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特許7549186スーパースマートフォン及びスマートフォンシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-03
(45)【発行日】2024-09-11
(54)【発明の名称】スーパースマートフォン及びスマートフォンシステム
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/02 20060101AFI20240904BHJP
   F16C 11/04 20060101ALI20240904BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20240904BHJP
【FI】
H04M1/02 C
F16C11/04 F
G06F1/16 312J
G06F1/16 312F
G06F1/16 312G
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022122135
(22)【出願日】2022-07-29
(62)【分割の表示】P 2020159135の分割
【原出願日】2020-09-23
(65)【公開番号】P2022163111
(43)【公開日】2022-10-25
【審査請求日】2022-08-02
(31)【優先権主張番号】62/973,228
(32)【優先日】2019-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/026,751
(32)【優先日】2020-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000211569
【氏名又は名称】中松 義郎
(72)【発明者】
【氏名】中松 義郎
【審査官】山中 実
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-097083(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0103132(US,A1)
【文献】特表2014-519244(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0267574(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/02
F16C 11/04
G06F 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
n個の本体を1枚の有機EL画面により結合して、本体全体を覆い大画面としたスマートフォンに於いて、前記有機EL画面と蝶番を兼用させ蝶番を不要とし、本体を折り畳む時に前記有機EL画面が本体からはみ出て折れ曲がるように前記有機EL画面にたるみを設け、本体を折り畳む時に前記有機EL画面の本体からはみ出て折れ曲がった部分を保護する保護キャップを設けたことを特徴とするスマートフォン。
【請求項2】
1個の本体のスマートフォンであって、本体より大きい有機EL画面を有し、前記有機EL画面を内向きにやんわり曲げた有機EL画面の端のみはさむ、つまみキャップを設けることを特徴とするスマートフォン。
【請求項3】
2個の本体を1枚の有機EL画面により結合して、本体全体を覆い大画面としたスマートフォンに於いて、前記2個の本体の裏面を向かい合わせ、前記2個の本体の裏面に長辺と並行または短辺と平行に腕が通せるよう接続ゴムバンドを設ける事を特徴とするスマートフォン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
スマートフォン

NOTE:本出願は、本願発明者が出願人である日本特許出願番号2018-062390(出願日2018年3月28日)を分割した、特許出願番号2019-134924(出願日2019年7月22日)である。
【背景技術】
【0002】
平成30年(2018)2月26日の日本経済新聞夕刊の第1面トップ記事に「スマホ進化曲がり角」「サムスン機能、新味に乏しく」とあるように、今やスマートフォン(スマホ)の進化が止まってしまった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のごとく今やスマートフォンの進化が止まってしまったので、全く新しい機能を有するスマートフォンの発明をしたのである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
スマートフォンを複数個連結し、機能を多角的に増大する。
【発明の効果】
【0005】
本発明により外形はコンパクトなのに画面が本体のn倍に大きくなる事、画面のつぎ目が無い大画面を得る事。蝶番を用いなくても複数のスマートフォンを結合出来る事、ケース不要で画面を保護出来る事、画像をタッチ出来ないように出来るので誤動作が起こらない事、スマートフォンの表裏を画面に出来るので対面者が同時に画面を見られる事、表と裏から同時に撮影出来る事、360°の写真を瞬時に撮れる事、キーボードと情報が別々の画面に表示出来る事、スマートフォンが小さいのに大きなキーボードと大きな画面を見ながら入力操作し得る事、画像が自立出来、これを見る事が出来る事、三次元画像とステレオ音を得る事、これらの特徴をn倍に拡張出来、スマートフォンの画面を蝶番の周りに360度回転できる画面を形成出来るスマートフォン。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明実施例1、2の正面展開図。
図2】本発明実施例3の裏面展開図。
図3】本発明実施例4の裏面展開図。
図4】本発明実施例5の展開図上面図。
図5】本発明実施例6の立体画像ステレオ音響説明図。
図6】本発明実施例7の画面を内側に閉じた上面図。
図7】本発明実施例8の画面を外側に閉じ、両側から複数の人が使用する 上面図。
図8】本発明実施例9のタイプライタの如くキーボードと画面使用の側面図。
図9】同上上面図。
図10】本発明実施例10の扉状に画面を開いてデスクに置いた上面図。
図11】本発明実施例11のn個のユニットを連結した平面図。
図12】本発明実施例12の画面展開図。
図13】本発明実施例13の画面展開図。
図14】本発明実施例12の上面図。
図15】本発明実施例13の上面図。
図16】本発明実施例12の画面を外向きに巻き包んだ上面図。
図17】本発明実施例13の画面を外向きに巻き付けた上面図。
図18】本発明実施例14で画面を内向きに折り畳み、蝶番を兼用した ことを説明する上面図。
図19図18に保護キャップをかぶせた本発明第15実施例。
図20図13の画面を内側に曲げ保護キャップをかぶせた本発明第16 実施例。
図21図13の画面を緩く曲げ、キャップをかぶせた本発明第17実施例。
図22】本発明実施例18で2面スマートフォンを腕に直角に着ける本発明上面図。
図23】本発明実施例18の腕断面図。
図24】本発明実施例19でスマートフォンを縦長に腕に取付ける本発明上面図。
図25】本発明実施例19の腕断面図。
図26】本発明実施例20で2つの有機ELスマートフォンを腕に取付ける上面図。
図27】本発明実施例20の腕断面図。
図28】本発明実施例21で有機EL画面を延長したスマートフォンを腕に取付けた本発明断面図。
図29】本発明実施例22で折り畳みスマートフォンを腕に取付けた本発明断面図。(A)はLCD、(B)は延長した有機EL。
図30】本発明実施例23で折り畳みスマートフォンを指無し手袋に取り付け、これを腕にはめ、文字入力している本発明上面図。
図31】本発明実施例24で図30の本発明で連続した大画像を見られる本発明上面図。(A)はLCD、(B)は有機EL。
図32】本発明実施例25で本発明折り畳みスマートフォンを腕に付けたときの腕断面図。(A)は2面、(B)は3面、(C)は他の3面、(D)は4面。
図33】本発明実施例25で本発明折り畳みスマートフォンを腕に取付け、横に展開して大画面とする上面図。
図34】公知スマートフォンで当方の顔が相手には伏目で見える説明図。
図35】本発明実施例26で本発明スマートフォンにより目が正面を見る顔になる図。(A)は縦開きにしてカメラを中央に配置した本発明、(B)は横開きにしてカメラを中央より上の位置にした本発明、(C)は本状に開いてを卓上に立てられる本発明。
図36】本発明実施例27でカメラを折り畳み部に設けたスマートフォンで腕に付ける本発明上面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は本発明の第1実施例と第2実施例でスマートフォン1にもう1つのスマートフォン100を蝶番13で結合したものであり、中央上部にカメラ400、4000を設けたのが本発明第一実施例で、左右端4、40に設けたのが本発明第2実施例である。本発明本体1、100を拡げた平面図が第1図である。
2はスマートフォン画面、3はカメラシャッターボタン、5はホームボタン、6は電源ボタン、7は音量減ボタン、8は音量増ボタンである。尚、蝶番13は単に物理的に本体1と本体100をつなげているだけでなく、電気的にも本体1と本体100がつながるようになっている(図示せず)
【0008】
図2は本発明の第3実施例で本体1、100を拡げて裏から見た平面図であり、カメラを裏側に設けない。11は充電用コンタクト、10はアンテナ、9はブザースイッチである。
【0009】
図3は本発明の第4の実施例で本体1、100を拡げて裏から見た平面であり本体1、100の夫々の左右端にカメラ及びマイク12、120を設けたものである。三次元画像とステレオ音を、収録できる。
【0010】
図4図1図3の本発明実施例を拡げて上から見た図である。4つのカメラ4、40、12、120を全部使用しないで、4と40のみ、12と120のみ使う、又はこれら各個を任意に組み合わせて撮影出来る。すべてのカメラをつなげた大画像、360度の画像、片側カメラの画像、大きな自撮り画像、表裏同時画像対面者同時画像等、地表と空同時画像等、従来スマートフォンでは取れない画像が画面2、20に撮影映出来る第五の実施例である。
【0011】
図5は本発明の第6の実施例で本体1の左端にスピーカ21、本体100の右端にスピーカ210を設けたものである。画面2、200の縦の外枠を無くしてギリギリ迄左右画面をV形に折り、接触線が見えない大画面とした実施例で、V形に折る事により机上に自立でき、画面2と画面20が続いた一枚の迫力ある大画像となり、2+20の大画面と左右スピーカ21、210からのステレオサウンドで楽しめる。
【0012】
図4に示したカメラ及びマイク12、120で左右別々の画像と音声で撮影録音する事により、画面2、20に左右別々の画像が出るので、これを図5に示す如くセパレータ24と左右レンズ14、16を設けた三次元装置23を両眼15、17の前に置き、スマートフォン画面2、20を見ると画像は立体化して見え、スピーカ21、210から出た音22、220で立体的に聞こえる。
【0013】
図6は本発明スマートフォンの画面2と画面20を内向きに向かい合わせて折り畳んだ第6の実施例を示し、このようにする事により本発明は画面を保護する事が出来、又、両面にタッチ出来ないので誤動作を防止できる効果がありまた、スマートフォンにて不正利用を防止する効果がある第7実施例である。
【0014】
図7図6と逆に画面2と画面20を外向きに折り畳み、本体の表裏に画面がある第8の実施例を示し、これによりカメラ4は自分21を、カメラ40は相手22を撮影し、夫々の顔を画面20と画面2に同時に撮すものである。そのほか相手22がいない場合、自分の前方と後方の風景を同時に撮ったり、本発明スマートフォンを水平にして、地表と空を同時に撮り両面に表示するという公知のスマートフォンでは不可能であった事が本発明スマートフォンにより可能となる。
【0015】
本発明の蝶番は、4種類ある。第1は、図6図7に示す如く、蝶番131,132の2つを有し、これ等131,132をつなぐアーム133により回るので、画面2と図面20が、図6の内向きに向かい合わせて折り畳まれた状態より、それぞれ外向きへ180度回転する(すなわち360度回転する)ことが出来る蝶番13である。具体的には蝶番13は回転軸を2つ有し、本体1は蝶番131の回転軸を中心に回動するように接合され、本体100は蝶番132の回転軸を中心に回動するように接合される。さらに、2つの回転軸の間は長いアーム133で結合され、このアームはリジッド又は伸縮可能に支持接合される。本蝶番により、画面2,20を内向きに向い合せとしたときには画面同士が、画面2,20を外向きに向い合せとしたときには裏同士が、ぴったりと接触できるので、操作もしやすく場所も取らない。また、本発明第2の蝶番は、図4図5に示す如く、スマートフォンの扉の傾斜部分に設けることが特徴である。本体1と本体100が直線状または扇状に開いたときに画面2、20の間に隙間が無く両画面を一体化できる蝶番である。本蝶番13により、連結した画面2,20につぎ目がなく画面が一体化し大画面にできる。
本発明第3の蝶番は、図8、9の如く任意の角度で止まる事が可能な機構がある蝶番である。
本発明第4の蝶番13000は、フレキシブルな材料、例えば有機ELを蝶番にしたもので、これについては図12~20で説明するが、画面2,20は、材質を薄膜の有機エレクトロルミネッサンス(有機EL)20000とすることが出来る。折り曲げることが出来るので、1枚の有機EL膜にて画面2,20に相当する部分を画面の隙間が無く一体化して大画面になる。また、蝶番と兼用できるので、蝶番が不要となる。これについては図12以降で詳細に説明する。
【0016】
図8図9は、本発明第9の実施例を示し、本体1と本体100をつなぐ蝶番
25が前述の如く、本体1と本体100が成す角度を任意の角度で止められる蝶番25を設けたものである。 蝶番25は勿論電気的に本体1と本体100につないである。 図8は、本発明スマートフォン本体1を水平に机に置き、本体100の角度を画面19が見やすい角度にした側面図であり、図9はその上面図であり、例えばクゥアルコム特許(日本特表2012-502373)での図30の支持部3006が不要となる。そして、本発明はこの様な構造になっているので、本体1の画面18にフルキーボードを表示出来、それにより打ち出された文字や画像をフル画面19で見ることが出来るので、公知のスマートフォンのように小さな画面をキーボートと画面で取り合ったり、キーボードが小さく操作し難い事や、打ち出された画面が小さいなどの不満を本発明で解消する事が出来る。
【0017】
図10は本発明第10の実施例で本発明第3の蝶番により本体1と本体100を扇状に開いて床上に自立させた状態を上から見た図である。画面が扇状なので擬似的に立体画像になる。
本発明はこの様に扇状にするとスマートフォンが自立するので手で持つ必要が無く、机上で且つ大画面で且つステレオサウンドでスマートフォンを使用出来る。
【0018】
図11は本発明の第11実施例で本体1、本体100、本体1000、本体10000を蝶番13、130、1300でつなげたものであるが、これは図示の4枚のみならず任意のn枚接続する実施例である。
従って画面も2+20+200+2000+nと巨大なものに出来る。又、この端と端をつなぎ輪状にすれば視者の周り360°の画面を形成する従来のスマートフォンでは全く出来ない事もできる。
【0019】
図12から21は、本発明の他の実施例で、スマートフォンの画面に可撓性がある有機エレクトロルミネッサンス現象を用いた発光部材、いわゆる有機ELにより、構成し、かつ曲げ部分13000を十分長くしたのが特徴である。この部分が無いか短いと、有機ELは割れてしまう。図12は本発明等12実施例で、スマートフォンの画面を広げて、正面から見た図である。本体1、本体100を1枚の有機EL画面20000により結合して、全体を覆い大画面とすることで、継ぎ目のない画像が楽しめる。
【0020】
図13は本発明第13実施例で、正面から見た図である。図12のように本体1と本体100を用いず、図面13に示す如く本体1のみに大きな有機EL画だけで構成する。これにより、本体の厚さの画面の半面を非常に薄くすることが出来きるので、折り畳んだ時に薄くなり手取り扱いが容易である。且つ、大画面で継ぎ目のない画像を楽しめる。
【0021】
図14は、図12を上面から見た図である。本体1と本体100の間は、蝶番が無く、有機EL画面20000にて本体を連結する。本体間の電気配線も有機EL画面内に配設される。
【0022】
図15は、図13を上面から見た図である。
【0023】
図16は、図14を有機EL画面20000を外向きに巻き包んだ状態で上から見た図である。本体1、100の外周を有機EL画20000が取り囲む。曲がる部分の有機EL画面13000は曲線とし、折れないように形成する。
【0024】
図17は、本発明実施例13の図15において、有機EL画面20000を外向きに巻き付けコンパクトにした状態で上から見た図である。有機EL画面20000が繰り返し曲げても折れない曲率とする。13000の有機ELは、蝶番兼画面となる。
【0025】
図18は、本発明第14実施例で画面2000を内向きに畳んだものである。有機EL画面20000が本体1,100でサンドイッチされた状態となる。有機EL画面は折り曲げることが出来きるものの、折れ曲がる部分の有機EL画面13000は急激に折り曲がることによって破損せぬよう、各部が90度以上の角度となるように蝶番部13000は十分なたるみを設ける。
【0026】
図19は、図18において、本体1、100からはみ出た、折れ曲がった部分の有機EL画面13000を覆う、保護キャップ26を設けた本発明第15実施例である。
【0027】
図20は、本発明第16実施例で、画面2000を内向きに畳んだ状態を、上から見た図である。保護キャップ260を挿入し、有機EL画面20000は本体1上にぴったりと畳まれる。有機EL画面は折り曲げることが出来きるものの、蝶番部分に当たる有機EL画面13000は急激な角度に折り曲がらぬようにする。
【0028】
図21は、本発明第17実施例で、画面を内向きにやんわり曲げた状態を上から見た図である。有機EL画面20000は、つまみキャップ27で、やんわり曲げた有機EL画面20000の端のみはさむ。本状態とすることで、有機EL画面20000での曲げによる負荷がさらに低減し、繰り返し使用による曲げなどによる故障しづらくなる。画面は裏側になるのでプロテクトされる。

以上により、有機EL膜1枚で大画面が形成出来、折り畳む場合蝶番も兼用させることで一体の大画面となり、且つ繰り返して使用しても有機ELが破損する事無く、大画面や小型化で操作もしやすく、小型となるので保管場所も取らず、シンプルで使いやすい画期的なスマホの発明である。
【0029】
図22は、本発明第18実施例で、2つの裏面が向かい合ったスマートフォン1(および100)の裏面に短辺と並行で腕29が通せるよう接続ゴムバンド28を設け、その2つのスマートフォンの間に、腕を通し腕首にで固定し、それぞれ手の甲側と掌側に画面が向くように配した図である。
スマートフォン1の画面2は手の甲側を向いている時、掌側にはスマートフォン100の画面200が配置され画像や文字は常に携帯者内側に向く。
【0030】
図23は、本発明第18実施例の図22を、肩方向から見た腕の断面図である。
接続ゴムバンド28が、スマートフォン1及び100の裏面側に固定されている。2つのスマートフォンの間に腕(掌)が入って通り抜けできるが、腕首近辺に設置できる長さの接続ゴムバンド28とする。ゴムバンド28の材質は天然ゴム等伸縮性がある材質なら何でもよく、スプリング等の金属性の材料でもよい。
本発明の第18実施例によると、例えばキーボード等を操作する時もスマートフォン画面の画像等を見る事が出来、また、物を持つときにも掌側のスマートフォン画面の画像を見ることが出来る。
また、手を顔の高さに持ち上げるだけで、2つのスマートフォンにて、向かい合った人が、スマートフォン画像を観たり、両画面で写真を撮ったりできるというユニークな効果がある。
【0031】
図24は、本発明第19実施例で、図22と約90度回転させ取付けた図である。裏面が向かい合ったスマートフォン1(および100)の裏面に長辺と並行で腕29が通せるよう接続ゴムバンド28を固定し、その2つのスマートフォンの間に、腕を通し腕首に固定し、画面がそれぞれ手の甲側と掌側に向くように配した図である。
【0032】
図25は、本発明第19実施例の図24を、肩方向から見た腕の断面図である。
本発明の第19実施例によると、長辺と並行で腕29が通せるよう接続ゴムバンド28を固定してあるので、本発明品は手首の幅よりあまり広くならないので、傷ついたり、邪魔となったりしないという効果がある。また、細長い、垂直なものを写真や動画に取る時には、本発明を装着し肘を曲げると、画面が垂直方向に縦長となるので、取りやすいという効果がある。
【0033】
図26は、本発明第20実施例で、図12に示した有機ELの画面20000であって、2つの裏面が向かい合ったスマートフォン1(および100)の裏面に長辺と並行で腕29が通せるよう接続ゴムバンド28を固定し、その2つのスマートフォンの間に、腕を通し腕首に固定した図である。2つのスマートフォンは、有機ELの折り畳み曲げ部分13000の画面にて一体的に大画面を見る事が可能となっている。
【0034】
図27は、本発明第20実施例の図26を、肩方向から見た腕の断面図である。
本発明の第20実施例によると、腕首の側面にも一体化された画面13000が存在するので、例えば側面から本発明品を見たときでも画像や文字を、見ることが出来、手を回動させ動かす作業に於ても、スマートフォン画面を見る事が出来るという効果がある。
【0035】
図28は、本発明第21実施例で、図13に示した有機ELの画面20000であって、スマートフォン1の有機EL画面20000の裏面まで回り込む部分を可撓可能で手首にも固定し得るシートで形成した本発明を腕に装着し、肩方向から見た腕の断面図である。
本発明の第21実施例によると、掌側のスマートフォンの代わりに有機EL画面のみとし、さらに、手の甲側に装着するスマートフォンの腕首への固定も兼ねているので、軽量であって、かつ画面が一体化してどちらの方向からも画像等を楽しむことが出来るという効果がある。
【0036】
図29は、本発明第22実施例で、肩方向から見た腕の断面図である。重ね合わせた2つのスマートフォン(1,100)は、ホルダ30にて固定され、リストバンド31にて腕29に装着される。
(A)は、スマートフォン1とスマートフォン100は蝶番にて結合され、スマートフォン1の側面がホルダ30で固定されている図を示す。これにより腕29に取付けたままで、スマートフォン100は開閉できるという効果がある。

(B)は、画面を公知の液晶の代わりに有機EL20000を用い、2つのスマートフォン1、100の結合部を有機EL13000とし、急激な角度に折れ曲がらない様にした本発明品である。これにより、2つのスマートフォンの画面が一体化した大画面を、手首に取付けた状態で見ることが出来るという効果がある。
ホルダ30は金属製でもプラスチック製でもよく、スマートフォンの側面全体を把持する構造でもよい
リストバンドは、手首のみのゴム製のバンドでもよいし、手首のみならず掌や手の甲も覆う構造のリストバンドでもよい。
【0037】
図30は、本発明第23実施例で、スマートフォン1,100をホルダ30を設けた指なし手袋32に取付け、腕29に指なし手袋32をはめ、スマートフォン1を直角又はそれ以上に開き、画面200にキーボードを表示し、画面2に打ち込んだ文字を表示させるようにした図である。
これにより、動きながらでも文書入力、インターネット、メモ代わり使用する等ができ、効率的な作業が出来るという効果がある。
【0038】
図31は、本発明第24実施例で、図30と同様であるが、
(A)は、2つの画面2,200は、液晶で大画面を腕上に出す。
(B)は、画面が有機EL20000で大画面を腕上に出す。
有機ELを広げる事で、切れ目のない画像を見る事が出来る。
【0039】
図32は、本発明第25実施例で、複数のスマートフォンを腕に取付け、肩方向から見た腕の断面図である。
(A)は、腕の上面(手の甲の向き)にスマートフォン1と、腕の側面に腕の側面部分を覆うことが出来るサイズのスマートフォン100000とを取り付けた図である。蝶番13にてスマートフォンは結合されている。
(B)は、腕の上面にスマートフォン1と、腕の左右側面にスマートフォン100000を取り付けた図である。
(C)は、腕の上面にスマートフォン1と、腕の1つの側面にスマートフォン100000を取り付け、更に腕を挟み込むように、腕の下面にもスマートフォン100を取り付けた図である。
(D)は、腕の上面にスマートフォン1と、腕の左右側面にスマートフォン100000を取り付け、更に腕を挟み込むように、腕の下面にもスマートフォン100を取り付けた図である。
腕へは、腕の上面のスマートフォン1のみが固定される。(A)(B)の図でスマートフォン100000は腕の側面に接しており、上方へ蝶番13により回転可能であり、スマートフォン1と水平に開くことが出来る。さらに、(C)(D)では、スマートフォン100000と蝶番13にて結合されたスマートフォン100もスマートフォン1と同じ水平面に開くことが出来る。
スマートフォン1の腕への固定は、手首のみリストバンド、手首から指先まで覆うリストバンド、腕が通せる接続ゴムバンド、または、ホルダ付きのリストバンドで行う。
【0040】
図33は、本発明第25実施例の図32の折り畳みスマートフォンを腕に取付け、展開した時の図を示す。図32の(A)~(D)の本発明をスマートフォン1と同じ水平面に展開した時を点線にて示す。
本発明の第25実施例により、スマートフォンを腕に巻き付けているので省スペースで邪魔にならず、展開すると大画面で画像を鑑賞したりでき、また、複数の画面での作業が出来るという素晴らしい効果がある。
【0041】
図34は、公知スマートフォンを用いて、例えばリモート会議、リモート面接などで、相手の顔を見ながら話す事が増えているが、公知のスマートフォンのカメラ4は、図34の如くスマートフォン本体1の外周縁部の上部に設けられているので、画面上の相手に視線を向けて話すと相手に見える映像は図34に示すように、目150,170の視線(黒目部分)は下を向いた映像または斜め下を向いた画像となり、顔全体も下を向いた暗いイメージの画像が相手に観える事となる。逆に、カメラ4に視線を向けて話すと、相手には視線は正面に向く映像が観えるが、カメラが画面2の上方に位置するので相手の映像を見る事が出来ない欠点があった。
【0042】
図35は、この欠点を除去する本発明第26実施例で、2つのスマートフォン(1,100)を上下又は左右に結合した部分14000にカメラ4を設けて全図の中央又はそれより上の位置にカメラを設けた事になり、相手の映像を視線の正面に観ることが出来、同時に相手にも視線が正面に向いている映像を見せる事ができる。
(A)は、カメラ4を、上下に結合したスマートフォン結合部分14000の中央に設け、顔を上下で結合する様にスマートフォン1,100を約180度、開いた図である。映像は中央のカメラ4で送信されるため、相手に映る映像も正面に視線を向けた画像となり、相手の視線も正面に観る事が出来る。
カメラ4機構は、撮像素子、レンズ、付帯の半導体部品等で成り立つが、接合部は回旋可動する為、動いても壊れにくい構造とするのが好ましい。
(B)は、カメラ4を、横に結合したスマートフォンの結合部分14000の中央より上に設け、顔を左右で結合する様にスマートフォン1,100を約180度、開いた図である。さらに、カメラ4は、結合した部分14000の中央より上方の部分にカメラを設けてあるので、これにより(B)においては、目の視線が正面にむくので、画像は真正面に視線がくるようになり、面接等では非常に有効であり、かつ、相手から送信され映像も非常に見やすいという素晴らしい効果がある。
(C)は、カメラ4をスマートフォン結合部分14000に設け、顔を左右で結合する様にスマートフォン1,100を約120度、開くと机上等に置ける事を示した図である。
ハンズフリーで映像を見ながら視線をそらさず話すことが出来る効果がある。
【0043】
図36は、第26実施例の発明を腕に取付けるようにした本発明第27実施例である。
腕への取付けは、腕バンド、指なし手袋等にスマホ保持具(ホルダ30)を設けたものにスマホを挿入する。移動しながら、両手がフリーで相手に当方の視線を真直ぐしゃべることが出来るという効果がある。
スマートフォン100の腕への固定は前記の如く、手首のみリストバンド、手首から指先まで覆うリストバンド、腕が通せる接続ゴムバンド、または、ホルダ付きのリストバンド手袋で行う。
腕へスマートフォンを取り付けする向きは、図26に示したように腕が長辺と並行となる様にしてもよいし、直角になる様にしてもよい。
腕と直角になる様に腕に取付けた場合は、図35(B)の如くカメラ4が中央より上方に設けられるので相手に真直ぐ視線が向く利点がある。

以上により、複数のスマートフォンを折り畳み可能とし、腕に取付ける事で、両手がフリーになるのみならず、手についているので携帯が苦にならず、かさばらずポケットやカバンに入れる必要も無く、置き忘れも無くなり、何処でも大画面で映像等を楽しむことができる。
また、カメラ位置を接合部に設ける事で、相手からの映像も見やすく、かつ目の視線が正面となり印象を与えることが出来る効果がある。



【符号の説明】
【0044】
1 スマホ本体
10 スマホ本体
100 スマホ本体
1000 スマホ本体
10000 スマホ本体
100000 スマホ本体(腕の側部に取付)
13 スマホ結合蝶番
130 第二ヒンジ
1300 第三ヒンジ
13000 有機ELの折り畳み曲げ部分
14000 カメラ付き折り畳み曲げ部分
2 スマホ画面
20 スマホ画面
200 スマホ画面
2000 スマホ画面
20000 有機EL画面
3 カメラシャッターボタン
4 カメラ
40 カメラ
400 カメラ
4000 カメラ
5 ホームボタン
6 電源ボタン
7 音量減ボタン
8 音量増ボタン
9 ブザースイッチ
10 本体
11 充電用コンタクト
12 カメラ及びマイク
120 カメラ及びマイク
13 蝶番
131 第1の蝶番
132 第2の蝶番
133 第1の蝶番と第2の蝶番を接続するアーム
130 蝶番
1300 蝶番
13000 有機EL蝶番兼画面
14 左右レンズ
15 眼
150 画面上の相手の目
16 左右レンズ
17 眼
170 画面上の相手の目
18 画面
19 画面
21 スピーカ
210 スピーカ
22 スピーカから出た音
220 スピーカから出た音
21 自分(図7
22 相手(図7
23 三次元装置
24 セパレータ
25 蝶番
26 保護キャップ
260 保護キャップ
27 つまみキャップ
28 接続ゴムバンド
29 腕
30 ホルダ
31 リストバンド
32 指無し手袋


図1
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