(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】情報処理方法及び装置、通信機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 74/0833 20240101AFI20240903BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20240903BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240903BHJP
H04W 4/70 20180101ALI20240903BHJP
【FI】
H04W74/0833
H04W28/04 110
H04W72/232
H04W4/70
(21)【出願番号】P 2022519404
(86)(22)【出願日】2019-09-30
(86)【国際出願番号】 CN2019109612
(87)【国際公開番号】W WO2021062712
(87)【国際公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-03-25
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ム,キン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/031427(WO,A1)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Preconfigured Grant for Uplink transmission,3GPP TSG RAN WG1#94b R1-1811074,フランス,3GPP,2018年09月28日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Preconfigured Grant for Uplink transmission,3GPP TSG RAN WG1#94 R1-1808440,フランス,3GPP,2018年08月10日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Transmission in preconfigured UL resources,3GPP TSG RAN WG1#94 R1-1808431,フランス,3GPP,2018年08月10日
【文献】Samsung,Discussion on transmission in preconfigured UL resources for NB-IOT,3GPP TSG RAN WG1#95 R1-1812947,フランス,3GPP,2018年11月02日
【文献】LG Electronics,Discussion on preconfigured UL resources in NB-IoT,3GPP TSG RAN WG1#98 R1-1908529,フランス,3GPP,2019年08月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局に適用される情報処理方法であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)を送信するステップを含み、
前記DCIは、ハイブリット自動再送(HARQ)の応答情報を伝送するための第1の指示領域を含み、
前記DCIが第2の指示領域を含む場合、前記第2の指示領域は、ランダムアクセスまたはデータ事前伝送(EDT)を行うトリガ通知を伝送し、
前記第1の指示領域が前記応答情報がNACKであることを指示する場合、前記DCIは、端末が再送データ伝送を行う場合、前記トリガ通知に基づいて、ランダムアクセスまたはEDTベースのネットワーク接続を行うようにトリガ
し、
前記DCIが前記第2の指示領域を含まない場合、前記DCIは、端末が予約リソースにおいて新規データ伝送または再送データ伝送を行うようにトリガする、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項2】
前記DCIが前記第2の指示領域を含む場合、前記DCIは、第3の指示領域をさらに含み、
前記第3の指示領域は、ランダムアクセスタイプを指示し、前記ランダムアクセスタイプは、競合ベースのランダムアクセスと非競合ベースのランダムアクセスとを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第3の指示領域によって指示されたランダムアクセスタイプが競合ベースのランダムアクセスである場合、前記DCIはさらに、初期カバー拡張レベルを指示し、
前記第3の指示領域によって指示されたランダムアクセスタイプが非競合ベースのランダムアクセスである場合、前記DCIはさらに、プリアンブルインデックス、物理ランダムアクセスチャンネル指示番号及び初期カバー拡張レベルを指示する、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
端末に適用される情報処理方法であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップと、
前記DCIに含まれる第1の指示領域に基づいて、前記DCIによって指示されたHARQの応答情報を決定するステップと、
前記DCIが第2の指示領域を含む場合、前記第2の指示領域に基づいて、ランダムアクセスまたはデータ事前伝送(EDT)を行うトリガ通知を決定するステップと、
前記第1の指示領域によって指示された前記応答情報がNACKである場合、前記第2の指示領域に基づいて再送データ伝送のランダムアクセスまたはEDTベースのネットワーク接続を行うステップと、
前記DCIが前記第2の指示領域を含まなく、前記第1の指示領域がNACKを指示する場合、予約リソースにおいて再送データ伝送を行うステップとを含む、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項5】
前記DCIが前記第2の指示領域を含む場合、前記DCIは、第3の指示領域をさらに含み、
前記方法は、
前記第3の指示領域に基づいて、ランダムアクセスタイプを決定するステップであって、前記ランダムアクセスタイプは、競合ベースのランダムアクセスと非競合ベースのランダムアクセスとを含むステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記第3の指示領域によって指示されたランダムアクセスタイプが競合ベースのランダムアクセスである場合、前記DCIに基づいて初期カバー拡張レベルを決定するステップ、
または、
前記第3の指示領域によって指示されたランダムアクセスタイプが非競合ベースのランダムアクセスである場合、前記DCIに基づいてプリアンブルインデックス、物理ランダムアクセスチャンネル指示番号及び初期カバー拡張レベルを決定するステップ、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
5に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信技術の分野に関するが、これに限定されず、特に情報処理方法及び装置、通信機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、モノのインターネットは勢いよく発展しており、人々の生活と仕事に多くの便利さをもたらした。マシン型通信技術(Machine Type Communication、MTC)と狭帯域モノのインターネット技術(Narrow Band Internet of Thing、NB-IoT)は、セルラーモノのインターネット技術の典型的な代表である。現在、これらの技術は、スマートシティ、例えば検針、スマート農業、例えば温度・湿度などの情報の収集、スマート交通、(例えば、シェア自転車)などの多くの分野に既に幅広く適用されている。
【0003】
MTCデバイスとNB-IoTデバイスの多くは地下室に配置されているため、デバイスのハードウェア制限のため、、セルラー通信に基づく長期的進化(Long Term Evolution,LTE)デバイスよりもカバー能力が低い。そのため、MTCデバイスとNB-IoTデバイスでは、電力を蓄積するために繰り返し伝送を採用し、さらにカバー拡張の効果を達する。簡単に言えば、繰り返し伝送とは、複数の時間単位で同じ伝送コンテンツを伝送することである。この時間単位は、1つのサブフレームでも複数のサブフレームでもよい。
【0004】
また、MTCデバイスの多くが、充電やバッテリ交換が容易でない場合(例えば野外や地下室)に配置されているため、MTCデバイス及びNB-IoTデバイスの電力節約は大きな特性である。
【0005】
消費電力を節約するために、多くのMTCデバイス及びNB-IoTデバイスは、データ伝送の需要がある場合にのみ、ウェイクアップ状態にし、基地局とデータ交換を行うために基地局と接続を確立し、データ伝送がない場合、いずれも低消費電力のスリープ状態などにある。スリープ状態では、MTCデバイスまたはNB-IoTデバイスは、アイドル状態または非アクティブ状態にある。このようにして、MTCデバイスまたはNB-IoTデバイスがデータを報告している場合、どのようにデータを報告するかは、関連技術において様々な方法が提案されている。例えば、デバイスは、まず、ランダムアクセスプロセスによって接続状態に入り、接続状態に切り替わった後、基地局とデータ交換を行う。さらに、例えば、データ事前伝送(Early Data Transmission、EDT)を行い、ランダムアクセス中にデータ伝送を完了させ、完全なランダムアクセスプロセスを実行しないため、デバイスはアイドル状態または非アクティブ状態を終了せずにデータ交換を完了できる。
【0006】
しかしながら、端末がランダムアクセス方式を採用するか、またはEDTベースの方式を採用するかは、関連技術において物理ダウンリンク制御チャンネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)における制御シグナリング(order)によって決定される。しかしながら、PDCCHの制御シグナリングのメカニズムは、非競合のアクセス方式のみをサポートし、基地局は、ユーザにランダムアクセスプリアンブルを予約する必要があり、競合のアクセス方式をサポートできないため、柔軟性に欠ける。また、端末は基地局がいつPDCCHを介して制御シグナリングを下り送信するかを知らないため、検索空間において制御シグナリングを検出する必要があり、このようにして端末の消費電力オーバーヘッドが大きくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本出願の実施例は、情報処理方法及び装置、通信機器及び記憶媒体を開示する。
【0008】
本出願の実施例の第1の態様は、基地局に適用される情報処理方法を提供し、前記方法は、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を送信するステップを含み、前記DCIは、ハイブリット自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、 HARQ)の応答情報を伝送するための第1の指示領域を含み、前記DCIが第2の指示領域を含む場合、前記第2の指示領域は、ランダムアクセスまたはデータ事前伝送(Early Data Transmission、EDT)を行うトリガ通知を伝送する。
【0009】
本出願の実施例の第2の態様は、端末に適用される情報処理方法を提供し、前記方法は、DCIを受信するステップと、前記DCIに含まれる第1の指示領域に基づいて、前記DCIによって指示されたHARQの応答情報を決定するステップと、前記DCIが第2の指示領域を含む場合、前記第2の指示領域に基づいて、ランダムアクセスまたはデータ事前伝送(EDT)を行うトリガ通知を決定するステップと、を含む。
【0014】
本出願の実施例によって提供される技術案では、DCIが第2の指示領域を含む場合、当該DCIにはランダムアクセスまたはEDTを行うことを指示するトリガ通知が伝送されていることを示し、このようにして、一方、PDCCHの制御シグナリングを用いて特別に指示する必要はなく、このようにPDCCH上の制御シグナリングが非競合ベースのランダムアクセスのみをサポートし、競合ベースのランダムアクセスをサポートしないという制限が解決され、後続の端末と基地局との間でのデータインタラクション方式の柔軟性が向上する。他方、端末がデータを報告すると、端末はHARQの応答情報のスケジューリングに基づいて、DCIの受信を待ち、DCIが第2指示領域及びトリガ通知を伝送することにより、端末は、PDCCH全体の検索空間を長時間にわたってブラインドチェックする必要がなくなり、端末の消費電力を節約する。
【0015】
なお、上記一般的な説明及び後文の詳細な説明は、単なる例示的及び解釈的なものであり、本開示の実施例を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
ここでの図面は、明細書に組み込まれ、本明細書の一部として構成され、本出願に適合する実施例を示し、明細書とともに本出願の実施例の原理を説明するために使用される。
【
図1】例示的な一実施例によって示される無線通信システムの概略構成図である。
【
図2】例示的な一実施例によって示される情報処理方法の概略フローチャートである。
【
図3】例示的な一実施例によって示されるランダムアクセスの概略フローチャートである。
【
図4】例示的な一実施例によって示されるEDTベースのネットワーク接続の概略フローチャートである。
【
図5】例示的な一実施例によって示されるライセンスフリーのデータスケジューリングの概略フローチャートである。
【
図6】例示的な一実施例によって示される情報処理方法の概略フローチャートである。
【
図7A】例示的な一実施例によって示される情報処理方法の概略フローチャートである。
【
図7B】例示的な一実施例によって示される情報処理方法の概略フローチャートである。
【
図8】例示的な一実施例によって示される情報処理装置の概略構成図である。
【
図9】例示的な一実施例によって示される情報処理装置の概略構成図である。
【
図10】例示的な一実施例によって示される情報処理方法の概略フローチャートである。
【
図11】例示的な一実施例によって示される端末の概略構成図である。
【
図12】例示的な一実施例によって示される基地局の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本出願の実施例と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の請求項の範囲に詳細に記載された、本出願のいくつかの態様に一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0018】
本開示の実施例に使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本開示の実施例を制限することを意図していない。本開示の実施例と添付の請求項の範囲に使用される単数形の「1種類」、「前記」及び「当該」は、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の又は全ての可能な組み合わせを含むことを指す。
【0019】
なお、本開示の実施例では第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1情報は第2情報と呼ぶこともでき、同様に、第2情報は第1情報と呼ぶこともできる。文脈によっては、ここで使用される単語「すれば」は、「……のとき」又は「……の場合」又は「決定に応答して」として解釈することができる。
【0020】
図1を参照すると、それは本開示の実施例によって提供される無線通信システムの概略構成図を示す。
図1に示すように、無線通信システムはセルラー移動通信技術に基づく通信システムであり、当該無線通信システムは、いくつかの端末11及びいくつかの基地局12を含むことができる。
【0021】
ここで、端末11は、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供する機器を指し得る。端末11は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができ、端末11はモノのインターネット端末であってもよく、例えば、センサ機器、携帯電話(または「セルラー」電話と呼ぶ)及びモノのインターネット端末を有するコンピュータであってもよく、例えば、固定式、携帯式、ポケット式、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵式または車載式の装置であってもよい。例えば、ステーション(Station、STA)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者ステーション(subscriber station)、モバイルステーション(mobile station)、モバイル(mobile)、リモートステーション(remote station)、アクセスポイント、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ機器(user device)、またはユーザ装置(user equipment、UE)である。あるいは、端末11は無人航空機の機器であってもよい。あるいは、端末11は車載機器であってもよく、例えば、無線通信機能を備えるトリップコンピュータであってもよく、トリップコンピュータに外付けされた無線通信機器であってもよい。あるいは、端末11は、路側機器であってもよく、例えば、無線通信機能を有する街灯、信号機、または他の路側装置などであってもよい。
【0022】
基地局12は、無線通信システムにおけるネットワーク側機器であってもよい。ここで、当該無線通信システムは、5Gシステムであってもよく、新しいエアインターフェース(new radio、NR)システム、または5G NRシステムとも呼ばれる。あるいは、当該無線通信システムは、新しいエアインターフェースアンライセンススペクトル通信(NR-U,New Radio-Unlicense)をサポートするシステムであってもよい。あるいは、当該無線通信システムは5Gシステムの次世代のシステムであってもよい。ここで、5GシステムのアクセスネットワークはNG-RAN(New Generation-Radio Access Network、新しい世代無線アクセスネットワーク)と呼ばれてもよい。
【0023】
ここで、基地局12は、5Gシステムにおける集中分散アーキテクチャを採用した基地局(gNB)であってもよい。基地局12が集中分散アーキテクチャを採用する場合、通常、集中ユニット(central unit、CU)と少なくとも2つの分散ユニット(distributed unit、DU)を含む。集中ユニットには、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層、無線リンク層制御プロトコル(Radio Link Control、RLC)層、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層のプロトコルスタックが設けられている。分散ユニットには、物理(Physical、PHY)層プロトコルスタックが設けられており、本出願の実施例は、基地局12の具体的な実現形態を限定しない。
【0024】
基地局12と端末11との間は、無線エアインターフェースを介して無線接続を確立することができる。異なる実施形態では、当該無線エアインターフェースは、第5世代のモバイル通信ネットワーク技術(5G)基準に基づく無線エアインターフェースであり、例えば、当該無線エアインターフェースは新しいエアインターフェースであり、または、当該無線エアインターフェースは5Gの次世代の移動通信ネットワーク技術規格に基づく無線エアインターフェースであってもよい。
【0025】
いくつかの実施例では、端末11の間ではE2E(End to End、エンドツーエンド)接続を確立することもできる。いくつかの実施例では、上記無線通信システムは、ネットワーク管理機器13をさらに含むことができる。
【0026】
いくつかの基地局12は、それぞれネットワーク管理機器13に接続される。ここで、ネットワーク管理機器13は、無線通信システムにおけるコアネットワーク機器であってもよく、例えば、当該ネットワーク管理機器13は、進化型パケットコアネットワーク(Evolved Packet Core、EPC)におけるモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)であってもよい。あるいは、当該ネットワーク管理機器は、他のコアネットワーク機器、例えばサービスゲートウェイ(Serving GateWay、SGW)、パブリックデータネットワークゲートウェイ(Public Data Network GateWay、PGW)、戦略及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)またはホームサブスクライバーサーバー(Home Subscriber Server、HSS)などであってもよい。ネットワーク管理機器13の実現形態については、本開示の実施例では限定しない。
【0027】
図2に示すように、本実施例は、基地局に適用される情報処理方法を提供し、前記方法は、以下のS110を含む。
【0028】
S110、DCIを送信し、ここで、前記DCIは、HARQの応答情報を伝送するための第1の指示領域を含み、前記DCIが第2の指示領域を含む場合、前記第2の指示領域は、ランダムアクセスまたはEDTを行うトリガ通知を伝送する。
【0029】
当該方法は基地局に適用され、当該基地局は各世代のセルラー通信の基地局、例えば、3G基地局、4G基地局または5G基地局であってもよい。
【0030】
前記DCIは、データ受信状況に基づいて(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)フィードバックを送信するダウンリンク制御情報である。当該HARQの応答情報は確認応答(acknowledgement character、ACK)または否定応答(Non acknowledgement character、NACK)を含む。
【0031】
当該DCIは物理ダウンリンク制御チャンネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)によって伝送される。
【0032】
本出願では、DCIにおける第1の指示領域は、HARQの応答情報を搭載し、すなわち、データ受信状況を指示する。例えば、データの受信に成功した場合、前記第1の指示領域に伝送されている応答情報はACKであり、データの受信に失敗した場合、前記第1の指示領域に伝送されている応答情報はNACKである。このようにして、端末は、前記DCIを受信した後に、どのデータの送信に成功し、どのデータの受信に失敗したかを明確に知ることができる。
【0033】
いくつかの実施例では、前記DCIには第2の指示領域が含まれている。前記第2の指示領域は、トリガ通知を伝送し、当該トリガ通知は、端末がランダムアクセスチャンネルに基づいてランダムアクセスを行った後に基地局と通信するようにトリガするトリガ通知であってもよく、端末がEDTに基づいて基地局とインタラクションするように指示するトリガ通知であってもよい。
【0034】
EDTに基づいて基地局とインタラクションする場合、端末は、ランダムアクセス中に基地局に送信する必要があるデータをランダムアクセスメッセージを介して基地局にアップロードし、ランダムアクセスプロセス全体を完了させる。ランダムアクセスプロセスが完了していないため、このようにして、端末のアイドル状態または非アクティブ状態を維持する場合、データアップロードが完了することに相当し、端末の消費電力を減少させる。例えば、端末は、ランダムアクセス中の第3のメッセージ(MSG3)を用いて、必要なデータを基地局に報告し、報告が完了した後、後続のランダムプロセスを実行しないため、アイドル状態または非アクティブ状態から接続状態に切り替わる必要がなくなる。
【0035】
当該端末は様々なモノのインターネット端末であってもよい。
【0036】
端末は、前記DCIを受信した後、DCIに含まれる第2の指示領域に基づいて、第2の指示領域が含まれる場合、DCIに含まれるトリガメカニズムに基づいて、後続にデータがアップロードされる場合、基地局と当該データをインタラクションするインタラクション方式を決定することができる。このようにして、一方、基地局は、PDCCHの制御シグナリングを用いて特別に指示する必要はなく、このようにPDCCH上の制御シグナリングが非競合ベースのランダムアクセスのみをサポートし、競合ベースのランダムアクセスをサポートしないという制限が解決され、後続の端末と基地局との間でのデータインタラクション方式の柔軟性が向上する。他方、端末がデータを報告すると、端末はHARQの応答情報のスケジューリングに基づいて、DCIの受信を待ち、DCIが第2指示領域及びトリガ通知を伝送することにより、端末は、PDCCH全体の検索空間を長時間にわたってブラインドチェックする必要がなくなり、端末の消費電力を節約する。
【0037】
いくつかの実施例では、前記第2の指示領域は1または複数のビットを含むことができる。前記第2の指示領域が1ビットを含む場合、当該ビットの2つのビット値は、トリガ通知があるか否かの2種類の状態を指示することができ、例えば、ビット値「1」は、トリガ通知を含むことを指示し、ビット値「0」は、トリガ通知を含まないことを指示する。さらに例えば、ビット値「0」は、トリガ通知を含むことを指示し、ビット値「1」は、トリガ通知を含まないことを指示する。
【0038】
いくつかの実施例では、前記トリガ通知は1または複数のビットであってもよく、前記トリガ通知が1ビットに対応する場合、当該ビットのビット値は、当該トリガ通知がランダムアクセスをトリガするトリガ通知であり、またはEDTをトリガするトリガ通知であることを指示することができる。例えば、ビット値「1」は、当該トリガ通知がランダムアクセスのトリガ通知であることを指示し、ビット値「0」は、当該トリガ通知がEDTのトリガ通知であることを指示する。さらに例えば、ビット値「0」は、EDTのトリガ通知であることを指示し、ビット値「1」は、ランダムアクセスのトリガ通知であることを指示する。
【0039】
図3に示す基地局と端末の情報インタラクション方法はランダムアクセスプロセスを含み、前記ランダムアクセスプロセスは、以下の通りである。
【0040】
端末が、基地局に第1のメッセージ(Message、Msg)1を送信し、通常、第1のメッセージはランダムアクセス要求であってもよく、当該ランダムアクセス要求にはランダムアクセスプリアンブルが伝送されており、基地局が、第1のメッセージに基づいて、第2のメッセージ(Msg2)を端末にリターンし、当該第2のメッセージはランダムアクセス応答であってもよい。ランダムアクセス応答を受信した端末が、アイドル状態または非アクティブ状態から接続状態に切り替わるように、後続のランダムアクセスを継続することができる。
【0041】
端末が、第2のメッセージを受信すると、自分がランダムアクセスのチャンスを得たと考え、基地局に第3のメッセージ(Msg3)を送信し、基地局が、第3のメッセージを受信した後、第4のメッセージ(Msg4)を端末に下り送信する。
【0042】
端末が第4のメッセージを受信した後、ランダムアクセスプロセス全体が完了したことに相当し、このように、端末がアップリンク(Uplink、UL)スケジューリング命令を送信し、アップリンクデータ送信のスケジューリングを行うことができる。
【0043】
その後、スケジューリングされたアップリンクリソースにおいてULデータを送信する。
【0044】
図4は、EDTであってもよく、端末が基地局にランダムアクセスのためのMsg1を送信することと、基地局が端末にMsg2をリターンすることと、端末が、第2のメッセージに基づいて端末にMsg3を送信し、当該Msg3には、アップリンクデータが伝送されることができ、アップリンクデータの送信が完了すると、ランダムアクセスプロセスの後続のステップを直接終了させ、EDTが完了することと、を含む。
【0045】
図5に示すように、それは別のライセンスフリーのスケジューリングのアップリンクデータ伝送方法であり、端末がライセンスフリーのスケジューリングのリソースにおいて、ランダムアクセスプロセスを経ず、ランダムアクセスプロセスの端末のメッセージを使用せずに、アップリンクデータを直接送信することを含むことができる。
【0046】
いくつかの実施例では、前記第1の指示領域がACKを指示する前記DCIには、前記第2の指示領域が含まれており、または、前記第1の指示領域がNACKを指示する前記DCIには、前記第2の指示領域が含まれている。
【0047】
前記のトリガ通知は、第1の指示領域がACKを指示するDCIに伝送されてもよく、第1の指示領域がNACKを指示するDCIに伝送されてもよい。具体的にどのDCIに伝送されているかは、基地局と端末が事前に協議したり、規格に書き込んだりすることができ、このようにして、HAR DCIを復号する時、端末は第1の指示領域の復号結果に基づいて、第2の指示領域の復号を行う必要があるか否かを決定し、端末の復号の難しさを低減させ、不要な復号を減少させ、復号レートを向上させることができる。
【0048】
いくつかの実施例では、基地局は、現在の負荷状況及び伝送需要に基づいて、第1の指示領域が前記応答情報がACKまたはNACKであることを指示する場合、DCIに前記第2の指示領域を伝送させる。
【0049】
前記第1の指示領域が前記応答情報がACKであることを指示する場合、前記DCIは、新規データ伝送がある場合、端末が前記トリガ通知に基づいて、ランダムアクセス、またはEDTベースのネットワーク接続を行うようにトリガし、前記第1の指示領域が前記応答情報がNACKであることを指示する場合、前記DCIは、再送データ伝送を行う場合、端末が前記トリガ通知に基づいて、ランダムアクセス、またはEDTベースのネットワーク接続を行うようにトリガする。
【0050】
端末のデータ伝送は、新規データ伝送と再送データ伝送に分けられる。新規データ伝送は、端末がまだ基地局にデータを送信していないデータ伝送である。再送データ伝送は、端末が少なくとも1回送信したデータ伝送である。
【0051】
DCIに第2の指示領域によって指示されたトリガ通知が含まれる場合、DCIに伝送されているトリガ通知は、新規データ伝送に使用されるかまたは再送データ伝送に使用されるかを、別途に指示しなく、第1の指示領域によって指示されたACKまたはNACKによって指示を暗黙的に指示され、明示的な指示に対して、DCIのビットオーバーヘッドを減少させ、シグナリングを節約することができる。
【0052】
例えば、第1の指示領域がACKを指示する場合、端末の次回の新しい伝送データは、当該DCIに伝送されているトリガ通知によって指示された、基地局とインタラクションする方式に基づいて伝送される。
【0053】
第1の指示領域がNACKを指示する場合、端末がデータ再送を行う必要があることを示し、当該再送が必要なデータは、当該DCIに伝送されているトリガ通知によって指示されたインタラクション方法を採用して基地局にアップロードされる。
【0054】
いくつかの実施例では、前記DCIが前記第2の指示領域を含む場合、前記DCIは、第3の指示領域をさらに含み、ここで、前記第3の指示領域は、ランダムアクセスタイプを指示し、前記ランダムアクセスタイプは、競合ベースのランダムアクセスと非競合ベースのランダムアクセスとを含む。
【0055】
第2の指示領域が、DCIがランダムアクセストリガ通知を含むことを指示する場合、端末は、DCIを受信した後にデータ伝送がある場合、まずランダムアクセスプロセスを行い、アイドル状態または非アクティブ状態から接続状態に切り替わった後、さらに伝送が必要なデータを基地局に報告する。しかしながら、ランダムアクセスは複数のタイプがあり、少なくとも競合ベースのランダムアクセスと非競合ベースのランダムアクセスとを含む。
【0056】
競合ベースのランダムアクセス中に、基地局がランダムアクセスプリアンブルをブロードキャストし、このようにして、複数の端末が同じランダムアクセスプリアンブルを受信し、後続端末がランダムアクセスを行う必要がある場合、自分でランダムアクセスを行うプリアンブルをランダムに選択し、このようにして、同じランダムアクセス時刻に、複数の端末が同じランダムアクセスプリアンブルを選択してランダムアクセスの競合状態を生成し、このようなランダムアクセスプロセスは、競合ベースのランダムアクセスと呼ばれる。
【0057】
非競合ベースのランダムアクセス中に、基地局が専用シグナリングを介してランダムアクセスプリアンブルを端末に送信し、専用シグナリングを採用してランダムアクセスプリアンブルを送信するため、他の端末は知ることができない。従って、端末がランダムアクセスを行う必要がある場合、専用シグナリングで下り送信されたランダムアクセスプリアンブルを用いてランダムアクセスを行い、他の端末のランダムアクセスと衝突及び競合が発生することはなく、このようなランダムアクセスは、非競合ベースのランダムアクセスと呼ばれる。
【0058】
本出願では、前記第3の指示領域はランダムアクセスのタイプを指示する。
【0059】
いくつかの実施例では、前記第3の指示領域は1または複数のビットを含むことができ、当該1または複数のビットは前記ランダムアクセスタイプを指示する。例えば、第3の指示領域が1ビットのみを含むことができ、当該ビットの2つのビット値は2種類のランダムアクセスタイプを指示し、1ビットを用いて前記第3の指示領域を構成し、ランダムアクセスタイプの指示を実現する一方で、最小の指示ビットを使用し、シグナリングオーバーヘッドが少ないという特性がある。
【0060】
いくつかの実施例では、前記第3の指示領域によって指示されたランダムアクセスタイプが競合ベースのランダムアクセスである場合、前記DCIはさらに、初期カバー拡張レベルを指示し、前記第3の指示領域によって指示されたランダムアクセスタイプが非競合ベースのランダムアクセスである場合、前記DCIはさらに、プリアンブルインデックス、物理ランダムアクセスチャンネル指示番号(RACH mask Index)及び初期カバー拡張レベルを指示する。
【0061】
ここでの初期カバー拡張レベルは、ランダムアクセス中にランダムアクセス要求を初めて送信する送信電力を表すことができる。ランダムアクセス中に、前回のランダムアクセスに失敗した場合、カバー拡張レベルが変化し、ランダムアクセスに成功するために、送信電力を増大させる。
【0062】
本出願の実施例では、大量の端末が比較的大きな初期カバー拡張レベルでランダムアクセスを行うことによる大量の干渉を低減させるために、基地局はDCIを介して初期カバー拡張レベルを指示し、基地局が、現在の無線状況及び端末がデータをアップロードする緊急度に応じて、各端末の初期カバー拡張レベルを差別化して処理する一方で、基地局が制御に参加して初期カバー拡張レベルによる様々な無線環境が混乱する状況を減らす。
【0063】
前記RACH指示番号はRACHを指示し、異なるRACHに使用されるRACHのランダムアクセスリソースは異なる。
【0064】
非競合ベースのランダムアクセスは、ランダムアクセスの競合を回避するために、ランダムアクセスに使用される専用プリアンブル、専用ランダムアクセスチャンネルを端末に指示する。これらはすべて一度にDCIを介して伝送され、端末の受信に便利である。例えば、プリアンブルインデックスによって端末に非競合ベースのランダムアクセスに使用される専用プリアンブルを指示し、ランダムアクセスチャンネル指示番号によって非競合ベースのランダムアクセスに使用される専用ランダムアクセスチャンネルを指示する。
【0065】
表1は、ランダムアクセスチャンネル指示番号とランダムアクセスチャンネルに対応するランダムアクセスリソースとの対応関係表である。
【0066】
【0067】
【0068】
ランダムアクセスチャンネル指示番号が3であることを例として、表を調べると、PRACHリソース2に対応し、すなわち、プリアンブルがシステムフレーム内の3番目のPRACHリソースで送信される。
【0069】
いくつかの実施例では、前記DCIが前記第2の指示領域を含まない場合、前記DCIは、端末が予約リソースにおいて新規データ伝送または再送データ伝送を行うようにトリガする。
【0070】
具体的には、DCIが第2の指示領域を含まなく、第1の指示領域がACKを指示する場合、端末が予約リソースにおいて新規データ伝送を行うようにトリガし、DCIが第2の指示領域を含み、第1の指示領域がNACKを指示する場合、端末が予約リソースにおいて再送データ伝送を行うようにトリガする。
このようにして、端末に端末伝送のために予約リソースが構成されている場合、端末がランダムアクセスまたはEDTに基づいてデータ伝送を行う必要がないときに、DCIは第2の指示領域を含まなくてもよく、端末はDCIを受信した後、DCIのコンテンツに基づいて予約リソースに対応する位置においてデータ伝送を直接行えばよい。
【0071】
図6に示すように、本実施例は、端末に適用される情報処理方法を提供し、前記方法は以下のステップS210~S230を含む。
【0072】
S210、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信する。
【0073】
S220、前記DCIに含まれる第1の指示領域に基づいて、HARQの応答情報を決定し、当該HARQの応答情報はACKまたはNACKであってもよい。
【0074】
S230、前記DCIが第2の指示領域を含む場合、前記第2の指示領域に基づいて、前記DCIがランダムアクセスまたはデータ事前伝送(EDT)を行うトリガ通知を決定する。
【0075】
当該端末は、MTC端末またはNB-IoTデバイスを含むが、これらに限定されない。
【0076】
当該端末はDCIを受信した場合、第1の指示領域に基づいて、自分が以前に基地局に報告したデータの伝送に成功したか否かを知ることができ、DCIが第2の指示領域を含む場合、第2の指示領域に基づいて現在DCIがトリガ通知を含むか否かを決定することができ、トリガ通知が含まれている場合、次回データ伝送需要がある場合、トリガ通知に基づいてランダムアクセスを選択するか、またはEDTに基づいて基地局にデータを報告することができる。
【0077】
いくつかの実施例では、前記第1の指示領域がACKを指示する前記DCIには、前記第2の指示領域が含まれており、または、前記第1の指示領域がNACKを指示する前記DCIには、前記第2の指示領域が含まれている。
【0078】
前記方法は、
図7Aに示すように、前記第1の指示領域が前記応答情報がACKであることを指示する場合、前記第2の指示領域に基づいて新規データ伝送のランダムアクセスまたはEDTベースのネットワーク接続を行うステップS241、または、
図7Bに示すように、前記第1の指示領域が前記応答情報がNACKであることを指示する場合、前記第2の指示領域に基づいて再送データ伝送のランダムアクセスまたはEDTベースのネットワーク接続を行うステップS242をさらに含む。
【0079】
現在の状況に応じて、前記トリガ通知を、ACK及び/又はNACKを指示する任意のDCIに伝送してもよく、端末が新しい伝送データと再送データを伝送するときに採用された基地局とのインタラクション方式を採用するように指示する。
【0080】
前記EDTベースのネットワーク接続は、端末が、インタラクティブランダムアクセス中の第1のメッセージから第3のメッセージまでの後にインタラクションプロセスを終了し、伝送が必要なデータがランダムアクセス要求中の第3のメッセージによって伝送されて基地局に報告されることを含むことができる。
【0081】
トリガ通知を対応するHARQの応答情報を指示するDCIに伝送することによって、現在トリガ通知によってトリガされた端末と基地局とのインタラクション方式が、新規データ伝送のために使用され、または再送データ伝送のために使用されることが暗黙的に指示され、専用のビットを占有せず、シグナリングオーバーヘッドを節約する。
【0082】
いくつかの実施例では、前記DCIが前記第2の指示領域を含む場合、前記DCIは、第3の指示領域をさらに含み、前記方法は、前記第3の指示領域に基づいて、ランダムアクセスタイプを決定するステップであって、前記ランダムアクセスタイプは、競合ベースのランダムアクセスと非競合ベースのランダムアクセスとを含むステップをさらに含む。
【0083】
前記トリガ通知がランダムアクセスを行うことを端末に通知する場合、前記DCIは第3の指示領域をさらに含む。
【0084】
前記第3の指示領域によって指示されたのはランダムアクセスタイプであり、ここでの競合ベースのランダムアクセスと非競合ベースのランダムアクセスに関連する説明は、前記の実施例を参照することができ、ここでは繰り返し説明しない。
【0085】
このようにして、基地局は、現在のランダムアクセスリソースの割り当て状況と端末の業務緊急性及びデータ量に基づいて、対応して端末にランダムアクセスタイプを選択し、前記DCIの第3の指示領域を介して端末に下り送信することができる。このようにして、端末は、DCIに基づいて第3の指示領域を含むDCIを受信し、第3の指示領域に基づいて対応するランダムアクセスタイプを選択してランダムアクセスを完了させ、ランダムアクセス後にアイドル状態または非アクティブ状態から接続状態に切り替わり、接続状態で新しい伝送データまたは再送データの伝送を行うことができる。
【0086】
いくつかの実施例では、前記方法は、前記第3の指示領域によって指示されたランダムアクセスタイプが競合ベースのランダムアクセスである場合、前記DCIに基づいて初期カバー拡張レベルを決定するステップ、または、前記第3の指示領域によって指示されたランダムアクセスタイプが非競合ベースのランダムアクセスである場合、前記DCIに基づいてプリアンブルインデックス、物理ランダムアクセスチャンネル指示番号及び初期カバー拡張レベルを決定するステップをさらに含む。
【0087】
いくつかの実施例では、前記DCIは第4の指示領域をさらに含み、前記第4の指示領域はランダムアクセスパラメータを指示することができる。前記ランダムアクセスパラメータは、ランダムアクセス中に使用が必要なリソースパラメータ、または、ランダムアクセス中に参照が必要なパラメータであってもよい。前記ランダムアクセスパラメータは、前述した初期カバー拡張レベル、プリアンブルインデックス、ランダムアクセスチャンネル指示番号などを含むが、これらに限定されない。
【0088】
本出願の実施例では、ランダムアクセスパラメータはランダムアクセスタイプに関連するものであり、ランダムアクセスタイプが競合ベースのランダムアクセスである場合、DCIの第4の指示領域は前記初期カバー拡張レベルを指示することができ、競合ベースのランダムアクセス中に使用されるランダムアクセスプリアンブルとランダムアクセスチャンネル指示番号は、いずれもブロードキャストメッセージに伝送されて端末に配布されたものであってもよい。このようにして、前記DCIは再送信されなくてもよい。
【0089】
ランダムアクセスタイプが非競合ベースのランダムアクセスである場合、ランダムアクセスのプリアンブル、ランダムアクセスチャンネルが、いずれも別個に構成される必要があるため、再度指示のために、本出願の実施例では、DCIによって指示を一括で完了し、端末がランダムアクセスを開始する必要がある場合、DCIに伝送されているパラメータに基づいてランダムアクセスを直接完了させることができる。
【0090】
いくつかの実施例では、前記方法は、DCIが前記第2の指示領域を含まなく、前記第1の指示領域がACKを指示する場合、予約リソースにおいて新規データ伝送を行うステップ、または、前記DCIが前記第2の指示領域を含まなく、前記第1の指示領域がNACKを指示する場合、前記予約リソースにおいて再送データ伝送を行うステップをさらに含む。
【0091】
前記予約リソースは、基地局によって端末に事前に構成され、端末がデータを報告するためのリソースであってもよい。例えば、端末が周期的にスリープし、基地局は端末のスリープ周期に基づいて、端末が当該予約リソースにおいて新規データを送信、及び/又はデータを再送するように、端末がウィークアップ状態にある時間帯内に予約リソースを構成する。
【0092】
本出願の実施例では、DCIは、第2の指示領域を含むものと、第2の第2の指示領域を含まないものとの2種類に分けられ、端末は、受信されたDCIが第2の指示領域を含むか否かに基づいて、基地局とどのようにインタラクションすることを決定することができ、これにより、基地局による端末のデータ報告方式の管理と制御を実現し、端末のランダム選択によるデータ受信成功率が低い現象を低減させる。
【0093】
図8に示すように、本実施例は、基地局に適用される情報処理装置を提供し、前記装置は、DCIを送信するように構成される送信モジュールを含み、前記DCIは、HARQの応答情報
を伝送するための第1の指示領域を含み、前記DCIが第2の指示領域を含む場合、前記第2の指示領域は、ランダムアクセスまたはデータ事前伝送(EDT)を行うトリガ通知を伝送する。
【0094】
本実施例によって提供される情報処理装置は、DCIを送信する送信モジュールを含み、当該送信モジュールによって送信されたDCIは、第2の指示領域を含むか、または第2の指示領域を含まなくてもよい。
【0095】
いくつかの実施例では、前記送信モジュールはプログラムモジュールであってもよく、前記プログラムモジュールがプロセッサによって実行された後、前記DCIの送信を実現することができる。
【0096】
別の実施例では、前記送信モジュールはソフトとハードの組み合わせモジュールであってもよく、前記ソフトとハードの組み合わせモジュールは、様々なプログラマブルアレイを含むことができ、前記プログラマブルアレイは、複雑なプログラマブルアレイまたはフィールドプログラマブルアレイを含むが、これらに限定されない。
【0097】
さらに別の実施例では、前記送信モジュールは純粋なハードウェアモジュールであってもよく、前記純粋なハードウェアモジュールは、専用集積回路を含むが、これに限定されない。
【0098】
いくつかの実施例では、前記装置は、前記DCIを記憶可能な記憶モジュールをさらに含む。
【0099】
いくつかの実施例では、前記第1の指示領域が前記応答情報がACKであることを指示する場合、前記DCIが前記第2の指示領域を伝送しており、または、前記第1の指示領域が前記応答情報がNACKであることを指示する場合、前記DCIが前記第2の指示領域を伝送している。
【0100】
いくつかの実施例では、前記第1の指示領域が前記応答情報がACKであることを指示する場合、前記DCIは、端末が新規データ伝送がある場合、前記第2の指示領域に基づいてランダムアクセスまたはEDTベースのネットワーク接続を行うようにトリガする。
前記第1の指示領域が前記応答情報がNACKであることを指示する場合、前記DCIは、端末が再送データ伝送を行う場合、前記トリガ通知に基づいて、ランダムアクセスまたはEDTベースのネットワーク接続を行うようにトリガする。
【0101】
いくつかの実施例では、前記DCIが前記第2の指示領域を含む場合、前記DCIは、第3の指示領域をさらに含み、ここで、前記第3の指示領域は、ランダムアクセスタイプを指示し、前記ランダムアクセスタイプは、競合ベースのランダムアクセスと非競合ベースのランダムアクセスとを含む。
【0102】
いくつかの実施例では、前記第3の指示領域によって指示されたランダムアクセスタイプが競合ベースのランダムアクセスである場合、前記DCIはさらに、初期カバー拡張レベルを指示し、前記第3の指示領域によって指示されたランダムアクセスタイプが非競合ベースのランダムアクセスである場合、前記DCIはさらに、プリアンブルインデックス、物理ランダムアクセスチャンネル指示番号及び初期カバー拡張レベルを指示する。
【0103】
いくつかの実施例では、前記DCIが前記第2の指示領域を含まない場合、前記DCIは、端末が予約リソースにおいて新規データ伝送または再送データ伝送を行うようにトリガする。
【0104】
図9に示すように、本実施例は、端末に適用される情報処理装置を提供し、前記装置は、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように構成される受信モジュール110と、前記DCIに含まれる第1の指示領域に基づいて、HARQの応答情報を決定するように構成される第1の決定モジュール120と、前記DCIが第2の指示領域を含む場合、前記第2の指示領域に基づいて、ランダムアクセスまたはデータ事前伝送(EDT)を行うトリガ通知を決定するように構成される第2の決定モジュール130と、を含む。
【0105】
いくつかの実施例では、前記受信モジュール110、第1の決定モジュール120及び第2の決定モジュール130はいずれもプログラムモジュールであってもよく、前記プログラムモジュールがプロセッサによって実行された後、DCIの受信を実現し、第1の指示領域に基づいて応答情報がACKまたはNACKであることを決定し、さらに第2の指示領域に基づいてDCIがランダムアクセスまたはEDTのトリガ通知を伝送しているか否かを決定することができる。
【0106】
別の実施例では、前記受信モジュール110、第1の決定モジュール120及び第2の決定モジュール130はいずれもソフトとハードの組み合わせモジュールであってもよく、前記ソフトとハードの組み合わせモジュールは、プログラマブルアレイを含むが、これに限定されない。前記プログラマブルアレイは、フィールドプログラマブルアレイまたは複雑なプログラマブルアレイを含むことができる。
【0107】
さらにいくつかの実施例では、前記受信モジュール110、第1の決定モジュール120及び第2の決定モジュール130はいずれも純粋なハードウェアモジュールであってもよく、当該純粋なハードウェアモジュールは専用集積回路を含むが、これに限定されない。
【0108】
いくつかの実施例では、前記第1の指示領域が前記応答情報がACKであることを指示する場合、前記DCIが前記第2の指示領域を伝送しており、または、前記第1の指示領域が前記応答情報がNACKであることを指示する場合、前記DCIが前記第2の指示領域を伝送している。
【0109】
いくつかの実施例では、前記装置は、前記第1の指示領域が前記応答情報がACKであることを指示する場合、前記第2の指示領域に基づいて新規データ伝送のランダムアクセスまたはEDTベースのネットワーク接続を行うように構成される第1の接続モジュール、または、前記第1の指示領域が前記応答情報がNACKであることを指示する場合、前記第2の指示領域に基づいて再送データ伝送のランダムアクセスまたはEDTベースのネットワーク接続を行うように構成される第2の接続モジュールをさらに含む。
【0110】
いくつかの実施例では、前記DCIが前記第2の指示領域を含む場合、前記DCIは、第3の指示領域をさらに含み、前記装置は、前記第3の指示領域に基づいて、ランダムアクセスタイプを決定するように構成される第3の決定モジュールであって、前記ランダムアクセスタイプは、競合ベースのランダムアクセスと非競合ベースのランダムアクセスとを含む第3の決定モジュールをさらに含む。
【0111】
いくつかの実施例では、前記装置は、前記第3の指示領域によって指示されたランダムアクセスタイプが競合ベースのランダムアクセスである場合、前記DCIに基づいて初期カバー拡張レベルを決定するように構成される第4の決定モジュールと、前記第3の指示領域によって指示されたランダムアクセスタイプが非競合ベースのランダムアクセスである場合、前記DCIに基づいてプリアンブルインデックス、物理ランダムアクセスチャンネル指示番号及び初期カバー拡張レベルを決定するように構成される第5の決定モジュールと、をさらに含む。
【0112】
いくつかの実施例では、前記装置は、DCIが前記第2の指示領域を含まなく、前記第1の指示領域がACKを指示する場合、予約リソースにおいて新規データ伝送を行うように構成される第1の伝送モジュール、または、前記DCIが前記第2の指示領域を含まなく、前記第1の指示領域がNACKを指示する場合、前記予約リソースにおいて再送データ伝送を行うように構成される第2の伝送モジュールをさらに含む。
【0113】
以下、前記任意の実施例と併せて、いくつかの具体的な例を提供する。
【0114】
例1:
端末が基地局によって予約されたリソースにおいてデータを送信した後、基地局はフィードバック結果に基づいてHARQの応答情報を行う。HARQの応答情報はPDCCH伝送結果に基づいて決定される。
【0115】
RACH/EDTへのトリガをPDCCHに置き、競合及び非競合ベースのランダムアクセスをサポートする。
【0116】
DCIにおける一領域は、現在のDCIが、前記応答情報がACKであるかNACKであるかを区別する。
【0117】
DCIにおける一領域は、現在のDCIにRACH/EDTのトリガ通知が含まれているか否かを指示する。
【0118】
いくつかの状況では、このトリガ通知は、ACKを指示するDCIのみに存在してもよく、またはNACKを指示するDCIのみに存在してもよく、またはACK、NACKを指示するDCIともに存在してもよい。
【0119】
DCIにRACH/EDTを指示するトリガ通知が存在する場合、DCIはさらに、ランダムアクセスタイプを指示する領域を含むことができる。
【0120】
非競合ベースの場合、DCIには、プリアンブルインデックス、物理ランダムアクセスチャンネル指示番号(PRACH mask)及び初期のカバー拡張レベルがさらに含まれる必要がある。競合ベースの場合、DCIには初期のカバー拡張レベルが含まれてもよい。
【0121】
ACKを指示するDCIに対しては、DCIにトリガ通知が存在する場合、端末は、データ送信がある場合、ランダムアクセスまたはEDTベースのネットワーク接続を行う必要があり、接続した後、指示に従って新規データを伝送する。
【0122】
NACKを指示するDCIに対しては、DCIにトリガ通知が存在する場合、端末は、ランダムアクセス/EDTを再度行ってデータを再送する必要がある。
【0123】
DCIにRACH/EDTトリガ通知が存在していない場合、ACK DCIを受信した端末にとっては、次回新規データが基地局によって所定されたリソースにおいて送信される必要があり、NACK DCIを受信した端末にとっては、DCIで指示されたリソースにおいて指示された方式に従って再送する必要がある。
【0124】
例2:
図10に示すように、本例は、端末に適用できる情報処理方法を提供し、端末がDCIを受信した後、DCIがACKを指示しているか、NACKを指示しているかを決定するステップと、DCIがACKを指示している場合、DCIがランダムアクセスまたはEDTのトリガ通知を含むか否かを決定するステップと、トリガ通知を含む場合、DCIによって指示されたランダムアクセスタイプが競合ベースのランダムアクセスタイプであるか、非競合ベースのランダムアクセスであるかを決定するステップと、非競合ベースのランダムアクセスである場合、DCIによってさらに指示されたプリアンブルインデックス、PRACH指示番号及び初期カバー拡張レベルを取得するステップと、競合ベースのランダムアクセスである場合、さらにDCIから初期カバー拡張レベルを取得するステップと、次回データ伝送を行う必要がある場合、トリガ通知に基づいてランダムアクセスまたはEDTベースのネットワーク接続を行うステップと、DCIがトリガ通知を含まない場合、次回データを送信する必要がある場合、予約リソースにおいて新規データ伝送を行うステップと、DCIがNACKを指示している場合、DCIがランダムアクセスまたはEDTのトリガ通知を含むことを指示するか否かを決定するステップと、DCIがトリガ通知を含むことを指示する場合、DCIによって指示されたランダムアクセスタイプが競合ベースのランダムアクセスであるか、非競合ベースのランダムアクセスであるかを決定するステップと、非競合ベースのランダムアクセスである場合、DCIによってさらに指示されたプリアンブルインデックス、PRACH指示番号及び初期カバー拡張レベルを取得するステップと、競合ベースのランダムアクセスである場合、DCIによってさらに指示された初期カバー拡張レベルを取得するステップと、DCIがトリガ通知を含まない場合、予約リソースにおいてデータ再送を行うステップと、を含む。
【0125】
本実施例によって提供される通信機器は、トランシーバ、メモリ、及びプロセッサを含む。トランシーバは、他のデバイスとインタラクションすることができ、トランシーバは送受信アンテナを含むが、これに限定されない。メモリには、コンピュータ実行可能な命令が記憶されることができる。プロセッサは、トランシーバ及びメモリにそれぞれ接続されており、前記の任意の技術案によって提供される情報処理方法を実現することができる。
【0126】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリさらに提供し、上記命令は、プロセッサによって実行でき、プロセッサが前記命令を実行して、前記任意の技術案によって提供される情報処理方法を実現できる。
【0127】
図11は、例示的な一実施例によって示される端末であり、当該端末は、携帯電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージング機器、ゲームコンソール、タブレット機器、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0128】
図11を参照して、端末800は、処理コンポーネント802、メモリ804、電源コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O)のインターフェース812、センサコンポーネント814、及び通信コンポーネント816のうちの1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0129】
処理コンポーネント802は、通常、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作のような端末800の全体の操作を制御する。処理コンポーネント802は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ820を含むことができる。また、処理コンポーネント802は、他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネント808と処理コンポーネント802とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0130】
メモリ804は、端末800上の操作をサポートするように、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、端末800で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ804は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0131】
電源コンポーネント806は、端末800の様々なコンポーネントのに電力を提供する。電源コンポーネント806は、電源管理システム、1つまたは複数の電源、および端末800の生成、管理及び分配に関連する他のコンポーネントを含むことができる。
【0132】
マルチメディアコンポーネント808は、端末800とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンに含まれる。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)とを含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネルのジェスチャーを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサーが含まれる。タッチセンサーは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する継続時間及び圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント808は、1つのフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。端末800が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびバックカメラは、1つの固定的な光学レンズ系であってもよく、または焦点距離および光学ズーム能力を備えてもよい。
【0133】
オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は、端末800が呼び出しモード、記録モード、及び音声認識モードのような操作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、メモリ804にさらに記憶されてもよく、または通信コンポーネント816を介して送信されてもよい。いくつかの実施例において、オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力するためのスピーカーをさらに含む。
【0134】
I/Oインターフェース812は、処理コンポーネント802と周辺インターフェースモジュールとの間のインターフェースを提供し、上記の周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0135】
センサーコンポーネント814は、端末800に様々な態様の状態評価を提供するように、1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサーコンポーネント814は、端末800のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、コンポーネントは端末800のディスプレイ及びキーパッドであり、センサーコンポーネント814は、さらに、端末800またはその1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと端末800との接触の有無、端末800の方位または加速/減速及び端末800の温度変化を検出することができる。センサーコンポーネント814は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサーを含むこともできる。センサーコンポーネント814は、イメージングアプリケーションに使用されるCMOSまたはCCDイメージセンサーのような光センサーをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサーコンポーネント814は、加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサー、圧力センサーまたは温度センサーをさらに含むことができる。
【0136】
通信コンポーネント816は、端末800と他の装置との間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。端末800は、WiFi、2Gまたは3G、またはこれらの組み合わせなどの通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント816は、ブロードキャストチャンネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な一実施例では、通信コンポーネント816は、近距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールでは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT;登録商標)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0137】
例示的な実施例では、端末800は、上記方法を実行するために、専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品、1つまたは複数のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0138】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ804をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、端末800のプロセッサ820によって実行されてもよい。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、及び光データ記憶機器であっても良い。
【0139】
図12は基地局の概略図である。
図12を参照して、基地局900は、処理コンポーネント922を含み、処理コンポーネント922は、1つまたは複数のプロセッサと、メモリ932によって表される、処理コンポーネント922によって実行される命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリリソースとをさらに含む。メモリ932に記憶されているアプリケーションプログラムは、命令のセットに対応する1以上のモジュールを含むことができる。また、処理コンポーネント922は、
情報処理方法を実行するように、命令を実行するように構成される。
【0140】
基地局900は、基地局900の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント926と、基地局900をネットワークに接続するように構成される有線または無線ネットワークインターフェース950と、入出力(I/O)インターフェース958とをさらに含むことができる。基地局900は、Windows Server TM,Mac OS XTM,Unix TM, Linux TM(登録商標),Free BSDTMまたは同様のようなメモリ932に記憶されたオペレーティングシステムに基づいて動作することができる。
【0141】
当業者であれば、明細書を考慮してここで開示される技術案を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本出願は、本発明の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途または適応的変化は、本出願の一般原理に従い、本出願で開示されていない当分野における周知技術または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は、例示的なものとしてのみ見なされ、本出願の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0142】
なお、本出願は、上記説明され、図面に示された正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正や変更が可能であることを理解すべきである。本出願の範囲は、添付された特許請求の範囲のみによって限定される。