(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-02
(45)【発行日】2024-09-10
(54)【発明の名称】機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ
(51)【国際特許分類】
B25B 23/144 20060101AFI20240903BHJP
B25B 23/14 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
B25B23/144
B25B23/14 620J
(21)【出願番号】P 2023548311
(86)(22)【出願日】2021-05-31
(86)【国際出願番号】 CN2021097362
(87)【国際公開番号】W WO2022252043
(87)【国際公開日】2022-12-08
【審査請求日】2023-08-10
(73)【特許権者】
【識別番号】516032540
【氏名又は名称】胡 厚 飛
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】胡 厚 飛
【審査官】山村 和人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0398410(US,A1)
【文献】特開2019-217574(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108687710(CN,A)
【文献】特開平8-290367(JP,A)
【文献】特開2001-225279(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B 23/144
B25B 23/14
B25B 13/00 - 13/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、テコ回転装置と、トルク遮断装置と、異型弾力部品と、トルク調節装置と、トルクセンサー装置とを備える機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチであって、
前記本体には、軸線に沿って第一端と、前記第一端から離れる側の第二端とが形成され、前記軸線によって前記本体は順向側と逆向側とに分けられており、前記本体には内壁を備え、前記内壁の前記逆向側には第一内壁を設け、前記順向側には第二内壁を設けてあり、
前記テコ回転装置は、前記本体の前記第一端に動かせる状態で設置され、前記テコ回転装置には、テコ回転部品、連結部品、及び作動部品を備えており、
前記テコ回転部品は前記第一端に軸着され、前記本体の外側に露出するテコ回転端と、前記本体に挿入する末端とを有しており、前記連結部品は、第一連結端と、その対称位置に設置される第二連結端とを有し、前記第一連結端は前記末端に軸着されており、前記作動部品は、前記本体に軸着され、前記本体の第一軸運動位置と第二軸運動位置の間において作動し、前記作動部品が第二連結端と連動するのを助けており、
前記トルク遮断装置は、前記本体内に軸着され、且つ前記テコ回転装置の、前記テコ回転端から遠い側の一端の押圧を選択的に行うことができ、前記トルク遮断装置は、前記作動部品と押圧接触関係を生じさせており、
前記異型弾力部品は、固定端を有し、前記異型弾力部品の固定端を前記トルク遮断装置に固設しており、
前記トルク調節装置は、前記本体に設置し、且つ前記本体に平行である軸線方向に沿ってスライド移動自在であり、前記トルク調節装置には支承部品を備え、前記異型弾力部品の、前記固定端から遠い側の一端を押圧しており、前記トルク調節装置は、使用者の操作によって前記異型弾力部品に対する前記支承部品の軸方向位置を調節可能であり、
前記トルクセンサー装置は、前記トルク調節装置に対応する前記本体の箇所に設置し、前記トルクセンサー装置は、前記トルク調節装置の位置変化を感知し、トルク設定値を表示可能であり、前記作動部品が第一軸運動位置にある時、前記作動部品は、前記テコ回転装置の反作用力を前記異型弾力部品に伝えることができ、前記トルク遮断装置が中断する際には、前記トルクレンチに加わる力の伝達も中断され、前記作動部品を第二軸運動位置に動かす際には、前記作動部品が前記連結部品を連動させて前記本体に対して移動し、それと同時に、前記テコ回転部品は前記第一内壁にぶつかり、且つ前記作動部品は前記第二内壁にぶつかることを特徴とする、
機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項2】
前記テコ回転部品の末端の一方側には第一衝撃面を設け、前記第一衝撃面と前記第一内壁の間には第一衝撃空間を有し、前記作動部品の一方側には第二衝撃面を有し、前記第二衝撃面と前記第二内壁の間には第二衝撃空間を有し、前記トルク遮断装置が、前記トルクレンチが加える力を中断すると、前記第一衝撃面は第一衝撃空間に進入して前記第一内壁にぶつかり、第二衝撃面は第二衝撃空間に進入して第二内壁にぶつかることを特徴とする請求項1に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項3】
前記トルクレンチの自然な状態の時には、前記連結部品の軸心線と前記軸線は第一夾角を有し、前記第二衝撃面と前記軸線は衝撃夾角を有し、前記連結部品の第二連結端は前記逆向側に位置し、前記トルク遮断装置が、前記トルクレンチが加える力を中断した時には、前記連結部品の軸心線と前記軸線は第二夾角をなし、前記第一夾角は前記第二夾角より大きく、前記第一夾角は前記衝撃夾角より大きく、前記連結部品の第一連結端は前記本体の軸線を越え、前記第二連結端とともに前記本体の逆向側に位置することを特徴とする請求項2に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項4】
前記作動部品の、前記連結部品から遠い方の一端には作動端を設け、前記トルク遮断装置は遮断部品を備え、前記テコ回転装置は、前記テコ回転端の逆側に押圧部品を軸着し、前記押圧部品の一方は、前記作動端に連動する状態で接触しており、もう一方は、前記遮断部品を圧して連接されており、前記トルクレンチが加える力が継続的に上昇し、前記トルク設定値と等しくなった時、前記遮断部品と前記押圧部品は離脱し、前記トルクレンチによって加えられる力を中断し、前記トルクレンチが自然な状態に戻ると、前記遮断部品と前記押圧部品は元来の押圧接触状態へと自動的に戻り、前記押圧部品は第一押圧部を有し、前記異型弾力部品とは異なる側の前記遮断部品には第二押圧部を有しており、前記第二押圧部は前記第一押圧部を圧した状態で接触することを特徴とする請求項3に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項5】
前記作動部品の作動端と前記押圧部品の間に位置回復部品を有し、前記位置回復部品は前記押圧部品と前記遮断部品の押圧接触状態を常に維持し、前記テコ回転部品と前記本体の内壁の間には偏圧部品を有し、前記偏圧部品は前記テコ回転部品に対して自然状態への回復力を提供し、前記テコ回転装置はさらに二つの挟板を備え、前記連結部品の前記第二連結端は、二つの前記挟板の一方側に軸着し、前記押圧部品は、二つの前記挟板のもう一方側に軸着し、且つ前記作動部品は二つの前記挟板の間に軸着し、前記作動部品の前記作動端には第一制限部を設け、前記押圧部品には、前記第一制限部に対応する第二制限部を設け、前記第一制限部と前記第二制限部とが相互に圧して接触することで、前記押圧部品の移動幅を制限することを特徴とする請求項4に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項6】
前記トルク調節装置は、移動部品、伝動ギア、及び調節部品を備え、
前記移動部品は、軸線方向に沿って前記本体上をスライド可能な状態で設置され、前記支承部品は前記移動部品に回転する状態で設置され、前記移動部品は、軸線方向に沿って設置される第一歯部を有し、
前記伝動ギアは、第二歯部を有し、前記第二歯部は前記第一歯部と噛合し、前記調節部品は前記伝動ギアに連接しており、使用者が前記調節部品を回転させると、前記移動部品を連動させて、前記本体に対して直接移動し、前記異型弾力部品に対する前記支承部品の位置調節を行い、
前記調節部品は、前記軸線に対して垂直の回転軸線方向に沿って前記本体に回動可能な状態で設置され、前記第二歯部は前記回転軸線に繞設され、前記本体には収容空間を備え、前記収容空間内にはガイド部を有し、前記移動部品は、前記ガイド部に沿ってスライド可能な状態で前記本体に設置され、前記伝動ギアは、第一回転半径を有し、前記第二歯部は、前記第一回転半径に沿って設置され、前記調節部品は第二回転半径を有し、前記第二回転半径は前記第一回転半径を超え、前記伝動ギアと前記調節部品を同軸に設置することを特徴とする請求項5に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項7】
前記トルクセンサー装置は、センサー部品とディスプレイを備え、
前記ディスプレイは前記センサー部品に電気的に接続し、前記センサー部品は可動部を有し、前記可動部は前記移動部品に連接しており、前記移動部品に従って移動することで、前記センサー部品は前記移動部品の移動変化を感知してトルク信号を発生し、前記ディスプレイは前記トルク信号に基づいて前記トルク設定値を表示することを特徴とする請求項6に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項8】
前記トルクセンサー装置は、センサー部品、被感知部品、及びディスプレイを備え、
前記ディスプレイは前記センサー部品に電気的に接続し、前記被感知部品は、前記移動部品に設けられ前記移動部品に従って移動し、前記センサー部品は非接触式で被感知部品の移動変化を感知してトルク信号を発生させ、前記ディスプレイは前記トルク信号に基づいて前記トルク設定値を表示することを特徴とする請求項6に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項9】
前記本体には、前記収容空間に連通するセンサー穴を有し、前記センサー部品は、前記センサー穴を通して前記移動部品の移動変化を感知し、前記トルクセンサー装置は、外殼と、前記外殼に設置する回路基板、電源、及びカウンターを備え、前記ディスプレイ、前記センサー部品、前記電源、及び前記カウンターはすべて前記回路基板に電気的に接続され、前記カウンターは、前記遮断部品と前記押圧部品の離脱回数に基づいて、カウント信号を発信し、前記ディスプレイに表示し、前記テコ回転装置は駆動ヘッドを有し、前記テコ回転端は前記駆動ヘッドに設け、前記駆動ヘッドは前記テコ回転部品に対して分離可能な状態に設置され、前記トルクセンサー装置はさらに、無線伝送ユニットを備え、前記トルク信号及び前記カウント信号をモバイル端末に無線伝送し、前記本体は前記第二端に嵌設するハンドル部品を備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項10】
本体と、テコ回転装置と、トルク遮断装置と、異型弾力部品と、トルク調節装置と、トルクセンサー装置とを備える機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチであって、
前記本体には、軸線に沿って第一端と、前記第一端から離れる側の第二端とが形成され、前記軸線によって前記本体は順向側と逆向側とに分けられており、
前記テコ回転装置は、前記本体の前記第一端に動かせる状態で設置され、前記テコ回転装置には、前記本体の外側に露出するテコ回転端を備えており、
前記トルク遮断装置は、前記本体内に軸着され、前記テコ回転装置の、前記テコ回転端から遠い側の一端の押圧を選択的に行うことができ、
前記異型弾力部品は、固定端を有し、前記異型弾力部品の固定端を前記トルク遮断装置に固設しており、前記異型弾力部品の、前記固定端とは逆の一端には異型支持部分を有し、前記異型支持部分は曲線接触区を有し、前記異型弾力部品は、前記本体内において前記本体の軸線に対して傾斜した状態で設置されており、前記異型弾力部品の軸心線と前記軸線は傾斜角をなし、前記異型弾力部品の固定端は、前記本体の逆向側に位置し、前記異型弾力部品の異型支持部分は、前記本体の軸線を越えて、前記本体の順向側に位置しており、
前記トルク調節装置は、前記本体に設置し、前記本体に平行である軸線方向に沿ってスライド移動自在であり、前記トルク調節装置は支承部品を備えることで、前記異型支持部分の曲線接触区を押圧し、前記トルク調節装置は、使用者の操作によって前記異型支持部分に対する前記支承部品の軸方向位置を調節し、前記本体に対する異型弾力部品の傾斜角を変化させることができ、
前記トルクセンサー装置は、前記トルク調節装置に対応する前記本体の箇所に設置し、前記トルクセンサー装置は、前記トルク調節装置の位置変化を感知し、トルク設定値を表示可能であり、前記トルク調節装置の支承部品が前記異型弾力部品の、前記固定端から遠い箇所を押圧する時のトルク設定値は最小であり、前記トルク調節装置の支承部品が前記異型弾力部品の、前記固定端から近い箇所を押圧する時のトルク設定値は最大であることを特徴とする、
機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項11】
前記曲線接触区は両端が薄く、中間に厚みのある形状であり、前記トルクレンチのトルク/距離曲線図は略直線状に表れることを特徴とする請求項10に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項12】
前記トルク遮断装置は遮断部品を備え、前記テコ回転装置は、前記テコ回転端の逆側に押圧部品を軸着し、前記押圧部品は前記遮断部品を圧する状態で連接されており、前記トルクレンチによって加えられるテコ回転の力が持続的に大きくなり、前記トルク設定値と等しくなった時、前記遮断部品と前記押圧部品は離脱し、前記トルクレンチによって加えられる力を中断し、前記トルクレンチが自然な状態に戻ると、前記遮断部品と前記押圧部品は元来の押圧接触状態へと自動的に戻り、前記押圧部品は第一押圧部を有し、前記異型弾力部品とは異なる側の前記遮断部品は第二押圧部を有しており、前記第二押圧部は前記第一押圧部を圧した状態で接触しており、異型支持部分に対する支承部品の軸方向位置を調節する際に、前記第一押圧部と前記第二押圧部の間の接触面積を変化させることができることを特徴とする請求項11に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項13】
前記テコ回転装置と前記押圧部品の間には位置回復部品を有し、前記位置回復部品は前記押圧部品と前記遮断部品の押圧接触状態を常に維持し、前記テコ回転装置と前記本体の内壁の間には偏圧部品を有し、前記偏圧部品は前記テコ回転装置に対して自然状態への回復力を提供し、前記テコ回転装置の、前記テコ回転端から遠い側には第一制限部を設け、前記押圧部品には、前記第一制限部に対応する第二制限部を設け、前記第一制限部と前記第二制限部とが相互に圧して接触することで、前記押圧部品の移動幅を制限することを特徴とする請求項12に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項14】
前記トルク調節装置は、移動部品、伝動ギア、及び調節部品を備え、
前記移動部品は、軸線方向に沿って前記本体上をスライド可能な状態で設置され、前記支承部品は前記移動部品に回転可能な状態で設置され、前記移動部品は、軸線方向に沿って設置される第一歯部を有し、
前記伝動ギアは、第二歯部を有し、前記第二歯部は前記第一歯部と噛合し、前記調節部品は前記伝動ギアに連接しており、使用者が前記調節部品を回転させると、連動する前記移動部品は前記本体に対する直接移動し、前記異型支持部分に対する前記支承部品の位置を調節し、前記調節部品は、前記軸線に対して垂直の回転軸線方向に沿って前記本体に回動可能な状態で設置され、前記第二歯部は前記回転軸線に繞設されており、
前記本体には収容空間を備え、前記収容空間内にはガイド部を有し、前記移動部品は、前記ガイド部に沿ってスライド可能な状態で前記本体に設置され、前記伝動ギアは、第一回転半径を有し、前記第二歯部は、前記第一回転半径に沿って設置され、前記調節部品は第二回転半径を有し、前記第二回転半径は前記第一回転半径を超え、前記伝動ギアと前記調節部品を同軸に設置することを特徴とする請求項13に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項15】
前記トルクセンサー装置は、センサー部品とディスプレイを備え、
前記ディスプレイは前記センサー部品に電気的に接続し、前記センサー部品は可動部を有し、前記可動部は前記移動部品に連接して、前記移動部品に従って移動することにより、前記センサー部品が前記移動部品の移動変化を感知してトルク信号を発生し、前記ディスプレイは前記トルク信号に基づいて前記トルク設定値を表示することを特徴とする請求項14に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項16】
前記トルクセンサー装置は、センサー部品、被感知部品、及びディスプレイを備え、
前記ディスプレイは前記センサー部品に電気的に接続し、前記被感知部品は、前記移動部品に設けられ、前記移動部品に従って移動し、前記センサー部品は非接触式で被感知部品の移動変化を感知してトルク信号を発生させるものであり、前記ディスプレイは前記トルク信号に基づいて前記トルク設定値を表示することを特徴とする請求項14に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項17】
前記本体は、前記収容空間に連通するセンサー穴を有し、前記センサー部品は、前記センサー穴を通して前記移動部品の移動変化を感知し、前記トルクセンサー装置は、外殼と、前記外殼に設置する回路基板、電源、及びカウンターを備え、前記ディスプレイ、前記センサー部品、前記電源、及び前記カウンターはすべて前記回路基板に電気的に接続され、前記カウンターは、前記遮断部品と前記押圧部品の離脱回数に基づいて、カウント信号を発信し、前記ディスプレイに表示し、前記テコ回転装置は、テコ回転部品及び駆動ヘッドを有し、前記テコ回転端は前記駆動ヘッドに設け、前記駆動ヘッドは前記テコ回転部品に対して分離可能状態に設置され、前記トルクセンサー装置は、無線伝送ユニットを備え、前記トルク信号及び前記カウント信号をモバイル端末に無線伝送し、前記本体は前記第二端に嵌設するハンドル部品を備えることを特徴とする請求項15又は16に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項18】
本体と、テコ回転装置と、トルク遮断装置と、異型弾力部品と、トルク調節装置と、トルクセンサー装置とを備える機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチであって、
前記本体には、軸線に沿って第一端と、前記第一端から離れる側の第二端とが形成され、前記軸線によって前記本体は順向側と逆向側とに分けられており、
前記テコ回転装置は、前記本体の前記第一端に動かせる状態で設置され、前記テコ回転装置は、テコ回転部品と押圧部品により構成され、前記テコ回転部品は前記第一端に軸着されており、前記テコ回転部品は、前記本体の外側に露出するテコ回転端と、前記本体に挿入される末端を有し、前記押圧部品は前記末端に軸着されており、
前記トルク遮断装置は、前記本体内に軸着され、且つ前記押圧部品の押圧を選択的に行うことができ、
前記異型弾力部品は、固定端を有し、前記異型弾力部品の固定端を前記トルク遮断装置に固設しており、前記異型弾力部品の、前記固定端と逆の一端には異型支持部分を有し、前記異型支持部分は曲線接触区を有し、前記異型弾力部品は、前記本体内において前記本体の軸線に対して傾斜した状態で設置されており、前記異型弾力部品の軸心線と前記軸線は傾斜角をなし、前記異型弾力部品の固定端は、前記本体の逆向側に位置し、前記異型弾力部品の異型支持部分は、前記本体の軸線を越えて、前記本体の順向側に位置しており、
前記トルク調節装置は、前記本体に設置し、前記本体に平行である軸線方向に沿ってスライド移動自在であり、前記トルク調節装置に支承部品を備えることで、前記異型支持部分の曲線接触区を押圧させ、前記トルク調節装置は、使用者の操作によって前記異型支持部分に対する前記支承部品の軸方向位置を調節し、前記本体に対する異型弾力部品の傾斜角を変化させることができ、
前記トルクセンサー装置は、前記トルク調節装置に対応する前記本体の箇所に設置し、前記トルクセンサー装置は、前記トルク調節装置の位置変化を感知し、トルク設定値を表示し、前記トルク調節装置の支承部品が前記異型弾力部品の、前記固定端から遠い箇所を押圧する時のトルク設定値は最小であり、前記トルク調節装置の支承部品が前記異型弾力部品の、前記固定端から近い箇所を押圧する時のトルク設定値は最大であり、前記トルクレンチがテコ回転により加える力が持続的に大きくなり、トルク設定値と等しくなった時、前記トルク遮断装置と前記押圧部品は離脱し、前記トルクレンチによって加えられる力を中断し、前記トルクレンチが自然な状態に戻ると、前記トルク遮断装置と前記押圧部品とは元来の押圧接触状態へと自動的に回復することを特徴とする、
機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【請求項19】
前記曲線接触区は両端が薄く、中間に厚みのある形状であり、前記トルクレンチのトルク/距離曲線図は略直線状に表れ、前記末端の一方側には第一制限部を設け、前記押圧部品には、前記第一制限部に対応して設置される第二制限部を有しており、前記第一制限部と前記第二制限部は互いに押圧し合って、前記押圧部品の移動幅を制限し、
前記末端と前記押圧部品の間には位置回復部品を有しており、前記位置回復部品によって常に前記押圧部品と前記トルク遮断装置との押圧状態が維持され、前記テコ回転部品と前記本体の内壁の間には偏圧部品を備え、前記偏圧部品は、前記テコ回転部品が自然の状態へと戻る力を提供することを特徴とする請求項18に記載の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トルクレンチに関し、特に、機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の「Torque wrench」に開示したトルクレンチは、デジタル方式でトルク設定値を表示するトルクレンチである。それは、本体、駆動部、離脱機構、トルク部、及び調節部を含む。トルク部は、偏圧部品と上部押圧部品を備える。調節部は、位置限定部品、調節部品、及び滑動部を含む。位置限定部品は、偏圧部品を押圧し、滑動部は、位置限定部品と固接される。また、調節部品は滑動部を調節することができ、これにより、位置限定部品が偏圧部品を押圧する相対位置を調節する。なお、駆動部が受けて支えるトルクがトルクレンチに予め設定したトルク設定値を超えた場合、離脱機構と上部押圧部品とが離脱し、使用者が締着部品を締め付けるトルク設定値がすでにその予定値に到達したことが示される。
【0003】
しかしながら、締着部品を締め付けてトルク設定値に到達したとしても、使用者は操作の習慣があるため、すぐに力を加えることをやめず、短い数秒の間、使用者がトルクレンチを握ったまま、締着部品に対して過度のねじりを加えてしまうと、締着部品を締め付けるトルク値の精度が失われる。また、離脱機構の軸横揺部品が基板内に設置されており、基板は本体内にスチール固定する。よって、離脱機構が離脱を起こした時、軸横揺部品が本体にぶつかることがない。すなわち、機械式トルクレンチのようにぶつかることで使用者の作用を示すことがない。
【0004】
特許文献2に開示された「Torque tool with trigger mechanism」のトルクレンチは、もう一つのトルク工具である。それは、槓桿カバー、槓桿装置、触発機構、及びトルク調節装置等を含む。槓桿装置は、槓桿カバー内に設け、且つ二つの槓桿を備える。二つの槓桿は、エッジを切り替えることで圧着状態から離脱し、ヘッドが受けるトルクが、トルク工具に予め設定したトルク設定値を超えた時、二つの槓桿は離れる。これにより、使用者が締着部品を締め付ける場合のトルク設定値がすでにその予定値に達したことが示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許出願公開第2020/0398410A1号明細書
【文献】ドイツ実用新案第202013101035U1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述した先行技術は、使用者の習慣的な操作によって、締着部品を締める際に予め設定したトルク値に達していても、締着部品に力を働かせ過度のトルクとなり、締着部品を締め付ける際のトルク値の精度が完全でなくなってしまう。また、二つの槓桿が相互に離れる時、ヘッドに近い位置の槓桿が弓形バネの偏圧を受けると、槓桿カバーにぶつかることがないので、機械式トルクレンチのようにぶつかることで使用者の作用を示すことがないという欠点がある。
【0007】
そこで、前述の欠点に鑑み、本発明の目的は、機械式離脱機能を兼ね備えた電子式トルクレンチを提供することであり、これにより消費者のニーズを満足させる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の欠点を解決するために、本発明は、機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチを提供する。それは、機械式トルク離脱とトルクの迅速調節機能を兼ね備え、且つトルク設定値を調節する際にディスプレイによってデジタル表示を行い、並びに電子式トルクレンチ機能を備えたものである。
【0009】
前述の目的を達するために、本発明の一態様によるトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチは、本体、テコ回転装置、トルク遮断装置、異型弾力部品、トルク調節装置、及びトルクセンサー装置を備える。
本体には、軸線に沿って第一端と、第一端から離れる側の第二端とが形成される。軸線によって本体は順向側と逆向側とに分けられており、本体には内壁を備え、内壁の逆向側には第一内壁を設け、順向側には第二内壁を設ける。
テコ回転装置は、本体の第一端に動かせる状態で設置され、テコ回転装置には、テコ回転部品、連結部品、及び作動部品を備えられている。テコ回転部品は第一端に軸着され、しかも本体の外側に露出するテコ回転端と、本体に挿入する末端とを有している。連結部品は、第一連結端と、それの対称位置に設置される第二連結端とを有し、第一連結端は末端に軸着されている。作動部品は、本体に軸着され、しかも、本体の第一軸運動位置、第二軸運動位置間において作動するため、作動部品が第二連結端と連動関係を起こすのを助けている。
トルク遮断装置は、本体内に軸着され、且つテコ回転装置の、テコ回転端から遠い側の一端の押圧を選択的に行うことができ、並びにトルク遮断装置は、作動部品と押圧接触関係を生じさせている。
異型弾力部品は、固定端を有し、異型弾力部品の固定端をトルク遮断装置に固設している。
トルク調節装置は、本体に設置し、且つ本体に平行である軸線方向に沿ってスライド移動自在である。トルク調節装置には支承部品を備え、異型弾力部品の、固定端から遠い側の一端を押圧しており、トルク調節装置は、使用者の操作によって異型弾力部品に対する支承部品の軸方向位置を調節することができるものである。
トルクセンサー装置は、トルク調節装置に対応する本体箇所に設置し、トルクセンサー装置は、トルク調節装置の位置変化を感知し、トルク設定値を表示するものである。作動部品が第一軸運動位置にある時、作動部品は、テコ回転装置の反作用力を異型弾力部品に伝えることができ、トルク遮断装置が中断する際には、デジタル表示トルクレンチに加わる力の伝達も中断され、作動部品を第二軸運動位置に動かす際には、作動部品が連結部品を連動させて本体に対して移動を起こし、並びにそれと同時に、テコ回転部品は第一内壁にぶつかり、且つ作動部品は第二内壁にぶつかる。
【0010】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチは、テコ回転部品の末端の一方側に第一衝撃面を設け、第一衝撃面、第一内壁間には第一衝撃空間を有し、作動部品の一方側には第二衝撃面を有し、第二衝撃面、第二内壁間には第二衝撃空間を有する。トルク遮断装置がデジタル表示トルクレンチが加える力を中断すると、第一衝撃面は第一衝撃空間に進入して第一内壁にぶつかり、第二衝撃面は第二衝撃空間に進入して第二内壁にぶつかる。
【0011】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、デジタル表示トルクレンチの自然な状態の時には、連結部品の軸心線と軸線は第一夾角を有し、第二衝撃面と軸線は衝撃夾角を有する。しかも、連結部品の第二連結端は逆向側に位置し、トルク遮断装置がデジタル表示トルクレンチにより加えられる力を中断する時、連結部品の軸心線と軸線は第二夾角をなし、第一夾角は第二夾角より大きく、第一夾角は衝撃夾角より大きい。しかも、連結部品の第一連結端は本体の軸線を越え、第二連結端とともに本体の逆向側に位置する。
【0012】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、作動部品の、連結部品から遠い方の一端には作動端を設け、トルク遮断装置は遮断部品を備える。テコ回転装置は、テコ回転端の逆側に押圧部品を軸着し、押圧部品の一方は、作動端に連動する状態で接触しており、もう一方は、遮断部品を圧して連接されている。デジタル表示トルクレンチが加える力が継続的に上昇し、トルク設定値と等しくなった時、遮断部品と押圧部品は離脱し、デジタル表示トルクレンチによって加えられる力を中断する。デジタル表示トルクレンチが自然な状態に戻ると、遮断部品と押圧部品は元来の押圧接触状態へと自動的に戻る。押圧部品は第一押圧部を有し、異型弾力部品とは異なる側の遮断部品には第二押圧部を有しており、第二押圧部は第一押圧部を圧した状態で接触する。
【0013】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、作動部品の作動端、押圧部品間に位置回復部品を有し、位置回復部品は押圧部品と遮断部品の押圧接触状態を常に維持させている。テコ回転部品、本体の内壁間には偏圧部品を有し、偏圧部品はテコ回転部品に対して自然の状態へ回復する力を提供する。テコ回転装置はさらに二つの挟板を備え、連結部品の第二連結端は、二つの挟板の一方側に軸着し、且つ作動部品は二つの挟板の間に軸着する。押圧部品は、二つの挟板のもう一方側に軸着され、作動部品の作動端には第一制限部を設け、押圧部品には、第一制限部に対応する第二制限部を設け、第一制限部と第二制限部とが相互に圧して接触することで、押圧部品の移動幅を制限する。
【0014】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、トルク調節装置は、移動部品、伝動ギア、及び調節部品を備える。
移動部品は、軸線方向に沿って本体上をスライドする状態で設置され、支承部品は移動部品に回転する状態で設置され、しかも移動部品は、軸線方向に沿って設置される第一歯部を有し、伝動ギアは、第二歯部を有し、第二歯部は第一歯部と噛合し、しかも調節部品は伝動ギアに連接しており、使用者が調節部品を回転させると、移動部品を連動させて、本体に対して直接移動を起こし、並びに、異型弾力部品に対する支承部品の位置調節を行い、調節部品は、軸線に対して垂直の回転軸線方向に沿って本体に回動する状態で設置され、第二歯部は回転軸線に繞設され、本体には収容空間を備え、収容空間内にはガイド部を有し、移動部品は、ガイド部に沿ってスライドする状態で本体に設置され、伝動ギアは、第一回転半径を有し、第二歯部は、第一回転半径に沿って設置され、調節部品は第二回転半径を有し、第二回転半径は第一回転半径を超え、伝動ギアと調節部品を同軸に設置する。
【0015】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、トルクセンサー装置は、センサー部品とディスプレイを備える。
ディスプレイはセンサー部品に電気的に接続し、センサー部品には可動部を有し、可動部は移動部品に連接しており、移動部品に従って移動することで、センサー部品は移動部品の移動変化を感知してトルク信号を発生し、ディスプレイはトルク信号に基づいてトルク設定値を表示する。
【0016】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、トルクセンサー装置は、センサー部品、被感知部品、及びディスプレイを備える。
ディスプレイはセンサー部品に電気的に接続し、被感知部品は、移動部品に設けられ、移動部品に従って移動し、センサー部品は非接触式で被感知部品の移動変化を感知してトルク信号を発生させるものであり、ディスプレイはトルク信号に基づいてトルク設定値を表示する。
【0017】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、本体には、収容空間に連通するセンサー穴を有し、センサー部品は、センサー穴を通して移動部品の移動変化を感知する。トルクセンサー装置はさらに、外殼と、外殼に設置する回路基板、電源、及びカウンターを備え、しかもディスプレイ、センサー部品、電源、及びカウンターはすべて回路基板に電気的に接続される。カウンターは、遮断部品と押圧部品の離脱回数に基づいて、カウント信号を発信し、並びにディスプレイに表示する。テコ回転装置は駆動ヘッドを有し、テコ回転端は駆動ヘッドに設け、且つまた、駆動ヘッドはテコ回転部品に対して分離可能状態に設置される。トルクセンサー装置はさらに、無線伝送ユニットを備えて、トルク信号及びカウント信号をモバイル端末に無線伝送する。本体はさらに第二端に嵌設するハンドル部品を備える。
【0018】
前述の目的を達成するために、本発明の別の態様によって提供される機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチは、本体、テコ回転装置、トルク遮断装置、異型弾力部品、トルク調節装置、及びトルクセンサー装置を備える。
本体には、軸線に沿って第一端と、第一端から離れる側の第二端とが形成され、軸線によって本体は順向側と逆向側とに分けられている。
テコ回転装置は、本体の第一端に動かせる状態で設置され、テコ回転装置には、本体の外側に露出するテコ回転端を備えている。
トルク遮断装置は、本体内に軸着され、且つテコ回転装置の、テコ回転端から遠い側の一端の押圧を選択的に行うことができる。
異型弾力部品は、固定端を有し、且つ異型弾力部品の固定端をトルク遮断装置に固設する。異型弾力部品の、固定端とは逆の一端には異型支持部分を有し、異型支持部分は曲線接触区を有し、異型弾力部品は、本体内において本体の軸線に対して傾斜した状態で設置される。異型弾力部品の軸心線と軸線は傾斜角をなし、異型弾力部品の固定端は、本体の逆向側に位置し、異型弾力部品の異型支持部分は、本体の軸線を越えて、本体の順向側に位置している。
トルク調節装置は、本体に設置し、且つ本体に平行である軸線方向に沿ってスライド移動自在である。トルク調節装置には支承部品を備えることで、異型支持部分の曲線接触区を押圧し、トルク調節装置は、使用者の操作によって異型支持部分に対する支承部品の軸方向位置を調節し、さらに本体に対する異型弾力部品の傾斜角を変化させることができる。
トルクセンサー装置は、トルク調節装置に対応する本体箇所に設置し、トルクセンサー装置は、トルク調節装置の位置変化を感知し、トルク設定値を表示するものであり、トルク調節装置の支承部品が異型弾力部品の、固定端から遠い箇所を押圧する時のトルク設定値は最小であり、トルク調節装置の支承部品が異型弾力部品の、固定端から近い箇所を押圧する時のトルク設定値は最大である。
【0019】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、曲線接触区は両端が薄く、中間に厚みのある形状であり、デジタル表示トルクレンチのトルク/距離曲線図はほぼ直線状に近く表される。
【0020】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、トルク遮断装置は遮断部品を備える。テコ回転装置は、テコ回転端の逆側に押圧部品を軸着し、押圧部品は遮断部品を圧する状態で連接されている。デジタル表示トルクレンチによって加えられるテコ回転の力が持続的に大きくなり、トルク設定値と等しくなった時、遮断部品と押圧部品は離脱し、デジタル表示トルクレンチによって加えられる力を中断し、デジタル表示トルクレンチが自然な状態に戻ると、遮断部品と押圧部品は元来の押圧接触状態へと自動的に戻る。また、押圧部品は第一押圧部を有し、異型弾力部品とは異なる側の遮断部品は第二押圧部を有しており、第二押圧部は第一押圧部を圧した状態で接触している。異型支持部分に対する支承部品の軸方向位置を調節する際に、第一押圧部、第二押圧部間の接触面積を変化させることができる。
【0021】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、テコ回転装置、押圧部品間には位置回復部品を有し、位置回復部品は押圧部品と遮断部品の押圧接触状態を常に維持させている。テコ回転装置、本体の内壁間には偏圧部品を有し、偏圧部品はテコ回転装置に対して自然の状態への回復力を提供する。テコ回転装置の、テコ回転端から遠い側には第一制限部を設け、押圧部品には、第一制限部に対応する第二制限部を設け、第一制限部と第二制限部とが相互に圧して接触することで、押圧部品の移動幅を制限する。
【0022】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、トルク調節装置は、移動部品、伝動ギア、及び調節部品を備える。
移動部品は、軸線方向に沿って本体上をスライドする状態で設置され、支承部品は移動部品に回転する状態で設置され、しかも移動部品は、軸線方向に沿って設置される第一歯部を有し、伝動ギアは、第二歯部を有し、第二歯部は第一歯部と噛合し、しかも調節部品は伝動ギアに連接しており、使用者が調節部品を回転させると、連動する移動部品は本体に対する直接移動を起こし、並びに、異型支持部分に対する支承部品の位置を調節する。調節部品は、軸線に対して垂直の回転軸線方向に沿って本体に回動する状態で設置され、第二歯部は回転軸線に繞設されている。
本体には収容空間を備え、収容空間内にはガイド部を有し、移動部品は、ガイド部に沿ってスライドする状態で本体に設置される。伝動ギアは、第一回転半径を有し、第二歯部は、第一回転半径に沿って設置され、調節部品は第二回転半径を有し、第二回転半径は第一回転半径を超え、伝動ギアと調節部品を同軸に設置する。
【0023】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、トルクセンサー装置は、センサー部品とディスプレイを備える。
ディスプレイはセンサー部品に電気的に接続し、センサー部品には可動部を有し、可動部は移動部品に連接して、移動部品に従って移動する。これにより、センサー部品が移動部品の移動変化を感知してトルク信号を発生し、ディスプレイはトルク信号に基づいてトルク設定値を表示する。
【0024】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、トルクセンサー装置は、センサー部品、被感知部品、及びディスプレイを備える。
ディスプレイはセンサー部品に電気的に接続し、被感知部品は、移動部品に設けられ、移動部品に従って移動する。センサー部品は非接触式で被感知部品の移動変化を感知してトルク信号を発生させるものであり、ディスプレイはトルク信号に基づいてトルク設定値を表示する。
【0025】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、本体には、収容空間に連通するセンサー穴を有し、センサー部品は、センサー穴を通して移動部品の移動変化を感知する。トルクセンサー装置はさらに、外殼と、外殼に設置する回路基板、電源、及びカウンターを備え、しかもディスプレイ、センサー部品、電源、及びカウンターはすべて回路基板に電気的に接続される。カウンターは、遮断部品と押圧部品の離脱回数に基づいて、カウント信号を発信し、並びにディスプレイに表示される。テコ回転装置は、テコ回転部品及び駆動ヘッドを有し、テコ回転端は駆動ヘッドに設け、且つ駆動ヘッドはテコ回転部品に対して分離可能状態に設置される。トルクセンサー装置はさらに、無線伝送ユニットを備えて、トルク信号及びカウント信号をモバイル端末に無線伝送し、本体はさらに第二端に嵌設するハンドル部品を備える。
【0026】
前述の目的を達成するために、本発明の別の態様によって提供される機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチは、本体、テコ回転装置、トルク遮断装置、異型弾力部品、トルク調節装置、トルクセンサー装置を備える。
本体には、軸線に沿って第一端と、第一端から離れる側の第二端とが形成され、軸線によって本体は順向側と逆向側とに分けられる。
テコ回転装置は、本体の第一端に動かせる状態で設置され、テコ回転装置は、テコ回転部品と押圧部品により構成される。テコ回転部品は第一端に軸着されており、テコ回転部品は、本体の外側に露出するテコ回転端と、本体に挿入される末端を有し、押圧部品は末端に軸着されている。
トルク遮断装置は、本体内に軸着され、且つ押圧部品の押圧を選択的に行うことができる。
異型弾力部品は、固定端を有し、且つ異型弾力部品の固定端をトルク遮断装置に固設している。異型弾力部品の、固定端とは逆の一端には異型支持部分を有し、異型支持部分は曲線接触区を有する。異型弾力部品は、本体内において本体の軸線に対して傾斜した状態で設置されており、異型弾力部品の軸心線と軸線は傾斜角をなし、異型弾力部品の固定端は、本体の逆向側に位置し、異型弾力部品の異型支持部分は、本体の軸線を越えて、本体の順向側に位置している。
トルク調節装置は、本体に設置し、且つ本体に平行である軸線方向に沿ってスライド移動自在である。トルク調節装置には支承部品を備えることで、異型支持部分の曲線接触区を押圧させ、トルク調節装置は、使用者の操作によって異型支持部分に対する支承部品の軸方向位置を調節し、さらには本体に対する異型弾力部品の傾斜角を変化させることができる。
トルクセンサー装置は、トルク調節装置に対応する本体箇所に設置し、トルクセンサー装置は、トルク調節装置の位置変化を感知し、トルク設定値を表示するものである。トルク調節装置の支承部品が異型弾力部品の、固定端から遠い箇所を押圧する時のトルク設定値は最小であり、トルク調節装置の支承部品が異型弾力部品の、固定端から近い箇所を押圧する時のトルク設定値は最大である。デジタル表示トルクレンチがテコ回転により加える力が持続的に大きくなり、トルク設定値と等しくなった時、トルク遮断装置と押圧部品は離脱し、デジタル表示トルクレンチによって加えられる力を中断する。デジタル表示トルクレンチが自然な状態に戻ると、トルク遮断装置と押圧部品とは元来の押圧接触状態へと自動的に回復する。
【0027】
本発明の別の態様による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチにおいて、曲線接触区は両端が薄く、中間に厚みのある形状であり、デジタル表示トルクレンチのトルク/距離曲線図はほぼ直線状に表される。末端の一方側には第一制限部を設け、押圧部品には、第一制限部に対応して設置される第二制限部を有しており、第一制限部と第二制限部は互いに押圧し合って、押圧部品の移動幅を制限する。
末端、押圧部品間には位置回復部品を有する。位置回復部品によって常に押圧部品とトルク遮断装置との押圧状態が維持されており、テコ回転部品、本体の内壁間には偏圧部品を備える。偏圧部品は、テコ回転部品が自然の状態へと戻る力を提供する。
【0028】
前述のとおり、本発明は、機械式トルクレンチの迅速離脱機能を有し、また、トルク設定値を迅速調節するのと同時に、電子トルクレンチのデジタル表示機能を兼ね備え、消費者のニーズを満足させるものである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の第一実施形態による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチを示す外観斜視図である。
【
図2】本発明の第一実施形態による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチを示す構造分解図である。
【
図3】本発明の第一実施形態による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチに関する異型弾力部品を示す構造図である。
【
図5A】本発明の第一実施形態による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチの断面図であり、支承部品が下極限位置にあり、機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチのトルク設定値は最小に設定されていることを示す図である。
【
図6A】
図5Aに続いて、本発明の第一実施形態による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチに関するテコ回転動作を示す図である。
【
図7】本発明の第一実施形態による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチに関する側面断面図であり、調節部品の回転によって移動部品が線性移動を起こし、支承部品を上極限位置に調節することを示す図である。
【
図8】本発明の第一実施形態による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチに関するもう一つの断面図であり、支承部品が上極限位置にあり、機械的にトルク調節を行いデジタル表示をするトルクレンチのトルク設定値が最大に設定されていることを示す図である。
【
図9】
図8に続いて、本発明の第一実施形態による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチに関するテコ回転動作を示す図であり、テコ回転部品と作動部品とがそれぞれ同時に第一内壁と第二内壁とにぶつかることを示す図である。
【
図10】本発明と従来の直棒型(弾力棒)に関するトルク/距離グラフである。
【
図11】本発明の第二実施形態による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチに関する一部断面図である。
【
図12】本発明の第三実施形態による機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチに関する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に、各図面を参照として本発明の実施形態を詳細する。本発明の技術原理は、開示した実施形態によって制限されることはなく、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲に基づくものとし、代替、修正、及び同等の物を含む。
【0031】
図1より
図10に示す図は、本発明の機械的にトルク調節を行いデジタル表示するトルクレンチ100に関する第一実施形態である。それは、本体1、テコ回転装置2、トルク遮断装置3、異型弾力部品4、トルク調節装置5、及びトルクセンサー装置6を備える。そのうち、トルク調節装置5は、使用者の操作によって予定のトルク設定値に迅速に調節でき、並びに、トルクセンサー装置6によってトルク設定値がデジタル表示される。
【0032】
本体1には、軸線L1に沿って第一端10と、第一端10から離れる側の第二端11を形成し、軸線L1は本体1を順向側LFと逆向側LRとに分ける。本体1には収容空間12を備える。そのうち、本発明の実施形態において、本体1は長方形中空管状であり、且つ収容空間12内にはガイド部13を有する。また、本体1の第一端10には第二端11方向に順に第一軸穴14、一第二軸穴15、及び第三軸穴16を設け、且つ、第二端11に近い箇所に貫通穴17とセンサー穴18を備える。なお、第一軸穴14、第二軸穴15、第三軸穴16、貫通穴17、及びセンサー穴18はそれぞれ収容空間12に連通している。
【0033】
テコ回転装置2は、本体1の第一端10に動かせる状態で設置される。テコ回転装置2は、テコ回転部品20、連結部品21、二つの挟板22、作動部品23、及び押圧部品24を備える。また、テコ回転装置2は、本体1に露出するテコ回転端2aを備え、これを用いて締着部品をテコ回転させる。本発明の実施形態において、テコ回転装置2はさらに駆動ヘッド20aを含み、テコ回転端2aを駆動ヘッド20aに設け、しかも駆動ヘッド20aは分離できる状態でテコ回転部品20に設置する。
例えば、テコ回転部品20に窪んだ溝状をなす第一接続端201を備えたならば、駆動ヘッド20aには突出状の第二接続端202を備えさせ、第一接続端201の窪みと第二接続端202の突出を係合させる。このように、使用者は様々な作業のニーズに応じて特定の駆動ヘッド20aを選び、テコ回転部品20に配置することができる。
【0034】
テコ回転部品20は、本体1に対して軸運動可能状態で設置され、しかも、相対する軸運動関係をなし、テコ回転部品20のテコ回転端2aとは異なる箇所に連接部2bを備える。連接部2bは第一端10に挿入される。テコ回転部品20は、第一固定部品25を本体1の第一軸穴14とテコ回転部品20の軸着穴203に挿着することで、テコ回転部品20を本体1の第一端10に軸着する。連接部2bには、テコ回転端2aから離れている末端204を設ける。連接部2bと本体1の内壁121との間には偏圧部品205を設け、偏圧部品205の一端は本体1の内壁121を圧し、もう一端は、テコ回転部品20の側辺の収容穴206を圧する。
偏圧部品205は、テコ回転部品20が自然の状態へ戻る力を提供する。また、内壁121の逆向側LRには第一内壁121aを設け、順向側LFには第二内壁121bを設ける。偏圧部品205は第一内壁121a、収容穴206間を圧する。なお、テコ回転部品20の末端204の一方側には第一衝撃面204aを設け、第一衝撃面204a、第一内壁121a間には第一衝撃空間S1を設ける。
【0035】
連結部品21は、第一連結端211と、それの対称位置に設置される第二連結端212とを有する。本発明の実施形態において、連結部品21の第一連結端211は、連接ピン213を末端204の貫通穴207と連結部品21の貫通穴211aに挿着することにより、連結部品21の第一連結端211は末端204に軸着される。
【0036】
二つの挟板22の両側は、それぞれの連接ピン221、連接ピン222を二つの挟板22の貫通穴223、貫通穴224に通すことにより、作動部品23の両側を挟み込む。並びに、連結部品21の第二連結端212は、第二連接ピン221を用いて二つの挟板22の一方側に軸着する。
【0037】
作動部品23と二つの挟板22は、第二固定部品26を第二軸穴15、二つの挟板22の貫通穴225、及び作動部品23の軸穴231に挿着することで、作動部品23は本体1、二つの挟板22間において軸着される。これにより、作動部品23は本体1の第一軸運動位置、第二軸運動位置間において作動するため、作動部品23が第二連結端212と連動関係を起こすのを助ける。即ち、テコ回転部品20が動くと、連結部品21が二つの挟板22を連動し、その二つの挟板22が作動部品23を連動することで移動が発生する。また、作動部品23の、連結部品21から離れた側の一端には作動端232を設け、その作動端232は、収容溝233と第一制限部234を有する。なお、作動部品23の一方側には第二衝撃面235を備え、その第二衝撃面235、第二内壁121b間には、第二衝撃空間S2を備える。
【0038】
押圧部品24は、テコ回転装置2の、テコ回転端2aから逆側の一端に軸着する。本発明の実施形態において、押圧部品24は貫通穴241を有し、第三連接ピン222によって二つの挟板22の別の側に軸着し、並びに、作動部品23の作動端232に接触して連動する。また、押圧部品24の、作動部品23方向の一方側に第二制限部242を設け、もう一方側には第一押圧部243を設ける。第一制限部234と第二制限部242とが相互に圧することで、押圧部品24の移動幅を制限する。
【0039】
トルク遮断装置3は、本体1の収容空間12内に設置し、テコ回転装置2の、テコ回転端2aから遠い側の一端の押圧を選択的に行うことができる。即ち、トルク遮断装置3は、テコ回転装置2と押圧関係を生じさせる。本発明の実施形態において、トルク遮断装置3は、テコ回転装置2の押圧部品24を圧する。トルク遮断装置3は、遮断部品31を含む。遮断部品31は本体1に軸着し、押圧部品24を圧して連結する。デジタル表示トルクレンチ100がテコ回転をして加える力が持続的に大きくなり、トルク設定値と等しくなった時、遮断部品31と押圧部品24は離れた状態となり、デジタル表示トルクレンチ100によって加えられる力を中断する。デジタル表示トルクレンチ100が自然な状態に戻ると、遮断部品31と押圧部品24とは元来の押圧接触状態へと自動的に戻る。
本発明の実施形態において、第三固定部品32を第三軸穴16、遮断部品31の軸着穴311に挿入すると、遮断部品31は本体1に軸着され、第一位置、第二位置間を移動できる状態となる。また、遮断部品31は、異型弾力部品4とは異なる側で、押圧部品24に対応する箇所に第二押圧部312を有しており、第二押圧部312が第一押圧部243を圧して接触する。この他、テコ回転装置2はさらに位置回復部品27を含んでおり、その位置回復部品27の一端は、テコ回転装置2の作動部品23の収容溝233内を圧し、もう一端は、押圧部品24の、遮断部品31とは異なる側を圧する。これにより、押圧部品24と遮断部品31の押圧接触状態を常に維持させることができる。
【0040】
異型弾力部品4は、本体1の軸線L1に対応しており、本体1内において傾斜した状態で設置される。異型弾力部品4の軸心線40と軸線L1は傾斜角Aをなし、異型弾力部品4の一端は、トルク遮断装置3の遮断部品31に固設される。本発明の実施形態において、異型弾力部品4は長棒型であり、それは軸心線40に沿ってボディ41を備える。ボディ41の一端には固定端42を有し、固定端42とは逆の一端には異型支持部分43を有し、異型支持部分43には曲線接触区431を有する。固定端42は、本体1の逆向側LRに位置し、トルク遮断装置3の遮断部品31の、押圧部品24とは異なる側に結合固定する。異型弾力部品4の異型支持部分43は、本体1の軸線L1を越えて、本体1の順向側LFに位置する。
図3に示すとおり、異型支持部分43の曲線接触区431は両端が薄く、中間に厚みのある形状である。
【0041】
トルク調節装置5は、本体1に設置し、本体1に平行である軸線L1方向に沿ってスライド移動自在である。トルク調節装置5は移動部品51、支承部品52、伝動ギア53、及び調節部品54を備える。移動部品51はほぼ概ね方形をなし、本体1の軸線L1方向に沿って本体1上をスライドする。並びに、移動部品51は本体1の収容空間12内に設置され、ガイド部13に沿ってスライドするように本体1に設置される。移動部品51の外形輪廓は概ねガイド部13に符合する形状である。支承部品52はローラーであり、回転可能状態で移動部品51の一端内部に設置され、異型弾力部品4の異型支持部分43の曲線接触区431を圧して接触する。トルク調節装置5は、使用者の操作によって異型支持部分43に対する支承部品52の軸方向位置を迅速に調節し、さらに本体1に対する異型弾力部品4の傾斜角Aを変化させることができる。
本発明の実施形態においては、支承部品52は連接ピン521によって移動部品51の軸穴511に軸着され、支承部品52は異型弾力部品4を回転して接触している。支承部品52の、異型支持部分43に対する軸方向位置を調節すると、第一押圧部243、第二押圧部312間の接触面積を変更できる。
【0042】
また、移動部品51は、連接ピン521の一方側に挿入穴512を設置し、もう一方側に移動溝513を設置する。移動溝513の内側エッジの一方側に第一歯部514を備え、第一歯部514は平行する軸線L1方向に沿って、直棒状に設けられる。異型弾力部品4の異型支持部分43は、移動部品51内に挿入され、これにより、支承部品52と異型支持部分43とは接触押圧状態となる。よって、移動部品51が移動する際は、支承部品52を同時に移動させるため、支承部品52が異型弾力部品4の異型支持部分43を圧して接触する支持位置を変更することができる。
【0043】
説明すべきことは、異型弾力部品4は、デジタル表示トルクレンチ100のテコ回転のトルクを受けるため、異型弾力部品4を支点から力点までの距離、テコ回転装置2のテコ回転端2aを力点、支承部品52を支点とみなすことができる。よって、支承部品52、テコ回転装置2のテコ回転端2a間の距離の長さを調節することで、デジタル表示トルクレンチ100によって設定されるトルク設定値を決定することができる。つまり、トルク調節装置5の支承部品52が異型弾力部品4の固定端42から遠い方の位置を押圧する際のトルク設定値は最小であり、トルク調節装置5の支承部品52が異型弾力部品4の固定端42に近づく位置を押圧する際のトルク設定値は最大である。
【0044】
また、トルク設定値が最小である時、異型弾力部品4の、支承部品52から固定端42までの箇所に湾曲変形を起こし易く、トルク設定値が最大である時、異型弾力部品4の、支承部品52から固定端42までの箇所に湾曲変形を起こし難い。それと同時に、トルク設定値が最小である時、異型弾力部品4の傾斜角Aは最小であり、遮断部品31の本体1に対する傾斜移動角度が小さく、支承部品52が異型弾力部品4上に作用する直径方向(直径方向とは軸線L1に対して垂直の方向)の分力もまた小さい。これに相対して、押圧部品24の第一押圧部243と遮断部品31の第二押圧部312の接触面積も比較的小さい。トルク設定値が最大である時、異型弾力部品4の傾斜角Aは最大であり、遮断部品31の本体1に対する傾斜移動角度が大きく、支承部品52が異型弾力部品4上に作用する直径方向の分力もまた大きい。よって、相対する押圧部品24の第一押圧部243と遮断部品31の第二押圧部312の接触面積も比較的大きい。以上のように、遮断部品31が押圧部品24を係合する際の力がより大きくなる。
より大きなテコ回転トルクによってこそ二者を離れさせることができる故に、デジタル表示トルクレンチ100のトルク設定値には上昇調節効果を持たせている。つまり、トルク設定値の上限を高めれば、トルク設定値の設定範囲を広げることができる。
【0045】
伝動ギア53は、第一回転半径R1と、第一回転半径R1に沿って設置された第二歯部531を備える。第二歯部531は移動部品51の第一歯部514と噛合し、第二歯部531の歯数は、第一歯部514の歯数より少ないものである。また、伝動ギア53の第二歯部531は回転軸線L2方向に設置する。回転軸線L2と軸線L1とは垂直関係であり、伝動ギア53には回転軸線L2方向に沿って設置する回転軸532を備える。
【0046】
調節部品54は、回転軸線L2に沿って本体1の外側に回転可能な状態で設置され、使用者によって回転が行われる。本発明の実施形態において、調節部品54は円形の回転盤である。調節部品54は第二回転半径R2を有し、第二回転半径R2は第一回転半径R1を超える。調節部品54と伝動ギア53の回転軸532とを同軸に設置することで、調節部品54は伝動ギア53に連接される。本発明の実施形態においては、固定ネジ55を伝動ギア53の回転軸532と調節部品54の螺着穴541に挿入して、一緒に螺着する。よって、使用者が調節部品54を回転させると同時に伝動ギア53が動かされ、並びに、第二歯部531と第一歯部514の噛合関係によって動かされる移動部品51が本体1に対して直線移動を起こすことにより、異型弾力部品41の異型支持部分43に対する支承部品52の位置調節を容易に行えるようになる。
【0047】
ここで特筆すべき点であるが、調節部品54の第二回転半径R2は第一回転半径R1を超える。このため、使用者は小さな力で伝動ギア53を回転させて、伝動ギア53によって動かされる移動部品51をスライドさせることができる。並びに調節過程においてはいずれのバネの抵抗力を受けることがなく、トルク設定値の上限もしくは下限を迅速に調節する効果を達成することができる。
【0048】
トルクセンサー装置6は、トルク調節装置5に対応する本体1箇所に設置し、トルクセンサー装置6は、トルク調節装置5の調節を感知し、トルク設定値を表示することで、使用者にトルク設定値の設定状態を直接理解させる利便をはかり、作業を便利に行えるようにする。
本実施形態において、トルクセンサー装置6は、外殼61、回路基板62、電源63、センサー部品64、ディスプレイ65、及びカウンター66を備える。回路基板62、電源63、センサー部品64、及びカウンター66はすべて外殼61に設置され、電源63、センサー部品64、ディスプレイ65、及びカウンター66はすべて回路基板62に電気的に接続する。
【0049】
外殼61と調節部品54は、本体1の同一側に配置し、外殼61の一端の、テコ回転端2aから遠い側に取付部611を備え、調節部品54はその上に設置される。伝動ギア53の回転軸532は、貫通穴17と取付部611の貫通穴612に挿入され、これにより、外殼61も同時に固定ネジ55によって本体1に固定される。外殼61のもう一端には活動蓋613を備え、活動蓋613を開くことにより外殼61内の電源63を自由に取り出して交換することができる。
【0050】
回路基板62、センサー部品64、及びディスプレイ65は、取付部611、活動蓋613間に配置し、ディスプレイ65は外殼61に露出している。センサー部品64はセンサー穴18に対応している。センサー部品64には可動部641を備え、可動部641はセンサー穴18を通して、移動部品51の挿入穴512に挿入連接され、それに従って移動する。これにより、センサー部品64が移動部品51の移動変化を感知するとトルク信号が発生し、ディスプレイ65は、トルク信号に基づいてトルク設定値を表示する。本実施形態においては、センサー部品64はバリアブルレジスタである。
【0051】
カウンター66はトルク遮断装置3に対応する押圧部品24箇所に設置する。カウンター66には触発足661を備え、触発足661は、本体1の貫通穴19に進入し、押圧部品24の一方側を押圧する。これにより、カウンター66は遮断部品31と押圧部品24の分離回数に基づいてカウント信号を発信し、ディスプレイ65に表示する。よって、使用者は、デジタル表示トルクレンチ100が設定されたトルク設定値を超えた回数がどれほどかを便利に知り、締着部品を予定のトルク値(Ft-lb)まで正確に締めることができる。操作の利便性をはかるため、トルクセンサー装置6にはさらに、カウントをゼロに戻すキーやその他の機能キーを設ける。回路基板62にはさらに、無線伝送ユニット621を備え、それはトルク信号とカウント信号をモバイル端末(例えばスマートフォンやノートブックパソコン)に無線送信することで、モバイル端末上に同時に表示したり、トルク設定値や前述した分離回数のデータを保存する利便をはかる。
【0052】
なお、本発明の本体1にはさらにハンドル部品1aを備え、それは本体1の第二端11に被嵌し、握り持つ操作に用いる。
【0053】
次に、
図4、
図5A、
図5Bを参照されたい。
図5Aにおいて、支承部品52は下極限位置にある。すなわち、支承部品52は異型弾力部品4の異型支持部分43の最末端の、テコ回転端2aから最も遠い箇所にあるため、デジタル表示トルクレンチ100のトルク設定値は最小に設定される。それと同時に、遮断部品31もまた第一位置に位置しており、使用者はトルク調節装置5によって異型支持部分43の曲線接触区431に対する支承部品52の位置を便利に調節し、トルク下限からトルク上限へと迅速に調節することができる。また、
図5Bに示したのは、デジタル表示トルクレンチ100の自然な状態時であるが、連結部品21の軸心線210と軸線L1には第一夾角θ1を有し、第二衝撃面235と軸線L1には衝撃夾角Bを有し、連結部品21の第二連結端212は逆向側LRに位置し、第一夾角θ1は衝撃夾角Bを超える。
【0054】
続いて、
図6A及び
図6Bにはテコ回転デジタル表示トルクレンチ100のテコ回転動作を示す。作動部品23が第一軸運動位置にある時、作動部品23は、テコ回転装置2の反作用力を異型弾力部品4に伝えることにより、異型弾力部品4は、固定端42、支承部品52間の部分において湾曲変形を起こす。デジタル表示トルクレンチ100のテコ回転の力がトルク設定値を超えると、遮断部品31は押圧部品24から離脱し、デジタル表示トルクレンチ100が加える力の伝達が中断される。これにより、作動部品23が第一軸運動位置から第二軸運動位置へと移動した時、作動部品23は連結部品21を連動させて本体1に対して移動を起こし、並びに作動部品23とテコ回転部品20が同時に、本体1の第一内壁121a及び第二内壁121bにそれぞれぶつかるように促す。ぶつかる時、テコ回転部品20の第一衝撃面204aは第一衝撃空間S1に進入して第一内壁121aにぶつかり、作動部品23の第二衝撃面235は第二衝撃空間S2に進入して第二内壁121bにぶつかる。これにより、テコ回転をした使用者は、トルクの機械的離脱の手応えをはっきりと感じるので、力を加えることを停止する。しかも、連結部品21と作動部品23は連動する状態でテコ回転部品20、遮断部品31間に設置されており、遮断部品31と押圧部品24とが離脱すると、連結部品21は元来、テコ回転部品20から押される力を受けていたが、それを瞬時にテコ回転部品20を引っ張る力に変化させる。この引っ張る力によって、テコ回転部品20が第一内壁121aにぶつかる時間を遅らせることができる。
レンチがトルク設定値に達した時、使用者は習慣的に力を加えてしまう状況が発生し易い。もし、テコ回転部品20が即刻第一内壁121aにぶつかるならば、テコ回転部品20は、本体1とスチール接触となるため、使用者の加える力が本体1を通してテコ回転部品20に伝わり、締着部品に対して過度のトルクが加えられ、締着部品のトルク値が過度になり、正確な値を達成することができない。よって、本発明は、連結部品21の連動効果により、使用者が締着部品をテコ回転し、トルク設定値に達しても加わる習慣的な力を緩め、締着部品に対して過度のトルクが加わるのを防ぐことで、さらに精度の高いテコ回転作業を実現する。
【0055】
また、
図6Bに示したものは、トルク遮断装置3がデジタル表示トルクレンチ100に加わる力を中断した時の図である。連結部品21の軸心線210と軸線L1は第二夾角θ2を有し、第一夾角θ1は第二夾角θ2を超える。しかも、連結部品21の第一連結端211は本体1の軸線L1を越え、第二連結端212とともに本体1の逆向側LRに位置する。前述したとおり、遮断部品31は第二位置にあり、異型弾力部品4はトルク遮断装置3に、テコ回転装置2が元来の状態へと戻る力を提供させる。また、デジタル表示トルクレンチ100のテコ回転力がトルク設定値を下回ると、押圧部品24は再び、遮断部品31と元来の押圧状態に戻ることができる。
【0056】
図7及び
図8に示すとおり、使用者は調節部品54を回転させてトルク設定値の調節を行うことができる。調節部品54を回転させると、それに連動される伝動ギア53も回転し、それに連動される移動部品51は本体1に対して軸線L1方向、且つ遮断部品31方向に直線移動を行い、迅速に支承部品52を下極限位置から上極限位置へと調節する。すなわち、異型弾力部品4の異型支持部分43箇所を支える支承部品52は、最末端からほぼ中ほど箇所へと移動し、この位置がデジタル表示トルクレンチ100のトルク設定値を最大に設定する。
以上のような調節により、第二回転半径R2が第一回転半径R1を超える故に、使用者は、調節部品54を1~2回内の回転で迅速に調節動作を完成させることができ、使用上、非常に迅速で便利である。この時、遮断部品31は第一位置にあり、調節部品54を使用者が回転することにより移動部品51が連動し、異型支持部分43に対する支承部品52の位置が調節され、迅速且つ簡単に、トルクの下限から上限へと調節する機能を達成する。
【0057】
続いて、
図9は、デジタル表示トルクレンチ100のテコ回転を示す図である。トルク設定値を最大状態に設定しているため、異型弾力部品4は、固定端42、支承部品52間においてテコ回転装置2の反作用力を受けて湾曲変形を起こすが、そのレベルは、トルク設定値が最小状態である場合よりも小さくなる。デジタル表示トルクレンチ100のテコ回転力が設定値を超えた場合、前述したように、遮断部品31は押圧部品24から離脱し、デジタル表示トルクレンチ100が加える力の伝達を中断する。これにより、テコ回転部品20と作動部品23はそれぞれ同時に第一内壁121aと第二内壁121bにぶつかり、トルクの機械的離脱の手応えをはっきりと感じ取った使用者は力を加えることを中断する。同様に、使用者が締着部品をテコ回転してトルク設定値に達した時の慣性によって加わる力を緩衝し、締着部品に対して過度のトルクを加えてしまうことを防ぎ、よって、より精度の高いテコ回転作業を達成する。当然ながら、遮断部品31が第二位置にある場合、異型弾力部品4はトルク遮断装置3に、テコ回転装置2が元の状態に戻る力を与えさせる。その後、再び
図4及び
図5Aに示される位置に戻った場合、前述の調節動作に基づくのみで、本発明もまた、迅速且つ簡易にトルクの上限からトルクの下限に調節する効果を達成する。
【0058】
図2、
図3及び
図10に示すとおり、異型弾力部品4の異型支持部分43の曲線接触区431は支承部品52によって押圧され、その支承部品52が曲線接触区431上の異なる位置を押圧することにより、それに対応する異型弾力部品4に異なる変形量を生じさせる。前述した変形量とは、テコ回転装置2の反作用力に基づいて決まる。また、
図10には、本発明及び従来の直棒型(弾力棒)のトルク/距離曲線図を示す。トルク/距離曲線図中の距離は、支承部品52の、異型支持部分43に対する位置を指しており、約0mmから37.5mmである。この距離間における本発明のトルク/距離曲線図の結果はほぼ直線状に表されるが、従来型は円弧線となる。ここから分かるように、本発明は、曲線接触区431の形状によって、デジタル表示トルクレンチ100のトルク/距離曲線図をほぼ直線状に表すことができ、デジタル化の等距離ポイントに役立ち、さらに全体的にトルクレンチ100のトルク精度を高め、高精密目的を実現する。
【0059】
図11に本発明の第二実施形態を示す。第二実施形態と第一実施形態との類似点は説明を省くが、相違点は後述のとおりである。トルクセンサー装置6には、被感知部品67を備え、被感知部品67は移動部品51に設けられ、それに従って移動する。しかもセンサー部品64は、非接触式で被感知部品67の位置移動変化を感知し、トルク信号を発生させ、並びに、ディスプレイ65に対応するトルク設定値を表示する。そのうち、センサー部品64と被感知部品67の相互の感知方法は、光センサーもしくは磁気センサーである。光センサーである場合、センサー部品64には光の放射や受信機能を備え、被感知部品67にはラスター構造を備える。また、磁気センサーである場合は、センサー部品64はマグネットセンサーであり、被感知部品67はマグネットである。
【0060】
図12には、本発明の第三実施形態を示す。第三実施形態と第一実施形態との類似点は説明を省くが、相違点は後述のとおりである。第三実施形態において、テコ回転装置2は、テコ回転部品20及び押圧部品24によって構成される。テコ回転部品20は本体1の第一端10に軸着され、テコ回転部品20は、本体1の外側に露出するテコ回転端2aと、本体1aに挿入される末端204を有する。テコ回転部品20の末端204の一方側には第一制限部208を設ける。押圧部品24は、連接ピン244を用いて末端204に軸着される。
トルク遮断装置3の遮断部品31は、本体1内に軸着され、押圧部品24を押圧するか否かを選択することができる。また、押圧部品24は第二制限部242を備える。第二制限部242と第一制限部208とは互いに押圧し合い、押圧部品24の移動幅を制限する。また、末端204、押圧部品24間には位置回復部品27を有し、位置回復部品27は常に押圧部品24とトルク遮断装置3の遮断部品31との押圧状態を保持させる。これにより、本実施形態は同様に、トルク調節装置5が本体1の軸線L1に沿って迅速に移動調節することにより、さらに支承部品52の、異型支持部分43に対する軸方向を調節し、トルクを迅速調節する作用を達成する。本実施形態の構造は簡単で、小型化実施に利便をはかり、小トルク範囲の場面に適用するものである。
【0061】
前述をまとめると、本発明は下記のような長所を有する。
【0062】
(1)本発明は、テコ回転部品20、連結部品21、及び作動部品23の連動関係によって、本発明のトルクレンチにトルクの機械的離脱を行う機能を持たせている。トルクレンチは、トルク遮断装置3によって加える力が中断された時、テコ回転部品20と作動部品23が本体1の内壁121にぶつかると、使用者はトルクの機械的離脱の手応えをはっきりと感じ取るため、使用者は力を加えることを停止する。それと同時に、使用者が締着部品をテコ回転させて、トルク設定値に達した時にも加えられる習慣的な力を緩め、締着部品に対して過度のトルクを加えることを防ぎ、さらにより精度の高いテコ回転作業を実現する。
【0063】
(2)本発明の異型弾力部品4は、本体1内に傾斜状態で設置する。異型弾力部品4の傾斜角Aが拡大する時、トルク遮断装置3とテコ回転装置2の押圧レベルを高めることができる。これにより、トルク設定値の上限を上昇させ、トルク設定値の範囲を拡大するため、高トルクの作業域に適用する。
【0064】
(3)本発明のトルク調節装置は、迅速に本体1の軸線L1に沿って移動調節が可能であるため、支承部品52の、異型弾力部品4に対する軸方向位置を変更できる。これにより、トルク設定値の上限もしくは下限を調節する目的を達成する。本発明の調節方法は迅速で簡単であり、時間を節約し、力を使わずに行うことができる。調節後のトルク設定値は、即刻、ディスプレイ65によって表示できるため、使用者はすばやくその時のトルク設定値を把握できる。
【0065】
前述した実施形態は、単に本発明の説明に用いただけであり、本発明の範囲を制限するものではない。よって、本発明の創作精神に基づいて行われた様々な修正や変化はすべて、本発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0066】
100 デジタル表示トルクレンチ
L1 軸線
L2 回転軸線
1 本体
10 第一端
11 第二端
1a ハンドル部品
12 収容空間
121 内壁
121a 第一内壁
121b 第二内壁
13 ガイド部
14 第一軸穴
15 第二軸穴
16 第三軸穴
17 貫通穴
18 センサー穴
19 貫通穴
2 テコ回転装置
2a テコ回転端
2b 連接部
20 テコ回転部品
201 第一接続端
20a 駆動ヘッド
202 第二接続端
203 軸着穴
204 末端
205 偏圧部品
206 収容穴
207 貫通穴
208 第一制限部
204a 第一衝撃面
21 連結部品
211 第一連結端
212 第二連結端
211a 貫通穴
210 軸心線
22 挟板
221 連接ピン
222 連接ピン
223 貫通穴
224 貫通穴
225 貫通穴
23 作動部品
231 軸穴
232 作動端
233 収容溝
234 第一制限部
235 第二衝撃面
24 押圧部品
241 貫通穴
242 第二制限部
243 第一押圧部
244 連接ピン
25 第一固定部品
26 第二固定部品
27 位置回復部品
3 トルク遮断装置
31 遮断部品
311 軸着穴
312 第二押圧部
32 第三固定部品
4 異型弾力部品
40 軸心線
41 ボディ
42 固定端
43 異型支持部分
431 曲線接触区
5 トルク調節装置
51 移動部品
511 軸穴
512 挿入穴
513 移動溝
514 第一歯部
52 支承部品
521 連接ピン
53 伝動ギア
531 第二歯部
532 回転軸
54 調節部品
541 螺着穴
55 固定ネジ
6 トルクセンサー装置
61 外殼
611 取付部
612 貫通穴
613 活動蓋
62 回路基板
621 無線伝送ユニット
63 電源
64 センサー部品
641 可動部
65 ディスプレイ
66 カウンター
661 触発足
67 被感知部品
R1 第一回転半径
R2 第二回転半径
LF 順向側
LR 逆向側
S1 第一衝撃空間
S2 第二衝撃空間
A 傾斜角
B 衝撃夾角
θ1 第一夾角
θ2 第二夾角