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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】タイヤ用ラベル
(51)【国際特許分類】
   B60C 13/00 20060101AFI20240903BHJP
   B29D 30/00 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
B60C13/00 C
B29D30/00
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020085061
(22)【出願日】2020-05-14
(65)【公開番号】P2021178574
(43)【公開日】2021-11-18
【審査請求日】2023-03-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000183233
【氏名又は名称】住友ゴム工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田麥 顕大
【審査官】岩本 昌大
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-178638(JP,A)
【文献】特開2008-056055(JP,A)
【文献】特開2011-170105(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0256771(US,A1)
【文献】特開平10-187044(JP,A)
【文献】特開平08-092533(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 1/00-19/12
B29D 30/00-30/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧及び加熱されてタイヤが得られる成形体に貼付けられるラベルであって、
情報を表示する表示面と前記表示面の周囲を囲む縁面とを備え、
前記表示面の高さと前記縁面の高さとが異なり、
前記縁面の高さが、外端から内側に向かって漸増する、タイヤ用ラベル。
【請求項2】
加圧及び加熱されてタイヤが得られる成形体に貼付けられるラベルであって、
情報を表示する表示面と前記表示面の周囲を囲む縁面とを備え、
前記表示面の高さと前記縁面の高さとが異なり、
前記表示面の高さをHdとし前記縁面との高さをHeとしたときの差Hd-Heが0.2mm以上である、タイヤ用ラベル。
【請求項3】
前記縁面の高さが、外端から内側に向かって漸増する、請求項2に記載のタイヤ用ラベル。
【請求項4】
前記縁面の傾斜角度が10°以上50°以下である、請求項1又は3に記載のタイヤ用ラベル。
【請求項5】
全幅に対する前記表示面の幅の比が0.3以上0.7以下である、請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ用ラベル。
【請求項6】
前記表示面の高さが前記縁面の高さより大きい、請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ用ラベル。
【請求項7】
前記表示面の高さに対する、前記表示面と前記縁面との高さの差の比が、0.2以上0.6以下である、請求項6に記載のタイヤ用ラベル。
【請求項8】
(A)情報を表示する表示面と前記表示面の周囲を囲む縁面とを備え、前記表示面の高さと前記縁面の高さとが異なるラベルを、成形体に貼付ける工程
及び
(B)前記成形体を加圧及び加熱し、前記成形体からタイヤを得る工程
を含み、
前記ラベルが、前記縁面の高さが、外端から内側に向かって漸増する、タイヤの製造方法。
【請求項9】
(A)情報を表示する表示面と前記表示面の周囲を囲む縁面とを備え、前記表示面の高さと前記縁面の高さとが異なるラベルを、成形体に貼付ける工程
及び
(B)前記成形体を加圧及び加熱し、前記成形体からタイヤを得る工程
を含み、
前記表示面の高さをHdとし前記縁面との高さをHeとしたときの差Hd-Heが0.2mm以上である、タイヤの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を表示するタイヤ用ラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
タイヤには、識別情報等の情報を表示するラベルが貼り付けられることがある。このラベルから、タイヤの品番、規格、製造履歴等を知ることができる。この様なラベルを加硫後の完成タイヤに貼り付けることが特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平10-268775公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このタイヤの製造方法では、未加硫ゴムからなる成形体が製造される。この成形体が加圧及び加熱され、この成形体からタイヤが得られる。この成形体にラベルを貼り付けることが考えられる。成形体にラベルを貼り付けることで、例えば、不良が発生した場合に、成形体からの履歴を容易に知ることができる。
【0005】
タイヤの製造方法では、加圧及び加熱によって成形体の形状からタイヤの形状に変化する。この形状変化は、成形体に貼り付けられたラベルに、ゴム被り、破れ、折れ等の不具合を生じさせる。この様な不具合を生じたラベルは、十分な情報表示ができない。
【0006】
本発明の目的は、タイヤが得られる成形体に貼付けられ、十分に情報を表示できるタイヤ用ラベルの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るタイヤ用ラベルは、加圧及び加熱されてタイヤが得られる成形体に貼付けられる。このラベルは、情報を表示する表示面と前記表示面の周囲を囲む縁面とを備える。前記表示面の高さと前記縁面の高さとは、異なる。
【0008】
好ましくは、このラベルでは、全幅に対する前記表示面の幅の比は、0.3以上0.7以下である。
【0009】
好ましくは、このラベルでは、前記表示面の高さは、前記縁面の高さより大きい。
【0010】
好ましくは、このラベルでは、前記表示面の高さに対する、前記表示面と前記縁面との高さの差の比は、0.2以上0.6以下である。
【0011】
好ましくは、このラベルでは、前記縁面の高さは、外端から内側に向かって漸増する。
【0012】
好ましくは、このラベルでは、前記縁面の傾斜角度は、10°以上50°以下である。
【0013】
好ましくは、このラベルでは、前記縁面の高さは、前記表示面の高さより大きい。
【0014】
本発明に係るタイヤの製造方法は、
(A)情報を表示する表示面と前記表示面の周囲を囲む縁面とを備え、前記表示面の高さと前記縁面の高さとが異なるラベルを、成形体に貼付ける工程
及び
(B)前記成形体を加圧及び加熱し、前記成形体からタイヤを得る工程
を含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るタイヤ用ラベルは、表示面の高さと縁面との高さとが異なることで、表示面に、ゴム被り、破れ、折れ等が生じることが抑制される。このタイヤ用ラベルは、成形体に貼り付けられても、十分に情報を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ用ラベルが示された外観図である。
図2図2は、図1のタイヤ用ラベルの断面図である。
図3図3は、図1のタイヤ用ラベルの使用状態が成形体と共に示された説明図である。
図4図4は、図3の部分拡大図である。
図5図5は、図1のタイヤ用ラベルの他の使用状態がタイヤと共に示された説明図である。
図6図6は、本発明の他の実施形態に係るタイヤ用ラベルが示された断面図である。
図7図7は、本発明の更に他の実施形態に係るタイヤ用ラベルが示された外観図である。
図8図8は、本発明の更に他の実施形態に係るタイヤ用ラベルが示された外観図である。
図9図9(A)は本発明の更に他の実施形態に係るタイヤ用ラベルが示された断面であり、図9(B)は本発明の更に他の実施形態に係るタイヤ用ラベルが示された断面である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0018】
図1には、タイヤ用ラベル2(以下、ラベル2とも称する)が示されている。図2には、このラベル2の断面が示されている。ラベル2は、表示面4と、表示面4の周囲を囲む縁面6と、縁面6から表示面4まで延びる壁面8と、縁面6から底面10まで延びる壁面12とを備える。
【0019】
表示面4は、識別情報の種々の情報が表示される。この表示形態として、文字、記号、図形、一次元バーコード、二次元バーコード等が例示される。この表示面4は、円形の平面である。表示面4の形状は例示であって、円形でなくてもよい。
【0020】
縁面6は、表示面4の周囲を囲む様に、表示面4の形状に沿って延びている。この縁面6は表示面4より低い。壁面8は、上下方向において縁面6の内端から表示面4の外端まで延びている。壁面12は、上下方向において縁面6の外端から底面10の外端まで延びている。
【0021】
図2の両矢印Wdは、表示面4の幅を表している。両矢印Weは、縁面6の幅を表している。この縁面6の幅は、ラベル2の全幅でもある。両矢印Hdは、底面10から表示面4までの高さを表している。両矢印Heは、底面10から縁面6までの高さを表している。
【0022】
図3には、ラベル2が貼り付けられた成形体14が示されている。この成形体14は、未加硫のゴム部材が組み合わされて形成されている。成形体14の形状は筒状である。成形体14は、軸方向中央に位置するトレッド部16と、このトレッド部16から軸方向外向きに向かって半径方向外側から内側向きに傾斜して延びる一対のサイド部18とを備える。
【0023】
図4に示される様に、ラベル2は、一方のサイド部18の外表面18aに貼り付けられている。ラベル2の底面10が外表面18aに対向している。
【0024】
図5には、ラベル2と共に、成形体14から得られるタイヤ20が示されている。このタイヤ20は、成形体14が金型内で加圧及び加熱されて、得られる。このタイヤ20には、成形体14に貼り付けられたラベル2が貼り付いている。
【0025】
タイヤ20は、路面に接地するトレッド22と、トレッド22の軸方向外端から半径方向内向きに延びる一対のサイドウォール24とを備える。この一対のサイドウォール24は、成形体14の一対のサイド部18から形成されている。
【0026】
このタイヤ20の製造方法では、タイヤ20の各部を形成する未加硫のゴム部材が組み合わされて成形体14が得られる(STEP1)。図3に示される様に、この成形体14にラベル2が貼り付けられる(STEP2)。ラベル2が貼り付けられた成形体14が、金型内で加圧及び加熱される(STEP3)。この様にして、図5に示される様に、ラベル2が貼り付けられたタイヤ20が得られる。
【0027】
この製造方法の工程(STEP3)では、金型内で、成形体14の形状からタイヤ20の形状に形状が変化する。成形体14のゴム部材は、金型内で流動する。この工程(STEP3)では、ラベル2に外力が加わる。
【0028】
このラベル2は、表示面4の高さHdが縁面6の高さHeより大きい。これにより、流動するゴムは最初に縁面6に乗り上げる。この縁面6に乗り上げたゴムは、壁面8に堰き止められ縁面6に沿って流れる。縁面6に乗り上げたゴムは、表示面4まで更に乗り上げ難い。これにより、表示面4のゴム被りの発生が抑制される。高さHdが高さHeより大きいので、外力によって、表示面4は縁面6に比べて破れ難く、折れ難い。この縁面6が表示面4より先に破れや折れを生じることで、表示面4に破れや折れが生じ難い。この縁面6が表示面4の周囲を囲むことで、表示面4の破れや折れが抑制される。
【0029】
この縁面6の幅を大きくすることで、表示面4のゴム被り、破れ及び折れの発生が抑制される。この観点から幅Weに対する表示面4の幅Wdの比(Wd/We)は、好ましくは0.7以下である。この幅Weは、表示面4の平行な方向で、且つ表示面4の外端から縁面6の外端までの距離が最も短くなる方向で測定される。幅Wdは、この幅Weが測定される直線上で測定される。
【0030】
一方で、この幅Weが大きいラベル2は、貼り付ける面積が大きい。幅Weが大きいラベル2では、ラベル2の貼り付け位置が制限される。この観点から、この比(Wd/We)は、好ましくは、0.3以上であり、更に好ましくは0.4以上であり、特に好ましくは0.5以上である。
【0031】
また、高さHdの一平面の表示面4を備え、且つ縁面6を備えない従来のラベルに比べて、ゴム流れによって、ラベル2に位置ずれが生じることが抑制される。
【0032】
この表示面4のゴム被り、破れ、折れ等を抑制し、ラベル2の位置ズレを抑制する観点から、表示面4の高さHdに対する、この高さHdと縁面6の高さHeとの差(Hd-He)の比(Hd-He)/Hdは、好ましくは、0.2以上である。この比(Hd-He)/Hdは、更に好ましくは0.3以上であり、特に好ましくは0.4以上である。一方で、同様の観点から、この比(Hd-He)/Hdは、好ましくは0.6以下である。
【0033】
図6には、本発明に係る他のラベル26の断面が示されている。ここでは、ラベル26について、ラベル2と異なる構成について主に説明がされる。ラベル26について、ラベル2と同様の構成については、その説明が省略され、同様の符号を用いて説明がされる。
【0034】
このラベル26は、縁面6と壁面12とに代えて、縁面28を備える。このラベル26は、ラベル2と同様に、表示面4、壁面8及び底面10を備える。縁面28は、底面10の外端から壁面8の下端まで、半径方向内向きに向かって下方から上方向きに傾斜して延びている。
【0035】
図6の両矢印αは、縁面28の傾斜角度を表す。このラベル26では、高さHeは、縁面28の最も高い位置で測定される。
【0036】
このラベル26では、縁面28の高さHeが外端から内側に向かって漸増している。この縁面28は、流動するゴムによるラベル26の位置ずれを抑制する。この位置ずれを抑制する観点から、傾斜角度αは、好ましくは50°以下である。一方で、ラベル2の破れ、折れを抑制する観点から、傾斜角度αは、好ましくは10°以上であり、更に好ましくは20°以上であり、特に好ましくは30°以上である。
【0037】
図7には、本発明に係る更に他のラベル30が示されている。ここでも、ラベル30について、ラベル2と異なる構成について主に説明がされる。ラベル30について、ラベル2と同様の構成については、その説明が省略され、同様の符号を用いて説明がされる。
【0038】
ラベル30は、ラベル2の表示面4に代えて四角形の表示面32を備える。ラベル30は、表示面32の外端から縁面6に延びる壁面34を備える。このラベル30のその他の構成は、ラベル2と同様である。このラベル30に示される様に、表示面32の形状は、円形に限られず、四角形でもよく、更に他の多角形であってもよい。図7には、ラベル30の、幅Wd、幅We、高さHd及び高さHeが示されている。
【0039】
図8には、本発明に係る更に他のラベル36が示されている。ここでは、ラベル36について、ラベル30と異なる構成について主に説明がされる。ラベル36について、ラベル30と同様の構成については、その説明が省略され、同様の符号を用いて説明がされる。
【0040】
ラベル36は、ラベル30の縁面6に代えて四角形の縁面38を備える。ラベル36は、縁面38の外端から底面に延びる壁面40を備える。このラベル36のその他の構成は、ラベル30と同様である。このラベル36に示される様に、縁面38の形状は、円形に限られず、四角形でもよく、更に他の多角形であってもよい。図8には、ラベル36の、幅Wd、幅We、高さHd及び高さHeが示されている。
【0041】
図9(A)には、本発明に係る更に他のラベル42の断面が示されている。このラベル42は、表示面44と、表示面44の周囲を囲む縁面46と、縁面46から表示面44まで延びる壁面48と、縁面46から底面50まで延びる壁面52とを備える。
【0042】
表示面44は、円形の平面である。表示面44の形状は例示であって、円形でなくてもよい。縁面46は、表示面44の形状に沿って延びている。この縁面46は表示面44より高い。壁面48は、上下方向において縁面46の内端から表示面44の外端まで延びている。壁面52は、上下方向において縁面46の外端から底面50の外端まで延びている。
【0043】
図9(A)の両矢印Wdは、表示面44の幅を表している。両矢印Weは、縁面46の幅を表している。この幅Weは、ラベル42の全幅でもある。両矢印Hdは、底面50から表示面44までの高さを表している。両矢印Heは、底面50から縁面46までの高さを表している。
【0044】
このラベル42では、高い縁面46で表示面44を囲むことで、表示面44のゴム被り、破れ、折れ等が抑制される。このラベル42の、ゴム被り、破れ、折れ等が抑制される。本発明では、ラベル2の様に、表示面4の高さHdが縁面6の高さHeより高いものに限られない。本発明のラベルには、ラベル42の様に、表示面44の高さHdが縁面46の高さHeより低いものが含まれる。
【0045】
図9(B)には、本発明に係る更に他のラベル54の断面が示されている。ここでは、ラベル54について、ラベル42と異なる構成について主に説明がされる。ラベル54について、ラベル42と同様の構成については、その説明が省略され、同様の符号を用いて説明がされる。
【0046】
このラベル54は、縁面46と壁面52とに代えて、縁面56と壁面58とを備える。このラベル54は、ラベル42と同様に、表示面44、壁面48及び底面50を備える。縁面56は縁面46より狭い。壁面58は、底面50の外端から縁面56の外端まで、半径方向内向きに向かって下方から上方向きに傾斜して延びている。
【0047】
図9(B)の両矢印βは、壁面58の傾斜角度を表す。このラベル54では、壁面58の高さが外端から内側に向かって漸増している。この壁面58は、流動するゴムによってラベル54が位置ずれすることを抑制する。この位置ずれを抑制する観点から、傾斜角度βは、好ましくは50°以下である。一方で、ラベル54の破れ、折れを抑制する観点から、傾斜角度βは、好ましくは10°以上であり、更に好ましくは20°以上であり、特に好ましくは30°以上である。
【0048】
また、図示されないが、このラベル54は、壁面58を備えなくてもよい。縁面56が底面50の外端から縁面56の内端まで、半径方向内向きに向かって下方から上方向きに傾斜して延びてもよい。この場合、縁面56の傾斜角度αは、好ましくは、50°以下である。一方で、ラベル54の破れ、折れを抑制する観点から、傾斜角度αは、好ましくは10°以上であり、更に好ましくは20°以上であり、特に好ましくは30°以上である。
【実施例
【0049】
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
【0050】
[実施例1]
図1に示されたラベルが準備された。このラベルの幅We、幅Wd、高さHe及び高さHdは表1に示される通りであった。このラベルが成形体に貼り付けられて、タイヤが生産された。
【0051】
[比較例1]
従来の円板形状のラベルが準備された。外径は12(mm)であり、厚さは1.0(mm)であった。このラベルが成形体に貼り付けられて、タイヤが生産された。
【0052】
[実施例2-4]
ラベルの幅Wdが表1に示される様にされた通りにされた。その他は、実施例1と同様にして、タイヤが生産された。
【0053】
[実施例5-8]
ラベルの高さの差(Hd-He)が表2に示された通りとされた。その他は実施例1と同様にして、タイヤが生産された。
【0054】
[実施例9-13]
図6に示されたラベルが準備された。このラベルの幅We、幅Wd及び傾斜角度αは表3に示される通りであった。これらのラベルが成形体に貼り付けられて、タイヤが生産された。
【0055】
[評価]
得られたタイヤのラベルのゴム被り及び位置ずれと、表示面の破れ、折れ及びゴム被りとが、評価された。それぞれの評価結果が比較例1を3.0とする指数で表1から3に示されている。この評価結果は、数値が大きいほど、好ましい。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
表1から表3に示されるように、実施例のラベルでは、比較例のラベルに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
【符号の説明】
【0060】
2、26、30、36、42、54・・・ラベル
4、32、44・・・表示面
6、28、38、46、56・・・縁面
14・・・成形体
20・・・タイヤ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9