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特許7549053アイコン処理装置、アイコン処理方法、及びアイコン処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】アイコン処理装置、アイコン処理方法、及びアイコン処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240903BHJP
   G06Q 20/18 20120101ALI20240903BHJP
   G06F 3/04817 20220101ALI20240903BHJP
【FI】
G06Q30/0601 340
G06Q20/18
G06F3/04817
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2023003759
(22)【出願日】2023-01-13
(65)【公開番号】P2024100052
(43)【公開日】2024-07-26
【審査請求日】2023-01-13
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135518
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】福島 祥子
(72)【発明者】
【氏名】塚本 翼
(72)【発明者】
【氏名】ガハロット アスミタ
【審査官】成瀬 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-001998(JP,A)
【文献】特開2022-077316(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置を利用する端末ユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
前記取得されたユーザ情報に基づいて、予め設定された条件を満たすユーザがそれぞれ属する複数のセグメントのうち、前記端末ユーザが属するセグメントを特定する特定手段と、
前記複数のセグメントそれぞれについて、互いに異なるアプリケーションを示す複数のアイコンのうち、前記セグメントに応じた所定数のアイコン及び該所定数のアイコンの並び順を示すアイコン情報を、前記セグメントを識別する識別情報に関連付けて記憶する記憶手段から、前記特定されたセグメントを識別する前記識別情報に関連付けられた前記アイコン情報を取得するアイコン情報取得手段と、
前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンを、前記アイコン情報により示される前記並び順に従って前記端末装置に表示させる表示制御手段であって、前記表示された所定数のアイコンのそれぞれについて、前記アイコンにより示されるアプリケーションを実行させるための該アイコンの操作が可能に、前記所定数のアイコンを表示させる表示制御手段と、
を備え
前記表示制御手段は、前記複数のアイコンの中に前記端末ユーザが操作した操作アイコンがある場合、前記操作アイコンと、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンのうち少なくとも一のアイコンと、を表示させることを特徴とするアイコン処理装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンが前記操作アイコンを含む場合、前記操作アイコンを、前記アイコン情報により示される前記並び順に従った位置と異なる位置に表示させ、前記所定数のアイコンのうち、前記操作アイコンを除くアイコンそれぞれを、前記アイコン情報により示される前記並び順から前記操作アイコンを除いた並び順に従った位置に表示させることを特徴とする請求項1に記載のアイコン処理装置。
【請求項3】
前記複数のセグメントそれぞれについて前記記憶手段に記憶される前記アイコン情報は、前記複数のアイコンのうち、前記セグメントに応じた後アイコンであって、並び順において前記所定数のアイコンよりも後ろに位置する後アイコンを更に示し、
前記表示制御手段は、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンが前記操作アイコンを含む場合、前記後アイコンを、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンのうち、前記操作アイコンを除くアイコンの位置よりも後ろの位置に表示させることを特徴とする請求項2に記載のアイコン処理装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記複数のセグメントそれぞれについて、前記アイコン情報及び優先度を示す優先度情報を、前記識別情報に関連付けて記憶し、
前記特定手段は、前記端末ユーザが、前記複数のセグメントのうち2以上のセグメントそれぞれに属するユーザの条件を満たす場合、前記2以上のセグメントそれぞれを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記優先度情報に基づいて、前記2以上のセグメントのうち何れかのセグメントを特定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のアイコン処理装置。
【請求項5】
前記取得されるユーザ情報は、取引対象の購入のための前記端末ユーザによる決済の内容を示す決済情報を含み、
前記特定手段は、前記決済情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のアイコン処理装置。
【請求項6】
前記取得されるユーザ情報は、前記端末装置の位置を示す位置情報を含み、
前記特定手段は、前記位置情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のアイコン処理装置。
【請求項7】
前記複数のセグメントは、所定の場所を含む所定範囲内に位置する端末装置を利用するユーザが属する場所セグメントを含み、
前記場所セグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記所定の場所に関連した機能を提供する場所アプリケーションを示すアイコンを含むことを特徴とする請求項6に記載のアイコン処理装置。
【請求項8】
前記所定の場所は、取引対象を提供する店舗を含み、
前記場所アプリケーションは、前記店舗を利用するための機能を提供するアプリケーションであることを特徴とする請求項7に記載のアイコン処理装置。
【請求項9】
前記ユーザ情報取得手段は、前記端末装置の現在位置を示す前記位置情報を周期的に取得し、
前記特定手段は、前記ユーザ情報取得手段により前記位置情報が取得されるごとに、前記位置情報に基づいて、前記ユーザが前記場所セグメントに属するか否かを判定し、
前記表示制御手段は、前記特定手段による判定結果に応じて、前記端末装置に表示させるアイコンを変化させることを特徴とする請求項7に記載のアイコン処理装置。
【請求項10】
前記取得されるユーザ情報は、会員に対して前記会員としてのランクが付与される所定サービスにおいて、前記端末ユーザに対して付与されたランクを示すランク情報を含み、
前記特定手段は、前記ランク情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のアイコン処理装置。
【請求項11】
前記取得されるユーザ情報は、所定ポイントプログラムにおいて前記端末ユーザが保有するポイントの数を示すポイント情報を含み、
前記特定手段は、前記ポイント情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のアイコン処理装置。
【請求項12】
前記複数のセグメントは、保有するポイントの数が第1所定値未満であるユーザが属する第1ポイントセグメントと、保有するポイントの数が第2所定値以上であるユーザが属する第2ポイントセグメントと、を含み、前記第2所定値は前記第1所定値以上であり、
前記第1ポイントセグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記端末ユーザがポイントを取得するためのアプリケーションを示すアイコンを含み、
前記第2ポイントセグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記端末ユーザが保有するポイントを利用するためのアプリケーションを示すアイコンを含むことを特徴とする請求項11に記載のアイコン処理装置。
【請求項13】
前記表示制御手段は、前記端末ユーザによる操作に応じて前記端末装置に表示される所定画面に、前記所定数のアイコンを表示させ、
前記取得されるユーザ情報は、前記端末装置が前記所定画面を表示する際の現在時刻を含み、
前記複数のセグメントは、前記現在時刻が所定の第1時間帯に含まれるユーザが属する第1時間帯セグメントと、前記現在時刻が前記第1時間帯と異なる所定の第2時間帯に含まれるユーザが属する第2時間帯セグメントと、を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のアイコン処理装置。
【請求項14】
前記取得されるユーザ情報は、前記端末ユーザが過去にとった行動を示す行動情報を更に含み、
前記第1時間帯セグメントは、過去の前記第1時間帯に所定の第1行動をとったユーザが属する第1行動セグメントと、過去の前記第1時間帯に前記第1行動と異なる所定の第2行動をとったユーザが属する第2行動セグメントと、を含み、
前記第1行動セグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶される前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記第1行動に関連する機能を提供するアプリケーションを示すアイコンを含み、
前記第2行動セグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶される前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記第2行動に関連する機能を提供するアプリケーションを示すアイコンを含むことを特徴とする請求項13に記載のアイコン処理装置。
【請求項15】
前記アイコン情報の管理者が利用する管理端末装置に、何れかのセグメントに属するユーザの条件を示す条件情報と、前記アイコン情報と、を設定するための設定画面を表示させる設定画面表示制御手段と、
前記管理端末装置に表示された前記設定画面を通じて設定された前記条件情報及び前記アイコン情報を、前記管理端末装置から受信する受信手段と、
前記受信された条件情報及びアイコン情報を、前記何れかのセグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
を更に備え、
前記特定手段は、前記取得されたユーザ情報及び前記記憶された条件情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のアイコン処理装置。
【請求項16】
コンピュータにより実行されるアイコン処理方法において、
端末装置を利用する端末ユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、
前記取得されたユーザ情報に基づいて、予め設定された条件を満たすユーザがそれぞれ属する複数のセグメントのうち、前記端末ユーザが属するセグメントを特定する特定ステップと、
前記複数のセグメントそれぞれについて、互いに異なるアプリケーションを示す複数のアイコンのうち、前記セグメントに応じた所定数のアイコン及び該所定数のアイコンの並び順を示すアイコン情報を、前記セグメントを識別する識別情報に関連付けて記憶する記憶手段から、前記特定されたセグメントを識別する前記識別情報に関連付けられた前記アイコン情報を取得するアイコン情報取得ステップと、
前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンを、前記アイコン情報により示される前記並び順に従って前記端末装置に表示させる表示制御ステップであって、前記表示された所定数のアイコンのそれぞれについて、前記アイコンにより示されるアプリケーションを実行させるための該アイコンの操作が可能に、前記所定数のアイコンを表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップは、前記複数のアイコンの中に前記端末ユーザが操作した操作アイコンがある場合、前記操作アイコンと、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンのうち少なくとも一のアイコンと、を表示させることを特徴とするアイコン処理方法。
【請求項17】
コンピュータを、
端末装置を利用する端末ユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
前記取得されたユーザ情報に基づいて、予め設定された条件を満たすユーザがそれぞれ属する複数のセグメントのうち、前記端末ユーザが属するセグメントを特定する特定手段と、
前記複数のセグメントそれぞれについて、互いに異なるアプリケーションを示す複数のアイコンのうち、前記セグメントに応じた所定数のアイコン及び該所定数のアイコンの並び順を示すアイコン情報を、前記セグメントを識別する識別情報に関連付けて記憶する記憶手段から、前記特定されたセグメントを識別する前記識別情報に関連付けられた前記アイコン情報を取得するアイコン情報取得手段と、
前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンを、前記アイコン情報により示される前記並び順に従って前記端末装置に表示させる表示制御手段であって、前記表示された所定数のアイコンのそれぞれについて、前記アイコンにより示されるアプリケーションを実行させるための該アイコンの操作が可能に、前記所定数のアイコンを表示させる表示制御手段、
として機能させ、
前記表示制御手段は、前記複数のアイコンの中に前記端末ユーザが操作した操作アイコンがある場合、前記操作アイコンと、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンのうち少なくとも一のアイコンと、を表示させることを特徴とするアイコン処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面にアイコンを表示するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピュータの画面にアプリケーションのアイコンを表示する技術が知られている。例えば、オペレーティングシステムのデスクトップ、ホーム画面、または或るアプリケーションの画面等に、アイコンが表示される。画面に表示されるアイコンは、ユーザにより指定される場合があったり、予め定められている場合がある。
【0003】
また、アプリケーションの使用状況に応じて、画面に表示させるアイコンを自動的に変更する方法や、表示されるアイコンの並び順を自動的に変更する方法が知られている。例えば、特許文献1には、起動されたアプリケーションの名称、そのアプリケーションの起動日時及び起動場所を示す実施履歴を蓄積することが開示されている。また、特許文献1には、現在日時及び現在場所を示す現在情報を取得すること、実施履歴から現在情報の条件が一致するデータを抽出し、抽出されたデータについて、アプリケーションごとに起動回数をカウントして、その起動回数に応じた優先度順で、アイコンを表示することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-69230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、使用状況を用いた方法では、ユーザがアプリケーションを或る程度使用した後でないと、そのユーザに対応したアイコンを表示させることができない。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、ユーザに応じたアイコンを端末装置に表示させることを可能とするアイコン処理装置、アイコン処理方法、及びアイコン処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、端末装置を利用する端末ユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、前記取得されたユーザ情報に基づいて、予め設定された条件を満たすユーザがそれぞれ属する複数のセグメントのうち、前記端末ユーザが属するセグメントを特定する特定手段と、前記複数のセグメントそれぞれについて、互いに異なるアプリケーションを示す複数のアイコンのうち、前記セグメントに応じた所定数のアイコン及び該所定数のアイコンの並び順を示すアイコン情報を、前記セグメントを識別する識別情報に関連付けて記憶する記憶手段から、前記特定されたセグメントを識別する前記識別情報に関連付けられた前記アイコン情報を取得するアイコン情報取得手段と、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンを、前記アイコン情報により示される前記並び順に従って前記端末装置に表示させる表示制御手段であって、前記表示された所定数のアイコンのそれぞれについて、前記アイコンにより示されるアプリケーションを実行させるための該アイコンの操作が可能に、前記所定数のアイコンを表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記複数のアイコンの中に前記端末ユーザが操作した操作アイコンがある場合、前記操作アイコンと、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンのうち少なくとも一のアイコンと、を表示させることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、各セグメントについて、そのセグメントに属するユーザの条件が予め設定されている。また、各セグメントについて、そのセグメントに応じた所定数のアイコン及びそれらのアイコンの並び順を示すアイコン情報が記憶手段に記憶されている。端末装置を利用する端末ユーザに関するユーザ情報に基づいて、その端末ユーザが何れのセグメントに属するかが特定される。例えば、端末ユーザが、セグメントに属するユーザの条件を満たすか否かに基づいて、特定が行われてもよい。端末ユーザが属するセグメントのアイコン情報により示される所定数のアイコンが、そのアイコン情報により示される並び順に従って、その端末装置に表示される。従って、ユーザに応じたアイコンを端末装置に表示させることができる。
また、この発明によれば、端末ユーザにより操作されたアイコンと、その端末ユーザが属するセグメントに応じた所定数のアイコンのうち少なくとも一のアイコンとが表示される。従って、ユーザが操作する可能性があるアイコンを表示させることができる。
【0011】
請求項に記載の発明は、前記表示制御手段は、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンが前記操作アイコンを含む場合、前記操作アイコンを、前記アイコン情報により示される前記並び順に従った位置と異なる位置に表示させ、前記所定数のアイコンのうち、前記操作アイコンを除くアイコンそれぞれを、前記アイコン情報により示される前記並び順から前記操作アイコンを除いた並び順に従った位置に表示させることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、端末ユーザが属するセグメントに応じた所定数のアイコンが、その端末ユーザにより操作されたアイコンを含む場合、所定数のアイコンのうち、操作されたアイコンは、アイコン情報により示される並び順に従った位置とは異なる位置に表示される。従って、所定数のアイコンの中から、操作されたアイコンを、端末ユーザが識別することを容易にすることができる。
【0013】
請求項に記載の発明は、前記複数のセグメントそれぞれについて前記記憶手段に記憶される前記アイコン情報は、前記複数のアイコンのうち、前記セグメントに応じた後アイコンであって、並び順において前記所定数のアイコンよりも後ろに位置する後アイコンを更に示し、前記表示制御手段は、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンが前記操作アイコンを含む場合、前記後アイコンを、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンのうち、前記操作アイコンを除くアイコンの位置よりも後ろの位置に表示させることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、端末ユーザが属するセグメントに応じた所定数のアイコンが、その端末ユーザにより操作されたアイコンを含む場合、所定数のアイコンよりも後ろに位置するアイコンが更に表示される。このアイコンは、端末ユーザが属するセグメントに応じたアイコンである。従って、ユーザに応じたアイコンを、より多く表示させることができる。
【0015】
請求項に記載の発明は、前記記憶手段は、前記複数のセグメントそれぞれについて、前記アイコン情報及び優先度を示す優先度情報を、前記識別情報に関連付けて記憶し、前記特定手段は、前記端末ユーザが、前記複数のセグメントのうち2以上のセグメントそれぞれに属するユーザの条件を満たす場合、前記2以上のセグメントそれぞれを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記優先度情報に基づいて、前記2以上のセグメントのうち何れかのセグメントを特定することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、端末ユーザが2以上のセグメントそれぞれの条件を満たす場合、それらのセグメントの優先度に基づいて、それらのセグメントのうち何れかのセグメントが、アイコンの表示に用いられるアイコン情報を取得するためのセグメントとして特定される。例えば、優先度が最も高いセグメントが特定されてもよい。従って、アイコンを表示させるセグメントの優先度を設定することができる。
【0017】
請求項に記載の発明は、前記取得されるユーザ情報は、取引対象の購入のための前記端末ユーザによる決済の内容を示す決済情報を含み、前記特定手段は、前記決済情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、端末ユーザの決済の内容に応じたアイコンを表示させることができる。
【0019】
請求項に記載の発明は、前記取得されるユーザ情報は、前記端末装置の位置を示す位置情報を含み、前記特定手段は、前記位置情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、端末装置の位置に応じたアイコンを表示させることができる。
【0021】
請求項に記載の発明は、前記複数のセグメントは、所定の場所を含む所定範囲内に位置する端末装置を利用するユーザが属する場所セグメントを含み、前記場所セグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記所定の場所に関連した機能を提供する場所アプリケーションを示すアイコンを含むことを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、所定の場所を含む所定範囲内に端末装置が位置した場合、その場所に関連するアプリケーションのアイコンが少なくとも表示される。従って、その場所に又はその場所の近くに行ったユーザが利用する可能性があるアプリケーションのアイコンを表示させることができる。
【0023】
請求項に記載の発明は、前記所定の場所は、取引対象を提供する店舗を含み、前記場所アプリケーションは、前記店舗を利用するための機能を提供するアプリケーションであることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、店舗を含む所定範囲内に端末装置が位置した場合、その店舗を対象ユーザが利用するためのアプリケーションのアイコンが少なくとも表示される。従って、ユーザがその店舗を利用する場合にそのユーザが利用する可能性があるアプリケーションのアイコンを表示させることができる。
【0025】
請求項に記載の発明は、前記ユーザ情報取得手段は、前記端末装置の現在位置を示す前記位置情報を周期的に取得し、前記特定手段は、前記ユーザ情報取得手段により前記位置情報が取得されるごとに、前記位置情報に基づいて、前記ユーザが前記場所セグメントに属するか否かを判定し、前記表示制御手段は、前記特定手段による判定結果に応じて、前記端末装置に表示させるアイコンを変化させることを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、端末装置の位置の変化に動的に対応して、その端末装置に表示されるアイコンを変化させることができる。
【0027】
請求項10に記載の発明は、前記取得されるユーザ情報は、会員に対して前記会員としてのランクが付与される所定サービスにおいて、前記端末ユーザに対して付与されたランクを示すランク情報を含み、前記特定手段は、前記ランク情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、対象ユーザに付与されたランクに応じたアイコンを表示させることができる。
【0029】
請求項11に記載の発明は、前記取得されるユーザ情報は、所定ポイントプログラムにおいて前記端末ユーザが保有するポイントの数を示すポイント情報を含み、前記特定手段は、前記ポイント情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする。
【0030】
この発明によれば、対象ユーザが保有するポイントの数に応じたアイコンを表示させることができる。
【0031】
請求項12に記載の発明は、前記複数のセグメントは、保有するポイントの数が第1所定値未満であるユーザが属する第1ポイントセグメントと、保有するポイントの数が、第2所定値以上であるユーザが属する第2ポイントセグメントと、を含み、前記第2所定値は前記第1所定値以上であり、前記第1ポイントセグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記端末ユーザがポイントを取得するためのアプリケーションを示すアイコンを含み、前記第2ポイントセグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記端末ユーザが保有するポイントを利用するためのアプリケーションを示すアイコンを含むことを特徴とする。
【0032】
この発明によれば、対象ユーザが第1所定値未満の数のポイントを保有している場合、対象ユーザがポイントを取得するためのアプリケーションのアイコンが少なくとも表示される。対象ユーザが第2所定値以上の数のポイントを保有している場合、対象ユーザが、保有するポイントを利用するためのアプリケーションのアイコンが少なくとも表示される。従って、ユーザが保有するポイントの数に対応しながら、ポイントの取得及び利用を促進させることができる。
【0033】
請求項13に記載の発明は、前記表示制御手段は、前記端末ユーザによる操作に応じて前記端末装置に表示される所定画面に、前記所定数のアイコンを表示させ、前記取得されるユーザ情報は、前記端末装置が前記所定画面を表示する際の現在時刻を含み、前記複数のセグメントは、前記現在時刻が所定の第1時間帯に含まれるユーザが属する第1時間帯セグメントと、前記現在時刻が前記第1時間帯と異なる所定の第2時間帯に含まれるユーザが属する第2時間帯セグメントと、を含むことを特徴とする。
【0034】
この発明によれば、所定画面を端末装置が表示するときに、現在時刻が第1時間帯又は第2時間帯に含まれる場合、現在時刻を含む時間帯に応じたアイコンを表示させることができる。
【0035】
請求項14に記載の発明は、前記取得されるユーザ情報は、前記端末ユーザが過去にとった行動を示す行動情報を更に含み、前記第1時間帯セグメントは、過去の前記第1時間帯に所定の第1行動をとったユーザが属する第1行動セグメントと、過去の前記第1時間帯に前記第1行動と異なる所定の第2行動をとったユーザが属する第2行動セグメントと、を含み、前記第1行動セグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶される前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記第1行動に関連する機能を提供するアプリケーションを示すアイコンを含み、前記第2行動セグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶される前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記第2行動に関連する機能を提供するアプリケーションを示すアイコンを含むことを特徴とする。
【0036】
この発明によれば、所定画面を端末装置が表示するときの現在時刻が第1時間帯に含まれ、過去においてその第1時間帯と同じ時間帯に端末ユーザがとった行動が、第1行動又は第2行動である場合、とられた行動に関連する機能を提供するアプリケーションのアイコンが少なくとも表示される。従って、ユーザがその時間帯に利用する可能性があるアプリケーションのアイコンを表示させることができる。
【0037】
請求項15に記載の発明は、前記アイコン情報の管理者が利用する管理端末装置に、何れかのセグメントに属するユーザの条件を示す条件情報と、前記アイコン情報と、を設定するための設定画面を表示させる設定画面表示制御手段と、前記管理端末装置に表示された前記設定画面を通じて設定された前記条件情報及び前記アイコン情報を、前記管理端末装置から受信する受信手段と、前記受信された条件情報及びアイコン情報を、前記何れかのセグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を更に備え、前記特定手段は、前記取得されたユーザ情報及び前記記憶された条件情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする。
【0038】
この発明によれば、管理者は、設定画面を通じて、セグメントに属するユーザの条件と、そのセグメントに応じた所定数のアイコン及びそれらのアイコンの並び順とを設定することができる。
【0039】
請求項16に記載の発明は、コンピュータにより実行されるアイコン処理方法において、端末装置を利用する端末ユーザに関するユーザ情報を取得する取得ステップと、前記取得されたユーザ情報に基づいて、予め設定された条件を満たすユーザがそれぞれ属する複数のセグメントのうち、前記端末ユーザが属するセグメントを特定する特定ステップと、前記複数のセグメントそれぞれについて、互いに異なるアプリケーションを示す複数のアイコンのうち、前記セグメントに応じた所定数のアイコン及び該所定数のアイコンの並び順を示すアイコン情報を、前記セグメントを識別する識別情報に関連付けて記憶する記憶手段から、前記特定されたセグメントを識別する前記識別情報に関連付けられた前記アイコン情報を取得する取得ステップと、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンを、前記アイコン情報により示される前記並び順に従って前記端末装置に表示させる表示制御ステップであって、前記表示された所定数のアイコンのそれぞれについて、前記アイコンにより示されるアプリケーションを実行させるための該アイコンの操作が可能に、前記所定数のアイコンを表示させる表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0040】
請求項17に記載の発明は、コンピュータを、端末装置を利用する端末ユーザに関するユーザ情報を取得する取得手段と、前記取得されたユーザ情報に基づいて、予め設定された条件を満たすユーザがそれぞれ属する複数のセグメントのうち、前記端末ユーザが属するセグメントを特定する特定手段と、前記複数のセグメントそれぞれについて、互いに異なるアプリケーションを示す複数のアイコンのうち、前記セグメントに応じた所定数のアイコン及び該所定数のアイコンの並び順を示すアイコン情報を、前記セグメントを識別する識別情報に関連付けて記憶する記憶手段から、前記特定されたセグメントを識別する前記識別情報に関連付けられた前記アイコン情報を取得する取得手段と、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンを、前記アイコン情報により示される前記並び順に従って前記端末装置に表示させる表示制御手段であって、前記表示された所定数のアイコンのそれぞれについて、前記アイコンにより示されるアプリケーションを実行させるための該アイコンの操作が可能に、前記所定数のアイコンを表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0041】
本発明によれば、ユーザに応じたアイコンを端末装置に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】一実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
図2】電子決済アプリのホーム画面の一例を示す図である。
図3】一実施形態に係る電子決済アプリサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
図4】電子決済アプリサーバ1のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。
図5】データベースに記憶される情報の例を示す図である。
図6】電子決済アプリサーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。
図7】(a)及び(b)は、それぞれセグメントの特定例を示す。
図8】(a)及び(b)は、それぞれアイコンの表示例を示す。
図9】(a)及び(b)は、それぞれアイコンの表示例を示す。
図10】(a)は、ユーザの行動の一例を示す図である。(b)及び(c)は、それぞれアイコンの表示例を示す。
図11】(a)及び(b)は、それぞれアイコンの表示例を示す。
図12】対象ユーザの一日の行動パターンの一例を示す。
図13】(a)、(b)、及び(c)は、それぞれアイコンの表示例を示す。
図14】一実施形態における電子決済アプリサーバ1のシステム制御部11におけるアイコン表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
図15】電子決済アプリのホーム画面の一例を示す図である。
図16】電子決済アプリのホーム画面の一例を示す図である。
図17】一実施形態における電子決済アプリサーバ1のシステム制御部11におけるアイコン表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に示す実施例は、電子決済アプリの画面内に、ミニアプリのアイコンが表示される場合の実施例である。電子決済アプリは、ユーザによる電子決済を可能とするアプリケーションであってもよい。電子決済アプリによって利用可能な決済方法の例として、2次元コード(または1次元のバーコード)を用いた決済、クレジットカード決済、電子マネー決済等が挙げられる。ミニアプリは、電子決済アプリから利用可能なアプリケーションであってもよい。各ミニアプリは、何らかの機能を提供するものであってもよい。例えば、ミニアプリは、ユーザが利用する端末装置に、その機能を実行させるためのアプリケーションであってもよいし、その端末装置と通信可能なサーバ装置に、その機能を実行させるためのアプリケーションであってもよい。ミニアプリは、インストールが不要なアプリケーションであってもよい。例えばミニアプリは、ウェブアプリケーションであってもよい。例えば、ウェブビューを利用してミニアプリが実行されてもよい。なお、画面にアイコンを表示させるアプリケーションは、電子決済アプリに限定されない。また、オペレーティングシステムのデスクトップの画面等にアイコンが表示されてもよい。また、アイコンが表示されるアプリケーションは、ミニアプリに限定されない。
【0044】
[1.第1実施形態]
[1-1.通信システムの構成]
先ず、第1実施形態に係る通信システムSの構成及び機能概要について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示す図である。図1に示すように、通信システムSは、電子決済アプリサーバ1と、管理端末2と、会員情報管理サーバ3と、位置情報管理サーバ4と、決済情報管理サーバ5と、複数のウェブサーバ6と、複数のミニアプリサーバ7と、複数のユーザ端末8と、を含んで構成される。電子決済アプリサーバ1、管理端末2、会員情報管理サーバ3、位置情報管理サーバ4、決済情報管理サーバ5、各ウェブサーバ6、各ミニアプリサーバ7、及び各ユーザ端末8は、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0045】
電子決済アプリサーバ1は、電子決済アプリに関する各種処理を実行するサーバ装置であってもよい。電子決済アプリは、各ユーザ端末8が実行可能なアプリケーションである。電子決済アプリサーバ1は、例えば電子決済アプリに従ってユーザ端末8から送信されてくる要求に応じた処理を実行し、その処理の結果に応じた情報を、そのユーザ端末8へ送信してもよい。電子決済アプリサーバ1は、例えば所定のインターネット総合サービス企業又はその企業の関連企業により設置されたサーバ装置であってもよい。インターネット総合サービス企業は、所定のインターネット総合サービスを提供する企業であってもよい。インターネット総合サービスは、主にインターネットを通じて様々なサービスを提供することであってもよい。このインターネット総合サービスに含まれるサービスの例及びそのサービスを提供するウェブサイトの例として、オンラインショッピングモール、ネットスーパー、フリーマーケット、デジタルコンテンツ販売、ポイントプログラム、宿泊施設の予約、ゴルフ場の予約、チケット販売、クレジットカード決済、電子マネー決済、電子決済アプリを利用した電子決済、インターネット銀行、インターネット証券、ウェブ検索、クラウドソーシング、移動体通信サービス等が挙げられる。
【0046】
電子決済アプリサーバ1は、電子決済アプリに関する処理の一つとして、ユーザ端末8にミニアプリのアイコンを表示させてもよい。例えば、電子決済アプリのホーム画面に、アイコンが表示されてもよい。ホーム画面は、電子決済アプリが起動したときに最初に表示される画面であってもよい。図2は、電子決済アプリのホーム画面の一例を示す図である。図2に示すように、ホーム画面は、アイコン表示エリア100を少なくとも含む。アイコン表示エリア100には、ユーザ端末8が実行可能な全てのミニアプリのうち、一部の所定数のミニアプリのアイコンが表示されもよい。ユーザ端末8が実行可能なミニアプリのうち少なくとも一部のミニアプリは、インターネット総合サービス企業又はその関連企業から提供されるアプリケーションであってもよい。また、少なくとも一部のミニアプリは、インターネット総合サービス企業でもなく且つその関連企業でもない企業から提供されるアプリケーションであってもよい。各アイコンは、ミニアプリを示す。例えば、アイコン上にミニアプリに関する画像又は文字が表示されてもよい。図2の例では、ミニアプリのアイコンとして、アイコン210、220、230、240、250、260及び270が表示されている。本実施形態においては、7個のアイコンが表示される。しかしながら、6個以下のアイコン又は8個以上のアイコンが表示されてもよい。各アイコンの近傍に、そのアイコンに対応するミニアプリの名称が表示されてもよい。アイコン表示エリア100においては、アイコンの並び順が定められている。例えば、アイコン210、220、230、240、250、260及び270の順で、アイコンが並んでいる。より具体的には、アイコン表示エリア100の上半分の領域において、アイコン210、220、230及び240が、左から右に並んでいる。また、アイコン表示エリア100の下半分の領域において、250、260及び270が、左から右に並んでいる。ユーザは、何れかのアイコンを操作することにより、そのアイコンにより示されるミニアプリをユーザ端末8に実行させることができる。操作の例として、タップ、押下等が挙げられる。アイコン表示エリア100は、更にアイコン300を含んでもよい。アイコン300は、ミニアプリ一覧画面を表示させるためのアイコンである。ミニアプリ一覧画面には、ユーザ端末8が実行可能な全てのミニアプリのアイコンが表示されてもよい。ユーザは、ミニアプリ一覧画面から何れかのアイコンを操作することによっても、ミニアプリを実行させることができる。
【0047】
アイコン表示エリア100に実際に表示される所定数のアイコン及びそれらのアイコンの並び順は、そのユーザ端末8のユーザに応じて変化してもよい。より具体的に、ユーザが属するセグメントごとに、表示されるアイコン及び並び順が予め定められていてもよい。セグメントは、特定の条件を満たすユーザの集団の区分を示してもよい。各セグメントには、予め設定された条件を満たすユーザがそれぞれ属する。セグメントに属するユーザの条件は、セグメント間で異なっていてもよい。ユーザが特定の条件を満たすことの例として、ユーザが特定の属性を有すること、ユーザが特定の行動をとったこと、ユーザが特定の状況に置かれていること等が挙げられる。
【0048】
管理端末2は、電子決済アプリの管理者により利用される端末装置であってもよい。例えば、管理者は、管理端末2を操作することにより、電子決済アプリサーバ1に記憶されたセグメントに関する情報や、セグメントに応じて表示されるアイコンの情報を管理してもよい。管理端末2の例として、パーソナルコンピュータ、タブレット式コンピュータ等が挙げられる。
【0049】
会員情報管理サーバ3は、前述のインターネット総合サービスの会員に関する情報を管理するサーバ装置であってもよい。会員情報管理サーバ3は、主として各会員の属性を示す情報を記憶してもよい。ユーザがインターネット総合サービスの会員になると、そのユーザにユーザIDが付与される。ユーザIDは、インターネット総合サービスにおいてそのユーザを識別する識別情報であってもよい。インターネット総合サービスの会員となったユーザは、そのインターネット総合サービスに含まれるサービスのうちの多くのサービスを利用することが可能となってもよい。一部のサービスを利用するために、ユーザは、インターネット総合サービスの会員であることを条件とした別途の会員登録を行う必要があってもよい。
【0050】
位置情報管理サーバ4は、各ユーザ端末8の地理的な位置を示す位置情報の履歴を記憶しておくサーバ装置であってもよい。例えば、位置情報管理サーバ4は、各ユーザ端末から位置情報を受信してもよい。
【0051】
決済情報管理サーバ5は、電子決済の内容又は電子決済が実行された取引の内容を示す決済情報を管理するサーバ装置であってもよい。決済情報管理サーバ5は、電子決済の種類ごとに設置されてもよい。例えば、2次元コードを用いた決済用の決済情報管理サーバ5、クレジットカード決済用の決済情報管理サーバ5、及び電子マネー決済用の決済情報管理サーバ5が存在してもよい。
【0052】
各ウェブサーバ6は、インターネット総合サービスに含まれる何れかのサービスを提供するために設置されたサーバ装置であってもよい。各ウェブサーバ6は、ユーザ端末8からの要求に応じた処理を実行し、その処理の結果に応じた内容を示すウェブページをそのユーザ端末8へ送信してもよい。
【0053】
各ミニアプリサーバ7は、電子決済アプリから実行可能なミニアプリに関する処理を実行するサーバ装置であってもよい。例えば、各ミニアプリサーバ7は、ミニアプリに相当するウェブページをユーザ端末8へ送信するサーバ装置であってもよい。
【0054】
各ユーザ端末8は、インターネット総合サービスを利用可能なユーザが所持する端末装置であってもよい。ユーザ端末8の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等が挙げられる。各ユーザ端末8には、電子決済アプリがインストール可能であってもよい。少なくとも一部のユーザ端末8は、そのユーザ端末8の位置情報を取得する機能を有してもよい。例えば、ユーザ端末8は、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して、位置情報として経緯度を計算してもよい。また例えば、移動体通信事業者により、基地局を利用した位置情報がユーザ端末8に提供されてもよい。また例えば、ユーザ端末8は、Bluetooth(登録商標) Low Energy等の近距離無線通信を利用した位置情報の取得が可能であってもよい。例えば、所定の場所にビーコンが設置されてもよい。このビーコンは、近距離無線通信で、その場所を識別する識別情報又はそのビーコンを識別する識別情報を送信する。ユーザ端末8は、ビーコンから送信されてくる識別情報を、位置情報として取得してもよい。ユーザ端末8は、取得した位置情報を位置情報管理サーバ4へ送信してもよい。例えば、ユーザ端末8は、位置情報の取得及び送信を、周期的に実行してもよい。ユーザ端末8は、位置情報の取得及び送信を、電子決済アプリ又はその他のアプリケーションに従って実行してもよい。
【0055】
[1-2.電子決済アプリサーバの構成]
次に、電子決済アプリサーバ1の構成について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る電子決済アプリサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、電子決済アプリサーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
【0056】
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
【0057】
入出力インタフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
【0058】
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、アプリDB14a、セグメントDB14b、セグメントアイコンDB14c、及びアプリ起動履歴DB14d等のデータベースが記憶されてもよい。「DB」は、データベースの略語である。
【0059】
図4は、電子決済アプリサーバ1のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。アプリDB14aには、各ミニアプリに関するアプリ情報が記憶されてもよい。例えば、アプリDB14aには、アプリ情報として、アプリID、アプリ名、アプリURL、及びアイコンURL等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。アプリIDは、ミニアプリを識別する識別情報である。アプリ名は、ミニアプリの名称を示す。アプリURLは、ミニアプリのホーム画面又はトップページのURL(Uniform Resource Locator)を示す。アイコンURLは、ミニアプリのアイコンのデータのURLを示す。例えば、各ミニアプリのアイコンデータは、URLを用いて取得可能なように記憶部14に記憶されてもよい。アイコンデータは、アイコンとしての画像のデータであってもよい。アイコンデータの形式の例として、ICO、PNG等が挙げられる。
【0060】
セグメントDB14bには、各セグメントに関するセグメント情報が記憶されてもよい。例えば、セグメントDB14bには、セグメント情報として、セグメントID、セグメント名、ユーザ条件、及び優先度等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。セグメントIDは、セグメントを識別する識別情報である。セグメント名は、セグメントの名称を示す。ユーザ条件は、そのセグメントに属するユーザの条件を示す。ユーザ条件は、例えばセグメントごとに異なっていてもよい。ユーザ条件は、例えば少なくとも一の条件式を示す情報を含んでもよい。条件式は、セグメントに属するユーザの条件を示す式である。全ての条件式の計算結果が真となったユーザが、そのセグメントに属すると判定されてもよい。各条件式は、変数や定数を含んでもよい。変数が何らかの方法で計算される場合、ユーザ条件は、その変数を計算するための計算式を示す情報を更に含んでもよい。各計算式は、変数や定数を含んでもよい。条件式や計算式に含まれる変数が、ユーザに関する情報である場合がある。ユーザがセグメントに属するか否かの判定に用いられる情報としてのユーザに関する情報を、ユーザ情報という。ユーザ情報の例として、会員情報に含まれる情報、ユーザ端末8の位置情報、決済情報、クレジットカードのタイプ、通信システムSに含まれる何れかのサーバ装置にユーザに関して記憶されているその他の情報、現在時刻、今日の日付及び曜日等が挙げられる。変数がユーザ情報である場合、ユーザ条件は、そのユーザ情報の項目を識別するための情報を含んでもよい。例えば、ユーザ条件は、そのユーザ情報を記憶するサーバ装置の名称、そのユーザ情報を記憶するデータベースの名称、及びそのユーザ情報のフィールドの名称等を含んでもよい。電子決済アプリサーバ1は、例えば会員情報管理サーバ3、位置情報管理サーバ4、決済情報管理サーバ5、及びウェブサーバ6等のサーバ装置から、ネットワークNWを通じて、インターネット総合サービスの会員に関する情報を取得可能であってもよい。ユーザ条件は、複数種類のユーザ情報を用いた条件を示してもよい。優先度は、そのセグメントに対応するアイコンの表示が、他のセグメントに対応するアイコンの表示と比較して、どれだけ優先されるかを示してもよい。セグメント情報は、例えば電子決済アプリの管理者により予め設定されてもよい。
【0061】
セグメントアイコンDB14cは、電子決済アプリのホーム画面に表示されるアイコンを示すセグメントアイコン情報が、セグメントごとに記憶されてもよい。例えば、セグメントアイコンDB14cには、セグメントアイコン情報として、セグメントID及びn個のアプリIDが、互いに関連付けて記憶されてもよい。セグメントIDは、ホーム画面にアイコンが表示されるユーザのセグメントを示す。各アプリIDは、アイコンが表示されるミニアプリを示す。nは、アイコン表示エリア100に一度に表示可能なアイコンの数を示してもよい。本実施形態においては、n=7である。各アプリIDには、1番からn番までの番号が割り当てられている。この番号によって、n個のアイコンの並び順が示される。例えば、1番のアイコンは先頭に位置し、n番のアイコンは末尾に位置する。セグメントアイコン情報は、例えば電子決済アプリの管理者により予め設定されてもよい。
【0062】
アプリ起動履歴DB14dには、電子決済アプリのホーム画面からユーザがアイコンを操作することによるミニアプリの起動の履歴が記憶されてもよい。例えば、アプリ起動履歴DB14dには、ミニアプリが起動するごと、起動ログとして、起動日時、ユーザID、及びアプリID等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。起動日時は、ミニアプリが起動した日時を示す。ユーザIDは、ミニアプリを起動させたユーザを示す。アプリIDは、起動したミニアプリを示す。
【0063】
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。サーバプログラムは、電子決済アプリに関する処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。サーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0064】
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して、管理端末2、会員情報管理サーバ3、位置情報管理サーバ4、決済情報管理サーバ5、ウェブサーバ6、ミニアプリサーバ7、またはユーザ端末8等と接続し、接続された装置との通信状態を制御する。
【0065】
[1-3.他のサーバ装置のデータベースの構成]
次に、電子決済アプリサーバ1以外のサーバ装置に記憶されるデータベースの構成について、図5を参照して説明する。図5は、データベースに記憶される情報の例を示す図である。
【0066】
会員情報管理サーバ3は、会員DB31を記憶してもよい。会員DB31には、インターネット総合サービスの各会員に関する会員情報が記憶されてもよい。例えば、会員DB31には、会員情報として、ユーザID、氏名、性別、生年月日、住所、利用可能ポイント数、会員ランク等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。利用可能ポイント数は、ポイントプログラムにおいてそのユーザが保有するポイントの数を示してもよい。ポイントプログラムにおいては、インターネット総合サービスに含まれるサービスを利用することを通じて、ユーザが取引対象を購入することに応じて、そのユーザにポイントが付与されてもよい。取引対象は、商取引可能な何かであってもよい。取引対象の例として、商品及びサービスが挙げられる。また、インターネット総合サービスに含まれるサービスの利用状況に応じて、ユーザにポイントが付与されてもよい。ユーザは、実店舗やウェブサイト等で取引対象を購入するとき、その購入代金の一部又は全部として、そのユーザが保有するポイントを利用可能であってもよい。会員ランクは、インターネット総合サービスの会員としてのユーザのランクを示す。例えば、過去の所定期間内に取引対象を取引することによってユーザが獲得したポイントの総数に応じた会員ランクが、そのユーザに付与されてもよい。獲得されたポイントの総数が多いほど、高い会員ランクが付与されてもよい。会員ランクが高いユーザであるほど、インターネット総合サービスからより高い特典が付与されてもよい。
【0067】
位置情報管理サーバ4は、位置情報DB41を記憶してもよい。位置情報DB41には、各ユーザのユーザ端末8の位置情報が記憶される。例えば、位置情報DB41には、位置情報として、ユーザID、記録日時、及び端末位置情報等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。ユーザIDは、位置情報によりその位置が示されるユーザ端末8のユーザを示す。記録日時は、位置情報がユーザ端末8によって記録された日時を示す。端末位置情報は、ユーザ端末8の実際の位置を示す。端末位置情報に含まれる情報の例として、経緯度、住所、郵便番号、ビーコンを識別する情報、その他ユーザ端末8が位置していた場所を識別する情報等が挙げられる。
【0068】
位置情報管理サーバ4は、更に地図DBを記憶してもよい。地図DBには、インターネット総合サービスが提供される国の地図を示す情報が記憶されてもよい。例えば、地図DBには、様々な場所の位置や範囲を示す情報、様々な道路の位置を示す情報、道路間の接続状態を示す情報等が記憶されてもよい。
【0069】
決済情報管理サーバ5は、決済情報DB51を記憶してもよい。決済情報DB51には、所定の決済手段を用いた電子決済による取引を示す決済情報が、決済が行われるごとに記憶されてもよい。所定の決済手段は、例えば2次元コードを用いた決済、クレジットカード決済、または電子マネー決済等であってもよい。決済情報DB51には、決済情報として、例えば決済ID、電子決済ユーザID、支払先情報、取引対象情報、及び決済額等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。決済IDは、決済を識別する識別情報である。電子決済ユーザIDは、決済を行ったユーザを電子決済サービスにおいて識別するための識別情報である。決済手段が2次元コードを用いた決済である場合、電子決済ユーザIDは、ユーザIDそれ自体であってもよい。決済手段がクレジットカードである場合、電子決済ユーザIDは、クレジットカードの番号であってもよい。決済手段が電子マネーである場合、電子決済ユーザIDは、電子マネーの利用のためにユーザに付与されたカードの番号であってもよい。支払先情報は、取引対象の購入代金の支払先を示す。例えば、実店舗で決済が行われた場合、支払先情報は、その実店舗を示す情報又はその実店舗を経営する企業を示す情報であってもよい。また例えば、ウェブサイトで決済が行われた場合、支払先情報は、そのウェブサイトを示す情報であってもよい。取引対象情報は、購入された取引対象を示す情報である。決済手段の種類によっては、決済情報が取引対象情報を含まない場合がある。決済によって支払われた代金の額を示す。
【0070】
決済情報管理サーバ5は、更に電子決済会員DBを記憶してもよい。電子決済会員DBには、電子決済サービスの各会員に関する情報が記憶されてもよい。例えば、電子決済会員DBには、各会員の電子決済ユーザID、ユーザID等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。電子決済会員DBを参照することで、インターネット総合サービスの何れの会員が何れの取引を行ったかを特定することができる。また、クレジットカードの電子決済会員DBには、更にカードタイプが記憶されてもよい。カードタイプは、会員に付与されたクレジットカードの種類を示す。カードタイプの例として、ノーマル、ゴールド、プラチナ等が挙げられる。
【0071】
各ウェブサーバ6は、ユーザに関する情報を記憶してもよい。例えば、各ウェブサーバ6は、ユーザにより登録された、そのユーザに関する情報を記憶してもよい。また例えば、各ウェブサーバ6は、ユーザによる各種履歴のデータベースを記憶してもよい。例えば、各ウェブサーバ6は、ウェブページの閲覧の履歴を記憶してもよい。また、電子商取引のサービスに関連するウェブサーバ6は、各ユーザによる取引対象の購入の履歴を記憶してもよい。また、各ウェブサーバ6は、各ユーザによる所定の行動の有無若しくは履歴を記憶してもよい。
【0072】
[1-4.機能概要]
次に、図6乃至図13を参照して、電子決済アプリサーバ1におけるシステム制御部11の機能概要について説明する。図6は、電子決済アプリサーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図6に示すように、ユーザ情報取得部111、セグメント特定部112、アイコン情報取得部113、アイコン表示制御部114、設定画面表示制御部115、設定情報受信部116、及び設定情報登録部117等して機能してもよい。
【0073】
[1-4-1.アイコン表示に関する基本的な機能]
ユーザ情報取得部111は、ユーザ端末8を利用するユーザに関するユーザ情報を取得してもよい。アイコンを表示するユーザ端末8を利用するユーザ、またはユーザ情報が取得されるユーザを、対象ユーザという。ユーザ情報は、その対象ユーザが何れのセグメントに属するかを判定するために用いられる情報である。ユーザ情報は、例えばその対象ユーザのユーザIDに関連付けられた情報であったり、その対象ユーザを識別するその他の識別情報に関連付けられた情報であったりしてもよい。例えば、ユーザ情報は、何らかの記憶手段に記憶された情報であってもよい。記憶手段は、情報を記憶する不揮発性のストレージであってもよい。記憶手段の例として、電子決済アプリサーバ1の記憶部14、会員情報管理サーバ3、位置情報管理サーバ4、決済情報管理サーバ5、ウェブサーバ6等が挙げられる。ユーザ情報取得部111は、他のサーバ装置へ、対象ユーザのユーザID等の識別情報を送信することで、そのサーバ装置からユーザ情報を取得してもよい。ユーザIDの送信先が決済情報管理サーバ5である場合、例えば決済情報管理サーバ5は、そのユーザIDに関連付けられた電子決済ユーザIDを、電子決済会員DBから取得してもよい。そして、決済情報管理サーバ5、その電子決済ユーザIDに関連付けられた決済情報やその他の情報を、電子決済アプリサーバ1へ送信してもよい。また、ユーザ情報は、その対象ユーザのユーザ端末8から電子決済アプリサーバ1へ送信されてくる情報であってもよい。ユーザ情報の例として、会員情報に含まれる性別、生年月日(年齢)、住所、利用可能ポイント数、及び会員ランク、対象ユーザのその他の属性、ユーザ端末8の位置情報、決済情報、クレジットカードのタイプ、ウェブサイト若しくはサービスの会員登録の有無、ウェブサイト若しくはサービスの利用の有無、その他の対象ユーザに関する履歴、その他ウェブサイト若しくはサービスにおいて対象ユーザについて記憶されている情報、並びにユーザ端末8が電子決済アプリのホーム画面(アプリ表示エリア100)を表示する際の現在時刻、今日の日付及び曜日等が挙げられる。
【0074】
ユーザ情報取得部111は、例えば対象ユーザによる操作に応じて、ユーザ端末8が電子決済アプリを起動したとき、若しくは電子決済アプリのホーム画面を表示するときに、ユーザ情報を取得してもよい。ユーザ情報取得部111は、例えばユーザ端末8の現在位置を示す位置情報や現在時刻以外の情報については、各ユーザについて毎日所定時刻にユーザ情報を取得してもよい。また、ユーザ情報取得部111は、ユーザ端末8が電子決済アプリのホーム画面を表示している間、ユーザ情報を周期的に取得してもよい。例えば、30秒ごと、1分ごと、5分ごと等にユーザ情報が取得されてもよい。周期的に取得されるユーザ情報は、例えば時間が経過するに従って変化する可能性が比較的に高い情報に限定されてもよい。周期的に取得されるユーザ情報の例として、ユーザ端末8の現在位置を示す位置情報、現在時刻、及び今日の日付等が挙げられる。
【0075】
セグメント特定部112は、ユーザ情報取得部111により取得されたユーザ情報に基づいて、複数のセグメントのうち、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。ここで、セグメント特定部112は、ユーザ情報及びユーザ条件に基づいて、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。例えば、セグメント特定部112は、ユーザ情報に基づいて、各セグメントについてセグメントDB14bに記憶されたユーザ条件を対象ユーザが満たすか否かを判定してもよい。セグメント特定部112は、対象ユーザが条件を満たすセグメントを、その対象ユーザが属するセグメントとして特定してもよい。セグメントの特定に利用されるユーザ情報の例は、ユーザ情報取得部111により取得されるユーザ情報の例と同じである。セグメント特定部112は、複数種類のユーザ情報を用いて、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。
【0076】
対象ユーザが、2以上のセグメントそれぞれについて、ユーザ条件を満たす場合がある。すなわち、対象ユーザが2以上のセグメントに属する可能性がある。この場合、セグメント特定部112は、例えばそれら2以上のセグメントそれぞれのセグメントIDに関連付けてセグメントDB14bに記憶された優先度に基づいて、それら2以上のセグメントのうち何れかのセグメントを、アイコン情報の取得の対象となるセグメントとして特定してもよい。図7(a)は、セグメントの特定例を示す。図7(a)に示す例において、対象ユーザは、32才の女性である。また、対象ユーザは、インターネット銀行Xの口座を有するとともに、インターネット証券Yの口座を有する。図7(a)に示すセグメントSG1のユーザ条件は、インターネット銀行Xの口座を有する30代の女性であるという条件である。セグメントSG2のユーザ条件は、インターネット証券Yの口座を有する30代の女性であるという条件である。従って、対象ユーザは、セグメントSG1及びSG2の何れのユーザ条件も満たす。ここで、セグメントSG1の優先度は3であり、セグメントSG2の優先度は8である。従って、セグメントSG2の優先度の方が高い。そのため、セグメント特定部112は、セグメントSG2を特定してもよい。
【0077】
また、セグメント特定部112は、2以上のセグメントのうち、そのセグメントに属するユーザの範囲が最も狭いセグメントを、対象ユーザが属するセグメントとして特定してもよい。例えば、或る第1のセグメントのユーザ条件が複数の条件を含み、それら複数の条件の全てを満たすユーザが、第1のセグメントに属するとする。一方、第1のセグメントとは異なる第2のセグメントのユーザ条件の全部が、第1のセグメントのユーザ条件の一部に相当する場合がある。この場合、セグメント特定部112は、第1のセグメントを対象ユーザが属するセグメントとして特定してもよい。図7(b)は、セグメントの特定例を示す。図7(b)に示す例において、対象ユーザは、32才の女性である。また、対象ユーザは、インターネット銀行Xの口座を有する。図7(b)に示すセグメントSG11のユーザ条件は、30代であるという条件である。セグメントSG12のユーザ条件は、女性であるという条件である。セグメントSG13のユーザ条件は、30代の女性であるという条件である。セグメントSG14のユーザ条件は、インターネット銀行Xの口座を有する30代の女性であるという条件である。従って、対象ユーザは、セグメントSG11~SG14の何れのユーザ条件も満たす。セグメントSG11~SG13の何れのユーザ条件も、セグメントSG14のユーザ条件の一部である。そのため、セグメント特定部112は、対象ユーザが属するセグメントとして、セグメントSG14を特定してもよい。
【0078】
アイコン情報取得部113は、セグメントアイコンDB14cから、セグメント特定部112により特定されたセグメントのセグメントIDに関連付けられたセグメントアイコン情報を取得してもよい。
【0079】
アイコン表示制御部114は、予め定められた複数のミニアプリのアイコンのうち、アイコン情報取得部113により取得されたセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンを、そのセグメントアイコン情報により示される並び順に従ってユーザ端末8に表示させてもよい。例えば、セグメントアイコン情報取得部113は、アイコン表示制御情報をユーザ端末8へ送信することにより、そのユーザ端末8により所定数のアイコンを表示させてもよい。アイコン表示制御情報は、アイコンを表示するために用いられる情報であってもよい。アイコン表示制御情報は、例えばアイコンURLを含んでもよいし、アイコンデータを含んでもよい。例えば、アイコン表示制御部114は、セグメントアイコン情報に含まれる各アイコンIDに関連付けられたアイコンURLを、アプリDB14aから取得してもよい。また、アイコン表示制御部114は、アイコンURLに対応して記憶部14に記憶されたアイコンデータを取得してもよい。アイコン表示制御部114は、取得したアイコンURL又はアイコンデータを、セグメントアイコン情報により示される並び順と同じ並び順で並べて、ユーザ端末8へ送信されるアイコン表示制御情報に含めてもよい。
【0080】
ユーザ端末8は、電子決済アプリサーバ1からアイコンURLを含むアイコン表示制御情報を受信した場合、各アイコンURLを電子決済アプリサーバ1へ送信することにより、そのアイコンURLに対応するアイコンデータを電子決済アプリサーバ1から受信してもよい。ユーザ端末8は、電子決済アプリサーバ1から受信したアイコンデータに基づいて、各アイコンを、電子決済アプリのアイコン表示エリア100に表示してもよい。このとき、ユーザ端末8は、各アイコンを、アイコンURL又はアイコンデータの並び順に従った位置に表示させてもよい。
【0081】
アイコン表示制御部114は、ユーザ端末8により表示された所定数のアイコンのそれぞれについて、アイコンにより示されるミニアプリを実行させるための対象ユーザによるそのアイコンの操作が可能なように、所定数のアイコンを表示させてもよい。例えば、アイコン表示制御部114は、セグメントアイコン情報に含まれる各アイコンIDに関連付けられたアプリURLを、アプリDB14aから取得してもよい。アイコン表示制御部114は、ユーザ端末8へ送信されるアイコン表示制御情報に、アプリURLを含めてもよい。ユーザ端末8は、アイコン表示エリア100に表示された何れかのアイコンに対する対象ユーザによる操作を検出した場合、操作されたアイコンに対応するアプリURLに応じたミニアプリサーバ7へ、そのアプリURLを含むHTTP(HyperText Transfer Protocol)リクエストを送信してもよい。これにより、ユーザ端末8は、ミニアプリサーバ7からウェブページを受信して表示してもよい。これにより、ミニアプリが実行されてもよい。或いは、アイコン表示制御部114は、アイコンURL又はアイコンデータとともに、アプリIDをユーザ端末8へ送信してもよい。ユーザ端末8は、アイコン表示エリア100に表示された何れかのアイコンに対する対象ユーザによる操作を検出した場合、操作されたアイコンに対応するアプリID及び対象ユーザのユーザIDを、電子決済アプリサーバ1へ送信してもよい。アイコン表示制御部114は、ユーザ端末8から受信したアプリID及びユーザID、並びに現在時刻を含む起動ログを起動歴DB14dに記憶させてもよい。アイコン表示制御部114は、ユーザ端末8から受信したアプリIDに関連付けられたアプリURLを、ユーザ端末8へ送信してもよい。ユーザ端末8は、電子決済アプリサーバ1から受信したアプリURLを、ミニアプリサーバ7へ送信することにより、ミニアプリの実行を開始させてもよい。
【0082】
[1-4-2.ユーザが操作したアイコンの表示]
アイコン表示制御部114は、予め定められた複数のミニアプリのアイコンの中に対象ユーザが操作したアイコンがある場合、そのアイコンと、アイコン情報取得部113により取得されたセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンのうち少なくとも一のアイコンと、を表示させてもよい。すなわち、アイコン表示制御部114は、電子決済アプリのホーム画面から又はミニアプリ一覧画面から対象ユーザがアイコンを操作することにより実行されたミニアプリのアイコンを表示させてもよい。これにより、対象ユーザが操作したことがあるアイコンに対する再度の操作が容易となる。アイコン表示制御部114は、アプリ起動履歴DB14dを参照することにより、実行されたミニアプリ及び表示させるアイコンを特定することができる。
【0083】
アイコン表示制御部114は、操作されたアイコンのうち、過去の所定期間内に操作されたアイコンのみを表示させてもよい。また、アイコン表示制御部114は、操作されたアイコンのうち、直近に操作されたアイコンのみを表示させてもよい。或いは、アイコン表示制御部114は、操作された日時が新しい順に予め定められた数のアイコンを表示させてもよい。
【0084】
アイコン表示制御部114は、セグメントアイコン情報により示されるアイコンが表示されるアイコン表示エリア100と同一のエリアに、操作されたアイコンも表示させてもよい。アイコン表示エリア100に表示可能なアイコンの数は制限されている。そのため、操作されたアイコンがアイコン表示エリア100に表示される分、対象ユーザが属するセグメントに対応して表示されるアイコンの数は少なくなってもよい。操作されたアイコンは、アイコン表示エリア100において先頭の位置から順に表示されてもよい。これにより、対象ユーザが操作したことがあるアイコンがより操作しやすくなる。セグメントアイコン情報に示されるアイコンは、操作されたアイコンの位置の後ろの位置から、セグメントアイコン情報により示される並び順に従って表示されてもよい。本実施形態においては、ユーザ端末8へ送信されるアイコン表示制御情報に含ませるアプリURL又はアイコンデータと、それらの並び順とを変更することで、対象ユーザに操作されたアイコンを表示させることができる。
【0085】
図8(a)は、アイコンの表示例を示す。例えば、図2に示すアイコン表示エリア100においては、対象ユーザが属するセグメントに対応してアイコン210~270が表示されているとする。この時点までにおいて、対象ユーザは、如何なるミニアプリのアイコンも操作していないものとする。その後、対象ユーザは、ミニアプリ一覧画面から百貨店Fのミニアプリのアイコンを操作して、百貨店Fのミニアプリを実行させた。その後、対象ユーザは、ホーム画面を表示させた。このとき、図8(a)に示すように、表示エリア100には、アイコン290、210、220、230、240、250、及び260の順で、これらのアイコンが表示されてもよい。アイコン290は、百貨店Fのミニアプリのアイコンである。なお、アイコン表示制御部114は、表示エリア100に表示されるアイコンの変更やアイコンの並び順の変更を、即時に実行するのではなく、定期的に実行してもよい。例えば、所定時間ごと、1日ごと、1週間ごと、1か月ごと等に、変更が実行されてもよい。
【0086】
アイコン表示制御部114は、アイコン情報取得部113により取得されたセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンが、対象ユーザが操作したアイコンを含む場合、操作されたアイコンを、セグメントアイコン情報により示される並び順に従った位置と異なる位置に表示させてもよい。そして、アイコン表示制御部114は、セグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンのうち、操作されたアイコンを除くアイコンそれぞれを、そのセグメントアイコン情報により示される並び順から操作されたアイコンを除いた並び順に従った位置に表示させてもよい。すなわち、セグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンの全てが表示される一方で、それらのアイコンの並び順が変化してもよい。
【0087】
図8(b)は、アイコンの表示例を示す。例えば、対象ユーザは、図2に示すアイコン表示エリア100から、アイコン250を操作することにより、そのアイコン250に対応するミニアプリを実行させたとする。その後、対象ユーザは、ホーム画面を表示させた。このとき、図8(b)に示すように、表示エリア100には、アイコン250、210、220、230、240、260、及び270の順で、これらのアイコンが表示されてもよい。
【0088】
[1-4-3.セグメント及びアイコンを表示させるミニアプリの例]
次に、各セグメントに対してアイコン表示エリア100にアイコンが表示されるミニアプリの例について説明する。前述したように、アイコン表示制御部114は、対象ユーザが属するセグメントに応じた所定数のミニアプリのアイコンを、そのセグメントに応じた並び順に従って表示させる。セグメントに属するユーザの条件は、セグメントDB14bに記憶されるユーザ条件により示される。セグメントに応じた所定数のミニアプリのアイコン及びそれらのアイコンの並び順は、セグメントアイコンDB14cに記憶されるセグメントアイコン情報により示される。
【0089】
セグメントアイコン情報により示されるアイコンのミニアプリは、何らかの観点に基づいて決定されてもよい。セグメントアイコン情報により示されるアイコンのミニアプリのうち、全部又は少なくとも一のミニアプリが、企業により定められた条件を満たすミニアプリであってもよい。このミニアプリの条件は、例えばインターネット総合サービス企業、その関連企業、ミニアプリを提供する企業、若しくはその他の企業により定められてもよい。セグメントに応じたミニアプリの例として、次に述べるミニアプリが挙げられる。(1)その企業が、そのセグメントに属するユーザによる利用を促進させたいミニアプリ。(2)そのセグメントに属するユーザが、他の何れかのセグメントのユーザと比較してより高い興味を有する可能性が高いと考えられるミニアプリ。(3)そのセグメントに属するユーザが、他の何れかのセグメントのユーザと比較して利用する可能性がより高いと考えられるミニアプリ。(4)そのセグメントに属するユーザにとって、他の何れかのセグメントのユーザと比較して利便性が高いと考えられるミニアプリ。
【0090】
セグメントアイコン情報により示される並び順は、企業により定められた条件の充足度合いが高い順であってもよい。また、セグメントアイコン情報により示される並び順は、その企業若しくはセグメントに属するユーザにとって重要性が高いミニアプリの順であってもよい。また、セグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンは、その企業が定めた条件を満たすミニアプリのアイコンと、その条件を満たさないミニアプリのアイコンとを含んでもよい。この場合、セグメントアイコン情報により示されるアイコンの並び順においては、条件を満たすミニアプリのアイコンが、条件を満たさないミニアプリのアイコンよりも前方に位置してもよい。
【0091】
基本的に、セグメント間においては、表示される所定数のアイコン及びそれらのアイコンの並び順のうち、少なくとも何れか一方が異なっていてもよい。但し、何れかのセグメント間においては、表示される所定数のアイコン及びそれらのアイコンの並び順の両方が一致してもよい。
【0092】
図9(a)及び(b)は、それぞれアイコンの表示例を示す。例えば、ユーザのセグメントとして、30代の女性が属するセグメント、及び、30代の女性以外のユーザが属するセグメントが設定されているとする。図9(a)は、対象ユーザが、30代の女性である場合におけるアイコンの表示例を示す。図9(a)に示すように、アイコン表示エリア100には、アイコン411、412、413、414、415、416、及び417の順で、これらのアイコンが表示されている。図9(b)は、対象ユーザが、30代の女性ではない場合、または他の何れのセグメントの条件も満たさない場合におけるアイコンの表示例を示す。図9(b)に示すように、アイコン表示エリア100には、アイコン418、419、411、417、413、416、及び420の順で、これらのアイコンが表示されている。図9(a)及び(b)に示す例では、セグメント間で、表示されるアイコンの一部が異なるとともに、表示されるアイコンの並び順も異なる。なお、他の何れのセグメントの条件も満たさないユーザが便宜上属するセグメント、及びそのセグメントに応じて表示されるアイコンが設定されていてもよい。
【0093】
[1-4-3-1.決済情報]
セグメント特定部112は、ユーザ情報の少なくとも一部として、決済情報に基づいて、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。すなわち、決済情報が特定の条件を満たすユーザが属するセグメントが存在してもよい。例えば、決済情報に含まれる支払先情報により示される支払先が、特定の企業又は特定の業種の企業であるセグメントが存在してもよい。支払先情報は、支払先を示すとともに、ユーザが利用した企業をも示す。そのセグメントのユーザ条件の例として、特定の企業若しくは特定の業種の企業を一度でも利用したことがあること、過去の所定期間内における特定の企業若しくは特定の業種の企業の利用回数が所定回数以上であること、過去の所定期間内における特定の企業若しくは特定の業種の企業での支払金額の合計が所定金額以上であること等が挙げられる。
【0094】
このセグメントのセグメントIDに関連付けてセグメントアイコンDB14cに記憶されるセグメントアイコン情報により示されるアイコンは、例えば特定の企業に関連するミニアプリのアイコンを含んでもよい。或いは、そのセグメントアイコン情報により示されるアイコンの並び順は、他のセグメントのセグメントアイコン情報により示されるアイコンの並び順と比較して、特定の企業に関連するミニアプリのアイコンがより前方に位置する並び順であってもよい。特定の企業の例として、支払先の企業、支払先とビジネス上競合する企業、支払先と業種が同一である企業等が挙げられる。企業に関連するミニアプリの例として、その企業が提供するサービスをユーザが利用するための機能を提供するミニアプリ、その企業に関する情報を表示するためのミニアプリ等が挙げられる。企業が提供するサービスを利用するための機能を提供するミニアプリの例として、会員カードアプリ、ポイントアプリ、ネット注文アプリ、ネット予約アプリ等が挙げられる。会員カードアプリは、その企業が顧客に対して発行する会員カードとしての機能を提供するアプリケーションである。会員カードアプリが起動すると、ユーザ端末8は、会員を識別するための情報(例えば、文字列、1次元バーコード、2次元コード等)を画面に表示する。この画面を企業の店舗に提示することで、ユーザはその企業から何らかの優遇を受けることが可能であってもよい。ポイントアプリは、会員カードアプリの機能を有するとともに、その企業の店舗で利用可能なポイントをユーザが獲得したり利用したりするためのアプリケーションである。ネット注文アプリは、その企業が提供する商品を注文するためのアプリケーションである。ネット予約アプリは、その企業が提供するサービスを予約するためのアプリケーションである。
【0095】
[1-4-3-2.位置情報]
セグメント特定部112は、ユーザ情報の少なくとも一部として、ユーザ端末8の位置情報に基づいて、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。すなわち、ユーザ端末8の位置が特定の条件を満たすユーザが属するセグメントが存在してもよい。このようなセグメントを総称して、場所セグメントという。位置情報は、ユーザ端末8の位置を示すとともに、そのユーザ端末8を所持するユーザの位置をも示す。従って、ユーザが何処に行ったかに応じて、アイコン表示エリア100におけるアイコンの表示が変化する。このセグメントのユーザ条件の例として、現在若しくは過去にユーザ端末8が所定領域内に位置すること、現在若しくは過去にユーザ端末8が、所定の場所を含む所定範囲内に位置すること等が挙げられる。所定領域の例として、地方、都道府県、市区町村、街区、移動体通信サービスの無線基地局がカバーするセル等が挙げられる。所定の場所の例として、特定の企業の施設、公共施設、観光スポット、その他のランドマーク等が挙げられる。企業の施設の例として、店舗、事業所、配送拠点等が挙げられる。所定範囲の例として、所定の場所の敷地、所定の場所からの直線距離が所定距離以内である領域、所定の場所へのユーザの移動距離が所定距離以内である領域、所定の場所へのユーザの移動時間が所定時間以内である領域、所定の場所を含む所定の領域(例えば、地方、都道府県、市区町村、街区、セル等)等が挙げられる。セグメント特定部112は、地図DBを参照することで、所定領域内に又は所定範囲内にユーザ端末8が位置するか否かを判定することができる。
【0096】
場所セグメントのセグメントIDに関連付けてセグメントアイコンDB14cに記憶されるアイコン情報により示されるアイコンは、例えば所定領域若しくは所定の場所に関連するミニアプリのアイコンを含んでもよい。或いは、場所セグメントアイコン情報により示されるアイコンの並び順は、他のセグメントのセグメントアイコン情報により示されるアイコンの並び順と比較して、所定領域若しくは所定の場所に関連するミニアプリのアイコンがより前方に位置する並び順であってもよい。所定領域に関連するミニアプリの例として、所定領域に関する情報をユーザに提供するためのミニアプリ、所定領域内の所定の場所に関連するミニアプリ等が挙げられる。所定の場所に関連するミニアプリの例として、所定の場所に関する情報をユーザに提供するためのミニアプリ、所定の場所をユーザが利用するためのミニアプリ等が挙げられる。所定の場所が、特定の企業の店舗である場合、その店舗を利用するためのミニアプリの例として、会員カードアプリ、ポイントカードアプリ、モバイルオーダーアプリ等が挙げられる。モバイルオーダーアプリは、ネット注文アプリの一種である。モバイルオーダーアプリにおいては、店舗でユーザが受け取る商品を事前に注文するためのアプリケーションである。
【0097】
場所セグメントのユーザ条件が、ユーザ端末8の現在位置を用いる条件である場合、ユーザ情報取得部111は、現在位置を示す位置情報を周期的に取得してもよい。ユーザ端末8は、位置情報の計測及び計測された位置情報の送信を、周期的に実行してもよい。セグメント特定部112は、ユーザ情報取得部111により位置情報が取得されるごとに、その位置情報に基づいて、対象ユーザが場所セグメントに属するか否かを判定してもよい。アイコン表示制御部114は、セグメント特定部112によるこの判定の結果に応じて、ユーザ端末8に表示させるアイコンを変化させてもよい。例えば、アイコン表示エリア100におけるアイコンの表示がリアルタイムで変化してもよい。
【0098】
図10(a)は、ユーザの行動の一例を示す図である。図10(a)に示すユーザU1は、ユーザ端末8-1を所持している。ユーザU1は、企業Mの店舗P1で食べ物を購入することを思いつく。企業Mは、ファストフードチェーンの企業である。企業Mはモバイルオーダーアプリを提供している。例えば、企業Mに関連するセグメントのユーザ条件は、ユーザ端末8-1と企業Mの何れかの店舗との間の距離が所定距離未満であることである。このセグメントのセグメントアイコン情報により示されるアイコンは、企業Mのモバイルオーダーアプリのアイコンを含む。図10(b)及び(c)は、それぞれアイコンの表示例を示す。ユーザ端末8と店舗P1との間の距離は所定距離以上離れている。この場合、ユーザ端末8-1のアイコン表示エリア100には、例えば図10(b)に示すように、企業Mに関連するセグメントとは異なる何れかのセグメントに対応した所定数のアイコンが表示される。これらのアイコンは、企業Mのモバイルオーダーアプリのアイコンは含まない。或いは、アイコン表示エリア100内において比較的に後方の位置に(例えば、5~7番目の位置のうちの何れかに)、企業Mのモバイルオーダーアプリのアイコンが表示されてもよい。その後、ユーザU1は、店舗P1から所定距離未満の場所に移動する。この移動に応じて、ユーザ端末8-1のアイコン表示エリア100には、例えば図10(c)に示すように、企業Mに関連するセグメントに対応した所定数のアイコンが表示される。例えば、アイコン表示エリア100内の先頭の位置に、企業Mのモバイルオーダーアプリのアイコン500が表示される。ユーザは、アイコン500を操作して、モバイルオーダーアプリを起動する。ユーザは、そのアプリ内で食べ物を注文する。その後、ユーザは、店舗P1へ移動して、注文した食べ物を受け取る。
【0099】
場所セグメントのユーザ条件が、ユーザ端末8の過去の位置を示す位置情報を用いる条件である場合、そのユーザ条件の例として、所定領域内に又は所定範囲内に一度でもユーザが行ったこと、過去所定期間内に所定回数以上、所定領域内に又は所定範囲内にユーザが行ったこと等が挙げられる。
【0100】
[1-4-3-3.住所]
セグメント特定部112は、ユーザ情報の少なくとも一部として、対象ユーザの住所に基づいて、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。このセグメントのユーザ条件の例として、住所が所定領域内に位置すること、所定の場所を含む所定範囲内に住所があること等が挙げられる。このセグメントのセグメントIDに関連付けてセグメントアイコンDB14cに記憶されるアイコン情報により示されるアイコンは、例えば所定領域若しくは所定の場所に関連するミニアプリのアイコンを含んでもよい。或いは、場所セグメントのセグメントアイコン情報により示されるアイコンの並び順は、他のセグメントのセグメントアイコン情報により示されるアイコンの並び順と比較して、所定領域若しくは所定の場所に関連するミニアプリがより前方に位置する並び順であってもよい。
【0101】
[1-4-3-4.会員ランク]
セグメント特定部112は、ユーザ情報の少なくとも一部として、対象ユーザの会員ランクに基づいて、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。このセグメントのユーザ条件の例として、会員ランクが所定の範囲内であること等が挙げられる。例えば、会員ランクの範囲がそれぞれ異なる複数のセグメントが定義されてもよい。会員ランクは、例えばインターネット総合サービスの利用により対象ユーザが所定期間内に獲得したポイントの総数に応じて定められる。所定期間内に獲得されたポイントの総数が多いユーザであるほど、インターネット総合サービスに対するロイヤリティが高かったり、消費性向が高かったり、生活資金に余裕があったりする傾向がある可能性がある。これらのセグメントのセグメントアイコン情報は、その傾向に応じた所定数のアイコン及び並び順を示してもよい。
【0102】
[1-4-3-5.利用可能ポイント数]
セグメント特定部112は、ユーザ情報の少なくとも一部として、対象ユーザの利用可能ポイント数に基づいて、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。このセグメントのユーザ条件の例として、利用可能ポイント数が所定の範囲内であること等が挙げられる。例えば、利用可能ポイント数の範囲がそれぞれ異なる複数のセグメントが定義されてもよい。利用可能ポイント数は、ユーザが現時点でどれだけのポイントを利用することができるかを示す。これらのセグメントのセグメントIDに関連付けてセグメントアイコンDB14cに記憶されるアイコン情報により示される所定数アイコンは、利用可能ポイント数に応じたミニアプリのアイコンを含んでもよい。
【0103】
例えば、セグメントSG21及びSG22が少なくとも存在するとする。セグメントSG21は、利用可能ポイント数が、0以上であり且つ所定の閾値1未満であるユーザが属するセグメントである。閾値1は1以上を満たす。セグメントSG21は、現在ポイントを有さないユーザが属するセグメントであってもよい。セグメントSG21に対応する所定数アイコンは、対象ユーザがポイントを取得するためのミニアプリのアイコンを含んでもよい。ポイントを取得するためのミニアプリの例として、ポイントモールアプリ、アンケートアプリ、クラウドソーシングアプリ等が挙げられる。ポイントモールアプリは、ポイントモールのウェブサイトを利用するためのアプリケーションであってもよい。ポイントモールは、そのポイントモールを介して、インターネット総合サービス企業と提携する企業の取引対象の購入を可能とするとともに、取引対象を購入したユーザに対してポイントを付与するウェブサイトであってもよい。ポイントモールにおいては、ユーザがゲームをプレイしたり、くじを引いたりすることなどにより、ユーザはポイントの獲得が可能であってもよい。アンケートアプリは、ユーザがアンケートに回答するためのアプリケーションである。アンケートに回答することにより、ユーザはポイントを取得することができる。クラウドソーシングアプリは、企業等から依頼された簡単な仕事の中からユーザが引き受ける仕事を選択したり、選択した仕事の成果をアップロードしたりするためのアプリケーションである。仕事を完了したユーザに対してポイントが付与される。セグメントSG22は、利用可能ポイント数が所定の閾値2以上であるユーザが属するセグメントである。閾値2は、閾値2≧閾値1を満たす。セグメントSG21は、現在ポイントを有するユーザが属するセグメントであってもよい。セグメントSG22に対応する所定数アイコンは、対象ユーザがポイントを利用するためのミニアプリのアイコンを含んでもよい。ポイントを利用するためのミニアプリの例として、ポイント運用アプリ、電子商取引アプリ等が挙げられる。ポイント運用アプリは、所定の金融商品にユーザがポイントを投資するためのアプリケーションである。電子商取引アプリは、電子商取引のサービスを利用して取引対象をユーザが購入するためのアプリケーションである。取引対象の購入に、ポイントを利用することができる。電子商取引のサービスの例として、オンラインショッピングモール、ネットスーパー、フリーマーケット、デジタルコンテンツ販売、宿泊施設の予約、ゴルフ場の予約、チケット販売等が挙げられる。
【0104】
図11(a)及び(b)は、それぞれアイコンの表示例を示す。セグメントSG21は、利用可能ポイント数が1000ポイント未満であるユーザが属するセグメントであるとする。セグメントSG22は、利用可能ポイント数が1000ポイント以上であるユーザが属するセグメントであるとする。図11(a)は、対象ユーザがセグメントSG21に属する場合のアイコンの表示例を示す。図11(a)に示すように、アイコン表示エリア100に表示される所定数のアイコンは、アイコン610を含む。アイコン610は、ポイントモールアプリのアイコンである。アイコン610は、アイコン表示エリア100内の先頭の位置に表示されてもよい。図11(b)は、対象ユーザがセグメントSG22に属する場合のアイコンの表示例を示す。図11(b)に示すように、アイコン表示エリア100に表示される所定数のアイコンは、アイコン620を含む。アイコン620は、ポイント運用アプリのアイコンである。アイコン620は、アイコン表示エリア100内の先頭の位置に表示されてもよい。
【0105】
ポイントを利用するためのミニアプリは、例えば、閾値2に相当するポイント数の利用が可能なサービスのミニアプリを含んでもよい。サービスによっては、利用するポイント数の最低値が設けられている場合がある。セグメントSG22は、利用可能ポイント数によって複数のセグメントに細分化されてもよい。そして、各セグメントSG22に対応するミニアプリは、そのセグメントの利用可能ポイント数の範囲の最低値に相当するポイントの利用が可能なサービスのミニアプリを含んでもよい。
【0106】
セグメントSG21に対応するアイコンの並び順において、ポイントを取得するためのミニアプリのアイコンが、ポイントを利用するためのミニアプリのアイコンよりも前方に位置してもよい。また、セグメントSG22に対応するアイコンの並び順において、ポイントを利用するためのミニアプリのアイコンが、ポイントを取得するためのミニアプリのアイコンよりも前方に位置してもよい。
【0107】
[1-4-3-6.電子マネーの残高]
セグメント特定部112は、ユーザ情報の少なくとも一部として、対象ユーザの電子マネーの残高に基づいて、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。電子マネーの残高は、例えばユーザ端末8が備える、NFC(Near Field Communication)に対応したICチップに記憶されていてもよい。或いは、決済情報管理サーバ5が、各ユーザについて残高を記憶してもよい。このセグメントのユーザ条件の例として、残高が所定の範囲内であること等が挙げられる。例えば、残高の範囲がそれぞれ異なる複数のセグメントが定義されてもよい。相対的に残高が大きいセグメントに対する所定数のアイコンは、電子マネーを利用して商品又はサービスの購入を可能とするミニアプリのアイコンを含んでもよい。そのようなミニアプリの例として、電子マネーの利用が可能な電子商取引アプリが挙げられる。
【0108】
[1-4-3-7.サービスの利用状況]
セグメント特定部112は、ユーザ情報の少なくとも一部として、対象ユーザによる所定のサービス若しくはウェブサイトの利用状況に基づいて、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。例えば、現在そのサービス若しくはウェブサイトの会員であるユーザが属するセグメント、過去所定期間内にそのサービス若しくはウェブサイトを一度でも利用したユーザが属するセグメント、または、過去所定期間内にそのサービス若しくはウェブサイトを所定回数以上利用したユーザが属するセグメントが存在してもよい。このようなセグメントのセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンは、そのサービス若しくはウェブサイトを利用するためのミニアプリのアイコンを含んでもよい。或いは、セグメントアイコン情報により示される並び順は、他のセグメントのセグメントアイコン情報により示される並び順と比較して、そのサービス若しくはウェブサイトを利用するためのミニアプリのアイコンがより前方に位置する並び順であってもよい。
【0109】
[1-4-3-8.時間帯]
セグメント特定部112は、ユーザ情報の少なくとも一部として、対象ユーザのユーザ端末8が電子決済アプリのホーム画面(アプリ表示エリア100)を表示する際の現在時刻に基づいて、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。例えば、所定の時間帯内にホーム画面をユーザ端末8に表示させるユーザが属するセグメントが存在してもよい。この時間帯が互いに異なる複数のセグメントが存在してもよい。
【0110】
各セグメントのセグメントIDに関連付けてセグメントアイコンDB14cに記憶されるセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンは、そのセグメントに対応する時間帯に利用される可能性が、他の時間帯と比較して高いミニアプリのアイコンを含んでもよい。或いは、そのセグメントアイコン情報により示される並び順は、他のセグメントのセグメントアイコン情報により示される並び順と比較して、その時間帯に利用される可能性が高いミニアプリのアイコンがより前方に位置する並び順であってもよい。
【0111】
時間帯によって利用可能性が高いミニアプリは、ユーザごとに異なる場合がある。そのため、過去のその時間帯にとられたユーザの行動に応じてセグメントが細分化されてもよい。対象ユーザが過去にとった行動は、例えばユーザ端末8の過去の位置を示す位置情報、決済情報、その他の対象ユーザに関する履歴等から特定可能である。例えば、セグメントに属するユーザの条件の例として、過去の所定時間帯に所定行動を一度でもとったことがあること、過去所定期間内において、所定時間帯に所定行動を所定回数以上とったこと等が挙げられる。各セグメントのセグメントアイコン情報により示される所定のアイコンは、その時間帯に対象ユーザがとった行動に関連するミニアプリのアイコンを含んでもよい。或いは、そのセグメントアイコン情報により示される並び順は、他のセグメントのセグメントアイコン情報により示される並び順と比較して、その時間帯に対象ユーザがとった行動に関連するミニアプリのアイコンがより前方に位置する並び順であってもよい。行動に関連するミニアプリの例として、その行動をとるために必要なミニアプリ、その行動とることで利用可能なミニアプリ等が挙げられる。例えば、対象ユーザが所定時間帯に所定の企業の店舗で、商品を購入したり、サービスを受けたり、食事をとったりしている場合がある。その場合、その店舗で利用可能なミニアプリのアイコンを表示することが考えられる。そのようなミニアプリの例として、会員カードアプリ、ポイントカードアプリ、モバイルオーダーアプリ等が挙げられる。また例えば、対象ユーザが所定時間帯にオンラインショッピングモールを利用している場合、そのオンラインショッピングモールでの商品の購入を可能とするミニアプリのアイコンを表示することが考えられる。
【0112】
セグメントの細分化の一例を説明する。例えば、時間帯として、時間帯T1及びT2が定義されているとする。ユーザの行動として、行動K1、K2、及びK3が定義されているとする。この場合、例えば、セグメントSG31、SG32、SG33、SG34、SG35、及びSG16が定義されてもよい。セグメントSG31、12、及びSG33は、現在ホーム画面を表示させている時間帯が時間帯T1であるユーザが属するセグメントである。セグメントSG34、15、及びSG36は、現在ホーム画面を表示させている時間帯が時間帯T2であるユーザが属するセグメントである。更に、セグメントSG31は、過去の時間帯T1に行動K1をとったユーザが属するセグメントである。セグメントSG32は、過去の時間帯T1に行動K2をとったユーザが属するセグメントである。セグメントSG33は、過去の時間帯T1に行動K3をとったユーザが属するセグメントである。セグメントSG34は、過去の時間帯T2に行動K1をとったユーザが属するセグメントである。セグメントSG35は、過去の時間帯T2に行動K2をとったユーザが属するセグメントである。セグメントSG36は、過去の時間帯T2に行動K3をとったユーザが属するセグメントである。セグメントSG31及びSG34のセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンは、行動K1に関連するミニアプリのアイコンを含む。セグメントSG32及びSG35のセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンは、行動K2に関連するミニアプリのアイコンを含む。セグメントSG33及びSG36のセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンは、行動K3に関連するミニアプリのアイコンを含む。現在時刻が時間帯T1に含まれる場合、セグメント特定部112は、過去の時間帯T1における対象ユーザの行動K1、K2、及びK3それぞれについて、その行動が行われたことを示す情報を検索してもよい。セグメント特定部112は、この検索結果に基づいて、セグメントSG31、SG32、及びSG33のうち何れのセグメントのユーザ条件を、対象ユーザが満たすかを判定してもよい。対象ユーザが、行動K1、K2、及びK3のうち2以上の行動についてユーザ条件を満たす場合、セグメント特定部112は、例えば過去所定期間内に実行された回数が最も多い行動に対応するセグメントを特定してもよい。対象ユーザが何れのセグメントのユーザ条件も満たさない場合、セグメント特定部112は、他のセグメントを特定してもよい。現在時刻が時間帯T2に含まれる場合、セグメント特定部112は、現在時刻が時間帯T1に含まれる場合と同様の方法でセグメントを特定してもよい。
【0113】
次に具体例を説明する。例えば、時間帯として、朝の早い時間帯(6時~9時)、朝の遅い時間帯(9時~12時)、昼の早い時間帯(12時~14時)、昼の遅い時間帯(14時~17時)、及び夕方の時間帯(17時~20時)が少なくとも定義されているとする。また、様々な企業について、その企業の店舗で利用可能なミニアプリが提供されているとする。各時間帯について、各企業の店舗の利用頻度が所定値以上であるセグメントが定義されている。各セグメントのセグメントアイコン情報に含まれる所定数のアイコンは、その企業のミニアプリのアイコンを含む。図12は、対象ユーザの一日の行動パターンの一例を示す。図12に示すように、対象ユーザは、朝の早い時間帯には、カフェAでコーヒーを飲む頻度が高い。その後、対象ユーザは仕事をする。対象ユーザは、昼の早い時間帯には、ファストフードBで昼食を購入する頻度が高い。その後、対象ユーザは仕事をする。対象ユーザは、夕方の時間帯には、スーパーマーケットCで買い物をする頻度が高い。ユーザが何れの店舗を利用したかは、ユーザ端末8の位置情報及び決済情報に含まれる支払先情報のうち、少なくとも何れか一方に基づいて特定することができる。位置情報を用いる場合、セグメント特定部112は、例えばユーザ端末8が店舗の敷地内に入ったことを確認した場合に、ユーザはその店舗を利用したと判定してもよい。図13(a)、(b)、及び(c)は、それぞれアイコンの表示例を示す。朝の早い時間帯に対象ユーザがホーム画面を表示させたとする。この場合、図13(a)に示すように、アイコン表示エリア100に所定数のアイコンが表示される。表示される所定数のアイコンは、アイコン710を含む。アイコン710は、例えばカフェAのポイントカードアプリのアイコンであってもよい。アイコン710は、例えば先頭の位置に表示されてもよい。昼の早い時間帯に対象ユーザがホーム画面を表示させたとする。この場合、図13(b)に示すように、アイコン表示エリア100に所定数のアイコンが表示される。表示される所定数のアイコンは、アイコン720を含む。アイコン720は、例えばファストフードのモバイルオーダーアプリのアイコンであってもよい。アイコン720は、例えば先頭の位置に表示されてもよい。夕方の時間帯に対象ユーザがホーム画面を表示させたとする。この場合、図13(c)に示すように、アイコン表示エリア100に所定数のアイコンが表示される。表示される所定数のアイコンは、アイコン730を含む。アイコン730は、例えばスーパーマーケットCのポイントアプリのアイコンであってもよい。アイコン730は、例えば先頭の位置に表示されてもよい。
【0114】
ユーザ条件に時間帯の条件を含むセグメントは、その日が平日であるか又は休日であるかで細分化されてもよい。例えば平日の朝の時間帯に対応するセグメント、平日の昼の時間帯に対応するセグメント、休日の朝の時間帯に対応するセグメント、休日の昼の時間帯に対応するセグメント等が存在してもよい。或いは、ユーザ条件に時間帯の条件を含むセグメントは、曜日で細分化されてもよい。曜日等によって、ユーザの行動の傾向が変わる場合がある。
【0115】
[1-4-4.セグメント及びアイコンを表示させるミニアプリの設定]
次に、1-4-3項において説明されたセグメント及びアイコンを表示させるミニアプリの設定方法について説明する。設定画面表示制御部115は、セグメント設定画面を管理端末2に表示させてもよい。セグメント設定画面は、何れかのセグメントのユーザ条件とセグメントアイコン情報とを設定するための画面である。例えば、設定画面表示制御部115は、管理端末2へウェブページを送信することにより、管理端末2によりセグメント設定画面を表示させてもよい。
【0116】
セグメント設定画面は、セグメント名を入力するための入力欄を含んでもよい。
【0117】
また、セグメント設定画面は、ユーザ条件を設定するためのユーザインタフェースを提供してもよい。例えば、セグメント設定画面は、ユーザ条件に用いられるユーザ情報の項目を選択するための項目の一覧、及び、その項目のユーザ情報の範囲の条件を選択するためのメニュー若しくは入力欄等を含んでもよい。
【0118】
更にセグメント設定画面は、セグメントアイコン情報を設定するためのユーザインタフェースを提供してもよい。例えば、セグメント設定画面は、アイコンを表示させるミニアプリを選択するためのミニアプリの一覧、選択されたミニアプリ若しくはそれらのアイコンを表示するエリア、及び、そのエリアに表示されたミニアプリ若しくはアイコンの並び順を変更するためのボタン等が表示されてもよい。
【0119】
更にセグメント設定画面は、優先度を選択するためのメニュー若しくは入力欄等を含んでもよい。
【0120】
更にセグメント設定画面は、登録ボタン等を含んでもよい。登録ボタンは、設定されたセグメント名、ユーザ条件、セグメントアイコン情報、及び優先度を登録するためのボタンであってもよい。
【0121】
設定情報受信部116は、ユーザ端末8に表示されたセグメント設定画面を通じて設定されたユーザ条件及びセグメントアイコン情報を受信してもよい。例えば、管理端末2は、登録ボタンの操作を検出すると、設定されたセグメント名、ユーザ条件、セグメントアイコン情報、及び優先度を、電子決済アプリサーバ1へ送信してもよい。これにより、設定情報受信部116は、ユーザ条件及びセグメントアイコン情報を受信してもよい。
【0122】
設定情報登録部117は、設定情報受信部116により受信されたユーザ条件及びセグメントアイコン情報を、セグメントIDに関連付けて記憶部14に記憶させてもよい。例えば、設定情報登録部117は、そのセグメントIDを生成してもよい。設定情報登録部117は、新しいセグメントIDに関連付けて、セグメント名、ユーザ条件、及び優先度を、セグメントDB14bに記憶させてもよい。また、設定情報登録部117は、そのセグメントIDに関連付けて、セグメントアイコン情報をセグメントアイコンDB14cに記憶させてもよい。
【0123】
設定情報登録部117は、既に記憶されているセグメント情報及びセグメントアイコン情報に基づいて、新しいセグメントを自動的に生成し、その新しいセグメントのセグメント情報及びセグメントアイコン情報を生成してもよい。そして、設定情報登録部117は、生成されたセグメント情報をセグメントDB14bに記憶させ、生成されたセグメントアイコン情報をセグメントアイコンDB14cに記憶させてもよい。例えば、設定情報登録部117は、或るセグメントについてセグメントDB14bに記憶されているユーザ条件と比較的に近いユーザ条件若しくは類似するユーザ条件を有するセグメントを生成してもよい。例えば、20代のユーザのセグメントと、40代のユーザのセグメントとが既に存在するとする。このとき、設定情報登録部117は、例えば30代のユーザのセグメントを生成してもよいし、50代のユーザのセグメントを生成して、そのユーザ条件を生成してもよい。設定情報登録部117は、生成されるセグメントのセグメントアイコン情報として、例えば生成の基礎となったセグメントのセグメントアイコン情報によりアイコンが示されるミニアプリのうち、少なくとも一部のミニアプリと同一又は類似するミニアプリを示すセグメントアイコン情報を生成してもよい。例えば、20代のユーザのセグメント及び40代のユーザのセグメントから、30代のユーザのセグメントを生成する場合、設定情報登録部117は、20代のユーザのセグメント及び40代のユーザのセグメントとで、共通又は類似するミニアプリのアイコンを示すセグメントアイコン情報を生成してもよい。設定情報登録部117は、例えば機械学習又は統計的手法等を用いて、既に記憶されているセグメント情報及びセグメントアイコン情報を学習させたモデルを生成してもよい。そして、設定情報登録部117は、生成されたモデルを用いて、新しいセグメントのセグメント情報及びセグメントアイコン情報を自動的に生成してもよい。
【0124】
[1-5.通信システムの動作]
次に、通信システムSの動作について、図14を参照して説明する。図14は、本実施形態における電子決済アプリサーバ1のシステム制御部11におけるアイコン表示制御処理の一例を示すフローチャートである。システム制御部11は、サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードに従って、アイコン表示制御処理を実行してもよい。
【0125】
対象ユーザは、例えば電子決済アプリを起動してホーム画面を表示させるための操作を行う。この操作に応じて、ユーザ端末8は、電子決済アプリサーバ1へアイコン表示制御情報要求を送信してもよい。アイコン表示制御情報要求は、アイコン表示制御情報の要求を示す。アイコン表示制御情報要求は、対象ユーザのユーザIDを含んでもよい。また、ユーザ端末8は、ホーム画面を表示している間、所定時間が経過するごとに電子決済アプリサーバ1へアイコン表示制御情報要求を送信してもよい。システム制御部11は、例えばユーザ端末8からアイコン表示制御情報要求を受信した場合にアイコン表示制御処理を実行してもよい。
【0126】
図14に示すように、ユーザ情報取得部111は、アイコン表示制御情報要求に含まれるユーザIDに関連付けられたユーザ情報を取得する(ステップS1)。例えば、ユーザ情報取得部111は、会員情報管理サーバ3、位置情報管理サーバ4、決済情報管理サーバ5、及びウェブサーバ6のうち何れか少なくとも一のサーバ装置に、対象ユーザのユーザID及び必要なユーザ情報の項目を示す情報を送信してもよい。これにより、ユーザ情報取得部111は、対象ユーザのユーザIDに関連付けてそのサーバ装置に記憶されたユーザ情報であって、必要なユーザ情報をそのサーバ装置から受信してもよい。次いで、ユーザ情報取得部111は、現在日時を取得する(ステップS2)。
【0127】
次いで、セグメント特定部112は、ユーザ条件を対象ユーザが満たすセグメントのセグメントIDを、セグメントDB14bから検索する(ステップS3)。例えば、セグメント特定部112は、セグメントDB14bに記憶された各セグメントのユーザ条件について、取得されたユーザ情報に基づいて、対象ユーザがそのユーザ条件を満たすか否かを判定してもよい。ユーザ条件を対象ユーザが満たすセグメントが複数存在する場合、セグメント特定部112は、それらのセグメントのうち、セグメントDB14bに記憶された優先度が最高のセグメントを、対象ユーザが属するセグメントであると特定する(ステップS4)。
【0128】
次いで、アイコン情報取得部113は、セグメントアイコンDB14cから、特定されたセグメントのセグメントIDに関連付けられたセグメントアイコン情報を取得する(ステップS5)。
【0129】
次いで、アイコン表示制御部114は、アプリ起動履歴DB14dから、対象ユーザのユーザIDに関連付けられた起動ログを検索する(ステップS6)。そして、アイコン表示制御部114は、該当する起動ログがあるか否かを判定する(ステップS7)。該当する起動ログがない場合(ステップS7:NO)、アイコン表示制御部114は、取得されたセグメントアイコン情報に示される並び順に従って、各アイコンの位置を設定する(ステップS8)。例えば、アイコン表示制御部114は、取得されたセグメントアイコン情報に含まれる各アプリIDについて、そのアプリIDに対応するアイコンURLをアプリDB14aから取得してもよい。アイコン表示制御部114は、各アイコンのアプリID及びアイコンURLを含むアイコン表示制御情報を生成してもよい。このとき、アイコン表示制御部114は、各アイコンのアイコンURLに、セグメントアイコン情報に含まれるアプリIDの並び順に応じた番号を関連付けてもよい。
【0130】
該当する起動ログがある場合(ステップS7:YES)、アイコン表示制御部114は、直近に操作されたアイコンの位置を先頭に設定する(ステップS9)。例えば、アイコン表示制御部114は、取得された起動ログのうち、起動日時が最も新しい起動ログから、アプリIDを取得してもよい。アイコン表示制御部114は、このそのアプリIDに対応するアイコンURLをアプリDB14aから取得してもよい。アイコン表示制御部114は、そのアプリID及び取得したアイコンURLを含むアイコン表示制御情報を生成してもよい。このとき、アイコン表示制御部114は、そのアイコンURLに、1番を示す番号に関連付けてもよい。
【0131】
次いで、アイコン表示制御部114は、取得されたセグメントアイコン情報が、直近に操作されたアイコンのミニアプリのアプリIDを含むか否かを判定する(ステップS10)。セグメントアイコン情報が、直近に操作されたアイコンのミニアプリのアプリIDを含む場合(ステップS10:YES)、アイコン表示制御部114は、そのセグメントアイコン情報から、直近に操作されたアイコンのミニアプリのアプリIDを削除する(ステップS11)。セグメントアイコン情報が、直近に操作されたアイコンのミニアプリのアプリIDを含まない場合(ステップS10:NO)、アイコン表示制御部114は、そのセグメントアイコン情報から、7番目に位置するアイコンのミニアプリのアプリIDを削除する(ステップS12)。
【0132】
ステップS11又はS12の後、アイコン表示制御部114は、アプリIDが削除されたセグメントアイコン情報に示される並び順に従って、各アイコンの位置を設定する(ステップS13)。例えば、アイコン表示制御部114は、セグメントアイコン情報に含まれる各アプリIDについて、そのアプリIDに対応するアイコンURLをアプリDB14aから取得してもよい。アイコン表示制御部114は、アプリID及び取得したアイコンURLを、生成されたアイコン表示制御情報に追加してもよい。このとき、アイコン表示制御部114は、セグメントアイコン情報に含まれるアプリIDの並び順に従って、各アイコンのアプリID及びアイコンURLに、2番から7番のうち、そのアイコンの位置に応じた番号と関連付けてもよい。
【0133】
ステップS8又はS13の後、アイコン表示制御部114は、生成したアイコン表示制御情報をユーザ端末8へ送信して(ステップS14)、アイコン表示制御処理は終了する。アイコン表示制御情報を受信したユーザ端末8は、アイコン表示制御情報に含まれる各アイコンURLに対応するアイコンデータを、電子決済アプリサーバ1から取得してもよい。ユーザ端末8は、アイコンデータに基づいて、アイコン表示制御情報に含まれるアプリIDに関連付けられた番号に対応する位置で、各アイコンをアイコン表示エリア100に表示してもよい。
【0134】
以上説明したように、本実施形態によれば、電子決済アプリサーバ1が、対象ユーザに関するユーザ情報を取得してもよい。また、電子決済アプリサーバ1が、ユーザ情報に基づいて、複数のセグメントのうち、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。また、電子決済アプリサーバ1が、セグメントアイコンDB14cから、特定されたセグメントのセグメントIDに関連付けられたセグメントアイコン情報を取得してもよい。また、電子決済アプリサーバ1が、セグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンを、セグメントアイコン情報により示される並び順に従ってユーザ端末8に表示させてもよい。従って、ユーザに応じたアイコンをユーザ端末8に表示させることができる。
【0135】
ここで、電子決済アプリサーバ1が、複数のアイコンの中に対象ユーザが操作した操作アイコンがある場合、操作されたアイコンと、取得されたセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンのうち少なくとも一のアイコンと、を表示させてもよい。この場合、ユーザが操作する可能性があるアイコンを表示させることができる。
【0136】
このとき、電子決済アプリサーバ1が、取得されたセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンが、操作されたアイコンを含む場合、操作されたアイコンを、セグメントアイコン情報により示される並び順に従った位置と異なる位置に表示させてもよい。また、電子決済アプリサーバ1が、所定数のアイコンのうち、操作されたアイコンを除くアイコンそれぞれを、セグメントアイコン情報により示される並び順から、操作されたアイコンを除いた並び順に従った位置に表示させてもよい。この場合、所定数のアイコンの中から、操作されたアイコンを、対象ユーザが識別することを容易にすることができる。
【0137】
また、電子決済アプリサーバ1が、複数のセグメントのうち2以上のセグメントそれぞれに属するユーザの条件を対象ユーザが満たす場合、それらのセグメントそれぞれのセグメントIDに関連付けてセグメントDB14bに記憶された優先度に基づいて、それらのセグメントのうち何れかのセグメントを特定してもよい。この場合、アイコンを表示させるセグメントの優先度を設定することができる。
【0138】
また、電子決済アプリサーバ1が、決済情報に基づいて、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。この場合、対象ユーザの決済の内容に応じた所定数のアイコンを、その内容に応じた並び順で表示させることができる。
【0139】
また、電子決済アプリサーバ1が、位置情報に基づいて、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。この場合、ユーザ端末8の位置に応じた所定数のアイコンを、その位置に応じた並び順で表示させることができる。
【0140】
ここで、複数のセグメントは、所定の場所を含む所定範囲内に位置するユーザ端末8を利用するユーザが属する場所セグメントを含んでもよい。このセグメントのセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンは、その場所に関連した機能を提供するミニアプリを示すアイコンを含んでもよい。この場合、その場所に又はその場所の近くに行ったユーザが利用する可能性があるミニアプリのアイコンを表示させることができる。
【0141】
所定の場所は、取引対象を提供する店舗を含んでもよい。また、その場所に関連した機能を提供するミニアプリは、その店舗を利用するための機能を提供するミニアプリであってもよい。この場合、店舗を含む所定範囲内にユーザ端末8が位置した場合、その店舗を対象ユーザが利用するためのミニアプリのアイコンが少なくとも表示される。従って、ユーザがその店舗を利用する場合にそのユーザが利用する可能性があるミニアプリのアイコンを表示させることができる。
【0142】
このとき、電子決済アプリサーバ1が、ユーザ端末8の現在位置を示す位置情報を周期的に取得してもよい。また、電子決済アプリサーバ1が、位置情報が取得されるごとに、その位置情報に基づいて、ユーザがそのセグメントに属するか否かを判定してもよい。また、電子決済アプリサーバ1が、その判定結果に応じて、ユーザ端末8に表示させるアイコンを変化させてもよい。この場合、ユーザ端末8の位置の変化に動的に対応して、そのユーザ端末8に表示されるアイコンを変化させることができる。
【0143】
また、電子決済アプリサーバ1が、対象ユーザの会員ランクに基づいて、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。この場合、対象ユーザに付与されたランクに応じた所定数のアイコンを、そのランクに応じた並び順で表示させることができる。
【0144】
また、電子決済アプリサーバ1が、対象ユーザの利用可能ポイント数に基づいて、対象ユーザが属するセグメントを特定してもよい。この場合、対象ユーザが保有するポイントの数に応じた所定数のアイコンを、その保有するポイントの数に応じた並び順で表示させることができる。
【0145】
ここで、複数のセグメントは、利用可能ポイント数が閾値1未満であるユーザが属するセグメントと、利用可能ポイント数が閾値2以上であるユーザが属するセグメントと、を含んでもよい。利用可能ポイント数が閾値1未満であるユーザが属するセグメントのセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンは、対象ユーザがポイントを取得するためのミニアプリを示すアイコンを含んでもよい。利用可能ポイント数が閾値2以上であるユーザが属するセグメントのセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンは、対象ユーザが保有するポイントを利用するためのミニアプリのアイコンを含むことを特徴とする。この場合、利用可能ポイント数に対応しながら、ポイントの取得及び利用を促進させることができる。
【0146】
また、複数のセグメントは、現在時刻が所定の第1時間帯に含まれるユーザが属するセグメントと、現在時刻が第1時間帯と異なる所定の第2時間帯に含まれるユーザが属するセグメントと、を含んでもよい。この場合、ホーム画面をユーザ端末8が表示するときに、現在時刻が第1時間帯又は第2時間帯に含まれる場合、現在時刻を含む時間帯に応じた所定数のアイコンを、その時間帯に応じた並び順で表示させることができる。
【0147】
ここで、現在時刻が第1時間帯に含まれるユーザが属するセグメントは、過去のその時間帯に所定の第1行動をとったユーザが属するセグメントと、過去のその時間帯に第1行動と異なる所定の第2行動をとったユーザが属するセグメントと、を含んでもよい。過去の第1時間帯に第1行動をとったユーザが属するセグメントのセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンは、第1行動に関連する機能を提供するミニアプリのアイコンを含んでもよい。過去の第1時間帯に第2行動をとったユーザが属するセグメントのセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンは、第2行動に関連する機能を提供するミニアプリのアイコンを含んでもよい。この場合、ユーザがその時間帯に利用する可能性があるアプリケーションのアイコンを表示させることができる。
【0148】
[2.第2実施形態]
次に、第2実施携帯について、図15乃至図17を参照して説明する。第1実施形態においては、対象ユーザにより操作されたアイコンと、対象ユーザが属するセグメントに応じたアイコンとが、同一のエリアに表示される。本実施形態においては、対象ユーザにより操作されたアイコンと、対象ユーザが属するセグメントに応じたアイコンとが、別々のエリアに表示される。以下に説明する点を除き、第2実施形態は第1実施形態と同一であってもよい。
【0149】
本実施形態において、アイコン表示制御部114は、予め定められた複数のミニアプリのアイコンの中に対象ユーザが操作したアイコンがある場合、アイコン情報取得部113により取得されたセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンを、アイコン表示エリア100に表示し、操作されたアイコンを、アイコン表示エリア100と異なるエリアに表示させてもよい。
【0150】
図15は、電子決済アプリのホーム画面の一例を示す図である。図15において、図2と同一の要素については同一の符号が付されている。図15に示すように、ホーム画面は、アイコン表示エリア100及び操作アイコン表示エリア110を含む。アイコン表示エリア100には、対象ユーザが属するセグメントに応じた所定数のアイコンが、そのセグメントに応じた並び順で表示される。図15に示す例において、アイコン表示エリア100には、アイコン210、220、230、240、250、260、及び270の順で、それらのアイコンが表示される。操作アイコン表示エリア110には、対象ユーザにより操作されたアイコンが表示される。例えば、操作アイコン表示エリア110には、操作されたアイコンのうち、過去の所定期間内に操作されたアイコンのみが表示されてもよい。また、操作されたアイコンのうち、直近に操作されたアイコンのみが表示されてもよい。或いは、操作された日時が新しい順に予め定められた数のアイコンが表示されてもよい。図15に示す例において、操作アイコン表示エリア110には、アイコン800が表示される。アイコン800は、直近に操作されたアイコンである。
【0151】
アイコン表示制御部114は、アイコン情報取得部113により取得されたセグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンが、対象ユーザが操作したアイコンを含む場合、操作されたアイコンを、セグメントアイコン情報により示される並び順に従った位置と異なる位置に表示させてもよい。例えば、アイコン表示制御部114は、操作されたアイコンを、操作アイコン表示エリア110に表示させてもよい。そして、アイコン表示制御部114は、セグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンのうち、操作されたアイコンを除くアイコンそれぞれを、そのセグメントアイコン情報により示される並び順から操作されたアイコンを除いた並び順に従った位置で、アイコン表示エリア100に表示させてもよい。
【0152】
ここで、セグメントアイコンDB14cに記憶されるセグメントアイコン情報は、所定数のアイコン及びそれらのアイコンの並び順を示すとともに、それら所定数のアイコンよりも後ろに位置するアイコンを更に示してもよい。すなわち、セグメントアイコン情報は、実質的に、n+α個のアイコン及びそれらのアイコンの並び順を示してもよい。nは、アイコン表示エリア100に表示可能なアイコン数、すなわち所定数を示す。本実施形態においては、n=7である。αは、操作アイコン表示エリア110に表示可能なアイコン数を示す。例えば、α=1である場合、操作アイコン表示エリア110には、直近に操作されたアイコンのみが表示可能であってもよい。n=7、且つ、α=1である場合、セグメントアイコン情報は、合計で8個のアイコン及びそれらのアイコンの並び順を示してもよい。n個のアイコンよりも後ろに位置するα個のアイコンにより示されるミニアプリについても、1-4-3項において説明された観点等で予め設定されてもよい。
【0153】
アイコン表示制御部114は、セグメントアイコン情報により示される所定数のアイコンが、対象ユーザにより操作されたアイコンを含む場合、所定数のアイコンよりも後ろに位置するアイコンを、所定数のアイコンのうち、操作されたアイコンを除くアイコンの位置よりも後ろの位置に表示させてもよい。操作されたアイコンが、アイコン表示エリア100から操作アイコン表示エリア110に移動することで、アイコン表示エリア100に、更なるアイコンを表示することができる。
【0154】
図16は、電子決済アプリのホーム画面の一例を示す図である。図16において、図15と同一の要素については同一の符号が付されている。図15に示すホーム画面において、例えば対象ユーザは、アイコン表示エリア100からアイコン230を操作して、そのアイコン230により示されるミニアプリを起動した。その後、対象ユーザは、ホーム画面を表示するための操作を行った。この場合、図16に示すホーム画面が表示されてもよい。図16に示すように、操作アイコン表示エリア110には、アイコン230が表示される。アイコン表示エリア100には、アイコン210、220、240、250、260、270、及び280の順で、それらのアイコンが表示される。アイコン280は、アイコン210~280の中で、最後に位置するアイコンである。
【0155】
図17は、本実施形態における電子決済アプリサーバ1のシステム制御部11におけるアイコン表示制御処理の一例を示すフローチャートである。図17において、図14と同一の処理については同一の符号が付されている。図17に示す処理例は、n=7、且つ、α=1である場合の処理である。
【0156】
電子決済アプリサーバ1からユーザ端末8へ送信されるアイコン表示制御情報は、アイコン表示エリア100に表示されるアイコン及びそれらの並び順を示すとともに、操作アイコン表示エリア110に表示されるアイコンを更に示してもよい。
【0157】
アイコン表示制御処理が開始されると、第1実施形態の場合と同様に、ステップS1~S7が実行される。起動ログがない場合(ステップS7:NO)、アイコン表示制御部114は、取得されたセグメントアイコン情報から、8番目に位置するアイコンのミニアプリのアプリIDを削除する(ステップS21)。
【0158】
起動ログがある場合(ステップS7:YES)、アイコン表示制御処理は、直近に操作されたアイコンの位置を、操作アイコン表示エリア110に設定する(ステップS23)。例えば、アイコン表示制御部114は、取得された起動ログのうち、起動日時が最も新しい起動ログから、アプリIDを取得してもよい。アイコン表示制御部114は、そのアプリIDに対応するアイコンURLをアプリDB14aから取得してもよい。アイコン表示制御部114は、そのアプリID及び取得したアイコンURL、並びに操作アイコン表示エリア110を識別するための識別子を含むアイコン表示制御情報を生成してもよい。ここで、アイコン表示制御部114は、そのアプリID及びアイコンURLと操作アイコン表示エリア110の識別子とを関連付けてもよい。
【0159】
次いで、アイコン表示制御部114は、取得されたセグメントアイコン情報に含まれるアプリIDのうち、先頭から7番目までのアプリIDが、直近に操作されたアイコンのミニアプリのアプリIDを含むか否かを判定する(ステップS23)。先頭から7番目までのアプリIDが、直近に操作されたアイコンのミニアプリのアプリIDを含まない場合(ステップS23:NO)、処理はステップS21に進む。
【0160】
先頭から7番目までのアプリIDが、直近に操作されたアイコンのミニアプリのアプリIDを含む場合(ステップS23:YES)、アイコン表示制御部114は、取得したセグメントアイコン情報から、直近に操作されたアイコンのミニアプリのアプリIDを削除する(ステップS11)。
【0161】
ステップS21又はステップS11の後、アイコン表示制御部114は、アプリIDが削除されたセグメントアイコン情報に示される並び順に従って、各アイコンの位置を設定する(ステップS24)。例えば、アイコン表示制御部114は、取得されたセグメントアイコン情報に含まれる各アプリIDについて、そのアプリIDに対応するアイコンURLをアプリDB14aから取得してもよい。アイコン表示制御部114は、各アイコンのアプリID及び取得したアイコンURLを、アイコン表示制御情報に追加してもよい。このとき、アイコン表示制御部114は、各アイコンのアイコンURLに、セグメントアイコン情報に含まれるアプリIDの並び順に従った番号を関連付けてもよい。また、アイコン表示制御部114は、各アイコンURLに、アイコン表示エリア100を識別する識別子を関連付けてもよい。
【0162】
次いで、アイコン表示制御部114は、生成したアイコン表示制御情報をユーザ端末8へ送信して(ステップS14)、アイコン表示制御処理は終了する。アイコン表示制御情報を受信したユーザ端末8は、アイコン表示制御情報に含まれる各アイコンURLに対応するアイコンデータを、電子決済アプリサーバ1から取得してもよい。ユーザ端末8は、アイコン表示エリア100の識別子に関連付けられたアイコンURLに対応するアイコンデータに基づいて、アイコン表示エリア100にアイコンを表示してもよい。このとき、ユーザ端末8は、アイコン表示制御情報に含まれるアプリIDに関連付けられた番号に対応する位置で、各アイコンを表示してもよい。アイコン表示制御情報が、操作アイコン表示エリア110の識別子に関連付けられたアイコンURLを含む場合、ユーザ端末8は、そのアイコンURLに対応するアイコンデータに基づいて、操作アイコン表示エリア110にアイコンを表示してもよい。アイコン表示制御情報が、操作アイコン表示エリア110の識別子に関連付けられたアイコンURLを含まない場合、ユーザ端末8は、例えばホーム画面から操作アイコン表示エリア110を消去してもよい。
【0163】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザに応じたアイコンを、より多く表示させることができる。
【0164】
(付記1)端末装置を利用する端末ユーザに関するユーザ情報を取得する取得手段と、前記取得されたユーザ情報に基づいて、予め設定された条件を満たすユーザがそれぞれ属する複数のセグメントのうち、前記端末ユーザが属するセグメントを特定する特定手段と、前記複数のセグメントそれぞれについて、互いに異なるアプリケーションを示す複数のアイコンのうち、前記セグメントに応じた所定数のアイコン及び該所定数のアイコンの並び順を示すアイコン情報を、前記セグメントを識別する識別情報に関連付けて記憶する記憶手段から、前記特定されたセグメントを識別する前記識別情報に関連付けられた前記アイコン情報を取得する取得手段と、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンを、前記アイコン情報により示される前記並び順に従って前記端末装置に表示させる表示制御手段であって、前記表示された所定数のアイコンのそれぞれについて、前記アイコンにより示されるアプリケーションを実行させるための該アイコンの操作が可能に、前記所定数のアイコンを表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とするアイコン処理装置。
【0165】
(付記2)前記表示制御手段は、前記複数のアイコンの中に前記端末ユーザが操作した操作アイコンがある場合、前記操作アイコンと、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンのうち少なくとも一のアイコンと、を表示させることを特徴とする付記1に記載のアイコン処理装置。
【0166】
(付記3)前記表示制御手段は、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンが前記操作アイコンを含む場合、前記操作アイコンを、前記アイコン情報により示される前記並び順に従った位置と異なる位置に表示させ、前記所定数のアイコンのうち、前記操作アイコンを除くアイコンそれぞれを、前記アイコン情報により示される前記並び順から前記操作アイコンを除いた並び順に従った位置に表示させることを特徴とする付記2に記載のアイコン処理装置。
【0167】
(付記4)前記複数のセグメントそれぞれについて前記記憶手段に記憶される前記アイコン情報は、前記複数のアイコンのうち、前記セグメントに応じた後アイコンであって、並び順において前記所定数のアイコンよりも後ろに位置する後アイコンを更に示し、前記表示制御手段は、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンが前記操作アイコンを含む場合、前記後アイコンを、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンのうち、前記操作アイコンを除くアイコンの位置よりも後ろの位置に表示させることを特徴とする付記3に記載のアイコン処理装置。
【0168】
(付記5)前記記憶手段は、前記複数のセグメントそれぞれについて、前記アイコン情報及び優先度を示す優先度情報を、前記識別情報に関連付けて記憶し、前記特定手段は、前記端末ユーザが、前記複数のセグメントのうち2以上のセグメントそれぞれに属するユーザの条件を満たす場合、前記2以上のセグメントそれぞれを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記優先度情報に基づいて、前記2以上のセグメントのうち何れかのセグメントを特定することを特徴とする付記1乃至4の何れか一に記載のアイコン処理装置。
【0169】
(付記6)前記取得されるユーザ情報は、取引対象の購入のための前記端末ユーザによる決済の内容を示す決済情報を含み、前記特定手段は、前記決済情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする付記1乃至5の何れか一のアイコン処理装置。
【0170】
(付記7)前記取得されるユーザ情報は、前記端末装置の位置を示す位置情報を含み、前記特定手段は、前記位置情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする付記1乃至6の何れか一に記載のアイコン処理装置。
【0171】
(付記8)前記複数のセグメントは、所定の場所を含む所定範囲内に位置する端末装置を利用するユーザが属する場所セグメントを含み、前記場所セグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記所定の場所に関連した機能を提供する場所アプリケーションを示すアイコンを含むことを特徴とする付記7に記載のアイコン処理装置。
【0172】
(付記9)前記所定の場所は、取引対象を提供する店舗を含み、前記場所アプリケーションは、前記店舗を利用するための機能を提供するアプリケーションであることを特徴とする付記8に記載のアイコン処理装置。
【0173】
(付記10)前記取得手段は、前記端末装置の現在位置を示す前記位置情報を周期的に取得し、前記特定手段は、前記取得手段により前記位置情報が取得されるごとに、前記位置情報に基づいて、前記ユーザが前記場所セグメントに属するか否かを判定し、前記表示制御手段は、前記特定手段による判定結果に応じて、前記端末装置に表示させるアイコンを変化させることを特徴とする付記8又は9に記載のアイコン処理装置。
【0174】
(付記11)前記取得されるユーザ情報は、会員に対して前記会員としてのランクが付与される所定サービスにおいて、前記端末ユーザに対して付与されたランクを示すランク情報を含み、前記特定手段は、前記ランク情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする付記1乃至10の何れか一に記載のアイコン処理装置。
【0175】
(付記12)前記取得されるユーザ情報は、所定ポイントプログラムにおいて前記端末ユーザが保有するポイントの数を示すポイント情報を含み、前記特定手段は、前記ポイント情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする付記1乃至11の何れか一に記載のアイコン処理装置。
【0176】
(付記13)前記複数のセグメントは、保有するポイントの数が第1所定値未満であるユーザが属する第1ポイントセグメントと、保有するポイントの数が第2所定値以上であるユーザが属する第2ポイントセグメントと、を含み、前記第2所定値は前記第1所定値以上であり、前記第1ポイントセグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記端末ユーザがポイントを取得するためのアプリケーションを示すアイコンを含み、前記第2ポイントセグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記端末ユーザが保有するポイントを利用するためのアプリケーションを示すアイコンを含むことを特徴とする付記12に記載のアイコン処理装置。
【0177】
(付記14)前記表示制御手段は、前記端末ユーザによる操作に応じて前記端末装置に表示される所定画面に、前記所定数のアイコンを表示させ、前記取得されるユーザ情報は、前記端末装置が前記所定画面を表示する際の現在時刻を含み、前記複数のセグメントは、前記現在時刻が所定の第1時間帯に含まれるユーザが属する第1時間帯セグメントと、前記現在時刻が前記第1時間帯と異なる所定の第2時間帯に含まれるユーザが属する第2時間帯セグメントと、を含むことを特徴とする付記1乃至13の何れか一に記載のアイコン処理装置。
【0178】
(付記15)前記取得されるユーザ情報は、前記端末ユーザが過去にとった行動を示す行動情報を更に含み、前記第1時間帯セグメントは、過去の前記第1時間帯に所定の第1行動をとったユーザが属する第1行動セグメントと、過去の前記第1時間帯に前記第1行動と異なる所定の第2行動をとったユーザが属する第2行動セグメントと、を含み、前記第1行動セグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶される前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記第1行動に関連する機能を提供するアプリケーションを示すアイコンを含み、前記第2行動セグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶される前記アイコン情報により示される前記所定数のアイコンは、前記第2行動に関連する機能を提供するアプリケーションを示すアイコンを含むことを特徴とする付記14に記載のアイコン処理装置。
【0179】
(付記16)前記アイコン情報の管理者が利用する管理端末装置に、何れかのセグメントに属するユーザの条件を示す条件情報と、前記アイコン情報と、を設定するための設定画面を表示させる設定画面表示制御手段と、前記管理端末装置に表示された前記設定画面を通じて設定された前記条件情報及び前記アイコン情報を、前記管理端末装置から受信する受信手段と、前記受信された条件情報及びアイコン情報を、前記何れかのセグメントを識別する前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を更に備え、前記特定手段は、前記取得されたユーザ情報及び前記記憶された条件情報に基づいて、前記端末ユーザが属するセグメントを特定することを特徴とする付記1乃至15の何れか一に記載のアイコン処理装置。
【0180】
(付記17)コンピュータにより実行されるアイコン処理方法において、端末装置を利用する端末ユーザに関するユーザ情報を取得する取得ステップと、前記取得されたユーザ情報に基づいて、予め設定された条件を満たすユーザがそれぞれ属する複数のセグメントのうち、前記端末ユーザが属するセグメントを特定する特定ステップと、前記複数のセグメントそれぞれについて、互いに異なるアプリケーションを示す複数のアイコンのうち、前記セグメントに応じた所定数のアイコン及び該所定数のアイコンの並び順を示すアイコン情報を、前記セグメントを識別する識別情報に関連付けて記憶する記憶手段から、前記特定されたセグメントを識別する前記識別情報に関連付けられた前記アイコン情報を取得する取得ステップと、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンを、前記アイコン情報により示される前記並び順に従って前記端末装置に表示させる表示制御ステップであって、前記表示された所定数のアイコンのそれぞれについて、前記アイコンにより示されるアプリケーションを実行させるための該アイコンの操作が可能に、前記所定数のアイコンを表示させる表示制御ステップと、を含むことを特徴とするアイコン処理方法。
【0181】
(付記18)コンピュータを、端末装置を利用する端末ユーザに関するユーザ情報を取得する取得手段と、前記取得されたユーザ情報に基づいて、予め設定された条件を満たすユーザがそれぞれ属する複数のセグメントのうち、前記端末ユーザが属するセグメントを特定する特定手段と、前記複数のセグメントそれぞれについて、互いに異なるアプリケーションを示す複数のアイコンのうち、前記セグメントに応じた所定数のアイコン及び該所定数のアイコンの並び順を示すアイコン情報を、前記セグメントを識別する識別情報に関連付けて記憶する記憶手段から、前記特定されたセグメントを識別する前記識別情報に関連付けられた前記アイコン情報を取得する取得手段と、前記取得されたアイコン情報により示される前記所定数のアイコンを、前記アイコン情報により示される前記並び順に従って前記端末装置に表示させる表示制御手段であって、前記表示された所定数のアイコンのそれぞれについて、前記アイコンにより示されるアプリケーションを実行させるための該アイコンの操作が可能に、前記所定数のアイコンを表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とするアイコン処理プログラム。
【符号の説明】
【0182】
1 電子決済アプリサーバ
2 管理端末
3 会員情報管理サーバ
4 位置情報管理サーバ
5 決済情報管理サーバ
6 ウェブサーバ
7 ミニアプリサーバ
8 ユーザ端末
11 システム制御部
12 システムバス
13 入出力インタフェース
14 記憶部
14a アプリDB
14b セグメントDB
14c セグメントアイコンDB
14d アプリ起動履歴DB
15 通信部
31 会員DB
41 位置情報DB
51 決済情報DB
111 ユーザ情報取得部
112 セグメント特定部
113 アイコン情報取得部
114 アイコン表示制御部
115 設定画面表示制御部
116 設定情報受信部
117 設定情報登録部
NW ネットワーク
S 通信システム
図1
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図3
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図5
図6
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図10
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図17