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  • 特許-グリッドティーのための壁チャネル 図1
  • 特許-グリッドティーのための壁チャネル 図2
  • 特許-グリッドティーのための壁チャネル 図3
  • 特許-グリッドティーのための壁チャネル 図4
  • 特許-グリッドティーのための壁チャネル 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】グリッドティーのための壁チャネル
(51)【国際特許分類】
   E04B 9/14 20060101AFI20240903BHJP
   E04B 9/06 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
E04B9/14 E
E04B9/06 A
E04B9/06 B
E04B9/14 C
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021555216
(86)(22)【出願日】2020-02-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-12
(86)【国際出願番号】 US2020019586
(87)【国際公開番号】W WO2020185384
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2023-01-17
(31)【優先権主張番号】16/297,918
(32)【優先日】2019-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512127109
【氏名又は名称】ユーエスジー・インテリアズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レハーン、ジェームズ ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ウィリ、ジョン エム.
【審査官】山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-514961(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0236068(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0152632(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0138738(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 9/14
E04B 9/06
E04B 9/00
E04B 2/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネルに沿って一定の間隔で乾式壁グリッドティーを横方向に支持するための細長い板金チャネルであって、前記チャネルが、ほぼ垂直なウェブ、下部フランジおよび上部フランジを有し、前記ウェブおよびフランジが、単一の金属片から作製され、前記下部フランジおよび上部フランジがそれぞれ、前記ウェブの下縁および上縁に接続されており、前記フランジ間の垂直方向のスペーシングが、前記間隔で前記乾式壁グリッドティーを受け入れるのに十分であり、前記下フランジが、間隔を置いてほぼ水平面にある外側および中幅部分を有し、ティーがそこに受け入れられると、前記乾式壁グリッドティーの幅にまたがるように比例したチャネルの長さに沿ったスペーシングの前記間隔で、前記フランジのうちの1つに対向するフォーメーションがスタンプされ、前記チャネルに沿って前記乾式壁グリッドティーを長手方向に配置し、前記間隔の前記上部フランジは、前記乾式壁グリッドティーがブリキ鋏で切断された結果として前記乾式壁グリッドティーの高さが増加した歪んだ端部を受け入れるためのポケットを有し、前記ポケットが前記ウェブに隣接し、かつ前記上部フランジの傾斜が変化する遷移ゾーンによって前記上部フランジの外向き部分から分離されている、チャネル。
【請求項2】
前記ポケットが、前記ウェブからの前記上部フランジの自由端の距離の少なくとも1/8の水平幅を有する、請求項1に記載のチャネル。
【請求項3】
前記フランジが、前記ウェブにほぼ垂直である自由状態の外側部分を有する、請求項1に記載のチャネル。
【請求項4】
前記ウェブがほぼ平坦である、請求項3に記載のチャネル。
【請求項5】
前記下部フランジが、前記ウェブに隣接する間隔でポケットを含む、請求項1に記載のチャネル。
【請求項6】
前記上部フランジおよび下部フランジの前記ポケットが、前記チャネルの長さに沿って連続している、請求項5に記載のチャネル。
【請求項7】
前記フランジが実質的に同じ幅を有する、請求項1に記載のチャネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吊り下げられた乾式壁天井構造、具体的には、グリッドティー端部を受け入れるための壁チャネルに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
吊り下げられた乾式壁天井のための壁チャネルと壁角度が商業的に利用可能である。これらの製品のいくつかのバージョンが、米国特許第7,240,460号、第7,779,593号、および第7,975,448号に開示されている。後者の製品には通常、チャネルの長さまたは角度に沿って一定の中心間スペーシングでグリッドティーを自動的に離間させるための配置要素がある。以前の壁角度およびチャネル製品は、グリッドティーを正確に位置決めし、かつ拘束する能力が、特に、乾式壁シートをグリッドティーの署名者に位置決めし、かつねじ込む際に発生する非常に変動する力の下で、限られていた。
【0003】
本発明は、グリッドティーを正確に離間させ、吊り天井の設置中に発生する乾式壁の配置およびねじ込み力を維持しながら、それらの端部を所定の位置に確実に保持する乾式壁グリッドのための壁チャネルを提供する。
【0004】
開示された細長い単一の部品チャネルは、組み立てられた構造の性能および均一性を改善するいくつかの発明の態様を組み込んでいる。理想的には、製造状態または自由状態のチャネルは、互いに平行であり、フランジを結合するウェブに垂直に延在する一対のフランジを有する。チャネルに沿った一定の間隔または中心には、グリッドティーが横方向の関係でチャネル上に組み立てられたときにグリッドティーの端部を拘束するフォーメーションがある。フランジの少なくとも一方、好ましくは両方は、ウェブに隣接する内側縁にレリーフ領域を有し、グリッドティーの切り取られた端部で局所的な歪みを受け入れ、それにより、ティーをフォーメーションでより容易に中央の位置に設定することを可能にする。
【0005】
チャネルの好ましい形態では、フランジは各々、本質的に平行な表面を有するグリッド部材の端部の長さを包含し、その結果、グリッド端部は、フランジおよびグリッドティーを通してねじを受け入れるために、チャネルによって完全におさまり、かつ支持される。平行な表面の当接は、ねじのたわみおよび/またはねじ込みステップでの表面分離のリスクを低減する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、本発明を具体化する壁チャネルで組み立てられたグリッドティー部材の幾分図式的な部分斜視図である。
図2図2は、壁チャネルおよびチャネルで受け入れられたグリッドティーの端部の断面図である。
図3図3は、本発明のチャネルに設置されたグリッドティーを通して取られた部分断面図である。
図4図4は、垂直壁を表す乾式壁パネルへの壁チャネルの取り付けならびにチャネルおよびグリッドティー端部の下側に固定された乾式壁パネルを示す、図2と同様の図である。
図5図5は、本発明のチャネルで受け入れられたグリッドティーに取り付けられた乾式壁パネルねじを示す、図3と同様の図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明を具体化するチャネル10が様々な図に示されている。チャネル10は、好ましくは、単一の金属片、例えば、溶融亜鉛めっきされた0.018~0.021インチ(0.46~0.53mm)の厚さの鋼から作製された単一の板金製品である。ほぼC字形の断面を有するチャネル10は、ロール成形するか、またはプレスブレーキで成形することができる。チャネル10は、例えば、12フィート(3600mm)の長さを有し得、例えば、1~5/8インチ(41mm)の公称高さを有するグリッドティー11の端部を受け入れるように比例し得る。図示のグリッドティー11は、当技術分野で知られている従来の構造および構成を有する。図3は、グリッドティー11が、上部中空補強バルブ12、二重層ウェブ13、およびフランジ14を含むことを示している。従来のように、グリッドティー11は、単一の鋼片からロール成形されている。通常、フランジの公称幅は1~1/2インチ(38mm)であり、バルブの公称幅は1/4インチ(6.3mm)である。
【0008】
チャネル10は、ほぼ垂直な上部フランジ17、18をそれぞれ支持する垂直ウェブ16を有する。使用中、ウェブ16は、通常、図4の乾式壁シートによって表される壁19に対して垂直面に向けられている。必要に応じて、フランジ17の上面およびフランジ18の下面は、当技術分野で知られているものと同じように打ち込まれるねじ先端を安定させるために、刻み目を付けるか、さもなければ粗面化することができる。
【0009】
フランジ17、18は、グリッドティー11の端部を配置し、かつ長手方向に固定するようにグリッドティー11に当接する、またはグリッドティー11に当たって停止する内向きに突出するフォーメーション21、22を提供するようにランスで留められている。上部フランジ17内の隣接する突起21の対は、補強バルブ12の幅に等しいかそれよりわずかに大きい距離だけ離間している。下部フランジ18上の隣接する突起22の対は、またがるように比例し、それにより、チャネル10で受け入れられたグリッドティー11の端部のフランジ14を固定する。特に図3および5を参照すると、突起21、22は、チャネル10に垂直であり、組み立てられたグリッドティー11の中心面と一致する仮想中心面の反対側に対称的に設置されている。したがって、突起21、22の対は、グリッドティーが受け取られる中心または場所を形成する。突起で定義された中心は、チャネル10の全長に沿って一定に離間し、例えば、中心が互いに一定に8インチ(200mm)離間するように配設することができる。図1に示されるように、中心は、チャネル10の工場で製造された端部と一致し、工場で形成されたチャネル10の反対側の端部もまた、フォーメーション21、22の中心と一致することが理解される。図1に示されるように、工場端では、1つの突起または停止部21、22のみが、それぞれ、上部フランジ17および下部フランジ18に存在する。停止部または突起21、22は、チャネル10に沿ってグリッドティーを自動的に正確に配置し、その結果例えば、1つまたは2つの突起中心をスキップすることを選択することにより、グリッドティー11は、16インチ(400mm)または24インチ(800mm)の中心上にあり得る。
【0010】
フランジ17、18間の内側スペーシングは、グリッドティーの公称高さにほぼ等しい。例として、フランジスペーシングは、グリッドティーの公称高さ(例として、1~5/8インチ)(41mm)よりも0.010インチ(1万分の1インチ)(0.25mm)小さくすることができるが、これに限定されない。フランジ17、18は、グリッドティーの公称高さよりわずかに小さく離間しており、チャネル10内のティー11のわずかな摩擦嵌合を提供することができる。
【0011】
本発明の特定の態様によれば、フランジ17、18は、従来の一対のブリキ鋏を使用する設置者によってグリッドティーが所定の長さに現場で切断されるときに、グリッドティー11の端部歪みに対応するための設備を有する。典型的には、その剪断作用中に、ブリキ鋏が補強バルブ12を押しつぶし、バルブを恒久的に上方に座屈させ、グリッドティー11の高さを局所的に増加させる。グリッドティーのフランジ14は、同様に、ブリキ鋏で所定の長さに切断されると、恒久的な歪みにさらされ、通常、グリッドティー11の有効な高さまたは垂直範囲の局所的な増加を追加する。
【0012】
上部フランジ17は、フランジ17の傾斜が幾分急激に変化する遷移点またはゾーン27から始まり、フランジ17の自由端28から離れてウェブ13に向かって延在する内部空間を増加させる垂直クリアランスオフセットまたはポケット26を有する。同様に、下部フランジ18は、フランジ間の傾斜が急激に変化する遷移点またはゾーン31から始まり、フランジの自由端32から離れてウェブ13に向かって延在するフランジ間の空間をまた局所的に増加させる垂直方向のクリアランスオフセットまたはポケット30を有する。例として、上部フランジ17のオフセット26は約0.08インチ(2mm)であり得、下部フランジ18のオフセット30は約0.02インチ(0.5mm)であり得るがこれに限定されない。ただし、これらのオフセットは、それぞれの幅で一定である必要はない。
【0013】
チャネル10の図示の実施形態では、オフセット26、30は、チャネルの長さに沿って連続的に延在し、遷移ゾーン27、31とともに、チャネル10を補強するように機能する。しかしながら、オフセットまたはポケット26、30は、突起21、22の中心面に局所的に形成され得ることが想定され得る。そのような場合、チャネルフランジ17、18にスタンプされ、または他の方法で形成された歪み受入ポケットは、停止部21、22によって定義される中心でグリッドティー端部を受け入れるように局所化される。
【0014】
したがって、オフセット26、30は、突起21、22によって表されるグリッドティー受入中心における歪み受入ポケットとして機能する。理想的には、遷移ゾーン27、31のいずれかに隣接するフランジ17、18間の垂直距離は、グリッドティーの公称高さとほぼ等しいか、またはわずかに小さく、遷移ゾーン27、31の外向きのフランジ17、18の外側縁は実質的に平行である。示されるように、ウェブ16からそれらの自由端28、32まで測定されたフランジ17、18の幅が公称1インチ(25.4mm)である場合、オフセット26、30の幅は少なくとも1/8インチ(3.2mm)であり、約1/3インチ(8mm)とし得る。これらのオフセット幅は、グリッドティーがチャネル10の長さに沿って手動で切断され、かつ設置されるときに発生する可能性があるグリッドティー11の実際の切断長さの比較的大きな変動に対応することができる。
【0015】
本開示が例示であること、および本開示に含まれる教示の公正な範囲から逸脱することなく、詳細を追加、修正、または削除することによって様々な変更を行ってもよいことが明白であろう。したがって、本発明は、本開示の特定の詳細に限定されないが、以下の特許請求の範囲がそのように必然的に限定される範囲を除く。
図1
図2
図3
図4
図5