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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】表示内容更新方法、装置、機器及び媒体
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/34 20060101AFI20240903BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20240903BHJP
   G02F 1/167 20190101ALI20240903BHJP
【FI】
G09G3/34 C
G09G3/20 642J
G09G3/20 621K
G02F1/167
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2024089942
(22)【出願日】2024-06-03
【審査請求日】2024-06-03
(31)【優先権主張番号】202311226625.5
(32)【優先日】2023-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520367544
【氏名又は名称】漢朔科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hanshow Technology Co.Ltd.
【住所又は居所原語表記】Floor 4,Building 1 and Floor 7,Building 5,Jiaxing Guangfu Innovation Park,No.1288 Kanghe Road,Xiuzhou District,Jiaxing,Zhejiang 314031 CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】李 彦辰
(72)【発明者】
【氏名】趙 建国
(72)【発明者】
【氏名】侯 世国
【審査官】薄井 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-181507(JP,A)
【文献】特開2012-220693(JP,A)
【文献】特開2011-248357(JP,A)
【文献】特開2020-173451(JP,A)
【文献】特開2016-075960(JP,A)
【文献】特表2023-546718(JP,A)
【文献】中国特許第116994532(CN,B)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/34
G09G 3/20
G02F 1/167
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多色画像に含まれる色領域及び色領域に対応する色種別を取得することと、
各前記色領域の前記多色画像における位置及び色種別に基づき、前記多色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び各前記リフレッシュ画像データに対応して異なるものが非同期に実行されるリフレッシュ命令に変換することと、
コントローラが各前記リフレッシュ命令及び対応するリフレッシュ画像データに基づいて電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするように、リフレッシュ命令及び各前記リフレッシュ画像データを前記電子ペーパー画面の前記コントローラに発信することと、を含
各前記色領域の前記多色画像における位置及び色種別に基づき、前記多色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び各前記リフレッシュ画像データに対応して異なるものが非同期に実行されるリフレッシュ命令に変換することは、
色種別の数を統計することと、
駆動集積回路のビット数に基づき、単一回のリフレッシュ数を計算することと、
前記色種別の数及び単一回のリフレッシュ数に基づき、リフレッシュ回数を検出することと、
前記色種別の数、前記リフレッシュ回数、各前記色領域の位置及び色種別に基づき、複数のリフレッシュ画像データ及び各前記リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定することと、を含む、
ことを特徴とする表示内容更新方法。
【請求項2】
前記した、前記色種別の数、前記リフレッシュ回数、各前記色領域の位置及び色種別に基づき、複数のリフレッシュ画像データ及び各前記リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定することは、
前記多色画像における各前記色領域の色種別に従って前記多色画像における各前記色領域をグループ分けし、各々に含まれる色種別の数が前記単一回のリフレッシュ数以下である前記リフレッシュ回数個の色グループを得ることと、
前記色グループに含まれる色領域及び含まれる色領域に対応する色種別に基づき、リフレッシュ画像データ及び前記リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記した、前記多色画像における各前記色領域の色種別に従って前記多色画像における各前記色領域をグループ分けし、前記リフレッシュ回数個の色グループを得ることは、
色種別が多色重複リフレッシュに属する第1色領域を取得し、残りの色領域を第2色領域として確定することと、
前記駆動集積回路によって駆動される色付き粒子の色種別及び前記色付き粒子に対応する駆動電圧を取得し、前記多色画像における各色領域での前記色種別に対応する駆動電圧を確定することと、
前記第1色領域の第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色を取得し、前記第1リフレッシュ色が前記第2リフレッシュ色よりも先にリフレッシュされ、前記第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色が、同一の色領域の色がリフレッシュされて目標色が得られるように、前記同一の色領域を重複してリフレッシュするために使用されることと、
各前記色領域の色種別の駆動電圧、前記第1色領域の第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色、前記第2色領域の色種別に基づき、前記第1色領域で第3色領域を選別し、残りの第1色領域を前記第2色領域として確定することと、
前記第3色領域及び前記第2色領域を第1色グループとして確定し、前記第1色グループ内の第3色領域の色種別を第1リフレッシュ色に更新することと、
前記第3色領域を区画し、少なくとも1つの第2色グループを得て、前記第2色グループ内の第3色領域の色種別を第2リフレッシュ色に更新することと、を含み、
前記した、前記色グループに含まれる色領域及び含まれる色領域に対応する色種別に基づき、リフレッシュ画像データ及び前記リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定することは、
前記第1色グループに含まれる色種別及び前記第1色グループに含まれる色種別に対応する色領域を、第1リフレッシュ画像データ及び前記第1リフレッシュ画像データに対応してグローバルリフレッシュ命令である第1リフレッシュ命令として確定することと、
前記第2色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第2リフレッシュ画像データ及び前記第2リフレッシュ画像データに対応してローカルリフレッシュ命令である第2リフレッシュ命令として確定することと、を含み、
前記第1リフレッシュ命令は前記第2リフレッシュ命令よりも先に実行される、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記第1リフレッシュ命令は、前記第2リフレッシュ命令よりも先に実行され、前記コントローラが電荷均衡段階、活性化段階及び呈色段階を介して前記電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするために使用され、前記第2リフレッシュ命令は、前記コントローラが電荷均衡段階及び呈色段階を介して前記電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするために使用される、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1リフレッシュ色に対応する駆動電圧の極性は、前記第2リフレッシュ色に対応する駆動電圧の極性と逆であり、前記第1リフレッシュ色に対応する駆動電圧の絶対値は、前記第2リフレッシュ色に対応する駆動電圧の絶対値よりも小さい、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記した、前記色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域に基づき、リフレッシュ画像データ及び前記リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定することは、
前記色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、1つのリフレッシュ画像データ及び前記リフレッシュ画像データに対応してローカルリフレッシュ命令であるリフレッシュ命令として確定すること、
又は、複数の色グループのうち、最も多い数の色種別を含む色グループを第3色グループとして、残りの色グループを第4色グループとして確定し、
前記第3色グループに含まれる色領域以外の色領域の色種別を前記第3色グループに含まれる色種別に更新して前記第3色グループ内に追加し、
追加後の第3色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第3リフレッシュ画像データ及び前記第3リフレッシュ画像データに対応してグローバルリフレッシュ命令である第3リフレッシュ命令として確定し、
前記第4色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第4リフレッシュ画像データ及び前記第4リフレッシュ画像データに対応してローカルリフレッシュ命令である第4リフレッシュ命令として確定し、前記第3リフレッシュ命令が前記第4リフレッシュ命令よりも先に実行されること、を含む、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項7】
多色画像に含まれる色領域及び色領域に対応する色種別を取得するための色領域取得モジュールと、
各前記色領域の前記多色画像における位置及び色種別に基づき、前記多色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び各前記リフレッシュ画像データに対応して異なるものが非同期に実行されるリフレッシュ命令に変換するための画像変換モジュールと、
コントローラが各前記リフレッシュ命令及び対応するリフレッシュ画像データに基づいて電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするように、リフレッシュ命令及び各前記リフレッシュ画像データを前記電子ペーパー画面の前記コントローラに発信するための画像データ制御モジュールと、を備え、
前記画像変換モジュールは、
色種別の数を統計するための色統計ユニットと、
駆動集積回路のビット数に基づき、単一回のリフレッシュ数を計算するためのリフレッシュ数統計ユニットと、
色種別の数及び単一回のリフレッシュ数に基づき、リフレッシュ回数を検出するためのリフレッシュ回数検出ユニットと、
色種別の数、リフレッシュ回数、各色領域の位置及び色種別に基づき、複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定するためのリフレッシュ命令確定ユニットと、を備える、
ことを特徴とする表示内容更新装置。
【請求項8】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信接続されるメモリと、を備え、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能なコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1からのいずれか1項に記載の表示内容更新方法を実行可能であるように、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
ことを特徴とする表示内容更新機器。
【請求項9】
プロセッサによって実行されると、請求項1からのいずれか1項に記載の表示内容更新方法を実現するためのコンピュータ命令が記憶されている、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面表示の技術分野に関し、特に、表示内容更新方法、装置、機器及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
電子ペーパー画面は、電気泳動表示技術で作られたディスプレイであり、駆動集積回路(Integrated Circuit、IC)は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)基板における制御回路により各画素点に駆動電圧を印加することで、電子ペーパー用フィルムにおける色付き粒子の運動を駆動して画像の表示という効果を達成する。電子ペーパー画面は、反射型ディスプレイとして、画像を更新した後、持続的にリフレッシュする必要がなく、長時間保持することができ、従って、消費電力がとても低い。低い消費電力で、広い視野角で、高いコントラストであり、目に優しい等の多くの特徴を持っているため、電子ペーパー画面は、電子ペーパー画面、電子ブック及び看板等の多くの分野で応用されている。
【0003】
電子ペーパー画面については、1、表示効果の観点から見ると、電子ペーパー用フィルムが呈する色の数が多ければ多いほど良く、2、コストの観点から見ると、駆動ICがサポートするBit(バイト)数が少なければ少ないほど安い。現在、4色電子ペーパー用フィルムと2Bitの駆動ICとの組み合わせは、多くとも4種の色しか呈することができない。4種よりも多くて8種以下の色を呈するために、4色電子ペーパー用フィルムは3Bitの駆動ICと組み合わせられなければならず、3Bitの駆動ICのコストは2Bitの駆動ICよりも遥かに高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、表示内容更新の速度を上げ、多様性のある内容の表示コストを低減させるための表示内容更新方法、装置、機器及び媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1側面において、本発明の実施例は、
多色画像に含まれる色領域及び色領域に対応する色種別を取得することと、
各色領域の多色画像における位置及び色種別に基づき、多色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応して異なるものが非同期に実行されるリフレッシュ命令に変換することと、
コントローラが各リフレッシュ命令及び対応するリフレッシュ画像データに基づいて電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするように、リフレッシュ命令及び各リフレッシュ画像データを電子ペーパー画面のコントローラに発信することと、を含む、
表示内容更新方法を提供する。
【0006】
第2側面において、本発明の実施例は、
多色画像に含まれる色領域及び色領域に対応する色種別を取得するための色領域取得モジュールと、
各色領域の多色画像における位置及び色種別に基づき、多色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応して異なるものが非同期に実行されるリフレッシュ命令に変換するための画像変換モジュールと、
コントローラが各リフレッシュ命令及び対応するリフレッシュ画像データに基づいて前記電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするように、リフレッシュ命令及び各前記リフレッシュ画像データを電子ペーパー画面のコントローラに発信するための画像データ制御モジュールと、を備える、
表示内容更新装置を更に提供する。
【0007】
第3側面において、本発明の実施例は、
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプロセッサに通信接続されるメモリと、を備え、
メモリには、少なくとも1つのプロセッサにより実行可能なコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサが本発明のいずれかの実施例の表示内容更新方法を実行可能であるように、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
ことを特徴とする表示内容更新機器を更に提供する。
【0008】
本発明の別の側面によれば、
プロセッサによって実行されると、本発明のいずれかの実施例の表示内容更新方法を実現するためのコンピュータ命令が記憶されている、
コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施例の技術態様は、多色画像に含まれる色領域及び色領域に対応する色種別を取得することで、異なる色領域及び異なる色領域に対応する色種別に対して的を射た操作を行うことを容易にし、各色領域の多色画像における位置及び色種別に基づき、多色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応して異なるものが非同期に実行されるリフレッシュ命令に変換することで、異なるリフレッシュ画像データに対して対応するリフレッシュ命令を実行し、各リフレッシュ画像データに対する的を射た操作の正確性を向上させ、コントローラが各リフレッシュ命令及び対応するリフレッシュ画像データに基づいて電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするようにリフレッシュ命令及び各リフレッシュ画像データを電子ペーパー画面のコントローラに発信することで、コントローラが各リフレッシュ画像データに対して的を射たリフレッシュ命令を使用してリフレッシュ命令に基づいて電子ペーパー画面で対応する操作を実行することを実現し、画像データ処理の効率性及び正確性を向上させる。
【0010】
本部分で説明されている内容は、本発明の実施例の核心的又は重要な特徴を特定することを意図するものではなく、本発明の範囲を制限するためのものでもないことを理解すべきである。本発明の他の特徴は、以下の明細書によって理解しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明の実施例における技術態様をより明確に説明するために、以下、実施例の説明で使用する必要がある図面について簡単に紹介するが、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的労働を払わない前提で、これらの図面に応じて他の図面を更に得ることができることは明らかである。
【0012】
図1】本発明の実施例1に係る表示内容更新方法のフローチャートである。
図2】本発明の実施例1に係る4色画像の模式図である。
図3】本発明の実施例1に係る表示内容更新機器の模式図である。
図4】本発明の実施例2に係る表示内容更新方法のフローチャートである。
図5】本発明の実施例2に係る6色画像の模式図である。
図6a】本発明の実施例2に係る6色画像に対応する第1色グループの画像の模式図である。
図6b】本発明の実施例2に係る6色画像に対応する第2色グループの画像の模式図である。
図7】本発明の実施例2に係る6色画像の第1色グループに対応する第1駆動波形の模式図である。
図8】本発明の実施例2に係る6色画像の第2色グループに対応する第2駆動波形の模式図である。
図9】本発明の実施例2に係る7色画像の模式図である。
図10a】本発明の実施例2に係る7色画像に対応する第1色グループの画像の模式図である。
図10b】本発明の実施例2に係る7色画像に対応する第2色グループの画像の模式図である。
図11a】本発明の実施例2に係る7色画像の第1色グループに対応する第1駆動波形の模式図である。
図11b】本発明の実施例2に係る7色画像の第2色グループに対応する第2駆動波形の模式図である。
図12a】本発明の実施例3に係る表示内容更新方法のフローチャートである。
図12b】本発明の実施例3に係る表示内容更新方法のフローチャートである。
図13】本発明の実施例3に係る4色電子ペーパー画面のリフレッシュの駆動波形の模式図である。
図14a】本発明の実施例3に係る7色画像に対応する第1色グループの画像の模式図である。
図14b】本発明の実施例3に係る7色画像に対応する第2色グループの画像の模式図である。
図15a】本発明の実施例3に係る7色画像の第1リフレッシュ命令に対応する第1駆動波形の模式図である。
図15b】本発明の実施例3に係る7色画像の第2リフレッシュ命令に対応する第2駆動波形の模式図である。
図16】本発明の実施例4に係る表示内容更新装置の構造模式図である。
図17】本発明の実施例5に係る表示内容更新機器の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
当業者に本発明の態様をよりよく理解させるために、以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術態様を明確で完全に説明するが、説明される実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行わない前提で得られる全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属すべきである。
【0014】
なお、本発明の明細書、特許請求の範囲、及び上記図面における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は前後順序を説明するために使用される必要はなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用されるデータは、適切な場合に置換え可能であり、これにより、ここで説明される本発明の実施例は、ここで図示又は説明されるもの以外の順序で実施できることを理解すべきである。また、用語「含む」及び「有する」並びにこれらの如何なる変形も、排他的ではない包含をカバーすることを意図とし、例えば、一連のステップ又はユニットが含まれた過程、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明確に挙げられたそれらのステップ又はユニットに限定されず、明確に挙げられていない又はこれらの過程、方法、製品又は機器にとって固有である他のステップ又はユニットを含んでもよい。
【0015】
本発明の実施例の技術態様に係る多色画像等の取得、記憶及び応用等はいずれも、関連する法律及び法規の規定に合致し、且つ公序良俗に反しない。
【0016】
実施例1
図1は、本発明の実施例1に係る表示内容更新方法のフローチャートである。本発明の実施例は、電子ペーパー画面の表示内容を更新する場合に適用可能であり、該方法は、表示内容更新装置により実行可能であり、該表示内容更新装置は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの形式で実現可能であり、該表示内容更新装置は電子機器に配置可能であり、電子機器は、サーバ機器又はクライアント機器であってもよい。本発明の実施例は、これについて限定しない。
【0017】
図1に示す表示内容更新方法を参照し、該表示内容更新方法は以下を含む。
【0018】
S101において、多色画像に含まれる色領域及び色領域に対応する色種別を取得する。
【0019】
本実施例において、多色画像は複数の色からなる画像である。色領域とは、同一種別の色が塗りつぶされた領域であってもよく、色領域は、画像における同じ色を有する全ての画素点の位置の集合として理解できる。色種別は、異なる色を区別するために使用され、色種別は、橙色、黄色、緑色、青色、紫色、赤色、黒色及び白色等の少なくとも1項を含んでもよい。更に、各色種別は更に細分化し続けることができ、例えば、橙色は、淡橙色及び濃橙色に分けることができ、淡橙色及び濃橙色は異なる色種別である。隣り合う色領域の色種別は異なる。隣り合わない色領域の色種別は、同じでも異なってもよい。
【0020】
具体的には、多色画像に対して画像データ処理操作により、多色画像に含まれる色領域及び色領域の位置を識別し、各色領域の色種別を識別する。
【0021】
一例において、画像データ処理操作の方式は、直接の手入力、カメラによる撮影、画像のアップロード、画像の検出、ニューラルネットワーク又は従来方法等を含むが、これらに限定されず、本実施例は、これについて限定しない。
【0022】
S102において、各色領域の多色画像における位置及び色種別に基づき、多色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応して異なるものが非同期に実行されるリフレッシュ命令に変換する。
【0023】
本実施例において、リフレッシュ画像データとは、ある回のリフレッシュ時にリフレッシュする色領域及びリフレッシュする必要がある色種別であってもよい。具体的には、リフレッシュ画像データは、カラーコーディング規則に従って画像処理ツールを用いて多色画像をコーディング処理した後の画像データであってもよい。リフレッシュ命令は、必要に応じて多色画像の複数のリフレッシュ画像データに対して実行すべき操作であり、1つのリフレッシュ命令は1回のリフレッシュを表し、そのうち、リフレッシュ命令の数は少なくとも1つである。リフレッシュ命令はリフレッシュ画像データに対応し、リフレッシュ命令に対応するリフレッシュ画像データとは、リフレッシュ命令のリフレッシュラウンドでリフレッシュする必要がある色領域、及び該色領域がリフレッシュされる必要がある色種別であってもよい。なお、電子ペーパー画面のリフレッシュは、電子ペーパー画面の発色として理解できる。
【0024】
具体的には、多色画像の色領域及び色領域に対応する色種別の結果に応じ、多色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令に変換し、且つ、異なるリフレッシュ命令は非同期に実行され、非同期に実行されるとは、同時に実行されないことである。1つのリフレッシュ命令は1回のリフレッシュ過程に対応する。1つのリフレッシュ命令は、1つのリフレッシュ画像データに基づいて電子ペーパー画面の発色をリフレッシュするために使用される。複数のリフレッシュ命令は、複数回のリフレッシュ過程を表し、1回のリフレッシュ過程においては、1つのリフレッシュ画像データのみを採用してリフレッシュを行う。1回のリフレッシュ過程において、2つのリフレッシュ命令が同時に実行されることはない。多色画像にリフレッシュ命令を2回実行する必要があれば、第1リフレッシュ命令の実行時、同一の時間に第1リフレッシュ命令のみを実行し、他のリフレッシュ命令を実行せず、第2リフレッシュ命令の実行時、同一の時間に第2リフレッシュ命令のみを実行し、他のリフレッシュ命令を実行しない。
【0025】
一例において、図2に示すように、4色画像の模式図が示されており、異なる色は、異なる塗りつぶしパターンで区別され、この画像は4色電子ペーパー画面の更新して表示しようとする目標画像である。4色画像における各色は、それぞれ画像における1つの領域に対応し、この領域は即ち、画像における同じ色を有する全ての画素点の位置の集合である。説明の便宜上、模式図における4色に対応する4つの領域の形状は矩形であるが、実際の応用において、4つの領域の形状は、任意の形状であってもよく、例えば、円形、多角形又は不規則形状等であってもよく、ここで限定しない。図面から分かるように、画像には、色1、色2、色3及び色4という4種の色が含まれる。以上の4種の色は、電子ペーパー画面に使用される電子ペーパー用フィルムにおける粒子の色に対応する。電子ペーパー用フィルムは、電子ペーパー画面の表示ユニットとして、人の目が実際に見える画像を表示するために使用される。黒白黄赤の電子ペーパー画面を例にとると、色1は黒色で、色2は白色で、色3は黄色で、色4は赤色である。画像に4種の色が含まれれば、電子ペーパー画面は、4色電子ペーパー用フィルム及び2Bitの駆動集積回路を使用する。4色電子ペーパー用フィルムには4種の色付き粒子が含まれており、4種の色付き粒子の色は4色画像の4種の色に対応する。この場合、4種の色には、2Bitの駆動ICの4グループの数字コード00、01、10及び11に対応する4グループのコードが必要とされる。説明の便宜上、色1は領域1に対応し、コードが00であり、色2は領域2に対応し、コードが01であり、色3は領域3に対応し、コードが10であり、色4は領域4に対応し、コードが11であるように設定される。黒白黄赤の4色電子ペーパー画面を例にとると、色1は黒色で、領域1に対応し、コードが00であり、色2は白色で、領域2に対応し、コードが01であり、色3は黄色で、領域3に対応し、コードが10であり、色4は赤色で、領域4に対応し、コードが11である。以上のカラーコーディング規則によると、画像処理ツールは、表示する必要がある4色画像に対してデータ処理を行い、4色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び対応するリフレッシュ命令に処理することができ、例えば、1回目のリフレッシュのリフレッシュ命令に対応するリフレッシュ画像データは、領域1コード00、領域2コード01であり、2回目のリフレッシュのリフレッシュ命令に対応するリフレッシュ画像データは、領域3コード10、領域4コード11であり、且つ、1回目のリフレッシュと2回目のリフレッシュとは非同期に実行され、1回目のリフレッシュの実行時、1回目のリフレッシュのリフレッシュ命令のみを実行し、2回目のリフレッシュの実行時、2回目のリフレッシュのリフレッシュ命令のみを実行する。
【0026】
S103において、コントローラが各リフレッシュ命令及び対応するリフレッシュ画像データに基づいて電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするように、リフレッシュ命令及び各リフレッシュ画像データを電子ペーパー画面のコントローラに発信する。
【0027】
本実施例において、リフレッシュ命令は、リフレッシュする領域に従って分けることができ、これにより、グローバルリフレッシュのリフレッシュ命令又はローカルリフレッシュのリフレッシュ命令を含む。グローバルリフレッシュは、画面における全ての画素をリフレッシュし、リフレッシュ過程は、電荷均衡、活性化及び呈色という3つの段階を含む。ローカルリフレッシュは、画面における一部の画素のみをリフレッシュし、リフレッシュ過程は、電荷均衡、活性化及び呈色という3つの段階を含むか、又は電荷均衡及び呈色という2つの段階のみを含み、そのうち、電荷均衡及び呈色という2つの段階のみを含むローカルリフレッシュは、ローカル高速リフレッシュである。ローカル高速リフレッシュは、活性化段階を省略して電荷均衡及び呈色という2つの段階のみを含み、リフレッシュの時間効率を向上させる。ローカルリフレッシュは、矩形領域のローカルリフレッシュ及び任意の位置のローカルリフレッシュに分けられる。矩形領域のローカルリフレッシュは、画面における1つの特定の矩形領域内の画素のみをリフレッシュし、リフレッシュ過程は、電荷均衡、活性化及び呈色という3つの段階を含むか、又は電荷均衡及び呈色という2つの段階のみを含み、そのうち、電荷均衡及び呈色という2つの段階のみを含む矩形領域のローカルリフレッシュは矩形領域のローカル高速リフレッシュである。任意の位置のローカルリフレッシュは、画面における特定の色に更新される必要がある画素のみをリフレッシュし、リフレッシュ領域は、特定の色に更新される必要がある画素点の集合であり、リフレッシュ領域は、任意の形状であってもよく、リフレッシュ過程は、電荷均衡、活性化及び呈色という3つの段階を含むか、又は電荷均衡及び呈色という2つの段階のみを含み、そのうち、電荷均衡及び呈色という2つの段階のみを含む任意の位置のローカルリフレッシュは、任意の位置のローカル高速リフレッシュである。
【0028】
具体的には、電子ペーパー画面のコントローラは、リフレッシュ命令及び各リフレッシュ画像データを取得し、取得したリフレッシュ命令及び各リフレッシュ画像データに基づいて電子ペーパー画面をリフレッシュし、電子ペーパー画面の表示内容の表示を制御する。
【0029】
電子ペーパー画面のリフレッシュされる目標画像が4色画像であれば、リフレッシュ画像は目標画像に一致して4色画像であり、リフレッシュ回数は1回のリフレッシュであり、リフレッシュタイプはグローバルリフレッシュであり、1回のグローバルリフレッシュは、電荷均衡段階、活性化段階及び呈色段階という3つの段階を含み、電荷均衡段階に必要な時間長がT1で、活性化段階に必要な時間長がT2である場合、呈色段階に必要な時間長はT3であり、単一回のリフレッシュに必要な時間長はT1+T2+T3であり、総リフレッシュ時間はT1+T2+T3である。グローバルリフレッシュは即ち、画面における全ての画素のリフレッシュであり、1回のグローバルリフレッシュは、電荷均衡、活性化及び呈色という3つの段階を含む。電荷均衡段階では、リフレッシュ過程全体における正電荷の総量と負電荷の総量とが等しいように逆方向電圧を印加することで、電子ペーパー用フィルムに電荷の残留がないことを確保する。活性化段階では、周期的な+15V又は-15Vの高低電圧を印加することで、電子ペーパー用フィルムにおける各種の色付き粒子を均一に混合させる。呈色段階では、各色の特定の駆動電圧及び駆動波形を印加することで、電子ペーパー用フィルムにおける色付き粒子を必要な色を呈するように駆動する。
【0030】
一例において、図3に示すように、表示内容更新機器はサーバであってもよく、サーバは、基地局を介して電子値札のコントローラと通信することで、コントローラにリフレッシュ命令及びリフレッシュ画像データを送信し、コントローラは、各リフレッシュ命令及び対応するリフレッシュ画像データに基づいて電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュする。そのうち、基地局はルータであってもよく、コントローラは、基地局の無線通信範囲内に位置する。電子ペーパー画面は電子値札であってもよく、図に示すように、電子値札は、ミネラルウォーターのテキストが所在する領域、価格が所在する領域、及び物品の属性情報が所在する領域という3つの色領域を含む。
【0031】
本発明の実施例の技術態様は、多色画像に含まれる色領域及び色領域に対応する色種別を取得することで、異なる色領域及び異なる色領域に対応する色種別に対して的を射た操作を行うことを容易にし、各色領域の多色画像における位置及び色種別に基づき、多色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応して異なるものが非同期に実行されるリフレッシュ命令に変換することで、異なるリフレッシュ画像データに対して対応するリフレッシュ命令を実行し、各リフレッシュ画像データに対する的を射た操作の正確性を向上させ、コントローラが各リフレッシュ命令及び対応するリフレッシュ画像データに基づいて電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするようにリフレッシュ命令及び各リフレッシュ画像データを電子ペーパー画面のコントローラに発信することで、コントローラが各リフレッシュ画像データに対して的を射たリフレッシュ命令を使用してリフレッシュ命令に基づいて電子ペーパー画面で対応する操作を実行することを実現し、画像データ処理の効率性及び正確性を向上させる。
【0032】
好ましくは、各色領域の多色画像における位置及び色種別に基づき、多色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令に変換することは、色種別の数を統計することと、駆動集積回路のビット数に基づき、単一回のリフレッシュ数を計算することと、色種別の数及び単一回のリフレッシュ数に基づき、リフレッシュ回数を検出することと、色種別の数、リフレッシュ回数、各色領域の位置及び色種別に基づき、複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定することとを含む。
【0033】
本実施例において、色種別の数は、リフレッシュする回数を確定するために使用される。単一回のリフレッシュ数は、電子ペーパー画面の対応するビット(Bit)数の駆動ICが単一回でリフレッシュできる最大の色領域の数として理解できる。単一回のリフレッシュ数は、電子ペーパー画面の駆動集積回路のビット数によって確定される。色種別の数と単一回のリフレッシュ数との間の比に基づき、リフレッシュ回数を確定することができ、通常、発色速度を上げて発色のエネルギー消費を低減させるために、リフレッシュ回数を小さく設定したほうが良い。
【0034】
具体的には、色種別の数と単一回のリフレッシュ数との商及び余りを計算し、商及び余りに基づき、リフレッシュ回数を計算することができ、例示的には、余りが0である場合、リフレッシュ回数は商であり、余りが0でない場合、リフレッシュ回数は商+1である。
【0035】
リフレッシュ回数はリフレッシュ命令の数と同じであり、リフレッシュ回数に従い、色種別を分けてリフレッシュ命令に対応する少なくとも1つの色種別を得て、色種別に対応する色領域及び該色種別を、該リフレッシュ命令に対応するリフレッシュ画像データとして確定する。
【0036】
一例において、電子ペーパー画面のBit数により、駆動ICの色に対するコーディング能力が決定されており、2Bitの駆動ICは4種の色(2)をコーディングすることができ、3Bitの駆動ICは8種の色(2)をコーディングすることができ、nBitの駆動ICは2種の色をコーディングして得ることができ、これにより、nBitの電子ペーパー画面の駆動ICの単一回のリフレッシュ数は2である。電子ペーパー画面のBit数が2である場合、単一回のリフレッシュ数は4で、即ち2であり、色種別の数と単一回のリフレッシュ数との商及び余りを計算して得て、得られた余りが2で、商が1であり、そのうち、余りが0ではなく、リフレッシュ回数が1+1で、2になる。画像処理ツールにより、色種別の数、リフレッシュ回数、各色領域の位置及び色種別に基づき、複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定する。
【0037】
従来技術において、電子ペーパー画面のリフレッシュ可能な色の数は、駆動ICのBitというビット数により決定され、従来の電子ペーパー画面は、4種よりも大きくて8種よりも小さい色を呈するために、3Bitの駆動ICを選択使用しなければならない。2Bitの駆動ICより、3Bitの駆動ICのほうがサイズが大きく、コストが高い。
【0038】
本発明において、多色画像を色種別及びカラーコーディング規則に基づいてN枚の画像データに処理し、N枚の画像データに対してそれぞれの駆動波形と組み合わせてN回のリフレッシュを行い、リフレッシュ過程において画像のうちのリフレッシュする必要がない画素に対して単独のデータの保護のコーディングを行うことにより、電子ペーパー画面は、2Bitの駆動ICにより電子ペーパー用フィルムの多色(4色よりも多い)表示を実現することができる。従来の2Bitの駆動ICは、4色以下のリフレッシュ表示のみをサポートし、本発明の実施例に係る表示内容更新方法により、複数回のリフレッシュでより多くの色のリフレッシュ表示を実現し、本発明の実施例において、多色画像は特に、4色よりも多い画像を指すことができる。
【0039】
色種別の数を統計することで、異なる色種別の数の多色画像に対して的を射た画像処理操作を行うことを容易にし、駆動集積回路のビット数に基づき、単一回のリフレッシュ数を計算し、異なるビット数の集積回路に対して最も効果的なリフレッシュ方式を計算し、リフレッシュ効率を向上させ、色種別の数及び単一回のリフレッシュ数に基づき、リフレッシュ回数を検出し、色種別の数、リフレッシュ回数、各色領域の位置及び色種別に基づき、複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定し、画像の各色領域に対して的を射た画像処理を行い、画像のリフレッシュの正確性及び効率を向上させ、これにより、単一回のリフレッシュが駆動集積回路のリフレッシュ能力を満たすとともに、リフレッシュ回数を増加させることで、同一の電子ペーパー画面に表示される色の数を増加させ、発色の数を増加させ、発色の多様性の実現コストを低減させることができる。
【0040】
実施例2
図4は、本発明の実施例2に係る表示内容更新方法のフローチャートである。本発明の実施例は、上記実施例を踏まえて最適化及び改良を行い、各色領域の多色画像における位置及び色種別に基づき、多色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応して異なるものが非同期に実行されるリフレッシュ命令に変換することは、更に、色種別の数を統計し、駆動集積回路のビット数に基づき、単一回のリフレッシュ数を計算し、色種別の数及び単一回のリフレッシュ数に基づき、リフレッシュ回数を検出し、色種別の数、リフレッシュ回数、各色領域の位置及び色種別に基づき、複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定することに限定される。そのうち、色種別の数、リフレッシュ回数、各色領域の位置及び色種別に基づき、複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定することは、更に、各色領域の色種別に従って各色領域をグループ分けし、各々に含まれる色種別の数が単一回のリフレッシュ数以下であるリフレッシュ回数個の色グループを得て、色グループに含まれる色領域及び含まれる色領域に対応する色種別に基づき、リフレッシュ画像データ及びリフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定することに限定される。
【0041】
図4に示すように、本発明の実施例2に係る表示内容更新方法は、具体的に、以下のようなステップを含む。
【0042】
S401において、多色画像に含まれる色領域及び色領域に対応する色種別を取得する。
【0043】
S402において、色種別の数を統計する。
【0044】
S403において、駆動集積回路のビット数に基づき、単一回のリフレッシュ数を計算する。
【0045】
S404において、色種別の数及び単一回のリフレッシュ数に基づき、リフレッシュ回数を検出する。
【0046】
S405において、各色領域の色種別に従って各色領域をグループ分けし、各々に含まれる色種別の数が単一回のリフレッシュ数以下であるリフレッシュ回数個の色グループを得る。
【0047】
本実施例において、色グループは、少なくとも1つの色領域及び対応する色種別を含み、色グループの数はリフレッシュ回数と同じであり、実際に、色グループは、同一のラウンドでリフレッシュする色領域及び対応してリフレッシュする色種別を表す。リフレッシュ命令の数はリフレッシュ回数と同じであり、相応して、リフレッシュ命令は色グループと1対1で対応する。駆動集積回路のビット数の制限により、1回のリフレッシュの色種別の数は多くとも単一回のリフレッシュ数であり、これにより、色グループに含まれる色種別の数は単一回のリフレッシュ数よりも多くなってはいけない。
【0048】
具体的には、多色画像における各色領域の色種別に従って各色領域をグループ分けし、リフレッシュ回数個の色グループを得て、そのうち、駆動集積回路のビット数の制限により、各色グループに含まれる色種別の数は単一回のリフレッシュ数以下である。
【0049】
一例において、駆動集積回路のビット数が2Bitであれば、単一回のリフレッシュ数は4であり、画像処理操作が必要となる画像が6色画像であれば、リフレッシュ回数は2回であり、各色領域の色種別に従って各色領域をグループ分けし、2つの色グループを得て、各色グループに含まれる色種別の数は4種以下である。そのうち、グループ分け方式は、第1色グループに4つの色種別を含め、第2色グループに2つの色種別を含めることであってもよく、また、例えば第1色グループに2つの色種別を含め、第2色グループに4つの色種別を含めることであってもよく、また、例えば第1色グループに3つの色種別を含め、第2色グループに3つの色種別を含めることであってもよい。
【0050】
図5に示すように、6色画像の模式図が示されており、この画像は即ち、6色電子ペーパー画面の更新して表示しようとする目標画像である。6色画像における各色は、それぞれ画像における1つの領域に対応し、この領域は即ち、画像における同じ色を有する全ての画素点の位置の集合である。説明の便宜上、模式図における6種の色に対応する6つの領域の形状は矩形であるが、実際の応用において、6つの領域の形状は任意の形状であってもよく、ここで限定しない。図面から分かるように、画像には、色1、色2、色3、色4、色5及び色6という6種の色が含まれる。黒白黄赤の電子ペーパー画面を例にとると、6種の色であれば、色1が黒色で、色2が白色で、色3が黄色で、色4が赤色で、色5が灰色で、色6が橙色であってもよい。
【0051】
図6a及び図6bに示すように、6色画像に対応する第1色グループ及び第2色グループが示されており、図6aは第1色グループであり、第1色グループ内には、色11、色12、色13及び色14が含まれ、第1色グループ内の色11、色12及び色13に対応する領域11、領域12及び領域13における画素はリフレッシュする必要があるが、色14に対応する領域14における画素はリフレッシュする必要がない。このように、リフレッシュする必要がある画素に対して、コーディング規則に従って駆動波形を調整して対応する色リフレッシュを実現する。一方、リフレッシュする必要がない画素に対して、リフレッシュする必要がない画素に対応する領域のコードの駆動波形を、表示パネルの出力基準電圧(VCOM)に一致するように設定し、VCOMは予め設定された電圧閾値であり、VCOMは固定されていない電圧閾値であってもよい。リフレッシュする必要がない画素に対応する領域のコードを保護コードとし、画素における電子インクの運動を駆動するための駆動電圧を常にゼロにし、画素を電子ペーパー画面のリフレッシュ過程において動かずに静止したままであるようにすることで、画素をリフレッシュせずに保護するという目的を達成することができ、同時に、保護コードに対応する領域の色が無色又は空であり、該領域に対する色の保護を実現するように該領域に対してリアルな色リフレッシュを行わないことを表し、該領域を保護色に塗ると理解されてもよく、これにより、色14に対応する領域14は色が無色であり、図6bは第2色グループであり、第2色グループは、色21、色22、色23及び色24を含み、第2色グループ内の色21、色22及び色23に対応する領域21、領域22及び領域23における画素は、リフレッシュする必要があるが、色24に対応する領域24における画素は、リフレッシュする必要がない。このように、色21、色22及び色23に対応する領域21、領域22及び領域23における画素に対して、コーディング規則に従って駆動波形を調整して対応する色リフレッシュを実現する。一方、色24に対応する領域24における画素に対して、領域24のコードの駆動波形を、表示パネルの出力基準電圧(VCOM)に一致するように設定し、領域24のコードを保護コードとし、画素における電子インクの運動を駆動するための駆動電圧を常にゼロにし、画素を電子ペーパー画面のリフレッシュ過程において動かずに静止したままであるようにすることで、画素をリフレッシュせずに保護するという目的を達成することができ、保護コードに対応する領域の色が無色であることに相当し、これにより、リフレッシュ過程において、色24に対応する領域24は色が無色であり、即ち、該領域に対して色リフレッシュを行わない。
【0052】
図6aから分かるように、第1色グループと6色画像との間の対応関係については、色11は色1に対応し、色12は色2に対応し、色13は色3に対応し、色14は色4、色5及び色6に対応する。黒白黄赤の電子ペーパー画面を例にとると、6種の色であれば、色1が黒色で、色2が白色で、色3が黄色で、色4が赤色で、色5が灰色で、色6が橙色であってもよく、これにより、色11は色1と同様に黒色であり、色12は色2と同様に白色であり、色13は色3と同様に黄色であり、色14は無色である。これから分かるように、6色画像における赤色、灰色及び橙色という3種の色を無色に調整することにより、第1色グループを得る。
【0053】
図6bから分かるように、第2色グループと6色画像との間の対応関係については、色21は色4に対応し、色22は色5に対応し、色23は色6に対応し、色24は色1、色2及び色3に対応する。黒白黄赤の電子ペーパー画面を例にとると、6種の色であれば、色1が黒色で、色2が白色で、色3が黄色で、色4が赤色で、色5が灰色で、色6が橙色であってもよい。これにより、色21は色4と同様に赤色であり、色22は色5と同様に灰色であり、色23は色6と同様に橙色であり、色24は無色である。これから分かるように、6色画像における黒色、白色及び黄色という3種の色を無色に調整することにより、第2色グループを得る。同時に、コーディング規則によると、6色画像に対応する第1色グループデータ及び第2色グループデータが得られる。
【0054】
駆動集積回路のビット数が2Bitであるため、単一回のリフレッシュ数は4であり、各色グループに含まれる色種別の数はいずれも4以下である。
【0055】
S406において、色グループに含まれる色領域及び含まれる色領域に対応する色種別に基づき、リフレッシュ画像データ及びリフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定する。
【0056】
本実施例において、1つの色グループに含まれる色領域及び対応する色種別をリフレッシュ画像データとして確定し、1つのリフレッシュ命令に対応させる。
【0057】
具体的には、色グループに含まれる色領域及び含まれる色領域に対応する色種別に基づき、色グループに対して的を射た画像データ処理を行い、コーディング規則に従い、1つのリフレッシュ画像データ及び該リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定する。
【0058】
一例において、そのうち、図5の6色画像、図6aに表示された1つ目の色グループ及び図6bに表示された2つ目の色グループに対して、コーディング規則に従い、以下のような内容を確定する。第1色グループ内の色11は6色画像における色1に対応し、第1色グループ内の領域11は6色画像における領域1に対応し、コードが00であり、第1色グループ内の色12は6色画像における色2に対応し、第1色グループ内の領域12は6色画像における領域2に対応し、コードが01であり、第1色グループ内の色13は6色画像における色3に対応し、第1色グループ内の領域13は6色画像における領域3に対応し、コードが10であり、第1色グループ内の色14は6色画像における色4、色5及び色6に対応し、第1色グループ内の領域14は6色画像における領域4、領域5及び領域6に対応し、コードが11であり、第1色グループ内の色11、色12及び色13に対応する領域11、領域12及び領域13における画素はリフレッシュする必要があるが、色14に対応する領域14における画素はリフレッシュする必要がない。このように、リフレッシュする必要がある画素に対して、コーディング規則に従って駆動波形を調整して対応する色リフレッシュを実現する。一方、リフレッシュする必要がない画素に対して、領域14のコードの駆動波形を表示パネルの出力基準電圧(VCOM)に一致するように設定し、VCOMは予め設定された電圧閾値であり、VCOMは固定されていない電圧閾値であってもよい。領域14のコードを保護コードとし、画素における電子インクの運動を駆動するための駆動電圧を常にゼロにし、画素を電子ペーパー画面のリフレッシュ過程において動かずに静止したままであるようにすることで、画素をリフレッシュせずに保護するという目的を達成することができ、同時に、保護コードに対応する領域の色が無色である場合、色14に対応する領域14は色が無色である。黒白黄赤の電子ペーパー画面を例にとると、6種の色であれば、色1が黒色で、色2が白色で、色3が黄色で、色4が赤色で、色5が灰色で、色6が橙色であってもよく、これにより、色11は色1と同様に黒色であり、色12は色2と同様に白色であり、色13は色3と同様に黄色であり、色14は無色である。同様に、領域11と領域1とは同一の領域であり、領域12と領域2とは同一の領域であり、領域13と領域3とは同一の領域であり、領域14は領域4、領域5及び領域6という3つの領域の集合である。これから分かるように、6色画像における赤色、灰色及び橙色という3種の色を無色に調整することにより、第1色グループを得る。相応して、第1リフレッシュ命令に対応するリフレッシュ画像データは、領域1コード00で、領域2コード01で、領域3コード10で、領域4コード11で、領域5コード11で、領域6コード11である。
【0059】
第2色グループ内の色21は6色画像における色4に対応し、第2色グループ内の領域21は6色画像における領域4に対応し、コードが00であり、第2色グループ内の色22は6色画像における色5に対応し、第2色グループ内の領域22は6色画像における領域5に対応し、コードが01であり、第2色グループ内の色23は6色画像における色6に対応し、第2色グループ内の領域23は6色画像における領域6に対応し、コードが10であり、第2色グループ内の色24は6色画像における色1、色2及び色3に対応し、第2色グループ内の領域24は6色画像における領域1、領域2及び領域3に対応し、コードが11であり、第2色グループ内の色21、色22及び色23に対応する領域21、領域22及び領域23における画素はリフレッシュする必要があるが、色24に対応する領域24における画素はリフレッシュする必要がない。このように、リフレッシュする必要がある画素に対して、コーディング規則に従って駆動波形を調整して対応する色リフレッシュを実現する。一方、リフレッシュする必要がない画素に対して、領域24のコードの駆動波形を表示パネルの出力基準電圧(VCOM)に一致するように設定し、VCOMは予め設定された電圧閾値であり、VCOMは固定されていない電圧閾値であってもよい。領域24のコードを保護コードとし、画素における電子インクの運動を駆動するための駆動電圧を常にゼロにし、画素を電子ペーパー画面のリフレッシュ過程において動かずに静止したままであるようにすることで、画素をリフレッシュせずに保護するという目的を達成することができ、同時に、保護コードに対応する領域の色が無色である場合、色24に対応する領域24は色が無色である。黒白黄赤の電子ペーパー画面を例にとると、6種の色であれば、色1が黒色で、色2が白色で、色3が黄色で、色4が赤色で、色5が灰色で、色6が橙色であってもよい。これにより、色21は色4と同様に赤色であり、色22は色5と同様に灰色であり、色23は色6と同様に橙色であり、色24は無色である。同様に、領域21と領域4とは同一の領域であり、領域22と領域5とは同一の領域であり、領域23と領域6とは同一の領域であり、領域24は領域1、領域2及び領域3という3つの領域の集合である。これから分かるように、6色画像における黒色、白色及び黄色という3種の色を無色に調整することにより、第2色グループを得る。相応して、第2リフレッシュ命令に対応するリフレッシュ画像データは、領域21コード00で、領域22コード01で、領域23コード10で、領域24コード11である。
【0060】
S407において、コントローラが各リフレッシュ命令及び対応するリフレッシュ画像データに基づいて電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするように、リフレッシュ命令及び各リフレッシュ画像データを電子ペーパー画面のコントローラに発信する。
【0061】
本発明の実施例の技術態様は、必要なリフレッシュ回数を計算し、各色領域の色種別に従って各色領域をグループ分けし、各々に含まれる色種別の数が単一回のリフレッシュ数以下であるリフレッシュ回数個の色グループを得て、色グループに含まれる色領域及び含まれる色領域に対応する色種別に基づき、リフレッシュ画像データ及びリフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定することで、色グループによって単一回のリフレッシュを精確に制御して駆動集積回路のリフレッシュ能力を満たすことができるとともに、色領域と色種別とを柔軟に組み合わせてリフレッシュの発色の柔軟性を向上させることができる。
【0062】
好ましくは、色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域に基づき、リフレッシュ画像データ及びリフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定することは、色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、1つのリフレッシュ画像データ及びリフレッシュ画像データに対応してローカルリフレッシュ命令であるリフレッシュ命令として確定すること、又は、複数の色グループのうち、最も多い数の色種別を含む色グループを第3色グループとして、残りの色グループを第4色グループとして確定し、第3色グループに含まれる色領域以外の色領域の色種別を第3色グループに含まれる色種別に更新して第3色グループ内に追加し、追加後の第3色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第3リフレッシュ画像データ及び第3リフレッシュ画像データに対応してグローバルリフレッシュ命令である第3リフレッシュ命令として確定し、第4色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第4リフレッシュ画像データ及び第4リフレッシュ画像データに対応してローカルリフレッシュ命令である第4リフレッシュ命令として確定すること、を含み、第3リフレッシュ命令は第4リフレッシュ命令よりも先に実行される。
【0063】
具体的には、色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、1つのリフレッシュ画像データ及びリフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令として確定し、リフレッシュ命令はローカルリフレッシュ命令である。実際的に、複数回のローカルリフレッシュにより、毎回リフレッシュする色の数は単一回のリフレッシュ数以下であり、同一の電子ペーパー画面で駆動集積回路の色表示の最大数を突破することを実現し、より多くの色の表示を実現する。
【0064】
複数の色グループのうち、最も多い数の色種別を含む色グループを第3色グループとして、残りの色グループを第4色グループとして確定し、また、いずれかの色グループを選択して第3色グループとして確定し、第3色グループ以外の残りの色グループを第4色グループとして確定してもよい。第3色グループ及び第4色グループを確定する他の場合もあり、具体的に限定しない。第3色グループに含まれる色領域以外の色領域の色種別を第3色グループに含まれる色種別に更新して第3色グループ内に追加し、追加後の第3色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第3リフレッシュ画像データ及び第3リフレッシュ画像データに対応してグローバルリフレッシュ命令である第3リフレッシュ命令として確定し、第4色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第4リフレッシュ画像データ及び第4リフレッシュ画像データに対応してローカルリフレッシュ命令である第4リフレッシュ命令として確定し、第3リフレッシュ命令は第4リフレッシュ命令よりも先に実行される。そのうち、第3色グループはグローバルリフレッシュのための色グループであり、第4色グループはローカルリフレッシュに使用される。第3色グループに含まれる色領域は全ての色領域である。第4色グループに含まれる色種別の数は単一回のリフレッシュ数以下である。第4色グループの数は少なくとも1つであってもよい。第3色グループで表されるリフレッシュ過程は、単一回のリフレッシュ数個の色種別の色領域を選択してリフレッシュし、残りの色領域の色種別が前述した単一回のリフレッシュ数個の色種別と異なり、残りの色領域の元のリフレッシュの色種別を考慮せず、前述した単一回のリフレッシュ数個の色種別のうちのある1つ又はいくつかを任意に選択してリフレッシュし、後続のローカルリフレッシュ過程において、正確な色種別を選択してこれらの残りの色領域に対して上書きリフレッシュとも呼ばれる再リフレッシュを行い、即ち、グローバルリフレッシュの色を廃棄すると理解できる。
【0065】
一例において、複数回のローカルリフレッシュの過程は、以下のとおりであってもよい。2Bitの駆動ICを使用する電子ペーパー画面が1回のリフレッシュで多くとも4種の色しか更新できないため、6色画像が目標画像とされる場合、電子ペーパー画面は、2回のリフレッシュにより完成させる必要がある。そのうち、1回目のリフレッシュにおいて、リフレッシュ画像は第1色グループであり、リフレッシュ回数は1回目のリフレッシュであり、リフレッシュタイプは任意の位置のローカルリフレッシュであり、2回目のリフレッシュにおいて、リフレッシュ画像は第2色グループであり、リフレッシュ回数は2回目のリフレッシュであり、リフレッシュタイプは任意の位置のローカルリフレッシュである。6色画像は、2回の任意の位置のローカルリフレッシュで多色画像の更新を実現する方式を採用する。任意の位置のローカルリフレッシュは即ち、目標画像における特定の色に対応する画面における画素のみのリフレッシュであり、1回の任意の位置のローカルリフレッシュは、電荷均衡、活性化及び呈色という3つの段階を含む。電荷均衡段階では、リフレッシュ過程全体における正電荷の総量と負電荷の総量とが等しいように逆方向電圧を印加することで、電子ペーパー用フィルムに電荷の残留がないことを確保する。活性化段階では、周期的な+15V又は-15Vの高低電圧を印加することで、電子ペーパー用フィルムにおける各種の色付き粒子を均一に混合させる。呈色段階では、各色の特定の駆動電圧及び駆動波形を印加することで、電子ペーパー用フィルムにおける色付き粒子を必要な色を呈するように駆動する。
【0066】
また、電子ペーパー画面のリフレッシュ過程は、駆動波形と組み合わせることにより完成させる必要がある。図7に示すように、第1色グループに対応する第1駆動波形が示されている。1回目のリフレッシュが任意の位置のローカルリフレッシュであるため、色11、色12及び色13に対応する領域11、領域12及び領域13における画素はリフレッシュする必要があるが、色14に対応する領域14における画素はリフレッシュする必要がない。このように、リフレッシュする必要がある画素に対して、コード00、01及び10の駆動波形を調整することにより対応する色リフレッシュを実現する。一方、リフレッシュする必要がない画素に対して、コード11の駆動波形を表示パネルの出力基準電圧(VCOM)に一致するように設定し、VCOMは予め設定された電圧閾値であり、VCOMは固定されていない電圧閾値であってもよい。コード11を保護コードとし、画素における電子インクの運動を駆動するための駆動電圧を常にゼロにし、画素を電子ペーパー画面のリフレッシュ過程において動かずに静止したままであるようにすることで、画素をリフレッシュせずに保護するという目的を達成することができる。
【0067】
図8に示すように、第2色グループに対応する第2駆動波形が示されている。2回目のリフレッシュが任意の位置のローカルリフレッシュであるため、色21、色22及び色23に対応する領域21、領域22及び領域23における画素はリフレッシュする必要があるが、色24に対応する領域24における画素はリフレッシュする必要がない。このように、リフレッシュする必要がある画素に対して、コード00、01及び10の駆動波形を調整することにより対応する色リフレッシュを実現する。一方、リフレッシュする必要がない画素に対して、コード11の駆動波形をVCOMに一致するように設定し、コード11を保護コードとし、画素における電子インクの運動を駆動するための駆動電圧を常にゼロにし、画素を電子ペーパー画面のリフレッシュ過程において動かずに静止したままであるようにすることで、画素をリフレッシュせずに保護するという目的を達成することができる。
【0068】
本実施例において、2回のローカルリフレッシュの方法により、6色画像のリフレッシュを実現することができる。これに基づいて類推すると、N回のリフレッシュにより、3*N種の色の画像のリフレッシュを実現することができる。
【0069】
本実施例において、2回のリフレッシュの方式により、1回目のリフレッシュにおいて、6色画像における色1、色2及び色3に対応する領域のリフレッシュを完成させるとともに、色4、色5及び色6に対応する領域に対してリフレッシュ動作を行わず、2回目のリフレッシュにおいて、6色画像における色4、色5及び色6に対応する領域のリフレッシュを完成させるとともに、リフレッシュが既に済んだ色1、色2及び色3に対応する領域をリフレッシュせずに保護し、これにより、電子ペーパー画面の多色表示を実現する。
【0070】
本実施例において、黒白黄赤の4色電子ペーパー画面を例にとると、複数回のリフレッシュと保護コードとの組み合わせで多色表示を実現する方法について説明し、以上の方法は、黒白赤黄の4色電子ペーパー画面に適用され、白赤黄青又は他のタイプの4色電子ペーパー画面にも適用され、同様に黒白赤、黒白黄又は他のタイプの3色電子ペーパー画面に適用され、更に、黒白又は他のタイプの2色電子ペーパー画面に適用される。本実施例において、6色画像のリフレッシュ方式について説明する。以上のリフレッシュ方式は、6色画像に適用されるだけでなく、6種の色のうちの一部の色だけを含む画像にも適用され、ここで限定しない。
【0071】
1つの具体的な例において、初回のグローバルリフレッシュ及び複数回のローカルリフレッシュによる過程は、以下のとおりであってもよい。複数の色グループのうち、図9に示すように、7色画像の模式図が示されており、この画像は即ち、7色電子ペーパー画面の更新して表示しようとする目標画像である。7色画像における各色は、それぞれ画像における1つの領域に対応し、この領域は即ち、画像における同じ色を有する全ての画素点の位置の集合である。説明の便宜上、模式図における7種の色に対応する7つの領域の形状は矩形であるが、実際の応用において、7つの領域の形状は任意の形状であってもよく、ここで限定しない。図面から分かるように、画像には、色1、色2、色3、色4、色5、色6及び色7という7種の色が含まれる。黒白黄赤の電子値札を例にとると、7種の色であれば、色1が黒色で、色2が白色で、色3が黄色で、色4が赤色で、色5が灰色1で、色6が灰色2で、色7が橙色であってもよい。図10a及び図10bに示すように、7色画像に対応する第1色グループ及び第2色グループが示されており、図10aは第1色グループであり、第1色グループには、色11、色12、色13及び色14が含まれ、図10bは第2色グループであり、第2色グループには、色21、色22、色23及び色24が含まれ、そのうち、色24は無色である。
【0072】
図10aから分かるように、7色画像と1つ目の色グループとの間の対応関係については、色11は色1に対応し、領域11は領域1に対応し、コードが00であり、色12は色2、色5、色6及び色7に対応し、領域12は領域2、領域5、領域6及び領域7に対応し、コードが01であり、色13は色3に対応し、領域13は領域3に対応し、コードが10であり、色14は色4に対応し、領域14は領域4に対応し、コードが11である。黒白黄赤の電子ペーパー画面を例にとると、7種の色であれば、色1が黒色で、色2が白色で、色3が黄色で、色4が赤色で、色5が灰色1で、色6が灰色2で、色7が橙色であってもよく、これにより、色11は色1と同様に黒色であり、色12は色2と同様に白色であり、色13は色3と同様に黄色であり、色14は色4と同様に赤色である。同様に、領域11と領域1とは同一の領域であり、領域12は、領域2、領域5、領域6及び領域7という4つの領域の集合であり、領域13と領域3とは同一の領域であり、領域14と領域4とは同一の領域である。これから分かるように、7色画像における灰色1、灰色2及び橙色という3種の色を白色に調整した場合、灰色1、灰色2及び橙色が所在する領域5、領域6及び領域7の色は代替色であり、第1リフレッシュ画像が得られる。そのうち、本実施例において、代替色は白色であり、即ち、色2及び色12であり、また、代替色は他の色を選択してもよく、例えば、色3及び色13を選択すれば、領域5、領域6及び領域7の色は色13であり、また、例えば色4及び色14を選択すれば、領域5、領域6及び領域7の色は色14であり、これについて具体的に限定しない。
【0073】
図10bから分かるように、7色画像と2つ目の色グループとの間の対応関係については、色21は色5に対応し、領域21は領域5に対応し、コードが00であり、色22は色6に対応し、領域22は領域6に対応し、コードが01であり、色23は色7に対応し、領域23は領域7に対応し、コードが10であり、色24は色1、色2、色3及び色4に対応し、領域24は領域1、領域2、領域3及び領域4に対応し、コードが11であり、第2色グループ内の色21、色22及び色23に対応する領域21、領域22及び領域23における画素はリフレッシュする必要があるが、色24に対応する領域24における画素はリフレッシュする必要がない。このように、リフレッシュする必要がある画素に対して、コーディング規則に従って駆動波形を調整して対応する色リフレッシュを実現する。一方、リフレッシュする必要がない画素に対して、領域24のコードの駆動波形を表示パネルの出力基準電圧(VCOM)に一致するように設定し、VCOMは予め設定された電圧閾値であり、VCOMは固定されていない電圧閾値であってもよい。領域24のコードを保護コードとし、画素における電子インクの運動を駆動するための駆動電圧を常にゼロにし、画素を電子ペーパー画面のリフレッシュ過程において動かずに静止したままであるようにすることで、画素をリフレッシュせずに保護するという目的を達成することができ、同時に、保護コードに対応する領域の色が無色である場合、色24に対応する領域24は色が無色である。黒白黄赤の電子ペーパー画面を例にとると、7種の色であれば、色1が黒色で、色2が白色で、色3が黄色で、色4が赤色で、色5が灰色1で、色6が灰色2で、色7が橙色であってもよい。これにより、色21は色5と同様に灰色1であり、色22は色6と同様に灰色2であり、色23は色7と同様に橙色であり、色24は無色である。同様に、領域21と領域5とは同一の領域であり、領域22と領域6とは同一の領域であり、領域23と領域7とは同一の領域であり、領域24は、領域1、領域2、領域3及び領域4という4つの領域の集合である。これから分かるように、7色画像における黒色、白色、黄色及び赤色という4種の色を無色に調整することにより、第2リフレッシュ画像を得る。
【0074】
同時に、コーディング規則によると、7色画像に対応する第1リフレッシュ画像データ及び第2リフレッシュ画像データが得られる。
【0075】
2Bitの駆動ICを使用する電子ペーパー画面が1回のリフレッシュで多くとも4種の色しか更新できないため、7色画像が目標画像とされる場合、電子ペーパー画面は2回のリフレッシュにより完成させる必要がある。そのうち、1回目のリフレッシュにおいて、リフレッシュ画像は第1色グループであり、リフレッシュ回数は1回目のリフレッシュであり、リフレッシュタイプはグローバルリフレッシュであり、グローバルリフレッシュは、電荷均衡段階、活性化段階及び呈色段階という3つの段階を含み、電荷均衡段階に必要な時間長はT11であり、活性化段階に必要な時間長はT12であり、呈色段階に必要な時間長はT13であり、単一回のリフレッシュに必要な時間長はT11+T12+T13である。2回目のリフレッシュにおいて、リフレッシュ画像は第2色グループであり、リフレッシュ回数は2回目のリフレッシュであり、リフレッシュタイプは任意の位置のローカルリフレッシュである。1回の任意の位置のローカルリフレッシュは、電荷均衡段階、活性化段階及び呈色段階という3つの段階を含み、電荷均衡段階に必要な時間長はT21であり、活性化段階に必要な時間長はT22であり、呈色段階に必要な時間長はT23であり、単一回のリフレッシュに必要な時間長はT21+T22+T23である。
【0076】
また、電子ペーパー画面のリフレッシュ過程は、駆動波形と組み合わせることにより完成させる必要がある。図11aに示すように、第1リフレッシュ画像データに対応する第1駆動波形が示されている。1回目のリフレッシュがグローバルリフレッシュであるため、画面における全ての画素はリフレッシュする必要がある。コード00、01、10及び11の駆動波形を調整することにより、対応する色リフレッシュを実現する。図11bに示すように、第2リフレッシュ画像データに対応する第2駆動波形が示されている。2回目のリフレッシュが任意の位置のローカルリフレッシュであるため、色21、色22及び色23に対応する領域21、領域22及び領域23における画素はリフレッシュする必要があるが、色24に対応する領域24における画素はリフレッシュする必要がない。このように、リフレッシュする必要がある画素に対して、コード00、01及び10の駆動波形を調整することにより、対応する色リフレッシュを実現する。一方、リフレッシュする必要がない画素に対して、コード11の駆動波形をVCOMに一致するように設定し、コード11を保護コードとし、画素における電子インクの運動を駆動するための駆動電圧を常にゼロにし、画素を電子ペーパー画面のリフレッシュ過程において動かずに静止したままであるようにすることで、画素をリフレッシュせずに保護するという目的を達成することができる。
【0077】
2回のリフレッシュの方式により、1回目のリフレッシュにおいて、7色画像における色1、色2、色3及び色4に対応する領域のリフレッシュを完成させるとともに、色5、色6及び色7に対応する領域を色2にリフレッシュし、2回目のリフレッシュにおいて、7色画像における色5、色6及び色7に対応する領域のリフレッシュを完成させるとともに、リフレッシュが既に済んだ色1、色2、色3及び色4に対応する領域をリフレッシュせずに保護し、これにより、電子ペーパー画面の多色表示を実現する。
【0078】
本実施例において、2回のリフレッシュの方法により、7色画像のリフレッシュを実現することができる。これに基づいて類推すると、N回のリフレッシュにより、3*N+1種の色の画像のリフレッシュを実現することができる。本実施例において、説明の便宜上、2回目のリフレッシュの3種の色をいずれも第1色グループ内の同じ色に設定する。同様に、2回目のリフレッシュの3種の色を第1色グループの4種の色のうちの任意の1種又は複数種の色に設定してもよい。本実施例において、1回目に4種の色をリフレッシュし、2回目に他の3種の色をリフレッシュする。1回目にリフレッシュする4種の色は7種の色のうちの任意の4種の色であり、7種の色のうちの具体的などの4種の色かは限定されず、2回目にリフレッシュする3種の色は、1回目にリフレッシュした4種の色以外の他の3種の色である。
【0079】
本実施例において、黒白黄赤の4色電子ペーパー画面を例にとると、複数回のリフレッシュと保護コードとの組み合わせで多色表示を実現する方法について説明し、以上の方法は、黒白赤黄の4色電子ペーパー画面に適用され、白赤黄青又は他のタイプの4色電子ペーパー画面にも適用され、同様に、黒白赤、黒白黄又は他のタイプの3色電子ペーパー画面に適用され、更に、黒白又は他のタイプの2色電子ペーパー画面に適用される。本実施例において、7色画像のリフレッシュ方式について説明する。以上のリフレッシュ方式は、7色画像に適用されるだけでなく、同様に7種の色のうちの一部の色のみを含む画像にも適用され、ここで限定しない。
【0080】
色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、1つのリフレッシュ画像データ及びリフレッシュ画像データに対応してローカルリフレッシュ命令であるリフレッシュ命令として確定し、複数回のローカルリフレッシュに基づき、同一の電子ペーパー画面で駆動集積回路の単一回の表示の最大数を超える色を表示する限制を実現し、リフレッシュの色領域及び色種別を柔軟に設定し、複数の色グループのうち、最も多い数の色種別を含む色グループを第3色グループとして、残りの色グループを第4色グループとして確定し、第3色グループに含まれる色領域以外の色領域の色種別を第3色グループに含まれる色種別に更新して第3色グループ内に追加し、追加後の第3色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第3リフレッシュ画像データ及び第3リフレッシュ画像データに対応してグローバルリフレッシュ命令である第3リフレッシュ命令として確定し、第4色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第4リフレッシュ画像データ及び第4リフレッシュ画像データに対応してローカルリフレッシュ命令である第4リフレッシュ命令として確定し、第3リフレッシュ命令は第4リフレッシュ命令よりも先に実行され、初回のグローバルリフレッシュ、後続の複数回のローカルリフレッシュにより、同一の電子ペーパー画面で駆動集積回路の単一回の表示の最大数を超える色を表示する限制を実現し、リフレッシュの色領域及び色種別を柔軟に設定し、異なる多色画像のリフレッシュデータに基づき、焦点を定めてリフレッシュ方式を設計し、リフレッシュの正確性を向上させ、電子ペーパー画面の多色表示の効果を実現することができる。
【0081】
実施例3
図12a及び図12bは、本発明の実施例3に係る表示内容更新方法のフローチャートである。本発明の実施例は、上記実施例を踏まえて最適化及び改良を行い、多色画像における各色領域の色種別に従って多色画像における各色領域をグループ分けし、リフレッシュ回数個の色グループを得ることは、色種別が多色重複リフレッシュに属する第1色領域を取得し、残りの色領域を第2色領域として確定することと、駆動集積回路によって駆動される色付き粒子の色種別及び色付き粒子に対応する駆動電圧を取得し、多色画像における各色領域での各色種別に対応する駆動電圧を確定することと、第1色領域の第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色を取得し、そのうち、第1リフレッシュ色が第2リフレッシュ色よりも先にリフレッシュされ、第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色が、同一の色領域の色がリフレッシュされて目標色が得られるように、同一の色領域を重複してリフレッシュするために使用されることと、各色領域の色種別の駆動電圧、第1色領域の第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色、第2色領域の色種別に基づき、第1色領域で第3色領域を選別し、残りの第1色領域を第2色領域として確定することと、第3色領域及び第2色領域を第1色グループとして確定し、第1色グループ内の第3色領域の色種別を第1リフレッシュ色に更新することと、第3色領域を区画し、少なくとも1つの第2色グループを得て、第2色グループ内の第3色領域の色種別を第2リフレッシュ色に更新することとを含み、色グループに含まれる色領域及び含まれる色領域に対応する色種別に基づき、リフレッシュ画像データ及びリフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定することは、第1色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第1リフレッシュ画像データ及び第1リフレッシュ画像データに対応してグローバルリフレッシュ命令である第1リフレッシュ命令として確定することと、第2色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第2リフレッシュ画像データ及び第2リフレッシュ画像データに対応してローカルリフレッシュ命令である第2リフレッシュ命令として確定することとを含み、第1リフレッシュ命令は第2リフレッシュ命令よりも先に実行される。
【0082】
図12a及び図12bに示すように、本発明の実施例3に係る表示内容更新方法は、具体的に、以下のようなステップを含む。
【0083】
S1201において、多色画像に含まれる色領域及び色領域に対応する色種別を取得する。
【0084】
S1202において、色種別の数を統計する。
【0085】
S1203において、駆動集積回路のビット数に基づき、単一回のリフレッシュ数を計算する。
【0086】
S1204において、色種別の数及び単一回のリフレッシュ数に基づき、リフレッシュ回数を検出する。
【0087】
S1205において、色種別が多色重複リフレッシュに属する第1色領域を取得し、残りの色領域を第2色領域として確定する。
【0088】
本実施例において、多色重複リフレッシュは、同一の目標色領域に対して複数回のリフレッシュを行うものとして理解できる。目標色は、多色画像が該色領域で最終的に表示すべき色である。目標色は、多色重複リフレッシュ時の最終回のリフレッシュ色と同じでも、多色重複リフレッシュ時の最終回のリフレッシュ色と異なってもよい。
【0089】
具体的には、多色画像の各色領域における色種別を区別し、多色重複リフレッシュに属する色領域を第1色領域に区画し、残りの色領域、即ち、多色重複リフレッシュに属しない色領域を第2色領域として確定する。
【0090】
一例において、図9に示すように、7色画像の模式図が示されており、この画像は即ち、7色電子ペーパー画面の更新して表示しようとする目標画像である。7色画像における各色は、それぞれ画像における1つの領域に対応し、この領域は即ち、画像における同じ色を有する全ての画素点の位置の集合である。説明の便宜上、模式図における7種の色に対応する7つの領域の形状は矩形であるが、実際の応用において、7つの領域の形状は任意の形状であってもよく、ここで限定しない。図面から分かるように、画像には、色1、色2、色3、色4、色5、色6及び色7という7種の色が含まれる。以上の7種の色は、電子ペーパー画面に使用される電子ペーパー用フィルムにおける粒子の色及び粒子同士の混色に対応する。黒白黄赤の電子ペーパー画面を例にとると、7種の色であれば、色1が黒色で、色2が白色で、色3が黄色で、色4が赤色で、色5が灰色1で、色6が灰色2で、色7が橙色であってもよい。そのうち、灰色1及び灰色2は、黒色粒子と白色粒子との混色であり、橙色は、黄色粒子と赤色粒子との混色である。同様に、以上の7種の色は、電子ペーパー用フィルムにおける粒子の色及び粒子同士の混色からなる色集合のうちの任意の7種の色であってもよい。
【0091】
また、黒色が所在する色領域は、先に白色をリフレッシュしてから黒色をリフレッシュする必要があり、黄色が所在する色領域は、先に赤色をリフレッシュしてから黄色をリフレッシュする必要があり、この場合、第1色領域は、色1、色3、色5、色6及び色7が所在する領域であり、第2色領域は、色2及び色4が所在する領域である。
【0092】
S1206において、駆動集積回路によって駆動される色付き粒子の色種別及び色付き粒子に対応する駆動電圧を取得し、多色画像における各色領域での色種別に対応する駆動電圧を確定する。
【0093】
本実施例において、駆動電圧は、色付き粒子の発色を駆動する電圧である。駆動電圧は、色付き粒子の発色を駆動するために使用される。駆動電圧は、大きさによって駆動速度及びかかる時間が異なる。通常、大きな駆動電圧は駆動速度が速く、かかる時間が短く、小さな駆動電圧は駆動速度が遅く、かかる時間が長い。
【0094】
具体的には、多色画像の各色領域における色種別を分析し、駆動集積回路によって駆動される色付き粒子の色種別及び色付き粒子に対応する駆動電圧を取得し、多色画像における各色領域での色種別に対応する駆動電圧を確定する。
【0095】
一例において、図13に示すように、従来の4色電子ペーパー画面のリフレッシュの駆動波形が示されている。例において、黒白黄赤の4色電子ペーパー画面の駆動波形について説明し、駆動波形は、8つのGroupを含み、Group1は電荷均衡段階に対応し、Group2~5は活性化段階に対応し、Group6~8は呈色段階に対応する。駆動波形はVCOM、黒色(コード00に対応する)、白色(コード01に対応する)、黄色(コード10に対応する)及び赤色(コード11に対応する)の5つの信号の調整試験をサポートする。図面における水平軸は時間であり、各時間単位は1フレームに対応する。図面における鉛直軸は電圧に対応し、電圧は、低い順にそれぞれVSNH、VSNL、GND、VSPL及びVSPHの5種の電圧に対応する。そのうち、VSNHは負の大電圧であり(通常、-15Vであり)、VSNLは負の小電圧であり(通常、-5Vであり)、GNDは接地電圧であり(通常、0Vであり)、VSPLは正の小電圧であり(通常、+5Vであり)、VSPHは正の大電圧である(通常、+15Vである)。電子ペーパー用フィルムにおける異なる色付き粒子は、異なる駆動電圧で効果的に駆動するように、異なる電荷質量比を有するように設計される。黒白黄赤の4色電子ペーパー用フィルムを例にとると、黒色粒子は正に帯電し、且つ電荷質量比が大きく、正の大きな駆動電圧VSPHに対応し、白色粒子は負に帯電し、且つ電荷質量比が小さく、負の小さな駆動電圧VSNLに対応し、黄色粒子は負に帯電し、且つ電荷質量比が大きく、負の大きな駆動電圧VSNHに対応し、赤色粒子は正に帯電し、且つ電荷質量比が小さく、正の小さな駆動電圧VSPLに対応する。従って、VSNHは黄色粒子の駆動電圧に対応し、VSNLは白色粒子の駆動電圧に対応し、VSPLは赤色粒子の駆動電圧に対応し、VSPHは黒色粒子の駆動電圧に対応する。図面における数字は、電圧が維持されるフレーム数を表し、x+数字は、このGroup内で波形が繰り返される回数を表す。黒色、白色、黄色及び赤色という4種の色に対応する駆動波形に対して調整試験を行うことにより、電子ペーパー画面が各画素で対応する画像の色情報を表示することを実現することができる。
【0096】
S1207において、第1色領域の第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色を取得し、そのうち、第1リフレッシュ色が第2リフレッシュ色よりも先にリフレッシュされ、第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色が、同一の色領域の色がリフレッシュされて目標色が得られるように、同一の色領域を重複してリフレッシュするために使用される。
【0097】
本実施例において、電子ペーパー画面のリフレッシュ過程において、混色の色及びいくつかの単色の色は、少なくとも2種の色を同一の色領域に重畳させてリフレッシュすることにより得られる。第1色領域とは、色種別が複数回に分けられてリフレッシュされることが可能な色領域であってもよい。第1色領域の色種別を第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色に改めて区画することは、第1色領域で複数回のリフレッシュにより元の色種別の表示を実現することの実現に使用される。第1リフレッシュ色と第2リフレッシュ色とは異なり、目標色は、第1リフレッシュ色又は第2リフレッシュ色と同じであってもよく、又は、目標色は、第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色のいずれとも異なってもよい。
【0098】
具体的には、多色画像の重複してリフレッシュする必要がある第1色領域を分析し、第1色領域の第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色を取得することで、リフレッシュ後に、第1色領域は目標色を表示するとともに、第1リフレッシュ色は第2リフレッシュ色よりも先にリフレッシュされる。
【0099】
一例において、黒白赤黄の4色電子ペーパー画面を例にとると、好ましくは、VSNLに対応する白色とVSPHに対応する黒色とを1グループとして灰色に混合させ、VSNHに対応する黄色とVSPLに対応する赤色とを別のグループとして橙色に混合させる。混合割合によって、白色と黒色とは様々な灰色に混合可能であり、黄色と赤色とは様々な橙色に混合可能である。第1リフレッシュ色はVSNLに対応する白色であり、第2リフレッシュ色はVSPHに対応する黒色であり、目標色は灰色である。
【0100】
また、いくつかの特例があり、例えば、黒色は、白色及び黒色を重複してリフレッシュすることにより得られてもよい。第1リフレッシュ色は白色であり、第2リフレッシュ色は黒色であり、目標色は黒色である。
【0101】
S1208において、各色領域の色種別の駆動電圧、第1色領域の第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色、第2色領域の色種別に基づき、第1色領域で第3色領域を選別し、残りの第1色領域を第2色領域として確定する。
【0102】
本実施例において、第2色領域とは、複数回のリフレッシュを介せずに色種別の表示を実現する色領域であってもよく、即ち、第2色領域の色種別は、単一回のリフレッシュにより発色を実現する。
【0103】
第1色領域の第1リフレッシュ色及び第2色領域の色種別を組み合わせ、1つの色グループを得ることができ、この場合、第1リフレッシュ色及び第2色領域の色種別の数が単一回のリフレッシュ数よりも小さいことが存在する可能性があり、これは、駆動集積回路にまだより多くの色種別のリフレッシュを行う余力があることを表し、この場合、一部の第1色領域を、複数回のリフレッシュを介せずに色リフレッシュを実現するように設定し、この一部の第1色領域を第2色領域として確定することができる。
【0104】
第3色領域とは、複数回のリフレッシュにより色種別の発色を実現する第1色領域であってもよい。このように改めて確定されたように、第2色領域の色種別は、単一回のリフレッシュにより色種別の発色を実現し、第3色領域の色種別は複数回のリフレッシュにより色種別の発色を実現する。
【0105】
具体的には、各色領域の色種別の駆動電圧、第1色領域の第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色、第2色領域の色種別に基づき、第1色領域で複数回リフレッシュする必要がある第3色領域を選別し、残りの第1色領域を第2色領域として確定し、第2色領域は単一回のリフレッシュにより発色する。
【0106】
一例において、画像が5色画像で、色1が灰色1で、色2が灰色2で、色3が灰色3で、色4が灰色4で、色1、色2、色3及び色4がいずれも多色重複リフレッシュされる必要があり、第1リフレッシュ色がいずれも白色であれば、色1、色2、色3及び色4からなる領域は第1色領域であり、色5が所在する領域は、単一回のリフレッシュで色種別の発色を実現できる第2色領域である。第1色領域の第1リフレッシュ色及び第2色領域の色種別を組み合わせ、1つの色グループを得て、この場合、第1リフレッシュ色及び第2色領域の色種別の数は単一回のリフレッシュ数よりも小さく、これは、駆動集積回路にまだより多くの色種別のリフレッシュを行う余力があることを表し、この場合、一部の第1色領域を、複数回のリフレッシュを介せずに色リフレッシュを実現するように設定し、この一部の第1色領域を第2色領域として確定することができる。例えば、色1、色2及び色3を、複数回のリフレッシュを介せずに色リフレッシュを実現するように設定し、この一部の第1色領域を第2色領域として確定する。この場合、第3色領域は、複数回のリフレッシュにより色種別の発色を実現する第1色領域であり、即ち、色4が所在する色領域である。
【0107】
S1209において、第3色領域及び第2色領域を第1色グループとして確定し、第1色グループ内の第3色領域の色種別を第1リフレッシュ色に更新する。
【0108】
通常、図12aのS1208の実行が済んだ後、引き続き図12bのS1209を実行する。本実施例において、第1色グループは全ての色領域を含む。第1色グループに対応するリフレッシュ過程はグローバルリフレッシュである。第1色グループは第3色領域及び第2色領域を含む。第1色グループ内の第3色領域は第1リフレッシュ色に対応し、第2色領域は色種別に対応する。
【0109】
具体的には、第3色領域及び第2色領域を第1色グループとして確定し、第1色グループの色領域を同時にリフレッシュし、第1色グループ内の第3色領域の色種別を第1リフレッシュ色に更新し、即ち、第1色グループ内の第3色領域の色種別を、多色重複リフレッシュする必要があるもののうち、最初にリフレッシュする色に更新する。
【0110】
一例において、上記ステップS1208における1つの好ましい実施例に示すように、第3色領域及び第2色領域を第1色グループとして確定し、第3色領域の色種別が灰色4であり、第3色領域に対して多色重複リフレッシュを行う第1リフレッシュ色が白色であり、第1色グループ内の色4が所在する色領域における色種別を白色に更新する。
【0111】
S1210において、第3色領域を区画し、少なくとも1つの第2色グループを得て、第2色グループ内の第3色領域の色種別を第2リフレッシュ色に更新する。
【0112】
本実施例において、第2色グループは第3色領域のみを含み、第3色領域は第2リフレッシュ色に対応する。第2色グループの数は少なくとも1つである。
【0113】
具体的には、多色画像における全ての色領域が目標色にリフレッシュされるまで、第3色領域及び多色重複リフレッシュする必要がある色領域を区画し、少なくとも1つの第2色グループを得て、第2色グループ内の第3色領域の色種別を第2リフレッシュ色に更新する。
【0114】
S1211において、第1色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第1リフレッシュ画像データ及び第1リフレッシュ画像データに対応してグローバルリフレッシュ命令である第1リフレッシュ命令として確定する。
【0115】
具体的には、第1色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、コーディング規則に基づき、第1リフレッシュ画像データ及び第1リフレッシュ画像データに対応する第1リフレッシュ命令として確定し、リフレッシュ画像データに対して的を射たリフレッシュ命令操作を行い、第1リフレッシュ命令はグローバルリフレッシュ命令である。
【0116】
一例において、図14a及び14bに示すように、7色画像に対応する第1色グループ及び第2色グループが示され、図14aに第1色グループが示され、第1色グループに色11、色12、色13及び色14が含まれ、図14bに第2色グループが示されており、第2色グループに色21、色22、色23及び色24が含まれ、そのうち、色24は無色である。
【0117】
図14aから分かるように、第1色グループと7色画像との間の対応関係については、色11は色2に対応し、領域11は領域1、領域2、領域5及び領域6に対応し、コードが00であり、色12は色3に対応し、領域12は領域3に対応し、コードが01であり、色13は色4に対応し、領域13は領域4に対応し、コードが10であり、色14は色7に対応し、領域14は領域7に対応し、コードが11である。黒白黄赤の電子ペーパー画面を例にとると、7種の色であれば、色1が黒色で、色2が白色で、色3が黄色で、色4が赤色で、色5が灰色1で、色6が灰色2で、色7が橙色であってもよく、これにより、色11は色2と同様に白色であり、色12は色3と同様に黄色であり、色13は色4と同様に赤色であり、色14は色7と同様に橙色である。同様に、領域11は、領域1、領域2、領域5及び領域6という4つの領域の集合であり、領域12と領域3とは同一の領域であり、領域13と領域4とは同一の領域であり、領域14と領域7とは同一の領域である。これから分かるように、7色画像における黒色、灰色1及び灰色2という3種の色を白色に調整することで、第1リフレッシュ画像を得る。同時に、コーディング規則によると、7色画像に対応する第1リフレッシュ画像データが得られる。
【0118】
そのうち、1回目にリフレッシュするリフレッシュ画像は第1リフレッシュ画像であり、リフレッシュ回数は1回目のリフレッシュであり、リフレッシュ命令はグローバルリフレッシュであり、グローバルリフレッシュは、電荷均衡段階、活性化段階及び呈色段階という3つの段階を含み、電荷均衡段階に必要な時間長はT11であり、活性化段階に必要な時間長はT12であり、呈色段階に必要な時間長はT13であり、単一回のリフレッシュに必要な時間長はT11+T12+T13である。
【0119】
S1212において、第2色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第2リフレッシュ画像データ及び第2リフレッシュ画像データに対応してローカルリフレッシュ命令である第2リフレッシュ命令として確定し、第1リフレッシュ命令は第2リフレッシュ命令よりも先に実行される。
【0120】
一例において、図14bから分かるように、第2色グループと7色画像との間の対応関係については、色21は色1に対応し、領域21は領域1に対応し、コードが00であり、色22は色5に対応し、領域22は領域5に対応し、コードが01であり、色23は色6に対応し、領域23は領域6に対応し、コードが10であり、色24は色2、色3、色4及び色7に対応し、領域24は領域2、領域3、領域4及び領域7に対応し、コードが11であり、第2色グループ内の色21、色22及び色23に対応する領域21、領域22及び領域23における画素はリフレッシュする必要があるが、色24に対応する領域24における画素はリフレッシュする必要がない。このように、リフレッシュする必要がある画素に対して、コーディング規則に従って駆動波形を調整して対応する色リフレッシュを実現する。一方、リフレッシュする必要がない画素に対して、領域24のコードの駆動波形を表示パネルの出力基準電圧(VCOM)に一致するように設定し、VCOMは予め設定された電圧閾値であり、VCOMは固定されていない電圧閾値であってもよい。領域24のコードを保護コードとし、画素における電子インクの運動を駆動するための駆動電圧を常にゼロにし、画素を電子ペーパー画面のリフレッシュ過程において動かずに静止したままであるようにすることで、画素をリフレッシュせずに保護するという目的を達成することができ、同時に、保護コードに対応する領域の色が無色である場合、色24に対応する領域24は色が無色である。黒白黄赤の電子ペーパー画面を例にとると、7種の色であれば、色1が黒色で、色2が白色で、色3が黄色で、色4が赤色で、色5が灰色1で、色6が灰色2で、色7が橙色であってもよい。これにより、色21は色1と同様に黒色であり、色22は色5と同様に灰色1であり、色23は色6と同様に灰色2であり、色24は無色である。同様に、領域21と領域1とは同一の領域であり、領域22と領域5とは同一の領域であり、領域23と領域6とは同一の領域であり、領域24は、領域2、領域3、領域4及び領域7という4つの領域の集合である。これから分かるように、7色画像における白色、黄色、赤色及び橙色という4種の色を無色に調整することにより、第2リフレッシュ画像を得る。同時に、コーディング規則によると、7色画像に対応する第2リフレッシュ画像データが得られる。
【0121】
そのうち、2回目にリフレッシュするリフレッシュ画像は第2リフレッシュ画像であり、リフレッシュ回数は2回目のリフレッシュであり、リフレッシュ命令は任意の位置のローカル高速リフレッシュであり、1回の任意の位置のローカル高速リフレッシュは、電荷均衡段階及び呈色段階という2つの段階を含み、電荷均衡段階に必要な時間長はT21であり、呈色段階に必要な時間長はT23であり、単一回のリフレッシュに必要な時間長はT21+T23である。且つ、第1リフレッシュ命令は第2リフレッシュ命令よりも先に実行される。
【0122】
S1213において、コントローラが各リフレッシュ命令及び対応するリフレッシュ画像データに基づいて電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするように、リフレッシュ命令及び各リフレッシュ画像データを電子ペーパー画面のコントローラに発信する。
【0123】
本発明の実施例の技術態様は、1回目のリフレッシュのグローバルリフレッシュにより、後続の少なくとも1回のローカルリフレッシュと結び付け、分割して発色可能な色領域を複数回リフレッシュし、単一回のリフレッシュの色の数を増加させ、リフレッシュ回数を減少させることで、リフレッシュの速度を上げ、リフレッシュにかかる時間を短縮することができる。且つ、電子ペーパー画面の多色表示を実現し、表示色の数を上昇させる。
【0124】
好ましくは、第1リフレッシュ命令は第2リフレッシュ命令よりも先に実行され、第1リフレッシュ命令は、コントローラが電荷均衡段階、活性化段階及び呈色段階を介して電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするために使用され、第2リフレッシュ命令は、コントローラが電荷均衡及び呈色段階を介して電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするために使用される。
【0125】
第1リフレッシュ命令はグローバルリフレッシュ命令であり、第2リフレッシュ命令はローカルリフレッシュ命令であり、同時に、第1リフレッシュ命令は先に実行され、第2リフレッシュ命令は後で実行され、且つ、第1リフレッシュ命令で第3色領域がリフレッシュされる第1リフレッシュ色は、第2リフレッシュ命令で該第3色領域がリフレッシュされる第2リフレッシュ色と混合される必要がある。この場合、第1リフレッシュ命令で、グローバル画素は既に活性化段階を経たことがあり、これにより、後続の第2リフレッシュ命令で、グローバル画素は、必ずしも活性化段階を繰り返しなくてもよい。
【0126】
1回目のリフレッシュがグローバルリフレッシュであり、画面における各画素が、1回目のリフレッシュ過程においていずれも活性化されたため、2回目のリフレッシュ過程において活性化段階は省略されてもよく、これにより、高速リフレッシュの方式を採用し、リフレッシュ時間を減少させてリフレッシュの消費電力を低減させる。
【0127】
好ましくは、第1リフレッシュ色に対応する駆動電圧の極性は第2リフレッシュ色に対応する駆動電圧の極性と逆であり、第1リフレッシュ色に対応する駆動電圧の絶対値は第2リフレッシュ色に対応する駆動電圧の絶対値よりも小さい。
【0128】
本実施例において、極性は正又は負であってもよい。例えば、第1リフレッシュ色に対応する駆動電圧の極性は正であり、第2リフレッシュ色に対応する駆動電圧の極性は負である。また、例えば第1リフレッシュ色に対応する駆動電圧の極性は負であり、第2リフレッシュ色に対応する駆動電圧の極性は正である。
【0129】
第2リフレッシュ命令のリフレッシュの色種別はいずれも第2リフレッシュ色であり、第2リフレッシュ命令に対応する各色種別に対応する駆動電圧は、いずれも大きな駆動電圧であり、第1リフレッシュ命令のリフレッシュ過程のみにおいて小さな駆動電圧を採用して発色を駆動し、且つ、第1リフレッシュ色に対応する駆動電圧の極性は第2リフレッシュ色に対応する駆動電圧の極性と逆であり、これにより、第1リフレッシュ命令でリフレッシュが遅い色をいずれも発色が完成するように駆動し、第2リフレッシュ命令で速度が最も速い色のみを駆動するようにし、色リフレッシュの速度を上げることができる。
【0130】
また、第1リフレッシュ色に対応する色付き粒子の極性は第2リフレッシュ色に対応する色付き粒子の極性と逆である。第1リフレッシュ色に対応する色付き粒子の電荷質量比の絶対値は、第2リフレッシュ色に対応する色付き粒子の電荷質量比の絶対値と異なる。
【0131】
一例において、電圧は、低い順にそれぞれVSNH、VSNL、GND、VSPL及びVSPHという5種の電圧に対応する。そのうち、VSNHは負の大電圧であり(通常、-15Vであり)、VSNLは負の小電圧であり(通常、-5Vであり)、GNDは接地電圧であり(通常、0Vであり)、VSPLは正の小電圧であり(通常、+5Vであり)、VSPHは正の大電圧である(通常、+15Vである)。電子ペーパー用フィルムにおける異なる色付き粒子は、異なる駆動電圧で効果的に駆動するように、異なる電荷質量比を有するように設計される。黒白黄赤の4色電子ペーパー用フィルムを例にとると、黒色粒子は正に帯電し、且つ電荷質量比が大きく、正の大きな駆動電圧VSPHに対応し、白色粒子は負に帯電し、且つ電荷質量比が小さく、負の小さな駆動電圧VSNLに対応し、黄色粒子は負に帯電し、且つ電荷質量比が大きく、負の大きな駆動電圧VSNHに対応し、赤色粒子は正に帯電し、且つ電荷質量比が小さく、正の小さな駆動電圧VSPLに対応する。従って、VSNHは黄色粒子の駆動電圧に対応し、VSNLは白色粒子の駆動電圧に対応し、VSPLは赤色粒子の駆動電圧に対応し、VSPHは黒色粒子の駆動電圧に対応する。小さな駆動電圧はリフレッシュ速度が遅く、大きな駆動電圧はリフレッシュ速度が速く、高速リフレッシュの方式により、リフレッシュ時間を減少させることができる。
【0132】
設定される第1リフレッシュ命令での第3色領域の駆動電圧を比較的に小さくし、第2リフレッシュ命令での第3色領域の駆動電圧を比較的に大きくすることにより、第1リフレッシュ命令でリフレッシュが遅い色をいずれも発色が完成するように駆動し、第2リフレッシュ命令で速度が最も速い色のみを駆動するようにし、色リフレッシュの速度を上げることができる。
【0133】
一例において、図15a及び15bに示すように、7色画像のリフレッシュ過程が示されている。2Bitの駆動ICを使用する電子ペーパー画面が1回のリフレッシュで多くとも4種の色しか更新できないため、7色画像が目標画像とされる場合、電子ペーパー画面は、2回のリフレッシュにより完成させる必要がある。
【0134】
そのうち、1回目のリフレッシュにおいて、第1リフレッシュ画像データに基づいてリフレッシュを行い、リフレッシュ回数は1回目のリフレッシュであり、リフレッシュタイプはグローバルリフレッシュであり、グローバルリフレッシュは、電荷均衡段階、活性化段階及び呈色段階という3つの段階を含み、電荷均衡段階に必要な時間長はT11であり、活性化段階に必要な時間長はT12であり、呈色段階に必要な時間長はT13であり、単一回のリフレッシュに必要な時間長はT11+T12+T13である。
【0135】
そのうち、2回目のリフレッシュにおいて、第2リフレッシュ画像データに基づいてリフレッシュを行い、リフレッシュ回数は2回目のリフレッシュであり、リフレッシュタイプは任意の位置のローカル高速リフレッシュであり、1回の任意の位置のローカル高速リフレッシュは、電荷均衡段階及び呈色段階という2つの段階を含み、電荷均衡段階に必要な時間長はT21であり、呈色段階に必要な時間長はT23であり、単一回のリフレッシュに必要な時間長はT21+T23である。7色画像は2回リフレッシュする必要があり、リフレッシュの総時間長は、2回のリフレッシュの時間長の和であり、T11+T12+T13+T21+T23である。
【0136】
常温で、1回のグローバルリフレッシュの時間は約20sであり、1回の任意の位置のローカル高速リフレッシュの時間は約1sに最適化することができる。これから分かるように、常温で、4色画像の1回のグローバルリフレッシュと比べ、1回のグローバルリフレッシュ+1回の任意の位置のローカル高速リフレッシュで多色画像の更新を実現する方式を採用すれば、更新の時間が約5%のみ増加する。更新の消費電力が更新の時間にほぼ正比例するため、更新の消費電力も約5%のみ増加する。グローバルリフレッシュは即ち、画面における全ての画素のリフレッシュであり、1回のグローバルリフレッシュは、電荷均衡、活性化及び呈色という3つの段階を含む。任意の位置のローカル高速リフレッシュは即ち、目標画像における特定の色を有する位置に対応する画面における画素のみの高速リフレッシュであり、1回の任意の位置のローカル高速リフレッシュは、電荷均衡及び呈色という2つの段階を含む。電荷均衡段階では、リフレッシュ過程全体における正電荷の総量と負電荷の総量とが等しいように逆方向電圧を印加することで、電子ペーパー用フィルムに電荷の残留がないことを確保する。活性化段階では、周期的な+15V又は-15Vの高低電圧を印加することで、電子ペーパー用フィルムにおける各種の色付き粒子を均一に混合させる。呈色段階では、各色の特定の駆動電圧及び駆動波形を印加することで、電子ペーパー用フィルムにおける色付き粒子を必要な色を呈するように駆動する。
【0137】
図15aに示すように、第1色領域に対応する第1駆動波形が示されている。1回目のリフレッシュがグローバルリフレッシュであるため、画面における全ての画素はリフレッシュする必要がある。コード00、01、10及び11の駆動波形を調整することにより、対応する色リフレッシュを実現する。図15bに示すように、第2色領域に対応する第2駆動波形が示されている。色21、色22及び色23に対応する領域21、領域22及び領域23における画素は2回目にリフレッシュする必要があるが、色24に対応する領域24における画素はリフレッシュする必要がない。コード00、01及び10の駆動波形を調整することにより、対応する色リフレッシュを実現する。2回のリフレッシュの方式により、1回目のリフレッシュにおいて、7色画像における色2、色3、色4及び色7に対応する領域のリフレッシュを完成させるとともに、色1、色5及び色6に対応する領域を色2にリフレッシュし、2回目のリフレッシュにおいて、7色画像における色1、色5及び色6に対応する領域のリフレッシュを完成させるとともに、リフレッシュが既に済んだ色2、色3、色4及び色7に対応する領域をリフレッシュせずに保護し、これにより、電子ペーパー画面の多色表示を実現する。
【0138】
実施例4
図16は、本発明の実施例4に係る表示内容更新装置の構造模式図である。本発明の実施例は、表示内容更新の場合に適用可能であり、該装置は表示内容更新方法を実行することができ、該装置は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの形式で実現可能であり、該装置は車両に配置可能である。
【0139】
図16に示す表示内容更新装置を参照し、該表示内容更新装置は、色領域取得モジュール1601、画像変換モジュール1602、及び画像データ制御モジュール1603を備え、そのうち、
色領域取得モジュール1601は、多色画像に含まれる色領域及び色領域に対応する色種別を取得するために使用され、
画像変換モジュール1602は、各色領域の多色画像における位置及び色種別に基づき、多色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応して異なるものが非同期に実行されるリフレッシュ命令に変換するために使用され、
画像データ制御モジュール1603は、コントローラが各リフレッシュ命令及び対応するリフレッシュ画像データに基づいて電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするように、リフレッシュ命令及び各リフレッシュ画像データを電子ペーパー画面のコントローラに発信するために使用される。
【0140】
本発明の実施例の技術態様は、多色画像に含まれる色領域及び色領域に対応する色種別を取得することで、異なる色領域及び異なる色領域に対応する色種別に対して的を射た操作を行うことを容易にし、各色領域の多色画像における位置及び色種別に基づき、多色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応して異なるものが非同期に実行されるリフレッシュ命令に変換することで、異なるリフレッシュ画像データに対して対応するリフレッシュ命令を実行し、各リフレッシュ画像データに対する的を射た操作の正確性を向上させ、コントローラが各リフレッシュ命令及び対応するリフレッシュ画像データに基づいて電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするようにリフレッシュ命令及び各リフレッシュ画像データを電子ペーパー画面のコントローラに発信することで、コントローラが各リフレッシュ画像データに対して的を射たリフレッシュ命令を使用してリフレッシュ命令に基づいて電子ペーパー画面で対応する操作を実行することを実現し、画像データ処理の効率性及び正確性を向上させる。
【0141】
更に、画像変換モジュール1602は、
色種別の数を統計するための色統計ユニットと、
駆動集積回路のビット数に基づき、単一回のリフレッシュ数を計算するためのリフレッシュ数統計ユニットと、
色種別の数及び単一回のリフレッシュ数に基づき、リフレッシュ回数を検出するためのリフレッシュ回数検出ユニットと、
色種別の数、リフレッシュ回数、各色領域の位置及び色種別に基づき、複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定するためのリフレッシュ命令確定ユニットと、を備える。
【0142】
更に、リフレッシュ命令確定ユニットは、
多色画像における各色領域の色種別に従って各色領域をグループ分けし、各々に含まれる色種別の数が単一回のリフレッシュ数以下であるリフレッシュ回数個の色グループを得るための色グループ確定サブユニットと、
色グループに含まれる色領域及び含まれる色領域に対応する色種別に基づき、リフレッシュ画像データ及びリフレッシュ画像データに対応するリフレッシュ命令を確定するためのリフレッシュ命令検出サブユニットと、を備える。
【0143】
更に、色グループ確定サブユニットは、具体的に、
色種別が多色重複リフレッシュに属する第1色領域を取得し、残りの色領域を第2色領域として確定し、
駆動集積回路によって駆動される色付き粒子の色種別及び色付き粒子に対応する駆動電圧を取得し、多色画像における各色領域での色種別に対応する駆動電圧を確定し、
第1色領域の第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色を取得し、そのうち、第1リフレッシュ色が第2リフレッシュ色よりも先にリフレッシュされ、第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色が、同一の色領域の色がリフレッシュされて目標色が得られるように、同一の色領域を重複してリフレッシュするために使用され、
各色領域の色種別の駆動電圧、第1色領域の第1リフレッシュ色及び第2リフレッシュ色、第2色領域の色種別に基づき、第1色領域で第3色領域を選別し、残りの第1色領域を第2色領域として確定し、
第3色領域及び第2色領域を第1色グループとして確定し、第1色グループ内の第3色領域の色種別を第1リフレッシュ色に更新し、
第3色領域を区画し、少なくとも1つの第2色グループを得て、第2色グループ内の第3色領域の色種別を第2リフレッシュ色に更新するために使用され、
リフレッシュ命令検出サブユニットは、
第1色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第1リフレッシュ画像データ及び第1リフレッシュ画像データに対応してグローバルリフレッシュ命令である第1リフレッシュ命令として確定することと、
第2色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第2リフレッシュ画像データ及び第2リフレッシュ画像データに対応してローカルリフレッシュ命令である第2リフレッシュ命令として確定することと、含み、第1リフレッシュ命令は第2リフレッシュ命令よりも先に実行される。
【0144】
更に、第1リフレッシュ命令は第2リフレッシュ命令よりも先に実行され、第1リフレッシュ命令は、コントローラが電荷均衡段階、活性化段階及び呈色段階を介して電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするために使用され、第2リフレッシュ命令は、コントローラが電荷均衡及び呈色段階を介して電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするために使用される。
【0145】
更に、第1リフレッシュ色に対応する駆動電圧は、第2リフレッシュ色に対応する駆動電圧よりも小さい。
【0146】
更に、リフレッシュ命令検出サブユニットは、具体的に、
色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、1つのリフレッシュ画像データ及びリフレッシュ画像データに対応してローカルリフレッシュ命令であるリフレッシュ命令として確定し、
又は、複数の色グループのうち、最も多い数の色種別を含む色グループを第3色グループとして、残りの色グループを第4色グループとして確定し、
第3色グループに含まれる色領域以外の色領域の色種別を第3色グループに含まれる色種別に更新して第3色グループ内に追加し、
追加後の第3色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第3リフレッシュ画像データ及び第3リフレッシュ画像データに対応してグローバルリフレッシュ命令である第3リフレッシュ命令として確定し、
第4色グループに含まれる色種別及び含まれる色種別に対応する色領域を、第4リフレッシュ画像データ及び第4リフレッシュ画像データに対応してローカルリフレッシュ命令である第4リフレッシュ命令として確定することに使用され、第3リフレッシュ命令は第4リフレッシュ命令よりも先に実行される。
【0147】
本発明の実施例に係る表示内容更新装置は、本発明のいずれかの実施例に係る表示内容更新方法を実行することができ、表示内容更新方法の実行に相応する機能モジュール及び有益な効果を備える。
【0148】
実施例5
図17には、本発明の実施例を実施するために使用可能な表示内容更新機器1710の構造模式図が示されている。
【0149】
図17に示すように、表示内容更新機器1710は、少なくとも1つのプロセッサ1711、及び少なくとも1つのプロセッサ1711に通信接続されるメモリ、例えばリードオンリーメモリ(ROM)1712、ランダムアクセスメモリ(RAM)1713などを含み、そのうち、メモリには、少なくとも1つのプロセッサにより実行可能なコンピュータプログラムが記憶されており、プロセッサ1711は、リードオンリーメモリ(ROM)1712に記憶されたコンピュータプログラム又は記憶ユニット1718からランダムアクセスメモリ(RAM)1713にロードされたコンピュータプログラムに応じて、様々な適切な動作及び処理を実行可能である。RAM 1713には、表示内容更新機器1710の操作に必要となる様々なプログラム及びデータも記憶可能である。プロセッサ1711、ROM 1712及びRAM 1713はバス1714によって互いに接続される。入出力(I/O)インタフェース1715もバス1714に接続される。
【0150】
I/Oインタフェース1715には、例えばキーボード、マウス等の入力ユニット1716と、例えば様々なタイプのディスプレイ、スピーカ等の出力ユニット1717と、例えば磁気ディスク、光ディスク等の記憶ユニット1718と、例えばネットワークカード、モデム、無線通信送受信機等の通信ユニット1719と、を備える表示内容更新機器1710における複数の部品が接続される。通信ユニット1719は、表示内容更新機器1710が例えばインターネットのコンピュータネットワーク及び/又は様々な電気通信ネットワークを介して、他のデバイスと情報/データを交換することを可能にする。
【0151】
プロセッサ1711は、様々な、処理及び計算能力を有する汎用及び/又は専用処理構成要素であってもよい。プロセッサ1711のいくつかの例には、中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、様々な専用の人工知能(AI)計算チップ、様々な、機械学習モデルのアルゴリズムを実行するプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、及び任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等が含まれるが、これらに限定されない。プロセッサ1711は、上記で説明された各方法及び処理、例えば表示内容更新方法を実行する。
【0152】
いくつかの実施例において、表示内容更新方法は、コンピュータプログラムとして実現可能であり、これは、コンピュータ可読記憶媒体、例えば記憶ユニット1718に有形的に含まれる。いくつかの実施例において、コンピュータプログラムは、一部又は全部がROM1712及び/又は通信ユニット1719を介して表示内容更新機器1710にロード及び/又はインストールされることができる。コンピュータプログラムがRAM1713にロードされてプロセッサ1711によって実行されると、上記した表示内容更新方法の1つ又は複数のステップを実行可能である。或いは、他の実施例において、プロセッサ1711は、他の任意の適切な方式によって(例えば、ファームウェアによって)、表示内容更新方法を実行するように構成される。
【0153】
本明細書において、上記したシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特殊用途向け汎用品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、コンピュータのハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はこれらの組合せで実現可能である。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムに実施されることを含んでもよく、該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステムに実行及び/又は解釈されることができ、該プログラマブルプロセッサは、メモリシステム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信して、データ及び命令を該メモリシステム、該少なくとも1つの入力装置、及び該少なくとも1つの出力装置に伝送することができる専用又は汎用プログラマブルプロセッサであってもよい。
【0154】
本発明の方法を実施するためのコンピュータプログラムは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組合せを採用して書かれてもよい。これらのコンピュータプログラムは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供可能であり、これにより、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図で規定された機能/操作が実施される。コンピュータプログラムは、完全に機器で実行されたり、部分的に機器で実行されたりしてもよく、独立ソフトウェアパッケージとして、部分的に機器で実行され且つ部分的にリモート機器で実行され、又は、完全にリモート機器又はサーバで実行されてもよい。
【0155】
本発明のコンテキストにおいて、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置又は機器に使用され、又は命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用されるコンピュータプログラムを含むか又は記憶することができる有形的な媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体には、電子的なもの、磁気的なもの、光学的なもの、電磁的なもの、赤外線的なもの、又は半導体システム、装置又は機器、又は上記の内容の任意の適切な組合せが含まれてもよいが、これらに限定されない。或いは、コンピュータ可読記憶媒体は、機械可読信号媒体であってもよい。機械可読記憶媒体のより具体的な例示は、1つ又は複数のラインによる電気的な接続、可搬型コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、可搬型コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光メモリデバイス、磁気メモリデバイス、又は上記の内容の任意の適切な組合せを含む。
【0156】
ユーザとのインタラクションを提供するために、ここで説明されるシステム及び技術は表示内容更新機器で実施されることができ、該表示内容更新機器は、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニター)、及びキーボードやポインティング装置(例えば、マウス又はトラックボール)を有し、ユーザは、該キーボードや該ポインティング装置によって入力を表示内容更新機器に提供することができる。他の種類の装置は、ユーザとのインタラクションを提供することに使用可能であり、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形式の感覚フィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、且つ、ユーザからの入力を任意の形式(音入力、音声入力又は触感入力を含む)で受信することができる。
【0157】
ここで説明されるシステム及び技術は、バックグランドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとして)に、又は、ミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(アプリケーションサーバなど)に、又は、フロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(図形式のユーザインタフェースやネットワークブラウザを有するユーザコンピュータであり、ユーザは、該図形式のユーザインタフェースや該ネットワークブラウザを通じてここで説明されるシステム及び技術の実施形態とイントラクションをすることができる)で、又はこのようなバックグランドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、又はフロントエンドコンポーネントの任意の組合せを含むコンピューティングシステムで実施されてもよい。システムのコンポーネントは、任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によって互いに接続されてもよい。通信ネットワークの例示は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ブロックチェーンネットワーク及びインターネットを含む。
【0158】
コンピュータシステムは、クライアント端末及びサーバを含んでもよい。クライアント端末及びサーバは一般的に互いに離れており、且つ通常は通信ネットワークを介してイントラクションをしている。相応するコンピュータでの実行、及び、互いにクライアント端末・サーバという関係を有するコンピュータプログラムにより、クライアント端末とサーバとの関係を築き上げる。サーバは、伝統的な物理ホスト及びVPS(Virtual Private Server、仮想専用サーバ)サービスに存在する管理が難しく、業務展開性が弱いという欠陥を解決するための、クラウドコンピューティングサーバ又はクラウドホストとも呼ばれ、クラウドコンピューティングサービスシステムにおける1つのホスティングプロダクトであるクラウドサーバであってもよい。
【0159】
上記に示した様々な形式のフローを使用し、ステップを並べ替えたり、追加したり、削除したりすることができることを理解すべきである。例えば、本発明に記載の各ステップは、並行して実行されてよいし、順次実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよく、本発明の技術案の所望の結果が実現できれば、本明細書においては、これに限定されない。
【0160】
上記の具体的な実施形態は、本発明の保護範囲を限定するものではない。当業者であれば、設計要求や他の要素に基づいて様々な修正、組み合わせ、サブ組み合わせや置換が可能であることを理解すべきである。任意の、本発明の精神及び原則内で行われる修正、均等な置換及び改良などは、いずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【要約】
【課題】本発明は、表示内容更新方法、装置、機器及び媒体を開示し、画面表示の技術分野に関する。
【解決手段】具体的な実現態様としては、多色画像に含まれる色領域及び色領域に対応する色種別を取得し、各色領域の多色画像における位置及び色種別に基づき、多色画像を複数のリフレッシュ画像データ及び各リフレッシュ画像データに対応して異なるものが非同期に実行されるリフレッシュ命令に変換し、コントローラが各リフレッシュ命令及び対応するリフレッシュ画像データに基づいて電子ペーパー画面の表示内容をリフレッシュするように、リフレッシュ命令及び各リフレッシュ画像データを電子ペーパー画面のコントローラに発信する。本発明の実施例は、表示内容更新の速度を上げ、多様性のある内容の表示コストを低減させる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
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図5
図6a
図6b
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図10a
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