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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】撮像ユニットおよび内視鏡
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/04 20060101AFI20240903BHJP
   G02B 23/26 20060101ALI20240903BHJP
   G02B 23/24 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
A61B1/04 530
G02B23/26 D
G02B23/24 B
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2023160429
(22)【出願日】2023-09-25
【審査請求日】2023-10-12
(31)【優先権主張番号】63/524,368
(32)【優先日】2023-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】304050923
【氏名又は名称】オリンパスメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】110002907
【氏名又は名称】弁理士法人イトーシン国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】滝江 秀一
【審査官】渡戸 正義
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2022/234627(WO,A1)
【文献】国際公開第2022/254573(WO,A1)
【文献】特開2014-110847(JP,A)
【文献】国際公開第2017/199406(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00 - 1/32
G02B 23/24 - 23/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージャーを含む半導体パッケージと、
前面と前記前面の反対側の第1の面とを有し、前記前面は前記半導体パッケージと接合され、前記第1の面に複数の第1のパッドおよび複数の第2のパッドが配設されている平面配線板と、
前記第1の面と接合された第2の面を有する立体配線板と、を具備し、
前記立体配線板は、前記第2の面は、切り欠きをはさんで対称形の第1の領域および第2の領域を有し、前記第1の領域に複数の第1のランドが配設されており、前記立体配線板は、前記第2の領域に複数の第2のランドが配設されており、
前記複数の第1のランドのそれぞれは前記複数の第1のパッドのそれぞれと半田接合されており、前記複数の第2のランドのそれぞれは前記複数の第2のパッドのそれぞれと半田接合されており、
前記複数の第1のパッドの面積の総和である第1の面積と、前記複数の第2のパッドの面積の総和である第2の面積と、が略同じであり、
前記複数の第1のパッドの第1のパッド数と、前記複数の第2のパッドの第2のパッド数とは、異なり、
前記複数の第1のパッドのそれぞれと前記複数の第1のランドのそれぞれとを、それぞれが接合している複数の第1の半田の体積の総和である第1の体積と、前記複数の第2のパッドのそれぞれと前記複数の第2のランドのそれぞれとを、それぞれが接合している複数の第2の半田の体積の総和である第2の体積と、が略同じであることを特徴とする撮像ユニット。
【請求項2】
前記平面配線板は、前記複数の第1のパッドと前記複数の第2のパッドとの間に、複数の第3のパッドが配設されており、
前記複数の第3のパッドに半田接合されている複数の電子部品を具備し、
前記複数の電子部品は、前記立体配線板の前記切り欠きに収容されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項3】
前記複数の第1のランドの面積の総和である第3の面積と、前記複数の第2のランドの面積の総和とである第4の面積と、が略同じであることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項4】
前記複数の第1のパッドと前記複数の第1のランドとの第1の間隔と、前記複数の第2のパッドと前記複数の第2のランドとの第2の間隔と、が略同じであることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項5】
前記複数の第1のパッド、前記複数の第2のパッド、前記複数の第1のランド、および、前記複数の第2のランドの、それぞれの外側に位置する複数の電極の外側端面が同一平面上に位置することを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項6】
前記複数の第1のパッド、前記複数の第2のパッド、前記複数の第1のランドおよび、前記複数の第2のランド、のそれぞれの重心点が、同一平面上に位置することを特徴とする請求項に記載の撮像ユニット。
【請求項7】
前記立体配線板の外側面の光軸までの第1の距離と、前記複数の第1のパッドおよび前記複数の第2のパッドのそれぞれと近接する前記切り欠きの壁面から前記光軸までの第2の距離との差が、0.2mm超1mm未満であることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項8】
前記複数の第1のランドは、前記第1の領域と前記切り欠きの第1の壁面との間の第1の面取り領域まで延設されておらず、
前記複数の第2のランドは、前記第2の領域と前記切り欠きの第2の壁面との間の第2の面取り領域まで延設されていないことを特徴とする請求項に記載の撮像ユニット。
【請求項9】
光軸に直交し、かつ、前記切り欠きの壁面に平行な断面において、
前記複数の第1のパッドおよび前記複数の第2のパッドのそれぞれのパッド内側端の前記光軸からの第3の距離は、前記複数の第1のパッドおよび前記複数の第2のパッドのそれぞれと近接する前記切り欠きの壁面から前記光軸の第2の距離と、前記複数の第1のランドおよび前記複数の第2のランドのそれぞれのランド内側端の前記光軸からの第4の距離と、の間にあることを特徴とする請求項に記載の撮像ユニット。
【請求項10】
前記複数の第3のパッドの、それぞれのパッド外側端の前記光軸からの第5の距離は、前記第2の距離よりも短いことを特徴とする請求項に記載の撮像ユニット。
【請求項11】
前記複数の電子部品の最も外側の面の前記光軸からの第6の距離は、前記第2の距離よりも短いことを特徴とする請求項10に記載の撮像ユニット。
【請求項12】
前記複数の第1のパッド、前記複数の第2のパッド、および、前記複数の第3のパッドのうち、複数の接地されている接地パッドの面積の総和である第5の面積が、接地されていない複数の非接地パッドのうちの最大面積の非接地パッドの面積よりも、大きいことを特徴とする請求項11に記載の撮像ユニット。
【請求項13】
前記複数の第2のパッドおよび前記複数の第3のパッドのうち、前記平面配線板の内層で直接接続されている第2の接続パッドと第3の接続パッドとの接続パッド間隔が、直接接続されていない第2の非接続パッドと第3の非接続パッドとの非接続パッド間隔よりも、短いことを特徴とする請求項に記載の撮像ユニット。
【請求項14】
前記平面配線板および前記立体配線板は、前記イメージャーを光軸方向に延長した仮想空間内に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項15】
前記立体配線板は、成形回路デバイスであることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
【請求項16】
挿入部の先端部に撮像ユニットを有する内視鏡であって、
前記撮像ユニットは、
イメージャーを含む半導体パッケージと、
前面と前記前面の反対側の第1の面とを有し、前記前面は前記半導体パッケージと接合され、前記第1の面に複数の第1のパッドおよび複数の第2のパッドが配設されている平面配線板と、
前記第1の面と接合された第2の面を有する立体配線板と、を具備し、
前記立体配線板は、前記第2の面は、切り欠きをはさんで対称形の第1の領域および第2の領域を有し、前記第1の領域に複数の第1のランドが配設されており、前記立体配線板は、前記第2の領域に複数の第2のランドが配設されており、
前記複数の第1のランドのそれぞれは前記複数の第1のパッドのそれぞれと半田接合されており、前記複数の第2のランドのそれぞれは前記複数の第2のパッドのそれぞれと半田接合されており、
前記複数の第1のパッドの面積の総和である第1の面積と、前記複数の第2のパッドの面積の総和である第2の面積と、が略同じであり、
前記複数の第1のパッドの第1のパッド数と、前記複数の第2のパッドの第2のパッド数とは、異なり、前記複数の第1のパッドのそれぞれと前記複数の第1のランドのそれぞれとを、それぞれが接合している複数の第1の半田の体積の総和である第1の体積と、前記複数の第2のパッドのそれぞれと前記複数の第2のランドのそれぞれとを、それぞれが接合している複数の第2の半田の体積の総和である第2の体積と、が略同じであることを特徴とする内視鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平面配線板と立体配線板とが半田接合されている撮像ユニット、および、平面配線板と立体配線板とが半田接合されている撮像ユニットを有する内視鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子デバイスの小型化、高機能化のために立体回路デバイス、例えば、Molded Interconnect Device(MID)が用いられている。
【0003】
日本国特開2017-23234号公報には、立体回路デバイスである異形回路基板を用いた内視鏡の撮像ユニットが開示されている。撮像ユニットは、イメージャーと、コンデンサやICチップ等の電子部品が実装された平板配線板と、異形回路基板(立体配線板)と、を具備している。
平面配線板と立体配線板とを半田を用いて正確に接合することは容易ではない。特に、超小型の撮像ユニットでは、溶融した半田の界面張力による配線板の移動が発生するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-23234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
溶融した半田の界面張力による意図しない配線板の移動を防止できる撮像ユニット、および、溶融した半田の界面張力による意図しない配線板の移動を防止できる撮像ユニットを有する内視鏡を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態の撮像ユニットは、イメージャーを含む半導体パッケージと、前面と前記前面の反対側の第1の面とを有し、前記前面は前記半導体パッケージと接合され、前記第1の面に複数の第1のパッドおよび複数の第2のパッドが配設されている平面配線板と、前記第1の面と接合された第2の面を有する立体配線板と、を具備し、前記立体配線板は、前記第2の面は、切り欠きをはさんで対称形の第1の領域および第2の領域を有し、前記第1の領域に複数の第1のランドが配設されており、前記立体配線板は、前記第2の領域に複数の第2のランドが配設されており、前記複数の第1のランドのそれぞれは前記複数の第1のパッドのそれぞれと半田接合されており、前記複数の第2のランドのそれぞれは前記複数の第2のパッドのそれぞれと半田接合されており、前記複数の第1のパッドの面積の総和である第1の面積と、前記複数の第2のパッドの面積の総和である第2の面積と、が略同じであり、前記複数の第1のパッドの第1のパッド数と、前記複数の第2のパッドの第2のパッド数とは、異なり、前記複数の第1のパッドのそれぞれと前記複数の第1のランドのそれぞれとを、それぞれが接合している複数の第1の半田の体積の総和である第1の体積と、前記複数の第2のパッドのそれぞれと前記複数の第2のランドのそれぞれとを、それぞれが接合している複数の第2の半田の体積の総和である第2の体積と、が略同じである。
【0007】
本発明の別の実施形態の内視鏡は、挿入部の先端部に撮像ユニットを有し、前記撮像ユニットは、イメージャーを含む半導体パッケージと、前面と前記前面の反対側の第1の面とを有し、前記前面は前記半導体パッケージと接合され、前記第1の面に複数の第1のパッドおよび複数の第2のパッドが配設されている平面配線板と、前記第1の面と接合された第2の面を有する立体配線板と、を具備し、前記立体配線板は、前記第2の面は、切り欠きをはさんで対称形の第1の領域および第2の領域を有し、前記第1の領域に複数の第1のランドが配設されており、前記立体配線板は、前記第2の領域に複数の第2のランドが配設されており、前記複数の第1のランドのそれぞれは前記複数の第1のパッドのそれぞれと半田接合されており、前記複数の第2のランドのそれぞれは前記複数の第2のパッドのそれぞれと半田接合されており、前記複数の第1のパッドの面積の総和である第1の面積と、前記複数の第2のパッドの面積の総和である第2の面積と、が略同じであり、前記複数の第1のパッドの第1のパッド数と、前記複数の第2のパッドの第2のパッド数とは、異なり、前記複数の第1のパッドのそれぞれと前記複数の第1のランドのそれぞれとを、それぞれが接合している複数の第1の半田の体積の総和である第1の体積と、前記複数の第2のパッドのそれぞれと前記複数の第2のランドのそれぞれとを、それぞれが接合している複数の第2の半田の体積の総和である第2の体積と、が略同じである。
【発明の効果】
【0008】
溶融した半田の界面張力による意図しない配線板の移動を防止できる撮像ユニット、および、溶融した半田の界面張力による意図しない配線板の移動を防止できる撮像ユニットを有する内視鏡を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1実施形態の撮像ユニットの斜視図である。
図2図2は、第1実施形態の撮像ユニットの側面図である。
図3図3は、第1実施形態の撮像ユニットの分解図である。
図4図4は、第1実施形態の撮像ユニットの平面配線板の平面図である。
図5図5は、第1実施形態の撮像ユニットの立体配線板の平面図である。
図6図6は、第1実施形態の撮像ユニットの部分断面図である。
図7A図7Aは、第1実施形態の撮像ユニットの平面配線板の平面図である。
図7B図7Bは、第1実施形態の撮像ユニットの立体配線板の平面図である。
図8図8は、第2実施形態の内視鏡の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1実施形態>
以下、図面を用いて本発明の第1実施形態の撮像ユニット1を説明する。なお、実施形態に基づく図面は、模式的なものである。図面の各部分の厚みと幅との関係、それぞれ部分の厚みの比率などは現実のものとは異なる。図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。一部の構成要素の図示、符号の付与を省略する。
【0011】
図1図5に示すように、撮像ユニット1は、半導体パッケージ40と、平面配線板10と、立体配線板20と、電子部品30と、ケーブル50と、を具備する。
【0012】
撮像ユニット1の光軸Oの方向をX軸とする3軸直交座標系を用いて説明することがある。また、X軸の値が増加する方向(図1、左方向)を、「前」または「先端側」という。X軸の値が減少する方向(図1、右方向)を、「後」または「基端側」という。Y軸の値が増加する方向を、「上」といい、Y軸の値が減少する方向を、「下」という。光軸Oに近い方向を「内側」といい、光軸Oから遠い方向を「外側」という。
【0013】
半導体パッケージ40は、イメージャー41と、イメージャー41の受光面に接着されたカバーガラス42と、を有する。イメージャー41は、被写体像を撮像信号に変換するCCD、CMOS等である。半導体パッケージ40は、複数のイメージャー41が形成された半導体ウエハに、ガラスウエハが接着されてから、切断されることによって作製されるCSP(Chip Size Package)である。半導体パッケージ40のサイズは、例えば、1mm角-3mm角である。半導体パッケージ40は、イメージャー41の背面に、さらに、撮像信号を処理する半導体チップが接合されていてもよい。
【0014】
平面配線板10は、前面10SAと、前面10SAの反対側の第1の面10SBとを、有する。平面配線板10は、例えば、複数の配線層のそれぞれに配線が形成されている多層配線板である。前面10SAの複数の前面パッド(不図示)のそれぞれは、半導体パッケージ40(イメージャー41)の後面40SBの複数の外部端子(不図示)のそれぞれと、半田61を用いて接合されている。
【0015】
第1の面10SBには、複数の第1のパッド11(11A-11C)、複数の第2のパッド12(12A-12D)が配設されている。複数の第1のパッド11と複数の第2のパッド12との間には、複数の第3のパッド13(13A-13F)が配設されている。
【0016】
なお、本明細書においては、「パッド」と「ランド」とは、ともに半田接合のための導電体パターンからなる「電極」である。すなわち、「パッド」と「ランド」と「電極」とは、同じ機能の構成であるが、説明の都合上、異なる名称を用いる。なお、電極の形状は、角が面取りされた四角形、多角形、円、楕円等でもよい。
【0017】
第3のパッド13には、電子部品30(30A-30C)が半田63を用いて接合されている。電子部品30は、立体配線板20の切り欠きC20に収容されているため、撮像ユニット1の長さ(光軸方向寸法)は短い。また、イメージャー41と接合されている平面配線板10に電子部品30が実装されている撮像ユニット1は、イメージャー41と電子部品30との距離が短い。イメージャー41と電子部品30との間の配線インピーダンスが小さいため、撮像ユニット1は高画質の画像を得ることができる。
【0018】
撮像ユニット1では、電子部品30は、3個のチップコンデンサである。電子部品30の種類は、インダクタ、コイル、ドライバIC等でもよい。電子部品30の数も、3個に限定されない。
【0019】
立体配線板20は、射出成形により作製され、表面に配線等が配設された成形回路デバイス(MID:Molded Interconnect Device)である。MIDの基材としては、エポキシ、液晶ポリマー、ポリイミド、ポリカーボーネート等である。MIDである立体配線板20は、複雑な形状を容易に製造できる。
【0020】
立体配線板20は、平面配線板10の第1の面10SBと対向配置されている第2の面20SAを有する。第2の面20SAは、両側面に至る切り欠きC20を有する。言い替えれば、立体配線板20は、前方に突き出している2本の腕部29(29A、29B)を有する。後述するように、超小型の撮像ユニット1では、腕部29の厚さT3は、例えば、僅か、0.3mmである。
【0021】
2本の腕部29A、29Bの間が、切り欠きC20である。図3に示すように、切り欠きC20の壁面C20SS(C20SSA、C20SSB)は、第1の面10SBに対して直交している。
【0022】
第2の面20SAは、切り欠きC20の中心線をはさんで線対称形の第1の領域20SA1と第2の領域20SA2とに分割されている。なお、図5図6に示すように、略矩形の第1の領域20SA1と、切り欠きC20の第1の壁面C20SSAとの間には、面取り領域C20C(C20CA)が存在する。第1の領域20SA1と、立体配線板20の上側面との間には、面取り領域C20CCが存在する。第1の領域20SA1と対称形の第2の領域20SA2にも、第2の壁面C20SSBとの間に、第2の面取り領域C20CBが存在する。第2の領域20SA2と、立体配線板20の下側面との間には、面取り領域C20CDが存在する。面取り領域C20Cは、曲面でも、平面でもよい。
【0023】
第1の領域20SA1には、複数の第1のランド21(21A-21C)が配設されている。第2の領域20SA2には、複数の第2のランド22(22A-22D)が配設されている。なお、第1のランド21は、第1のパッド11よりも小さく、第2のランド22は、第2のパッド12よりも小さい。
【0024】
第1のランド21は、第1のパッド11と、第1の半田62Aを用いて接合されている。第2のランド22は、第2のパッド12と、第2の半田62Bを用いて接合されている。後述するように、第1の半田62Aと第2の半田62Bとは、例えば、同じ組成の半田ペーストが硬化した同じ厚さの半田62である。
【0025】
立体配線板20の第1のランド21は、基端側まで延長され配線21Wを構成している。立体配線板20の基端部28の配線21Wの端部には、ケーブル50が半田64を用いて接合されている。第2のランド22は、配線22Wと接続され、配線22Wの端部には、ケーブル50が半田64を用いて接合されている。複数のケーブル50は、基端側においては、束ねられて、外皮シールドおよび外皮で覆われた複合ケーブルを構成している。なお、基端部28は、第2の面20SAに対して、配線21W、22Wが近接する方向に傾斜していてもよい。
【0026】
撮像ユニット1の製造時には、例えば、平面配線板10に電子部品30が接合され、半導体パッケージ40と平面配線板10とが接合され、平面配線板10と立体配線板20とが接合され、立体配線板20にケーブル50が接合される。
【0027】
図1に示すように、平面配線板10および立体配線板20は、イメージャー41を光軸方向に延長した仮想空間40S内に収容されている。このため、撮像ユニット1は、光軸Oに直交する寸法が小さい。
【0028】
なお、複数の半田接合部のそれぞれの周囲は、図示しない封止樹脂により封止されている。
【0029】
平面配線板10と立体配線板20とを半田62を用いて正確に接合することは容易ではない。特に、超小型の撮像ユニット1では、溶融した半田62の界面張力による移動が発生するおそれがある。平面配線板10と立体配線板20との相対位置が所定位置からずれていると、外部から応力が印加されたときに、接合部に応力が集中するため、接合信頼性が低下する。溶融した半田62が、すでに実装されている電子部品30を接合している半田63と短絡するおそれがある。第2の面20SAが第1の面10SBに対して、平行ではなく、まがっていると、撮像ユニット1の外寸が大きくなる。
【0030】
<サイズ、および、配置>
溶融した半田62の界面張力による移動を防止するだけでなく、セルフアライメント効果によって、平面配線板10と立体配線板20とを半田62を用いて正確に接合するには、複数の電極(パッドおよびランド)のそれぞれのサイズ、および、配置が重要である。
【0031】
撮像ユニット1では、第1のパッド11のサイズは、例えば、0.16mm×0.25mmである。第2のパッド12のサイズは、例えば、0.11mm×0.25mmである。複数の第1のパッド11の第1のパッド数N1は、「3」であり、複数の第2のパッド12の第2のパッド数N2は、「4」である。すなわち、第1のパッド数N1と第2のパッド数N2は異なる。しかし、複数の第1のパッド11の面積の総和(第1の面積S11=0.12mm)と、複数の第2のパッド12の面積の総和(第2の面積S12=0.11mm)と、は、略同じである。
【0032】
撮像ユニット1の平面配線板10の複数の第1のパッド11と複数の第2のパッド12とは、切り欠きC20をはさんで、対称領域に配置されている。溶融した半田62の界面張力は、接合面積に略比例する。溶融した第1の半田62Aの界面張力と溶融した第2の半田62Bの界面張力は、略同じである。
【0033】
なお、本明細書において、「A値とB値とが略同じ」とは、A値がB値の85%超115%未満(100%を含む)であることを意味する。
【0034】
第1の面積S11と第2の面積S12とが略同じであれば、複数の第1のパッド11および複数の第2のパッド12の少なくともいずれかが、面積の異なる複数のパッドを有していてもよい。
【0035】
さらに、撮像ユニット1では、第1のランド21のサイズは、例えば、0.16mm×0.16mmである。第2のランド22のサイズは、例えば、0.11mm×0.16mmである。すなわち、第1のランド21および第2のランド22は、第1のパッド11および第2のパッド12よりも小さい。第1のランド21の第1のランド数は、第1のパッド数N1と同じである。第2のランド22の第2のランド数は、第2のパッド数N2と同じである。
【0036】
複数の第1のランド21の数N1と複数の第2のランド22の数N2は異なる。しかし、複数の第1のランド21の面積の総和(第3の面積S21=0.0768mm)と、複数の第2のランド22の面積の総和(第4の面積S22=0.0704mm)と、は略同じである。
【0037】
第1のパッド11および第2のパッド12に広がる半田62の影響があっても、接合時に溶融した半田62の界面張力は、切り欠きC20をはさんで、対称に作用する。このため、平面配線板10と立体配線板20とは、半田62を用いて正確に接合されている。
【0038】
第1のパッド11と第1のランド21との第1の間隔と、第2のパッド12と第2のランド22との第2の間隔と、は、略同じである。言い替えれば、第1のパッド11と第1のランド21と、を接合している第1の半田62Aの厚さT62Aと、第2のパッド12と第2のランド22とを接合している第2の半田62Bの厚さT62Bとは、同じ厚さT2(図6参照)である。半田62の厚さT2は、例えば、20μm-30μmである。なお、電極(パッド、ランド)の厚さT1(図6参照)は、例えば、5μm-10μmである。
【0039】
このため、複数の第1の半田62Aの体積の総和である第1の体積V62A(第3の面積S21×T62)と、複数の第2の半田62Bの体積の総和である第2の体積V62B(第4の面積S22×T62)と、が略同じである。複数の第1の半田62Aは、複数の第1のパッド11のそれぞれと複数の第1のランド21のそれぞれとを、それぞれが接合している。複数の第2の半田62Bは、複数の第2のパッド12のそれぞれと複数の第2のランド22のそれぞれとを、それぞれが接合している。
【0040】
なお、複数の第1のパッドの第1のパッド数N1と、複数の第2のパッドの第2のパッド数N2とが、同じであってもよいことは言うまでも無い。
【0041】
接合時に溶融した半田62の界面張力が、切り欠きC20と直交する方向(図2では左右方向:Z軸方向)にも、対称に作用することが好ましい。光軸Oに直交する方向から仮想視したとき、すなわち、YZ平面(図4および図5)において、溶融した半田62の界面張力が、第1の面10SBおよび第2の面20SAの、それぞれの左右方向の中心軸10X、20Xに対して対称に作用することが好ましい。
【0042】
このためには、さらに、平面配線板10の中心軸10Xと、立体配線板20の中心軸20Xとは、同一平面上に位置する。さらに、複数の第1のパッド11、複数の第2のパッド12、複数の第1のランド21、および、複数の第2のランド22の、それぞれの外側に位置し、接合されている複数の電極のそれぞれの外側端面が同一平面上に位置することが好ましい。
【0043】
すなわち、第1のパッド11Aの外側端面11AF、第2のパッド12Aの外側端面12AF、第1のランド21Aの外側端面21AF、第2のランド22Aの外側端面22AFが、平面F1上に位置する。また第1のパッド11Cの外側端面11CF、第2のパッド12Dの外側端面12CF、第2のランド21Cの外側端面12DF、第2のランド22Dの外側端面22DFが、平面F2上に位置する。
【0044】
また、複数の第1のパッド11、複数の第2のパッド12、複数の第1のランド21および、複数の第2のランド22、のそれぞれの電極群の重心点G11、G12、G21、G22は、同一の平面FG上に位置することが好ましい。平面FGは、中心軸10Xおよび中心軸20Xを含んでいる。
【0045】
撮像ユニット1は、溶融した半田62の界面張力による意図しない立体配線板20の移動を防止できる。さらに、接合前に平面配線板10と立体配線板20とが正しい位置に配置されていない場合であっても、溶融した半田62の界面張力によるセルフアライメント効果によって、立体配線板20を正しい位置に移動し、接合できる。
【0046】
<ランド内側端の位置>
すでに説明したように、立体配線板20の腕部29の厚さT3は、0.3mmである。厚さT3の下限は、例えば0.2mmである。厚さT3の下限が、前記下限未満では、機械的強度が担保できないだけでなく、射出成形が困難である。厚さT3の上限は、小型化のため、例えば、1mm未満である。なお、腕部29の厚さT3は、立体配線板20の外側面20SSの光軸Oまでの第1の距離L1と、複数の第1のパッド11および複数の第2のパッド12のそれぞれと近接する切り欠きC20の壁面C20SSA、C20SSBから光軸までの第2の距離L2との差である(図6)。すなわち、撮像ユニット1は、第1の距離L1と第2の距離L2との差が、0.2mm超1mm未満である。
【0047】
接合信頼性のためには、第1のランド21のランド内側端21Tは、切り欠きC20の壁面C20SS(C20SSA)まで延設されていることが好ましい。しかし、超小型の撮像ユニット1では、第1のランド21のランド内側端21Tが延設されていると、半田62が半田63と短絡するおそれがある。
【0048】
腕部29の厚さT3を、薄くすれば、第1のランド21を、第1の面取り領域C20CAまたは切り欠きC20の第1の壁面C20SSAまで延設しても、半田62が半田63と短絡するおそれはない。しかし、厚さT3を薄くすると、機械的強度が担保できないだけでなく、射出成形が困難である。厚さT3を所定値未満には薄くできない撮像ユニット1では、第1のランド21の大きさ、および、第2のランド22の大きさを限定している。
【0049】
例えば、図6に示すように、第1のランド21のランド内側端21Tは、切り欠きC20の壁面C20SS(第1の壁面C20SSA)まで延設されていない。第1の壁面C20SSAは、第1のパッド11と近接している壁面C20SSである。第1のランド21のランド内側端21Tは、撮像ユニット1のように、面取り領域C20C(第1の面取り領域C20CA)まで延設されていないことが、より好ましい。同様に、図示しないが、第2のランド22は、切り欠きC20の壁面C20SS(第2の壁面C20SSB)まで延設されていない。第2の壁面C20SSBは、第2のパッド12と近接している壁面C20SSである。第2のランド22は、面取り領域C20C(第2の面取り領域C20CB)まで延設されていないことが、より好ましい。
【0050】
<接合部の位置関係>
超小型の撮像ユニット1においては、機械的強度を担保しながら、溶融した半田62が、実装されている電子部品30の接合部(第3のパッド13、半田63)と短絡するのを防止する必要がある。このため、平面配線板10と立体配線板20と電子部品30との複数の接合部の位置関係が重要である。
【0051】
複数の接合部の位置関係については、第1の領域20SA1を含む部分と、第2の領域20SA2を含む部分とは光軸Oをはさんで対称である。このため、以下では、図6に示す第1の領域20SA1を含む上部分を例に説明する。図6は、撮像ユニット1の光軸Oに直交し、かつ、切り欠きC20の壁面C20SSに平行な断面の部分断面図である。
【0052】
図6に示すように、第3の距離L3は、第2の距離L2と第4の距離L4と、の間にあることが好ましい。第3の距離L3は、第1のパッド11のパッド内側端11Tの光軸Oからの距離である。第2の距離L2は、第1のパッド11に近接する第1の壁面C20SSAの光軸Oからの距離である。第4の距離L4は、第1のランド21のランド内側端21Tの光軸Oからの距離である。
【0053】
すなわち、第3の距離L3が、第2の距離L2よりも大きいと、半田62と半田63とが短絡するおそれがある。第4の距離L4を第3の距離L3よりも小さくすると接合部の面積が小さくなるため、接合信頼性が低下する。
【0054】
同様に、第2のパッド12のパッド内側端の光軸Oからの距離(第3の距離L3と同じ)は、第2のパッド12と近接している壁面C20SSである第2の壁面C20SSBの光軸Oからの距離(第2の距離L2と同じ)と、第2のランド22のランド内側端(不図示)の光軸Oからの距離(第4の距離L4と同じ)と、の間にあることが好ましい。
【0055】
さらに、第3のパッド13のパッド外側端13Tの光軸Oからの第5の距離L5は、前記第2の距離L2よりも短いことが好ましい。前記構成によれば、半田62と半田63との短絡を防止できる。
【0056】
上記構成を、図7Aおよび図7Bに示す平面図で更に説明する。図7Aに示すように、複数の第1のパッド11によって形成される稜線の内、内側の稜線を稜線A1とし、複数の第2のパッド12によって形成される稜線の内、内側の稜線を稜線A2とする。複数の第3のパッド13によって形成される稜線の内、第1のパッド11と最も近い稜線を稜線B1とし、第2のパッド12と最も近い稜線を稜線B2とする。
【0057】
図7Bに示すように、複数の第1のランド21によって形成される稜線の内、内側の稜線を稜線C1とし、複数の第2のランド22によって形成される稜線の内、内側の稜線を稜線C2とする。第1のランド21と近接している壁面C20SSである第1の壁面C20SSAの稜線を稜線D1とし、第2のランド22と近接している壁面C20SSである第2の壁面C20SSBの稜線を稜線D2とする。
【0058】
稜線A1は、稜線C1と稜線D1との間に位置し、稜線A2は、稜線C2と稜線D2との間に位置することが好ましい。
【0059】
稜線B1は、稜線D1よりも内側(光軸側)に位置し、稜線B2は、稜線D2よりも内側(光軸側)に位置することが好ましい。
【0060】
なお、複数の電子部品30の最も外側の面30SAの光軸Oからの第6の距離L6は、第2の距離L2よりも短いことが好ましい。前記構成によれば、電子部品30を切り欠きC20に容易に収容できる。また、平面配線板10上の複数の第1のパッド11(11A-11C)および複数の第2のパッド12(12A-12D)と複数の第3のパッド13(13A-13F)とが接触することを防止できる。各パッドに塗布するはんだ同士が接触することを防止できる。
【0061】
なお、接合部がフィレットを形成していると、接合信頼性が向上する。このため、複数の第1のパッド11および複数の第2のパッド12のそれぞれのパッド外側端の光軸Oからの第7の距離L7は、立体配線板20の外側面20SSと光軸Oとの第1の距離L1よりも、長いことが好ましい。また、複数の第3のパッド13のパッド外側端13Tの光軸Oからの第5の距離L5は、複数の電子部品30の最も外側の面30SAの光軸Oからの第6の距離L6よりも、長いことが好ましい。
【0062】
<パッドおよびランドの種類>
複数の第1のパッド11、複数の第2のパッド12、および、複数の第3のパッド13のうち、接地されている複数の接地パッドの面積の総和である第5の面積S5が、複数の接地されていない非接地パッドのうち最大面積の非接地パッドの面積よりも、大きいことが好ましい。
【0063】
例えば、第1のパッド11A、第2のパッド12Dは接地パッドである。第1のパッド11B、11Cは、電源に接続される非接地パッドである。第2のパッド12A、12B、12Cは、信号が流れる非接地パッドである。複数の接地パッドの面積の総和である第5の面積S5(0.0675mm)は、非接地パッドのうち、最大面積の第1のパッド11Bの面積(0.04mm)よりも、大きい。
【0064】
前記構成によれば、インピーダンス増大による撮像ユニット1の電気特性の劣化が防止できる。
【0065】
また、複数の第2のパッド12および複数の第3のパッド13のうち、平面配線板10の内層において直接接続されている第2のパッド12(第2の接続パッド)と第3のパッド13(第3の接続パッド)との接続パッド間隔が、配線板の内層において直接接続されていない第2のパッド12(第2の非接続パッド)と第3のパッド13(第3の非接続パッド)の間隔よりも、短いことが好ましい。
【0066】
例えば、第2のパッド12A、第3のパッド13Bは、直接接続されている第2の接続パッド、第3の接続パッドである。第2のパッド12A、第3のパッド13Aは、直接接続されていない、第2の非接続パッド、第3の非接続パッドである。第2のパッド12Aと第3のパッド13Bとの接続パッド間隔D10は、第2のパッド12Aと第3のパッド13Aとの非接続パッド間隔D11よりも、短い。
【0067】
前記構成によれば、平面配線板10における配線が短いため、撮像ユニット1は良好な電気特性が得られる。
【0068】
<第2実施形態>
図8に示すように本実施形態の内視鏡9は、撮像ユニット1が配設されている先端部9Aと、先端部9Aの基端に連設された湾曲自在な湾曲部9Bと、湾曲部9Bの基端に連設された細長い軟性部9Cとを有する。湾曲部9Bは、使用者による操作部9Dの操作によって湾曲する。先端部9A、湾曲部9Bおよび軟性部9Cは、体内に挿入される挿入部である。操作部9Dから延設されているユニバーサルコード9Eは、図示しないプロセッサ等に接続される。
【0069】
内視鏡9は、撮像ユニット1を有するため、信頼性が高く、小型、かつ、高性能である。
【0070】
なお、内視鏡9は医療用の軟性鏡であるが、別の実施形態の内視鏡は、工業用の内視鏡であってもよいし、軟性部9Cに替えて硬性の直管を有する硬性鏡であってもよい。また、撮像ユニット1は、被写体方向が先端方向の直視型内視鏡に用いられてもよい。
【0071】
立体配線板20は、成形回路デバイス(MID)に限定されることはない。例えば、立体配線板20は、3Dプリンタによる加工または切削加工によって作製されてもよい。立体配線板20の材質も樹脂には限定されず、セラミックまたはガラスエポキシを用いてもよい。
【0072】
本発明は上述した実施形態等に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等ができる。
【要約】
【課題】
意図しない配線板の移動を防止できる撮像ユニットを提供する。
【解決手段】
撮像ユニットは、半導体パッケージと、複数の第1のパッドおよび複数の第2のパッドが配設されている平面配線板と、第2の面が切り欠きをはさんで対称形の第1の領域および第2の領域を有し、前記第1の領域に複数の第1のランドが配設されており、前記第2の領域に複数の第2のランドが配設されている立体配線板と、を具備し、前記複数の第1のランドは前記複数の第1のパッドと半田接合されており、前記複数の第2のランドは前記複数の第2のパッドと半田接合されており、前記複数の第1のパッドの面積の総和である第1の面積と、前記複数の第2のパッドの面積の総和である第2の面積と、が略同じである。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8