IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アイセンス,インコーポレーテッドの特許一覧

<>
  • 特許-通信端末機の作動方法 図1
  • 特許-通信端末機の作動方法 図2
  • 特許-通信端末機の作動方法 図3
  • 特許-通信端末機の作動方法 図4
  • 特許-通信端末機の作動方法 図5
  • 特許-通信端末機の作動方法 図6
  • 特許-通信端末機の作動方法 図7
  • 特許-通信端末機の作動方法 図8
  • 特許-通信端末機の作動方法 図9
  • 特許-通信端末機の作動方法 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】通信端末機の作動方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/1473 20060101AFI20240903BHJP
   A61B 5/1486 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
A61B5/1473
A61B5/1486
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023112504
(22)【出願日】2023-07-07
(62)【分割の表示】P 2022502309の分割
【原出願日】2020-03-18
(65)【公開番号】P2023123856
(43)【公開日】2023-09-05
【審査請求日】2023-07-07
(31)【優先権主張番号】10-2019-0092492
(32)【優先日】2019-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510115030
【氏名又は名称】アイセンス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー,デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ナハ,ジソン
(72)【発明者】
【氏名】セオ,ジュンヘ
(72)【発明者】
【氏名】カン,ヨンジェ
【審査官】伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0135605(US,A1)
【文献】特表2016-501070(JP,A)
【文献】特表2016-512965(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/06 - 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の身体に挿入配置されるセンサーを具備するセンサトランスミッタから生体情報を受信する通信端末機でセンサーの安定化を判断するための、前記通信端末機の作動方法において、前記通信端末機が、
前記センサーが身体に挿入配置されて生体情報を測定する時点から前記センサトランスミッタから生体情報を受信する段階と、
前記センサトランスミッタから受信した生体情報に基づいて前記センサーの安定化如何を判断する段階と、及び
安定化時間の間に前記センサーの安定化がなされない場合、前記センサトランスミッタの識別子をサーバーに送信する段階と、を含む、作動方法。
【請求項2】
前記作動方法は、
前記安定化時間の間に前記センサーの安定化がなされない場合、前記通信端末機で前記センサトランスミッタとの通信連結を終了させる段階をさらに含む、請求項1に記載の作動方法。
【請求項3】
前記センサトランスミッタと通信連結を終了すれば、前記センサトランスミッタは使用することができないことを案内する不使用案内メッセージを出力する、請求項2に記載の作動方法。
【請求項4】
前記不使用案内メッセージには使用することができないセンサトランスミッタに対する補償案内が含まれている、請求項に記載の作動方法。
【請求項5】
前記センサーの安定化如何を判断する段階は、
第1安定化時間の間に前記センサトランスミッタから受信した生体情報に基礎して前記第1安定化時間に連続される第2安定化時間を可変設定する段階と、
前記第2安定化時間に前記センサトランスミッタから受信した生体情報に基礎して前記センサーの安定化如何を判断する段階と、及び
前記第2安定化時間の満了時点に前記センサーが安定化されないことで判断される場合、前記第2安定化時間に連続される第3安定化時間の間に前記センサトランスミッタから受信した生体情報に基礎して前記センサーの安定化如何を判断する段階を含む、請求項1に記載の作動方法。
【請求項6】
前記第2安定化時間は、
前記第1安定化時間の間に前記センサトランスミッタから受信した生体情報が所定範囲で収斂するかに基礎して可変設定される、請求項5に記載の作動方法。
【請求項7】
前記第2安定化時間は既設定した基準時間以内で可変設定される、請求項6に記載の作動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続血糖測定システムの安定化方法に関するものであり、より詳細には、連続血糖測定システムのセンサトランスミッタに含まれたセンサが人体に挿入された状態で、安定的に生体情報を測定するための連続血糖測定システムの安定化方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は全世界的に主要死亡原因及び身体障碍を誘発する要因であり、それによって、多い人々が糖尿病によって健康上に問題が発生している。特に、糖尿病は、心臓及び腎臓疾病、失明、神経損傷及び高血圧を誘発する深刻な疾病である。長期間の臨床研究を見る時、血糖値を適当に調節することによって合併症が誘発されることを著しく減少させることができる。したがって、糖尿病は持続的に管理することが重要であるが、重要な要因は血糖値を自己モニタリングすることである。
【0003】
このような要求によって使用者が直接使用者の血糖を検査することができる自家バイオ測定器が広く普及されて使用される。一般な血糖測定器は検査紙であるセンサストリップに使用者の血液をつけて使用者の血糖値を測定する。すなわち、血液をつけたセンサストリップを血糖測定器に挿入してセンサストリップを通じて測定された血糖値を血糖測定器に表示する。
【0004】
この時、採取された血液とセンサストリップ内の反応物質が電気化学的反応によって発生された電気的信号を血糖測定器が受信し、血糖値を測定する。このような採血式血糖測定器(finger prick method)は、糖尿病患者の血糖管理にお手助けになるが、測定当時の結果だけ示すために頻りに変化する血糖数値を正確に把握することが難しい問題がある。
【0005】
糖尿病患者は、一般に高血糖及び低血糖状態を行き交うが、応急状況は低血糖状態で発生し、糖分供給が長い間持続しなければ、意識を失うか、または最悪の場合命を失うこともある。したがって、低血糖状態を即刻に見つけることは、糖尿病患者に非常に重要である。しかし、間歇的に血糖を測定する採血式血糖測定器は明らかな限界がある。
【0006】
このような採血式血糖測定器の限界を乗り越えるため、人体内に挿入して水分間隔で血糖を測定する連続血糖測定システム(CGMS、Continuous Glucose Monitoring System)が開発されたし、これを利用して糖尿病患者の管理と応急状況に容易に対処することができる。
【0007】
連続血糖測定システムは、人体に挿入されて使用者の血液のような、検査物質を採取して血糖などの生体情報を測定するセンサトランスミッタ及びセンサトランスミッタと通信してセンサトランスミッタで測定された生体情報データを使用者に表示するための通信端末機を含む。
【0008】
この時、センサトランスミッタは人体に付着されてセンサトランスミッタに含まれたセンサが人体に一部挿入された状態で、生体情報を測定する。この時、人体にセンサが挿入されることによって人体では、異物が人体に浸透したものとして認識して生体反応が起きることがある。このように人体で生体反応が起きれば、センサを通じて測定される生体情報が正確に測定されないこともある。
【0009】
それによって従来には人体にセンサが挿入されることによって生体情報を測定する前にセンサが安定的に人体に安着されることができるように所定の時間(例えば、2時間)の間に安定化時間を有する。このような安定化時間の間にもセンサトランスミッタは人体の生体情報に対する測定がなされて、センサトランスミッタは測定された生体情報を通信端末機に送る。この時、通信端末機は前記のようにセンサトランスミッタの安定化時間の間に測定されたデータを使用者に表示しないために、使用者はセンサトランスミッタの安定化時間の間に生体情報に対する情報を確認することができない。
【0010】
従来に安定化時間は一律的に決まった時間(例えば、2時間)の間になされるように設定される。それによって使用者はセンサトランスミッタが決まった時間より早く安定化されても決まった安定化時間の間に測定された生体情報データを確認することができない問題がある。
【0011】
さらに、決まった安定化時間の間にセンサトランスミッタが安定化されなくても安定化時間が完了すれば、通信端末機にセンサトランスミッタで測定された生体情報データが表示されるため使用者に正確ではない生体情報データを表示するようになる問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明が解決しようとする課題は、センサトランスミッタで測定される生体情報データが安定的に出力されるまで必要となる安定化時間を調節することができる連続血糖測定システムの安定化方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一実施例による連続血糖測定システムの安定化方法は、使用者の身体一部に配置され、使用者の生体情報を測定するセンサトランスミッタで生体情報を測定する段階と、前記測定された生体情報に対するデータを前記センサトランスミッタから通信端末機に送る段階と、前記通信端末機で前記センサトランスミッタから受信された生体情報データに対する安定化を遂行する安定化段階と、及び前記通信端末機で前記安定化段階が完了された以後にセンサトランスミッタから受信される生体情報データを使用者が確認できるように表示する段階と、を含み、前記通信端末機は前記安定化段階で、前記センサトランスミッタから受信された生体情報データに対する安定化時間が可変されるように制御することができる。
【0014】
前記安定化段階は、前記通信端末機で設定された時間の間に前記センサトランスミッタから受信された生体情報データに対する安定化を遂行する第1安定化段階と、及び前記通信端末機で設定された基準時間(setting time)内の任意の時間の間に前記センサトランスミッタから受信された生体情報データに対する安定化を遂行する第2安定化段階と、を含むことができる。
【0015】
前記第2安定化段階が遂行される時間は、前記第1安定化段階の間に前記センサトランスミッタから受信された生体情報データを土台に決まることができる。
【0016】
前記安定化段階は、前記第2安定化段階以後に前記センサトランスミッタから受信された生体情報データに対する安定化がなされたかを確認する段階をさらに含み、前記生体情報データを使用者が確認できるように表示する段階は、前記第2安定化段階が完了された以後に前記センサトランスミッタから受信される生体情報データを使用者が確認できるように表示することができる。
【0017】
前記生体情報データに対する安定化がなされたかに対する確認は、前記センサトランスミッタから受信された生体情報データが所定の範囲内に収斂するかの如何を利用して確認がなされることができる。
【0018】
前記安定化段階は、前記第2安定化段階が遂行される時間の間に前記センサトランスミッタから受信された生体情報データが安定化されない場合、前記通信端末機で前記センサトランスミッタから受信された生体情報データに対する安定化を遂行する第3安定化段階をさらに含むことができる。
【0019】
前記第3安定化段階が遂行されるうちに、前記通信端末機で前記センサトランスミッタから受信される生体情報データに対して安定化がなされるかの如何を確認する段階をさらに含み、前記第3安定化段階が遂行する間に前記センサトランスミッタから受信される生体情報データに対する安定化がなされる場合、前記通信端末機で安定化段階を完了することができる。
【0020】
前記第3安定化段階は、前記第1乃至第3安定化段階が遂行される最大時間を超過して遂行されないこともある。
【0021】
前記第3安定化段階が前記第1乃至第3安定化段階が遂行される最大時間に到逹するまで前記センサトランスミッタから受信される生体情報データに対する安定化がなされない場合、前記通信端末機で前記センサトランスミッタとの通信連結を終了する段階をさらに含むことができる。
【0022】
前記通信端末機で前記センサトランスミッタとの通信連結を終了する時、前記通信端末機は、前記通信端末機に前記センサトランスミッタとの通信連結の終了を使用者に確認するために表示することができる。
【0023】
前記通信端末機で前記センサトランスミッタとの通信連結を終了すれば、前記通信端末機に前記センサトランスミッタの使用することができないことに対する案内が表示されることがある。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、センサトランスミッタによってセンサトランスミッタで測定されるデータが安定化される時間を可変的に調節することができて、使用者に正確な生体情報データを提供することができる効果がある。
【0025】
また、センサトランスミッタによって早く安定化される場合、使用者により早く正確な生体情報データを提供することができる効果がある。
【0026】
さらに、所定の時間の間安定化がなされないセンサトランスミッタを使わないで、交替できるように案内して使用者に正確ではない生体情報データを提供しないこともある効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一実施例による連続血糖測定システムを示した概略図である。
図2】本発明のセンサトランスミッタを身体に付着するためのアプリケーターを示した図面である。
図3】センサトランスミッタをアプリケーターを利用して人体に付着する過程を説明するための図面である。
図4】センサトランスミッタをアプリケーターを利用して人体に付着する過程を説明するための図面である。
図5】本発明の一実施例による連続血糖測定システムの安定化方法を示した流れ図である。
図6】本発明の一実施例による連続血糖測定システムのセンサトランスミッタを示したブロック図である。
図7】本発明の一実施例による連続血糖測定システムの通信端末機を示したブロック図である。
図8】本発明の一実施例による連続血糖測定システムの安定化方法でセンサトランスミッタが早く安定化された場合を説明するための図面である。
図9】本発明の一実施例による連続血糖測定システムの安定化方法で血糖情報データが収斂するかの如何を判断する過程を説明するための図面である。
図10】本発明の一実施例による連続血糖測定システムの安定化方法でセンサトランスミッタの安定化時間が加えられた場合を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の望ましい実施例に対して添付された図面を参照してさらに具体的に説明する。
【0029】
本発明で使用される技術的用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではないことを留意しなければならない。また、本発明で使用される技術的用語は本発明で特別に他の意味で定義されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者によって一般に理解される意味で解釈されなければならないし、過度に包括的な意味で解釈されるか、または過度に縮まった意味で解釈されてはいけない。また、本発明で使用される技術的な用語が本発明の思想を正確に表現することができない誤った技術的用語である時には、当業者が正しく理解することができる技術的用語で取り替えられて理解されなければならないであろう。
【0030】
また、本発明で使用される単数の表現は、文脈上明白に異なるように志さない限り複数の表現を含む。本発明で、"構成される"または"含む"などの用語は発明に記載した多くの構成要素ら、または多くの段階を必ずすべて含むものとして解釈されてはいけなく、そのうちで一部構成要素らまたは一部段階らは含まれないこともあって、または追加的な構成要素または段階らをさらに含むことができるものとして解釈されなければならない。
【0031】
また、添付された図面は本発明の思想を易しく理解できるようにするためのものであるだけで、添付された図面によって本発明の思想が制限されるものとして解釈されてはいけないことを留意しなければならない。
【0032】
以下、添付した図面を参照して本発明による連続血糖測定システムの安定化方法に対してより具体的に説明する。
【0033】
図1は、本発明の一実施例による連続血糖測定システムを示した概略図である。
【0034】
図1を参照すれば、本発明の一実施例による連続血糖測定システムはセンサトランスミッタ110及び通信端末機120を含む。
【0035】
センサトランスミッタ110は身体に付着されるが、センサトランスミッタ110が身体に付着時センサトランスミッタ110のセンサ一端は、肌に挿入されて人体の体液を周期的に抽出して血糖を測定する。
【0036】
通信端末機120はセンサトランスミッタ110から血糖情報を受信して受信した血糖情報を使用者に表示することができる端末機で、スマートフォン、タブレットPC、またはノートブックなどのようにセンサトランスミッタ110と通信することができる移動端末機が利用されることができる。勿論、通信端末機120はこれに限定されるものではなくて、通信機能を含んでプログラムやアプリケーションが設置されることができる端末機なら、どのような種類の端末機であることができる。
【0037】
センサトランスミッタ110は通信端末機120の要請によってまたは設定された時刻ごとに周期的に測定された血糖情報を通信端末機120に送るが、センサトランスミッタ110と通信端末機120との間でデータ通信のためにセンサトランスミッタ110と通信端末機120はお互いにUSBケーブルなどによって有線で通信連結されるか、または赤外線通信、NFC通信、ブルートゥース(登録商標)などの無線通信方式で通信連結されることができる。
【0038】
ここで、センサトランスミッタはアプリケーターを通じて身体一部に付着されるが、図2は本発明のセンサトランスミッタを身体に付着するためのアプリケーターを示した図面であり、図3及び図4はセンサトランスミッタをアプリケーターを利用して人体に付着する過程を説明するための図面である。
【0039】
先ず、図2を参照してアプリケーター130に対して説明すると、アプリケーター130は、センサトランスミッタ110を内部に具備して使用者の操作でセンサトランスミッタ110を外部に吐出して使用者の特定身体部位に付着させるように作動する。アプリケーター130は一面が開放された形状で形成されているが、センサトランスミッタ110はアプリケーター130の開放された一面を通じてアプリケーター130に設置される。
【0040】
アプリケーター130を利用してセンサトランスミッタ110を身体一部に付着時、センサトランスミッタ110に具備されたセンサの一端を肌に挿入するためにアプリケーター130はセンサの一端を内部に囲むように形成されたニードル(図示せず)、ニードルとセンサ一端を共に肌に押し出す第1弾性部材(図示せず)、ニードルのみを引き出すための第2弾性部材(図示せず)を具備している。このようなアプリケーター130の構成を通じてアプリケーター130内部に圧縮された状態で配置された第1弾性部材(図示せず)の圧縮解凍でニードルとセンサ一端を同時に肌に挿入し、センサ一端が肌に挿入時圧縮された第2弾性部材(図示せず)の圧縮解凍によってニードルのみを引き出す。使用者はアプリケーター130を通じて安全で容易にセンサトランスミッタ110を肌に付着させることができる。
【0041】
センサトランスミッタ110を身体に付着させる過程を図3及び図4を参照してより詳細に説明すると、保護キャップ140を分離した状態でアプリケーター130の開放された一面を身体の特定部位肌20に密着させる。このようにアプリケーター130を身体の肌20に密着させた状態でアプリケーター130を作動させれば、センサトランスミッタ110はアプリケーター130で吐出されながら肌20に付着されることができる。ここで、センサトランスミッタ110の下部にはセンサ112の一端がセンサトランスミッタ110で露出されて配置されているし、センサ112の一端はアプリケーター130に具備されたニードルを通じて一部が肌20に挿入される。したがって、センサ112の一端が肌20に挿入された状態でセンサトランスミッタ110は肌20に付着されることができる。
【0042】
ここで、センサトランスミッタ110の身体接触面には、センサトランスミッタ110が身体の肌20に固定付着することができるように接着テープが具備されることができる。したがって、アプリケーター130を身体の肌20で離隔させれば、接着テープによってセンサトランスミッタ110は身体の肌20に固定付着された状態になる。
【0043】
以後、センサトランスミッタ110に電源が印加されれば、センサトランスミッタ110は通信端末機130と通信を連結し、センサトランスミッタ110は測定した血糖情報を通信端末機に送るようになる。
【0044】
センサトランスミッタ110は血糖情報だけではなく、多様な生体情報を測定することができるが、以下では生体情報の一例で血糖情報を測定することで説明する。
【0045】
図5は、本発明の一実施例による連続血糖測定システムの安定化方法を示した流れ図である。
【0046】
図5を参照して、本発明の連続血糖測定システム100のセンサトランスミッタ110の安定化方法に対して説明する。本実施例で、センサトランスミッタ110の安定化過程は、センサトランスミッタ110で測定される血糖情報データを基盤に通信端末機120で安定化時間に対する制御がなされることができる。すなわち、本実施例による安定化方法は通信端末機120で遂行される。
【0047】
先ず、センサトランスミッタ110が身体に付着される(S101)。
【0048】
このようにセンサトランスミッタ110が身体に付着されれば、センサトランスミッタ110に含まれたセンサの一部が身体に挿入され、センサトランスミッタ110に電源が印加されれば、活性化されてセンサトランスミッタ110は通信端末機120と通信接続をなす。
【0049】
センサトランスミッタ110で人体に対する血糖情報の測定がなされ、測定された血糖情報はセンサトランスミッタ110から通信端末機120に伝送される(S103)。
【0050】
センサトランスミッタ110が身体に付着され、活性化がなされると、活性化がなされた時点から血糖情報に対する測定がなされる。そして、センサトランスミッタ110で測定された血糖情報データは通信端末機120に伝送される。
【0051】
通信端末機120はセンサトランスミッタ110から血糖情報データを受信し始めれば、第1安定化段階を遂行する(S105)。
【0052】
第1安定化段階は、センサトランスミッタ110で血糖情報データが安定的に測定されるまで通信端末機120が受信された血糖情報データを使用者に表示しないで、保存する過程である。本実施例で、第1安定化段階は、所定の時間の間になされることができる。
【0053】
通信端末機120は第1安定化段階が遂行される間にセンサトランスミッタ110から受信された血糖情報データを利用して第2安定化段階に対する時間を設定する(S107)。
【0054】
通信端末機120は第1安定化段階でセンサトランスミッタ110から受信される血糖情報データが安定的であるかの如何によって第2安定化段階に対する時間を調節することができるが、第1安定化段階でセンサトランスミッタ110から受信される血糖情報データが安定的な場合第2安定化段階に対する時間を相対的に短く設定し、第1安定化段階でセンサトランスミッタ110から受信される血糖情報データが安定的ではない場合、第2安定化段階に対する時間を相対的に長く設定する。
【0055】
そして、通信端末機120は前記のように設定された時間によって第2安定化段階を遂行する(S109)。
【0056】
第2安定化段階は、第1安定化段階と同じく、センサトランスミッタ110から測定された生体測定データを受信し、保存するが、使用者に表示しない過程である。
【0057】
前記のように、第2安定化段階が設定された時間の間になされると、通信端末機120はセンサトランスミッタ110で測定されて受信された血糖情報データが安定化されたかを確認する(S111)。
【0058】
この時、通信端末機120はセンサトランスミッタ110から受信された血糖情報データが安定化されたものとして判断すれば、センサトランスミッタ110の安定化段階を終了する(S113。このように通信端末機120はセンサトランスミッタ110の安定化段階を終了すれば、安定化段階が終わった以後にセンサトランスミッタ110から受信される血糖情報データを使用者が確認するように通信端末機120に表示する。
【0059】
しかし、センサトランスミッタ110から受信された血糖情報データが安定化されないものとして判断されれば、通信端末機120は第3安定化段階を遂行する(S123)。
【0060】
第3安定化段階は、前でなされる第1安定化段階及び第2安定化段階と同じく、センサトランスミッタ110から測定された血糖情報データを受信するが、使用者に表示しない。
【0061】
そして、第3安定化段階が遂行されるうちに、随時に(または、設定された時間間隔ごとに)、センサトランスミッタ110から受信された血糖情報データに対する安定化がなされるかを確認する(S125)。
【0062】
この時、通信端末機120で第3安定化段階の間に血糖情報データに対する安定化がなされたものとして判断されれば、通信端末機120は段階S113に移動してセンサトランスミッタ110の安定化段階を終了する。
【0063】
しかし、通信端末機120で第3安定化段階間にセンサトランスミッタ110から受信される血糖情報データに対する安定化がなされないものとして判断されれば、最大安定化時間が渡来したかを確認する(S127。
【0064】
本実施例で、安定化過程は、第1乃至第3安定化段階が決まった時間内で遂行されるように設定されることができる。
【0065】
すなわち、通信端末機120は最大に安定化時間がなされる時間を設定することができるが、この時、最大安定化時間は第1乃至第3安定化段階が遂行される全体安定化時間を意味する。例えば、通信端末機120に最大安定化段階が遂行される時間が3時間であるもので設定された状態で、第1安定化段階が1時間所要され、第2安定化段階が40分所要された場合、第3安定化段階は1時間20分間遂行されることができる。本段階で、最大安定化時間が渡来したかの確認は、最大に設定された安定化時間の3時間が渡来したかを確認することである。
【0066】
したがって、通信端末機120は最大安定化時間が渡来しない場合、段階S123の第3安定化段階を続いて遂行する。
【0067】
そして、通信端末機120は最大安定化時間が渡来すれば、安定化過程がそれ以上進行されないことを使用者に案内してセンサトランスミッタ110との通信連結を終了する(S129)。
【0068】
この時、本段階での通信端末機120とセンサトランスミッタ110の通信連結を終了することは、それ以上センサトランスミッタ110を使用することができないので、該当センサトランスミッタ110の使用を中止する過程である。
【0069】
すなわち、センサトランスミッタ110から受信される血糖情報データが決まった安定化時間の間に安定化がなされないために、安定的に血糖情報データを測定することができないセンサトランスミッタ110を使わないために通信端末機120はセンサトランスミッタ110との通信を終了する。
【0070】
そして、通信端末機120は使用者が確認できるように該当センサトランスミッタ110を使用することができないことに対する案内を表示することができる。
【0071】
図6は、本発明の一実施例による連続血糖測定システムのセンサトランスミッタを示したブロック図である。
【0072】
図6を参照すれば、本発明の一実施例で、センサトランスミッタ110は、センサモジュール111、センサ保存部113、センサ通信部115及びセンサ制御部117を含む。
【0073】
センサモジュール111は、センサ112を含み、センサ112は身体に一部が挿入されて血糖情報などの血糖情報を測定する。
【0074】
センサ保存部113は、センサモジュール111で測定された血糖情報に対するデータを保存する。この時、センサ保存部113に保存される血糖情報データはデジタル信号で保存されることができる。
【0075】
センサ通信部115はセンサ保存部113に保存された血糖情報データを通信端末機120、120に送る。
【0076】
センサ制御部117は、センサモジュール111が所定の時間間隔ごとに血糖情報を測定するように制御する。センサ制御部117は、センサモジュール111からアナログ信号で測定された血糖情報データをデジタル信号に変換し、変換されたデジタル信号の血糖情報データを保存部に保存する。また、センサ制御部117は保存された血糖情報データが通信端末機120に伝送されるようにセンサ通信部115を制御する。
【0077】
図7は、本発明の一実施例による連続血糖測定システムの通信端末機を示したブロック図である。
【0078】
図7を参照すれば、本実施例で通信端末機120は、端末機通信部121、端末機保存部123、端末機表示部125及び端末機制御部127を含む。
【0079】
端末機通信部121は、センサトランスミッタ110のセンサ通信部115と通信し、センサ通信部115から血糖情報データを受信する。
【0080】
端末機保存部123は、端末機通信部121を通じて受信された血糖情報データを保存する。
【0081】
端末機表示部125は、センサトランスミッタ110から受信されて端末機保存部123に保存された血糖情報データを使用者が確認できるように表示する。この時、端末機表示部125は、安定化過程中にセンサトランスミッタ110から受信される血糖情報データを表示しないで、安定化過程が完了した以後にセンサトランスミッタ110から受信された血糖情報データを表示する。
【0082】
端末機制御部127は、端末機通信部121を通じて受信された血糖情報データを端末機保存部123に保存する。そして、端末機制御部127は安定化過程間に受信された血糖情報データに対して端末機表示部125に表示されないように制御し、端末機保存部123に保存だけできるように制御する。また、端末機制御部127は安定化過程が完了した以後にセンサトランスミッタ110から受信される血糖情報データに対して端末機保存部123に保存し、端末機表示部125に表示するように制御する。
【0083】
また、端末機制御部127は、センサトランスミッタ110の安定化過程がなされる時間を調節することができる。端末機制御部127は、第1安定化段階に対して決まった時間の間に安定化がなされるように制御し、第2安定化段階に対する安定化時間を設定して第2安定化段階が設定された時間の間になされるように制御して安定化過程がなされる時間を調節することができる。また、端末機制御部127は、第3安定化段階が最大安定化時間までなされることを制御することができる。この時、前に説明したように、端末機制御部127は第3安定化がなされる過程に中断されるように制御することができる。
【0084】
図8は、本発明の一実施例による連続血糖測定システムの安定化方法でセンサトランスミッタが早く安定化された場合を説明するための図面であり、図9は本発明の一実施例による連続血糖測定システムの安定化方法で血糖情報データが収斂するかの如何を判断する過程を説明するための図面である。
【0085】
図8を参照して、本発明の安定化方法で第1安定化段階及び第2安定化段階を通じてセンサトランスミッタ110で測定される血糖情報データに対する安定化がなされることに対して説明する。
【0086】
通信端末機120は第1安定化段階が所定の時間(t1)の間になされるように設定されることができる。すなわち、第1安定化段階は、前もって設定された時間の間になされることができるし、例えば、第1安定化段階は1時間の間になされることができる。
【0087】
このように第1安定化段階が前もって設定された時間(t1)の間になされる間通信端末機120はセンサトランスミッタ110から受信される血糖情報データが設定された範囲内に位置するかどうかを確認する。または、前記のように、設定された時間に通信端末機120に受信された血糖情報データを利用して血糖情報データの安定化がなされるかを確認することができるが、これに限定されるものではなくて、第1安定化段階がなされる間に通信端末機120は受信された血糖情報データのうちで最新血糖情報データのうちで少なくとも一部を利用して血糖情報データが安定化されるかを確認することができる。
【0088】
通信端末機120は第1安定化段階(t1)の間にセンサトランスミッタ110から受信される血糖情報データを確認し、時間によってセンサトランスミッタ110から受信された生体信号データが所定の範囲内に収斂するかを確認することができる。それによって図示されたように、センサトランスミッタ110から受信された血糖情報データが所定の範囲内に収斂する場合、通信端末機120は第2安定化段階に所要される時間を相対的に短く設定することができる。
【0089】
図9を参照して、第1安定化段階で、血糖情報データが安定化されることを判断する一例に対して説明する。
【0090】
通信端末機120はセンサトランスミッタ110から受信される血糖情報データが所定の範囲内に収斂するかを判断するため、受信された血糖情報データらのうちで最新血糖情報データらを利用して判断することができる。例えば、通信端末機120は第1安定化段階が進行されるうちに最近受信された3個の血糖情報データらの最大値(Max)と最小値(Min)の差が設定された範囲内にあるかどうかを確認することができる。
【0091】
すなわち、第1安定化段階で、d1乃至d4の血糖情報データを順に受信した場合、d2乃至d4の最大値と最小値の差が設定された範囲内にあるかを確認する。そして、d5の血糖情報データが受信されれば、d3乃至d5の最大値と最小値の差が設定された範囲内にあるかを確認する。この時、d3乃至d5の最大値と最小値の差が設定された範囲内である場合、次に受信されるd6の血糖情報データを利用し、d4乃至d6の最大値と最小値の差が設定された範囲内にあるかを確認して設定された範囲内の値を維持するかを確認する。
【0092】
このように最近受信された血糖情報データを確認して第1安定化段階が進行されるうちに受信された血糖情報データが設定された範囲内にあるかどうかを確認して血糖情報データが収斂するかを確認することができる。
【0093】
そして、血糖情報データが最初に受信された時点(s0)で最近受信された5個の血糖情報データらの最大値と最小値差が設定された範囲内に収斂された時点(S1)までの時間(収斂時間、CT)を利用して第2安定化段階の時間を設定することができる。すなわち、収斂時間(CT)が短いほど第2安定化段階の時間は短くなって、収斂時間(CT)が長くなるほど第2安定化段階の時間は長くなることができる。
【0094】
本実施例で、第2安定化段階がなされる時間(t2)に対して通信端末機120は基準時間(setting time)を設定し、基準時間内で可変的に第2安定化段階がなされるように制御することができる。例えば、通信端末機120は第1安定化段階が一律的に1時間の間になされるように設定することができるし、第1安定化段階でセンサトランスミッタ110から受信された血糖情報データが所定の範囲内に収斂する場合、通信端末機120は第2安定化段階が基準時間(setting time)である1時間より短い時間の間になされるように時間を制御することができる。
【0095】
この時、通信端末機120は第1安定化段階間にセンサトランスミッタ110から受信された血糖情報データが所定の範囲で収斂する程度によって第2安定化段階がなされる時間を調節することができる。すなわち、通信端末機120は第1安定化段階間にセンサトランスミッタ110から受信された血糖情報データが所定の範囲で収斂する速度に比例するか、または収斂する範囲幅に比例して所定範囲で早く収斂するか、または所定範囲幅が狭い場合第2安定化段階のなされる時間が短くなるように制御することができる。
【0096】
そして、通信端末機120は第2安定化段階が、基準時間より越す時間の間になされないように制御することができる。例えば、通信端末機120は第1安定化段階が設定された1時間の間になされるように制御し、第2安定化段階が設定された基準時間の最大1時間の間になされるように制御することができる。
【0097】
図10は、本発明の一実施例による連続血糖測定システムの安定化方法でセンサトランスミッタの安定化時間が加えられた場合を説明するための図面である。
【0098】
図10を参照して、本発明の安定化方法で第1安定化段階、第2安定化段階及び第3安定化段階を通じてセンサトランスミッタ110で測定された血糖情報データに対する安定化がなされることに対して説明する。
【0099】
通信端末機120は第1安定化段階が所定の時間(t1)の間になされるように設定されることができる。この時、通信端末機120は第1安定化段階がなされる時間の間、通信端末機120から受信された血糖情報データが所定の範囲内に収斂するかを確認するが、図10に示されたように、所定の範囲内にセンサトランスミッタ110から受信された血糖情報データが収斂されないこともある。このような場合、通信端末機120は第2安定化段階が基準時間(Setting time)までなされるように第2安定化段階の時間を設定することができる。
【0100】
このように通信端末機120は第2安定化段階がなされる時間を設定するが、第2安定化段階に所要される時間が基準時間までなされる場合、センサトランスミッタ110から受信された血糖情報データが安定化されるかを確認する。勿論、通信端末機120は第2安定化段階が基準時間までなされなくてもセンサトランスミッタ110から受信された血糖情報データが安定化されるかを確認する。
【0101】
この時、第2安定化段階でセンサトランスミッタ110から受信された血糖情報データが所定の範囲内に収斂するように安定化がなされたもので確認されれば、安定化全体段階が終わる。しかし、図10に示されたように、所定の範囲内に収斂するように安定化がなされなければ、第3安定化段階を遂行する。
【0102】
通信端末機120は第3安定化段階がなされる間に持続的にセンサトランスミッタ110から受信された血糖情報データが安定化されるかを確認する。それによって通信端末機120はセンサトランスミッタ110から受信された血糖情報データが第3安定化段階の中間に安定化される場合、第3安定化段階を終了し、全体安定化段階を終了することができる。
【0103】
このように第3安定化段階が終わる場合、通信端末機120はセンサトランスミッタ110の全体安定化段階を終了し、安定化段階が終わった以後にセンサトランスミッタ110から受信される血糖情報データを端末機表示部125を通じて表示する。
【0104】
しかし、通信端末機120は第3安定化段階でセンサトランスミッタ110から受信される血糖情報データに対する安定化がなされない場合、第3安定化段階を最大安定化時間(Max time)までなされるように制御することができる。通信端末機120は最大安定化時間まで第3安定化段階が遂行されるようにして、センサトランスミッタ110から受信される血糖情報データに対する安定化がなされると、全体安定化段階を終了する。
【0105】
最大安定化時間まで第3安定化段階が遂行される場合にもセンサトランスミッタ110から受信された血糖情報データが安定化されなければ通信端末機120は該当センサトランスミッタ110を使用することができない不良と判断し、該当センサトランスミッタ110との通信連結を直ちに終了することができる。または、通信端末機120は使用者に該当センサトランスミッタ110との通信連結を終了するか確認するための案内を端末機表示部125に表示することができる。それによって使用者からセンサトランスミッタ110と通信端末機120との間の通信連結を終了することが入力される場合、通信端末機120は該当センサトランスミッタ110と通信連結を終了する。
【0106】
この時、必要によって、通信端末機120はセンサトランスミッタ110との通信連結が終わった後、センサトランスミッタ110から安定化段階を経ながら受信された血糖情報データを端末機表示部125に表示することができる。
【0107】
ここで、通信端末機120は必要によってセンサトランスミッタ110から受信される血糖情報データが安定化されないセンサトランスミッタ110の識別子及びシリアル番号などの情報を保存することができる。そして、通信端末機120は該当のセンサトランスミッタ110の識別子及びシリアル番号に対するセンサトランスミッタ110が追後利用することができないようにサーバーなどに該当情報を送ることができる。
【0108】
また、前記のようにセンサトランスミッタ110で測定される血糖情報データが安定化されない場合、通信端末機120は該当センサトランスミッタ110に対して使用者に償うための案内が表示されるように制御することができる。
【0109】
上で説明したように本発明に対する具体的な説明は添付された図面を参照した実施例によって行われたが、前述した実施例は本発明の望ましい例を挙げて説明しただけであるので、本発明が前記実施例だけに局限されるもので理解されてはいけないし、本発明の権利範囲は後述する請求範囲及びその等価概念で理解されなければならないであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10