(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】シーツ、及びシーツの製造方法
(51)【国際特許分類】
A47G 9/02 20060101AFI20240903BHJP
A61G 7/05 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
A47G9/02 R
A61G7/05
(21)【出願番号】P 2020167030
(22)【出願日】2020-10-01
【審査請求日】2023-10-02
(73)【特許権者】
【識別番号】592137838
【氏名又は名称】株式会社篠原化学
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】加賀 俊光
(72)【発明者】
【氏名】加賀 飛硫
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-123236(JP,A)
【文献】特開2002-095690(JP,A)
【文献】特開平10-323372(JP,A)
【文献】登録実用新案第3001555(JP,U)
【文献】特開2003-135235(JP,A)
【文献】特開2017-071765(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1929841(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 9/02
A61G 7/05
B32B 7/00~7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
介護用ベッドのマットレスを覆うために用いられる多層構造のシーツであって、
防水性を有する防水層と、
前記防水層に積層され、前記シーツが前記
マットレスを覆う際に前記
マットレス側に位置する内側層と、
前記防水層における前記内側層の反対側に積層された外側層と、
前記内側層に熱圧着することにより設けられ、前記
マットレスを覆う前記シーツが前記
マットレスに対してずれるのを抑制する
、複数の樹脂の小片である滑り止めと、
を備
え、
前記防水層とは、厚さが略0.03mm以下であると共に、TPUラミネートにより形成され、水蒸気に接すると微小な孔部が形成されるよう構成された膜状の熱可塑性のポリウレタンである
シーツ。
【請求項2】
請求項1に記載されたシーツにおいて、
前記内側層又は前記外側層は、前記防水層に対し熱圧着される
シーツ。
【請求項3】
介護用ベッドのマットレスを覆うために用いられ、防水性を有する防水層と、前記防水層の両面をなす第1面と第2面とにそれぞれ積層された第1層と第2層とを備える多層構造のシーツの製造方法であって、
前記第2層に積層された前記防水層の前記第1面に対し、前記第1層を第1温度にて熱圧着し、
前記
マットレスを覆う前記シーツが前記
マットレスに対してずれるのを抑制するための滑り止め
であって、複数の樹脂の小片である滑り止めを、第2温度にて、前記第1層又は前記第2層に熱圧着し、
前記第2温度は、前記第1温度よりも高
く、
前記防水層とは、厚さが略0.03mm以下であると共に、TPUラミネートにより形成され、水蒸気に接すると微小な孔部が形成されるよう構成された膜状の熱可塑性のポリウレタンである
シーツの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、シーツ及びシーツの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されているように、防水効果を有するシーツが知られている。特許文献1のシーツは、吸湿素材により構成される第1層と、防水性素材により構成される第2層とを積層した構造を有し、第2層が寝具側に位置する状態で使用される。そして、このようなシーツは、例えば、介護用ベッドのマットレスを覆うために使用される場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、介護用ベッドでは、介護用ベッドに寝ているユーザの上半身を起こするため、外部からの操作に応じてマットレスを屈曲させる場合がある。これに対し、特許文献1のシーツは、防水性素材により構成される第2層がマットレスに接するようにマットレスを覆うため、シーツがマットレスに対して滑り易くなる恐れがある。このため、マットレスを屈曲させたり、屈曲したマットレスを平らな状態に戻したりする際に、マットレスを覆っているシーツがずれ、マットレスの一部が露出する恐れがある。その結果、マットレスにおける露出した部分に汚れが付着する恐れがある。
【0005】
本開示の一態様においては、防水効果を有するシーツのずれを抑制するのが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、対象物を覆うために用いられる多層構造のシーツであって、防水層と、内側層と、外側層と、滑り止めとを備える。防水層は、防水性を有する。内側層は、防水層に積層され、シーツが対象物を覆う際に対象物側に位置する。外側層は、防水層における内側層の反対側に積層される。滑り止めは、内側層に熱圧着することにより設けられ、対象物を覆うシーツが対象物に対してずれるのを抑制する。
【0007】
上記構成によれば、シーツが対象物を覆う際に対象物側に位置する内側層に滑り止めが設けられている。このため、対象物を覆う際に、シーツが対象物に対してずれるのを抑制できると共に、シーツを使用するユーザが対象物に対しずれるのを抑制できる。また、滑り止めは、防水層に積層されている内側層に熱圧着されるため、熱圧着による加熱から防水層を保護することができ、これにより、防水層が有する防水性が加熱により損なわれるのを抑制できる。したがって、防水効果を有するシーツのずれを抑制できる。
【0008】
なお、内側層又は外側層は、防水層に対し熱圧着されても良い。
上記構成によれば、内側層又は外側層を良好に設けることができる。
また、防水層とは、水蒸気に接すると微小な孔部が形成されるよう構成された膜状の熱可塑性ポリウレタンであっても良い。
【0009】
上記構成によれば、防水層は、防水性に加え、蒸気を透過させる透湿性を備え得る。これにより、シーツを介して対象物に溜まった湿気を放出でき、対象物にてダニやカビが繁殖するのを効果的に抑制できる。また、熱に弱い膜状の熱可塑性ポリウレタンの防水層に、滑り止めを熱圧着する際の加熱により損傷が生じるのを好適に抑制できる。
【0010】
また、対象物とは、対象物とは、介護用ベッドのマットレスであっても良い。
介護用ベッドでは、ユーザの姿勢を調整するため、外部からの指示に応じてマットレスの一部を傾斜させたり、マットレスを平らな状態に戻したりする場合がある。そして、このようにしてマットレスを変形させた結果、シーツがマットレスに対してずれてしまい、マットレスの一部が露出する恐れがある。これに対し、上記構成によれば、マットレスが変形した場合であっても、シーツがマットレスに対しずれるのを抑制できる。このため、シーツを使用するユーザがマットレスに対しずれるのを抑制できる。また、シーツのずれによりマットレスの一部が露出し、マットレスに汚れが付着するのを抑制できる。
【0011】
また、本開示の一態様は、対象物を覆うために用いられ、防水性を有する防水層と、防水層の両面をなす第1面と第2面とにそれぞれ積層された第1層と第2層とを備える多層構造のシーツの製造方法に関する。該製造方法では、第2層に積層された防水層の第1面に対し、第1層を第1温度にて熱圧着しする。その後、対象物を覆うシーツが対象物に対してずれるのを抑制するための滑り止めを、第2温度にて、第1層又は第2層に熱圧着する。そして、第2温度は、第1温度よりも高い。
【0012】
上記構成によれば、第1又は第2層に対し滑り止めが設けられている。このため、シーツが対象物を覆う際に滑り止めが対象物側に位置するようにすることで、シーツが対象物に対してずれるのを抑制できると共に、シーツを使用するユーザが対象物に対しずれるのを抑制できる。また、滑り止めは、防水層に積層されている第1又は第2層に熱圧着されており、さらに、該熱圧着の際の第2温度は、防水層に第1層を熱圧着する際の第1温度よりも高い。このため、第2温度での熱圧着による加熱から防水層を保護でき、防水層が有する防水性が加熱により損なわれるのを抑制できる。したがって、防水効果を有するシーツのずれを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】介護用ベッドのマットレスに用いられたシーツの斜視図である。
【
図2】介護用ベッドのマットレスに用いられたシーツの上面図である。
【
図3】介護用ベッドのマットレスに用いられたシーツの下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本開示の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0015】
[1.シーツの概要]
本実施形態のシーツ1は、介護用ベッドのマットレス2を覆うために用いられる(
図1~3参照)。マットレス2は、上面視すると略矩形であり、所定の厚みを有する。また、マットレス2は、クッション性を有しており、一例として、ウレタン等から構成されている。無論、マットレス2の形状や素材は、これに限定されることなく、適宜定められ得る。
【0016】
また、マットレス2は、上面視すると略矩形の第1~第3部分20~22を有し、これらの部分はマットレス2の長手方向に並ぶ。第1部分20は、介護用ベッドに寝るユーザの上半身を主に支持し、第2部分21は、該ユーザの腰から膝にかけての部分を主に支持し、第3部分22は、該ユーザの膝から下の部分を主に支持するよう構成される。
【0017】
そして、介護用ベッドは、外部からの指示に応じて、第1部分20が傾斜するようにマットレス2を屈曲させる(
図1参照)。これにより、介護用ベッドに寝ているユーザの上半身が起こされる。また、介護用ベッドは、外部からの操作に応じて、第2及び第3部分21、22の境界が上方に突出するよう、マットレス2を屈曲させる。これにより、第1部分20の傾斜により上半身が起こされたユーザの膝を曲げ、ユーザを楽な姿勢にすることができる。また、介護用ベッドは、外部からの指示に応じて、第1~第3部分20~22を水平な位置に戻すため、屈曲したマットレス2を平らな状態とする。なお、介護用ベッドは、例えば、ユーザに対しレンタルされても良い。
【0018】
一方、シーツ1は、上面部10と、側面部11と、下面部12と、取付部13とを備える。
上面部10は、マットレス2の上面を覆う略矩形の部位である(
図1、2参照)。
【0019】
側面部11は、マットレス2の側面を囲むように覆う帯状の部位であり、上面部10の縁部から下方に広がる(
図1参照)。
下面部12は、マットレス2の下面における縁部の周辺を覆う部位であり、側面部11の下側の縁部から内側に広がる(
図3参照)。シーツ1がマットレス2を覆う際、下面部12は、マットレス2の側面に沿って下面を周回するように広がる。
【0020】
取付部13は、下面部12の縁部に沿って設けられたループ状の部位であり、ゴム等の弾性部材等を含む(
図3参照)。シーツ1がマットレス2を覆う際、取付部13は、マットレス2の下面に隣接して配置され、弾性部材が伸長した状態となる。これにより、シーツ1がマットレス2に対して付着するように促される。
【0021】
なお、シーツ1は、マットレス2の上面、側面、及び下面の全域を覆うように構成されていても良い。つまり、シーツ1の下面部12にてマットレス2の下面の全域を覆う構成とすると共に、シーツ1の側面部11にファスナーを設け、ファスナーを開放した際にシーツ1の内側にマットレス2を収容可能としても良い。
【0022】
[2.シーツの構造]
シーツ1は、多層構造を有しており、上面部10は、内側層14、防水層15、外側層16、及び、滑り止め17を備える(
図4参照)。
【0023】
防水層15は、防水性を有し、一例として、熱可塑性ポリウレタンから構成される。より詳しくは、防水層15は、外側層16に対しTPUラミネートを行うことで構成された非常に薄い膜状の熱可塑性ポリウレタンの層である。防水層15は、水蒸気に接すると膨張して水蒸気が通過可能な微小な孔部が形成され、透湿性が生じる。このため、防水層15は、液体の水分子の透過を抑制しつつ、水蒸気となった水分子を透過させることができ、高い防水性と透湿性とを兼ね備える。なお、一例として、熱可塑性ポリウレタンの厚さは、略0.03mm以下であっても良い。
【0024】
内側層14は、一例として、ポリエステルの所謂スムース生地により構成されており、伸縮性及び吸水性を有する。内側層14は、シーツ1がマットレス2を覆う際にマットレス2に当接する(換言すれば、マットレス2側に位置する)。内側層14は、外側層16に積層された防水層15に対し熱圧着を行うことで、防水層15に積層される。なお、内側層14は、ポリエステルのスムース生地に限らず、様々な素材から構成され得る。
【0025】
外側層16もまた、一例として、ポリエステルのスムース生地により構成されている。外側層16は、防水層15における内側層14の反対側に積層されており、シーツ1がマットレス2を覆う際にユーザ側に位置し、ユーザが接触可能となる。なお、外側層16は、ポリエステルのスムース生地に限らず、様々な素材から構成され得る。
【0026】
滑り止め17は、内側層14に設けられ、シーツ1がマットレス2を覆う際にマットレス2に当接し、シーツ1がマットレス2に対してずれるのを抑制する。本実施形態では、滑り止め17は、多数の円形の樹脂の小片により構成されており、これらの小片は、熱圧着により、内側層14のマットレス2への当接面に付着されている。しかしながら、これに限らず、例えば、複数のシート状の樹脂を内側層14の当接面に熱圧着させることで、滑り止め17を構成しても良い。また、樹脂以外の部材を内側層14の当接面に熱圧着させることで、滑り止め17を構成してもよい。
【0027】
一方、シーツ1における側面部11及び下面部12は、一例として、防水層15と外側層16とが積層された構造を有しており、シーツ1がマットレス2を覆う際、防水層15がマットレス2に当接する。しかし、側面部11及び下面部12もまた、上面部10と同様、内側層14、防水層15、及び、外側層16が積層された構造を有していても良いし、内側層14に滑り止め17が設けられていても良い。
【0028】
[3.シーツの製造方法]
次に、本実施形態のシーツ1の製造方法について説明する。本製造方法は、第1工程と第2工程とを有する。
【0029】
第1工程では、ベースシートに対し第1層が積層される。ベースシートは、防水性を有する防水層と、防水層の第2面に積層された第2層とを備える。第1層、第2層は、それぞれ、シーツ1における内側層14、外側層16と同様の構成を有する。一方、防水層は、シーツ1における防水層15と同様の構成を有し、第2層に対しTPUラミネートを行うことで構成された非常に薄い膜状の熱可塑性ポリウレタンの層である。そして、第1工程では、防水層における第2面の反対側に位置する第1面に対し、第1層が第1温度(一例として、90度)で熱圧着される。
【0030】
続く第2工程では、第1層に対し、第1温度よりも高い第2温度(一例として、120度)にて、滑り止め17が熱圧着される。そして、第1層がシーツ1における内側層14として用いられ、第2層が外側層16として用いられる。
【0031】
なお、この他にも、第2工程において、第2層に対して第2温度にて滑り止め17を熱圧着し、第1層、第2層を、それぞれ、シーツ1における外側層16、内側層14として用いるようにしても良い。
【0032】
[3.効果]
(1)上記実施形態によれば、シーツ1の内側層14に滑り止め17が設けられているため、シーツ1がマットレス2に対してずれるのを抑制できると共に、シーツを使用するユーザがマットレス2に対しずれるのを抑制できる。また、滑り止め17は、防水層15に積層されている内側層14に熱圧着されるため、熱圧着による加熱から防水層15を保護でき、これにより、防水層15が有する防水性が加熱により損なわれるのを抑制できる。したがって、防水効果を有するシーツ1のずれを抑制できる。
【0033】
(2)また、シーツ1の上面部10は、熱に弱い防水層15が内側層14と外側層16との間に設けられているため、上面部10の耐熱性が向上する。このため、防水層15の防水効果を損なうことなく、より高温でシーツ1を洗濯できる。より詳しくは、シーツの上面部10が外側層16と防水層15とから構成される場合、上面部10の防水効果を損なわないようにするためには、約80℃を下回る温度で洗濯を行う必要がある。これに対し、上記実施形態のシーツ1は、約110℃を下回る温度で、上面部10の防水効果を損なうことなく洗濯を行うことができる。
【0034】
(3)また、防水層15とは、微小な孔部が多数形成された膜状の熱可塑性ポリウレタンにより構成されている。このため、防水層15は、高い防水性に加え透湿性を備え得る。これにより、シーツ1を介してマットレス2に溜まった湿気を放出でき、マットレス2にてダニやカビが繁殖するのを効果的に抑制できる。また、熱に弱い膜状の熱可塑性ポリウレタンの防水層15に対し、滑り止め17を熱圧着する際の加熱により損傷が生じるのを好適に抑制できる。
【0035】
(4)また、マットレス2が用いられる介護用ベッドでは、ユーザの姿勢を調整するため、外部からの指示に応じてマットレス2の一部を傾斜させたり、マットレス2を平らな状態に戻したりする場合がある。そして、このようにしてマットレス2を変形させた結果、シーツ1がマットレス2に対してずれてしまい、マットレス2の一部が露出する恐れがある。これに対し、本実施形態のシーツ1によれば、マットレス2が変形した場合であっても、シーツ1がマットレス2に対しずれるのを抑制できる。このため、シーツを使用するユーザがマットレス2に対しずれるのを抑制できる。また、シーツ1のずれによりマットレス2の一部が露出し、マットレス2に汚れが付着するのを抑制できる。
【0036】
特に、介護用ベッドは、レンタルによりユーザに提供される場合があり、このような場合には、マットレス2に汚れが付着したりすると、介護用ベッドの返却後にマットレス2の清掃や交換等が発生する恐れがある。これに対し、上記実施形態のシーツ1によれば、マットレス2に対し汚れが付着するのを好適に回避できる。したがって、介護用ベッドの返却後にマットレス2の清掃や交換等が発生するのを抑制でき、追加費用やトラブルが発生するのを抑制できる。
【0037】
[4.他の実施形態]
(1)上記実施形態のシーツ1は、介護用ベッドのマットレス2を覆うために用いられるが、シーツ1は、例えば、通常のベッドや、床に配置して寝具として使用されるマットレスや布団を覆うために用いられても良い。また、シーツ1の上面部10と同様の積層構造を有するシーツにより、例えば、枕等の寝具を覆うようにしても良いし、座布団等のクッションを覆うようにしても良い。このような構成を有する場合であっても、同様の効果が得られる。
【0038】
(2)上記実施形態では、シーツ1の防水層15は、外側層16に対しTPUラミネートを行うことで構成され、内側層14は、防水層15に対し熱圧着される。しかしながら、これに限らず、内側層14に対しTPUラミネートを行うことで防水層15を構成すると共に、防水層15に対し外側層16を熱圧着しても良い。このような構成を有する場合であっても、同様の効果が得られる。
【0039】
(3)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
【0040】
[5.文言の対応関係]
マットレス2が、対象物の一例に相当する。
【符号の説明】
【0041】
1…シーツ、10…上面部、11…側面部、12…下面部、13…取付部、14…内側層、15…防水層、16…外側層、17…滑り止め、2…マットレス、20…第1部分、21…第2部分、22…第3部分。