(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】作業台システム
(51)【国際特許分類】
E04G 1/32 20060101AFI20240903BHJP
E04G 1/15 20060101ALI20240903BHJP
E04G 1/24 20060101ALI20240903BHJP
E04G 1/34 20060101ALI20240903BHJP
E04G 5/08 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
E04G1/32 E
E04G1/15
E04G1/24 301A
E04G1/34 A
E04G5/08 P
(21)【出願番号】P 2019217189
(22)【出願日】2019-11-29
【審査請求日】2022-10-26
(73)【特許権者】
【識別番号】597144484
【氏名又は名称】ジー・オー・ピー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117857
【氏名又は名称】南林 薫
(72)【発明者】
【氏名】千田 豊治
【審査官】菅原 奈津子
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-064663(JP,A)
【文献】特開2019-044575(JP,A)
【文献】特開2004-278085(JP,A)
【文献】特開2003-138744(JP,A)
【文献】特開平9-32271(JP,A)
【文献】特開平10-280669(JP,A)
【文献】特開2011-84943(JP,A)
【文献】特開2020-143478(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0002936(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 1/00- 1/38
5/08
7/28
E06C 1/00- 9/14
B25H 1/00- 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚部および略矩形状の天板部を有する複数の作業台を備えた作業台システムであって、
離れて配置された2つの前記作業台の間に複数の種類の中間部のうち何れかの中間部を選択的に配置することで連続する作業平面を形成する作業台システムであって、
前記中間部には、
前記作業台と、
離れて配置された2つの前記作業台の間で架け渡されて前記天板部の大きさと略同一の大きさの本体部を有し、2つの前記作業台の間で架け渡された状態では床面から上側に離れるブリッジと、
2つの前記作業台の間で架け渡されて前記天板部の大きさと略同一の大きさの本体部と、2つの前記作業台の間で架け渡された状態では床面から上側に離れる走行部と、を有する走行部ありブリッジと、を含むことを特徴とする作業台システム。
【請求項2】
一方向に離れて配置された第1の作業台と第2の作業台との間に前記作業台を配置することにより前記第1の作業台と前記第2の作業台との間に連続する作業平面を形成し、
前記一方向と直交する他方向に離れて配置された前記第1の作業台と第3の作業台との間に前記ブリッジを架け渡すことにより前記第1の作業台と前記第3の作業台との間に連続する作業平面を形成することを特徴とする請求項1
に記載の作業台システム。
【請求項3】
脚部および略矩形状の天板部を有する複数の作業台を備えた作業台システムであって、
離れて配置された2つの前記作業台の間に複数の種類の中間部のうち何れかの中間部を選択的に配置することで連続する作業平面を形成する作業台システムであって、
前記中間部には、
前記作業台と、
離れて配置された2つの前記作業台の間で架け渡されて前記天板部の大きさと略同一の大きさの本体部を有し、2つの前記作業台の間で架け渡された状態では床面から上側に離れるブリッジと、
前記天板部よりも小さい本体部を有する幅狭ブリッジ
と、を含
み、
一方向に離れて配置された第1の作業台と第2の作業台との間に並列させて2つの前記幅狭ブリッジを架け渡すことにより前記第1の作業台と前記第2の作業台との間に連続する作業平面を形成し、
前記一方向と直交する他方向に離れて配置された前記第1の作業台と第3の作業台との間に3つの前記幅狭ブリッジを架け渡すことにより前記第1の作業台と前記第3の作業台との間に連続する作業平面を形成することを特徴とする
作業台システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業台システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、高所作業を行うための作業台が知られている。特許文献1には、長辺部同士が対向するように複数の作業台を並設し、隣接する作業台の足場板間にブリッジ足場板を介設することで作業エリアを拡大させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されるように作業エリアを拡大するには複数の作業台や作業台用ブリッジ足場板が用いられる。特許文献1のような作業エリアを拡大できるシステムにおいて改良できる余地がある。
本発明は、作業台システムの改良を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の作業台システムは、脚部および略矩形状の天板部を有する複数の作業台を備えた作業台システムであって、離れて配置された2つの前記作業台の間に複数の種類の中間部のうち何れかの中間部を選択的に配置することで連続する作業平面を形成する作業台システムであって、前記中間部には、前記作業台と、離れて配置された2つの前記作業台の間で架け渡されて前記天板部の大きさと略同一の大きさの本体部を有し、2つの前記作業台の間で架け渡された状態では床面から上側に離れるブリッジと、2つの前記作業台の間で架け渡されて前記天板部の大きさと略同一の大きさの本体部と、2つの前記作業台の間で架け渡された状態では床面から上側に離れる走行部と、を有する走行部ありブリッジと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、作業台システムの改良を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】作業台システムの構成の一例を示す斜視図である。
【
図5】キャスターなし長手方向連結ブリッジの構成の一例を示す図である。
【
図6】キャスターあり長手方向連結ブリッジの構成の一例を示す図である。
【
図7】キャスターなし短手方向連結ブリッジの構成の一例を示す図である。
【
図9】キャスターあり短手方向連結ブリッジの構成の一例を示す図である。
【
図10】作業台システムの構成の一例を示す斜視図である。
【
図11】作業台システムの構成の一例を示す斜視図である。
【
図12】作業台システムの構成の一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態に係る作業台システムについて図面を参照して説明する。なお、説明を容易にするために、各図には必要に応じて、前側をFr、後側をRr、右側をR、左側をL、上側をUp、下側をLoとして示している。なお、前後方向と左右方向とは略直交する。
【0009】
図1は、本実施形態の作業台システム10の構成の一例を示す斜視図である。本実施形態の作業台システム10は、複数(ここでは4つ)の作業台100(100a~100d)と、第1の中間部20Aと、第2の中間部20Bと、第3の中間部20Cと、を備えている。本実施形態の作業台システム10は、作業現場として広いフロア等の高所作業を行うのに適した連続した作業平面を形成する。
【0010】
作業台100a~100dは、それぞれ同じ構成であり、それぞれ同じ向きに配置されている。作業台100aは後側かつ左側に配置され、作業台100bは前側かつ左側に配置され、作業台100cは後側かつ右側に配置され、作業台100dは前側かつ右側に配置される。作業台100aと作業台100b、および、作業台100cと作業台100dは前後方向に一定の距離を空けて配置される。また、作業台100aと作業台100c、および、作業台100bと作業台100dは左右方向に一定の距離を空けて配置される。
【0011】
第1の中間部20Aは、作業台100aと作業台100cとの間、および、作業台100bと作業台100dとの間に配置される。ここでは、作業台100aと作業台100cとの間に配置される第1の中間部20Aと、作業台100bと作業台100dとの間に配置される第1の中間部20Aとは同じ機材であるものとする。第1の中間部20Aは隣り合う作業台100と連結される。作業台100aと作業台100cの間に配置される第1の中間部20Aと、作業台100aおよび作業台100cとにより連続する作業平面が形成される。また、作業台100bと作業台100dの間に配置される第1の中間部20Aと、作業台100bおよび作業台100dとにより連続する作業平面が形成される。本実施形態では、第1の中間部20Aとして適用できる機材は複数の種類が用意されており、適用する機材を使い勝手に応じて選択することができる。
【0012】
第2の中間部20Bは、作業台100aと作業台100bとの間、および、作業台100cと作業台100dとの間に配置される。ここでは、作業台100aと作業台100bとの間に配置される第2の中間部20Bと、作業台100cと作業台100dとの間に配置される第2の中間部20Bとは同じ機材であるものとする。第2の中間部20Bは隣り合う作業台100と連結される。作業台100aと作業台100bの間に配置される第2の中間部20Bと、作業台100aおよび作業台100bとにより連続する作業平面が形成される。また、作業台100cと作業台100dの間に配置される第2の中間部20Bと、作業台100cおよび作業台100dとにより連続する作業平面が形成される。本実施形態では、第2の中間部20Bとして適用できる機材は複数の種類が用意されており、適用する機材を使い勝手に応じて選択することができる。
【0013】
第3の中間部20Cは、左右方向に離れた配置された第2の中間部20Bと第2の中間部20Bとの間に配置される。第3の中間部20Cは左右方向に隣り合う第2の中間部20Bと連結される。本実施形態では、第3の中間部20Cとして適用できる機材は複数の種類が用意されており、適用する機材を使い勝手に応じて選択することができる。
【0014】
<作業台の構成>
作業台100の構成について
図2を参照して説明する。なお、作業台100a~100dはそれぞれ同一の構成であるために区別することなく説明する。
図2は、作業台100の構成の一例を示す平面図、正面図、側面図である。
作業台100は、天板部110と、脚部130と、回動部150と、走行部180と、補助接地部190とを有する。
【0015】
天板部110は、高所作業を行う作業者の足場としての役割を担う。天板部110は、平面視で、短手方向と長手方向とがある略矩形状である。本実施形態では、天板部110の短手方向の長さと長手方向の長さとの比が略2:3である。具体的に、天板部110の短手方向の長さが略1000mm(例えば950mm~1050mm)であり、長手方向の長さが略1500mm(例えば1450mm~1550mm)である。
【0016】
天板部110は、作業面となる表面に、滑り止めとなる複数の突起113を有する。また、天板部110は、表面であって外周縁に近接した位置に連結部としての連結バー114を有する。連結バー114は、例えば、天板部110の4隅に位置する。また、天板部110は、表面であって外周縁に近接した位置に被連結部としての連結孔118を有する。連結孔118は、天板部110の短手側の外周縁に例えば4つ、長手側の外周縁に例えば6つ形成される。連結孔118は、他の作業台100の連結バー114や他の機材の連結ピンが連結される孔である。
【0017】
脚部130は、天板部110の荷重を支持したり、天板部110で作業する作業者の荷重を支持したりする役割を担う。また、脚部130は、天板部110の下側で連結され、天板部110に対して回動可能である。脚部130が回動することで、脚部130が天板部110と重なり合うようにして折り畳まれる。具体的に、脚部130は4本の脚部材131a~131dを有する。なお、
図2では、脚部材131bは脚部材131a、131dによって隠れるために図示されていない。脚部材131a~131dは、それぞれ天板部110の4隅に近接した位置から床面に向かって延びる。
【0018】
また、脚部材131aと脚部材131bとの間、および、脚部材131cと脚部材131dとの間には、水平方向に沿って横架部材137が架け渡される。横架部材137が脚部材131aと脚部材131bとの間、および、脚部材131cと脚部材131dとの間に架け渡されることで、脚部材131aと脚部材131bが一つのユニット、すなわち第1の脚体とし、脚部材131cと脚部材131dとが一つのユニット、すなわち第2の脚体として構成される。したがって、脚部130が天板部110に対して回動する場合には、脚部材131aと脚部材131bとが一体で回動し、脚部材131cと脚部材131dとが一体で回動する。なお、脚部材131aおよび脚部材131bの外側には、当接部材138が設けられる。当接部材138は脚部130を折り畳み、他の作業台100を積み重ねるときに他の作業台100と当接する部位である。
【0019】
また、脚部材131aと脚部材131b、および、脚部材131cと脚部材131dは、高さ方向に段階的に伸縮することができる。すなわち、天板部110は高さを段階的に調整することができる。
また、本実施形態の作業台100は、開脚状態で脚部130が完全に鉛直方向に延出しているのではなく、安定性を向上させるために鉛直方向に対して傾斜している。すなわち、作業台100を左右方向に沿って見たときに、一対の脚体は上端から下端に向かうにしたがって、互いに離れるように傾斜している。
【0020】
回動部150は、脚部130を天板部110に対して回動させる役割を担う。脚部130が回動部150を介して天板部110に対して回動することで、脚部130が下側に向かって延びる開脚姿勢と、脚部130が天板部110に重なり合って折り畳まれる閉脚姿勢とに変化する。具体的には、回動部150は4つの回動体151a~151dを有する。なお、
図2では、回動体151b、151dはそれぞれ回動体151a、151cによって隠れるために図示されていない。回動体151a~151dは、それぞれ脚部材131a~131dと天板部110との間に配置される。
ここで、
図2に示すように、回動体151a、151bの回動支点P1は、回動体151c、151dの回動支点P2よりも上側、すなわち天板部110側にオフセットして位置する。
【0021】
走行部180は、天板部110および脚部130を支持しながら作業台100を任意の位置に移動させる役割を担う。走行部180は、脚部130の下側に連結される。具体的には、走行部180は4つのキャスター181a~181dを有する。なお、
図2では、キャスター181bはキャスター181a、181dによって隠れるために図示されていない。キャスター181a~181dは、それぞれ脚部材131a~131dの下端に旋回可能に連結される。また、キャスター181a~181dは、それぞれ作業者の操作に応じて車輪の回転を固定することができるストッパ付キャスターである。作業者は高所作業を行う場合には、走行部180のキャスター181a~181dのペダルを操作して車輪の回転を固定させることで、作業台100が移動せずに安全に高所作業を行うことができる。
【0022】
補助接地部190は、天板部110の外周縁に上側から力が掛かったときに、作業台100の傾倒を防止するアウトリガーの役割を担う。ここで、補助接地部190は、上側から見て天板部110の外周縁からはみ出して配置される。
具体的には、補助接地部190は4つの補助脚部材191a~191dを有する。補助脚部材191a~191dは、それぞれ脚部材131a~131dに取り付けられる。
【0023】
補助脚部材191a~191dは、それぞれ脚部材131a~131dに対して回動可能であって、上側から見て天板部110の外周縁からはみ出す第1の状態と、天板部110の外周縁からはみ出さない第2の状態とに遷移する。第1の状態は、補助脚部材191a~191dがそれぞれ脚部材131a~131dから床面に向かって斜めに延出した状態である。なお、第1の状態では、補助脚部材191a~191dは床面に接しておらず床面から離れた状態に保持される。一方、第2の状態は、
図2の側面図の二点鎖線で示すように、補助脚部材191a~191dがそれぞれ脚部材131a~131dに対して略平行になるように、鉛直方向に延出した状態である。なお、第2の状態では、補助脚部材191a~191dは、正面から見てそれぞれ脚部材131a~131dと重なり合うように配置される。
【0024】
補助脚部材191a~191dを第1の状態にすることで、天板部110の外周縁に上側から力が掛かった場合であっても、補助脚部材191a~191dが床面に接地することにより作業台100が傾倒するのを防止する。また、補助脚部材191a~191dを第2の状態にすることで、補助脚部材191a~191dが邪魔にならずに作業台100を移動させたり、嵩張らずにコンパクトに保管したりすることができる。
なお、補助脚部材191a~191dは、脚部材131a~131dと異なる色であって、ゴールド色や蛍光色などの周囲が暗くても目立つ色が付されている。
【0025】
また、作業台100の天板部110は、短手方向の長さと長手方向の長さとの比が略2:3の場合に限られず、略1:1、略1:2、略1:4などであってもよく、略1:1、略1:2、略1:4などの他の種類が用意されていてもよい。例えば、天板部110の短手方向の長さが略750mm(例えば700mm~800mm)であり、長手方向の長さが略1500mm(例えば1450mm~1550mm)の作業台が用意されていてもよい。
【0026】
次に、第1の中間部20A、第2の中間部20B、第3の中間部20Cとして適用できる機材について説明する。
本実施形態では第1の中間部20Aとして適用できる機材が複数の種類、具体的には6種類ある。第1の中間部20Aとして適用できる機材は、幅狭ブリッジ200、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600、作業台100である。これらの機材は、例えば、第1グループの一例である。
本実施形態では第2の中間部20Bとして適用できる機材が複数の種類、具体的には4種類ある。第2の中間部20Bとして適用できる機材は、幅狭ブリッジ200、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400、作業台100である。これらの機材は、例えば、第2グループの一例である。
本実施形態では第3の中間部20Cとして適用できる機材が複数の種類、具体的には6種類ある。第3の中間部20Cとして適用できる機材は、幅狭ブリッジ200、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600、作業台100である。これらの機材は、第3グループの一例である。
【0027】
<幅狭ブリッジの構成>
幅狭ブリッジ200の構成について
図3を参照して説明する。
図3は、幅狭ブリッジ200の構成の一例を示す平面図、正面図、側面図である。
幅狭ブリッジ200は、ブリッジの一例であり、走行部を有しないブリッジの一例である。幅狭ブリッジ200は、例えば、前後方向あるいは左右方向に離れて配置された作業台100の天板部110に架け渡されたり、前後方向に離れて配置された第1の中間部20Aに架け渡されたり、左右方向に離れて配置された第2の中間部20Bに架け渡されたりする。
【0028】
幅狭ブリッジ200は、本体部210を有する。
本体部210は、高所作業を行う作業者の足場としての役割を担う。本体部210は、平面視で、短手方向と長手方向とがある略矩形状である。本実施形態では、本体部210の短手方向の長さと長手方向の長さとの比が略1:3である。具体的に、本体部210の短手方向の長さが略500mm(例えば450mm~550mm)であり、長手方向の長さが略1500mm(例えば1450mm~1550mm)である。
【0029】
本体部210は、作業面となる表面に滑り止め用の複数の突起213を有する。また、本体部210は、表面であって外周縁に近接した位置に被連結部としての連結孔218を有する。連結孔218は、本体部210の長手側の外周縁に例えば6つ形成される。本体部210の6つの連結孔218の位置は、作業台100の天板部110の長手側の外周縁の6つの連結孔118の位置と略同一である。連結孔218は、作業台100の連結バー114や他の機材の連結ピンが連結される孔である。
【0030】
また、本体部210は、作業台100あるいは機材と連結する側である短手側の端部に連結ピン221を有する。具体的には、連結ピン221は、短手側の端部のそれぞれ両端に設けられる。連結ピン221は、本体部210の短手側の端部からそれぞれ外側に向かって延出する板状のブラケット222に取り付けられる。連結ピン221はブラケット222の下面から下側に向かって突出する。連結ピン221をそれぞれ作業台100の連結孔118あるいは他の機材の連結孔に上側から挿入することにより、作業台100あるいは他の機材と連結される。ここで、連結ピン221およびブラケット222は、連結部の一例に対応する。
【0031】
また、本体部210は、浮き防止機構250を有する。浮き防止機構250は、幅狭ブリッジ200を作業台100あるいは他の機材に連結させたときに幅狭ブリッジ200の浮き上りを防止する。本体部210は、短手側の端部にブラケット260を介してそれぞれ浮き防止機構250が設けられる。すなわち、浮き防止機構250は、1台の幅狭ブリッジ200に対して2つ設けられ、それぞれ略同一の構成である。
図4は、浮き防止機構250の構成を示す図であり、
図3のI-I線に沿って切断して矢印方向に沿って見た断面図である。ここでは、幅狭ブリッジ200を作業台100に連結させる場合について図示している。
【0032】
浮き防止機構250は、ガイド軸251、当接部材252、バネ部材253を有する。
ガイド軸251は、ブラケット260の下面から下側に突出し、当接部材252の上下方向の移動をガイドする。
当接部材252は上片252aと下片252bを有し、略コ字状に形成される。上片252aは略板状であり、ガイド軸251が挿通される。下片252bは略板状であり、幅狭ブリッジ200の本体部210の下面および作業台100の天板部110の下面に当接可能な当接部として機能する。
バネ部材253はガイド軸251の下端と当接部材252の上片252aとの間に配置され、当接部材252を上側、すなわちブラケット260側に付勢する。
【0033】
図4は、当接部材252をガイド軸251の軸回りに90度回転させる前後の状態を示している。ここで、当接部材252の下片252bの幅をW(
図4(a)を参照)として、幅Wに直交する長さをS(
図4(b)を参照)とする。幅Wは幅狭ブリッジ200の本体部210の下面の外側端から天板部110の下面の外側端までの距離L1よりも短く、長さSは距離L1よりも長い。
一方、作業台100の天板部110の外周端には板状の側部111を有し、側部111には板状の下部112が接続され、略L字状に形成される。本実施形態では、側部111および下部112の長手方向の一部であって、幅狭ブリッジ200が連結されたときに浮き防止機構250と近接する位置に、側部111および下部112を欠落させた切欠部(凹部)113を有する。切欠部113は凹状であり、当接部材252の下片252bが係合する。なお、切欠部113は、側部111または下部112の何れかに有していてもよい。
【0034】
なお、幅狭ブリッジ200は、短手方向の長さと長手方向の長さとの比が略1:3の場合に限られず、略1:1、略1:2、略1:4などであってもよく、略1:1、略1:2、略1:4などの他の種類が用意されていてもよい。
【0035】
<キャスターなし長手方向連結ブリッジの構成>
キャスターなし長手方向連結ブリッジ300の構成について
図5を参照して説明する。
図5は、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300の構成の一例を示す平面図、正面図、側面図である。
キャスターなし長手方向連結ブリッジ300は、ブリッジの一例であり、走行部を有しないブリッジの一例である。キャスターなし長手方向連結ブリッジ300は、例えば、前後方向あるいは左右方向に離れて配置された作業台100の天板部110に架け渡されたり、前後方向に離れて配置された第1の中間部20Aに架け渡されたり、左右方向に離れて配置された第2の中間部20Bに架け渡されたりする。
【0036】
キャスターなし長手方向連結ブリッジ300は、本体部310を有する。
本体部310は、高所作業を行う作業者の足場としての役割を担う。本体部310は、平面視で、短手方向と長手方向とがある略矩形状である。本実施形態では、本体部310の短手方向の長さと長手方向の長さとの比が略2:3である。具体的に、本体部310の短手方向の長さが略1000mm(例えば950mm~1050mm)であり、長手方向の長さが略1500mm(例えば1450mm~1550mm)である。本体部310の大きさと、作業台100の天板部110の大きさとは略同一である。ただし、本体部310の大きさと天板部110の大きさとは、略同一である場合に限られない。
【0037】
本体部310は、作業面となる表面に滑り止め用の複数の突起313を有する。また、本体部310は、表面であって外周縁に近接した位置に被連結部としての連結孔318を有する。連結孔318は、本体部310の長手側の外周縁に例えば6つ形成される。本体部310の6つの連結孔318の位置は、作業台100の天板部110の長手側の外周縁の6つの連結孔118の位置と略同一である。連結孔318は、作業台100の連結バー114や他の機材の連結ピンが連結される孔である。
【0038】
また、本体部310は、作業台100あるいは他の機材と連結する側である短手側の端部に連結ピン321を有する。具体的には、連結ピン321は、短手側の端部のそれぞれ両端に設けられる。連結ピン321は、本体部310の短手側の端部からそれぞれ外側に向かって延出する板状のブラケット322に取り付けられる。連結ピン321はブラケット322の下面から下側に向かって突出する。連結ピン321をそれぞれ作業台100の連結孔118あるいは他の機材の連結孔に上側から挿入することにより、作業台100あるいは他の機材と連結される。ここで、連結ピン321およびブラケット322は、連結部の一例に対応する。
【0039】
また、本体部310は、短手側の端部に図示しない浮き防止機構を有していてもよい。浮き防止機構は、幅狭ブリッジ200の浮き防止機構250と同様に構成することができる。
また、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300は、短手方向の長さと長手方向の長さとの比が略2:3の場合に限られず、略1:1、略1:2などであってもよく、略1:1、略1:2などの他の種類が用意されていてもよい。
【0040】
<キャスターあり長手方向連結ブリッジの構成>
キャスターあり長手方向連結ブリッジ400の構成について
図6を参照して説明する。
図6は、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400の構成の一例を示す平面図、正面図、側面図である。キャスターあり長手方向連結ブリッジ400は、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300に走行部を追加した構成である。
キャスターあり長手方向連結ブリッジ400は、ブリッジの一例であり、走行部を有するブリッジの一例である。キャスターあり長手方向連結ブリッジ400は、例えば、前後方向あるいは左右方向に離れて配置された作業台100の天板部110に架け渡されたり、前後方向に離れて配置された第1の中間部20Aに架け渡されたり、左右方向に離れて配置された第2の中間部20Bに架け渡されたりする。また、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400は、単に高所作業を行うための足場となるだけではなく、作業台システム10の機材を積載可能な運搬台車として機能する。
【0041】
キャスターあり長手方向連結ブリッジ400は、本体部410と、走行部430とを有する。
本体部410は、上述したキャスターなし長手方向連結ブリッジ300の本体部310と同様の構成であり適宜、説明を省略する。本体部410は、作業面となる表面に滑り止め用の複数の突起413を有する。突起413は、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300の突起313に対応する。また、本体部410は、表面であって外周縁に近接した位置に被連結部としての連結孔418を有する。連結孔418は、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300の連結孔318に対応する。
【0042】
また、本体部410は、作業台100あるいは他の機材と連結する側である短手側の端部に連結ピン421を有する。連結ピン421は、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300の連結ピン321に対応する。連結ピン421は、本体部410の短手側の端部からそれぞれ外側に向かって延出する板状のブラケット422に取り付けられる。ブラケット422は、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300のブラケット322に対応する。ここで、連結ピン421およびブラケット422は、連結部の一例に対応する。
【0043】
また、本体部410は、短手側の端部に図示しない浮き防止機構を有していてもよい。浮き防止機構は、幅狭ブリッジ200の浮き防止機構250と同様に構成することができる。
【0044】
走行部430は、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400を運搬台車として機能させる場合に本体部410および積荷の荷重を支持しながら床面を走行する役割を担う。走行部430は、本体部410の下側であって、4隅に配置される複数(4つ)のキャスター431a~431dを有する。なお、
図6では、キャスター431bはキャスター431a、431dによって隠れるために図示されていない。
キャスター431a~431dは本体部410の下側に取り付けられる。キャスター431a~431dは、鉛直方向に沿った旋回軸Oの軸線回りに旋回可能である。
図6では、車輪433が前後方向を向いた状態であるが、車輪433が旋回軸Oの軸線回りに旋回することで、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400は前後左右を含め任意の方向に走行することができる。
【0045】
キャスター431a~431dは、作業者の操作に応じてブレーキを掛けたり、ブレーキを解除したりすることができるブレーキ付キャスターである。具体的には、キャスター431a~431dは、車輪433と、支持部としてのフォーク部材434と、ブレーキペダル435を有する。フォーク部材434は、車輪433を回転可能に支持する。ブレーキペダル435は、フォーク部材434に対して上下方向に揺動可能である。ブレーキペダル435は、先端部に足で踏み込むための操作部436を有する。作業者がブレーキ時に操作部436を下側に踏み込むように操作することで、車輪433の外周面が押圧され、車輪433にブレーキが掛かる。なお、作業者は更に操作部436を踏み込むことで、車輪433はブレーキが掛かった状態に保持される。
【0046】
なお、
図6は、ブレーキが掛かっていない状態(ブレーキ解除時の状態)である。
図6に示すように、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400を走行させたときに後側となるキャスター431a、431bは、ブレーキペダル435の操作部436が本体部410の後端よりも後側に位置して露出している。
また、操作部436は、ブレーキ解除時であって車輪433が前後方向を向いた状態では、平面視において連結ピン421およびブラケット422と重ならないように位置する。したがって、作業者はブレーキを掛ける必要がある場合には、連結ピン421およびブラケット422に干渉されることなく容易に操作部436を踏み込むことができる。
【0047】
なお、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400は、短手方向の長さと長手方向の長さとの比が略2:3の場合に限られず、略1:1、略1:2などであってもよく、略1:1、略1:2などの他の種類が用意されていてもよい。
【0048】
<キャスターなし短手方向連結ブリッジの構成>
キャスターなし短手方向連結ブリッジ500の構成について
図7を参照して説明する。
図7は、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500の構成の一例を示す平面図、正面図、側面図である。
キャスターなし短手方向連結ブリッジ500は、ブリッジの一例であり、走行部を有しないブリッジの一例である。キャスターなし短手方向連結ブリッジ500は、例えば、左右方向に離れて配置された作業台100の天板部110に架け渡されたり、左右方向に離れて配置された第2の中間部20Bに架け渡されたりする。
【0049】
キャスターなし短手方向連結ブリッジ500は、本体部510を有する。
本体部510は、高所作業を行う作業者の足場としての役割を担う。本体部510は、平面視で、短手方向と長手方向とがある略矩形状である。本実施形態では、本体部510の短手方向の長さと長手方向の長さとの比が略2:3である。具体的に、本体部510の短手方向の長さが略1000mm(例えば950mm~1050mm)であり、長手方向の長さが略1500mm(例えば1450mm~1550mm)である。本体部510の大きさと、作業台100の天板部110の大きさとは略同一である。なお、本体部510の大きさと天板部110の大きさとは、略同一である場合に限られない。
【0050】
本体部510は、作業面となる表面に滑り止め用の複数の突起513を有する。また、本体部510は、表面であって外周縁に近接した位置に被連結部としての連結孔518を有する。連結孔518は、本体部510の短手側の外周縁に例えば4つ、長手側の外周縁に例えば2つ形成される。本体部510の短手側の4つの連結孔518の位置は、作業台100の天板部110の短手側の外周縁の4つの連結孔118の位置と略同一である。また、本体部510の長手側の2つの連結孔518の位置は、作業台100の天板部110の長手側の外周縁の6つの連結孔118のうち最も離れた2つの連結孔118の位置と略同一である。連結孔518は、作業台100の連結バー114や他の機材の連結ピンが連結される孔である。
【0051】
また、本体部510は、作業台100あるいは他の機材と連結する側である長手側の端部に連結ピン521と、当接部523とを有する。連結ピン521は、長手側の端部のそれぞれ両端に設けられる。連結ピン521は、本体部510の長手側の端部からそれぞれ外側に向かって延出する板状のブラケット522に取り付けられる。連結ピン521はブラケット522の下面から下側に向かって突出する。連結ピン521をそれぞれ作業台100の連結孔118あるいは他の機材の連結孔に上側から挿入することにより、作業台100あるいは他の機材と連結される。ここで、連結ピン521およびブラケット522は、連結部の一例に対応する。
【0052】
当接部523は、長手側の端部のそれぞれ略中央に設けられる。当接部523は、本体部510の長手側の端部の略中央からそれぞれ外側に向かって略水平に延出する板状である。キャスターなし短手方向連結ブリッジ500を作業台100あるいは他の機材に架け渡すことで、当接部523が作業台100の天板部110の上面あるいは他の機材の上面に当接する。
【0053】
また、本体部510は、浮き防止機構530を有する。
浮き防止機構530は、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500を作業台100あるいは他の機材に架け渡すときに作業台100の天板部110あるいは他の機材の本体部と係合して、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500の浮き上がりを防止する。浮き防止機構530は、本体部510の下側であって、本体部510の短手側の端部にそれぞれに近接して設けられる。すなわち、浮き防止機構530は、1台のキャスターなし短手方向連結ブリッジ500に対して2つ設けられ、それぞれ略同一の構成である。
【0054】
図8は、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500を短手側から見た図であり、浮き防止機構530の構成の一例を示す図である。
図8(a)はキャスターなし短手方向連結ブリッジ500を作業台100に架け渡す前の状態を示し、
図8(b)はキャスターなし短手方向連結ブリッジ500を作業台100に架け渡した後の状態を示している。
【0055】
浮き防止機構530は、ストッパ部材531と、付勢部材534と、ガイド部材535とを有するユニットが左右方向における中心線Cに対して略対称に一対で構成される。ここでは、一方のユニットについて説明するが、他方のユニットも同様の構成である。
ストッパ部材531は、隣接する作業台100の天板部110の下側に位置させることで天板部110と係合し、天板部110の下側から離れることで係合が解除される部材である。ストッパ部材531は、例えば、鉄製であって、略バー状である。ストッパ部材531は、例えばシルバー色等の金属色である。ストッパ部材531は、本体部510の下側で左右方向に沿って配置される。また、ストッパ部材531は、本体部510の下端に結合された複数のガイド部材535にガイドされることで左右方向に摺動可能である。
【0056】
ストッパ部材531は、係合部532と、レバー部533とを有する。係合部532は、ストッパ部材531の先端に位置する。レバー部533は、係合部532の反対側であって本体部510の左右方向の略中央に近接して位置する。レバー部533は、左右方向に対して略直交する方向に延びている。ストッパ部材531は、係合部532とレバー部533との間に配置された付勢部材534によって係合部532が本体部510の端部から突出する方向に常に付勢される。付勢部材534は例えばコイルスプリングであって、ストッパ部材531の中間位置と、ガイド部材535との間に配置される。レバー部533は、作業者が付勢部材534の付勢に抗して、ストッパ部材531を左右方向に摺動させ、係合部532を本体部510から突出させないように操作を行う部位である。ここで、レバー部533は、例えば合成樹脂製の操作レバーによって外周を覆うことでカバーされる。操作レバーは、ストッパ部材531とは異なる色が付されている。
【0057】
なお、浮き防止機構530は1台のキャスターなし短手方向連結ブリッジ500に対して1つだけ設けられていてもよい。また、浮き防止機構530は、一対のユニットで構成されずに単一のユニットで構成されていてもよい。また、浮き防止機構530は、本体部510内に設けられ、レバー部533が本体部510から露出し、係合部532が本体部510から突出したり没入したりするように構成してもよい。なお、ストッパ部材531は、レバー部533の長手方向が本体部510の上面と平行になるように回動可能である。
【0058】
なお、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500は、短手方向の長さと長手方向の長さとの比が略2:3の場合に限られず、略1:1、略1:2などであってもよく、略1:1、略1:2などの他の種類が用意されていてもよい。
【0059】
<キャスターあり短手方向連結ブリッジの構成>
キャスターあり短手方向連結ブリッジ600の構成について
図9を参照して説明する。
図9は、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600の構成の一例を示す平面図、正面図、側面図である。キャスターあり短手方向連結ブリッジ600は、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500に走行部を追加した構成である。
キャスターあり短手方向連結ブリッジ600は、ブリッジの一例であり、走行部を有するブリッジの一例である。キャスターあり短手方向連結ブリッジ600は、例えば、左右方向に離れて配置された作業台100の天板部110に架け渡されたり、左右方向に離れて配置された第2の中間部20Bに架け渡されたりする。また、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600は、単に高所作業を行うための足場となるだけではなく、作業台システム10の機材を積載可能な運搬台車として機能する。
【0060】
キャスターあり短手方向連結ブリッジ600は、本体部610と、走行部630とを有する。
本体部610は、上述したキャスターなし短手方向連結ブリッジ500の本体部510と同様の構成であり適宜、説明を省略する。本体部610は、作業面となる表面に滑り止め用の複数の突起613を有する。突起613は、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500の突起513に対応する。また、本体部610は、表面であって外周縁に近接した位置に被連結部としての連結孔618を有する。連結孔618は、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500の連結孔518に対応する。
【0061】
また、本体部610は、作業台100あるいは他の機材と連結する側である長手側の端部に連結ピン621と、当接部623とを有する。連結ピン621は、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500の連結ピン521に対応する。連結ピン621は、本体部610の長手側の端部からそれぞれ外側に向かって延出する板状のブラケット622に取り付けられる。ブラケット622は、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500のブラケット522に対応する。ここで、連結ピン621およびブラケット622は、連結部の一例に対応する。当接部623は、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500の当接部523に対応する。
【0062】
走行部630は、上述したキャスターあり長手方向連結ブリッジ400の走行部430と同様の構成であり適宜、説明を省略する。走行部630は、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600を運搬台車として機能させる場合に本体部610および積荷の荷重を支持しながら床面を走行する役割を担う。走行部630は、本体部610の下側であって、4隅に配置される複数(4つ)のキャスター631a~631dを有する。キャスター631a~631dは、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400のキャスター431a~431dに対応する。また、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600は、図示しない浮き防止機構を有していてもよい。浮き防止機構は、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500の浮き防止機構530と同様に構成することができる。ただし、浮き防止機構は走行部630と干渉しないように、本体部610内に配置することが好ましい。
【0063】
なお、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600は、短手方向の長さと長手方向の長さとの比が略2:3の場合に限られず、略1:1、略1:2などであってもよく、略1:1、略1:2などの他の種類が用意されていてもよい。
【0064】
<作業台システムの構成例>
次に、
図10に示す作業台システム10Aの構成および組み立て方法について説明する。作業台システム10Aは、第1の中間部20Aおよび第3の中間部20Cに幅狭ブリッジ200を適用し、第2の中間部20Bにキャスターなし長手方向連結ブリッジ300あるいはキャスターあり長手方向連結ブリッジ400を適用する。なお、
図10以降の図には、作業台100以外の機材の突起は省略して図示している。
作業台システム10Aを組み立てる場合、まず、作業者は、2つの作業台100a、100bを前後方向に離して配置し、2つの作業台100c、100dを前後方向に離して配置する。このとき、作業者は、作業台100a,100bと、作業台100c,100dとを、左右方向に離して配置する。
【0065】
次に、作業者は、作業台100aと作業台100bとの間にキャスターなし長手方向連結ブリッジ300を架け渡す。具体的には、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300の本体部310の連結ピン321をそれぞれ、上側から作業台100aおよび作業台100bの短手側の連結孔118に挿入する。
また、作業者は、作業台100cと作業台100dとの間にキャスターあり長手方向連結ブリッジ400を架け渡す。具体的には、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400の本体部410の連結ピン421をそれぞれ、上側から作業台100cおよび作業台100dの短手側の連結孔118に挿入する。作業台100cと作業台100dとの間にキャスターあり長手方向連結ブリッジ400を架け渡された状態では、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400のキャスター431a~431dが床面から上下方向に離れている。
【0066】
このとき、作業者は、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300およびキャスターあり長手方向連結ブリッジ400に浮き防止機構を有する場合には、後述する幅狭ブリッジ200の各浮き防止機構250と同様に作動させることで、浮き防止機構の一部が天板部110の下側に当接される。このような状態でキャスターなし長手方向連結ブリッジ300およびキャスターあり長手方向連結ブリッジ400に対して上側に浮き上るような力が掛かったとしても、浮き上りを防止することができる。
【0067】
次に、作業者は、作業台100aと作業台100cとの間に3つの幅狭ブリッジ200を並列にして架け渡す。具体的には、幅狭ブリッジ200の本体部210の連結ピン221をそれぞれ、上側から作業台100aおよび作業台100cの長手側の連結孔118に挿入する。
また、作業者は、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300とキャスターあり長手方向連結ブリッジ400との間に3つの幅狭ブリッジ200を並列にして架け渡す。具体的には、幅狭ブリッジ200の本体部210の連結ピン221をそれぞれ、上側からキャスターなし長手方向連結ブリッジ300の長手側の連結孔318とキャスターあり長手方向連結ブリッジ400の長手側の連結孔418に挿入する。
また、作業者は、作業台100bと作業台100dとの間に3つの幅狭ブリッジ200を並列にして架け渡す。具体的には、幅狭ブリッジ200の本体部210の連結ピン221をそれぞれ、上側から作業台100bおよび作業台100dの長手側の連結孔118に挿入する。
【0068】
このとき、作業者は、幅狭ブリッジ200の各浮き防止機構250の当接部材252をバネ部材253の付勢力に抗して引っ張ると共に、
図4(a)の状態から
図4(b)の状態に示すようにガイド軸251の軸回りに90度回転させ、その後に当接部材252の引っ張りを解除する。したがって、当接部材252のうち下片252bが天板部110(あるいは本体部310、410)の下側と幅狭ブリッジ200の下側とに跨った状態で当接される。このような状態で幅狭ブリッジ200に対して上側に浮き上るような力が掛かったとしても、下片252bが天板部110(あるいは本体部310、410)の下側に当接していることから幅狭ブリッジ200の浮き上りを防止することができる。
【0069】
最後に、作業者は、作業台100の補助接地部190、具体的には補助脚部材191a~191dを第2の状態から第1の状態に遷移させる。なお、作業者は作業性を考慮して、少なくとも作業台100a~100dの各補助脚部材191a~191dのうち、外側に位置する補助脚部材191a~191dを第2の状態から第1の状態に遷移させてもよい。なお、作業者は、必要に応じて、作業台100aの脚部と作業台100bの脚部とを長尺状の結束部材によって連結させ、作業台100cの脚部と作業台100dの脚部とを長尺状の結束部材によって連結させてもよい。
【0070】
このように、組み立てられた作業台システム10Aによれば、連続する矩形状の作業平面を形成することができる。また、幅狭ブリッジ200の長手方向が作業台100の長手方向に対して直交する方向になるように幅狭ブリッジ200を作業台100に連結することで、比較的に広い作業平面を形成することができる。
【0071】
また、作業台システム10Aは、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400を有することから、作業者はキャスターあり長手方向連結ブリッジ400を運搬台車として機能させることができる。具体的には、作業者は、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400の本体部410に、作業台100a~100d、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300、9つの幅狭ブリッジ200を積載させることで、新たに運搬台車を調達する必要がなく、容易に作業台システム10Aを運搬することができる。
【0072】
なお、本実施形態では、作業台システム10Aが、作業台100a~100d、9つの幅狭ブリッジ200、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400により構成される場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、作業台システムは、
図10に示す二点鎖線の領域1Aに示すように、作業台100a、100b、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300により構成してもよい。また、例えば、作業台システムは、
図10に示す二点鎖線の領域2Aに示すように、作業台100c、100d、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400により構成してもよい。また、例えば、作業台システムは、
図10に示す二点鎖線の領域3Aに示すように、作業台100a、100c、3つの幅狭ブリッジ200により構成してもよい。また、例えば、作業台システムは、領域1A~3Aから適宜、選択された2つの領域により構成してもよい。
【0073】
また、作業台システム10Aを構成する複数の幅狭ブリッジ200のうち並列である2つの幅狭ブリッジ200をキャスターなし長手方向連結ブリッジ300あるいはキャスターあり長手方向連結ブリッジ400に置き換えてもよい。
また、作業台システム10Aを構成するキャスターなし長手方向連結ブリッジ300をキャスターあり長手方向連結ブリッジ400に置き換えたり、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400をキャスターなし長手方向連結ブリッジ300に置き換えたりしてもよい。
また、作業台システム10Aを前側に拡張する場合には、
図10に示す二点鎖線の領域4Aの構成を作業台システム10Aの前側に追加して配置することで実現することができる。また、作業台システム10Aを右側に拡張する場合には、
図10に示す二点鎖線の領域5Aの構成を作業台システム10Aの右側に追加して配置することで実現することができる。
【0074】
次に、
図11に示す作業台システム10Bの構成および組み立て方法について説明する。作業台システム10Bは、第1の中間部20Aに作業台100を適用し、第2の中間部20Bおよび第3の中間部20Cに幅狭ブリッジ200を適用する。
作業台システム10Bを組み立てる場合、まず、作業者は、2つの作業台100a、100bを前後方向に離して配置し、2つの作業台100c、100dを前後方向に離して配置する。このとき、作業者は、作業台100a,100bと、作業台100c,100dとを、左右方向に離して配置する。
【0075】
次に、作業者は、作業台100aと作業台100bとの間に2つの幅狭ブリッジ200を並列にして架け渡す。具体的には、幅狭ブリッジ200の本体部210の連結ピン221をそれぞれ、上側から作業台100aおよび作業台100bの短手側の連結孔118に挿入する。
また、作業者は、作業台100cと作業台100dとの間に2つの幅狭ブリッジ200を並列にして架け渡す。具体的には、幅狭ブリッジ200の本体部210の連結ピン221をそれぞれ、上側から作業台100cおよび作業台100dの短手側の連結孔118に挿入する。
このとき、作業者は、幅狭ブリッジ200の各浮き防止機構250により幅狭ブリッジ200の浮き上りを防止させる。
【0076】
次に、作業者は、作業台100aと作業台100cとの間に作業台100を配置する。したがって、3つの作業台100が左右方向に並列に配置される。このとき、作業者は3つの作業台100の各連結バー114を隣り合う作業台100の連結孔118に挿入することで作業台100同士を連結する。
また、作業者は、作業台100bと作業台100dとの間に作業台100を配置する。したがって、3つの作業台100が左右方向に並列に配置される。このとき、作業者は3つの作業台100の各連結バー114を隣り合う作業台100の連結孔118に挿入することで作業台100同士を連結する。
【0077】
次に、作業者は、作業台100aと作業台100cとの間に配置した作業台100と、作業台100bと作業台100dとの間に配置した作業台100との間に2つの幅狭ブリッジ200を並列にして架け渡す。具体的には、幅狭ブリッジ200の本体部210の連結ピン221をそれぞれ、上側から作業台100の短手側の連結孔118に挿入する。
このとき、作業者は、幅狭ブリッジ200の各浮き防止機構250により幅狭ブリッジ200の浮き上りを防止させる。
【0078】
最後に、作業者は、作業台100の補助接地部190、具体的には補助脚部材191a~191dを第2の状態から第1の状態に遷移させる。なお、作業者は作業性を考慮して、少なくとも作業台100の各補助脚部材191a~191dのうち、外側に位置する補助脚部材191a~191dを第2の状態から第1の状態に遷移させてもよい。なお、作業者は、必要に応じて、作業台100aの脚部と作業台100bの脚部とを長尺状の結束部材によって連結させ、作業台100cの脚部と作業台100dの脚部とを長尺状の結束部材によって連結させてもよい。
また、作業台システム10Bを組み立てる順番は、上述した順番に限られず、はじめに3つの作業台100を左右方向に並列に配置してユニットを2組、組み立てた後に、6つの幅狭ブリッジ200を並列にして架け渡してもよい。
【0079】
このように、組み立てられた作業台システム10Bによれば、連続する矩形状の作業平面を形成することができる。また、前後方向の機材の組み合わせが同じ構成であることから、作業者は組み立て方法を容易に理解することができる。また、2種類の機材で構成させていることから、作業者は作業台システム10Bを準備する手間を軽減することができる。
【0080】
なお、本実施形態では、作業台システム10Bが、作業台100a~100d、2つの作業台100、6つの幅狭ブリッジ200により構成される場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、作業台システムは、
図11に示す二点鎖線の領域1Bに示すように、作業台100a、100bと、幅狭ブリッジ200とにより構成してもよい。また、例えば、作業台システムは、
図11に示す二点鎖線の領域2Bに示すように、作業台100aと左右方向に隣り合う作業台100とにより構成してもよい。また、例えば、作業台システムは、
図11に示す二点鎖線の領域3Bに示すように、作業台100aと、作業台100cと、作業台100aと作業台100cの間の作業台100とにより構成してもよい。また、例えば、作業台システムは、領域1B~3Bから適宜、選択された2つの領域により構成してもよい。
【0081】
また、作業台システム10Bを構成する複数の幅狭ブリッジ200のうち並列である2つの幅狭ブリッジ200をキャスターなし長手方向連結ブリッジ300あるいはキャスターあり長手方向連結ブリッジ400に置き換えてもよい。
また、作業台システム10Bを前側に拡張する場合には、
図11に示す二点鎖線の領域4Bの構成を作業台システム10Bの前側に追加して配置することで実現することができる。また、作業台システム10Bを右側に拡張する場合には、
図11に示す二点鎖線の領域1Bの構成を作業台システム10Bの右側に追加して配置することで実現することができる。
【0082】
次に、
図12に示す作業台システム10Cの構成および組み立て方法について説明する。作業台システム10Cは、第1の中間部20Aにキャスターなし短手方向連結ブリッジ500を適用し、第2の中間部20Bに作業台100を適用し、第3の中間部20Cにキャスターあり短手方向連結ブリッジ600を適用する。
作業台システム10Cを組み立てる場合、まず、作業者は、2つの作業台100a、100bを前後方向に離して配置し、2つの作業台100c、100dを前後方向に離して配置する。このとき、作業者は、作業台100a,100bと、作業台100c,100dとを、左右方向に離して配置する。
【0083】
次に、作業者は、作業台100aと作業台100bとの間に作業台100を配置する。したがって、3つの作業台100が前後方向に直列に配置される。このとき、作業者は3つの作業台100の各連結バー114を隣り合う作業台100の連結孔118に挿入することで作業台100同士を連結する。
また、作業者は、作業台100cと作業台100dとの間に作業台100を配置する。したがって、3つの作業台100が前後方向に直列に配置される。このとき、作業者は3つの作業台100の各連結バー114を隣り合う作業台100の連結孔118に挿入することで作業台100同士を連結する。
【0084】
次に、作業者は、作業台100aと作業台100cとの間にキャスターなし短手方向連結ブリッジ500を架け渡す。具体的には、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500の本体部510の連結ピン521をそれぞれ、上側から作業台100aおよび作業台100cの長手側の連結孔118に挿入する。
【0085】
このとき、作業者は、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500のレバー部533を付勢部材534の付勢に抗して操作して、左右方向にストッパ部材531を摺動させる。したがって、
図8(a)に示すように、ストッパ部材531の係合部532が本体部510から突出しない方向、すなわち本体部510側に没入する方向に摺動する。このとき、2つのレバー部533が本体部510の左右方向の中央で隣り合って位置することから、作業者は2つのレバー部533を片手で握るような操作をすることで、一対のストッパ部材531を一度に摺動させることができる。
【0086】
次に、作業者は、ストッパ部材531の係合部532を本体部510側に没入させたまま、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500を作業台100に架け渡す。このとき、連結ピン521が作業台100の連結孔118に挿入され、当接部523が作業台100の天板部110の上面に当接する。また、作業者は、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500を作業台100に架け渡した後、レバー部533から手を離す。したがって、
図8(b)に示すように、ストッパ部材531は付勢部材534の付勢によって、係合部532が本体部510から突出する方向に摺動する。係合部532が突出することで、係合部532は隣接する作業台100の天板部110の下側に位置して、天板部110と係合する。なお、浮き防止機構530は1台のキャスターなし短手方向連結ブリッジ500に対して2つ設けられていることから、作業者は他方の浮き防止機構530についても同様の方法で係合部532を天板部110に係合させる。
【0087】
次に、作業者は、作業台100aと作業台100bとの間に位置する作業台100と、作業台100cと作業台100dとの間に位置する作業台100との間にキャスターあり短手方向連結ブリッジ600を架け渡す。具体的には、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600の本体部610の連結ピン621をそれぞれ、上側から作業台100の長手側の連結孔118に挿入する。
このとき、作業者は、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600の各浮き防止機構によりキャスターあり短手方向連結ブリッジ600の浮き上りを防止させる。
【0088】
次に、作業者は、作業台100bと作業台100dとの間にキャスターなし短手方向連結ブリッジ500を架け渡す。具体的には、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500の本体部510の連結ピン521をそれぞれ、上側から作業台100bおよび作業台100dの長手側の連結孔118に挿入する。
このとき、作業者は、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500の各浮き防止機構530によりキャスターなし短手方向連結ブリッジ500の浮き上りを防止させる。
【0089】
最後に、作業者は、作業台100の補助接地部190、具体的には補助脚部材191a~191dを第2の状態から第1の状態に遷移させる。なお、作業者は作業性を考慮して、少なくとも作業台100の各補助脚部材191a~191dのうち、外側に位置する補助脚部材191a~191dを第2の状態から第1の状態に遷移させてもよい。
【0090】
このように、組み立てられた作業台システム10Cによれば、連続する矩形状の作業平面を形成することができる。また、前後方向の機材の組み合わせのうち2組が同じ構成であることから、作業者は容易に組み立てることができる。また、前後方向に沿って作業台100を多く配置できることから、多くの補助接地部190を配置することができる。
【0091】
また、作業台システム10Cは、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600を有することから、作業者はキャスターあり短手方向連結ブリッジ600を運搬台車として機能させることができる。具体的には、作業者は、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600の本体部610に、作業台100a~100d、2つの作業台100、2つのキャスターなし短手方向連結ブリッジ500を積載させることで、新たに運搬台車を調達する必要がなく、容易に作業台システム10Cを運搬することができる。
【0092】
なお、本実施形態では、作業台システム10Cが、作業台100a~100d、2つの作業台100、2つのキャスターなし短手方向連結ブリッジ500、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600により構成される場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、作業台システムは、
図12に示す二点鎖線の領域1Cに示すように、作業台100aと、作業台100aに隣接する作業台100とにより構成してもよい。また、例えば、作業台システムは、
図12に示す二点鎖線の領域2Cに示すように、作業台100a、100bと、作業台100aと作業台100bの間の作業台100とにより構成してもよい。また、例えば、作業台システムは、
図12に示す二点鎖線の領域3Cに示すように、作業台100a、100cと、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500とにより構成してもよい。また、例えば、作業台システムは、領域1C~3Cから適宜、選択された2つの領域により構成してもよい。
【0093】
また、作業台システム10Cを構成するキャスターなし短手方向連結ブリッジ500をキャスターあり短手方向連結ブリッジ600に置き換えたり、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600をキャスターなし短手方向連結ブリッジ500に置き換えたりしてもよい。
また、作業台システム10Cを前側に拡張する場合には、
図12に示す二点鎖線の領域4Cの構成を作業台システム10Cの前側に追加して配置することで実現することができる。また、作業台システム10Cを右側に拡張する場合には、
図12に示す二点鎖線の領域5Cの構成を作業台システム10Cの右側に追加して配置することで実現することができる。
【0094】
以上、本発明を上述した実施形態により説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能であり、各実施形態に組み合わせてもよい。
また、例えば、使用者は、作業台システム10A~10C、領域1A~5A、領域1B~4B、領域1C~5C、作業台100などを組み合わせることで高所作業に適した作業平面を形成することができる。
【0095】
上述した作業台システムでは、作業台100aと作業台100cとの間に配置される第1の中間部20Aと、作業台100bと作業台100dとの間に配置される第1の中間部20Aとは同じ機材である場合について説明したが、異なる機材であってもよい。
上述した作業台システムでは、作業台100aと作業台100bとの間に配置される第2の中間部20Bと、作業台100cと作業台100dとの間に配置される第2の中間部20Bとは同じ機材である場合について説明したが、異なる機材であってもよい。
【0096】
上述した作業台システムでは、必要に応じて作業平面上の作業領域を取り囲む補助手摺部を取り付けてもよい。
上述した作業台システムでは、必要に応じて一部の機材を省略してもよい。例えば、作業現場に柱がある場合には、作業台100、幅狭ブリッジ200、キャスターなし長手方向連結ブリッジ300、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400、キャスターなし短手方向連結ブリッジ500、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600の何れかの機材をなくし、なくした機材の位置に柱を挿通させることで柱との干渉を防ぐことができる。
【0097】
上述した作業台100では、脚部材131a~131dが伸縮できる場合について説明したが、脚部材131a~131dは伸縮できなくてもよい。
上述したキャスターあり長手方向連結ブリッジ400、キャスターあり短手方向連結ブリッジ600は、走行部が4つのキャスターを有する場合について説明したが、この場合に限られず、5つ以上のキャスターを有していてもよい。
上述した作業台システムにおいて、浮き防止機構250を浮き防止機構530に置き換えたり、浮き防止機構530を浮き防止機構250に置き換えたりしてもよい。
【0098】
上述した作業台システムでは、作業台システムの運搬を行う場合にキャスターあり長手方向連結ブリッジ400あるいはキャスターあり短手方向連結ブリッジ600に作業台システムを構成する機材を積載する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、作業台システムを作業現場に出荷したり、出荷前に倉庫で保管したりする場合に、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400あるいはキャスターあり短手方向連結ブリッジ600に作業台システムを構成する機材を積載した状態にしておいてもよい。このように、予めキャスターあり長手方向連結ブリッジ400あるいはキャスターあり短手方向連結ブリッジ600に作業台システムを構成する機材を積載しておくことで、倉庫から容易に出荷したり、倉庫内で保管場所を容易に変更したりすることができる。
また、作業台システムを納品するために倉庫から貨物自動車に積むときの作業および納品先において貨物自動車から降した後の運搬が容易である。具体的には、作業者あるいは仮設資機材を販売あるいはレンタルする事業者は、倉庫から出荷した作業台システムを積載したキャスターあり長手方向連結ブリッジ400あるいはキャスターあり短手方向連結ブリッジ600を貨物自動車まで移動させ、作業者、事業者あるいは貨物自動車の運転者は、キャスターあり長手方向連結ブリッジ400ごとあるいはキャスターあり短手方向連結ブリッジ600ごとフォークリフト等を用いて貨物自動車に積む。したがって、作業台システムをパレットに載せ代えたり倉庫内までフォークリフトを移動させたりする作業を省略することができる。また、作業者あるいは貨物自動車の運転者は、作業台システムを積載したキャスターあり長手方向連結ブリッジ400あるいはキャスターあり短手方向連結ブリッジ600を貨物自動車で搬送して、納品先でフォークリフト等を用いてキャスターあり長手方向連結ブリッジ400ごとあるいはキャスターあり短手方向連結ブリッジ600ごと降ろす。このとき、納品先では作業台システムをパレットに載せ代えたりする必要がなく、作業者、運転者あるいは受取り者はキャスターあり長手方向連結ブリッジ400あるいはキャスターあり短手方向連結ブリッジ600を直ぐに作業現場の保管場所あるいは使用場所まで移動させることができる。
【符号の説明】
【0099】
10、10A~10C:作業台システム 100(100a~100d):作業台 110:天板部 130:脚部 150:回動部 180:走行部 190:補助接地部 200:幅狭ブリッジ 300:キャスターあり長手連結ブリッジ 400:キャスターなし長手連結ブリッジ 500:キャスターなし短手方向連結ブリッジ 600:キャスターあり短手方向連結ブリッジ