(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、通信システム、サービス提供方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20240903BHJP
【FI】
G06Q30/0241
(21)【出願番号】P 2022006292
(22)【出願日】2022-01-19
【審査請求日】2023-05-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】矢笠 文子
【審査官】小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-006741(JP,A)
【文献】再公表特許第2018/131222(JP,A1)
【文献】特開2017-097749(JP,A)
【文献】特開2002-109384(JP,A)
【文献】特開2014-119841(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動販売を提供する事業者が管理する通信端末から賃貸スペースの予約情報を受信する通信部と、
前記賃貸スペースの賃貸期間に応じて、前記賃貸スペースにおける移動販売を宣伝するための広告を配信する配信スケジュールを決定し、
前記賃貸スペースに関連付けられている前記賃貸スペースの周辺の地図に含まれる複数の据置き型の表示装置のうち、前記配信スケジュールに従って広告を表示する
少なくとも1つの表示装置を決定する配信制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記配信制御部は、
前記賃貸スペース及び前記賃貸スペースの周辺の人流データを用いて前記配信スケジュール及び広告を表示する前記表示装置の少なくとも一方を決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記配信制御部は、
ターゲット情報において管理されている複数の賃貸スペースのうち、前記予約情報に含まれる前記賃貸スペースを、前記事業者へ貸し出す賃貸スペースとする、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通信部は、
前記通信端末から広告データを受信し、前記表示装置に表示させる広告を制御する広告管理装置へ前記配信スケジュール及び前記広告データを送信する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記賃貸スペースに関する条件情報に基づいて、前記賃貸スペースの候補となる少なくとも1つの候補情報を決定する管理部をさらに備え、
前記通信部は、
前記事業者から前記賃貸スペースに関する条件情報を受信する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記候補情報は、
前記賃貸スペースを利用可能な日時、前記賃貸スペースの位置、前記賃貸スペースにおける販売実績、及び前記賃貸スペースもしくは前記賃貸スペースの周辺における前記表示装置の有無、を含む、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記予約情報は、
複数の前記候補情報の中から選択された一つの賃貸スペースを含む、請求項5又は6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
広告を表示する
複数の据置き型の表示装置と、
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置と、を備える通信システム。
【請求項9】
移動販売を提供する事業者が管理する通信端末から賃貸スペースの予約情報を受信し、
前記賃貸スペースの賃貸期間に応じて、前記賃貸スペースにおける移動販売を宣伝するための広告を配信する配信スケジュールを決定し、
前記賃貸スペースの位置
に関連付けられている前記賃貸スペースの周辺の地図に含まれる複数の据置き型の表示装置のうち、前記配信スケジュールに従って広告を表示する
少なくとも1つの表示装置を決定する、
情報処理装置のサービス提供方法。
【請求項10】
請求項9に記載のサービス提供方法を情報処理装置に実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、通信システム、サービス提供方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特定の場所に店舗を構えることなく、移動販売車を用いて、様々な場所において商品もしくは食品等を提供するサービスが増加している。
【0003】
特許文献1には、駐車場事業者が管理する駐車場において移動販売車を駐車してサービスを提供するためのシステムの構成が開示されている。具体的には、特許文献1には、移動販売事業者が、現在の位置データを管理サーバへ送信し、現在の位置の周辺に、移動販売車を駐車してサービスを提供することが可能な駐車場情報を受信することが開示されている。さらに、特許文献1には、会員ユーザに対して、移動販売の案内に関するデータを含む電子メールを送信することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、会員ユーザへ、移動販売サービスの案内を、電子メールにて送信することが開示されている。ここで、移動販売サービスを効果的に宣伝することが求められる。例えば、特許文献1における宣伝方法では、移動販売が行われる場所に近づくことのない会員ユーザに対して移動販売サービスの案内を通知しても、広告宣伝効果を期待することができないという問題がある。
【0006】
本開示の目的の一つは、広告宣伝効果を高めることができる情報処理装置、通信システム、サービス提供方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の態様にかかる情報処理装置は、移動販売を提供する事業者が管理する通信端末から賃貸スペースの予約情報を受信する通信部と、前記賃貸スペースの賃貸期間に応じて、前記賃貸スペースにおける移動販売を宣伝するための広告を配信する配信スケジュールを決定し、前記賃貸スペースの位置に応じて、前記配信スケジュールに従って広告を表示する表示装置を決定する配信制御部と、を備える。
【0008】
本開示の第2の態様にかかる通信システムは、広告を表示する表示装置と、移動販売を提供する事業者が管理する通信端末から賃貸スペースの予約情報を受信する通信部、前記賃貸スペースの賃貸期間に応じて、前記賃貸スペースにおける移動販売を宣伝するための広告を配信する配信スケジュールを決定し、前記賃貸スペースの位置に応じて、前記配信スケジュールに従って広告を表示する前記表示装置を決定する配信制御部、及び、前記表示装置に表示させる広告を制御する広告管理装置へ前記配信スケジュール及び前記広告に関するデータを送信する通信部、を備える情報処理装置と、を備える。
【0009】
本開示の第3の態様にかかるサービス提供方法は、移動販売を提供する事業者が管理する通信端末から賃貸スペースの予約情報を受信し、前記賃貸スペースの賃貸期間に応じて、前記賃貸スペースにおける移動販売を宣伝するための広告を配信する配信スケジュールを決定し、前記賃貸スペースの位置に応じて、前記配信スケジュールに従って広告を表示する表示装置を決定する。
【0010】
本開示の第4の態様にかかるプログラムは、移動販売を提供する事業者が管理する通信端末から賃貸スペースの予約情報を受信し、前記賃貸スペースの賃貸期間に応じて、前記賃貸スペースにおける移動販売を宣伝するための広告を配信する配信スケジュールを決定し、前記賃貸スペースの位置に応じて、前記配信スケジュールに従って広告を表示する表示装置を決定することをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示により、広告宣伝効果を高めることができる情報処理装置、通信システム、サービス提供方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施の形態1にかかる情報処理装置の構成図である。
【
図2】実施の形態1にかかるサービス提供方法を示すである。
【
図3】実施の形態2にかかる通信システムの構成図である。
【
図4】実施の形態2にかかる通信端末の構成図である。
【
図5】実施の形態2にかかる賃貸スペース管理装置の構成図である。
【
図6】実施の形態2にかかるターゲット情報を示す図である。
【
図7】実施の形態2にかかる人流データを示す図である。
【
図8】実施の形態2にかかる配信スケジュールを示す図である。
【
図9】実施の形態2にかかる広告管理装置の構成図である。
【
図10】実施の形態2にかかる表示装置の構成図である。
【
図11】実施の形態2にかかる広告配信処理の流れを示す図である。
【
図12】実施の形態2にかかる利用する賃貸スペースの決定処理の流れを示す図である。
【
図13】実施の形態2にかかる賃貸スペースの検索処理の流れを示す図である。
【
図14】実施の形態2にかかる配信スケジュールの決定処理の流れを示す図である。
【
図15】実施の形態2にかかる広告配信処理の流れを示す図である。
【
図16】実施の形態2にかかる人流データの生成処理の流れを示す図である。
【
図17】実施の形態2にかかる広告表示処理の流れを示す図である。
【
図18】それぞれの実施の形態にかかる情報処理装置等の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。
図1を用いて実施の形態1にかかる情報処理装置10の構成例について説明する。情報処理装置10は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって動作するコンピュータ装置であってもよい。
【0014】
情報処理装置10は、通信部11及び配信制御部12を有している。通信部11及び配信制御部12は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって処理が実行されるソフトウェアもしくはモジュールであってもよい。または、通信部11及び配信制御部12は、回路もしくはチップ等のハードウェアであってもよい。
【0015】
通信部11は、移動販売を提供する事業者が管理する通信端末から賃貸スペースの予約情報を受信する。移動販売は、例えば、商品を積んだ車両を特定のスペースもしくは場所に駐車し、商品を販売することであってもよい。商品には、食品が含まれてもよい。車両を駐車するスペースは、そのスペースの土地の所有者もしくは管理者等から、移動販売を提供する事業者へ有償もしくは無償にて貸し出される賃貸スペースである。
【0016】
通信端末は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって動作するコンピュータ装置であってもよく、例えば、携帯電話端末、スマートフォン端末、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、等であってもよい。
【0017】
通信部11は、ネットワークを介して通信端末から予約情報を受信する。ネットワークは、例えば、通信事業者が管理するモバイルネットワークであってもよく、無線LAN(Local Area Network)であってもよい。もしくは、ネットワークは、光通信回線等の固定通信回線であってもよい。もしくは、ネットワークは、無線通信回線と固定通信回線とが組み合わされてもよい。
【0018】
予約情報は、例えば、事業者が希望する賃貸スペースの住所等の位置情報、事業者が希望する賃貸期間を示す情報を含んでもよい。事業者は、通信端末に予約情報を入力し、通信端末が、通信端末に入力された予約情報を、ネットワークを介して通信部11へ送信する。
【0019】
配信制御部12は、賃貸スペースの賃貸期間に応じて、賃貸スペースにおける移動販売を宣伝するための広告を配信する配信スケジュールを決定する。広告は、例えば、テキスト情報、画像情報、もしくは動画情報であってもよく、テキスト情報、画像情報、および動画情報のうちの少なくとも2つが組み合わされてもよい。配信スケジュールは、広告を配信するタイミングと言い換えられてもよい。配信スケジュールは、広告を配信する日時、時刻、回数が定められてもよい。
【0020】
配信制御部12は、広告を配信する配信スケジュールを、賃貸スペースの賃貸期間に基づいて決定する。例えば、配信制御部12は、賃貸期間が始まる一日前等、広告を最初に配信するタイミングを決定し、さらに、広告を配信する間隔を定めてもよい。さらに、配信制御部12は、賃貸期間が終了する数時間前等、広告を最後に配信するタイミングを決定してもよい。
【0021】
さらに、配信制御部12は、賃貸スペースの位置に応じて、配信スケジュールに従って広告を表示する表示装置を決定する。表示装置は、デジタルサイネージにおいて用いられる装置であり、テキスト情報、画像情報、もしくは動画情報を表示する装置である。表示装置は、プログラムを実行することによって動作するコンピュータ装置であってもよい。表示装置は、配信された広告を、液晶ディスプレイ等に表示する。例えば、表示装置は、広告が配信されるたびに配信された広告を表示してもよい。もしくは、表示装置は、一度配信された広告を表示装置内のメモリ等に格納し、格納した広告を定期的にもしくは繰り返し表示してもよい。表示装置は、例えば、ビルの壁面、路上、建物内、鉄道の車両内、タクシーの車両内、等に設置されてもよい。表示装置は、電子看板、電子掲示板、デジタル掲示板、等と称されてもよい。表示装置は、例えば、ネットワークを介して情報処理装置10もしくは表示装置を制御する他の通信装置等から、配信スケジュール、広告情報等を受信してもよい。
【0022】
配信制御部12は、例えば、事業者が使用を希望する賃貸スペースに設置された表示装置、及び賃貸スペースの周辺に設置された表示装置を、賃貸スペースにおける移動販売を宣伝するための広告を表示する表示装置として決定してもよい。賃貸スペースの周辺とは、例えば、賃貸スペースを中心とする、半径Aメートル(Aは正の数)内のエリアであってもよい。もしくは、賃貸スペースの周辺とは、賃貸スペースの最も近くにある駅構内であってもよく、賃貸スペースに隣接するビルの壁面及びビル内であってもよい。
【0023】
続いて、
図2を用いて情報処理装置10において実行されるサービス提供方法について説明する。はじめに、通信部11は、移動販売を提供する事業者が管理する通信端末から賃貸スペースの予約情報受信する(S11)。次に、配信制御部12は、賃貸スペースの賃貸期間に応じて賃貸スペースにおける移動販売を宣伝するための広告を配信する配信スケジュールを決定する(S12)。次に、配信制御部12は、賃貸スペースの位置に応じて、配信スケジュールに従って広告を表示する表示装置を決定する(S13)。なお、配信制御部12は、表示装置を決定した後に、配信スケジュールを決定してもよい。
【0024】
以上説明したように、情報処理装置10は、賃貸スペースの予約情報に含まれる賃貸スペースの賃貸期間に応じて広告を配信する配信スケジュールを決定し、賃貸スペースの位置に応じて広告を表示する表示装置を決定する。これにより、移動販売が行われる前及び移動販売が行われている間等の適切なタイミングに広告を配信することができる。さらに賃貸スペースの位置の周辺等に設置された表示装置へ広告を配信することが可能であるため、移動販売サービスの提供期間内に、賃貸スペースにて商品を購入することが可能な人が広告を目にする頻度を多くすることができる。
【0025】
(実施の形態2)
続いて、
図3を用いて実施の形態2にかかる通信システムの構成例について説明する。
図3の通信システムは、通信端末20、賃貸スペース管理装置30、広告管理装置40、及び表示装置50を有している。通信端末20、賃貸スペース管理装置30、広告管理装置40、及び表示装置50は、ネットワーク60を介して通信を行う。賃貸スペース管理装置30は、
図1の情報処理装置10に相当する。通信端末20は、移動販売を提供する事業者が管理する通信端末に相当する。表示装置50は、デジタルサイネージにおいて用いられる装置である。広告管理装置40は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって動作するコンピュータ装置であってもよい。
【0026】
通信端末20、賃貸スペース管理装置30、広告管理装置40、及び表示装置50は、無線通信回線を介してネットワーク60に接続されてもよく、有線通信回線を介してネットワーク60に接続されてもよい。ネットワーク60は、いわゆるインターネットであってもよく、イントラネットであってもよい。
【0027】
図3においては、広告管理装置40及び表示装置50は、異なる装置として示されているが、広告管理装置40及び表示装置50は、一体として用いられる同一の装置であってもよい。また、賃貸スペース管理装置30及び広告管理装置40も、一体として用いられる同一の装置であってもよい。
【0028】
続いて、
図4を用いて通信端末20の構成例について説明する。通信端末20は、アプリケーション21を有している。通信端末20を操作するユーザは、アプリケーション21を起動し、情報の入力、情報の閲覧等を行う。アプリケーション21は、通信端末20を操作するユーザから、移動販売を行う出店場所の賃貸条件の入力を受け付け、入力された賃貸条件を賃貸スペース管理装置30へ送信する。さらに、アプリケーション21は、賃貸条件を満たす少なくとも1つの出店場所に関する情報を含む出店場所の検索結果を賃貸スペース管理装置30から受信する。さらに、アプリケーション21は、ユーザによって選択された出店場所の予約情報、及び表示装置に表示する広告内容を示す情報を賃貸スペース管理装置30へ送信する。
【0029】
続いて、
図5を用いて賃貸スペース管理装置30の構成例について説明する。賃貸スペース管理装置30は、格納部31、検索部32、通信部33、及び解析部34を有している。検索部32、通信部33、及び解析部34は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって処理が実行されるソフトウェアもしくはモジュールであってもよい。または、検索部32、通信部33、及び解析部34は、回路もしくはチップ等のハードウェアであってもよい。格納部31は、データを格納するメモリであってもよい。格納部31は、賃貸スペース管理装置30に内蔵されたメモリであってもよく、賃貸スペース管理装置30に外付けされたメモリであってもよい。
【0030】
格納部31は、ターゲット情報を格納する。ターゲット情報は、例えば、移動販売を提供する事業者へ貸し出す賃貸スペースに関する情報を含む。ここで、
図6を用いてターゲット情報の詳細について説明する。ターゲット情報は、複数の賃貸スペースに関する情報を含む。
図6は、ターゲット情報が、賃貸スペース1から賃貸スペースN(Nは2以上の整数)までの情報を含むことを示している。
【0031】
例えば、賃貸スペース1に関連する情報として、空き日時、エリア、地域情報、周辺地図、販売実績、及び表示装置有無、が関連付けられている。空き日時は、賃貸スペース1を利用可能な日時を示している。エリアは、賃貸スペースの場所を示しており、例えば住所によって示されてもよい。地域情報は、
図6に示されるように、それぞれの賃貸スペースが、住居地域であるか、商業地域であるか、工業地域であるかが示されてもよい。住居地域には、近隣駅、団地、マンション、学校が示されてもよく、さらに、病院の数等も示されてもよい。商業地域には、近隣駅、商業施設名、近隣のイベント情報が示されてもよい。工業地域には、近隣駅、工業施設名、近隣のイベント情報が示されてもよい。
【0032】
周辺地図は、それぞれの賃貸スペースの周辺を示す地図であり、例えば、賃貸スペース1に関連付けられた周辺地図は、賃貸スペース1を中心とした半径Aメートル(Aは正の数)内のエリアに関する地図であってもよい。販売実績は、例えば、それぞれの賃貸スペースにおいて過去に行われた移動販売における販売実績であってもよい。賃貸スペース1に関連付けられた販売実績は、賃貸スペース1における販売実績を示す。表示装置有無は、例えば、賃貸スペース1及び賃貸スペース1を中心とした半径Aメートル内のエリアにおいて、広告を表示することが可能な表示装置が存在するか否かを示す。
【0033】
賃貸スペースNについても賃貸スペース1に関連付けられている情報と同様の情報が関連付けられてもよく、賃貸スペース1に関連付けられている情報に含まれるいくつかの情報が関連付けられてもよい。つまり、賃貸スペース1と賃貸スペースNとは同じ種類の情報が関連付けられてもよく、異なる種類の情報が関連付けられてもよい。
【0034】
図5に戻り、通信部33は、通信端末20から送信された賃貸条件を受信する。通信部33は、賃貸条件を検索部32へ出力する。検索部32は、格納部31に格納されている1以上の賃貸スペースから、賃貸条件を満たす賃貸スペースを検索する。賃貸条件は、ターゲット情報の賃貸スペースに関連付けられている少なくとも1つの情報に関連する条件を含む。検索部32は、複数の賃貸条件を受け取った場合、それぞれの賃貸条件に優先度を設定し、優先度の高い賃貸条件を満たす賃貸スペースを抽出してもよい。賃貸条件の優先度は、通信端末20を操作するユーザが入力してもよく、検索部32が設定してもよい。検索部32は、賃貸条件を満たす少なくとも1つの賃貸スペースに関する情報を含む検索結果を通信部33を介して通信端末20へ送信する。もしくは、検索部32は、賃貸条件を満たす賃貸スペースが存在しない場合、賃貸スペースが存在しないことを示す検索結果を通信部33を介して通信端末20へ送信する。
【0035】
通信部33は、通信端末20から、利用する賃貸スペースに関する予約情報を受信する。通信部33は、予約情報を解析部34へ出力する。予約情報は、例えば、賃貸スペースの識別情報、出店日時、販売商品、及び配信する広告のデジタルデータを含んでもよい。さらに、通信部33は、広告管理装置40から受信した人流データを解析部34へ出力する。
【0036】
ここで、
図7を用いて人流データについて説明する。人流データは、賃貸スペース1~Nのそれぞれに関連付けられる。例えば、人流データは、時間帯ごとに賃貸スペース1に存在していた人数を示す。さらに、賃貸スペース1に存在していた人数は、推定された年代に分類されてもよい。具体的には、
図7は、賃貸スペース1において、6~7時に、10~20代の人が36人存在していたことを示している。さらに、
図7は、賃貸スペース1において、6~7時に、30~40代の人が20人存在し、50~60代の人が15人存在し、70~80代の人が5人存在していたことを示している。
【0037】
ここで、それぞれの人数は、所定期間にそれぞれの時間帯に存在していた人数の平均値であってもよい。例えば、1か月の間に、6~7時に、賃貸スペース1に存在していた10~20代の平均人数が36人であってもよい。
【0038】
もしくは、それぞれの人数は、所定期間における累計の人数であってもよい。例えば、ある1週間の間に、6~7時に、賃貸スペース1に存在していた10~20代の人数の累計が36人であってもよい。もしくは、それぞれの人数は、所定期間において最も人数が多かった日の人数もしくは最も人数が少なかった日の人数であってもよい。
【0039】
図5に戻り、解析部34は、人流データを用いて広告の配信スケジュール及び広告の配信先となる表示装置とを決定する。例えば、解析部34は、もっとも人数が多い時間帯に広告を配信する頻度を最も多くし、人数が少なくなるにつれて、広告を配信する頻度を少なくしていってもよい。もしくは、解析部34は、もっとも人数が多い時間帯の前の時間帯に、広告を配信する頻度を最も多くしてもよい。さらに、解析部34は、販売商品のターゲットとなる年齢層の人数が多い時間帯に広告を配信する頻度を最も多くし、人数が少なくなるにつれて広告を配信する頻度を少なくしていってもよい。さらに、解析部34は、出店日時前、つまり賃貸期間が始まる前の数日もしくは数時間前から広告を配信することを決定してもよい。例えば、解析部34は、賃貸期間が始まる前に広告を配信する頻度を最も多くし、その後徐々に広告を配信する頻度を少なくしていってもよく、賃貸期間の中間の時間に広告を配信する頻度が最も多くなるようにしてもよい。
【0040】
解析部34は、人流データをAI(Artificial Intelligence)解析することによって広告の配信スケジュールを決定してもよい。例えば、解析部34は、人流データに基づいて決定された過去の配信スケジュール及び配信効果等を学習することによって生成された学習モデルに、人流データを入力することによって配信スケジュールを決定してもよい。配信スケジュールは、例えば、
図8に示されるように、配信期間と、複数の配信日時とが示されてもよい。
【0041】
さらに、解析部34は、賃貸スペースに関連付けられている周辺地図に含まれる表示装置に広告を配信することを決定してもよい。もしくは、解析部34は、広告を配信する表示装置の数を予め定め、周辺地図に含まれる表示装置のうち、賃貸スペースに近い順に表示装置を予め定められた数だけ選択してもよい。もしくは、解析部34は、周辺地図内のエリアにおいて、人口が密集する位置の表示装置を選択してもよい。解析部34は、人口データを予め保持していてもよい。例えば、人流データに示される人数が、場所に分類され、人流データに場所ごとの人数が含められてもよい。
【0042】
解析部34は、広告情報、配信スケジュール、及び広告の配信先となる表示装置の識別情報を、通信部33を介して広告管理装置40へ送信する。
【0043】
続いて、
図9を用いて広告管理装置40の構成例について説明する。広告管理装置40は、人流データ管理部41、通信部42、及び広告配信制御部43を有している。人流データ管理部41、通信部42、及び広告配信制御部43は、プログラムを実行することによって処理が実行されるソフトウェアもしくはモジュールであってもよい。または、人流データ管理部41、通信部42、及び広告配信制御部43は、回路もしくはチップ等のハードウェアであってもよい。
【0044】
通信部42は、表示装置50から人流データを受信し、人流データを人流データ管理部41へ出力する。人流データ管理部41は、賃貸スペース管理装置30から通知された賃貸スペース、に関連付けられた人流データを通信部42を介して賃貸スペース管理装置30へ送信してもよく、定期的に賃貸スペース管理装置30へ人流データを送信してもよい。人流データ管理部41は、例えば、賃貸スペース管理装置30から、予約情報を受信し、予約情報に含まれる賃貸スペースの識別情報に関連付けられている人流データを賃貸スペース管理装置30へ送信してもよい。人流データ管理部41は、一つの賃貸スペースに複数の表示装置が関連付けられている場合、それぞれの表示装置から受信した人流データを合成してもよい。例えば、人流データ管理部41は、表示装置毎の各時間帯における人数を示す人流データを生成してもよい。
【0045】
さらに、通信部42は、賃貸スペース管理装置30から受信した広告情報、配信スケジュール、及び広告の配信先となる表示装置の識別情報を広告配信制御部43へ出力する。広告配信制御部43は、受け取った配信スケジュールに従って、識別情報が示す表示装置50へ、広告を送信する。
【0046】
続いて、
図10を用いて表示装置50の構成例について説明する。表示装置50は、賃貸スペース及び賃貸スペースの周囲に設置される。表示装置50は、カメラ51、人感センサ52、人流解析部53、通信部54、及び表示部55を有している。人流解析部53、通信部54、及び表示部55は、プログラムを実行することによって処理が実行されるソフトウェアもしくはモジュールであってもよい。または、人流解析部53、通信部54、及び表示部55は、回路もしくはチップ等のハードウェアであってもよい。
【0047】
カメラ51は、表示装置50の周辺もしくは周囲を撮影する。カメラ51は、静止画を撮影してもよく、動画を撮影してもよい。人感センサ52は、人感センサ52が感知可能なエリア内における人の数をカウントする。人感センサ52は、例えば、人の体温を検出し、人を感知してもよい。カメラ51は、人感センサ52が人を感知した場合に、撮影を行ってもよい。もしくは、カメラ51は、予め定められた期間の間動画を撮影し続けてもよく、定期的に静止画を撮影してもよい。人流解析部53は、カメラ51において撮影された画像を用いた画像解析を行い、画像に含まれる人の性別及び年齢を特定する。さらに、特定した情報と、人感センサ52においてカウントされた情報とから時間帯ごとの人の数を集計し、人流データを生成する。人流解析部53は、通信部54を介して人流データを広告管理装置40へ送信する。人流解析部53は、定期的に人流データを広告管理装置40へ送信してもよく、人流データを生成するたびに生成した人流データを広告管理装置40へ送信してもよい。
【0048】
表示部55は、広告管理装置40から通信部54を介して受信した広告情報を表示する。表示部55は、例えばディスプレイ装置であり、ディスプレイに広告情報を表示する。
【0049】
続いて、
図11を用いて通信端末20、賃貸スペース管理装置30、広告管理装置40、及び表示装置50との間において実行される広告配信処理の流れについて説明する。
【0050】
はじめに、表示装置50は、定期的に人流データを生成し、人流データを広告管理装置40へ送信する(S11、S12)。通信端末20は、移動販売に関する出店場所の賃貸条件を賃貸スペース管理装置30へ送信する(S13)。次に、賃貸スペース管理装置30は、賃貸条件を満たす少なくとも1つの賃貸スペースを含む検索結果を通信端末20へ送信する(S14)。次に、通信端末20は、ユーザから賃貸スペースの選択結果を示す情報を受け付け、賃貸スペースに関する予約情報を賃貸スペース管理装置30へ送信する(S15)。ここで、賃貸スペース管理装置30は、予約情報に含まれる賃貸スペースに、表示装置有が示されている場合に、人流データの提供を要求するメッセージを広告管理装置40へ送信してもよい。要求メッセージは、賃貸スペースの識別情報を含んでもよい。
【0051】
次に、広告管理装置40は、人流データを賃貸スペース管理装置30へ送信する(S16)。広告管理装置40は、保持している人流データを定期的に賃貸スペース管理装置30へ送信してもよい。もしくは、広告管理装置40は、賃貸スペース管理装置30から予約情報を受信し、予約情報に含まれる賃貸スペースに関連付けられた人流データを賃貸スペース管理装置30へ送信してもよい。
【0052】
次に、賃貸スペース管理装置30は、予約情報に基づいて配信スケジュール及び広告の配信先となる表示装置を決定する。(S17)。次に、賃貸スペース管理装置30は、配信スケジュール及び広告の配信先となる表示装置に関する情報を含む配信情報を広告管理装置40へ送信する(S18)。広告管理装置40は、配信スケジュールに従って、広告の配信先となる表示装置へ広告を配信する(S19)。
【0053】
続いて、
図12を用いて通信端末20における、利用する賃貸スペースの決定処理の流れについて説明する。はじめに、アプリケーション21は、通信端末20における入力インタフェースを介して賃貸条件を受け付ける(S21)。次に、アプリケーション21は、入力された賃貸条件を賃貸スペース管理装置30へ送信する(S22)。
【0054】
次に、アプリケーション21は、賃貸スペース管理装置30から、少なくとも1つの賃貸スペースを含む検索結果を受信する(S23)。次に、アプリケーション21は、通信端末20のディスプレイ等の表示装置へ、受信した検索結果を表示する(S24)。
【0055】
次に、アプリケーション21は、ユーザから予約情報が入力されたか否かを判定する(S25)。アプリケーション21は、予約情報が入力されたと判定した場合、さらに広告情報の入力を受け付ける(S26)。もしくは、予約情報に含まれる賃貸スペースに表示装置無が関連付けられている場合、広告情報の入力を受け付けるステップは省略されてもよい。次に、アプリケーション21は、入力された予約情報及び広告情報を賃貸スペース管理装置30へ送信する(S27)。アプリケーション21は、ステップS25において、予約情報が入力されなかった場合、処理を終了する。
【0056】
続いて、
図13を用いて、賃貸スペース管理装置30における賃貸スペースの検索処理の流れについて説明する。はじめに、検索部32は、格納部31からターゲット情報を読み出す(S31)。次に、検索部32は、読み出したターゲット情報の中から、通信端末20から受信した賃貸条件を満たす賃貸スペースを検索する(S32)。
【0057】
次に、検索部32は、賃貸条件を満たす賃貸スペースが存在するか否かを判定する(S33)。検索部32は、賃貸条件を満たす賃貸スペースが存在しない場合、貸し出す空きスペースが無いとして、検索結果を通信端末20へ送信する(S34)。検索部32は、賃貸条件を満たす賃貸スペースが存在する場合、貸し出す空きスペースがあるとして、賃貸条件を満たす賃貸スペースを含む検索結果を通信端末20へ送信する(S35)。
【0058】
続いて、
図14を用いて賃貸スペース管理装置30における配信スケジュールの決定処理の流れについて説明する。はじめに、通信部33は、通信端末20から予約情報を受信する(S41)。次に、解析部34は、予約情報に含まれる賃貸スペース及び賃貸スペースの周囲に、広告を表示するための表示装置が存在するか否かを判定する(S42)。
【0059】
次に、解析部34は、広告管理装置40から人流データを取得する(S43)。例えば、解析部34は、人流データの提供を要求するメッセージを広告管理装置40へ送信した後に、広告管理装置40から人流データを取得してもよい。次に、解析部34は、予約情報及び人流データに基づいて配信スケジュール及び広告の配信先となる表示装置を決定する(S44)。次に、解析部34は、通信部33を介して広告管理装置40へ配信スケジュール、広告情報、及び表示装置の識別情報を送信する(S45)。解析部34は、ステップS42において、表示装置が存在しないと判定した場合、処理を終了する。
【0060】
続いて、
図15を用いて広告管理装置40における広告配信処理の流れについて説明する。はじめに、通信部42は、賃貸スペース管理装置30から配信スケジュール及び広告情報を受信する(S51)。通信部42は、受信した配信スケジュール及び広告情報を、広告管理装置40内のメモリ等に保存する。
【0061】
次に、広告配信制御部43は、現在の時間が広告を配信する時間であるか否かを判定する(S52)。広告配信制御部43は、現在の時間が広告を配信する時間であると判定した場合、広告情報を表示装置へ送信する(S53)。広告配信制御部43は、現在の時間が広告を配信する時間ではないと判定した場合、ステップS52の処理を繰り返す。
【0062】
次に、広告配信制御部43は、現在の時間が広告を配信する期間内であるかどうかを判定する(S54)。広告配信制御部43は、現在の時間が広告を配信する期間内であると判定した場合、ステップS52の処理を繰り返す。広告配信制御部43は、現在の時間が広告を配信する期間内でないと判定した場合、処理を終了する。
【0063】
続いて、
図16を用いて表示装置50における人流データの生成処理の流れについて説明する。はじめに、カメラ51は、表示装置50の周辺を撮影する(S61)。次に、人感センサ52は、人感センサ52が感知可能なエリア内における人の数をカウントする(S62)。次に、人流解析部53は、カメラ51において撮影された画像を用いて画像解析を行い、人を分類する(S63)。例えば、人流解析部53は、画像に含まれる人の性別と年齢を特定し、それぞれの人を分類する。
【0064】
次に、人流解析部53は、分類した情報と人感センサ52におけるカウント結果とを解析し、人流データを生成もしくは更新する(S65)。次に、人流解析部53は、人流データを広告管理装置40へ送信する(S66)。
【0065】
続いて、
図17を用いて表示装置50における広告表示処理の流れについて説明する。はじめに、通信部54は、広告管理装置40から広告データを受信する(S71)。次に、表示部55は、広告データをディスプレイ等に表示する(S72)。
【0066】
以上説明したように、実施の形態2にかかる賃貸スペース管理装置30は、人流データに基づいて配信スケジュールを決定することができる。これにより、賃貸スペース管理装置30は、人の購買行動につながるような適切なタイミングに広告を配信することができる。さらに、賃貸スペース管理装置30は、賃貸スペースの周辺に存在する表示装置へ広告を配信することを決定する。これにより、賃貸スペースに立ち寄ることが可能な人に認識されるように広告を配信することができる。
【0067】
図18は、情報処理装置10、通信端末20、賃貸スペース管理装置30、広告管理装置40、及び表示装置50(以下、情報処理装置10等とする)の構成例を示すブロック図である。
図18を参照すると、情報処理装置10等は、ネットワークインタフェース1201、プロセッサ1202、及びメモリ1203を含む。ネットワークインタフェース1201は、ネットワークノードと通信するために使用されてもよい。ネットワークインタフェース1201は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。IEEEは、Institute of Electrical and Electronics Engineersを表す。
【0068】
プロセッサ1202は、メモリ1203からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態においてフローチャートを用いて説明された情報処理装置10等の処理を行う。プロセッサ1202は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU、又はCPUであってもよい。プロセッサ1202は、複数のプロセッサを含んでもよい。
【0069】
メモリ1203は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1203は、プロセッサ1202から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1202は、図示されていないI/O(Input/Output)インタフェースを介してメモリ1203にアクセスしてもよい。
【0070】
図18の例では、メモリ1203は、ソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。プロセッサ1202は、これらのソフトウェアモジュール群をメモリ1203から読み出して実行することで、上述の実施形態において説明された情報処理装置10等の処理を行うことができる。
【0071】
図18を用いて説明したように、上述の実施形態における情報処理装置10等が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。
【0072】
上述の例において、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0073】
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0074】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
移動販売を提供する事業者が管理する通信端末から賃貸スペースの予約情報を受信する通信部と、
前記賃貸スペースの賃貸期間に応じて、前記賃貸スペースにおける移動販売を宣伝するための広告を配信する配信スケジュールを決定し、前記賃貸スペースの位置に応じて、前記配信スケジュールに従って広告を表示する表示装置を決定する配信制御部と、を備える情報処理装置。
(付記2)
前記配信制御部は、
前記賃貸スペース及び前記賃貸スペースの周辺の人流データを用いて前記配信スケジュール及び広告を表示する前記表示装置の少なくとも一方を決定する、付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記配信制御部は、
ターゲット情報において管理されている複数の賃貸スペースのうち、前記予約情報に含まれる前記賃貸スペースを、前記事業者へ貸し出す賃貸スペースとする、付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記通信部は、
前記通信端末から広告データを受信し、前記表示装置に表示させる広告を制御する広告管理装置へ前記配信スケジュール及び前記広告データを送信する、付記1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記賃貸スペースに関する条件情報に基づいて、前記賃貸スペースの候補となる少なくとも1つの候補情報を決定する管理部をさらに備え、
前記通信部は、
前記事業者から前記賃貸スペースに関する条件情報を受信する、付記1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記候補情報は、
前記賃貸スペースを利用可能な日時、前記賃貸スペースの位置、前記賃貸スペースにおける販売実績、及び前記賃貸スペースもしくは前記賃貸スペースの周辺における前記表示装置の有無、を含む、付記5に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記予約情報は、
複数の前記候補情報の中から選択された一つの賃貸スペースを含む、付記5又は6に記載の情報処理装置。
(付記8)
広告を表示する表示装置と、
移動販売を提供する事業者が管理する通信端末から賃貸スペースの予約情報を受信する通信部、前記賃貸スペースの賃貸期間に応じて、前記賃貸スペースにおける移動販売を宣伝するための広告を配信する配信スケジュールを決定し、前記賃貸スペースの位置に応じて、前記配信スケジュールに従って広告を表示する前記表示装置を決定する配信制御部、及び、前記表示装置に表示させる広告を制御する広告管理装置へ前記配信スケジュール及び前記広告に関するデータを送信する通信部、を備える情報処理装置と、を備える通信システム。
(付記9)
前記表示装置は、
センサ装置を用いて前記賃貸スペースもしくは前記賃貸スペースの周辺に存在する人の数をカウントし、カウントした結果を前記広告管理装置へ送信する、付記8に記載の通信システム。
(付記10)
前記配信制御部は、
前記賃貸スペース及び前記賃貸スペースの周辺の人流データを用いて前記配信スケジュール及び広告を表示する前記表示装置の少なくとも一方を決定する、付記8又は9に記載の通信システム。
(付記11)
移動販売を提供する事業者が管理する通信端末から賃貸スペースの予約情報を受信し、
前記賃貸スペースの賃貸期間に応じて、前記賃貸スペースにおける移動販売を宣伝するための広告を配信する配信スケジュールを決定し、
前記賃貸スペースの位置に応じて、前記配信スケジュールに従って広告を表示する表示装置を決定する、サービス提供方法。
(付記12)
移動販売を提供する事業者が管理する通信端末から賃貸スペースの予約情報を受信し、
前記賃貸スペースの賃貸期間に応じて、前記賃貸スペースにおける移動販売を宣伝するための広告を配信する配信スケジュールを決定し、
前記賃貸スペースの位置に応じて、前記配信スケジュールに従って広告を表示する表示装置を決定することをコンピュータに実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0075】
10 情報処理装置
11 通信部
12 配信制御部
20 通信端末
21 アプリケーション
30 賃貸スペース管理装置
31 格納部
32 検索部
33 通信部
34 解析部
40 広告管理装置
41 人流データ管理部
42 通信部
43 広告配信制御部
50 表示装置
51 カメラ
52 人感センサ
53 人流解析部
54 通信部
55 表示部
60 ネットワーク