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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   B60L 3/00 20190101AFI20240903BHJP
   B60W 10/06 20060101ALI20240903BHJP
   B60W 10/08 20060101ALI20240903BHJP
   B60W 20/12 20160101ALI20240903BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20240903BHJP
   G08B 27/00 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
B60L3/00 S
B60W10/06 900
B60W10/08 900
B60W20/12 ZHV
G01C21/34
G08B27/00 A
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021003681
(22)【出願日】2021-01-13
(65)【公開番号】P2022108595
(43)【公開日】2022-07-26
【審査請求日】2023-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】白岩 由華
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 洋孝
(72)【発明者】
【氏名】松元 勇磨
(72)【発明者】
【氏名】内田 貴大
(72)【発明者】
【氏名】森山 修司
【審査官】岩田 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-120495(JP,A)
【文献】特開2019-206300(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 3/00
B60W 10/06
B60W 10/08
B60W 20/12
G01C 21/34
G08B 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハードウェアを有するプロセッサと、
ディスプレイと、
を備え、
前記プロセッサは、
走行用モータに電力を供給するためのバッテリを搭載した車両が走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測されたことを示す災害情報を取得した場合、前記バッテリの現在のSOCで到達可能かつ前記災害に対して安全圏となるエリアを設定し、
設定されたエリアへ前記車両を誘導し、
前記車両が前記エリアに到達した場合、通常モードよりも電力消費が少なくなる省エネモードに切り替え
前記車両が前記エリア内に位置する場合、目的地の候補として充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちの少なくともいずれか一つの情報を前記ディスプレイに表示し、
前記ディスプレイに表示した前記目的地の候補のなかからユーザにより選択された候補を目的地に設定し、
前記充放電ポイントが目的地に設定された場合、前記車両がハイブリッド車であれば燃料消費よりも電力消費を優先するモードに設定する
情報処理装置。
【請求項2】
ハードウェアを有するプロセッサと、
ディスプレイと、
を備え、
前記プロセッサは、
走行用モータに電力を供給するためのバッテリを搭載した車両が走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測されたことを示す災害情報を取得した場合、前記バッテリの現在のSOCで到達可能かつ前記災害に対して安全圏となるエリアを設定し、
設定されたエリアへ前記車両を誘導し、
前記車両が前記エリアに到達した場合、通常モードよりも電力消費が少なくなる省エネモードに切り替え、
前記車両が前記エリア内に位置する場合、目的地の候補として充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちの少なくともいずれか一つの情報を前記ディスプレイに表示し、
前記ディスプレイに表示した前記目的地の候補のなかからユーザにより選択された候補を目的地に設定し、
前記給油ポイントが目的地に設定された場合、前記車両がハイブリッド車であれば電力消費よりも燃料消費を優先するモードに設定す
報処理装置。
【請求項3】
ハードウェアを有するプロセッサと、
ディスプレイと、
を備え、
前記プロセッサは、
走行用モータに電力を供給するためのバッテリを搭載した車両が走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測されたことを示す災害情報を取得した場合、前記バッテリの現在のSOCで到達可能かつ前記災害に対して安全圏となるエリアを設定し、
設定されたエリアへ前記車両を誘導し、
前記車両が前記エリアに到達した場合、通常モードよりも電力消費が少なくなる省エネモードに切り替え、
前記車両が前記エリア内に位置する場合、目的地の候補として充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちの少なくともいずれか一つの情報を前記ディスプレイに表示し、
前記ディスプレイに表示した前記目的地の候補のなかからユーザにより選択された候補を目的地に設定し、
前記避難場所が目的地に設定された場合、前記車両がハイブリッド車であれば前記省エネモードを解除す
報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、設定された目的地が充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちのいずれかが重複する場所である場合、前記車両がハイブリッド車であれば前記省エネモードを解除する
請求項からのうちのいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
ハードウェアを有するプロセッサと、
ディスプレイと、
を備え、
前記プロセッサは、
走行用モータに電力を供給するためのバッテリを搭載した車両が走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測されたことを示す災害情報を取得した場合、前記バッテリの現在のSOCで到達可能かつ前記災害に対して安全圏となるエリアを設定し、
設定されたエリアへ前記車両を誘導し、
前記車両が前記エリアに到達した場合、通常モードよりも電力消費が少なくなる省エネモードに切り替え、
前記車両が前記エリア内に位置する場合、目的地の候補として充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちの少なくともいずれか一つの情報を前記ディスプレイに表示し、
前記ディスプレイに表示した前記目的地の候補のなかからユーザにより選択された候補を目的地に設定し、
前記充放電ポイントが目的地に設定された場合、前記車両が電気自動車であれば前記省エネモードを解除す
報処理装置。
【請求項6】
ハードウェアを有するプロセッサと、
ディスプレイと、
を備え、
前記プロセッサは、
走行用モータに電力を供給するためのバッテリを搭載した車両が走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測されたことを示す災害情報を取得した場合、前記バッテリの現在のSOCで到達可能かつ前記災害に対して安全圏となるエリアを設定し、
設定されたエリアへ前記車両を誘導し、
前記車両が前記エリアに到達した場合、通常モードよりも電力消費が少なくなる省エネモードに切り替え、
前記車両が前記エリア内に位置する場合、目的地の候補として充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちの少なくともいずれか一つの情報を前記ディスプレイに表示し、
前記ディスプレイに表示した前記目的地の候補のなかからユーザにより選択された候補を目的地に設定し、
前記給油ポイントが目的地に設定された場合、前記車両が電気自動車であれば前記省エネモードを継続す
報処理装置。
【請求項7】
ハードウェアを有するプロセッサと、
ディスプレイと、
を備え、
前記プロセッサは、
走行用モータに電力を供給するためのバッテリを搭載した車両が走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測されたことを示す災害情報を取得した場合、前記バッテリの現在のSOCで到達可能かつ前記災害に対して安全圏となるエリアを設定し、
設定されたエリアへ前記車両を誘導し、
前記車両が前記エリアに到達した場合、通常モードよりも電力消費が少なくなる省エネモードに切り替え、
前記車両が前記エリア内に位置する場合、目的地の候補として充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちの少なくともいずれか一つの情報を前記ディスプレイに表示し、
前記ディスプレイに表示した前記目的地の候補のなかからユーザにより選択された候補を目的地に設定し、
前記避難場所が目的地に設定された場合、前記車両が電気自動車であれば前記省エネモードを解除す
報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、設定された目的地が充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちのいずれかが重複する場所である場合、前記車両が電気自動車であれば前記省エネモードを解除する
請求項からのうちのいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
ハードウェアを有するプロセッサに、
走行用モータに電力を供給するためのバッテリを搭載した車両が走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測されたことを示す災害情報を取得した場合、前記バッテリの現在のSOCで到達可能かつ前記災害に対して安全圏となるエリアを設定し、
設定されたエリアへ前記車両を誘導し、
前記車両が前記エリアに到達した場合、通常モードよりも電力消費が少なくなる省エネモードに切り替え
前記車両が前記エリア内に位置する場合、目的地の候補として充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちの少なくともいずれか一つの情報をディスプレイに表示し、
前記ディスプレイに表示した前記目的地の候補のなかからユーザにより選択された候補を目的地に設定し、
前記充放電ポイントが目的地に設定された場合、前記車両がハイブリッド車であれば燃料消費よりも電力消費を優先するモードに設定する
ことを実行させるプログラム。
【請求項10】
ハードウェアを有するプロセッサに、
走行用モータに電力を供給するためのバッテリを搭載した車両が走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測されたことを示す災害情報を取得した場合、前記バッテリの現在のSOCで到達可能かつ前記災害に対して安全圏となるエリアを設定し、
設定されたエリアへ前記車両を誘導し、
前記車両が前記エリアに到達した場合、通常モードよりも電力消費が少なくなる省エネモードに切り替え、
前記車両が前記エリア内に位置する場合、目的地の候補として充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちの少なくともいずれか一つの情報をディスプレイに表示し、
前記ディスプレイに表示した前記目的地の候補のなかからユーザにより選択された候補を目的地に設定し、
前記給油ポイントが目的地に設定された場合、前記車両がハイブリッド車であれば電力消費よりも燃料消費を優先するモードに設定する
ことを実行させるプログラム。
【請求項11】
ハードウェアを有するプロセッサに、
走行用モータに電力を供給するためのバッテリを搭載した車両が走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測されたことを示す災害情報を取得した場合、前記バッテリの現在のSOCで到達可能かつ前記災害に対して安全圏となるエリアを設定し、
設定されたエリアへ前記車両を誘導し、
前記車両が前記エリアに到達した場合、通常モードよりも電力消費が少なくなる省エネモードに切り替え、
前記車両が前記エリア内に位置する場合、目的地の候補として充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちの少なくともいずれか一つの情報をディスプレイに表示し、
前記ディスプレイに表示した前記目的地の候補のなかからユーザにより選択された候補を目的地に設定し、
前記避難場所が目的地に設定された場合、前記車両がハイブリッド車であれば前記省エネモードを解除する
ことを実行させるプログラム。
【請求項12】
前記プロセッサに、設定された目的地が充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちのいずれかが重複する場所である場合、前記車両がハイブリッド車であれば前記省エネモードを解除する
ことを実行させる請求項から11のうちのいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項13】
ハードウェアを有するプロセッサに、
走行用モータに電力を供給するためのバッテリを搭載した車両が走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測されたことを示す災害情報を取得した場合、前記バッテリの現在のSOCで到達可能かつ前記災害に対して安全圏となるエリアを設定し、
設定されたエリアへ前記車両を誘導し、
前記車両が前記エリアに到達した場合、通常モードよりも電力消費が少なくなる省エネモードに切り替え、
前記車両が前記エリア内に位置する場合、目的地の候補として充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちの少なくともいずれか一つの情報をディスプレイに表示し、
前記ディスプレイに表示した前記目的地の候補のなかからユーザにより選択された候補を目的地に設定し、
前記充放電ポイントが目的地に設定された場合、前記車両が電気自動車であれば前記省エネモードを解除する
ことを実行させるプログラム。
【請求項14】
ハードウェアを有するプロセッサに、
走行用モータに電力を供給するためのバッテリを搭載した車両が走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測されたことを示す災害情報を取得した場合、前記バッテリの現在のSOCで到達可能かつ前記災害に対して安全圏となるエリアを設定し、
設定されたエリアへ前記車両を誘導し、
前記車両が前記エリアに到達した場合、通常モードよりも電力消費が少なくなる省エネモードに切り替え、
前記車両が前記エリア内に位置する場合、目的地の候補として充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちの少なくともいずれか一つの情報をディスプレイに表示し、
前記ディスプレイに表示した前記目的地の候補のなかからユーザにより選択された候補を目的地に設定し、
前記給油ポイントが目的地に設定された場合、前記車両が電気自動車であれば前記省エネモードを継続する
ことを実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ハイブリッド車両や電気自動車の普及に伴い、外部電源からの充電が可能なバッテリを搭載した車両が増えている。そして、昨今の災害時には、必要とされる電力量が多くなる傾向にあるため、車両バッテリの電力を非常時電源として活用することが知られている。
【0003】
特許文献1には、緊急災害速報をHEMS(Home Energy Management System)で受信した際、車両バッテリの電力を確保するために、HEMSの制御により外部電源から車両バッテリへの充電が開始されることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-009488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の構成では、車両が充電設備に接続されていることが必要である。そのため、例えば車両が走行中など、車両が充電設備に接続されていない場合には、どのようにして車両バッテリの電力を確保するのかという点で改善の余地がある。
【0006】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであって、車両が走行中に災害の発生が予測された場合に車両バッテリの電力を確保することができる情報処理装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る情報処理装置は、ハードウェアを有するプロセッサを備え、前記プロセッサは、走行用モータに電力を供給するためのバッテリを搭載した車両が走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測されたことを示す災害情報を取得した場合、前記バッテリの現在のSOCで到達可能かつ前記災害に対して安全圏となるエリアを設定し、設定されたエリアへ前記車両を誘導し、前記車両が前記エリアに到達した場合、通常モードよりも電力消費が少なくなる省エネモードに切り替える。
【0008】
本開示に係るプログラムは、ハードウェアを有するプロセッサに、走行用モータに電力を供給するためのバッテリを搭載した車両が走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測されたことを示す災害情報を取得した場合、前記バッテリの現在のSOCで到達可能かつ前記災害に対して安全圏となるエリアを設定し、設定されたエリアへ前記車両を誘導し、前記車両が前記エリアに到達した場合、通常モードよりも電力消費が少なくなる省エネモードに切り替えることを実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、車両が走行中に災害の発生が予測された場合に車両バッテリの電力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態における情報処理装置を搭載した車両を示す模式図である。
図2図2は、車両の機能ブロックを示すブロック図である。
図3図3は、走行制御の処理フローを示すフローチャート図である。
図4図4は、モード制御の処理フローを示すフローチャート図である。
図5図5は、変形例におけるモード制御の処理フローを示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本開示の実施形態における情報処理装置およびプログラムについて具体的に説明する。なお、本開示は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【0012】
図1は、実施形態における情報処理装置を搭載した車両を示す模式図である。車両1は、走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測された場合に、車両バッテリの電力を確保することができるように構成されている。例えば図1に示すように、車両1が河川100の近くを走行中に、災害の発生が予測されるエリア200内に位置すると判断した場合、車両バッテリの電力を確保しつつ、そのエリア200から安全なエリア300へと移動することができる。なお、図1に示す破線は、災害発生が予測されるエリア200と災害に対して安全圏となるエリア300との境界線を表している。
【0013】
また、予測可能な災害として、雨、風、台風、津波、竜巻などが挙げられる。台風の場合、台風の進路予測情報に基づいて、台風による影響を受ける時間帯やエリアを事前に予測することができる。また大雨の場合には、特定のエリアにおける降水量を予測することが可能である。そのため、台風や大雨による降水に応じて河川100への影響を予測することが可能である。この場合、河川100の災害として堤防からの越水、堤防の決壊、土石流などの危険性が高まった状態であることを示す災害情報を取得可能である。この災害情報は、実際に災害(越水や決壊や土石流)が起きる前の予測情報を含むものである。また、雨による災害として土砂崩れが挙げられる。大雨による降水量に応じて土砂崩れの危険性が高まった場所を示す災害情報を取得することも可能である。
【0014】
そして、予測可能な災害が発生した際には、電線が切断されるなど電力系統が切断されて、商用電力の供給を一時的に受けられなくなることがある。そのため、災害時には車両1に搭載された車両バッテリの電力を非常時電源として車両1の外部に電力を供給することが可能である。
【0015】
図2は、車両の機能ブロックを示すブロック図である。図2に示すように、車両1は、エンジン2と、モータ3と、バッテリ4と、制御部11と、記憶部12と、位置情報検出部13と、災害情報取得部14と、車速検出部15と、SOC検出部16と、表示部17とを備えている。
【0016】
車両1は、動力源としてエンジン2とモータ3とを備え、モータ3に供給するための電力を蓄えるバッテリ4を搭載したハイブリッド車両である。エンジン2は、燃料を消費して動力を発生する。ガソリンスタンドなどの給油ポイントにおいて、車両1に燃料を補給することができる。また、この車両1は、外部電源から供給される電力をバッテリ4に充電することが可能なプラグインハイブリッド車両である。
【0017】
モータ3は、走行用モータであり、電動機および発電機として機能するモータ・ジェネレータにより構成されている。モータ3とバッテリ4とはインバータを介して電気的に接続されている。モータ3が発電機として機能する際、エンジン2の動力を利用して発電する場合と、駆動輪から入力される外力を利用して発電する場合(回生発電)とが可能である。そして、モータ3により発電された電力はバッテリ4に蓄えられる。
【0018】
バッテリ4は、モータ3に供給するための電力を蓄える蓄電池である。例えば、バッテリ4はリチウムイオン電池などの二次電池により構成されている。そして、車両1の充電ポートに充電スタンドの充電ケーブルが接続されることにより、外部電源から供給される電力をバッテリ4に蓄えることができる。また、バッテリ4に蓄えられた電力を外部に供給することが可能である。つまり、バッテリ4を電源として車両外部の電気機器に電力を供給することができる。このように充電スタンドの設置場所や車両外部に電力を供給する場所が充放電ポイントとなる。
【0019】
制御部11は、プロセッサと、メモリと、を備えている。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等からなる。メモリは、主記憶装置であって、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等からなる。この制御部11は、記憶部12に格納されたプログラムをメモリ(主記憶装置)の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等を制御することにより、所定の目的に合致した機能を実現する。つまり、制御部11は、車両1に搭載された情報処理装置に含まれる。すなわち、制御部11は、車両1を制御する電子制御装置(ECU)に含まれる。
【0020】
記憶部12は、EPROM(Erasable Programmable ROM)等の記録媒体から構成される。記憶部12には、制御部11で実行される各種のプログラムが格納されている。例えば、記憶部12には、車両1の走行モードを制御する駆動制御を実行するためのプログラムが格納されている。
【0021】
位置情報検出部13は、車両1の現在位置を検出するセンサである。例えば、位置情報検出部13は、GPS(Global Positioning System)を用いた測位装置により構成されている。
【0022】
災害情報取得部14は、予測可能な災害に関する災害情報を取得する通信部である。例えば、災害情報取得部14は外部サーバとの無線通信によって災害情報を取得する。災害情報は、予測可能な災害が発生する危険性が高いことを示す予測情報を含む。そのため、災害情報には、大雨警報や洪水警報や氾濫警戒情報などの防災気象情報が含まれる。
【0023】
車速検出部15は、車速を検出するセンサである。車両1の車速が車速検出部15により検出される。
【0024】
SOC検出部16は、バッテリ4のSOC(State of Charge)を検出するセンサである。SOCはバッテリ4の充電状態を表す。SOC検出部16により現在のSOCを検出することができる。
【0025】
表示部17は、各種の情報を表示するディスプレイである。例えば、カーナビ装置に含まれるディスプレイが挙げられる。また、制御部11により制御された情報が表示部17に表示される。
【0026】
また、制御部11には、位置情報検出部13、災害情報取得部14、車速検出部15、SOC検出部16からの信号が入力される。そして、制御部11は入力信号に基づいて各種の制御を実行する。この制御部11は、電力制御部111と、設定部112と、案内部113と、を有する。
【0027】
電力制御部111は、バッテリ4の電力を消費する電力制御を実行する。制御部11は車両1を複数の走行モードに制御することが可能であり、電力制御部111は走行モードに応じた電力制御を実行する。複数の走行モードは、通常の走行モードである通常モードと、通常モードよりも電力消費を少なくする省エネモードと、燃料消費よりも電力消費を優先する電力消費モードと、電力消費よりも燃料消費を優先する燃料消費モードとを含む。制御部11は、走行モードを通常モードと省エネモードと電力消費モードと燃料消費モードとに切り替えることができる。
【0028】
例えば、制御部11により通常モードに設定された場合、電力制御部111は電力消費量を通常量にする電力制御を実行する。制御部11により省エネモードに設定された場合、電力制御部111は電力消費量を通常モード時よりも少なくする電力制御を実行する。省エネモードでは、最高速度を抑える制御や、最大電力を抑える制御が実行される。また、制御部11により電力消費モードに設定された場合、電力制御部111は燃料消費量よりも電力消費量が多くなる電力制御を実行する。この電力消費モードでは、例えば電力制御部111は燃料を消費しない状態でバッテリ4の電力を消費するように制御する。また、制御部11により燃料消費モードに設定された場合、電力制御部111は電力消費量よりも燃料消費量が多くなる電力制御を実行する。この燃料消費モードでは、例えば電力制御部111はバッテリ4の電力をモータ3で消費しないように制御する。
【0029】
設定部112は、災害の発生が予測されるエリア200や、災害に対して安全圏となるエリア300や、車両1の目的地などを設定する。例えば、設定部112は災害情報取得部14から制御部11に入力された災害情報に基づいて、災害が発生すると予測されるエリア200や、災害に対して安全圏となるエリア300を設定する。設定部112はエリアを設定する際、記憶部12に記憶された地図情報を用いてエリアを設定することができる。さらに、設定部112は表示部17に表示された目的地の候補に関する情報に基づいて、車両1のユーザ(運転者,同乗者)が選択した場所を目的地に設定することができる。そして、制御部11は設定部112により設定されたエリアや目的地は表示部17に表示する。
【0030】
案内部113は、車両1の走行予定経路を制御する。この案内部113は、設定部112により設定された安全圏となるエリア300や目的地に向けて車両1を誘導する案内制御を実行する。例えば、災害情報に基づいて災害発生が予測されるエリア200や安全圏となるエリア300が設定された場合、案内部113は現在位置からエリア300までの走行経路を案内する案内情報を表示部17に表示する。これにより、案内部113は、車両1を安全圏となるエリア300へと誘導することができる。また、車両1がエリア300内に位置する状態で目的地が設定された場合には、案内部113は現在位置から目的地までの走行経路を案内する案内情報を表示部17に表示する。これにより、案内部113は、エリア300内の車両1を目的地へと誘導することができる。
【0031】
このように、制御部11は各種の入力情報に基づいて走行制御および電力制御を実行する。例えば、制御部11は車速検出部15からの入力情報に基づいて車両1が走行中であるか否かを判断する。そして、制御部11は位置情報検出部13および災害情報取得部14からの入力情報に基づいて災害の発生が予測されていることを判断するとともに、走行中の現在位置が災害発生の予測エリア内であるか否かを判定する。また、制御部11はSOC検出部16からの入力情報に基づいて、EV走行した場合にバッテリ4の電力で到達することが可能なエリアを設定する。つまり、制御部11はバッテリ4の現在のSOCに基づいてEV走行で航続可能な距離を算出し、その算出した航続可能距離に基づいて現在位置から到達可能なエリアを設定する。
【0032】
図3は、走行制御の処理フローを示すフローチャート図である。図3に示す制御は、車両1が走行中に制御部11によって実施される。
【0033】
制御部11は、車両1が走行中に、予測可能な災害が現在位置周辺で発生すると予測されたことを示す災害情報を災害情報取得部14で取得したか否かを判定する(ステップS101)。ステップS101において、制御部11は車両1の現在位置と災害情報とに基づいて現在位置周辺であるか否かを判定することができる。すなわち、ステップS101において、制御部11は車両1の現在位置が災害発生の予測されるエリアに含まれるか否かを判定する。
【0034】
車両1が走行中に災害情報を取得しない場合(ステップS101:No)、この制御ルーチンは終了する。
【0035】
車両1が走行中に災害情報を取得した場合(ステップS101:Yes)、制御部11は、バッテリ4の現在のSOCで到達可能かつ災害に対して安全圏となるエリアを設定する(ステップS102)。ステップS102では、災害情報に基づいて災害が発生すると予測されるエリア200に対して安全圏となるエリア、かつバッテリ4の電力を消費してEV走行した場合に車両1が到達することが可能なエリアが設定される。
【0036】
例えば図1に示すように、災害が発生すると予測されるエリア200に関する情報は、例えば自治体が発表しているハザードマップに基づいて設定される。記憶部12にはハザードマップの情報が格納されており、ステップS102において制御部11は記憶部12を参照して、ハザードマップの情報に基づいて災害発生が予測されるエリアを設定する。この場合、制御部11は災害発の予測エリア外を安全圏となるエリアに設定する。そして、制御部11は、車両1がその安全圏となるエリアまで現在のSOCで到達することが可能であるか否かを判定する。その際、制御部11は、SOC検出部16により検出された現在のSOCに基づいてEV走行が可能な距離(航続可能距離)を算出する。この算出された航続可能距離と車両1の現在位置とに基づいて、制御部11は安全圏となるエリアまで車両1がEV走行により到達可能であるか否かを判定する。EV走行により到達可能であると判定された場合、制御部11はそのエリアを到達可能かつ安全圏となるエリア300に設定する。
【0037】
制御部11は、到達可能かつ安全圏となるエリア300を設定すると、その設定されたエリア300へと車両1を誘導する(ステップS103)。ステップS103では、現在位置から設定されたエリア300までの経路を案内する情報が表示部17に表示される。
【0038】
そして、制御部11は、到達可能かつ安全圏として設定されたエリア300内に車両1が到達したか否かを判定する(ステップS104)。ステップS104では、車両1の現在位置を示す情報と設定されたエリアの情報とに基づいてエリア300に車両1が到達したか否かが判定される。
【0039】
到達可能かつ安全圏として設定されたエリア300内に車両1が到達していない場合(ステップS104:No)、この制御ルーチンはステップS103にリターンする。
【0040】
到達可能かつ安全圏として設定されたエリア300内に車両1が到達した場合(ステップS104:Yes)、制御部11は、車両1を通常モードよりも電力消費が少ない省エネモードに設定する(ステップS105)。ステップS105では、走行モードが通常モードから省エネモードに切り替えられる。ステップS105の処理を実施すると、この制御ルーチンは終了する。
【0041】
図4は、モード制御の処理フローを示すフローチャート図である。図4に示す制御は、車両1がエリア300内に位置し、目的地が未設定の状態かつ走行モードが省エネモードに設定されている状態で制御部11により実施される。
【0042】
制御部11は、到達可能かつ安全圏として設定されたエリア300内に車両1が位置し、省エネモードに設定した状態において、エリア300内に存在する目的地の候補を表示部17に表示する(ステップS201)。目的地として、充放電ポイント、給油ポイント、避難場所が挙げられる。ステップS201では、目的地の候補(候補地点)として、充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちの少なくともいずれか一つの情報が表示部17に表示される。つまり、ステップS201の処理は、エリア300内の目的地が設定されていない場合に実施される。一例として、車両1がエリア外(災害発生の想定エリア)からエリア内(安全圏となるエリア300)に進入したタイミングにおいてステップS201の処理が実施される。
【0043】
また、ステップS201において、制御部11は目的地の種類ごとに現在位置から最も近い候補地点を表示部17に表示することができる。例えば、制御部11は充放電ポイントを表示する際、複数の充放電ポイントのうち現在位置に最も近い充電ポイントを候補地点として表示部17に表示する。制御部11は給油ポイントを表示する際、複数の給油ポイントのうち現在位置に最も近い給油ポイントを表示部17に表示する。制御部11は避難場所を表示する際、複数の避難場所のうち現在位置に最も近い避難場所を候補地点として表示部17に表示する。このように、制御部11は、三点の候補地点として、最も近い充放電ポイントと、最も近い給油ポイントと、最も近い避難場所とを表示することができる。また、ステップS201では、ユーザの指定した種類の目的地のみを表示することができる。例えば、充放電ポイントを指定した場合、制御部11は給油ポイントや避難場所を候補地点に含めず、充放電ポイントの候補地点のみを表示部17に表示する。
【0044】
制御部11は、候補地点のうちのいずれかの場所が目的地に設定されたか否かを判定する(ステップS202)。ステップS202では、目的地の候補として表示された候補地点の情報のうち、いずれかの場所が目的地に設定されたか否かが判定される。制御部11は、表示部17に表示された候補地点の情報がユーザに選択されることにより、その場所を目的地に設定する。
【0045】
候補地点のうちのいずれの場所も目的地に設定されていない場合(ステップS202:No)、この制御ルーチンはステップS201にリターンする。
【0046】
候補地点のうちいずれかの場所が目的地に設定された場合(ステップS202:Yes)、制御部11は、設定された目的地が充放電ポイントであるか否かを判定する(ステップS203)。
【0047】
設定された目的地が充放電ポイントである場合(ステップS203:Yes)、制御部11は燃料消費よりも電力消費を優先する電力消費モードに設定する(ステップS204)。ステップS204では、省エネモードから電力消費モードに切り替えられる。これは、到達可能な目的地に充放電ポイントが設定されることにより、その目的地に到達した際、外部電源からの電力をバッテリ4へ充電することが可能になるためである。つまり、目的地に到達するためにEV走行を実施して電力を消費しても、その消費分の電力を目的地で充電することが見込めるため、目的地に到達後の車両1にとっては、電力よりも燃料を残すほうがその後の走行可能距離を確保する観点で有益となる。そのため、ステップS204の処理により電力消費が優先される。そして、ステップS204の処理を実施すると、この制御ルーチンは終了する。
【0048】
設定された目的地が充放電ポイントではない場合(ステップS203:No)、制御部11は、設定された目的地が給油ポイントであるか否かを判定する(ステップS205)。
【0049】
設定された目的地が給油ポイントである場合(ステップS205:Yes)、制御部11は、電力消費よりも燃料消費を優先する燃料消費モードに設定する(ステップS206)。ステップS206では、省エネモードから燃料消費モードに切り替えられる。これは、到達可能な目的地に給油ポイントが設定されることにより、その目的地に到達した際、ガソリンスタンドなどからの燃料補給が可能になるためである。つまり、目的地に到達するためにエンジン走行を実施して燃料を消費しても、その消費分の燃料を目的地で補給することが見込めるため、目的地に到達後の車両1にとっては、燃料よりも電力を確保するほうがその後の走行可能距離を確保する観点で有益となる。そのため、ステップS206の処理により燃料消費が優先される。そして、ステップS206の処理を実施すると、この制御ルーチンは終了する。
【0050】
設定された目的地が給油ポイントではない場合(ステップS205:No)、制御部11は、避難場所が目的地に設定されたと判断し、省エネモードを解除する(ステップS207)。ステップS207では、省エネモードから通常モードへと切り替えられる。ステップS203で否定的に判定され、かつステップS205で否定的に判定された場合、制御部11は、設定された目的地が避難場所であると判断する。ステップS207の処理を実施すると、この制御ルーチンは終了する。
【0051】
以上説明した通り、実施形態によれば、車両1が走行中に予測可能な災害に関する災害情報を取得した場合、バッテリ4の電力を確保しつつ安全圏となるエリア300まで車両1が到達することが可能になる。これにより、災害を回避しつつ、災害前にバッテリ4の電力を可能な限り確保することができる。
【0052】
なお、制御部11は、バッテリ4の電力を消費する電力制御を実行する際、モータ3での消費量を抑制する場合に限らず、補機での消費電力を抑えるように制御することが可能である。つまり、制御部11はバッテリ4のSOC低下を抑制する際、補機の電力消費量が少なくなる電力制御を実行することができる。
【0053】
また、制御部11は、車両1をエリア300や目的地へ誘導する際、表示部17を用いた案内に限らず、スピーカを用いた音声による案内を行うことも可能である。つまり、案内部113は音声や画像表示により案内を行う。そして、車両1が安全な退避場所に移動できた場合には、制御部11は、加速など電力を消費しやすい運転操作を控えるようにユーザへ案内を行うことも可能である。
【0054】
また、制御部11は、設定された目的地が充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちのいずれかが重複する場所である場合、省エネモードを解除する。例えば、ステップS201の処理において、制御部11は、充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちのいずれかが重複する場所を目的地の候補として表示する。具体的には、充放電ポイントと給油ポイントとが同じ場所である場合や、充放電ポイントと避難場所とが同じ場所である場合や、給油ポイントと避難場所とが同じ場所である場合や、充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とが同じ場所である場合が挙げられる。そして、ステップS203の判定処理において、制御部11は、設定された目的地が充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちのいずれかが重複する場所であるか否かを判定する。
【0055】
また、車両1は、ハイブリッド車両に限定されない。つまり、車両1は走行用モータに電力を供給するためのバッテリ4を搭載し、外部電源からの電力供給を受けることが可能な車両であればよい。そのため、車両1はエンジン2を搭載しない電気自動車であってもよい。そこで、実施形態の変形例として、車両1が電気自動車である場合のモード制御の一例を図5に例示する。
【0056】
図5は、変形例におけるモード制御の処理フローを示すフローチャート図である。図5に示す制御は、電気自動車からなる車両1がエリア300内に位置し、目的地が未設定の状態かつ走行モードが省エネモードに設定されている状態で制御部11により実施される。なお、図5に示すステップS301~S303,S305は、図4に示すステップS201~S203,S205と同様であるため説明を省略する。
【0057】
図5に示すように、設定された目的地が充放電ポイントである場合(ステップS303:Yes)、制御部11は省エネモードを解除する(ステップS304)。ステップS304では、省エネモードから通常モードに切り替えられる。これは、到達可能な目的地に充放電ポイントが設定されることにより、その目的地に到達した際、外部電源からの電力をバッテリ4へ充電することが可能になるためである。つまり、目的地に到達するためにEV走行を実施して電力を消費しても、その消費分の電力を目的地で充電することが見込めるためである。そして、ステップS304の処理を実施すると、この制御ルーチンは終了する。
【0058】
また、設定された目的地が給油ポイントである場合(ステップS305:Yes)、制御部11は、省エネモードを継続する(ステップS306)。そして、ステップS306の処理を実施すると、この制御ルーチンは終了する。
【0059】
設定された目的地が給油ポイントではない場合(ステップS305:No)、制御部11は、避難場所が目的地に設定されたと判断し、省エネモードを解除する(ステップS307)。ステップS307では、省エネモードから通常モードへと切り替えられる。ステップS303で否定的に判定され、かつステップS305で否定的に判定された場合、制御部11は、設定された目的地が避難場所であると判断する。ステップS307の処理を実施すると、この制御ルーチンは終了する。
【0060】
また、車両1が電気自動車である場合も、制御部11は、設定された目的地が充放電ポイントと給油ポイントと避難場所とのうちのいずれかが重複する場所である場合、省エネモードを解除する。
【0061】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。本開示のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施の形態に限定されるものではない。したがって、添付のクレームおよびその均等物によって定義される総括的な開示の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0062】
1 車両
2 エンジン
3 モータ
4 バッテリ
11 制御部
12 記憶部
13 位置情報検出部
14 災害情報取得部
15 車速検出部
16 SOC検出部
17 表示部
100 河川
200,300 エリア
図1
図2
図3
図4
図5