実施例では、該第2のトリガ操作は、スライド操作、クリック連打操作又は多指操作を含む。
【0094】
幾つかの実施例では、該仮想シーンには、該第1の仮想アイテムの位置と該第2の仮想アイテムの位置とを交換するためのアイテム交換ウィジェットがさらに表示されている。アイテム交換モジュール1003は、該アイテム交換ウィジェットに対するトリガ操作に応答して、該第1の仮想アイテムを該第2の仮想アイテムの元の位置に表示し、該第2の仮想アイテムを該第1の仮想アイテムの元の位置に表示する。
【0095】
本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示装置によれば、第1の仮想アイテムに対して第1のトリガ操作を行う際に、第2の仮想アイテムに交換プロンプト情報を表示することで、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムの位置とを入れ替えることができることを提示することができ、そして、第1の仮想アイテムをドラッグすることで、第1の仮想アイテムの位置と第2の仮想アイテムの位置との入れ替えを実現することができ、仮想アイテムをドラッグするだけで位置の入れ替えを実現できるため、操作が簡単で便利であり、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率が高い。
【0096】
なお、上記の実施例に係る仮想アイテムの表示装置による仮想アイテムの表示について、上記の各機能ブロックの区分を例示して説明したが、実際の応用では、必要に応じて上記の機能は異なる機能ブロックにより実行され、即ち、上述した機能の全部又は一部を完成するように、装置の内部構成を異なる機能ブロックに区分する。また、上記の実施例に係る仮想アイテムの表示装置は、仮想アイテムの表示方法の実施例と同一の概念に属するものであり、その具体的な実現方法について、方法の実施例の詳細を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0097】
図12は、本発明の実施例に係る端末1200の一例の構成のブロック図である。好ましくは、該端末1200は、例えばスマートフォン、タブレットコンピュータ、MP3(Moving Picture Experts Group Audio Layer III:ムービングピクチャーエキスパートグループオーディオレイヤーIII)プレーヤ、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV:ムービングピクチャーエキスパートグループオーディオレイヤーIV)プレーヤ、ノートブックコンピュータ又はデスクトップコンピュータなどの携帯型移動端末であってもよい。端末1200は、ユーザ装置、携帯型端末、ラップトップ型端末、デスクトップ型端末などの他の名称とも称される。
【0098】
一般に、端末1200は、プロセッサ1201及びメモリ1202を含む。
【0099】
プロセッサ1201は、4コアプロセッサ、8コアプロセッサなどのような1つ又は複数の処理コアを含んでもよい。プロセッサ1201は、DSP(Digital Signal Processing:デジタル信号処理)、FPGA(Field Programmable Gate Array:フィールドプログラマブルゲートアレイ)、及びPLA(Programmable Logic Array:プログラマブルロジックアレイ)の少なくとも1つのハードウェア形式で実現されてもよい。好ましくは、プロセッサ1201は、メインプロセッサ及びコプロセッサを含んでもよい。メインプロセッサは、アウェイク状態でデータを処理するために使用されるプロセッサであり、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)とも称される。コプロセッサは、スタンバイ状態でデータを処理するために使用される低電力プロセッサである。幾つかの実施例では、プロセッサ1201は、GPU(Graphics Processing Unit:グラフィックスプロセッシングユニット)と統合されてもよく、GPUは、ディスプレイに表示される必要がある内容をレンダリング及び描画するために使用される。幾つかの実施例では、プロセッサ1201は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)プロセッサをさらに含んでもよく、該AIプロセッサは、機械学習に関連する計算操作を処理するために使用される。
【0100】
メモリ1202は、1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含んでもよく、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、非一時的であってもよい。メモリ1202は、高速ランダムアクセスメモリ及び不揮発性メモリ、例えば、1つ又は複数の磁気ディスク記憶装置やフラッシュメモリ記憶装置をさらに含んでもよい。幾つかの実施例では、メモリ1202における非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶され、該少なくとも1つのコンピュータプログラムは、本発明の実施例に係る仮想アイテムの表示方法を実現するように、プロセッサ1201により実行されるために使用される。
【0101】
幾つかの実施例では、端末1200は、好ましくは、周辺機器インターフェース1203及び少なくとも1つの周辺機器をさらに含んでもよい。プロセッサ1201、メモリ1202及び周辺機器インターフェース1203は、バス又は信号線を介して接続される。各周辺機器は、バス、信号線又は回路基板を介して周辺機器インターフェース1203に接続される。好ましくは、周辺機器は、ディスプレイ1205を含む。
【0102】
周辺機器インターフェース1203は、I/O(Input/Output:入力/出力)に関連する少なくとも1つの周辺機器をプロセッサ1201及びメモリ1202に接続するために使用することができる。幾つかの実施例では、プロセッサ1201、メモリ1202及び周辺機器インターフェース1203は、同一のチップ又は回路基板に統合される。幾つかの他の実施例では、プロセッサ1201、メモリ1202及び周辺機器インターフェース1203のうちの任意の1つ又は2つは、別個のチップ又は回路基板に実装され、本実施例はこれに限定されない。
【0103】
ディスプレイ1205は、UI(User Interface:ユーザインターフェース)を表示するために使用される。該UIは、グラフィックス、テキスト、アイコン、ビデオ、及びこれらの任意の組み合わせを含む。ディスプレイ1205がタッチディスプレイである場合、ディスプレイ1205は、ディスプレイ1205の表面又は表面の上のタッチ信号を収集する能力をさらに有する。該タッチ信号は、プロセッサ1201に制御信号として入力されて処理される。この場合、ディスプレイ1205は、仮想ボタン及び/又は仮想キーボード、即ち、ソフトボタン及び/又はソフトキーボードをさらに提供するために使用される。幾つかの実施例では、ディスプレイ1205は、端末1200の前面パネルに配置される1つのディスプレイである。別の実施例では、ディスプレイ1205は、端末1200の異なる表面にそれぞれ配置された少なくとも2つのディスプレイであり、或いは折り畳むように設計される。別の実施例では、ディスプレイ1205は、端末1200の湾曲面又は折り畳み面上に配置されるフレキシブルディスプレイである。さらに、ディスプレイ1205は、矩形ではない不規則な図形、即ち、異形スクリーンとして構成されてもよい。ディスプレイ1205は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)、OLED(Organic Light-Emitting Diode:有機発光ダイオード)などの材質で製造される。
【0104】
幾つかの実施例では、端末1200は、1つ又は複数のセンサ1210をさらに含む。1つ又は複数のセンサ1210は、加速度センサ1211、ジャイロスコープセンサ1212、圧力センサ1213を含むが、これらに限定されない。
【0105】
加速度センサ1211は、端末1200により構築された座標系の3つの座標軸における加速度の大きさを検出する。例えば、加速度センサ1211は、3つの座標軸における重力加速度の成分を検出するために使用される。プロセッサ1201は、加速度センサ1211により収集された重力加速度信号に基づいて、ディスプレイ1205を制御して、横方向ビュー又は縦方向ビューでユーザインターフェースの表示を行う。加速度センサ1211は、ゲーム又はユーザの動きデータを収集するためにも使用される。
【0106】
ジャイロスコープセンサ1212は、端末1200の本体方向及び回転角度を検出するためのものであり、ジャイロスコープセンサ1212は、加速度センサ1211と協働して、端末1200に対するユーザの3D動作を取得する。プロセッサ1201は、ジャイロスコープセンサ1212により収集されたデータに基づいて、動作センシング(例えばユーザの傾きに応じてUIを変更する)、撮影時の画像の安定化、ゲーム制御、及び慣性ナビゲーションなどの機能を実現する。
【0107】
圧力センサ1213は、端末1200のサイドフレーム及び/又はディスプレイ1205の下層に配置される。端末1200のサイドフレームに圧力センサ1213が設けられている場合、端末1200に対するユーザの把持信号を検出し、圧力センサ1213により取得された把持信号に基づいて、プロセッサ1201により左右の手の認識又はショートカット操作を行う。圧力センサ1213がディスプレイ1205の下層に配置されている場合、プロセッサ1201は、ユーザによるディスプレイ1205への圧力に応じて動作し、UIインターフェースにおける操作性ウィジェットを制御する。操作性ウィジェットは、ボタンウィジェット、スクロールバーウィジェット、アイコンウィジェット、メニューウィジェットのうちの少なくとも1種を含む。
【0108】
当業者であれば、端末1200の構造は、
図12に示す構造に限定されず、図示されているものよりも多い又は少ない構成要素を含み、或いは幾つかの構成要素を組み合わせ、或いは異なる構成要素の配置を採用することを理解するであろう。
【0109】
また、本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶されている。該少なくとも1つのコンピュータプログラムは、上記の実施例の仮想アイテムの表示方法における端末が行う動作を実現するように、端末のプロセッサによりロードされて実行される。例えば、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、光ディスク読み出し専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory:CD-ROM)、磁気テープ、フレキシブルディスク、光データ記憶装置などである。
【0110】
幾つかの実施例では、本発明の実施例に係るコンピュータプログラムは、1つの端末で実行され、或いは1つの場所に配置された複数の端末で実行され、或いは複数の場所に配置され、且つ通信ネットワークを介して相互に接続された複数の端末で実行される。複数の場所に配置され、且つ通信ネットワークを介して相互に接続された複数の端末は、ブロックチェーンシステムを構成する。
【0111】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。端末のプロセッサは、該端末に上記の様々な好ましい実施例に係る仮想アイテムの表示方法を実行させるように、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体から該コンピュータプログラムコードを読み取り、該コンピュータプログラムコードを実行する。
【0112】
当業者であれば、上記の実施例を実現するステップの全部又は一部が、ハードウェアにより実行され、或いはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムの指示により関連するハードウェアにより実行されることを理解するであろう。
【0113】
以上は、単に本発明の例示的な実施例を説明し、本発明を制限するものではない。本発明の主旨及び原則の範囲内で行われる変更、均等的な置換、改良などは、本発明の保護範囲内に含まれる。