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特許7548702車両整備支援装置、車両整備支援方法及び車両整備支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】車両整備支援装置、車両整備支援方法及び車両整備支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20240903BHJP
   G06Q 10/10 20230101ALI20240903BHJP
   B60S 5/00 20060101ALN20240903BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q10/10
B60S5/00
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020021723
(22)【出願日】2020-02-12
(65)【公開番号】P2021128449
(43)【公開日】2021-09-02
【審査請求日】2023-01-05
(73)【特許権者】
【識別番号】510084297
【氏名又は名称】株式会社ブロードリーフ
(74)【代理人】
【識別番号】100088580
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 敦
(74)【代理人】
【識別番号】100195453
【弁理士】
【氏名又は名称】福士 智恵子
(74)【代理人】
【識別番号】100205501
【弁理士】
【氏名又は名称】角渕 由英
(72)【発明者】
【氏名】長野 寿文
(72)【発明者】
【氏名】久保田 信一
(72)【発明者】
【氏名】三崎 貴史
【審査官】永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-053239(JP,A)
【文献】特開2006-103463(JP,A)
【文献】特開2002-099685(JP,A)
【文献】特開2004-249804(JP,A)
【文献】特開2019-023602(JP,A)
【文献】特開2005-258595(JP,A)
【文献】特開2019-073161(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0111836(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
B60S 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両整備に関する作業を所定の作業者及び作業ピットに割り当てる車両整備支援装置であって、
作業対象となる車両の属性を示す車両属性データを取得する属性データ取得部と、
作業に必要な作業者のスキル情報を示す作業者スキルデータを取得するスキルデータ取得部と、
作業に必要な作業ピットの設備情報を示すピット設備データを取得する設備データ取得部と、
前記車両属性データが示す車両の属性に基づいて特定される特定作業の情報と、前記作業者のスキル情報とから前記特定作業に必要なスキルを有する作業者を選定し、かつ、前記特定作業の情報と、前記作業ピットの設備情報とから前記特定作業に必要な設備を有する作業ピットを選定する選定部と、
選定された作業者及び作業ピットの空き時間に前記特定作業を割り当てる作業割り当て部と、
割り当てられた前記特定作業を作業者及び/又は作業ピット毎に表示画面に表示させる作業表示部と、を備え、
前記特定作業の情報には、車両整備における作業工程の順番の情報が含まれており、
前記選定部は、前記特定作業の作業工程毎に前記作業者、前記作業ピットを選定し、
前記作業割り当て部は、
選定された作業者及び作業ピットの空き時間に、前記特定作業の作業工程の順番で前記特定作業の各作業工程を割り当て、
前記特定作業の各作業工程に対して複数の作業者及び/又は作業ピットの選定により、選定された複数の作業者及び/又は作業ピットにおける同じ作業者及び/又は作業ピットの空き時間に前記特定作業の各作業工程を割り当てる、車両整備支援装置。
【請求項2】
前記作業表示部は、割り当てられた特定作業を作業者及び作業ピット毎に前記表示画面上の第1表示領域に表示させ、かつ、割り当てられなかった特定作業のリストを前記表示画面上において前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示させ、
ユーザー操作による選択を受け付けて、割り当てられなかった所定の特定作業を前記第2表示領域から前記第1表示領域へ移動させ、作業者及び作業ピットの空き時間に所定の特定作業を割り当てる作業移動処理部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の車両整備支援装置。
【請求項3】
前記作業表示部は、作業者と作業時間の対応関係を示す第1タイムテーブル、及び作業ピットと作業時間の対応関係を示す第2タイムテーブルを前記第1表示領域に表示させ、それぞれのタイムテーブル上に特定作業を表示させ、
前記作業移動処理部は、
ユーザー操作による選択を受け付けて、所定の特定作業を前記第2表示領域から、前記第1表示領域に表示された第1タイムテーブル及び第2タイムテーブルの一方へ移動させたときに、前記一方のタイムテーブルに所定の特定作業を割り当てるとともに、他方のタイムテーブルに対しても所定の特定作業を反映させて割り当てることを特徴とする請求項2に記載の車両整備支援装置。
【請求項4】
前記作業移動処理部によって所定の特定作業が割り当てられたことをキーとして、同じ日時において同じ作業者又は作業ピットが重複して割り当てられていないか否かを判定する重複判定部と、
重複して割り当てられていると判定した場合に前記表示画面上において判定結果を報知するユーザー報知部と、を備えており、
前記重複判定部は、前記作業移動処理部によって所定の特定作業における複数の作業工程が割り当てられたことをキーとして、それぞれの作業工程が正しい時系列で割り当てられているか否かをさらに判定し、
前記ユーザー報知部は、それぞれの作業工程が正しい時系列で割り当てられていないと判定した場合に前記表示画面上において判定結果を報知することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両整備支援装置。
【請求項5】
車両整備に関する作業を所定の作業者及び作業ピットに割り当てるための車両整備支援方法であって、
コンピュータが、
作業対象となる車両の属性を示す車両属性データを取得する属性データ取得工程と、
作業に必要な作業者のスキル情報を示す作業者スキルデータを取得するスキルデータ取得工程と、
作業に必要な作業ピットの設備情報を示すピット設備データを取得する設備データ取得工程と、
前記車両属性データが示す車両の属性に基づいて特定される特定作業の情報と、前記作業者のスキル情報とから前記特定作業に必要なスキルを有する作業者を選定し、かつ、前記特定作業の情報と、前記作業ピットの設備情報とから前記特定作業に必要な設備を有する作業ピットを選定する選定工程と、
選定された作業者及び作業ピットの空き時間に前記特定作業を割り当てる作業割り当て工程と、
割り当てられた特定作業を作業者及び/又は作業ピット毎に表示画面に表示させる作業表示工程と、を実行し、
前記特定作業の情報には、車両整備における作業工程の順番の情報が含まれており、
前記選定工程では、前記特定作業の作業工程毎に前記作業者、前記作業ピットを選定し、
前記作業割り当て工程では、
選定された作業者及び作業ピットの空き時間に、前記特定作業の作業工程の順番で前記特定作業の各作業工程を割り当て、
前記特定作業の各作業工程に対して複数の作業者及び/又は作業ピットの選定により、選定された複数の作業者及び/又は作業ピットにおける同じ作業者及び/又は作業ピットの空き時間に前記特定作業の各作業工程を割り当てる、車両整備支援方法。
【請求項6】
車両整備に関する作業を所定の作業者及び作業ピットに割り当てるための車両整備支援装置としてのコンピュータに、
作業対象となる車両の属性を示す車両属性データを取得する属性データ取得処理と、
作業に必要な作業者のスキル情報を示す作業者スキルデータを取得するスキルデータ取得処理と、
作業に必要な作業ピットの設備情報を示すピット設備データを取得する設備データ取得処理と、
前記車両属性データが示す車両の属性に基づいて特定される特定作業の情報と、前記作業者のスキル情報とから前記特定作業に必要なスキルを有する作業者を選定し、かつ、前記特定作業の情報と、前記作業ピットの設備情報とから前記特定作業に必要な設備を有する作業ピットを選定する選定処理と、
選定された作業者及び作業ピットの空き時間に前記特定作業を割り当てる作業割り当て処理と、
割り当てられた特定作業を作業者及び/又は作業ピット毎に表示画面に表示させる作業表示処理と、を実行させ、
前記特定作業の情報には、車両整備における作業工程の順番の情報が含まれており、
前記選定処理では、前記特定作業の作業工程毎に前記作業者、前記作業ピットを選定し、
前記作業割り当て処理では、
選定された作業者及び作業ピットの空き時間に、前記特定作業の作業工程の順番で前記特定作業の各作業工程を割り当て、
前記特定作業の各作業工程に対して複数の作業者及び/又は作業ピットの選定により、選定された複数の作業者及び/又は作業ピットにおける同じ作業者及び/又は作業ピットの空き時間に前記特定作業の各作業工程を割り当てる、車両整備支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両整備支援装置、車両整備支援方法及び車両整備支援プログラムに係り、特に、車両整備に関する作業を所定の作業者及び作業ピットに割り当てるための車両整備支援装置、車両整備支援方法及び車両整備支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両の定期的な検査を義務化することで車両の安全な運行を確保するための車検制度がある。車検は、国土交通省が定めた保安基準に基づいて外観、安全面や公害面で問題がないことを検査するものであって、例えば自動車では2年に一度、運輸局や、運輸局から認可を受けた車検整備指定工場において自動車の状態を検査する必要がある。そして検査合格した自動車に対して2年間有効な車検証が発行又は更新されている。
また、車検を受ける前には自動車の定期点検が行われるものであって、一般に自動車整備工場や自動車販売店(ディーラー)で実施されている。その中には、車検整備指定工場の認可を受けた整備工場や販売店があり、定期点検と車検を一式で実施する場所が多くなっている。
【0003】
自動車整備工場にて定期点検と車検を一式で実施する場合の工程フローとしては、一般に「予約の受付」から始まって入庫受付前の「事前点検」、入庫受付後の「受入点検(整備作業含む)」、「中間検査」、そして「完成検査」を経た後に、指定整備記録簿が発行される。指定整備記録簿の内容に基づいて整備事業者が保安基準に適合していると認めると、保安基準適合証と保安基準適合標章が交付される。
そして、指定整備記録簿や保安基準適合証等の必要書類を運輸局へ提出することで、新たな車検証が交付される。
そうした中で、自動車整備工場等の管理者が車両整備に関する一連作業を効率良く工程管理するためのシステムが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
特許文献1の車両整備予約システムでは、車両整備ピット毎のタイムスケジュールを蓄積するスケジュール管理DBと、車両整備の作業項目を蓄積した作業項目DBと、顧客情報を蓄積した顧客情報DBと、各DBへのデータ入出力を制御する制御用コンピュータと、制御用コンピュータに接続される端末用コンピュータと、から構成されている。
上記構成により、車両整備のスケジュールを設定するにあたって、各データベースの情報を関連付けることで、車両整備予約に必要な情報を容易に取得することができる。
【0005】
また、特許文献2の工程計画装置では、表示画面上に表示された工程管理表から、所定の作業工程が選択され、要員管理表へ移動するためのユーザー操作を受け付けると、選択された作業工程を要員管理表に割り付けて担当者として登録するものである。
このとき、担当者として所定の条件(ダブルブッキングや作業者の資格の有無)を満たすか否かのチェックを行い、所定条件を満たした場合には担当者として確定し、所定条件を満たさない場合は工程管理表及び要員管理表の作業工程にエラー情報を告知することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2004-249804号公報
【文献】特開2010-225017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1、2のような車両整備支援システムでは、作業者(作業ピット)のタイムスケジュール情報や、車両整備に関する作業情報(作業内容や作業時間)、作業者のスキル情報を予め取得しておくことで、所定の作業者(作業ピット)のタイムスケジュールに作業(作業工程)を割り当てたときに、ダブルブッキングや資格の無い作業者が割り当てられるとエラー情報を告知できるところ、あくまで管理者等がコンピュータ画面上で作業を割り当てる操作を行っていた。
そのため、自動車整備工場等の管理者が、車両整備に関する作業をより効率良く工程管理することが可能な支援装置(支援システム)が求められていた。
具体的には、所定の作業者及び作業ピットに車両整備に関する作業を自動で(ほぼ自動で)割り当てるための支援装置が求められていた。
【0008】
また、特許文献1、2のような車両整備支援システムでは、確かに作業者及び作業ピットに作業を割り当てるために必要な情報が予め取得されているところ、その他の必要な情報についても予め取得しておき、より精度高く工程管理することが可能な支援装置(支援システム)が求められていた。
【0009】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、車両整備に関する作業を効率良く、精度高く工程管理することが可能な車両整備支援装置、車両整備支援方法及び車両整備支援プログラムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、所定の作業者及び作業ピットに対して車両整備に関する作業を自動で(ほぼ自動で)割り当てることが可能な車両整備支援装置、車両整備支援方法及び車両整備支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題は、本発明の車両整備支援装置によれば、車両整備に関する作業を所定の作業者及び作業ピットに割り当てる車両整備支援装置であって、作業対象となる車両の属性を示す車両属性データを取得する属性データ取得部と、作業に必要な作業者のスキル情報を示す作業者スキルデータを取得するスキルデータ取得部と、作業に必要な作業ピットの設備情報を示すピット設備データを取得する設備データ取得部と、前記車両属性データが示す車両の属性に基づいて特定される特定作業の情報と、前記作業者のスキル情報とから前記特定作業に必要なスキルを有する作業者を選定し、かつ、前記特定作業の情報と、前記作業ピットの設備情報とから前記特定作業に必要な設備を有する作業ピットを選定する選定部と、選定された作業者及び作業ピットの空き時間に前記特定作業を割り当てる作業割り当て部と、割り当てられた前記特定作業を作業者及び/又は作業ピット毎に表示画面に表示させる作業表示部と、を備え、前記特定作業の情報には、車両整備における作業工程の順番の情報が含まれており、前記選定部は、前記特定作業の作業工程毎に前記作業者、前記作業ピットを選定し、前記作業割り当て部は、選定された作業者及び作業ピットの空き時間に、前記特定作業の作業工程の順番で前記特定作業の各作業工程を割り当て、前記特定作業の各作業工程に対して複数の作業者及び/又は作業ピットの選定により、選定された複数の作業者及び/又は作業ピットにおける同じ作業者及び/又は作業ピットの空き時間に前記特定作業の各作業工程を割り当てること、により解決される。
上記構成により、車両整備に関する作業を効率良く工程管理することが可能な車両整備支援装置を実現することができる。
詳しく述べると、車両整備支援装置が、作業者/作業ピット選定部と、作業割り当て部と、作業表示部とを備えているため、例えばユーザーから自動割り当て処理の開始操作を受け付けることで、所定の作業者及び作業ピットに車両整備に関する作業を自動で(ほぼ自動で)割り当てることが可能となる。
また、車両整備支援装置が、属性データ取得部と、スキルデータ取得部と、さらに設備データ取得部とを備えており、作業を行うために必要な作業ピットの設備情報を予め取得しているため、従来と比較して車両整備に関する作業を精度高く工程管理することが可能となる。
また上記構成により、一般に車両整備に関する一連の作業としては、「事前点検」、「受入点検」、「整備作業」、「中間検査」、そして「完成検査」の順番で作業工程が存在するところ、車両整備支援装置が、これらの作業工程が正しい時系列で並ぶように割り当てることができるため、上記一連の作業をより精度高く工程管理することが可能となる。
【0012】
このとき、前記作業表示部は、割り当てられた特定作業を作業者及び作業ピット毎に前記表示画面上の第1表示領域に表示させ、かつ、割り当てられなかった特定作業のリストを前記表示画面上において前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示させ、ユーザー操作による選択を受け付けて、割り当てられなかった所定の特定作業を前記第2表示領域から前記第1表示領域へ移動させ、作業者及び作業ピットの空き時間に所定の特定作業を割り当てる作業移動処理部を備えていると良い。
上記構成により、例えば自動で割り当てることができなかった特定作業のリストを表示画面上に別途表示しておき、ユーザー操作による選択を受け付けて手動操作で割り当てることができる。
【0013】
このとき、前記作業表示部は、作業者と作業時間の対応関係を示す第1タイムテーブル、及び作業ピットと作業時間の対応関係を示す第2タイムテーブルを前記第1表示領域に表示させ、それぞれのタイムテーブル上に特定作業を表示させ、前記作業移動処理部は、ユーザー操作による選択を受け付けて、所定の特定作業を前記第2表示領域から、前記第1表示領域に表示された第1タイムテーブル及び第2タイムテーブルの一方へ移動させたときに、前記一方のタイムテーブルに所定の特定作業を割り当てるとともに、他方のタイムテーブルに対しても所定の特定作業を反映させて割り当てると良い。
上記構成により、車両整備に関する作業を所定の作業者及び作業ピットに対してより一層効率良く割り当てることができる。特に、作業者毎の第1タイムテーブル及び作業ピット毎の第2タイムテーブルを効率良く表示画面上で作成することができる。
【0014】
このとき、前記作業移動処理部によって所定の特定作業が割り当てられたことをキーとして、同じ日時において同じ作業者又は作業ピットが重複して割り当てられていないか否かを判定する重複判定部と、重複して割り当てられていると判定した場合に前記表示画面上において判定結果を報知するユーザー報知部と、を備えており、前記重複判定部は、前記作業移動処理部によって所定の特定作業における複数の作業工程が割り当てられたことをキーとして、それぞれの作業工程が正しい時系列で割り当てられているか否かをさらに判定し、前記ユーザー報知部は、それぞれの作業工程が正しい時系列で割り当てられていないと判定した場合に前記表示画面上において判定結果を報知すると良い。
上記構成により、自動で割り当てられなかった特定作業(特定作業の作業工程)を手動操作で割り当てるにあたって、従来よりも精度高く特定作業(特定作業の作業工程)を割り当てることができる。
【0015】
また、車両整備に関する作業を所定の作業者及び作業ピットに割り当てるための車両整備支援方法であって、コンピュータが、作業対象となる車両の属性を示す車両属性データを取得する属性データ取得工程と、作業に必要な作業者のスキル情報を示す作業者スキルデータを取得するスキルデータ取得工程と、作業に必要な作業ピットの設備情報を示すピット設備データを取得する設備データ取得工程と、前記車両属性データが示す車両の属性に基づいて特定される特定作業の情報と、前記作業者のスキル情報とから前記特定作業に必要なスキルを有する作業者を選定し、かつ、前記特定作業の情報と、前記作業ピットの設備情報とから前記特定作業に必要な設備を有する作業ピットを選定する選定工程と、選定された作業者及び作業ピットの空き時間に前記特定作業を割り当てる作業割り当て工程と、割り当てられた特定作業を作業者及び/又は作業ピット毎に表示画面に表示させる作業表示工程と、を実行し、前記特定作業の情報には、車両整備における作業工程の順番の情報が含まれており、前記選定工程では、前記特定作業の作業工程毎に前記作業者、前記作業ピットを選定し、前記作業割り当て工程では、選定された作業者及び作業ピットの空き時間に、前記特定作業の作業工程の順番で前記特定作業の各作業工程を割り当て、前記特定作業の各作業工程に対して複数の作業者及び/又は作業ピットの選定により、選定された複数の作業者及び/又は作業ピットにおける同じ作業者及び/又は作業ピットの空き時間に前記特定作業の各作業工程を割り当てる車両整備支援方法も実現できる。
【0016】
また、車両整備に関する作業を所定の作業者及び作業ピットに割り当てるための車両整備支援装置としてのコンピュータに、作業対象となる車両の属性を示す車両属性データを取得する属性データ取得処理と、作業に必要な作業者のスキル情報を示す作業者スキルデータを取得するスキルデータ取得処理と、作業に必要な作業ピットの設備情報を示すピット設備データを取得する設備データ取得処理と、前記車両属性データが示す車両の属性に基づいて特定される特定作業の情報と、前記作業者のスキル情報とから前記特定作業に必要なスキルを有する作業者を選定し、かつ、前記特定作業の情報と、前記作業ピットの設備情報とから前記特定作業に必要な設備を有する作業ピットを選定する選定処理と、選定された作業者及び作業ピットの空き時間に前記特定作業を割り当てる作業割り当て処理と、割り当てられた特定作業を作業者及び/又は作業ピット毎に表示画面に表示させる作業表示処理と、を実行させ、前記特定作業の情報には、車両整備における作業工程の順番の情報が含まれており、前記選定処理では、前記特定作業の作業工程毎に前記作業者、前記作業ピットを選定し、前記作業割り当て処理では、選定された作業者及び作業ピットの空き時間に、前記特定作業の作業工程の順番で前記特定作業の各作業工程を割り当て、前記特定作業の各作業工程に対して複数の作業者及び/又は作業ピットの選定により、選定された複数の作業者及び/又は作業ピットにおける同じ作業者及び/又は作業ピットの空き時間に前記特定作業の各作業工程を割り当てる車両整備支援プログラムも実現できる。

【発明の効果】
【0017】
本発明の車両整備支援装置、車両整備支援方法及び車両整備支援プログラムによれば、車両整備に関する一連の作業を効率良く、精度高く工程管理することができる。
特に、車両整備に関する一連の作業においてスケジュール上の管理、作業員(作業ピット)のリソース管理を強力に支援することができる。
また、所定の作業者及び作業ピットに対して車両整備に関する作業を自動で(ほぼ自動で)割り当てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施形態の車両整備支援システム全体の構成図である。
図2】車両整備支援装置のハード構成図である。
図3】車両整備支援装置及びユーザー端末のソフト構成図である。
図4】作業割り当て画面(作業者)の一例を示す図である。
図5】作業割り当て画面(作業ピット)の一例を示す図である。
図6】車両別作業設定画面の一例を示す図である。
図7】車両別作業設定画面において作業設定ウィンドウが表示された状態を示す図である。
図8】作業者設定画面の一例を示す図である。
図9】作業ピット設定画面の一例を示す図である。
図10】作業表示処理の一例を説明する図である(その1)。
図11】作業表示処理の一例を説明する図である(その2)。
図12】重複判定処理、ユーザー報知処理の一例を説明する図である。
図13】本実施形態の車両整備支援方法の一例を示す処理フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る実施形態について図1図13を参照して説明する。
本実施形態は、車両整備に関する作業を所定の作業者及び作業ピットに割り当てるための車両整備支援システムであって、作業対象となる車両の属性を示す「車両属性データ」を取得する属性データ取得部と、作業を行うために必要となる作業者のスキル情報を示す「作業者スキルデータ」を取得するスキルデータ取得部と、作業を行うために必要となる作業ピットの設備情報を示す「ピット設備データ」を取得する設備データ取得部と、車両属性データが示す車両の属性に基づいて特定される特定作業の情報と、作業者スキルデータが示す作業者のスキル情報と、ピット設備データが示す作業ピットの設備情報とから、特定作業を行うために必要なスキルを有する作業者、及び必要な設備を有する作業ピットをそれぞれ選定する作業者/作業ピット選定部と、選定された作業者及び作業ピットの空き時間に特定作業を割り当てる作業割り当て部と、割り当てられた特定作業を作業者及び作業ピット毎に表示画面上に表示させる作業表示部と、を備えていることを特徴とする発明に関するものである。
【0020】
本実施形態となる車両整備支援システムS全体の構成を図1に示す。
車両整備支援システムSは、車両整備に関する作業の各作業工程を作業者及び作業ピットに割り当てるための車両整備支援装置1と、車両整備支援装置1とネットワークを通じて接続され、自動車整備工場の管理者等によって保有されるユーザー端末100と、から主に構成されている。
ここで「車両整備に関する作業」とは、例えば、自動車整備工場等において実施される「車検」が該当し、そのほか「新車点検」、「法定点検」、「オイル交換」、「タイヤ交換」、「バッテリー交換」等の作業も該当することになる。
「作業工程」とは、例えば「車検」であれば、入庫受付前の「事前点検」、入庫受付後の「受入検査」、「整備作業」、「中間検査」、そして「完成検査」が該当し、「法定点検」であれば「受入検査」、「整備作業」、そして「中間検査」が該当する。
【0021】
車両整備支援装置1は、ネットワークを介して接続されるユーザー端末100に対して、ソフトウェアサービスを提供するクラウドサーバーである。
具体的には、車両整備に関する業務全般のうち、特に作業割り当て業務に関するソフトウェアサービスをユーザー端末100に対して提供するものである。詳しく述べると、ユーザー端末100に対して作業割り当て画面を提示し、ユーザー操作の入力又は選択を受け付けて作業割り当て画面をリアルタイムで更新させて、複数のユーザーが作業割り当て業務を同時に実施できるように支援する。
また、車両整備支援装置1は、顧客となる自動車整備工場の管理者や作業者から入手した種々の顧客データを管理しておくための顧客管理用データサーバーとしての機能と、作業割り当て業務を支援するための各種プログラム及び各種データを管理しておくためのデータサーバーとしての機能と、を備えている。
【0022】
ユーザー端末100は、自動車整備工場の管理者等のユーザーによって操作される情報端末であって、具体的には、PC、タブレット端末、スマートフォン等のコンピュータである。
ユーザー端末100は、車両整備支援装置1とネットワークを介して接続され、車両整備支援装置1からソフトウェアサービスの提供を受けるものである。
具体的には、ユーザー操作による「車両の属性」、「作業者のスキル情報」、「作業ピットの設備情報」等の入力又は選択を受け付けて、表示画面上で作業割り当て条件を設定することができる。そして、ユーザー操作による「自動割り当て処理」の実行操作を受け付けることで、所定の作業者(作業ピット)に作業を割り当てる処理を実行し、作業者毎(作業ピット毎)のタイムテーブルを表示画面上に出力することができる。
また、ユーザー操作による選択を受け付けて、上記「自動割り当て処理」で割り当てられなかった所定の作業を上記タイムテーブルに手動操作で割り当てて表示させることができる。
【0023】
<車両整備支援システムのハード構成>
車両整備支援装置1は、図2に示すように、データの演算・制御処理装置としてのCPUと、記憶装置としてのROM、RAM、及びHDD(SSD)と、ホームネットワーク又はインターネットを通じて情報データの送受信を行う通信用インタフェースと、を備えたコンピュータである。
また、車両整備支援装置1は、所定の書式で表示される文字又は画像の情報を表示する表示装置と、CPUに所定の指令を入力するときにユーザー入力操作される入力装置と、外付けハードディスク等の記憶媒体装置と、文字又は画像の情報を出力する印刷装置と、を備えていても良い。
なお、ユーザー端末100についても同様のハード構成を備えたコンピュータである。
【0024】
車両整備支援装置1のROM、HDD、及び外部記憶装置には、図3に示すように、コンピュータとして必要な機能を果たすメインプログラムに加えて、車両整備支援プログラムが記憶されており、これらプログラムがCPUによって実行されることにより、車両整備支援装置1の機能が発揮されることになる。
【0025】
<車両整備支援システムのソフト構成>
車両整備支援装置1は、図3に示すように、機能面から説明すると、「車両属性データ」、「車両別作業データ」、「作業者スキルデータ」、「ピット設備データ」、「タイムテーブルデータ」等、各種プログラム及びデータを記憶しておく記憶部10と、作業表示部11と、割り当て条件設定部12と、属性データ取得部13と、スキルデータ取得部14と、設備データ取得部15と、作業者/作業ピット選定部16と、作業割り当て部17と、作業移動処理部18と、重複判定部19と、ユーザー報知部20と、を主な構成要素として備えている。
これらは、CPU、ROM、RAM、HDD、通信用インタフェース、及び各種プログラム等によって構成されている。
【0026】
なお、ユーザー端末100についても機能面から説明すると、各種プログラム及び各種データを保持して格納しておく記憶部110と、車両整備支援装置1に向けて各種データを発信するデータ発信部111と、各種データを受信するデータ受信部112と、作業割り当て業務に関する各種表示画面を表示する表示部113と、を主な構成要素として備えている。
【0027】
記憶部10に記憶される「車両属性データ」は、自動車整備工場の作業者によって登録された車両の属性を示すデータであって、ユーザー操作の入力を受け付けて随時アップデートされ、全ての車両属性データが一元管理されて記憶されている。
当該データを参照することで、図4図5に示すように、ユーザー端末100の表示画面上に当該車両の属性情報を表示させる機能や、当該車両に必要な作業(作業工程)を特定するための機能を実行することができる。
詳しく述べると、車両属性データには、「車両ID」、「車種」、「車両メーカー」、「車両の登録番号」、「車両の所有者名」、「希望する作業」の情報のほか、「入庫日(入庫予定日)」、「納車日(納車予定日)」の情報も含まれている。
図4の本実施例において表示画面の未割り当て作業表示領域102を見ると、合計30件の車両(車両属性データ)が登録されてリスト表示されていることが分かる。具体的には、最上位にある車両属性データには、車両ID「S001」、車両の登録番号「品川100」、車種「大型車」、希望する作業「車検」、入庫日「12月20日」、納車日「12月30日」の車両情報が表示されていることが分かる。なお、「車両メーカー」の情報が表示されていても良い。
【0028】
「車両別作業データ」は、作業対象となる車両の属性(車種)と、必要な作業内容との対応関係を示すテーブルデータであって、ユーザー操作の入力を受け付けて随時アップデートされるマスターデータである。
当該データを参照することで、図4図5に示すように、車種毎に必要な作業内容の情報を取得することができ、自動割り当て機能を実行することができる。
詳しく述べると、車両別作業データは、図6図7に示す車両別作業設定画面において、車種毎に必要な作業内容を設定することで完成するマスターデータである。
当該データには、車両の属性として「車種」の情報が含まれており、必要な作業内容として「作業名」、「作業工程名」、作業工程毎の「必要人数」、「必要時間」、「スキル」、「設備」の情報が含まれている。
【0029】
図6の本実施例を見ると、車種「大型車」、作業名「車検」に対して、作業工程名「事前点検」、「受入検査」、「整備作業」、「中間検査」、及び「完成検査」が設定されていることが分かる。そして、作業工程名「受入検査」に対して、必要時間「2.0h(時間)」、必要人数「1人」、必要スキル「整備主任者」及び必要設備「大型リフト」が設定されていることが分かる。
なお「車種」としては、例えば「大型車」、「普通車」、「軽自動車」、「小型車」及び「小型特殊」の5種類が登録されている。さらに、電気自動車やハイブリッド車、外国車等の種類が存在しても良い。
「作業名」としては、例えば「車検」、「新車点検」、「法定点検」、「オイル交換」、「タイヤ交換」及び「バッテリー交換」の6種類が登録されている。
【0030】
また、図7の本実施例を見ると、車両別作業設定画面上において、ユーザー操作による作業工程名「受入検査」における表示ボタン「詳細」の選択を受け付けると、作業設定ウィンドウがポップアップ表示されることが分かる。そして、作業設定ウィンドウでは、作業工程名「受入検査」に対して作業内容の詳細を設定できることが分かる。
詳しく述べると、「必要人数」、「必要時間」、「スキル」及び「設備」の詳細を設定することができる。
【0031】
「作業者スキルデータ」は、作業に必要となる作業者のスキル情報を示すデータであって、ユーザー操作の入力を受け付けて随時アップデートされるマスターデータである。
当該データを参照することで、作業工程毎に必要な作業者のスキル情報を取得することができ、自動割り当て機能を実行することができる。
詳しく述べると、作業者スキルデータは、図8に示す作業者設定画面において、作業者毎にスキル情報(資格情報)を設定することで完成するマスターデータである。
当該データには、作業者のスキル情報として「作業者名」、「スキル」の情報が含まれている。
図8の本実施例を見ると、作業者名「整備 一郎」に対して、スキル「整備主任者/自動車検査員/事業場管理責任者」が設定されていることが分かる。また、作業者名「整備 二郎」に対して、スキル「整備主任者」が設定されていることが分かる。
また、図8に示す作業者スキル画面上において、ユーザー操作による作業者名「整備 四郎」における表示ボタン「詳細」の選択を受け付けると、スキル設定ウィンドウがポップアップ表示されることが分かる。そして、スキル設定ウィンドウでは、作業者名「整備 四郎」に対して作業内容の詳細を設定できることが分かる。
【0032】
「ピット設備データ」は、作業に必要となる作業ピットの設備情報を示すデータであって、ユーザー操作の入力を受け付けて随時アップデートされるマスターデータである。
当該データを参照することで、作業工程毎に必要な作業ピットの設備情報を取得することができ、自動割り当て機能を実行することができる。
詳しく述べると、ピット設備データは、図9に示す作業ピット設定画面において、作業ピット毎に設備情報を設定することで完成するマスターデータである。
当該データには、作業ピットの設備情報として「作業ピット名」、「設備」の情報が含まれている。
図9の本実施例を見ると、作業ピット名「ピット1」に対して、設備「小型リフト/中型リフト/大型リフト」が設定されていることが分かり、また作業ピット名「ピット2」に対して、設備「小型リフト/中型リフト」が設定されていることが分かる。
また、図9に示す作業ピット設定画面上において、ユーザー操作による表示ボタン「新規追加」の選択を受け付けると、設備設定ウィンドウがポップアップ表示されることが分かる。そして、設備設定ウィンドウでは、作業ピット名「ピット4」に対して設備内容の詳細を設定できることが分かる。
【0033】
「タイムテーブルデータ」は、作業者(作業ピット)と作業時間の対応関係を示すテーブルデータであって、所定の作業者(作業ピット)、作業時間において所定の作業工程が割り当てられた情報が管理されたマスターデータである。
当該データを参照することで、図4、5に示すように、表示画面(テーブル表示領域101)上にタイムテーブルを表示させる機能や、図10図12に示すように、ユーザー操作による所定の作業工程の選択を受け付けて、選択された作業工程をタイムテーブル上に移動させる機能や、同じ作業時間における作業者(作業ピット)の重複チェック機能を実行することができる。
詳しく述べると、タイムテーブルデータには、その縦軸において「作業者(作業ピット)」の情報、その横軸において「作業時間」の情報が組み込まれており、「日付」の情報も組み込まれている。
【0034】
図4の本実施例においてテーブル表示領域101を見ると、日付「2020年12月24日(本日)」において作業者名「整備 一郎」、作業時間「10:00-12:00」には、作業工程「受入検査」の情報が割り当てられていることが分かる。そして、作業工程「受入検査」には、車両ID「S001」、車両の登録番号「品川100」、作業ピット名「ピット1」の情報が設定されていることが分かる。
また、図5の本実施例においてテーブル表示領域101を見ると、作業ピット名「ピット1」、作業時間「10:00-12:00」には、作業工程「受入検査」の情報が割り当てられていることが分かる。そして、作業工程「受入検査」には、車両ID「S001」、車両の登録番号「品川100」、作業者名「整備 一郎」の情報が設定されていることが分かる。
なお、図4に示す作業割り当て画面(作業者)上においてユーザー操作による表示タブ「作業ピット」の選択を受け付けることで、図5に示す作業割り当て画面(作業ピット)へ切り替えることができる。当然ながら、図5に示す作業割り当て画面上で表示タブ「作業者」の選択を受け付けることで、図4に示す作業割り当て画面に切り替えることもできる。
【0035】
作業表示部11は、図4図5に示すように、ユーザー端末100の表示画面上において作業割り当て画面を表示させるものである。
「作業割り当て画面」は、テーブル表示領域101と、未割り当て作業表示領域102と、作業詳細表示領域103と、車両詳細表示領域104と、操作ボタン表示領域105と、から主に構成されている。
詳しく述べると、作業表示部11は、「テーブル表示領域101」上に、作業者と作業時間の対応関係を示す第1タイムテーブル101a、及び作業ピットと作業時間の対応関係を示す第2タイムテーブル101bを表示させ、それぞれのタイムテーブル上に割り当てられた作業工程を表示させるものである。
また、作業表示部11は、「未割り当て作業表示領域102」上に、未だ割り当てられていない作業(作業工程)のリストを表示させ、かつ、「作業詳細表示領域103」上に、ユーザー操作によって選択された作業工程の詳細情報を表示させ、かつ、「車両詳細表示領域104」上に、ユーザー操作によって選択された車両の詳細情報を表示させるものである。
さらに、作業表示部11は、「操作ボタン表示領域105」上に、ヘルプ機能を実行するための操作ボタン「F1」、自動割り当て機能を実行するための操作ボタン「F2」、表示画面を切り替えるための操作ボタン「F3」-「F11」を表示させるものである。
【0036】
割り当て条件設定部12は、図6図9に示すように、ユーザー端末100の表示画面上において、ユーザー操作による「車両の属性」、「車両(車種)毎に必要な作業情報」、「作業者のスキル情報」、「作業ピットの設備情報」の入力又は選択を受け付けて、自動割り当て処理を実行するための「作業割り当て条件」を設定するものである。
「作業割り当て条件」として、そのほか「作業者の出勤情報(空き時間情報)」や「作業者の実績情報」、「作業ピットの稼働情報(空き時間情報)」を設定することができる。
また、これら作業割り当て条件の中で優先順位を付けることができる。例えば、「納車日(納車予定日)」が最も早い車両を優先して作業を割り当てると良い。
【0037】
属性データ取得部13は、作業対象となる車両の属性を示す「車両属性データ」を取得するものであって、当該車両属性データは、車両毎に分けられて記憶部10に記憶される。
スキルデータ取得部14は、作業に必要となる作業者のスキル情報を示す「作業者スキルデータ」を取得するものであって、記憶部10に記憶される。
設備データ取得部15は、作業に必要となる作業ピットの設備情報を示す「ピット設備データ」を取得するものであって、記憶部10に記憶される。
【0038】
ここで、「車両属性データ」、「作業者スキルデータ」及び「ピット設備データ」は、ユーザー端末100の表示画面上でユーザー操作による入力又は選択を受け付けて、車両整備支援装置1によって生成されるデータである。つまり、車両整備支援装置1が上記データを生成し、生成された上記データを取得することになる。
なお、車両整備支援装置1とネットワークを通じて接続された不図示のコンピュータ(例えば、管理用データサーバー)が上記データを生成し、当該コンピュータから車両整備支援装置1が上記データを取得することとしても良い。
【0039】
作業者/作業ピット選定部16は、(1)「車両属性データ」が示す車両の属性に基づいて特定される特定作業の情報と、(2)「作業者スキルデータ」が示す作業者のスキル情報と、(3)「ピット設備データ」が示す作業ピットの設備情報とから、特定作業を行うために必要なスキルを有する作業者、及び必要な設備を有する作業ピットをそれぞれ選定するものである。
上記(1)について詳しく述べると、作業者/作業ピット選定部16は、「車両別作業データ」を参照することで、「車両属性データ」が示す車両の属性から必要とされる作業を特定することとしている。
ここで「特定作業の情報」とは、作業対象となる車両の属性に含まれる「車種」及び「希望する作業」の情報から特定される作業内容であって、具体的には、「作業名」、「作業工程名」、作業工程毎の「必要時間」、「必要人数」、「必要スキル」、「必要設備」の情報が該当する。
また「作業者のスキル情報」とは、具体的には「作業者名」、「スキル」の情報が該当し、「作業ピットの設備情報」とは、具体的には「作業ピット名」、「設備」の情報が該当する。
【0040】
作業割り当て部17は、選定された作業者及び作業ピットの空き時間に「特定作業」を割り当てるものであって、詳しく述べると、特定作業を複数の「作業工程」に分けた上で「作業工程」毎に割り当てることとし、かつ、それぞれの「作業工程」が正しい時系列で並ぶように割り当てるものである。
そして、作業表示部11は、割り当てられた作業工程を作業者及び作業ピット毎に表示画面上のテーブル表示領域101に表示させるとともに、割り当てられなかった作業工程を表示画面上の未割り当て作業表示領域102に表示させる。
なお、複数の作業者(作業ピット)が選定された場合には、例えば、同じ作業者(作業ピット)が一連の作業工程に携わるように優先して割り当てると良い。また、作業(作業工程)の実績が多い作業者を優先して割り当てると良い。また、複数のスキルを有する作業者であれば作業の割り当てがし易いため、当該作業者の優先順位を低くして割り当てると良い。
【0041】
上記において、作業者/作業ピット選定部16、作業割り当て部17及び作業表示部11による一連の処理が実行されることで、「自動割り当て処理」が実行されることになる。
「自動割り当て処理」を開始するためには、図3に示す作業割り当て画面において、ユーザー操作による操作ボタン「F2」の選択を受け付ければ良い。
なお、上記操作ボタン「F2」の選択を受け付けるタイミングのほか、新規車両が予約受け付けされたタイミングで「自動割り当て処理」を自動で開始しても良い。
【0042】
作業移動処理部18は、図10に示すように、ユーザー操作による選択を受け付けて、割り当てられなかった所定の作業工程を「未割り当て作業表示領域102」から「テーブル表示領域101」へ移動させ、作業者及び作業ピットの空き時間に当該作業工程を割り当てるものである。
詳しく述べると、図10に示すように、所定の作業工程を「未割り当て作業表示領域102」から「テーブル表示領域101」に表示された第1タイムテーブル101aへ移動させたときに、第1タイムテーブル101aに当該作業工程を割り当てるとともに、図11に示すように、第2タイムテーブル101bに対しても当該作業工程を反映させて割り当てる。
【0043】
具体的には、作業移動処理部18は、図10に示す作業割り当て画面上において、まず、未割り当て作業表示領域102にリスト表示された複数の作業工程の中から、ユーザー操作による作業工程「整備作業」の選択を受け付ける。そして、ユーザーによる移動操作(ドラッグ&ドロップ操作)を受け付けることで、選択された当該作業工程を未割り当て作業表示領域102からテーブル表示領域101へ移動させる。詳しく述べると、テーブル表示領域101に表示された第1タイムテーブル101a上の所定の作業者(作業時間)に割り当てる。上記処理に伴って、図11に示す第2タイムテーブル101b上の所定の作業ピット(作業時間)に対しても、当該作業工程を反映させて割り当てる。
図10の本実施例を見ると、ユーザー選択された作業工程「整備作業」が、第1タイムテーブル101a上において、日付「12月24日」、作業者名「整備一郎」、「整備二郎」、作業時間「13:00-15:00」に割り当てられていることが分かる。
そして、図11の本実施例を見ると、当該作業工程「整備作業」が、第2タイムテーブル101b上において、日付「12月24日」、作業ピット名「ピット1」、作業時間「13:00-15:00」にも自動反映されて割り当てられていることが分かる。
なお、「ピット1」が設備「大型リフト」を有すること、また一連の作業工程が「ピット1」でなされていることから、「ピット1」が自動で割り当てられている。
【0044】
また、作業移動処理部18は、ユーザー操作による選択を受け付けて、所定の作業工程を「テーブル表示領域101」から「未割り当て作業表示領域102」へ戻すこともできる。
すなわち、作業移動処理部18は、「テーブル表示領域101」と「未割り当て作業表示領域102」の間で所定の作業工程を自由に移動させることができる。
【0045】
重複判定部19は、作業移動処理部18によって所定の作業工程がタイムテーブル上の所定位置に割り当てられたことをキーとして、同じ日時において同じ作業者又は作業ピットが重複して割り当てられていないか否かを判定するものである。
また、重複判定部19は、所定の作業工程が割り当てられたことをキーとして、必要なスキルを有する作業者、及び必要な設備を有する作業ピットに対して当該作業工程が割り当てられているか否かを判定する。
さらに、重複判定部19は、所定の特定作業における複数の作業工程が割り当てられたことをキーとして、それぞれの作業工程が正しい時系列で割り当てられているか否かをさらに判定することができる。
【0046】
ユーザー報知部20は、重複判定部19によって重複して割り当てられていると判定した場合に表示画面上において判定結果を報知するものである。
また、ユーザー報知部20は、必要なスキルを有する作業者、及び必要な設備を有する作業ピットに対して当該作業工程が割り当てられていないと判定した場合にも、表示画面上において判定結果を報知する。
さらに、ユーザー報知部20は、それぞれの作業工程が正しい時系列で割り当てられていないと判定した場合にも、表示画面上において判定結果を報知することができる。
【0047】
具体的には、図12に示す作業割り当て画面上において、作業工程「完成検査」が第1タイムテーブル101a上の作業者「整備 二郎」、開催時間「10:30-12:00」に割り当てられたことをキーとして、同じ日時に同じ作業者又は発表者が重複して割り当てられていないか否かを判定する。
また、作業者「整備 二郎」が作業工程「完成検査」に必要なスキル「自動車検査員」を有しているかを判定し、かつ、作業ピット「ピット1」が必要な設備「大型リフト」を有しているかを判定する。
さらに、車種「大型車」、特定作業「車検」における複数の作業工程が正しい時系列で割り当てられているか否かをさらに判定する。
図12の本実施例を見ると、作業者「整備 二郎」が必要なスキル「自動車検査員」を有していないことが判明したため、表示画面上にエラー内容「作業者が必要なスキルを有していません!」がポップアップ表示され、かつ、該当する作業工程が赤色の太枠で強調表示されていることが分かる。
また、複数の作業工程が正しい時系列で割り当てられていないことが判明したため、表示画面上にエラー内容「完成検査が整備作業よりも前に割り当てられています!」がポップアップ表示され、かつ、該当する作業工程が赤色の太枠で強調表示されていることが分かる。
なお、該当する作業工程を強調すべく「赤色のビックリマーク」を表示させても良い。
【0048】
<車両整備支援方法>
次に、車両整備支援装置1で実行される車両整備支援プログラム(車両整備支援方法)の処理について、図13に基づいて説明する。
本実施形態に係る上記プログラムは、記憶部10を備えた車両整備支援装置1の機能的な構成要素として、上述した作業表示部11と、割り当て条件設定部12と、属性データ取得部13と、スキルデータ取得部14と、設備データ取得部15と、作業者/作業ピット選定部16と、作業割り当て部17と、作業移動処理部18と、重複判定部19と、ユーザー報知部20とを実現させるために各種プログラムを集約させたユーティリティプログラムであって、車両整備支援装置1のCPUがこの車両整備支援プログラムを実行する。
上記プログラムは、ユーザーからの操作指示を受け付けて実行されるものである。
なお、車両整備支援装置1の記憶部10には、「車両属性データ」、「車両別作業データ」、「作業者スキルデータ」、「ピット設備データ」、「タイムテーブルデータ」がそれぞれ記憶されている。
【0049】
図13に示す車両整備支援フローでは、まず、作業表示部11が、図4図5)に示すように、ユーザー端末100の表示画面上において作業割り当て画面を表示させるステップS1から始まる。
図4に示す作業割り当て画面(作業者)を見ると、作業者と作業時間の対応関係を示す第1タイムテーブル101aが表示されており、図5に示す作業割り当て画面(作業ピット)を見ると、作業ピットと作業時間の対応関係を示す第2タイムテーブル101bが表示されていることが分かる。
【0050】
次に、ステップS2で、割り当て条件設定部12が、図6図9に示すように、ユーザー端末100の表示画面上において、ユーザー操作による「車両の属性」、「車両(車種)毎に必要な作業情報」、「作業者のスキル情報」、「作業ピットの設備情報」の入力又は選択を受け付けて、自動割り当て処理を実行するための「作業割り当て条件」を設定するものである。
【0051】
次に、ステップS3で、属性データ取得部13が、作業対象となる車両の属性情報を取得する。
そして、ステップS4で、作業者/作業ピット選定部16が、(1)車両の属性に基づいて特定される特定作業の情報と、(2)作業者のスキル情報と、(3)作業ピットの設備情報とから、特定作業の作業工程に必要なスキルを有する作業者、及び必要な設備を有する作業ピットをそれぞれ選定する。
そして、ステップS5で、作業割り当て部17が、選定された作業者及び作業ピットの空き時間に特定作業を割り当てる。このとき、特定作業を複数の作業工程に分けた上で作業工程毎に割り当てることとし、かつ、それぞれの作業工程が正しい時系列で並ぶように割り当てる。
そして、ステップS6で、作業表示部11が、図4、5に示すように、割り当てられた作業工程を作業者及び作業ピット毎に表示画面上のテーブル表示領域101に表示させるとともに、割り当てられなかった作業工程を表示画面上の未割り当て作業表示領域102に表示させる。
【0052】
次に、ステップS7で、作業移動処理部18が、図10に示すように、ユーザー操作による選択を受け付けて、割り当てられなかった所定の作業工程を「未割り当て作業表示領域102」から「テーブル表示領域101」へ移動させ、作業者及び作業ピットの空き時間に当該作業工程を割り当てる。上記処理に伴って、図11に示す第2タイムテーブル101b上の所定の作業ピット(作業時間)に対しても、当該作業工程を反映させて割り当てることができる。
そして、ステップS8で、作業表示部11が、割り当てられた作業工程を作業者及び作業ピット毎に表示画面上のテーブル表示領域101に表示させる。
【0053】
次に、ステップS9で、重複判定部19が、作業移動処理部18によって所定の作業工程がタイムテーブル上の所定位置に割り当てられたことをキーとして、同じ日時において同じ作業者又は作業ピットが重複して割り当てられていないか否かを判定する。
同じ作業者又は作業ピットが重複して割り当てられていないと判定した場合には、(ステップS9:Yes)、ステップS10に進む。
一方で、重複して割り当てられていると判定した場合には、(ステップS9:Nо)、ユーザー報知部20が、当該判定の結果をユーザー報知して、再度割り当てを行うように促した上で(ステップS12)、ステップS7に戻る。
【0054】
次に、ステップS10で、重複判定部19が、所定の作業工程が割り当てられたことをキーとして、必要なスキルを有する作業者、及び必要な設備を有する作業ピットに対して当該作業工程が割り当てられているか否かを判定する。
適切に割り当てられていると判定した場合には、(ステップS10:Yes)、ステップS11に進む。
一方で、適切に割り当てられていないと判定した場合には、(ステップS10:Nо)、ユーザー報知部20が、当該判定の結果をユーザー報知して、再度割り当てを行うように促した上で(ステップS12)、ステップS7に戻る。
【0055】
次に、ステップS11で、重複判定部19が、所定の特定作業における複数の作業工程が割り当てられたことをキーとして、それぞれの作業工程が正しい時系列で割り当てられているか否かをさらに判定する。
各作業工程が正しい時系列で割り当てられていると判定した場合には、(ステップS11:Yes)、特にユーザー報知することなく図13のプロセスを終了する。
一方で、各作業工程が正しい時系列で割り当てられていないと判定した場合には、(ステップS11:Nо)、ユーザー報知部20が、当該判定の結果をユーザー報知して、再度割り当てを行うように促した上で(ステップS12)、ステップS7に戻る。
【0056】
上記ステップS1からステップS11を経て図13のプロセスを終了する。
上記の車両整備支援プログラムの構成により、車両整備に関する作業を効率良く、精度高く工程管理することができる。
特に、車両整備に関する一連の作業においてスケジュール上の管理、作業員(作業ピット)のリソース管理を強力に支援することができる。
また、所定の作業者及び作業ピットに対して車両整備に関する作業を自動で(ほぼ自動で)割り当てることができる。
【0057】
<その他の実施形態>
上記実施形態において、図4図5に示すように、作業表示部11が、ユーザー操作による表示タブ「作業ピット」の選択を受け付けることで、図4に示す表示画面と図5に示す表示画面の間で切り替えることができるが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、作業表示部11が、図4に示す第1タイムテーブル101aと、図5に示す第2タイムテーブル101bとを表示画面上に同時表示させても良い。
【0058】
上記実施形態において、図6図9に示すように、割り当て条件設定部12が、ユーザー操作による所定の入力又は選択を受け付けて、自動割り当て処理を実行するための「作業割り当て条件」を設定しているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、車両整備支援装置1が「作業割り当て条件」を予め設定しておき、割り当て条件設定部12が、ユーザー操作による所定の入力又は選択を受け付けて、予め設定された「作業割り当て条件」を適宜更新するように構成しても良い。
【0059】
上記実施形態では、車両整備支援装置1が読み取り可能な記録媒体に車両整備支援プログラムが記憶されており、車両整備支援装置1が当該プログラムを読み出して実行することによって処理が実行される。ここで車両整備支援装置1が読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、この車両整備支援プログラムを通信回線によってユーザー端末100に配信し、この配信を受けたユーザー端末100が当該プログラムを実行するように構成しても良い。
【0060】
上記実施形態では、図1に示すように、車両整備支援装置1が、ネットワークを介して接続されるユーザー端末100に対して、ソフトウェアサービスを提供するクラウドサーバーとなっているが、特に限定されることなく変更可能である。
具体的には、ユーザー端末に車両整備支援プログラムを直接インストールさせて、ユーザー端末自身が、車両整備支援装置として機能し、自身の表示画面上に作業割り当て画面を表示させることで、車両整備を支援する構成にしても良い。
【0061】
上記実施形態では、主として本発明に係る車両整備支援装置、車両整備支援方法及び車両整備支援プログラムに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【符号の説明】
【0062】
S 車両整備支援システム
1 車両整備支援装置
10 記憶部
11 作業表示部
12 割り当て条件設定部
13 属性データ取得部
14 スキルデータ取得部
15 設備データ取得部
16 作業者/作業ピット選定部
17 作業割り当て部
18 作業移動処理部
19 重複判定部
20 ユーザー報知部
100 ユーザー端末
101 テーブル表示領域(第1表示領域)
101a 第1タイムテーブル
101b 第2タイムテーブル
102 未割り当て作業表示領域(第2表示領域)
103 作業詳細表示領域
104 車両詳細表示領域
105 操作ボタン表示領域
110 記憶部
111 データ発信部
112 データ受信部
113 表示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13