IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

7549243情報処理システム、その制御方法、及びプログラム
<>
  • -情報処理システム、その制御方法、及びプログラム 図1
  • -情報処理システム、その制御方法、及びプログラム 図2
  • -情報処理システム、その制御方法、及びプログラム 図3
  • -情報処理システム、その制御方法、及びプログラム 図4
  • -情報処理システム、その制御方法、及びプログラム 図5
  • -情報処理システム、その制御方法、及びプログラム 図6
  • -情報処理システム、その制御方法、及びプログラム 図7
  • -情報処理システム、その制御方法、及びプログラム 図8
  • -情報処理システム、その制御方法、及びプログラム 図9
  • -情報処理システム、その制御方法、及びプログラム 図10
  • -情報処理システム、その制御方法、及びプログラム 図11
  • -情報処理システム、その制御方法、及びプログラム 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-03
(45)【発行日】2024-09-11
(54)【発明の名称】情報処理システム、その制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240904BHJP
【FI】
G06Q30/06
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022018166
(22)【出願日】2022-02-08
(65)【公開番号】P2023115767
(43)【公開日】2023-08-21
【審査請求日】2022-05-30
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(74)【代理人】
【識別番号】100227857
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 圭
(72)【発明者】
【氏名】栗原 学志
(72)【発明者】
【氏名】山崎 剛
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-079534(JP,A)
【文献】特開2014-048752(JP,A)
【文献】特開2017-099028(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷物からイベントを識別するイベント識別情報を取得する取得手段と、
商品に係るイベントの期間を含むイベント情報を記憶する記憶手段と、
前記取得手段により取得したイベント識別情報により識別されるイベントと、前記記憶手段に記憶された現在イベント期間中である当該商品に係るイベントとが異なる場合、当該イベント期間中であるイベントに係る印刷物の印刷データを出力するよう制御する出力制御手段と、
を備え、
前記取得手段は印刷物から当該商品の価格に係る情報を取得し、前記記憶手段が記憶するイベント情報には、当該商品のイベント期間外の価格に係る情報が含まれることを特徴とし、
前記出力制御手段は、前記取得したイベント識別情報がイベント対象ではない旨を示す情報であり、当該商品に係る現在イベント期間中のイベントも無い場合であって、前記印刷物から取得した価格に係る情報と前記記憶されたイベント期間外の価格に係る情報が異なる場合、当該イベント期間外の価格に係る情報に係る印刷データを出力するよう制御することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記イベント識別情報は、イベント対象ではない旨を示す情報を含むことを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記出力制御手段は、前記イベント識別情報により識別されるイベントが、現在イベント期間中ではないイベントの場合、当該イベント識別情報の取得元である印刷物を取り外す指示を出力するよう制御することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記取得手段により複数の商品に係るイベント識別情報が取得された場合に、前記出力制御手段は、前記イベント識別情報が取得された商品の順に、当該イベント期間中であるイベントに係る印刷物の印刷データまたはイベント期間外の価格に係る情報に係る印刷データを出力するよう制御することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
商品に係るイベントの期間を含むイベント情報を記憶する記憶手段を備える情報処理システムにおける情報処理方法であって、
前記情報処理システムの取得手段が、印刷物からイベントを識別するイベント識別情報を取得する取得ステップと、
前記情報処理システムの出力制御手段が、前記取得ステップにより取得したイベント識別情報により識別されるイベントと、前記記憶手段に記憶された現在イベント期間中である当該商品に係るイベントとが異なる場合、当該イベント期間中であるイベントに係る印刷物の印刷データを出力するよう制御する出力制御ステップと、
を備え、
前記取得ステップは印刷物から当該商品の価格に係る情報を取得し、前記記憶手段が記憶するイベント情報には、当該商品のイベント期間外の価格に係る情報が含まれることを特徴とし、
前記出力制御ステップは、前記取得したイベント識別情報がイベント対象ではない旨を示す情報であり、当該商品に係る現在イベント期間中のイベントも無い場合であって、前記印刷物から取得した価格に係る情報と前記記憶されたイベント期間外の価格に係る情報が異なる場合、当該イベント期間外の価格に係る情報に係る印刷データを出力するよう制御することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータを請求項1乃至のいずれか1項に記載の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、その制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット等の小売店舗では、商品の陳列棚の所定の場所に、通常期間であれば商品の通常売価を示したプライスカード(値札)を掲示し、特定期間のセールやキャンペーンのような企画期間であれば企画内容や商品の企画売価を示した企画POPを掲示する。企画POPについては、企画期間が終了すれば当該商品は通常売価に戻るため、プライスカードの上から重ね張りして、企画期間が終了すれば企画POPを取り外す(剥がす)運用をしている場合が多い。
【0003】
企画売価は通常売価より低いため、企画期間終了後に企画POPを取り外さなければ、店舗の客にとっては本来の売価より安い売価で認識されてしまい、レジ精算の際にクレームの原因となる。
【0004】
逆に、企画期間であるにもかかわらず、企画POPを張らずプライスカードのままであれば、せっかくの企画内容や企画売価の訴求力を生かすことができないため機会損失となる。
【0005】
特許文献1では、商品の価格やPOP広告が表示される表示札を撮像し、撮像された表示札に割り当てられた札識別情報に関連付けて設定されている使用期限情報と、撮像時の日時情報に基づいて、撮像された表示札が有効か無効かを判断し報知する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2014-48752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の仕組みでは、通常期間に掲示するプライスカードは一般に使用期限情報を持っておらず、有効性の判断はできない。
【0008】
そこで本発明では、掲示されている表示札の有効性を判断し、適切な指示情報を出力できる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、商品に係る情報と、当該商品に係るイベント情報とを管理する情報処理システムであって、前記商品に係る印刷物から取得された情報と、当該商品に係るイベント情報とに基づいて、当該商品に係るイベントの情報に基づく印刷物の印刷データの出力を制御する出力制御手段、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、掲示されている表示札の有効性を判断し、適切な指示情報を出力できる仕組みを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】情報処理システム100のシステム構成の一例を示す図である。
図2】サーバ101のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】携帯端末102のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】印刷装置103のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5】本発明の実施形態における、全体処理の一例を示すフローチャートである。
図6】本発明の実施形態における、印刷指示情報作成処理の一例を示すフローチャートである。
図7】本発明の実施形態における、商品マスタ、企画マスタの一例を示す図である。
図8】本発明の実施形態における、現品情報の一例を示す図である。
図9】本発明の実施形態における、チェック結果テーブル、企画POP印刷指示テーブル、プライスカード印刷指示テーブル、企画POP取り外し指示テーブルの一例を示す図である。
図10】本発明の実施形態における、企画POP、プライスカードの一例を示す図である。
図11】本発明の実施形態における、企画POP取り外し指示リストの一例を示す図である。
図12】本発明の実施形態における、全体チェックリストの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本実施形態における情報処理システム100のシステム構成を示す図である。図1に示すように本願発明は、サーバ101と携帯端末102と印刷装置103とがネットワーク104を介して相互にデータ通信可能に接続されている。ネットワーク104はLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等がある。また、カメラ機能を備えたスマートデバイス等の携帯端末102はサーバ101と印刷装置103とは常時通信可能となっていなくてもよく、必要に応じて通信できればよい。
【0014】
図1のネットワーク104上に接続される各種端末あるいはサーバの構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0015】
サーバ101は、商品マスタや企画マスタをもとに、商品ごとの企画POPおよびプライスカードを印刷装置103に印刷指示するためのレイアウト情報を管理しており、レイアウト情報に基づいて印刷装置103に商品ごとの企画POPおよびプライスカードを印刷させる印刷指示情報を作成して印刷装置103に送信する。また、サーバ101は、携帯端末102から送信された商品ごとの企画POPおよびプライスカードから取得した現品情報に基づいて、現品情報の有効性を判断し、判断結果に基づいて、必要な印刷指示情報を作成するよう制御する。なお、サーバは1台である必要はなく、例えば、印刷管理を行うサーバと、現品情報の有効性を判断するサーバが分かれていてもよい。
【0016】
携帯端末102は、各店舗の従業員が商品ごとの企画POPおよびプライスカードを撮影して、撮影された画像から現品情報を取得して、チェック対象の企画POPおよびプライスカード(店舗全体や所定の売り場)について取得した順に現品情報を蓄積し、蓄積した現品情報をサーバ101に送信する。なお、現品情報を蓄積せずに、取得する度に、サーバ101に送信してもよい。
【0017】
ここで、現品情報について説明する。本発明の実施形態では、現品情報は、企画の有無・種類を示す情報、商品を識別する情報、掲示されている売価を示す情報を少なくとも含んでおり、本実施例では具体的にそれぞれ、企画コード、JANコード、売価(現品)により構成されている。企画コードには、通常期間の場合、つまりプライスカードから取得した現品情報の企画コードには特定のコードが割り当てられており、本実施例では”00”を割り当てている。それ以外の値の場合は、企画期間の場合、つまり企画POPから取得した現品情報の企画コードであることを示す。企画コードにより、企画の種類や、企画期間、通常期間の区別を判断でき、売価が同じ場合であっても企画コードによって企画の種類や、通常期間と企画期間との違いを判断できる。企画POPおよびプライスカードでは、現品情報は二次元コードによって表現されており、携帯端末102にて二次元コードを撮影することにより、当該二次元コードを解析して現品情報を取得することが可能となる。また、二次元コードの種類としては、複数のコードを一度に撮影して値を取得できるカラーコードやフルスキャンコードと呼ばれる二次元コードが撮影の手間を考えると望ましいが、1つずつ撮影して値を取得する二次元バーコードでもよい。
【0018】
図10(a)に企画POPの一例を、図10(b)にプライスカードの一例を示す。
【0019】
企画POP1010には1012に二次元コードが印刷され、メーカー名、キャッチコピー、商品名と企画タイトル1014、企画期間1015、企画時の売価1013が印刷される。また二次元コードとは別に、JANコードを示すバーコード1011が印刷される。
【0020】
プライスカード1020には1022に二次元コードが印刷され、メーカー名、キャッチコピー、商品名と通常時の売価1023が印刷される。また二次元コードとは別に、JANコードを示すバーコード1021が印刷される。
【0021】
印刷装置103は、サーバ101からの印刷指示を受けて印刷することができるプリンタであり、インクジェット式プリンタもしくはレーザープリンタのいずれでも良いが、企画POPおよびプライスカードに印刷した二次元コードを携帯端末102で撮影することにより精度よく現品情報を取得できる解像度が求められる。
【0022】
図2は、サーバ101のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0023】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0024】
また、ROM202あるいは外部メモリ211(記憶手段)には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)等が記憶される。また、サーバ101の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0025】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0026】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボードや不図示のマウス等のポインティングデバイス等の入力デバイス209からの入力を制御する。
【0027】
ビデオコントローラ(VC)206は、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。表示器の種類はCRTや、液晶ディスプレイを想定するが、これに限らない。
【0028】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0029】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0030】
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0031】
本発明のサーバ101が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0032】
さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。
【0033】
図3は、カメラ機能を備えたスマートデバイス等の携帯端末102のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0034】
CPU301は、システムバス304に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0035】
また、ROM302あるいは外部メモリ311(記憶手段)には、CPU301の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)等が記憶されている。また、携帯端末102の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM303は、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0036】
CPU301は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM303にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。また、タッチパネルコントローラ305は、タッチパネル313を制御し、ディスプレイコントローラ306がディスプレイ310を制御し、カメラコントローラ309がカメラ312を制御する。
【0037】
メモリコントローラ307は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)等の外部メモリ311へのアクセスを制御する。或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ311へのアクセスを制御する。
【0038】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)308は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0039】
尚、CPU301は、例えばRAM303内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ310上での表示を可能としている。
【0040】
本発明の携帯端末102が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等は外部メモリ311に記録されており、必要に応じてRAM303にロードされることによりCPU301によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ311に格納されている。
【0041】
次に図4を用いて印刷装置103のハードウェア構成の一例を説明する。
【0042】
図4において、コントローラユニット433は、画像出力デバイスとして機能するプリント部414、カードリーダ415、操作部418と接続される。そして接続されるとともに、ローカルエリアネットワークや、例えばPSTNまたはISDN等の公衆回線(WAN)と接続することで、広告の印刷ジョブの出力を行なう。
【0043】
図3に示すように、コントローラユニット433は、CPU401、RAM406、ROM402、外部記憶装置(ハードディスクドライブ(HDD))407、ネットワークインタフェース(Network I/F)403、等で構成される。また、コントローラユニット433は、モデム(Modem)404、操作部インタフェース(操作部I/F)405、外部インタフェース(外部I/F)409、イメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)408等で構成される。さらにコントローラユニット433は、ラスタイメージプロセッサ(RIP)410、プリンタインタフェース(プリンタI/F)411、画像処理部413等で構成される。
【0044】
CPU401は、システム全体を制御するプロセッサである。
【0045】
RAM406は、CPU401が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記憶するための画像メモリである。
【0046】
ROM402は、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。
【0047】
外部記憶装置(ハードディスクドライブHDD)407は、システムを制御するための各種プログラム、印刷ジョブ等を格納する。また、各種テーブルを記憶している。
【0048】
操作部インタフェース(操作部I/F)405は、操作部(UI)418とのインタフェース部であり、操作部418に表示する画像データを操作部418に対して出力する。
【0049】
また、操作部I/F405は、操作部418から本システム使用者が入力した情報(例えば、ユーザ情報等)をCPU401に伝える役割をする。尚、操作部418はタッチパネルを有する表示部を備え、当該表示部に表示されたボタンを、ユーザが押下(指等でタッチ)することにより、各種指示を行うことができる。
【0050】
ネットワークインタフェース(Network I/F)403は、ネットワーク(LAN)に接続し、データの入出力を行なう。
【0051】
モデム(MODEM)404は公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
【0052】
外部インタフェース(外部I/F)409は、USB、IEEE1394、プリンタポート、RS-242C等の外部入力を受け付けるインタフェース部である。
【0053】
イメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)408は、システムバス416と画像データを高速で転送する画像バス417とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス417は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス417上には以下のデバイスが配置される。
【0054】
ラスタイメージプロセッサ(RIP)410は、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
【0055】
プリンタインタフェース(プリンタI/F)411は、プリント部414とコントローラユニット433を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0056】
画像処理部413は、印刷ジョブを展開したプリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。また、これに加えて、画像処理部413は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
【0057】
プリンタI/F411に接続されるプリント部414は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分である。その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微小ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU401からの指示によって開始する。尚、プリント部414には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
【0058】
操作部I/F405に接続される操作部418は、液晶ディスプレイ(LCD)表示部を有する。LCD上にはタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されると、その位置情報を操作部I/F405を介してCPU401に伝える。また、操作部418は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
【0059】
ここで、操作部418のスタートキーは、印刷動作を開始する時などに用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色のLEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態であるか否かを示す。また、操作部418のストップキーは、稼動中の動作を止める働きをする。また、操作部418のIDキーは、使用者のIDを入力する時に用いる。リセットキーは、操作部418からの設定を初期化する時に用いる。
【0060】
次に図5図6のフローチャートを用いて、店舗での企画POPおよびプライスカードの撮影から、必要な企画POPおよびプライスカード、リスト等を印刷するまでの一連の処理の流れを説明する。
【0061】
図5は、全体処理の一例を示すフローチャートである。
【0062】
ステップS501では、携帯端末102は、ユーザ(店舗の店員等)からの起動要求を受け付けて、専用のアプリを起動する。当該アプリは、企画POPおよびプライスカードを撮影する機能、撮影された二次元コードから現品情報を取得する機能、取得した現品情報をサーバ101に送信する機能を備えている。当該アプリは事前に携帯端末102にインストールする形態でも、サーバ101からWebアプリとして提供する形態でもよい。
【0063】
ステップS502では、携帯端末102は、チェック対象となる企画POPおよびプライスカードについて以下の処理を繰り返す。チェック対象となる企画POPおよびプライスカードは店舗内全ての企画POPおよびプライスカードや、特定の売り場の企画POPおよびプライスカードなど、チェックの運用方法によって異なる。
【0064】
ステップS503では、携帯端末102は、チェック対象となる企画POPおよびプライスカードを順次撮影する。ここで、企画POPおよびプライスカードに印刷されている二次元コードが一度に複数読み取り可能なタイプであれば、複数の企画POPおよびプライスカードを一度に撮影し、1件ずつしか読み取れないタイプであれば1枚ずつ撮影する。
【0065】
ステップS504では、携帯端末102は、撮影し取得された企画POPおよびプライスカードの画像から2次元コードを読み取って現品情報を取得する。現品情報は、企画コード、JANコード、売価(現品)を含む。
【0066】
図8に現品情報の一例を示す。現品情報810は、携帯端末102のRAM303または外部メモリ311に一時的に記憶される。現品情報810は、企画コード811、JANコード812、売価(現品)813にて構成されている。
【0067】
ステップS505では、携帯端末102は、チェック対象となる企画POPおよびプライスカードについて以上の処理を繰り返し実行したかを判断し、実行していれば繰り返し処理を終了する。
【0068】
ステップS506では、携帯端末102は、記憶していた現品情報810をサーバ101に送信する。なお、本実施例では、チェック対象となる企画POPおよびプライスカードから取得した現品情報を一括して送信しているが、1件ずつや、分割して送信してもよい。
【0069】
サーバ101では、以下の一連の処理の前に、ステップS507にて処理に必要となる商品マスタおよび企画マスタを取得する。本実施例では、別の販売管理システムにて商品マスタおよび企画マスタを管理しているため、当該販売管理システムから事前に商品マスタおよび企画マスタをネットワークを経由して受信しておく。ただし、サーバ101自身のデータベースで当該マスタを管理している場合は、読み出すだけでよい。
【0070】
図7(a)に商品マスタの一例を、図7(b)に企画マスタの一例を示す。
【0071】
商品マスタ710は商品の情報を管理するマスタであり、JANコード711、メーカー名712、商品名713、内容量714、売価(通常)715、キャッチコピー716を含んでいる。商品マスタで管理する売価は通常時の売価であり、企画が実施されていない期間は当該売価が採用される。
【0072】
企画マスタ720は商品に対する企画の情報を管理するマスタであり、企画コード721、企画タイトル722、売上開始日723、売上終了日724、JANコード725、売価(企画)726、キャッチコピー727を含んでいる。企画マスタで管理する売価は企画時の売価であり、企画が実施されている期間、つまり売上開始日723から売上終了日724までの期間では当該売価が採用される。本実施例の企画マスタ720では、JANコード725をキーに商品マスタ710から取得できる商品名や内容量などは含んでいないが、含めるようにしてもよい。また、キャッチコピー727は、商品マスタ710のキャッチコピー716と同じでもよいし、企画時特有のものを設定してもよい。
【0073】
図5の説明に戻る。
【0074】
ステップS508では、サーバ101は、携帯端末102から送信された現品情報810を取得する。本実施例では、対象となる現品情報を一括して取得しているが、携帯端末102から1件ずつ送信される場合や、Webアプリ方式で逐次送信されるような場合には、送信される都度受信する。受信した現品情報は、RAM203または外部メモリ211に一時的に記憶される。
【0075】
ステップS509では、サーバ101は、受信した現品情報810について1件ずつ以下の処理を繰り返す。
【0076】
ステップS510では、サーバ101は、受信した現品情報810、商品マスタ710、
企画マスタ720に基づいて、印刷指示情報作成処理を実行する。印刷指示情報作成処理の詳細を図6を用いて説明する。
【0077】
図6は、印刷指示情報作成処理の一例を示すフローチャートである。
【0078】
ステップS601では、サーバ101は、現品情報810から対象レコードの企画コード811、JANコード812、売価(現品)813を取得する。
【0079】
ステップS602では、サーバ101は、ステップS601で取得したJANコード812をキーとして、商品マスタ710を検索し、JANコード711が一致する商品情報を取得する。ここで、商品マスタに対象のJANコードは必ず存在し、商品情報が取得される。
【0080】
ステップS603では、サーバ101は、ステップS601で取得したJANコード812および現在日付をキーとして、企画マスタ720を検索し、JANコード725が一致し、現在日付が売上開始日723から売上終了日724までに入る企画情報を取得する。ここで、対象のJANコードについて現在日付において企画の対象となっていない場合は、企画情報が存在しないため取得されない。
【0081】
ステップS604では、サーバ101は、現品情報810から取得した企画コード811が”00”か否かを判断する。企画コード811が”00”であれば、通常期間の場合、つまり、プライスカードから取得した現品情報であると判断できる。逆に、企画コード811が”00”でない場合、つまり、企画POPから取得した現品情報である場合は、ステップS605に処理を進め、”00”である場合、つまりプライスカードから取得した現品情報である場合は、ステップS612に処理を進める。
【0082】
ステップS605では、サーバ101は、ステップS603で企画マスタ720から企画情報を取得できたか否かを判断する。取得できた場合は、対象JANコードの商品について企画期間であると判断できる。企画マスタ720から企画情報を取得できた場合はステップS606に処理を進め、取得できなかった場合はステップS610に処理を進める。
【0083】
ステップS606では、サーバ101は、現品情報810から取得した企画コード811と企画マスタ720から取得した企画コード721が一致するか否かを判断する。一致する場合は、現品情報が企画情報と整合していると判断されるため、ステップS607にてチェック結果を0(問題なし)に設定し、チェック結果テーブルに登録して本フローを終了する。一致しない場合は、ステップS608に処理を進める。
【0084】
ここで、図9(a)にチェック結果テーブルの一例を示す。チェック結果テーブル910は、JANコード911、チェック結果912を含む。JANコード911は現品情報810から取得したJANコード812に対応しており、チェック結果912には、図6のステップS607等で設定されたチェック結果が登録される。チェック結果912の一例を同図右側に示す。例えば、チェック結果912が0(問題なし)の場合は、対応として現状のままでよく、チェック結果912が1(企画POPへ変更)の場合は、対応として重ね張りする企画POPが必要となり、企画POP印刷指示情報が生成される。また、チェック結果が3(プライスカードへ変更)の場合は、対応として新たなプライスカードを印刷するのではなく、企画POPの取り外し指示リストが必要となり、企画POP取り外し指示情報が生成される。このように、それぞれのチェック結果に対して、異なる対応が必要となる。
【0085】
図6の説明に戻る。
【0086】
ステップS608では、サーバ101は、現品情報が企画情報と整合していないと判断されるため、チェック結果を4(企画変更)に設定し、チェック結果テーブル910に登録する。
【0087】
ステップS609では、サーバ101は、張り替え用の企画POPを印刷装置103に印刷させるための企画POP印刷指示情報を生成し、企画POP印刷指示テーブルに登録して本フローを終了する。企画POP印刷指示テーブルについては後述する。
【0088】
ステップS610では、サーバ101は、対象JANコードの商品に対する企画情報が存在しないため通常期間と判断し、チェック結果を3(プライスカードへ変更)に設定し、チェック結果テーブル910に登録する。
【0089】
ステップS611では、サーバ101は、企画POP取り外し指示リストを印刷装置103に印刷させるための企画POP取り外し指示情報を生成し、企画POP取り外し指示テーブルに登録して本フローを終了する。企画POP取り外し指示テーブル、企画POP取り外し指示リストについては後述する。
【0090】
ステップS612では、サーバ101は、ステップS603で企画マスタ720から企画情報を取得できたか否かを判断する。取得できた場合は、対象JANコードの商品について企画期間であると判断できる。企画マスタ720から企画情報を取得できた場合はステップS613に処理を進め、取得できなかった場合はステップS615に処理を進める。
【0091】
ステップS613では、サーバ101は、対象JANコードの商品に対する企画情報が存在するため企画期間と判断し、チェック結果を1(企画POPへ変更)に設定し、チェック結果テーブル910に登録する。ここで、プライスカードの売価(現品)が、企画情報の売価(企画)と同じ場合であっても対応が可能である。
【0092】
ステップS614では、サーバ101は、重ね張り用の企画POPを印刷装置103に印刷させるための企画POP印刷指示情報を生成し、企画POP印刷指示テーブルに登録して本フローを終了する。企画POP印刷指示テーブルについては後述する。
【0093】
ステップS615では、サーバ101は、現品情報810から取得した売価(現品)813と商品マスタ710から取得した売価(通常)715が一致するか否かを判断する。一致する場合は、現品情報が商品情報と整合していると判断されるため、ステップS618にてチェック結果を0(問題なし)に設定し、チェック結果テーブルに登録して本フローを終了する。一致しない場合は、ステップS616に処理を進める。
【0094】
ステップS616では、サーバ101は、現品情報が商品情報と整合していないと判断されるため、チェック結果を2(売価変更)に設定し、チェック結果テーブル910に登録する。
【0095】
ステップS617では、サーバ101は、張り替え用のプライスカードを印刷装置103に印刷させるためのプライスカード印刷指示情報を生成し、プライスカード印刷指示テーブルに登録して本フローを終了する。プライスカード印刷指示テーブルについては後述する。
【0096】
図6の説明を終了し、図5の説明に戻る。
【0097】
ステップS511では、サーバ101は、図6で詳細説明したステップS510の印刷指示情報作成処理を受信した現品情報全てに対して繰り返し実行したかを判断し、実行していれば繰り返し処理を終了する。
【0098】
ステップS512では、サーバ101は、ステップS509~S511で登録したチェック結果テーブルおよび各種印刷指示テーブルに基づいて、印刷装置103に印刷指示を送信する。
【0099】
ここで、図9を用いて、企画POP印刷指示テーブル、プライスカード印刷指示テーブル、POP取り外し指示テーブルについて説明する。
【0100】
図9(b)に企画POP印刷指示テーブルの一例を示す。企画POP印刷指示テーブル920は印刷連番921、企画コード922、企画タイトル923、売上開始日924、売上終了日925、JANコード926、メーカー名927、商品名928、内容量929、売価(企画)930、キャッチコピー931を含む。企画コード922、企画タイトル923、売上開始日924、売上終了日925、JANコード926、売価(企画)930、キャッチコピー931は、企画マスタ720の同名項目から取得し、メーカー名927、商品名928、内容量929は、商品マスタ710の同名項目から取得する。企画POP印刷指示テーブル920は、図10(a)に示す企画POP1010を印刷するための情報を含んでいる。また、印刷連番921は、企画POPを連続して印刷する場合は企画POP印刷指示テーブル920単独で連番が採番されるが、現品情報を取得した順に従って企画POPかプライスカードかを印刷する場合には、企画POP印刷指示テーブル920とプライスカード印刷指示テーブル940の間でユニークな連番が採番される。本実施例では後者の印刷方法および採番方法を採用している。図9(b)(c)のデータ例では、1、2枚目に企画POPが印刷され、3枚目にプライスカードが印刷される。
【0101】
図9(c)にプライスカード印刷指示テーブルの一例を示す。プライスカード印刷指示テーブル940は、印刷連番941、企画コード942、企画タイトル943、売上開始日944、売上終了日945、JANコード946、メーカー名947、商品名948、内容量949、売価(通常)950、キャッチコピー951を含む。企画コード942は通常期間を示す”00”、企画タイトル943、売上開始日944、売上終了日945は企画情報が存在しないのでNULL値、JANコード946、メーカー名947、商品名948、内容量949、売価(通常)950、キャッチコピー951は商品マスタ710の同名項目から取得する。プライスカード印刷指示テーブル940は、図10(b)に示すプライスカード1020を印刷するための情報を含んでいる。また、印刷連番941は、プライスカードを連続して印刷する場合はプライスカード印刷指示テーブル940単独で連番が採番されるが、現品情報を取得した順に従って企画POPかプライスカードかを印刷する場合には、企画POP印刷指示テーブル920とプライスカード印刷指示テーブル940の間でユニークな連番が採番される。本実施例では後者の印刷方法および採番方法を採用している。図9(b)(c)のデータ例では、1、2枚目に企画POPが印刷され、3枚目にプライスカードが印刷される。
【0102】
図9(d)に企画POP取り外し指示テーブルの一例を示す。企画POP取り外し指示テーブル960は、印刷連番961、企画コード962、企画タイトル963、売上開始日964、売上終了日965、JANコード966、メーカー名967、商品名968、内容量969、売価(企画)970、キャッチコピー971を含む。企画コード962、JANコード966、売価(企画)970はそれぞれ、現品情報810の企画コード811、JANコード812、売価(現品)813から取得し、メーカー名967、商品名968、内容量969は、商品マスタ710の同名項目から取得する。企画タイトル963、売上開始日964、売上終了日965は、チェック当日に企画マスタ720に該当レコードが存在すれば取得できるが、存在しなければNULL値を設定する。企画POP取り外し指示テーブル960は、図11に示す企画POP取り外し指示リスト1110を印刷するための情報を含んでいる。また、印刷連番961は印刷対象がリストのため採番不要だが、リストに印刷する行番(No.)を採番してもよい。
【0103】
図11に、企画POP取り外し指示リストの一例を示す。企画POP取り外し指示リスト1110は、基本的に企画POP取り外し指示テーブル960に基づく項目1112が印刷され、実際に取り外し対象の企画POPを取り外したかをチェックするためのチェック欄1113が設けられている。チェック日付1111も印刷される。
【0104】
なお、企画POP取り外し指示リスト1110は、サーバ101のディスプレイ210や携帯端末102のディスプレイ310に画面として表示させてもよい。
【0105】
図12に、全体チェックリストの一例を示す。全体チェックリスト1210は、基本的にチェック結果テーブル910に基づく項目1212が印刷され、企画POPおよびプライスカードを印刷指示した場合は、その印刷連番が単票印刷連番1213に、POP取り外し指示リストを印刷指示した場合は、その行番(No.)が印刷される。
【0106】
なお、全体チェックリスト1210は、サーバ101のディスプレイ210や携帯端末102のディスプレイ310に画面として表示させてもよい。
【0107】
図5の説明に戻る。
【0108】
サーバ101はステップS512において、企画POP1010およびプライスカード1020を印刷指示する際には、企画POP印刷指示テーブル920およびプライスカード印刷指示テーブル940に基づき、印刷連番に従って、管理されている企画POP用、または、プライスカード用のレイアウト情報に必要データをオーバーレイすることにより印刷イメージを作成して印刷装置103に送信し印刷させる。
【0109】
また、企画POP取り外し指示リスト1110を印刷指示する際には、企画POP取り外し指示テーブル960に基づき、管理されている企画POP取り外しリスト用のレイアウト情報に必要データをオーバーレイすることにより印刷イメージを作成して印刷装置103に送信し印刷させる。
【0110】
また、全体チェックリスト1210を印刷指示する際も、チェック結果テーブル910に基づき、上記同様に印刷させる。
【0111】
なお、前述の通り、企画POP取り外し指示リスト1110や全体チェックリスト1210は、印刷データとして出力する他に、サーバ101のディスプレイ210や携帯端末102のディスプレイ310に画面として表示させてもよい。
【0112】
ステップS513では、印刷装置103は、サーバ101から送信された印刷イメージに基づいて印刷実行する。
【0113】
以上で図5の説明を終了する。
【0114】
以上のように本発明によれば、掲示されている表示札の有効性を判断し、適切な指示情報を出力できるという効果を奏する。
【0115】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0116】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置の情報処理装置が前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0117】
したがって、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するために、情報処理装置にインストール(搭載可能な)されるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0118】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0119】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)などもある。
【0120】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0121】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0122】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行して情報処理装置にインストールさせて実現することも可能である。
【0123】
また、情報処理装置が、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、情報処理装置上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0124】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、情報処理装置に挿入された機能拡張ボードや情報処理装置に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0125】
尚、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0126】
100 情報処理システム
101 サーバ
102 携帯端末
103 印刷装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12