IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッドの特許一覧

特許7547701アプリケーションがネットワーク、装置、およびシステムにアクセスするための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】アプリケーションがネットワーク、装置、およびシステムにアクセスするための方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/11 20180101AFI20240903BHJP
   H04W 8/26 20090101ALI20240903BHJP
   H04W 28/084 20230101ALI20240903BHJP
   H04W 88/14 20090101ALI20240903BHJP
【FI】
H04W76/11
H04W8/26
H04W28/084
H04W88/14
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2023521575
(86)(22)【出願日】2021-10-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-09
(86)【国際出願番号】 CN2021126843
(87)【国際公開番号】W WO2022089503
(87)【国際公開日】2022-05-05
【審査請求日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】202011197417.3
(32)【優先日】2020-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フ、シアン
(72)【発明者】
【氏名】シア、ユアン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/147970(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0136978(US,A1)
【文献】国際公開第2019/210966(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/179634(WO,A1)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,KI#2, Sol #23: Updates to clarify on interfacing with USS/UTM,3GPP TSG SA WG2#141e S2-2008265,フランス,3GPP,2020年10月23日
【文献】Huawei, HiSilicon,Stateless IPv6 Address Autoconfiguration for Control Plane CIoT 5GS Optimisation,3GPP TSG SA WG2#134 S2-1907712,フランス,3GPP,2019年06月18日
【文献】Huawei, HiSilicon,Interworking between 5G LAN-VN and Ethernet LAN,3GPP TSG SA WG2#129BIS S2-1812234,フランス,3GPP,2018年11月20日
【文献】Huawei, Hisilicon,Solution: SMF selection and reselection due to different region,3GPP TSG SA WG2#126 S2-182480,フランス,3GPP,2018年03月05日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが実行する方法であって、前記方法が
アプリケーションインスタンスアクセスモジュールから第1メッセージを受信する段階、ここで前記第1メッセージが第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、前記第1メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンスおよびモバイル通信ネットワークの間に確立される前記第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられる;
第1ユーザプレーン機能エンティティに第2メッセージを送信する段階、ここで前記第1ユーザプレーン機能エンティティが前記第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供し、前記第2メッセージが前記第1アプリケーションインスタンスの前記識別情報を含み、前記第2メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンス用の前記第1接続を確立するよう要求するのに用いられる;
前記第1ユーザプレーン機能エンティティから第3メッセージを受信する段階、ここで前記第3メッセージが前記第1接続の確立結果を含み、前記確立結果が成功を含む;および
前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールに第4メッセージを送信する段階、ここで前記第4メッセージが、コアネットワークエレメントにより前記第1接続に割り当てられた第1アドレスを含む
を備える方法。
【請求項2】
前記第1メッセージおよび前記第2メッセージがさらに、前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールにより前記第1接続に割り当てられた第1経路情報を含み、前記第3メッセージおよび前記第4メッセージがさらに、前記第1ユーザプレーン機能エンティティにより前記第1接続に割り当てられた第2経路情報を含み、ここで前記第1経路情報および前記第2経路情報が、前記第1接続における且つ前記第1ユーザプレーン機能エンティティおよび前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間にある第1経路を確立するのに用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コアネットワークエレメントが前記第1ユーザプレーン機能エンティティであり、前記第3メッセージがさらに前記第1アドレスを有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記コアネットワークエレメントがセッション管理機能エンティティである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記第2メッセージがさらに前記第1アドレスを有し、前記第1アドレスが、前記第1ユーザプレーン機能エンティティがルートをアドバタイズするのに用いられる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1メッセージがさらに第1パラメータを有し、前記第1パラメータが、前記第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する前記第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するのに用いられる、または前記第1パラメータが、前記第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1パラメータが以下のパラメータ、
前記第1アプリケーションインスタンスの位置情報およびセッションおよびサービス継続性SSCモード、前記第1接続に対応するデータネットワーク名DNN、または前記第1接続が位置しているネットワークスライスの識別情報
のうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1メッセージがさらに、前記第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報を有し、前記アプリケーション情報が、前記第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法がさらに、
統合データ管理機能エンティティに第5メッセージを送信する段階、ここで前記第5メッセージが前記第1アプリケーションインスタンスの前記識別情報を有し、前記第5メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータを取得するよう要求するのに用いられる;および
前記統合データ管理機能エンティティから前記サブスクリプションデータを受信する段階、ここで前記サブスクリプションデータが、前記第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する前記第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するのに用いられる、または前記サブスクリプションデータが、前記第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる
を備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記方法がさらに、
アプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートする機能をネットワークレポジトリ機能エンティティに登録する段階を備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
通信装置であって、前記通信装置が送受信モジュールおよび処理モジュールを備え;
前記送受信モジュールがアプリケーションインスタンスアクセスモジュールから第1メッセージを受信するように構成されており、ここで前記第1メッセージが第1アプリケーションインスタンスの識別情報を有し、前記第1メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンスおよびモバイル通信ネットワークの間に確立される前記第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられ;
前記処理モジュールが、前記第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するように構成されており;
前記送受信モジュールがさらに、前記第1ユーザプレーン機能エンティティに第2メッセージを送信するように構成されており、ここで前記第2メッセージが前記第1アプリケーションインスタンスの前記識別情報を有し、前記第2メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンス用の前記第1接続を確立するよう要求するのに用いられ;
前記送受信モジュールがさらに、前記第1ユーザプレーン機能エンティティから第3メッセージを受信するように構成されており、ここで前記第3メッセージが前記第1接続の確立結果を有し、前記確立結果が成功を含み;および
前記送受信モジュールがさらに、前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールに第4メッセージを送信するように構成されており、ここで前記第4メッセージが、コアネットワークエレメントにより前記第1接続に割り当てられた第1アドレスを有する、通信装置。
【請求項12】
前記第1メッセージおよび前記第2メッセージがさらに、前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールにより前記第1接続に割り当てられた第1経路情報を有し、前記第3メッセージおよび前記第4メッセージがさらに、前記第1ユーザプレーン機能エンティティにより前記第1接続に割り当てられた第2経路情報を有し、ここで前記第1経路情報および前記第2経路情報が、前記第1接続における且つ前記第1ユーザプレーン機能エンティティおよび前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間にある第1経路を確立するのに用いられる、請求項11に記載の通信装置。
【請求項13】
前記コアネットワークエレメントが前記第1ユーザプレーン機能エンティティであり、前記第3メッセージがさらに前記第1アドレスを有する、請求項11または12に記載の通信装置。
【請求項14】
前記コアネットワークエレメントがセッション管理機能エンティティである、請求項11または12に記載の通信装置。
【請求項15】
前記第2メッセージがさらに前記第1アドレスを有し、前記第1アドレスが、前記第1ユーザプレーン機能エンティティがルートをアドバタイズするのに用いられる、請求項14に記載の通信装置。
【請求項16】
前記第1メッセージがさらに第1パラメータを有し、前記第1パラメータが、前記第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する前記第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するのに用いられる、または前記第1パラメータが、前記第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる、請求項11から15のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項17】
前記第1パラメータが以下のパラメータ、
前記第1アプリケーションインスタンスの位置情報およびセッションおよびサービス継続性SSCモード、前記第1接続に対応するデータネットワーク名DNN、または前記第1接続が位置しているネットワークスライスの識別情報
のうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載の通信装置。
【請求項18】
前記第1メッセージがさらに、前記第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報を有し、前記アプリケーション情報が、前記第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる、請求項11から17のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項19】
前記送受信モジュールがさらに、統合データ管理機能エンティティに第5メッセージを送信するように構成されており、ここで前記第5メッセージが前記第1アプリケーションインスタンスの前記識別情報を有し、前記第5メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータを取得するよう要求するのに用いられ;および
前記送受信モジュールがさらに、前記統合データ管理機能エンティティから前記サブスクリプションデータを受信するように構成されており、ここで前記サブスクリプションデータが、前記第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する前記第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するのに用いられる、または前記サブスクリプションデータが、前記第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる、請求項11から18のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項20】
前記送受信モジュールがさらに、前記通信装置がアプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートする機能をネットワークレポジトリ機能エンティティに登録するように構成されている
請求項11から19のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項21】
コンピュータに請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を実行させる、プログラム。
【請求項22】
通信システムであって、前記通信システムがセッション管理機能エンティティおよび第1ユーザプレーン機能エンティティを備え;
前記セッション管理機能エンティティがアプリケーションインスタンスアクセスモジュールから第1メッセージを受信するように構成されており、ここで前記第1メッセージが第1アプリケーションインスタンスの識別情報を有し、前記第1メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンスおよびモバイル通信ネットワークの間に確立される前記第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられ;
前記セッション管理機能エンティティがさらに、前記第1ユーザプレーン機能エンティティに第2メッセージを送信するように構成されており、ここで前記第2メッセージが前記第1アプリケーションインスタンスの前記識別情報を有し、前記第2メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンス用の前記第1接続を確立するよう要求するのに用いられ;
前記第1ユーザプレーン機能エンティティが前記セッション管理機能エンティティから前記第2メッセージを受信し、前記セッション管理機能エンティティに第3メッセージを送信するように構成されており、ここで前記第3メッセージが前記第1接続の確立結果を有し、前記確立結果が成功を含み;および
前記セッション管理機能エンティティがさらに、前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールに第4メッセージを送信するように構成されており、ここで前記第4メッセージが、コアネットワークエレメントにより前記第1接続に割り当てられた第1アドレスを有する、通信システム。
【請求項23】
前記通信システムがさらに前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールを備え;
前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが前記セッション管理機能エンティティに前記第1メッセージを送信するように構成されており;および
前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールがさらに、前記セッション管理機能エンティティから前記第4メッセージを受信するように構成されている、請求項22に記載の通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信技術の分野に関し、具体的には、アプリケーションがネットワーク、装置、およびシステムにアクセスするための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP(登録商標))の作業部会は、モバイル通信ネットワークの標準アーキテクチャを策定する役割を担っている。しかしながら、端末デバイスがモバイル通信ネットワークを用いてアプリケーションにアクセスするシナリオでは、通常、アプリケーションはモバイル通信ネットワークとは異なるシステムに属している。
【0003】
例えば、モバイルエッジコンピューティング(mobile edge computing、MEC)では、ネットワークエッジに位置している無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)デバイスにインターネット技術(Internet technology、IT)およびクラウドコンピューティング能力が展開されて、ネットワーク情報(例えば、ユーザの位置情報およびセルの負荷情報)がリアルタイムで取得される。ネットワーク情報は、様々なアプリケーションインスタンスにより用いられ、コンテンツベースのサービスが提供され、モバイルブロードバンドの差別化されたユーザ体験が提供される。しかしながら、MECは欧州電気通信標準化機構(European Telecommunications Standards Institute、ETSI)によって管理されている。MEC標準アーキテクチャでは、モバイル通信ネットワークおよびアプリケーションの間でデータ交換および管理を実施するのに、特定のインタフェースおよび展開ソリューションが必要とされる。あるいは、例えば現在の3GPP(登録商標)規格では、アプリケーションの能力公開が特別に記載されており、アプリケーション機能(application function、AF)の能力公開を実施するのに、ネットワーク公開機能(network exposure function、NEF)がさらに追加されている。例えば、AFはNEFを用いてトラフィックルーティングに影響を及ぼすことができる。しかしながら、このアーキテクチャでは、端末デバイスがアプリケーションにアクセスするのに用いられるユーザプレーン経路転送ポリシーおよびサービスポリシーが、アプリケーションの能力公開によって影響を受ける必要がある。
【0004】
結論として、現在、アプリケーションおよびモバイル通信ネットワークの間のデータ交換には、十分な柔軟性がない。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施形態では、アプリケーションがネットワーク、装置、およびシステムにアクセスするための方法を提供し、アプリケーションをモバイル通信ネットワーク計画に組み込んで、アプリケーションおよびモバイル通信ネットワークの間のデータ交換の柔軟性を向上させる。
【0006】
前述の目的を実現するために、以下に挙げる技術的ソリューションが本願の実施形態に用いられる。
【0007】
第1態様によれば、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法が提供される。実行する通信装置が、セッション管理機能エンティティであってもよく、またはセッション管理機能エンティティに適用されるモジュール、例えば、チップまたはチップシステムであってもよい。以下では、実行主体がセッション管理機能エンティティである一例を用いて説明する。セッション管理機能エンティティはアプリケーションインスタンスアクセスモジュールから第1メッセージを受信し、第1メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第1メッセージは、第1アプリケーションインスタンスおよびモバイル通信ネットワークの間に第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられる。セッション管理機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定する。セッション管理機能エンティティは第1ユーザプレーン機能エンティティに第2メッセージを送信し、第2メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第2メッセージは第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられる。セッション管理機能エンティティは第1ユーザプレーン機能エンティティから第3メッセージを受信し、第3メッセージは第1接続の確立結果を含み、確立結果は成功を含む。セッション管理機能エンティティはアプリケーションインスタンスアクセスモジュールに第4メッセージを送信し、第4メッセージはコアネットワークエレメントにより第1接続に割り当てられた第1アドレスを含む。本願の本実施形態では、モバイル通信ネットワーク内のセッション管理機能エンティティおよび第1ユーザプレーン機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスおよびモバイル通信ネットワークの間に第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立し、コアネットワークエレメントは、第1接続を確立する過程で第1接続に第1アドレスを割り当てる。第1アプリケーションインスタンスに対応するアドレス割り当ておよび管理およびデータプレーン転送経路は全て、モバイル通信ネットワークの制御範囲に含まれることが理解できる。換言すれば、このソリューションでは、第1アプリケーションインスタンスは特別な端末デバイスとしてモバイル通信ネットワークにアクセスできる。第1アプリケーションインスタンスがアプリケーションの特定の実行インスタンスであるため、このソリューションに基づいて、アプリケーションおよびモバイル通信ネットワークの間のデータ交換の柔軟性を向上させることができる。
【0008】
第1態様に関連して、実現可能な一実装例では、第1アドレスは、端末デバイスが第1アプリケーションインスタンスとデータ通信を行うのに用いられる。例えば、端末デバイスは第1アドレスを用いて第1アプリケーションインスタンスにアクセスしてよい。このソリューションに基づいて、アプリケーションサービスのプラグアンドプレイを実現できる自己組織化ネットワークを端末デバイスおよび第1アプリケーションインスタンスの間に形成し、端末デバイスおよび第1アプリケーションインスタンスが位置しているアプリケーションサーバの間で相互データアクセスを実現できる。
【0009】
第1態様に関連して、実現可能な一実装例では、第1メッセージおよび第2メッセージはさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールにより第1接続に割り当てられた第1経路情報を含み、第3メッセージおよび第4メッセージはさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティにより第1接続に割り当てられた第2経路情報を含む。第1経路情報および第2経路情報は、第1接続における且つ第1ユーザプレーン機能エンティティおよびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間にある第1経路を確立するのに用いられる。このソリューションに基づいて、第1ユーザプレーン機能エンティティおよびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間で、第1経路を用いてデータを伝送できる。
【0010】
第1態様に関連して、実現可能な一実装例では、コアネットワークエレメントは第1ユーザプレーン機能エンティティであり、第3メッセージはさらに第1アドレスを含む。換言すれば、本願の本実施形態では、第1ユーザプレーン機能エンティティは第1接続に第1アドレスを割り当てる。
【0011】
第1態様に関連して、実現可能な一実装例では、コアネットワークエレメントはセッション管理機能エンティティである。換言すれば、本願の本実施形態では、セッション管理機能エンティティは第1接続に第1アドレスを割り当てる。
【0012】
第1態様に関連して、実現可能な一実装例では、第2メッセージはさらに第1アドレスを含み、第1アドレスは、第1ユーザプレーン機能エンティティがルートをアドバタイズするのに用いられる。このソリューションに基づいて、その後に、別のネットワークエレメントまたはエンティティが、第1ユーザプレーン機能エンティティによりアドバタイズされたルートに基づくアドレス指定によって、第1ユーザプレーン機能エンティティを直接見つけることができる。
【0013】
第1態様に関連して、実現可能な一実装例では、第1メッセージはさらに第1パラメータを含み、第1パラメータは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するのに用いられる、または第1パラメータは、第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる。例えば、第1パラメータは、以下のパラメータ、すなわち第1アプリケーションインスタンスの位置情報およびセッションおよびサービス継続性SSCモード、第1接続に対応するデータネットワーク名DNN、または第1接続が位置しているネットワークスライスの識別情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
第1態様に関連して、実現可能な一実装例では、第1メッセージはさらに、第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報を含み、アプリケーション情報は、第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる。例えば、アプリケーション情報は、アプリケーション名、アプリケーション識別子、またはアプリケーションドメインネーム情報を含んでもよい。
【0015】
第1態様に関連して、実現可能な一実装例では、第1メッセージは、第1パラメータ、および第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報を含み、第1パラメータ、および第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報は、第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる。
【0016】
第1態様に関連して、実現可能な一実装例では、本方法はさらに、セッション管理機能エンティティが、統合データ管理機能エンティティに第5メッセージを送信する段階、ここで第5メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第5メッセージは、第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータを取得するよう要求するのに用いられる;およびセッション管理機能エンティティが、統合データ管理機能エンティティからサブスクリプションデータを受信する段階、ここでサブスクリプションデータは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するのに用いられる、またはサブスクリプションデータは、第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる、を含む。
【0017】
本願の本実施形態では、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するためのパラメータが、第1パラメータまたはサブスクリプションデータのうちの少なくとも一方を含むことが理解できる。第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられるパラメータが、第1パラメータ、第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報、またはサブスクリプションデータのうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
第1態様に関連して、実現可能な一実装例では、本方法はさらに、セッション管理機能エンティティがアプリケーションインスタンスの接続の確立をサポートする機能を、セッション管理機能エンティティがネットワークレポジトリ機能エンティティに登録する段階を含む。このソリューションに基づいて、セッション管理機能エンティティがその後に選択されるときに、アプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートするセッション管理機能エンティティが、ネットワークレポジトリ機能エンティティから取得されてよい。
【0019】
第2態様によれば、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法が提供される。実行する通信装置が、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールであってもよく;アプリケーションインスタンスアクセスモジュールに適用されるモジュール、例えば、チップまたはチップシステムであってもよく;またはアプリケーションインスタンスアクセスモジュールを含む装置、例えば、第1アプリケーションインスタンス、アプリケーションサーバ、アプリケーション統合プラットフォーム、またはアプリケーション統合プラットフォームであってもよい。以下では、実行主体がアプリケーションインスタンスアクセスモジュールである一例を用いて説明する。アプリケーションインスタンスアクセスモジュールは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するセッション管理機能エンティティを決定する。アプリケーションインスタンスアクセスモジュールはセッション管理機能エンティティに第1メッセージを送信し、第1メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第1メッセージは、第1アプリケーションインスタンスおよびモバイル通信ネットワークの間に第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられる。アプリケーションインスタンスアクセスモジュールはセッション管理機能エンティティから第4メッセージを受信し、第4メッセージは、コアネットワークエレメントにより第1接続に割り当てられた第1アドレスを含む。本願の本実施形態では、モバイル通信ネットワーク内のセッション管理機能エンティティおよび第1ユーザプレーン機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスおよびモバイル通信ネットワークの間に第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立し、コアネットワークエレメントは、第1接続を確立する過程で第1接続に第1アドレスを割り当てる。第1アプリケーションインスタンスに対応するアドレス割り当ておよび管理およびデータプレーン転送経路は全て、モバイル通信ネットワークの制御範囲に含まれることが理解できる。換言すれば、このソリューションでは、第1アプリケーションインスタンスは特別な端末デバイスとしてモバイル通信ネットワークにアクセスできる。第1アプリケーションインスタンスがアプリケーションの特定の実行インスタンスであるため、このソリューションに基づいて、アプリケーションおよびモバイル通信ネットワークの間のデータ交換の柔軟性を向上させることができる。
【0020】
第2態様に関連して、実現可能な一実装例では、第1アドレスは、端末デバイスが第1アプリケーションインスタンスとデータ通信を行うのに用いられる。例えば、端末デバイスは第1アドレスを用いて第1アプリケーションインスタンスにアクセスしてよい。このソリューションに基づいて、アプリケーションサービスのプラグアンドプレイを実現できる自己組織化ネットワークを端末デバイスおよび第1アプリケーションインスタンスの間に形成し、端末デバイスおよび第1アプリケーションインスタンスが位置しているアプリケーションサーバの間で相互データアクセスを実現できる。
【0021】
第2態様に関連して、実現可能な一実装例では、第1メッセージはさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールにより第1接続に割り当てられた第1経路情報を含み、第4メッセージはさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティにより第1接続に割り当てられた第2経路情報を含む。第1経路情報および第2経路情報は、第1ユーザプレーン機能エンティティおよびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間に第1経路を確立するのに用いられ、第1ユーザプレーン機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するユーザプレーン機能エンティティである。このソリューションに基づいて、第1ユーザプレーン機能エンティティおよびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間で、第1経路を用いてデータを伝送できる。例えば、実現可能な一実装例では、本方法はさらに、第1アプリケーションインスタンスから第1データを取得した後に、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが第1経路を用いて第1ユーザプレーン機能エンティティに第1データを送信する段階;またはアプリケーションインスタンスアクセスモジュールが第1経路を用いて第1ユーザプレーン機能エンティティから第2データを受信する段階を含む。
【0022】
第2態様に関連して、実現可能な一実装例では、本方法はさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが第1アドレスに基づいてルートをアドバタイズする段階を含む。このソリューションに基づいて、その後に、別のネットワークエレメントまたはエンティティが、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールによりアドバタイズされたルートに基づくアドレス指定によって、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールを直接見つけることができる。例えば、実現可能な一実装例では、本方法はさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが第2ユーザプレーン機能エンティティから第2データを受信する段階、ここで第2ユーザプレーン機能エンティティは、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールによりアドバタイズされたルートに基づくアドレス指定によって、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールを見つける、を含む。
【0023】
第2態様に関連して、実現可能な一実装例では、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールがセッション管理機能エンティティに第1メッセージを送信する前に、本方法はさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが第1アプリケーションインスタンスから第6メッセージを受信する段階、ここで第6メッセージは、第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報を含み且つアプリケーションインスタンスアクセスモジュールに登録するよう要求するのに用いられる、を含む。アプリケーションインスタンスアクセスモジュールがセッション管理機能エンティティから第4メッセージを受信した後に、本方法はさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが第1アプリケーションインスタンスに第1アドレスを送信する段階を含む。
【0024】
第2態様に関連して、実現可能な一実装例では、コアネットワークエレメントはセッション管理機能エンティティである、またはコアネットワークエレメントは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティである。
【0025】
第2態様に関連して、実現可能な一実装例では、第1メッセージはさらに第1パラメータを含み、第1パラメータは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するのに用いられる、または第1パラメータは、第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる。例えば、第1パラメータは、以下のパラメータ、すなわち第1アプリケーションインスタンスの位置情報およびセッションおよびサービス継続性SSCモード、第1接続に対応するデータネットワーク名DNN、または第1接続が位置しているネットワークスライスの識別情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0026】
第2態様に関連して、実現可能な一実装例では、第1メッセージはさらに、第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報を含み、アプリケーション情報は、第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる。例えば、アプリケーション情報は、アプリケーション名、アプリケーション識別子、またはアプリケーションドメインネーム情報を含んでもよい。
【0027】
第2態様に関連して、実現可能な一実装例では、第1メッセージは、第1パラメータ、および第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報を含み、第1パラメータ、および第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報は、第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられ、第1ユーザプレーン機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するユーザプレーン機能エンティティである。
【0028】
第2態様に関連して、実現可能な一実装例では、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するセッション管理機能エンティティを決定することが、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが、アプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートする1つまたは複数のセッション管理機能エンティティに関する情報をネットワークレポジトリ機能エンティティから取得することを含み;およびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールは、1つまたは複数のセッション管理機能エンティティに関する情報に基づいて、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するセッション管理機能エンティティを決定する。換言すれば、本願の本実施形態では、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールはネットワークレポジトリ機能エンティティとやり取りして、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するセッション管理機能エンティティを決定してよい。
【0029】
第3態様によれば、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法が提供される。実行する通信装置が第1ユーザプレーン機能エンティティであってもよく、または第1ユーザプレーン機能エンティティに適用されるモジュール、例えば、チップまたはチップシステムであってもよい。以下では、実行主体が第1ユーザプレーン機能エンティティである一例を用いて説明する。第1ユーザプレーン機能エンティティはセッション管理機能エンティティから第2メッセージを受信し、第2メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第2メッセージは、第1アプリケーションインスタンスおよびモバイル通信ネットワークの間に第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられ、第1ユーザプレーン機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するユーザプレーン機能エンティティである。第1ユーザプレーン機能エンティティはセッション管理機能エンティティに第3メッセージを送信し、第3メッセージは第1接続の確立結果を含み、確立結果は成功または失敗を含む。本願の本実施形態では、モバイル通信ネットワーク内のセッション管理機能エンティティおよび第1ユーザプレーン機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスおよびモバイル通信ネットワークの間に第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立し、コアネットワークエレメントは第1接続を確立する過程で第1接続に第1アドレスを割り当てる。第1アプリケーションインスタンスに対応するアドレス割り当ておよび管理およびデータプレーン転送経路は全て、モバイル通信ネットワークの制御範囲に含まれることが理解できる。換言すれば、このソリューションでは、第1アプリケーションインスタンスは特別な端末デバイスとしてモバイル通信ネットワークにアクセスできる。第1アプリケーションインスタンスがアプリケーションの特定の実行インスタンスであるため、このソリューションに基づいて、アプリケーションおよびモバイル通信ネットワークの間のデータ交換の柔軟性を向上させることができる。
【0030】
第3態様に関連して、実現可能な一実装例では、第2メッセージはさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールにより第1接続に割り当てられた第1経路情報を含み、第3メッセージはさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティにより第1接続に割り当てられた第2経路情報を含む。第1経路情報および第2経路情報は、第1接続における且つ第1ユーザプレーン機能エンティティおよびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間にある第1経路を確立するのに用いられる。このソリューションに基づいて、第1ユーザプレーン機能エンティティおよびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間で、第1経路を用いてデータを伝送できる。
【0031】
第3態様に関連して、実現可能な一実装例では、第3メッセージはさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティにより第1接続に割り当てられた第1アドレスを含む。換言すれば、本願の本実施形態では、第1ユーザプレーン機能エンティティは第1接続に第1アドレスを割り当てる。
【0032】
第3態様に関連して、実現可能な一実装例では、第2メッセージはさらに、セッション管理機能エンティティにより第1接続に割り当てられた第1アドレスを含む。換言すれば、本願の本実施形態では、セッション管理機能エンティティは第1接続に第1アドレスを割り当てる。
【0033】
第3態様に関連して、実現可能な一実装例では、第1アドレスは、端末デバイスが第1アプリケーションインスタンスとデータ通信を行うのに用いられる。例えば、端末デバイスは第1アドレスを用いて第1アプリケーションインスタンスにアクセスしてよい。このソリューションに基づいて、アプリケーションサービスのプラグアンドプレイを実現できる自己組織化ネットワークを端末デバイスおよび第1アプリケーションインスタンスの間に形成し、端末デバイスおよび第1アプリケーションインスタンスが位置しているアプリケーションサーバの間で相互データアクセスを実現できる。
【0034】
第3態様に関連して、実現可能な一実装例では、本方法はさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティが第1アドレスに基づいてルートをアドバタイズする段階を含む。このソリューションに基づいて、その後に、別のネットワークエレメントまたはエンティティが、第1ユーザプレーン機能エンティティによりアドバタイズされたルートに基づくアドレス指定によって、第1ユーザプレーン機能エンティティを直接見つけることができる。例えば、実現可能な一実装例では、本方法はさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティが第2ユーザプレーン機能エンティティから第2データを受信し、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールを用いて第1アプリケーションインスタンスに第2データを送信する段階、ここで第2ユーザプレーン機能エンティティは、第1ユーザプレーン機能エンティティによりアドバタイズされたルートに基づくアドレス指定によって、第1ユーザプレーン機能エンティティを見つける、を含む。実現可能な一実装例では、第2ユーザプレーン機能エンティティは、端末デバイスにサービスを提供するユーザプレーン機能エンティティであり、端末デバイスは、第1アドレスを用いて第1アプリケーションインスタンスにアクセスしてよい。このソリューションに基づいて、データを端末デバイスから第1アプリケーションインスタンスに伝送できる。
【0035】
第3態様に関連して、実現可能な一実装例では、本方法はさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティがアプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートする機能を、第1ユーザプレーン機能エンティティがネットワークレポジトリ機能エンティティに登録する段階を含む。このソリューションに基づいて、ユーザプレーン機能エンティティがその後に選択されるときに、アプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートするユーザプレーン機能エンティティが、ネットワークレポジトリ機能エンティティから取得されてよい。
【0036】
第3態様に関連して、実現可能な一実装例では、本方法はさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティがアプリケーションインスタンスアクセスモジュールを用いて第1アプリケーションインスタンスから第1データを受信する段階;および第1ユーザプレーン機能エンティティが第2ユーザプレーン機能エンティティに第1データを送信する段階、ここで第2ユーザプレーン機能エンティティは端末デバイスにサービスを提供するユーザプレーン機能エンティティである、を含む。端末デバイスは、第1アドレスを用いて第1アプリケーションインスタンスにアクセスできる。このソリューションに基づいて、第1アプリケーションインスタンスから端末デバイスにデータを伝送できる。
【0037】
第4態様によれば、前述した方法を実現する通信装置が提供される。通信装置は、前述した方法を実現するための、対応するモジュール、ユニット、または手段(means)を含む。このモジュール、ユニット、または手段は、ハードウェアまたはソフトウェアにより実現されても、またはハードウェアを用いて対応するソフトウェアを実行することにより実現されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールまたはユニットを含む。
【0038】
第5態様によれば、プロセッサを含む通信装置が提供される。プロセッサは、メモリに連結され、メモリに格納されたコンピュータ命令を読み出し、次いでこの命令に基づいて、前述した態様のいずれか1つによる方法を行うように構成されている。
【0039】
第5態様に関連して、実現可能な一実装例では、通信装置はさらにメモリを含み、メモリはコンピュータ命令を格納するように構成されている。
【0040】
第5態様に関連して、実現可能な一実装例では、通信装置はさらに通信インタフェースを含み、通信インタフェースは、通信装置が別のデバイスと通信するのに用いられる。例えば、通信インタフェースは、送受信機、入力/出力インタフェース、インタフェース回路、出力回路、入力回路、ピン、または関連回路などであってもよい。
【0041】
第5態様に関連して、実現可能な一実装例では、通信装置はチップであっても、またはチップシステムであってもよい。通信装置がチップシステムである場合、通信装置はチップを含んでもよく、またはチップおよび別のディスクリートデバイスを含んでもよい。
【0042】
第5態様に関連して、実現可能な一実装例では、通信装置がチップまたはチップシステムである場合、通信インタフェースは、チップまたはチップシステム上の入力/出力インタフェース、インタフェース回路、出力回路、入力回路、ピン、または関連回路などであってもよい。プロセッサは代替的に、処理回路または論理回路として実装されてもよい。
【0043】
第6態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納し、命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、前述の態様のいずれか1つによる方法を行うことが可能になる。
【0044】
第7態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、前述の態様のいずれか1つによる方法を行うことが可能になる。
【0045】
第4態様~第7態様における任意の実現可能な実装例によりもたらされる技術的効果については、第1態様、第2態様、または第3態様における様々な実装例によりもたらされる技術的効果を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0046】
第8態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、第1態様によるセッション管理機能エンティティおよび第3態様による第1ユーザプレーン機能エンティティを含む。
【0047】
第8態様に関連して、実現可能な一実装例では、通信システムはさらに、第2態様によるアプリケーションインスタンスアクセスモジュールを含む。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1】既存の3GPP(登録商標) ULCLアーキテクチャに関する概略図である。
【0049】
図2】既存の3GPP(登録商標) BPアーキテクチャに関する概略図である。
【0050】
図3】ETSIにより現在定義されているMEC標準アーキテクチャに関する簡単な概略図である。
【0051】
図4】既存のMECソリューションにローカル(local)APPが展開されている形態の概略図である。
【0052】
図5】既存の5GVNサービスのユーザプレーンアーキテクチャに関する概略図である。
【0053】
図6】N19トンネルに基づいて転送される既存のユーザプレーンプロトコルスタックに関する概略図である。
【0054】
図7】本願の一実施形態による通信システムのアーキテクチャに関する概略図である。
【0055】
図8】本願の一実施形態によるアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの展開に関する第1概略図である。
【0056】
図9】本願の一実施形態によるアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの展開に関する第2概略図である。
【0057】
図10】本願の一実施形態による、5Gネットワークにおける通信システムのアプリケーションに関する概略図である。
【0058】
図11】本願の一実施形態による通信装置の構成に関する概略図である。
【0059】
図12】本願の一実施形態による、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法におけるやり取りに関する第1概略図である。
【0060】
図13A】本願の一実施形態による、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法におけるやり取りに関する第2概略図である。
図13B】本願の一実施形態による、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法におけるやり取りに関する第2概略図である。
図13C】本願の一実施形態による、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法におけるやり取りに関する第2概略図である。
【0061】
図14A】本願の一実施形態による、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法におけるやり取りに関する第3概略図である。
図14B】本願の一実施形態による、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法におけるやり取りに関する第3概略図である。
図14C】本願の一実施形態による、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法におけるやり取りに関する第3概略図である。
【0062】
図15】本願の一実施形態による通信装置の構成に関する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
本願の実施形態における技術的ソリューションの理解を容易にするために、まず本願に関連する技術を以下に簡単に説明する。
【0064】
第1に、アプリケーション(application、APP)およびAPPインスタンスを説明する。
【0065】
本願の実施形態におけるAPPは、提供されたアプリケーションサービスの一種であり、例えば、インターネットサービスを提供するアプリケーションサービスの一種である。例えば、APPはTaobaoであってよく、これはオンラインショッピング向けのインターネットサービスを提供するのに用いられる。あるいは、APPは、例えばTencent Videoなどであってもよく、これはオンラインビデオ視聴向けのインターネットサービスを提供するのに用いられる。
【0066】
本願の実施形態におけるAPPインスタンスは、APPを実行するインスタンスである。例えば、APPがTaobaoである場合、対応するAPPインスタンスとはTaobaoを実行するインスタンスである;またはAPPがTencent Videoである場合、対応するAPPインスタンスとはTencent Videoを実行するインスタンスである。
【0067】
本願の実施形態では、各APPが共同でサービスを提供するために、複数のAPPインスタンスが展開されてよい、すなわち、1つのAPPが複数のAPPインスタンスに対応してよい。APPインスタンスは通常、アプリケーションサーバで動作する。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。
【0068】
第2に、アンカーユーザプレーン機能(user plane function、UPF)および中間UPF(intermediate UPF、I-UPF)を説明する。
【0069】
本願の実施形態では、アンカーUPFがプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッションアンカー(PDU session anchor、PSA)-UPFであってよい。端末デバイスの移動過程において、セッション全体のアンカーUPFは変わらないままであり、アンカーUPFは端末デバイスのインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)のダウンリンクルーティングポリシーをアドバタイズする役割を担っている。端末デバイスに送信された全てのパケットが、ダウンリンクルーティングポリシーに基づいてアンカーUPFに転送されて処理される。
【0070】
実現可能な一実装例では、I-UPFは、RANデバイスおよびアンカーUPFの間に位置しており、端末デバイスが移動すると連続的に切り替えられる。
【0071】
第3に、3GPP(登録商標)アップリンク分類器(uplink-classifier、ULCL)アーキテクチャおよび3GPP(登録商標)分岐点(branching point)アーキテクチャを説明する。
【0072】
アプリケーションが展開位置をより柔軟に選択できるように、且つエッジに展開されたサービストラフィックがコアネットワークの極めて高い位置によって迂回するのを防ぐために、3GPPが第5世代(5th generation、5G)コアネットワーク向けのユーザプレーンサービスを策定する場合、第4世代(4th generation、4G)進化型パケットコア(evolved packet core、EPC)によりサポートされていないユーザプレーンULCL/BP機能が新たに追加される。
【0073】
図1は、既存の3GPP(登録商標) ULCLアーキテクチャの概略図である。図1に示すように、3GPP(登録商標)では3GPP(登録商標) ULCLアーキテクチャを次のように定義している。RANデバイスおよびPDUセッションのアンカーUPFの間に新たなUPF ULCLを挿入してよい。UPF ULCLの名称で定義されるように、ULCLはデータフローのアップリンク分類器として機能する。具体的には、サービスフローのアップリンク機能の識別に基づき、ローカルアンカーUPFを用いてデータをローカルデータネットワーク(data network、DN)にオフロードする、またはリモートアンカーUPFを用いてデータをリモートDNにオフロードする。それに加えて、UPF ULCLはさらにダウンリンクフローを集約する必要がある。ローカルDNは、リモートDNと同じDNである。
【0074】
図1のUPF ULCLおよびローカルアンカーUPFは、共に展開されてもよく、または別々に展開されてもよいことに留意されたい。本明細書では、これについて特に限定しない。さらに、図1のアクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)が、モバイルネットワークにおけるモビリティ管理、例えば、ユーザ位置の更新、ユーザのネットワーク登録、またはユーザ切り替えに用いられる。図1のセッション管理機能(session management function、SMF)が、モバイルネットワークにおけるセッション管理、例えば、セッションの確立、変更、または解放に用いられる。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。
【0075】
図2は、既存の3GPP(登録商標) BPアーキテクチャの概略図である。3GPP(登録商標) BPアーキテクチャは3GPP(登録商標) ULCLアーキテクチャと同様であり、違いは、例えば、図1のUPF ULCLがUPF BPと置き換えられている点にある。UPF BPの機能はUPF ULCLの機能と同じである。ただし、UPF BPはインターネットプロトコルバージョン6(Internet protocol version 6、IPv6)のトラフィックステアリングポイント挿入であり、UPF ULCLはインターネットプロトコルバージョン4(Internet protocol version 4、IPv4)または非マルチホーム(IPv6マルチホーム、すなわち、1つのセッションが複数のアドレスを持つことが許可されている)シナリオのセッションである。IPv6およびIPv4の間には、ユーザプレーンに関して違いがある。IPv4またはIPv6型のPDUセッションでは、PDUセッションアンカーが、端末デバイスに割り当てられたIPアドレス/プレフィックスのIPアンカーであってよい。IPv4型のPDUセッションまたはIPv6の非マルチホームPDUセッションでは、複数のPDUセッションアンカーが用いられる場合(UPF ULCLが挿入されているため)、1つのPDUセッションアンカーのみがIPアンカーである。しかしながら、IPv6のマルチホームPDUセッションでは、複数のIPアンカーがあってよい。
【0076】
第4に、MEC標準アーキテクチャを説明する。
【0077】
図3は、ETSIにより現在定義されているMEC標準アーキテクチャの簡単な概略図である。図3に示すように、MEC標準アーキテクチャは、MECシステムレベル(MEC system level)およびMECホストレベル(MEC host level)を含む。
【0078】
MECシステムレベルは、運用サポートシステム(operation support system、OSS)およびマルチアクセスエッジオーケストレータ(multi-access edge orchestrator)を含む。
【0079】
MECホストレベルは、MECプラットフォームマネージャ(MEC platform Manager、MEPM)、仮想化インフラストラクチャマネージャ(virtualization infrastructure manager)、および1つまたは複数のMECホストを含む。MECホストは、MECプラットフォーム(MEC platform、MEP)、仮想化インフラストラクチャ(virtualization infrastructure)、および複数のMEC APPを含む。
【0080】
具体的には、MEPMはMm5インタフェースを通じて、MEC APPのライフサイクル管理、MEC APPのルールおよび要求管理、およびMECプラットフォーム要素管理を行う。MEPは、MECサービス(MEC service)を実行し、サービスレジストリ(service registry)、トラフィックステアリングルール制御(traffic steering rule control)、およびドメインネームシステム(domain name system、DNS)処理などを行うように構成されている。MEPは5GネットワークにおいてAF機能を有し、MEPのAF機能はMEC APPにより実現され得る。MEPはMp1インタフェースを通じてMEC APPと通信し、MEC APPを管理する。MEC APPは特定のサービスを実行する。デバイスAPPが、ネットワークを用いてMECホスト内のMEC APPにアクセスできる。さらに、MEPはMp2インタフェースを通じて仮想化インフラストラクチャのユーザプレーン(user plane)と通信する。ユーザプレーンは、UPFを用いて実装されてよい。したがって、Mp2インタフェースは、MEPおよびUPFの間のインタフェースとして理解されてもよい。MECホスト内のUPFはエッジ位置に展開されたUPFであることに留意されたい。
【0081】
さらに、図3に示すように、顧客対応サービス(customer facing service、CFS)ポータル(portal)がMx1インタフェースを通じてOSSに接続されている。デバイスAPP(device APP)は、Mx2インタフェースを通じてユーザAPPライフサイクル管理(life cycle management、LCM)プロキシ(user APP LCM proxy)に接続されている。ユーザAPP LCMプロキシは、Mm8インタフェースおよびMm9インタフェースを通じて、OSSおよびマルチアクセスエッジオーケストレータにそれぞれ接続されている。OSSは、Mm1インタフェースを通じてマルチアクセスエッジオーケストレータに接続されており、OSSはさらに、Mm2インタフェースを通じてMEPMに接続されている。マルチアクセスエッジオーケストレータはMm3インタフェースを通じてMEPMに接続されており、マルチアクセスエッジオーケストレータはさらに、Mm4インタフェースを通じて仮想化インフラストラクチャに接続されている。仮想化インフラストラクチャは、Mm4インタフェースを通じてMEPMに接続されている。MECホスト内の仮想化インフラストラクチャは、Mp7インタフェースを通じて仮想化インフラストラクチャマネージャに接続されている。2つのMECホストのMEPが、Mp3インタフェースを通じて互いに通信する。ここでのデバイスAPPは、端末デバイス(またはユーザ機器(user equipment、UE)と呼ばれている)にインストールされたAPPであることに留意されたい。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。
【0082】
MEC標準アーキテクチャに関する前述の説明から理解できるのは、本願の実施形態では、MECプラットフォームを用いて、MEC APPがモバイル通信ネットワークにおける仮想化インフラストラクチャと通信する必要があるということである。換言すれば、MEC標準アーキテクチャでは、モバイル通信ネットワークおよびアプリケーションの間でデータ交換および管理を実施するのに、特定のインタフェースおよび展開ソリューションが必要とされる。このソリューションでは、アプリケーションおよびモバイル通信ネットワークの間のデータ交換には、十分な柔軟性がないことが明らかである。
【0083】
図4は、既存のMECソリューションにローカル(local)APPが展開されている形態の概略図である。図4に示すように、端末デバイスが、5GネットワークのRANデバイスを用いて、5Gネットワークのユーザプレーン処理機能にアクセスする。1つの態様において、ユーザプレーン処理機能は、ローカルIPアンカーを用いてコンテンツ配信ウェブサイトに接続されてよい。別の態様では、ユーザプレーン処理機能は、中央IPアンカーを用いてインターネットに接続されてよい。図4のユーザプレーン処理機能は、図1のUPF ULCLまたは図2のUPF BPに対応してよい。図4のローカルIPアンカーは、図1または図2のローカルアンカーUPFに対応してよい。図4の中央IPアンカーは、図1または図2のリモートアンカーUPFに対応してよい。図4のコンテンツ配信ウェブサイトは、図1または図2のローカルアンカーUPFに接続されたDNに対応してよい。図4のインターネットは、図1または図2のリモートアンカーUPFに接続されたDNに対応してよい。さらに、図4のユーザプレーン処理機能は図3の仮想化インフラストラクチャに展開されてよく、図4のコンテンツ配信ウェブサイトは図3のMEC APPに展開されてよい。端末デバイスおよびユーザプレーン処理機能の間の接続は無線接続であり、ユーザプレーン処理機能およびコンテンツ配信ウェブサイトまたはインターネットの間の接続は有線接続であることが理解できる。
【0084】
第5に、5G仮想ネットワーク(5G virtual network、5GVN)を説明する。
【0085】
表現に関して、5GVNは5Gローカルエリアネットワーク(local area network、5GLAN)、LAN、LAN型サービス(type service)、LAN-VN、5GLAN型サービス、5GLAN-VN、5GLANグループ(group)、またはLANグループなどとも呼ばれることがある。本願の実施形態では、これについて特に限定しない。
【0086】
5GVNサービスは、現在の5Gネットワークで提供されるサービスであり、主に、ホーム通信、企業オフィス、工場での製造、車両のインターネット、送電網再建、および公共安全局などに適用されている。このサービスは、端末デバイスのグループにおける2つまたはそれより多くの端末デバイス向けに、インターネットプロトコル(Internet protocol、IP)型または非IP型(例えば、イーサネット(登録商標)型)のプライベート通信(すなわち、ポイントツーポイントデータ伝送)を提供できる。例えば、工場のデバイスが5GVNグループを形成し、異なるデバイスがイーサネット(登録商標)データパケットを互いに送信し得る。あるいは、企業の部署にいる従業員のオフィスデバイス(例えば、携帯電話、コンピュータ、またはネットブックコンピュータ)が5GVNグループを形成し、様々なオフィスデバイスがIPデータパケットを互いに送信し得る。2つの端末デバイスが同じ5GVNグループに入っていない場合、この2つの端末デバイスは互いに通信できない。
【0087】
図5は、既存の5GVNサービスのユーザプレーンアーキテクチャに関する概略図である。端末デバイスが、5GVNサービスを提供するUPFへのセッションを確立し、5GVNサービスを提供するUPFにアクセスする。図5に示すように、5GVNサービスを提供するUPFは、N6を通じてデータネットワーク(data network、DN)内の既存のLANと通信してよい、例えば、LAN内のパーソナルコンピュータ(personal computer、PC)と通信してよい。あるいは、5GVNサービスを提供するUPFは、内部UPF同士の接続を用いて様々な端末デバイスのセッションを関連づけてプライベート通信を実現してよい。本願の実施形態では、これについて特に限定しない。本願の実施形態では、5GVNサービスを提供するUPF同士の間のインタフェースが次世代(next generation、N)19インタフェース(略してN19)と呼ばれており、5GVNサービスを提供するUPF同士の間の経路がN19トンネルと呼ばれている。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。当然ながら、5GVNサービスを提供するUPF同士の間のインタフェースは代替的に、別の名称であってもよい。本願の実施形態では、これについて特に限定しない。
【0088】
例えば、本願の実施形態におけるN19トンネルは、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)トンネリングプロトコル-ユーザプレーン(GPRS tunneling protocol-user plane、GTP-U)の方式で構築されてよい。この構築方式は動的であってもよく、またはネットワーク内で予め構成されてもよい。本願の実施形態では、これについて特に限定しない。さらに、本願の実施形態では、N19トンネルがGTP-U方式で構築されている場合、対応するN19トンネル情報は、UPF ID、UPF ID+トンネルエンドポイント識別子(tunnel endpoint identifier、TEID)、IPアドレス+TEID、またはIPアドレス+ポート(port)番号+TEIDなどであってもよい。本願の実施形態では、これについて特に限定しない。
【0089】
図6は、N19トンネルに基づいて転送される既存のユーザプレーンプロトコルスタックに関する概略図である。例えば、同じ5GVNに属する端末デバイス1および端末デバイス2が、互いに通信する。この場合、端末デバイス1および端末デバイス2の間でデータが交換される前に、端末デバイス1のためにセッション1を確立する必要があり、且つ端末デバイス2のためにセッション2を確立する必要がある。セッション1に対応するアンカーUPFがUPF1であり、セッション2に対応するアンカーUPFがUPF2であり、その後に端末デバイス1および端末デバイス2はUPF1およびUPF2の間にあるN19トンネルを用いてデータを交換できると仮定する。具体的には、図6に示すように、端末デバイスおよびUPFの間(例えば、端末デバイス1およびUPF1の間または端末デバイス2およびUPF2の間)にある3GPP(登録商標)ネットワークプロトコルスタックが、PDUセッション-ユーザプレーンプロトコルスタックを含む。端末デバイス1および端末デバイス2のPDUセッション-プレーンプロトコルスタックの上に、アプリケーション(application、APP)層がある。UPF1およびUPF2の間にある3GPP(登録商標)ネットワークプロトコルスタックが、PDU層、GTP-U層、および下層のプロトコル層を含む。下層のプロトコル層は、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)層/IP層、レイヤ2(layer 2、L2)、およびL1を含む。さらに、本願の実施形態では、サービスパケットの場合、UPFはAPP層を認識しない。したがって、図6に示すように、APP層はUPF側の中継器(relay)に対応する。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。
【0090】
本願の実施形態におけるN19トンネルは、5GVNにおけるUPF同士の間のトンネルであることに留意されたい。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。
【0091】
以下では、本願の実施形態における添付図面を参照して本願の実施形態における技術的ソリューションを説明する。本願の説明では、特に指定されない限り、「/」は関連する対象物同士の間の「または」の関係を表す。例えば、A/BはAまたはBを表し得る。本願では、「および/または」は関連する対象物を説明するための単なる関連関係であり、3つの関係が存在し得ることを示している。例えば、Aおよび/またはBは、次の3つの事例を示してよい。すなわち、Aのみが存在すること、AおよびBが両方とも存在すること、Bのみが存在することであり、AおよびBは単数であっても、または複数であってもよい。さらに、本願の説明では、特に指定されない限り、「複数の」が2つまたはそれより多くを意味する。「以下の項目(個)のうちの少なくとも1つ」またはその類似表現は、単数の項目(個)または複数の項目(個)の任意の組み合わせを含む、これらの項目の任意の組み合わせを指す。例えば、a、b、またはcの少なくとも1つの項目(個)とは、以下に挙げるa、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを示してよく、ここでa、b、およびcは単数であっても、または複数であってもよい。さらに、本願の実施形態における技術的ソリューションを明確に説明するために、本願の実施形態では「第1」および「第2」などの用語を用いて、基本的に同じ機能または目的を有する同じ項目同士または類似項目同士を区別している。当業者であれば、「第1」および「第2」などの用語が数量または実行順序を限定することはなく、「第1」および「第2」などの用語が明確な違いを示さないことを理解するであろう。さらに、本願の実施形態では、「例」または「例えば」などの表現を用いて、一例、実例、または説明を与えることを表している。本願の実施形態では「例」または「例えば」と説明される実施形態または設計ソリューションがいずれも、別の実施形態または設計ソリューションより好ましい、またはより多くの利点を有していると説明されるべきではない。まさしく、「例」または「例えば」などの表現を用いることで、関連する概念を理解しやすくするために具体的な方式で示すことを意図している。
【0092】
さらに、本願の実施形態で説明されるネットワークアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本願の実施形態における技術的ソリューションをより明確に説明することを意図しており、本願の実施形態で提供される技術的ソリューションに対する限定とみなされるべきではない。当業者であれば、ネットワークアーキテクチャの進化および新たなサービスシナリオの出現に伴って、本願の実施形態で提供される技術的ソリューションは類似した技術的課題にも適用可能であることを理解するであろう。
【0093】
図7は、本願の一実施形態による通信システム70を示している。通信システム70は、セッション管理機能エンティティ701および第1ユーザプレーン機能エンティティ702を含む。実現可能な一実装例では、通信システム70はさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュール703を含む。セッション管理機能エンティティ701、第1ユーザプレーン機能エンティティ702、およびアプリケーションインスタンスアクセスモジュール703のいずれか2つが、互いに直接通信してもよく、または別のデバイスによる転送によって互いに通信してもよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0094】
セッション管理機能エンティティ701は、アプリケーションインスタンスアクセスモジュール703から第1メッセージを受信するように構成されており、第1メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第1メッセージは、第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられる。セッション管理機能エンティティ701はさらに、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティ702を決定した後に、第1ユーザプレーン機能エンティティ702に第2メッセージを送信するように構成されており、第2メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第2メッセージは、第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられる。第1ユーザプレーン機能エンティティ702は、セッション管理機能エンティティ701から第2メッセージを受信し、セッション管理機能エンティティ701に第3メッセージを送信するように構成されており、第3メッセージは第1接続の確立結果を含み、確立結果は成功を含む。セッション管理機能エンティティ701は、第1ユーザプレーン機能エンティティ702から第3メッセージを受信し、アプリケーションインスタンスアクセスモジュール703に第4メッセージを送信するように構成されており、第4メッセージは、コアネットワークエレメントにより第1接続に割り当てられた第1アドレスを含む。前述したソリューションの具体的な実装については、次の方法の実施形態において詳細に説明されているため、詳細はここで説明しない。本願の本実施形態では、モバイル通信ネットワーク内のセッション管理機能エンティティおよび第1ユーザプレーン機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスおよびモバイル通信ネットワークの間に第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立し、コアネットワークエレメントは、第1接続を確立する過程で第1接続に第1アドレスを割り当てる。第1アプリケーションインスタンスに対応するアドレス割り当ておよび管理およびデータプレーン転送経路は全て、モバイル通信ネットワークの制御範囲に含まれることが理解できる。換言すれば、このソリューションでは、第1アプリケーションインスタンスは特別な端末デバイスとしてモバイル通信ネットワークにアクセスできる。第1アプリケーションインスタンスがアプリケーションの特定の実行インスタンスであるため、このソリューションに基づいて、アプリケーションおよびモバイル通信ネットワークの間のデータ交換の柔軟性を向上させることができる。さらに、このソリューションに基づき、アプリケーションをモバイル通信ネットワーク計画に組み込み、モバイル通信システムにおいてアプリケーションのプラグアンドプレイを実現し、アプリケーションサービスを動的に調整して最適経路を見つけることができる。これにより、事業者およびアプリケーションサービスプロバイダの間で新たなビジネス展開および連携方式を実現できるようになる。
【0095】
本願の本実施形態では、アプリケーションインスタンスアクセスモジュール703は、モバイル通信ネットワークにアクセスするときに、第1アプリケーションインスタンスを支援するように構成されている。
【0096】
1つの実現可能な実装例では、図8に示すように、本願の本実施形態におけるアプリケーションインスタンスアクセスモジュール703は第1アプリケーションインスタンスに統合されてよく、第1アプリケーションインスタンスはアプリケーションサーバで実行されてよい。
【0097】
別の実現可能な実装例では、図9に示すように、本願の本実施形態におけるアプリケーションインスタンスアクセスモジュール703は、第1アプリケーションインスタンスから分離して展開されてよい。例えば、図9に示すように、アプリケーションインスタンスアクセスモジュール703はAPP統合プラットフォーム(例えば、図3のMEP)に統合されてよく、第1アプリケーションインスタンスはアプリケーションサーバで実行されてよい。
【0098】
示されていないが、図8または図9に示すアプリケーションサーバはさらに、別のアプリケーションインスタンスを含んでよいことに留意されたい。本願の本実施形態は、単に一例としてアプリケーションサーバ内の第1アプリケーションインスタンスを用いて説明しており、アプリケーションサーバが別のアプリケーションインスタンスを実行するかどうかは特に限定しない。さらに図9では、複数のアプリケーションサーバがAPP統合プラットフォームとやり取りできる。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0099】
実現可能な一実装例では、図7に示す通信システム70は、現在の4Gネットワークまたは5Gネットワークまたは別の将来のネットワークに適用されてもよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0100】
例えば、図10に示すように、図7に示す通信システム70が現在の5Gネットワークに適用されている場合、図7に示す通信システム70のセッション管理機能エンティティ701に対応するネットワークエレメントまたはエンティティが5GネットワークアーキテクチャにおけるSMFであってよく、図7に示す通信システム70の第1ユーザプレーン機能エンティティ702に対応するネットワークエレメントまたはエンティティが5Gネットワークアーキテクチャにおける第1アンカーUPFであってよい。さらに、図7に示す通信システム70のアプリケーションインスタンスアクセスモジュール703に対応するネットワークエレメントまたはエンティティが、例えばユーザ機器機能としてのアプリケーション(APP as user equipment function、AUEF)であってよい。図8に示すように、AUEFはアプリケーションサーバ内の第1アプリケーションインスタンスに展開されてもよく;または図9に示すように、AUEFはAPP統合プラットフォームに展開されてもよい。当然ながら、AUEFは別の方式で展開されても、例えば、別の既存の機能、デバイス、またはプラットフォームに展開されても、または別の新たに追加された機能、デバイス、またはプラットフォームに展開されてもよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0101】
さらに、図10に示すように、現在の5Gネットワークはさらに、AMF、NEF、ネットワークレポジトリ機能(network repository function、NRF)、統合データ管理(unified data management、UDM)機能、ポリシー制御機能(policy control function、PCF)、および別のUPF(例えば、図10における端末デバイスに対応する第2アンカーUPFおよびI-UPF)を含んでよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0102】
示されていないが、現在の5Gネットワークはさらに、認証サーバ機能(authentication server function、AUSF)およびネットワークスライス選択機能(network slice selection function、NSSF)などを含んでよい。関連説明については、23501規格の5Gシステムアーキテクチャ(5G system architecture)の図を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0103】
図10に示すように、端末デバイスはRANデバイスを用いて5Gネットワークにアクセスする。端末デバイスは、N1インタフェース(略してN1)を通じてAMFと通信する。RANデバイスはN2インタフェース(略してN2)を通じてAMFと通信する。RANデバイスは、N3インタフェース(略してN3)を通じてI-UPFと通信する。I-UPFは、N9インタフェース(略してN9)を通じて第2アンカーUPFと通信する。第2アンカーUPFは、N19インタフェース(略してN19)を通じて第1アンカーUPFと通信する。SMFネットワークエレメントは、N4インタフェース(略してN4)を通じて、I-UPF、第2アンカーUPF、および第1アンカーUPFと別々に通信する。SMFネットワークエレメントは、Nxインタフェース(略してNx)を通じてAUEFと通信する。第1アンカーUPFは、Ndインタフェース(略してNd)を通じてAUEFと通信する。さらに、制御プレーン機能、例えば、図10に示すAMF、SMF、NEF、NRF、PCF、またはUDMがサービスベースのインタフェースを通じて互いにやり取りしてよい。例えば、AMFにより提供される外部サービスベースのインタフェースがNamfであってよく、SMFにより提供される外部サービスベースのインタフェースがNsmfであってよく、NEFにより提供される外部サービスベースのインタフェースがNnefであってよく、NRFにより提供される外部サービスベースのインタフェースがNnrfであってよく、PCFにより提供される外部サービスベースのインタフェースがNpcfであってよく、UDMにより提供される外部サービスベースのインタフェースがNudmであってよい。関連説明については、23501規格の5Gシステムアーキテクチャ(5G system architecture)の図を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0104】
実現可能な一実装例では、本願の実施形態における端末デバイスは、無線通信機能を実現するように構成されたデバイス、例えば、端末または端末に用いられ得るチップであってもよい。端末デバイスは、屋内または屋外デバイス、ハンドヘルドデバイス、または車載デバイスを含み、地上に展開されてもよく;または水面に(例えば、船上に)展開されてもよく;または空中に(例えば、飛行機、気球、または衛星に)展開されてもよい。端末は、5Gネットワークまたは将来の進化した公衆陸上モバイルネットワーク(public land mobile network、PLMN)における、UE、アクセス端末、端末ユニット、端末局、移動局、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、無線通信デバイス、端末エージェント、または端末装置などであってよい。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA(登録商標))無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、無人航空機(unmanned aerial vehicle、UAV)、無人航空機コントローラ(UAV controller、UAVC)、仮想現実(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、産業用制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、またはスマートホーム(smart home)における無線端末などであってもよい。端末は可動式であってもよく、または固定式であってもよい。
【0105】
実現可能な一実装例では、本願の実施形態におけるRANデバイスは、端末デバイスに無線通信機能を提供するデバイスである。例えば、アクセスネットワークデバイスは、限定することはないが、5Gにおける次世代ノードB(gNodeB、gNB)、進化型ノードB(evolved NodeB、eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(NodeB、NB)、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、ベーストランシーバ基地局(base transceiver station、BTS)、ホーム用基地局(例えば、ホーム用進化型ノードB、またはホーム用ノードB、HNB)、ベースバンドユニット(baseband unit、BBU)、送受信ポイント(transmitting and receiving point、TRP)、送信ポイント(transmitting point、TP)、およびモバイルスイッチングセンタなどを含む。
【0106】
実現可能な一実装例では、本願の実施形態におけるユーザプレーンネットワークエレメント、アクセスネットワークデバイス、セッション管理ネットワークエレメント、ポリシー制御ネットワークエレメント、またはアプリケーション機能ネットワークエレメントは、通信装置または通信デバイスとも呼ばれることがあり、汎用デバイスであっても、または専用デバイスであってもよい。本願の実施形態では、これについて特に限定しない。
【0107】
実現可能な一実装例では、本願の実施形態におけるセッション管理機能エンティティ、第1ユーザプレーン機能エンティティ、またはアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの関連機能が、1つのデバイスにより実現されてもよく、複数のデバイスにより共同で実現されてもよく、または1つのデバイス内の1つまたは複数の機能モジュールにより実現されてもよい。本願の実施形態では、これについて特に限定しない。前述した機能は、ハードウェアデバイスのネットワークエレメントであってもよく、または専用ハードウェア上で動作するソフトウェア機能、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、またはプラットフォーム(例えば、クラウドプラットフォーム)上にインスタンス化された仮想化機能であってもよいことが理解できる。
【0108】
例えば、本願の実施形態におけるセッション管理機能エンティティ、第1ユーザプレーン機能エンティティ、またはアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの関連機能は、図11の通信装置1100を用いて実現されてよい。図11は、本願の一実施形態による通信装置1100の構造の概略図である。通信装置1100は、1つまたは複数のプロセッサ1101、通信回線1102、および少なくとも1つの通信インタフェースを含む(図11では、通信インタフェース1104および1つのプロセッサ1101が含まれる一例を用いて単に説明している)。実現可能な一実装例では、メモリ1103がさらに含まれてよい。
【0109】
プロセッサ1101は、本願のソリューションのプログラム実行を制御するように構成された、汎用の中央演算処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または1つまたは複数の集積回路であってもよい。
【0110】
通信回線1102は、様々なコンポーネントを接続するように構成されたチャネルを含んでよい。
【0111】
通信インタフェース1104は、別のデバイスまたは通信ネットワーク、例えば、イーサネット(登録商標)、RAN、または無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)と通信するように構成された送受信モジュールであってよい。例えば、送受信モジュールは、送受信機または送受信マシンなどの装置であってよい。実現可能な一実装例では、通信インタフェース1104は代替的に、プロセッサ1101の中に位置している送受信回路であってもよく、プロセッサの信号入力および信号出力を実施するように構成されている。
【0112】
メモリ1103は、記憶機能を有する装置であってよく、例えば、静的な情報および命令を格納できるリードオンリメモリ(read-only memory、ROM)または別のタイプの静的記憶装置であっても、または情報および命令を格納できるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)または別のタイプの動的記憶装置であってもよく;または電気的消去可能プログラム可能型リードオンリメモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)または別の光ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、またはブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体または別の磁気記憶装置、または期待されるプログラムコードを命令またはデータ構造体の形態で保持または格納するように構成されることができ且つコンピュータがアクセスできる任意の他の媒体であってもよい。しかしながら、これについては上記したものに限定されない。メモリは、独立して存在してよく、通信回線1102を用いてプロセッサに接続されている。メモリは代替的に、プロセッサと統合されてもよい。
【0113】
メモリ1103は、本願のソリューションを実行するためのコンピュータ実行可能命令を格納するように構成されており、プロセッサ1101は、その実行を制御する。プロセッサ1101は、メモリ1103に格納されたコンピュータ実行可能命令を実行して、本願の実施形態で提供された、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法を実施するように構成されている。
【0114】
あるいは、実現可能な一実装例では、本願の本実施形態において、プロセッサ1101は、本願の以下の実施形態で提供される、アプリケーションがネットワークにアクセスする方法における処理関連の機能を行ってよく、通信インタフェース1104は別のデバイスまたは通信ネットワークと通信する役割を担っている。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0115】
実現可能な一実装例では、本願の本実施形態におけるコンピュータ実行可能命令は、アプリケーションプログラムコードとも呼ばれることがある。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0116】
特定の実装において、一実施形態では、プロセッサ1101は、1つまたは複数のCPU、例えば、図11のCPU0およびCPU1を含んでよい。
【0117】
特定の実装において、一実施形態では、通信装置1100は複数のプロセッサ、例えば、図11のプロセッサ1101およびプロセッサ1108を含んでよい。これらのプロセッサのそれぞれは、シングルコア(single-core)プロセッサであってもよく、またはマルチコア(multi-core)プロセッサであってもよい。ここでのプロセッサは、ソフトウェアを実行する以下の様々なコンピューティングデバイスのうちの少なくとも1つを含んでよい。例えば、中央演算処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロコントローラユニット(microcontroller unit、MCU)、または人工知能プロセッサである。それぞれのコンピューティングデバイスは、ソフトウェア命令を実行して演算または処理を行うように構成された1つまたは複数のコアを含んでよい。
【0118】
特定の実装において、一実施形態では、通信装置1100はさらに出力デバイス1105および入力デバイス1106を含んでよい。出力デバイス1105は、プロセッサ1101と通信し、複数の方式で情報を表示できる。例えば、出力デバイス1105は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light emitting diode、LED)表示デバイス、ブラウン管(cathode ray tube、CRT)表示デバイス、またはプロジェクタ(projector)であってもよい。入力デバイス1106は、プロセッサ1101と通信し、複数の方式でユーザの入力を受け取ることができる。例えば、入力デバイス1106は、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、またはセンシングデバイスなどであってもよい。
【0119】
通信装置1100は通信装置とも呼ばれることがあり、汎用デバイスであってもまたは専用デバイスであってもよい。例えば、通信装置1100は、デスクトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、ネットワークサーバ、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA(登録商標))、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末デバイス、組み込み型デバイス、前述した端末デバイス、前述したネットワークデバイス、または図11と同様の構造を有するデバイスであってもよい。通信装置1100のタイプが、本願の本実施形態において限定されることはない。
【0120】
図12は、本願の一実施形態による、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法を示している。本方法は、以下の段階を含む。
【0121】
S1201:アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するセッション管理機能エンティティを決定する。
【0122】
実現可能な一実装例では、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するセッション管理機能エンティティを決定することは、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが、アプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートする1つまたは複数のセッション管理機能エンティティに関する情報をネットワークレポジトリ機能エンティティから取得することを含み;およびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールは、1つまたは複数のセッション管理機能エンティティに関する情報に基づいて、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するセッション管理機能エンティティを決定する。
【0123】
S1202:アプリケーションインスタンスアクセスモジュールはセッション管理機能エンティティに第1メッセージを送信する。これに対応して、セッション管理機能エンティティはアプリケーションインスタンスアクセスモジュールから第1メッセージを受信し、第1メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第1メッセージは、第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられる。
【0124】
本願の本実施形態では、第1アプリケーションインスタンス用に確立される「第1接続」は、第1アプリケーションインスタンスおよびモバイル通信ネットワークの間に確立される第1アプリケーションインスタンス用の接続であり、第1アプリケーションインスタンスが特別な端末デバイスとしてモバイル通信ネットワークにアクセスするのに用いられ、これにより、第1アプリケーションインスタンスはその後に、第1接続を用いて別のデバイスとデータ通信を行うことができるようになる。例えば、ここでの第1接続は、4Gにおけるパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)接続または5GにおけるPDUセッションであってもよく、または別の将来のネットワークにおける別の接続であってもよい。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。
【0125】
本願の本実施形態では、第1アプリケーションインスタンスの識別情報は第1アプリケーションインスタンスを一意に決定することができ、第1アプリケーションインスタンスの識別情報は、例えば、APPインスタンス永続識別子(APP instance permanent identifier、AIPI)であっても、またはAPPインスタンス暗号化識別子(APP instance concealed identifier、AICI)であってもよい。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。
【0126】
実現可能な一実装例では、本願の本実施形態において、第1メッセージはさらに、第1アプリケーションインスタンスに対応する第1パラメータおよび/またはアプリケーション情報を含んでよい。
【0127】
例えば、本願の本実施形態では、第1パラメータは以下のパラメータのうちの少なくとも1つを含む。すなわち、第1アプリケーションインスタンスの位置情報(location information)およびセッションおよびサービス継続性(session and service continuity、SSC)モード、第1接続に対応するデータネットワーク名(data network name、DNN)、または第1接続が位置しているネットワークスライスの識別情報である。例えば、本願の本実施形態では、第1接続が位置しているネットワークスライスの識別情報は、第1接続が位置しているネットワークスライスの単一ネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information、S-NSSAI)であってよい。例えば、本願の本実施形態では、第1アプリケーションインスタンスの位置情報は、第1アプリケーションインスタンスがサブスクライブするホーム公衆地上モバイルネットワーク(home public land mobile network、HPLMN)であってもよく;または第1アプリケーションインスタンスの位置情報は、例えば、第1アプリケーションインスタンスがサービスを提供するトラッキングエリアのエリア識別子であってもよく;または第1アプリケーションインスタンスの位置情報は、例えば、第1アプリケーションインスタンスがサービスを提供するセルのセル識別子であってもよい。
【0128】
例えば、本願の本実施形態では、第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報は、アプリケーション名、アプリケーション識別子、またはアプリケーションドメインネーム情報などを含む。
【0129】
S1203:セッション管理機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定する。
【0130】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、セッション管理機能エンティティは、第1パラメータに基づいて、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定してよい。
【0131】
例えば、セッション管理機能エンティティは、第1パラメータに含まれた第1アプリケーションインスタンスの位置情報および第1接続が位置しているネットワークスライスのS-NSSAIに基づいて、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定してよい。例えば、セッション管理機能エンティティは、第1接続が位置しているネットワークスライスのS-NSSAIをサポートするユーザプレーン機能エンティティ内にあり且つ第1アプリケーションインスタンスを保持するアプリケーションサーバに最も近いユーザプレーン機能エンティティを、第1ユーザプレーン機能エンティティとして決定してよい。
【0132】
別の実現可能な実装例において、本願の本実施形態では、セッション管理機能エンティティはさらに、統合データ管理機能エンティティから第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータを取得してよい。さらに、セッション管理機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータに基づいて、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定してよい。
【0133】
例えば、本願の本実施形態では、第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータは、許可された接続タイプ、第1アプリケーションインスタンスのサブスクライブ済み位置情報、デフォルトのサービス品質(quality of service、QoS)パラメータ、許可されたSSCモード、サブスクライブ済みDNN、またはサブスクライブ済みネットワークスライスの識別情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0134】
例えば、セッション管理機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータに含まれた第1アプリケーションインスタンスのサブスクライブ済み位置情報およびサブスクライブ済みDNNに基づいて、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定してよい。例えば、セッション管理機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスのサブスクライブ済みDNNをサポートするユーザプレーン機能エンティティ内にあり且つ第1アプリケーションインスタンスを保持するアプリケーションサーバに最も近いユーザプレーン機能エンティティを、第1ユーザプレーン機能エンティティとして決定してよい。
【0135】
本願の本実施形態では、セッション管理機能エンティティが統合データ管理機能エンティティから第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータを取得することは、セッション管理機能エンティティが統合データ管理機能エンティティに第5メッセージを送信すること、ここで第5メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第5メッセージは、第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータを取得するよう要求するのに用いられる;およびセッション管理機能エンティティが統合データ管理機能エンティティから第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータを受信することを含んでよい。
【0136】
さらに別の実現可能な実装例において、本願の本実施形態では、セッション管理機能エンティティはさらに、統合データ管理機能エンティティから第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータを取得してよい。さらに、セッション管理機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータおよび第1パラメータに基づいて、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定してよい。
【0137】
例えば、セッション管理機能エンティティは、第1パラメータ内の第1アプリケーションインスタンスの位置情報および第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータ内の第1アプリケーションインスタンスのサブスクライブ済みDNNに基づいて、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定してよい。例えば、セッション管理機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスのサブスクライブ済みDNNをサポートするユーザプレーン機能エンティティ内にあり且つ第1アプリケーションインスタンスを保持するアプリケーションサーバに最も近いユーザプレーン機能エンティティを、第1ユーザプレーン機能エンティティとして決定してよい。
【0138】
前述した例は、セッション管理機能エンティティが第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定する複数の方式に関する、単なる提供された例であることに留意されたい。当然ながら、セッション管理機能エンティティは代替的に、別の方式で、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定してもよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0139】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、セッション管理機能エンティティはさらに、第1接続に第1アドレスを割り当ててよい。第1アドレスは、端末デバイスが第1アプリケーションインスタンスとデータ通信を行うのに用いられる。例えば、端末デバイスは、第1アドレスを用いて第1アプリケーションインスタンスにアクセスしてよい。
【0140】
例えば、本願の本実施形態における第1アドレスは、IPアドレス(IP address)、IPv6プレフィックス(IPv6 Prefix)、または媒体アクセス制御(media access control、MAC)アドレスを含んでよい。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。
【0141】
S1204:セッション管理機能エンティティは第1ユーザプレーン機能エンティティに第2メッセージを送信する。これに対応して、第1ユーザプレーン機能エンティティはセッション管理機能エンティティから第2メッセージを受信し、第2メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第2メッセージは、第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられる。
【0142】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、セッション管理機能エンティティが第1接続に第1アドレスを割り当てる場合、第2メッセージはさらに第1アドレスを含んでよい。第1アドレスは、第1ユーザプレーン機能エンティティによるルートアドバタイズメント(route advertisement)用に用いられる。このように、次のデータ通信プロセスでは、別のエンティティまたはモジュールが、第1ユーザプレーン機能エンティティによりアドバタイズされたルートに基づくアドレス指定によって、第1ユーザプレーン機能エンティティを直接見つけることができる。例えば、本願の本実施形態で提供される、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法はさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティが第2ユーザプレーン機能エンティティから第2データを受信し、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールを用いて第1アプリケーションインスタンスに第2データを送信する段階、ここで第2ユーザプレーン機能エンティティは、第1ユーザプレーン機能エンティティによりアドバタイズされたルートに基づくアドレス指定によって、第1ユーザプレーン機能エンティティを見つける、を含んでよい。関連するアドレス指定方式については、従来技術を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0143】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、第1アドレスは代替的に、第1ユーザプレーン機能エンティティにより割り当てられてもよい。換言すれば、第1ユーザプレーン機能エンティティは第1接続に第1アドレスを割り当てることができる。
【0144】
S1205:第1ユーザプレーン機能エンティティはセッション管理機能エンティティに第3メッセージを送信する。これに対応して、セッション管理機能エンティティは第1ユーザプレーン機能エンティティから第3メッセージを受信し、第3メッセージは第1接続の確立結果を含み、確立結果は成功または失敗を含む。
【0145】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、第1アドレスが第1ユーザプレーン機能エンティティにより割り当てられる場合、第3メッセージはさらに第1アドレスを含む。
【0146】
S1206:確立結果が成功である場合、セッション管理機能エンティティはアプリケーションインスタンスアクセスモジュールに第4メッセージを送信する。これに対応して、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールはセッション管理機能エンティティから第4メッセージを受信する。
【0147】
第4メッセージは、セッション管理機能エンティティにより第1接続に割り当てられた第1アドレスを含む、または第1ユーザプレーン機能エンティティにより第1接続に割り当てられた第1アドレスを含む。
【0148】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、第1アドレスを取得した後に、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールは、第1アドレスに基づいてルートをアドバタイズしてよい。このように、次のデータ通信プロセスでは、別のエンティティまたはモジュールが、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールによりアドバタイズされたルートに基づくアドレス指定によって、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールを直接見つけることができる。例えば、本願の本実施形態で提供される、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法はさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが第2ユーザプレーン機能エンティティから第2データを受信する段階、ここで第2ユーザプレーン機能エンティティは、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールによりアドバタイズされたルートに基づくアドレス指定によって、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールを見つける、を含んでよい。関連するアドレス指定方式については、従来技術を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0149】
実現可能な一実装例において、図12に示す、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法では、第1メッセージおよび第2メッセージはさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールにより第1接続に割り当てられた第1経路情報を含んでよい。第3メッセージおよび第4メッセージはさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティにより第1接続に割り当てられた第2経路情報を含んでよい。第1経路情報および第2経路情報は、第1接続における且つ第1ユーザプレーン機能エンティティおよびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間にある第1経路を確立するのに用いられ、第1経路は、第1ユーザプレーン機能エンティティおよびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間のデータ伝送に用いられる。例えば、第1アプリケーションインスタンスから第1データを取得した後に、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールは、第1経路を用いて第1ユーザプレーン機能エンティティに第1データを送信する;またはアプリケーションインスタンスアクセスモジュールは、第1経路を用いて第1ユーザプレーン機能エンティティから第2データを受信する。
【0150】
本願の本実施形態における「経路」は、トンネル(tunnel)とも呼ばれることがあり、または別の名称であってもよいことに留意されたい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。例えば、第1経路情報は第1トンネル情報と置き換えられてよく、第2経路情報は第2トンネル情報と置き換えられてよい。これについて、ここで1つずつ詳細に説明しない。
【0151】
例えば、本願の本実施形態では、第1ユーザプレーン機能エンティティおよびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間の第1経路は、GTP-Uトンネル、汎用ルーティングカプセル化(generic routing encapsulation、GRE)トンネル、またはIPトンネルを含んでもよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0152】
本願の本実施形態では、様々なタイプの経路に対応するために、第1経路情報および第2経路情報は異なっていてもよい。
【0153】
例えば、第1経路がGTP-Uトンネルであると仮定すると、第1経路情報はアプリケーションインスタンスアクセスモジュールのアドレスであってよく、第2経路情報は第1ユーザプレーン機能エンティティのアドレスであってよい;または第1経路情報はアプリケーションインスタンスアクセスモジュール側の第1経路のエンドポイント識別子およびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールのアドレスであってよく、第2経路情報は第1ユーザプレーン機能エンティティ側の第1経路のエンドポイント識別子および第1ユーザプレーン機能エンティティのアドレスであってよい;または第1経路情報はアプリケーションインスタンスアクセスモジュール側の第1経路のエンドポイント識別子およびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールのアドレスおよびポート(port)番号であってよく、第2経路情報は第1ユーザプレーン機能エンティティ側の第1経路のエンドポイント識別子および第1ユーザプレーン機能エンティティのアドレスおよびポート(port)番号であってよい。
【0154】
例えば、第1経路がGREトンネルであると仮定すると、第1経路情報はアプリケーションインスタンスアクセスモジュールのアドレスであってよく、第2経路情報は第1ユーザプレーン機能エンティティのアドレスであってよい;または第1経路情報はアプリケーションインスタンスアクセスモジュール側の第1経路のエンドポイント識別子およびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールのアドレスであってよく、第2経路情報は第1ユーザプレーン機能エンティティ側の第1経路のエンドポイント識別子および第1ユーザプレーン機能エンティティのアドレスであってよい;または第1経路情報はアプリケーションインスタンスアクセスモジュール側の第1経路のエンドポイント識別子およびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールのアドレスおよびキー(key)であってよく、第2経路情報は第1ユーザプレーン機能エンティティ側の第1経路のエンドポイント識別子および第1ユーザプレーン機能エンティティのアドレスおよびキー(key)であってよい。
【0155】
例えば、第1経路がIPトンネルであると仮定すると、第1経路情報はアプリケーションインスタンスアクセスモジュールのアドレスであってよく、第2経路情報は第1ユーザプレーン機能エンティティのアドレスであってよい;または第1経路情報はアプリケーションインスタンスアクセスモジュールのアドレスおよびポート(port)番号であってよく、第2経路情報は第1ユーザプレーン機能エンティティのアドレスおよびポート(port)番号であってよい。
【0156】
本願の本実施形態におけるエンドポイント識別子は、例えば、完全修飾トンネルエンドポイント識別子(fully qualified tunnel endpoint identifier、FTEID)であってよい。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。
【0157】
実現可能な一実装例において、図12に示す、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法では、セッション管理機能エンティティはさらに、第1パラメータ、第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報、または第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータのうちの少なくとも1つに基づいて、第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築できる。
【0158】
例えば、オンラインになる場合、第1アプリケーションインスタンスは第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報を登録し、端末デバイスが第1アプリケーションインスタンスに対応するサービスをサブスクライブできる。この場合、セッション管理機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報に基づき、第1アプリケーションインスタンスに対応するサービスをサブスクライブする端末デバイスにサービスを提供するユーザプレーン機能エンティティと共に、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを用いて仮想ローカルエリアネットワークを構築してよい。あるいは、セッション管理機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報および第1パラメータに含まれた且つ第1接続が位置しているネットワークスライスのS-NSSAIに基づき、第1接続が位置しており且つ第1アプリケーションインスタンスに対応するサービスをサブスクライブする端末デバイスにサービスを提供するユーザプレーン機能エンティティ内にある、ネットワークスライスのS-NSSAIをサポートするユーザプレーン機能エンティティと共に、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを用いて仮想ローカルエリアネットワークを構築できる。あるいは、セッション管理機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報および第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータ内にある第1アプリケーションインスタンスのサブスクライブ済みDNNに基づき、第1アプリケーションインスタンスのサブスクライブ済みDNNをサポートし且つ第1アプリケーションインスタンスに対応するサービスをサブスクライブする端末デバイスにサービスを提供するユーザプレーン機能エンティティ内にあるユーザプレーン機能エンティティと共に、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを用いて仮想ローカルエリアネットワークを構築できる。
【0159】
本願の本実施形態では、仮想ネットワークを構築する方式が、5GVNを構築する既存の方式と同様であることに留意されたい。例えば、違いがあるのは、本願の本実施形態では、仮想ローカルエリアネットワークを構築する場合、第1アプリケーションインスタンスは、別の一般的な端末デバイスと共に仮想ローカルエリアネットワークを構築する特別なタイプの端末デバイスとみなされ得るという点である。さらに、本願の本実施形態では、第1アプリケーションインスタンスおよび端末デバイス用に仮想ローカルエリアネットワークを構築できる場合、第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するための手順および端末デバイス用の第2接続を確立するための手順では、同じ仮想ローカルエリアネットワークのアドレスが第1接続および第2接続に割り当てられる必要がある。例えば、第1アプリケーションインスタンスが特定のエリアに展開され、そのエリアで対応するサービスをサブスクライブする端末デバイスにサービスが提供されると仮定する。この場合、第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するための手順および端末デバイス用の第2接続を確立するための手順では、同じ仮想ローカルエリアネットワークのアドレスが第1接続および第2接続に割り当てられる必要がある。
【0160】
実現可能な一実装例では、本願の本実施形態で提供される、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法はさらに、セッション管理機能エンティティがアプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートする機能を、セッション管理機能エンティティがネットワークレポジトリ機能エンティティに登録する段階を含んでよい。このソリューションに基づいて、セッション管理機能エンティティがその後に選択されるときに、アプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートするセッション管理機能エンティティが、ネットワークレポジトリ機能エンティティから取得されてよい。
【0161】
実現可能な一実装例では、本願の本実施形態で提供される、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法はさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティがアプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートする機能を、第1ユーザプレーン機能エンティティがネットワークレポジトリ機能エンティティに登録する段階を含んでよい。このソリューションに基づいて、ユーザプレーン機能エンティティがその後に選択されるときに、アプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートするユーザプレーン機能エンティティが、ネットワークレポジトリ機能エンティティから取得されてよい。
【0162】
実現可能な一実装例では、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するセッション管理機能エンティティを決定する段階(段階S1201)の前に、本願の本実施形態で提供される、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法はさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが第1アプリケーションインスタンスから第6メッセージを受信する段階、ここで第6メッセージは、第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報を含み、登録を要求するのに用いられる、を含んでよい。アプリケーションインスタンスアクセスモジュールがセッション管理機能エンティティから第4メッセージを受信する段階(段階S1206)の後に、本願の本実施形態で提供される、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法はさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが第1アプリケーションインスタンスに第1アドレスを送信する段階を含んでよい。このソリューションは、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが第1アプリケーションインスタンスから分離されて展開されているシナリオに適用可能である。
【0163】
本願の本実施形態は、第1接続が第1アプリケーションインスタンス用に確立されている一例を用いて説明されているが、第1アプリケーションインスタンスが1つの接続のみに対応できる必要はないことが理解できる。1つまたは複数の接続が第1アプリケーションインスタンス用に確立されてよく、各接続は対応する経路および対応する経路情報を有する。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。
【0164】
本願の本実施形態では、モバイル通信ネットワーク内のセッション管理機能エンティティおよび第1ユーザプレーン機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスおよびモバイル通信ネットワークの間に第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立し、コアネットワークエレメントは、第1接続を確立する過程で第1接続に第1アドレスを割り当てる。第1アプリケーションインスタンスに対応するアドレス割り当ておよび管理およびデータプレーン転送経路は全て、モバイル通信ネットワークの制御範囲に含まれることが理解できる。換言すれば、このソリューションでは、第1アプリケーションインスタンスは特別な端末デバイスとしてモバイル通信ネットワークにアクセスできる。第1アプリケーションインスタンスがアプリケーションの特定の実行インスタンスであるため、このソリューションに基づいて、アプリケーションおよびモバイル通信ネットワークの間のデータ交換の柔軟性を向上させることができる。さらに、このソリューションに基づき、アプリケーションをモバイル通信ネットワーク計画に組み込み、モバイル通信システムにおいてアプリケーションのプラグアンドプレイを実現し、アプリケーションサービスを動的に調整して最適経路を見つけることができる。これにより、事業者およびアプリケーションサービスプロバイダの間で新たなビジネス展開および連携方式を実現できるようになる。
【0165】
図11に示す通信装置1100のプロセッサ1101は、メモリ1103に格納されたアプリケーションプログラムコードを呼び出し、セッション管理機能エンティティ、アプリケーションインスタンスアクセスモジュール、または第1ユーザプレーン機能エンティティに、段階S1201~S1206におけるセッション管理機能エンティティ、アプリケーションインスタンスアクセスモジュール、または第1ユーザプレーン機能エンティティの動作を行うよう指示できる。本実施形態では、これについて限定しない。
【0166】
具体的な例を参照して、本願の実施形態で提供される、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法を以下に特に説明する。
【0167】
本願の以下の実施形態に含まれる、エンティティ同士またはモジュール同士の間のメッセージの名称、またはメッセージに含まれるパラメータの名称などは単なる例であり、具体的な実装例では他の名称があってもよいことに留意されたい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0168】
最初に、図7に示す通信システムが図10に示す5Gネットワークに適用される一例を用いる。図12に示す実施形態に基づいて、図13A図13Cは、本願の一実施形態による、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法を示している。アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法では、アプリケーションサーバ内の第1APPインスタンスがAUEFを提供する(すなわち、AUEFは第1APPインスタンス内の機能モジュールとみなされてよい)。SMF/UPFが特別な端末デバイスとして、第1APPインスタンスの5Gネットワークへの直接アクセスをサポートし、第1APPインスタンス用に確立されたセッションに対するアドレス割り当ておよび経路確立などの機能をサポートする(説明しやすくするために、第1APPインスタンス用に確立されたセッションは以下では略して第1APPインスタンスのセッションと呼ばれる)。例えば、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法の実現可能な一実装例には、以下の段階S1300~S1302が含まれている。
【0169】
S1300:SMFは、SMFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするかどうかをNRFに登録する。
【0170】
例えば、本願の本実施形態では、SMFは、Nnrf_ネットワーク機能(network function、NF)管理(Management)_NF登録(Register)サービスオペレーション、またはNnrf_NFManagement_NF更新(Update)サービスオペレーション(service operation)を用いて、SMFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするかどうかをNRFに登録してよい。Nnrf_NFManagement_NFRegisterサービスオペレーションまたはNnrf_NFManagement_NFUpdateサービスオペレーションの入力パラメータには、SMFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするかどうかを示す少なくともインジケーション情報が含まれている。当然ながら、Nnrf_NFManagement_NFRegisterサービスオペレーションまたはNnrf_NFManagement_NFUpdateサービスオペレーションの入力パラメータはさらに、別のパラメータを含んでよい。詳細については、既存の3GPP(登録商標)規格を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0171】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするSMFが、APPセッション管理機能(APP Session Management Function、ASMF)とも呼ばれることがある。ASMFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートすることをASMFがNRFに登録する場合、新たな情報要素(information element、IE)を拡張によって取得し、この機能の説明をサポートする必要がある。例えば、ASMFは、Nnrf_NFManagement_NFRegisterサービスオペレーションまたはNnrf_NFManagement_NFUpdateサービスオペレーションを用いて、ASMFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートすることをNRFに登録してよい。Nnrf_NFManagement_NFRegisterサービスオペレーションまたはNnrf_NFManagement_NFUpdateサービスオペレーションの入力パラメータには、ASMFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするかどうかを示す少なくともインジケーション情報が含まれている。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0172】
S1301:第1アンカーUPFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするかどうかを、第1アンカーUPFがNRFに登録する。
【0173】
例えば、本願の本実施形態では、第1アンカーUPFは、Nnrf_NFManagement_NFRegisterサービスオペレーションまたはNnrf_NFManagement_NFUpdateサービスオペレーションを用いて、第1アンカーUPFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするかどうかをNRFに登録してよい。Nnrf_NFManagement_NFRegisterサービスオペレーションまたはNnrf_NFManagement_NFUpdateサービスオペレーションの入力パラメータには、第1アンカーUPFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするかどうかを示す少なくともインジケーション情報が含まれている。当然ながら、Nnrf_NFManagement_NFRegisterサービスオペレーションまたはNnrf_NFManagement_NFUpdateサービスオペレーションの入力パラメータはさらに、別のパラメータを含んでよい。詳細については、既存の3GPP(登録商標)規格を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0174】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする第1アンカーUPFが、第1アンカーAPPユーザプレーン機能(APP user plane function、AUPF)とも呼ばれることがある。第1アンカーAUPFがAPPインスタンス用にPDUセッションの確立をサポートすることを第1アンカーAUPFがNRFに登録する場合、新たなIEを拡張によって取得し、この機能の説明をサポートする必要がある。例えば、第1アンカーAUPFは、Nnrf_NFManagement_NFRegisterサービスオペレーションまたはNnrf_NFManagement_NFUpdateサービスオペレーションを用いて、第1アンカーAUPFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートすることをNRFに登録してよい。Nnrf_NFManagement_NFRegisterサービスオペレーションまたはNnrf_NFManagement_NFUpdateサービスオペレーションの入力パラメータには、第1アンカーAUPFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするかどうかを示す少なくともインジケーション情報が含まれている。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0175】
S1302:第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする1つまたは複数のSMFに関する情報をNRFから取得する。
【0176】
本願の本実施形態では、SMFに関する情報はSMFの識別情報を含む。例えば、本願の本実施形態では、SMFの識別情報はSMFのIPアドレスであっても、またはSMFの完全修飾ドメインネーム(fully qualified domain name、FQDN)であってもよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0177】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、SMFに関する情報はさらに、SMFに関する属性情報、例えば、負荷情報(load information)を含んでよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0178】
実現可能な一実装例では、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、Nnrf_NFディスカバリ_要求(Discovery_Request)サービスオペレーションを用いて、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするSMFに関する情報をNRFに照会してよい。この場合、Nnrf_NFDiscovery_Requestサービスオペレーションの入力パラメータには、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするための機能要件が含まれており、Nnrf_NFDiscovery_Requestサービスオペレーションの出力パラメータには、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする1つまたは複数のSMFに関する情報が含まれている。
【0179】
別の実現可能な実装例では、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、Nnrf_NFManagement_NFステータスサブスクライブ(StatusSubscribe)サービスオペレーションを用いて、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするSMFに関する情報をNRFにサブスクライブしてよい。この場合、Nnrf_NFManagement_StatusSubscribeサービスオペレーションの入力パラメータには、APPインスタンス用にPDUセッションの確立をサポートするための機能要件が含まれている。さらに、NRFは、Nnrf_NFManagement_ステータス通知(StatusNotify)サービスオペレーションを用いて、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする1つまたは複数のSMFに関する情報をAPPインスタンスに返してよい。
【0180】
当然ながら、本願の本実施形態では、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバが、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする1つまたは複数のSMFに関する情報をNRFから取得できない場合、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは代替的に、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするSMFを構成してよい。例えば、アプリケーションサーバは、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするSMFとして、特定のSMFを決定してよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。あるいは、本願の本実施形態では、段階S1302を行わなくてもよい。その代わりに、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするSMFを直接設定する。例えば、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするSMFとして、特定のSMFを決定してよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0181】
さらに、本願の本実施形態では、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、セッション確立手順を開始してよく、これには以下の段階S1303が含まれている。
【0182】
S1303:第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする選択済みSMFにNsmf_PDUセッション作成(PDU session create)要求を送信する。これに対応して、SMFはアプリケーションサーバからNsmf_PDUセッション作成要求を受信し、Nsmf_PDUセッション作成要求は、第1APPインスタンスの識別情報を含み、第1APPインスタンス用のPDUセッションを確立するよう要求するのに用いられる。
【0183】
第1APPインスタンスの識別情報の関連説明については、図12に示す実施形態を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0184】
本願の本実施形態におけるNsmf_PDUセッション作成要求は、図12における第1メッセージの単なる一例であり、第1メッセージは代替的に別のメッセージであってもよいことに留意されたい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0185】
本願の本実施形態は、段階S1300におけるSMFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする選択済みSMFである一例を用いて説明されていることに留意されたい。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。
【0186】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、NRFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする複数のSMFに関する情報をアプリケーションサーバに返す場合、アプリケーションサーバは、属性情報(例えば、SMFの負荷情報)に基づいて、第1APPインスタンスにサービスを提供するSMFを決定してもよく、または第1APPインスタンスにサービスを提供するSMFをランダムに選択してもよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0187】
実現可能な一実装例では、本願の本実施形態におけるNsmf_PDUセッション作成要求はさらに、第1APPインスタンスに対応するアプリケーション情報を含んでよく、アプリケーション情報はAPPを一意に決定できる。例えば、アプリケーション情報は、例えば、APP名、APP ID、またはAPPドメインネーム情報であってもよい。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。
【0188】
実現可能な一実装例では、本願の本実施形態におけるNsmf_PDUセッション作成要求はさらに、第1経路情報を含んでよく、第1経路情報は、第1アンカーUPFおよびAUEFの間の経路を確立するのに用いられ、第1アンカーUPFは第1APPインスタンスにサービスを提供するアンカーUPFである。第1経路情報の関連説明については、図12に示す実施形態を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0189】
実現可能な一実装例では、本願の本実施形態におけるNsmf_PDUセッション作成要求はさらに、第1パラメータを含んでよい。第1パラメータの関連説明については、図12の実施形態を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0190】
実現可能な一実装例では、本願の本実施形態で提供される、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法はさらに、以下の段階S1304およびS1305を含んでよい。
【0191】
S1304:SMFはUDMにサブスクリプションデータ管理(subscription data management、SDM)_取得要求(Get Request)を送信する。これに対応して、UDMはSMFからSDM_取得要求を受信し、SDM_取得要求は第1APPインスタンスの識別情報を含み、第1APPインスタンスのサブスクリプションデータを要求するのに用いられる。
【0192】
本願の本実施形態におけるSMFのSDM_取得要求は、図12における第5メッセージの単なる一例であり、第5メッセージは代替的に別のメッセージであってもよいことに留意されたい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0193】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、Nsmf_PDUセッション作成要求が第1APPインスタンスに対応するアプリケーション情報を含む場合、SDM_取得要求はさらに、第1APPインスタンスに対応するアプリケーション情報を含んでよい。第1APPインスタンスに対応するアプリケーション情報は、第1アンカーUPFを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられ、第1アンカーUPFは第1APPインスタンスにサービスを提供するアンカーUPFである。
【0194】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、Nsmf_PDUセッション作成要求が第1パラメータを含む場合、SDM_取得要求はさらに第1パラメータを含んでよい。第1パラメータは、第1アンカーUPFを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる。
【0195】
S1305:UDMはSMFにSDM_取得応答(Get Response)を送信する。これに対応して、SMFはUDMからSDM_取得応答を受信し、SDM_取得応答は第1APPインスタンスのサブスクリプションデータを含む。
【0196】
第1APPインスタンスのサブスクリプションデータの関連説明については、図12の実施形態を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0197】
本願の本実施形態では、第1APPインスタンスのサブスクリプションデータ内のデフォルトのQoSパラメータが、例えば、5G QoS識別子(5G QoS identifier、5QI)または割り当ておよび保持の優先度(allocation and retention priority、ARP)を含んでもよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0198】
さらに、本願の本実施形態で提供される、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法は、以下の段階S1306~S1309を含んでよい。
【0199】
S1306:SMFは第1APPインスタンスにサービスを提供するアンカーUPFを決定する。
【0200】
本願の本実施形態は、段階S1301における第1アンカーUPFが第1APPインスタンスにサービスを提供する選択済みアンカーUPFである一例を用いて説明されていることに留意されたい。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。
【0201】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、SMFは、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするUPFに関する情報をNRFに照会してよい。具体的には、SMFはNRFに照会要求を送信し、照会要求は、段階S1303を用いて取得された第1APPインスタンスの位置情報、または段階S1305を用いて取得された第1APPインスタンスの位置情報を含む。さらに、NRFはSMFに、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする1つまたは複数のUPFに関する情報を送信する。
【0202】
本願の本実施形態では、UPFに関する情報はUPFの識別情報を含む。例えば、本願の本実施形態では、UPFの識別情報はUPFのIPアドレスであってよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0203】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、UPFに関する情報はさらに、UPFの位置情報またはUPFの属性情報(例えば、負荷情報)などを含んでよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0204】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする複数のUPFに関する情報をNRFがSMFに返す場合、SMFは、UPFの位置情報、UPFの属性情報、段階S1303を用いて取得された第1APPインスタンスの位置情報および/または段階S1305を用いて取得された第1APPインスタンスの位置情報、SSCモード、DNN、およびネットワークスライスの識別情報のうちの少なくとも1つに基づいて、第1APPインスタンスにサービスを提供するアンカーUPFを決定してよい。詳細については、端末デバイスにサービスを提供するUPFをSMFが選択する既存の方式を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0205】
当然ながら、本願の本実施形態では、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする1つまたは複数のUPFに関する情報をSMFがNRFから取得できない場合、SMFは代替的に、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするUPFを設定してよい。例えば、SMFは、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするUPFとして、特定のUPFを決定してよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0206】
S1307:SMFは、選択済み第1アンカーUPFにN4セッション確立要求(N4 session establishment request)を送信する。これに対応して、第1アンカーUPFはSMFからN4セッション確立要求を受信し、N4セッション確立要求は第1APPインスタンスの識別情報を含み、第1APPインスタンス用のPDUセッションを確立するよう要求するのに用いられる。
【0207】
本願の本実施形態におけるN4セッション確立要求は、図12における第2メッセージの単なる一例であり、第2メッセージは代替的に別のメッセージであってもよいことに留意されたい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0208】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、段階S1303におけるNsmf_PDUセッション作成要求が第1経路情報を含む場合、N4セッション確立要求はさらに第1経路情報を含む。
【0209】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、第1APPインスタンスのサブスクリプションデータがデフォルトのQoSパラメータを含む場合、N4セッション確立要求はさらに、QoSパラメータに基づいて決定されたQoSポリシー情報を含んでよい。QoSポリシー情報は、第1アンカーUPFがその後にデータを送信するのに用いられる。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0210】
S1308:第1アンカーUPFはSMFにN4セッション確立応答(N4 session establishment response)を送信する。これに対応して、SMFは第1アンカーUPFからN4セッション確立応答を受信し、N4セッション確立応答はセッション確立結果を含み、セッション確立結果は、例えば、成功であってもまたは失敗であってもよい。
【0211】
本願の本実施形態におけるN4セッション確立応答は図12における第3メッセージの単なる一例であり、第3メッセージは代替的に別のメッセージであってもよいことに留意されたい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0212】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、第1アンカーUPFは第2経路情報を割り当ててよく、第2経路情報は第1アンカーUPFおよびAUEFの間の経路を確立するのに用いられる。さらに、N4セッション確立応答は第2経路情報を含んでよい。第2経路情報の関連説明については、図12に示す実施形態を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0213】
実現可能な一実装例では、本願の本実施形態における第1アンカーUPFはさらに、5Gネットワークにおける第1APPインスタンス用のルーティングポリシーアドバタイズメントおよび転送経路選択などの機能をサポートしてよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0214】
さらに、本願の本実施形態では、SMFまたは第1アンカーUPFはさらに、第1APPインスタンスのセッションに第1アドレスを割り当ててよい。第1アドレスの関連説明については、図12に示す実施形態を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0215】
S1309:セッションの確立に成功したとSMFが判定した後に、SMFは、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバに、Nsmf_PDUセッション作成(PDU session create)応答を送信する。これに対応して、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、SMFからNsmf_PDUセッション作成応答を受信し、Nsmf_PDUセッション作成応答は、SMFにより第1APPインスタンスに割り当てられたセッション識別子およびSMFまたは第1アンカーUPFにより第1APPインスタンスのセッションに割り当てられた第1アドレスを含む。
【0216】
本願の本実施形態におけるNsmf_PDUセッション作成応答は、図12における第4メッセージの単なる一例であり、第4メッセージは代替的に別のメッセージであってもよいことに留意されたい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0217】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、段階S1308におけるN4セッション確立応答が第2経路情報を含む場合、Nsmf_PDUセッション作成応答はさらに第2経路情報を含んでよい。
【0218】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、第1APPインスタンスが第2経路情報を取得し、第1アンカーUPFが第1経路情報を取得した場合、第1アンカーUPFおよび第1APPインスタンス内のAUEFの間の経路の確立が完了したとみなされてよい。
【0219】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバはさらに、SMFまたは第1アンカーUPFにより第1APPインスタンスのセッションに割り当てられた第1アドレスに基づいて、ルートをアドバタイズしてよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0220】
前述した段階S1303~S1309は、5Gネットワークにおける第1APPインスタンス用のセッション確立手順を提供している。当然ながら、第1APPインスタンスの状態が変化した場合、5Gネットワークにおける第1APPインスタンス用のセッション更新手順が、Nsmf_PDUセッション_更新(Update)サービスの拡張または新たなサービスタイプの拡張によって完了してよい。あるいは、第1APPインスタンスがオフラインになる場合、5Gネットワークにおける第1APPインスタンス用のセッション解放手順が、Nsmf_PDUセッション_解放(Release)サービスの拡張または新たなサービスタイプの拡張によって完了してもよい。本願の本実施形態では、詳細はここで説明しない。
【0221】
S1310:端末デバイスがセッション確立手順を開始する。関連する実装については、従来技術を参照されたい。詳細はここで説明しない。本願の本実施形態は、端末デバイスにサービスを提供するアンカーUPFが第2アンカーUPFである一例を用いて説明されている。
【0222】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、第1APPインスタンスおよび端末デバイス用のセッションを確立する過程で、第1APPインスタンスが特別な端末デバイスとみなされ得るため、第1APPインスタンスの属性または端末デバイスの属性に基づいて仮想ローカルエリアネットワークを構築する機能が、UDMに追加されてよい。例えばUDMは、第1パラメータ、第1APPインスタンスに対応するアプリケーション情報、または第1APPインスタンスのサブスクリプションデータのうちの少なくとも1つに基づいて、仮想ローカルエリアネットワークを動的に構築してよく;またはUDMは、UDMにおいて第1APPインスタンスおよび端末デバイスのサブスクリプションデータに予め設定されている仮想ネットワーク識別子に基づいて、仮想ローカルエリアネットワークを構築してよい。仮想ローカルエリアネットワークを構築する具体的な方式については、図12に示す実施形態を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。UDMが第1APPインスタンスの属性または端末デバイスの属性に基づいて仮想ローカルエリアネットワークを構築する前述した方式は、単なる実現可能な一実装例であることに留意されたい。本願の本実施形態では、第1APPインスタンスおよび端末デバイス用のセッションを確立する過程で、別のネットワーク機能またはネットワークエンティティが、関連する属性に基づいて仮想ローカルエリアネットワークを選択してよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0223】
本願の本実施形態では、第1APPインスタンスおよび端末デバイス用に仮想ローカルエリアネットワークを構築できる場合、SMFは、同じ仮想ローカルエリアネットワークに属している端末デバイスおよび第1APPインスタンスのセッションに5Gネットワークによって割り当てられたアドレスおよびN19トンネル情報を、同じ仮想ローカルエリアネットワークの転送ポリシーセットに追加し、仮想ローカルエリアネットワーク内の全ての端末デバイスおよび第1APPインスタンスに対応するUPFにアドレスおよびN19トンネル情報を提供し、仮想ローカルエリアネットワーク層においてルート照会および転送処理を実現してよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。N19トンネル情報の関連説明については、各実施形態の前提部分を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0224】
さらに、端末デバイス用のセッションを確立するための手順および第1APPインスタンス用のセッションを確立するための手順が完了した後に、端末デバイスおよびAPPインスタンスの間に、アプリケーションサービスのプラグアンドプレイを実現できる自己組織化ネットワークを形成して、端末デバイスおよび第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバの間で相互データアクセスを実現できる。以下の説明は、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバに端末デバイスが第2データを送信する一例、および第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバが端末デバイスに第1データを送信する一例を用いて別々に行う。
【0225】
例えば、第1APPインスタンスおよび端末デバイス用に仮想ローカルエリアネットワークを構築でき、端末デバイスは、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバに第2データを送信する。この場合、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法は、以下の段階を含む。
【0226】
S1311:端末デバイスは第2アンカーUPFに第2データを送信する。これに対応して、第2アンカーUPFは端末デバイスから第2データを受信し、第2データは送信元アドレスおよび宛先アドレスを含み、送信元アドレスは、端末デバイス用のセッションを確立する手順においてコアネットワークにより端末デバイスのセッションに割り当てられた第2アドレスであり、宛先アドレスは、第1APPインスタンス用のセッションを確立する手順においてコアネットワークにより第1APPインスタンスのセッションに割り当てられた第1アドレスである。
【0227】
本願の本実施形態では、端末デバイスはI-UPFを用いて第2アンカーUPFに第2データを送信してもよく、または第2アンカーUPFに第2データを直接送信してもよいことに留意されたい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0228】
S1312:第2アンカーUPFは、宛先アドレスに基づいて、第1APPインスタンスにサービスを提供する第1アンカーUPFを決定する。
【0229】
本願の本実施形態では、第2アンカーUPFは、端末デバイスが位置している仮想ローカルエリアネットワークに割り当てられたアドレス範囲に宛先アドレスが属しているかどうかを照会してよい。端末デバイスが位置している仮想ローカルエリアネットワークに割り当てられたアドレス範囲に宛先アドレスが属している場合、第2アンカーUPFはさらに、宛先アドレスに基づいて、第1APPインスタンスにサービスを提供する第1アンカーUPFを決定してよい。
【0230】
S1313:第2アンカーUPFは、第1アンカーUPFおよび第2アンカーUPFの間のN19トンネルを通じて第1アンカーUPFに第2データを送信する。これに対応して、第1アンカーUPFは第2アンカーUPFから第2データを受信する。
【0231】
本願の本実施形態では、第1アンカーUPFおよび第2アンカーUPFの間のN19トンネルを通じて第1アンカーUPFに第2データを送信する場合、第2アンカーUPFは、対応するN19トンネル情報を用いて第2データをカプセル化してよい。詳細については、N19トンネルを通じてデータを伝送する既存の方式を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0232】
S1314:第1アンカーUPFは、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバに第2データを送信する。これに対応して、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、第1アンカーUPFから第2データを受信する。
【0233】
本願の本実施形態では、第1アンカーUPFおよびAUEFの間の経路を用いて、AUEFと統合された第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバに第2データを送信する場合、第1アンカーUPFは、第1経路情報および第2経路情報を用いて第2データをカプセル化してよい。詳細については、既存のデータ伝送方式を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0234】
前述した段階S1311~S1314は、第1APPインスタンスおよび端末デバイス用に仮想ローカルエリアネットワークを構築できる一例を用いて説明されていることに留意されたい。実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、第2データは、第1アンカーUPFおよび第2アンカーUPFの間のN19トンネルを通じて伝送されなくてもよい。例えば、第1APPインスタンス用のセッションを確立する手順では、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバが、SMFまたは第1アンカーUPFにより第1APPインスタンスのセッションに割り当てられた第1アドレスに基づいてルートをアドバタイズする場合、本願の本実施形態では、第2データを受信した後に、第2アンカーUPFは、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバによりアドバタイズされた第1アドレスに基づいて、既存のルーティング方式でのアドレス指定によってアプリケーションサーバを直接見つけることができ、これにより、第2アンカーUPFはアプリケーションサーバに第2データを転送できるようになる。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。あるいは、例えば、本願の本実施形態では、第1APPインスタンス用のセッションを確立する手順において、第1アンカーUPFが5Gネットワークにおける第1APPインスタンスのルーティングポリシーアドバタイズメントをサポートする場合、本願の本実施形態では、第2データを受信した後に、第2アンカーUPFは、第1アンカーUPFから外部にアドバタイズされたルーティングポリシーに基づいて、既存のルーティング方式でのアドレス指定によって第1アンカーUPFを直接見つけることができ、これにより、第2アンカーUPFは第1アンカーUPFに第2データを送信するようになる。第2データを受信した後に、第1アンカーUPFは、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバに第2データを送信する。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0235】
例えば、第1APPインスタンスおよび端末デバイス用に仮想ローカルエリアネットワークを構築でき、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは端末デバイスに第1データを送信する。この場合、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法は、以下の段階を含む。
【0236】
S1315:第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、第1アンカーUPFに第1データを送信する。これに対応して、第1アンカーUPFは、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバから第1データを受信し、第1データは送信元アドレスおよび宛先アドレスを含み、送信元アドレスは、第1APPインスタンス用のセッションを確立する手順においてコアネットワークにより第1APPインスタンスのセッションに割り当てられた第1アドレスであり、宛先アドレスは、端末デバイス用のセッションを確立する手順においてコアネットワークにより端末デバイスのセッションに割り当てられた第2アドレスである。
【0237】
本願の本実施形態では、第1アンカーUPFおよびAUEFの間の経路を用いて第1アンカーUPFに第1データを送信する場合、AUEFと統合された第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、第1経路情報および第2経路情報を用いて第1データをカプセル化してよい。詳細については、既存のデータ伝送方式を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0238】
S1316:第1アンカーUPFは、宛先アドレスに基づいて、端末デバイスにサービスを提供する第2アンカーUPFを決定する。
【0239】
本願の本実施形態では、第1アンカーUPFは、第1APPインスタンスが位置している仮想ローカルエリアネットワークに割り当てられたアドレス範囲に宛先アドレスが属しているかどうかを照会してよい。第1APPインスタンスが位置している仮想ローカルエリアネットワークに割り当てられたアドレス範囲に宛先アドレスが属している場合、第1アンカーUPFはさらに、宛先アドレスに基づいて、端末デバイスにサービスを提供する第2アンカーUPFを決定してよい。
【0240】
S1317:第1アンカーUPFは、第1アンカーUPFおよび第2アンカーUPFの間のN19トンネルを通じて第2アンカーUPFに第1データを送信する。これに対応して、第2アンカーUPFは第1アンカーUPFから第1データを受信する。
【0241】
本願の本実施形態では、第1アンカーUPFおよび第2アンカーUPFの間のN19トンネルを通じて第2アンカーUPFに第1データを送信する場合、第1アンカーUPFは、対応するN19トンネル情報を用いて第1データをカプセル化してよい。詳細については、N19トンネルを通じてデータを伝送する既存の方式を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0242】
S1318:第2アンカーUPFは端末デバイスに第1データを送信する。これに対応して、端末デバイスは第2アンカーUPFから第1データを受信する。
【0243】
本願の本実施形態では、第2アンカーUPFは、I-UPFを用いて端末デバイスに第1データを送信してもよく、または端末デバイスに第1データを直接送信してもよいことに留意されたい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0244】
前述した段階S1315~S1318は、第1APPインスタンスおよび端末デバイス用に仮想ローカルエリアネットワークを構築できる一例を用いて説明されていることに留意されたい。実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、第1データは、第1アンカーUPFおよび第2アンカーUPFの間のN19トンネルを通じて伝送されなくてもよい。例えば、端末デバイス用のセッションを確立する手順において、SMFまたは第2アンカーUPFにより端末デバイスのセッションに割り当てられた第2アドレスに基づいて第2アンカーUPFがルートをアドバタイズする場合、本願の本実施形態では、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、第2アンカーUPFによりアドバタイズされた第2アドレスに基づいて、既存のルーティング方式でのアドレス指定によって第2アンカーUPFを直接見つけることができ、これにより、第2アンカーUPFは端末デバイスに第1データを転送できるようになる。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0245】
本願の本実施形態では、モバイル通信ネットワーク内のSMFおよび第1アンカーUPFは第1APPインスタンス用のセッションを確立し、セッション確立プロセスにおいて第1APPインスタンスのセッションに第1アドレスを割り当てる。第1アプリケーションインスタンスに対応するアドレス割り当ておよび管理およびデータプレーン転送経路は全て、モバイル通信ネットワークの制御範囲に含まれることが理解できる。換言すれば、このソリューションでは、第1APPインスタンスは特別な端末デバイスとして5Gネットワークにアクセスできる。第1APPインスタンスがアプリケーションの特定の実行インスタンスであるため、このソリューションに基づいて、アプリケーションおよびモバイル通信ネットワークの間のデータ交換の柔軟性を向上させることができる。さらに、このソリューションに基づき、アプリケーションをモバイル通信ネットワーク計画に組み込み、モバイル通信システムにおいてアプリケーションのプラグアンドプレイを実現し、アプリケーションサービスを動的に調整して最適経路を見つけることができる。これにより、事業者およびアプリケーションサービスプロバイダの間で新たなビジネス展開および連携方式を実現できるようになる。
【0246】
図11に示す通信装置1100のプロセッサ1101は、メモリ1103に格納されたアプリケーションプログラムコードを呼び出し、SMF、アプリケーションサーバ、または第1アンカーUPFに、前述した段階S1300~S1318におけるSMF、アプリケーションサーバ、または第1アンカーUPFの動作を行うよう指示してよい。本実施形態では、これについて限定しない。
【0247】
次に、図7に示す通信システムが図10に示す5Gネットワークに適用される一例を用いる。図12に示す実施形態に基づいて、図14A図14Cは、本願の一実施形態による、アプリケーションがネットワークにアクセスするための別の方法を示している。アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法では、図13A図13Cに示す実施形態における手順に基づいて、第1APPインスタンス用にAUEFを独立して開発するための大量の調整作業を回避するために、AUEFは第1APPインスタンスから分離して展開されてよい(図9に示すように、APP統合プラットフォームが統合AUEFを提供する一例を実例に用いている)。さらに、第1APPインスタンスの元のオンラインおよびオフライン手順に関連して、第1APPインスタンスがオンラインまたはオフラインになる場合、SMF/UPFがAUEFを用いて特別な端末デバイスとして、第1APPインスタンスの5Gネットワークへの直接アクセスをサポートし、第1APPインスタンス用に確立されたセッションに対するアドレス割り当ておよび経路確立などの機能をサポートする(説明しやすくするために、第1APPインスタンス用に確立されたセッションは以下では略して第1APPインスタンスのセッションと呼ばれる)。例えば、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法の実現可能な一実装例には、以下の段階S1400~S1402が含まれている。
【0248】
S1400:SMFは、SMFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするかどうかをNRFに登録する。
【0249】
段階S1400の具体的な実装については、図13A図13Cに示す実施形態における段階S1300を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0250】
S1401:第1アンカーUPFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートするかどうかを、第1アンカーUPFがNRFに登録する。
【0251】
段階S1401の具体的な実装については、図13A図13Cに示す実施形態における段階S1301を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0252】
S1402:AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームは、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする1つまたは複数のSMFに関する情報をNRFから取得する。
【0253】
AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームが段階S1402において、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする1つまたは複数のSMFに関する情報をNRFから取得する方式については、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバが図13A図13Cに示す実施形態の段階S1302において、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする1つまたは複数のSMFに関する情報をNRFから取得する方式を参照されたい。例えば、違いがあるのは、段階S1302では第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバが、段階S1402ではAUEFが位置しているAPP統合プラットフォームに置き換えられているという点にある。詳細はここで改めて説明しない。
【0254】
さらに、本願の本実施形態では、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、セッション確立手順を開始してよく、これには以下の段階S1403およびS1404が含まれている。
【0255】
S1403:第1APPインスタンスがAPP統合プラットフォーム上でオンラインになる場合、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームにAPP登録要求(APP register request)を送信する。これに対応して、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームは、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバからAPP登録要求を受信し、APP登録要求は第1APPインスタンスに対応するアプリケーション情報を含む。アプリケーション情報の関連説明については、図13A図13Cに示す実施形態を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0256】
S1404:第1APPインスタンスの識別情報を第1APPインスタンスに割り当てた後に、APP統合プラットフォーム上のAUEFは、APPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする選択済みSMFにNsmf_PDUセッション作成(PDU session create)要求を送信する。これに対応して、SMFは、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームからNsmf_PDUセッション作成要求を受信し、Nsmf_PDUセッション作成要求は、第1APPインスタンスの識別情報を含み、第1APPインスタンス用のPDUセッションを確立するよう要求するのに用いられる。
【0257】
第1APPインスタンスの識別情報の関連説明については、図13に示す実施形態を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0258】
本願の本実施形態は、段階S1400におけるSMFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする選択済みSMFである一例を用いて説明されていることに留意されたい。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を改めて説明しない。
【0259】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームに、NRFがAPPインスタンス用のPDUセッションの確立をサポートする複数のSMFに関する情報を返す場合、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームは、SMFの属性情報(例えば、負荷情報)に基づいて、第1APPインスタンスにサービスを提供するSMFを決定してもよく;または第1APPインスタンスにサービスを提供するSMFをランダムに選択してもよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0260】
実現可能な一実装例では、本願の本実施形態におけるNsmf_PDUセッション作成要求はさらに、第1APPインスタンスに対応するアプリケーション情報を含んでよい。アプリケーション情報の関連説明については、図13A図13Cに示す実施形態を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0261】
実現可能な一実装例では、本願の本実施形態におけるNsmf_PDUセッション作成要求はさらに、第1経路情報を含んでよく、第1経路情報は、第1アンカーUPFおよびAUEFの間の経路を確立するのに用いられ、第1アンカーUPFは第1APPインスタンスにサービスを提供するアンカーUPFである。第1経路情報の関連説明については、図12に示す実施形態を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0262】
実現可能な一実装例では、本願の本実施形態におけるNsmf_PDUセッション作成要求はさらに、第1パラメータを含んでよい。第1パラメータの関連説明については、図12の実施形態を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0263】
段階S1405~S1409は、図13に示す実施形態における段階S1304~S1309と同じであるため、詳細はここで改めて説明しない。
【0264】
S1410:セッションの確立が成功したとSMFが判定した後に、SMFは、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームにNsmf_PDUセッション作成(PDU session create)応答を送信する。これに対応して、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームは、SMFからNsmf_PDUセッション作成応答を受信し、Nsmf_PDUセッション作成応答は、SMFにより第1APPインスタンスに割り当てられたセッション識別子、およびSMFまたは第1アンカーUPFにより第1APPインスタンスのセッションに割り当てられた第1アドレスを含む。
【0265】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、段階S1409におけるN4セッション確立応答が第2経路情報を含む場合、Nsmf_PDUセッション作成応答はさらに第2経路情報を含んでよい。
【0266】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、APP統合プラットフォームが第2経路情報を取得し、第1アンカーUPFが第1経路情報を取得した場合、第1アンカーUPFおよびAPP統合プラットフォーム上のAUEFの間の経路の確立が完了したとみなされてよい。
【0267】
S1411:AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームは、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバにAPP登録応答(APP register response)を送信する。これに対応して、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームからAPP登録応答を受信し、APP登録応答は、SMFにより第1APPインスタンスに割り当てられたセッション識別子、およびSMFまたは第1アンカーUPFにより第1APPインスタンスのセッションに割り当てられた第1アドレスを含む。
【0268】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバはさらに、SMFまたは第1アンカーUPFによりAPPインスタンスのセッションに割り当てられた第1アドレスに基づいて、ルートをアドバタイズしてよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0269】
前述した段階S1403~S1411は、第1APPインスタンスがAPP統合プラットフォーム上でオンラインになる場合の、5Gネットワークにおける第1APPインスタンス用のセッション確立手順を提供している。当然ながら、第1APPインスタンスの状態が変化した場合、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームにAPP登録更新要求を送信してよく、これにより、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームは、Nsmf_PDUセッション_更新(Update)サービスの拡張または新たなサービスタイプの拡張により、5Gネットワークにおける第1APPインスタンス用のセッション更新手順を完了できるようになる。あるいは、第1APPインスタンスがオフラインになる場合、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームは、Nsmf_PDUセッション_解放(Release)サービスの拡張または新たなサービスタイプの拡張により、5Gネットワークにおける第1APPインスタンス用のセッション解放手順を完了できる。本願の本実施形態では、詳細はここで説明しない。
【0270】
S1412:端末デバイスがセッション確立手順を開始する。関連する実装については、従来技術を参照されたい。詳細はここで説明しない。本願の本実施形態は、端末デバイスにサービスを提供するアンカーUPFが第2アンカーUPFである一例を用いて説明されている。
【0271】
実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、第1APPインスタンスおよび端末デバイス用のセッションを確立する過程で、第1APPインスタンスが特別な端末デバイスとみなされ得るため、第1APPインスタンスの属性または端末デバイスの属性に基づいて仮想ローカルエリアネットワークを構築する機能が、UDMに追加されてよい。関連説明については、図13A図13Cに示す実施形態を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0272】
さらに、端末デバイス用のセッションを確立するための手順および第1APPインスタンス用のセッションを確立するための手順が完了した後に、端末デバイスおよび第1APPインスタンスの間に、アプリケーションサービスのプラグアンドプレイを実現できる自己組織化ネットワークを形成して、端末デバイスおよび第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバの間で相互データアクセスを実現できる。以下の説明は、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバに端末デバイスが第2データを送信する一例、および第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバが端末デバイスに第1データを送信する一例を用いて別々に行う。
【0273】
例えば、第1APPインスタンスおよび端末デバイス用に仮想ローカルエリアネットワークを構築でき、端末デバイスは、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバに第2データを送信する。この場合、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法は、以下の段階を含む。
【0274】
S1413~S1415は、図13A図13Cに示す実施形態における段階S1311~S1313と同じであるため、詳細はここで改めて説明しない。
【0275】
S1416:第1アンカーUPFは、第1アンカーUPFおよびAUEFの間の経路を用いて、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームに第2データを送信する。これに対応して、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームは、第1アンカーUPFから第2データを受信する。
【0276】
本願の本実施形態では、第1アンカーUPFおよびAUEFの間の経路を用いて、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームに第2データを送信する場合、第1アンカーUPFは、第1経路情報および第2経路情報を用いて第2データをカプセル化してよい。詳細については、既存のデータ伝送方式を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0277】
S1417:AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームは、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバに第2データを送信する。これに対応して、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームから第2データを受信する。
【0278】
前述した段階S1413~S1417は、第1APPインスタンスおよび端末デバイス用に仮想ローカルエリアネットワークを構築できる一例を用いて説明されていることに留意されたい。実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、第2データは、第1アンカーUPFおよび第2アンカーUPFの間のN19トンネルを通じて伝送されなくてもよい。例えば、第1APPインスタンス用のセッションを確立する手順では、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバが、SMFまたは第1アンカーUPFにより第1APPインスタンスのセッションに割り当てられた第1アドレスに基づいてルートをアドバタイズする場合、本願の本実施形態では、第2データを受信した後に、第2アンカーUPFは、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバによりアドバタイズされた第1アドレスに基づいて、既存のルーティング方式でのアドレス指定によってアプリケーションサーバを直接見つけることができ、これにより、第2アンカーUPFはアプリケーションサーバに第2データを転送できるようになる。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。あるいは、例えば、本願の本実施形態では、第1APPインスタンス用のセッションを確立する手順において、第1アンカーUPFが5Gネットワークにおける第1APPインスタンスのルーティングポリシーアドバタイズメントをサポートする場合、本願の本実施形態では、第2データを受信した後に、第2アンカーUPFは、第1アンカーUPFから外部にアドバタイズされたルーティングポリシーに基づいて、既存のルーティング方式でのアドレス指定によって第1アンカーUPFを直接見つけることができ、これにより、第2アンカーUPFは第1アンカーUPFに第2データを送信するようになる。第2データを受信した後に、第1アンカーUPFは、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームを用いて、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバに第2データを送信する。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0279】
例えば、第1APPインスタンスおよび端末デバイス用に仮想ローカルエリアネットワークを構築でき、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは端末デバイスに第1データを送信する。この場合、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法は、以下の段階を含む。
【0280】
S1418:第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームに第1データを送信する。これに対応して、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームは、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバから第1データを受信し、第1データは送信元アドレスおよび宛先アドレスを含み、送信元アドレスは、第1APPインスタンス用のセッションを確立する手順においてコアネットワークにより第1APPインスタンスのセッションに割り当てられた第1アドレスであり、宛先アドレスは、端末デバイス用のセッションを確立する手順においてコアネットワークにより端末デバイスのセッションに割り当てられた第2アドレスである。
【0281】
S1419:AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームは、第1アンカーUPFおよびAUEFの間の経路を用いて、第1アンカーUPFに第1データを送信する。これに対応して、第1アンカーUPFは、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームから第1データを受信する。
【0282】
本願の本実施形態では、第1アンカーUPFおよびAUEFの間の経路を用いて第1アンカーUPFに第1データを送信する場合、AUEFが位置しているAPP統合プラットフォームは、第1経路情報および第2経路情報を用いて第1データをカプセル化してよい。詳細については、既存のデータ伝送方式を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0283】
S1420~S1422は、図13A図13Cに示す実施形態における段階S1316からS1318と同じであるため、詳細はここで改めて説明しない。
【0284】
前述した段階S1418~S1422は、第1APPインスタンスおよび端末デバイス用に仮想ローカルエリアネットワークを構築できる一例を用いて説明されていることに留意されたい。実現可能な一実装例において、本願の本実施形態では、第1データは、第1アンカーUPFおよび第2アンカーUPFの間のN19トンネルを通じて伝送されなくてもよい。例えば、端末デバイス用のセッションを確立する手順において、SMFまたは第2アンカーUPFにより端末デバイスのセッションに割り当てられた第2アドレスに基づいて第2アンカーUPFがルートをアドバタイズする場合、本願の本実施形態では、第1APPインスタンスが位置しているアプリケーションサーバは、第2アンカーUPFによりアドバタイズされた第2アドレスに基づいて、既存のルーティング方式でのアドレス指定によって第2アンカーUPFを直接見つけることができ、これにより、第2アンカーUPFは端末デバイスに第1データを転送できるようになる。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0285】
本願の本実施形態では、モバイル通信ネットワーク内のSMFおよび第1アンカーUPFは第1APPインスタンス用のセッションを確立し、セッション確立プロセスにおいて第1APPインスタンスのセッションに第1アドレスを割り当てる。第1アプリケーションインスタンスに対応するアドレス割り当ておよび管理およびデータプレーン転送経路は全て、モバイル通信ネットワークの制御範囲に含まれることが理解できる。換言すれば、このソリューションでは、第1APPインスタンスは特別な端末デバイスとして5Gネットワークにアクセスできる。第1APPインスタンスがアプリケーションの特定の実行インスタンスであるため、このソリューションに基づいて、アプリケーションおよびモバイル通信ネットワークの間のデータ交換の柔軟性を向上させることができる。さらに、このソリューションに基づき、アプリケーションをモバイル通信ネットワーク計画に組み込み、モバイル通信システムにおいてアプリケーションのプラグアンドプレイを実現し、アプリケーションサービスを動的に調整して最適経路を見つけることができる。これにより、事業者およびアプリケーションサービスプロバイダの間で新たなビジネス展開および連携方式を実現できるようになる。
【0286】
図11に示す通信装置1100のプロセッサ1101は、メモリ1103に格納されたアプリケーションプログラムコードを呼び出し、SMF、APP統合プラットフォーム、または第1アンカーUPFに、段階S1400~S1422におけるSMF、APP統合プラットフォーム、または第1アンカーUPFの動作を行うよう指示してよい。本実施形態では、これについて限定しない。
【0287】
図12図14Cに示す実施形態では、第1ユーザプレーン機能エンティティにより実施される方法および/または段階は代替的に、第1ユーザプレーン機能エンティティに用いることができるコンポーネントにより実施されてもよく、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールにより実施される方法および/または段階は代替的に、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールに用いることができるコンポーネント(例えば、チップまたは回路)により実施されてもよく、セッション管理機能エンティティにより実装される方法および/または段階は代替的に、セッション管理機能エンティティに用いることができるコンポーネント(例えば、チップまたは回路)により実施されてもよいことが理解できる。
【0288】
前述の内容は主に、ネットワークエレメント間のやり取りの観点から、本願の実施形態で提供されるソリューションを説明している。これに対応して、本願の一実施形態がさらに通信装置を提供する。通信装置は、前述した方法の実施形態におけるセッション管理機能エンティティ、セッション管理機能エンティティを含む装置、またはセッション管理機能エンティティに用いることができるコンポーネントであってもよい。前述の機能を実現するために、通信装置は、各機能を行うための対応するハードウェア構成および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解できる。当業者であれば、本明細書で開示した実施形態を参照して説明した例におけるユニットおよびアルゴリズム段階は、ハードウェアまたはハードウェアおよびコンピュータソフトウェアの組み合わせの形態で、本願で実現できることを容易に認識するはずである。ある機能がハードウェアにより実行されるのか、またはコンピュータソフトウェアを用いてハードウェアを駆動することにより実行されるのかは、技術的ソリューションの特定の用途および設計上の制約によって決まる。当業者であれば、特定の用途に異なる方法を用いて、説明した機能を実現するかもしれないが、この実装例が本願の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
【0289】
図15は、通信装置150の構成に関する概略図である。通信装置150は、処理モジュール1502および送受信モジュール1501を含む。送受信モジュール1501は、送受信ユニットとも呼ばれることがあり、送受信機能を実装するように構成されている。例えば、送受信モジュール1501は、送受信回路、送受信マシン、送受信機、または通信インタフェースであってもよい。
【0290】
例えば、通信装置150は、前述した方法の実施形態におけるセッション管理ネットワークエレメント、またはセッション管理ネットワークエレメント内に配置されたチップまたは別のコンポーネントである。
【0291】
送受信モジュール1501は、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールから第1メッセージを受信するように構成されており、第1メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第1メッセージは、第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられる。処理モジュール1502は、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するように構成されている。送受信モジュール1501はさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティに第2メッセージを送信するように構成されており、第2メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第2メッセージは、第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられる。送受信モジュール1501はさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティから第3メッセージを受信するように構成されており、第3メッセージは第1接続の確立結果を含み、確立結果は成功を含む。送受信モジュール1501はさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールに第4メッセージを送信するように構成されており、第4メッセージは、コアネットワークエレメントにより第1接続に割り当てられた第1アドレスを含む。
【0292】
実現可能な一実装例では、第1メッセージおよび第2メッセージはさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールにより第1接続に割り当てられた第1経路情報を含み、第3メッセージおよび第4メッセージはさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティにより第1接続に割り当てられた第2経路情報を含む。第1経路情報および第2経路情報は、第1接続における且つ第1ユーザプレーン機能エンティティおよびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間にある第1経路を確立するのに用いられる。
【0293】
実現可能な一実装例では、コアネットワークエレメントは第1ユーザプレーン機能エンティティであり、第3メッセージはさらに第1アドレスを含む。
【0294】
実現可能な一実装例では、コアネットワークエレメントはセッション管理機能エンティティである。
【0295】
実現可能な一実装例では、第2メッセージはさらに第1アドレスを含み、第1アドレスは、第1ユーザプレーン機能エンティティがルートをアドバタイズするのに用いられる。
【0296】
実現可能な一実装例では、第1メッセージはさらに第1パラメータを含み、第1パラメータは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するのに用いられる、または第1パラメータは、第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる。
【0297】
実現可能な一実装例では、第1パラメータは、以下のパラメータ、すなわち第1アプリケーションインスタンスの位置情報およびSSCモード、第1接続に対応するDNN、または第1接続が位置しているネットワークスライスの識別情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0298】
実現可能な一実装例では、第1メッセージはさらに、第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報を含み、アプリケーション情報は、第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる。
【0299】
実現可能な一実装例では、送受信モジュール1501はさらに、統合データ管理機能エンティティに第5メッセージを送信するように構成されており、第5メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第5メッセージは、第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータを取得するよう要求するのに用いられる。送受信モジュール1501はさらに、統合データ管理機能エンティティからサブスクリプションデータを受信するように構成されており、サブスクリプションデータは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するのに用いられる、またはサブスクリプションデータは、第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる。
【0300】
実現可能な一実装例では、送受信モジュール1501はさらに、通信装置150がアプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートする機能をネットワークレポジトリ機能エンティティに登録するように構成されている。
【0301】
例えば、通信装置150は、前述した方法の実施形態におけるアプリケーションインスタンスアクセスモジュール、またはアプリケーションインスタンスアクセスモジュール内に配置されたチップまたは別のコンポーネントである。
【0302】
処理モジュール1502は、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するセッション管理機能エンティティを決定するように構成されている。送受信モジュール1501は、セッション管理機能エンティティに第1メッセージを送信するように構成されており、第1メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第1メッセージは、第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられる。送受信モジュール1501はさらに、セッション管理機能エンティティから第4メッセージを受信するように構成されており、第4メッセージは、コアネットワークエレメントにより第1接続に割り当てられた第1アドレスを含む。
【0303】
実現可能な一実装例では、第1メッセージはさらに、通信装置により第1接続に割り当てられた第1経路情報を含み、第4メッセージはさらに、第1ユーザプレーン機能エンティティにより第1接続に割り当てられた第2経路情報を含む。第1経路情報および第2経路情報は、第1接続における且つ第1ユーザプレーン機能エンティティおよびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間にある第1経路を確立するのに用いられ、第1ユーザプレーン機能エンティティは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するユーザプレーン機能エンティティである。
【0304】
実現可能な一実装例では、送受信モジュール1501はさらに、第1アプリケーションインスタンスから第1データを取得した後に、第1経路を用いて第1ユーザプレーン機能エンティティに第1データを送信するように構成されている;または送受信モジュール1501はさらに、第1経路を用いて第1ユーザプレーン機能エンティティから第2データを受信するように構成されている。
【0305】
実現可能な一実装例では、処理モジュール1502はさらに、第1アドレスに基づいてルートをアドバタイズするように構成されている。
【0306】
実現可能な一実装例では、送受信モジュール1501はさらに、第2ユーザプレーン機能エンティティから第2データを受信するように構成されており、第2ユーザプレーン機能エンティティは、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールによりアドバタイズされたルートに基づくアドレス指定によって、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールを見つける。
【0307】
実現可能な一実装例では、送受信モジュール1501はさらに、セッション管理機能エンティティに第1メッセージを送信する前に、第1アプリケーションインスタンスから第6メッセージを受信するように構成されており、第6メッセージは第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報を含み、第6メッセージは、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールに登録するよう要求するのに用いられる。送受信モジュール1501はさらに、セッション管理機能エンティティから第4メッセージを受信した後に、第1アプリケーションインスタンスに第1アドレスを送信するように構成されている。
【0308】
実現可能な一実装例では、コアネットワークエレメントはセッション管理機能エンティティである、またはコアネットワークエレメントは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティである。
【0309】
実現可能な一実装例では、第1メッセージはさらに第1パラメータを含み、第1パラメータは、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するのに用いられる、または第1パラメータは、第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる。
【0310】
実現可能な一実装例では、第1パラメータは、以下のパラメータ、すなわち第1アプリケーションインスタンスの位置情報およびSSCモード、第1接続に対応するDNN、または第1接続が位置しているネットワークスライスの識別情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0311】
実現可能な一実装例では、第1メッセージはさらに、第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報を含み、アプリケーション情報は、第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられ、第1ユーザプレーン機能エンティティは第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するユーザプレーン機能エンティティである。
【0312】
実現可能な一実装例では、処理モジュール1502が、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するセッション管理機能エンティティを決定するように構成されていることは、処理モジュール1502がネットワークレポジトリ機能エンティティから、アプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートする1つまたは複数のセッション管理機能エンティティに関する情報を取得し;および1つまたは複数のセッション管理機能エンティティに関する情報に基づいて、第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供するセッション管理機能エンティティを決定するように構成されていることを含む。
【0313】
例えば、通信装置150は、前述した方法の実施形態における第1ユーザプレーン機能エンティティ、または第1ユーザプレーン機能エンティティ内に配置されたチップまたは別のコンポーネントである。
【0314】
送受信モジュール1501はセッション管理機能エンティティから第2メッセージを受信するように構成されており、第2メッセージは第1アプリケーションインスタンスの識別情報を含み、第2メッセージは、第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられる。送受信モジュール1501はさらに、セッション管理機能エンティティに第3メッセージを送信するように構成されており、第3メッセージは第1接続の確立結果を含み、確立結果は成功または失敗を含む。
【0315】
実現可能な一実装例では、第2メッセージはさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールにより第1接続に割り当てられた第1経路情報を含み、第3メッセージはさらに、通信装置により第1接続に割り当てられた第2経路情報を含む。第1経路情報および第2経路情報は、第1接続における且つ第1ユーザプレーン機能エンティティおよびアプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間にある第1経路を確立するのに用いられる。
【0316】
実現可能な一実装例では、第3メッセージはさらに、通信装置により第1接続に割り当てられた第1アドレスを含む。
【0317】
実現可能な一実装例では、第2メッセージはさらに、セッション管理機能エンティティにより第1接続に割り当てられた第1アドレスを含む。
【0318】
実現可能な一実装例では、処理モジュール1502は、第1アドレスに基づいてルートをアドバタイズするように構成されている。
【0319】
実現可能な一実装例では、送受信モジュール1501はさらに、通信装置150がアプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートする機能をネットワークレポジトリ機能エンティティに登録するように構成されている。
【0320】
実現可能な一実装例では、送受信モジュール1501はさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールを用いて、第1アプリケーションインスタンスから第1データを受信するように構成されている。送受信モジュール1501はさらに、第2ユーザプレーン機能エンティティに第1データを送信するように構成されており、第2ユーザプレーン機能エンティティは端末デバイスにサービスを提供するユーザプレーン機能エンティティである。
【0321】
実現可能な一実装例では、送受信モジュール1501はさらに、第2ユーザプレーン機能エンティティから第2データを受信するように構成されており、第2ユーザプレーン機能エンティティは端末デバイスにサービスを提供するユーザプレーン機能エンティティである。送受信モジュール1501はさらに、アプリケーションインスタンスアクセスモジュールを用いて、第1アプリケーションインスタンスに第2データを送信するように構成されている。実現可能な一実装例では、第2ユーザプレーン機能エンティティは、第1ユーザプレーン機能エンティティによりアドバタイズされたルートに基づくアドレス指定によって、第1ユーザプレーン機能エンティティを見つける。
【0322】
前述した方法の実施形態における段階の全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明に列挙されているであろう。詳細はここで改めて説明しない。
【0323】
本実施形態では、通信装置150は、分割により機能モジュールが一体的な方式で得られる形態で示されている。ここでの「モジュール」は、特定のASIC、回路、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行するプロセッサおよびメモリ、集積論理回路、および/または前述した機能を提供可能な別のコンポーネントであってよい。簡単な実施形態では、通信装置150が図11に示す通信装置1100の形態であってよいことを、当業者であれば理解するであろう。
【0324】
例えば、図11に示す通信装置1100のプロセッサ1101は、メモリ1103に格納されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことができ、これにより、通信装置1100は、前述した方法の実施形態における、アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法を行うようになる。
【0325】
具体的には、図15における送受信モジュール1501および処理モジュール1502の機能/実装プロセスが、図11に示す通信装置1100のプロセッサ1101がメモリ1103に格納されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことで実現されてよい。あるいは、図15における処理モジュール1502の機能/実装プロセスが、図11に示す通信装置1100のプロセッサ1101がメモリ1103に格納されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことで実現されてよく、図15における送受信モジュール1501の機能/実装プロセスが、図11に示す通信装置1100の通信インタフェース1104を用いて実現されてよい。
【0326】
本実施形態で提供された通信装置150は、アプリケーションがネットワークにアクセスするための前述した方法を行うことができる。したがって、通信装置150により取得され得る技術的効果については、前述した方法の実施形態を参照されたい。詳細はここで改めて説明しない。
【0327】
前述したモジュールまたはユニットのうちの1つまたは複数が、ソフトウェア、ハードウェア、またはその組み合わせで実現されてもよいことに留意されたい。前述したモジュールまたはユニットのいずれか1つがソフトウェアにより実現された場合、そのソフトウェアは、コンピュータプログラム命令の形態で存在し、メモリに格納されている。プロセッサは、プログラム命令を実行し、前述した方法の手順を実施するように構成されてよい。プロセッサは、SoC(システムオンチップ)またはASICに内蔵されてもよく、または独立した半導体チップであってもよい。ソフトウェア命令を実行して演算または処理を行うように構成されたコアに加えて、プロセッサはさらに、必要なハードウェアアクセラレータ、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、PLD(プログラマブルロジックデバイス)、または専用論理演算を実装した論理回路を含んでよい。
【0328】
前述したモジュールまたはユニットがハードウェアで実現された場合、このハードウェアは、CPU、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理(digital signal processing、DSP)チップ、マイクロコントローラユニット(microcontroller unit、MCU)、人工知能プロセッサ、ASIC、SoC、FPGA、PLD、専用デジタル回路、ハードウェアアクセラレータ、または統合されていないディスクリートデバイスのいずれか1つであっても、またはその任意の組み合わせであってもよい。ハードウェアは、必要なソフトウェアを実行できる、またはソフトウェアに頼ることなく前述した方法の手順を行うことができる。
【0329】
実現可能な一実装例では、本願の一実施形態がさらに通信装置を提供する(例えば、この通信装置はチップであっても、またはチップシステムであってもよい)。通信装置は、前述した方法の実施形態のいずれか1つにおける方法を実現するように構成されたプロセッサを含む。実現可能な一実装例では、通信装置はさらにメモリを含む。メモリは、必要なプログラム命令およびデータを格納するように構成されている。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムコードを呼び出し、前述した方法の実施形態のいずれか1つにおける方法を行うよう通信装置に指示できる。当然ながら、通信装置はメモリを含まなくてもよい。通信装置がチップシステムである場合、通信装置はチップを含んでもよく、またはチップおよび別のディスクリートデバイスを含んでもよい。本願の本実施形態では、これについて特に限定しない。
【0330】
前述した実施形態の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはその任意の組み合わせを用いて実現されてよい。これらの実施形態を実現するのにソフトウェアプログラムを用いる場合、実施形態の全部または一部が、コンピュータプログラム製品の形態で実現されてよい。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされ、そこで実行されると、本願の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラム可能型装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよく、またはあるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))または無線(例えば、赤外線、電波、またはマイクロ波)方式で伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の利用可能な媒体であっても、または媒体と統合され得るサーバおよびデータセンタなどの1つまたは複数のデータ記憶装置を含んでもよい。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(solid state disk、SSD))などであってよい。
【0331】
本願はここでは実施形態を参照して説明されているが、保護を主張する本願を実施する過程で、当業者であれば、添付図面、開示内容、および添付した特許請求の範囲を検討することにより、開示した実施形態の他の変形を理解して実現するかもしれない。特許請求の範囲において、「備える」(comprising)という表現は、別のコンポーネントまたは段階を排除することはなく、「ある」または「1つの」が「複数の」場合を排除することはない。1つのプロセッサまたは別のユニットが、特許請求の範囲に列挙された複数の機能を実装してよい。互いに異なる従属請求項にはいくつかの手段が記録されているが、これは、より良い効果を生み出すのにこれらの手段を組み合わせることができないことを意味するものではない。
【0332】
本願は、具体的な特徴およびその実施形態を参照して説明されているが、本願の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更および組み合わせを本願に成し得ることは明らかである。これに対応して、本明細書および添付図面は、添付した特許請求の範囲により定められる本願の単なる例示的な説明であり、本願の範囲に含まれる変更例、変形例、組み合わせ例、または均等例のいずれかまたは全てを網羅しているものとみなされる。当業者であれば、本願の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更および変形を本願に成し得ることは明らかである。本願に成されたこれらの変更および変形が本願の特許請求の範囲およびその均等な技術の範囲に含まれることを条件に、本願はこれらの変更および変形を含むことが意図されている。
[他の可能な項目]
(項目1)
アプリケーションがネットワークにアクセスするための方法であって、前記方法が、
セッション管理機能エンティティがアプリケーションインスタンスアクセスモジュールから第1メッセージを受信する段階、ここで前記第1メッセージが第1アプリケーションインスタンスの識別情報を有し、前記第1メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられる;
前記セッション管理機能エンティティが、前記第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定する段階;
前記セッション管理機能エンティティが前記第1ユーザプレーン機能エンティティに第2メッセージを送信する段階、ここで前記第2メッセージが前記第1アプリケーションインスタンスの前記識別情報を有し、前記第2メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンス用の前記第1接続を確立するよう要求するのに用いられる;
前記セッション管理機能エンティティが前記第1ユーザプレーン機能エンティティから第3メッセージを受信する段階、ここで前記第3メッセージが前記第1接続の確立結果を有し、前記確立結果が成功を含む;および
前記セッション管理機能エンティティが前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールに第4メッセージを送信する段階、ここで前記第4メッセージが、コアネットワークエレメントにより前記第1接続に割り当てられた第1アドレスを有する
を備える、方法。
(項目2)
前記第1メッセージおよび前記第2メッセージがさらに、前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールにより前記第1接続に割り当てられた第1経路情報を有し、前記第3メッセージおよび前記第4メッセージがさらに、前記第1ユーザプレーン機能エンティティにより前記第1接続に割り当てられた第2経路情報を有し、ここで前記第1経路情報および前記第2経路情報が、前記第1接続における且つ前記第1ユーザプレーン機能エンティティおよび前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間にある第1経路を確立するのに用いられる、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記コアネットワークエレメントが前記第1ユーザプレーン機能エンティティであり、前記第3メッセージがさらに前記第1アドレスを有する、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記コアネットワークエレメントが前記セッション管理機能エンティティである、項目1または2に記載の方法。
(項目5)
前記第2メッセージがさらに前記第1アドレスを有し、前記第1アドレスが、前記第1ユーザプレーン機能エンティティがルートをアドバタイズするのに用いられる、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記第1メッセージがさらに第1パラメータを有し、前記第1パラメータが、前記第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する前記第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するのに用いられる、または前記第1パラメータが、前記第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
前記第1パラメータが以下のパラメータ、
前記第1アプリケーションインスタンスの位置情報およびセッションおよびサービス継続性SSCモード、前記第1接続に対応するデータネットワーク名DNN、または前記第1接続が位置しているネットワークスライスの識別情報
のうちの少なくとも1つを含む、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記第1メッセージがさらに、前記第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報を有し、前記アプリケーション情報が、前記第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
前記方法がさらに、
前記セッション管理機能エンティティが統合データ管理機能エンティティに第5メッセージを送信する段階、ここで前記第5メッセージが前記第1アプリケーションインスタンスの前記識別情報を有し、前記第5メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータを取得するよう要求するのに用いられる;および
前記セッション管理機能エンティティが前記統合データ管理機能エンティティから前記サブスクリプションデータを受信する段階、ここで前記サブスクリプションデータが、前記第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する前記第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するのに用いられる、または前記サブスクリプションデータが、前記第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる
を備える、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
前記方法がさらに、
前記セッション管理機能エンティティがアプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートする機能を、前記セッション管理機能エンティティが、ネットワークレポジトリ機能エンティティに登録する段階を備える、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
通信装置であって、前記通信装置がセッション管理機能エンティティまたは前記セッション管理機能エンティティに適用されるモジュールであり、前記通信装置が送受信モジュールおよび処理モジュールを備え;
前記送受信モジュールがアプリケーションインスタンスアクセスモジュールから第1メッセージを受信するように構成されており、ここで前記第1メッセージが第1アプリケーションインスタンスの識別情報を有し、前記第1メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられ;
前記処理モジュールが、前記第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するように構成されており;
前記送受信モジュールがさらに、前記第1ユーザプレーン機能エンティティに第2メッセージを送信するように構成されており、ここで前記第2メッセージが前記第1アプリケーションインスタンスの前記識別情報を有し、前記第2メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンス用の前記第1接続を確立するよう要求するのに用いられ;
前記送受信モジュールがさらに、前記第1ユーザプレーン機能エンティティから第3メッセージを受信するように構成されており、ここで前記第3メッセージが前記第1接続の確立結果を有し、前記確立結果が成功を含み;および
前記送受信モジュールがさらに、前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールに第4メッセージを送信するように構成されており、ここで前記第4メッセージが、コアネットワークエレメントにより前記第1接続に割り当てられた第1アドレスを有する、通信装置。
(項目12)
前記第1メッセージおよび前記第2メッセージがさらに、前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールにより前記第1接続に割り当てられた第1経路情報を有し、前記第3メッセージおよび前記第4メッセージがさらに、前記第1ユーザプレーン機能エンティティにより前記第1接続に割り当てられた第2経路情報を有し、ここで前記第1経路情報および前記第2経路情報が、前記第1接続における且つ前記第1ユーザプレーン機能エンティティおよび前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールの間にある第1経路を確立するのに用いられる、項目11に記載の通信装置。
(項目13)
前記コアネットワークエレメントが前記第1ユーザプレーン機能エンティティであり、前記第3メッセージがさらに前記第1アドレスを有する、項目11または12に記載の通信装置。
(項目14)
前記コアネットワークエレメントが前記セッション管理機能エンティティである、項目11または12に記載の通信装置。
(項目15)
前記第2メッセージがさらに前記第1アドレスを有し、前記第1アドレスが、前記第1ユーザプレーン機能エンティティがルートをアドバタイズするのに用いられる、項目14に記載の通信装置。
(項目16)
前記第1メッセージがさらに第1パラメータを有し、前記第1パラメータが、前記第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する前記第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するのに用いられる、または前記第1パラメータが、前記第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる、項目11から15のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目17)
前記第1パラメータが以下のパラメータ、
前記第1アプリケーションインスタンスの位置情報およびセッションおよびサービス継続性SSCモード、前記第1接続に対応するデータネットワーク名DNN、または前記第1接続が位置しているネットワークスライスの識別情報
のうちの少なくとも1つを含む、項目16に記載の通信装置。
(項目18)
前記第1メッセージがさらに、前記第1アプリケーションインスタンスに対応するアプリケーション情報を有し、前記アプリケーション情報が、前記第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる、項目11から17のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目19)
前記送受信モジュールがさらに、統合データ管理機能エンティティに第5メッセージを送信するように構成されており、ここで前記第5メッセージが前記第1アプリケーションインスタンスの前記識別情報を有し、前記第5メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンスのサブスクリプションデータを取得するよう要求するのに用いられ;および
前記送受信モジュールがさらに、前記統合データ管理機能エンティティから前記サブスクリプションデータを受信するように構成されており、ここで前記サブスクリプションデータが、前記第1アプリケーションインスタンスにサービスを提供する前記第1ユーザプレーン機能エンティティを決定するのに用いられる、または前記サブスクリプションデータが、前記第1ユーザプレーン機能エンティティを含む仮想ローカルエリアネットワークを構築するのに用いられる、項目11から18のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目20)
前記送受信モジュールがさらに、前記通信装置がアプリケーションインスタンス用の接続の確立をサポートする機能をネットワークレポジトリ機能エンティティに登録するように構成されている
項目11から19のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目21)
少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置であって、
前記プロセッサがメモリに連結されており、前記メモリに格納されたコンピュータ命令を読み出し、次いで前記コンピュータ命令に基づいて項目1から10のいずれか一項に記載の方法を行うように構成されている、通信装置。
(項目22)
前記通信装置がさらに通信インタフェースを備え;および
前記通信インタフェースが別の通信装置と通信するように構成されている、項目21に記載の通信装置。
(項目23)
前記通信装置がさらにメモリを備え;および
前記メモリが前記コンピュータ命令を格納するように構成されている、項目21または22に記載の通信装置。
(項目24)
前記通信装置がチップまたはチップシステムである、項目21または22に記載の通信装置。
(項目25)
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータプログラムを格納し、前記コンピュータプログラムがコンピュータにより実行されると、前記コンピュータが項目1から10のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
(項目26)
命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されると、前記コンピュータが項目1から10のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能になる、コンピュータプログラム製品。
(項目27)
通信システムであって、前記通信システムがセッション管理機能エンティティおよび第1ユーザプレーン機能エンティティを備え;
前記セッション管理機能エンティティがアプリケーションインスタンスアクセスモジュールから第1メッセージを受信するように構成されており、ここで前記第1メッセージが第1アプリケーションインスタンスの識別情報を有し、前記第1メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンス用の第1接続を確立するよう要求するのに用いられ;
前記セッション管理機能エンティティがさらに、前記第1ユーザプレーン機能エンティティに第2メッセージを送信するように構成されており、ここで前記第2メッセージが前記第1アプリケーションインスタンスの前記識別情報を有し、前記第2メッセージが、前記第1アプリケーションインスタンス用の前記第1接続を確立するよう要求するのに用いられ;
前記第1ユーザプレーン機能エンティティが前記セッション管理機能エンティティから前記第2メッセージを受信し、前記セッション管理機能エンティティに第3メッセージを送信するように構成されており、ここで前記第3メッセージが前記第1接続の確立結果を有し、前記確立結果が成功を含み;および
前記セッション管理機能エンティティがさらに、前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールに第4メッセージを送信するように構成されており、ここで前記第4メッセージが、コアネットワークエレメントにより前記第1接続に割り当てられた第1アドレスを有する、通信システム。
(項目28)
前記通信システムがさらに前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールを備え;
前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールが前記セッション管理機能エンティティに前記第1メッセージを送信するように構成されており;および
前記アプリケーションインスタンスアクセスモジュールがさらに、前記セッション管理機能エンティティから前記第4メッセージを受信するように構成されている、項目27に記載の通信システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図14C
図15