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特許7548658段ボールプラント、段ボールプラントのための切り替えアセンブリ、及び段ボールを製造する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】段ボールプラント、段ボールプラントのための切り替えアセンブリ、及び段ボールを製造する方法
(51)【国際特許分類】
   B31F 1/28 20060101AFI20240903BHJP
【FI】
B31F1/28
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2020564183
(86)(22)【出願日】2019-05-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 EP2019062070
(87)【国際公開番号】W WO2019219539
(87)【国際公開日】2019-11-21
【審査請求日】2022-05-06
(31)【優先権主張番号】102018207446.1
(32)【優先日】2018-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】304043682
【氏名又は名称】ベーハーエス コルゲーテッド マシーネン-ウント アンラーゲンバウ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100154612
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】ハーナウアー トビアス
(72)【発明者】
【氏名】マルク マクシミリアン
(72)【発明者】
【氏名】バウエルンファイント ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】ルーラント カール
【審査官】佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-094715(JP,A)
【文献】特公昭46-007801(JP,B1)
【文献】特開2003-182895(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0130961(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31F 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボールを製造するための段ボールプラントであって、
段ボール製造アセンブリ(1)と、印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ(2)と、切り替えアセンブリ(76;76a)と、積層ウェブ搬送アセンブリ(3)と、を有し、前記積層ウェブ搬送アセンブリ(3)を介して前記印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ(2)は前記段ボール製造アセンブリ(1)に接続され、
a)前記段ボール製造アセンブリ(1)は、
i)片面に積層された少なくとも1つの段ボールウェブ(6)を製造するための、少なくとも1つの装置(5)、及び、
ii)前記片面に積層された少なくとも1つの段ボールウェブ(6)を含む、両面に積層された段ボールウェブを生成するための接続装置を備え、
b)前記印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ(2)は、
i)印刷ウェブ(4)を印刷するための印刷装置(58)、
ii)前記印刷ウェブ(4)を貯蔵するための印刷ウェブ貯蔵装置(66)、及び、
iii)積層ウェブ(40)を巻き戻すための積層ウェブ巻き戻し装置(70)を備え、及び、
c)前記切り替えアセンブリ(76;76a)は、前記積層ウェブ巻き戻し装置(70)と前記段ボール製造アセンブリ(1)の間に配置され、
前記切り替えアセンブリ(76;76a)は、
i)前記印刷ウェブ(4)を前記段ボール製造アセンブリ(1)における積層ウェブとして用いる間、前記印刷装置(58)を前記段ボール製造アセンブリ(1)に接続し、及び
ii)前記段ボール製造アセンブリ(1)にて前記積層ウェブ巻き戻し装置(70)からの積層ウェブ(40)を用いる間、前記印刷装置(58)に替えて前記積層ウェブ巻き戻し装置(70)を前記段ボール製造アセンブリ(1)に接続する、段ボールプラント。
【請求項2】
前記切り替えアセンブリ(76;76a)は、少なくとも部分的に自動化された方法で作動することを特徴とする請求項1に記載の段ボールプラント。
【請求項3】
前記切り替えアセンブリ(76;76a)は、印刷ウェブ(4)及び/又は積層ウェブ(40)が搬送される際、前記印刷ウェブ(4)を前記段ボール製造アセンブリ(1)内の積層ウェブとして用いる間、前記印刷装置(58)を前記段ボール製造アセンブリ(1)に接続できることを特徴とする請求項1又は2に記載の段ボールプラント。
【請求項4】
前記切り替えアセンブリ(76;76a)は、印刷ウェブ(4)及び/又は積層ウェブ(40)が搬送される際、前記段ボール製造アセンブリ(1)内の前記積層ウェブ(40)を用いる間、前記印刷装置(58)を前記段ボール製造アセンブリ(1)から切り離しできることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の段ボールプラント。
【請求項5】
前記切り替えアセンブリ(76;76a)は、前記印刷装置(58)と前記印刷ウェブ貯蔵装置(66)の間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の段ボールプラント。
【請求項6】
前記切り替えアセンブリ(76;76a)は、前記積層ウェブ巻き戻し装置(70)と前記接続装置の間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の段ボールプラント。
【請求項7】
前記切り替えアセンブリ(76;76a)は、前記積層ウェブ(40)を案内するための積層ウェブガイド、及び/又は前記印刷ウェブ(4)を案内するための印刷ウェブガイドを備え、
前記印刷ウェブガイドは、前記積層ウェブガイドとは別体であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の段ボールプラント。
【請求項8】
前記印刷ウェブ(4)及び前記積層ウェブ(40)は、前記印刷ウェブガイド及び前記積層ウェブガイドにて、相互に分離した状態で案内できることを特徴とする請求項7に記載の段ボールプラント。
【請求項9】
前記切り替えアセンブリ(76;76a)は、前記積層ウェブ(40)及び前記印刷ウェブ(4)を領域に収束するための、起動可能な少なくとも1つの積層ウェブ印刷ウェブ収束装置(93)を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の段ボールプラント。
【請求項10】
前記少なくとも1つの積層ウェブ印刷ウェブ収束装置(93)は、前記積層ウェブ(40)及び前記印刷ウェブ(4)を領域に収束するために、収束ギャップを形成しながら互いに相対的に変位可能な少なくとも一対の収束要素(94、95)を備えることを特徴とする請求項9に記載の段ボールプラント。
【請求項11】
前記切り替えアセンブリ(76;76a)は、少なくとも1つの粘着テープ(126、127、128;143、144、145)を前記印刷ウェブ(4)及び/又は前記積層ウェブ(40)に貼り付けて、前記印刷ウェブ(4)と前記積層ウェブ(40)とを互いに固定的に接続するための少なくとも1つの粘着テープ貼付装置(82、99;99a)を備え、
前記粘着テープ貼付装置(82、99;99a)は、前記印刷ウェブ(4)及び/又は前記積層ウェブ(40)に割り当てられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の段ボールプラント。
【請求項12】
前記切り替えアセンブリ(76;76a)は、少なくとも1つの粘着テープ(126、127、128;143、144、145)を前記印刷ウェブ(4)及び/又は前記積層ウェブ(40)に貼り付けて、前記印刷ウェブ(4)と前記積層ウェブ(40)とを互いに固定的に接続するための少なくとも1つの粘着テープ貼付装置(82、99;99a)を備え、
前記粘着テープ貼付装置(82、99;99a)は、前記印刷ウェブ(4)及び/又は前記積層ウェブ(40)に割り当てられていること、及び
制御装置が、前記少なくとも1つの積層ウェブ印刷ウェブ収束装置(93)及び/又は前記少なくとも1つの粘着テープ貼付装置(82、99;99a)を作動し、
前記少なくとも1つの粘着テープ(126、127、128;143、144、145)により、前記印刷ウェブ(4)と前記積層ウェブ(40)を互いに接続する間に、
前記印刷ウェブ(4)及び/又は前記積層ウェブ(40)に貼り付けられる前記少なくとも1つの粘着テープ(126、127、128;143、144、145)の領域において、前記印刷ウェブ(4)及び前記積層ウェブ(40)の収束が行われることを特徴とする請求項9又は10に記載の段ボールプラント。
【請求項13】
前記切り替えアセンブリ(76;76a)は、前記積層ウェブ(40)を分離するための少なくとも1つの積層ウェブ分離装置(89;89a)を備えることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の段ボールプラント。
【請求項14】
前記切り替えアセンブリ(76;76a)は、前記印刷ウェブ(4)を分離するための少なくとも1つの印刷ウェブ分離装置(104、117)を備えることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の段ボールプラント。
【請求項15】
前記切り替えアセンブリ(76a)は、分離装置(134)を形成している間に、少なくとも1つの分離要素(135)と相互作用するための、及び/又は、
粘着テープ貼付装置(99a)を形成している間に、少なくとも1つの粘着テープ要素(83)と相互作用するための、少なくとも1つの取り外し可能なカウンタ駆動ユニットを備えることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の段ボールプラント。
【請求項16】
段ボールプラントのための切り替えアセンブリであって、
a)印刷ウェブ(4)を段ボール製造アセンブリ(1)における積層ウェブとして用いる間、印刷装置(58)を前記段ボール製造アセンブリ(1)に接続し、及び
b)前記段ボール製造アセンブリ(1)にて積層ウェブ巻き戻し装置(70)からの積層ウェブ(40)を用いる間、前記印刷装置(58)に替えて前記積層ウェブ巻き戻し装置(70)を前記段ボール製造アセンブリ(1)に接続する、切り替えアセンブリ
【請求項17】
段ボールを製造する方法であって、
a)段ボール製造アセンブリ(1)が、
片面に積層された少なくとも1つの段ボールウェブ(6)を製造するための少なくとも1つの装置(5)、及び、
前記片面に積層された少なくとも1つの段ボールウェブ(6)を含む、両面に積層された段ボールウェブを生成するための接続装置を備え、
b)印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ(2)が、
印刷ウェブ(4)を印刷するための印刷装置(58)、
前記印刷ウェブ(4)を貯蔵するための印刷ウェブ貯蔵装置(66)、及び、
積層ウェブ(40)を巻き戻すための積層ウェブ巻き戻し装置(70)を備え、
- 前記段ボール製造アセンブリ(1)で段ボールを製造するステップと、
- 前記印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ(2)において、前記印刷ウェブ(4)及び/又は前記積層ウェブ(40)を製造するステップと、
- 前記印刷ウェブ(4)を前記段ボール製造アセンブリ(1)における積層ウェブとして用いる間、切り替えアセンブリ(76;76a)によって、前記印刷装置(58)を前記段ボール製造アセンブリ(1)に接続するステップと、及び
前記段ボール製造アセンブリ(1)にて前記積層ウェブ巻き戻し装置(70)からの積層ウェブ(40)を用いる間、切り替えアセンブリ(76;76a)によって、前記印刷装置(58)に替えて前記積層ウェブ巻き戻し装置(70)を前記段ボール製造アセンブリ(1)に接続するステップと、を備える方法において、
前記印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ(2)と前記段ボール製造アセンブリ(1)は、積層ウェブ搬送アセンブリ(3)を介して接続され、
前記切り替えアセンブリ(76;76a)は、前記積層ウェブ巻き戻し装置(70)と前記段ボール製造アセンブリ(1)の間に配置されている、方法。
【請求項18】
前記印刷装置(58)及び/又は前記段ボール製造アセンブリ(1)が動作している間、前記印刷装置(58)が、前記段ボール製造アセンブリ(1)に接続されていることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記印刷装置(58)及び/又は前記段ボール製造アセンブリ(1)が動作している間、前記印刷装置(58)が、前記段ボール製造アセンブリ(1)から切り離されていることを特徴とする請求項17又は18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、ドイツ特許出願DE 10 2018 207 446.1の優先権を主張し、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、段ボールを製造するための段ボールプラントに関する。本発明はさらに、段ボールプラントのための切り替えアセンブリに向けられている。本発明は、さらに、段ボールを製造する方法に向けられている。
【背景技術】
【0003】
明らかな先行使用を考慮した段ボールプラントは、先行技術から一般に知られている。先行技術はまた、段ボールウェブの積層ウェブを印刷するための印刷装置を有する段ボールプラントを開示している。これらの公知の段ボールプラントでは、非常に柔軟性に欠けることがしばしば不利である。このような段ボールプラントでは、異なる注文を処理するために長い段取り替え時間がしばしば必要とされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、先行技術の欠点を克服するという目的に基づいている。非常に柔軟性のある段ボールプラントが、特に提供される。対応する切り替えアセンブリ、及び段ボールを製造するための対応する方法も同様に提供される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、主請求項1、16、及び17に記載の特徴により、本発明に従って達成される。本発明の核心は、切り替えアセンブリにある。それは、印刷装置によって印刷してよい印刷ウェブを、段ボール製造アセンブリでの積層ウェブとして使用できるか、又は使用するように、その印刷装置を段ボール製造アセンブリに、特に機能的な方法で接続できる。及び/又は、印刷ウェブを段ボール製造アセンブリでの積層ウェブとして利用せず、積層ウェブ巻き戻し装置から巻き戻された積層ウェブを、段ボール製造アセンブリにおいて有利に利用できるように、その印刷装置を段ボール製造アセンブリから、特に機能的な方法で切り離しできる。切り替えアセンブリは、段ボール製造アセンブリにおいて、印刷ウェブと積層ウェブとの間の切り替え、特に前のウェブから新しいウェブへの切り替えを可能にする。
【0006】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリにおいて、印刷装置と段ボール製造アセンブリが非接続(切離し)状態での印刷ウェブと積層ウェブの別個の製造、特に別個の取り扱いが可能である。このようにして、印刷ウェブ又は積層ウェブは、分離した方法で、又は結合した方法で製造可能である。
【0007】
印刷装置と段ボール製造アセンブリとの接続状態での印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリは、特に印刷ウェブのみを製造する。
【0008】
印刷装置が段ボール製造アセンブリに接続されている場合、切り替えアセンブリ(結合装置)は、好ましくは、印刷ウェブと積層ウェブとを互いに結合する。
【0009】
印刷装置が段ボール製造装置から切り離されている場合、切り替えアセンブリ(切離し装置)は、好ましくは、積層ウェブと印刷ウェブとの間の接続、及び印刷ウェブ貯蔵装置に貯蔵されている貯蔵ウェブと印刷ウェブとの間の接続を確実にする。
【0010】
積層ウェブと印刷ウェブは、接着の方法で、好ましくは、少なくとも1つの粘着テープを使用しながら、互いに接合することができ、特にスプライスすることができる。
【0011】
貯蔵ウェブと印刷ウェブは、接着の方法で、好ましくは、少なくとも1つの粘着テープを使用しながら、互いに接合することができ、特にスプライスすることができる。
【0012】
少なくとも1つの粘着テープがウェブに取り付けられているとき、又はそのウェブがさらなるウェブに固定的に接続されている場合、そのウェブは、好ましくは端部側で、特にローラのような隣接する保持要素に関して局所的に固定されることが好都合である。これは、例えば真空によって、又はクランプによって行われる。
【0013】
貯蔵装置は、好ましくは、巻取り装置として具現化される。
【0014】
好ましくは、片面に積層された少なくとも1つの段ボールウェブを製造するための少なくとも1つの装置は、段ボールウェブを形成しながら、少なくとも1つの波形成形される材料ウェブに波形を形成するための少なくとも1つの波形成形装置を有する。
【0015】
片面に積層された少なくとも1つの段ボールウェブを製造するための少なくとも1つの装置が、少なくとも1つの段ボールウェブを接着するための少なくとも1つの接着剤塗布装置を有することが有利である。
【0016】
片面に積層された少なくとも1つの段ボールウェブを製造するための少なくとも1つの装置が、少なくとも1つのカバーウェブを接着剤の塗布された少なくとも1つの段ボールウェブに押し付けるための少なくとも1つの接触圧力装置を含むことは、好都合である。
【0017】
片面に積層された少なくとも1つの段ボールウェブは、好ましくは、それぞれ1つの段ボールウェブと1つのカバーウェブとからなる。少なくとも1つのカバーウェブ巻き戻し装置は、少なくとも1つのカバーウェブを巻き戻すことが好都合である。カバーウェブ巻き戻し装置は、連続するカバーウェブを巻き戻すためのカバーウェブスプライシング装置として好適に具現化される。少なくとも1つの段ボールウェブ/材料ウェブ巻き戻し装置が、少なくとも1つの段ボールウェブ/材料ウェブを巻き戻すことが好都合である。段ボールウェブ/材料ウェブ巻き戻し装置は、連続する段ボールウェブ/材料ウェブを巻き戻すための段ボールウェブ/材料ウェブスプライシング装置として好適に具現化される。
【0018】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリは、印刷ウェブ又は積層ウェブをそれぞれ搬送するための少なくとも1つの搬送装置を有することが好都合である。
【0019】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリは、有利には、印刷される印刷ウェブをプレコートするためのプレコート装置を有する。
【0020】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリは、印刷される印刷ウェブを前処理するためのコロナ前処理装置を含むことが有利である。
【0021】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリは、好ましくは、印刷されている印刷ウェブ、又はその印刷ウェブの少なくとも1つの印刷領域をそれぞれラッカー処理するためのラッカー処理装置を有する。
【0022】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリは、印刷ウェブを乾燥させるための少なくとも1つの乾燥装置を含むことが好都合である。有利には、少なくとも1つのインプリント及び/又はラッカーのプレコートの乾燥が行われる。
【0023】
印刷装置は、有利には、デジタル印刷装置、特にインクジェット印刷装置である。印刷装置は、複数の印刷機構を構成することができる。他の公知の印刷装置を代替的に使用することができる。印刷装置は、特に、少なくとも1つの文字、数字、別の符号、グラフィックデザイン及び/又は写真を印刷ウェブ上に印刷できる。印刷色又はインクは、この目的のために好ましく使用される。印刷ウェブは、好ましくは、滑らかな波形成形されていないウェブであるか、又はそのままである。
【0024】
積層ウェブ巻き戻し装置は、好ましくは、段ボール製造アセンブリの外側に、又は段ボール製造アセンブリから離れた位置に配置される。
【0025】
積層ウェブは、例えば、搬送アセンブリによって、印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリから段ボール製造アセンブリに搬送できる。あるいは、積層ウェブとしての印刷ウェブは、例えば、搬送アセンブリによって、印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリから段ボール製造アセンブリに搬送できる。
【0026】
接続装置は、片面に積層された少なくとも1つの段ボールウェブと、積層ウェブ/印刷ウェブとを使用している間に、及び両方を接続している間に、両面に積層された段ボールウェブを生成する。接続装置は、好ましくは、加熱引き出し装置、又は加熱接触圧力装置として構成されている。接続装置が、加熱テーブルと少なくとも1つの接触圧力ベルトとの間に接触圧力ギャップを形成しながら、加熱テーブルと少なくとも1つの接触圧力ベルトとから構成されていることが好都合である。
【0027】
完成した段ボールは、有利には3層を有する。あるいは、完成した段ボールは、3層以上、例えば5層又は7層を有する。積層ウェブ/印刷ウェブは、外側層を形成する。完成した段ボールは、外側に印刷されていても、されていなくてもよい。
【0028】
ここで使用される用語「上流」、「下流」、「下流に配置された」、「上流に配置された」又はそのようなものは、特に、それぞれの場合に搬送又は移送されるウェブを指す。
【0029】
本発明のさらなる有利な設計実施形態は、従属請求項に記載されている。
【0030】
従属請求項2による切り替えアセンブリは、特に操作者、又はユーザにとって使いやすい。切り替えアセンブリは、非常に効率的又は経済的に動作する。切り替えアセンブリ(結合装置及び/又は切離し装置)は、少なくとも部分的に、有利には少なくとも大部分が、有利には少なくとも完全に、自動化された方法で作動する。
【0031】
従属請求項3による段ボールプラントは、特に経済的である。印刷装置と段ボール製造アセンブリを互いに接続することは、特に、段ボールプラント、又は印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ及び/又は段ボール製造アセンブリをそれぞれ停止させることなく可能である。段ボール製造アセンブリと印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリは、機能的に、少なくとも一時的に相互に独立していることが好都合である。段ボール製造アセンブリ及び印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリは、接続する際に、又は接続するために、好ましくは、相互に独立した方法で動作又は製造することができる。本実施例の段ボール製造アセンブリは、場合により、両面に積層された段ボールウェブを製造し、一方、印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリは、例えば印刷された印刷ウェブを製造し、及び/又は積層ウェブを巻き戻す。本実施例での準備の段取り作業は、段ボール製造アセンブリ及び/又は印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリがそれぞれ動作又は製造するときに、好ましくは可能である。
【0032】
従属請求項4による段ボールプラントは、極めて経済的である。印刷装置と段ボール製造アセンブリを互いに切り離すことは、特に、段ボールプラント、又は印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ及び/又は段ボール製造アセンブリをそれぞれ停止させることなく可能である。段ボール製造アセンブリと印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリは、機能的に、少なくとも一時的に相互に独立していることが好都合である。段ボール製造アセンブリ及び印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリは、切り離す際に、又は切り離すために、好ましくは、相互に独立した方法で動作又は製造することができる。本実施例の段ボール製造アセンブリは、場合により、両面に積層された段ボールウェブを製造し、一方、印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリは、例えば印刷された印刷ウェブを製造し、及び/又は積層ウェブを巻き戻す。本実施例での準備の段取り作業は、段ボール製造アセンブリ及び/又は印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリがそれぞれ動作又は製造するときに、好ましくは可能である。
【0033】
従属請求項6による切り替えアセンブリは、積層ウェブ巻き戻し装置と接続装置、したがって、段ボール製造アセンブリの間に配置されている。
【0034】
従属請求項7による段ボールプラントは、機能的に非常に信頼性が高い。切り替えアセンブリは、特に、現在搬送されているウェブ/複数のウェブを誤動作のない方法で搬送できる。例えば、そこでのウェブ間のあらゆる相互障害を回避可能である。
【0035】
従属請求項7に関する説明は、従属請求項8に実質的に類似した方法で適用される。印刷装置及び段ボール製造アセンブリが切り離されている場合、印刷ウェブ及び積層ウェブは、切り替えアセンブリにおいて、特に別々に案内される。
【0036】
従属請求項9による少なくとも1つの積層ウェブ/印刷ウェブ収束装置は、印刷装置と段ボール製造アセンブリとを接続するために、及び/又は、印刷装置と段ボール製造アセンブリとを切り離すために使用できる。例えば、少なくとも1つの積層ウェブ/印刷ウェブ収束装置は、印刷装置と段ボール製造アセンブリとを接続するための直接又は間接の、特に直線状の接触領域を形成しながら、領域内で積層ウェブと印刷ウェブとを収束させることができる。例えば、積層ウェブ/印刷ウェブ収束装置は、印刷装置と段ボール製造アセンブリとを切り離すための直接又は間接の、特に直線状の接触領域を形成しながら、領域内で積層ウェブと貯蔵ウェブとを印刷ウェブにて収束させることができる。積層/印刷ウェブ収束装置は、油圧装置、空気圧装置、電気駆動装置などのような少なくとも1つの変位装置からなることが好都合である。
【0037】
従属請求項10による一対の収束要素は、収束する際に、積層ウェブと印刷ウェブ、又は巻回ウェブに係合し、有利には、積層ウェブと印刷ウェブ、又は巻回ウェブの、互いに離れて対向する側面に係合する。収束要素は、例えば、構造的に同一であるか、又は非類似である。少なくとも1つの収束要素は、好ましくは、ローラ、ロールとして、又はプラテン、ブロックなどの回転可能に固定された要素として具現化される。少なくとも一対の収束要素は、一様に変位可能であることが好都合である。あるいは、不均一な変位が行われる。例えば、収束要素のうちの1つは、位置的に固定される。好ましくは、変位は、少なくとも1つの変位ユニットによって行われる。積層ウェブ/印刷ウェブ収束装置は、積層ウェブ及び/又は印刷ウェブ/巻回ウェブ間の固定された接続を準備するために、又は、印刷装置を段ボール製造アセンブリから切り離すために、積層ウェブ及び/又は印刷ウェブ/巻回ウェブを位置的に確立(固定)できることが好都合である。例えば、第1収束要素は、積層ウェブを位置的に固定できる。例えば、第2収束要素は、印刷ウェブ/巻回ウェブを位置的に固定できる。それぞれのウェブは、好ましくは、クランプされた方法で、及び/又はそれぞれの収束要素上の真空によって、又は収束要素との関連で固定され得る。それぞれのウェブを保持するためのそれぞれの収束要素が、真空ローラとして具現化されること、及び/又は少なくとも1つのクランプ手段がその収束要素に割り当てられることが好都合である。
【0038】
従属請求項11による少なくとも1つの粘着テープ貼付装置は、好都合には、少なくとも1つの粘着ストリップを保持し、それを粘着テープ受容位置と粘着テープ移送位置との間で移送するための少なくとも1つの変位可能又は作動可能な粘着テープ貼付要素を備える。少なくとも1つの粘着テープ貼付要素は、好ましくは、旋回可能又は回転可能な粘着テープ移送ローラとして具現化される。少なくとも1つの粘着テープ貼付装置は、少なくとも1つの粘着テープ貼付要素と、それの粘着テープ移送位置にて相互作用するための少なくとも1つのカウンタ要素を有することが好都合である。
【0039】
印刷装置と段ボール製造アセンブリとを接続するための少なくとも1つの粘着テープ貼付装置は、印刷ウェブに接続させるために、少なくとも1つの粘着テープを積層ウェブに貼付することが有利である。印刷装置と段ボール製造アセンブリとを切り離すための少なくとも1つの粘着テープ貼付装置は、貯蔵ウェブに接続させるために、少なくとも1つの粘着テープを印刷ウェブに貼付することが有利である。あるいは、印刷装置と段ボール製造アセンブリとを切り離すための少なくとも1つの粘着テープ貼付装置は、印刷ウェブに接続させるために、少なくとも1つの粘着テープを貯蔵ウェブに貼付することが有利である。
【0040】
従属請求項13による少なくとも1つの積層ウェブ分離装置は、有利には、少なくとも1つの変位可能な積層ウェブ分離要素を備え、有利にはまた、積層ウェブを分離する際に、少なくとも1つの積層ウェブ分離要素と相互作用するための対応する積層ウェブカウンタ分離要素を備える。この設計の実施形態は、特に効率的な切り替えアセンブリとなる。少なくとも1つの積層ウェブ分離装置は、印刷装置と段ボール製造アセンブリを接続する際に、又は接続するため、能動的であることが好ましい。
なお、積層ウェブ(40)の搬送方向(81)における少なくとも1つの積層ウェブ分離装置(89;89a)は、好ましくは積層ウェブ印刷ウェブ収束装置(93)の上流に配置され、積層ウェブ(40)の搬送方向(81)における少なくとも1つの積層ウェブ分離装置(89;89a)は、好ましくは粘着テープ貼付装置(82、99;99a)の下流に配置されている。
【0041】
従属請求項14による少なくとも1つの印刷ウェブ分離装置は、有利には、少なくとも1つの変位可能な印刷ウェブ分離要素を備え、有利にはまた、印刷ウェブを分離する際に、少なくとも1つの印刷ウェブ分離要素と相互作用するための対応する印刷ウェブカウンタ要素を備える。この設計の実施形態は、特に効率的な切り替えアセンブリとなる。少なくとも1つの印刷ウェブ分離装置は、印刷装置と段ボール製造アセンブリを接続及び/又は切り離しする際に、又はそのために、能動的であることが好ましい。
なお、印刷ウェブ(4)の搬送方向(98)における印刷ウェブ分離装置(117)は、好ましくは積層ウェブ印刷ウェブ収束装置(93)の下流に配置され、印刷ウェブ(4)の搬送方向(98)における少なくとも1つの印刷ウェブ分離装置(117)は、好ましくは粘着テープ貼付装置(82、99;99a)の下流に配置されている。
【0042】
従属請求項3及び4に関する説明は、それぞれ従属請求項18及び19に実質的に類似した方法で適用される。
【0043】
従属請求項2~15及びそれに関する説明は、好ましくは、それぞれ主請求項16及び17の有利な改良にも関連する。
【0044】
本発明の2つの好ましい実施形態は、以下の添付の図面を参照して、例示的な方法で以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】本発明に係る段ボールプラントの一部分の概略平面図を示す。
図2図1に示された段ボールプラントの段ボール製造アセンブリの部分側面図を示す。
図3図1に可視化された段ボールプラントの印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリの側面図を示す。
図4図1に示された段ボールプラントの本発明に係る切り替えアセンブリの透視図を示す。
図5図4に示された切り替えアセンブリの運転時における個々の長手方向断面図(その1)を示す。
図6図4に示された切り替えアセンブリの運転時における個々の長手方向断面図(その2)を示す。
図7図4に示された切り替えアセンブリの運転時における個々の長手方向断面図(その3)を示す。
図8図4に示された切り替えアセンブリの運転時における個々の長手方向断面図(その4)を示す。
図9図4に示された切り替えアセンブリの運転時における個々の長手方向断面図(その5)を示す。
図10図4に示された切り替えアセンブリの運転時における個々の長手方向断面図(その6)を示す。
図11図4に示された切り替えアセンブリの運転時における個々の長手方向断面図(その7)を示す。
図12図4に示された切り替えアセンブリの運転時における個々の長手方向断面図(その8)を示す。
図13図4に示された切り替えアセンブリの運転時における個々の長手方向断面図(その9)を示す。
図14図4に示された切り替えアセンブリの運転時における個々の長手方向断面図(その10)を示す。
図15図4に示された切り替えアセンブリの運転時における個々の長手方向断面図(その11)を示す。
図16】第2実施形態による、本発明に係る切り替えアセンブリの透視図を示す。
図17】変更時における図16切り替えアセンブリの透視図である。
図18】運転時における図16、17の切り替えアセンブリを表す個々の長手方向断面図(その1)を示す。
図19】運転時における図16、17の切り替えアセンブリを表す個々の長手方向断面図(その2)を示す。
図20】運転時における図16、17の切り替えアセンブリを表す個々の長手方向断面図(その3)を示す。
図21】運転時における図16、17の切り替えアセンブリを表す個々の長手方向断面図(その4)を示す。
図22】運転時における図16、17の切り替えアセンブリを表す個々の長手方向断面図(その5)を示す。
図23】運転時における図16、17の切り替えアセンブリを表す個々の長手方向断面図(その6)を示す。
図24】運転時における図16、17の切り替えアセンブリを表す個々の長手方向断面図(その7)を示す。
図25】運転時における図16、17の切り替えアセンブリを表す個々の長手方向断面図(その8)を示す。
図26】運転時における図16、17の切り替えアセンブリを表す個々の長手方向断面図(その9)を示す。
図27】運転時における図16、17の切り替えアセンブリを表す個々の長手方向断面図(その10)を示す。
図28】運転時における図16、17の切り替えアセンブリを表す個々の長手方向断面図(その11)を示す。
【発明を実施するための形態】
【0046】
最初に図1から図3を参照して、段ボールプラント(全体としては図示せず)は、段ボール製造アセンブリ1(全体としては図示せず)と、印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2、そして、印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2を段ボール製造アセンブリ1に、特に横方向で接続する積層ウェブ搬送アセンブリ3を備える。段ボール製造アセンブリ1では、特に連続した3層の段ボールウェブを製造することができ、一方、印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2では、特に連続した積層ウェブ40、及び/又はオプションで印刷された印刷ウェブ4を製造することができる。
【0047】
図1、2に特に示されている段ボール製造アセンブリ1は、片面に積層された連続段ボールウェブ6を製造するための装置5を備える。
【0048】
片面に積層された連続段ボールウェブ6を製造するための装置5の上流には、カバーウェブスプライシング装置7及び材料ウェブスプライシング装置8が配置されている。
【0049】
カバーウェブスプライシング装置7は、第1カバーウェブロール10から有限の第1カバーウェブ9を巻き戻すための第1巻き戻しユニット11を備え、第2カバーウェブロール12から有限の第2カバーウェブを巻き戻すための第2巻き戻しユニット13を備える。有限の第1カバーウェブ9と、有限の第2カバーウェブは、連続したカバーウェブ14を提供するためにカバーウェブスプライシング装置7の接続及び切断ユニットによって互いに接続される。なお、接続及び切断ユニットは図示していない。
【0050】
材料ウェブスプライシング装置8は、カバーウェブスプライシング装置7に対応するように具現化されている。後者は、第1材料ウェブロール15から有限の第1材料ウェブを巻き戻すための第3巻き戻しユニット16を備え、第2材料ウェブロール18から有限の第2材料ウェブ17を巻き戻すための第4巻き戻しユニット19を備える。連続した材料ウェブ20を提供するための有限の第1材料ウェブと第2材料ウェブ17は、材料ウェブスプライシング装置8の接続及び切断ユニット(図示せず)によって互いに接続される。
【0051】
連続カバーウェブ14は、加熱アセンブリ21及び偏向ローラ22を介して、片面に積層された連続段ボールウェブ6を製造するための装置5に供給され、一方、連続材料ウェブ20は、さらなる偏向ローラ23を介して、片面に積層された連続段ボールウェブ6を製造するための装置5に供給される。
【0052】
片面に積層された連続段ボールウェブ6を製造するための装置5は、連続材料ウェブ20から波形を有する連続段ボールウェブ24を生成するために、回転可能に取り付けられた第1波形ローラ25と、回転可能に取り付けられた第2波形ローラ26とを備える。波形ローラ25、26は対で配置されており、連続材料ウェブ20を通過して、波形を付けるための波形成形ギャップを構成している。波形ローラ25、26は結合して波形成形装置を形成する。波形ローラ25、26の回転軸は、連続材料ウェブ20の搬送方向27に垂直かつ水平に延びる。
【0053】
連続段ボールウェブ24を連続カバーウェブ14に接続し、片面に積層された連続段ボールウェブ6を形成するために、片面に積層された連続段ボールウェブ6を製造するための装置5は、接着剤計量ローラ29、接着剤容器30、及び接着剤塗布ローラ31からなる接着剤塗布装置28を備える。接着剤塗布ローラ31は、第1波形ローラ25と一体となって、連続段ボールウェブ24を通過させて糊付けするための接着剤塗布を構成する。接着剤容器30内に収容されている接着剤は、接着剤塗布ローラ31を介して接着剤塗布隙間で連続段ボールウェブ24の波形先端に塗布される。接着剤計量ローラ29は、接着剤塗布ローラ31を押し付け、接着剤塗布ローラ31上に均一な接着剤層を構成する。
【0054】
連続カバーウェブ14は、接着剤容器30から接着剤を供給された連続段ボールウェブ24と結合して、片面に積層された連続段ボールウェブ6を製造するための装置5で接合される。
【0055】
接着剤が塗布され、第1波形ローラ25上を次々と領域的に当接する連続段ボールウェブ24に対し、連続カバーウェブ14を押し付けるために、片面に積層された連続段ボールウェブ6を製造するための装置5は、接触圧力モジュール32を有する。接触圧力モジュール32は、好ましくは、接触圧力ベルトモジュールとして具現化される。接触圧力モジュール32は、第1波形ローラ25の上に配置されている。接触圧力モジュール32は、2つの偏向ローラ33と、その2つの偏向ローラ33の周りに案内される連続接触圧力ベルト34とを有する。
【0056】
領域内の第1波形ローラ25は、2つの偏向ローラ33の間にある空間に下から係合し、それにより、接触圧力ベルト34が第1波形ローラ25によって偏向される。接触圧力ベルト34は連続カバーウェブ14を押し付け、その連続カバーウェブ14は、接着剤が塗布され、第1波形ローラ25に当接する連続段ボールウェブ24に次々に押し付けられる。
【0057】
片面に積層された連続段ボールウェブ6は、段ボール製造アセンブリ1の高架輸送設置35を介して、一時的な保管及び緩衝のための保管装置36に供給され、その連続段ボールウェブ6は、そこでループを構成する。
【0058】
段ボール製造アセンブリ1は、片面に積層された連続段ボールウェブ6の搬送方向に関して、保管装置36及び材料ウェブスプライシング装置8の下流に、互いに上下に配置された2つの予熱ローラ38、39からなる予熱アセンブリ37を有する。片面に積層された連続段ボールウェブ6と、特に連続した積層ウェブ40とが予熱アセンブリ37に供給され、段ボールウェブ6と積層ウェブ40は、予熱ローラ38又は39に部分的に巻き付いている。
【0059】
段ボール製造アセンブリ1は、片面に積層された連続段ボールウェブ6の搬送方向に関して、予熱アセンブリ37の下流に、部分的に接着剤槽に浸漬された接着ローラ42を具備する接着ユニット41を有する。接着ユニット41の接着剤計量ローラ43は、接着ローラ42上に均一な接着剤層を構成するように接着ローラ42に当接する。片面に積層された連続段ボールウェブ6は、それの段ボールウェブ24を介して接着ローラ42と接触し、段ボールウェブ24の波形に接着剤槽からの接着剤が塗布される。
【0060】
段ボール製造アセンブリ1は、片面に積層された連続段ボールウェブ6の搬送方向に関して、接着ユニット41の下流に、水平方向に延びる加熱テーブルを構成する加熱接触圧力装置(図示せず)を有する。ガイドローラの周囲に案内される連続接触圧力ベルトが加熱テーブルに隣接するように配置されている。接触圧力ベルトと加熱テーブルの間に、接触圧力隙間が構成されており、片面に積層された連続段ボールウェブ6、及び連続積層ウェブ40、又は印刷ウェブ4が、その接触圧力隙間を通って案内され、両面に積層された連続段ボールウェブを形成する。
【0061】
段ボール製造アセンブリ1は、両面に積層された連続段ボールウェブの搬送方向に関して、加熱接触圧力装置の下流に、両面に積層された連続段ボールウェブを長手方向に切断して波形を付けるための長手方向切断/波形成形装置(図示せず)を、好ましくは備える。
【0062】
段ボール製造アセンブリ1は、両面に積層された連続段ボールウェブの搬送方向に関して、長手方向切断/波形成形装置の下流に、その長手方向切断/波形成形装置によって両面に積層された連続段ボールウェブから生成された段ボールサブウェブ(図示せず)を横方向に切断するための横方向切断装置(図示せず)を、望ましくは備える。
【0063】
段ボール製造アセンブリ1の分岐器(turnout)(図示せず)は、段ボールサブウェブを異なる平面で搬送するために、好ましくは、長手方向切断/波形成形装置の下流に配置される。
【0064】
段ボールサブウェブを横方向に切断し、段ボールシートを形成する段ボール製造アセンブリ1の横方向切断装置(図示せず)は、好ましくは分岐器の下流に配置される。段ボールシートは、好ましくは、段ボール製造アセンブリ1のスタッキング装置(図示せず)内に積み重ねられる。
【0065】
特に図1、3に示されている印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、印刷ウェブスプライシング装置44を備える。この装置は、第1印刷ウェブロール46から有限の第1印刷ウェブ45を巻き戻すための第5巻き戻しユニット47を備え、第2印刷ウェブロール48から有限の第2印刷ウェブを巻き戻すための第6巻き戻しユニット49を備える。連続印刷ウェブ4を提供するための有限の第1印刷ウェブ45と第2印刷ウェブは、印刷ウェブスプライシング装置44の接続及び切断ユニット(図示せず)によって互いに接続される。
【0066】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2における連続印刷ウェブ4の搬送方向98に関して、印刷ウェブスプライシング装置44の下流に、プレコート塗布装置50を備える。それは、連続印刷ウェブ4に割り当てられ、連続印刷ウェブ4の外側面51に平面プレコートを塗布する。平面プレコートは、連続印刷ウェブ4を、特に全領域にわたって、その外側面51上を覆い、両面に積層された段ボールウェブの完成品においても同様に外側面を形成する。
【0067】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、連続印刷ウェブ4の搬送方向98に関して、プレコート塗布装置50の下流に、プレコート乾燥装置52を有する。これは、連続印刷ウェブ4に割り当てられ、外側面にプレコートが提供されている連続印刷ウェブ4を乾燥させるか、又はそのプレコートを乾燥させる。
【0068】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、連続印刷ウェブ4の搬送方向98に関して、プレコート乾燥装置52の下流に、引き出しユニット53を有する。これは、連続印刷ウェブ4に割り当てられ、印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2内の連続印刷ウェブ4を搬送するか、又は連続印刷ウェブ4を印刷ウェブスプライシング装置44から引き出して離す。
【0069】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、連続印刷ウェブ4の搬送方向98に関して、引き出しユニット53の下流に、連続印刷ウェブ4に割り当てられたコロナ前処理装置54を有する。コロナ前処理装置54は、コロナ支持ローラ55と、そのコロナ支持ローラ55に隣接するように配置された少なくとも1つの電極56とを備える。連続印刷ウェブ4は、コロナ支持ローラ55の周りに案内される。ここでの連続印刷ウェブ4は、コロナ支持ローラ55と少なくとも1つの電極56とによって形成されるコロナ前処理ギャップを通って走行する。コロナ前処理ギャップ内の連続印刷ウェブ4の外側面51は、コロナ放電にさらされ、これにより、外側面51の表面が酸化される。これは、特にコーティングされた連続印刷ウェブ4の場合に起こる。これは、インクが塗布されたとき、又は印刷が行われたときに、それぞれより高いドットゲインをもたらす。このようにして、連続印刷ウェブ4上の印刷インキの付着性が改善される。
【0070】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、連続印刷ウェブ4の搬送方向98に関して、コロナ前処理装置54の下流に、連続印刷ウェブ4に割り当てられ、連続印刷ウェブ4の少なくとも外側面を洗浄するクリーニング装置57を有する。
【0071】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、連続印刷ウェブ4の搬送方向98に関して、クリーニング装置57の下流に、インクジェット印刷装置58を有する。これは、連続印刷ウェブ4に割り当てられ、連続印刷ウェブ4の外側面に、又は乾燥したプレコート上に少なくとも1つのインプリントを印刷する。このように、プレコートは、少なくとも1つのインプリントと連続印刷ウェブ4との間に位置している。好ましくは、少なくとも1つのインプリントは、水性インクインプリントである。
【0072】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、連続印刷ウェブ4の搬送方向98に関して、インクジェット印刷装置58の下流に、連続印刷ウェブ4に割り当てられ、印刷された連続印刷ウェブ4、又はそのウェブの少なくとも1つのインプリントをそれぞれ乾燥させるインクジェット印刷乾燥装置59を有する。
【0073】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、連続印刷ウェブ4の搬送方向98に関して、インクジェット印刷乾燥装置59の下流に、連続印刷ウェブ4の外側面に少なくとも1つの透明カバーラッカー層を全領域にわたって塗布するための、連続印刷ウェブ4に割り当てられたラッカーユニット60を有する。このようにして、少なくとも1つのインプリントは、少なくとも1つのカバーラッカー層とプレコートとの間に位置している。少なくとも1つのカバーラッカー層は、少なくとも1つのインプリントを全領域にわたってカバーし、インプリントに直接当たっている。その少なくとも1つのカバーラッカー層は、水性であり、水ラッカーとも呼ばれるマットラッカーによって、好ましくは形成される。
【0074】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、連続印刷ウェブ4の搬送方向98に関して、ラッカーユニット60の下流に、連続印刷ウェブ4に割り当てられ、ラッカー処理された連続印刷ウェブ4、又はそのウェブの少なくとも1つのカバーラッカー層をそれぞれ乾燥させるラッカー乾燥装置61を有する。
【0075】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、連続印刷ウェブ4の搬送方向98に関して、ラッカー乾燥装置61の下流に、再加湿装置62を有する。これは、連続印刷ウェブ4に割り当てられ、連続印刷ウェブ4の少なくとも外側面、又は片面に積層された連続段ボールウェブ6に接着される面をそれぞれ保湿する。
【0076】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2はさらに、任意に印刷された連続印刷ウェブ4を一時的に蓄えるための印刷ウェブバッファ装置63を有する。印刷ウェブバッファ装置63は、印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2における連続印刷ウェブ4の搬送方向98に関して、再加湿装置62の下流に配置されている。印刷ウェブバッファ装置63は、動的印刷ウェブバッファ装置として具現化されている。
【0077】
印刷ウェブバッファ装置63内の連続印刷ウェブ4は、複数の偏向ローラ64の周りに実質的に蛇行するように案内される。偏向ローラ64のうちの少なくとも1つは、それら偏向ローラ64の回転軸に対して垂直に変位可能であり、印刷ウェブバッファ装置63内で一時的に蓄えられるか又は格納される連続印刷ウェブ4の長さが、動的に変更できる。
【0078】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2内の印刷ウェブスプライシング装置44から、連続印刷ウェブ4を引き出して離すための少なくとも1つの引き出しローラを備える、引き出しユニット65は、印刷ウェブバッファ装置63内の出口に近くあるように配置されている。
【0079】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2における連続印刷ウェブ4の搬送方向98に関して、印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2の印刷ウェブ巻取り装置、又は貯蔵装置66が、印刷ウェブバッファ装置63の下流に配置されている。任意に印刷された連続印刷ウェブ4を巻取るための印刷ウェブ巻取り装置66は、軸受けアーム67に回転可能に取り付けられた印刷ウェブ巻取りロール68を備える。軸受けアーム67は、好ましくは、水平旋回軸の周りを旋回可能である。軸受けアーム67は、印刷ウェブ巻取りフレーム69に旋回可能に取り付けられている。連続印刷ウェブ4は、印刷ウェブ巻取り装置66に到達し、そこで巻回ウェブ又は貯蔵ウェブとして巻かれるように、印刷ウェブ貯蔵装置63を通って走行しなければならない。連続印刷ウェブ4は、必要な際に印刷ウェブ巻取り装置66から巻き戻すことができ、ここでは巻回ウェブ又は貯蔵ウェブと称する。
【0080】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2はさらに、積層ウェブスプライシング装置70を備える。これは、第1積層ウェブロール72から有限の第1積層ウェブ71を巻き戻すための第7巻き戻しユニット73を備え、また、第2積層ウェブロール74から有限の第2積層ウェブを巻き戻すための第8巻き戻しユニット75を備える。連続積層ウェブ40を提供するための有限の第1積層ウェブ71と第2積層ウェブは、積層ウェブスプライシング装置70の接続及び切断ユニット(図示せず)によって互いに接続される。
【0081】
印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、さらに、切り替えアセンブリ76を有し、その構造及び動作モードは、図4から図15に詳細に図示されている。
【0082】
切り替えアセンブリ76は、印刷ウェブスプライシング装置44又はインクジェット印刷装置58と、印刷ウェブ巻取り装置66との間に配置されている。切り替えアセンブリ76はさらに、積層ウェブスプライシング装置70と、段ボール製造アセンブリ1、又は接続装置との間に配置されている。
【0083】
切り替えアセンブリ76は、垂直方向に延びる2つの相互に対向する支持壁78からなるフレーム77を有する。
【0084】
積層ウェブパイロットローラ80は、印刷ウェブスプライシング装置44又はインクジェット印刷装置58に面するフレーム77の第1端部領域79において、支持壁78に回転可能に取り付けられている。積層ウェブパイロットローラ80は、水平方向に延在し、切り替えアセンブリ76内の連続積層ウェブ40の積層ウェブ搬送方向81に対して垂直になるように延びている。積層ウェブパイロットローラ80は、連続積層ウェブ40の全幅にわたって延びている。積層ウェブパイロットローラ80は、連続積層ウェブ40に割り当てられている。
【0085】
切り替えアセンブリ76は、さらに、積層ウェブ搬送方向81に関して、積層ウェブパイロットローラ80の下流に配置された第1粘着テープ貼付装置82を備える。第1粘着テープ貼付装置82は、第1粘着テープローラ83を備え、これは、支持壁78に旋回可能又は回転可能に取り付けられ、周方向領域を介して粘着要素84を支持する。第1粘着テープローラ83は、水平方向に延び、連続積層ウェブ40の積層ウェブ搬送方向81に対して、又は印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2の連続印刷ウェブ4の印刷ウェブ搬送方向98に対して、それぞれ垂直になるように延びる。第1粘着テープローラ83は、連続積層ウェブ40の全幅、又は連続印刷ウェブ4の全幅にわたって延びている。
【0086】
第1粘着テープ貼付装置82はさらに、第1粘着テープローラ83に割り当てられ、周方向領域を介してカウンタ要素86を支持する回転可能な粘着テープカウンタローラ85を備える。粘着テープカウンタローラ85は、第1粘着テープローラ83の上に配置されている。粘着テープカウンタローラ85は、水平方向に延び、連続積層ウェブ40の積層ウェブ搬送方向81に対して垂直になるように延在する。粘着テープカウンタローラ85は、連続積層ウェブ40の全幅にわたって延びている。支持壁78に配置された、垂直ガイド87内の粘着テープカウンタローラ85は、昇降装置88によって、上側休止位置と下側接着位置との間で垂直方向に変位可能であり、粘着テープカウンタローラ85は、下側接着位置において、第1粘着テープローラ83と協働して、粘着テープ貼り付けギャップを構成する。
【0087】
切り替えアセンブリ76は、積層ウェブ搬送方向81に関して、第1粘着テープ貼付装置82の下流に配置された積層ウェブ分離装置89を有する。積層ウェブ分離装置89は、水平方向に延び、連続積層ウェブ40の積層ウェブ搬送方向81に対して垂直に延びる積層ウェブ分離要素90を備える。刃状の積層ウェブ分離要素90は、連続積層ウェブ40の全幅にわたって延びている。支持壁78に配置され、垂直ガイド91に沿う積層ウェブ分離要素90は、昇降装置92によって、上側休止位置と下側分離位置との間で垂直方向に変位可能である。
【0088】
積層ウェブ分離装置89はさらに、支持壁78上に位置を固定して配置され、水平方向に延び、連続積層ウェブ40の積層ウェブ搬送方向81に対して垂直になるように延在する積層ウェブ分離カウンタ要素146を備える。積層ウェブ分離カウンタ要素146は、連続積層ウェブ40の全幅を横切って延び、連続積層ウェブ40が分離されているときに、連続積層ウェブ40を下から支持する。積層ウェブ分離カウンタ要素146は、プラテンの態様である。
【0089】
切り替えアセンブリ76は、積層ウェブ印刷ウェブ収束装置93を有し、それは、積層ウェブ搬送方向81に関して、積層ウェブ分離装置89の下流側に配置され、一対の収束ローラ94、95を有する。収束ローラ94、95は、互いに平行で互いに上下になるように延在している。収束ローラ94、95は、それぞれ、連続積層ウェブ40の積層ウェブ搬送方向81、又は連続印刷ウェブ4の印刷ウェブ搬送方向98に水平かつ垂直に延びている。収束ローラ94、95は、それぞれ、連続積層ウェブ40の全幅、又は連続印刷ウェブ4の全幅を横切って延びている。収束ローラ94、95は、互いに垂直方向に相対的に変位可能であるように取り付けられ、支持壁78上に配置された垂直ガイド96上で回転可能である。収束ローラ94は連続積層ウェブ40に割り当てられ、一方、収束ローラ95は連続印刷ウェブ4に割り当てられている。収束ローラ94は、収束ローラ95の上方に配置されているため、上部収束ローラ94を形成し、一方、収束ローラ95は下部収束ローラ95を形成している。
【0090】
印刷ウェブパイロットローラ97は、支持壁78上で回転可能なように、第1端部領域79における積層ウェブパイロットローラ80の下方に取り付けられている。印刷ウェブパイロットローラ97は、切り替えアセンブリ76内の連続印刷ウェブ4の印刷ウェブ搬送方向98に対して水平かつ垂直に延びている。印刷ウェブパイロットローラ97は、連続印刷ウェブ4の全幅にわたって延び、連続印刷ウェブ4に割り当てられている。
【0091】
第2粘着テープ貼付装置99は、印刷ウェブ搬送方向98に関して印刷ウェブパイロットローラ97の下流に位置するように配置されている。第1粘着テープローラ83は、第2粘着テープ貼付装置99の構成部品でもある。第1粘着テープローラ83は、第2粘着テープ貼付装置99と同様に、第1粘着テープ貼付装置82によっても利用される。
【0092】
第2粘着テープ貼付装置99は、部分的な円周を介して粘着要素101を支持する、旋回可能な、又は回転可能な第2粘着テープローラ100を有する。第2粘着テープローラ100は、連続印刷ウェブ4の印刷ウェブ搬送方向98に対して水平かつ垂直に延びている。第2粘着テープローラ100は、連続印刷ウェブ4の全幅にわたって延びている。支持壁78上に配置された、垂直ガイド102内の第2粘着テープローラ100は、昇降装置103によって、下側休止位置と上側接着位置との間で垂直に変位可能であり、第2粘着テープローラ100は、上側接着位置において、第1粘着テープローラ83と協働して、粘着テープ貼り付けギャップを構成する。
【0093】
切り替えアセンブリ76は、連続印刷ウェブ4の印刷ウェブ搬送方向98に関して、下流に、連続印刷ウェブ4に割り当てられた穿孔装置104を備える。その穿孔装置104は、上部穿孔ローラ105を備え、そのローラは、その円周に近接するように配置された上部穿孔アセンブリ106を有する。穿孔装置104は、さらに、下部穿孔ローラ107を備え、そのローラは、その円周に近接するように配置された下部穿孔アセンブリ108を有する。穿孔ローラ105、107は互いに上下に、かつ、旋回可能に配置されている。穿孔ローラ105、107は、互いに平行で水平になるように延びている。穿孔ローラ105、107は、連続印刷ウェブ4の印刷ウェブ搬送方向98に対して垂直になるように延在し、連続印刷ウェブ4の全幅にわたって延びている。支持壁78上に配置された、垂直ガイド110に沿う下部穿孔ローラ107は、昇降装置109によって、下側休止位置と上側穿孔位置との間で垂直方向に変位可能である。
【0094】
一対の偏向ローラ111、112が、積層ウェブ分離カウンタ要素146と上部穿孔ローラ105との間に配置されている。偏向ローラ111、112は、互いに平行で水平になるように延びている。偏向ローラ111、112は、互いに上下に隣接するように配置されている。上部偏向ローラ111は、連続積層ウェブ40に割り当てられ、積層ウェブ偏向ローラを形成する。下部偏向ローラ112は、連続印刷ウェブ4に割り当てられ、印刷ウェブ偏向ローラを形成する。各偏向ローラ111、112は、支持壁78上で制御された方法で旋回可能に取り付けられ、それぞれ非真円端板113又は114に接続されている。
【0095】
非真円端板116に接続された第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115は、積層ウェブ分離カウンタ要素146と積層ウェブ印刷ウェブ収束装置93との間に配置されている。第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115は、支持壁78に旋回可能に取り付けられ、水平方向に延びている。第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115は、連続印刷ウェブ4の印刷ウェブ搬送方向98、又は連続積層ウェブ40の積層ウェブ搬送方向81に対して垂直になるように延在している。
【0096】
印刷ウェブ分離装置117は、印刷ウェブ搬送方向98に関して積層ウェブ印刷ウェブ収束装置93の下流に位置するように配置されている。印刷ウェブ分離装置117は、水平方向に延び、かつ、連続印刷ウェブ4の印刷ウェブ搬送方向98に対して垂直になるように延在する印刷ウェブ分離要素118を備える。印刷ウェブ分離要素118は、連続印刷ウェブ4の全幅にわたって延びており、支持壁78上に配置された垂直ガイド119に沿って、昇降装置120によって、下側休止位置と上側分離位置との間で垂直方向に変位可能である。印刷ウェブ分離要素118は、刃物の態様である。
【0097】
印刷ウェブ分離装置117は、さらに印刷ウェブ分離カウンタ要素121を備え、このカウンタ要素121は、支持壁78に位置的に固定されて配置され、水平方向に延びている。印刷ウェブ分離カウンタ要素121は、連続印刷ウェブ4の印刷ウェブ搬送方向98に対して垂直になるように延在している。プラテンの態様の印刷ウェブ分離カウンタ要素121は、連続印刷ウェブ4の全幅にわたって延びている。印刷ウェブ分離カウンタ要素121は、連続印刷ウェブ4が分離されているときに、後方から連続印刷ウェブ4を支持する。
【0098】
非真円端板123に連結された第2積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ122は、印刷ウェブ分離カウンタ要素121と積層ウェブ印刷ウェブ送込み設置部93との間に配置されている。第2積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ122は、支持壁78に揺動可能に取り付けられ、水平方向に延びている。第2積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ122は、連続印刷ウェブ4の印刷ウェブ搬送方向98、又は連続積層ウェブ40の積層ウェブ搬送方向81に対して垂直に延在している。
【0099】
切り替えアセンブリ76の動作は、以下でより詳細に説明される。
【0100】
図5の段ボール製造アセンブリ1と印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、相互に独立した方法で製造する。両面に積層された連続段ボールウェブは段ボール製造アセンブリ1で製造される一方、インクジェット印刷装置58によって印刷可能な連続印刷ウェブ4と、連続積層ウェブ40は印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2で製造される。
【0101】
切り替えアセンブリ76内で、同一のそれぞれ搬送方向81及び98にある連続積層ウェブ40及び連続印刷ウェブ4は、互いに上下に分離された方法で搬送される。切り替えアセンブリ76内の連続積層ウェブ40及び連続印刷ウェブ4は、水平かつ平行に、互いに間隔をあけて走行する。
【0102】
連続積層ウェブ40は、積層ウェブパイロットローラ80及び上部収束ローラ94の下を走行し、それら2つと接触している。積層ウェブパイロットローラ80及び上部収束ローラ94は、連続積層ウェブ40を案内する。粘着テープカウンタローラ85と積層ウェブ分離要素90は、それぞれ、その上側休止位置に位置している。粘着テープカウンタローラ85及び積層ウェブ分離要素90は、連続積層ウェブ40から離れ、その上方に位置するように配置されている。
【0103】
連続積層ウェブ40は、さらに、第1粘着テープローラ83、上部穿孔ローラ105、上部偏向ローラ111、積層ウェブ分離カウンタ要素146、第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115、及び第2積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ122から離間するように、上方を走行する。
【0104】
連続印刷ウェブ4は、上部で印刷ウェブパイロットローラ97と下部収束ローラ95に接触する。印刷ウェブパイロットローラ97及び下部収束ローラ95は、連続印刷ウェブ4を案内する。
【0105】
連続印刷ウェブ4は、下側休止位置にある全ての、第2粘着テープローラ100、下部穿孔ローラ107、及び印刷ウェブ分離要素118から離間するように、上方を走行する。
【0106】
連続印刷ウェブ4は、第1粘着テープローラ83、上部穿孔ローラ105、下部偏向ローラ112、第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115、及び第2積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ122から離間するように、下方を走行する。
【0107】
連続印刷ウェブ4は、印刷ウェブ巻取り装置66で巻き取られる。積層ウェブ搬送アセンブリ3を経由する連続積層ウェブ40は、段ボール製造アセンブリ1に移送され、接続装置において、接着されながら、片面に積層された連続段ボールウェブ6に接続される。
【0108】
積層ウェブ搬送アセンブリ3は、第1偏向バー124と第2偏向バー125とを備える。印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2の第1偏向バー124は、連続積層ウェブ40の搬送方向81に関して、切り替えアセンブリ76の下流に配置されている。第1偏向バー124は水平方向に延び、そこの連続積層ウェブ40の搬送方向81と併せて、45°の角度を囲んでいる。連続積層ウェブ40は、第1偏向バー124で90°偏向され、180°反転される。このようにして、積層ウェブ搬送アセンブリ3内の連続積層ウェブ40は、段ボール製造アセンブリ1の長手方向に対して垂直になるように走行する。
【0109】
第2偏向バー125は、第1偏向バー124と平行に延在する。第2偏向バー125は、段ボール製造アセンブリ1内に位置している。第2偏向バー125によって連続積層ウェブ40は、段ボール搬送方向に90°偏向され、180°反転される。第2偏向バー125の下流の連続積層ウェブ40は、片面に積層された隣接する連続段ボールウェブ6の搬送方向に搬送される。第2偏向バー125は、材料ウェブスプライシング装置8と予熱アセンブリ37との間に配置されている。
【0110】
連続印刷ウェブ4を段ボール製造アセンブリ1での積層ウェブとして利用する場合、連続印刷ウェブ4を段ボール製造アセンブリ1に導入し、いわば、インクジェット印刷装置58を段ボール製造アセンブリ1に接続させなければならない。この目的のために、第1粘着テープ貼付装置82を作動する。粘着テープカウンタローラ85は、第1粘着テープローラ83に向かって下方に変位する。粘着テープカウンタローラ85はそこで、連続積層ウェブ40を下方に巻き込み、これにより、連続積層ウェブ40は、積層ウェブパイロットローラ80及び上部収束ローラ94から持ち上げられる。粘着テープカウンタローラ85が下方に変位すると、それと第1粘着テープローラ83は、カウンタ要素86と偏差要素84が互いに向かい合って連続積層ウェブ40の向かい合う両端に当接するように、それぞれ旋回又は回転される。粘着要素84によってそこに保持される第1粘着テープ126は、連続積層ウェブ40の幅方向で、連続印刷ウェブ4に面する側、つまり下側に粘着するように配置される。この目的のために、第1粘着テープローラ83は、粘着テープ受容位置から粘着テープ移送位置に旋回又は回転される。この第1粘着テープローラ83は、粘着テープ貼付ローラとして機能する。ここでの粘着テープカウンタローラ85は、無端の積層ウェブ40がそれてしまうことを防止する。印刷ウェブスプライシング装置44及び段ボール製造アセンブリ1は、製造を継続する(図6)。
【0111】
図7に示されているように、粘着テープカウンタローラ85は、その後、その非作動位置まで再び上方に移動される。第1粘着テープローラ83は、旋回又は回転され、再びその非作動位置まで移動される。収束ローラ94、95は一様に収束する。これら収束ローラ94、95は、連続積層ウェブ40と連続印刷ウェブ4が第1粘着テープ126で互いに接触するように収束しており、これにより、連続積層ウェブ40と連続印刷ウェブ4は、第1粘着テープ126によって互いに結合又は接続される。
【0112】
さらに、積層ウェブ分離装置89が作動状態にされる。積層ウェブ分離要素90は、その下側分離位置に移動される。積層ウェブ分離要素90は、連続積層ウェブ40を分離する間、積層ウェブ分離カウンタ要素146と相互作用する。
【0113】
連続積層ウェブ40は、上部偏向ローラ111、第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115、及び第2積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ122の上面に載置される。また、連続印刷ウェブ4は、第2偏向ローラ112、第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115、及び第2積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ122の下面に当接している。
【0114】
さらに、印刷ウェブ分離装置117が作動状態にされる。この目的のために、印刷ウェブ分離要素118は上側分離位置に移動され、この印刷ウェブ分離要素118は、印刷ウェブ分離カウンタ要素121を用いて、連続印刷ウェブ4を分離する。
【0115】
図8に示されているように、連続印刷ウェブ4のみが、依然として切り替えアセンブリ76を通って搬送されている。連続印刷ウェブ4のみが、依然として印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2内で製造されている。第1端部領域79からの連続印刷ウェブ4は、上向きに走行している。連続印刷ウェブ4は、下部偏向ローラ112の下側、第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115の下側、及び第2積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ122の上側にそれぞれ当接している。積層ウェブとして印刷された連続印刷ウェブ4は、積層ウェブ搬送アセンブリ3を介して段ボール製造アセンブリ1に搬送される。積層ウェブとしての連続印刷ウェブ4は、接着されている間に、片面に積層された段ボールウェブ6の接続装置内で接続される。インクジェット印刷装置58は、段ボール製造アセンブリ1に接続されている。
【0116】
インクジェット印刷装置58の段ボール製造アセンブリ1からの切り離し(接続解除)について、以下で説明する。図9に示すように、積層ウェブスプライシング装置70からの連続積層ウェブ40は、切り替えアセンブリ76に導入される。連続積層ウェブ40は、積層ウェブパイロットローラ80の下側及び上部収束ローラ94の下側に当接する。第1粘着テープ貼付装置82及び積層ウェブ分離装置89は、非作動状態にある。
【0117】
上部収束ローラ94の領域には、第2粘着テープ127がその幅方向に配置され、連続印刷ウェブ4に面する側、つまり下側の、連続積層ウェブ40の端部に近接する。連続積層ウェブ40は、この実施例では、上部収束ローラ94上に位置的に確立(固定)されている。上部収束ローラ94は、例えば真空ローラとして具現化される。あるいは、この目的のための上部収束ローラ94は、例えばクランプビームが割り当てられる。
【0118】
印刷ウェブ4に対応し、印刷されていてもよい、印刷ウェブ巻取り装置66からの巻回ウェブ129は、切り替えアセンブリ76に導入される。巻回ウェブ129の端部は、上方から下部収束ローラ95上に載置される。本実施例では、巻回ウェブ129は、下部収束ローラ95上に位置的に確立(固定)されている。下部収束ローラ95は、例えば真空ローラとして具現化される。あるいは、この目的のための下部収束ローラ95は、例えば、クランプビームが割り当てられる。
【0119】
第2粘着テープ貼付装置99及び穿孔装置104が作動される。第2粘着テープローラ100は上方に移動され、その粘着テープ受容位置から、その粘着テープ移送位置に旋回又は回転される。第1粘着テープローラ83も同様に、旋回又は回転される。第3粘着テープ128は、第2粘着テープローラ100によって連続印刷ウェブ4に下方から配置され、その第3粘着テープ128は、連続印刷ウェブ4の幅方向に延びている。第2粘着テープローラ100は、粘着テープ貼付ローラとして機能する。第1粘着テープローラ83は、粘着テープカウンタローラとして機能し、ここでは、連続印刷ウェブ4がそれることを防止する。段ボール製造アセンブリ1とインクジェット印刷装置58は、接続運転で製造を行う。
【0120】
下部穿孔ローラ107は、上方に移動され、その穿孔位置に移動される。上部穿孔ローラ105は、その穿孔位置に旋回又は回転される。その穿孔位置にある穿孔ローラ105、107は、相互に作用し、連続印刷ウェブ4をその全幅にわたって穿孔する。ここでは、穿孔アセンブリ106、108は互いに対向している。
【0121】
連続印刷ウェブ4は、第2偏向ローラ112の底面、第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115の底面、及び第2積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ122の上面に当接する。
【0122】
図10に示すように、積層ウェブ印刷ウェブ収束装置93が続いて作動される。収束ローラ94、95は一様に収束される。そこにある連続積層ウェブ40は、第2粘着テープ127によって連続印刷ウェブ4に粘着的に接着される。
【0123】
連続積層ウェブ40は、上部偏向ローラ111、第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115、及び第2積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ122の上面に当接する。
【0124】
連続印刷ウェブ4は、下部偏向ローラ112、第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115、及び第2積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ122の下側に当接する。
【0125】
印刷ウェブ巻取り装置66から出た巻回ウェブ129が、続いて第3粘着テープ128によって連続印刷ウェブ4に粘着的に接続される(図11)。
【0126】
図12に示すように、積層ウェブ印刷ウェブ収束装置93の下流の、元より連続する印刷ウェブ4は、穿孔装置104によって生成された穿孔に沿って切り離れる。収束ローラ94、95はその後、再び離れる(図13)。段ボール製造アセンブリ1とインクジェット印刷装置58との接続が解除される。連続積層ウェブ40は、再び段ボール製造アセンブリ1内で利用される。
【0127】
切り替えアセンブリの第2実施形態を、図16から図28を参照して以下に説明する。他の相違点はない。同一の部品には、先の実施形態と同じ参照符号が付されており、それを参照している。機能的には同一の部品であっても、構造が異なるものには、同じ参照符号と接尾語「a」を付けている。
【0128】
第1実施形態と比較して、切り替えアセンブリ76a内の印刷ウェブパイロットローラ97は、支持壁78に配置された垂直ガイド147に沿って垂直方向に変位可能である。
【0129】
切り替えアセンブリ76aはさらに、支持壁78に回転可能に取り付けられた上部偏向ローラ130を有する。下部偏向ローラ131は、上部偏向ローラ130の下方に配置されている。下部偏向ローラ131は、昇降装置133により、支持壁78に配置された垂直ガイド132に沿って、下側パイロット位置と上側接触圧位置との間で変位可能である。
【0130】
印刷ウェブ分離装置134は、積層ウェブパイロットローラ80及び印刷ウェブパイロットローラ97によって形成された対(ペア)と、上部偏向ローラ130及び下部偏向ローラ131によって形成された対(ペア)との間に配置されている。印刷ウェブ分離装置134は、印刷ウェブ分離要素135を備え、印刷ウェブ分離要素135は昇降装置137により、支持壁78に配置された垂直ガイド136に沿って垂直に変位可能である。印刷ウェブ分離装置134は、さらに、印刷ウェブ分離要素135に割り当てられた、ブロック又はプラテンの態様の印刷ウェブ分離カウンタ要素138を備える。
【0131】
印刷ウェブ分離カウンタ要素138は、取り外し可能な第1スライド139上に配置されている。第1スライド139は、水平方向に延び、支持壁78に配置されている第1レール140に沿って変位可能である。第1スライド139は、フレーム77から完全に取り出すことができる。
【0132】
第1スライド139はさらに、一対の偏向ローラ111、112を支持しており、これらは、第1実施形態と比較して、互いの横に配置されている。印刷ウェブ分離カウンタ要素138がそれらの間に配置されている。
【0133】
第1実施形態と比較して、積層ウェブ分離装置89aは、水平な第2レール142に沿って変位可能な第2スライド141上に積層ウェブ分離カウンタ要素146を有する。第2レール142は、支持壁78上に配置されている。第2スライド141は、フレーム77から完全に取り出すことができる。
【0134】
第2スライド141はさらに、第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115と、垂直方向に変位可能な粘着テープカウンタローラ100に割り当てられた粘着テープローラ83とを支持する。
【0135】
図18によれば、段ボール製造アセンブリ1と印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、相互に独立した方法で製造を行う。両面に積層された段ボールウェブは段ボール製造アセンブリ1で製造される一方、連続印刷ウェブ4及び連続積層ウェブ40は印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2で製造される。スライド139、141はフレーム77内に押し込まれる。
【0136】
積層ウェブスプライシング装置70からの連続積層ウェブ40は、上方から切り替えアセンブリ76aに入る。連続積層ウェブ40は、上部偏向ローラ130によって90°偏向され、そのローラの下流を水平に走行する。連続積層ウェブ40は、上部収束ローラ94の下側に当接する。
【0137】
積層ウェブ分離装置89aは、その休止位置に位置している。
【0138】
連続印刷ウェブ4は、切り替えアセンブリ76a内を水平に走行する。連続印刷ウェブ4は、印刷ウェブパイロットローラ97、下部偏向ローラ131、及び下部収束ローラ95に接触する。印刷ウェブパイロットローラ97は、その下側休止位置に位置している。下部偏向ローラ131は、その下側パイロット位置に位置している。下部収束ローラ95は、その下側休止位置に位置している。粘着テープカウンタローラ100及び印刷ウェブ分離装置117は、休止している。
【0139】
図19に示すように、インクジェット印刷装置58を段ボール製造アセンブリ1に接続するために、連続印刷ウェブ4の全幅にわたって延びる第1粘着テープ143が、粘着テープ貼付装置99aを用いて連続印刷ウェブ4上に上方から配置される。この目的のために、粘着テープローラ83及び粘着テープローラ100が、旋回又は回転される。粘着テープローラ83は、粘着テープ貼付ローラとして機能する。粘着テープローラ83によって粘着テープ移送位置に保持される第1粘着テープ143は、連続印刷ウェブ4の上方に配置されている。粘着テープローラ100は、その上側能動位置にあり、粘着テープカウンタローラとして機能する。
【0140】
図20に可視化されているように、上部収束ローラ94と下部収束ローラ95は、その後収束され、これにより、連続印刷ウェブ4と連続積層ウェブ40は収束し、第1粘着テープ143の領域で、互いに粘着的に接続される。ここでの連続積層ウェブ40は、粘着テープローラ83、第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115、及び第2積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ122に当接するように運ばれる。連続印刷ウェブ4は、粘着テープローラ83、第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115、及び第2積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ122に当接することになる。
【0141】
積層ウェブ分離装置89aが作動される。積層ウェブ分離要素90は、下方からその分離位置に移動し、積層ウェブ分離カウンタ要素146を用いて、連続積層ウェブ40を分離する。
【0142】
印刷ウェブ分離装置117が作動される。印刷ウェブ分離要素118は、その分離位置まで上方に移動し、印刷ウェブ分離カウンタ要素121を用いて、連続印刷ウェブ4を分離する。
【0143】
段ボール製造アセンブリ1と印刷ウェブ/積層ウェブ製造アセンブリ2は、接続状態で製造を行う。連続印刷ウェブ4が製造され、積層ウェブとして段ボール製造アセンブリ1に移送される。これは、図21に可視化されている。
【0144】
インクジェット印刷装置58と段ボール製造アセンブリ1との接続を解除するために、切り替えアセンブリ76aの再調整が必要である。この目的のために、上部収束ローラ94が下方に移動し、連続印刷ウェブ4が粘着テープローラ83及び第1積層ウェブ/印刷ウェブ偏向ローラ115から持ち上げられる。連続印刷ウェブ4は張力を受けて保持される(図22)。
【0145】
スライド139、141は、続いてフレーム77から横方向に出て行く。印刷ウェブパイロットローラ97及び下部偏向ローラ131は、続いて上方に移動する(図23)。
【0146】
第1スライド139が、続いて連続印刷ウェブ4の下方に再び挿入される。連続印刷ウェブ4は、偏向ローラ111、112の上面に当接する。印刷ウェブパイロットローラ97及び下部偏向ローラ131が、続いて再度下方に移動する(図24)。
【0147】
図25に示すように、上部収束ローラ94はその後再度上方に移動し、ここで上部収束ローラ94は連続印刷ウェブ4から持ち上げられる。
【0148】
第2スライド141が、連続積層ウェブ40の下方に再度押し戻される。
【0149】
印刷ウェブ巻取り装置66からの、前の連続する印刷ウェブ4又は巻回ウェブ129が、切り替えアセンブリ76a内に導入される。連続印刷ウェブ4又は巻回ウェブ129は、それぞれ、下部収束ローラ95、下部偏向ローラ131、及び印刷ウェブパイロットローラ97の上に載置される。連続印刷ウェブ4は、第2スライド141の下方に位置している。印刷ウェブ4の一端、又は巻回ウェブ129の一端は、それぞれ印刷ウェブパイロットローラ97の上面に載置される。そこにある印刷ウェブ4、又は巻回ウェブ129が、印刷ウェブパイロットローラ97に対して位置的に固定されていることが好都合である。例えば、印刷ウェブパイロットローラ97は、本実施例では作動する真空ローラとして具現化されている。例えば、印刷ウェブパイロットローラ97には、クランプビームのような少なくとも1つのクランプ手段が割り当てられている。
【0150】
印刷ウェブパイロットローラ97の領域において、連続印刷ウェブ4の端部の上面には、連続印刷ウェブ4の全幅に亘って延びる第2粘着テープ144が配置されている。
【0151】
段ボール製造アセンブリ1の連続積層ウェブは、上方から切り替えアセンブリ76a内に導入される。連続積層ウェブ40の全幅にわたって延びる第3粘着テープ145が、段ボール製造アセンブリ1の上部偏向ローラ130の領域において、連続積層ウェブの底部に配置されている。段ボール製造アセンブリ1の連続積層ウェブは、上部偏向ローラ130上に位置的に固定されている。段ボール製造アセンブリ1の連続積層ウェブの一端は、現在、上部偏向ローラ130の底部に位置している。例えば、上部偏向ローラ130は、本実施例では作動する真空ローラとして具現化されている。あるいは、上部偏向ローラ130には、例えばクランプビームのような、少なくとも1つのクランプ手段が割り当てられている。
【0152】
図26に示すように、印刷ウェブパイロットローラ97及び下部偏向ローラ131は、その後、上方に変位する。連続印刷ウェブ4は、印刷ウェブパイロットローラ97により、第2粘着テープ144を介して巻回ウェブ129に粘着的に接着される。積層ウェブパイロットローラ80は、カウンタローラとして機能する。連続積層ウェブ40は、下部偏向ローラ131により、第3粘着テープ145を介して段ボール製造アセンブリ1の積層ウェブに接着される。上部偏向ローラ130は、カウンタローラとして機能する。
【0153】
元々連続した印刷ウェブ4は、印刷ウェブ分離装置134によって分離される。印刷ウェブ分離要素135は下方に変位し、印刷ウェブ分離カウンタ要素138と相互作用する。
【符号の説明】
【0154】
1 段ボール製造アセンブリ
2 積層ウェブ製造アセンブリ
3 積層ウェブ搬送アセンブリ
4 印刷ウェブ
5 片面に積層された連続段ボールウェブを製造するための装置
6 段ボールウェブ
7 カバーウェブスプライシング装置
8 材料ウェブスプライシング装置
14 カバーウェブ
20 材料ウェブ
24 段ボールウェブ
25 第1波形ローラ
26 第2波形ローラ
27 搬送方向
30 接着剤容器
33 偏向ローラ
36 保管装置
37 予熱アセンブリ
40 積層ウェブ
41 接着ユニット
44 印刷ウェブスプライシング装置
50 プレコート塗布装置
51 外側面
52 プレコート乾燥装置
53 引き出しユニット
54 コロナ前処理装置
57 クリーニング装置
58 インクジェット印刷装置
59 インクジェット印刷乾燥装置
60 ラッカーユニット
61 ラッカー乾燥装置
62 再加湿装置
63 印刷ウェブバッファ装置
66 印刷ウェブ巻取り装置(貯蔵装置)
70 積層ウェブスプライシング装置
76、76a 切り替えアセンブリ
77 フレーム
78 支持壁
79 第1端部領域
80 積層ウェブパイロットローラ
81 積層ウェブ搬送方向
82 第1粘着テープ貼付装置
83 第1粘着テープローラ
84 粘着要素
85 粘着テープカウンタローラ
86 カウンタ要素
89、89a 積層ウェブ分離装置
90 積層ウェブ分離要素
93 積層ウェブ印刷ウェブ収束装置
94 上部収束ローラ
95 下部収束ローラ
97 印刷ウェブパイロットローラ
98 印刷ウェブ搬送方向
99 第2粘着テープ貼付装置
99a 粘着テープ貼付装置
100 粘着テープカウンタローラ
104 穿孔装置
105、107 穿孔ローラ
106、108 穿孔アセンブリ
111、112 偏向ローラ
115 印刷ウェブ偏向ローラ
117 印刷ウェブ分離装置
118 印刷ウェブ分離要素
121 印刷ウェブ分離カウンタ要素
122 印刷ウェブ偏向ローラ
124 第1偏向バー
125 第2偏向バー
126 第1粘着テープ
127 第2粘着テープ
128 第3粘着テープ
129 巻回ウェブ
130 上部偏向ローラ
131 下部偏向ローラ
132、136 垂直ガイド
134 印刷ウェブ分離装置
135 印刷ウェブ分離要素
138 印刷ウェブ分離カウンタ要素
139 第1スライド
140 第1レール
141 第2スライド
142 第2レール
143 第1粘着テープ
144 第2粘着テープ
145 第3粘着テープ
146 積層ウェブ分離カウンタ要素
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28