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▶ テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】パス切り替えのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/14 20180101AFI20240903BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240903BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20240903BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240903BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20240903BHJP
【FI】
H04W76/14
H04W92/18
H04W88/04
H04W28/04 110
H04W36/08
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023516253
(86)(22)【出願日】2021-08-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-06
(86)【国際出願番号】 CN2021115385
(87)【国際公開番号】W WO2022062846
(87)【国際公開日】2022-03-31
【審査請求日】2023-05-10
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/117927
(32)【優先日】2020-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/117929
(32)【優先日】2020-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン, チャン
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ミン
(72)【発明者】
【氏名】オルシーノ, アントニーノ
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-047037(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03644665(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0239132(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0320495(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0213577(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスによって実行される方法(410)であって、
第1のパス上で第1のノードと伝送を実行すること(412)と、
前記第1のパスから第2のパスへ、前記第2のパス上の第2のノードと伝送を実行するために切り替えること(414)と、
前記第1のパス上の前記端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを前記第1のノードへ送信することと、
を含み、
前記端末デバイスの前記切り替え中に、前記第1のパス上の前記端末デバイスの前記1つ以上の保留パケットは前記第2のパスに転送され、前記第1のノードおよび前記第2のノードは基地局によってサービス提供され、
前記1つ以上の保留パケットに関する前記情報は、
送信されていない1つ以上のパケットのシーケンス番号と、
再送されている1つ以上のパケットのシーケンス番号と、
送信されたが確認応答されていない1つ以上のパケットのシーケンス番号と、
前記1つ以上の保留パケットの伝送方向と、
の1つ以上を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記1つ以上の保留パケットに関する前記情報を要求するための前記シグナリングを前記第1のノードへいずれのパスで送信するかを決定することをさらに含み、
前記1つ以上の保留パケットに関する前記情報を要求するための前記シグナリングを前記第1のノードへ送信することは、前記決定の結果に応じて実行される、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記1つ以上の保留パケットに関する前記情報を要求するためのシグナリングを前記第1のノードへいずれのパスで送信するかの前記決定は、
基地局による構成と、
制御ノードによる構成と、
前記第1のパスのチャネル品質と、
の1つ以上に少なくとも部分的に基づいて行われる、方法。
【請求項4】
請求項1から3の何れか1項に記載の方法であって、
前記第1のノードから、前記端末デバイスの前記1つ以上の保留パケットに関する情報を受信することをさらに含む、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、前記端末デバイスの前記1つ以上の保留パケットに関する前記情報は、確認指示とともに前記第1のノードから受信され、前記確認指示は前記端末デバイスと前記第1のノードとの間の前記伝送のためのリソースが解放されることを示す、方法。
【請求項6】
請求項4または5に記載の方法であって、
前記端末デバイスの前記1つ以上の保留パケットを、前記1つ以上の保留パケットに関する前記情報に従って、前記第2のパスへ送信することをさらに含む、方法。
【請求項7】
請求項1から6の何れか1項に記載の方法であって、前記1つ以上の保留パケットに関する前記情報は、さらに、
1つ以上の保留中のプロトコルデータユニットを構築するために使用されるプロトコルデータユニットのサイズと、
送信されていない1つ以上のパケットと、
再送されている1つ以上のパケットと、
送信されたが確認応答されていない1つ以上のパケットと
1つ以上を含む、方法。
【請求項8】
請求項1から7の何れか1項に記載の方法であって、
前記第2のパスが成功裏に確立されるまで前記第1のパスを維持することをさらに含む、方法。
【請求項9】
請求項1から8の何れか1項に記載の方法であって、
前記端末デバイスのパスの前記切り替えの後に前記第2のノードから前記端末デバイスのトラフィックを受信することをさらに含む、方法。
【請求項10】
端末デバイス(450)であって、
1つ以上のプロセッサ(451)と、
コンピュータプログラムコード(453)を含む1つ以上のメモリ(452)と、
を含み、
前記1つ以上のメモリ(452)および前記コンピュータプログラムコード(453)は、前記1つ以上のプロセッサ(451)とともに、前記端末デバイス(450)に、少なくとも、
第1のパス上で第1のノードとの伝送を実行させ、
前記第1のパスから第2のパスへ、前記第2のパス上で第2のノードと伝送を実行するために切り替えさせ、
前記第1のパス上の前記端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを前記第1のノードへ送信させる、
ように構成され、
前記端末デバイスの前記切り替え中に、前記第1のパス上の前記端末デバイスの前記1つ以上の保留パケットは前記第2のパスに転送され、前記第1のノードおよび前記第2のノードは基地局によってサービス提供され、
前記1つ以上の保留パケットに関する前記情報は、
送信されていない1つ以上のパケットのシーケンス番号と、
再送されている1つ以上のパケットのシーケンス番号と、
送信されたが確認応答されていない1つ以上のパケットのシーケンス番号と、
前記1つ以上の保留パケットの伝送方向と、
の1つ以上を含む、端末デバイス。
【請求項11】
端末デバイスによって実行される方法(610)であって、
第1のパス上で第1のノードと伝送を実行すること(612)と、
前記第1のパスから第2のパスへ、前記第2のパス上で第2のノードと伝送を実行するために切り替えること(614)と、
前記第1のパス上の前記端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを前記第1のノードへ送信することと、
を含み、
前記端末デバイスの前記切り替え中に、前記第1のパス上の前記端末デバイスの前記1つ以上の保留パケットは前記第2のパスに転送され、前記第1のノードおよび前記第2のノードはそれぞれ第1の基地局および第2の基地局によってサービス提供され、
前記1つ以上の保留パケットに関する前記情報は、
送信されていない1つ以上のパケットのシーケンス番号と、
再送されている1つ以上のパケットのシーケンス番号と、
送信されたが確認応答されていない1つ以上のパケットのシーケンス番号と、
前記1つ以上の保留パケットの伝送方向と、
の1つ以上を含む、方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、
前記1つ以上の保留パケットに関する前記情報を要求するための前記シグナリングを前記第1のノードへいずれのパスで送信するかを決定することをさらに含み、
前記1つ以上の保留パケットに関する前記情報を要求するための前記シグナリングを前記第1のノードへ送信することは、前記決定の結果に応じて実行される方法。
【請求項13】
請求項11または12に記載の方法であって、
前記端末デバイスの前記1つ以上の保留パケットに関する情報を前記第1のノードから受信することをさらに含む、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、前記端末デバイスの前記1つ以上の保留パケットに関する前記情報は、前記第2のノード、前記第2の基地局、および前記第1の基地局を介して前記第1のノードから受信される、方法。
【請求項15】
端末デバイス(660)であって、
1つ以上のプロセッサ(661)と、
コンピュータプログラムコード(663)を含む1つ以上のメモリ(662)と、
を含み、
前記1つ以上のメモリ(662)および前記コンピュータプログラムコード(663)は、前記1つ以上のプロセッサ(661)とともに、前記端末デバイス(660)に、少なくとも、
第1のパス上で第1のノードとの伝送を実行させ、
前記第1のパスから第2のパスへ、前記第2のパス上で第2のノードと伝送を実行するために切り替えさせ、
前記第1のパス上の前記端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを前記第1のノードへ送信させる、
ように構成され、
前記端末デバイスの前記切り替え中に、前記第1のパス上の前記端末デバイスの前記1つ以上の保留パケットは前記第2のパスに転送され、前記第1のノードおよび前記第2のノードはそれぞれ第1の基地局および第2の基地局によってサービス提供され、
前記1つ以上の保留パケットに関する前記情報は、
送信されていない1つ以上のパケットのシーケンス番号と、
再送されている1つ以上のパケットのシーケンス番号と、
送信されたが確認応答されていない1つ以上のパケットのシーケンス番号と、
前記1つ以上の保留パケットの伝送方向と、
の1つ以上を含む、端末デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に、通信ネットワークに関し、より詳細には、パス切り替えのための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、本開示のより良い理解を容易にし得る態様を紹介する。したがって、このセクションの記述はこの観点から読まれるべきであり、何が従来技術にあるか、または何が従来技術にないかについての認定として理解されるべきでない。
【0003】
通信サービスプロバイダおよびネットワークオペレータは例えば、説得力のあるネットワークサービスおよびパフォーマンスを提供することによって、需要家に価値および利便性を提供するという課題に絶えず直面している。無線通信の発展に伴い、様々なアプリケーションにおいてデバイスツーデバイス(D2D)通信の特徴をサポートするための要件が提案されている。D2Dの検討のための拡張は、車両、歩行者、およびインフラストラクチャの間の直接通信の任意の組合せを含み得る、Vehicle-to-Everything(V2X)通信をサポートすることからなり得る。第4世代(4G)/ロングタームエボリューション(LTE)および第5世代(5G)/ニューラジオ(NR)ネットワークなどの無線通信ネットワークはV2Xサービスを使用し、V2X対応のユーザ機器(UE)のための通信をサポートすることが期待され得る。
【発明の概要】
【0004】
この発明の概要は、以下の詳細な説明においてさらに説明される概念の選択を簡略化された形態で紹介するために提供される。この発明の概要は、特許請求される主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることを意図するものでもない。
【0005】
無線通信ネットワークでは、2つのV2X対応UE間のサイドリンク(SL)を介した直接ユニキャスト送信が隊列走行(プラトーニング)、協調動作、ダイナミックライドシェアリングなどのいくつかのアプリケーションで必要とされ得る。ネットワーク(NW)内のリモートUE、たとえば、セルカバレッジ外にあり得、ネットワークノードと直接接続することが可能でない場合があるUEの場合、UE-NW間リレーUE(略してU2Nリレーとも呼ばれる)は、リモートUEのためのNWへの接続性(コネクティビティ)をサポートするための機能を提供することができる。この場合、リモートUEのアップリンク/ダウンリンク(UL/DL)トラフィックは、U2Nリレーによって転送され得る。いくつかの場合では、リモートUEが1つ以上のUE間リレーUE(略してU2Uリレーとも呼ばれる)を介して別のUEと通信することができ、リモートUEの様々なトラフィックが1つ以上のU2Uリレーによって転送され得る。UEのモビリティおよび通信環境の変動性を考慮すると、リモートUEはリレーUEを選択/再選択し、通信経路(通信パス)から別の通信パスに切り替える必要があり得る。そのような切り替えが適切に処理されない場合、パス(経路)切り替え(パススイッチ)の間(パス切り替え中)にパケット損失が発生する可能性がある。したがって、より効率的な方法でリモートUEのパススイッチを実施することが望ましい場合がある。
【0006】
本開示の様々な例示的な実施形態は、直接パスと間接パスとの間、または間接パスと別の間接パスとの間などで生じ得るパス切替えのための第1の解決策を提案する。提案された第1の解決策によれば、古いパス上のリモートUEの保留中のパケット(保留パケット)はパス切替えによるパケット損失を低減または回避するために、古いパスからセル内で生じる新しいパスへのリモートUEのパス切り替え中に、新しいパスに転送され得る。
【0007】
本明細書で説明する「リモートUE」はたとえば、PC5/SLインターフェースを介してリレーUEと通信し、および/または、たとえば、Uuインターフェイスを介してネットワークノードと通信しうるUEを指することを理解されたい。一例として、リモートUEは、ProSe 5G UE-NW間リレーUEを介してデータネットワーク(DN)と通信し得る5G近接ベースサービス(ProSe)対応UEであり得る。別の例として、リモートUEは、ProSe 5G UE間リレーUEを介して別のUEと通信し得る5G ProSe対応UEであり得る。
【0008】
本明細書で説明する「リレーUE」は、「UE-NW間リレーUE(UE-to-NW relay UE)」または「UE間リレーUE(UE-to-UE relay UE)」を指し得ることを了解されたい。一例として、リレーUEは、リモートUEのためのNWおよび/または他のUEへのコネクティビティをサポートすることが可能な5G ProSe対応UEであり得る。
【0009】
本明細書で説明する「UE-NW間リレーUE」は、「UE-ネットワーク間リレーUE」、「UE-ネットワーク間リレー」、および「UE-NW間リレー」とも呼ばれ得ることを了解されたい。したがって、「UE-NW間リレーUE」、「UE-ネットワーク間リレーUE」、「UE-ネットワーク間リレー」、および「UE-NW間リレー」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0010】
同様に、本明細書で説明する「UE間リレーUE」は、「UE間リレー」と呼ばれることもあることを了解されたい。したがって、用語「UE間リレーUE」および「UE間リレー」は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0011】
本明細書で説明する「直接パス」という用語はリモートUEとネットワークノード(たとえば、次世代ノードB(gNodeBまたはgNB)など)または別のUEとの間の直接接続を指し得ることを了解されたい。
【0012】
本明細書で説明する「間接パス」という用語は、リレーUEまたはリレーネットワークノードなどの1つ以上の中間ノードを介した、リモートUEとネットワークノードまたは別のUEとの間の間接的接続を指すことができることも了解されたい。
【0013】
さらに、本明細書で説明する「伝送を実行する/実行」という用語は、送信動作と受信動作とを含み得ることを了解されたい。同様に、本明細書で説明する「通信を実行する/実行」という用語は、送信動作および受信動作も含み得る。したがって、「伝送を実行する/実行」および「通信を実行する/実行」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0014】
本開示の第1の態様によれば、リモートUEなどの端末デバイスによって実行される方法が提供される。本方法は、第1のパス上で第1のノードとの伝送を実行することを含む。例示的な実施形態によれば、方法は、第1のパスから第2のパスに切り替えて、第2のパス上の第2のノードとの伝送を実行することをさらに含む。例示的な実施形態によれば、端末デバイスのスイッチング中に、第1のパス上の端末デバイスの1つ以上の保留パケットが、第2のパスに転送され得る。第1のノードおよび第2のノードは、基地局によってサービス提供され得る。
【0015】
例示的な実施形態によれば、本開示の第1の態様による方法は、1つ以上の保留中のパケットに関する情報を第1のノードに要求するためのシグナリングを、どのパスを介して送信するかを決定することをさらに備え得る。
【0016】
例示的な実施形態によれば、本開示の第1の態様による方法は、決定の結果に従って、1つ以上の保留パケットについての情報を要求するためのシグナリングを第1のノードに送信することをさらに備え得る。
【0017】
例示的な実施形態によれば、1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを第1のノードに送信するためのパスの判定は、基地局による構成、制御ノードによる構成、および第1のパスのチャネル品質のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて、端末デバイスによって行われ得る。
【0018】
例示的な実施形態によれば、本開示の第1の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上のペンディングパケットに関する情報を第1のノードから受信することをさらに含むことができる。
【0019】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報は、確認指示とともに第1のノードから受信され得る。確認指示は、端末デバイスと第1のノードとの間の送信のためのリソースが解放されることを示し得る。
【0020】
例示的な実施形態によれば、本開示の第1の態様による方法は、1つ以上の保留パケットに関する情報に従って、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2のパスに送信することをさらに備え得る。
【0021】
例示的な実施形態によれば、1つ以上の保留パケットに関する情報は、以下の1つ以上を含みうる。
- 送信されていない1つ以上のパケットのシーケンス番号(SN)、
- 再送信されている1つ以上のパケットのSN、
- 送信されているがまだ確認されていない1つ以上のパケット上のSN、
- 1つ以上の保留PDUを構築するために使用されるプロトコルデータユニット(PDU)サイズ、
- 送信されていない1つ以上のパケット、
- 再送信されている1つ以上のパケット、
- 送信されているが、まだ確認応答されていない1つ以上のパケット、
- 1つ以上の保留パケットの伝送方向。
【0022】
例示的な実施形態によれば、本開示の第1の態様による方法は、第2のパスが成功裏に確立されるまで第1のパスを維持することをさらに含むことができる。
【0023】
例示的な実施形態によれば、本開示の第1の態様による方法は、端末デバイスのパス切り替え後に第2のノードから端末デバイスのトラフィックを受信することをさらに含むことができる。
【0024】
例示的な実施形態によれば、第1のノードはリレー対応UEまたはネットワークノード(たとえば、gNBなど)または基地局であり得る。
【0025】
例示的な実施形態によれば、第2のノードはリレー対応UEまたはネットワークノード(たとえば、gNBなど)または基地局であり得る。
【0026】
本開示の第2の態様によれば、端末デバイスとして実施され得る装置が提供される。装置は、1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを記憶する1つ以上のメモリとを備え得る。1つ以上のメモリおよびコンピュータプログラムコードは1つ以上のプロセッサとともに、装置に、少なくとも本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実行させるように構成され得る。
【0027】
本開示の第3の態様によれば、コンピュータ上で実行されたときに、本開示の第1の態様による方法の任意のステップをコンピュータに実行させる、その上に具現化されたコンピュータプログラムコードを有するコンピュータ可読媒体が提供される。
【0028】
本開示の第4の態様によれば、端末デバイスとして実施され得る装置が提供される。本装置は、送信ユニットと、切り替えユニットとを備え得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、送信ユニットは、本開示の第1の態様による方法の送信を実行するステップを少なくとも実行するように動作可能であり得る。切り替えユニットは、本開示の第1の態様による方法の少なくとも切り替えステップを実行するように動作可能であり得る。
【0029】
本開示の第5の態様によれば、第1のノード(たとえば、リレーUE、gNBなど)によって実行される方法が提供される。本方法は、第1のパス上で端末デバイスとの伝送を実行することを含む。例示的な実施形態によれば、方法は第1のパス上の端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2のパスに転送することをさらに含み、第1のパスから第2のパスへの端末デバイスのパス切り替え中に、第2のパス上の第2のノードとの伝送を実行する。例示的な実施形態によれば、第1のノードおよび第2のノードは、基地局によって提供され得る。
【0030】
例示的な実施形態によれば、本開示の第5の態様による方法は、第1のノードと第2のノードとの間のリンクを確立することをさらに含むことができる。
【0031】
例示的な実施形態によれば、本開示の第5の態様による方法は第2のノードから、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を受信することをさらに備え得る。
【0032】
例示的な実施形態によれば、本開示の第5の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上のペンディングパケットを第2のノードに転送することをさらに含むことができる。
【0033】
例示的な実施形態によれば、本開示の第5の態様による方法は端末デバイスから、第2のノードおよび/または基地局から、1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを受信することをさらに備え得る。
【0034】
例示的な実施形態によれば、本開示の第5の態様による方法は、端末デバイス、基地局、および第2のノードのうちの1つ以上に向けて、1つ以上の保留パケットについての情報を送信することをさらに備え得る。
【0035】
例示的な実施形態によれば、1つ以上の保留パケットについての情報は、確認指示とともに端末デバイスに向けて送信され得る。確認指示は、端末デバイスと第1のノードとの間の送信のためのリソースが解放されることを示し得る。
【0036】
例示的な実施形態によれば、本開示の第5の態様による方法は、1つ以上のイベントに従って、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを解放することをさらに含み得る。
【0037】
例示的な実施形態によれば、1つ以上のイベントは、以下の少なくとも1つを含みうる。
- 端末デバイス、基地局、および/または第2のノードに1つ以上の保留パケットに関する情報を通知すること、
- 端末装置と第1のノードとの間の送信のためのリソースが解放されることの確認、
- 基地局からの指示を受信することと
- 第2のノードからの指示を受信すること。
【0038】
本開示の第6の態様によれば、第1のノードとして実施され得る装置が提供される。装置は、1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを記憶する1つ以上のメモリとを備え得る。1つ以上のメモリおよびコンピュータプログラムコードは1つ以上のプロセッサとともに、装置に、少なくとも本開示の第5の態様による方法の任意のステップを実行させるように構成され得る。
【0039】
本開示の第7の態様によれば、コンピュータ上で実行されるときに、本開示の第5の態様による方法の任意のステップをコンピュータに実行させる、その上に具現化されたコンピュータプログラムコードを有するコンピュータ可読媒体が提供される。
【0040】
本開示の第8の態様によれば、第1のノードとして実施され得る装置が提供される。本装置は、送信ユニットと転送ユニットとを備え得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、送信ユニットは、本開示の第5の態様による方法の送信を実行するステップを少なくとも実行するように動作可能であり得る。転送ユニットは、本開示の第5の態様による方法の少なくとも転送ステップを実行するように動作可能であり得る。
【0041】
本開示の第9の態様によれば、第2のノード(たとえば、リレーUE、gNBなど)によって実行される方法が提供される。本方法は第1のパスから第2のパスへの端末デバイスのパス切り替え中に、第1のパス上の第1のノードから第2のパスへ転送された端末デバイスの1つ以上の保留パケットを受信することを含む。第1のノードおよび第2のノードは、基地局によってサービス提供され得る。例示的な実施形態によれば、方法は、第2のパス上で端末デバイスとの送信を実行することをさらに含む。
【0042】
例示的な実施形態によれば、本開示の第9の態様による方法は、第1のノードと第2のノードとの間のリンクを確立することをさらに含むことができる。
【0043】
例示的な実施形態によれば、本開示の第9の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を第1のノードに送信することをさらに備え得る。
【0044】
例示的な実施形態によれば、本開示の第9の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットについての情報を要求するためのシグナリングを第1のノードに送信することをさらに備え得る。
【0045】
例示的な実施形態によれば、本開示の第9の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上のペンディングパケットに関する情報を第1のノードから受信することをさらに含むことができる。
【0046】
例示的な実施形態によれば、本開示の第9の態様による方法は、第2のパス上で端末デバイスによって送信された1つ以上の保留パケットを受信することをさらに含むことができる。
【0047】
例示的な実施形態によれば、本開示の第9の態様による方法は端末デバイスのパス切り替えの後に、端末デバイスのトラフィックを基地局および/または端末デバイスに送信することをさらに含むことができる。
【0048】
本開示の第10の態様によれば、第2のノードとして実施され得る装置が提供される。装置は、1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを記憶する1つ以上のメモリとを備え得る。1つ以上のメモリおよびコンピュータプログラムコードは1つ以上のプロセッサとともに、装置に、少なくとも本開示の第9の態様による方法の任意のステップを実行させるように構成され得る。
【0049】
本開示の第11の態様によれば、コンピュータ上で実行されると、本開示の第9の態様による方法の任意のステップをコンピュータに実行させる、コンピュータプログラムコードが具現化されたコンピュータ可読媒体が提供される。
【0050】
本開示の第12の態様によれば、第2のノードとして実施され得る装置が提供される。本装置は、受信ユニットと送信ユニットとを備え得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、受信ユニットは、本開示の第9の態様による方法の少なくとも受信ステップを実行するように動作可能であり得る。送信ユニットは、本開示の第9の態様による方法の少なくとも送信ステップを実行するように動作可能であり得る。
【0051】
本開示の第13の態様によれば、基地局(たとえば、gNBなど)によって実行される方法が提供される。本方法は、第1のパス上の第1のノードを介して、および第2のパス上の第2のノードを介して、端末デバイスの通信を促進することを含む。例示的な実施形態によれば、第1のパスから第2のパスへの端末デバイスのパス切り替え中に、第1のパス上の端末デバイスの1つ以上の保留パケットが第2のパスに転送され得る。
【0052】
例示的な実施形態によれば、本開示の第13の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を第1のノードから受信することをさらに含むことができる。
【0053】
例示的な実施形態によれば、本開示の第13の態様による方法は端末デバイス、第2のノード、および/またはネットワークエンティティ(たとえば、コアネットワーク内のアプリケーションサーバなど)に、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を送信することをさらに備え得る。
【0054】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスの通信を促進することは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットについての情報を要求するためのシグナリングを第1のノードに送信することを備え得る。
【0055】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスの通信を促進することは、端末デバイスのパス切り替えの後に第2のノードから端末デバイスのトラフィックを受信することを含むことができる。
【0056】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスの通信を促進することは、端末デバイスのパス切り替えの後に、端末デバイスのトラフィックを第2のノードに送信することを含むことができる。
【0057】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスの通信を促進することは、端末デバイスのパス切り替えに関連するシグナリングを、端末デバイス、第1のノード、および第2のノードのうちの1つ以上に送信することを備え得る。
【0058】
本開示の第14の態様によれば、基地局として実施され得る装置が提供される。装置は、1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを記憶する1つ以上のメモリとを備え得る。1つ以上のメモリおよびコンピュータプログラムコードは1つ以上のプロセッサとともに、装置に、少なくとも本開示の第13の態様による方法の任意のステップを実行させるように構成され得る。
【0059】
本開示の第15の態様によれば、コンピュータ上で実行されると、本開示の第13の態様による方法の任意のステップをコンピュータに実行させる、コンピュータプログラムコードが具現化されたコンピュータ可読媒体が提供される。
【0060】
本開示の第16の態様によれば、基地局として実施され得る装置が提供される。装置は、促進ユニットと、任意選択的に送信ユニットとを備えることができる。いくつかの例示的な実施形態によれば、促進ユニットは、本開示の第13の態様による方法の少なくとも促進ステップを実行するように動作可能であり得る。送信ユニットは、本開示の第13の態様による方法の少なくとも送信ステップを実行するように動作可能であり得る。
【0061】
本開示の第17の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。この方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含むことができる。任意選択で、本方法は、ホストコンピュータにおいて、本開示の第5、第9、または第13の態様による方法の任意のステップを実行することができる基地局を備えるセルラーネットワークを介してUEへのユーザデータを搬送する送信を開始することを含むことができる。
【0062】
本開示の第18の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、UEへの送信のためにユーザデータをセルラーネットワークに転送するように構成された通信インターフェースとを備え得る。セルラーネットワークは、無線インターフェースおよび処理回路を有する基地局を備え得る。基地局の処理回路は、本開示の第5、第9、または第13の態様による方法の任意のステップを実行するように構成され得る。
【0063】
本開示の第19の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。この方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含むことができる。任意選択で、本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラーネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を開始することを備え得る。UEは、本開示の第1、第5、または第9の態様による方法の任意のステップを実行し得る。
【0064】
本開示の第20の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、UEへの送信のためにセルラーネットワークにユーザデータを転送するように構成された通信インターフェースとを備え得る。UEは、無線インターフェースおよび処理回路を備え得る。UEの処理回路は、本開示の第1、第5、または第9の態様による方法の任意のステップを実行するように構成され得る。
【0065】
本開示の第21の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、本開示の第1、第5、または第9の態様による方法の任意のステップを実行し得るUEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを備え得る。
【0066】
本開示の第22の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への伝送から発生したユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを備え得る。UEは、無線インターフェースおよび処理回路を備え得る。UEの処理回路は、本開示の第1、第5、または第9の態様による方法の任意のステップを実行するように構成され得る。
【0067】
本開示の第23の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。本方法はホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から発信されたユーザデータを受信することを備え得る。基地局は、本開示の第5、第9、または第13の態様による方法の任意のステップを実行し得る。
【0068】
本開示の第24の態様によれば、ホストコンピュータを含むことができる通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への伝送から発生したユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを備え得る。基地局は、無線インターフェースおよび処理回路を備え得る。基地局の処理回路は、本開示の第5、第9、または第13の態様による方法の任意のステップを実行するように構成され得る。
【0069】
本開示の様々な例示的な実施形態は、直接パスと間接パスとの間、または間接パスと別の間接パスとの間などで生じ得る、パス切り替えのための第2の解決策を提案する。提案された第2の解決策によれば、古いパス上のリモートUEの保留パケットはパス切り替えによるパケット損失を低減または回避するために、古いパスから異なるセルにわたって生じる新しいパスへのリモートUEのパス切り替え中に、新しいパスに転送され得る。
【0070】
本開示の第25の態様によれば、リモートUEなどの端末デバイスによって実行される方法が提供される。本方法は、第1のパス上で第1のノードとの伝送を実行することを含む。例示的な実施形態によれば、方法は、第1のパスから第2のパスに切り替えて、第2のパス上の第2のノードとの伝送を実行することをさらに含む。端末デバイスのスイッチング中に、第1のパス上の端末デバイスの1つ以上の保留パケットが、第2のパスに転送され得る。例示的な実施形態によれば、第1のノードおよび第2のノードは、それぞれ、第1の基地局および第2の基地局によってサービス提供され得る。
【0071】
例示的な実施形態によれば、本開示の第25の態様による方法は1つ以上の保留パケットに関する情報を第1のノードに要求するために、どのパスを介してシグナリングを送信するかを決定することをさらに備え得る。
【0072】
例示的な実施形態によれば、本開示の第25の態様による方法は、決定の結果に従って、1つ以上の保留パケットについての情報を要求するためのシグナリングを第1のノードに送信することをさらに備え得る。
【0073】
例示的な実施形態によれば、1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを第1のノードに送信するためのパスの判定は、基地局による構成、制御ノードによる構成、および第1のパスのチャネル品質のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて、端末デバイスによって行われ得る。
【0074】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスが少なくとも第2のパスを介して第1のノードに1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを送信することを決定するとき、本開示の第25の態様による方法は、第2のノードを介して第1の基地局に端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を送信することをさらに備え得る。
【0075】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスが少なくとも第2のパスを介して第1のノードに1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを送信することを決定するとき、本開示の第25の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を第2のノードに送信することをさらに備え得る。
【0076】
例示的な実施形態によれば、本開示の第25の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を第1のノードから受信することをさらに含むことができる。
【0077】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報は、第2のノード、第2の基地局、および第1の基地局を介して第1のノードから端末デバイスによって受信され得る。
【0078】
例示的な実施形態によれば、本開示の第25の態様による方法は、1つ以上の保留パケットに関する情報に従って、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2のパスに送信することをさらに備え得る。
【0079】
例示的な実施形態によれば、1つ以上の保留パケットに関する情報は、以下の1つ以上を含みうる
- 送信されていない1つ以上のパケット上のSN、
- 再送信されている1つ以上のパケット上のSN、
- 送信されているがまだ確認されていない1つ以上のパケット上のSN、
- 1つ以上のペンディングPDUを構築するために使用されるPDUサイズ、
- 送信されていない1つ以上のパケット、
- 再送信されている1つ以上のパケット、
- 送信されているが、まだ確認応答されていない1つ以上のパケット、
- 1つ以上の保留パケットの伝送方向。
【0080】
例示的な実施形態によれば、第1のノードはリレー対応UEまたはネットワークノード(たとえば、gNBなど)または第1の基地局であり得る。
【0081】
例示的な実施形態によれば、第2のノードはリレー対応UEまたはネットワークノード(たとえば、gNBなど)または第2の基地局であり得る。
【0082】
本開示の第26の態様によれば、端末デバイスとして実施され得る装置が提供される。装置は、1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを記憶する1つ以上のメモリとを備え得る。1つ以上のメモリおよびコンピュータプログラムコードは1つ以上のプロセッサとともに、装置に、少なくとも本開示の第25の態様による方法の任意のステップを実行させるように構成され得る。
【0083】
本開示の第27の態様によれば、コンピュータ上で実行されると、本開示の第25の態様による方法の任意のステップをコンピュータに実行させる、コンピュータプログラムコードが具現化されたコンピュータ可読媒体が提供される。
【0084】
本開示の第28の態様によれば、端末デバイスとして実施され得る装置が提供される。本装置は、送信ユニットと、切り替えユニットとを備え得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、送信ユニットは、本開示の第25の態様による方法の少なくとも送信ステップを実行するように動作可能であり得る。切り替えユニットは、本開示の第25の態様による方法の少なくとも切り替えステップを実行するように動作可能であり得る。
【0085】
本開示の第29の態様によれば、第1のノード(たとえば、リレーUE、gNBなど)によって実行される方法が提供される。本方法は、第1のパス上で端末デバイスとの送信を実行することを含む。例示的な実施形態によれば、方法は第1のパス上の端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2のパスに転送することをさらに含み、第1のパスから第2のパスへの端末デバイスのパス切り替え中に、第2のパス上の第2のノードとの送信を実行する。例示的な実施形態によれば、第1のノードおよび第2のノードは、それぞれ、第1の基地局および第2の基地局によってサービス提供され得る。
【0086】
例示的な実施形態によれば、本開示の第29の態様による方法は第1のノードと第2のノードとの間にリンク(たとえば、D2Dリンク、サイドリンクなど)を確立することをさらに含み得る。
【0087】
例示的な実施形態によれば、本開示の第29の態様による方法は第2のノードおよび/または第1の基地局から、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を受信することをさらに備え得る。
【0088】
例示的な実施形態によれば、本開示の第29の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2のノードおよび/または第1の基地局に転送することをさらに備え得る。
【0089】
例示的な実施形態によれば、本開示の第29の態様による方法は端末デバイス、第1の基地局、および第2のノードのうちの1つ以上から、1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを受信することをさらに備え得る。
【0090】
例示的な実施形態によれば、本開示の第29の態様による方法は端末デバイス、第1の基地局、および第2のノードのうちの1つ以上に、1つ以上の保留パケットに関する情報を送信することをさらに備え得る。
【0091】
本開示の第30の態様によれば、第1のノードとして実施され得る装置が提供される。装置は、1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを記憶する1つ以上のメモリとを備え得る。1つ以上のメモリおよびコンピュータプログラムコードは1つ以上のプロセッサとともに、装置に、本開示の第29の態様による方法の任意のステップを少なくとも実行させるように構成され得る。
【0092】
本開示の第31の態様によれば、コンピュータ上で実行されると、本開示の第29の態様による方法のいずれかのステップをコンピュータに実行させる、その上に具現化されたコンピュータプログラムコードを有するコンピュータ可読媒体が提供される。
【0093】
本開示の第32の態様によれば、第1のノードとして実施され得る装置が提供される。本装置は、送信ユニットと転送ユニットとを備え得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、送信ユニットは、本開示の第29の態様による方法の少なくとも送信ステップを実行するように動作可能であり得る。転送ユニットは、本開示の第29の態様による方法の少なくとも転送ステップを実行するように動作可能であり得る。
【0094】
本開示の第33の態様によれば、第2のノード(たとえば、リレーUE、gNBなど)によって実行される方法が提供される。本方法は第1のパスから第2のパスへの端末デバイスのパス切り替え中に、第1のパス上の第1のノードから第2のパスへ転送された端末デバイスの1つ以上の保留パケットを受信することを含む。第1のノードおよび第2のノードは、それぞれ、第1の基地局および第2の基地局によってサーブされ得る。例示的な実施形態によれば、方法は、第2のパス上で端末デバイスとの送信を実行することをさらに含む。
【0095】
例示的な実施形態によれば、本開示の第33の態様による方法は、第1のノードと第2のノードとの間のリンクを確立することをさらに含むことができる。
【0096】
例示的な実施形態によれば、本開示の第33の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を第1のノードに送信することをさらに備え得る。
【0097】
例示的な実施形態によれば、本開示の第33の態様による方法は第2のノードと第2の基地局との間の接続(たとえば、無線リソース制御(RRC)接続など)を確立することをさらに含み得る。
【0098】
例示的な実施形態によれば、本開示の第33の態様による方法は端末デバイスから、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を受信することをさらに備え得る。
【0099】
例示的な実施形態によれば、本開示の第33の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を第2の基地局に送信することをさらに備え得る。
【0100】
例示的な実施形態によれば、本開示の第33の態様による方法は、端末デバイスと第1のノードとの間のペア関係を示す識別子を第2の基地局に送信することをさらに含むことができる。
【0101】
例示的な実施形態によれば、本開示の第33の態様による方法は、第1のノード、端末デバイス、および/または第2の基地局から端末デバイスの1つ以上の保留パケットを受信することをさらに備え得る。
【0102】
例示的な実施形態によれば、第2のノードは、第2のパス上で端末デバイスによって送信された1つ以上の保留パケットを受信することができる。
【0103】
例示的な実施形態によれば、本開示の第33の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2の基地局および/または端末デバイスに送信することをさらに備え得る。
【0104】
例示的な実施形態によれば、本開示の第33の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを、第1のノード、端末デバイス、および/または第2の基地局に送信することをさらに備え得る。
【0105】
例示的な実施形態によれば、本開示の第33の態様による方法は第1のノード、端末デバイス、および/または第2の基地局から、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を受信することをさらに備え得る。
【0106】
本開示の第34の態様によれば、第2のノードとして実装することができる装置が提供される。装置は、1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを記憶する1つ以上のメモリとを備え得る。1つ以上のメモリおよびコンピュータプログラムコードは1つ以上のプロセッサとともに、装置に、少なくとも本開示の第33の態様による方法の任意のステップを実行させるように構成され得る。
【0107】
本開示の第35の態様によれば、コンピュータ上で実行されると、本開示の第33の態様による方法の任意のステップをコンピュータに実行させる、コンピュータプログラムコードが具現化されたコンピュータ可読媒体が提供される。
【0108】
本開示の第36の態様によれば、第2のノードとして実施され得る装置が提供される。本装置は、受信ユニットと送信ユニットとを備え得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、受信ユニットは、本開示の第33の態様による方法の少なくとも受信ステップを実行するように動作可能であり得る。送信ユニットは、本開示の第33の態様による方法の少なくとも送信ステップを実行するように動作可能であり得る。
【0109】
本開示の第37の態様によれば、gNBなどの第1の基地局によって実行される方法が提供される。本方法は、第1のパス上の第1のノードを介した端末デバイスの通信を促進することを含む。例示的な実施形態によれば、第1のパスから第2のパスへの端末デバイスのパス切り替え中に、第1のパス上の端末デバイスの1つ以上の保留パケットが第2のパスに転送され得る。第2のパスは、少なくとも、端末デバイスと、第2の基地局によってサーブされる第2のノードとの間の送信のために使用され得る。
【0110】
例示的な実施形態によれば、本開示の第37の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第1のノードから受信することをさらに含むことができる。
【0111】
例示的な実施形態によれば、本開示の第37の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2の基地局に転送することをさらに含むことができる。
【0112】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、第2の基地局から端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を受信することを備え得る。
【0113】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を第1のノードに送信することを備え得る。
【0114】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、端末デバイスと第1のノードとの間のペア関係を示す識別子を第2の基地局から受信することを含み得る。
【0115】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、第2の基地局から、端末デバイスの1つ以上の保留パケットについての情報を要求するためのシグナリングを受信することを備え得る。
【0116】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを第1のノードに転送することを備え得る。
【0117】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を第1のノードから受信することを備え得る。
【0118】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を第2の基地局および/またはネットワークエンティティに転送することを含み得る。
【0119】
本開示の第38の態様によれば、第1の基地局として実施され得る装置が提供される。装置は、1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを記憶する1つ以上のメモリとを備え得る。1つ以上のメモリおよびコンピュータプログラムコードは1つ以上のプロセッサとともに、装置に、本開示の第37の態様による方法の任意のステップを少なくとも実行させるように構成され得る。
【0120】
本開示の第39の態様によれば、コンピュータ上で実行されると、本開示の第37の態様による方法の任意のステップをコンピュータに実行させる、コンピュータプログラムコードが具現化されたコンピュータ可読媒体が提供される。
【0121】
本開示の第40の態様によれば、第1の基地局として実施され得る装置が提供される。本装置は、促進ユニットと、任意選択で転送ユニットとを備え得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、促進ユニットは、本開示の第37の態様による方法の少なくとも促進ステップを実行するように動作可能であり得る。転送ユニットは、本開示の第37の態様による方法の少なくとも転送ステップを実行するように動作可能であり得る。
【0122】
本開示の第41の態様によれば、gNBなどの第2の基地局によって実行される方法が提供される。本方法は、第2のパス上の第2のノードを介した端末デバイスの通信を促進することを含む。例示的な実施形態によれば、第1のパスから第2のパスへの端末デバイスのパス切り替え中に、第1のパス上の端末デバイスの1つ以上の保留パケットが第2のパスに転送され得る。第1のパスは、少なくとも、端末デバイスと、第1の基地局によってサービス提供される第1のノードとの間の送信のために使用され得る。
【0123】
例示的な実施形態によれば、本開示の第41の態様による方法は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第1の基地局から受信することをさらに含むことができる。
【0124】
例示的な実施形態によれば、本開示の第41の態様による方法は端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2のノードおよび/またはネットワークエンティティ(たとえば、コアネットワーク内のアプリケーションサーバまたは任意の他の適切なエンティティ)に転送することをさらに備え得る。
【0125】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、第2のノードと第2の基地局との間の接続を確立することを含み得る。
【0126】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2のノードから取得するための指示を受信することを備え得る。
【0127】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を第1の基地局に送信することを備え得る。
【0128】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、端末デバイスと第1のノードとの間のペア関係を示す識別子を第2のノードから受信することを含み得る。
【0129】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、端末デバイスと第1のノードとの間のペア関係を示す識別子を第1の基地局に転送することを含み得る。
【0130】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、第2のノードから、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを受信することを備え得る。
【0131】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを第1の基地局に転送することを備え得る。
【0132】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、第1の基地局から端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を受信することを備え得る。
【0133】
例示的な実施形態によれば、通信を促進することは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報をネットワークエンティティおよび/または第2のノードに転送することを含み得る。
【0134】
本開示の第42の態様によれば、第2の基地局として実施され得る装置が提供される。装置は、1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを記憶する1つ以上のメモリとを備え得る。1つ以上のメモリおよびコンピュータプログラムコードは1つ以上のプロセッサとともに、装置に、少なくとも本開示の第41の態様による方法の任意のステップを実行させるように構成され得る。
【0135】
本開示の第43の態様によれば、コンピュータ上で実行されると、本開示の第41の態様による方法のいずれかのステップをコンピュータに実行させる、その上に具現化されたコンピュータプログラムコードを有するコンピュータ可読媒体が提供される。
【0136】
本開示の第44の態様によれば、第2の基地局として実施され得る装置が提供される。装置は、促進ユニットと、任意選択的に受信ユニットとを備えてもよい。いくつかの例示的な実施形態によれば、促進ユニットは、本開示の第41の態様による方法の少なくとも促進ステップを実行するように動作可能であり得る。受信ユニットは、本開示の第41の態様による方法の少なくとも受信ステップを実行するように動作可能であり得る。
【0137】
本開示の第45の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る、通信システムにおいて実施される方法が提供される。この方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含むことができる。任意選択で、方法は、ホストコンピュータにおいて、本開示の第29、第13、第13、第7、または第41の態様による方法の任意のステップを実行することができる基地局を備えるセルラーネットワークを介してUEへのユーザデータを搬送する送信を開始することを含むことができる。
【0138】
本開示の第46の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、UEへの送信のためにユーザデータをセルラーネットワークに転送するように構成された通信インターフェースとを備え得る。セルラーネットワークは、無線インターフェースおよび処理回路を有する基地局を備え得る。基地局の処理回路は、本開示の第29、第13、第13、第7、または第40の態様による方法の任意のステップを実行するように構成され得る。
【0139】
本開示の第47の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。この方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含むことができる。任意選択で、本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラーネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を開始することを備え得る。UEは、本開示の第25、第29、または第33の態様による方法の任意のステップを実行し得る。
【0140】
本開示の第48の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、UEへの送信のためにセルラーネットワークにユーザデータを転送するように構成された通信インターフェースとを備え得る。UEは、無線インターフェースおよび処理回路を備え得る。UEの処理回路は、本開示の第25、第29、または第33の態様による方法の任意のステップを実行するように構成され得る。
【0141】
本開示の第49の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、本開示の第25、第29、または第33の態様による方法の任意のステップを実行し得るUEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを備え得る。
【0142】
本開示の第50の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への送信から発信されたユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを備え得る。UEは、無線インターフェースおよび処理回路を備え得る。UEの処理回路は、本開示の第25、第29、または第33の態様による方法の任意のステップを実行するように構成され得る。
【0143】
本開示の第51の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。本方法はホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から発信されたユーザデータを受信することを備え得る。基地局は、本開示の第29、第13、第13、第7、または第41の態様による方法の任意のステップを実行し得る。
【0144】
本開示の第52の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への送信から発信されたユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを備え得る。基地局は、無線インターフェースおよび処理回路を備え得る。基地局の処理回路は、本開示の第29、第13、第13、第7、または第41の態様による方法の任意のステップを実行するように構成され得る。
【0145】
様々な例示的な実施形態によれば、同じセル内で、または異なるセルにわたって生じる、リモートUEのパス切替え中のパケットロスは著しく減少または回避され得、これはネットワーク性能および伝送効率を改善することができる
【図面の簡単な説明】
【0146】
本開示自体、好ましい使用形態、およびさらなる目的は添付の図面と併せて読まれるとき、実施形態の以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解される。
【0147】
図1A】本開示の実施形態に係る例示的なNR物理リソースグリッドを示す図である。
【0148】
図1B】本開示の実施形態に係る近接ベースのサービス(ProSe)5G UE-ネットワーク間リレーを使用する例示的なアーキテクチャモデルを示す図である。
【0149】
図2A】本開示の実施形態に係るレイヤ3(L3)UE-NW間リレーのための例示的なプロトコルスタックを図示する図である。
【0150】
図2B】本開示の実施形態に係るProSe 5G UE-NW間リレーとの例示的な接続手順を示す図である。
【0151】
図3A】本開示の実施形態に係るレイヤ2(L2)UE-ネットワーク間リレーのための例示的なユーザプレーンスタックを図示する図である。
【0152】
図3B】本開示の実施形態に係るL2 UE-ネットワーク間リレーのための例示的な制御プレーンスタックを図示する図である。
【0153】
図3C】本開示の実施形態による、UE-ネットワーク間リレーを介した間接通信のための例示的な接続確立を図示する図である。
【0154】
図4A】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な方法を示すフローチャートである。
図4B】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な方法を示すフローチャートである。
図4C】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な方法を示すフローチャートである。
図4D】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な方法を示すフローチャートである。
【0155】
図4E】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な装置を示すブロック図である。
図4F】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な装置を示すブロック図である。
図4G】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な装置を示すブロック図である。
図4H】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な装置を示すブロック図である。
図4I】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な装置を示すブロック図である。
【0156】
図5】本開示の実施形態に係る例示的なパス切り替えのシナリオを示す図である。
【0157】
図6A】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な方法を示すフローチャートである。
図6B】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な方法を示すフローチャートである。
図6C】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な方法を示すフローチャートである。
図6D】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な方法を示すフローチャートである。
図6E】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な方法を示すフローチャートである。
【0158】
図6F】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な装置を示すブロック図である。
図6G】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な装置を示すブロック図である。
図6H】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な装置を示すブロック図である。
図6I】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な装置を示すブロック図である。
図6J】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な装置を示すブロック図である。
図6K】本開示のいくつかの実施形態に係る様々な装置を示すブロック図である。
【0159】
図7】本開示のいくつかの実施形態に係る中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークを図示するブロック図である。
【0160】
図8】本開示のいくつかの実施形態に係る、部分的に無線接続を介してUEと基地局を介して通信するホストコンピュータを図示するブロック図である。
【0161】
図9】本開示の一実施形態に係る通信システムにおいて実施される方法を図示するフローチャートである。
【0162】
図10】本開示の一実施形態に係る通信システムにおいて実施される方法を図示するフローチャートである。
【0163】
図11】本開示の一実施形態に係る通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。
【0164】
図12】本開示の一実施形態に係る通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0165】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。これらの実施形態は当業者が本開示をよりよく理解し、したがって実施することを可能にする目的でのみ論じられ、本開示の範囲に対するいかなる限定も示唆するものではないことを理解されたい。本明細書を通して、特徴、利点、または類似の言葉への参照は、本開示によって実現され得る特徴および利点のすべてが、本開示の任意の単一の実施形態であるべきであるか、またはその中にあるべきであることを暗示するものではない。むしろ、特性および利点に言及する言葉は、実施形態に関連して説明される特定の特性、利点、または特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解される。さらに、本開示の記載された特徴、利点、および特性は、1つ以上の実施形態において任意の適切な様式で組み合わせることができる。当業者は、本開示が特定の実施形態の特定の特徴または利点のうちの1つ以上なしに実施され得ることを認識するであろう。他の事例では、本開示のすべての実施形態に存在しない場合がある特定の実施形態において、追加の特徴および利点が認識され得る。
【0166】
本明細書で使用される場合、「通信ネットワーク」という用語は、ニューラジオ(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、高速パケットアクセス(HSPA)などの任意の適切な通信規格に従うネットワークを指す。さらに、通信ネットワーク内の端末デバイスとネットワークノードとの間の通信は第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、4G、4.5G、5G通信プロトコル、および/または現在知られているか、将来開発されるべき任意の他のプロトコルを含むがこれらに限定されない、任意の適切な世代の通信プロトコルに従って実行され得る。
【0167】
「ネットワークノード」という用語は端末デバイスがネットワークにアクセスし、そこからサービスを受信する、通信ネットワーク内のネットワークデバイスを指す。ネットワークノードは、基地局(BS)、アクセスポイント(AP)、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コントローラ、または無線通信ネットワーク中の任意の他の適切なデバイスを指し得る。BSはたとえば、ノードB(NodeBまたはNB)、発展型NodeB(eNodeBまたはeNB)、次世代NodeB(gNodeBまたはgNB)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムト、ピコなどの低電力ノード、などであり得る。
【0168】
ネットワークノードのさらなる例は、MSR BSなどの複数規格(マルチスタンダード)無線(MSR)無線機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、送受信基地局(BTS)、送信点、送信ノード、測位ノードなどを含む。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードが無線通信ネットワークへの端末デバイスアクセスを可能にする、および/または提供する、または無線通信ネットワークにアクセスした端末デバイスに何らかのサービスを提供するように構成、配置、および/または動作可能な任意の適切なデバイス(またはデバイス群)を表し得る。
【0169】
「端末デバイス」という用語は通信ネットワークにアクセスし、そこからサービスを受信することができる任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、モバイル端末、ユーザ機器(UE)、またはの適当なデバイスを指し得る。UEはたとえば、加入者局、ポータブル加入者局、移動局(MS)、またはアクセス端末(AT)であり得る。端末デバイスはポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの撮像端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽記憶および再生機器、携帯電話、セルラフォン、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、パーソナルデジタルアシスタンス(PDA)、車両などを含み得るが、これらに限定されない。
【0170】
さらに別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、端末デバイスはIoTデバイスとも呼ばれ、監視(モニタリング)、検知(センシング)および/または測定などを実行し、そのような監視、検知および/または測定などの結果を別の端末デバイスおよび/またはネットワーク機器に送信する機械または他のデバイスを表すことができる。端末デバイスはこの場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよく、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))のコンテキストではマシンタイプ通信(MTC)デバイスと呼ばれてもよい。
【0171】
1つの特定の例として、端末デバイスは、3GPP(登録商標)の狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実施するUEであり得る。そのような機械またはデバイスの特定の例は、センサ、電力メータなどの計量デバイス、産業機械、または家庭用または個人用機器、たとえば冷蔵庫、テレビ、時計などの個人用ウェアラブルなどである。他のシナリオでは、端末デバイスが車両または他の機器、例えば、その動作ステータスまたはその動作に関連する他の機能を監視、検知、および/または報告することができる医療設備を表すことができる。
【0172】
本明細書で使用するとき、用語「第1の」、「第2の」などは、異なるエレメントを指す。単数形「a」および「an」はコンテキストが明らかにそうではないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。用語「備える(comprises)」、「備えること(comprising)」、「有する(has)」、「有すること(having)」、「含む(includes)」、および/または「含むこと(including)」は本明細書で使用される場合、述べられた特徴、エレメント、および/またはコンポーネントなどの存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、エレメント、コンポーネント、並びにこれらの組み合わせの存在または付加を排除しない。用語「~に基づく」は、「~に少なくとも部分的に基づく」と読まれるべきである。用語「一実施形態」および「実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と読まれるべきである。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と読まれるべきである。明示的および暗示的な他の定義を以下に含めることができる。
【0173】
無線通信ネットワークは、音声、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなどの様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。トラフィック容量およびデータレートに関し、劇的に増加するネットワークの要件を満たすために、通信技術開発のための1つの興味深い選択肢は、4G/LTEまたは5G/NRネットワークなどの無線通信ネットワークにおいてD2D通信が実施されることを可能にすることである。本明細書で使用されるとき、D2Dはより広い意味で、任意のタイプのUE間の通信を含むと呼ばれ得、車両UEと任意の他のタイプのUEとの間のV2X通信を含み得る。D2Dおよび/またはV2Xは、無線デバイス間の直接通信に関しては、多くの既存の無線技術のコンポーネントであり得る。セルラネットワークへのアンダーレイとしてのD2Dおよび/またはV2X通信は、デバイスの近接性(プロキシミティ)を利用するためのアプローチとして提案され得る。
【0174】
図1Aは、本開示の一実施形態に係る例示的なNR物理リソースグリッドを示す図である。LTEと同様に、NRはダウンリンクにおいて(すなわち、基地局、gNB、eNBなどのネットワークノードからUEなどの端末デバイスへ)直交周波数分割多重化(OFDM)を使用し得る。したがって、アンテナポート上の基本的なNR物理リソースは図1Aに示されるような時間-周波数グリッドとして見ることができ、14シンボルスロットにおけるリソースブロック(RB)が示される。リソースブロックは、周波数領域における12個の連続するサブキャリアに対応し得る。リソースブロックは、システム帯域幅の一端から0で始まる、周波数領域において番号付けされ得る。各リソースエレメントは、1つのOFDMシンボル間隔の間の1つのOFDMサブキャリアに対応し得る。
【0175】
NRでは、異なるサブキャリアスペーシング(間隔)の値がサポートされ得る。サポートされるサブキャリア間隔(別のヌメロロジとも呼ばれる)はΔf=(15×2^μ)kHzによって与えられてもよく、ここでμ∈(0,1,2,3,4)であり、Δf=15kHzはLTEにおいても使用され得る基本(または基準)サブキャリア間隔である。
【0176】
時間領域では、NRにおけるダウンリンク伝送およびアップリンク伝送がそれぞれLTEに類似する1msの等しいサイズのサブフレームに編成され得る。サブフレームは、継続時間の等しい複数のスロットにさらに分割され得る。サブキャリア間隔Δf=(15×2^μ)kHzの長さは1/2^μmsである。Δf=15kHzのためのサブフレームごとに1つのスロットのみが存在し、スロットは14個のOFDMシンボルからなる。
【0177】
ダウンリンク伝送は動的にスケジュールされ得、たとえば、各スロットにおいて、gNBは、どのUEデータが送信されるべきか、および現在のダウンリンクスロット中のどのリソースブロック上でデータが送信されるべきかについてのダウンリンク制御情報(DCI)を送信し得る。この種の制御情報は、典型的にはNR内の各スロット内の最初の1つまたは2つのOFDMシンボルにおいて送信され得る。制御情報は物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で搬送され得、データは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で搬送され得る。UEは最初にPDCCHを検出してデコード(復号)してもよく、PDCCHが正常にデコードされた場合、UEは、PDCCH中のデコードされた制御情報によって与えられたダウンリンク割当てに基づいて、対応するPDSCHをデコードし得る。PDCCHおよびPDSCHに加えて、たとえば、同期信号ブロック(SSB)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)などを含む、ダウンリンクにおいて送信される他のチャネルおよび参照信号もあり得る。
【0178】
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)上で搬送されるアップリンクデータ送信も、DCIを送信することによってgNBによって動的にスケジュールされ得る。DCI(DL領域で送信される)はPUSCHがUL領域のスロットで送信されるように、時間オフセットのスケジューリングを常に示してもよい。
【0179】
NRを介したサイドリンク伝送は、リリース16のために3GPP(登録商標)によって指定される。これらは、LTEのために指定されたProSeのいくつかの拡張である。一例として、4つの新しい拡張が以下のように、NRサイドリンク伝送に特に導入される。
・ ユニキャストおよびグループキャスト伝送のサポートは、NRサイドリンクにおいて追加される。ユニキャストおよびグループキャストのために、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)が、受信機UEが復号状態を送信機UEに応答するために導入される。
・ NRアップリンク伝送において採用されるグラントフリー(割当てフリー)送信も、遅延性能を改善するためにNRサイドリンク伝送において提供される。
・ 異なるUEによって開始される異なるサイドリンク伝送間のリソース衝突を緩和するために、それは、チャネル検知およびリソース選択手順を強化し、それはまた、物理サイドリンク共通制御チャネル(PSCCH)の新しい設計につながる。
・ 高い接続密度を達成するために、輻輳制御、したがってサービス品質(QoS)管理が、NRサイドリンク伝送においてサポートされる。
【0180】
上記の拡張を可能にするために、いくつかの新しい物理チャネルおよび参照信号は、以下のようにNR(以前のLTEで利用可能)に導入され得る。
・ 物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH、PDSCHのSLバージョン):PSSCHは、サイドリンク送信データと、無線リソース制御(RRC)構成のためのシステム情報ブロック(SIB)と、サイドリンク制御情報(SCI)の一部とを搬送し得るサイドリンク送信機UEによって送信され得る。
・ 物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のSLバージョン):PSFCHはユニキャストおよびグループキャストのためにサイドリンク受信機UEによって送信され得、それはハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)およびネガティブACK(NACK)のために1 RBを介して1ビット情報を搬送し得る。さらに、チャネル状態情報(CSI)はPSFCHの代わりに、PSSCHを介してメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)において搬送され得る。
・ 物理サイドリンク共通制御チャネル(PSCCH、PDCCHのSLバージョン):受信機UEに送信されるべきトラフィックが送信機UEに到着すると、送信機UEは、送信のための予約された時間-周波数リソース、復調参照信号(DMRS)パターンおよびアンテナポートなどを含む、チャネルセンシングの目的のために任意のUEによって復号されるべきサイドリンク制御情報(SCI、DCIのSLバージョン)の一部を搬送し得る、PSCCHを最初に送信し得る。
・ サイドリンクプライマリ/セカンダリ同期信号(S-PSS/S-SSS):NRにおけるダウンリンク送信と同様に、サイドリンク送信において、プライマリ同期信号およびセカンダリ同期信号(それぞれ、S-PSSおよびS-SSSと呼ばれる)がサポートされ得る。S-PSSおよびS-SSSを検出することによって、UEは、S-PSS/S-SSSを送信するUEからサイドリンク同期識別子(SSID)を識別することが可能であり得る。したがって、S-PSS/S-SSSを検出することによって、UEは、S-PSS/S-SSSを送信するUEの特性を知ることができる。UEのSSIDとともにタイミングおよび周波数の同期を取得する一連のプロセスは、初期セルサーチと呼ばれることがある。S-PSS/S-SSSを送信するUEは必ずしもサイドリンク伝送に関与しなくてもよく、S-PSS/S-SSSを送信するノード(たとえば、UE/eNB/gNB)は、同期ソースと呼ばれ得ることを了解されたい。セル内には、合計672個のSSIDを形成する、2つのS-PSSシーケンスおよび336個のS-SSSシーケンスが存在し得る。
・ 物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH):PSBCHは、同期信号/PSBCHブロック(SSB)としてS-PSS/S-SSSとともに送信され得る。SSBはそのキャリア上のPSCCH/PSSCHと同じヌメロロジーを有し得、SSBは構成された帯域幅パート(BWP)の帯域幅内で送信され得る。PSBCHは、ダイレクトフレーム番号(DFN)、サイドリンク伝送のためのスロットおよびシンボルレベル時間リソースの指示、カバレッジ内インジケータなど、同期に関係する情報を搬送し得る。SSBは、160msごとに周期的に送信され得る。
・ DMRS、位相トラッキング参照信号(PT-RS)、CSI-RS:NRダウンリンク/アップリンク送信によってサポートされるこれらの物理参照信号は、サイドリンク伝送によっても採用され得る。同様に、PT-RSは、周波数範囲2(FR2)の伝送にのみ適用可能であり得る。
【0181】
別の新しい特徴は、SLのためのDCIのバージョンである2段階SCIである。DCIとは異なり、SCIの一部(第1のステージ)のみがPSCCH上で送信され得る。この部分は、(送信のための予約された時間-周波数リソース、DMRSパターン、およびアンテナポートなどを含む)チャネルセンシングの目的のために使用され得、すべてのUEによって読み取られ得、一方、8ビットのソース識別情報(ID)および16ビットの宛先ID、新規データインジケータ(NDI)、冗長バージョン(RV)、およびHARQプロセスIDなどの残りの(第2のステージ)スケジューリングおよび制御情報が受信機UEによって復号されるべきPSSCH上で送られ得る。
【0182】
LTEにおけるProSeと同様に、NRサイドリンク伝送は、リソース割り当ての以下の2つのモードを有し得る。
・ モード1:サイドリンクリソースはgNBによってスケジューリングされる。
・ モード2:UEは、チャネルセンシングメカニズムに基づいて、(事前に)構成されたサイドリンクリソースプールからサイドリンクリソースを自律的に選択する。
【0183】
カバレッジ内UEについて、gNBは、モード1またはモード2を採用するように構成され得る。カバレッジ外UEの場合、モード2のみが採用され得る。
【0184】
LTEと同様に、NRにおけるサイドリンク上のスケジューリングは、モード1およびモード2に対して異なる方法で行われ得る。例示的な実施形態によれば、モード1は、以下の2種類のグラント(許可)をサポートすることができる:
- 動的グラント:サイドリンクを介して送信されるトラフィックが送信機UEに到着すると、このUEはgNBからのサイドリンクリソース(たとえば、UL上のスケジューリングリクエスト(SR)、グラント、UL上のバッファ状態レポート(BSR)、UEに送信されたSL上のデータに対するグラント)を要求するために、4つのメッセージの交換手順を起動し得る。リソース要求手順の間に、gNBは、サイドリンク無線ネットワークの一時識別子(SL-RNTI)を送信機UEに割当て得る。このサイドリンクリソースリクエストがgNBによって許可される場合、gNBは、SL-RNTIでスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を用いてPDCCHによって搬送されるDCI中のPSCCHおよびPSSCHのためのリソース割り当てを指示してもよい。送信機UEがそのようなDCIを受信するとき、送信機UEは割り当てられたSL-RNTIによってDCIのスクランブルされたCRCが成功裏に解決され得る場合にのみ、グラントを取得することができる。次いで、送信機UEはPSCCH中の割り当てられたPSSCHの時間周波数リソースおよび伝送方式を示し、サイドリンク送信のために割り当てられたリソース上でPSCCHおよびPSSCHを起動し得る。gNBからグラントが取得されると、送信機UEは、単一のトランスポートブロック(TB)のみを送信することができる。結果として、この種のグラントは、緩い待ち時間要件を有するトラフィックに適し得る。
- 構成されたグラント:厳密な遅延要件を有するトラフィックの場合、サイドリンクリソースを要求するために4つのメッセージの交換手順を実行することは、許容できない遅延を誘発し得る。この場合、トラフィック到達の前に、送信機UEは4つのメッセージの交換手順を実行し、リソースのセットを要求し得る。グラントがgNBから取得され得る場合、要求されたリソースは、定期的に予約され得る。トラフィックが送信機UEに到着すると、このUEは、今度のリソース機会にPSCCHおよびPSSCHを開始することができる。実際、この種のグラントは、グラントフリー(許可なし)伝送としても知られている。
【0185】
動的グラントおよび構成されたグラントの両方において、サイドリンク受信機UEは(送信機UEにアドレス指定されているので)DCIを受信しないことがあり、したがって、受信機UEはブラインド復号を実行して、PSCCHの存在を識別し、SCIを通してPSSCHのためのリソースを見つけることができる。一実施形態では、送信機UEがPSCCHを起動するとき、CRCはまた、いかなるスクランブリングも伴わずにSCIに挿入され得る。
【0186】
モード2リソース割り当てではトラフィックが送信機UEに到着すると、この送信機UEはPSCCHおよびPSSCHのためのリソースを自律的に選択することができる。フィードバックHARQ ACK/NACK送信およびその後の再送信の待ち時間をさらに最小化するために、送信機UEはまた、再送信のためにPSCCH/PSSCHのためのリソースを予約し得る。ワンショット(1試行)でTB復号に成功する確率をさらに高め、したがって再送信を実行する確率を抑制するために、送信機UEは、最初のTB送信とともにTB送信を繰り返してもよい。このメカニズムは、ブラインド再送信としても知られている。結果として、トラフィックが送信機UEに到着すると、この送信機UEは、以下の送信のためのリソースを選択することができる:
1) 初期送信およびブラインド再送信のためのPSCCHに関連付けられたPSSCH。
2) 再送信のためのPSCCHに関連付けられたPSSCH。
【0187】
サイドリンク伝送における各送信機UEは上記の送信のためのリソースを自律的に選択し得るので、異なる送信機UEが同じリソースを選択することをどのように防止するかはモード2において重要な問題であることが分かる。したがって、特定のリソース選択手順は、チャネルセンシングに基づいてモード2に課され得る。一実施形態では、チャネルセンシングのアルゴリズムが異なるサブチャネル上で参照信号受信電力(RSRP)を測定することを伴ってもよく、構成に応じて、PSSCH上のDMRSまたはPSCCH上のDMRSの異なるUE電力レベルの知識を必要とする。この種の情報は、(すべての)他のUEによって起動されたSCIを受信した後にのみ知られ得る。センシングおよび選択アルゴリズムは、かなり複雑であり得る。
【0188】
近接している他のUEによって提供されるサービスおよびアプリケーションの検出のためのいくつかのD2Dディスカバリ(発見)手順が存在しうる。例示的な実施形態によれば、ディスカバリ手順は2つのモード、すなわち、オープンアナウンスメント(ブロードキャスト)に基づくモードAと、要求/応答であるモードBとを有し得る。ディスカバリ手順は、アプリケーション層(ProSe)によって制御され得る。ディスカバリメッセージは、NRにおいて利用可能でない可能性がある物理サイドリンクディスカバリチャネル(PSDCH)上で送信され得る。さらに、ディスカバリメッセージのアナウンスおよび監視のための特定のリソースプールが存在し得る。ディスカバリ手順は直接通信を開始する前に、特定のサービスまたはアプリケーションをサポートするUEを検出するために使用され得る。
【0189】
図1Bは、本開示の一実施形態に係るProSe 5G UE-ネットワークリレーを使用する例示的なアーキテクチャモデルを示す図である。図1Bに示されるようなProSe 5G UE-ネットワークリレーなどのネットワークエンティティは、リモートUEのためのネットワークへのコネクティビティ(接続性)をサポートするための機能を提供し得る。このコネクティビティは公共安全サービスおよび商業サービス(例えば、双方向サービスなど)の両方に使用することができる。UEは、このProSe 5G UE-ネットワーク間リレーへのPC5リンクを成功裏に確立した場合、あるProSe UE-ネットワーク間リレーのためのリモートUEであると見なされ得る。リモートUEは新世代の無線アクセスネットワーク(NG-RAN)カバレッジ内に、またはNG-RANカバレッジ外に位置し得る。ProSe 5G UE-ネットワークは、リモートUEとネットワークとの間でユニキャストトラフィック(ULおよび/またはDL)を中継することができる。NG-RANは5Gコア(5GC)ネットワークに接続し、次いでアプリケーションサーバ(AS)に接続することができる。ProSe UE-ネットワーク間リレーは、任意のインターネットプロトコル(IP)トラフィックをリレーすることができる汎用機能を提供することができる。例えば、3GPP(登録商標)テクニカルレポート(TR)23.752 V0.3.0に記載されているように、ユニキャストトラフィックのために、リモートUEとProSe 5G UE-ネットワーク間リレーとの間で1対1の直接通信を使用することができ、このテクニカルレポートの全内容は、参照によって本開示に組み込まれる。
【0190】
図2Aは、本開示の一実施形態に係るL3 UE-NW間リレーのための例示的なプロトコルスタックを示す図である。簡単にするために、図2Aは例示的なデバイス/エレメント、たとえば、リモートUE、L3 UE-NW間リレー、NG-RANノード、およびユーザプレーン機能(UPF)のみを示す。L3 UE-NW間リレーは例えば、任意のIP、イーサネット(登録商標)、または非構造化トラフィックを中継することができる汎用機能を提供することによって、リモートUEとNG-RANノードとの間でユニキャストトラフィック(UL/DL)を中継することができる。一例として、リモートUEは、物理レイヤ(L1)、メディアアクセス制御(MAC)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)レイヤ、IPレイヤ、およびアプリケーションレイヤを含むプロトコルレイヤを有し得る。図2Aはまた、対応するプロトコル層を有する他のネットワークデバイス/エレメントを示す。図2Aに示されるようなL3 UE-NW間リレーのためのプロトコルスタックによれば、ホップバイホップセキュリティは、PC5リンクおよびUuリンクにおいてサポートされ得る。リモートUEのトラフィックの保護のためにホップバイホップセキュリティを超える要件がある場合、IPレイヤを介したセキュリティが適用され得る。加えて、リモートUEとネットワークとの間の通信のための整合性およびプライバシー保護も、必要に応じて適用され得る。
【0191】
例示的な実施形態によれば、ProSe 5G UE-NW間リレー対応UEは(まだ登録されていない場合)ネットワークに登録し、必要なリレートラフィックを可能にするプロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立することができ、または、リモートUEに向けてリレートラフィックを提供するために、(1つ以上の)追加のPDUセッションに接続するか、または既存のPDUセッションを変更する必要があり得る。UE-NW間リレーをサポートするPDUセッションは、リモートProSe UEリレートラフィックのためにのみ使用され得る。
【0192】
図2Bは、本開示の一実施形態によるProSe 5G UE-NW間リレーとの例示的な接続手順を示す図である。簡単にするために、図2Bは例示的なデバイスまたは機能、たとえば、リモートUE、ProSe 5G UE-NW間リレー、NG-RAN、モビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、およびUPFのみを示す。図2Bに示すように、ProSe 5G UE-NW間リレーとの例示的な接続手順は、以下のステップを含み得る。
- ステップ0:登録手順の間、例えば、3GPP(登録商標) TR 23.752 V0.3.0に記載されているように、ProSe UE-NW間リレー(ステップ0a)およびリモートUE(ステップ0b)に対して、承認およびプロビジョニングが実行される。
- ステップ1:ProSe 5G UE-NW間リレーはステップ0において受信された、またはUE-NW間リレーにおいて事前構成されたデフォルトPDUセッションパラメータ、たとえば、単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、データネットワーク名(DNN)、サービスおよびセッション継続性(SSC)モードを用いて中継するためのPDUセッションを確立し得る。IPv6の場合、ProSe UE-NW間リレーは例えば、3GPP(登録商標) TS 23.501 V16.5.0に記載されているように、ネットワークからプレフィックス委任機能を介してIPv6プレフィックスを取得し、この技術規格書の全内容は、参照により本開示に組み込まれる。
- ステップ2:ステップ0における承認およびプロビジョニングに基づいて、リモートUEはたとえば、3GPP(登録商標) TR 23.752 V0.3.0に記載されているように、ProSe 5G UE-NW間リレーのディスカバリを実行する。ディスカバリ手順の一部として、リモートUEは、ProSe UE-NW間リレーが提供する接続サービスについて学習する。
- ステップ3:リモートUEはProSe 5G UE-NW間リレーを選択し、例えば、3GPP(登録商標) TS 23.287 V16.3.0に記載されているように、1対1のProSe直接通信のためのコネクションを確立し、この技術規格書の全内容は、参照により本開示に組み込まれる。リモートUEとのPC5コネクションの要件、例えば、S-NSSAI、DNN、QoSを満たすPDUセッションがない場合、ProSe 5G UE-NW間リレーは、リレーのための新しいPDUセッション確立または修正手順を開始する。
- ステップ4:IPv6プレフィックスまたはIPv4アドレスは3GPP(登録商標) TS 23.303 V16.0.0の第5.4.4.2節および第5.4.4.3節に記載されているように、リモートUEに割り当てられる(ここで、この技術規格書の全内容は、参照により本開示に組み込まれる)。この時点から、アップリンクおよびダウンリンクリレーを開始することができる。
- ステップ5:ProSe 5G UE-NW間リレーはリレーに関連付けられたPDUセッションのために、リモートUEレポート(たとえば、リモートユーザ識別情報(ID)、IP情報などを含む)メッセージをSMFに送信する。リモートユーザIDは、ステップ3で接続に成功したリモートUEユーザ(ユーザ情報を介して提供される)の識別情報である。SMFはリレーに関連付けられたPDU接続のためのProSe 5G UE-NW間リレーのコンテキストに、リモートユーザIDおよび関連するIP情報を格納する。
【0193】
例示的な実施形態によれば、IP情報について、以下の原理を適用することができる。
・ IPv4について、UE-NW間リレーは、(リモートユーザIDとともに)個々のリモートUEに割り当てられた送信制御プロトコル/ユーザデータグラムプロトコル(TCP/UDP)ポート範囲を報告することができる
・ IPv6について、UE-NW間リレーは、(リモートユーザIDとともに)個々のリモートUEに割り当てられた(1つ以上の)IPv6プレフィックスを報告し得る。
【0194】
例示的な実施形態によれば、リモートUEレポートメッセージはリモートUEが残っていることをSMFに通知するために、リモートUEがProSe 5G UE-NW間リレーから切断したときに(たとえば、明示的なレイヤ2リンク解放時に、またはPC5を介したキープアライブメッセージの不在に基づいて)送信され得る。
【0195】
SMF変更を伴う登録更新手順の場合、接続されたリモートUEに対応するリモートユーザIDおよび関連IP情報は、ProSe 5G UE-NW間リレーのためのセッション管理(SM)コンテキスト転送の一部として新しいSMFに転送され得る。SMFがリモートUE(複数可)情報を有するために、ProSe 5G UE-NW間リレーが動作することを認可されているホームパブリックランドモバイルネットワーク(HPLMN)および訪問されたパブリックランドモバイルネットワーク(VPLMN)は、SMFがHPLMN内にある場合、リモートUE関連パラメータの転送をサポートする必要があり得る。リモートUEがProSe UE-NW間リレーから切断するとき、PDUセッションを中継することがProSe 5G UE-NW間リレーによってどのようにクリア/切断されるかは、実装に依存する。
【0196】
例示的な実施形態によれば、ProSe 5G UE-NWリレーに接続された後、リモートUEは、リレー再選択のためにProSe 5G UE-NW間リレーによって送信されたディスカバリメッセージの信号強度の測定を実行し続けることができる。図2Bに示される例示的な手順は、ProSe 5G UE-NW間リレーUEがLTEを使用して進化型パケットシステム(EPS)に接続するときにも機能し得る。この場合、リモートUEレポートについては、3GPP(登録商標) TS 23.303 V16.0.0に記載されているような手順を用いることができる。
【0197】
例示的な実施形態によれば、L2 UE-ネットワーク間リレーUEは、PC5リンクを介して任意のタイプのトラフィックをリレーすることができる転送機能を提供することができる。たとえば、L2 UE-ネットワーク間リレーUEは、リモートUEのための5Gシステム(5GS)へのコネクティビティをサポートするための機能を提供し得る。UEは、L2 UE-ネットワーク間リレーUEへのPC5リンクを成功裏に確立した場合、リモートUEであると見なされ得る。リモートUEは、NG-RANカバレッジ内またはNG-RANカバレッジ外に位置し得る。
【0198】
図3Aは、本開示の一実施形態に係るL2 UE-ネットワーク間リレーのための例示的なユーザプレーンスタックを示す図である。ユーザプレーントランスポートのためのプロトコルスタックは、PDUセッションに関連し得る。PDUレイヤは、PDUセッションを介してリモートUEとデータネットワーク(DN)との間で搬送されるPDUに対応する。PDCPリンクの2つのエンドポイントは、ネットワーク内のリモートUEおよびgNBである。中継機能は、PDCPレイヤの下で実行され得る。このことは、UE-ネットワーク間リレーにおいて未加工データを公開することなく、リモートUEとgNBとの間でデータセキュリティが保証され得ることを手段する。
【0199】
UE-ネットワーク間リレー内の適応リレーレイヤは、特定のリモートUEのためのシグナリング無線ベアラ(SRB)とデータ無線ベアラ(DRB)とを区別することができる。適応リレーレイヤはまた、PC5トラフィックをUuインターフェースの1つ以上のDRBにマッピングすることを担うことができる。
【0200】
図3Bは、本開示の一実施形態に係るL2 UE-ネットワーク間リレーのための例示的な制御プレーンスタックを示す図である。UE-ネットワーク間リレーの役割は、いかなる修正もなしにシグナリング無線ベアラからPDUをリレーすることであり得る。図3Bに示されるようなプロトコルスタックは、非アクセス階層モビリティ管理(NAS-MM)および非アクセス階層セッション管理(NAS-SM)コンポーネントへのリモートUEのための非アクセス階層(NAS)コネクションに適用可能であり得る。NASメッセージは、L2 UE-ネットワーク間リレーを介して、リモートUEと5Gアクセスネットワーク(5G-AN)との間で透過的に転送されてもよい。
- UE-ネットワーク間リレーの役割が、いかなる修正もなしに信号無線ベアを介してPDUをリレーすることであるPDCPエンドツーエンド接続
- N2上の5G-ANとAMFとの間のN2接続
- N3接続AMFおよびSMF(N11経由)
【0201】
図3Cは、本開示の一実施形態に係る、UE-ネットワーク間リレーを介した間接通信のための例示的な接続確立を示す図である。簡単にするために、図3Cは例示的なデバイスまたは機能、たとえば、リモートUE、UE-ネットワーク間リレー、NG-RAN、UE-ネットワーク間リレーのAMF、リモートUEのAMF、ポリシー課金機能(PCF)、リモートUEのSMF、およびリモートUEのUPFのみを示す。図3Cに示すように、UE-ネットワーク間リレーを介した間接通信のための例示的な接続確立手順は、以下のステップを含み得る。
- ステップ0:カバレッジ内にある場合、リモートUEおよびUE-ネットワーク間リレーは例えば、3GPP(登録商標) TS 23.502 V16.5.0(ここで、この技術規格書の全内容は参照により本開示に組み込まれる)に記載されるように、登録手順に従って、ネットワークへの初期登録を独立して実行することができる。リモートUEの割り当てられた5Gグローバル固有一時UE識別情報(GUTI)は、リモートUEとネットワークとの間の後のNASシグナリングがUE-ネットワーク間リレーを介して交換されるときに維持される。図3Cに示す手順は、シングルホップリレーを想定している。
- ステップ1:カバレッジ内にある場合、リモートUEおよびUE-ネットワーク間リレーは、ネットワークからの間接通信のためのサービス認可を独立して取得する。
- ステップ2~3:リモートUEおよびUE-ネットワーク間リレーは、UE-ネットワーク間リレーUEのディスカバリおよび選択を実行する。
- ステップ4:リモートUEは、間接通信要求メッセージをUE-ネットワーク間リレーに送信することによって、PC5を介して選択されたUE-ネットワーク間リレーとの1対1通信接続を開始する。
- ステップ5:UE-ネットワーク間リレーがリモートUEから受信された通信要求によってトリガされるCM_IDLE状態にある場合、UE-ネットワーク間リレーは、そのサービングAMFにPC5を介してサービスリクエストメッセージを送信する。UE-ネットワーク間リレーのAMFはNASメッセージの検証に基づいて、UE-ネットワーク間リレーの認証を実行することができ、必要に応じて、AMFは、加入データをチェックすることができる。UE-ネットワーク間リレーがすでにCM_CONNECTED状態にあり、リレーサービスを実行することを許可されている場合、ステップ5は省略され得る。
- ステップ6:UE-ネットワーク間リレーは、間接通信応答メッセージをリモートUEに送信する。
- ステップ7:リモートUEは、NASメッセージをサービングAMFに送信する。NASメッセージはPC5を介してUE-ネットワーク間リレーに送信される無線リソース制御(RRC)メッセージにカプセル化され得、UE-ネットワーク間リレーはメッセージをNG-RANに転送する。NG-RANはリモートUEのサービングAMFを導出し、NASメッセージをこのAMFに転送する。ここで、リモートUEのPLMNはUE-ネットワーク間リレーのPLMNによってアクセス可能であり、UE-ネットワーク間リレーのAMFは、リモートUEが接続することを望み得るすべてのS-NSSAIをサポートすると仮定する。ステップ0においてリモートUEがネットワークへの初期登録を実行していない場合、NASメッセージは初期登録メッセージである。そうではない場合、NASメッセージはサービスリクエストメッセージである。リモートUEがUE-ネットワーク間リレーを介して初期登録を実行する場合、リモートUEのサービングAMFはNASメッセージ検証に基づいてリモートUEの認証を実行することができ、必要に応じて、リモートUEのAMFは、加入データをチェックすることができる。サービスリクエストの場合、PDUセッションのためのユーザプレーン接続もアクティブ化され得る。一例として、他のステップは、3GPP(登録商標) TS 23.502 V16.5.0の4.2.3.2節に従うことができる。
- ステップ8:リモートUEは例えば、3GPP(登録商標) TS 23.502 V16.5.0の4.3.2.2節に記載されているように、PDUセッション確立手順をトリガすることができる。
- ステップ9:データは、UE-ネットワーク間リレーおよびNG-RANを介してリモートUEとUPFとの間で送信される。UE-ネットワーク間リレーは、RAN指定のL2リレー方法を使用して、リモートUEとNG-RANとの間ですべてのデータメッセージを転送することができる。
【0202】
シングルホップNRサイドリンクベースのリレーの場合、検討項目はL3リレーおよびL2リレー(たとえば、サイドリンクベースのUE-NW間リレーおよびUE間リレー)のための以下の態様(適用可能な場合)に焦点を当て得る。
・ リレー(再)選択基準と手順
・ リレー/リモートUE認可
・ リレー機能用QoS
・ サービス継続性
・ リレー接続のセキュリティ
・ ユーザプレーンプロトコルスタックおよび制御プレーン手順、たとえば、リレーされた接続の接続管理に対する影響
【0203】
さらに、検討項目は、新しい物理レイヤチャネル/信号がないと仮定して、サイドリンクリレーのためのディスカバリモデル/手順の上位レイヤ動作のサポートを考慮することができる。一実施形態では、UE-NW間リレーおよびUE間リレーが同じリレーソリューションを使用することができる。将来のマルチホップリレーサポートのための順方向互換性も考慮される必要があり、すなわち、リレーソリューションは、マルチホップリレーに適用可能であるように容易に拡張され得る。
【0204】
サイドリンクリレーに関するいくつかの合意は、以下のように3GPP(登録商標)によってなされる。
- UE-NW間リレーの場合、可能なシナリオは、第1のセルのカバレッジ内のリモートUEが第2のセルのカバレッジ内/接続され得るリレーUEに接続する(またはその逆)ことであり得る。したがって、このシナリオのために、同じセルと異なるセルケースとの間の共通の解決策を求めることが望ましい場合がある。共通の解決策が不可能であり、異なるセルケースをサポートするインパクトが見つかった場合、同じセルケースがより高い優先度を有し得る。
- UE間リレーの場合、可能なシナリオは、UEが異なるセルのカバレッジ内にあり得ることであり得る。したがって、このシナリオのために、同じセルと異なるセルケースとの間の共通の解決策を求めることが望ましい場合がある。共通の解決策が不可能であり、異なるセルケースをサポートする影響が見つかった場合、同じセルケースがより高い優先度を有し得る。
【0205】
上記の合意によれば、リモートUEが同じセルまたは異なるセルにおいてリレーUEを選択/再選択するシナリオを考慮する必要があり得る。それは、リモートUEが同じセルまたは別のセル内で、直接パスと間接パスとの間で、間接パスと別の間接パスとの間で変化し得ることを意味する。パススイッチは、パケット損失を引き起こす可能性がある。L3ベースのリレーのシナリオでは、パススイッチはIPパケット/フローがPDCPエンティティから別のPDCPエンティティに移動されることを意味し得る。移動中、古いPDCP/RLCエンティティ内の任意の保留中のPDCPサービスデータユニット(SDU)、PDCP PDU、および/またはRLC SDU、RLC PDUがクリアされ得る。L2ベースのリレーシナリオでは、パス切り替えはリモートUEがRLC/MACエンティティから別のRLC/MACエンティティに移動することを意味し得る。移動中、古いレイヤ(すなわち、適応レイヤ、RLCレイヤ)中の任意の保留中のSDUおよび/またはPDUがクリアされ得る。リモートUEのパス切り替えは既存のハンドオーバ手順とは異なるので、リモートUEはハンドオーバ手順において使用される既存のパケット転送メカニズムを直接適用しないことがある。したがって、パケット損失を回避するために、パス切り替えを改善する方法を検討する必要がある。
【0206】
本開示の異なる例示的な実施形態は、古いパスから新しいパスへのリモートUEのパス切り替えがセル内で生じるシナリオIと、古いパスから新しいパスへのリモートUEのパススイッチが異なるセルにわたって生じるシナリオIIとを含む、2つのシナリオのコンテキストで説明される。
【0207】
いくつかの例示的な実施形態はNRのコンテキストで説明され、たとえば、リモートUEおよびリレーUEは同じNRセルまたは異なるNRセルに展開され得るが、本開示で説明する様々な実施形態は一般に、D2D通信を伴う任意の種類の通信に適用可能であり得ることを了解されたい。たとえば、本開示で説明する様々な実施形態はUE-NW間リレーまたはUE間リレーを含む他のリレーシナリオにも適用可能であり得、リモートUEとリレーUEとの間のリンクはLTEサイドリンクまたはNRサイドリンクに基づき得、リレーUEと基地局との間のUu接続はLTE Uu接続またはNR Uu接続であり得る。加えて、本開示で説明する様々な実施形態は複数の中継ホップを含む中継シナリオ、および/またはリレーUEが(たとえば、デュアルコネクティビティ、キャリアアグリゲーションなどによって)無線アクセスネットワーク(RAN)への複数の接続を用いて構成され得る(すなわち、接続の数が2以上であり得る)リレーシナリオにも適用可能であり得る。
【0208】
本開示で説明する様々な実施形態は、L2リレーベースのリレーシナリオとL3リレーベースのリレーシナリオの両方に適用可能であり得る。リモートUEとリレーUEとの間の接続は、サイドリンクに限定されないことが理解され得る。wireless fidelity(WiFi)などの任意の近距離通信技術も同様に適用可能であり得る。様々な例示的な実施形態では、gNBによって発行されたグラントが2つのUE間のサイドリンク送信のために使用され得る。
【0209】
様々な例示的な実施形態によれば、パケット損失を回避するために、古いパスから新しいパスへのリモートUEのパス切り替え中のパケット転送メカニズムが導入される。古いパスと新しいパスの両方は、直接的または間接的なパスであり得る。したがって、パス切り替えは、直接パスと間接パスとの間、または2つの間接パスの間のいずれかで生じ得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、パス切り替えは同じgNBの場合にリモートUEに対して行われてもよく、これはパス切り替えに関与するリレーノードが同じgNBによってサービングされていることを意味する。他の例示的な実施形態によれば、パス切り替えは2つの異なるgNBにわたってリモートUEに対して行われてもよく、これはパス切り替えに関与するリレーノードが2つの異なるgNBによってサービスを提供されていることを意味する。
【0210】
様々な例示的な実施形態の理解を容易にするために、本明細書では「古いパス上の接続ノード」という用語を使用して、リモートUEが古いパス上で接続しているノードを表すことができ、一方、本明細書では「新しいパス上のターゲットノード」という用語を使用して、リモートUEが新しいパス上で接続することを目標としているノードを表すことができる。例示的な実施形態によれば、古いパス上の接続ノードは、gNBまたはリレーUEであり得る。同様に、新しいパス上のターゲットノードは、リレーUEまたはgNBであり得る。
【0211】
本開示による様々な例示的な実施形態が、2つのシナリオに関して以下に説明される。
【0212】
シナリオI:同じセル内のパス切り替え。
【0213】
本開示の様々な例示的な実施形態は例えば、パス切り替えが同じgNBの場合にリモートUEのために生じる単一のgNBシナリオにおいてサイドリンクリレーのために、パス切り替え中のパケット転送を可能にするための解決策を提案し、これは、パス切り替えに関与するリレーノードが同じgNBによってサーブされ得ることを意味する。提案された解決策は、L2ベースおよびL3ベースのリレーUEの両方のユースケースに適用され得る。様々な実施形態によれば、リモートUEのパス切り替え中のパケットロスを低減または回避することができ、これにより、通信性能を向上させ、エンドユーザエクスペリエンスを改善することができる。
【0214】
例示的な実施形態によれば、古いパス上のリモートUEの保留パケットは、新しいパスに転送され得る。パケット転送がリレーUE(すなわち、古いリレーUE)から、同じgNBによってサービングされる別のリレーUE(すなわち、新しいリレーUE)に実行される場合、両方のリレーUEは、パケットを転送するためのPC5接続を確立する。PC5リンク確立をトリガするとき、新しいリレーUEは古いリレーUEに、開始メッセージにおいて、このPC5接続が関係するリモートUEから古いリレーUEの保留パケットを取得するためのものであることを通知するための指示を含み得る。これは、開始メッセージにおいて、リモートUEの情報も含まれ得ることを意味する(例えば、L1/L2 ID、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、ベアラ/論理チャネル(LCH)IDなど)。
【0215】
例示的な実施形態によれば、リモートUEは保留パケットに関する情報(例えば、SDAPおよび/またはPDCP SDU、L3リレーのためのPDU、アダプテーションおよび/またはRLC SDU、PDUなど)を提供するように古いパス上の接続ノードに依頼することができ、これは、以下のことを意味する。
1) パケットが送信されていないか、
2) パケットが再送信されている、
3) ピアエンティティからの状態レポート(ACKまたはNACKを示す)がまだ受信されていない間に、パケットが送信されている。
【0216】
例示的な実施形態によれば、リモートUEは上記の目的のために、古いパス上の接続ノードにリクエストまたは指示のシグナリングを送信することができる。一例として、リクエスト/指示のシグナリングは、RRCシグナリング、メディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)、SCIまたはDCIなどのL1シグナリングなどにおいて搬送され得る。一実施形態によれば、そのようなリクエスト/指示のシグナリングは、パス切り替え中に特定のベアラ/フローに対して提供され得るように(事前に)構成され得る。
【0217】
例示的な実施形態によれば、リモートUEはリクエスト/指示のシグナリングを送信するために、以下のシグナリング代替例のうちの少なくとも1つを適用し得る。
- 代替例I.1: リモートUEは、新しいパスを介して古いパス上の接続ノードにシグナリングを送ることができる。
- 代替例I.2:古いパスがシグナリングを送信するのに十分である場合、リモートUEは、古いパス上の接続ノードにシグナリングを直接送信することができる。
【0218】
例示的な実施形態によれば、リモートUEがリクエスト/指示のシグナリングまたはメッセージを送信するために適用し得る代替シグナリングは、gNBまたは協調UE(たとえば、UEのグループのためのトラフィック送信を制御および/または管理することが可能であり得るUEなど)によって構成され得る。構成は、UEごと、サービス/トラフィックタイプ/無線ベアラ/フローごとなどに実行され得る。この場合、リモートUEがリクエスト/指示のシグナリングを送信するための異なるシグナリング代替手段を用いて、異なるサービスを構成することができる。
【0219】
代替的にまたは追加的に、リモートUEがリクエスト/指示のシグナリングまたはメッセージを送信するために適用し得る代替シグナリングは、(古いパスの)構成された無線チャネル品質閾値に基づき得る。たとえば、古いパスの測定された無線品質が構成された閾値を上回る場合、リモートUEは代替例I.2を適用することができ、そうではない場合、リモートUEは代替例I.1を適用することができる。古いパスが間接接続である場合、リモートUEは、古いパス上のすべてのホップの測定値を要約することによって、特定のホップ上またはフルパス上のいずれかで古いパスの無線チャネル品質を測定することができる。
【0220】
代替または追加として、リモートUEは、必要に応じて任意のシグナリングの代替例を適用し得る。両方のシグナリングの代替例が同時に適用される場合、シグナリングの優先順位は、古いパス上の接続ノードまたは古いリレーUEがどのシグナリングを適用するかを決定することを可能にするように構成され得る。一実施形態では、古いパス上の接続ノードまたは古いリレーUEが常に最新のシグナリングを適用することができる。
【0221】
例示的な実施形態によれば、保留パケットに関する情報は、以下の情報のうちの少なくとも1つを備えることができる。
I.i) 送信されていないパケットのSN、
I.ii) 再送信されるパケットのSN、
I.iii) 送信されているが(肯定的または否定的に)まだ確認応答されていないパケットのSN、
I.iv) 保留中のPDUを構築するために使用されるPDUサイズ、
I.v) 未送信パケット、
I.vi) 再送信されるパケット、
I.vii) 送信されているが、(肯定的または否定的に)まだ確認応答されていないパケット、
I.viii) 保留パケットの伝送方向(すなわち、リモートUEから受信ノードへの、またはリモートUEへの送信)。
【0222】
パス切り替えが発生するときに、リモートUEがいくつかの無線ベアラ上で保留中のデータを有する場合、上記の情報のうちの少なくとも1つのレポートが無線ベアラごとにトリガされ得る。上記の保留パケットに関する情報については、最初の4種類の情報(I.i-I.iv)が単に保留パケットに関する一般的な情報に関するものである。これらの種類の情報に基づいて、関連ノードは、上位レイヤでパケット再送信または再分配をトリガするか、またはパケット転送をトリガすることができる。次の3種類の情報(I.v-I.vii)は、実際の保留パケットに関するものである。この場合、保留パケットのコンテンツは、保留パケットのコンテンツをリモートUEの新しいパスにさらに転送することができる別のノードへの古いパス上の接続ノードによって報告され得る。
【0223】
例示的な実施形態によれば、保留パケットに関する情報を提供するように古いパス上の接続ノードに要求するための要求メッセージはリモートUEとは異なる別のノード、たとえば、古いパス内の任意の他のノードおよび/またはリモートUEの新しいパスによって開始され得る。
【0224】
例示的な実施形態によれば、保留パケットに関する情報は、古いパス上の接続ノードによって、または古いパス上の別のノードによって、古いパスから新しいパスへのパケット転送をトリガするための任意の他のノードに報告され得る。
【0225】
例示的な実施形態によれば、どのパケットが古いパス上で保留中であるかの情報を受信すると、(たとえば、リモートUEから受信ノードへの)伝送方向上の保留パケットについて、リモートUEは、これらの保留パケットを新しいパスに再送信するように上位レイヤに求めることができる。
【0226】
例示的な実施形態によれば、パス切り替え手順の間、リモートUEは、新しいパスが成功裏に確立されるまで古いパスを保持することができる。言い換えれば、古いパス上の送信は、新しいパス上の伝送が開始されるまで継続することができる。
【0227】
例示的な実施形態によれば、保留パケットに関する情報を報告する要求を受信すると、古いパス上の接続ノード(たとえば、古いリレーUE)は、保留パケットに関する情報をリモートUEまたはgNBに送信することができる。一実施形態では、古いリレーUEがリモートUEと古いリレーUEとの間のリモートUEのUuトラフィックを搬送するためのPC5リンクまたはPC5ベアラ/LCHが解放されるという確認メッセージを送るときに、そのような情報を送り得る。代替的または追加的に、古いリレーUEは、リモートUEとのPC5リンクまたはPC5ベアラ/LCHを解放する直前に、別個のメッセージ(たとえば、新しいまたは既存のメッセージ)中でそのような情報を送り得る。
【0228】
例示的な実施形態によれば、(例えば、リモートUEが古いパスを介してgNBとの通信を停止した直後に)、新しいパス上のターゲットノード(例えば、新しいパス上の新しいリレーUE)は、そのバッファ内のパケットをリモートUE(リモートUEへのDLトラフィックのため)および/またはgNB(リモートUEからのULトラフィックのため)に送信し始めることができる。これは、リモートUEおよび/またはgNBからの明示的な要求に基づいてトリガされてもよく、またはパス切り替え中にこれを行うように(事前に)構成されてもよい。
【0229】
例示的な実施形態によれば、古いパス上の接続ノード(たとえば、古いパス上の古いリレーUE)はリモートUEおよび/またはgNBに通知した直後に、保留中のパケットを解放/クリアすることができる(この場合、古いリレーパスは、しばらくの間、依然として定位置にあり得る)。代替的にまたは追加的に、古いリレーUEはリモートUEのUuトラフィックを中継するためのPC5パスまたはベア/LCHが解放されたという確認の後にのみ、保留中のパケットを解放/クリアし得る。代替的にまたは追加的に、古いリレーUEはgNBおよび/またはリモートUEから指示を受信した後にのみ、保留中のパケットを解放/クリアしてもよい。
【0230】
例示的な実施形態によれば、パス切り替えが直接パスから間接パスへの場合、gNBは(たとえば、新しいリレーUEとのリレーパスを確立することによって)間接パスに切り替えるようにリモートUEにシグナリングし、保留中のパケットに関する情報をリモートUEに与え得る。代替的にまたは追加的に、gNBはリモートUEまたは新しいリレーUEからそれを行うための要求を受信した後に、保留中のパケットに関する情報をリモートUEに提供し得る。
【0231】
例示的な実施形態によれば、パススイッチが間接パスから別のパスへのものである場合、古いパス上の接続ノード(例えば、古いパス上の古いリレーUE)は、以下の場合のうちの1つ以上において、保留中のパケットを解放/クリアすることができる。
・ リモートUEおよび/またはgNB(この場合、古いリレーパスはしばらくの間、依然として所定の位置にあり得る)および/または新しいリレーUEに、保留中のパケットに関する情報を通知した直後、
・ 古いパスまたはリモートUEのUuトラフィックを搬送するベアラ/LCHが解放されるという確認の後、
・ そのようにする指示をgNBから受信した後、
・ 新しいパス上のターゲットノード(たとえば、新しいパス上の新しいリレーUE)から指示を受信した後に、そのようにすることができる(たとえば、これは、ターゲットノードが古いパス上の接続ノードへの保留パケットに関する情報を要求する場合であり得る)。
【0232】
例示的な実施形態によれば、gNBまたは協調UE(たとえば、UEのグループなどのためのトラフィック送信を制御および/または管理することが可能であり得るリレーUEおよび任意の他のUE)はgNBおよび/または協調UEが以下の制御アクションのうちの1つ以上を実行し得るように、パケット転送手順に関与し得る。
・ リモートUEのパス切り替えを構成するために、シグナリングを関連ノード(たとえば、古いリレーUE、新しいリレーUE、リモートUE、および/または古いパスおよび新しいパス上の任意の他のノードなど)に送信する。
・ ノードと別のノードとの間のシグナリングの交換をトリガするために、シグナリングを関連するノードに送信する。2つのノード間のシグナリング交換は、パス切り替えの発生の場合、保留パケットに関する情報に関連する要求および応答シグナリングを備え得る。
・ ノードが他のノードへのパケット転送を開始する必要がある場合を構成するために、関連するノードに信号を送信する。
・ ノードが古いパスで保留パケットをクリアする必要がある場合を構成するために、関連するノードにシグナリングを送信する。
・ ノードが古いパス上での送信を停止する必要がある場合を構成するために、関連するノードにシグナリングを送信する。
・ ノードが新しいパス上で送信を開始する必要がある場合を構成するために、関連するノードにシグナリングを送信する。
【0233】
例示的な実施形態によれば、パス切り替えが発生する場合、古いパス上のノードは要求メッセージの受信の前に、保留パケットに関する情報を別のノードに報告することができる。言い換えれば、パス切り替え中に保留パケットに関する情報を報告する挙動は、事前に構成され得る。
【0234】
例示的な実施形態によれば、パス切り替えが発生する場合、古いパス上のノードはリクエストメッセージを受信する前に、リモートUEの保留パケットを別のノードに転送することができる。言い換えれば、パス切り替え中に保留パケットを転送する挙動は、事前に構成され得る。
【0235】
例示的な実施形態によれば、様々な実施形態において説明されるようなパス切り替えに関連する任意の機能、例えば、保留パケットに関する情報を要求すること、保留パケットに関する情報を報告すること、保留パケットを転送すること、リンク確立またはコネクション確立を開始することなどは、特定のUEのケイパビリティ(能力)ビットに関連付けられ得る。一例として、特定のUEのケイパビリティビットは、UEがパス切り替えに関連する機能をサポートするかどうかを示すために使用され得る。一実施形態によれば、UEは例えば、ネットワークに接続するとき、このUEのケイパビリティビットをgNBにシグナリングすることができる。
【0236】
本開示のいくつかの実施形態は、特定の例示的なネットワーク構成およびシステム展開のための非限定的な例として使用される4G/LTEまたは5G/NR仕様書に関連して主に説明されることに留意されたい。したがって、本明細書で与えられる例示的な実施形態の説明は、具体的にはそれに直接関連する用語を指す。そのような用語は、提示された非限定的な実施例および実施形態のコンテキストにおいてのみ使用され、本開示をいかなる形でも当然に限定しない。むしろ、本明細書で説明される例示的な実施形態が適用可能である限り、任意の他のシステム構成または無線技術が等しく利用され得る。
【0237】
図4Aは、本開示のいくつかの実施形態による方法410を示すフローチャートである。図4Aに示す方法410は端末デバイス(たとえば、図1B図2A図2Bおよび図3A図3Cに関して説明したようなリモートUE)によって、または端末デバイスに通信可能に結合された装置によって実行され得る。例示的な実施形態によれば、端末デバイスは他のデバイスとのD2D通信(たとえば、V2XまたはSL通信など)をサポートするように構成され得る。例示的な実施形態では、端末デバイスがネットワークノード(たとえば、gNBなど)と直接、またはリレー(たとえば、UE間リレー、UE-NW間リレーなど)を介して通信するように構成され得る。
【0238】
図4Aに示される例示的な方法410によれば、ブロック412に示されるように、端末デバイスは第1のパス上の第1のノード(たとえば、端末デバイスの古いパス上の接続ノード)との送信(たとえば、データの送信および/または受信)を実行し得る。例示的な実施形態によれば、ブロック414に示すように、端末デバイスは第2のパス上の第2のノード(たとえば、端末デバイスの新しいパス上のターゲットノード)との送信(たとえば、データの送信および/またはデータの受信)を実行するために、第1のパスから第2のパスに切り替えることができる。端末デバイスのスイッチング中に、第1のパス上の端末デバイスの1つ以上の保留パケットが、第2のパスに転送され得る。例示的な実施形態によれば、第1のノードおよび第2のノードは、基地局によって提供され得る。
【0239】
例示的な実施形態によれば、第1のノードはリレー対応UE(たとえば、UE間リレーUE、UE-NW間リレーUEなど)またはネットワークノード(たとえば、gNBなど)または基地局であり得る。同様に、一実施形態では、第2のノードがリレー対応UE(たとえば、UE間リレーUE、UE-NW間リレーUEなど)またはネットワークノード(たとえば、gNBなど)または基地局であり得る。
【0240】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスは、1つ以上の保留パケットに関する情報を第1のノードに要求するためのシグナリングを、どのパスを介して送信するかを決定することができる。たとえば、端末デバイスは、第1のパスを介して第1のノードに1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを送信することを決定し得る。代替的にまたは追加的に、端末デバイスは、第2のパスを介して第1のノードに1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを送信することを決定し得る。したがって、端末デバイスは、決定の結果に従って、1つ以上の保留パケットについての情報を要求するためのシグナリングを第1のノードに送信し得る。
【0241】
例示的な実施形態によれば、1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを第1のノードに送信するためのパスの判定は、基地局による構成、制御ノードによる構成、および第1のパスのチャネル品質のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて、端末デバイスによって行われ得る。
【0242】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスは、端末デバイスの1つ以上のペンディングパケットに関する情報を第1のノードから受信することができる。例示的な実施形態によれば、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報は、確認指示とともに第1のノードから受信され得る。確認指示は、端末デバイスと第1のノードとの間の送信のためのリソースが解放されることを示し得る。
【0243】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスは1つ以上の保留パケットに関する情報に従って、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2のパスに送信(たとえば、最初に送信および/または再送信)し得る。
【0244】
例示的な実施形態によれば、1つ以上の保留パケットに関する情報は、
- 送信されていない1つ以上のパケット上のSN、
- 再送信されている1つ以上のパケット上のSN、
- 送信されているがまだ確認応答されていない1つ以上のパケット上のSN、
- 1つ以上のペンディングPDUを構築するために使用されるPDUサイズ、
- 送信されていない1つ以上のパケット、
- 再送信されている1つ以上のパケット、
- 送信されているが、まだ確認応答されていない1つ以上のパケット、および
- 1つ以上の保留パケットの伝送方向。
【0245】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスは、第2のパスが成功裏に確立されるまで、第1のパスを維持することができる。例示的な実施形態によれば、端末デバイスは端末デバイスのパススイッチの後に、第2のノードから端末デバイスのトラフィックを受信することができる。
【0246】
図4Bは、本開示のいくつかの実施形態による方法420を示すフローチャートである。図4Bに示す方法420は第1のノード(たとえば、リレーUE、gNBなど)または第1のノードに通信可能に結合された装置によって実行され得る。例示的な実施形態によれば、第1のノードは他のデバイスとのD2D通信(たとえば、V2XまたはSL通信など)をサポートするように構成され得る。例示的な実施形態では、第1のノードがL2ベースおよび/またはL3ベースのリレーキャパシティをサポートすることが可能であり得る。別の例示的な実施形態によれば、第1のノードは1つ以上のUE(たとえば、リモートUE、リレーUEなど)にサービスを提供するように構成され得る。
【0247】
図4Bに示される例示的な方法420によれば、第1のノードはブロック422に示されるように、第1のパス上で端末デバイス(たとえば、図4Aに関して説明されるような端末デバイス)との伝送を実行し得る。例示的な実施形態によれば、ブロック424に示すように、第1のノードは第1のパスから第2のパスへの端末デバイスのパス切り替え中に、第1のパス上の端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2のパスに転送して、第2のパス上の第2のノードとの伝送を実行することができる。図4Aに関して説明したように、第1のノードおよび第2のノードは、基地局によってサービス提供され得る。
【0248】
例示的な実施形態によれば、第1のノードは第1のノードと第2のノードとの間にリンク(たとえば、D2Dリンク、サイドリンクなど)を確立することができる。たとえば、第1のノードは、第2のノードからリンク確立要求を受信し得る。第1のノードと第2のノードとの間のリンクの確立は、第1のノードと第2のノードとの間に既存のリンクがある場合には必要ではないことが理解され得る。
【0249】
例示的な実施形態によれば、第1のノードは第2のノードから、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を受信することができる。第1のノードは第2のノードとは異なる別のノードから、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を受信し得ることを了解されたい。
【0250】
例示的な実施形態によれば、第1のノードは第1のノードと第2のノードとの間のリンク(たとえば、D2Dリンク、サイドリンクなど)を介して、および/または第1のノードと第2のノードとの間の他の適切な間接リンクを介して、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2のノードに転送することができる。
【0251】
例示的な実施形態によれば、第1のノードは端末デバイスから、第2のノード、基地局、および/または任意の他の適切なノードから、1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを受信することができる。
【0252】
例示的な実施形態によれば、第1のノードは、端末デバイス、基地局、および第2のノードのうちの1つ以上に向けて、1つ以上の保留パケットに関する情報を送信することができる。
【0253】
例示的な実施形態によれば、1つ以上の保留パケットについての情報は、確認指示とともに端末デバイスに向けて送信され得る。確認指示は、端末デバイスと第1のノードとの間の送信のためのリソースが解放されることを示し得る。
【0254】
例示的な実施形態によれば、第1のノードは、1つ以上のイベントに従って、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを解放することができる。例示的な実施形態によれば、1つ以上のイベントは以下の少なくとも1つを含む。
- 端末デバイス、基地局、および第2のノードのうちの1つ以上に、1つ以上の保留パケットに関する情報を通知することと、
- 端末デバイスと第1のノードとの間の伝送/通信のためのリソースが解放されることを確認することと、
- 基地局からの指示を受信することと、
- 第2のノードからの指示を受信すること。
【0255】
図4Cは、本開示のいくつかの実施形態による方法430を示すフローチャートである。図4Cに示す方法430は第2のノード(たとえば、リレーUE、gNBなど)または第2のノードに通信可能に結合された装置によって実行され得る。例示的な実施形態によれば、第2のノードは他のデバイスとのD2D通信(たとえば、V2XまたはSL通信など)をサポートするように構成され得る。例示的な実施形態では、第2のノードがL2ベースおよび/またはL3ベースのリレーケイパビリティをサポートすることが可能であり得る。別の例示的な実施形態によれば、第2のノードは1つ以上のUE(たとえば、リモートUE、リレーUEなど)にサービスを提供するように構成され得る。
【0256】
図4Cに示される例示的な方法430によれば、第2のノードはブロック432に示されるように、第1のパスから第2のパスへの端末デバイスのパス切り替え中に、第1のパス上の第1のノード(たとえば、図4Bに関して説明されるような第1のノード)から第2のパスへ転送される端末デバイス(たとえば、図4Aに関して説明されるような端末デバイス)の1つ以上の保留パケットを受信し得る。第1のノードおよび第2のノードは、基地局によってサービス提供され得る。例示的な実施形態によれば、ブロック434に示すように、第2のノードは、第2のパス上で端末デバイスとの伝送を実行することができる。
【0257】
例示的な実施形態によれば、第2のノードは任意選択で、第1のノードと第2のノードとの間にリンク(たとえば、D2Dリンク、サイドリンクなど)を確立し得る。例示的な実施形態によれば、第2のノードは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を第1のノードに送信することができる。
【0258】
例示的な実施形態によれば、第2のノードは端末デバイスの1つ以上の保留中のパケットに関する情報を要求するためのシグナリングを第1のノードに、および/またはシグナリングを第1のノードに転送することができる任意の他のノードに送信することができる。
【0259】
例示的な実施形態によれば、第2のノードは第1のノードから、および/または第1のノードから1つ以上の保留パケットに関する情報を取得し、それを第2のノードに転送することができる任意の他のノードから、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を受信することができる。
【0260】
例示的な実施形態によれば、第2のノードは第2のパス上で端末デバイスによって送信された(たとえば、最初に送信および/または再送信された)1つ以上の保留パケットを受信することができる。
【0261】
例示的な実施形態によれば、第2のノードは端末デバイスのパス切り替えの後に、端末デバイスのトラフィックを基地局および/または端末デバイスに送信することができる。
【0262】
図4Dは、本開示のいくつかの実施形態に係る方法440を示すフローチャートである。図4Dに示す方法440は基地局(たとえば、gNB、APなど)または基地局に通信可能に結合された装置によって実行され得る。例示的な実施形態によれば、基地局はD2D通信(たとえば、V2XまたはSL通信など)を用いてセルラーカバレッジ拡張をサポートするように構成され得る。例示的な実施形態では、基地局が例えば、直接、またはリレーを介して、UEなどの端末デバイスと通信するように構成され得る。
【0263】
図4Dに示される例示的な方法440によれば、基地局はブロック442に示されるように、第1のパス上の第1のノード(例えば、図4Bに関して説明されるような第1のノード)を介して、および第2のパス上の第2のノード(例えば、図4Cに関して説明されるような第2のノード)を介して、端末デバイス(例えば、図4Aに関して説明されるような端末デバイス)の通信を促進し得る。したがって、第1のノードおよび第2のノードは、基地局によってサービス提供され得る。例示的な実施形態によれば、第1のパスから第2のパスへの端末デバイスのパス切り替え中に、第1のパス上の端末デバイスの1つ以上の保留パケットが第2のパスに転送され得る。第1のノードおよび第2のノードは、リレー対応UE、ネットワークノード、または基地局自体であり得る。第1のノードまたは第2のノードが基地局自体である場合、端末デバイスの通信は端末デバイスと基地局との間で直接行われ、言い換えれば、第1のパスまたは第2のパスは直接パスである。
【0264】
例示的な実施形態によれば、基地局はブロック444に示すように、端末デバイス、第2のノード、および/またはネットワークエンティティ(たとえば、コアネットワーク内のアプリケーションサーバなど)に、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を随意に送信することができる。一実施形態では、リモートUEからgNBまたはアプリケーションサーバへの送信方向について、1つ以上の保留パケットの再送信はたとえば、1つ以上の保留パケットについての情報に応じて、リモートUEによってトリガされ得る。この場合、1つ以上の保留パケットに関する情報は、gNBによってリモートUEに転送され得る。別の実施形態では、アプリケーションサーバまたはgNBからリモートUEへの送信方向について、1つ以上の保留パケットの再送信はたとえば、1つ以上の保留パケットについての情報に応じて、アプリケーションサーバまたはgNBによってトリガされ得る。この場合、1つ以上の保留パケットに関する情報は、gNBによってアプリケーションサーバに転送され得る。
【0265】
例示的な実施形態によれば、基地局は、第1のノードから端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を任意選択で受信することができる。
【0266】
例示的な実施形態によれば、基地局による端末デバイスの通信を促進することは、第2のノードから、端末デバイスの1つ以上の保留中のパケットに関する情報を要求するためのシグナリングを受信することを備え得る。
【0267】
例示的な実施形態によれば、基地局による端末デバイスの通信を促進することは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を第1のノードに要求するためのシグナリングを送信することを備え得る。
【0268】
例示的な実施形態によれば、基地局による端末デバイスの通信を促進することは、端末デバイスのパス切り替えの後に、第2のノードから端末デバイスのトラフィックを受信することを含むことができる。
【0269】
例示的な実施形態によれば、基地局による端末デバイスの通信を促進することは、端末デバイスのパス切り替えの後に、端末デバイスのトラフィックを第2のノードに送信することを含むことができる。
【0270】
例示的な実施形態によれば、基地局による端末デバイスの通信を促進することは、端末デバイスのパスに関連するシグナリングを、端末デバイス、第1のノード、および第2のノードのうちの1つ以上に送信することを備え得る。たとえば、基地局は、パス切り替えに関連するシグナリングを使用することによって、2つのノード間のパス切り替え中のシグナリング交換および/またはパケット送信などの1つ以上の動作を構成し得る。
【0271】
本開示による様々な例示的な実施形態は(新しいリレーUEまたはgNBに関して)リモートUEのためにパススイッチ手順が行われるとき、パケット転送手順を可能にし得る。例示的な実施形態によれば、古いリレーUEは最新の受信パケットをリモートUEに通知することができ、リモートUEはリモートUEが新しいリレーUEとのコネクションに変更した後に、上位レイヤ再送信をトリガすることができる。例示的な実施形態によれば、古いリレーUEは、最新の受信パケットを新しいリレーUEに転送することができる。この場合、2つのリレーUE間の新しいPC5コネクションが必要とされ得る。例示的な実施形態によれば、古いリレーUEはリモートUEの新しいリレーが確立された後、および/またはリモートUEの古いパスが解放された後に、最新の受信パケットをクリアすることができる。例示的な実施形態によれば、リレーパスのgNBまたは宛先リモートUEは、リレーUEが変更された場合にリレーパスを(再)構成するとき、保留中の(または最新の受信された)PDCP PDU/SDUを送信することができる。代替的または追加的に、別のリレーUEへのパススイッチを実行するとき、リモートUEは最新の受信パケットを提供するように宛先ノード(すなわち、gNBまたは宛先リモートUE)に問い合わせ得る。様々な例示的な実施形態の適用はリモートUEがパススイッチを実行するとき(たとえば、直接パスから間接パスへ、または間接パスから別の間接パスへ、または間接パスから直接パスへ)、パケット損失を低減する(またはパケット損失を全く持たない)ことを助けることができる。この利点は、L3ベースまたはL2ベースのリレーソリューションが使用されるかどうかにかかわらず、依然として有効であり得る。
【0272】
図4A図4Dに示される様々なブロックは、方法ステップとして、および/またはコンピュータプログラムコードの動作から生じる動作として、および/または関連する機能を実行するように構成された複数の結合された論理コンポーネントとして見なされ得る。上述の概略フローチャート図は一般に、論理フローチャート図として記載されている。したがって、描写された順序およびラベル付けされたステップは、提示された方法の特定の実施形態を示す。例示された方法の1つ以上のステップまたはその一部と機能、ロジック、または効果が同等である他のステップおよび方法が考えられ得る。さらに、特定の方法が行われる順序は示される対応するステップの順序に厳密に従う場合もあれば、従わない場合もある。
【0273】
図4Eは、本開示の様々な実施形態による装置450を示すブロック図である。図4Eに示されるように、装置450は、プロセッサ451などの1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコード453を記憶するメモリ452などの1つ以上のメモリとを備え得る。メモリ452は、非一時的マシン/プロセッサ/コンピュータ可読記憶媒体であり得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、装置450は、図4Aに関して説明したような端末デバイス、図4Bに関して説明したような第1のノード、図4Cに関して説明したような第2のノード、または図4Dに関して説明したような基地局にプラグ接続またはインストールすることができる集積回路チップまたはモジュールとして実装することができる。そのような場合、装置450は、図4Aに関して説明したような端末デバイス、図4Bに関して説明したような第1のノード、図4Cに関して説明したような第2のノード、または図4Dに関して説明したような基地局として実装され得る。
【0274】
いくつかの実施形態では、1つ以上のメモリ452およびコンピュータプログラムコード453が1つ以上のプロセッサ451とともに、装置450に、図4Aに関連して説明した方法の任意の動作を少なくとも実行させるように構成され得る。他の実施形態では、1つ以上のメモリ452およびコンピュータプログラムコード453が1つ以上のプロセッサ451とともに、装置450に、図4Bに関連して説明した方法の任意の動作を少なくとも実行させるように構成され得る。他の実施形態では、1つ以上のメモリ452およびコンピュータプログラムコード453が1つ以上のプロセッサ451を用いて、装置450に、図4Cに関連して説明されるような方法の任意の動作を少なくとも実行させるように構成され得る。他の実装形態では、1つ以上のメモリ452およびコンピュータプログラムコード453が1つ以上のプロセッサ451とともに、装置450に、図4Dに関連して説明した方法の任意の動作を少なくとも実行させるように構成され得る。代替的にまたは追加的に、1つ以上のメモリ452およびコンピュータプログラムコード453は1つ以上のプロセッサ451とともに、装置450に、本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実施するためのより多いまたはより少ない動作を少なくとも実行させるように構成され得る。
【0275】
図4Fは、本開示のいくつかの実施形態に係る装置460を示すブロック図である。図4Fに示されるように、装置460は、送信ユニット461および切り替えユニット462を備え得る。例示的な実施形態では、装置460がUEなどの端末デバイスにおいて実施され得る。送信ユニット461はブロック412における動作を実行するように動作可能であり得、切り替えユニット462はブロック414における動作を実行するように動作可能であり得る。任意選択で、送信ユニット461および/または切り替ユニット462は本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実施するために、多かれ少なかれ動作を実行するように動作可能であり得る。
【0276】
図4Gは、本開示のいくつかの実施形態による装置470を示すブロック図である。図4Gに示されるように、装置470は、送信ユニット471および転送ユニット472を備え得る。例示的な実施形態では、装置470が第1のノード(たとえば、リレーUE、gNBなど)において実施され得る。送信ユニット471はブロック422における動作を実行するように動作可能であり得、転送ユニット472はブロック424における動作を実行するように動作可能であり得る。任意選択で、送信ユニット471および/または転送ユニット472は本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実施するために、多かれ少なかれ動作を実行するように動作可能であり得る。
【0277】
図4Hは、本開示のいくつかの実施形態による装置480を示すブロック図である。図4Hに示されるように、装置480は、受信ユニット481および送信ユニット482を備え得る。例示的な実施形態では、装置480が第2のノード(たとえば、リレーUE、gNBなど)において実装され得る。受信ユニット481はブロック432における動作を実行するように動作可能であり得、送信ユニット482はブロック434における動作を実行するように動作可能であり得る。任意選択で、受信ユニット481および/または送信ユニット482は本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実施するために、多かれ少なかれ動作を実行するように動作可能であり得る。
【0278】
図4Iは、本開示のいくつかの実施形態による装置490を示すブロック図である。図4Iに示されるように、装置490は、促進ユニット491と、任意選択的に送信ユニット492とを備え得る。例示的な実施形態では、装置490がgNBなどの基地局において実施され得る。促進ユニット491はブロック442における動作を実行するように動作可能であり得、送信ユニット492はブロック444における動作を実行するように動作可能であり得る。任意選択で、促進ユニット491および/または送信部492は本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実施するために、多かれ少なかれ動作を実行するように動作可能であり得る。
【0279】
シナリオII:異なるセル間でのパス切り替え。
【0280】
本開示の様々な例示的な実施形態は例えば、異なるgNBにわたってリレーするサイドリンクのために、パス切り替え中にパケット転送を可能にするための解決策を提案する。たとえば、パス切り替えは2つの異なるgNBにわたってリモートUEに対して行われ得、これはパス切り替えに関与する(1つ以上の)リレーノードが2つの異なるgNBによってサービスを提供され得ることを意味する。提案された解決策は、L2ベースおよびL3ベースのリレーUEの両方のユースケースに適用され得る。様々な実施形態によれば、リモートUEのパス切り替え中のパケットロスを低減または回避することができ、これにより、通信性能を向上させ、エンドユーザエクスペリエンスを改善することができる。
【0281】
例示的な実施形態によれば、パス切り替えは2つの異なるgNBにわたってリモートUEに対して行われてもよく、これはパス切り替えに関与するリレーノードが2つの異なるgNBによってサービス提供されていることを意味する。パススイッチが直接パスと間接パスとの間で発生する場合、リモートUEが直接パスを介して接続する(または接続しようとする)gNBは、リモートUEが間接パスを介して接続する(または接続しようとする)gNBとは異なり得る。パススイッチが2つの間接パスの間で生じる場合、リモートUEが古いパスを介して接続する(または接続しようとする)古いリレーUEと、リモートUEが新しいパスを介して接続する(または接続しようとする)新しいリレーUEとは、2つの異なるgNBによってサービス提供され得る。
【0282】
図5は、本開示の一実施形態による例示的なパススイッチのシナリオを示す図である。例示的なパススイッチのシナリオでは、リモートUEが古いパス上のリレーUE1(すなわち、古いリレーUE)を介してgNB1に接続し得る。異なるgNBにわたる2つの異なる間接パス間のパススイッチ、例えば、リレーUE1を有する古いパスiからリレーUE2を有する新しいパス(すなわち、新しいリレーUE)への切り替えを実行することによって、リモートUEは図5に示されるように、リレーUE2を介してgNB2に接続することができる。パス切り替えの間、リモートUEの1つ以上の保留パケットは、古いパスから新しいパスに転送され得る。
【0283】
例示的な実施形態によれば、パケット転送メカニズムまたは機能はリレーノード(たとえば、古いパス上の接続ノード、新しいパス上のターゲットノードなど)だけでなく、gNB(たとえば、パス切り替えがそれぞれのサービングgNBを有し得る2つの間接パスの間で発生する場合など)も含み得る。
【0284】
例示的な実施形態によれば、古いパス上のリモートUEの保留パケットは、新しいパスに転送され得る。一実施形態によれば、パケット転送がリレーUE(すなわち、古いリレーUE)から、2つの異なるgNBによってサービングされる別のリレーUE(すなわち、新しいリレーUE)に実行される場合、両方のリレーUEは、パケットを転送するためのPC5接続を確立する。PC5リンク確立をトリガするとき、新しいリレーUEは、開始メッセージにおいて、古いリレーUEに、このPC5コネクションが関係するリモートUEから古いリレーUEの保留パケットを取得するためのものであることを通知するための指示を含み得る。これは、開始メッセージにおいて、リモートUE情報も含まれ得ることを意味する(例えば、L1/L2 ID、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、ベアラ/論理チャネル(LCH)IDなど)。
【0285】
古いリレーUEと新しいリレーUEとの間の直接的なPC5接続を確立することが可能でない場合(例えば、それらが2つの異なるgNBのカバレッジ下にあるか、または古いリレーUEがgNBであり、両方のリレーUEが互いに離れすぎて位置しているなど)、新しいリレーUEは、以下のオプションのうちの少なくとも1つを適用することができる。
- オプション1:新しいリレーUEは関係するリモートUEのための古いリレーUE(またはgNB)の保留中のパケットを取得するために、そのサービングgNBに向けてUu RRC確立コネクションを開始することができる(たとえば、新しいリレーUEがRRC_IDLEまたはRRC_INACTIVEモードなどにある場合)。関係するリモートUEを識別するために、一実施形態では、リモートUE情報(たとえば、L1/L2 ID、RNTI、ベアラ/LCH IDなど)はまた、そのサービングgNB(またはリモートUE)情報とともに、開始Uu RRCメッセージ中に含まれ得る。
- オプション2:新しいリレーUEは、すでにRRC_CONNECTEDモードにある場合、既存の(または新しい)RRCメッセージ(たとえば、UEAssistanceInformation、SidelinkUEInformationなど)を使用して、リモートUEのために古いリレーUE(またはgNB)の保留パケットの取得が必要であってもよいことをそのサービングgNBに指示する。これは、開始Uu RRCメッセージにおいて、リモートUE情報(たとえば、L1/L2 ID、RNTI、ベアラ/LCH IDなど)も、そのサービングgNB(またはリモートUE)情報とともに含まれ得るということを意味する。
オプション1またはオプション2について、一実施形態では、gNB(たとえば、古いリレーUEのサービングgNBなど)において、関係するリモートUEと古いリレーUEとの間に構成されたペア関係があり得る。この場合、開始Uu RRCメッセージは、関係するリモートUEと古いリレーUEとの間のペア関係を示す(1つ以上の)識別子のみを搬送し得る。ペア関係に基づいて、gNBは、新しいリレーUEが保留中のデータを取得することを要求しているどのリモートUEまたはリレーUEを見つけることが可能であり得る。
- オプション3:関係するリモートUEの保留パケットを要求するために、新しいリレーUEによってgNBに送信される明示的なリクエストまたは指示メッセージが存在しないことがある。当該リモートUEに対してパケット転送が有効か否かが設定される。オプション3の構成は、UEごと、無線ベアラごと、サービスごと、またはフローごとに実施され得る。
【0286】
例示的な実施形態によれば、上記のオプションのいずれかについて、古いリレーUEはそのサービングgNBへのそのUuコネクションが依然として許容可能な品質を有する(たとえば、RSRPが構成された閾値を上回る)場合、リモートUEの保留中のパケットをそのサービングgNBに最初に転送することができる。その後、古いリレーUEのサービングgNBはこれらの保留中のパケットを、新しいリレーUEのサービングgNBに、次いで、新しいリレーUEにさらに転送し得る。しかしながら、古いリレーUEと古いリレーUEのサービングgNBとの間のUuコネクションが許容可能でない(たとえば、RSRPが構成された閾値を下回る)場合、古いリレーUEのサービングgNBのみが、保留中のパケットを新しいリレーUEのサービングgNBに転送し、次いで新しいリレーUEに転送することが可能であり得る。次いで、古いリレーUEにおける保留パケットがクリアされ得る。
【0287】
例示的な実施形態によれば、リモートUEは保留中のパケットに関する情報(例えば、SDAPおよび/またはPDCP SDU、L3リレーのためのPDU、アダプテーションおよび/またはRLC SDU、PDUなど)を提供するように古いパス上の接続ノードに依頼することができ、これは、以下のことを意味する。
1) パケットが送信されていないか、
2) パケットが再送信されている、
3) ピアエンティティからの状態レポート(ACKまたはNACKを示す)がまだ受信されていない間に、パケットが送信されている。
【0288】
例示的な実施形態によれば、リモートUEは上記の目的のために、古いパス上の接続ノードにリクエストまたは指示のシグナリングを送信することができる。たとえば、リモートUEはリクエスト/指示のシグナリングを送信するために、以下のシグナリング代替例のうちの少なくとも1つを適用し得る。
- 代替例II.1:リモートUEは、新しいパスを介して古いパス上の接続ノードにシグナリングを送信することができる。
・ 方式1:リモートUEが、古いパスおよび新しいパスが2つの異なるgNBで終端される(古いパスが利用可能でない)ことを知っている場合、リモートUEは古いパスのサービングgNBに送信されるべきUu RRCメッセージを直接準備し、新しいリレーUEに送信されるPC5-RRCメッセージ内のコンテナにこのUu RRCメッセージを埋め込むことができる。
・ 方式2:リモートUEが古いパスおよび新しいパスが2つの異なるgNBで終端される(古いパスが利用可能でない)ことを知っている場合、リモートUEは、保留中のパケットが古いパスから取得される必要があり得ることを示すことによって、新しいパス上のターゲットノードにPC5-RRCメッセージを送り得る。この場合、新しいパス上のターゲットノードは古いパスのサービングgNBに送信されるべきUu RRCメッセージを準備し、このUu RRCメッセージを、新しいパス上のターゲットノードのサービングgNBに送信されるUu RRCメッセージ内のコンテナに埋め込むことができる。
- 代替例II.2:古いパスがシグナリングを送信するのに十分である場合、リモートUEは、古いパス上の接続ノードにシグナリングを直接送信することができる。
【0289】
例示的な実施形態によれば、リクエスト/指示のシグナリングは、RRCシグナリングにおいて搬送され得る。RRCによって搬送されない場合、シグナリングは、メディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)、SCIまたはDCIなどのL1シグナリングなどにおいて搬送され得る。一実施形態によれば、そのようなリクエスト/指示のシグナリングは、パス切り替え中に特定のベアラ/フローに対して提供され得るように(事前に)構成され得る。
【0290】
例示的な実施形態によれば、リモートUEがリクエスト/指示のシグナリングまたはメッセージを送信するために適用し得る代替シグナリングはgNBまたは協調UE(たとえば、UEのグループのためのトラフィック送信を制御および/または管理することが可能であり得るUEなど)によって構成され得る。構成は、UEごと、サービス/トラフィックタイプ/無線ベアラ/フローごとなどに実行され得る。この場合、リモートUEがリクエスト/指示シグナリングを送信するための異なるシグナリング代替手段を用いて、異なるサービスを構成することができる。
【0291】
代替的にまたは追加的に、リモートUEがリクエスト/指示のシグナリングまたはメッセージを送信するために適用し得る代替シグナリングは、(古いパスの)構成された無線チャネル品質閾値に基づき得る。たとえば、古いパスの測定された無線品質が構成されたしきい値を上回る場合、リモートUEは代替例II.2を適用することができ、そうではない場合、リモートUEは代替例II.1を適用することができる。古いパスが間接接続である場合、リモートUEは、古いパス上のすべてのホップの測定値を要約することによって、特定のホップ上またはフルパス上のいずれかで古いパスの無線チャネル品質を測定することができる。
【0292】
代替的または追加的に、リモートUEがリクエスト/指示のシグナリングまたはメッセージを送信するために適用し得る代替シグナリングは、事前定義または事前構成され得る。代替例II.1の場合、リモートUEは、その実装に基づいて、方式1または方式2を選択することができる。代替的にまたは追加的に、gNBは新しいパスを介して古いパス上の接続ノードにシグナリングを送信するために、どの方式をリモートUEが適用し得るかを構成し得る。
【0293】
代替または追加として、リモートUEは、必要に応じて任意のシグナリングの代替例を適用し得る。両方のシグナリングの代替例が同時に適用される場合、シグナリングの優先順位は、古いパス上の接続ノードまたは古いリレーUEがどのシグナリングを適用するかを決定することを可能にするように構成され得る。一実施形態では、古いパス上の接続ノードまたは古いリレーUEが常に最新のシグナリングを適用することができる。
【0294】
例示的な実施形態によれば、新しいパスのサービングgNBは例えば、以下の動作によって、保留パケット(例えば、SDAP、および/またはPDCP SDU、L3リレーのためのPDU、アダプテーションおよび/またはRLC SDU、L2リレーのためのPDUなど)に関する情報を古いパスのサービングgNBに提供するためのリクエスト/指示メッセージを送信することができる:
- 新しいパスのサービングgNBは、古いパスから保留パケットを提供するためのリクエスト/指示を受信すると、このリクエスト/指示を古いパスのサービングgNBに転送することができる。
- リクエスト/指示は、ノード間RRCメッセージを介して、またはX2/Xnシグナリングを介して、古いパスのサービングgNBに転送され得る。
- 古いパスのサービングgNBは、リクエスト/指示を受信すると、リクエスト/指示を古いパス上の接続ノードに転送することができる。
- 古いパス上の接続ノードは古いパス上の保留パケットについての要求された情報を、そのサービングgNB(すなわち、古いパスのサービングgNB)に送信することができる。
【0295】
例示的な実施形態によれば、古いパスのサービングgNBは例えば、以下の動作によって、古いパス上の保留パケットの要求された情報を新しいパスのサービングgNBに送ることができる。
- 古いパスのサービングgNBは、古いパス上の接続ノードから古いパス上の保留パケットについての要求された情報を受信すると、受信された情報を新しいパスのサービングgNBに転送することができる。
- 古いパス上の保留パケットに関する情報は、ノード間RRCメッセージを介して、またはX2/Xnシグナリングを介して、新しいパスのサービングgNBに転送され得る。
- 新しいパスのサービングgNBは要求された情報を受信すると、要求された情報を新しいパス上のターゲットノードに転送することができ、新しいパス上のターゲットノードは、情報をリモートUEに転送することができる。
【0296】
例示的な実施形態によれば、保留パケットに関する情報は、以下の情報のうちの少なくとも1つを備えることができる。
II.i) 送信されていないパケットのSN、
II.ii) 再送信されるパケットのSN、
II.iii) 送信されているが(肯定的または否定的に)まだ確認応答されていないパケットのSN、
II.iv) 保留中のPDUを構築するために使用されるPDUサイズ、
II.v) 未送信パケット、
II.vi) 再送信されるパケット、
II.vii) 送信されているが、(肯定的または否定的に)まだ確認応答されていないパケット、
II.viii) 保留中のパケットの送信方向(すなわち、リモートUEから受信ノードへの、またはリモートUEへの送信)。
【0297】
パススイッチが発生するときに、リモートUEがいくつかの無線ベアラ上で保留中のデータを有する場合、上記の情報のうちの少なくとも1つのレポートが無線ベアラごとにトリガされ得る。上記の保留パケットに関する情報については、最初の4種類の情報(II.i-II.iv)が単に保留パケットに関する一般的な情報に関するものである。これらの種類の情報に基づいて、関連ノードは、上位レイヤでパケット再送信または再分配をトリガするか、またはパケット転送をトリガすることができる。次の3種類の情報(II.v-II.vii)は、実際の保留パケットに関するものである。この場合、保留パケットのコンテンツは、保留パケットのコンテンツをリモートUEの新しいパスにさらに転送することができる別のノードへの古いパス上の接続ノードによって報告され得る。
【0298】
例示的な実施形態によれば、保留中のパケットに関する情報を提供するように古いパス上の接続ノードに要求するためのリクエストメッセージはリモートUEとは異なる別のノード、たとえば、古いパス内の任意の他のノードおよび/またはリモートUEの新しいパスによって開始され得る。
【0299】
例示的な実施形態によれば、保留中のパケットに関する情報は、古いパス上の接続ノードによって、または古いパス上の別のノードによって、古いパスから新しいパスへのパケット転送をトリガするための任意の他のノードに報告され得る。
【0300】
例示的な実施形態によれば、どのパケットが古いパス上で保留中であるかの情報を受信すると、(たとえば、リモートUEから受信ノードへの)伝送方向の保留中のパケットについて、リモートUEは、これらの保留中のパケットを新しいパスに再送信するように上位レイヤに要求することができる。
【0301】
例示的な実施形態によれば、どのパケットが古いパス上で保留中であるかの情報を受信すると、伝送方向(たとえば、アプリケーションサーバまたはgNBからリモートUEへ)における保留パケットについて、アプリケーションサーバまたはgNBは、新しいパスへのこれらの保留パケットの再送信をトリガすることを求め得る。
【0302】
図6Aは、本開示のいくつかの実施形態による方法610を示すフローチャートである。図6Aに示す方法610は端末デバイス(たとえば、図1B図2A図2Bおよび図3A図3Cに関して説明したようなリモートUE)または端末デバイスに通信可能に結合された装置によって実行され得る。例示的な実施形態によれば、端末デバイスは他のデバイスとのD2D通信(たとえば、V2XまたはSL通信など)をサポートするように構成され得る。例示的な実施形態では、端末デバイスがネットワークノード(たとえば、gNBなど)と直接、またはリレー(たとえば、UE間リレー、UE-NW間リレーなど)を介して通信するように構成され得る。
【0303】
図6Aに示される例示的な方法610によれば、ブロック612に示されるように、端末デバイスは第1のパス上の第1のノード(たとえば、端末デバイスの古いパス上の接続ノード)との伝送(たとえば、データの送信および/または受信)を実行し得る。例示的な実施形態によれば、ブロック614に示すように、端末デバイスは第2のパス上の第2のノード(たとえば、端末デバイスの新しいパス上のターゲットノード)との伝送(たとえば、データの送信および/またはデータの受信)を実行するために、第1のパスから第2のパスに切り替えることができる。端末デバイスのスイッチング中に、第1のパス上の端末デバイスの1つ以上の保留中のパケットが、第2のパスに転送され得る。例示的な実施形態によれば、第1のノードおよび第2のノードは、それぞれ、第1の基地局および第2の基地局によってサービス提供され得る。
【0304】
例示的な実施形態によれば、第1のノードはリレー対応UE(たとえば、UE間リレーUE、UE-NW間リレーUEなど)またはネットワークノード(たとえば、gNBなど)または第1の基地局であり得る。同様に、一実施形態では、第2のノードがリレー対応UE(たとえば、UE間リレーUE、UE-NW間リレーUEなど)またはネットワークノード(たとえば、gNBなど)または第2の基地局であり得る。
【0305】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスは、1つ以上の保留中のパケットに関する情報を第1のノードに要求するためのシグナリングを、どのパスを介して送信するかを決定することができる。決定の結果によれば、端末デバイスは、1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを第1のノードに送信することができる。たとえば、端末デバイスは、第1のパスを介して第1のノードに1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを送信することを決定し得る。代替的にまたは追加的に、端末デバイスは、第2のパスを介して第1のノードに1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを送信することを決定し得る。
【0306】
例示的な実施形態によれば、1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを第1のノードに送信するためのパスの決定は、基地局による構成、制御ノードによる構成、および第1のパスのチャネル品質のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて、端末デバイスによって行われ得る。
【0307】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスが少なくとも第2のパスを介して第1のノードに1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを送信することを決定するとき、端末デバイスは(たとえば、PC5-RRCメッセージに埋め込まれたUu-RRCメッセージなどによって)第2のノードを介して第1の基地局に端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を送信し得る。
【0308】
代替的にまたは追加的に、端末デバイスが少なくとも第2のパスを介して第1のノードに1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを送信することを決定するとき、端末デバイスは(たとえば、PC5-RRCメッセージなどによって)端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を第2のノードに送信し得る。
【0309】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスは端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を第1のノードから(たとえば、直接または間接的に)受信することができる。例示的な実施形態によれば、端末デバイスの1つ以上の保留中のパケットに関する情報は、第2のノード、第2の基地局、および第1の基地局を介して第1のノードから端末デバイスによって受信され得る。
【0310】
例示的な実施形態によれば、端末デバイスは1つ以上の保留パケットに関する情報に従って、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2のパスに送信(たとえば、最初の送信および/または再送信)し得る。
【0311】
例示的な実施形態によれば、1つ以上の保留パケットに関する情報は、以下の1つ以上を含みうる。
- 送信されていない1つ以上のパケット上のSN、
- 再送信されている1つ以上のパケット上のSN、
- 送信されているがまだ確認応答されていない1つ以上のパケット上のSN、
- 1つ以上の保留中のPDUを構築するために使用されるPDUサイズ、
- 送信されていない1つ以上のパケット、
- 再送信されている1つ以上のパケット、
- 送信されているが、まだ確認応答が送信されていない1つ以上のパケット
- 1つ以上の保留パケットの伝送方向。
【0312】
図6Bは、本開示のいくつかの実施形態による方法620を示すフローチャートである。図6Bに示す方法620は第1のノード(たとえば、リレーUE、gNBなど)または第1のノードに通信可能に結合された装置によって実行され得る。例示的な実施形態によれば、第1のノードは他のデバイスとのD2D通信(たとえば、V2XまたはSL通信など)をサポートするように構成され得る。例示的な実施形態では、第1のノードがL2ベースおよび/またはL3ベースのリレーケイパビリティをサポートすることが可能であり得る。別の例示的な実施形態によれば、第1のノードは1つ以上のUE(たとえば、リモートUE、リレーUEなど)にサービスを提供するように構成され得る。
【0313】
図6Bに示される例示的な方法620によれば、第1のノードはブロック622に示されるように、第1のパス上で端末デバイス(たとえば、図6Aに関して説明されるような端末デバイス)との送信を実行し得る。例示的な実施形態によれば、ブロック624に示すように、第1のノードは第1のパスから第2のパスへの端末デバイスのパススイッチ中に、第1のパス上の端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2のパスに転送して、第2のパス上の第2のノードとの伝送を実行することができる。図6Aに関して説明したように、第1のノードおよび第2のノードは、それぞれ、第1の基地局および第2の基地局によってサービス提供され得る。
【0314】
例示的な実施形態によれば、第1のノードは第1のノードと第2のノードとの間にリンク(たとえば、D2Dリンク、サイドリンクなど)を確立することができる。たとえば、第1のノードは、第2のノードからリンク確立要求を受信し得る。第1のノードと第2のノードとの間のリンクの確立は、第1のノードと第2のノードとの間に既存のリンクがある場合には必要ではないことが理解され得る。
【0315】
例示的な実施形態によれば、第1のノードは第2のノードおよび/または第1の基地局から、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を受信し得る。第1のノードはまた、第2のノードおよび/または第1の基地局とは異なる別のノードから、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を受信し得ることが理解され得る。
【0316】
例示的な実施形態によれば、第1のノードは(例えば、第1のノードと第2のノードとの間のD2D/SLリンクなどを介して)第2のノードおよび/または第1の基地局に、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを転送することができる。
【0317】
例示的な実施形態によれば、第1のノードは端末デバイス、第1の基地局、および第2のノードのうちの1つ以上から、1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを受信することができる。
【0318】
例示的な実施形態によれば、第1のノードは端末デバイス、第1の基地局、および第2のノードのうちの1つ以上に、1つ以上の保留パケットに関する情報を送信することができる。
【0319】
図6Cは、本開示のいくつかの実施形態による方法630を示すフローチャートである。図6Cに示す方法630は第2のノード(たとえば、リレーUE、gNBなど)または第2のノードに通信可能に結合された装置によって実行され得る。例示的な実施形態によれば、第2のノードは他のデバイスとのD2D通信(たとえば、V2XまたはSL通信など)をサポートするように構成され得る。例示的な実施形態では、第2のノードがL2ベースおよび/またはL3ベースのリレーケイパビリティをサポートすることが可能であり得る。別の例示的な実施形態によれば、第2のノードは1つ以上のUE(たとえば、リモートUE、リレーUEなど)にサービスを提供するように構成され得る。
【0320】
図6Cに示される例示的な方法630によれば、第2のノードはブロック632に示されるように、第1のパスから第2のパスへの端末デバイスのパススイッチ中に、第1のパス上の第1のノード(たとえば、図6Bに関して説明されるような第1のノード)から第2のパスへ転送される端末デバイス(たとえば、図6Aに関して説明されるような端末デバイス)の1つ以上の保留パケットを受信し得る。第1のノードおよび第2のノードは、それぞれ、第1の基地局および第2の基地局によってサービス提供され得る。例示的な実施形態によれば、ブロック634に示すように、第2のノードは、第2のパス上で端末デバイスとの送信を実行することができる。
【0321】
例示的な実施形態によれば、第2のノードは第2のノードと第2の基地局との間の接続(たとえば、RRC接続など)を確立することができる。代替または追加として、第2のノードは第1のノードと第2のノードとの間にリンク(たとえば、D2Dリンク、サイドリンクなど)を確立し得る。例示的な実施形態によれば、第2のノードは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を第1のノードに送信することができる。
【0322】
例示的な実施形態によれば、第2のノードは端末デバイスから、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を受信することができる。例示的な実施形態によれば、第2のノードは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を第2の基地局に送信することができる。例示的な実施形態によれば、第2のノードは端末デバイスと第1のノードとの間のペア関係を示し得る識別子(たとえば、インデックスなど)を第2の基地局に送信し得る。
【0323】
例示的な実施形態によれば、第2のノードは第1のノード、端末デバイス、および/または第2の基地局から、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを受信することができる。例示的な実施形態によれば、第2のノードは第2のパス上で端末デバイスによって送信された(たとえば、最初に送信され、および/または再送信された)1つ以上の保留パケットを受信し得る。代替または追加として、第2のノードは第2のパス上でアプリケーションサーバ(またはコアネットワーク内の任意の他の適切なエンティティ)または第2の基地局によって送信された(たとえば、最初に送信および/または再送信された)1つ以上の保留パケットを受信し得る。
【0324】
例示的な実施形態によれば、第2のノードは(たとえば、端末デバイスのアップリンクトラフィックのために)端末デバイスおよび/または(たとえば、端末デバイスのダウンリンクトラフィックのために)端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2の基地局に送信し得る。
【0325】
例示的な実施形態によれば、第2のノードは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを、第1のノード、端末デバイス、および/または第2の基地局に送信することができる。
【0326】
例示的な実施形態によれば、第2のノードは第1のノード、端末デバイス、および/または第2の基地局から、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を受信することができる。
【0327】
図6Dは、本開示のいくつかの実施形態による方法640を示すフローチャートである。図6Dに示す方法640は第1の基地局(たとえば、gNB、APなど)または第1の基地局に通信可能に結合された装置によって実行され得る。例示的な実施形態によれば、第1の基地局はD2D通信(たとえば、V2XまたはSL通信など)を用いてセルラーカバレッジ拡張をサポートするように構成され得る。例示的な実施形態では、第1の基地局が例えば、直接、またはリレーを介して、UEなどの端末デバイスと通信するように構成され得る。
【0328】
図6Dに示す例示的な方法640によれば、第1の基地局はブロック642に示すように、第1のパス上の第1のノード(例えば、図6Bに関して説明した第1のノード)を介した端末デバイス(例えば、図6Aに関して説明した端末デバイス)の通信を促進することができる。例示的な実施形態によれば、第1のパスから第2のパスへの端末デバイスのパス切り替え中に、第1のパス上の端末デバイスの1つ以上の保留パケットが第2のパスに転送され得る。第2のパスは少なくとも、端末デバイスと、第2の基地局によってサーブされる第2のノード(たとえば、図6Cに関して説明した第2のノード)との間の送信のために使用され得る。
【0329】
第1のノードはリレー対応UE、ネットワークノード、または第1の基地局自体であり得、同様に、第2のノードは、リレー対応UE、ネットワークノード、または第2の基地局自体であり得ることを了解されたい。第1/第2のノードが第1/第2の基地局自体であるとき、端末デバイスの通信は端末デバイスと第1/第2の基地局との間で直接的であり、言い換えれば、第1のパスまたは第2のパスは直接的なパスである。
【0330】
例示的な実施形態によれば、ブロック644に示すように、第1の基地局は、任意選択で、端末デバイスの1つ以上の保留中のパケットを第2の基地局に転送することができる。例示的な実施形態によれば、端末デバイスの1つ以上の保留パケットは、第1の基地局によって第1のノードから受信され得る。
【0331】
例示的な実施形態によれば、第1の基地局による端末デバイスの通信を促進することは、第2の基地局から端末デバイスの1つ以上の保留中のパケットを取得するための指示を受信することを備え得る。
【0332】
例示的な実施形態によれば、第1の基地局による端末デバイスの通信を促進することは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を第1のノードに送信することを備え得る。
【0333】
例示的な実施形態によれば、第1の基地局による端末デバイスの通信を促進することは、第2の基地局から、端末デバイスと第1のノードとの間のペア関係を示す識別子を受信することを備え得る。
【0334】
例示的な実施形態によれば、第1の基地局による端末デバイスの通信を促進することは、第2の基地局から、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを受信することを備え得る。
【0335】
例示的な実施形態によれば、第1の基地局による端末デバイスの通信を促進することは、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するための信号を第1のノードに転送することを備え得る。
【0336】
例示的な実施形態によれば、第1の基地局による端末デバイスの通信を促進することは、第1のノードから端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を受信することを備え得る。
【0337】
例示的な実施形態によれば、第1の基地局による端末デバイスの通信を促進することは、端末デバイスの1つ以上の保留中のパケットに関する情報を第2の基地局および/またはネットワークエンティティ(たとえば、コアネットワーク内のアプリケーションサーバまたは任意の他の適切なエンティティなど)に転送することを備え得る。
【0338】
リモートUEからネットワークへの(たとえば、gNBまたはアプリケーションサーバへの)伝送方向について、1つ以上の保留パケットの再送信はたとえば、1つ以上の保留パケットについての情報に応じて、リモートUEによってトリガされ得ることを了解され得る。この場合、1つ以上の保留パケットに関する情報は、gNBによってリモートUEに転送され得る。別の実施形態では、アプリケーションサーバまたはgNBからリモートUEへの伝送方向について、1つ以上の保留パケットの再送信はたとえば、1つ以上の保留パケットについての情報に応じて、アプリケーションサーバまたはgNBによってトリガされ得る。この場合、1つ以上の保留パケットに関する情報は、gNBによってアプリケーションサーバに転送され得る。
【0339】
図6Eは、本開示のいくつかの実施形態による方法650を示すフローチャートである。図6Eに示す方法650は第2の基地局(たとえば、gNB、APなど)または第2の基地局に通信可能に結合された装置によって実行され得る。例示的な実施形態によれば、第2の基地局はD2D通信(たとえば、V2XまたはSL通信など)によるセルラカバレッジ拡張をサポートするように構成され得る。例示的な実施形態では、第2の基地局が例えば、直接、またはリレーを介して、UEなどの端末デバイスと通信するように構成され得る。
【0340】
図6Eに示される例示的な方法650によれば、第2の基地局はブロック652に示されるように、第2のパス上の第2のノード(たとえば、図6Cに関して説明されるような第2のノード)を介した端末デバイス(たとえば、図6Aに関して説明されるような端末デバイス)の通信を促進し得る。例示的な実施形態によれば、第1のパスから第2のパスへの端末デバイスのパススイッチ中に、第1のパス上の端末デバイスの1つ以上の保留パケットが第2のパスに転送され得る。第1のパスは端末デバイスと、第1の基地局(たとえば、図6Dに関して説明した第1の基地局)によってサーブされる第1のノード(たとえば、図6Bに関して説明した第1のノード)との間の送信のために少なくとも使用され得る。
【0341】
例示的な実施形態によれば、ブロック654に示すように、第2の基地局は、任意選択で、第1の基地局から端末デバイスの1つ以上の保留パケットを受信することができる。一実施形態によれば、第2の基地局は端末デバイスの1つ以上の保留パケットを第2のノードおよび/またはネットワークエンティティ(たとえば、コアネットワーク内のアプリケーションサーバまたは任意の他の適切なエンティティ)に転送することができる。
【0342】
例示的な実施形態によれば、第2の基地局による端末デバイスの通信を促進することは、第2のノードと第2の基地局との間の接続(たとえば、RRC接続など)を確立することを含み得る。
【0343】
例示的な実施形態によれば、第2の基地局による端末デバイスの通信を促進することは、第2のノードから端末デバイスの1つ以上の保留パケットを取得するための指示を受信することを備え得る。
【0344】
例示的な実施形態によれば、第2の基地局による端末デバイスの通信を促進することは、端末デバイスの1つ以上の保留中のパケットを取得するための指示を第1の基地局に送信することを備え得る。
【0345】
例示的な実施形態によれば、第2の基地局による端末デバイスの通信を促進することは、端末デバイスと第1のノードとの間のペア関係を示すことができる識別子を第2のノードから受信することを含むことができる。一実施形態によれば、第2の基地局は、端末デバイスと第1のノードとの間のペア関係を示し得る識別子を第1の基地局に転送し得る。
【0346】
例示的な実施形態によれば、第2の基地局による端末デバイスの通信を促進することは、第2のノードから、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを受信することを備え得る。一実施形態によれば、第2の基地局は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を要求するためのシグナリングを第1の基地局に転送することができる。
【0347】
例示的な実施形態によれば、第2の基地局による端末デバイスの通信を促進することは、第1の基地局から端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報を受信することを備え得る。一実施形態によれば、第2の基地局は、端末デバイスの1つ以上の保留パケットに関する情報をネットワークエンティティおよび/または第2のノードに転送することができる。
【0348】
本開示による様々な例示的な実施形態はたとえば、リモートUEの古いパスおよび新しいパスが2つの異なるgNBで終端されるシナリオにおいて、パス切り替え手順がリモートUEについて行われるとき、パケット転送手順を可能にし得る。例示的な実施形態によれば、古いリレーUEは最新の受信パケット(たとえば、保留パケット)をリモートUEに通知することができ、リモートUEは、リモートUEが新しいリレーUEとの接続に変更した後に上位レイヤ再送信をトリガすることができる。例示的な実施形態によれば、古いリレーUEは最新の受信パケット(たとえば、保留パケット)を新しいリレーUEに転送することができる。この場合、2つのリレーUE間の新しいPC5接続が必要とされ得る。古いリレーUEと新しいリレーUEとの間にPC5接続が確立され得ない場合、新しいリレーUEは、新しいリレーUEのサービングgNBを介して古いリレーUEに要求を送り得る。この場合、新しいリレーUEのサービングgNBは、古いリレーUEのサービングgNBに要求を転送することができる。例示的な実施形態によれば、古いリレーUEはリモートUEの新しいパスが確立された後、および/またはリモートUEの古いリレーが解放された後に、最新の受信パケット(たとえば、保留中のパケット)をクリアし得る。様々な例示的な実施形態の適用はリモートUEがパススイッチを実行するとき(たとえば、直接パスから間接パスへ、または間接パスから別の間接パスへ、または間接パスから直接パスへ)、パケット損失を低減する(またはパケット損失を全く持たない)ことを助けることができる。この利点は、L3ベースまたはL2ベースのリレー解決策が使用されるかどうかにかかわらず、依然として有効であり得る。
【0349】
図6A図6Eに示される様々なブロックは、方法ステップとして、および/またはコンピュータプログラムコードの動作から生じる動作として、および/または関連する機能を実行するように構成された複数の結合されたロジック回路エレメントとして見なされ得る。上述の概略フローチャート図は一般に、論理フローチャート図として記載されている。したがって、描写された順序およびラベル付けされたステップは、提示された方法の特定の実施形態を示す。例示された方法の1つ以上のステップまたはその一部と機能、ロジック、または効果が同等である他のステップおよび方法が考えられ得る。さらに、特定の方法が行われる順序は示される対応するステップの順序に厳密に従う場合もあれば、従わない場合もある。
【0350】
図6Fは、本開示の様々な実施形態による装置660を示すブロック図である。図6Fに示されるように、装置660は、プロセッサ661などの1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコード663を記憶するメモリ662などの1つ以上のメモリとを備え得る。メモリ662は、非一時的マシン/プロセッサ/コンピュータ可読記憶媒体であり得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、装置660は、図6Aに関して説明したような端末デバイス、図6Bに関して説明したような第1のノード、図6Cに関して説明したような第2のノード、図6Dに関して説明したような第1の基地局、または図6Eに関して説明したような第2の基地局にプラグ接続またはインストールすることができる集積回路チップまたはモジュールとして実装され得る。そのような場合、装置660は、図6Aに関して説明したような端末デバイス、図6Bに関して説明したような第1のノード、図6Cに関して説明したような第2のノード、図6Dに関して説明したような第1の基地局、または図6Eに関して説明したような第2の基地局として実装され得る。
【0351】
いくつかの実装形態では、1つ以上のメモリ662およびコンピュータプログラムコード663が1つ以上のプロセッサ661とともに、装置660に、図6Aに関連して説明した方法の任意の動作を少なくとも実行させるように構成され得る。他の実装形態では、1つ以上のメモリ662およびコンピュータプログラムコード663が1つ以上のプロセッサ661とともに、装置660に、図6Bに関連して説明した方法の任意の動作を少なくとも実行させるように構成され得る。他の実装形態では、1つ以上のメモリ662およびコンピュータプログラムコード663が1つ以上のプロセッサ661とともに、装置660に、図6Cに関連して説明した方法の任意の動作を少なくとも実行させるように構成され得る。他の実装形態では、1つ以上のメモリ662およびコンピュータプログラムコード663が1つ以上のプロセッサ661とともに、装置660に、図6Dに関連して説明した方法の任意の動作を少なくとも実行させるように構成され得る。他の実装形態では、1つ以上のメモリ662およびコンピュータプログラムコード663が1つ以上のプロセッサ661とともに、装置660に、図6Eに関連して説明した方法の任意の動作を少なくとも実行させるように構成され得る。代替的にまたは追加的に、1つ以上のメモリ662およびコンピュータプログラムコード663は1つ以上のプロセッサ661とともに、装置660に、本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実施するためのより多いまたはより少ない動作を少なくとも実行させるように構成され得る。
【0352】
図6Gは、本開示のいくつかの実施形態による装置670を示すブロック図である。図6Gに示されるように、装置670は、送信ユニット671およびスイッチングユニット672を備え得る。例示的な実施形態では、装置670がUEなどの端末デバイスにおいて実施され得る。送信ユニット671はブロック612における動作を実行するように動作可能であり得、スイッチングユニット672はブロック614における動作を実行するように動作可能であり得る。任意選択で、送信ユニット671および/またはスイッチングユニット672は本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実施するために、より多いまたはより少ない動作を実行するように動作可能であり得る。
【0353】
図6Hは、本開示のいくつかの実施形態による装置680を示すブロック図である。図6Hに示されるように、装置680は、送信ユニット681および転送ユニット682を備え得る。例示的な実施形態では、装置680が第1のノード(たとえば、リレーUE、gNBなど)において実施され得る。送信ユニット681はブロック622における動作を実行するように動作可能であり得、転送ユニット682はブロック624における動作を実行するように動作可能であり得る。任意選択で、送信ユニット681および/または転送ユニット682は本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実装するために、より多いまたはより少ない動作を実行するように動作可能であり得る。
【0354】
図6Iは、本開示のいくつかの実施形態による装置690を示すブロック図である。図6Iに示されるように、装置690は、受信ユニット691および送信ユニット692を備え得る。例示的な実施形態では、装置690が第2のノード(たとえば、リレーUE、gNBなど)において実装され得る。受信ユニット691はブロック632における動作を実行するように動作可能であり得、送信ユニット692はブロック634における動作を実行するように動作可能であり得る。任意選択で、受信ユニット691および/または送信ユニット692は本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実施するために、より多いまたはより少ない動作を実行するように動作可能であり得る。
【0355】
図6Jは、本開示のいくつかの実施形態による装置6100を示すブロック図である。図6Jに示されるように、装置6100は、促進ユニット6101と、任意選択的に転送ユニット6102とを備え得る。例示的な実施形態では、装置6100がgNBなどの第1の基地局において実装され得る。促進ユニット6101はブロック642における動作を実行するように動作可能であり得、転送ユニット6102はブロック644における動作を実行するように動作可能であり得る。任意選択で、促進ユニット6101および/または転送ユニット6102は本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実施するために、多かれ少なかれ動作を実行するように動作可能であり得る。
【0356】
図6Kは、本開示のいくつかの実施形態による装置6110を示すブロック図である。図6Kに示されるように、装置6110は、促進ユニット6111と、任意選択的に受信ユニット6112とを備え得る。例示的な実施形態では、装置6110がgNBなどの第2の基地局において実装され得る。促進ユニット6111はブロック652における動作を実行するように動作可能であり得、受信ユニット6112はブロック654における動作を実行するように動作可能であり得る。任意選択で、促進ユニット6111および/または受信ユニット6112は本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実施するために、多かれ少なかれ動作を実行するように動作可能であり得る。
【0357】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークを示すブロック図である。
【0358】
図7を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク711を備える3GPP(登録商標)タイプのセルラーネットワークなどの電気通信ネットワーク710と、コアネットワーク714とを含む。アクセスネットワーク711は、NB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイントなどの複数の基地局712a、712b、712cを備え、各々が対応するカバレッジエリア713a、713b、713cを定義する。各基地局712a、712b、712cは、有線または無線接続715を介してコアネットワーク714に接続可能である。カバレッジエリア713cに位置する第1のUE 791は、対応する基地局712cに無線接続するか、またはそれによってページングされるように構成される。カバレッジエリア713a内の第2のUE 792は、対応する基地局712aに無線接続可能である。この例では複数のUE791、792が示されているが、開示される実施形態は唯一のUEがカバレッジエリア内にある状況、または唯一のUEが対応する基地局712に接続している状況にも等しく適用可能である。
【0359】
電気通信ネットワーク710はそれ自体がホストコンピュータ730に接続され、これはスタンドアロンサーバ、クラウド実施サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、またはサーバファームにおける処理リソースとして、具現化され得る。ホストコンピュータ730は、サービスプロバイダの所有下または制御下にあってもよく、またはサービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに運用されてもよい。電気通信ネットワーク710とホストコンピュータ730との間のコネクション721および722は、コアネットワーク714からホストコンピュータ730に直接延在してもよく、または任意の中間ネットワーク720を経由してもよい。中間ネットワーク720はパブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホステッドネットワークのうちの1つ、またはそれらの2つ以上の組合せであってもよく、中間ネットワーク720はもしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであってもよく、特に、中間ネットワーク720は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を備えてもよい。
【0360】
図7の通信システムは、全体として、接続されたUE791、792とホストコンピュータ730との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続(コネクション)750として説明され得る。ホストコンピュータ730および接続されたUE791、792は、アクセスネットワーク711、コアネットワーク714、任意の中間ネットワーク720、および仲介者としての可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を使用して、OTT接続750を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTT接続750は、OTT接続750が通過する参加通信装置がアップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングを知らないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局712は接続されたUE 791に転送される(たとえば、ハンドオーバされる)ためにホストコンピュータ730から発信されるデータとの着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて知らされる必要はないか、または知らされる必要はない。同様に、基地局712は、UE 791からホストコンピュータ730に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0361】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、部分的に無線接続を介して基地局を介してUEと通信するホストコンピュータを示すブロック図である。
【0362】
図8を参照して、前述の段落で論じられたUE、基地局、およびホストコンピュータの実施形態による例示的な実装形態について説明する。通信システム800において、ホストコンピュータ810は、通信システム800の異なる通信装置のインターフェースとの有線または無線接続を設定および維持するように構成された通信インターフェース816を含むハードウェア815を備える。ホストコンピュータ810は、記憶および/または処理能力を有し得る処理回路818をさらに備える。特に、処理回路818は、命令を実行するように適合された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ810はホストコンピュータ810に記憶されるか、またはそれによってアクセス可能であり、処理回路818によって実行可能であるソフトウェア811をさらに備える。ソフトウェア811は、ホストアプリケーション812を含む。ホストアプリケーション812は、UE 830およびホストコンピュータ810で終端するOTT接続850を介して接続するUE 830などのサービスをリモートユーザに提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション812は、OTT接続850を使用して送信されるユーザデータを提供することができる。
【0363】
通信システム800は、電気通信システム内に設けられ、ホストコンピュータ810およびUE 830と通信することを可能にするハードウェア825を備える基地局820をさらに含む。ハードウェア825は、通信システム800の異なる通信装置のインターフェースとの有線または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース826と、基地局820によってさーービス提供されるカバレッジエリア(図8に示されない)に位置するUE 830との少なくとも無線接続870をセットアップおよび維持するための無線インターフェース827とを含み得る。通信インターフェース826は、ホストコンピュータ810への接続860を促進するように構成され得る。コネクション860は、直接であってもよく、または電気通信システムのコアネットワーク(図8には図示せず)を通過してもよく、および/または電気通信システムの外部の1つ以上の中間ネットワークを通過してもよい。図示の実施形態では、基地局820のハードウェア825が命令を実行するように適合された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る処理回路828をさらに含む。基地局820は、内部に記憶された、または外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア821をさらに有する。
【0364】
通信システム800は、既に参照されているUE 830をさらに含む。そのハードウェア835は、UE 830が現在位置するカバレッジエリアをサービングする基地局とのワイヤレス接続870をセットアップし維持するように構成された無線インターフェース837を含み得る。UE 830のハードウェア835は、命令を実行するように適合された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る処理回路838をさらに含む。UE 830はUE 830に記憶されるか、またはそれによってアクセス可能であり、処理回路838によって実行可能であるソフトウェア831をさらに備える。ソフトウェア831は、クライアントアプリケーション832を含む。クライアントアプリケーション832は、ホストコンピュータ810のサポートを用いて、UE 830を介して人間または非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ810において、実行中のホストアプリケーション812は、UE 830およびホストコンピュータ810で終端するOTT接続850を介して、実行中のクライアントアプリケーション832と通信することができる。ユーザにサービスを提供する際、クライアントアプリケーション832はホストアプリケーション812からリクエストデータを受信し、リクエストデータに応答してユーザデータを提供することができる。OTT接続850は、要求データとユーザデータの両方を転送することができる。クライアントアプリケーション832は、それが提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話することができる。
【0365】
なお、図8に示すホストコンピュータ810、基地局820およびUE 830は、それぞれ、図7のホストコンピュータ730、基地局712a、712b、712cのうちの1つ、およびUE791、792のうちの1つと同様または同一であってもよい。つまり、これらのエンティティの内部動作は図8に示すようなものであってもよく、独立して、周囲のネットワークトポロジは図7のものであってもよい。
【0366】
図8では、OTT接続850が基地局820を介したホストコンピュータ810とUE 830との間の通信を説明するために抽象的に描かれており、これらのデバイスを介したメッセージのいかなる中間デバイスおよび正確なルーティングも明示的に参照されていない。ネットワークインフラストラクチャはルーティングを決定することができ、ルーティングはUE830から、またはホストコンピュータ810を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方から隠すように構成され得る。OTT接続850がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは(たとえば、ロードバランシング考慮またはネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定をさらに行うことができる。
【0367】
UE 830と基地局820との間の無線接続870は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つ以上は、無線接続870が最後のセグメントを形成するOTT接続850を使用してUE 830に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示が待ち時間および電力消費を改善することができ、それによって、より低い複雑さ、セルにアクセスするために必要とされる時間の低減、より良好な応答性、バッテリ寿命の延長などの利点を提供することができる。
【0368】
測定手順は、データレート、待ち時間、および1つ以上の実施形態が改善する他の要因を監視する目的で提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ810とUE 830との間のOTT接続850を再構成するためのオプションのネットワーク機能がさらに存在し得る。OTT接続850を再構成するための測定手順および/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ810のソフトウェア811およびハードウェア815において、またはUE 830のソフトウェア831およびハードウェア835において、またはその両方において実装され得る。いくつかの実施形態ではセンサ(図示せず)を、OTT接続850が通過する通信装置内に、またはそれに関連して配備することができ、センサは上で例示した監視量の値を供給することによって、またはソフトウェア811、831が監視量を計算または推定することができる他の物理量の値を供給することによって、測定手順に参加することができる。OTT接続850の再構成はメッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含むことができ、再構成は、基地局820に影響を及ぼす必要はなく、基地局820にとって未知であるか、または知覚不可能であり得る。そのような手順および機能は当技術分野において公知であり、実践され得る。特定の実施形態では、測定がホストコンピュータ810のスループット、伝搬時間、待ち時間などの測定を容易にする独自のUEシグナリングを伴い得る。測定はソフトウェア811および831が伝搬時間、エラーなどを監視しながら、OTT接続850を使用して、メッセージ、特に、空または「ダミー」メッセージを送信させるという点で実施され得る。
【0369】
図9は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図7及び図8を参照して説明されたものであり得るホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図9への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ910において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。ステップ910のサブステップ911(オプションであってもよい)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ920において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。ステップ930(オプションであってもよい)において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。ステップ940(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
【0370】
図10は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図7及び図8を参照して説明されたものであり得るホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図10への図面参照のみが、このセクションに含まれる。方法のステップ1010において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。オプションのサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータがホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1020において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介してパスし得る。ステップ1030(オプションであってもよい)において、UEは、送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0371】
図11は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図7及び図8を参照して説明されたものであり得るホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示の簡略化のために、図11への図面参照のみが、このセクションに含まれる。ステップ1110(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供される入力データを受信する。追加または代替として、ステップ1120において、UEは、ユーザデータを提供する。ステップ1120のサブステップ1121(オプションであってもよい)において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1110のサブステップ1111(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供される受信された入力データに反応してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮することができる。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、UEは、サブステップ1130(オプションであってもよい)において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。方法のステップ1140において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0372】
図12は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図7及び図8を参照して説明されたものであり得るホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図12への図面参照のみが、このセクションに含まれる。ステップ1210(オプションであってもよい)において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。ステップ1220(オプションであってもよい)において、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ1230(オプションであってもよい)において、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0373】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。この方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含むことができる。任意選択で、本方法は、ホストコンピュータにおいて、図4Bに関して説明した例示的な方法420の任意のステップ、または図4Cに関して説明した例示的な方法430の任意のステップ、または図4Dに関して説明した例示的な方法440の任意のステップ、または図6Bに関して説明した例示的な方法620の任意のステップ、または図6Cに関して説明した例示的な方法630の任意のステップ、または図6Dに関して説明した例示的な方法640の任意のステップ、または図6Eに関して説明した例示的な方法650の任意のステップを実行することができる基地局を備えるセルラーネットワークを介して、UEへのユーザデータを搬送する送信を開始することを含むことができる。
【0374】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、UEへの送信のためにユーザデータをセルラーネットワークに転送するように構成された通信インターフェースとを備え得る。セルラーネットワークは、無線インターフェースおよび処理回路を有する基地局を備え得る。基地局の処理回路は、図4Bに関して説明したような例示的な方法420の任意のステップ、または図4Cに関して説明したような例示的な方法430の任意のステップ、または図4Dに関して説明したような例示的な方法440の任意のステップ、または図6Bに関して説明したような例示的な方法620の任意のステップ、または図6Cに関して説明したような例示的な方法630の任意のステップ、または図6Dに関して説明したような例示的な方法640の任意のステップ、または図6Eに関して説明したような例示的な方法650の任意のステップを実行するように構成され得る。
【0375】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。この方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含むことができる。任意選択で、本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラーネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を開始することを備え得る。UEは、図4Aに関して説明した例示的な方法410の任意のステップ、または図4Bに関して説明した例示的な方法420の任意のステップ、または図4Cに関して説明した例示的な方法430の任意のステップ、または図6Aに関して説明した例示的な方法610の任意のステップ、または図6Bに関して説明した例示的な方法620の任意のステップ、または図6Cに関して説明した例示的な方法630の任意のステップを実行することができる。
【0376】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、UEへの送信のためにセルラーネットワークにユーザデータを転送するように構成された通信インターフェースとを備え得る。UEは、無線インターフェースおよび処理回路を備え得る。UEの処理回路は、図4Aに関して説明したような例示的な方法410の任意のステップ、または図4Bに関して説明したような例示的な方法420の任意のステップ、または図4Cに関して説明したような例示的な方法430の任意のステップ、または図6Aに関して説明したような例示的な方法610の任意のステップ、または図6Bに関して説明したような例示的な方法620の任意のステップ、または図6Cに関して説明したような例示的な方法630の任意のステップを実行するように構成され得る。
【0377】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、図4Aに関して説明した例示的な方法410の任意のステップ、または図4Bに関して説明した例示的な方法420の任意のステップ、または図4Cに関して説明した例示的な方法430の任意のステップ、または図6Aに関して説明した例示的な方法610の任意のステップ、または図6Bに関して説明した例示的な方法620の任意のステップ、または図6Cに関して説明した例示的な方法630の任意のステップを実行し得る、UEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを備え得る。
【0378】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への送信から発信されたユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを備え得る。UEは、無線インターフェースおよび処理回路を備え得る。UEの処理回路は、図4Aに関して説明したような例示的な方法410の任意のステップ、または図4Bに関して説明したような例示的な方法420の任意のステップ、または図4Cに関して説明したような例示的な方法430の任意のステップ、または図6Aに関して説明したような例示的な方法610の任意のステップ、または図6Bに関して説明したような例示的な方法620の任意のステップ、または図6Cに関して説明したような例示的な方法630の任意のステップを実行するように構成され得る。
【0379】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。本方法はホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から発信されたユーザデータを受信することを備え得る。基地局は、図4Bに関して説明した例示的な方法420の任意のステップ、または図4Cに関して説明した例示的な方法430の任意のステップ、または図4Dに関して説明した例示的な方法440の任意のステップ、または図6Bに関して説明した例示的な方法620の任意のステップ、または図6Cに関して説明した例示的な方法630の任意のステップ、または図6Dに関して説明した例示的な方法640の任意のステップ、または図6Eに関して説明した例示的な方法650の任意のステップを実行することができる。
【0380】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータを含むことができる通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを備え得る。基地局は、無線インターフェースおよび処理回路を備え得る。基地局の処理回路は、図4Bに関して説明したような例示的な方法420の任意のステップ、または図4Cに関して説明したような例示的な方法430の任意のステップ、または図4Dに関して説明したような例示的な方法440の任意のステップ、または図6Bに関して説明したような例示的な方法620の任意のステップ、または図6Cに関して説明したような例示的な方法630の任意のステップ、または図6Dに関して説明したような例示的な方法640の任意のステップ、または図6Eに関して説明したような例示的な方法650の任意のステップを実行するように構成され得る。
【0381】
一般に、様々な例示的な実施形態は、ハードウェアまたは専用チップ、回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組合せで実施され得る。たとえば、いくつかの態様はハードウェアで実施され得るが、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実施され得るが、本開示はそれらに限定されない。本開示の例示的な実施形態の様々な態様はブロック図、フローチャートとして、または何らかの他の図表現を使用して図示および説明され得るが、本明細書で説明するこれらのブロック、装置、システム、技法または方法は非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路またはロジック、汎用ハードウェアもしくはコントローラ、または他のコンピューティングデバイス、あるいはそれらの何らかの組合せで実施され得ることが十分に理解される。
【0382】
したがって、本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様は、集積回路チップおよびモジュールなどの様々なコンポーネントにおいて実施され得ることを了解されたい。したがって、本開示の例示的な実施形態は集積回路として実施される装置で実現されてもよく、集積回路は本開示の例示的な実施形態に従って動作するように構成可能なデータプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、ベースバンド回路、および無線周波数回路のうちの少なくとも1つ以上を実施するための回路(ならびに場合によってはファームウェア)を備えてもよいことを了解されたい。
【0383】
本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様は、1つ以上のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、1つ以上のプログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令で実施され得ることを了解されたい。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、またはコンピュータまたは他のデバイス内のプロセッサによって実行されたときに特定の抽象データタイプを実施する、ルーチン、プログラム、目的、コンポーネント、データ構造などを含む。コンピュータ実行可能命令は、ハードディスク、光ディスク、リムーバブル記憶媒体、ソリッドステートメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)などのコンピュータ可読媒体に記憶され得る。当業者によって理解されるように、プログラムモジュールの機能は様々な実施形態において所望されるように、組み合わされてもよく、または分散されてもよい。さらに、機能は全体的または部分的に、集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのファームウェアまたはハードウェア均等物において具現化され得る。
【0384】
本開示は、明示的にまたはその任意の一般化のいずれかで、本明細書に開示される任意の新規の特徴または特徴の組み合わせを含む。本開示の前述の例示的な実施形態に対する様々な修正および適応は添付の図面と併せて読まれるとき、前述の説明を考慮して、当業者に明らかになり得る。しかしながら、任意の及び全ての変更は、本開示の非限定的かつ例示的な実施形態の範囲内に依然として含まれる。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図4I
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図6I
図6J
図6K
図7
図8
図9
図10
図11
図12