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特許7548590ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成
(51)【国際特許分類】
   G01S 7/484 20060101AFI20240903BHJP
   G02B 13/00 20060101ALI20240903BHJP
   G01S 7/481 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
G01S7/484
G02B13/00
G01S7/481 A
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021556688
(86)(22)【出願日】2020-03-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-13
(86)【国際出願番号】 US2020024483
(87)【国際公開番号】W WO2020198235
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】62/823,406
(32)【優先日】2019-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518379544
【氏名又は名称】セプトン テクノロジーズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【弁理士】
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】マッコード,マーク アームストロング
(72)【発明者】
【氏名】カランバー,ロジャー デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ペイ,ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ニールセン,ヘンリック ケー.
【審査官】東 治企
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0180720(US,A1)
【文献】特開2017-129573(JP,A)
【文献】国際公開第2016/076124(WO,A1)
【文献】特開平01-202989(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0143301(US,A1)
【文献】特表2016-534346(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0146190(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第105824029(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106443699(CN,A)
【文献】国際公開第2018/176972(WO,A1)
【文献】特開2019-192915(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 7/48-7/51
G01S 17/00-17/95
G01C 3/00-3/32
G02B 13/00-13/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の光軸と、第1のレンズの中心と、第1のベストフォーカスの表面によって特徴づけられる第1の光学レンズと、
第1のオプトエレクトロニクスパッケージは、前記第1の光軸に沿って前記第1の光学レンズから離間され、前記第1のオプトエレクトロニクスパッケージは、複数の第1のオプトエレクトロニクスコンポーネントのそれぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネントの表面が、実質的に前記第1のベストフォーカスの表面上にあるように、第1の基板上に配置された前記複数の第1のオプトエレクトロニクスコンポーネントを含み、前記第1のベストフォーカスの表面が湾曲している、第1のオプトエレクトロニクスパッケージと、
プリント回路基板(PCB)であって、前記第1のオプトエレクトロニクスパッケージが前記プリント回路基板上にマウントされる、プリント回路基板(PCB)と、
第2の光軸と、第2のレンズの中心と、第2のベストフォーカスの表面によって特徴づけられる第2の光学レンズと、
第2のオプトエレクトロニクスパッケージは、前記第2の光軸に沿って前記第2の光学レンズから離間され、前記第2のオプトエレクトロニクスパッケージは、複数の第2のオプトエレクトロニクスコンポーネントのそれぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネントの表面が、実質的に前記第2のベストフォーカスの表面上にあるように、前記第1の基板とは異なる第2の基板上に配置された前記複数の第2のオプトエレクトロニクスコンポーネントを含み、前記第2のベストフォーカスの表面が湾曲している、第2のオプトエレクトロニクスパッケージと、
を備え、
前記第1のオプトエレクトロニクスパッケージが、複数の第1のオプトエレクトロニクスパッケージのうちの1つであり、
前記ライダーシステムが第1のインターポーザをさらに備え、前記複数の第1のオプトエレクトロニクスパッケージが前記第1のインターポーザにマウントされ、前記第1のインターポーザが前記PCBに対する前記複数の第1のオプトエレクトロニクスパッケージのそれぞれの高さを調節する、ライダーシステム。
【請求項2】
前記複数の第1のオプトエレクトロニクスコンポーネントのそれぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネントが、実質的に前記第1のレンズの中心に向けられるように、前記複数の第1のオプトエレクトロニクスコンポーネントが、前記第1のオプトエレクトロニクスパッケージ上に配置され、
前記複数の第2のオプトエレクトロニクスコンポーネントのそれぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネントが、実質的に前記第2のレンズの中心に向けられるように、前記複数の第2のオプトエレクトロニクスコンポーネントが、前記第2のオプトエレクトロニクスパッケージ上に配置される、請求項1に記載のライダーシステム。
【請求項3】
前記第1のオプトエレクトロニクスパッケージが、第1の表面実装デバイス(SMD)パッケージを備え、前記第2のオプトエレクトロニクスパッケージが、第2のSMDパッケージを備える、請求項1に記載のライダーシステム。
【請求項4】
前記PCBは、第1のPCBであり、
前記ライダーシステムが、前記第1のPCBとは異なる第2のPCBをさらに備え、
前記第2のオプトエレクトロニクスパッケージが、機械的および電気的に前記第2のPCBに結合される、請求項3に記載のライダーシステム。
【請求項5】
前記第1のPCBは、前記第1のオプトエレクトロニクスパッケージがマウントされる第1の曲面を有し、前記第2のPCBは、前記第2のオプトエレクトロニクスパッケージがマウントされる第2の曲面を有する、請求項4に記載のライダーシステム。
【請求項6】
前記第2のオプトエレクトロニクスパッケージが、機械的および電気的に前記PCBに結合される、請求項3に記載のライダーシステム。
【請求項7】
前記第2のオプトエレクトロニクスパッケージが、複数の第2のオプトエレクトロニクスパッケージのうちの1つである、前記ライダーシステムであって、
前記第1のインターポーザが複数の第1のファセットを有、それぞれの第1のオプトエレクトロニクスパッケージが、前記複数の第1のファセットのそれぞれのファセットに配置され、前記ライダーシステムが、
複数の第2のファセットを有する第2のインターポーザであって、前記複数の第2のオプトエレクトロニクスパッケージが前記第2のインターポーザにマウントされ、それぞれの第2のオプトエレクトロニクスパッケージが、前記複数の第2のファセットのそれぞれのファセットに配置される、第2のインターポーザをさらに備える、請求項3に記載のライダーシステム。
【請求項8】
前記複数の第1のオプトエレクトロニクスコンポーネントが複数の光源を含み、
前記複数の第2のオプトエレクトロニクスコンポーネントが複数の検出器を含む、請求項1に記載のライダーシステム。
【請求項9】
前記複数の第1のオプトエレクトロニクスコンポーネントが、第1の光源のセットおよび第1の検出器のセットを含み、
前記複数の第2のオプトエレクトロニクスコンポーネントが、第2の光源のセットおよび第2の検出器のセットを含む、請求項1に記載のライダーシステム。
【請求項10】
ライダーシステムであって、前記ライダーシステムは、
光軸と、レンズの中心と、ベストフォーカスの表面によって特徴付けられる光学レンズと、
プリント回路基板(PCB)と、
前記PCBにマウントされるオプトエレクトロニクスパッケージであって、前記オプトエレクトロニクスパッケージは、
前記光軸に沿って前記光学レンズから離間された基板と、
それぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネントの表面が、実質的に前記光学レンズの前記ベストフォーカスの表面上にあるように、前記基板上に配置される複数のオプトエレクトロニクスコンポーネントと、
を備え、前記ベストフォーカスの表面が湾曲している、オプトエレクトロニクスパッケージと、
を備え、
前記オプトエレクトロニクスパッケージが、複数のオプトエレクトロニクスパッケージのうちの1つであり、
前記ライダーシステムがインターポーザをさらに備え、前記複数のオプトエレクトロニクスパッケージが前記インターポーザにマウントされ、前記インターポーザが前記PCBに対する前記複数のオプトエレクトロニクスパッケージのそれぞれの高さを調節する、ライダーシステム。
【請求項11】
前記それぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネントが、実質的に前記レンズの中心に向けられるように、前記それぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネントが前記基板上に配置される、請求項10に記載のライダーシステム。
【請求項12】
プリント回路基板(PCB)に機械的および電気的に結合するための表面実装デバイス(SMD)パッケージとして構成される、請求項10に記載のライダーシステム。
【請求項13】
前記複数のオプトエレクトロニクスコンポーネントが、複数の光源または複数の検出器を含む、請求項10に記載のライダーシステム。
【請求項14】
前記複数のオプトエレクトロニクスコンポーネントが、光源のセットおよび検出器のセットを含む、請求項10に記載のライダーシステム。
【請求項15】
前記基板が複数のファセットによって特徴付けられる表面を有し、前記それぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネントが前記複数のファセットのそれぞれのファセット上に配置される、請求項10に記載のライダーシステム。
【請求項16】
システムであって、前記システムは、
光軸と、レンズの中心と、ベストフォーカスの表面によって特徴付けられる光学レンズと、
プリント回路基板(PCB)と、
前記PCBにマウントされるオプトエレクトロニクスパッケージであって、前記オプトエレクトロニクスパッケージは、
前記光軸に沿って前記光学レンズから離間された基板と、
それぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネントの表面が、実質的に前記ベストフォーカスの表面上にあり、前記ベストフォーカスの表面が湾曲しており、それぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネントが、実質的に前記レンズの中心に向けられるように、前記基板上に配置される複数のオプトエレクトロニクスコンポーネントと、
を備える、オプトエレクトロニクスパッケージと、
を備え、
前記オプトエレクトロニクスパッケージが、複数のオプトエレクトロニクスパッケージのうちの1つであり、
前記システムがインターポーザをさらに備え、前記複数のオプトエレクトロニクスパッケージが前記インターポーザにマウントされ、前記インターポーザが前記PCBに対する前記複数のオプトエレクトロニクスパッケージのそれぞれの高さを調節する、システム。
【請求項17】
前記オプトエレクトロニクスパッケージが、プリント回路基板(PCB)に機械的および電気的に結合するための表面実装デバイス(SMD)パッケージとして構成される、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記複数のオプトエレクトロニクスコンポーネントが、複数の光源または複数の検出器を含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記複数のオプトエレクトロニクスコンポーネントが、光源のセットおよび検出器のセットを含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記基板が上面および側面を有し、前記光源のセットが前記側面に配置され、前記検出器のセットが前記上面に配置される、請求項19に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、「MOUNTING CONFIGURATIONS FOR OPTOELECTRONIC COMPONENTS IN LIDAR SYSTEMS」と題する2019年3月25日に出願された米国仮出願第62/823,406号の利益および優先順位を主張し、その全内容は、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
[0002]三次元センサは、自律車両、ドローン、ロボット工学、セキュリティアプリケーションなどに適用され得る。走査型ライダーセンサは、安価でそのようなアプリケーションに適した高い角度分解能を達成し得る。ライダーセンサは、レーザビームを放射するための光源や、反射したレーザビームを検出するための検出器などのオプトエレクトロニクスコンポーネントを含み得る。また、ライダーセンサのオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成を改善する必要がある。
【発明の概要】
【0003】
[0003]いくつかの実施形態によれば、ライダーシステムは、第1の光軸によって特徴付けられる第1の光学レンズと、第1のレンズの中心と、第1のベストフォーカスの表面と、第1の光軸に沿って第1の光学レンズから離間された1つまたは複数の第1のオプトエレクトロニクスパッケージとを備える。それぞれの第1のオプトエレクトロニクスパッケージは、それぞれの第1のオプトエレクトロニクスパッケージ上に配置された複数の第1のオプトエレクトロニクスコンポーネントを含むが、これは複数の第1のオプトエレクトロニクスコンポーネントのそれぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネントの表面が、実質的に第1のベストフォーカスの表面上にあるようにするためである。ライダーシステムは、第2の光軸によって特徴付けられる第2の光学レンズと、第2のレンズの中心と、第2のベストフォーカスの表面と、第2の光軸に沿って第2の光学レンズから離間された1つまたは複数の第2のオプトエレクトロニクスパッケージとをさらに備える。それぞれの第2のオプトエレクトロニクスパッケージは、それぞれの第2のオプトエレクトロニクスパッケージ上に配置された複数の第2のオプトエレクトロニクスコンポーネントを含むが、これは複数の第2のオプトエレクトロニクスコンポーネントのそれぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネントの表面が、実質的に第2のベストフォーカスの表面上にあるようにするためである。
【0004】
[0004]いくつかの実施形態によれば、ライダーシステム用のオプトエレクトロニクスパッケージが提供される。ライダーシステムは、光軸によって特徴付けられる光学レンズと、レンズの中心と、ベストフォーカスの表面とを備える。オプトエレクトロニクスパッケージは、光軸に沿って光学レンズから離間した基板と、それぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネントの表面が、実質的に光学レンズのベストフォーカスの表面上にあるように基板上に配置された複数のオプトエレクトロニクスコンポーネントを備える。
【0005】
[0005]いくつかの実施形態によれば、ライダーシステム用のオプトエレクトロニクスパッケージが提供される。ライダーシステムは、光軸によって特徴付けられる光学レンズと、レンズの中心と、ベストフォーカスの表面とを備える。オプトエレクトロニクスパッケージは、光軸に沿って光学レンズから離間された基板と、それぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネントが実質的にレンズの中心に向けられるように、基板上に配置された複数のオプトエレクトロニクスコンポーネントとを備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】いくつかの実施形態による、三次元イメージングのためのライダーセンサを概略的に示す。
図2】いくつかの実施形態による、例示的なライダーシステムを概略的に示す。
図3】いくつかの実施形態による、走査型ライダーシステムを概略的に示す。
図4】いくつかの実施形態による、レンズ面湾曲を考慮に入れることができ得る走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。
図5】いくつかの他の実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。
図6】いくつかの他の実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。
図7】いくつかのさらなる実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。
図8】いくつかの他の実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。
図9】いくつかの他の実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。
図10】いくつかの他の実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。
図11】いくつかの他の実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。
図12】いくつかの他の実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。
図13】いくつかの他の実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の上面図を概略的に示す。
図14図13に示すように、複数の光源および複数の検出器がマウントされたプラットフォームの斜視図を概略的に示す。
図15A】いくつかの実施形態による、ライダーシステム用のオプトエレクトロニクスパッケージの断面図を示す。
図15B図15Aに示されるオプトエレクトロニクスパッケージの斜視図を示す。
図16】いくつかの実施形態による、ライダーシステム用のオプトエレクトロニクスパッケージの斜視図を示す。
図17A】いくつかの実施形態によるSMDパッケージの断面図を概略的に示す。
図17B図17Aに示されるSMDパッケージの端面図を示す。
図18A】いくつかの実施形態によるSMDパッケージの端面図を示す。
図18B】いくつかの実施形態によるSMDパッケージの端面図を示す。
図19】いくつかの実施形態によるSMDパッケージの下側を示す。
図20】いくつかの実施形態によるSMDパッケージを示す。
図21A】いくつかの実施形態による、ライダーシステムのための二次元オプトエレクトロニクスアレイを例示的に示す。
図21B】いくつかの実施形態による、二次元オプトエレクトロニクスアレイを示す。
図22A】いくつかの実施形態による、ライダーシステムのための二次元オプトエレクトロニクスアレイの断面図および斜視図のそれぞれを例示的に示す。
図22B】いくつかの実施形態による、ライダーシステムのための二次元オプトエレクトロニクスアレイの断面図および斜視図のそれぞれを例示的に示す。
図23】いくつかの実施形態による二次元オプトエレクトロニクスアレイを示す。
図24A】いくつかの実施形態による、二次元オプトエレクトロニクスアレイで利用され得るいくつかの例示的なSMDパッケージの端面図を概略的に示す。
図24B】いくつかの実施形態による、二次元オプトエレクトロニクスアレイで利用され得るいくつかの例示的なSMDパッケージの端面図を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0034]ライダーシステムは、光線を放射するための光源(例えば、光源)のアレイを含み得、これは、放射レンズを通して標的シーンに投影され得る。何らかの形式の走査機構を使用して、標的シーン全体の光線を走査し得る。ライダーシステムは、標的シーンから反射された戻り光線を収集し、それらを検出器のアレイに集束させるための受信レンズを含み得る。いくつかの実施形態では、光源は、放射レンズからの像面湾曲を最小化するために、放射レンズから異なる距離にマウントされ得る。代替的または追加的に、それぞれの光源は、光線をより最適に投射するために、実質的に放射レンズの中心を指すように配向され得る。同様に、検出器もまた、受信レンズから様々な距離に取り付けられ、それぞれの検出器の検出面の法線が実質的に受信レンズの中心を指すように配向され得る。大量生産では、光源と検出器を低コストで正確に自動配置する必要がある。
【0008】
[0035]いくつかの実施形態では、2つ以上の光源や検出器のアレイが、表面実装デバイス(surface-mount device:SMD)パッケージに配置される。SMDパッケージは、プリント回路基板(printed circuit board:PCB)に直接はんだ付けするように設計され得る。光源や検出器は、放射レンズまたは受信レンズの像面湾曲の影響を軽減するために、異なる高さでSMDパッケージ内に配置され得る。代替的または追加的に、光源や検出器は、それらが実質的に放射レンズまたは受信レンズの中心に向けられるように配向され得る。
【0009】
[0036]図1は、いくつかの実施形態による、三次元イメージングのためのライダーセンサ100を概略的に示す。ライダーセンサ100は、放射レンズ130及び受信レンズ140を含む。ライダーセンサ100は、実質的に放射レンズ130の後焦点面に配置された、光源110aを含む。光源110aは、放射レンズ130の後焦点面のそれぞれの放射位置から、レーザパルス120を放射するように動作する。放射レンズ130は、ライダーセンサ100の前方に配置された物体150に向けて、レーザパルス120をコリメートして導くように構成されている。光源110aの所与の放射位置について、コリメートされたレーザパルス120’は、対応する角度で物体150に向けて導かれる。
【0010】
[0037]コリメートされたレーザパルス120’の一部は、物体150から受信レンズ140に向かって反射される。受信レンズ140は、物体150で反射されたレーザパルスの一部122を、受信レンズ140の焦点面の対応する検出位置に集束させるように構成されている。ライダーセンサ100は、実質的に、受信レンズ140の焦点面に配置された検出器160aをさらに含む。検出器160aは、物体150から反射されたレーザパルス120の一部122を、対応する検出位置で受信及び検出するように構成されている。検出器160aの対応する検出位置は、光源110aのそれぞれの放射位置と光学的に共役である。
【0011】
[0038]レーザパルス120は、短い持続時間、例えば10nsパルス幅であってもよい。ライダーセンサ100は、光源110a及び検出器160aに結合された、プロセッサ190をさらに含む。プロセッサ190は、放射から検出までのレーザパルス120の飛行時間(time of flight:TOF)を求めるように構成されている。レーザパルス120は光速で伝わるため、ライダーセンサ100と物体150との間の距離が、求められた飛行時間に基づいて求められてもよい。
【0012】
[0039]FOV全体にわたってレーザビーム120’をスキャンする1つの方法は、光源110aを、放射レンズ130の後焦点面内で放射レンズ130に対して横方向に移動させることである。例えば、光源110aは、図1に示されるように、放射レンズ130の後焦点面における複数の放射位置へとラスタスキャンされてもよい。光源110aは、複数の放射位置で複数のレーザパルスを放射してもよい。それぞれの放射位置で放射された各レーザパルスは、放射レンズ130によってコリメートされ、それぞれの角度で物体150に向けて導かれて、物体150の表面上の対応する点に当たる。したがって、光源110aが、放射レンズ130の後焦平面のある一定の領域内でラスタスキャンされるにつれて、物体150上の対応する物体領域がスキャンされる。検出器160aは、図1に示されるように、受信レンズ140の焦点面における、複数の対応する検出位置に位置付けられるように、ラスタスキャンされてもよい。検出器160aをスキャンすることは、典型的には光源110aをスキャンすることと同期して実行され、そのため、検出器160aと光源110aは、任意の所与の時間において、常に互いと光学的に共役である。リサージュパターンなどの他のスキャンパターンも可能である。
【0013】
[0040]それぞれの放射位置で放射される各レーザパルスの飛行時間を求めることによって、ライダーセンサ100から物体150の表面上の対応する各点までの距離が求められてもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ190は、各放射位置における光源110aの位置を検出する、位置エンコーダと結合されている。放射位置に基づいて、コリメートされたレーザパルス120’の角度が、求められてもよい。物体150の表面上の対応する点のX-Y座標は、ライダーセンサ100に対する角度、およびライダーセンサ100までの距離に基づいて求められてもよい。したがって、物体150の三次元イメージは、ライダーセンサ100から物体150の表面上の様々な点までの測定された距離に基づいて構築されてもよい。いくつかの実施形態では、三次元イメージは、点群、すなわち物体150の表面上の点のX、Y及びZ座標の集合として、表現されてもよい。
【0014】
[0041]いくつかの実施形態では、戻りレーザパルス122の強度が、測定されて、同じ放射点からの後続のレーザパルスの出力を調整するために使用される。検出器の飽和を防止し、眼の安全を改善し、または総消費電力を低減するためである。レーザパルスの出力は、レーザパルスの持続時間、レーザに印加される電圧もしくは電流、またはレーザに電力供給するために使用されるコンデンサに蓄積される電荷を多様にすることによって、多様にされてもよい。後者の場合では、コンデンサに蓄積される電荷は、コンデンサへの充電時間、充電電圧、または充電電流を多様にすることによって、多様にされてもよい。いくつかの実施形態では、イメージにもう1つの次元を加えるために、強度も使用されてもよい。例えば、イメージには、X、Y及びZ座標、さらには反射率(又は明るさ)が含まれていてもよい。
【0015】
[0042]ライダーセンサ100の画角(angular field of view:AFOV)は、光源110aのスキャン範囲、及び放射レンズ130の焦点距離に基づいて、次のように推定されてもよい。
【数1】

式中、hは、光源110aのある一定の方向に沿ったスキャン範囲であり、fは、放射レンズ130の焦点距離である。所与のスキャン範囲hに対して、より短い焦点距離は、より広いAFOVをもたらすであろう。所与の焦点距離fに対して、より大きいスキャン範囲は、より広いAFOVをもたらすであろう。いくつかの実施形態では、ライダーセンサ100は、放射レンズ130の後焦平面にアレイとして配置された複数の光源を含んでいてもよく、そのため、それぞれの個々の光源のスキャン範囲を比較的小さく保ちながら、全部合わせたより大きなAFOVが実現され得る。したがって、ライダーセンサ100は、受信レンズ140の焦点面にアレイとして配置された複数の検出器を含んでいてもよく、各検出器は、それぞれの光源と共役であり得る。例えば、ライダーセンサ100は、図1に示されるように、第2の光源110bおよび第2の検出器160bを含んでいてもよい。他の実施形態では、ライダーセンサ100は、4つの光源および4つの検出器、または8つの光源および8つの検出器を含んでいてもよい。一実施形態では、ライダーセンサ100は、4×2アレイとして配置された8つの光源、および4×2アレイとして配置された8つの検出器を含んでいてもよく、そのため、ライダーセンサ100は、垂直方向におけるそのAFOVよりも、水平方向においてより広いAFOVを有し得る。様々な実施形態によれば、ライダーセンサ100の全部合わせたAFOVは、放射レンズの焦点距離、各光源のスキャン範囲、および光源の数に応じて、約5度~約15度、又は約15度~約45度、又は約45度~約120度の範囲であってもよい。
【0016】
[0043]光源110aは、紫外、可視、又は近赤外の波長範囲のレーザパルスを放射するように構成されてもよい。各レーザパルスのエネルギーは、マイクロジュール程度であってもよく、これは、通常、KHz範囲の繰返し率において眼に安全であると考えられる。約1500nmを超える波長で動作する光源については、眼は、それらの波長では焦点が合わないため、エネルギーレベルは、より高いものであることができる。検出器160aは、シリコン・アバランシェ・フォトダイオード、光電子増倍管、PINダイオード、又は他の半導体センサを含んでもよい。
【0017】
[0044]ライダーセンサ100の角度分解能は、効果的に回折限界であることができ、これは、次のように推定されてもよい。

θ=1.22λ/D,

式中、λは、レーザパルスの波長、Dは、レンズ開口の直径である。角度分解能はまた、光源110aの放射領域のサイズ、並びにレンズ130及び140の収差に依存してもよい。様々な実施形態によれば、ライダーセンサ100の角度分解能は、レンズのタイプに応じて、約1mrad~約20mrad(約0.05~1.0度)の範囲であってもよい。
【0018】
[0045]図2は例示的なライダーシステム200を概略的に示す。ライダーシステム200は放射レンズ230と受信レンズ240の2つのレンズを含んでもよい。放射レンズ230および受信レンズ240のそれぞれは、複数のレンズ素子を含む、複合レンズであってもよい。放射レンズ230および受信レンズ240は、レンズマウント220にマウントされてもよい。放射レンズ230および受信レンズ240が取り付けられたレンズマウント220は、本明細書ではレンズアセンブリと呼ばれ得る。
【0019】
[0046]ライダーシステム200はまた、1つまたは複数の光源210(例えば、光源)および1つまたは複数の検出器260(例えば、図2に示されるような4つの光源210および4つの検出器260)を含んでいてもよい。光源210は、オプトエレクトロニクスボード250にマウントされてもよく、放射レンズ230の後ろに配置されてもよい(例えば、放射レンズ230の焦点面)。検出器260はオプトエレクトロニクスボード250にマウントされてもよく、受信レンズ240の後ろに配置されてもよい(例えば、受信レンズ240の焦点面)。オプトエレクトロニクスボード250であって、その上にマウントされた光源210および検出器260を有するものは、本明細書ではオプトエレクトロニクスアセンブリと呼ばれる場合がある。
【0020】
[0047]図1を参照して上記で論じたように、それぞれの光源210aおよび対応する検出器260aは、それぞれの光源210aの位置が対応する検出器260aの位置と光学的に共役になるように、オプトエレクトロニクスボード250上に配置される。したがって、それぞれの光源210aによって放射された光線は、放射レンズ230によって投射またはコリメートされ得、ライダーシステム200の前に置かれた物体により反射され得る。そして、反射光線は、受信レンズ240によって対応する検出器260aに集束され得る。
【0021】
[0048]いくつかの実施形態では、レンズアセンブリは、図2に示されるように、一対のフレクシャ270aおよび270bを介してベース202に柔軟に取り付けられ得る。一対のフレクシャ270aおよび270bのそれぞれについての、一方の端部は、ベース202に取り付けられており、もう一方の端部は、レンズアセンブリ220に取り付けられている。一対のフレクシャ270a及び270bは、ボイス・コイル・モータなどの、アクチュエータ204(本明細書では駆動機構とも呼ばれる)に結合されてもよい。アクチュエータ204は、コントローラ206によって制御されて一対のフレクシャ270a及び270bが平行四辺形のように左又は右にそらされることを引き起こしてもよく、そのようにして、図2における両側矢印によって示されるように、レンズアセンブリ220を左または右に移動させてもよい。放射レンズ230の横方向の移動は、光源210によって放射されたレーザビームが、ライダーシステム200の前方のFOV全体にわたってスキャンされることを引き起こしてもよい。放射レンズ230および受信レンズ240を含むレンズアセンブリ220全体が、単一のユニットとして移動されるため、レンズアセンブリ220が、スキャンされるとき、光源210と検出器260との間の光学的共役関係が、維持される。
【0022】
[0049]図2は、レンズアセンブリ220を移動させるための2つのロッド形状のフレクシャ270a及び270bを示しているが、他のフレクシャ機構又はステージが、使用されてもよい。例えば、スプリング及び空気軸受などが、使用されてもよい。いくつかの実施形態では、駆動機構204は、ボイス・コイル・モータ(voice coil motor:VCM)および圧電アクチュエータなどを含んでいてもよい。高いスキャン周波数では、一対のフレクシャ270a及び270b、並びに駆動機構204は、電力要件を最小化するために、その共鳴周波数で、またはその共鳴周波数の近くで動作させられてもよい。
【0023】
[0050]走査は他の方法で達成されてもよい。例えば、レンズアセンブリは固定され得るが、オプトエレクトロニクスボード250は、レンズアセンブリに対して(例えば、一組の屈曲部を介して)走査され得る。いくつかの実施形態では、走査は、放射レンズ230、受信レンズ240、光源210、および検出器260を包含する回転プラットフォームを使用して実施され得る。あるいは、回転する多角形ミラー、または1つまたは複数の振動ミラーを使用してもよい。
【0024】
[0051]ライダーシステム200は、複数の光源210および複数の検出器260を備え得る。複数の光源210は、一次元または二次元アレイのいずれかとして配置され得る(例えば、二次元のアレイの場合、用紙に対し垂直方向に互いにオフセットされた1つまたは複数の行が存在し得る)。同様に、複数の検出器260は一次元または二次元のアレイいずれかに配置され得る。
【0025】
[0052]図3は、いくつかの実施形態による走査型ライダーシステム300を概略的に示す。図2に示されているライダーシステム200と同様に、ライダーシステム300もまた、2つのレンズ(第1のレンズ330および第2のレンズ340)を含む。第1のレンズ330および第2のレンズ340は、レンズマウント320にマウントされ得る。第1のレンズ330は、第1の光軸332を有し、第2のレンズ340は、第1の光軸332に実質的に平行な第2の光軸342を有する。ライダーシステム300は、複数の光源310および複数の検出器360をさらに備える。光源310および検出器360は、オプトエレクトロニクスボード350にマウントされ得る。
【0026】
[0053]ここで、図2に示されるライダーシステム200のように、すべての光源310を一方のレンズの後ろに置き、すべての検出器360をもう一方のレンズの後ろに置く代わりに、第1の光源のセット310aおよび第1の検出器のセット360aは、第1のレンズ330の焦点面に配置され、第2の光源のセット310bおよび第2の検出器のセット360bは、第2のレンズ340の焦点面に配置される。第1のレンズ330の後ろの第1の光源のセット310aおよび第1の検出器のセット360aは、第1のトランシーバアレイと呼ばれ得る。同様に、第2のレンズ340の後ろの第2の光源のセット310bおよび第2の検出器のセット360bは、第2のトランシーバアレイと呼ばれ得る。したがって、第1のレンズ330および第2のレンズ340のそれぞれは、放射レンズおよび受信レンズの両方として機能する。ゆえに、第1のレンズ330および第2のレンズ340は、トランシーバレンズと呼ばれ得る。
【0027】
[0054]第2の検出器のセット360bのそれぞれの検出器360bは、第1のレンズ330の焦点面上の第1の光源のセット310aの対応する光源310aのそれぞれの位置と光学的に共役である、第2のレンズ340の焦点面上のそれぞれの検出器位置に配置されるが、これは、第2の検出器のセット360bのそれぞれの検出器360bが、第1の光源のセット310aの対応する光源310aにより放射され、第1のレンズ330および第2のレンズ340の前に置かれた、1つまたは複数の物体(図3に示されていない)により反射される光線を検出可能にするためである。
【0028】
[0055]同様に、第1の検出器のセット360aのそれぞれの検出器360aは、第2のレンズ340の焦点面上の第2の光源のセット310bの対応する光源310bのそれぞれの位置と光学的に共役である、第1のレンズ330の焦点面上のそれぞれの検出器位置に配置されるが、これは、第1の検出器のセット360aのそれぞれの検出器360aが、第2の光源のセット310bの対応する光源310bにより放射され、1つまたは複数の物体により反射される光源を検出可能にするためである。
【0029】
[0056]いくつかの実施形態によれば、複数の光源や複数の検出器は、レンズの像面湾曲を説明する構成でプラットフォーム上にマウントされ得る。「像面湾曲」または「ペッツバール像面湾曲」とも呼ばれる像面湾曲は、光軸に対して垂直な平坦な物体を、平らな像面に適切に焦点を合わせることができない光学収差を表す。fはレンズの焦点距離であり、すべての平面波面がレンズから距離fの点に集束される単一要素レンズシステムを考えてみる。このレンズをフラットイメージセンサーから距離fに置くと、光軸の近くの画像ポイントは完全に焦点が合っている可能性があるが、軸から外れた光線はイメージセンサーの前に焦点が合う可能性がある。撮像面が球形の場合、それほど大きな問題にはなり得ない。最新のレンズ設計、たとえば複数のレンズ要素を利用するレンズ設計では、像面湾曲をある程度最小化(または「像面平坦化」)でき得るが、像面湾曲がいくらか残り得る。
【0030】
[0057]レンズの像面湾曲が存在し、図2に示されるように、複数の光源210が平面にマウントされている場合、光軸から離れて配置された光源210によって放射されたレーザパルスは、放射レンズ230の像面湾曲のために、放射レンズ230によって完全にコリメートされないかもしれない。同様に、図2に示されるように、複数の検出器260が平面上にマウントされている場合、物体から反射されたレーザパルスは、受信レンズ240の像面湾曲のために光軸から離れて配置されている検出器の受信レンズ240によって、完全に焦点が合わないかもしれない。
【0031】
[0058]図4は、いくつかの実施形態による、レンズ面湾曲を考慮に入れることができる走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。光学レンズ410は、レンズホルダー420にマウントされ得る。レンズ410は、レンズの中心414を通過する光軸412、およびレンズ410から距離fにあるベストフォーカス416の表面(fはレンズ410の焦点距離である)によって特徴付けられ得る。ベストフォーカス416の表面は、上で論じたように像面湾曲のために湾曲することができ得、レンズ410の湾曲した「焦点面」と呼ばれ得る。複数の光源430は、光軸412に沿ってレンズ410からほぼ距離fに配置されたプラットフォーム440の表面442にマウントされ得る。いくつかの実施形態では、プラットフォーム440の表面442は、レンズ410のベストフォーカス416の表面に実質的に一致する湾曲形状を有し得るが、これは、複数の光源430のそれぞれの放射表面432が、レンズ410のベストフォーカス416の表面にほぼ位置し得るためである。この構成で複数の光源430をマウントすることにより、たとえ光源430が光軸412から離れて配置されていても、各光源430によって放射されるレーザパルスは、レンズ410によってほぼ完全にコリメートされ得る。
【0032】
[0059]例えば、レンズ410のベストフォーカス416の表面が球形であると仮定すると、プラットフォーム440の表面442は、各光源430の放射面432がレンズ410のベストフォーカス416の表面上に実質的に位置し得るように、球形を有するように構成され得る。レンズ410のベストフォーカス416の表面が、楕円形、円錐形、または波状など、球形以外の湾曲した形状を有する場合、プラットフォーム440の表面442は、それに応じて形作られ得る。
【0033】
[0060]同様に、図4に示される複数の光源430は、複数の検出器で置き換え得るが、これは、複数の検出器430のそれぞれの検出面432が、実質的に、レンズ410のベストフォーカス416の表面に位置し得るようにするためである。この構成では、物体から反射されたレーザパルスは、検出器430がレンズ410の光軸412から離れて配置されている場合でも、各検出器430の検出面432でレンズ410により、ほぼ完璧に近い焦点にもたらされ得る。
【0034】
[0061]いくつかの実施形態では、複数の光源および複数の検出器が同じレンズを共有し得る。戻り光の一部が検出器によって遮断されるように、検出器はそれらの対応するレーザに近接して配置されてもよい。レーザの横、前、または後ろのいずれかに配置することが可能である。レーザビームは通常狭い角度分布を持ち、レンズの中央部分のみを利用するため、球面収差などの特定のレンズ収差を使用して、レンズの外側部分から検出器まで、出力レーザビームの焦点特性を過度に乱すことなく、いくらかの戻り光を向けることができる。別の設計では、ビームスプリッタを利用して、出射光束と入射光束を分離し得る。これにより、レーザと検出器は、空間で物理的に重なることなく、レンズの共役点を共有できるようになる。
【0035】
[0062]図5は、他のいくつかの実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。ここで、プラットフォーム540は、平面542を有し得、複数の光源(または検出器)430は、プラットフォーム540の平面542上にマウントされ得る。それぞれの光源430の放射面432が、実質的に、レンズ410のベストフォーカス416の表面上に位置し得るように、複数の光源430は、レンズ410の光軸412に対するそれらの位置に応じて、様々な高さhを有してもよい。例えば、ベストフォーカス416の球形の表面の場合、図5に示されるように、光軸412から遠い光源430は、光軸412に近い光源430の高さよりもさらに高くてもよく、これはベストフォーカス416の表面の曲率を占めるためである。一例として、それぞれの光源430(または検出器ダイ)は、パッケージの底部からそれぞれの高さhにダイを配置する、それぞれの表面実装パッケージに配置されてもよい。それぞれの高さhは、光軸412に対する光源430(または検出器ダイ)の位置に応じて変化し得る。その後、パッケージは、それぞれのダイがレンズ410の像点に正しく配置されるように配置および位置づけられたプリント回路基板にはんだ付けされる。
【0036】
[0063]図6は、他のいくつかの実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。ここで、複数の光源(または検出器)430は、実質的に同じ高さhを有してもよい。しかし、プラットフォーム640は、それぞれの光源430の放射面432がレンズ410のベストフォーカス416の表面上に実質的に位置し得るように、階段状のプロファイルを有する表面642を有し得る。
【0037】
[0064]いくつかの実施形態では、光源および検出器は、レンズの起こり得る歪みおよび口径食も考慮した構成でマウントされ得る。図7は、いくつかのさらなる実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。図4に示される取り付け方法と同様に、複数の光源(または検出器)430は、それぞれの光源430の放射面432が、実質的に、レンズ410のベストフォーカス416の表面上に位置づけられるよう、プラットフォーム440の曲面442上にマウントされ得る。さらに、それぞれの光源430の放射面432の法線が実質的にレンズの中心414に向き得るように、複数の光源430は様々な角度で傾斜する。この構成では、光軸412から離れて配置された光源430によって放射されたレーザパルスは、最小の歪みおよび口径食でレンズ410によってコリメートされ得る。「レンズの中心」という用語は、レンズ410の光学中心を指す場合があることを理解されたい。レンズの中心414は、レンズ410が薄いレンズとして特徴付けられる場合、レンズ410の幾何学的中心であり得る。一部の複合レンズは部分的にテレセントリックであり得、その場合、レーザ放射または検出器表面の法線の優先配向は、レンズの幾何学的中心ではなく、通常、レンズの光軸に近い角度にあるレンズの光学的中心を指す場合がある。
【0038】
[0065]いくつかの実施形態では、複数の検出器はプラットフォーム440の平面にマウントされ得る。いくつかの他の実施形態では、複数の検出器はプラットフォーム440の曲面442にマウントされ得るが、これは、各検出器の検出面が、実質的にレンズの中心414に向けるようにするためである。したがって、最適な検出効率を達成するために、画像光線が、検出器の検出面に実質的に垂直な検出器に衝突し得る。
【0039】
[0066]図8は、いくつかの他の実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。ここで、プラットフォーム840は、各ファセット844の法線が実質的にレンズ410のレンズの中心414を指すように、様々な向きを有する複数のファセットを含む表面842を有し得る。複数の光源のそれぞれは、垂直共振器面発光レーザ(vertical-cavity surface-emitting laser:VCSEL)などの面発光レーザ、またはその光がパッケージに対して垂直に放射されるような向きでパッケージにマウントされた側面発光レーザを含み得る。
【0040】
[0067]図9は、いくつかの他の実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。ここで、複数の光源930は、平面942を備えたプラットフォーム940にマウントされる。それぞれの光源930の放射面932の法線が実質的にレンズの中心414の方を向くように、複数の光源930は、光軸412に対するそれぞれの光源930の位置に応じて、様々な高さhおよび様々な表面傾斜角を有し得る。
【0041】
[0068]図10は、いくつかの他の実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。ここで、複数の光源1030は、実質的に平坦な表面1042を備えたプラットフォーム1040にマウントされる。それぞれの光源1030の放射面432の法線が実質的にレンズの中心414の方を向くように、複数の光源1030は、実質的に同じ高さhを有することができるが、レンズの光軸412に対するそれぞれの光源1030の位置に応じて、表面傾斜角が変化する。図示のように、それぞれの光源1030の放射面1032は、実質的にレンズ410の焦点面1016に位置し得る。
【0042】
[0069]図11は、いくつかの他の実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。ここで、複数の光源1130は、実質的に平坦な表面1042を備えたプラットフォーム1040にマウントされる。それぞれの光源1130の発光面1132の法線が実質的にレンズの中心414の方を向くように、それぞれの複数の光源1130は、それぞれの傾斜角度で傾斜し得る。図示のように、それぞれの光源1130の放射面1132は、実質的にレンズ410の焦点面1016に位置し得る。
【0043】
[0070]図12は、いくつかの他の実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の断面図を概略的に示す。ライダーシステムは、第1のレンズ1210および第2のレンズ1220を含み得る。第1のレンズ1210は、レンズの中心1214を有し、第1の方向に沿った第1の光軸1212およびベストフォーカス1216の第1の表面によって特徴付けられる。第2のレンズ1220は、レンズの中心1224を有し、第1の光軸1212に実質的に平行な第2の光軸1222およびベストフォーカス1226の第2の表面によって特徴付けられる。
【0044】
[0071]ライダーシステムは、プラットフォーム1250にマウントされた複数の表面放射光源1230および複数の検出器1240をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、プラットフォーム1250は、プリント回路基板である。プラットフォーム1250は、第1の方向に沿って、第1のレンズ1210および第2のレンズ1220から離間されている。いくつかの実施形態では、プラットフォーム1250は、複数の第1のファセット1254を含む表面1252(実質的に紙に垂直な方向、例えば、Z方向に延びる)を有し得る。それぞれの表面放射光源1230は、それぞれの第1のファセット1254にマウントされ得る。それぞれの光源1230の放射面1232が、実質的に第1のレンズ1210の第1のベストフォーカス1216の表面にあり、その法線が、実質的に、第1のレンズ1210のレンズの中心1214に向かうように複数の第1のファセット1254を配置、配向されてよい。プラットフォーム1250の表面1252は、複数の第2のファセット1256をさらに含み得る。それぞれの検出器1240は、それぞれの第2のファセット1256にマウントされ得る。複数の第2のファセット1256は、それぞれの検出器1240の検出面1242が、対応する光源1230のそれぞれの位置と光学的に共役である、第2のレンズ1220の第2のベストフォーカス1226の表面上のそれぞれの位置にあるように配置されてもよい。複数の第2のファセット1256は、検出面1242の法線が実質的に第2のレンズ1220のレンズの中心1224を指し得るように配向されてもよい。
【0045】
[0072]図13は、いくつかの他の実施形態による、走査型ライダーシステムにおけるオプトエレクトロニクスコンポーネントの取り付け構成の上面図を概略的に示す。ここで、プラットフォーム1350(例えば、プリント回路基板)は、XY平面に平面1352(例えば、紙の平面)、およびZ方向に延びるエッジ表面1354(例えば、紙に対して垂直方向)を有し得る。図14は、図13に示されるように、複数の光源1230およびその上にマウントされた複数の検出器1240を備えたプラットフォーム1350の斜視図を概略的に示す。複数のエッジ放射光源1330のそれぞれは、エッジ放射光源を含み得る。それぞれの光源1330の放射面1332が実質的に第1のレンズ1210のベストフォーカス1216の表面にあり、その法線が実質的に第1のレンズ1210のレンズの中心1214に向くように、複数の光源1330は、円弧に沿ったアレイとして、プラットフォーム1350の平面1352上に配置され得る。プラットフォーム1350のエッジ面1354は、複数のファセット1356を含み得る。それぞれの検出器1240は、エッジ表面1354のそれぞれのファセット1356にマウントされ得る。複数のファセット1356は、それぞれの検出器1240の検出面1242が、対応する光源1330のそれぞれの位置と共役である第2のレンズ1220のベストフォーカス1226の表面上のそれぞれの位置にあるように配置されてもよい。複数の第2のファセット1356は、検出面1242の法線が実質的に第2のレンズ1220のレンズの中心1224を指すように配向されてもよい。
【0046】
[0073]ライダーシステムの大量生産では、個々の光源と検出器を望ましい位置と方向に正確に配置するのに時間がかかる場合がある。したがって、光源および検出器を、低コストで正確に自動配置する必要がある。いくつかの実施形態では、光源や検出器のアレイは、表面実装デバイス(SMD)パッケージに配置される。SMDパッケージは、プリント回路基板(PCB)に直接はんだ付けするように設計し得る。光源や検出器は、放射レンズまたは受信レンズの像面湾曲の影響を軽減するために、異なる高さでSMDパッケージ内に配置され得、また、図4から図14を参照して上で論じたように、それらが実質的に放射レンズまたは受信レンズの中心を指すように配向され得る。
【0047】
[0074]図15Aは、いくつかの実施形態による、ライダーシステム用のオプトエレクトロニクスパッケージ1510の断面図を示す。図15Bは、オプトエレクトロニクスパッケージ1510の斜視図を示す。図15Aを参照すると、ライダーシステムは光学レンズ1502を含む。例えば、光学レンズ1502は、図1に示されるライダーシステム100の放射レンズ130または受信レンズ140であり得る。光学レンズ1502は、光軸1508、レンズの中心1506、およびベストフォーカスの表面1504によって特徴付けられ得る。単一要素の光学レンズが図15Aに示されているが、光学レンズ1502は、複数の光学要素を含む複合レンズを含み得ることに留意されたい。厚いレンズまたは複合レンズの場合、「レンズの中心」という用語は、光学レンズ1502の主点を指し得る。「ベストフォーカスの表面」という用語は、光学レンズ1502の「焦点面」を指し得る。「焦点面」は、像面湾曲のために湾曲し得る。ベストフォーカスの表面1504は、実質的に球面として図15Aに示されているが、ベストフォーカスの表面1504は、球形以外の形状を有し得ることに留意されたい。例えば、複合レンズの場合、ベストフォーカスの表面1504は、複雑または不規則な形状を有し得る。
【0048】
[0075]オプトエレクトロニクスパッケージ1510は、光軸1508に沿って光学レンズ1502から離間された基板1520と、その中に埋め込まれた複数のオプトエレクトロニクスコンポーネント1530とを含み得る。それぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネント1530の表面1532が、光学レンズ1502のベストフォーカスの表面1504上にあるように、複数のオプトエレクトロニクスコンポーネント1530は、特定の高さで基板1520上に配置され得る。それぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネント1530は、光源または検出器であり得る。この構成でオプトエレクトロニクスコンポーネント1530を配置することにより、光学レンズ1502の像面湾曲の影響を軽減し得る。例えば、オプトエレクトロニクスコンポーネント1530が光源である場合、光源によって放射されたレーザビームは、たとえ光源が光学レンズ1502の光軸1508から離れて配置されていても、光学レンズ1502によって比較的良好にコリメートされ得る。同様に、オプトエレクトロニクスコンポーネント1530が検出器である場合、戻りレーザビームは、光学レンズ1502によって検出器の表面1532上に比較的良好に集束され得る。代替的または追加的に、それぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネント1530が実質的にレンズの中心1506を指すように、複数のオプトエレクトロニクスコンポーネント1530は、特定の配向で基板1520上に配置され得る。部分的または完全にテレセントリックであるレンズの場合、レーザ(または検出器)から有効レンズの中心までのこの角度は、レンズから物体までの角度とは異なる場合があり得る。
【0049】
[0076]4つのオプトエレクトロニクスコンポーネント1530が、図15Aに示されるオプトエレクトロニクスパッケージ1510に示され、5つのオプトエレクトロニクスコンポーネント1530が、図15Bに示されるオプトエレクトロニクスパッケージ1510に示されることに留意されたい。オプトエレクトロニクスパッケージ1510におけるオプトエレクトロニックコンポーネント1530の数は、ライダーシステムの必要性および設計に応じて、より小さくまたはより大きく変化し得る。
【0050】
[0077]いくつかの実施形態では、複数のオプトエレクトロニクスコンポーネント1530は、複数の光源を含み得る。そのような場合、光学レンズ1502は、図1に示されるライダーシステム100における放射レンズ130などの放射レンズとして機能し得る。いくつかの実施形態では、複数のオプトエレクトロニクスコンポーネント1530は、複数の検出器を含み得る。このような場合、光学レンズ1502は、図1に示されるライダーシステム100の受信レンズ140などの受信レンズとして機能し得る。
【0051】
[0078]いくつかの実施形態では、複数のオプトエレクトロニクスコンポーネント1530は、図3に示されるライダーシステム300のトランシーバアレイと同様に、1つまたは複数の光源および1つまたは複数の検出器を含み得る。このような場合、オプトエレクトロニクスパッケージ1510は、トランシーバパッケージと呼ばれ得る。
【0052】
[0079]図16は、いくつかの実施形態による、ライダーシステム用のオプトエレクトロニクスパッケージ1610の斜視図を示す。オプトエレクトロニクスパッケージ1610は、第1の表面1622と、第1の表面1622の反対側にある第2の表面1624(図16の図からは見えない)とを含む基板1620を含む。オプトエレクトロニクスパッケージ1610は、基板1620の第1の表面1622にマウントされた複数の光源1630と、基板1620の第2の表面1624にマウントされた複数の検出器1640とを含む。
【0053】
[0080]同じパッケージ内に光源1630と検出器1640の両方を含むオプトエレクトロニクスパッケージ1610は、いくつかの利点を提供し得る。例えば、光源1630と検出器1640との間のより正確な位置合わせを可能にし得る。さらに、光源1630および検出器1640のより高い充填密度を達成し得る。また、光源1630および検出器1640を散在させることにより、光源1630は、より広い領域に効果的に分散され得、これは、目の安全限界を超えることなく、より高い総光パワーレベルを可能にし得る。
【0054】
[0081]いくつかの実施形態では、オプトエレクトロニクスパッケージ1510は、表面実装デバイス(SMD)パッケージとして構成され得る。例えば、ワイヤボンド、導電性エポキシ、またははんだを使用して、それぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネント1530(例えば、レーザまたは検出器)をSMDパッケージに電気的に接続することができる。次に、SMDパッケージ内の金属トレースを、パッケージの下部にある金属パッドまたはコンタクトピンに接続して、SMDをプリント回路基板(PCB)1540にはんだ付け可能にする。
【0055】
[0082]図17Aは、いくつかの実施形態によるSMDパッケージ1700の断面図を概略的に示す。図17Bは、SMDパッケージ1700の端面図を示す。SMDパッケージ1700は、基板1720と、上記で論じたように、特定の高さおよび向きで基板1720上に配置された複数のオプトエレクトロニクスコンポーネント1730(例えば、光源や検出器)を含む。いくつかの実施形態では、オプトエレクトロニクスコンポーネント1730は、半導体チップを含み得る。
【0056】
[0083]基板1720の底部は、その上に形成されたはんだパッド1734を有し得る。それぞれのオプトエレクトロニクスコンポーネント1730は、ビア1739を介し、基板1720を通り、はんだパッド1734に電気的に接続されたワイヤボンド1732を有し得る。SMDパッケージ1700は、PCBボード1740に取り付けられ得る。PCBボード1740の上面は、基板1720の底部のはんだパッド1734に対応するはんだパッド1736がその上に形成され得る。したがって、SMDパッケージ1700は、基板1720の底部のはんだパッド1734と、PCB1740の上部のはんだパッド1736との間のはんだ1738を介して、PCBボード1740に機械的および電気的に結合され得る。SMDパッケージ1700は、大量生産用に、自動ピックアンドプレースロボットおよびウェーブはんだ付け技術を使用して、PCB1740の表面にはんだ付けされるように設計され得る。
【0057】
[0084]SMDパッケージ1700は、エポキシ、プラスチックなどのような透明な封止材1750によって封止され得る。封止材1750は、SMDパッケージ1700の上部および側面を覆い得る。封止材1750は、オプトエレクトロニクスコンポーネント1730を環境から保護し得る。いくつかの実施形態では、オプトエレクトロニクスコンポーネント1730上の領域は、光源がSMDパッケージ1700から光を放射し得、検出器がSMDパッケージ1700に光を受け取り得るため、保護ガラスプレートで覆われているか、または保護されていないままであってもよい。いくつかの実施形態では、SMDパッケージ1700はまた、レーザビームをコリメートするか、またはレーザビームを成形するのを助ける(例えば、それらをより幾何学的に対称にする)ためのレンズを含み得る。いくつかの実施形態では、SMDパッケージ1700はまた、例えば、太陽光および他の不要な光が検出器を妨害するのを遮断するためのフィルタを含み得る。
【0058】
[0085]図18Aは、いくつかの実施形態によるSMDパッケージ1800の端面図を示す。SMDパッケージ1800は、複数の光源1830(例えば、ページに垂直な方向にアレイとして配置される)および複数の検出器1840(例えば、ページに垂直な方向にアレイとして配置される)を含むトランシーバパッケージを含み得る。光源1830および検出器1840は、基板1820の上面にマウントされ得る。いくつかの実施形態では、それぞれの光源1830の高さは、それぞれの検出器1840の高さとは異なっていてもよい。そのような場合、基板1820の上面は、それぞれの光源1830の上面およびそれぞれの検出器1840の上面が、トランシーバレンズの同じ平面上にあるようにするため(例えば、ベストフォーカスの表面)、階段状であってもよい。
【0059】
[0086]図18Bは、いくつかの実施形態によるSMDパッケージ1850の端面図を示す。SMDパッケージ1850は、光源1830が基板1820の側壁に取り付けられていることを除いて、図18Aに示されているSMDパッケージ1800と同様である。光源1830は、それぞれの光源1830の上面およびそれぞれの検出器1840の上面が、トランシーバレンズの同じ平面(例えば、ベストフォーカスの表面)上にあるように配置してもよい。
【0060】
[0087]図19は、いくつかの実施形態によるSMDパッケージ1900の下側を示す。SMDパッケージ1900は、PCBにはんだ付けするために、その底面にはんだパッド1936を含む。SMDパッケージ1900は、オプトエレクトロニクスコンポーネントをカバーする透明なプラスチックまたはガラスカバー1950を含み得る。
【0061】
[0088]図20は、いくつかの実施形態によるSMDパッケージ2000を示す。ここで、SMDパッケージ2000は、PCBにはんだ付けするために、はんだパッドの代わりに金属リード2036を含む。
【0062】
[0089]一部のライダー実装では、光源の二次元アレイと検出器の二次元アレイを使用してもよい。いくつかの実施形態によれば、複数のSMDパッケージで、オプトエレクトロニクスコンポーネントの一次元アレイを含むそれぞれのSMDパッケージを、PCBボード上に配置して、二次元アレイを形成してもよい。
【0063】
[0090]図21Aは、いくつかの実施形態による、ライダーシステムのための例示的な二次元オプトエレクトロニクスアレイ2100を示す。オプトエレクトロニクスアレイ2100は、PCB2140に取り付けられた複数のSMDパッケージ2110を含み得る。それぞれのSMDパッケージ2110は、図15Bに示されるオプトエレクトロニクスパッケージ1510と同様に、オプトエレクトロニクスコンポーネント2130(例えば、光源または検出器、または光源と検出器の組み合わせ)の一次元アレイを含む。PCB2140は、湾曲するが(例えば、円筒面のように)、これは、異なるSMDパッケージ2110のすべてのオプトエレクトロニクスコンポーネント2130が、それらの表面が光学レンズ2102のベストフォーカスの表面上にあるか、または実質的にレンズの中心2106の方を向くようにするためである。いくつかの実施形態では、PCB2140は、可撓性PCBを含み得る。
【0064】
[0091]図21Bは、二次元オプトエレクトロニクスコンポーネントアレイ2100を示しており、それぞれのSMDパッケージ2110は、オプトエレクトロニクスコンポーネント2130をカバーする透明な封止材2150を含む。
【0065】
[0092]図22Aおよび図22Bは、いくつかの実施形態による、ライダーシステムのための例示的な二次元オプトエレクトロニクスアレイ2200の断面図および斜視図をそれぞれ示す。図21に示される二次元オプトエレクトロニクスアレイ2100と同様に、二次元オプトエレクトロニクスアレイ2200は、複数のSMDパッケージ2110を含む。それぞれのSMDパッケージ2110は、図15Bに示されるオプトエレクトロニクスパッケージ1510と同様に、オプトエレクトロニクスコンポーネント2130(例えば、光源または検出器、または光源と検出器の組み合わせ)の一次元アレイを含む。ここで、複数のSMDパッケージ2110は、インターポーザ2220にはんだ付けされる。インターポーザ2220は、複数のファセット2222を有する。それぞれのSMDパッケージ2110は、それぞれのファセット2222にマウントされる。複数のファセット2222は、異なるSMDパッケージ2110のすべてのオプトエレクトロニクスコンポーネント2130が、光学レンズ2102のベストフォーカスの表面上にあるそれらの表面を有するか、または実質的にレンズの中心2106の方を向き得るように、特定の高さと角度で製造される。次に、インターポーザ2220がPCB2240(例えば、平面PCB)にはんだ付けされ得る。インターポーザ2220は、SMDパッケージ2110をPCB2240に電気的に結合するための電気的相互接続(図示せず)を備えた金属パッドを含み得る。ワイヤ・ボンディングや導電性エポキシなどの他の電気接続方法も使用してもよい。あるいは、最初にインターポーザ2220がPCB2240に取り付けられてもよく、次にSMDパッケージ2110がインターポーザ2220に取り付けられてもよい。
【0066】
[0093]図23は、いくつかの実施形態による二次元オプトエレクトロニクスアレイ2300を示す。二次元オプトエレクトロニクスアレイ2300は、図22Aから図22Bに示される二次元オプトエレクトロニクスアレイ2200に類似している。ここで、インターポーザ2300は、階段状ファセット2322を有する。それぞれのSMDパッケージ2110は、オプトエレクトロニクスコンポーネント2130をカバーする透明な封止材2150を含む。それぞれのSMDパッケージ2110は、所望の角度で傾斜した傾斜面を有する基板を含み得るが、これは、異なるSMDパッケージ2110のすべてのオプトエレクトロニクスコンポーネント2130が、実質的にレンズの中心2106を指すようにするためである。
【0067】
[0094]図24Aおよび24Bは、いくつかの実施形態による二次元オプトエレクトロニクスアレイ2300で利用され得る、いくつかの例示的なSMDパッケージ2410および2420の端面図を概略的に示す。SMDパッケージ2410および2420のそれぞれは、基板2412または2422にマウントされたオプトエレクトロニクスコンポーネント2402の一次元アレイを含み得る(オプトエレクトロニクスコンポーネント2402のアレイは、ページに垂直な方向に沿って分布している)。基板2412および2422のそれぞれは、傾斜面2414または2424を有する。表面傾斜角αは、光軸に対するSMDパッケージ2410または2420の位置に応じて変化し得る。例えば、光軸の近くに配置されたSMDパッケージ2410は、図24Aに示されるように比較的小さい傾斜角αを有し得、光軸から遠くに配置されたSMDパッケージ2420は、図24Bに示されるように、比較的大きな傾斜角αを有し得る。SMDパッケージ2410または2420は、透明カバー2404で覆われ得、チップベース2412または2422上にはんだパッド2406および2408を含み得る。基板2412または2422の高さhは、いくつかの実施形態によれば同じであり得る。例えば、図23に示されるように、それぞれのSMDパッケージ2110におけるオプトエレクトロニクスコンポーネント2130の高さは、それぞれのファセット2322の高さによって正しく設定され得る。いくつかの実施形態では、基板2412または2422の高さhは、光軸に対するSMDパッケージ2410または2420の位置に応じて変化し得る。例えば、SMDパッケージ2410および2420は、インターポーザ2300なしで、図23に示されるPCB2240に直接はんだ付けされ得る。それぞれのSMDパッケージ2110におけるオプトエレクトロニクスコンポーネント2130の高さは、それぞれのSMDパッケージ2410または2420の基板2412または2422の高さhによって正しく設定され得る。
【0068】
[0095]本明細書に記載されている例および実施形態は、例示の目的だけのためであることと、そのことに照らした様々な修正または変更が、当業者に示唆されるであろうし、本出願の趣旨および範囲並びに添付の特許請求の範囲に含まれることとなることも、理解される。
図1
図2
図3
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図5
図6
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図9
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図11
図12
図13
図14
図15A
図15B
図16
図17A
図17B
図18A
図18B
図19
図20
図21A
図21B
図22A
図22B
図23
図24A
図24B