(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】折り畳み式テーブル
(51)【国際特許分類】
A47B 3/08 20060101AFI20240903BHJP
A47B 3/06 20060101ALI20240903BHJP
A47B 3/083 20060101ALI20240903BHJP
A47B 9/18 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
A47B3/08
A47B3/06 D
A47B3/083 B
A47B9/18
(21)【出願番号】P 2023097425
(22)【出願日】2023-06-14
【審査請求日】2023-06-14
(31)【優先権主張番号】10-2022-0071915
(32)【優先日】2022-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521477020
【氏名又は名称】アイエヌジー レジャー カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ING LEISURE CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】キム,チョン キ
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-095530(JP,A)
【文献】国際公開第2016/060383(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0045366(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0098993(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 3/08
A47B 3/06
A47B 3/083
A47B 9/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーブルの展開時に、中央に空間部を形成するように、前記空間部の枠に配置される前方板および後方板と、前後方向中央部を境にして折り畳みおよび展開可能に、ヒンジによって結合される一対の板で構成される左側板および右側板;
テーブルの展開時に、角部位に配置されて、前記前方板と前記左側板および右側板、前記後方板と前記左側板および右側板をそれぞれ連結するように結合され、中央部を境にして折り畳みおよび展開可能に、ヒンジによって結合される一対の板で構成される角板;および
前記角板を構成する一対の板底面にそれぞれ結合されて、下側へ漸次細くなる形態である上広下狭の形状で前記角板を支持することにより、前記前方板、後方板、左側板、および右側板を支持し、ヒンジによって互いに連結されて、前記角板の折り畳み時に面接触しながら畳まれる一対の脚プレート;を含み、
一対の前記脚プレートは、
前記角板を構成する一対の板底面にそれぞれ結合され、外側面に長さ方向に沿ってスライドレールを形成し、両側面に長さ方向に沿って複数のガイド突起を内側に突出形成した一対のメイン脚部;および
前記スライドレールに長さ方向へ嵌合されてスライドしながら昇降され、両側面にスライド溝とガイド段差を形成し、前記スライド溝に前記ガイド突起が挿入されてスライドをガイドするようにし、下側端部
にヒンジによって互いに連結されながら、一対の前記メイン脚部にそれぞれ結合されて、一対の前記脚プレートの長さを延長する一対の補助脚部;を含むことを特徴とする折り畳み式テーブル。
【請求項2】
前記左側板および右側板は、前後方向中央部底面に前記左側板および右側板のヒンジとともに連動するように結合されて、前記左側板および右側板が開かれた状態を支持する支持ブロックをさらに含み、
前記支持ブロックは、
内側に形成されて、支持手段が挿入およびスライドされるように形成されたロック溝;
前記ロック溝に突出して形成されて、前記支持手段の挿入およびスライドを制限するストッパ突起;および
前記支持手段の前記ロック溝への挿入時に、前記支持手段に「└」状に形成されたロックレールに挿入されて、前記支持手段の左側または右側への挿入および中央部へのスライドをガイドするロック突起;を含むことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式テーブル。
【請求項3】
一対の前記補助脚部は、長さ方向に沿って複数の嵌合孔を形成し、
一対の前記メイン脚部は、前記スライドレールの下側端部に板バネを備えながら、前記板バネで外側に突出された嵌合突起を形成して、前記補助脚部のスライドによる昇降によって、前記嵌合突起が複数の前記嵌合孔に選択的に挿入される、ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式テーブル。
【請求項4】
前記左側板および右側板は、前記空間部に向ける内側端部に前記空間部側に突出されながら相互連結結合される複数の据置ブロックを備え、
前記据置ブロックには相互分離可能に連結結合される複数の安着板左側端部および右側端部が安着されて、前記空間部をカバーリングする、ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式テーブル。
【請求項5】
複数の前記安着板は、前方または後方端部に左右方向に沿って相互対応する結合突起または結合溝を形成して、相互分離可能に連結結合され、
前記前方板、後方板、左側板、および右側板は、前記空間部の反対側外側端部に前記結合突起または結合溝に対応する延長突起または延長溝を形成して、前記安着板が分離可能に連結結合される、ことを特徴とする請求項4に記載の折り畳み式テーブル。
【請求項6】
テーブルの折り畳み時に、
前記角板が折り重ねられた状態で、ヒンジを境界にして折り畳まれた前記左側板および右側板が前記前方板と後方板の底面の間に介在され、
前記前方板と左側板および右側板を連結する前記角板それぞれの一対の脚プレートは、互いに面接触しながら畳まれた状態で、左側板と右側板が折り畳まれて、それぞれの上面が面接触された部位の前方で前記左側板および右側板の底面と前記前方板の底面との間に介在され、
前記後方板と左側板および右側板を連結する前記角板それぞれの一対の脚プレートは、互いに面接触しながら畳まれた状態で、前記左側板と右側板が折り畳まれて、それぞれの上面が面接触された部位の後方で前記左側板および右側板の底面と前記後方板の底面との間に介在される、ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式テーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み式テーブルに関し、具体的には、テーブルを展開して使用可能であることはもちろん、テーブルを構成する板を選択的に折って体積を最小化することにより、保管および運搬することができるようにしながらも、テーブル脚の長さを容易に延長させることができるようにし、また、テーブルが展開された状態を堅固に支持することができるようにし、複数の板を選択的に容易に延長または拡張することにより、使用効率を高めることができる折り畳み式テーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
最近余暇生活に対する関心が高まるにつれて、アウトドアキャンプに対する産業が大きく発展している傾向にある。
【0003】
その中でも野外キャンプの時、炊事などのために必須的に用いられるテーブルは、その需要が大きく増加しており、携帯性および簡便な設置構造を有する組立式テーブルの技術開発が活性化されている。
【0004】
一般に、アウトドア用組立式テーブルは、上板部と脚が別途に分離されて組み立てられる方式で、使用者が別途に携帯して野外キャンプ場で設置する構造であるが、従来には上板を分解したり、直径の異なる円筒状の脚を折り畳み式に設計して携帯性を向上しようとした。
【0005】
しかしながら、組み立ておよび分解による複数の部品が別途に分離されているため、部品と基材の遺失が発生し、また各部品の間の摩擦による摩耗現象も誘発されるという問題があった。
【0006】
この問題を解決するための従来技術として、特許文献1には、4つの上板部と脚を一体に回動するように連結させて、上板部の折り畳み動作に連動して脚が折られる構造の野外テーブルが開示されている。
【0007】
上記の従来の特許文献1は、上板部と脚部が一体化された構造であって、上板と脚を分解する必要がなく、容易に折ることができる形態により携帯性を向上させ、一般家庭用としても使用可能であることはもちろん、アウトドアキャンプ用としても適切な使用を誘導することができる。
【0008】
しかしながら、特許文献1のような従来の折り畳み式テーブルは、脚部が下側へ漸次細くなる上広下狭の三角形または三角錐と類似する形態で構成されて、テーブルの設置環境による、脚部の長さ延長が不可能であるため、使用上の不便をもたらすという問題があった。
【0009】
そして、テーブルを展開して使用する過程で、上板の中で折り畳みおよび展開可能な構造を有する板のヒンジ連結部位に荷重が加えられる場合、意図せずに板が折り畳まれてテーブルの設置形態が変形されて、使用が不可能であることはもちろん、基材の破損または安全事故を誘発するという問題もあった。
【0010】
また、テーブルを構成する上板が限定された面積を有する形態であるため、取食過程で多様な食べ物と多様な調理容器および取食道具などを上板に置く時、限られた数だけ置くことができて、取食時に不便をもたらすという問題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】大韓民国登録特許第10-1375281号公報(2014.03.17.公告)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上述した問題点を解決するために案出されたもので、テーブルを展開して使用可能にすることはもちろん、テーブルを構成する板を選択的に折って体積を最小化することにより、保管および運搬することができるようにしながらも、テーブル脚の長さを容易に延長させることができるようにし、また、テーブルが展開された状態を堅固に支持することができるようにし、複数の板を選択的に容易に延長または拡張することにより、使用効率を高めることができるようにする、折り畳み式テーブルを提供することをその目的にする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達するための本発明に係る折り畳み式テーブルは、テーブルの展開時に、中央に空間部を形成するように、前記空間部の枠に配置される前方板および後方板と、前後方向中央部を境にして折り畳みおよび展開可能に、ヒンジによって結合される一対の板で構成される左側板および右側板;テーブルの展開時に、角部位に配置されて、前記前方板と前記左側板および右側板、前記後方板と前記左側板および右側板をそれぞれ連結するように結合され、中央部を境にして折り畳みおよび展開可能に、ヒンジによって結合される一対の板で構成される角板;および前記角板を構成する一対の板底面にそれぞれ結合されて、下側へ漸次細くなる形態である上広下狭の形状で前記角板を支持することにより、前記前方板、後方板、左側板、および右側板を支持し、ヒンジによって互いに連結されて、前記角板の折り畳み時に面接触しながら畳まれる一対の脚プレート;を含み、一対の前記脚プレートは、前記角板を構成する一対の板底面にそれぞれ結合され、外側面に長さ方向に沿ってスライドレールを形成し、両側面に長さ方向に沿って複数のガイド突起を内側に突出形成した一対のメイン脚部;および前記スライドレールに長さ方向へ嵌合されてスライドしながら昇降され、両側面にスライド溝とガイド段差を形成し、前記スライド溝に前記ガイド突起が挿入されてスライドをガイドするようにし、下側端部に軟質のヒンジによって互いに連結されながら、一対の前記メイン脚部にそれぞれ結合されて、一対の前記脚プレートの長さを延長する一対の補助脚部;を含む。
【0014】
前記左側板および右側板は、前後方向中央部底面に前記左側板および右側板のヒンジとともに連動するように結合されて、前記左側板および右側板が開かれた状態を支持する支持ブロックをさらに含み、前記支持ブロックは、内側に形成されて、支持手段が挿入およびスライドされるように形成されたロック溝;前記ロック溝に突出して形成されて、前記支持手段の挿入およびスライドを制限するストッパ突起;および前記支持手段の前記ロック溝への挿入時に、前記支持手段に「└」状に形成されたロックレールに挿入されて、前記支持手段の左側または右側への挿入および中央部へのスライドをガイドするロック突起;を含んでもよい。
【0015】
一対の前記補助脚部は、長さ方向に沿って複数の嵌合孔を形成し、一対の前記メイン脚部は、前記スライドレールの下側端部に板バネを備えながら、前記板バネで外側に突出された嵌合突起を形成して、前記補助脚部のスライドによる昇降によって、前記嵌合突起が複数の前記嵌合孔に選択的に挿入されてもよい。
【0016】
前記左側板および右側板は、前記空間部に向ける内側端部に前記空間部側に突出されながら相互連結結合される複数の据置ブロックを備え、前記据置ブロックには相互分離可能に連結結合される複数の安着板左側端部および右側端部が安着されて、前記空間部をカバーリングしてもよい。
【0017】
複数の前記安着板は、前方または後方端部に左右方向に沿って相互対応する結合突起または結合溝を形成して、相互分離可能に連結結合され、前記前方板、後方板、左側板、および右側板は、前記空間部の反対側外側端部に前記結合突起または結合溝に対応する延長突起または延長溝を形成して、前記安着板が分離可能に連結結合されてもよい。
【0018】
テーブルの折り畳み時に、前記角板が折り重ねられた状態で、ヒンジを境界にして折り畳まれた前記左側板および右側板が前記前方板と後方板の底面の間に介在され、前記前方板と左側板および右側板を連結する前記角板それぞれの一対の脚プレートは、互いに面接触しながら畳まれた状態で、左側板と右側板が折り畳まれて、それぞれの上面が面接触された部位の前方で前記左側板および右側板の底面と前記前方板の底面との間に介在され、前記後方板と左側板および右側板を連結する前記角板それぞれの一対の脚プレートは、互いに面接触しながら畳まれた状態で、前記左側板と右側板が折り畳まれて、それぞれの上面が面接触された部位の後方で前記左側板および右側板の底面と前記後方板の底面との間に介在されてもよい。
【発明の効果】
【0019】
このように、本発明に係る折り畳み式テーブルは、一対の脚プレートを構成する一対の補助脚部が軟質のヒンジによって一体に連結されることにより、下側へ漸次細くなる上広下狭の三角形または三角錐と類似する形態の脚プレートに容易に対応して、メイン脚部から下側へスライドされて、脚プレートの長さを延長することができるとともに、角板を堅固に支持することによって、前方板、後方板、左側板および右側板も安定的に支持することができるという効果を奏する。
【0020】
そして、テーブルの展開時に、支持手段が支持ブロックの左側または右側(空間部側)に挿入された状態で、中央部に摺動された状態を保持することにより、左側板および右側板を堅固に支持して、外力の作用による意図しない折り畳みを予防することができて、安定的な使用を確保することができるという効果も奏する。
【0021】
また、テーブルの折り畳み時に、支持手段のロックレールにロック突起が嵌め込まれた状態で、支持ブロックの左側または右側(空間部側)に移動されて、支持ブロックから完全に分離されない状態でテーブルが折り畳まれるようにすることにより、支持手段の紛失憂慮を遮断することはもちろん、互いに面接触しながら畳まれる一対の脚プレートには干渉されなくなって、テーブルの折り畳み状態を安定的に保持することができるという効果も奏する。
【0022】
また、空間部をカバーリングする安着板を通じてテーブルを構成する板の領域を拡大して確保することができることはもちろん、結合突起または結合溝と結合が可能な延長溝または延長突起の構成を通じて、前方板、後方板、左側板および右側板の中で選択的に安着板との結合を誘導して、延長または拡張が容易になって、使用効率を高めることができるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明に係る折り畳み式テーブルを概略的に示した分解斜視図および斜視図である。
【
図2】本発明に係る折り畳み式テーブルを概略的に示した分解斜視図および斜視図である。
【
図3】本発明に係る折り畳み式テーブルの脚プレートを概略的に示した斜視図および分解斜視図である。
【
図4】本発明に係る折り畳み式テーブルの脚プレートを概略的に示した斜視図および分解斜視図である。
【
図5】本発明に係る折り畳み式テーブルを概略的に示した分解斜視図および斜視図である。
【
図6】本発明に係る折り畳み式テーブルを概略的に示した分解斜視図および斜視図である。
【
図7】本発明に係る折り畳み式テーブルを概略的に示した分解斜視図および斜視図である。
【
図8】本発明に係る折り畳み式テーブルの支持ブロックを概略的に示した断面図である。
【
図9】本発明に係る折り畳み式テーブルの角板および脚プレートが折り畳まれた状態を概略的に示した斜視図である。
【
図10】本発明に係る折り畳み式テーブルが折り畳まれた状態を概略的に示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付図面を参照して本発明の具体的な実施形態に対する構成および作用について詳しく説明すれば、次のとおりである。
【0025】
ここで、各図面の構成要素に対して参照符号を付ける際において、同じ構成要素に限っては、たとえ他の図面上に表示されていてもできるだけ同じ符号で標記されたことに留意すべきである。
【0026】
そして、本発明を説明するにおいて、係わる公知機能或は構成に対する具体的な説明は、本発明の要旨を曖昧にしないようにするために省略する。
【0027】
また、ある部分がある構成要素を「含む」というとき、これは特に反対される記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいことを意味する。
【0028】
また、本発明を説明するにおいて、上側と下側または長さ方向は、テーブルの展開時に、角板が脚プレートの上側にあるようにした設置状態を基準とし、左側と右側または幅方向は、左側板と右側板が設置された方向を基準として説明する。
【0029】
また、前方と後方は、前方板と後方板が空間部の前方と後方に配置された設置状態を基準とし、内側の表現は各構成または各構成によって区画された内側方向またはその方向にある部位を指称し、外側の表現は内側の表現と反対方向またはその方向にある部位を指称することで説明する。
【0030】
本発明は、テーブルを展開して使用可能であることはもちろん、テーブルを構成する板を選択的に折って体積を最小化することにより、保管および運搬することができるようにしながらも、テーブル脚の長さを容易に延長させることができるようにし、また、テーブルが展開された状態を堅固に支持することができるようにし、複数の板を選択的に容易に延長または拡張することにより、使用効率を高めることができる折り畳み式テーブルに関する。
【0031】
このための本発明の構成は、
図1~
図10に示されたように、テーブルの展開時に、中央に空間部Sを形成するように、空間部Sの枠に配置される前方板100および後方板200と;前後方向中央部を境にして折り畳みおよび展開可能にヒンジHによって結合される一対の板で構成される左側板300および右側板400と;テーブルの展開時に、角部位に配置されて、前方板100と左側板300および右側板400、後方板200と左側板300および右側板400をそれぞれ連結するように結合し、中央部を境にして折り畳みおよび展開可能にヒンジHによって結合される一対の板で構成される角板500と;角板500を構成する一対の板底面にそれぞれ結合されて、下側へ漸次細くなる形態である上広下狭の形状で角板500を支持することにより、前方板100、後方板200、左側板300および右側板400を支持し、ヒンジHによって互いに連結されて、角板500の折り畳み時に面接触しながら畳まれる一対の脚プレート600を含むことを根幹とする。
【0032】
ここで、前方板100、後方板200、左側板300、右側板400、角板500、および脚プレート600は、それぞれステンレスまたはアルミニウムなどの金属や合成樹脂などからなってもよい。
【0033】
例えば、前方板100、後方板200、左側板300、および右側板400は、設定長さを有する四角の板状であってもよく、角板500は、前方板100、後方板200、左側板300、および右側板400それぞれの縁部位を連結するように円を1/4に分割した扇状であってもよい。
【0034】
そして、左側板300および右側板400は、
図2、
図6~
図8のように、前後方向中央部底面に左側板300および右側板400のヒンジとともに連動するように結合されて、左側板300および右側板400が開かれた状態を支持する支持ブロック700をさらに含んでもよい。
【0035】
この時、支持ブロック700は、
図8のように、その内側に形成されて、支持手段740が挿入およびスライドされるように形成されたロック溝710と、ロック溝710に突出して形成されて、支持手段740の挿入およびスライドを制限するストッパ突起720と、支持手段740のロック溝710への挿入時に、支持手段740に「└」字状に形成されたロックレール741に挿入されて、支持手段740の左側または右側への挿入および中央部へのスライドをガイドするロック突起730とを含んで構成されてもよい。
【0036】
このような支持ブロック700は、テーブルの展開時に、
図8に示された図面の順序とは反対に、左側板300および右側板400が開かれた状態で、ロック突起730がロックレール741に挿入された状態で、支持手段740が左側または右側(空間部側)に位置して、ロック溝710に挿入される。
【0037】
そして、使用者がストッパ突起720とロック突起730を介して挿入が完了されたことを認知すると、ロック溝710内で右側または左側(空間部外側)へ支持手段740を摺動させて、支持ブロック700の幅方向中央部に位置するようにすることにより、テーブルの展開を完了することができ、ストッパ突起720とロック突起730によって支持手段740の過度な摺動が遮られることができる。
【0038】
この時、支持手段740の挿入および摺動により、ロック突起730はロックレール741に挿入された状態で、「L」字状を描く形状に移動するように見えられ、これは、支持手段740の移動によるものといえる。
【0039】
このように、テーブルの展開時に、支持手段740が支持ブロック700の左側または右側(空間部側)に挿入された状態で、幅方向中央部に摺動された状態を保持することにより、左側板300および右側板400を堅固に支持して、外力の作用による意図しない折り畳みを予防することができて、安定的な使用を確保することができる。
【0040】
これと反対に、テーブルの折り畳み時に、
図8に示されたように、支持ブロック700の中央部に位置した支持手段740を左側または右側(空間部側)に摺動させ、前方または後方に一部取り出してロック溝710への完全な挿入を解除した状態で、左側板300および右側板400を折ることができる。
【0041】
この時、支持手段740のロックレール741にロック突起730が挿入された状態で、支持ブロック700の左側または右側(空間部側)に移動されて、支持ブロック700から完全に分離しない状態で、テーブルが折り畳まれるようにすることにより、支持手段740の紛失憂慮を遮断することはもちろん、テーブルの折り畳み時に、互いに面接触しながら畳まれる一対の脚プレート600には干渉されなくなって、テーブルの折り畳み状態を安定的に保持することができる。
【0042】
また、左側板300および右側板400は、
図1、
図2、
図5および
図6のように、空間部Sに向ける内側端部に空間部S側に突出しながら相互連結結合される複数の据置ブロックBを備えてもよく、据置ブロックBには相互分離可能に連結結合される複数の安着板800の左側端部および右側端部が安着されて、空間部Sをカバーリングすることができる。
【0043】
ここで、複数の安着板800は、前方または後方端部に左右方向(幅方向)に沿って互いに対応する結合突起810または結合溝820を形成して互いに分離可能に連結結合されてもよく、前方板100、後方板200、左側板300、および右側板400は、空間部Sの反対側外側端部に結合突起810または結合溝820に対応する延長突起または延長溝Eを形成して、安着板800が分離可能に連結結合されてもよい。
【0044】
これによって、空間部Sをカバーリングする安着板800を通じてテーブルを構成する板100、200、300、400の領域を拡大して確保することができることはもちろん、結合突起810または結合溝820と結合可能な延長溝または延長突起Eの構成によって、前方板100、後方板200、左側板300、および右側板400の中で選択的に安着板800との結合を誘導して容易に延長または拡張することにより、テーブルの使用効率を高めることができる。
【0045】
この時、複数の安着板800の間の結合または安着板800と前方板100、後方板200、左側板300および右側板400の間の選択的な結合は、結合突起810または結合溝820相互間、結合突起810または結合溝820に対応する延長突起または延長溝E相互間の強制嵌め込み方式またはスライド方式で結合を具現してもよい。
【0046】
一方、一対の脚プレート600は、
図1~
図7、
図9のように、一対のメイン脚部610および一対の補助脚部620を含んで構成されてもよい。
【0047】
ここで、一対のメイン脚部610は、角板500を構成する一対の板底面にそれぞれ結合され、外側面に長さ方向に沿ってスライドレール611を形成して、両側面に長さ方向に沿って複数のガイド突起612を内側に突出形成した形態で構成されてもよい。
【0048】
そして、一対の補助脚部620は、スライドレール611に長さ方向に嵌合されてスライドしながら昇降され、両側面にスライド溝621とガイド段差622を形成して、スライド溝621にガイド突起612が挿入されてスライドをガイドするようにし、下側端部に軟質のヒンジ623を介して互いに連結されながら、一対のメイン脚部610にそれぞれ結合されて、一対の脚プレート600の長さを延長する形態で構成されてもよい。
【0049】
例えば、スライド溝621は、長さ方向によって「└」字状に形成されてもよく、その側端から内側にガイド段差622が延長形成された形態であってもよく、このようなスライド溝621にガイド突起612が挿入されてガイド段差622にかかられた状態で、補助脚部620がスライドレール611に長さ方向に沿って安定的にスライドすることができるようにガイドする。
【0050】
特に、一対の脚プレート600を構成する一対の補助脚部620が軟質のヒンジ623を介して一体に連結されることにより、下側へ漸次細くなる上広下狭の三角形または三角錐と類似する形態の脚プレート600に容易に対応して、メイン脚部610から下側にスライドされて、脚プレート600長さの延長が可能になりながらも、角板500を堅固に支持することにより、前方板100、後方板200、左側板300、および右側板400も安定的に支持することができる。
【0051】
そして、一対の補助脚部620は、長さ方向に沿って複数の嵌合孔624を形成し、一対のメイン脚部610は、スライドレール611の下側端部に板バネ613を備えながら、板バネ613で外側に突出された嵌合突起614を形成して、補助脚部620のスライドによる昇降によって、嵌合突起614が複数の嵌合孔624に選択的に挿入されることができるようにする。
【0052】
これによって、テーブルの設置環境または使用者の身長や足の長さによって、脚プレート600の長さを多様に調節しながら延長させることができることはもちろん、嵌合突起614と嵌合孔624の結合による設置保持の安定感も確保することができて、テーブルの使用効率を高めることができる。
【0053】
また、本発明に係る折り畳み式テーブルを展開して使用した後、テーブルを構成する板を選択的に折って保管および運搬しようとする場合には、
図1および
図7のように、複数の安着板800を分離させた後、補助脚部620がメイン脚部610の下側に露出されないように、スライドレール611を用いて上側へスライドさせる。
【0054】
次に、
図7および
図8を参考して前述したように、支持手段740をロック溝710から一部取り出した後、左側板300と右側板400をそれぞれヒンジHを境にして折ると同時に、
図9のように、左側板300および右側板400と一体に結合された角板500もヒンジHを境界にした一対の板が折り畳まれながら一対の脚プレート600も互いに面接触しながら畳まれる状態に置かれる。
【0055】
このようになると、
図10のように、角板500が折り重ねられた状態でヒンジHを境にして折り畳まれた左側板300および右側板400が前方板100と後方板200の底面との間に介在される。
【0056】
そして、前方板100と左側板300および右側板400を連結する角板500それぞれの一対の脚プレート600は、互いに面接触しながら畳まれた状態で、左側板300と右側板400が折り畳まれて、それぞれの上面が面接触された部位の前方で左側板300および右側板400の底面と前方板100の底面との間に介在される形態に置かれる。
【0057】
また、後方板200と左側板300および右側板400を連結する角板500それぞれの一対の脚プレート600は、互いに面接触しながら畳まれた状態で、左側板300と右側板400が折り畳まれて、それぞれの上面がそれぞれ面接触された部位の後方で左側板300および右側板400の底面と後方板200の底面との間に介在される状態に置かれることにより、テーブルの体積を最小化して保管または運搬することができる。
【0058】
以上、本発明を特定の具体的な実施形態を図示して説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、多様な変更および修正が可能であることはもちろんである。
【符号の説明】
【0059】
100 ・・・ 前方板
200 ・・・ 後方板
300 ・・・ 左側板
400 ・・・ 右側板
500 ・・・ 角板
600 ・・・ 脚プレート
610 ・・・ メイン脚部
611 ・・・ スライドレール
612 ・・・ ガイド突起
613 ・・・ 板バネ
614 ・・・ 嵌合突起
620 ・・・ 補助脚部
621 ・・・ スライド溝
622 ・・・ ガイド段差
623 ・・・ 軟質のヒンジ
624 ・・・ 嵌合孔
700 ・・・ 支持ブロック
710 ・・・ ロック孔
720 ・・・ ストッパ突起
730 ・・・ ロック突起
740 ・・・ 支持手段
741 ・・・ ロックレール
800 ・・・ 安着板
810 ・・・ 結合突起
820 ・・・ 結合溝
B ・・・ 据置ブロック
E ・・・ 延長突起または延長溝
H ・・・ ヒンジ
S ・・・ 空間部