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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】キャパシタ部品
(51)【国際特許分類】
   H01G 4/30 20060101AFI20240903BHJP
【FI】
H01G4/30 201N
H01G4/30 512
H01G4/30 516
H01G4/30 513
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2021168975
(22)【出願日】2021-10-14
(62)【分割の表示】P 2020070607の分割
【原出願日】2020-04-09
(65)【公開番号】P2022003703
(43)【公開日】2022-01-11
【審査請求日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】10-2019-0081332
(32)【優先日】2019-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー、ジョン ホ
(72)【発明者】
【氏名】パク、ヨン
(72)【発明者】
【氏名】シン、ウー チュル
(72)【発明者】
【氏名】ホン、キ ピョ
【審査官】多田 幸司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0172643(US,A1)
【文献】特開2018-110212(JP,A)
【文献】特開2002-015940(JP,A)
【文献】特開2006-278556(JP,A)
【文献】特開2012-028593(JP,A)
【文献】特開2019-106443(JP,A)
【文献】特開2020-035788(JP,A)
【文献】特開2020-068374(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 4/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体層、互いに対向する第1及び第2内部電極が第1方向に積層された積層部、及び
前記積層部の第1方向と垂直な第2方向の両面にそれぞれ配置される第1及び第2マージン部を含む本体と、
前記第1及び第2内部電極とそれぞれ電気的に連結され、前記本体の第3方向の両面に配置される第1及び第2外部電極と、を含み、
前記第1及び第2マージン部は2層以上の各層に複数の金属パターンを含み、
前記2層以上の前記複数の金属パターンは、トレンドラインが並んで配置され、
隣接する2層のうちの一層における各金属パターンは、隣接する2層のうちの他の層の金属パターン間の間隙に対応して配置され、
前記金属パターンは、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、スズ(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、またはこれらの合金を含む、キャパシタ部品。
【請求項2】
前記第1及び第2マージン部の平均幅は20μm以下である、請求項1に記載のキャパシタ部品。
【請求項3】
前記第1及び第2マージン部に含まれる金属パターンの平均幅は5μm以下である、請求項1に記載のキャパシタ部品。
【請求項4】
前記第1及び第2マージン部の平均幅は20μm以下であり、前記第1及び第2マージン部に含まれる金属パターンの平均幅は5μm以下である、請求項1に記載のキャパシタ部品。
【請求項5】
前記金属パターンはセラミック材料を含む、請求項1に記載のキャパシタ部品。
【請求項6】
誘電体層、互いに対向する第1及び第2内部電極が第1方向に積層された積層部、及び前記積層部の第1方向と垂直な第2方向の両面にそれぞれ配置される第1及び第2マージン部を含む本体と、
前記第1及び前記第2内部電極にそれぞれ連結される第1及び第2連結部と、
前記第1及び第2内部電極とそれぞれ電気的に連結され、前記本体の第3方向の両面において前記第1及び第2連結部の上にそれぞれ配置される第1及び第2外部電極と、を含み、
前記第1及び第2マージン部は2層以上の各層に複数の補強パターンを含み、
前記2層以上の前記複数の補強パターンは、トレンドラインが並んで配置され、
隣接する2層のうちの一層における各補強パターンは、隣接する2層のうちの他の層の補強パターン間の間隙に対応して配置され、
前記第1及び前記第2連結部のそれぞれは、前記積層部上に配置されて前記第1または第2内部電極と電気的に連結される金属層と、前記金属層の上に配置されるセラミック層とを含む、キャパシタ部品。
【請求項7】
誘電体層、互いに対向する第1及び第2内部電極が第1方向に積層された積層部、及び前記積層部の第1方向と垂直な第2方向の両面にそれぞれ配置される第1及び第2マージン部を含む本体と、
前記第1及び前記第2内部電極にそれぞれ連結される第1及び第2連結部と、
前記第1及び第2内部電極とそれぞれ電気的に連結され、前記本体の第3方向の両面において前記第1及び第2連結部の上にそれぞれ配置される第1及び第2外部電極と、を含み、
前記第1及び第2マージン部は2層以上の各層に複数の金属パターンを含み、
前記2層以上の前記複数の金属パターンは、トレンドラインが並んで配置され、
隣接する2層のうちの一層における各金属パターンは、隣接する2層のうちの他の層の金属パターン間の間隙に対応して配置され、
前記第1及び前記第2連結部のそれぞれは、前記積層部上に配置されて前記第1または第2内部電極と電気的に連結される金属層と、前記金属層の上に配置されるセラミック層とを含む、キャパシタ部品。
【請求項8】
前記第1及び第2マージン部の平均幅は20μm以下である、請求項またはに記載のキャパシタ部品。
【請求項9】
前記第1及び第2マージン部に含まれる補強パターンの平均幅は5μm以下である、請求項に記載のキャパシタ部品。
【請求項10】
前記第1及び第2マージン部に含まれる金属パターンの平均幅は5μm以下である、請求項に記載のキャパシタ部品。
【請求項11】
前記補強パターンの引張強度は誘電体層の引張強度の1.1倍以上である、請求項に記載のキャパシタ部品。
【請求項12】
前記金属パターンの引張強度は誘電体層の引張強度の1.1倍以上である、請求項に記載のキャパシタ部品。
【請求項13】
前記補強パターンは金属を含む、請求項に記載のキャパシタ部品。
【請求項14】
前記補強パターンは、セラミックシート上に金属パターンが印刷されたものである、請求項13に記載のキャパシタ部品。
【請求項15】
前記補強パターンはセラミック材料を含む、請求項に記載のキャパシタ部品。
【請求項16】
誘電体層、互いに対向する第1及び第2内部電極が第1方向に積層された積層部と、
前記第1及び前記第2内部電極にそれぞれ連結される第1及び第2連結部と、
前記第1及び第2連結部の上にそれぞれ配置され、前記第1及び第2内部電極とそれぞれ電気的に連結される第1及び第2外部電極と、を含み、
前記積層部は、前記誘電体層を間に挟んで互いに対向するように配置される前記第1及び第2内部電極を含むことで容量が形成される容量形成部と、前記容量形成部の上部及び下部に形成される第1及び第2カバー部と、を含み、
前記第1及び第2カバー部は2層以上の各層に複数の補強パターンを含み、
前記2層以上の前記複数の補強パターンは、トレンドラインが並んで配置され、
隣接する2層のうちの一層における各補強パターンは、隣接する2層のうちの他の層の補強パターン間の間隙に対応して配置され、
前記第1及び前記第2連結部のそれぞれは、前記積層部上に配置されて前記第1または第2内部電極と電気的に連結される金属層と、前記金属層の上に配置されるセラミック層とを含む、キャパシタ部品。
【請求項17】
誘電体層、互いに対向する第1及び第2内部電極が第1方向に積層された積層部と、
前記第1及び前記第2内部電極にそれぞれ連結される第1及び第2連結部と、
前記第1及び第2連結部の上にそれぞれ配置され、前記第1及び第2内部電極とそれぞれ電気的に連結される第1及び第2外部電極と、を含み、
前記積層部は、前記誘電体層を間に挟んで互いに対向するように配置される前記第1及び第2内部電極を含むことで容量が形成される容量形成部と、前記容量形成部の上部及び下部に形成される第1及び第2カバー部と、を含み、
前記第1及び第2カバー部は2層以上の各層に複数の金属パターンを含み、
前記2層以上の前記複数の金属パターンは、トレンドラインが並んで配置され、
隣接する2層のうちの一層における各金属パターンは、隣接する2層のうちの他の層の金属パターン間の間隙に対応して配置され、
前記第1及び前記第2連結部のそれぞれは、前記積層部上に配置されて前記第1または第2内部電極と電気的に連結される金属層と、前記金属層の上に配置されるセラミック層とを含む、キャパシタ部品。
【請求項18】
前記補強パターンの引張強度は誘電体層の引張強度の1.1倍以上である、請求項16に記載のキャパシタ部品。
【請求項19】
前記金属パターンの引張強度は誘電体層の引張強度の1.1倍以上である、請求項17に記載のキャパシタ部品。
【請求項20】
前記補強パターンは金属またはセラミック材料を含む、請求項16に記載のキャパシタ部品。
【請求項21】
前記第1及び第2内部電極の平均厚さは0.4μm以下である、請求項から20のいずれか一項に記載のキャパシタ部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャパシタ部品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
キャパシタ部品のうち積層セラミックキャパシタ(MLCC:Multi-Layered Ceramic Capacitor)は、小型でありながらも高容量が保障され、実装が容易であるという利点を有する。
【0003】
最近、セラミック電子部品、特に積層型キャパシタが超高容量化している。容量を確保するためには、有効マージン、カバー及び電極端子などの厚さを減少させざるを得ない。しかし、上記のような構造的変更には、耐湿信頼性を低下させるという問題がある。
【0004】
しかし、積層セラミックキャパシタは、厚さが薄いと容量が減少するため、一般的に横/縦の長さを増やす方法を用いて容量を維持する。この場合、キャパシタは長さに対して薄い厚さを有するようになり、熱荷重などの外部の応力が作用する場合には、チップにクラックが発生しやすくなるという問題がある。
【0005】
特に、垂直実装型キャパシタの場合、外部電極の末端部に位置するセラミック部に引張応力が集中し、キャパシタのカバーまたはマージン部にクラックが発生するという問題がある。
【0006】
したがって、厚さが薄い積層セラミックキャパシタの商業適用のためには、上記厚さが薄い積層セラミックキャパシタに加わる応力を緩和させるとともに、クラックを防止することができる積層セラミックキャパシタの構造を提供することで、構造的信頼性を向上させる必要が提起されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一目的は、クラックの発生を防止することができるキャパシタ部品を提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、機械的強度を向上させることで耐湿信頼性を向上させることができるキャパシタ部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態は、 本発明の一実施形態は、誘電体層、互いに対向する第1及び第2内部電極が第1方向に積層された積層部、及び積層部の第1方向と垂直な第2方向の両面にそれぞれ配置される第1及び第2マージン部を含む本体と、第1及び第2内部電極とそれぞれ電気的に連結され、本体の第3方向の両面に配置される第1及び第2外部電極と、を含み、第1及び第2マージン部は内部に金属パターンを含み、金属パターンは、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、スズ(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、またはこれらの合金を含む、キャパシタ部品を提供することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一実施形態によると、マージン部に補強パターンを適用することで、クラックの発生を防止することができる。
【0011】
本発明の他の実施形態によると、1つ以上の補強パターンを有するマージン部及び/またはカバー部を含むことにより、機械的強度を向上させることで耐湿信頼性を向上させることができる。
【0012】
但し、本発明の多様であり有意義な利点及び効果は、上述の内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程で、より容易に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態によるキャパシタ部品を概略的に示す斜視図である。
図2図1の本体を概略的に示す斜視図である。
図3図1のI-I'線に沿った断面図である。
図4a図1のX及びY方向の断面図であり、第1内部電極の断面を観察した図である。
図4b図1のX及びY方向の断面図であり、第2内部電極の断面を観察した図である。
図5】本発明の一実施形態による補強パターンの一例を示す図である。
図6】本発明の一実施形態による補強パターンの他の一例を示す図である。
図7】本発明の一実施形態によるキャパシタ部品の断面図である。
図8】本発明の一実施形態によるキャパシタ部品の本体にマージン部を結合する工程を示す図である。
図9】本発明の他のの実施形態によるキャパシタ部品を概略的に示す図である。
図10】本発明の他のの実施形態によるキャパシタ部品を概略的に示す図である。
図11】本発明の他のの実施形態によるキャパシタ部品を概略的に示す図である。
図12】本発明の他のの実施形態によるキャパシタ部品を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示(又は強調表示や簡略化表示)がされることがあり、図面上の同一の符号で示される要素は同一の要素である。
【0015】
そして、本発明を明確に説明するために、図面において説明と関係ない部分は省略し、複数の層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示し、同一思想の範囲内において機能が同一の構成要素に対しては、同一の参照符号を用いて説明する。さらに、明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外する意味ではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0016】
図面において、X方向は、第1方向、L方向または長さ方向、Y方向は、第2方向、W方向または幅方向、Z方向は、第3方向、T方向または厚さ方向と定義することができる。
【0017】
以下、図1図7を参照して、本発明の一実施形態による積層セラミックキャパシタについて詳細に説明する。
【0018】
本発明のキャパシタ部品10は、誘電体層111、互いに対向する第1及び第2内部電極121、122が第1方向(Z方向)に積層された積層部110、及び上記積層部110の上記第1方向(Z方向)と垂直な第2方向(X方向)の両面に第1及び第2マージン部131、132を含む本体と、上記第1及び第2内部電極121、122とそれぞれ電気的に連結され、上記本体の第3方向の両面に配置される第1及び第2外部電極151、152と、を含み、上記第1及び第2マージン部131、132は内部に補強パターンを含むことができる。
【0019】
本発明の一実施形態において、本体は、積層部110と、第1及び第2マージン部131、132と、を含むことができる。
【0020】
上記本体の具体的な形状は特に制限されないが、図示のように、本体は、六面体状やそれと類似の形状からなることができる。焼成過程で本体に含まれているセラミック粉末の収縮により、本体は、完全な直線を有する六面体状ではないが、実質的に六面体状を有することができる。本体は、厚さ方向(Z方向)に互いに対向する第1及び第2面1、2、第1及び第2面1、2と連結され、長さ方向(X方向)に互いに対向する第3及び第4面3、4、第1及び第2面1、2と連結され、且つ第3及び第4面3、4と連結され、幅方向(Y方向)に互いに対向する第5及び第6面5、6を有することができる。
【0021】
一例において、積層部110は、誘電体層111と内部電極121、122が第1方向に交互に積層されることができる。積層部110を形成する複数の誘電体層111は、焼成された状態であって、隣接する誘電体層111の間の境界は、走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を利用せずには確認し難いほど一体化することができる。
【0022】
本発明の一実施形態によると、上記誘電体層111を形成する原料は、十分な静電容量を得ることができる限り、特に制限されない。例えば、チタン酸バリウム系材料、鉛複合ペロブスカイト系材料またはチタン酸ストロンチウム系材料などを用いることができる。
【0023】
また、上記誘電体層111を形成する材料は、チタン酸バリウム(BaTiO)などのパウダーに、本発明の目的に応じて、様々なセラミック添加剤、有機溶剤、可塑剤、結合剤、分散剤などが添加されることができる。
【0024】
上記積層部は、誘電体層111に第1内部電極121が印刷されたセラミックグリーンシートと、誘電体層111に第2内部電極122が印刷されたセラミックグリーンシートとを厚さ方向(Z方向)に交互に積層して形成することができる。
【0025】
本発明の一例において、複数の内部電極121、122は、誘電体層111を間に挟んで互いに対向するように配置されることができる。内部電極121、122は、誘電体層111を間に挟んで互いに対向するように交互に配置される第1及び第2内部電極121、122を含むことができる。
【0026】
上記第1内部電極121は、上記積層部110の上記第2方向(X方向)の一面に露出することができ、上記第2方向(X方向)の一面に露出する部分が第1外部電極151と連結されることができる。上記第2内部電極122は、上記積層部110の上記第2方向(X方向)の他面に露出することができ、上記第2方向(X方向)の他面に露出する部分が第2外部電極152と連結されることができる。第1及び第2内部電極121、122は、中間に配置された誘電体層111によって互いに電気的に分離されることができる。
【0027】
第1及び第2内部電極121、122を形成する材料は、特に制限されず、例えば、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、スズ(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)、及びこれらの合金のうち一つ以上の物質を含む導電性ペーストを用いて形成されることができる。上記導電性ペーストの印刷方法は、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法などを用いることができるが、本発明はこれに限定されない。
【0028】
上記第1及び第2内部電極の平均厚さは0.4μm以下であることができる。上記内部電極の平均厚さは、焼成された内部電極の互いに異なる5ヶ所の位置で測定された値の平均であることができる。上記第1及び第2内部電極の平均厚さの下限は、特に制限されるものではないが、例えば、0.01μm以上であることができる。
【0029】
本発明の他の実施形態によると、上記第1及び第2方向の断面における本体100の端は、ラウンド状を有することができる。上記ラウンド状により、外部電極151、152を薄く形成しながらも、厚さを均一に形成することができる。
【0030】
本発明によるキャパシタ部品は、積層部110の第3方向の両面に第1及び第2マージン部131、132を配置することにより、内部電極を保護することができる。また、第1及び第2マージン部131、132を別に形成するため、内部電極の配置ずれなどの製造誤差を考慮する必要がない。
【0031】
本発明の一実施形態において、第1及び第2マージン部131、132は、上記積層部の上記第1及び第2方向と垂直な第3方向(Y方向)の両面(第5面及び第6面)にそれぞれ配置されることができる。また、第1及び第2マージン部131、132は、内部に補強パターンを含むことができる。マージン部の内部に補強パターンが含まれるとは、補強パターンの末端のうち少なくとも一つ以上の末端がマージン部の内部に位置することを意味することができ、補強パターンの末端のうち少なくとも一つ以上の末端が外部に露出しないことを意味することができる。また、補強パターンのすべての末端がマージン部の内部に位置する場合、上記補強パターンは、マージン部の外部に露出しない構造であることができる。
【0032】
以下、図面を基準に、第1マージン部131及び/または第2マージン部132の構造についてともに説明する。上記第1マージン部131及び/または第2マージン部132に関連する符号は混用して用いることができる。
【0033】
上記補強パターンは、上記マージン部と区別される層であってもよく、マージン部の内部に所定の厚さを有しながら配置されることができる。かかる補強パターンがマージン部の内部に含まれるようにすることにより、キャパシタ部品のクラックを防止することができる。
【0034】
かかる補償パターンは、様々な形状を有することができる。図5はマージン部の内部に配置される補償パターンの概略的な形状を示す模式図である。図5を参照すると、補償パターンは、長方形の形状262であってもよく、平行四辺形の形状362であってもよく、クランプ形状462またはジグザグ形状562であってもよい。図5は4種類の補償パターンの形状を例に挙げているが、本発明の補償パターンの形状は、これに制限されるものではなく、キャパシタ部品に加わる応力の方向などを考慮して適切に選択することができる。
【0035】
本発明の一例において、補強パターンは、マージン部と異なる引張強度を有することができる。本明細書において、「引張強度」とは、対象体に対して、180°の角度で引張力を加えたとき、対象体が破壊または破断される時点における応力を意味することができる。
【0036】
上記補強パターンの引張強度は、例えば、誘電体層の引張強度の1.1倍以上であることができるが、これに制限されるものではない。上記パターンの引張強度は、誘電体層の引張強度の1.10倍以上、1.12倍以上、1.14倍以上、1.16倍以上、1.18倍以上、または1.20倍以上であってもよく、上限は特に制限されるものではないが、例えば、100倍以下であることができる。補強パターンが上述した範囲の引張強度を有する場合には、外部の応力を緩和させることができ、キャパシタ部品に伝達される応力を低減させることができる。
【0037】
本発明の一実施形態において、補強パターンは金属を含むことができる。上記金属は、上述した範囲の引張強度を満たすことができるものであれば、特に制限されるものではないが、例えば、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、スズ(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、またはこれらの合金を含むことができる。また、本発明の一例において、上記金属は、内部電極に含まれる金属と同一の成分を含むことができる。
【0038】
補強パターンが金属を含む場合、上記補強パターンは金属層であることができる。かかる金属層は、例えば、セラミックグリーンシート上に金属膜を直接付着し、上記金属膜上に再びセラミックグリーンシートを付着して形成するか、または金属を含むペーストを用いてセラミックグリーンシート上に金属パターンを塗布し、上記ペースト上にセラミックグリーンシートを付着した後、これを焼成することにより形成することができる。補強パターンが金属層である場合には、安価なコストで高引張強度を確保することができる。
【0039】
本発明の他の実施形態において、補強パターンは、セラミック材料を含むことができる。上記セラミック材料は、焼成後の引張強度が上述した範囲を満たすことができるものであれば特に制限されない。例えば、上記セラミック材料は、誘電体層に含まれるセラミック材料を含むか、または誘電体層と同一の成分のセラミック材料を使用し、且つ詳細成分の含有量の割合を調節することで引張強度を調節したものであってもよい。
【0040】
補強パターンがセラミック材料を含む場合、補強パターンは、セラミック層であることができる。かかるセラミック層は、セラミックグリーンシート上に補強パターンを形成するセラミック材料でセラミックパターンを印刷し、上記セラミック材料上にセラミックグリーンシートを付着して形成することができる。補強パターンをセラミック材料で形成する場合には、焼成時の収縮開始温度を本体と一致するように調節することができる。
【0041】
一例において、補強パターンの平均幅は5μm以下であることができる。上記補強パターンの幅とは、マージン部の内部に含まれる補強パターンのY方向(第3方向)の厚さまたは長さを意味することができる。上記補強パターンの平均幅は、焼成されたマージン部の互いに異なる5ヶ所の断面で測定された幅の平均であることができる。
【0042】
上記補強パターンの平均幅は、5μm以下、4μm以下、3μm以下、または2μm以下でってもよく、下限は特に制限されるものではないが、例えば、0.01μm以上であることができる。補強パターンの幅が上記範囲を満たす場合には、キャパシタ部品のサイズに大きな影響を与えることなく、効果的に部品の強度を向上させることができる。
【0043】
本発明の一実施形態において、マージン部に含まれる補強パターンは2層以上であることができる。マージン部が補強パターンを2層以上含むとは、マージン部の内部に幅方向(Y方向)に互いに離隔して配置された補強パターンが2つ以上であることを意味することができる。図6は補強パターンを2層以上含むマージン部を示すことを例示した図である。図6を参照すると、マージン部631、731の内部に補強パターン662、762が互いに厚さ方向に離隔して配置されることができる。上記図6では、2層の補強パターンが配置された構造を例に挙げているが、補強パターンは、3層以上、4層以上、または5層以上配置されてもよく、例えば、50層以下で配置されることができる。
【0044】
本発明の一実施形態において、2層以上の補強パターンにはトレンドラインが並んで配置されることができる。本明細書において、「トレンドライン」とは、補強パターンの長さ、幅、及び厚さのうち最も大きい値を有する方向に対して、上記方向のいずれか一方の末端の一点から他方の末端の地点までの線を意味することができる。トレンドラインが並んで配置されるとは、2つ以上のトレンドラインがなす角度が90°未満であることを意味することができる。また、2つ以上のトレンドラインがなす角度が0°である場合、上記トレンドラインは平行に配置されることを意味することができる。
【0045】
本発明の他の実施形態において、2層以上の補強パターンは、トレンドラインが交差するように配置されることができる。トレンドラインが交差するように配置されるとは、2つ以上のトレンドラインがなす角度が90°以上であることを意味することができる。また、2つ以上のトレンドラインがなす角度が90°である場合、上記トレンドラインは互いに直交するように配置されることを意味することができる。
【0046】
一例において、2層以上の補強パターンは、トレンドラインが並んで配置される領域、及び交差する領域をともに含むことができる。この場合、トレンドラインが並んで配置される領域、及び交差する領域は、互いに異なる層に位置することができ、長さ方向、厚さ方向、及び幅方向に対して互いに離隔して配置されることができる。
【0047】
他の例において、2層以上の補強パターンは、上述した金属層を含む補強パターン、及びセラミック層を含む補強パターンをともに含むことができる。この場合、上述した金属層を含む補強パターンと、セラミック層を含む補強パターンとが交互に積層されるか、または上述した金属層を含む補強パターン、及びセラミック層を含む補強パターンがそれぞれ同一の種類ずつ積層されることができるが、これに制限されるものではない。
【0048】
第1及び第2マージン部131、132は、絶縁物質からなることができ、チタン酸バリウムなどのセラミック材料からなることができる。この場合、第1及び第2マージン部131、132は、誘電体層111に含まれるものと同一のセラミック材料を含むか、または誘電体層111と同一の物質からなることができる。
【0049】
本発明の一例において、第1及び第2マージン部は平均幅が20μm以下であることができる。上記マージン部の平均幅は、焼成されたマージン部の互いに異なる5ヶ所の断面で測定された厚さの平均であることができる。
【0050】
上記マージン部の平均幅は、例えば、20μm以下、19μm以下、18μm以下、17μm以下、16μm以下、または15μm以下であってもよく、下限は特に制限されるものではないが、5μm以上または6μm以上であることができる。
【0051】
ここで、マージン部の幅とは、第1及び第2マージン部131、132の第3方向(Y方向)の長さを意味することができる。
【0052】
第1及び第2マージン部131、132を形成する方法は、特に制限されず、上述した補強パターンを含む誘電体シートを積層部の第3方向の両面に付着して形成することができる。
【0053】
また、第1及び第2マージン部131、132は、転写工法を用いることで、補強パターンを含む誘電体シートを転写することによって形成されることもできる。この場合、第1及び第2マージン部131、132は、均一な厚さを有することができる。第1及び第2マージン部131、132の厚さをそれぞれWmと定義するとき、Wmの最大値に対する最小値の割合は、0.9~1.0であることができる。
【0054】
従来では、誘電体層の面積を内部電極の面積よりも大きく形成して、内部電極のうち外部電極と連結される部分を除いた残りの周り部分にマージン領域を形成した。しかし、この場合、数十~数百層の誘電体層を積層すると、誘電体層が段差を埋めるために延伸し、内部電極もともに曲がる。内部電極が曲がると、該当部分における耐電圧特性(BDV;Breakdown Voltage)が低下するという問題が発生する。
【0055】
したがって、本発明の一実施形態によるキャパシタ部品は、積層部110の第3方向の両面にマージン領域を除去し、マージン部を付着することで、内部電極による段差の発生を防止するとともに、内部電極が曲がることを防止して耐電圧特性が低下する問題を予防することにより、キャパシタ部品の信頼性を向上させることができる。
【0056】
本発明の一実施形態において、積層部110は、上記誘電体層111を間に挟んで互いに対向するように配置される上記第1及び第2内部電極121、122を含んで容量が形成される容量形成部と、上記容量形成部の上部及び下部に形成される第1及び第2カバー部112と、を含むことができ、上記第1及び第2カバー部は内部に補強パターンを含むことができる。
【0057】
上記補強パターンの引張強度、素材、構造、及びパターンの数などについての説明は、上述したマージン部の補強パターンと同一であるため省略する。
【0058】
第1及び第2カバー部は、誘電体層111と同一の組成からなることができ、内部電極を含まない誘電体層を本体100の最上部の内部電極の上部及び最下部の内部電極の下部にそれぞれ少なくとも1つ以上積層して形成することができる。
【0059】
第1及び第2カバー部112は、基本的には物理的または化学的ストレスによる内部電極の損傷を防止する役割を果たすことができる。
【0060】
第1及び第2カバー部112の各厚さtpは、例えば、25μm以下であることができる。上記第1及び第2カバー部112の各厚さtpは、25μm以下、24μm以下、23μm以下、22μm以下、21μm以下、または20μm以下であってもよい。上記第1及び第2カバー部の各厚さtpを最小限に抑えることにより、キャパシタ部品10の単位体積当たりの容量を向上させることができる。
【0061】
また、厚さtpの下限は、特に限定されず、第1及び第2方向の断面における本体の端の曲率半径R1を考慮して適切に選択することができるが、例えば、5μm以上であってもよい。
【0062】
ここで、上部及び下部カバー部の各厚さtpとは、上部及び下部カバー部112の第1方向(X方向)の長さを意味することができる。
【0063】
第1及び第2外部電極151、152はそれぞれ、本体の第3方向の両面に配置されることができる。上記第1及び第2外部電極151、152は、本体の上記第1方向(Z方向)の両面に延長されて配置されることができ、本体の上記第3方向(Y方向)の両面にも延長されて配置されることができる。
【0064】
また、第1及び第2外部電極151、152は、上記本体の第1及び第2面1、2の一部まで延長されて配置されることができる。このとき、第1及び第2外部電極151、152は、本体の第5及び第6面5、6の一部まで延長されて配置されることができる。
【0065】
第1及び第2外部電極151、152の形成方法は、特に限定する必要はないが、例えば、導電性金属とガラスを含むペーストに本体をディッピングして形成するか、または金属ペーストを乾燥させた乾燥膜を本体上に転写する方法を用いて形成することができる。
【0066】
本発明による一実施形態において、第1及び第2外部電極は、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、スズ(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)、及びこれらの合金のうち一つ以上を用いることができる。また、基板との実装性を向上させるために、第1及び第2外部電極151、152上にめっき層を形成することができる。
【0067】
図9図12は本発明の他の実施形態を示す図である。図9図12を参照すると、本発明のキャパシタ部品10は、第1及び第2内部電極121、122と電気的に連結される第1及び第2連結部141、142を含み、第1及び第2外部電極151、152は、上記第1及び第2連結部141、142上に配置されることができる。
【0068】
このとき、第1及び第2連結部141、142は、積層部110上に配置される金属層141a、142aと、上記金属層上に配置されるセラミック層141b、142bと、を含むことができる。
【0069】
上記金属層141a、142aは、積層部110の第2方向(X方向)の一面及び他面にそれぞれ配置され、それぞれ第1及び第2内部電極121、122と電気的に連結されることができる。
【0070】
金属層141a、142aは、電気導電性が高い金属物質を含むことができ、第1内部電極121との電気接続性を高めるために、第1内部電極121と同一の金属を含むことができる。例えば、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、スズ(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)、及びこれらの合金のうち一つ以上を含むことができる。
【0071】
金属層141a、142aは、焼結電極の形で提供されることができ、本体100とともに焼結されることができる。この場合、焼結前の金属層141a、142aは、金属粒子、バインダーのような有機物質を含む状態で本体100に転写されることができ、焼結後の有機物質などを除去することができる。
【0072】
金属層の厚さtaは、特に限定されないが、例えば、1~10μmであることができる。ここで、金属層の厚さtaとは、金属層の第2方向(X方向)の長さを意味することができる。
【0073】
セラミック層141b、142bは、金属層141a、142a上に配置され、シール特性を向上させ、外部から水分やめっき液などが浸透することを最小限にする役割を果たす。セラミック層141b、142bは、金属層141a、142aの第1方向(Z方向)及び第3方向(Y方向)の端面を覆わないように形成することができる。
【0074】
セラミック層141b、142bは、チタン酸バリウムなどのセラミック材料からなることができる。この場合、セラミック層141b、142bは、誘電体層111に含まれるものとセラミック材料を含むか、または誘電体層111と同一の物質からなることができる。
【0075】
セラミック層141b、142bは、金属層141a、142aと同様に転写する方式で形成されることができ、後で焼結過程を経ることができる。転写工程のために、焼結前のセラミック層141b、142bは、高い接着力を有することが好ましいため、比較的バインダーなどの有機物質を多く含むことができる。この場合、焼結後にも一部の有機物質が残存する可能性があるため、セラミック層141b、142bは、誘電体層111よりも多くの量の有機物質の成分を含むことができる。
【0076】
セラミック層の厚さtbは、特に限定されないが、例えば、3~15μmであることができる。ここで、セラミック層の厚さtbとは、セラミック層の第2方向の長さ(X方向)を意味することができる。
【0077】
本発明の一実施形態において、第1及び第2連結部141、142は、シートを転写する方法を用いて形成されることができ、均一な厚さを有することができる。これにより、第1及び第2連結部141、142の厚さの最大値に対する最小値の割合は、0.9~1.0であることができる。ここで、第1及び第2連結部141、142の厚さとは、第1及び第2連結部141、142の第2方向(X方向)の長さを意味することができる。
【0078】
本発明によるキャパシタ部品が上述した第1及び第2連結部を有する場合、耐湿信頼性を確保するとともに、キャパシタ部品の強度を高めることができる。
【0079】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。
本明細書によれば、以下の各項目もまた開示する。
(項目1)
誘電体層、互いに対向する第1及び第2内部電極が第1方向に積層された積層部、及び前記積層部の第1方向と垂直な第2方向の両面にそれぞれ配置される第1及び第2マージン部を含む本体と、
前記第1及び第2内部電極とそれぞれ電気的に連結され、前記本体の第3方向の両面に配置される第1及び第2外部電極と、を含み、
前記第1及び第2マージン部は内部に補強パターンを含む、キャパシタ部品。
(項目2)
前記第1及び第2マージン部の平均幅は20μm以下である、項目1に記載のキャパシタ部品。
(項目3)
前記第1及び第2マージン部に含まれる補強パターンの平均幅は5μm以下である、項目1または2に記載のキャパシタ部品。
(項目4)
前記補強パターンの引張強度は誘電体層の引張強度の1.1倍以上である、項目1から3のいずれか一項に記載のキャパシタ部品。
(項目5)
前記補強パターンは金属を含む、項目1から4のいずれか一項に記載のキャパシタ部品。
(項目6)
前記補強パターンは、セラミックシート上に金属パターンが印刷されたものである、項目1から5のいずれか一項に記載のキャパシタ部品。
(項目7)
前記補強パターンはセラミック材料を含む、項目1から6のいずれか一項に記載のキャパシタ部品。
(項目8)
前記補強パターンは、セラミックシート上にセラミックパターンが印刷されたものである、項目1から7のいずれか一項に記載のキャパシタ部品。
(項目9)
前記第1及び第2マージン部は補強パターンを2層以上含む、項目1から8のいずれか一項に記載のキャパシタ部品。
(項目10)
前記2層以上の補強パターンにはトレンドラインが並んで配置される、項目9に記載のキャパシタ部品。
(項目11)
前記2層以上の補強パターンはトレンドラインが交差するように配置される、項目9に記載のキャパシタ部品。
(項目12)
前記2層以上の補強パターンは、トレンドラインが並んで配置される領域、及び交差する領域を含む、項目9に記載のキャパシタ部品。
(項目13)
前記2層以上の補強パターンは、セラミックシート上に金属パターンが印刷されたもの、及びセラミックシート上にセラミックパターンが印刷されたものである、項目9に記載のキャパシタ部品。
(項目14)
誘電体層、互いに対向する第1及び第2内部電極が第1方向に積層された積層部と、
前記第1及び第2内部電極とそれぞれ電気的に連結される第1及び第2外部電極と、を含み、
前記積層部は、前記誘電体層を間に挟んで互いに対向するように配置される前記第1及び第2内部電極を含むことで容量が形成される容量形成部と、前記容量形成部の上部及び下部に形成される第1及び第2カバー部と、を含み、
前記第1及び第2カバー部は内部に補強パターンを含む、キャパシタ部品。
(項目15)
前記補強パターンの引張強度は誘電体層の引張強度の1.1倍以上である、項目14に記載のキャパシタ部品。
(項目16)
前記補強パターンは金属またはセラミック材料を含む、項目14または15に記載のキャパシタ部品。
(項目17)
前記第1及び第2カバー部は補強パターンを2層以上含む、項目14から16のいずれか一項に記載のキャパシタ部品。
(項目18)
前記第1及び第2内部電極の平均厚さは0.4μm以下である、項目1から17のいずれか一項に記載のキャパシタ部品。
【符号の説明】
【0080】
10 キャパシタ部品
100 本体
110 積層部
111 誘電体層
112 カバー部
121、122 内部電極
131、132 マージン部
151、152 外部電極
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11a
図11b
図12