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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】熱交換器
(51)【国際特許分類】
   F28F 1/02 20060101AFI20240903BHJP
   F28F 1/30 20060101ALI20240903BHJP
   F28F 1/32 20060101ALI20240903BHJP
   F28F 21/08 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
F28F1/02 A
F28F1/30 Z
F28F1/32 V
F28F21/08 A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022562647
(86)(22)【出願日】2021-04-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-11
(86)【国際出願番号】 CN2021088902
(87)【国際公開番号】W WO2021253973
(87)【国際公開日】2021-12-23
【審査請求日】2022-12-14
(31)【優先権主張番号】202021143554.4
(32)【優先日】2020-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】曹 栄輝
(72)【発明者】
【氏名】王 冠軍
(72)【発明者】
【氏名】蘭 兆忠
(72)【発明者】
【氏名】魏 文建
【審査官】豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109425237(CN,A)
【文献】特開2017-133814(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28F 1/00 - 27/02
F28D 1/00 - 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
順に接続された第1のパイプセグメント(11)、湾曲パイプセグメント(12)及び第2のパイプセグメント(13)を含む扁平管(10)であって、前記扁平管(10)は複数であり、複数の前記扁平管(10)は並んで設けられ、隣接する2つの前記湾曲パイプセグメント(12)間にギャップを有する、扁平管(10)と、
延在方向が前記扁平管(10)の延在方向に垂直であり、複数の前記湾曲パイプセグメント(12)のうちの少なくとも一部の湾曲パイプセグメント(12)に接続され、複数の前記湾曲パイプセグメント(12)におけるギャップを遮蔽する、フィン(20)と、
を含み、
前記フィン(20)は複数の凹溝(24)を有し、複数の前記凹溝(24)は前記フィン(20)の長さ方向に間隔をおいて設けられ、前記各湾曲パイプセグメント(12)の少なくとも一部の構造はいずれも複数の前記凹溝(24)のうちの1つの凹溝(24)内に位置している、熱交換器。
【請求項2】
前記フィン(20)は、バッフル(21)、第1の端板(22)及び第2の端板(23)を含み、前記第1の端板(22)及び前記第2の端板(23)はそれぞれ前記バッフル(21)の両端に設けられ、ここで、前記バッフル(21)は複数の前記湾曲パイプセグメント(12)の一方の側を遮蔽し、前記第1の端板(22)及び前記第2の端板(23)と、複数の前記湾曲パイプセグメント(12)のうちの2つの湾曲パイプセグメント(12)とは、一対一に対応して接続される、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記フィン(20)は複数であり、複数の前記フィン(20)のうちの少なくとも1つのフィン(20)のバッフル(21)は複数の前記湾曲パイプセグメント(12)の一方の側を遮蔽し、複数の前記フィン(20)のうちの他のフィン(20)のバッフル(21)は複数の前記湾曲パイプセグメント(12)の他方の側を遮蔽する、請求項2に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記凹溝(24)の数量は前記湾曲パイプセグメント(12)の数量と等しく、複数の前記湾曲パイプセグメント(12)と、複数の前記凹溝(24)とは、一対一に対応して設けられている、請求項に記載の熱交換器。
【請求項5】
前記フィン(20)の、隣接する2つの前記湾曲パイプセグメント(12)間に位置する部分は、弧形構造、平板構造又はV型構造である、請求項に記載の熱交換器。
【請求項6】
前記凹溝(24)の数量は前記湾曲パイプセグメント(12)の数量よりも多く、隣接する2つの前記湾曲パイプセグメント(12)間には前記湾曲パイプセグメント(12)と係合されていない前記凹溝(24)を少なくとも1つ有する、請求項に記載の熱交換器。
【請求項7】
順に接続された第1のパイプセグメント(11)、湾曲パイプセグメント(12)及び第2のパイプセグメント(13)を含む扁平管(10)であって、前記扁平管(10)は複数であり、複数の前記扁平管(10)は並んで設けられ、隣接する2つの前記湾曲パイプセグメント(12)間にギャップを有する、扁平管(10)と、
延在方向が前記扁平管(10)の延在方向に垂直であり、複数の前記湾曲パイプセグメント(12)のうちの少なくとも一部の湾曲パイプセグメント(12)に接続され、複数の前記湾曲パイプセグメント(12)におけるギャップを遮蔽する、フィン(20)と、
を含み、
前記フィン(20)は、順に接続された折板(25)を複数含み、隣接する2つの前記折板(25)は、V型構造をなして設けられ、隣接する2つの前記折板(25)間には、前記湾曲パイプセグメント(12)が1つ設けられている、熱交換器。
【請求項8】
前記フィン(20)はアルミニウム箔により製作されている、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項9】
前記フィン(20)の電位は前記湾曲パイプセグメント(12)の電位よりも低い、請求項1に記載の熱交換器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は熱交換器の技術分野に関し、具体的には、熱交換器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の屈曲型熱交換器では、扁平管の湾曲パイプセグメントに屈曲や捩じれが発生し、湾曲パイプセグメントにフィンが設けられておらず、屈曲後に2つの湾曲パイプセグメント間に比較的大きいギャップを有するため、漏風が発生して、熱交換性能に影響を与えてしまう。また、フィンの保護がなく扁平管の湾曲パイプセグメントが直接外に曝されるため、腐食及び外力による損傷を受けやすい。
【発明の概要】
【0003】
本出願は、熱交換器を提供して、熱交換器の熱交換性能並びに耐用性を向上させる。
【0004】
上記の目的を達成するために、本出願は、順に接続された第1のパイプセグメント、湾曲パイプセグメント及び第2のパイプセグメントを含む扁平管であって、前記扁平管は複数であり、複数の扁平管は並んで設けられ、隣接する2つの湾曲パイプセグメント間にギャップを有する扁平管と、延在方向が扁平管の延在方向に垂直であり、複数の湾曲パイプセグメントうちの少なくとも一部の湾曲パイプセグメントに接続され、複数の湾曲パイプセグメントにおけるギャップを遮蔽するフィンと、を含む、熱交換器を提供する。
【0005】
更に、フィンは、バッフル、第1の端板及び第2の端板を含み、第1の端板及び第2の端板は、それぞれバッフルの両端に設けられ、ここでバッフルは、複数の湾曲パイプセグメントの一方の側を遮蔽し、第1の端板及び第2の端板と、複数の湾曲パイプセグメントのうちの2つの湾曲パイプセグメントとは、一対一に対応して接続される。
【0006】
更に、フィンは複数であり、複数のフィンのうちの少なくとも1つのフィンのバッフルは、複数の湾曲パイプセグメントの一方の側を遮蔽し、複数のフィンのうちの他のフィンのバッフルは、複数の湾曲パイプセグメントの他方の側を遮蔽する。
【0007】
更に、フィンは複数の凹溝を有し、複数の凹溝はフィンの長さ方向に間隔をおいて設けられ、各湾曲パイプセグメントの少なくとも一部の構造はいずれも複数の凹溝のうちの1つの凹溝内に位置している。
【0008】
更に、凹溝の数量は湾曲パイプセグメントの数量と等しく、複数の湾曲パイプセグメントと、複数の凹溝とは、一対一に対応して設けられている。
【0009】
更に、フィンの、隣接する2つの湾曲パイプセグメント間に位置する部分は、弧形構造、平板構造又はV型構造である。
【0010】
更に、凹溝の数量は湾曲パイプセグメントの数量よりも多く、隣接する2つの湾曲パイプセグメント間には湾曲パイプセグメントと係合されていない凹溝を少なくとも1つ有する。
【0011】
更に、フィンは順に接続された折板を複数含み、隣接する2つの折板はV型構造をなして設けられ、隣接する2つの折板間には湾曲パイプセグメントが1つ設けられている。
【0012】
更に、フィンはアルミニウム箔により製作されている。
【0013】
更に、フィンの電位は湾曲パイプセグメントの電位よりも低い。
【0014】
本出願の技術態様を適用することにより、扁平管とフィンを含む熱交換器であって、扁平管は、順に接続された第1のパイプセグメント、湾曲パイプセグメント及び第2のパイプセグメントを含み、扁平管は複数であり、複数の扁平管は並んで設けられ、フィンは、延在方向が扁平管の延在方向に垂直であり、複数の湾曲パイプセグメントうちの少なくとも一部の湾曲パイプセグメントに接続され、複数の湾曲パイプセグメントの少なくとも一部の構造を遮蔽する、熱交換器を提供する。この態様を採用すると、複数の湾曲パイプセグメントの位置にフィンが設けられているため、複数の湾曲パイプセグメントが位置する領域において、フィンによって複数の湾曲パイプセグメント間の複数のギャップを遮蔽することで、ギャップ間で漏風する状況を回避して、熱交換器の熱交換性能を向上させることができ、そしてフィンを設けることで、湾曲パイプセグメントを保護して湾曲パイプセグメントの腐食又は損傷を減少させて、熱交換器の耐用性を向上させることができる。そしてフィンは、延在方向が扁平管の延在方向に垂直で、フィンが複数の湾曲パイプセグメント間の複数のギャップを遮蔽することが容易になり、遮風効果を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本出願の一部を構成する明細書の図面は本出願に対する更なる理解を提供するためのものであり、本出願の模式的な実施例及びその説明は本出願を解釈するためのものであり、本出願に対する不当な限定を構成するものではない。
【0016】
図1】本出願の実施例1で提供される熱交換器の構造模式図を示す。
図2図1における熱交換器の屈曲前の構造模式図を示す。
図3図2における熱交換器の湾曲パイプセグメント及びフィンの位置における断面図を示す。
図4】本出願の実施例2で提供される熱交換器の湾曲パイプセグメント及びフィンの位置における断面図を示す。
図5】本出願の実施例3で提供される熱交換器の湾曲パイプセグメント及びフィンの位置における断面図を示す。
図6】本出願の実施例4で提供される熱交換器の湾曲パイプセグメント及びフィンの位置における断面図を示す。
図7】本出願の実施例5で提供される熱交換器の湾曲パイプセグメント及びフィンの位置における断面図を示す。
図8】本出願の実施例6で提供される熱交換器の湾曲パイプセグメント及びフィンの位置における断面図を示す。
図9】本出願の実施例7で提供される熱交換器の湾曲パイプセグメント及びフィンの位置における断面図を示す。
図10】本出願の実施例8で提供される熱交換器の湾曲パイプセグメント及びフィンの位置における断面図を示す。
【0017】
ここで、上記の図面には以下の符号が含まれる。
10 扁平管、11 第1のパイプセグメント、12 湾曲パイプセグメント、13 第2のパイプセグメント、20 フィン、21 バッフル、22 第1の端板、23 第2の端板、24 凹溝、25 折板、30 集流管。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本出願の実施例における図面を参照して本出願の実施例における技術態様を明確且つ完全に記述する。記述される実施例は単に本出願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。以下、少なくとも1つの例示的な実施例の記述は単に説明的なものにすぎず、本出願及びその適用又は使用に対して何ら制限するものではない。本出願における実施例に基づき当業者が創造的な労働をせずに得られた全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0019】
図面に示されるように、本出願の実施例は、順に接続された第1のパイプセグメント11、湾曲パイプセグメント12及び第2のパイプセグメント13を含む扁平管10であって、扁平管10は複数であり、複数の扁平管10は並んで設けられ、隣接する2つの湾曲パイプセグメント12間にギャップを有する扁平管10と、延在方向が扁平管10の延在方向に垂直であり、複数の湾曲パイプセグメント12うちの少なくとも一部の湾曲パイプセグメント12に接続され、複数の湾曲パイプセグメント12におけるギャップを遮蔽するフィン20と、を含む熱交換器を提供する。
【0020】
この態様を採用すると、複数の湾曲パイプセグメント12の位置にフィン20が設けられているため、複数の湾曲パイプセグメント12が位置する領域において、フィン20によって複数の湾曲パイプセグメント12間の複数のギャップを遮蔽することで、ギャップ間で漏風する状況を回避して、熱交換器の熱交換性能を向上させることができ、そしてフィン20を設けることで、湾曲パイプセグメント12を保護して、湾曲パイプセグメント12の腐食又は損傷を減少させて、熱交換器の耐用性を向上させることができる。そしてフィン20は、延在方向が扁平管10の延在方向に垂直で、フィン20が複数の湾曲パイプセグメント12間の複数のギャップを遮蔽することが容易になり、遮風効果を向上させる。
【0021】
ここでフィン20は、延性が良好な金属材料により製作されてもよく、湾曲パイプセグメント12が屈曲する過程でフィン20が湾曲パイプセグメント12に伴って変形しやすく、これにより、湾曲パイプセグメント12が屈曲した後、フィン20は依然として複数の湾曲パイプセグメント12間の複数のギャップを遮蔽している。
【0022】
図3及び図4に示されるように、フィン20は、バッフル21、第1の端板22及び第2の端板23を含み、第1の端板22及び第2の端板23は、それぞれバッフル21の両端に設けられ、ここでバッフル21は、複数の湾曲パイプセグメント12の一方の側を遮蔽し、第1の端板22及び第2の端板23と、複数の湾曲パイプセグメント12のうちの2つの湾曲パイプセグメント12とは、一対一に対応して接続される。第1の端板22、第2の端板23がそれぞれ2つの湾曲パイプセグメント12に接続されることで、フィン20に対する固定を実現することができる。ギャップでの漏風を回避するように、バッフル21によって、複数の湾曲パイプセグメント12間の複数のギャップを遮蔽することができる。そして上記の設定を採用すると、構造が簡単で製造が容易である。
【0023】
更に、フィン20は複数設けられてもよく、複数のフィン20のうちの少なくとも1つのフィン20のバッフル21は、複数の湾曲パイプセグメント12の一方の側を遮蔽し、複数のフィン20のうちの他のフィン20のバッフル21は、複数の湾曲パイプセグメント12の他方の側を遮蔽する。これにより、複数の湾曲パイプセグメント12の両側にはいずれもフィン20が設けられており、ギャップに対する遮蔽効果を向上させることができ、且つ湾曲パイプセグメント12をより良好に保護することができる。ここで複数の湾曲パイプセグメント12の両側は、湾曲パイプセグメント12が屈曲した後の複数の湾曲パイプセグメント12の外側及び内側であると理解することができる。
【0024】
図5から図9に示されるように、フィン20は複数の凹溝24を有し、複数の凹溝24はフィン20の長さ方向に間隔をおいて設けられ、各湾曲パイプセグメント12の少なくとも一部の構造はいずれも複数の凹溝24のうちの1つの凹溝24内に位置している。これにより、フィン20と複数の湾曲パイプセグメント12との接続強度が高くなり、且つフィン20が湾曲パイプセグメント12に伴って屈曲する過程で変形しやすく、変形後もギャップを良好に遮蔽することができる。ここで、フィン20は波状構造になるように設けられてもよい。
【0025】
ここで、凹溝24の数量は湾曲パイプセグメント12の数量と等しくなるように設けられ、複数の湾曲パイプセグメント12と、複数の凹溝24は、一対一に対応して設けられていてもよい。
【0026】
あるいは、凹溝24の数量は湾曲パイプセグメント12の数量よりも多くなるように設けられ、隣接する2つの湾曲パイプセグメント12間には湾曲パイプセグメント12に係合されていない凹溝24を少なくとも1つ有してもよい。これにより、フィン20が湾曲パイプセグメント12に伴って屈曲する過程でより変形しやすい。
【0027】
上記の実施例において、フィン20の、隣接する2つの湾曲パイプセグメント12間に位置する部分は、弧形構造、平板構造又はV型構造になるように設けられてもよい。
【0028】
図10に示されるように、別の実施例において、フィン20は順に接続された折板25を複数含み、隣接する2つの折板25はV型構造をなして設けられ、隣接する2つの折板25間には湾曲パイプセグメント12が1つ設けられている。これにより、フィン20は複数の湾曲パイプセグメント12における複数のギャップをいずれも遮蔽し、且つフィン20が湾曲パイプセグメント12に伴って屈曲した後も湾曲パイプセグメント12から離脱することなく、接続効果が良好である。
【0029】
上記の実施例において、フィン20はアルミニウム箔により製作されている。アルミニウム箔材料は、熱伝導性が良好で変形しやすいため、湾曲パイプセグメント12が屈曲する過程で湾曲パイプセグメント12に伴って変形しやすく、ギャップに対する遮蔽が維持されて、熱交換及び保護効果を向上させる。
【0030】
選択的に、フィン20と湾曲パイプセグメント12とは溶接され、これにより接続強度が高くなる。アルミニウム箔は2層又は複数層が複合されてなり、ここで一方の層は融点が高く他方の層は融点が低く、あるいは、表層は融点が低く中間層は融点が高い。溶接時、融点の低い一方の層を湾曲パイプセグメント12に係合させる。
【0031】
上記の実施例において、フィン20の電位は湾曲パイプセグメント12の電位よりも低い。これにより、熱交換器を用いる過程で腐食が発生した場合にまず電位が比較的低いフィン20が腐食し、その後湾曲パイプセグメント12が腐食するので、フィン20によって湾曲パイプセグメント12を保護することで、熱交換器の耐用性を向上させる。
【0032】
選択的に、熱交換器は、隣接する第1のパイプセグメント11間並びに隣接する第2のパイプセグメント13間に設けられたメインフィンを更に含む。メインフィンを設けることで、熱交換面積及び熱交換効果を向上させることができ、且つ扁平管10を保護することができる。具体的には、メインフィンが、第1のパイプセグメント11及び第2のパイプセグメント13の延在方向に延在する。
【0033】
上記の実施例において、熱交換器は2つの集流管30を更に含み、ここで各第1のパイプセグメント11はいずれも一方の集流管30に接続され、各第2のパイプセグメント13はいずれも他方の集流管30に接続される。フィン20の延在方向は集流管30の長さ方向に平行である。
【0034】
上述したものは本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願を制限するためのものではなく、当業者にとって本出願は様々な変更及び変化が可能である。本出願の趣旨及び原則の範囲内でなされた如何なる修正、同等の置換、改良等はいずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10