(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】バッテリー交換装置及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
B60L 53/80 20190101AFI20240903BHJP
B60L 53/65 20190101ALI20240903BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20240903BHJP
H01M 50/249 20210101ALI20240903BHJP
H01M 50/244 20210101ALI20240903BHJP
H01M 50/202 20210101ALI20240903BHJP
【FI】
B60L53/80
B60L53/65
H02J7/00 P
H01M50/249
H01M50/244 Z
H01M50/202 501Z
(21)【出願番号】P 2021504172
(86)(22)【出願日】2019-07-23
(86)【国際出願番号】 CN2019097282
(87)【国際公開番号】W WO2020020151
(87)【国際公開日】2020-01-30
【審査請求日】2022-05-31
(31)【優先権主張番号】201810812454.7
(32)【優先日】2018-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810817900.3
(32)【優先日】2018-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810812451.3
(32)【優先日】2018-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519236398
【氏名又は名称】奥動新能源汽車科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】AULTON NEW ENERGY AUTOMOTIVE TECHNOLOGY GROUP
【住所又は居所原語表記】Block 1, Room 606, No. 1 Yichuang Street, China-Singapore Guangzhou Knowledge City, Huangpu District, Guangzhou, Guangdong 510700, China
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チエンピン
(72)【発明者】
【氏名】ルー、ウェンチョン
【審査官】清水 康
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-533480(JP,A)
【文献】特開2018-072241(JP,A)
【文献】特表2010-526697(JP,A)
【文献】特開2000-090349(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第101887985(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0009255(US,A1)
【文献】特表2018-505637(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00 - 3/12
B60L 7/00 - 13/00
B60L 15/00 - 58/40
H02J 7/00 - 7/12
H02J 7/34 - 7/36
H01M 50/20 - 50/298
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気自動車
のバッテリーを交換することに適用されるバッテリーロッカーであって、
前記バッテリーロッカーは、外部装置から送信した安全パケットを受信すると、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させるように、前記バッテリーをアンロックすることに用いられ、
前記バッテリーロッカーは、送信手段を備え、
前記送信手段は
、バッテリーロック信号を前記外部装置に送信して
、前記外部装置は、前記安全パケットを生成し、
前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車に搭載されている旨を示すためのものであ
り、
前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーのロック機構によって生成され、前記バッテリーロッカーに送信される、バッテリーロッカー。
【請求項2】
前記バッテリーロッカーは、記憶手段をさらに、備え、
前記記憶手段は、前記安全パケットを記憶することに用いられる、ことを特徴とする請求項1に記載のバッテリーロッカー。
【請求項3】
前記バッテリーロッカーは、受信手段及びロック手段をさらに、備え、
前記受信手段は、バッテリーアンロック信号を受信すると、前記ロック手段を呼び出すことに用いられ、
前記ロック手段は、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させないように、前記バッテリーをロックし、
前記バッテリーアンロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車から取り外されている旨を示すためのものである、ことを特徴とする請求項1に記載のバッテリーロッカー。
【請求項4】
前記ロック手段は、前記バッテリーがロックされている場合に、さらに、前記送信手段を呼び出すことに用いられ、
前記送信手段は、さらに、前記安全パケットを前記外部装置に送信することに用いられる、ことを特徴とする請求項3に記載のバッテリーロッカー。
【請求項5】
前記バッテリーロッカーは、前記電気自動車に設置され、及び/或いは、前記外部装置がバッテリー交換装置又はバッテリー交換ステーションとされる、ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載のバッテリーロッカー。
【請求項6】
電気自動車
のバッテリーを交換するバッテリー交換装置であって、
前記バッテリー交換装置は、前記バッテリーを電気自動車に搭載し、安全パケットをバッテリーロッカーに送信し、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させるように前記バッテリーをアンロックする、ことに用いられ、
前記バッテリー交換装置は、受信手段及びパケット生成手段を備え、
前記受信手段は、前記バッテリーロッカーから送信したバッテリーロック信号を受信すると、前記パケット生成手段を呼び出すことに用いられ、
前記パケット生成手段は、前記安全パケットを生成することに用いられ、
前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車に搭載されている旨を示すためのものであ
り、
前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーのロック機構によって生成され、前記バッテリーロッカーに送信される、バッテリー交換装置。
【請求項7】
前記バッテリー交換装置は、取り外し手段をさらに備え、
前記取り外し手段は、前記電気自動車におけるバッテリーを取り外すことに用いられる、ことを特徴とする請求項6に記載のバッテリー交換装置。
【請求項8】
前記バッテリー交換装置は、検証手段をさらに備え、
前記検証手段は、前記バッテリーが取り外されている場合には、前記バッテリーロッカーの安全パケットを取得して検証し、検証が成功となると、安全信号をバッテリー充電装置に送信することに用いられる、ことを特徴とする請求項6に記載のバッテリー交換装置。
【請求項9】
前記バッテリー交換装置は、警報手段をさらに備え、
前記検証手段は、さらに、検証が成功とならないと、前記警報手段を呼び出すことに用いられ、
前記警報手段は、警報情報を生成することに用いられる、ことを特徴とする請求項8に記載のバッテリー交換装置。
【請求項10】
前記検証手段は、さらに、アンロック要求を受信すると、ユーザーの身分及び目標バッテリーの識別子を検証し、検証が成功となると、前記安全パケットを前記目標バッテリーに送信することに用いられ、
前記アンロック要求には、前記ユーザーの身分及び前記識別子が備えられている、ことを特徴とする請求項8に記載のバッテリー交換装置。
【請求項11】
電気自動車
のバッテリーを交換するためのバッテリー交換暗号化システムであって、
前記バッテリー交換暗号化システムは、バッテリー交換装置及びバッテリーロッカーを備え、
前記バッテリー交換装置は、前記バッテリーを前記電気自動車に搭載し、安全パケットを前記バッテリーロッカーに送信することに用いられ、
前記バッテリーロッカーは、前記安全パケットを受信すると、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させるように、前記バッテリーをアンロックすることに用いられ、
前記バッテリーロッカーは、さらに、バッテリーロック信号
を前記バッテリー交換装置に送信することに用いられ、
前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車に搭載されている旨を示すためのものであり、
前記バッテリー交換装置は、前記バッテリーロック信号を受信すると前記安全パケットを生成
し、
前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーのロック機構によって生成され、前記バッテリーロッカーに送信される、バッテリー交換暗号化システム。
【請求項12】
前記バッテリーロッカーは、さらに、前記安全パケットを記憶することに用いられる、ことを特徴とする請求項11に記載のバッテリー交換暗号化システム。
【請求項13】
前記バッテリー交換装置は、さらに、前記電気自動車におけるバッテリーを取り外すことに用いられ、
前記バッテリーロッカーは、さらに、バッテリーアンロック信号を取得すると、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させないように前記バッテリーをロックすることに用いられ、
前記バッテリーアンロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車から取り外されている旨を示すためのものである、ことを特徴とする請求項11に記載のバッテリー交換暗号化システム。
【請求項14】
前記バッテリー交換装置は、前記バッテリーが取り外されている場合に、さらに、前記バッテリーロッカーの安全パケットを取得して検証し、検証が成功となると、安全信号を生成しバッテリー充電装置に送信することに用いられる、ことを特徴とする請求項13に記載のバッテリー交換暗号化システム。
【請求項15】
前記バッテリー交換装置は、さらに、検証が成功とならない場合に、警報情報を生成することに用いられる、ことを特徴とする請求項14に記載のバッテリー交換暗号化システム。
【請求項16】
前記バッテリー交換装置は、さらに、アンロック要求を受信すると、ユーザーの身分及び目標バッテリーの識別子を検証し、検証が成功となると前記安全パケットを前記目標バッテリーのバッテリーロッカーに送信することに用いられ、
前記アンロック要求には、前記ユーザーの身分及び前記識別子が備えられている、ことを特徴とする請求項11に記載のバッテリー交換暗号化システム。
【請求項17】
前記バッテリーロッカーは、前記電気自動車に設置される、ことを特徴とする請求項11から請求項16のうちのいずれか一項に記載のバッテリー交換暗号化システム。
【請求項18】
バッテリーロッカーの制御方法であって、前記バッテリーロッカーが電気自動車にバッテリーを交換することに適用されており、
前記制御方法は、前記バッテリーロッカーが外部装置から送信した安全パケットを受信すると、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させるように前記バッテリーをアンロックするステップを備え、
前記バッテリーロッカーは、外部装置から送信した安全パケットを受信するステップの前に、さらに
、バッテリーロック信号を前記外部装置に送信して
、前記外部装置は、前記安全パケットを生成し、前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車に搭載されている旨を示すためのものであることを備
え、
前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーのロック機構によって生成され、前記バッテリーロッカーに送信されるバッテリーロッカーの制御方法。
【請求項19】
前記バッテリーロッカーは、前記バッテリーをアンロックするステップの後に、前記安全パケットを記憶する、ことをさらに、備える、ことを特徴とする請求項18に記載のバッテリーロッカーの制御方法。
【請求項20】
前記バッテリーロッカーは、外部装置から送信した安全パケットを受信するステップの前に、バッテリーアンロック信号を受信すると、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させないように前記バッテリーをロックし、前記バッテリーアンロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車から取り外されている旨を示すためのものである、ことをさらに、備える、ことを特徴とする請求項18に記載のバッテリーロッカーの制御方法。
【請求項21】
前記バッテリーロッカーは、前記バッテリーをロックするステップの後に、前記安全パケットを前記外部装置に送信することをさらに、備える、ことを特徴とする請求項20に記載のバッテリーロッカーの制御方法。
【請求項22】
電気自動車
のバッテリーを交換するバッテリー交換装置の制御方法であって、
前記バッテリー交換装置が前記バッテリーを前記電気自動車に搭載し、安全パケットをバッテリーロッカーに送信し、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させるように前記バッテリーをアンロックする、ことを備え、
前記バッテリー交換装置が安全パケットをバッテリーロッカーに送信するステップの前には、さらに、前記バッテリー交換装置が前記バッテリーロッカーから送信したバッテリーロック信号を受信すると、前記安全パケットを生成し、前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車に搭載されている旨を示すためのものである、ことを備
え、
前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーのロック機構によって生成され、前記バッテリーロッカーに送信される、バッテリー交換装置の制御方法。
【請求項23】
前記バッテリー交換装置が前記バッテリーを前記電気自動車に搭載するステップの前には、前記バッテリー交換装置が前記電気自動車におけるバッテリーを取り外す、ことをさらに、備える、ことを特徴とする請求項22に記載のバッテリー交換装置の制御方法。
【請求項24】
前記バッテリー交換装置が前記電気自動車におけるバッテリーを取り外すステップの後には、前記バッテリー交換装置が前記バッテリーロッカーの安全パケットを取得して検証し、検証が成功となると、安全信号を生成しバッテリー充電装置に送信する、ことをさらに、備える、ことを特徴とする請求項23に記載のバッテリー交換装置の制御方法。
【請求項25】
前記バッテリー交換装置は、検証、検証が成功とならないと、警報情報を生成する、ことを特徴とする請求項24に記載のバッテリー交換装置の制御方法。
【請求項26】
前記バッテリー交換装置がアンロック要求を受信すると、ユーザーの身分及び目標バッテリーの識別子を検証し、検証が成功となると前記安全パケットを前記目標バッテリーに送信し、前記アンロック要求に前記ユーザーの身分及び前記識別子が備えられている、ことをさらに備える、ことを特徴とする請求項24に記載のバッテリー交換装置の制御方法。
【請求項27】
バッテリー交換装置がバッテリーを電気自動車に搭載し、安全パケットをバッテリーロッカーに送信し、前記バッテリーロッカーが前記安全パケットを受信すると、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させるように前記バッテリーをアンロックする、ステップを備え、
前記バッテリー交換装置が前記バッテリーを前記電気自動車に搭載するステップの後には、前記バッテリーロッカーは、バッテリーロック信号
を前記バッテリー交換装置に送信し、前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車に搭載されている旨を示すものであり、前記バッテリー交換装置が前記バッテリーロック信号を受信すると前記安全パケットを生成すること、をさらに備
え、
前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーのロック機構によって生成され、前記バッテリーロッカーに送信されるバッテリー交換暗号化方法。
【請求項28】
前記バッテリーロッカーが前記バッテリーをアンロックするステップの後には、前記バッテリーロッカーが前記安全パケットを記憶することをさらに備える、ことを特徴とする請求項27に記載のバッテリー交換暗号化方法。
【請求項29】
バッテリー交換装置が前記バッテリーを前記電気自動車に搭載するステップの前には、前記バッテリー交換装置が前記電気自動車におけるバッテリーを取り外し、前記バッテリーロッカーがバッテリーアンロック信号を取得すると、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させないように前記バッテリーをロックし、前記バッテリーアンロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車から取り外されている旨を示すためのものである、をさらに備えることを特徴とする請求項27に記載のバッテリー交換暗号化方法。
【請求項30】
前記バッテリー交換装置が前記電気自動車におけるバッテリーを取り外すステップの後には、前記バッテリー交換装置が前記バッテリーロッカーの安全パケットを取得して検証し、検証が成功となると、安全信号を生成しバッテリー充電装置に送信することをさらに備える、ことを特徴とする請求項29に記載のバッテリー交換暗号化方法。
【請求項31】
前記バッテリー交換装置は、検証が成功とならないと、警報情報を生成する、ことを特徴とする請求項30に記載のバッテリー交換暗号化方法。
【請求項32】
前記バッテリー交換装置がアンロック要求を受信すると、ユーザーの身分及び目標バッテリーの識別子を検証し、検証が成功となると前記安全パケットを前記目標バッテリーのバッテリーロッカーに送信し、前記アンロック要求に前記ユーザーの身分及び前記識別子が備えられている、ことをさらに備える、ことを特徴とする請求項
27に記載のバッテリー交換暗号化方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車にバッテリーを交換する技術分野に関し、特に、バッテリー交換装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在には、バッテリーを交換する式の自動車は、バッテリー交換ステーションにバッテリーを交換するもの、及び、自分で充電して走行するもの、という二つの形態で走行するものが存在している。また、走行時間が経過するのに伴い、バッテリーの性能が低下することがある。バッテリー交換ステーションは、走行の能力を維持するように、新たなバッテリーを随時に補う。つまり、バッテリー交換ステーションから交換されてきたバッテリーは、その性能・品質が比較的高いレベルに維持されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
自分で充電して走行するこの部分の自動車は、利益に駆られて、私的に、粗悪なバッテリーにより、バッテリー交換ステーションにおいて搭載されているものであって、性能・品質が比較的高いバッテリーを交換することがある。現在、電気自動車にバッテリーを交換する行為に対する検測や管理が不足していることから、電気自動車にバッテリーを交換する行為が運行規則に合致しているどうかについて判断することができず、そして、バッテリーが誤りに交換されたり、すり替えられたりする事情を効果的に避けることができない。粗悪なバッテリーに交換された場合には、自動車の走行に安全上のリスクが招致されてしまうだけでなく、バッテリー交換ステーションにも損失が与えられてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の解決しようとする技術問題は、従来技術において、電気自動車にバッテリーを交換する行為に対する管理が欠けるので、バッテリーがすり替えられたり、誤りに交換されたりすることを避けることができないという欠点を克服するために、バッテリーロッカー及びその制御方法を提供する。
【0005】
本発明は、下記する技術手段により上記した技術問題を解決する。
【0006】
本発明は、電気自動車にバッテリーを交換することに適用されるバッテリーロッカーであって、前記バッテリーロッカーは、外部装置から送信した安全パケットを受信すると、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させるように前記バッテリーをアンロックするバッテリーロッカーを提供する。
【0007】
好適には、前記バッテリーロッカーは、送信手段を備え、前記送信手段は、取得したバッテリーロック信号を前記外部装置に送信して前記安全パケットを生成することに用いられ、前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車に搭載されている旨を示すためのものである。
【0008】
好適には、前記バッテリーロッカーは、さらに、記憶手段を備え、前記記憶手段は、前記安全パケットを記憶することに用いられる。
【0009】
好適には、前記バッテリーロッカーは、受信手段及びロック手段をさらに備え、前記受信手段は、バッテリーアンロック信号を受信すると、前記ロック手段を呼び出すことに用いられ、前記ロック手段は、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させないように、前記バッテリーをロックすることに用いられ、前記バッテリーアンロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車から取り外されている旨を示すためのものである。
【0010】
好適には、前記ロック手段は、前記バッテリーがロックされている場合に、さらに、前記送信手段を呼び出すことに用いられ、前記送信手段は、さらに、前記安全パケットを前記外部装置に送信することに用いられる。
【0011】
好適には、前記バッテリーロッカーは、前記電気自動車に設置されており、及び/或いは、前記外部装置がバッテリー交換装置又はバッテリー交換ステーションとされる。
【0012】
本発明は、電気自動車にバッテリーを交換することに適用されるバッテリーロッカーの制御方法であって、前記バッテリーロッカーが外部装置から送信した安全パケットを受信すると、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させるように前記バッテリーをアンロックすることを備える、バッテリーロッカーの制御方法をさらに、提供する。
【0013】
好適には、前記バッテリーロッカーが、外部装置から送信した安全パケットを受信するステップの前には、前記バッテリーロッカーは、取得したバッテリーロック信号を前記外部装置に送信して前記安全パケットを生成し、前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車に搭載されている旨を示すためのものであることをさらに備える。
【0014】
好適には、前記バッテリーロッカーが前記バッテリーをアンロックするステップの後には、前記バッテリーロッカーが前記安全パケットを記憶することをさらに、備える。
【0015】
好適には、前記バッテリーロッカーが外部装置から送信した安全パケットを受信するステップの前には、前記バッテリーロッカーがバッテリーアンロック信号を受信すると、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させないように、前記バッテリーをロックし、前記バッテリーアンロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車から取り外されている旨を示すためのものである、ことをさらに備える。
【0016】
好適には、前記バッテリーをロックするステップの後には、前記バッテリーロッカーが前記安全パケットを前記外部装置に送信する、ことをさらに、備える。
【0017】
本発明は、電気自動車にバッテリーを交換することに適用されるバッテリー交換装置であって、前記バッテリー交換装置は、前記バッテリーを前記電気自動車に搭載し、安全パケットをバッテリーロッカーに送信し、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させるように前記バッテリーをアンロックすることに用いられる、バッテリー交換装置をさらに提供する。
【0018】
好適には、前記バッテリー交換装置は、受信手段及びパケット生成手段を備え、前記受信手段は、前記バッテリーロッカーから送信したバッテリーロック信号を受信すると、前記パケット生成手段を呼び出すことに用いられ、前記パケット生成手段は、前記安全パケットを生成することに用いられ、前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車に搭載されている旨を示すためのものである。
【0019】
好適には、前記バッテリー交換装置は、取り外し手段をさらに備え、前記取り外し手段は、前記電気自動車におけるバッテリーを取り外すためのものである。
【0020】
好適には、前記バッテリー交換装置は、検証手段をさらに備え、前記検証手段は、前記バッテリーが取り外されている場合に、前記バッテリーロッカーの安全パケットを取得して検証し、検証が成功となると、安全信号をバッテリー充電装置に送信することに用いられる
【0021】
好適には、前記バッテリー交換装置は、警報手段をさらに備え、前記検証手段は、さらに、検証が成功とならないと、前記警報手段を呼び出すことに用いられ、前記警報手段は、警報情報を生成することに用いられる。
【0022】
好適には、前記検証手段は、さらに、アンロック要求を受信すると、ユーザーの身分及び目標バッテリーの識別子を検証し、検証が成功となると前記安全パケットを前記目標バッテリーに送信する、ことに用いられる。
【0023】
前記アンロック要求は、前記ユーザーの身分及び前記識別子を備える。
【0024】
本発明は、電気自動車にバッテリーを交換するためのバッテリー交換装置の制御方法であって、前記バッテリー交換装置が前記バッテリーを前記電気自動車に搭載し、安全パケットをバッテリーロッカーに送信し、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させるように前記バッテリーをアンロックする、ことを備える、バッテリー交換装置の制御方法をさらに、提供する。
【0025】
好適には、前記バッテリー交換装置が安全パケットをバッテリーロッカーに送信するステップの前には、前記バッテリー交換装置が前記バッテリーロッカーから送信したバッテリーロック信号を受信すると、前記安全パケットを生成し、前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車に搭載されている旨を示すためのものであることをさらに備える。
【0026】
好適には、前記バッテリー交換装置が前記バッテリーを前記電気自動車に搭載するステップの前には、前記バッテリー交換装置が前記電気自動車におけるバッテリーを取り外すことをさらに備える。
【0027】
好適には、前記バッテリー交換装置が前記電気自動車におけるバッテリーを取り外すステップの後には、前記バッテリー交換装置が前記バッテリーロッカーの安全パケットを取得して検証し、検証が成功となると安全信号を生成しバッテリー充電装置に送信することをさらに備える。
【0028】
好適には、前記バッテリー交換装置は、検証、検証が成功とならないと、警報情報を生成することに用いられる。
【0029】
好適には、前記制御方法は、前記バッテリー交換装置がアンロック要求を受信すると、ユーザーの身分及び目標バッテリーの識別子を検証し、検証が成功となると、前記安全パケットを前記目標バッテリーに送信し、前記アンロック要求は、前記ユーザーの身分及び前記識別子を備えることをさらに備える。
【0030】
本発明は、電気自動車にバッテリーを交換するためのバッテリー交換暗号化システムであって、バッテリー交換装置及びバッテリーロッカーを備え、前記バッテリー交換装置は、前記バッテリーを前記電気自動車に搭載し、安全パケットを前記バッテリーロッカーに送信することに用いられ、前記バッテリーロッカーは、前記安全パケットを受信すると、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させるように前記バッテリーをアンロックすることに用いられる、バッテリー交換暗号化システムをさらに、提供する。
【0031】
好適には、前記バッテリーロッカーは、さらに、バッテリーロック信号を取得し前記バッテリー交換装置に送信することに用いられ、前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車に搭載されている旨を示すためのものであり、前記バッテリー交換装置は、前記バッテリーロック信号を受信すると前記安全パケットを生成することに用いられる。
【0032】
好適には、前記バッテリーロッカーは、さらに、前記安全パケットを記憶することに用いられる。
【0033】
好適には、前記バッテリー交換装置は、さらに、前記電気自動車におけるバッテリーを取り外すことに用いられ、前記バッテリーロッカーは、さらに、バッテリーアンロック信号を取得すると、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させないように、前記バッテリーをロックすることに用いられ、前記バッテリーアンロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車から取り外されている旨を示すためのものである。
【0034】
好適には、前記バッテリー交換装置は、前記バッテリーが取り外されている場合に、さらに、前記バッテリーロッカーの安全パケットを取得して検証し、検証が成功となると安全信号を生成しバッテリー充電装置に送信することに用いられる。
【0035】
好適には、前記バッテリー交換装置は、さらに、検証が成功とならないと警報情報を生成することに用いられる。
【0036】
好適には、前記バッテリー交換装置は、さらに、アンロック要求を受信すると、ユーザーの身分及び目標バッテリーの識別子を検証し、検証が成功となると前記安全パケットを前記目標バッテリーのバッテリーロッカーに送信することに用いられる。
【0037】
前記アンロック要求は、前記ユーザーの身分及び前記識別子を備える。
【0038】
好適には、前記バッテリーロッカーは、前記電気自動車に設置される。
【0039】
本発明は、電気自動車にバッテリーを交換することを実現するためのバッテリー交換暗号化方法であって、バッテリー交換装置が前記バッテリーを前記電気自動車に搭載し、安全パケットをバッテリーロッカーに送信するステップと、前記バッテリーロッカーが前記安全パケットを受信すると、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させるように前記バッテリーをアンロックするステップと、を備えるバッテリー交換暗号化方法をさらに提供する。
【0040】
好適には、前記バッテリー交換装置が前記バッテリーを前記電気自動車に搭載するステップの後には、前記バッテリーロッカーがバッテリーロック信号を取得し前記バッテリー交換装置に送信し、前記バッテリーロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車に搭載されている旨を示すものであること、前記バッテリー交換装置が前記バッテリーロック信号を受信すると前記安全パケットを生成すること、をさらに備える。
【0041】
好適には、前記バッテリーロッカーが前記バッテリーをアンロックするステップの後には、前記バッテリーロッカーが前記安全パケットを記憶すること、をさらに備える。
【0042】
好適には、バッテリー交換装置が前記バッテリーを前記電気自動車に搭載するステップの前には、前記バッテリー交換装置が前記電気自動車におけるバッテリーを取り外すこと、前記バッテリーロッカーがバッテリーアンロック信号を取得すると、前記バッテリーを前記電気自動車に電気接続させないように前記バッテリーをロックし、前記バッテリーアンロック信号は、前記バッテリーが前記電気自動車から取り外されている旨を示すためのものである、ことをさらに備える。
【0043】
好適には、前記バッテリー交換装置が前記電気自動車におけるバッテリーを取り外すステップの後には、前記バッテリー交換装置が前記バッテリーロッカーの安全パケットを取得して検証し、検証が成功となると、安全信号を生成しバッテリー充電装置に送信する、ことをさらに備える。
【0044】
好適には、前記バッテリー交換装置は、検証が成功とならないと、警報情報を生成する。
【0045】
好適には、前記バッテリー交換暗号化方法は、前記バッテリー交換装置がアンロック要求を受信すると、ユーザーの身分及び目標バッテリーの識別子を検証し、検証が成功となると前記安全パケットを前記目標バッテリーのバッテリーロッカーに送信し、前記アンロック要求に前記ユーザーの身分及び前記識別子が備えられる、ことをさらに備える。
【発明の効果】
【0046】
本発明による積極的な進歩・効果は、本発明によると、電気自動車にバッテリーを交換することが効果的に管理され得ることから、バッテリー交換ステーション(バッテリーを交換する事業者)のバッテリーが自分の系統の内部にのみ流通することを保証することができ、バッテリーがすり替えられ、誤りに交換されたりすることを避け、自動車の走行に安全性が向上するということにある。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【
図1】本発明の実施例1に係るバッテリーロッカーのモジュールの模式図である。
【
図2】本発明の実施例2に係るバッテリーロッカーの制御方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例3に係るバッテリー交換装置のモジュールの模式図である。
【
図4】本発明の実施例4に係るバッテリー交換装置の制御方法のフローチャートである。
【
図5】本発明の実施例5に係るバッテリー交換暗号化システムのモジュールの模式図である。
【
図6】本発明の実施例6に係るバッテリー交換暗号化方法のフローチャートである。
【
図7】本発明の実施例7に係るバッテリー交換暗号化方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下に実施例の形態に基づいて本発明をさらに詳しく説明していくが、本発明が上記した実施例による範囲に限定されるわけではない。
【0049】
実施例1
本実施例は、電気自動車にバッテリーを交換することに適用されるものであって、電気自動車に設置されるバッテリーロッカーを提供する。本実施例に係るバッテリーロッカーは、外部装置から送信した安全パケットを受信すると、バッテリーを電気自動車に電気接続させるようにバッテリーをアンロックする。そのうち、外部装置は、バッテリー交換装置又はバッテリー交換ステーションとされてもよい。
【0050】
本実施例では、バッテリーロッカーが安全パケットを受信する場合にのみ、バッテリーを電気自動車に電気接続させるようにバッテリーをアンロックし、ユーザーが私的にバッテリーを交換すると、バッテリーロッカーが当該安全パケットを取得できないことから、電気自動車に搭載されるバッテリーをアンロックすることが不能となり、電気自動車が走行できないことになる。そして、バッテリーを効果良く管理し、バッテリーがすり替えられたり、誤りに交換されたりすることを避けることができる。
【0051】
具体的には、
図1に示されるように、本実施例に係るバッテリーロッカーは、受信手段1、ロック手段2、送信手段3、アンロック手段4、及び、記憶手段5を備える。受信手段1は、それぞれ、ロック手段2、アンロック手段4、及び、記憶手段5に電気接続され、送信手段3は、それぞれ、ロック手段2、及び、記憶手段5に電気接続される。
【0052】
バッテリー交換ステーションにおいて電気自動車にバッテリーを交換する場合には、バッテリー交換ステーションのバッテリー交換装置がバッテリーを電気自動車から取り外し、バッテリーのアンロック機構がバッテリーアンロック信号を生成しバッテリーロッカーに送信する。そのうち、バッテリーアンロック信号は、バッテリーが電気自動車から取り外されている旨を示すためのものである。
【0053】
バッテリーロッカーの受信手段1は、バッテリーアンロック信号を受信すると、ロック手段2を呼び出し、バッテリーを電気自動車に電気接続させるようにバッテリーをロックする場合に、電気自動車が正常に走行できないことになる。
【0054】
ロック手段2は、バッテリー交換装置がバッテリーを電気自動車から取り出すと、さらに、送信手段3を呼び出し、記憶手段5に記憶されている安全パケットをバッテリー交換装置(外部装置をバッテリー交換装置として例示する際に)に送信する。当該安全パケットは、バッテリー交換ステーションにおいて電気自動車にバッテリーを前回充電している時に、バッテリー交換装置から送信されたものである。
【0055】
バッテリー交換装置は、バッテリーが合法であるかどうかについて特定するように、当該安全パケットを検証する。バッテリー交換装置は、検証が成功となると、充電済みのバッテリーを電気自動車に搭載する。バッテリーが電気自動車に搭載されていることを特定すると、バッテリーのロック機構は、バッテリーロック信号を生成しバッテリーロッカーに送信する。そのうち、バッテリーロック信号は、バッテリーが電気自動車に搭載されている旨を示すためのものである。
【0056】
バッテリーロッカーの送信手段3は、取得したバッテリーロック信号をバッテリー交換装置に送信し、バッテリー交換装置は、新たな安全パケットを生成してバッテリーロッカーに送信する。
【0057】
バッテリーロッカーの受信手段1は、新たな安全パケットを受信すると、アンロック手段4を呼び出し、バッテリーを電気自動車に電気接続させるようにバッテリーをアンロックする場合に、電気自動車が正常に走行できることになる。
【0058】
本実施例では、受信手段1は、新たな安全パケットを受信すると、さらに、記憶手段5が当該新たな安全パケットを記憶する、ように送信する。バッテリーロッカーは、バッテリー交換ステーションにおいて電気自動車にバッテリーを再度交換すると、バッテリーの合法性を検証するように、当該新たな安全パケットをバッテリー交換装置に提供する。ここまで、電気自動車にバッテリーを交換することが済む。
【0059】
実施例2
本実施例は、電気自動車にバッテリーを交換することに適用されるバッテリーロッカーの制御方法を提供する。本実施例に係る制御方法は、バッテリーロッカーが外部装置から送信した安全パケットを受信すると、バッテリーを電気自動車に電気接続させるようにバッテリーをアンロックすることを備える。そのうち、外部装置は、バッテリー交換装置又はバッテリー交換ステーションとされてもよい。
【0060】
本実施例では、
図2に示されるように、制御方法が具体的に、以下のステップを備える。
【0061】
ステップ101は、バッテリーロッカーがバッテリーアンロック信号を受信すると、バッテリーをロックする。そのうち、バッテリーアンロック信号は、バッテリーが電気自動車から取り外されている旨を示すためのものである。バッテリー交換ステーションにおいて電気自動車にバッテリーを交換する場合に、バッテリー交換ステーションのバッテリー交換装置は、バッテリーを電気自動車から取り外し、バッテリーのアンロック機構は、バッテリーアンロック信号を生成しバッテリーロッカーに送信する。
【0062】
ステップ102は、バッテリーロッカーが安全パケットをバッテリー交換装置に送信する。
【0063】
本実施例では、外部装置をバッテリー交換装置として例示する。バッテリーロッカーは、安全パケットをバッテリー交換装置に送信し、バッテリー交換装置がバッテリーの合法性を検証するようにする。当該安全パケットは、バッテリー交換ステーションにおいて電気自動車にバッテリーを前回充電している時に、バッテリー交換装置により送信されたものである。
【0064】
バッテリー交換装置は、検証が成功となると、充電済みのバッテリーを電気自動車に搭載する。バッテリーが電気自動車に搭載されていることを特定すると、バッテリーのロック機構は、バッテリーロック信号を生成しバッテリーロッカーに送信する。そのうち、バッテリーロック信号は、バッテリーが電気自動車に搭載されている旨を示すためのものである。
【0065】
ステップ103は、バッテリーロッカーが、取得したバッテリーロック信号をバッテリー交換装置に送信する。
【0066】
バッテリーロッカーは、バッテリーロック信号をバッテリー交換装置に送信し、新たな安全パケットを生成する。バッテリー交換装置は、生成された新たな安全パケットをバッテリーロッカーに送信する。
【0067】
ステップ104は、バッテリーロッカーが、バッテリー交換装置から送信した新たな安全パケットを受信すると、バッテリーをアンロックする。
【0068】
バッテリーロッカーは、バッテリーをアンロックすると、バッテリーが電気自動車に電気接続され、このとき、電気自動車が正常に走行できるようになる。
【0069】
ステップ105は、バッテリーロッカーが新たな安全パケットを記憶する。
【0070】
バッテリーロッカーは、バッテリー交換ステーションにおいて電気自動車に、バッテリーを再度交換すると、バッテリーの合法性を検証するように、当該新たな安全パケットをバッテリー交換装置に提供する。ここまで、電気自動車にバッテリーを交換することが済む。
【0071】
本実施例に係るバッテリー交換暗号化システムは、電気自動車にバッテリーを交換することが効果よく管理され得ることから、バッテリー交換ステーション(バッテリーを交換する事業者)のバッテリーがその自分のシステムの内部にのみ流通することを保証することができ、バッテリーがすり替えられたり、誤りに交換されたりすることを避け、自動車の走行に安全性が向上する。
【0072】
実施例3
本実施例は、バッテリーを電気自動車に搭載するためのバッテリー交換装置であって、安全パケットをバッテリーロッカーに送信し、バッテリーを電気自動車に電気接続させるようにバッテリーをアンロックするバッテリー交換装置を提供する。
【0073】
具体的には、
図3に示されるように、本実施例に係るバッテリー交換装置は、取り外し手段1’、検証手段2’、送信手段3’、受信手段4’、パケット生成手段5’、及び、警報手段6’を備える。検証手段2’は、それぞれ、取り外し手段1’、送信手段3’及び警報手段6’に電気接続され、パケット生成手段5’は、それぞれ、送信手段3’及び受信手段4’に電気接続される。
【0074】
バッテリー交換装置の取り外し手段1’は、バッテリー交換ステーションにおいて電気自動車にバッテリーを交換する場合に、バッテリーを電気自動車から取り出す。バッテリーのアンロック機構は、取り外されていると、バッテリーアンロック信号を生成し、バッテリーのバッテリーロッカーに送信する。そのうち、バッテリーアンロック信号は、バッテリーが電気自動車から取り外されている旨を示すためのものである。バッテリーロッカーは、バッテリーアンロック信号を取得すると、バッテリーを電気自動車に電気接続させないようにバッテリーをロックする場合に、電気自動車が正常に走行できないことになる。
【0075】
検証手段2’は、取り外し手段1’がバッテリーを電気自動車から取り外すと、バッテリーが合法であるかどうかについて特定するように、当該バッテリーのバッテリーロッカーの安全パケットを取得して検証する。当該安全パケットは、バッテリー交換ステーションにおいて電気自動車にバッテリーを前回充電している時に、バッテリー交換装置によりバッテリーロッカーに送信されたものである。
【0076】
検証手段2’は、安全パケットが成功とならないと検証すると、当該バッテリーがすり替えられた粗悪なバッテリーである可能性が極めて高いと分かる。警報手段6’ を呼び出し、警報情報を生成し、当該バッテリーがバッテリー交換ステーションのシステムの内部にのみ流通するバッテリーではないと提示する。
【0077】
検証手段2’は、安全パケットが成功となると検証すると、当該バッテリーがバッテリー交換ステーションのシステムの内部にのみ流通する良好なバッテリーであると分かる。送信手段3’を呼び出しし、当該バッテリーを充電するように、生成した安全信号をバッテリー交換ステーションのバッテリー充電装置に送信する。
【0078】
検証手段2’は、バッテリーに合法性が成功となると検証すると、取り外し手段1’が充電済みのバッテリーを電気自動車に搭載する。バッテリーが電気自動車に搭載されていることを特定すると、バッテリーのロック機構は、バッテリーロック信号を生成し、バッテリーロッカーを介して、バッテリー交換装置に送信する。そのうち、バッテリーロック信号は、バッテリーが電気自動車に搭載されている旨を示すためのものである。
【0079】
バッテリー交換装置の受信手段4’は、バッテリーロッカーから送信したバッテリーロック信号を受信すると、パケット生成手段5’ を呼び出し、新たな安全パケットを生成する。パケット生成手段5’は、送信手段3’を呼び出し、新たな安全パケットをバッテリーロッカーに送信することにより、バッテリーを電気自動車に電気接続させるようにアンロックをバッテリーする場合に、電気自動車が正常に走行できることになる。
【0080】
本実施例では、バッテリーが合法的なものであるが、バッテリーが電気自動車に搭載されていると、電気自動車が正常に走行できない場合に、ユーザーは、電話、ショートメッセージ、電子メール又は他の形態により、アンロック要求をバッテリー交換装置に送信するとよい。そのうち、アンロック要求には、ユーザーの身分及び識別子が備えられる。受信手段4’は、さらに、アンロック要求を受信すると、検証手段2’がユーザーの身分及び目標バッテリーの識別子を検証するように呼び出し、検証が成功となると、パケット生成手段5’が安全パケットを生成するように呼び出す。パケット生成手段5’は、安全パケットを目標バッテリーに送信し、目標となるバッテリーをアンロックする。
【0081】
本実施例に係るバッテリー交換装置は、安全パケットをバッテリーのバッテリーロッカーに送信することができる。バッテリーロッカーが安全パケットを受信する場合にのみ、バッテリーをアンロックすることから、バッテリー交換装置は、バッテリーロッカーとの対話により、電気自動車にバッテリーを交換することを効果良く管理することから、バッテリー交換ステーション(バッテリーを交換する事業者)のバッテリーがその自分のシステムの内部にのみ流通することを保証し、バッテリーがすり替えられたり、誤りに交換されたりすることを避け、自動車の走行に安全性が向上する。
【0082】
実施例4
本実施例は、電気自動車にバッテリーを交換するためのバッテリー交換装置の制御方法であって、バッテリー交換装置がバッテリーを電気自動車に搭載し、安全パケットをバッテリーロッカーに送信し、バッテリーが、電気自動車に電気接続させるようにバッテリーをアンロックすることを備える、バッテリー交換装置の制御方法を提供する。
【0083】
本実施例では、
図4に示されるように、制御方法が具体的に以下のステップを備える。
【0084】
ステップ101’は、バッテリー交換装置が電気自動車におけるバッテリーを取り外す。
【0085】
バッテリー交換装置は、バッテリー交換ステーションにおいて電気自動車にバッテリーを交換する場合に、バッテリーを電気自動車から取り外す。バッテリーのアンロック機構は、取り外されていると、バッテリーアンロック信号を生成しバッテリーのバッテリーロッカーに送信する。そのうち、バッテリーアンロック信号は、バッテリーが電気自動車から取り外されている旨を示すためのものである。バッテリーロッカーは、バッテリーアンロック信号を取得すると、バッテリーを電気自動車に電気接続させないようにバッテリーをロックする場合に、電気自動車が正常に走行できないことになる。
【0086】
ステップ102’は、バッテリー交換装置がバッテリーロッカーの安全パケットを取得して検証する。
【0087】
検証が成功とならない場合に、当該バッテリーは、すり替えられた粗悪なバッテリーである可能性が存在していると分かり、ステップ103’ を実行する。
【0088】
ステップ103’は、当該バッテリーがバッテリー交換ステーションのシステムの内部にのみ流通するバッテリーではないように提示し、バッテリー交換装置が警報情報を生成する。検証が成功となると、当該バッテリーがバッテリー交換ステーションのシステムの内部にのみ流通する良好なバッテリーであると分かり、ステップ104’を実行する。
【0089】
ステップ104’は、バッテリー交換装置が安全信号を生成し、当該バッテリーを充電するように、バッテリー交換ステーションにおけるバッテリー充電装置に送信する。次に、ステップ105’を実行する。
【0090】
ステップ105’は、バッテリー交換装置がバッテリーを電気自動車に搭載する。
【0091】
バッテリーのロック機構は、バッテリーが電気自動車に搭載されていることを特定すると、バッテリーロック信号を生成し、バッテリーロッカーを介して、バッテリー交換装置に送信する。そのうち、バッテリーロック信号は、バッテリーが電気自動車に搭載されている旨を示すためのものである。
【0092】
ステップ106’は、バッテリー交換装置がバッテリーロッカーから送信したバッテリーロック信号を受信すると、新たな安全パケットを生成しバッテリーロッカーに送信する。
【0093】
バッテリーロッカーは、当該新たな安全パケットを受信すると、バッテリーを電気自動車に電気接続させるように、バッテリーをアンロックする場合に、電気自動車が正常に走行できることになる。
【0094】
本実施例では、バッテリーが合法的なものであるが、バッテリーが電気自動車に取り外されていると、電気自動車が正常に走行できない場合に、ユーザーが、電話、ショートメッセージ、電子メール或いは他の形態によりアンロック要求をバッテリー交換装置に送信すると良い。そのうち、アンロック要求には、ユーザーの身分及び識別子が備えられる。具体的には、制御方法は、さらに、以下のことを備える。
【0095】
バッテリー交換装置は、アンロック要求を受信すると、ユーザーの身分及び目標バッテリーの識別子を検証し、検証が成功となると、目標バッテリーをアンロックするように、安全パケットを目標バッテリーのバッテリーロッカーに送信する。
【0096】
本実施例は、電気自動車にバッテリーを交換することが効果良く管理され得ることから、バッテリー交換ステーション(バッテリーを交換する事業者)のバッテリーがその自分のシステムの内部にのみ流通することを保証し、バッテリーがすり替えられたり、誤りに交換されたりすることを避け、自動車の走行に安全性が向上する。
【0097】
実施例5
本実施例は、電気自動車にバッテリーを交換するためのバッテリー交換暗号化システムを提供し、
図5に示されるように、本実施例に係るバッテリー交換暗号化システムは、バッテリー交換装置1”及びバッテリーロッカー2”を備え、バッテリー交換装置1”がバッテリーロッカー2”に電気接続される。バッテリーロッカーは、電気自動車に設置される。
【0098】
以下には、バッテリー交換暗号化システムの作動原理について説明する。
【0099】
バッテリー交換装置は、バッテリーを交換すべき電気自動車におけるバッテリーを取り外す。バッテリーのアンロック機構は、バッテリーが電気自動車から取り外されていると、バッテリーアンロック信号を生成し、バッテリーロッカーに送信する。そのうち、バッテリーアンロック信号は、バッテリーが電気自動車から取り外されている旨を示すためのものである。バッテリーロッカーは、バッテリーアンロック信号を取得すると、バッテリーを電気自動車に電気接続させないようにバッテリーをロックする場合に、電気自動車が正常に走行できないことになる。
【0100】
バッテリー交換装置がバッテリーを電気自動車から取り外すと、バッテリーが合法であるかどうかについて特定するように、当該バッテリーのバッテリーロッカーの安全パケットを取得して検証する。当該安全パケットは、バッテリー交換ステーションにおいて電気自動車にバッテリーを前回充電している時に、バッテリー交換装置により送信されたものである。
【0101】
バッテリー交換装置は、安全パケットが成功とならないと検証すると、当該バッテリーがすり替えられた粗悪なバッテリーである可能性が存在すると分かり、バッテリー交換装置が警報情報を生成し、当該バッテリーがバッテリー交換ステーションシステムの内部にのみ流通するバッテリーではないように提示する。
【0102】
バッテリー交換装置は、安全パケットを検証することが成功となると、当該バッテリーがバッテリー交換ステーションのシステムの内部にのみ流通する良好なバッテリーであると分かり、バッテリー交換装置が安全信号を生成しバッテリー交換ステーションのバッテリー充電装置に送信し、当該バッテリーを充電する。
【0103】
バッテリー交換装置は、充電済みのバッテリーを電気自動車に搭載し、バッテリーが電気自動車に搭載されていることを特定すると、バッテリーのロック機構がバッテリーロック信号を生成し、バッテリーロッカーに送信する。そのうち、バッテリーロック信号は、バッテリーが電気自動車に搭載されている旨を示すためのものである。
【0104】
バッテリーロッカーは、取得したバッテリーロック信号をバッテリー交換装置に送信し、バッテリー交換装置は、バッテリーロック信号を受信すると新たな安全パケットを生成し、バッテリーロッカーに送信する。バッテリーロッカーは、新たな安全パケットを受信すると、バッテリーを電気自動車に電気接続させるようにバッテリーをアンロックする場合に、電気自動車が正常に走行できることになる。
【0105】
本実施例では、バッテリーロッカーは、さらに、当該新たな安全パケットを記憶することに用いられる。バッテリー交換ステーションにおいて電気自動車にバッテリーを再度交換する場合には、バッテリーの合法性を検証するように、当該新たな安全パケットをバッテリー交換装置に提供する。
【0106】
本実施例では、バッテリーが合法的なものであるが、バッテリーが電気自動車に搭載されていると、電気自動車が正常に走行できない場合に、ユーザーが、電話、ショートメッセージ、電子メール或いは他の形態により、アンロック要求をバッテリー交換ステーションに送信するとよい。そのうち、アンロック要求には、ユーザーの身分及び識別子が備えられる。バッテリー交換ステーションにおけるバッテリー交換装置は、当該アンロック要求を受信すると、ユーザーの身分及び目標バッテリーの識別子を検証し、検証が成功となると、目標バッテリーをアンロックするように、安全パケットを目標バッテリーのバッテリーロッカーに送信する。
【0107】
本実施例に係るバッテリー交換暗号化システムは、電気自動車にバッテリーを交換することが効果良く管理され得ることから、バッテリー交換ステーション(バッテリーを交換する事業者)のバッテリーがその自分のシステムの内部にのみ流通することを保証し、バッテリーがすり替えられたり、誤りに交換されたりすることを避け、自動車の走行に安全性が向上する。
【0108】
実施例6
本実施例は、電気自動車にバッテリーを交換するためのバッテリー交換暗号化方法を提供し、
図6に示されるように、バッテリー交換暗号化方法が、以下のステップを備える。
【0109】
ステップ201は、バッテリー交換装置がバッテリーを電気自動車に搭載し、安全パケットをバッテリーロッカーに送信する。
【0110】
ステップ202は、バッテリーロッカーが安全パケットを受信すると、バッテリーを電気自動車に電気接続させるように、バッテリーをアンロックする。
【0111】
本実施例では、バッテリー交換装置がバッテリーロッカーに安全パケットを送信する場合にのみ、バッテリーロッカーがバッテリーをアンロックする一方、ユーザーが私的にバッテリーを交換する場合に、バッテリーロッカーが当該安全パケットを取得できないので、電気自動車に搭載されるバッテリーをアンロックし、電気自動車が走行できないことになる。故に、バッテリーを効果良く管理し、バッテリーがすり替えられたり、誤りに交換されたりすることを避けることができる。
【0112】
実施例7
実施例7は、実施例6と基本的に同じであるが、その相違点が、電気自動車にバッテリーを交換すると、バッテリー交換装置によりバッテリーを取り外してから、さらに、その合法性を検証するということにある、本実施例に係るバッテリー交換暗号化方法は、そのステップについて、具体的に、
図7を参照するとよい。
【0113】
ステップ301は、バッテリー交換装置が電気自動車におけるバッテリーを取り外す。バッテリーのアンロック機構は、バッテリーが電気自動車から取り外されていると、バッテリーアンロック信号を生成しバッテリーロッカーに送信する。そのうち、バッテリーアンロック信号は、バッテリーが電気自動車から取り外されている旨を示すためのものである。
【0114】
ステップ302は、バッテリーロッカーがバッテリーアンロック信号を取得すると、バッテリーをロックする。このとき、バッテリーロッカーは、バッテリーを電気自動車に電気接続させないようにバッテリーをロックする場合に、電気自動車が正常に走行できないことになる。
【0115】
ステップ303は、バッテリーロッカーが安全パケットをバッテリー交換装置に送信する。そのうち、当該安全パケットは、バッテリー交換ステーションにおいて電気自動車にバッテリーを前回充電している時に、バッテリー交換装置により送信されたものである。
【0116】
ステップ304は、バッテリー交換装置は、当該バッテリーのバッテリーロッカーの安全パケットを取得して検証する。ステップ304は、当該バッテリーが合法であるかどうか、すり替えられているかどうかについて検証することを目的とする。ステップ304では、検証が成功とならないと、当該バッテリーがすり替えられた粗悪なバッテリーである可能性があると分かり、バッテリー交換装置が警報情報を生成して、当該バッテリーがバッテリー交換ステーションのシステムの内部にのみ流通するバッテリーではないように提示し、検証が成功となると、当該バッテリーがバッテリー交換ステーションのシステムの内部にのみ流通する良好なバッテリーであると分かり、バッテリー交換装置が安全信号を生成し、バッテリー交換ステーションのバッテリー充電装置に送信し、当該バッテリーを充電し、ステップ305を実行する。
【0117】
ステップ305は、バッテリー交換装置が充電済みのバッテリーを電気自動車に搭載する。バッテリーのロック機構は、バッテリーが電気自動車に搭載されていることを特定すると、バッテリーロック信号を生成しバッテリーロッカーに送信する。そのうち、バッテリーロック信号は、バッテリーが電気自動車に搭載されている旨を示すためのものである。
【0118】
ステップ306は、バッテリーロッカーがバッテリーロック信号を取得する。
【0119】
ステップ307は、バッテリーロッカーがバッテリーロック信号をバッテリー交換装置に送信する。
【0120】
ステップ308は、バッテリー交換装置がバッテリーロック信号を受信すると新たな安全パケットを生成する。
【0121】
ステップ309は、バッテリー交換装置が新たな安全パケットをバッテリーロッカーに送信する。
【0122】
ステップ310は、バッテリーロッカーが新たな安全パケットを受信すると、バッテリーをアンロックする。バッテリーロッカーは、バッテリーをアンロックすると、バッテリーが電気自動車に電気接続され、この時に、電気自動車が正常に走行できることになる。
【0123】
本実施例では、ステップ310の後には、バッテリーロッカーが当該新たな安全パケットを記憶するステップ311をさらに備える。バッテリー交換ステーションにおいて電気自動車にバッテリーを再度交換すると、当該新たな安全パケットをバッテリー交換装置に提供し、バッテリー交換装置がステップ304を実行し、つまり、バッテリーの合法性を検証する。
【0124】
本実施例では、バッテリーが合法的なものであるが、バッテリーが電気自動車に搭載されていると、電気自動車が正常に走行できない場合に、ユーザーが、電話、ショートメッセージ、電子メール或いは他の形態により、アンロック要求をバッテリー交換ステーションに送信するとよい。そのうち、アンロック要求には、ユーザーの身分及び識別子が備えられる。
【0125】
具体的に、バッテリー交換暗号化方法は、バッテリー交換ステーションにおけるバッテリー交換装置がアンロック要求を受信すると、ユーザーの身分及び目標バッテリーの識別子を検証し、検証が成功となると安全パケットを目標バッテリーのバッテリーロッカーに送信し、バッテリーをアンロックすることをさらに備える。
【0126】
本実施例に係るバッテリー交換暗号化方法によると、電気自動車にバッテリーを交換することが効果良く管理され得ることから、バッテリー交換ステーション(バッテリーを交換する事業者)のバッテリーがその自分のシステムの内部にのみ流通することを保証し、バッテリーがすり替えられたり、誤りに交換されたりすることを避け、自動車の走行に安全性が向上する。
【0127】
以上には、本発明の具体的な実施形態を説明したが、これらが例示的な説明に過ぎず、本発明による保護範囲が特許請求の範囲に限定されていることが当業者にとって理解されるべきである。当業者は、本発明の原理及び趣旨を逸脱しない限り、これらの実施形態について数多くの変形や補正を実施することが可能であり、これらの変形や補正は、いずれも、本願の保護範囲に含まれている。
【0128】
本願は、出願日が2018/7/23である、2018108124513という中国の特許出願、出願日が2018/7/23である、2018108179003という中国の特許出願、及び、出願日が2018/7/23である、2018108124547という中国の特許出願に基づいて、優先権を主張している。本願は、上記した中国特許出願の全てを含んでいるとする。