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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】電気車両の充電制御方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/04 20060101AFI20240903BHJP
   H02J 7/10 20060101ALI20240903BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240903BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20240903BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20240903BHJP
   B60L 53/14 20190101ALI20240903BHJP
【FI】
H02J7/04 N
H02J7/10 N
H02J7/00 P
H01M10/48 301
H01M10/44 Q
B60L53/14
【請求項の数】 25
(21)【出願番号】P 2023524941
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-10
(86)【国際出願番号】 CN2021102280
(87)【国際公開番号】W WO2022095469
(87)【国際公開日】2022-05-12
【審査請求日】2023-04-24
(31)【優先権主張番号】202011232789.5
(32)【優先日】2020-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522388383
【氏名又は名称】長春捷翼汽車科技股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Changchun JETTY Automotive Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No. 957, Shunda Road, High-tech Development Zone, Chaoyang District Changchun City, Jilin Province, 130000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】王 超
【審査官】麻生 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0054462(US,A1)
【文献】特開2015-089337(JP,A)
【文献】特開2013-198372(JP,A)
【文献】特開2017-032311(JP,A)
【文献】国際公開第2013/132874(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/04
H02J 7/10
H02J 7/00
H01M 10/48
H01M 10/44
B60L 53/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動車両の充電制御方法であって、
周期的に作動温度を取得すること、
前記作動温度が第一温度閾値以上で第二温度閾値未満であると、電気車両へ出力する第一充電電力を維持し、第一提示信号を発し、
前記作動温度が前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満であると、電気車両へ出力する前記第一充電電力を第二充電電力に下降させること、
を含み、
前記作動温度が前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満であると、電気車両へ出力する前記第一充電電力を第二充電電力に下降させた後に、
前記作動温度がやはり上昇する傾向であると、電気車両へ出力する前記第二充電電力を第三充電電力に下降させることをさらに含むことを特徴とする電動車両の充電制御方法。
【請求項2】
前記作動温度が前記第三温度閾値以上であると、電気車両への充電を停止することを特徴とする請求項1に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項3】
前記周期的に作動温度を取得することは、指定の時間に基づいて電源コネクターの作動温度を取得することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項4】
前記周期的に作動温度を取得することは、前記作動温度の変化傾向に基づいて前記作動温度を取得する時間間隔を設定することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項5】
前記周期的に作動温度を取得することは、気候状況に基づいて前記作動温度を取得する時間間隔を設定することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項6】
前記作動温度が第一温度閾値以上で第二温度閾値未満であると、電気車両へ出力する第一充電電力を維持し、第一提示信号を発することは、
前記第一提示信号は音声及び/又は光及び/又は振動でユーザーに現在の作動温度状態を提示することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項7】
前記作動温度が前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満であると、電気車両へ出力する前記第一充電電力を第二充電電力に下降させた後に、
前記作動温度がやはり上昇する傾向であると、電気車両への充電を停止することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項8】
前記作動温度がやはり上昇する傾向であると、電気車両へ出力する前記第二充電電力を第三充電電力に下降させた後に、
電気車両へ第三充電電力を出力し、前記作動温度を前記第一温度閾値と第二温度閾値との間に下降させた後前記作動温度が再び上昇する傾向を示して再び前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満になると、電気車両へ出力する前記第三充電電力を第三充電電力より低い電力に下降させることをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項9】
前記作動温度がやはり上昇する傾向であると、電気車両へ出力する前記第二充電電力を第三充電電力にさらに下降させた後に、
電気車両に第三充電電力を出力し、前記作動温度を前記第一温度閾値と第二温度閾値との間に下降させた後前記作動温度が再び上昇する傾向になると、電気車両への充電を停止することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項10】
前記作動温度がやはり上昇する傾向であると、電気車両へ出力する前記第二充電電力を第三充電電力にさらに下降させた後に、
電気車両へ第三充電電力を出力し、前記作動温度を前記第一温度閾値未満に下降させた後、電気車両へ出力する前記第三充電電力を前記第三充電電力以上の電力に上昇させることをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項11】
電気車両へ第三充電電力を出力し、前記作動温度を前記第一温度閾値未満に下降させた後電気車両へ出力する前記第三充電電力を第三充電電力以上の電力に上昇させた後に、
前記作動温度が再び第二温度閾値を超えると電気車両へ出力する前記電力を下降させることをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項12】
前記作動温度が前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満であると、電気車両へ出力する前記第一充電電力を第二充電電力に下降させた後に、
前記作動温度が下降する傾向を示すと、電気車両へ出力する電力を前記第二充電電力以上の電力に上昇させることをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項13】
前記作動温度が前記第三温度閾値以上であると、電気車両への充電を停止した後に、
作動温度を前記第二温度閾値に下降させた後に電気車両への充電電力を0を超える電力に復帰させることをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項14】
前記作動温度が前記第三温度閾値以上であると、電気車両への充電を停止した後に、
作動温度を前記第三温度閾値以下に下降させた後、電気車両へ出力する充電電力を0を超える電力に復帰させることを含むことを特徴とする請求項2に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項15】
取得された前記作動温度に基づいて温度検出ユニットが正常な作動状態であるかを判断し、前記温度検出ユニットの作動状態を記録することをさらに含み、
前記作動温度が前記第三温度閾値以上であると、電気車両への充電を停止した後に、
電源が再投入されるまでに電気車両への充電を停止し、電源が再投入される後、前記温度検出ユニットの作動状態を確認し、
前記温度検出ユニットの作動状態が正常な作動状態であると、電気車両へ出力する前記第一充電電力を復帰し、
前記温度検出ユニットの作動状態が異常な作動状態であると、継続して電気車両への充電を停止することをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項16】
前記作動温度が第一温度閾値以上で第二温度閾値未満であると、前記電気車両へ出力する第一充電電力を下降させた後に、
前記作動温度が第一温度閾値以下に下降すると、電気車両へ出力する電力を前記第一充電電力以下の電力に上昇させることを特徴とする請求項1に記載の電動車両の充電制御方法。
【請求項17】
請求項1乃至16のうちのいずれか1項に記載の方法を実行する電動車両の充電制御装置であって、
周期的に作動温度を取得する温度検出ユニットと;
前記作動温度が第一温度閾値以上で第二温度閾値未満であると、電気車両へ出力する第一充電電力を維持し、第一提示信号を発し、
前記作動温度が前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満であると、電気車両へ出力する前記第一充電電力を第二充電電力に下降させる充電制御ユニットと、を備えることを特徴とする電動車両の充電制御装置。
【請求項18】
前記充電制御ユニットは、前記作動温度が前記第三温度閾値以上であると電気車両への充電を停止することを特徴とする請求項17に記載の電動車両の充電制御装置。
【請求項19】
ユーザーによって指定された時間を記憶するメモリをさらに備え、
前記温度検出ユニットは指定された時間で電源コネクターの作動温度を取得することを特徴とする請求項17に記載の電動車両の充電制御装置。
【請求項20】
前記充電制御ユニットは前記作動温度の変化傾向に基づいて前記作動温度を取得する時間間隔を設定し、
前記温度検出ユニットは前記充電制御ユニットによって設定された作動温度を取得する時間間隔で作動温度を収集することを特徴とする請求項17に記載の電動車両の充電制御装置。
【請求項21】
前記充電制御ユニットは気候状況に基づいて前記作動温度を取得する時間間隔を設定し、
前記温度検出ユニットは前記充電制御ユニットによって設定された作動温度を取得する時間間隔で作動温度を収集することを特徴とする請求項17に記載の電動車両の充電制御装置。
【請求項22】
音声及び/又は光及び/又は振動の方式でユーザーに現在の作動温度状態を提示する提示ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項17に記載の電動車両の充電制御装置。
【請求項23】
現在の充電素子の温度が高いことをユーザーに提示する第一提示情報をユーザーのスマート端末に送信する通信ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項17に記載の電動車両の充電制御装置。
【請求項24】
メモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを備えるコンピュータ装置であって、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行する際に請求項1から16のいずれか1項に記載の方法を実行することを特徴とするコンピュータ装置。
【請求項25】
プロセッサによって実行される際に請求項1から16のいずれか1項に記載の方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されたことを特徴とする不揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連技術)
本出願は2020年11月6日に提出された出願番号が202011232789.5で、発明の名称が“電気車両の充電制御方法及び装置”の中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全ての内容を引用する。
【0002】
本願は電気車両の充電技術分野に関し、特に、電気車両の充電制御方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
近年、世界的に電気自動車の急速な発展とともに、電気自動車と充電スタンドの数が持続的に増えている。ユーザーにとって、車両のバッテリーに対する充電時間が短いほど好ましく、従来技術において、通常高電流と高電圧などのハイ電力の方式によって車両のバッテリーに対するユーザーの充電の需要を満足しているが、充電に従って車両のバッテリーの温度が次第に上昇し、持続的にハイ電力で車両のバッテリーを充電する場合、様々な充電の安全性関連の事故が引き起こされることから、充電の安全性と確実性は既に非常に大事で至急に解決すべく課題とされている。
従来技術によると、ほとんどの充電スタンドは作動温度が上昇すると充電電力を下降させる方式で継続に車両のバッテリーについて充電するが、このような方式は単に出力する充電電力を下降することであって、これは充電スタンドで実際出力する電力と車両が要る電力間に大きな差異を引き起こすことになる。このような状況で、必ず車両のバッテリーへの充電時間が延ばされ、車両のバッテリーに対する充電途中における制御不可性と充電のリスクが増加される。
車両のバッテリーの充電途中で温度の上昇による充電時間の延長及び安全性問題は従来技術で至急に解決すべく課題である。
【発明の開示】
【0004】
本願は従来技術における問題点を解決するためになされたもので、本願による実施例は従来技術における電気車両の充電時に温度の変化によって充電速度が遅く、充電の効率性が低いことを解決できる電気車両の充電制御方法及び装置を提供する。
【0005】
本願は、周期的に作動温度を取得し、
前記作動温度が第一温度閾値以上で第二温度閾値未満であると、電気車両へ出力する第一充電電力を維持し、第一提示信号を発し、
前記作動温度が前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満であると、電気車両へ出力する前記第一充電電力を第二充電電力に下降させることを備えることを特徴とする電動車両の充電制御方法。
【0006】
本願は周期的に作動温度を取得する温度検出ユニットと;
前記作動温度が第一温度閾値以上で第二温度閾値未満であると、電気車両へ出力する第一充電電力を維持し、第一提示信号を発する充電制御ユニットと;を備え、
前記作動温度が前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満であると、電気車両へ出力する前記第一充電電力を第二充電電力に下降させることを特徴とする電動車両の充電制御装置。
【0007】
メモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを備えるコンピュータ装置であって、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行する際に前記方法を実現することを特徴とするコンピュータ装置。
【0008】
コンピュータ指令が記憶され、該コンピュータ指令がプロセッサによって実行される際に前記方法を実現することを特徴とするコンピュータ不揮発性の読み取り可能な記憶媒体。
【0009】
本願の実施例によると、電気車両の充電の安全性を保障する前提で、充電の効率性を高め、充電時間を短縮することができる。もちろん、本願の何れの製品及び/又は方法が上記の利点を同時に達成する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以下に、本願の実施例又は従来技術における技術案を明瞭に説明するため、実施例又は従来技術の記載に必要な図面を簡単に説明する。以下に説明の図面はただ本願の一部の実施例で、当業者にとって進歩的な工夫を要らない前提でこのような図面からその他の図面が得られるのは自明なことである。
図1a】本願の実施例による電気車両の充電制御システムを示す構造概略図である。
図1b】本願の実施例による電気車両の充電制御システムを示す構造概略図である。
図1c】本願の実施例による電気車両の充電制御システムを示す構造概略図である。
図2】本願の実施例による電動車両の充電制御方法を示すフローチャートである。
図3】本願の実施例による電動車両の充電制御装置を示す構造概略図である。
図4】本願の実施例による電動車両の充電制御装置を示す具体的な構造概略図である。
図5】本願の実施例による充電制御装置を示す具体的な回路概略図である。
図6a】本願の実施例による充電制御装置と電気車両の充電構造を示す概略図である。
図6b】本願の実施例による充電制御装置と電気車両の充電構造を示す他方の概略図である。
図7a】本願の実施例による電気車両の充電途中で作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図である。
図7b】本願の実施例による電気車両の充電途中で作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図である。
図7c】本願の実施例による電気車両の充電途中で作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図である。
図7d】本願の実施例による電気車両の充電途中で作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図である。
図7e】本願の実施例による電気車両の充電途中で作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図である。
図7f】本願の実施例による電気車両の充電途中で作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図である。
図7g】本願の実施例による電気車両の充電途中で作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図である。
図7h】本願の実施例による電気車両の充電途中で作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図である。
図7i】本願の実施例による電気車両の充電途中で作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、図面を参照して、本願の実施例における技術案について明瞭で完全に説明する。ここで説明する実施例は本願の一部の実施例に過ぎなく、本願はこれに限定されないのは明らかなことである。本願における実施例に基づいて、当業者にとって進歩的な工夫を要らずに得られるその他の全ての実施例はいずれも本願の保護範囲に属すると理解されるべきである。
【0012】
図1a-図1cは本願の実施例による電気車両の充電制御システムを示す構造概略図であり、電気車両100は車両コネクター101、充電制御ボックス102、充電制御ユニット103、温度検出ユニット104及び電源コネクター105によって充電電源106に接続される。充電電源106は電気車両100の充電に必要な充電電流を前記電気車両100に出力し、前記温度検出ユニット104によって収集された作動温度に基づいて充電制御ユニット103によって充電電流の出力電力を制御して、作動温度が上昇する状況でやはり電気車両100の高速な充電を維持させることで、充電時間を短縮し、充電の効率性を高めることができる。前記温度検出ユニット104は電源コネクター105に集積され、より快速に電気車両の充電途中の作動温度の変化を獲得することができ、ここで前記作動温度とは、電気車両のバッテリーを除く充電素子の温度、例えば電源コネクター105の電極の温度、ケーブルの温度、充電制御ボックス102内の素子の温度などを指す。ここで、充電制御ボックスは充電スタンドとケーブルのコントローラーなどを含む。
【0013】
ここで、前記充電制御ユニット103は図1aに示すように充電制御ボックス102内に設けられるか或いは図1bに示すように電源コネクター105に設けられるか或いは図1cに示すように車両コネクター101内に設けられる。前記温度検出ユニット104は電源コネクター105の内部に内蔵され、該温度検出ユニット104はサーミスタなどで構成され、電源コネクター105における電極の温度を収集するためのものである。前記充電制御ユニット103は前記電気車両100へ出力する充電電流の電力(充電電流或いは電圧の調節を含む)を制御することで、出力する充電電力を下降させて電源コネクター105の内部の温度を下降させる。
【0014】
図2は本願の実施例による電動車両の充電制御方法を示すフローチャートであり、作動温度に基づいて充電電流電力を調整して出力する方法が示されており、例えば収集された電源コネクター105の内部の温度に基づいて電気車両へ出力する充電電流の電力を制御することで電源コネクター105の内部の温度を下降させるとともに、充電の安全性を保障する前提で電気車両に対する効率的な充電を維持できる。前記の充電制御方法は前記充電制御ユニット103によって実行され、温度検出ユニット104による作動温度に基づき、具体的にパルス幅変調(PWM)などの方式で出力の充電電流のデューティ比を調整することで充電の電流と電圧を調整するが、具体的に、
周期的に作動温度を取得するステップ201と;
前記作動温度が第一温度閾値以上で第二温度閾値未満である場合、電気車両へ出力する第一充電電力を維持し、第一提示信号を発するステップ202と;
前記作動温度が前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満である場合、電気車両へ出力する前記第一充電電力を第二充電電力スに下降させるステップ203と;が含まれる。
【0015】
本願の一実施例において、前記作動温度が前記第三温度閾値以上である場合、電気車両への充電を停止する。
【0016】
本願の一実施例において、前記周期的に作動温度を取得するのは、指定された時間で電源コネクターの作動温度を取得することを備える。
【0017】
本ステップにおいて、温度検出ユニットを電源コネクターに内蔵し、前記温度検出ユニットは前記電源コネクター内のライブワイヤ端子及び/又はニュートラルワイヤ端子と間隔を置いて設けられ、両者は絶縁且伝熱の方式で接続され、例えば絶縁伝熱接着剤によって固定され、これで電源コネクター内のライブワイヤ端子の温度が前記温度検出ユニットへ伝熱され、且つ温度検出ユニットとしてサーミスタを用いることにより高圧の充電電流によって充電制御ユニットが燃える事故を免れることができる。前記指定される時間とは、ユーザーによって設定の時間、例えば電気車両への充電を始めて2分間の後電源コネクターの作動温度を収集し始め、その後は2分間或いは30秒(或いはその他の時間間隔)毎に電源コネクターの作動温度を収集するか、或いは変化する時間間隔を設定して電源コネクターの作動温度を収集することもでき、例えば作動温度が第二温度閾値を超えた後収集する時間間隔を短縮し、作動温度が第二温度閾値を超えた後に下降し始める際に、収集する時間間隔を増えることなどを指す。
【0018】
本願の一実施例において、前記周期的に作動温度を取得するのは、前記作動温度の変化傾向に従って前記作動温度を獲得する時間間隔を設定することをさらに備える。
【0019】
本ステップにおいて、作動温度が上昇する傾向の場合、前記作動温度を取得する時間間隔を短縮させ、作動温度が下降する傾向の場合、前記作動温度を取得する時間間隔を増加する。
【0020】
例えば、作動温度が上昇する傾向の場合、前記作動温度を取得する時間間隔をその前の時間間隔の1/2に短縮し、作動温度が第二温度閾値を超えると、前記作動温度を取得する時間間隔をさらに短縮し、例えば再びその前の時間間隔の1/2に短縮する。作動温度が下降する傾向の場合、前記作動温度を取得する時間間隔をその前の時間間隔の2倍に増加し、特に作動温度が第二温度閾値を超えた後前記第二温度閾値と第一温度閾値との間の区間に入る場合、前記作動温度を取得する時間間隔をさらに増加し、例えば再びその前の時間間隔の2倍に増加し、前記作動温度が下降する傾向の場合、前記作動温度が第一温度閾値に近接するか或いは第一温度閾値未満の場合、前記作動温度を取得する時間間隔を増加する。
【0021】
本願の一実施例において、前記周期的に作動温度を取得するのは、気候の状況に基づいて前記作動温度を取得する時間間隔を設定することをさらに備える。
【0022】
本ステップにおいて、気候状況が夏の場合、室外温度が高いので、前記作動温度を取得する時間間隔を短縮し、特に作動温度が第二温度閾値を超えると、前記作動温度を取得する時間間隔をさらに短縮し、例えば再びその前の時間間隔の1/2に短縮し、気候状況が冬の場合、室外温度が低いので、前記作動温度を取得する時間間隔を増加し、特に作動温度が第二温度閾値未満であると、前記作動温度を取得する時間間隔をさらに増加し、例えば再びその前の時間間隔の2倍に増加する。
【0023】
本願の一実施例において、前記作動温度が第一温度閾値以上で第二温度閾値未満であると、電気車両へ出力する第一充電電力を維持し、第一提示信号を発するのは、前記第一提示信号は音声、光及び/又は振動の方式でユーザーに現在の作動温度状態を提示することをさらに備える。
【0024】
本ステップにおいて、振動或いはディスプレイ装置に表示する方式でユーザーに提示するか、或いはAPP(アプリケーションソフトウェア)の方式で提示情報をユーザーのスマート端末(例えば携帯電話などのスマートデバイス)に送信して、ユーザーに電気車両の充電素子が熱源辺りに存在するか、或いはその他の状況、ユーザーによって手動的に熱源を解除可能な状況であるかを提示する。ここで、前記作動温度の状態とは、現在の作動温度が所属する温度区間、例えば現在の作動温度が第一温度閾値と第二温度閾値の間に存在すると正常な充電状態であり、現在の作動温度が第二温度閾値と第三温度閾値との間に存在すると温度が高い危険な充電状態であり、現在の作動温度が第一温度閾値未満であると正常な充電状態であり、現在の作動温度が第三温度閾値に達すると、温度が安全要求を超える充電状態であることを指す。
【0025】
本願の一実施例において、前記作動温度が前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満であると、電気車両へ出力する前記第一充電電力を第二充電電力に下降させた後に、前記作動温度がやはり上昇する傾向であると、電気車両へ出力する前記第二充電電力を第三充電電力にさらに下降させることをさらに備える。
【0026】
本ステップにおいて、作動温度が第二温度閾値を超えるが第三温度閾値未満であると、充電電力を第一充電電力から第二充電電力に下降させた後やはり作動温度を下降できない場合、充電電力を第三充電電力にさらに下降させ、例えば出力する充電電力を第二充電電力の1/2或いは2/3に下降させることで、充電電力が高いことによる温度上昇現象を減少することができる。また、第三充電電力に下降した後、収集された作動温度に基づいて作動温度が下降する傾向であるか否かを判断し、もし前記作動温度が下降する傾向ならば、該第三充電電力を維持し、もし前記作動温度がやはり上昇する傾向ならば、第三充電電力を第四充電電力にさらに下降させることができる。ここで、前記作動温度を収集する時間間隔は前記方法によって取得され、特に作動温度が下降する傾向の場合の第二温度閾値と第一温度閾値の間にあると、作動温度を収集する時間間隔をさらに増加することができる。
【0027】
本願の一実施例において、前記作動温度が前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満であると、電気車両へ出力する前記第一充電電力を第二充電電力に下降させた後に、前記作動温度がやはり上昇する傾向であると、電気車両への充電を停止することをさらに備える。
【0028】
本願の一実施例において、前記作動温度がやはり上昇する傾向であると、電気車両へ出力する前記第二充電電力を第三充電電力にさらに下降させた後に、電気車両へ第三充電電力を出力し、前記作動温度を前記第一温度閾値と第二温度閾値の間に下降させた後に前記作動温度が再び上昇する傾向であり且つ再び前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満であると、電気車両へ出力する前記第三充電電力を第三充電電力より低い電力に下降させることをさらに備える。
【0029】
本ステップにおいて、前記第三充電電力で電気車両について充電した後、作動温度は充電電力が下降することに従って下降する傾向を示し、第二温度閾値以上で第三温度閾値未満の領域から第一温度閾値と第二温度閾値の間に下降し、持続的に第三充電電力で充電する途中に作動温度が再び上昇して第二温度閾値を超えると、充電制御ボックス或いは電気車両のバッテリー管理システム(BMS)に故障が発生した可能性があると判断して、現在使用中の第三充電電力を再び第四充電電力に下降させ、例えば第三充電電力の1/2或いはその他の第三充電電力より低い充電電力に下降させ、収集する時間間隔を短縮し、次回に温度検出ユニットによって作動温度を収集することを待ち、作動温度がやはり上昇する傾向であるかを判断し、且つ第三温度閾値に達したかを判断する。
【0030】
本願の一実施例において、前記作動温度がやはり上昇する傾向の場合、電気車両へ出力する前記第二充電電力を第三充電電力にさらに下降させた後に、電気車両へ第三充電電力を出力し、前記作動温度が前記第一温度閾値と第二温度閾値の間に下降した後に前記作動温度がさらに上昇する傾向であると、電気車両への充電を停止することをさらに備える。
【0031】
本願の一実施例において、前記作動温度がやはり上昇する傾向であると、電気車両へ出力する前記第二充電電力を第三充電電力にさらに下降した後に、電気車両へ第三充電電力を出力し、前記作動温度が前記第一温度閾値未満に下降すると、電気車両へ出力する前記第三充電電力を第三電力以上の電力に増加することをさらに備える。
【0032】
本ステップにおいて、前記第三充電電力で電気車両について充電した後に、作動温度は充電電力の下降に従って下降する傾向を示し、第二温度閾値以上で第三温度閾値未満の領域から第一温度閾値と第二温度閾値との間に下降され、持続的な第三充電電力の充電途中に作動温度が持続的に下降して、作動温度が第一温度閾値未満になると、第三充電電力以上の充電電力で充電でき、例えば最初の第一充電電力で電気車両について充電することで、充電の効率性を高めることができる。そして、充電電力が高めることに従って、作動温度が再び上昇する傾向を示し且つ第一温度閾値を超えた後に再び第一温度閾値と第二温度閾値の間及び第二温度閾値と第三温度閾値の間に入ると、再び前記のステップを繰り返して、電気車両へ出力する充電電力を第一充電電力から第二充電電力に下降させ、作動温度がやはり上昇する傾向を示すと、第二充電電力を第三充電電力にさらに下降させ、作動温度が第三温度閾値以上になると、電気車両への充電を停止し、即ち0の充電電力を出力する。このように繰り返して循環的に処理すると、充電の安全性を保障する前提で電気車両への高速な充電を維持することができ、充電時間を短縮し、充電の効率性を高めることができる。
【0033】
本願の一実施例において、電気車両へ第三充電電力を出力し、前記作動温度を前記第一温度閾値未満に下降させた後電気車両へ出力する前記第三充電電力を第三充電電力以上の電力に上昇させた後に、前記作動温度が再び第二温度閾値を超えると、電気車両へ出力する前記電力を下降させることをさらに備える。
【0034】
本ステップにおいて、充電電力を二回下降させて調整した後、充電電力が第一充電電力から第二充電電力に下降された後にさらに第二充電電力から第三充電電力に下降され、作動温度が第一温度閾値以下に下降されると、電気車両へ出力する第三充電電力を第一充電電力に復帰させ(出力する電力を第三充電電力と第一充電電力間の任意の値に上昇させるか、前記第一充電電力に上昇させる)、充電速度を加速化し、充電の効率性を高めることができる。その後、作動温度が再び上昇して第二温度閾値を超えるが、もしこの時に前記ステップのように電気車両へ出力する第一充電電力を第二充電電力に下降させてさらに作動温度がやはり第二温度閾値以上で上昇する傾向にあるか基づいて第二充電電力を第三充電電力に下降させると、前記の電力調整を繰り返して作動温度を再び第二温度閾値以上に上昇させる可能性があるため、本ステップにおいて、第一充電電力を直接に第三充電電力に下降させることで、できるだけ早く作動温度を下降させ、充電電力の頻繁な動作を免れることができる。
【0035】
本願の一実施例において、前記作動温度が前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満であると、電気車両へ出力する前記第一充電電力を第二充電電力に下降させた後に、前記作動温度が下降する傾向であると、電気車両へ出力する電力を前記第二充電電力以上の電力に上昇させることをさらに備える。該前記第二充電電力以上の電力は第一充電電力以下である。
【0036】
本願の一実施例において、前記作動温度が前記第三温度閾値以上であると、電気車両への充電を停止した後に、作動温度が前記第二温度閾値に下降された後電気車両への充電電力を復帰させることを備え、その電力は0を超える。
【0037】
本ステップにおいて、第一充電電力、第二充電電力或いは第三充電電力のうちのいずれか一つに基づいて電気車両へ充電電流を出力して電源コネクターにおける作動温度が第三温度閾値を超えると、電気車両への充電する電流出力を停止することで、充電の安全性を保障することができる。充電電流の出力を停止した後、作動温度は時間の経過に従って下降し、この時に温度検出ユニットは温度を収集する時間間隔を増加して電源コネクターにおける作動温度を取得し、充電制御ユニットによる作動温度への判断によって、作動温度が第二温度閾値未満であると、電気車両への充電電流を復帰させ、例えば最初の定格電力(0を超える)即ち第一充電電力で電気車両について充電することができる。
【0038】
本願の一実施例において、前記作動温度が前記第三温度閾値以上であると、電気車両への充電を停止した後に、作動温度が前記第三温度閾値以下に下降すると、電気車両へ出力する前記充電電力を0より大きい電力に復帰させることをさらに備える。
【0039】
本ステップにおいて、作動温度が第三温度閾値を超えて電気車両への充電を停止すると、作動温度がだんだん下降して再び第三温度閾値未満に反落され、充電制御ユニットはロー電力で電気車両に充電し、前記低い充電電力で充電を行い、例えば第三充電電力或いは第四充電電力を用いることができる。
【0040】
本願の一実施例において、前記作動温度が前記第三温度閾値以上であると電気車両への充電を停止した後に、作動温度が前記第一温度閾値に下降すると電気車両への充電を復帰させ、気候状況に基づいて充電電力を決定することをさらに備える。
【0041】
本ステップにおいて、作動温度が第三温度閾値を超えて電気車両への充電を停止する故障が発生すると、充電電流を停止することに従って、電源コネクターにおける作動温度が次第に下降し、作動温度が第一温度閾値未満になると、電気車両への充電を復帰することができ、この時、現在の気候状況に基づいて復帰後の充電電力を決定することができる。例えば、現地が南部地方であると、夏の温度が高いため、電源コネクターの作動温度が第一温度閾値まで下降されても、もし第一充電電力に復帰すると電源コネクターの温度が快速に第三温度閾値に上昇する可能性があるため、充電電力を第二充電電力に下降させ、電気車両への充電電流を復帰させる。現地が北部地方であると、夏の温度が低いため、充電電力を第一充電電力に復帰させて電気車両について充電することができる。
【0042】
本願の一実施例において、取得した前記作動温度に基づいて、温度検出ユニットが正常な作動状態であるか否かを判断し、前記温度検出ユニットの作動状態を記録する。
【0043】
前記作動温度が前記第三温度閾値以上であると、電気車両への充電を停止した後に、電源が再投入されるまでに電気車両への充電を停止して電源が再投入されると、前記温度検出ユニットの作動状態を確認し、前記温度検出ユニットの作動状態が正常な作動状態であると、電気車両へ出力する前記第一充電電力を復帰し、前記温度検出ユニットの作動状態が異常な作動状態であると、引き続き電気車両への充電を停止することを備える。
【0044】
本ステップにおいて、温度検出ユニットによって取得された作動温度が所定の範囲を超え、例えば温度検出ユニットによって収集されたサーミスタの電圧を作動温度にして説明すると、電圧値が作動温度200℃を意味する電圧値を超えると或いは電圧値が作動温度-60℃を意味する電圧値より低いと、温度検出ユニットが損害され、正常に作動できないと認められ、この時の作動状態は異常な作動状態とされ、ここでサーミスタが短絡すると電圧値が高い状況が発生し、例えばサーミスタの電圧値が5.5Vであると、作動温度が200℃に達したことを意味し、サーミスタが短絡する際に0電圧の状況が発生する可能性があり、例えばサーミスタ電圧値が0Vであると、作動温度が-60℃に達したことを意味する。前記の状況が現れた後、メモリに温度検出ユニットの現在の作動状態を記録し、作動温度が第三温度閾値を超えると、電気車両への充電を停止した後電源コネクターと充電電源の接続関係を解除し、この時充電制御ユニットが停電され、電源コネクターと充電電源を改めて接続すると、充電制御ユニットは改めて電源が再投入され、システムは自己検査を行い、充電制御ユニットはメモリが停電する前の温度検出ユニットの作動状態を確認し、もし正常な作動状態ならば、ステップ201に返して改めて実行を始め、もし異常な作動状態ならば、本願の充電制御装置がすでに損害されて正常に作動できないことを意味し、もし継続して充電すると過温度への保護機能を失うことから、充電安全のリスクを引き起こすため、継続して電気車両への充電を停止する。
【0045】
本願の一実施例において、前記作動温度が第一温度閾値以上で第二温度閾値未満であると、電気車両へ出力する第一充電電力を維持し、第一提示信号の発が差し替えられる。
【0046】
前記作動温度が第一温度閾値以上で第二温度閾値未満であると、前記電気車両へ出力する第一充電電力を下降させる。例えば第一充電電力と第二充電電力の間に下降させるか、或いは第二充電電力に下降させるとともに、第一提示信号を発することができる。
【0047】
本願の一実施例において、前記作動温度が第一温度閾値以上で第二温度閾値未満であると、前記電気車両へ出力する第一充電電力を下降した後に、前記作動温度が第一温度閾値以下に下降すると、前記電気車両へ出力する第一充電電力を上昇させることをさらに備える。該上昇後の出力電力は前記第一充電電力以上である。
【0048】
上述本願の実施例の方法によると、電気車両の充電の安全性を保障する前提で充電の効率性を高め、充電時間を短縮することができ、電源コネクターに温度検出ユニットを設けて温度検出の反応速度を高め、ケーブルのコストを減少することができる。
【0049】
図3は本願の実施例による電動車両の充電制御装置を示す構造概略図であり、該図面を参照すると、作動温度に基づいて電気車両への充電を制御する装置が示されており、該装置は専用チップ或いは汎用チップによって実現されるか、或いはマイクロコントローラ或いは産業用コンピュータで実行され、そのうちの機能モジュールはソフトウェア或いはロジック回路によって実現されることで上記の図2に示す方法を実行することができ、具体的には、
周期的に作動温度を取得する温度検出ユニット301と;及び
前記作動温度が第一温度閾値以上で第二温度閾値未満であると、電気車両へ出力する第一充電電力を維持し、第一提示信号を発する充電制御ユニット302と;を備え、
前記作動温度が前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満であると、電気車両へ出力する前記第一充電電力を第二充電電力に下降させる。
【0050】
前記充電制御ユニット302は、前記作動温度が前記第三温度閾値以上であると電気車両への充電を停止するためのものである。
【0051】
本願の一実施例において、図4は本願の実施例による電動車両の充電制御装置を示す具体的な構造概略図で、各機能ユニットの内部ロジック構造を具体化しており、
ユーザーによって指定された時間を記憶するメモリ303をさらに備え、
前記温度検出ユニット301は前記指定された時間で電源コネクターの作動温度を取得する。
【0052】
本実施例において、前記メモリ303は不揮発性メモリであり、例えばPROM(Programmable read-only memory)であり、その内部に行列式のワイヤが存在し、ユーザー(メーカー)の需要に応じて、電流を利用してそれを燃やして需要なデータ及びプログラムを記入し、ワイヤ一が燃やされると復帰できなく、データを変更することもできない。EEPROM(Electrically erasable programmable read only memory)、イーイープロムの作動原理はEPROMに類似するが、消去の方式は高電界によって完成されるため、透明窓が要らない。フラッシュメモリー(Flash memory)は電子式イレーザブルプログラム化ロムの形式であって、操作途中に数回の消去又は書き込みが許可されたメモリであり、前記フラッシュメモリーは一般的なデータの記憶、及びコンピュータとその他のデジタル製品間にデータを交換するために使用される。例えば、メモリカードとUSBディスクであることができる。
【0053】
本願の一実施例において、前記充電制御ユニット302は前記作動温度の変化傾向に基づいて前記作動温度を取得する時間間隔を設定することができる。
【0054】
前記温度検出ユニット301は前記充電制御ユニット302によって設定された作動温度を取得する時間間隔で作動温度を収集する。
【0055】
本願の一実施例において、前記充電制御ユニット302は気候状況に基づいて前記作動温度を取得する時間間隔を設定する。
【0056】
前記温度検出ユニット301は前記充電制御ユニット302によって設定された作動温度を取得する時間間隔で作動温度を収集する。
【0057】
本願の一実施例において、音声及び光の方式でユーザーに現在の作動温度状態を提示する提示ユニット304をさらに備える。
【0058】
本願の一実施例において、ユーザーに現在の充電素子の温度が高いことを提示する第一提示情報をユーザーのスマート端末に送信するための通信ユニット305をさらに備える。
【0059】
本願の一実施例において、前記充電制御ユニット302は、前記作動温度がやはり上昇する傾向の場合、電気車両へ出力する前記第二充電電力を第三充電電力にさらに下降させるためのものである。
【0060】
本願の一実施例において、前記充電制御ユニット302は電気車両へ第三充電電力を出力する際に、前記作動温度を前記第二温度閾値と第一温度閾値との間に下降させた後、前記作動温度が改めて上昇する傾向を示し且つ再び前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満であると、電気車両へ出力する前記第三充電電力をさらに第四充電電力に下降させるためのものである。
【0061】
本願の一実施例において、前記充電制御ユニット302は電気車両に第三充電電力を出力し、前記作動温度を前記第一温度閾値未満に下降させた後に電気車両へ出力する前記第三充電電力を第一充電電力に上昇させるためのものである。
【0062】
本願の一実施例において、前記充電制御ユニット302は、作動温度が前記第一温度閾値に下降された後電気車両へ出力する前記第一充電電力を復帰させるためのものである。
【0063】
本願の一実施例において、前記充電制御ユニット302は、前記作動温度が再び第二温度閾値を超えた後に電気車両へ出力する前記第一充電電力を第三充電電力に下降させるためのものである。
【0064】
本願の一実施例において、前記充電制御ユニット302は、前記作動温度が前記第三温度閾値以上であると電気車両への充電を停止した後、作動温度が前記第一温度閾値に下降された後、電気車両に対する前記第一充電電力の出力を復帰させるためのものである。
【0065】
本願の一実施例において、前記充電制御ユニット302は、前記作動温度が前記第三温度閾値以上であると電気車両への充電を停止した後、作動温度が前記第三温度閾値以下に下降すると電気車両に対する前記第三充電電力の出力を復帰させるためのものである。
【0066】
本願の一実施例において、前記充電制御ユニット302は、取得された前記作動温度に基づいて温度検出ユニットが正常な作動状態であるかを判断し、前記メモリ303は前記温度検出ユニットの作動状態を記録するためのものである。
【0067】
前記充電制御ユニット302は、前記作動温度が前記第三温度閾値以上であると電気車両への充電を停止した後、常時に電気車両への充電を停止し、電源が再投入されると前記温度検出ユニットへの作動状態を確認し、前記温度検出ユニットの作動状態が正常な作動状態であると、電気車両に対する前記第一充電電力の出力を復帰させ、前記温度検出ユニットの作動状態が異常な作動状態であると、引き続いて電気車両への充電を停止するためのものである。
【0068】
本願の一実施例において、前記充電制御ユニット302は、作動温度が前記第一温度閾値に下降した後電気車両への充電を復帰し、気候状況に基づいて充電電力を決定するためのものである。
【0069】
上述本願の実施例の装置によると、電気車両の充電の安全性を保障する前提で充電の効率性を高め、充電時間を短縮し、電源コネクターに温度検出ユニットを設けて温度検出の反応速度を速くし、ケーブルのコストを減少することができる。
【0070】
図5は本願の実施例による充電制御装置を示す具体的な回路概略図であり、該図5は充電制御装置の回路構造を示しており、前記温度検出ユニット501はサーミスタ、熱電対、抵抗温度検出器、デジタルセンサーなどであることができ、ここでサーミスタとして正温度係数のサーミスタ(PTC)或いは負温度係数のサーミスタ(NTC)、例えば図5におけるNTC型サーミスタRT1を選択することができ、それぞれの異なる温度検出ユニットによって現れる作動温度(例えば電気素子の温度)情報は異なる温度電圧で表すことができる。本実施例において、温度検出ユニット501は、該温度検出ユニットによって出力された温度電圧が後端比較ユニット502の要求に合致させるための分圧抵抗R3に接続される。該温度検出ユニット501は電源コネクター内部のライブワイヤ端子及び/又はニュートラルワイヤ端子に設けられ、絶縁伝熱のシリコン接着剤によって温度検出ユニット501と電源コネクター内部のライブワイヤ端子及び/又はニュートラルワイヤ端子を固定する。
【0071】
本願の一実施例によると、前記比較ユニット502はヒステリシス型のコンパレータであり、該ヒステリシスコンパレータの第一入力端は前記温度検出ユニット501によって出力される温度電圧に接続され、第二入力端は基準電圧に接続される前に抵抗R7が接続され、出力端は駆動ユニット504の入力端に接続されており、前記第一比較結果電圧を前記駆動ユニット504に出力し、前記出力端は抵抗R6を直列接続した後前記第二入力端に接続される。
【0072】
本実施例において、上述のヒステリシス型のコンパレータとは、前記比較ユニットがただ一つの基準電圧を具備する状況で、第一入力端から入力される温度電圧の幅が基準電圧に近接する際に、もし第一入力端のノイズの干渉が大きく、且つ応答速度を比較して十分に速いと、出力電圧のジャンプミスを引き起こす可能性がある。比較ユニットの干渉遮断能力を増えるために、基準電圧を二つに変更する。入力された温度電圧がローレベルからハイレベルに変換する際に、温度電圧が第一基準電圧に達しないと、比較ユニット502の出力は変更しない。入力された温度電圧がハイレベルからローレベルに変換する際に、入力された温度電圧が第二基準電圧に下降しないと、比較ユニットの出力は変更しない。従って、上述実施例における比較ユニットの構造はヒステリシス性、即ち慣性を具備するため、入力温度電圧の微小な変化は比較ユニットの出力電圧のジャンプを引き起こさず、この時の比較ユニットは干渉遮断能力を具備する。
【0073】
ここで、比較ユニット502が出力する第一比較結果電圧はハイレベル又はローレベルであってもよく、前記駆動ユニット504の構造によって決められ、後述の充電制御ユニット503が温度電圧に基づいて所定の閾値と比較して出力する第二比較結果電圧のハイレベル及びローレベルと同じ意味を具備し、即ち、例えば比較ユニット502から出力される第一比較結果電圧が作動温度(温度電圧)が所定温度(基準電圧)より大きいことを示すと、ハイレベルの第一比較結果電圧を出力し、説明を簡単化するために、本実施例の図面はただ一つの比較ユニット502のみを図示し、該比較ユニット502は作動温度と第三温度閾値を比較することができ、作動温度と第一温度閾値、作動温度と第二温度閾値を比較するための其他の比較ユニットを具備することもできる。この時、充電制御ユニット503は作動温度(温度電圧)が所定の温度(第一温度閾値、第二温度閾値或いは第三温度閾値)より高いことを判断すると、ハイレベルの第二比較結果電圧を出力すべきであり、反対の場合も同じである。これで、出力する比較結果電圧のハイレベル及びローレベルの意味を同様にすることにより、多重な温度制御及び保護を行うことができる。
【0074】
本願の一実施例によると、前記充電制御ユニット503は前記温度検出ユニット501に接続されて前記温度電圧を取得し、前記充電制御ユニット503は前記駆動ユニット504の入力端に接続され、前記第二比較結果電圧を前記駆動ユニット504に出力する。
【0075】
本実施例において、充電制御ユニット503はマイクロプロセッサ(MCU)であることができ、INベースピン(IN1-IN3)によって信号を受信し、OUTベースピン(OUT1-OUT3)によって信号を出力し、温度電圧をデジタル形式に変換した後、所定の閾値に比較し、例えば前記温度電圧が意味する数値が前記第三温度閾値以上であると、スイッチユニット505をターンオフする第二比較結果電圧を出力し、前記温度電圧が意味する数値が前記第一温度閾値未満であると、スイッチユニット505をターンオンする第二比較結果電圧を出力し、前記第二比較結果電圧はハイレベル又はローレベルであってよく、駆動ユニット504の構造によって決定される。
【0076】
本願の一実施例によると、図5に比べて第二トランジスタQ2を省略することができ、前記駆動ユニット504は第一トランジスタQ1を含み、前記第一トランジスタQ1のコレクタは電源VCCに接続され、ベースは前記比較ユニット502及び充電制御ユニット503に接続されるとともに前記比較ユニット502から出力される第一比較結果電圧及び充電制御ユニット503から出力される第二比較結果電圧を受け取り、エミッタ電極が接地され、ここで前記コレクタは前記スイッチユニット505に接続され、前記第一トランジスタQ1がターンオンすると、前記スイッチユニット505がターンオフされ、前記第一トランジスタQ1がカットオフされると、前記スイッチユニット505がターンオンされる。
【0077】
本実施例において、前記ベースは前記比較ユニット502及び充電制御ユニット103に接続されるとともに前記比較ユニット502から出力される第一比較結果電圧及び充電制御ユニット503から出力される第二比較結果電圧を受け取る際に、前記第一比較結果電圧と第二比較結果電圧のうちのいずれかがハイレベルの場合、前記第一トランジスタQ1がいずれもターンオンされ、つまり、比較ユニット502が現在の作動温度が第三温度閾値を超えてハイレベルの第一比較結果電圧を出力すると判断するか、或いは充電制御ユニット503によって現在の作動温度が前記第三温度閾値を超えてハイレベルの第二比較結果電圧を出力すると判断すると、第一トランジスタQ1のベースがハイレベルを受け付けて第一トランジスタQ1をターンオンすることでスイッチユニット505がターンオフされる。
【0078】
本願の一実施例によると、前記駆動ユニット504は第一トランジスタQ1及び第二トランジスタQ2を備え、前記第一トランジスタQ1のコレクタは電源VCCに接続され、第一トランジスタQ1のベースは前記比較ユニット502及び充電制御ユニット503に接続されるとともに、前記比較ユニット502から出力される第一比較結果電圧及び充電制御ユニット503から出力される第二比較結果電圧を受け付け、第一トランジスタQ1のエミッタ電極は接地される。前記第二トランジスタQ2のコレクタは前記スイッチユニット505に接続され、第二トランジスタQ2のベースは前記第一トランジスタQ1のコレクタに接続されており、第二トランジスタQ2のエミッタ電極は接地される。前記第一トランジスタQ1がターンオンされると、前記第二トランジスタQ2はカットオフされ、前記スイッチユニット505はターンオフされており、前記第一トランジスタQ1がカットオフされると、前記第二トランジスタQ2はターンオンされ、前記スイッチユニット505はターンオンされる。
【0079】
上記実施例において、その他の方式によって駆動ユニット504の機能を実現することもでき、PNP型トランジスタ或いはmosチューブなどによって前記スイッチユニット505を駆動することもでき、ここで前記スイッチユニットは例えばリレーであり、例えば比較ユニット502から出力された第一比較結果電圧をデジタル形式に変換することができ、前記充電制御ユニット503から出力されたデジタル形式の第二比較結果電圧と“OR”動作を実行し、両者中の一つがハイレベルである場合、作動温度が第三温度閾値を超えることを意味し、スイッチユニット505をターンオフし、デジタル回路におけるゲート回路によって上述判断と操作を行い、その他の形式の判断と操作回路を用いることもできが、ここでは重なる説明を省略する。
【0080】
本願の一実施例によると、前記充電制御装置は、前記比較ユニット502と充電制御ユニット503の間に接続され、前記充電制御ユニット503によって前記基準電圧に偏差が存在することを判断すると、調整電圧を出力して前記基準電圧を調整する補償ユニット506をさらに備える。
【0081】
本実施例において、前記比較ユニット502に基準電圧を出力する電気素子が老化するか、或いは作動温度に変化が発生した後に該部分の電気素子に変化が発生して基準電圧にドリフトが発生すると、充電制御ユニット503によって基準電圧を調整することで基準電圧をもっと正確化し、比較ユニット502による温度判断の正確性を高めることができる。充電制御ユニット503は前記基準電圧を取得し、前記温度電圧と前記所定の閾値を比較して、前記基準電圧に対する調整電圧を生成して前記基準電圧に印加する。
【0082】
本願の一実施例によると、前記補償ユニット506は第三トランジスタQ3をさらに備え、前記第三トランジスタQ3のコレクタは電源VCC及び前記比較ユニット502の基準電圧に接続され、前記第三トランジスタQ3のベースは前記充電制御ユニット503に接続され、前記第三トランジスタQ3のエミッタ電極は接地される。前記充電制御ユニット503が前記受付けられた基準電圧と所定の閾値が相違すると判断する場合、前記充電制御ユニット503は前記第三トランジスタQ3のベースに調整電圧を出力して前記第三トランジスタQ3のコレクタ上の基準電圧を制御する。
【0083】
本実施例において、充電制御ユニット503の入力ベースピンは比較ユニット502の第二入力端の基準電圧に接続され、比較ユニット502の第二入力端の基準電圧を取得し、基準電圧が電気素子の変化でドリフトされる場合、充電制御ユニット503によって取得された基準電圧は所定の閾値と異なり、例えば基準電圧を0.5V、所定の閾値も同様に0.5Vに設定するが、ドリフト後の基準電圧は0.48Vであり、この時充電制御ユニット503は収集された基準電圧と所定な閾値を比較した結果異なると、出力ベースピンによって調整電圧を出力するように制御するとともに第三トランジスタQ3をターンオンすることにより比較ユニット502へ入力する第二入力端の基準電圧を調整し、それを0.48Vから設定された0.5Vに調整することができる。
【0084】
本願の一実施例によると、前記充電制御ユニット503は、前記温度電圧に基づいてパルス変調信号(PWM)を出力して充電電流の電力を調整して出力し、電気車両に接続されたインタフェースによって前記パルス変調信号を前記電気車両に出力する第一出力ベースピンをさらに備える。
【0085】
本実施例において、充電制御装置の素子の温度が上昇或いは下降するため、充電制御ユニット503は温度が上昇或いは下降する程度(温度が上昇する時に所定の閾値に達しなく、即ち温度が安全充電温度を超えない程度)に基づいて、出力する充電電流の電力を下降又は上昇させ、例えばAC充電の場合、温度の上昇は充電電流を8Aから6Aに調整するPWM信号によって実現されるため、該充電電力を調整して出力するPWM信号は電気車両のバッテリー管理システム(BMS)へ送信され、BMSシステムは電気車両の電力調整ユニットによって相応の充電電流を利用してバッテリーについて充電する。これにより、充電電流の強さを下降させる制御を行い、充電制御装置の素子の温度が上昇した後やはり電気車両に対する充電を維持することができ、従来技術のように直接に電気車両への充電を停止しないため、充電の効率性を高め、電気車両の充電に対するユーザーの使用感を高めることができる。
【0086】
本願の一実施例によると、前記充電制御ユニット503は、前記温度電圧に基づいて充電電力調整信号(CAN/Ethernet)を出力し、電気車両に接続されたインタフェースによって前記充電電力調整信号を前記電気車両に出力する第二出力ベースピンをさらに備える。
【0087】
前記充電制御装置は、充電制御ユニット503とスイッチユニット505の間に接続されて、前記充電電力調整信号に基づいて出力する充電電流の電力を調整する電力調整ユニットをさらに備える。
【0088】
本実施例において、充電制御装置素子、例えば電源コネクターの温度が上昇或いは下降するため、充電制御ユニット503は温度が上昇或いは下降する程度(温度が上昇する際に所定の閾値に達しない、即ち温度が安全充電温度に達しない程度)に基づいて、出力する充電電流の電力を下降或いは上昇し、例えばDC充電にとって、充電制御ユニット503は電力調整ユニットに充電電力調整信号を出力して前記電力調整ユニットから出力される充電電流の電力を下降或いは上昇し、電源コネクター内の作動温度が第三温度閾値を超えると、即安全充電温度を超えると、充電制御ユニット503又は比較ユニット502は駆動スイッチユニット505を駆動する駆動信号を出力し、前記スイッチユニット505がターンオフされた後、前記電力調整ユニットは電気車両へ出力する充電電流を停止することで充電制御装置内部及び電気車両のバッテリーの温度を下降させ、充電過程の安全性を確保することができる。ここで、前記充電制御ユニット503から出力される充電電力調整信号は充電制御装置上の充電ガンのCANバス或いはイーサネットバスによって電気車両のBMSシステムに送信し、BMSシステムによって充電電力調整信号に基づいて前記充電制御装置のスイッチユニット505から出力される充電電流でバッテリーについて相応の電力の充電を実行することができる。これにより、充電電流の強さを下降させる制御を行い、充電制御装置素子の温度が上昇された後やはり電気車両への充電を維持でき、従来技術のように直接に電気車両に対する充電を停止しないため、充電の効率性を高め、電気車両の充電に対するユーザーの使用感を高めることができる。
【0089】
続いて、図5を参照すると、VCCは給電電圧源の正端子(以下に、電源と略称する)、GNDは給電電圧源の負端子であり、VREFは基準電圧即ち設定された温度閾値で、抵抗R7に接続され、抵抗R7の他端はオペアンプの正方向入力リード(第二入力端)に接続され、基準電圧VREFは固定値であってもよく、充電制御ユニット503の内部の所定の閾値であってもよいが、このような状況で充電制御装置は温度閾値を自動に調整することができる。サーミスタRT1は感熱素子であり、サーミスタRT1の一端は接地され、他端は抵抗R3に接続されて温度検出ユニット501を構成し、温度検出ユニット501は比較ユニット502の入力端に接続され、即ち抵抗R3はサーミスタRT1の接続点とオペアンプU1の逆方向の入力端リード(第一入力端)に接続され、サーミスタRT1は抵抗R3と分圧回路を構成し、サーミスタRT1はNTC型サーミスタであってもよく、電源コネクター内の作動温度が上昇する時に、サーミスタRT1の抵抗値が減少して、その分圧値の温度電圧Viの電圧値が減少し、反対の場合、温度が下降すると、Vi値が上昇する。抵抗R6はオペアンプU1の出力リード(出力端)と正方向のリード(第二入力端)が接続されたフィードバック抵抗である。
【0090】
Vi<VREF時に、VoutはオペアンプU1の出力端であり、オペアンプU1はハイレベルを出力し、Vi>VREF時に,U1はローレベルを出力し、VoutはダイオードD1の一端に接続され、D1の他端は抵抗R4に接続されており、抵抗R4の他端は駆動ユニット504の第一トランジスタQ1のベースに接続され、抵抗R5の一端は電源VCCに接続され、他端は第一トランジスタQ1のコレクタに接続されており、第二トランジスタQ2のベースは第一トランジスタQ1のコレクタと抵抗R5の接続点に接続され、第二トランジスタQ2のエミッタ電極はGNDに接続され, 第二トランジスタQ2のコレクタはスイッチユニット505の制御端に接続される。Voutがハイレベルの場合、第一トランジスタQ1はターンオンされ、第二トランジスタQ2はカットオフされており、電力ネットワークのスイッチK1(スイッチK1は電気車両へ入る充電電流の通路を制御し、スイッチK1がターンオフされると、直接に電気車両への充電電流を遮断し、充電工程を終了するためのものである)がターンオフされ、電気車両へ出力する充電電流がターンオフされ、Voutがローレベルを出力すると、第一トランジスタQ1がカットオフされ、第二トランジスタQ2がターンオンされ、前記電力ネットワークスイッチK1は閉鎖されて、電気車両へ出力する充電電流を維持し、L_IN、K1とL_OUTはメイン電力ネットワークにおける一つの通路であり、作動温度が第三温度閾値を超えると、Voutはハイレベルを出力し、電力ネットワークをターンオフし、L_OUTから出力される充電電流は0になる。
【0091】
ここで、サーミスタRT1はオペアンプU1などのその他の電気素子と集積されることもでき、分離して設けられることもできる。サーミスタRT1は一つ又は複数に形成され、充電制御装置の異なる部位に位置されて、充電制御装置における異なる部位の作動温度或いは電気素子の温度を収集し、例えばサーミスタRT1を電源コネクターに装着することができる。
【0092】
前記オペアンプU1はヒステリシスコンパレータであり、スイッチK1は作動温度が温度閾値の辺りにある時にスイッチユニット505が閉鎖とターンオフの二つの状態を頻繁に切り替えるのを免れる。作動温度≧T3(第三温度閾値)時に、スイッチユニット505はターンオフされ、作動温度≦T1(第一温度閾値)時に、スイッチユニット505は閉鎖され、T3>T1である。ヒステリシス電圧の幅△V=(R7/R6)×(VH-VL)であり、そのうちVHはVCCで、VLは0Vであり、ヒステリシスコンパレータの二つの閾値電圧はu+=(VH- VREF)×R7/(R7+R6)、u-=(VL- VREF)×R7/(R7+R6)である。ヒステリシスコンパレータの出力電圧Vout=VH時に、VREF =u+であり、温度電圧ViがVREF以上の際に、ヒステリシスコンパレータの出力電圧VoutがVLに変更され、VREFポイント電圧もu-に変換され、このような条件でViの電圧がVREF未満である時に、出力電圧VoutはVHに変更される。なぜならば、u+-u-=△Vであるため、一般的なコンパレータに比較して、ヒステリシスコンパレータの感度は低いが、干渉遮断能力は大きく高まる。
【0093】
電気車両の充電の安全性を高めるために、充電制御ユニット503は温度電圧Viと基準電圧VREFを収集し、基準電圧VREFと所定の閾値との間に偏差が検出されると、即ち、基準電圧VREFに変化が発生すると、補償ユニット506によって基準電圧VREFの値を調整して基準電圧VREFの値を補正することで温度判断の正確性を高めることができる。ここで、充電制御ユニット503の出力端は抵抗R1に接続され、抵抗R1の他端は第三トランジスタQ3のベースに接続されており、第三トランジスタQ3のエミッタ電極はGNDに接続され、第三トランジスタQ3のコレクタは抵抗R2の一端に接続されて基準電圧VREFに接続されており、抵抗R2の他端は電源VCCに接続され、充電制御ユニット503は調整電圧を出力して第三トランジスタQ3がターンオンされるデューティ比を制御することにより基準電圧VREFを調整する。
【0094】
充電制御ユニット503はこれに接続された抵抗R8のフィードバックによってスイッチK1状態を検出し、作動温度が第三温度閾値を超えることが検出された時にスイッチK1がやはりターンオン状態であると、比較ユニット502がスイッチK1に対する制御を失ったことを説明し、充電制御ユニット503はViによって所定の閾値と比較し、所定の閾値に達するか或いは超える場合、ハイレベルを出力し、ダイオードD2を通して、第一トランジスタQ1をターンオンし、第二トランジスタQ2をカットオフすることで、電力ネットワークをターンオフする。比較ユニット502と充電制御ユニット503によって温度検出ユニット501への二重検出と駆動ユニット504に対する二重制御を行い、電気車両の充電の安全性を高めることができる。
【0095】
図6aは本願の実施例による充電制御装置と電気車両の充電構造を示す概略図であり、本実施例において充電制御ボックスはAC充電システムであり、作動温度が上昇するが設定された第三温度閾値を超えない場合、充電制御装置600の充電制御ユニット603は通信信号のデューティ比を補正し、例えば充電電流が8A時に対応のデューティ比(PWM信号)は13.3%で、充電電流が6A時に対応のデューティ比(PWM信号)10%で充電電流の電力を調整し、充電制御ユニット603は補正後の通信信号を電気車両の電力調整ユニット607に出力し、電力調整ユニット607は電気車両のBMSシステムの制御で充電電流の強さを下降させ、温度検出ユニット601によって電源コネクター内の作動温度が第三温度閾値を超えることを検出し、前記スイッチユニット605がターンオフされると、電気車両への充電を停止する。その他の実施例において、充電制御ユニット603は充電電流の電圧を調整する制御信号を出力することができる。
【0096】
図6aにおいて、フィードバックユニット608をさらに備え、駆動ユニット604の駆動信号を取得し、これで充電制御ユニット603は駆動ユニット604がスイッチユニット605を精確に駆動するか否かを判断する。
【0097】
図6bは本願の実施例による充電制御装置と電気車両の充電構造を示す他方の概略図であり、本実施例において充電制御ボックスはDC充電システムであり、作動温度が上昇するが設定された第三温度閾値を超えない場合、充電制御装置600の充電制御ユニット603は充電電力を調整し、充電電力の調整信号を生成し、電気車両に接続された充電ガンにおけるCANバスインタフェースによって該充電電力調整信号をCANメッセージの方式で電気車両へ送信することにより充電電流の電力を下降させる。また、該充電電力調整信号を充電制御装置における電力調整ユニット607に出力し、該電力調整ユニット607は充電電力調整信号に基づいて出力する充電電流の電力を調整して(電流又は電圧を調整するか、或いは電流と電圧を同時に調整)電気車両のバッテリーについて充電する。
【0098】
このうち、電力調整ユニット607は充電電流を受け付け、該充電電流の電力を調整した後スイッチユニット605によって電気車両に出力する。
【0099】
以上の実施例において、充電電流の電力を下降させて電気車両のバッテリーについて充電し、充電部件の温度を下降させ、充電制御装置の温度が他方の温度閾値(例えば第一温度閾値)より低いと、温度検出ユニット601に基づいて電源コネクター内部の作動温度を取得した後、充電制御ユニット603は作動温度に基づいて電力調整ユニット607に制御指令を出力して充電電流の電力を復帰させて充電速度を高めることができる。
【0100】
図7aは本願の実施例による電気車両の充電途中に作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図であり、該図面を参照すると、t0時刻から電気車両について充電し、温度検出ユニットによって取得された電源コネクター内部の作動温度が時間の経過に従って上昇して、t1時刻に至って作動温度が常時に第一温度閾値T1を超えないと、充電制御ユニットは常時に第一充電電力P1で電動車両について充電するように制御する。ここで、t0時刻からt1時刻間において温度検出ユニットは作動温度が上昇する傾向に基づいて電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させて数回の作動温度を収集する。
【0101】
図7bは本願の実施例による電気車両の充電途中に作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図であり、本図面においてt0時刻から電気車両について充電し、温度検出ユニットによって取得された電源コネクター内部の作動温度は時間の経過に従って上昇し、t1時刻に至って作動温度が第一温度閾値T1を超えるが第二温度閾値T2を超えず、時間の推移に従って、温度検出ユニットは作動温度が上昇する傾向に基づいて電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、この時に充電制御ユニットは常時に第一充電電力P1で電動車両について充電するように制御し、作動温度が下降する傾向を示すと、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに増えて、t2時刻に至って作動温度が第一温度閾値T1に下降すると、充電制御ユニットは常時に第一充電電力P1で電動車両について充電するように制御する。作動温度が上昇する傾向を示すと、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、t3時刻に至ると、作動温度が第一温度閾値に上昇し、この時に充電制御ユニットは常時に第一充電電力P1で電動車両について充電するように制御し、作動温度が下降する傾向を示し、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔が絶えず増え、t4時刻に至って作動温度が第一温度閾値に下降すると、充電制御ユニットは常時に第一充電電力P1で電動車両について充電するように制御する。
【0102】
図7cは本願の実施例による電気車両の充電途中に作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図であり、該図面を参照すると、t0時刻から電気車両について充電し、温度検出ユニットによって取得された電源コネクター内部の作動温度が時間の経過に従って上昇し、t1時刻に至って作動温度が第一温度閾値T1を超えるが第二温度閾値T2を超えなく、時間の推移に従って、温度検出ユニットは作動温度が上昇する傾向に基づいて電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、この時に充電制御ユニットは常時に第一充電電力P1で電動車両について充電するように制御し、作動温度が持続的に緩やかな上昇傾向を示すと、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、t2時刻に至って作動温度がやはり第一温度閾値T1と第二温度閾値T2間にあると、充電制御ユニットは常時に第一充電電力P1で電動車両へ充電するように制御し、作動温度が持続的に緩やかな上昇傾向を示し、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮して、t3時刻に至って作動温度がやはり第一温度閾値T1と第二温度閾値T2間にあると、充電制御ユニットは常時に第一充電電力P1で電動車両について充電するように制御する。
【0103】
図7dは本願の実施例による電気車両の充電途中に作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図で、該図面を参照すると、t0時刻から電気車両について充電し、温度検出ユニットによって取得された電源コネクターの内部の作動温度が時間の経過に従って上昇し、t1時刻に至って作動温度が第一温度閾値T1を超えて第二温度閾値T2に達すると、充電制御ユニットは電気車両へ出力する第一充電電力P1を第二充電電力P2に下降させるように制御し、時間の推移に従って、温度検出ユニットは作動温度が上昇する傾向に従って電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、t2時刻に至って作動温度が前記第二温度閾値T2を超えてやはり上昇する傾向を示すと、充電制御ユニットは電気車両へ出力する第二充電電力P2を第三充電電力P3にさらに下降させるように制御し、作動温度が下降する傾向を示し始めると、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに増え、t3時刻に至って作動温度がやはり第二温度閾値T2より高いと、充電制御ユニットは常時に第三充電電力P3で電動車両について充電するように制御し、作動温度が継続して下降する傾向を示し、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えず増え、t4時刻に至って作動温度が第一温度閾値以下に下降されると、充電制御ユニットは充電電力を高めるように制御し、充電電力を第三充電電力から第一充電電力に上昇して電動車両について充電する。
【0104】
図7eは本願の実施例による電気車両の充電途中に作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図であり、該図面を参照すると、t0時刻から電気車両について充電し、温度検出ユニットによって取得された電源コネクター内部の作動温度が時間の経過に従って上昇し始め、t1時刻に至って作動温度が第一温度閾値T1を超えて第二温度閾値T2に達すると、充電制御ユニットは電気車両へ出力する第一充電電力P1を第二充電電力P2に下降させるように制御し、時間の推移に従って、温度検出ユニットは作動温度が上昇する傾向に基づいて、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、t2時刻に至って作動温度が前記第二温度閾値T2を超えた後やはり上昇する傾向を示すと、充電制御ユニットは電気車両へ出力する第二充電電力P2を第三充電電力P3にさらに下降させるように制御し、作動温度が下降する傾向を示し始め、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに増えて、t3時刻に至って作動温度がやはり第二温度閾値T2より高いと、充電制御ユニットは常時に第三充電電力P3で電動車両について充電するように制御し、作動温度が継続して下降する傾向を示し、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに増えて、t4時刻に至って作動温度がやはり第一温度閾値と第二温度閾値との間にあると、充電制御ユニットは第三充電電力P3による電動車両への充電を維持するように制御する。
【0105】
図7fは本願の実施例による電気車両の充電途中に作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図であり、該図面を参照すると、t0時刻から電気車両について充電し、温度検出ユニットによって取得された電源コネクター内部の作動温度が時間の経過に従って上昇し始め、t1時刻に至って作動温度が第一温度閾値T1を超えて第二温度閾値T2に達すると、充電制御ユニットは電気車両へ出力する第一充電電力P1を第二充電電力P2に下降させるように制御し、時間の推移に従って、温度検出ユニットが作動温度が上昇する傾向に基づいて、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、t2時刻に至って作動温度が前記第二温度閾値T2を超えた後やはり上昇する傾向を示すと、充電制御ユニットは電気車両へ出力する第二充電電力P2を第三充電電力P3に下降させるように制御し、作動温度が継続して上昇する傾向を示し、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、t3時刻に至って作動温度がやはり第二温度閾値T2を超えるが第三温度閾値T3に達しないと、充電制御ユニットは常時に第三充電電力P3で電動車両について充電するように制御し、作動温度が継続して上昇する傾向を示し、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、t4時刻に至って作動温度が第三温度閾値に達すると、充電制御ユニットは電動車両に対する充電をターンオフするように制御する。
【0106】
図7gは本願の実施例による電気車両の充電途中に作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図であり、該図面を参照すると、t0時刻から電気車両について充電し、温度検出ユニットによって取得された電源コネクター内部の作動温度が時間の経過に従って上昇し始め、t1時刻に至って作動温度が第一温度閾値T1を超えて第二温度閾値T2に達すると、充電制御ユニットは電気車両へ出力する第一充電電力P1を第二充電電力P2に下降させるように制御し、時間の推移に従って、温度検出ユニットは作動温度が上昇する傾向に基づいて電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、t2時刻に至って作動温度が前記第二温度閾値T2に達した後やはり上昇する傾向にあると、充電制御ユニットは電気車両へ出力する第二充電電力P2を第三充電電力P3に下降させるように制御し、作動温度が下降する傾向を示し始め、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに増加させ、t3時刻に至って作動温度がやはり第二温度閾値T2より高いと、充電制御ユニットは常時に第三充電電力P3で電動車両について充電するように制御し、作動温度が継続して下降する傾向を示し、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに増加させ、t4時刻に至って作動温度がやはり第一温度閾値と第二温度閾値との間にあると、充電制御ユニットは第三充電電力P3による電動車両への充電を維持するように制御し、時間の推移に従って、温度検出ユニットが作動温度が上昇する傾向に基づいて電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、t5時刻に至って作動温度が前記第二温度閾値T2に達した後やはり上昇する傾向を示すと、充電制御ユニットは電気車両へ出力する第三充電電力P3を第四充電電力P4にさらに下降させるように制御し、作動温度が絶えずに上昇し、温度検出ユニットは作動温度が上昇する傾向に基づいて電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、t6時刻に至って作動温度が前記第三温度閾値T3に達すると、充電制御ユニットは電気車両への充電をターンオフするように制御する。
【0107】
図7hは本願の実施例による電気車両の充電途中に作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図であり、該図面を参照すると、t0時刻から電気車両について充電し、温度検出ユニットによって取得された電源コネクター内部の作動温度が時間の経過に従って上昇し始め、t1時刻に至って作動温度が第一温度閾値T1を超えて第二温度閾値T2に達すると、充電制御ユニットは電気車両へ出力する第一充電電力P1を第二充電電力P2に下降させるように制御し、時間の推移に従って、温度検出ユニットが作動温度が上昇する傾向に基づいて電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、t2時刻に至って作動温度が前記第二温度閾値T2を超えた後にやはり上昇する傾向を示すと、充電制御ユニットは電気車両へ出力する第二充電電力P2を第三充電電力P3にさらに下降させるように制御し、作動温度が下降する傾向を示し始め、電源コネクター内の作動温度の時間間隔を絶えずに増加させ、t3時刻に至って作動温度がやはり第二温度閾値T2より高いと、充電制御ユニットは常時に第三充電電力P3で電動車両について充電するように制御し、作動温度が継続して下降する傾向を示し、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに増加させ、t4時刻に至って作動温度が第一温度閾値以下に下降すると、充電制御ユニットは充電電力を高め、充電電力を第三充電電力から第一充電電力に上昇させて電動車両について充電するように制御し、充電電力が高まることに従って、電源コネクター内部の作動温度は絶えずに上昇し、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、作動温度が再び第一温度閾値T1を超えて第二温度閾値T2に達すると、t5時刻に至って、電気車両へ出力する第一充電電力P1を第三充電電力P3に下降させ、このような制御にも関わらず、電源コネクター内部の作動温度がやはり持続的に上昇すると、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、t6時刻に至って作動温度が第三温度閾値に達すると、充電制御ユニットは電気車両への充電をターンオフするように制御し、電気車両への充電電流がターンオフされた後、電源コネクター内部の作動温度は絶えずに下降され、電源コネクター内の作動温度の時間間隔を絶えずに増加させ、t7時刻に至って、作動温度が第一温度閾値T1より低いと、充電制御ユニットは電気車両への充電を復帰させるように制御し、第一充電電力P1で電気車両について充電する。
【0108】
図7iは本願の実施例による電気車両の充電途中に作動温度に基づいて充電電力を制御することを示す概略図であり、該図面を参照すると、t0時刻から電気車両について充電し始め、温度検出ユニットによって取得された電源コネクター内部の作動温度が時間の経過に従って上昇し始め、t1時刻に至って作動温度が第一温度閾値T1を超えて第二温度閾値T2に至ると、充電制御ユニットは電気車両へ出力する第一充電電力P1を第二充電電力P2に下降させるように制御し、時間の推移に従って、温度検出ユニットが作動温度が上昇する傾向に基づいて電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、t2時刻に至って作動温度が前記第二温度閾値T2を超えた後にやはり上昇する傾向を示すと、充電制御ユニットは電気車両へ出力する第二充電電力P2を第三充電電力P3にさらに下降させるように制御し、作動温度が下降する傾向を示し始め、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに増加させ、t3時刻に至って作動温度がやはり第二温度閾値T2より高いと、充電制御ユニットは常時に第三充電電力P3で電動車両について充電するように制御し、作動温度が継続して下降する傾向を示すと、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに増加させ、t4時刻に至って作動温度が第一温度閾値に下降されると、充電制御ユニットは電気車両への充電電力を高めるように制御し、充電電力を第三充電電力P3から第一充電電力P1に上昇させ、時間の推移に従って、温度検出ユニットが作動温度が上昇する傾向に基づいて電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、充電制御ユニットは常時に第一充電電力P1による電気車両への充電を維持し、t5時刻に至って作動温度が前記第二温度閾値T2に達した後にやはり上昇する傾向を示すと、電源コネクター内の作動温度を収集する時間間隔を絶えずに短縮させ、この時に充電制御ユニットは電気車両へ出力する第一充電電力P1を第三充電電力P3に下降させるように制御し、作動温度が絶えずに上昇し、温度検出ユニットは作動温度が上昇する傾向に基づいて電源コネクター内の作動温度の時間間隔を絶えずに短縮させ、t6時刻に至って作動温度が前記第三温度閾値T3に達した後、充電制御ユニットは電気車両への充電をターンオフするように制御する。
【0109】
本願の実施例はさらにメモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されてプロセッサで実行されるコンピュータプログラムを備えるコンピュータ装置を提供するが、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する際に、
周期的に作動温度を取得し、
前記作動温度が第一温度閾値以上で第二温度閾値未満であると、電気車両へ出力する第一充電電力を維持して、第一提示信号を発し、
前記作動温度が前記第二温度閾値以上で第三温度閾値未満であると、電気車両へ出力する前記第一充電電力を第二充電電力に下降させるステップを実行する。
【0110】
本願の実施例によるコンピュータ装置は図2図7a-図7iにおける方法を実行することができる。
【0111】
図2図7a-図7iにおける方法に対応して、本願の実施例はコンピュータ不揮発性の読み取り可能な記憶媒体を提供するが、該コンピュータ不揮発性の読み取り可能な記憶媒体はコンピュータプログラムが記憶され、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に上記方法によるステップを実行する。
【0112】
本願の実施例はコンピュータ読み取り可能な指令を提供するが、そのうちプロセッサによって前記指令を実行する際に、そのプログラムによってプロセッサは図2図7a-図7iに図示の方法を実行する。
【0113】
本願のそれぞれの実施例において、上述各過程の番号は実行するステップの前後関係を意味するのではなく、各過程の実行順序はその機能及び内在的なロジックによって決定されるべきであり、本願の実施例の実行過程はこれに限定されないことを理解すべきである。
【0114】
本願の実施例において、用語“及び/又は”はただ関連対象の関連関係を記述するだけで、三つの関係が存在可能であることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aが独立に存在可能であるとともにAとBが同時に存在し、Bが独立に存在可能な三つの状況を指す。一方、本願において符号“/”は一般的に前後関連対象が“或いは”の関係であることを指す。
【0115】
当業者にとって、本願に開示の実施例の各例示のユニット及びアルゴリズムステップ を結合して、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア或いは両者の結合によって実現され、ハードウェアとソフトウェアの交換性を明瞭に説明するために、上記明細書において既に機能に従ってそれぞれの例示の一般的な構造及びステップについて説明した。このような機能をハードウェアで実行するか、それともソフトウェアで実行するかは技術案の特定な応用とディザインの制限条件によって決められる。当業者はそれぞれの特定の応用について異なる方法を用いて関連機能を実行することができるが、このような実現が本願の範囲を超えると理解されてはいけない。
【0116】
説明の便宜上、上記システム、装置及びユニットの具体的な作動過程について前記方法実施例による対応過程を参照することができ、ここでは重なる説明を省略する。
【0117】
本願に提供される幾つかの実施例に開示のシステム、装置及び方法はその他の方式で実現することができる。例えば、以上に記載の装置の実施例はただ概略的なもので、例えば前記ユニットの区画はただロジック的な機能性区画であって、実際実現する時にその他の区画が可能であり、例えば複数のユニット或いは部材を組み合わせるか或いはその他のシステムに集積させるか、或いは一部の特徴を省略するか実行しなくてもよい。一方、表示或いは検討の相互間の結合或いは直接な結合或いは通信連結は一連のインタフェース、装置或いはユニットの間接的な結合或いは通信で接続されることができ、電気的に、機械的に或いはその他の方式で接続されることもできる。
【0118】
前記分離部材として説明するユニットは物理的に分離された部材であっても或いはでなくてもよく、ユニットとして表示された部材は物理的なユニットであってもでなくてもよく、同一な部位に設置されるか、或いは複数のインターネットユニットに配置されることもできる。実際の需要に応じてそのうちの一部又は全部のユニットによって本願の実施例による方案の目的を達成することができる。
【0119】
一方、本願の各実施例におけるそれぞれの機能ユニットは一つの処理ユニットに集積されることができるとともにそれぞれのユニットが独立に存在することもでき、二つ或いはそれ以上のユニットが一つのユニットに集積されることもできる。上述集積されたユニットはハードウェアによって実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0120】
前記集積のユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実現されて独立の製品として販売されるか或いは使用される際に、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されることもできる。このような理解によると、本願の技術案は実質上或いは従来技術に寄与する部分又は該技術案の全部又は一部はソフトウェアの製品の形式で体現され、該コンピュータソフトウェア製品は一つの記憶媒体に記憶されて複数の指令を含むことで、一つのコンピュータ装置(パソコン、サーバ、或いはインターネット装置など)に本願の各実施例による前記方法の全部又は一部のステップを実行させることができる。前記記憶媒体はUSBディスク、モバイルハードディスク、ロム(ROM、Read-Only Memory)、ラム(RAM、Random Access Memory)、ディスク或いはCDなどのそれぞれプログラムコードを記憶可能な媒体であることができる。
【0121】
本願は具体的な実施例に基づいて本願の原理及び実施方式について説明したが、以上の実施例はただ本願の方法及びその宗旨について説明するためのもので、当業者は本願の思想に基づいて具体的な実施形態及び適用範囲について変更することができる。従って、本願は本明細書の内容に限定されない。
【符号の説明】
【0122】
100電気車両;101車両コネクター;102充電制御ボックス;103充電制御ユニット;104温度検出ユニット;105電源コネクター;106充電電源;301温度検出ユニット;302充電制御ユニット;303メモリ;304提示ユニット;305通信ユニット;501温度検出ユニット;502比較ユニット;503充電制御ユニット;504駆動ユニット;505スイッチユニット;506補償ユニット;600充電制御装置;601温度検出ユニット;602比較ユニット;603充電制御ユニット;604駆動ユニット;605スイッチユニット;606補償ユニット;607電力調整ユニット;608フィードバックユニット;R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8抵抗;RT1サーミスタ;U1オペアンプ;D1、D2ダイオード;Q1、Q2、Q3トランジスタ;K1スイッチ;VCC電源;VREF基準電圧;Vi温度電圧;Vout出力端。
図1a
図1b
図1c
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
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