(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】警告装置、システム、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20240903BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240903BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2022532940
(86)(22)【出願日】2020-07-02
(86)【国際出願番号】 JP2020025951
(87)【国際公開番号】W WO2022003888
(87)【国際公開日】2022-01-06
【審査請求日】2023-06-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】川瀬 伸明
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-061044(JP,A)
【文献】特開2006-302076(JP,A)
【文献】特開2005-222191(JP,A)
【文献】特開2015-069447(JP,A)
【文献】特開2019-197264(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の入口付近に設置された所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得手段と、
前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる認証要求手段と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する属性情報取得手段と、
前記個人認証に成功したユーザに対して着席する席を提示する提示手段と、
前記個人認証に成功したユーザに対して提示した席に対応するサービス端末から入力された商品に含まれる物質情報を取得する物質情報取得手段と、
前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する判定手段と、
前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する出力手段と、
を備える警告装置。
【請求項2】
前記判定手段は、前記物質情報に含まれる少なくとも1つの物質が前記属性情報に該当する場合、前記物質情報が前記属性情報に該当すると判定する、
請求項1に記載の警告装置。
【請求項3】
前記撮影画像は、前記ユーザの顔領域を含む画像であり、
前記生体情報は、前記顔領域から抽出された顔特徴情報であり、
前記物質情報取得手段は、ユーザが顔認証による決済を行う際に選択した商品に含まれる物質情報を取得する、
請求項1又は2に記載の警告装置。
【請求項4】
前記属性情報取得手段は、前記個人認証に成功したユーザが属するグループ内のユーザの属性情報を取得し、
前記判定手段は、前記物質情報について、前記取得したユーザの属性情報に該当するか否かを判定する、
請求項1~3のいずれか一項に記載の警告装置。
【請求項5】
前記撮影画像は、複数人の生体情報を含み、
前記認証要求手段は、前記撮影画像から検出された複数人の生体情報の各々について、前記認証装置に個人認証を行わせ、
前記警告装置は、
グループとして登録されている複数のユーザのうち少なくとも1人の生体情報が前記検出された複数人の生体情報のいずれかとの個人認証に成功した場合、グループ認証に成功したと判定するグループ認証判定手段をさらに備え、
前記物質情報取得手段は、前記グループ認証に成功したグループに属する全てのユーザの属性情報を取得し、
前記判定手段は、前記物質情報について、前記取得した全てのユーザの属性情報に該当するか否かを判定する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の警告装置。
【請求項6】
前記属性情報は、前記ユーザのアレルギー情報であり、
前記物質情報は、前記商品の原材料情報である、
請求項1~5のいずれか一項に記載の警告装置。
【請求項7】
前記属性情報は、前記ユーザが食べられない食品の情報であり、
前記物質情報は、前記商品の製造情報である、
請求項1~6のいずれか一項に記載の警告装置。
【請求項8】
前記所定の撮影装置が店舗のレジスター付近に設置されており、
前記物質情報取得手段は、前記レジスターに通された商品の物質情報を取得する、
請求項1~7のいずれか一項に記載の警告装置。
【請求項9】
前記属性情報取得手段は、前記物質情報が前記属性情報に該当するか否かが判定された後に、取得した前記属性情報を廃棄する、
請求項1~8のいずれか一項に記載の警告装置。
【請求項10】
店舗の入口付近に設置され、所定のユーザの生体情報を含む画像を撮影する撮影装置と、
前記撮影装置と通信可能な警告装置と、
前記ユーザの生体情報を記憶し、前記警告装置と通信可能な認証装置と、を備え、
前記警告装置は、
前記撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得手段と、
前記取得した生体情報について、前記認証装置を用いて個人認証を行わせる認証要求手段と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する属性情報取得手段と、
前記個人認証に成功したユーザに対して着席する席を提示する提示手段と、
前記個人認証に成功したユーザに対して提示した席に対応するサービス端末から入力された商品に含まれる物質情報を取得する物質情報取得手段と、
前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する判定手段と、
前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する出力手段と、
を備える警告システム。
【請求項11】
前記判定手段は、前記物質情報に含まれる少なくとも1つの物質が前記属性情報に該当する場合、前記物質情報が前記属性情報に該当すると判定する、
請求項10に記載の警告システム。
【請求項12】
コンピュータが、
店舗の入口付近に設置された所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、
前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる工程と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する工程と、
前記個人認証に成功したユーザに対して着席する席を提示する提示手段と、
前記個人認証に成功したユーザに対して提示した席に対応するサービス端末から入力された商品に含まれる物質情報を取得する工程と、
前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する工程と、
前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する工程と、
を備える警告方法。
【請求項13】
店舗の入口付近に設置された所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、
前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる工程と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する工程と、
前記個人認証に成功したユーザに対して着席する席を提示する提示手段と、
前記個人認証に成功したユーザに対して提示した席に対応するサービス端末から入力された商品に含まれる物質情報を取得する工程と、
前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する工程と、
前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する工程と、
をコンピュータに実行させる警告プログラム。
【請求項14】
店舗の入口付近に設置された所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得手段と、
前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う個人認証手段と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する属性情報取得手段と、
前記個人認証に成功したユーザに対して着席する席を提示する提示手段と、
前記個人認証に成功したユーザに対して提示した席に対応するサービス端末から入力された商品に含まれる物質情報を取得する物質情報取得手段と、
前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する判定手段と、
前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する出力手段と、
を備える警告装置。
【請求項15】
前記判定手段は、前記物質情報に含まれる少なくとも1つの物質が前記属性情報に該当する場合、前記物質情報が前記属性情報に該当すると判定する、
請求項14に記載の警告装置。
【請求項16】
コンピュータが、
店舗の入口付近に設置された所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、
前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う工程と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する工程と、
前記個人認証に成功したユーザに対して着席する席を提示する提示手段と、
前記個人認証に成功したユーザに対して提示した席に対応するサービス端末から入力された商品に含まれる物質情報を取得する工程と、
前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する工程と、
前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する工程と、
を備える警告方法。
【請求項17】
店舗の入口付近に設置された所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、
前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う工程と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する工程と、
前記個人認証に成功したユーザに対して着席する席を提示する提示手段と、
前記個人認証に成功したユーザに対して提示した席に対応するサービス端末から入力された商品に含まれる物質情報を取得する工程と、
前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する工程と、
前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する工程と、
をコンピュータに実行させる警告プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、警告装置、システム、方法及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体に関し、特に、ユーザに対して警告情報を提供するための警告装置、システム、方法及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、顔認証によって登録者であることを判定し、当該登録者に関する情報(例えばアレルギー)を出力する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザが購入しようとしている商品に当該ユーザのアレルギー物質が含まれているかを知りたいという需要がある。しかしながら、特許文献1に係る技術では、商品が含む物質とユーザのアレルギー情報とを照合していないため、商品に含まれるアレルギー情報をユーザに提供することができない。つまり、ユーザが選択した商品についてのアレルギー情報を提供することができないという問題点がある。
【0005】
本開示は、このような問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが選択した商品に応じた警告情報を提供するための警告装置、システム、方法及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る警告装置は、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる認証要求手段と、前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する属性情報取得手段と、前記ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する物質情報取得手段と、前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する判定手段と、前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する出力手段と、を備える。
【0007】
本開示に係る警告システムは、所定のユーザの生体情報を含む画像を撮影する撮影装置と、前記撮影装置と通信可能な警告装置と、前記ユーザの生体情報を記憶し、前記警告装置と通信可能な認証装置と、を備え、前記警告装置は、前記撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記取得した生体情報について、前記認証装置を用いて個人認証を行わせる認証要求手段と、前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する属性情報取得手段と、前記ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する物質情報取得手段と、前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する判定手段と、前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する出力手段と、を備える。
【0008】
本開示に係る警告方法は、コンピュータが、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる工程と、前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する工程と、前記ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する工程と、前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する工程と、前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する工程と、を備える。
【0009】
本開示に係る非一時的なコンピュータ可読媒体は、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる工程と、前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する工程と、前記ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する工程と、前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する工程と、前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する工程と、を実行させるプログラムが記録される。
【0010】
本開示に係る警告装置は、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う個人認証手段と、前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する属性情報取得手段と、前記ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する物質情報取得手段と、前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する判定手段と、前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する出力手段と、を備える。
【0011】
本開示に係る警告方法は、コンピュータが、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う工程と、前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する工程と、前記ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する工程と、前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する工程と、前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する工程と、を備える。
【0012】
本開示に係る非一時的なコンピュータ可読媒体は、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う工程と、前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する工程と、前記ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する工程と、前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する工程と、前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する工程と、をコンピュータに実行させる警告プログラムが記録される。
【発明の効果】
【0013】
本開示により、ユーザが選択した商品に応じた警告情報を提供するための警告装置、システム、方法及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】実施形態1に係る警告装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】実施形態1に係る警告方法の流れを示すフローチャートである。
【
図3】実施形態2に係る警告装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】実施形態2に係る警告方法の流れを示すフローチャートである。
【
図5】実施形態3に係る警告システムの構成を示すブロック図である。
【
図7】生体情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
【
図8】個人認証処理の流れを示すフローチャートである。
【
図9】サービス端末の構成を示すブロック図である。
【
図10】サービス提供装置の構成を示すブロック図である。
【
図11】ユーザ登録処理の流れを示すフローチャートである。
【
図12】サービスユーザID生成処理の流れを示すフローチャートである。
【
図13】警告処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【
図14】実施形態4に係る警告システムの構成を示すブロック図である。
【
図15】サービス提供装置の構成を示すブロック図である。
【
図16】警告処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【
図17】実施形態5に係る警告システムの構成を示すブロック図である。
【
図18】サービス提供装置の構成を示すブロック図である。
【
図19】警告処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0016】
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る警告装置100の構成を示すブロック図である。警告装置100は、生体情報取得部112、認証要求部114、属性情報取得部115、物質情報取得部116、判定部117及び出力部118を備える。警告装置100は、ネットワーク500(不図示)に接続される。ネットワーク500は、有線であっても無線であってもよい。ネットワーク500には、図示しない認証装置200、サービス端末300等が接続される。
【0017】
生体情報取得部112は、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する。撮影装置は、例えば、サービス端末300又はカメラ等である。サービス端末300は、例えばタブレット等の通信端末である。認証要求部114は、取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置200を用いて個人認証を行わせる。属性情報取得部115は、個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する。物質情報取得部116は、ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する。判定部117は、物質情報について、属性情報に該当するか否かを判定する。出力部118は、物質情報が属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する。表示端末は、例えばサービス端末300等である。
【0018】
図2は、実施形態1に係る警告方法の流れを示すフローチャートである。まず、生体情報取得部112は、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する(ステップS101)。次に、認証要求部114は、取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置200を用いて個人認証を行わせる(ステップS102)。認証装置200は、予め、複数のユーザのユーザIDと各ユーザの生体情報とを紐付けて記憶している。認証装置200は、警告装置100から個人認証の要求を受信すると、撮影画像に含まれる生体情報と、認証装置200内に記憶されている生体情報と、を照合し、一致の有無により個人認証の成否を判定することによって個人認証を行う。認証装置200は、個人認証に成功した場合、成功したユーザIDを判定結果に含めて警告装置100に返信する。
【0019】
個人認証に成功した場合、属性情報取得部115は、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する(ステップS103)。次に、物質情報取得部116は、ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する(ステップS104)。次に、判定部117は、取得された物質情報について、ユーザの属性情報に該当するか否かを判定する(ステップS105)。出力部118は、物質情報が属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する(ステップS106)。このように、本実施形態に係る警告方法は、ユーザが選択した商品に含まれる物質情報と当該ユーザの属性情報とを照合しているため、ユーザが選択した商品に応じた警告情報を提示することができる。
【0020】
尚、警告装置100は、図示しない構成としてプロセッサ、メモリ及び記憶装置を備えるものである。また、当該記憶装置には、本実施形態に係る警告方法の処理が実装されたコンピュータプログラムが記憶されている。そして、当該プロセッサは、記憶装置からコンピュータプログラムを前記メモリへ読み込ませ、当該コンピュータプログラムを実行する。これにより、前記プロセッサは、生体情報取得部112、認証要求部114、属性情報取得部115、物質情報取得部116、判定部117及び出力部118の機能を実現する。
【0021】
または、生体情報取得部112、認証要求部114、属性情報取得部115、物質情報取得部116、判定部117及び出力部118は、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、各装置の各構成要素の一部又は全部は、汎用または専用の回路(circuitry)、プロセッサ等やこれらの組合せによって実現されてもよい。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。また、プロセッサとして、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(field-programmable gate array)等を用いることができる。
【0022】
また、警告装置100の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。また、警告装置100の機能がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてもよい。
【0023】
<実施形態2>
実施形態2は、上述した実施形態1の変形例である。実施形態1に係る警告装置100は、外部の認証装置200を用いて個人認証を行っていた。一方、本実施形態に係る警告装置600は、装置内部で個人認証を行う。
【0024】
図3は、実施形態2に係る警告装置600の構成を示すブロック図である。警告装置600は、
図1に示した警告装置100の構成と比べて、認証要求部114が個人認証部121に置き換わり、図示しない認証DB(Database)が追加されたものである。認証DBは、ユーザの生体情報を当該ユーザのユーザIDに対応付けた情報である。警告装置600が備える各構成について、実施形態1と重複する説明は適宜省略する。
【0025】
個人認証部121は、取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う。個人認証において、個人認証部121は、撮影画像に含まれる生体情報と、認証DB内に記憶されている生体情報と、を照合し、一致の有無により個人認証の成否を判定する。認証DBは、複数の登録ユーザの生体情報を記憶している。個人認証部121は、個人認証の成否を属性情報取得部115に送信する。
【0026】
図4は、実施形態2に係る警告方法の流れを示すフローチャートである。まず、生体情報取得部112は、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する(ステップS201)。次に、個人認証部121は、取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う(ステップS202)。認証DBは、予め、複数のユーザのユーザIDと各ユーザの生体情報とを紐付けて記憶している。
【0027】
個人認証に成功した場合、属性情報取得部115は、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する(ステップS203)。次に、物質情報取得部116は、ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する(ステップS204)。次に、判定部117は、取得された物質情報について、ユーザの属性情報に該当するか否かを判定する(ステップS205)。出力部118は、物質情報が属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する(ステップS206)。本実施形態に係る警告装置は、実施形態1において説明した効果と同様の効果を奏することができる。
【0028】
<実施形態3>
実施形態3は、上述した実施形態1の具体例である。
図5は、実施形態3に係る警告システム700の構成を示すブロック図である。警告システム700は、サービス提供装置100a、認証装置200及びサービス端末300を備える。サービス提供装置100a、認証装置200及びサービス端末300のそれぞれは、ネットワーク500を介して接続されている。尚、実施形態1と重複する説明については適宜省略する。
【0029】
サービス提供装置100aは、警告装置の一例である。サービス提供装置100aは、撮影画像に含まれる生体情報について個人認証を行い、個人認証に成功した場合に、個人認証に成功したユーザの属性情報と当該ユーザが選択した商品に含まれる物質情報とに基づいて警告情報を決定し、出力するための情報処理装置である。サービス提供装置100aは、例えば、コンピュータにより実現されるサーバ装置である。認証装置200は、生体認証を行う装置である。生体認証は、生体情報による個人認証である。認証装置200は、認証DB210を備える。認証DB210は、ユーザごとに生体情報等を記憶するデータベースである。サービス端末300は、店舗において商品を購入しようとしているユーザの生体情報を含む撮影を行い、当該生体情報を含めた個人認証要求をサービス提供装置100aへ送信し、個人認証に成功した場合に、警告情報を受信して表示する情報処理装置である。サービス端末300は、店舗内に設置されている。以下、
図5に示すように、ユーザU1が店舗を訪れているものとする。
【0030】
サービス提供装置100a及びサービス端末300は、サービス提供者がユーザに商品の販売等のサービスを提供するためのシステムを構成する装置である。そのため、認証装置200は、サービス提供者の認証局として動作するサーバといえる。本実施形態において、認証装置200は、複数のサービス提供者の認証局として動作するものとする。
【0031】
図6を参照して、認証装置200の構成について詳細に説明する。
図6は、認証装置200の構成を示すブロック図である。認証装置200は、認証DB210、利用者登録部220、サービス登録部230及び認証部240を備える。
【0032】
認証DB210は、ユーザID211に当該ユーザのサービスユーザID213及び当該ユーザの生体情報214を対応付けた情報である。認証DB210には、さらに、サービスID212が記憶されている。そのため、認証DB210は、ユーザID211、サービスID212、サービスユーザID213及び生体情報214を対応付けて記憶するデータベースといえる。ここで、サービスID212は、サービス提供者を識別するためのIDである。サービスユーザID213は、サービスを利用するユーザを識別するためのIDである。生体情報214は、ユーザを識別するための情報である。生体情報214は、例えば、顔特徴情報又は指紋等である。顔特徴情報は、顔領域の撮影画像から抽出された特徴点の集合である。
【0033】
利用者登録部220は、撮影画像に含まれる生体情報214を認証DB210に登録する。利用者登録部220は、生体情報214の登録に際して、ユーザID211を新規に発行する。利用者登録部220は、発行したユーザID211と、撮影画像に含まれる生体情報214と、を対応付けて認証DB210に登録する。
【0034】
サービス提供装置100aは、ユーザID及びサービスIDを含むユーザ登録要求を認証装置200に送信する。サービス登録部230は、受信したユーザ登録要求に含まれるサービスID212を認証DB210に登録する。また、サービス登録部230は、サービス提供装置100aからユーザ登録要求を受信すると、サービスユーザID213を新規に発行する。サービス登録部230は、発行したサービスユーザID213をユーザ登録要求に含まれるユーザID211に対応付けて認証DB210に登録する。
【0035】
認証部240は、撮影画像から抽出された生体情報と、認証DB210内の生体情報と、の照合を行う。認証部240は、生体情報が一致している場合、個人認証が成功したと判断し、生体情報が不一致の場合、個人認証が失敗したと判断する。認証部240は、個人認証の成否をサービス提供装置100aに返信する。生体情報の一致の有無は、個人認証の成否に対応する。また、認証部240は、個人認証に成功した場合、当該成功した生体情報に対応付けられたユーザIDを特定し、特定されたユーザIDと認証成功の旨とを含めた認証結果をサービス提供装置100aに返信する。
【0036】
図7を参照して、認証DB210にユーザID及び生体情報を登録する際における認証装置200の動作を説明する。
図7は、生体情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
【0037】
生体情報を登録する際には、情報登録端末(不図示)が、ユーザの生体情報を含む撮影画像を撮影し、認証装置200に対してネットワーク500を介して生体情報登録要求を行う。生体情報を含む撮影画像は、例えば、顔領域を含む画像又は指紋画像である。情報登録端末は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレット端末等の情報処理装置である。情報登録端末は、例えばユーザが所有する通信端末である。生体情報登録要求は、撮影画像を含む。まず、認証装置200は、情報登録端末からネットワーク500を介して生体情報登録要求に含まれる撮影画像を取得する(ステップS301)。
【0038】
次に、利用者登録部220は、撮影画像が含む生体情報を抽出し(ステップS302)、抽出した生体情報に対応するユーザIDを発行し、当該ユーザIDと生体情報とを対応付けて認証DB210に登録する(ステップS303)。
【0039】
図8を参照して、個人認証を行う際における認証装置200の動作を説明する。
図8は、個人認証処理の流れを示すフローチャートである。個人認証を行う際には、サービス端末300は、ユーザの生体情報を含む撮影画像を撮影し、サービス提供装置100aに対してネットワーク500を介して個人認証要求を行う。個人認証要求は、撮影画像を含む。まず、サービス提供装置100aは、撮影画像又は撮影画像から抽出した生体情報を認証装置200に送信する。認証部240は、受信した撮影画像から生体情報を抽出し、又は生体情報を受信することによって、生体情報を取得する(ステップS401)。
【0040】
次に、認証部240は、取得した生体情報を認証DB210と照合する(ステップS402)。生体情報が一致した場合(ステップS403Yes)、認証部240は、生体情報が一致したユーザのユーザIDを特定し(ステップS404)、個人認証に成功した旨と特定したユーザIDとをサービス提供装置100aに返信する(ステップS405)。一致する生体情報がなかった場合(ステップS403No)、認証部240は、個人認証に失敗した旨をサービス提供装置100aに返信する(ステップS406)。
【0041】
次に、
図9を参照して、サービス端末300の構成について詳細に説明する。サービス端末300は、ハードウェア構成として、カメラ等の撮影装置と、表示端末と、コンピュータとを備える。サービス端末300は、生体認証による個人認証要求を行う装置である。サービス端末300は、例えば、生体認証による決済を行う端末、生体認証に応じて情報を提示するデジタルサイネージ等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0042】
図9は、サービス端末300の構成を示すブロック図である。サービス端末300は、カメラ310、記憶部320、通信部330、表示部340及び制御部350を備える。カメラ310は、画像を撮影する撮影装置である。記憶部320は、サービス端末300の各機能を実現するためのプログラムが格納される記憶装置である。通信部330は、ネットワーク500との通信インタフェースである。表示部340は、ユーザに対して個人認証結果及び警告情報等を表示する表示端末である。制御部350は、サービス端末300が備えるハードウェアの制御を行う。制御部350は、画像取得部352、商品認証部353、物質情報取得部354及び決済部355を備える。
【0043】
画像取得部352は、カメラ310に対して撮影要求を行う。カメラ310は、ユーザの顔領域又は指紋等を含む画像を撮影する。カメラ310が撮影した画像は、個人認証時等に使用される。画像取得部352は、撮影画像を含む個人認証要求をサービス提供装置100aに送信する。商品認証部353は、ユーザが選択した商品を認証する。物質情報取得部354は、認証された商品に含まれる物質情報を取得する。物質情報は、例えば、商品の原材料情報又は商品の製造情報である。サービス端末300は、図示しない物質情報DBを備えるものとする。物質情報DBは、商品の物質情報を当該商品に対応付けた情報である。物質情報取得部354は、認証された商品と物質情報DBに登録されている商品とを照合し、一致した商品の物質情報を物質情報DBから取得する。決済部355は、認証された商品の決済処理を実行する。サービス端末300は、例えばPOS(Point Of Sales)端末である。この場合、商品読取部353は、バーコード又は画像等を読み込むことによって商品を認証する。物質情報取得部354は、認証された商品についてサービス端末300内の物質情報DBを参照し、当該商品に含まれる物質情報を特定する。
【0044】
サービス端末300は、情報登録端末として動作してもよい。この場合、サービス端末300は、図示しない生体情報登録部をさらに備え、生体情報登録要求を行う機能を有する。生体情報登録要求時には、まず、画像取得部352は、カメラ310を制御し、ユーザの生体情報を含む画像を撮影する。次に、生体情報登録部は、撮影画像を含む生体情報登録要求を、ネットワーク500を介して認証装置200へ送信する。最後に、生体情報登録部は、登録の結果を、認証装置200から受信する。尚、生体情報登録部は、撮影画像から抽出された生体情報を含む生体情報登録要求を、認証装置200へ送信してもよい。
【0045】
次に、
図10を参照して、サービス提供装置100aの構成について詳細に説明する。
図10は、サービス提供装置100aの構成を示すブロック図である。サービス提供装置100aは、制御部110、記憶部120、メモリ130及び通信部140を備える。
【0046】
記憶部120は、利用者DB123及びプログラム124を記憶する記憶装置である。利用者DB123は、ユーザの属性情報をサービスユーザIDに対応付けた情報である。サービスユーザID123b、123cは、サービス提供者が提供するサービスを利用するユーザを識別可能な識別情報であり、例えば、氏名、電話番号、メールアドレス、又は任意の識別番号等である。各サービスユーザID123b、123cには、属性情報123d、123eが対応付けられている。属性情報123d、123eは、サービス提供者がユーザにサービスを提供するために必要な情報であり、例えば、ユーザのアレルギー情報又はユーザが食べられない食品の情報である。プログラム124は、本実施形態に係る警告処理が実装されたコンピュータプログラムである。
【0047】
メモリ130は、制御部110の処理内容を一時的に記憶する記憶領域であり、例えばRAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶装置である。通信部140は、サービス提供装置100aの外部との通信を行うインターフェースである。
【0048】
制御部110は、登録部111、生体情報取得部112、認証要求部114、属性情報取得部115、物質情報取得部116、判定部117及び出力部118を備える。制御部110は、サービス提供装置100aの動作を制御する制御装置であり、例えば、CPU等のプロセッサである。制御部110は、記憶部120からプログラム124をメモリ130へ読み込ませ、実行する。これにより、制御部110は、登録部111、生体情報取得部112、認証要求部114、属性情報取得部115、物質情報取得部116、判定部117及び出力部118としての機能を実現する。
【0049】
登録部111は、サービス端末300からネットワーク500を介して、属性情報登録要求を受信する。属性情報登録要求は、サービスユーザID及び当該ユーザの属性情報を含むものとする。登録部111は、受信した属性情報登録要求に含まれるサービスユーザIDに受信した属性情報を対応付けて、利用者DB123に登録する。尚、属性情報登録処理は、これに限定されない。
【0050】
生体情報取得部112は、サービス端末300等の撮影装置から撮影画像を受信し、当該撮影画像から生体情報を抽出する。生体情報取得部112は、撮影画像から抽出された生体情報を受信してもよい。認証要求部114は、生体情報が取得された場合、認証装置200に対して、取得された生体情報について個人認証を行わせる。属性情報取得部115は、個人認証に成功した場合、当該ユーザのサービスユーザIDに対応する属性情報を利用者DBから取得する。
【0051】
物質情報取得部116は、サービス端末300から物質情報を受信することによって取得する。判定部117は、取得された物質情報と、サービスユーザIDに対応付けられた属性情報と、を照合し、一致する物質情報が存在する場合、物質情報が属性情報に該当すると判定する。出力部118は、物質情報が属性情報に該当する場合、サービス端末300に警告情報を出力する。
【0052】
次に、
図11を参照して、ユーザ登録時におけるサービス提供装置100aの動作を説明する。
図11は、ユーザ登録処理の流れを示すフローチャートである。記憶部120にユーザU1をユーザ登録する際におけるサービス提供装置100aの動作を説明する。
【0053】
ユーザU1は、サービス提供者ごとにユーザ登録を行う。ユーザ登録時には、ユーザU1は、サービス端末300及びユーザ端末等の情報登録端末に、ユーザID及び属性情報を入力する。情報登録端末は、入力を受けると、サービス提供装置100aに対してネットワーク500を介してユーザ登録要求を行う。ユーザ登録要求は、ユーザID及び属性情報を含む。登録部111は、ユーザ登録要求を受信することによって、ユーザU1のユーザID及び属性情報を取得する(ステップS501)。次に、通信部140は、認証装置200に対してネットワーク500を介してユーザID及びサービス提供装置100aのサービスIDを送信する(ステップS502)。認証装置200は、ユーザID及びサービスIDの受信に応じて、サービスユーザIDを送信する。登録部111は、サービスユーザIDを受信し(ステップS503)、当該サービスユーザIDに属性情報を対応付けて、利用者DB123に登録する(ステップS504)。
【0054】
図12を参照して、ステップS502においてユーザID及びサービスIDを受信した際における認証装置200の動作を説明する。
図12は、サービスユーザID生成処理の流れを示すフローチャートである。認証装置200は、ユーザID及びサービスIDを受信すると(ステップS601)、サービスユーザID213を新規に発行し、当該サービスユーザID213を受信したユーザID211に対応付けて認証DB210に登録する(ステップS602)。サービス登録部230は、発行したサービスユーザID213をサービス提供装置100aに返信する(ステップS603)。
【0055】
次に、
図13を参照して警告処理時における警告システム700の動作を説明する。
図13は、警告処理の流れを示すシーケンスチャートである。尚、警告処理を行う際には、ユーザが予めサービス提供装置100aに対するユーザ登録を行っているものとする。まず、サービス端末300は、ユーザの生体情報を含む撮影画像から生体情報を抽出することによって、生体情報を取得する(ステップS701)。次に、サービス端末300は、取得した生体情報をサービス提供装置100aに送信する(ステップS702)。次に、サービス提供装置100aは、受信した生体情報を含む個人認証要求を認証装置200に対して行う(ステップS703)。
【0056】
認証装置200は、受信した生体情報について個人認証を行い、認証に成功したユーザのサービスユーザIDを特定する(ステップS704)。次に、認証装置200は、個人認証に成功した旨と特定したサービスユーザIDとをサービス提供装置100aに返信する(ステップS705)。サービス提供装置100aは、受信したサービスユーザIDに対応付けられた属性情報を特定する(ステップS706)。
【0057】
次に、サービス端末300は、ユーザが選択した商品を認証し、当該商品の物質情報を取得する(ステップS707)。次に、サービス端末300は、特定した物質情報をサービス提供装置100aに送信する(ステップS708)。尚、ステップS707は、ステップS701と並行して行われてもよい。この場合、ステップS702において、生体情報とともに物質情報を送信してもよい。
【0058】
次に、サービス提供装置100aは、ステップS708において受信した物質情報が、ステップS706において特定した属性情報に該当するか否かを判定する(ステップS709)。サービス提供装置100aは、物質情報と属性情報とを照合し、一致する物質情報が存在する場合、物質情報が属性情報に該当すると判定する。サービス提供装置100aは、物質情報が属性情報に該当する場合、サービス端末300に警告情報を出力する(ステップS710)。サービス端末300は、受信した警告情報をユーザに提示する。警告情報をユーザに提示するタイミングは、通常、サービス端末300が商品の決済を行う前である。
【0059】
以下、本実施形態におけるサービス提供者がユーザに提供するサービス及び属性情報の具体例を説明する。サービス提供者がユーザに提供するサービスの具体例としては、例えば「スーパーマーケットにおける生体認証による買い物」が挙げられる。この場合、サービス端末300は、例えばレジスター付近に設置される。ユーザは、レジスターにおける会計時にサービス端末300から生体認証を行う。サービス提供装置100aは、レジスターに通された商品の物質情報を取得し、ユーザの属性情報との照合を行い、必要に応じて警告情報を出力する。
【0060】
属性情報の具体例としては、例えば「ユーザのアレルギー情報」が挙げられる。この場合、物質情報は、原材料情報である。サービス提供装置100aは、ユーザが選択した商品の原材料に当該ユーザのアレルギーに該当するものが含まれている場合、警告情報を出力する。属性情報の他の具体例としては、例えば「ユーザが宗教上の理由で食べられない食品の情報」が挙げられる。宗教上の理由で食べられない食品の例としては、ユーザがイスラム教徒であるためアルコール処理された食品を食べられない場合が考えられる。この場合、物質情報は、商品の製造工程等の製造情報である。サービス提供装置100aは、例えばユーザが選択した商品の製造工程においてアルコール殺菌が行われている場合、警告情報を出力する。
【0061】
<実施形態4>
実施形態4は、上述した実施形態3の変形例である。実施形態3に係る警告システム700では、サービス端末300が商品の物質情報を取得していた。一方実施形態4では、サービス提供装置100aが商品の物質情報を取得する。
【0062】
図14は、実施形態4に係る警告システム900の構成を示すブロック図である。警告システム900は、
図5に示した警告システム700の構成と比べてサービス提供装置100aがサービス提供装置800aに置き換わったものである。警告システム900が備える各構成について、実施形態3と重複する説明は適宜省略する。
図15は、実施形態4に係るサービス提供装置800aの構成を示すブロック図である。サービス提供装置800aは、記憶部120が商品DB125を記憶している点、及び、物質情報取得部116が商品DB125を参照してサービス端末300から受信した商品IDに対応付けられた物質情報を特定する点でサービス提供装置100aと異なる。その他の構成については同様であるため、説明を適宜省略する。
【0063】
商品DB125は、商品の物質情報を商品IDに対応付けた情報である。商品ID125b、125cは、商品を識別可能な識別情報である。各商品ID125b、125cには、物質情報125d、125eが対応付けられている。本実施形態においては、サービス端末300が備える商品読取部353は、バーコード又は画像等を読み込むことによって商品IDを認証する。サービス端末300は、読み込んだ商品IDをサービス提供装置100aに送信する。サービス提供装置100aは、受信した商品IDについて商品DB125を参照して当該商品に含まれる物質情報を特定し、属性情報との照合を行う。
【0064】
次に、
図16を参照して、警告処理時における警告システム900の動作を説明する。
図16は、警告処理の流れを示すシーケンスチャートである。尚、警告処理を行う際には、ユーザが予めサービス提供装置800aに対するユーザ登録を行っているものとする。まず、サービス端末300は、ユーザの生体情報を含む撮影画像から生体情報を抽出することによって、生体情報を取得する(ステップS801)。次に、サービス端末300は、取得した生体情報をサービス提供装置800aに送信する(ステップS802)。次に、サービス提供装置800aは、受信した生体情報を含む個人認証要求を認証装置200に対して行う(ステップS803)。
【0065】
認証装置200は、受信した生体情報について個人認証を行い、認証に成功したユーザのサービスユーザIDを特定する(ステップS804)。次に、認証装置200は、個人認証に成功した旨と特定したサービスユーザIDとをサービス提供装置800aに返信する(ステップS805)。サービス提供装置800aは、受信したサービスユーザIDに対応付けられた属性情報を特定する(ステップS806)。
【0066】
次に、サービス端末300は、ユーザが選択した商品を認証し、当該商品の商品IDをサービス提供装置800aに送信する(ステップS807)。次に、サービス提供装置800aは、受信した商品IDに対応付けられた物質情報を特定する(ステップS808)。尚、ステップS807は、ステップS801と並行して行われてもよい。この場合、ステップS802において、生体情報とともに商品IDを送信してもよい。
【0067】
次に、サービス提供装置100aは、ステップS808において特定した物質情報が、ステップS806において特定した属性情報に該当するか否かを判定する(ステップS809)。サービス提供装置800aは、物質情報が属性情報に該当する場合、サービス端末300に警告情報を出力する(ステップS810)。サービス端末300は、受信した警告情報をユーザに提示する。
【0068】
以下、本実施形態におけるサービス提供者がユーザに提供するサービスの具体例を説明する。サービス提供者がユーザに提供するサービスの具体例として、例えば「飲食店におけるメニュー注文」が挙げられる。この場合、例えば、各客席(各テーブル)の近く又はユーザがメニューを選択するためのタブレット等の通信端末にカメラを取り付ける。カメラによって生体情報を含む画像を撮影し、当該画像に基づいて個人認証を行う。
【0069】
また、飲食店の店舗入口に生体情報取得端末を設置し、各客席にサービス端末300を設置してもよい。生体情報取得端末は、ネットワーク500を介してサービス端末300及びサービス提供装置100a等と通信可能な通信端末であり、ユーザの生体情報を含む撮影画像を撮影することができる。尚、この場合、サービス端末300は、カメラ310を備えていなくてもよい。
【0070】
ユーザが入店すると、生体情報取得端末は、ユーザの生体情報を含む撮影画像を撮影し、ユーザに対して「〇〇番の席にお座りください」等の表示を提示する。ユーザは、提示された客席に着席し、当該客席に設置されたサービス端末300からメニューを選択する。このように生体情報取得端末が店舗入口等においてユーザを特定して客席に誘導することによって、客席付近及びメニューを選択するためのタブレット等にカメラが無い場合であっても、ユーザがどの客席に着席したかを把握することができる。サービス端末300は、選択されたメニューをサービス提供装置100aに送信する。生体情報取得端末は、撮影画像及びユーザに提示した席番号をサービス提供装置100aに送信する。サービス提供装置100aは、当該撮影画像について個人認証要求を行う。そして、サービス提供装置100aは、ユーザが選択したメニューが認証に成功したユーザの属性情報に該当する場合、ユーザに提示された席番号の客席に設置されたサービス端末300に警告情報を出力する。尚、サービス提供装置100aは、決済完了時、ユーザが店舗外に出た時又はメニュー注文終了時に、属性情報取得部115が取得したユーザの属性情報を破棄するものとする。
【0071】
<実施形態5>
実施形態5は、上述した実施形態1~4の変形例である。実施形態1~4に係る警告システム700、900では、1人のユーザに対してサービスを提供していた。一方、実施形態5では、ユーザのグループに対してサービスを提供する。
【0072】
図17は、実施形態5に係る警告システム1100の構成を示すブロック図である。警告システム1100は、
図5に示した警告システム700の構成と比べてサービス提供装置100aがサービス提供装置1000aに置き換わったものである。警告システム1100が備える各構成について、実施形態3と重複する説明は適宜省略する。
図18は、実施形態5に係るサービス提供装置1000aの構成を示すブロック図である。サービス提供装置1000aは、記憶部120に記録された利用者DB123がグループID123aを含む点及び制御部110がグループ認証判定部119を備える点でサービス提供装置100aと異なる。その他の構成については同様であるため、説明を適宜省略する。
【0073】
グループは、複数のユーザの集合体である。グループID123aは、グループを識別可能な識別情報である。本実施形態において、利用者DB123は、グループを構成する各ユーザのユーザIDをグループID123aに対応付けた情報である。さらに、各サービスユーザID123b、123cには、属性情報123d、123eが対応付けられている。つまり、利用者DB123は、グループ識別情報に、当該グループに属する複数のユーザの識別情報と、各ユーザの属性情報と、が紐付けられた情報である。
【0074】
本実施形態では、各ユーザをグループの構成員として登録するグループ登録を行う。サービス提供装置1000aは、グループ登録処理を行う機能を有する。グループ登録処理を行う際には、まず、サービス提供装置1000aは、グループを構成する各ユーザの操作に応じて、個別に上述したユーザ登録処理を行う。次に、サービス提供装置1000aは、グループ内の任意のユーザの操作に応じて、グループを構成する構成員の定義を登録し、グループIDを新規に発行する。
【0075】
次に、
図19を参照して、警告処理時におけるサービス提供装置1000aの動作を説明する。
図19は、警告処理の流れを示すフローチャートである。尚、警告処理を行う際には、グループを構成する各ユーザが予めサービス提供装置1000aに対するユーザ登録を行っているものとする。まず、サービス提供装置1000aが備える生体情報取得部112は、複数のユーザの生体情報を含む撮影画像を取得する(ステップS901)。次に、生体情報取得部112は、当該撮影画像から複数のユーザの生体情報を抽出する(ステップS902)。次に、認証要求部114は、認証装置200に対して、特定した生体情報ごとに個人認証を行わせ、個人認証の結果を受信する(ステップS903~ステップS906)。
【0076】
ここで、本実施形態では、抽出された生体情報のうち少なくとも1人の生体情報について個人認証に成功した場合、グループ内の少なくとも1人が個人認証に成功したものとする。つまり、抽出された生体情報の全てについて個人認証に失敗した場合、グループ内の全員が個人認証に失敗したものとする。グループ認証判定部119は、グループ内の少なくとも1人が個人認証に成功した場合、グループ認証に成功したと判定する。グループ内の少なくとも1人が個人認証に成功した場合(ステップS907Yes)、属性情報取得部115は、当該ユーザのサービスユーザIDが含まれるグループIDを特定する。次に、属性情報取得部115は、当該グループIDに対応する全てのサービスユーザIDに紐付けられている属性情報を利用者DB123から取得する(ステップS908)。
【0077】
次に、物質情報取得部116は、ユーザが選択した商品の物質情報をサービス端末300から受信することによって取得する(ステップS909)。次に、判定部117は、物質情報取得部116が取得した物質情報が、属性情報取得部115が取得した属性情報に該当するか否かを判定する(ステップS910)。出力部118は、物質情報が属性情報に該当する場合、サービス端末300に警告情報を出力する(ステップS911)。また、グループ内の全員が個人認証に失敗した場合(ステップS907No)、出力部118は、認証に失敗した旨をサービス端末300に出力する(ステップS912)。
【0078】
尚、
図19に示す例では、グループを構成する複数のユーザについて個人認証する場合について説明したが、本実施形態においては、グループ内の任意の1人のユーザについてのみ個人認証を行ってもよい。この場合、ステップS901において1人のユーザの生体情報を含む撮影画像を取得し、当該生体情報について個人認証に成功した場合、属性情報取得部115は、当該ユーザが属するグループ内の全員又は一部の属性情報を取得する。グループを構成する構成員が父親、母親及び子供である場合を考える。例えば、スーパーマーケットにおける決済時に母親のみが個人認証を行うと、属性情報取得部115は、グループ内全員分(家族全員分)のアレルギー情報等の属性情報を取得する。母親が購入しようとしている商品に子供のアレルギー物質が含まれている場合、出力部118は、は、サービス端末300に警告を出力する。
【0079】
本実施形態に係る警告システム1100は、例えば、家族連れで飲食店において食事をする際に、注文しようとしているメニューの原材料に子供のアレルギー物質が含まれていることをユーザに警告することができる。このとき、父親又は母親等の保護者のみが個人認証を行ってもよい。サービス提供装置100aは、保護者のみが個人認証を行った場合であっても子供を含む家族全員の属性情報(アレルギー情報)を取得可能であるため、子供のアレルギー情報について警告を出力することができる。つまり、家族全員が個人認証を行わなくてもよい。さらに、本実施形態に係る警告システム1100は、実施形態1~4において説明した効果と同様の効果を奏することができる。
【0080】
尚、上述の実施形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではない。本開示は、任意の処理を、CPUにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
【0081】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、DVD(Digital Versatile Disc)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0082】
なお、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0083】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0084】
(付記A1)
所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる認証要求部と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する属性情報取得部と、
前記ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する物質情報取得部と、
前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する判定部と、
前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する出力部と、
を備える警告装置。
【0085】
(付記A2)
前記判定部は、前記物質情報に含まれる少なくとも1つの物質が前記属性情報に該当する場合、前記物質情報が前記属性情報に該当すると判定する、
付記A1に記載の警告装置。
【0086】
(付記A3)
前記撮影画像は、前記ユーザの顔領域を含む画像であり、
前記生体情報は、前記顔領域から抽出された顔特徴情報であり、
前記物質情報取得部は、ユーザが顔認証による決済を行う際に選択した商品に含まれる物質情報を取得する、
付記A1又はA2に記載の警告装置。
【0087】
(付記A4)
前記属性情報取得部は、前記個人認証に成功したユーザが属するグループ内のユーザの属性情報を取得し、
前記判定部は、前記物質情報について、前記取得したユーザの属性情報に該当するか否かを判定する、
付記A1~A3のいずれか一項に記載の警告装置。
【0088】
(付記A5)
前記撮影画像は、複数人の生体情報を含み、
前記認証要求部は、前記撮影画像から検出された複数人の生体情報の各々について、前記認証装置に個人認証を行わせ、
前記警告装置は、
グループとして登録されている複数のユーザのうち少なくとも1人の生体情報が前記検出された複数人の生体情報のいずれかとの個人認証に成功した場合、グループ認証に成功したと判定するグループ認証判定部をさらに備え、
前記物質情報取得部は、前記グループ認証に成功したグループに属する全てのユーザの属性情報を取得し、
前記判定部は、前記物質情報について、前記取得した全てのユーザの属性情報に該当するか否かを判定する、
付記A1~A4のいずれか一項に記載の警告装置。
【0089】
(付記A6)
前記属性情報は、前記ユーザのアレルギー情報であり、
前記物質情報は、前記商品の原材料情報である、
付記A1~A5のいずれか一項に記載の警告装置。
【0090】
(付記A7)
前記属性情報は、前記ユーザが食べられない食品の情報であり、
前記物質情報は、前記商品の製造情報である、
付記A1~A6のいずれか一項に記載の警告装置。
【0091】
(付記A8)
前記所定の撮影装置が店舗のレジスター付近に設置されており、
前記物質情報取得部は、前記レジスターに通された商品の物質情報を取得する、
付記A1~A7のいずれか一項に記載の警告装置。
【0092】
(付記A9)
前記所定の撮影装置が店舗の入口付近に設置されており、
前記物質情報取得部は、客席に設置されたサービス端末から入力された商品に含まれる物質情報を取得する、
付記A1~A7のいずれか一項に記載の警告装置。
【0093】
(付記B1)
所定のユーザの生体情報を含む画像を撮影する撮影装置と、
前記撮影装置と通信可能な警告装置と、
前記ユーザの生体情報を記憶し、前記警告装置と通信可能な認証装置と、を備え、
前記警告装置は、
前記撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記取得した生体情報について、前記認証装置を用いて個人認証を行わせる認証要求部と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する属性情報取得部と、
前記ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する物質情報取得部と、
前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する判定部と、
前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する出力部と、
を備える警告システム。
【0094】
(付記B2)
前記判定部は、前記物質情報に含まれる少なくとも1つの物質が前記属性情報に該当する場合、前記物質情報が前記属性情報に該当すると判定する、
付記B1に記載の警告システム。
【0095】
(付記C1)
コンピュータが、
所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、
前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる工程と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する工程と、
前記ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する工程と、
前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する工程と、
前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する工程と、
を備える警告方法。
【0096】
(付記D1)
所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、
前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる工程と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する工程と、
前記ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する工程と、
前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する工程と、
前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する工程と、
をコンピュータに実行させる警告プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0097】
(付記E1)
所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う個人認証部と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する属性情報取得部と、
前記ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する物質情報取得部と、
前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する判定部と、
前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する出力部と、
を備える警告装置。
【0098】
(付記E2)
前記判定部は、前記物質情報に含まれる少なくとも1つの物質が前記属性情報に該当する場合、前記物質情報が前記属性情報に該当すると判定する、
付記E1に記載の警告装置。
【0099】
(付記F1)
コンピュータが、
所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、
前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う工程と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する工程と、
前記ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する工程と、
前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する工程と、
前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する工程と、
を備える警告方法。
【0100】
(付記G1)
所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、
前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う工程と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの属性情報を取得する工程と、
前記ユーザが選択した商品に含まれる物質情報を取得する工程と、
前記物質情報について、前記属性情報に該当するか否かを判定する工程と、
前記物質情報が前記属性情報に該当する場合、所定の表示端末に警告情報を出力する工程と、
をコンピュータに実行させる警告プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0101】
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0102】
100、600 警告装置
100a、800a、1000a サービス提供装置
700、900、1100 警告システム
110 制御部
111 登録部
112 生体情報取得部
114 認証要求部
115 属性情報取得部
116 物質情報取得部
117 判定部
118 出力部
119 グループ認証判定部
120 記憶部
121 個人認証部
123 利用者DB
123a グループID
123b、123c サービスユーザID
123d、123e 属性情報
124 プログラム
125 商品DB
125b、125c 商品ID
125d、125e 物質情報
130 メモリ
140 通信部
200 認証装置
210 認証DB
211 ユーザID
212 サービスID
213 サービスユーザID
214 生体情報
220 利用者登録部
230 サービス登録部
240 認証部
300 サービス端末
310 カメラ
320 記憶部
330 通信部
340 表示部
350 制御部
352 画像取得部
353 商品認証部
354 物質情報取得部
355 決済部
500 ネットワーク