(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-03
(45)【発行日】2024-09-11
(54)【発明の名称】センサユニットおよびセンサユニット付電池配線モジュール
(51)【国際特許分類】
G01D 11/24 20060101AFI20240904BHJP
F16F 1/12 20060101ALI20240904BHJP
H01M 50/507 20210101ALI20240904BHJP
H01M 50/204 20210101ALI20240904BHJP
H01M 50/588 20210101ALI20240904BHJP
H01M 50/591 20210101ALI20240904BHJP
G01K 1/143 20210101ALI20240904BHJP
【FI】
G01D11/24 K
F16F1/12 K
H01M50/507
H01M50/204 401D
H01M50/588
H01M50/591
G01K1/143
(21)【出願番号】P 2023523983
(86)(22)【出願日】2022-02-11
(86)【国際出願番号】 JP2022005523
(87)【国際公開番号】W WO2022249573
(87)【国際公開日】2022-12-01
【審査請求日】2023-07-24
(31)【優先権主張番号】P 2021088576
(32)【優先日】2021-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001966
【氏名又は名称】弁理士法人笠井中根国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100147717
【氏名又は名称】中根 美枝
(74)【代理人】
【識別番号】100103252
【氏名又は名称】笠井 美孝
(72)【発明者】
【氏名】吉戸 大二
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】中島 英明
(72)【発明者】
【氏名】只野 遥
【審査官】吉田 久
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/221707(WO,A1)
【文献】特開2020-187137(JP,A)
【文献】実開平6-4441(JP,U)
【文献】実開昭57-59232(JP,U)
【文献】特開平8-256909(JP,A)
【文献】実開昭55-97243(JP,U)
【文献】特開2011-60675(JP,A)
【文献】特開2019-2892(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0207501(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 11/24
G01K 1/00-19/00
F16F 1/00-1/54
H01M 50/20-50/298
H01M 50/50-50/598
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄板状の導体と、前記導体を被覆する絶縁性フィルムと、を含んで構成された可撓性を有する帯状の導電路構成体と、
前記導電路構成体の表面に配置されて、前記導体に接続されたセンサ素子と、
前記センサ素子の周囲を囲って前記導電路構成体の表面に固着されるセンサ素子収容部を有するロアハウジングと、
前記ロアハウジングを被検出体に向けて付勢するコイルばねと、
前記コイルばねの軸方向で、前記コイルばねを間に挟んで前記ロアハウジングに組み付けられるアッパハウジングと、を備え、
前記ロアハウジングは、前記コイルばねの前記軸方向の一端部を支持する支持部を有し、
前記アッパハウジングは、前記ロアハウジングに向かってテーパ筒状に突出して前記コイルばねの前記軸方向の他端部に内挿される位置決め突部を有し、
前記ロアハウジングは、前記コイルばねの前記軸方向に収縮する弾性変形に伴い、前記位置決め突部に向かって変位可能であり、前記コイルばねの弾性復帰力により、前記被検出体に向かって付勢され、
前記コイルばねの前記他端部は、前記コイルばねの素線を前記コイルばねの内周
面よりも内方に突出して撓み変形可能に構成した係合突起を有し、
前記位置決め突部は、基端部において外周面に開口して内周側に凹んでおり、前記係合突起が収容されて係止される収容凹所を有し、
前記係合突起の前記撓み変形により、前記位置決め突部の前記コイルばねへの内挿が許容され、前記係合突起の弾性復帰により、前記係合突起が前記収容凹所に収容されて係止され、前記コイルばねが前記アッパハウジングに保持される、
センサユニット。
【請求項2】
前記係合突起は、前記コイルばねの前記内周
面よりも内方に向かって延びる近位部と、前記近位部に連接する湾曲部と、前記湾曲部に連接して前記湾曲部よりも前記コイルばねの外周側に向かって延びる遠位部とを有し、
前記位置決め突部の前記外周面には、前記係合突起を前記位置決め突部の周方向に位置決めして前記係合突起の前記収容凹所に向かって前記位置決め突部の軸方向に延びる案内面が設けられている、請求項1に記載のセンサユニット。
【請求項3】
前記係合突起の前記近位部と前記遠位部が、前記コイルばねの半径方向に対して傾斜して延びており、前記コイルばねの内周面において、中心角が90°以下の円弧状部から平面視でV字形状に突出しており、
前記位置決め突部の前記外周面には、前記基端部に向かって次第に拡幅して延びる平坦面状の前記案内面が、前記位置決め突部の前記外周面において、周方向で相互に離隔した4か所に均等配置されており、
前記位置決め突部の前記基端部には、前記案内面に対応した周方向の4か所に、それぞれ前記案内面に連接して開口する4つの前記収容凹所がそれぞれ設けられている、請求項2に記載のセンサユニット。
【請求項4】
前記位置決め突部が、周方向の4か所に相互に離隔して設けられた前記外周面に凸となる4つの円弧状外周面を有しており、前記位置決め突部の周方向で隣接する前記案内面間が、それらの間に配置された各前記円弧状外周面を介して連接されている、請求項3に記載のセンサユニット。
【請求項5】
前記係合突起の前記近位部と前記遠位部が、相互に直交する前記コイルばねの半径方向にそれぞれ延びており、前記コイルばねの内周面において、中心角が90°以下の円弧状部から平面視でL字形状に突出しており、
前記位置決め突部には、前記基端部に向かって延びて前記外周面に開口する一対の案内凹部が周方向で相互に離隔した2か所に均等配置されており、
各前記案内凹部は、前記係合突起の前記近位部と前記遠位部がそれぞれ当接する相互に直交して広がる第1の前記案内面と第2の前記案内面を有し、
前記位置決め突部の前記基端部には、各前記案内凹部に対応した周方向の2か所に、それぞれ前記案内凹部に連接して開口する2つの前記収容凹所がそれぞれ設けられている、請求項2に記載のセンサユニット。
【請求項6】
前記アッパハウジングは、前記導電路構成体の前記表面上に配置されて、前記表面に向かって開口する有底筒状を有し、
前記ロアハウジングは、前記アッパハウジングの軸方向に変位可能な状態で前記アッパハウジング内に装着され、
前記ロアハウジングの軸方向下端側に、前記センサ素子収容部が設けられ、前記ロアハウジングの軸方向上端側に、前記支持部が設けられており、
前記アッパハウジングの天壁部に、前記ロアハウジングに向かって突出する前記位置決め突部が突設されており、
前記アッパハウジングの前記天壁部の周囲から前記表面に向かって突出する周壁部が、前記コイルばねを軸方向の全長に亘って囲っている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のセンサユニット。
【請求項7】
前記ロアハウジングの前記軸方向上端側の前記支持部は、前記軸方向下端側の前記センサ素子収容部よりも大径に構成されており、前記支持部と前記センサ素子収容部との間に段差面が設けられており、
前記アッパハウジングは、前記ロアハウジングの外周面に対向して前記天壁部から軸方向下方に突出して径方向外方に撓み変形可能な一対の弾性係止片を有し、各前記一対の弾性係止片の下端部には、内側に向かって突出する係止突起が設けられており、
前記アッパハウジングの前記一対の弾性係止片の間に収容された前記ロアハウジングは、前記コイルばねの弾性変形により前記アッパハウジングの前記天壁部に向かって変位可能であり、前記コイルばねの弾性復帰力により前記被検出体に向かって付勢され、前記被検出体側の変位端が、前記ロアハウジングの前記段差面が、前記一対の弾性係止片の前記係止突起に係止することにより規定されている、請求項6に記載のセンサユニット。
【請求項8】
複数の単電池が並べて配置された単電池群に装着されるセンサユニット付電池配線モジュールであって、
前記単電池群に電気的に接続された複数のバスバーと、
前記複数のバスバーを収容する絶縁性のケースと、
前記ケースに装着されて前記複数のバスバーを覆うカバー部と、を有し、
センサユニットとして、請求項1~7のいずれか1項に記載のセンサユニットを用い、
前記ケースは、被検出体である少なくとも1つの単電池上に配置されるセンサユニット配置領域を含み、
前記センサユニット配置領域において、前記センサユニットが、前記導電路構成体の前記センサ素子の装着部位の裏面が前記単電池に接触可能な状態で配置されている、
センサユニット付電池配線モジュール。
【請求項9】
前記アッパハウジングが前記単電池に向かって開口するように配向された状態で、前記センサユニット配置領域に配置され、前記アッパハウジングが前記ケースに一体化されている、請求項8に記載のセンサユニット付電池配線モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、センサユニットおよびセンサユニット付電池配線モジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、被検出体に取り付けられるセンサユニットが開示されている。このセンサユニットは、可撓性を有する帯状の導電路構成体の表面に接続されたセンサ素子と、センサ素子の周囲を囲って導電路構成体の表面に固着されるセンサ素子収容部を有するロアハウジングと、ロアハウジングを被検出体に向けて付勢するコイルばねとを有している。コイルばねは、軸方向の一端側がロアハウジングに保持され、他端側がロアハウジングに対してコイルばねの軸方向においてコイルばねを間に挟んで組み付けられるアッパハウジングの間で挟持されている。そして、ロアハウジングは、コイルばねの軸方向に収縮する弾性変形に伴い、アッパハウジング側に変位可能であり、コイルばねの弾性復帰力により、被検出体に向かって付勢されて押し付けられるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1のセンサユニットでは、コイルばねは、ロアハウジングにおいて、アッパハウジングに向かって開口する凹所内に軸方向一端部が収容され、アッパハウジングからセンサ収容部側に向かって突出する位置決め突部がコイルばねの軸方向他端部に挿し入れられている。それゆえ、ロアハウジングとアッパハウジングの組み付け前の状態では、コイルばねがロアハウジングやアッパハウジングに保持されておらず、センサユニットの組み立て工程において、コイルばねを紛失する可能性が考えられる。さらに、コイルばねがロアハウジングやアッパハウジングに保持されていないため、センサユニットの組立作業が煩雑になる可能性があり、さらなる改良が検討されていた。
【0005】
そこで、コイルばねを紛失する可能性が低減されて、センサユニットの組立作業性の向上を図ることができる、センサユニットおよびセンサユニット付電池配線モジュールを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のセンサユニットは、薄板状の導体と、前記導体を被覆する絶縁性フィルムと、を含んで構成された可撓性を有する帯状の導電路構成体と、前記導電路構成体の表面に配置されて、前記導体に接続されたセンサ素子と、前記センサ素子の周囲を囲って前記導電路構成体の表面に固着されるセンサ素子収容部を有するロアハウジングと、前記ロアハウジングを被検出体に向けて付勢するコイルばねと、前記コイルばねの軸方向で、前記コイルばねを間に挟んで前記ロアハウジングに組み付けられるアッパハウジングと、を備え、前記ロアハウジングは、前記コイルばねの前記軸方向の一端部を支持する支持部を有し、前記アッパハウジングは、前記ロアハウジングに向かってテーパ筒状に突出して前記コイルばねの前記軸方向の他端部に内挿される位置決め突部を有し、前記ロアハウジングは、前記コイルばねの前記軸方向に収縮する弾性変形に伴い、前記位置決め突部に向かって変位可能であり、前記コイルばねの弾性復帰力により、前記被検出体に向かって付勢され、前記コイルばねの前記他端部は、前記コイルばねの素線を前記コイルばねの内周面よりも内方に突出して撓み変形可能に構成した係合突起を有し、前記位置決め突部は、基端部において外周面に開口して内周側に凹んでおり、前記係合突起が収容されて係止される収容凹所を有し、前記係合突起の前記撓み変形により、前記位置決め突部の前記コイルばねへの内挿が許容され、前記係合突起の弾性復帰により、前記係合突起が前記収容凹所に収容されて係止され、前記コイルばねが前記アッパハウジングに保持される、センサユニットである。
【0007】
本開示のセンサユニット付電池配線モジュールは、複数の単電池が並べて配置された単電池群に装着されるセンサユニット付電池配線モジュールであって、前記単電池群に電気的に接続された複数のバスバーと、前記複数のバスバーを収容する絶縁性のケースと、前記ケースに装着されて前記複数のバスバーを覆うカバー部と、を有し、前記センサユニットとして、本開示のセンサユニットを用い、前記ケースは、被検出体である少なくとも1つの前記単電池上に配置されるセンサユニット配置領域を含み、前記センサユニット配置領域において、前記センサユニットが、前記導電路構成体の前記センサ素子の装着部位の裏面が前記単電池に接触可能な状態で配置されている、センサユニット付電池配線モジュールである。
【発明の効果】
【0008】
本開示のセンサユニットおよびセンサユニット付電池配線モジュールによれば、コイルばねを紛失する可能性が低減されて、センサユニットの組立作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態1に係るセンサユニット付電池配線モジュールを、単電池群に装着した状態で示す全体斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1の平面図の要部拡大である(但し、カバー部を除く)。
【
図3】
図3は、
図2におけるIII-III断面要部拡大図である。
【
図4】
図4は、
図2に示すセンサユニット付電池配線モジュールの底面図である。
【
図5】
図5は、
図1に示すセンサユニット付電池配線モジュールのセンサユニット配置領域の拡大斜視図である。
【
図6】
図6は、
図5に示すセンサユニットの分解斜視図である。
【
図7】
図7は、
図6に示すセンサユニットの分解斜視図を底面側から見た図である。
【
図8】
図8は、
図3に示すアッパハウジングの位置決め突部を底面側から見た斜視拡大図である。
【
図9】
図9は、
図8に示すアッパハウジングの底面図であって、位置決め突部とコイルばねの拡大図である。
【
図10】
図10は、実施形態2に係るセンサユニットの位置決め突部の斜視拡大図であって、
図8に相当する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のセンサユニットは、
(1)薄板状の導体と、前記導体を被覆する絶縁性フィルムと、を含んで構成された可撓性を有する帯状の導電路構成体と、前記導電路構成体の表面に配置されて、前記導体に接続されたセンサ素子と、前記センサ素子の周囲を囲って前記導電路構成体の表面に固着されるセンサ素子収容部を有するロアハウジングと、前記ロアハウジングを被検出体に向けて付勢するコイルばねと、前記コイルばねの軸方向で、前記コイルばねを間に挟んで前記ロアハウジングに組み付けられるアッパハウジングと、を備え、前記ロアハウジングは、前記コイルばねの前記軸方向の一端部を支持する支持部を有し、前記アッパハウジングは、前記ロアハウジングに向かってテーパ筒状に突出して前記コイルばねの前記軸方向の他端部に内挿される位置決め突部を有し、前記ロアハウジングは、前記コイルばねの前記軸方向に収縮する弾性変形に伴い、前記位置決め突部に向かって変位可能であり、前記コイルばねの弾性復帰力により、前記被検出体に向かって付勢され、前記コイルばねの前記他端部は、前記コイルばねの素線を前記コイルばねの内周側に突出して撓み変形可能に構成した係合突起を有し、前記位置決め突部は、基端部において外周面に開口して内周側に凹んでおり、前記係合突起が収容されて係止される収容凹所を有し、前記係合突起の前記撓み変形により、前記位置決め突部の前記コイルばねへの内挿が許容され、前記係合突起の弾性復帰により、前記係合突起が前記収容凹所に収容されて係止され、前記コイルばねが前記アッパハウジングに保持される、センサユニットである。
【0011】
この構造によれば、コイルばねは、ロアハウジングの支持部に一端部が支持され、他端部には、アッパハウジングから突出する位置決め突部が挿し入れられている保持構造において、以下の新たな構成を備えている。すなわち、コイルばねの他端部は、コイルばねの素線をコイルばねの内周側に突出してコイルばねの軸方向内方に撓み変形可能に構成した係合突起を有し、位置決め突部は、基端部において外周面に開口して内周側に凹んだ収容凹所を有している。そして、アッパハウジングの位置決め突部にコイルばねの他端部を外挿することで、コイルばねの係合突起が、位置決め突部の収容凹所に収容されて係止されることにより、コイルばねがアッパハウジングに保持されるようになっている。それゆえ、センサユニットを構成するコイルばねが、ロアハウジングとアッパハウジングの組み付け前の状態であっても、コイルばねをアッパハウジングに保持させておくことができる。その結果、センサユニットの組み立て工程において、コイルばねを紛失する可能性が低減される。さらに、組み立て作業時にコイルばねを予めアッパハウジングに保持させておくことが可能であるため、センサユニットの組立作業性の向上も図ることができる。なお、コイルばねのアッパハウジングへの組み付けは、位置決め突部の突出端側からコイルばねの他端部を押しつけることにより簡単に実行できる。すなわち、コイルばねを位置決め突部の突出端側から押し込むと、コイルばねの係合突起が位置決め突部の外周面に押し付けられてコイルばねの軸方向内方等へ撓み変形する。これにより、位置決め突部のコイルばねへの挿し入れが許容される。さらに、コイルばねの係合突起が位置決め突部の基端部に到達すると、係合突起が、弾性復帰して位置決め突部の収容凹所に収容されて係止される。これにより、コイルばねがアッパハウジングに保持されるのである。
【0012】
(2)前記係合突起は、前記コイルばねの前記内周側に向かって延びる近位部と、前記近位部に連接する湾曲部と、前記湾曲部に連接して前記湾曲部よりも前記コイルばねの外周側に向かって延びる遠位部とを有し、前記位置決め突部の前記外周面には、前記係合突起を前記位置決め突部の周方向に位置決めして前記係合突起の前記収容凹所に向かって前記位置決め突部の軸方向に延びる案内面が設けられている、ことが好ましい。係合突起は、内周側に突出する近位部が湾曲部を介して湾曲部よりも外周側に折り返される形状を有していることから、係合突起が素線の端末に形成される場合などにおいて、素線の端末が位置決め突部の外周面に食い込んで、コイルばねの他端部への位置決め突部の内挿作業が困難となる不具合の発生を有利に抑制または阻止できる。さらに、位置決め突部の外周面には、係合突起を周方向に位置決めして収容凹所に向かって軸方向に延びる案内面が設けられていることから、係合突起をより確実且つスムーズに収容凹所に向かって導くことができ、コイルばねの他端部への位置決め突部の内挿作業性の向上を図ることができる。
【0013】
(3)前記係合突起の前記近位部と前記遠位部が、前記コイルばねの半径方向に対して傾斜して延びており、前記コイルばねの内周面において、中心角が90°以下の円弧状部から平面視でV字形状に突出しており、前記位置決め突部の前記外周面には、前記基端部に向かって次第に拡幅して延びる平坦面状の前記案内面が、前記位置決め突部の前記外周面において、周方向で相互に離隔した4か所に均等配置されており、前記位置決め突部の前記基端部には、前記案内面に対応した周方向の4か所に、それぞれ前記案内面に連接して開口する4つの前記収容凹所がそれぞれ設けられている、ことが好ましい。係合突起が、コイルばねの内周面において中心角が90°以下の円弧状部から平面視でV字形状に突出していることから、係合突起の湾曲部を中心にその両側に位置する近位部と遠位部を、位置決め突部の案内面に押し当てることができ、係合突起の撓み変形を安定して実現することができる。しかも、位置決め突部の周方向で離隔した4か所に案内面を設けることが可能となるため、位置決め突部へのコイルばねの組み付け可能な方向が多く、組付作業性の向上を図ることができる。
【0014】
(4)前記位置決め突部が、周方向の4か所に相互に離隔して設けられた前記外周面に凸となる4つの円弧状外周面を有しており、前記位置決め突部の周方向で隣接する前記案内面間が、それらの間に配置された各前記円弧状外周面を介して連接されている、ことが好ましい。位置決め突部に設けられた4つの平坦面状の案内面の周方向間に、それぞれ円弧状外周面が配置されている。それゆえ、係合突起の周方向位置が案内面からずれている場合でも、円弧状外周面に当接した係合突起が案内面側に案内され、係合突起を正規の周方向位置に有利に案内することができる。
【0015】
(5)前記係合突起の前記近位部と前記遠位部が、相互に直交する前記コイルばねの半径方向にそれぞれ延びており、前記コイルばねの内周面において、中心角が90°以下の円弧状部から平面視でL字形状に突出しており、前記位置決め突部には、前記基端部に向かって延びて前記外周面に開口する一対の案内凹部が周方向で相互に離隔した2か所に均等配置されており、各前記案内凹部は、前記係合突起の前記近位部と前記遠位部がそれぞれ当接する相互に直交して広がる第1の前記案内面と第2の前記案内面を有し、前記位置決め突部の前記基端部には、各前記案内凹部に対応した周方向の2か所に、それぞれ前記案内面に連接して開口する2つの前記収容凹所がそれぞれ設けられている、ことが好ましい。
【0016】
係合突起が、コイルばねの内周面において中心角が90°以下の円弧状部から平面視でL字形状に突出しており、近位部と遠位部は、相互に直交するコイルばねの半径方向にそれぞれ延びている。さらに、位置決め突部に設けられた案内凹部は、係合突起の近位部と遠位部がそれぞれ当接する相互に直交して広がる第1の案内面と第2の案内面を有している。それゆえ、係合突起の近位部と遠位部を案内凹部の第1の案内面と第2の案内面に安定して押し当てることができる。これにより、係合突起の軸方向内方や軸直方向外方への撓み変形を安定して実現することができる。しかも、位置決め突部の周方向で離隔した2か所に案内面を設けることが可能となるため、位置決め突部へのコイルばねの組み付け可能な方向が複数あり、組付作業性の向上を図ることができる。
【0017】
(6)前記アッパハウジングは、前記導電路構成体の前記表面上に配置されて、前記表面に向かって開口する有底筒状を有し、前記ロアハウジングは、前記アッパハウジングの軸方向に変位可能な状態で前記アッパハウジング内に装着され、前記ロアハウジングの軸方向下端側に、前記センサ素子収容部が設けられ、前記ロアハウジングの軸方向上端側に、前記支持部が設けられており、前記アッパハウジングの天壁部に、前記ロアハウジングに向かって突出する前記位置決め突部が突設されており、前記アッパハウジングの前記天壁部の周囲から前記表面に向かって突出する周壁部が、前記コイルばねを軸方向の全長に亘って囲っている、ことが好ましい。
【0018】
アッパハウジングは、導電路構成体の表面に向かって開口する有底筒状を有しており、その内部に軸方向に変位可能にロアハウジングが装着されている。それゆえ、センサ素子は、ロアハウジングのセンサ素子収容部に囲われて保護されており、さらにロアハウジングがアッパハウジングに囲われていることから、センサ素子を他部材との干渉等から一層有利に保護することができる。また、アッパハウジングとロアハウジングを同心状に配置した構造により、それらの間にコイルばねを収容したセンサユニットをコンパクトに提供することができる。加えて、アッパハウジングの周壁部がコイルばねの軸方向全長に亘ってコイルばねを囲っていることから、コイルばねを他部材との干渉等から保護することもでき、センサユニットの耐久性の向上も図ることができる。さらに、コイルばねがアッパハウジングの天壁部に突出する位置決め突部に保持され、ロアハウジングがアッパハウジングに組み付けられる前の状態において、コイルばねの軸方向の一端部が、アッパハウジングの天壁部を越えて軸方向外方に突出していないことが望ましい。これにより、センサユニットの組み付け作業時において、コイルばねの紛失防止に加えて、コイルばねの損傷防止も達成できる。
【0019】
(7)前記ロアハウジングの前記軸方向上端側の前記支持部は、前記軸方向下端側の前記センサ素子収容部よりも大径に構成されており、前記支持部と前記センサ素子収容部との間に段差面が設けられており、前記アッパハウジングは、前記ロアハウジングの外周面に対向して前記天壁部から軸方向下方に突出して径方向外方に撓み変形可能な一対の弾性係止片を有し、各前記一対の弾性係止片の下端部には、内側に向かって突出する係止突起が設けられており、前記アッパハウジングの前記一対の弾性係止片の間に収容された前記ロアハウジングは、前記コイルばねの弾性変形により前記アッパハウジングの天壁部に向かって変位可能であり、前記コイルばねの弾性復帰力により前記被検出体に向かって付勢され、前記被検出体側の変位端が、前記ロアハウジングの前記段差面が、前記一対の弾性係止片の係止突起に係止することにより規定されている、ことが好ましい。
【0020】
ロアハウジングの軸方向上方側(支持部)を軸方向下方側(センサ素子収容部)よりも大径にすることで、ロアハウジングの全周に延びる段差面を構成することができる。そして、アッパハウジングに、ロアハウジングを保持する一対の弾性係止片を天壁部から突出させるだけで、アッパハウジングにロアハウジングを軸方向自在に組み付ける構成が容易に構築できる。一対の弾性係止片の係止突起間の径方向寸法をロアハウジングの支持部の径寸法よりも小径にすることで、一対の弾性係止片の係止突起を段差面に係止する構成を簡単に設けることができる。一対の弾性係止片は径方向外方に撓み変形可能であるため、一対の弾性係止片の下端側(係止突起側)からロアハウジングの支持部を挿入すると、一対の弾性係止片の径方向外方への撓み変形によりロアハウジングの支持部のアッパハウジングの天壁部側への挿入が許容される。その後、ロアハウジングの外周面に摺接する係合突起がロアハウジングの段差面を越えると一対の弾性係止片が径方向内方へ弾性復帰して、ロアハウジングの段差面に係止突起が係止する。これにより、ロアハウジングの被検出体側への変位端が規定され、ロアハウジングがアッパハウジングに対して軸方向で変位可能な状態で装着されて保持される。このような構造を採用することにより、被検出体に対して板材の接触面を安定して押圧して保持できるセンサユニットを提供できる。
【0021】
(8)本開示のセンサユニット付電池配線モジュールは、複数の単電池が並べて配置された単電池群に装着されるセンサユニット付電池配線モジュールであって、前記単電池群に電気的に接続された複数のバスバーと、前記複数のバスバーを収容する絶縁性のケースと、前記ケースに装着されて前記複数のバスバーを覆うカバー部と、を有し、前記センサユニットとして、上記(1)~(7)のいずれか1つに記載のセンサユニットを用い、前記ケースは、被検出体である少なくとも1つの前記単電池上に配置されるセンサユニット配置領域を含み、前記センサユニット配置領域において、前記センサユニットが、前記導電路構成体の前記センサ素子の装着部位の裏面が前記単電池に接触可能な状態で配置されている、センサユニット付電池配線モジュールである。
【0022】
この構造によれば、被検出体である単電池群に装着される電池配線モジュールが、センサユニットを備えたセンサユニット付電池配線モジュールとして構成されている。そして、電池配線モジュールのケースは、被検出体である単電池上に配置されるセンサユニット配置領域を含み、そこにおいて、センサユニットの板材が単電池に接触可能な状態で、センサユニットが配置されている。これにより、センサユニット付電池配線モジュールを単電池群の上方から組み付けるだけで、センサユニットの導電路構成体のセンサ素子の装着部位の裏面を被検出体である単電池に接触させることができる。なお、導電路構成体のセンサ素子の装着部位の裏面には、金属製の板材が固着され、板材によりセンサ素子の単電池への接触面を構成するようにしてもよい。これにより、板材の平坦性を利用して単電池への接触安定性を確保できる。また、センサ素子が温度センサの場合には、板材の集熱効果を利用して安定した単電池の温度検知が可能になる。
【0023】
(8)前記アッパハウジングが前記単電池に向かって開口するように配向された状態で、前記センサユニット配置領域に配置され、前記アッパハウジングが前記ケースに一体化されている、ことが好ましい。アッパハウジングが単電池に向かって開口するように配向された状態で、センサユニット配置領域に配置することで、アッパハウジング,ロアハウジングおよびコイルばねを用いた付勢構造を利用して、導電路構成体のセンサ素子装着部位の裏面を安定して単電池へ付勢できる。しかも、アッパハウジングはケースに一体化されているので、センサユニット付配線モジュールの取扱性の向上や部品点数の削減が図られ、コイルばねの紛失の可能性も低減されている。その結果、センサユニット付配線モジュールの電池パックへの組み付け作業性が向上し得る。
【0024】
<本開示の実施形態の詳細>
本開示のセンサユニットおよびセンサユニット付電池配線モジュールの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0025】
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1のセンサユニット10を備えたセンサユニット付電池配線モジュール12について、
図1から
図9を用いて説明する。センサユニット付電池配線モジュール12は、複数の単電池14が並べて配置された単電池群16に装着される。なお、センサユニット付電池配線モジュール12は、任意の向きで配置することができるが、以下では、上下方向,左右方向,前後方向を、図中に示す上下方向,左右方向および前後方向を基準として説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
【0026】
<単電池群16>
単電池群16は、一列に配列された複数の単電池14を備える。なお、
図1においては、12個の単電池14を備える単電池群16が例示されているが、単電池群16が備える単電池14の個数はこれに限らない。また、単電池群16は、一列に配列された複数の単電池14を複数列分備える場合もある。
【0027】
複数の単電池14は、電池ケース18内において、一定方向に沿って配列される。より詳細には、単電池14は、電極端子20を構成する一対の正電極端子20aおよび負電極端子20bが突設された電極形成面を有する。以下では、当該電極形成面を単電池14の上面と呼ぶことがある。複数の単電池14は、電池ケース18内において、その電極形成面を上に向けて配列される。さらに、複数の単電池14は、1個毎に、隣接する単電池14の正電極端子20aと負電極端子20bとが交互に位置するように配列される。
【0028】
隣接する単電池14の間には樹脂等により形成された図示しないセパレータが配置され、複数の単電池14は、電池ケース18内に配列された状態において、互いの側面が密着しないように微小な隙間をおいて配列される。隣接する単電池14の間に微小な隙間が形成されることによって、各単電池14の放熱性を最低限確保することができる。
【0029】
当該単電池14を並列に接続するために単電池群16は、センサユニット付電池配線モジュール12を備えている。センサユニット付電池配線モジュール12は、各端子列20cに取付けられる。
【0030】
<センサユニット付電池配線モジュール12>
図1に示すように、本開示の実施形態1のセンサユニット付電池配線モジュール12は、一列に並べられた複数の単電池14における1個毎に隣接する単電池14を電気的に接続する複数のバスバー22を有している。また、センサユニット付電池配線モジュール12は、複数のバスバー22を収容するバスバー用収容枠部24を有する絶縁性のケース26と、ケース26に装着されて複数のバスバー22を覆うカバー部28と、センサユニット10と、を有している。
【0031】
<バスバー22>
バスバー22は、最も後方側の単電池14の負電極端子20bと最も前方側の単電池14の正電極端子20aを電気的に接続する。また、バスバー22は、隣接する正電極端子20aと負電極端子20bを電気的に接続する。これにより、複数の単電池14が直列に接続されている。
【0032】
各バスバー22は、導電体、例えば、銅製の板部材であり、中央部に貫通孔30を備えている。各貫通孔30に図示しないボルトを挿通してボルト締結することにより、各バスバー22と正電極端子20aおよび/または負電極端子20bを固定して電気的に接続可能としている。
【0033】
<ケース26>
ケース26は、例えば、絶縁性を有する合成樹脂製の板部材であり、幅方向(左右方向)の両側に単電池群16の正電極端子20aと負電極端子20bがそれぞれ挿入される複数の穴を備えている。ケース26は、単電池群16の正電極端子20aあるいは負電極端子20bが突設された面に対応する大きさに形成されている。ケース26のバスバー用収容枠部24は、断面がU字状の溝であり、バスバー22が溝に収容され底面に載置されている。
【0034】
また、ケース26のバスバー用収容枠部24の幅方向(左右方向)内方には、導電路構成体32を配索する導電路構成体配索用通路34が設けられている(
図4参照)。導電路構成体配索用通路34は、例えば、長手方向に向かって延びる筒形状を有しており、内部に導電路構成体32が配索されるようになっている。加えて、ケース26は、被検出体である1つの単電池14(本実施形態では、最前列の単電池14)上に配置されるセンサユニット配置領域Aを含んでいる(
図2,4参照)。
【0035】
<カバー部28>
カバー部28は、絶縁性を有する合成樹脂製の平板状の部材である。カバー部28の外周縁部には、下方に向かって延びる複数の係合部36が形成されており、対応するケース26側に設けられた被係合部38と係合することによりカバー部28がケース26に対して固定的に取り付けられている(
図1参照)。
【0036】
<センサユニット10>
センサユニット10は、被検出体である1つの単電池14に対して上方から設置するものである。センサユニット10は、帯状の可撓性を有する導電路構成体32と、導電路構成体32の端部に接続されるセンサ素子40と、導電路構成体32に取り付けられる板材42と、を備えている。
【0037】
<導電路構成体32>
導電路構成体32は、
図3および
図6に示すように、例えば銅箔からなる一対の薄板状の導体44,44を、一対の導体44,44よりも幅広な帯状の絶縁性フィルム46で被覆して形成されている。したがって、導電路構成体32は、被覆電線に比べて柔軟性が高く非常に省スペースな構成となっている。導電路構成体32の端部における上面である表面48には、一対の導体44,44が露出した一対の接続部50,50が形成されている。一対の接続部50,50は、絶縁性フィルム46を除去することにより形成されている。導電路構成体32は、他方の端部において単電池群16を制御する図示しない制御ユニットに接続されている。
【0038】
<センサ素子40>
センサ素子40は、
図3および
図6に示すように、略方形状をなすセンサ本体40aを有している。センサ本体40aの両端部には、一対の半田付け部40b,40bが設けられている。一対の半田付け部40b,40bは、導電路構成体32の端部に設けられた一対の接続部50,50に半田などで接続されることにより、一対の導体44,44に電気的に接続されている。したがって、導電路構成体32の表面48上に配置されたセンサ素子40からの検出信号が導電路構成体32の一対の導体44,44を通じて制御ユニットに入力されるようになっている。なお、センサ素子40としては、温度センサや圧力センサ等の任意のセンサが採用可能である。本実施形態では、センサ素子40は温度センサによって構成されているが、これに限定されない。
【0039】
<板材42>
板材42は、
図3に示すように、平坦度の高い平板状に形成されている。板材42は、導電路構成体32の裏面52に配置されており、導電路構成体32の厚さ方向でセンサ素子40と対向する部位に一方の面である上面が接着や圧着により固着されている。板材42は、アルミニウム、アルミニウム合金あるいは銅、銅合金などの伝熱性に優れた金属板材により構成されている。板材42の他方の面である下面は、被検出体である1つの単電池14への接触面である。板材42は、矩形状を有し、下方側の後端部の角部が切欠かれている。
【0040】
図2から
図3および
図5から
図7に示すように、センサユニット10は、下方に向かって開口する有底筒状のアッパハウジング56と、上下両方向に開口する筒状のロアハウジング58と、を備えている。センサユニット10は、センサユニット付電池配線モジュール12のセンサユニット配置領域Aに配置されている。センサユニット10は、センサユニット配置領域Aにおいて、アッパハウジング56が単電池14に向かって開口するように配向された状態とされており、アッパハウジング56はセンサユニット付電池配線モジュール12のケース26に一体化されて形成されている。
【0041】
<アッパハウジング56>
アッパハウジング56は、
図3に示すように、導電路構成体32の表面48上に配置されており、表面48に向かって開口している。また、アッパハウジング56は、ロアハウジング58の外周面に対向して天壁部60から軸方向下方に突出して径方向(
図3中、左右方向)外方に撓み変形可能な一対の弾性係止片62,62を有している。各一対の弾性係止片62の下端部には、内側に向かって突出する略三角断面形状の係止突起64が設けられている。さらに、
図3,
図5,
図7に示すように、アッパハウジング56の天壁部60の周囲から導電路構成体32の表面48に向かって突出する角筒状の周壁部66が、コイルばね80を軸方向の全長に亘って囲っている(
図3,
図7参照)。加えて、周壁部66において短手方向(
図7中、左右方向)に対向する周壁対向面66a,66bには、相手側に向かって突出し軸方向(上下方向)に延びる一対のガイド突条68,68が前後方向に離隔して設けられている。
【0042】
図3に示すように、アッパハウジング56には、天壁部60の中央部から軸方向下方すなわちロアハウジング58に向かってテーパ筒状で突出して後述するコイルばね80の軸方向の他端部(下端部)に内挿される位置決め突部70を有している。
【0043】
<位置決め突部70>
位置決め突部70は、
図3および
図8,
図9に示すように、基端部において外周面に開口して内周側に凹んでいる一対の収容凹所72,72を有している。収容凹所72は位置決め突部70の外周面に開口しており、周方向に離隔した2か所に設けられている。位置決め突部70の外周面には、後述する係合突起88を位置決め突部70の周方向に位置決めして収容凹所72に向かって位置決め突部70の軸方向に延びる案内凹部74が設けられている。各案内凹部74は、位置決め突部70の外周面に開口して基端部に向かって延びており、位置決め突部70の外周面において周方向で相互に離隔した2か所に均等配置されている。収容凹所72は、それぞれの案内凹部74に連接して位置決め突部70の外周面に開口している。位置決め突部70は、周方向の2か所に相互に離隔して設けられた外周面に凸となる2つの円弧状外周面76を有しており、位置決め突部70の周方向で隣接する案内凹部74間が、それらの間に配置された各円弧状外周面76を介して周方向で連接されている。各案内凹部74は、後述する係合突起88の近位部88aと遠位部88cがそれぞれ当接する相互に直交して広がる第1の案内面74aと第2の案内面74bを有している。第1の案内面74aは、位置決め突部70の軸方向である上下方向とそれに直交する前後方向に延びる平坦面とされている。第2の案内面74bは、第1の案内面74aに直交して基端部に向かって、軸直方向外方に向かって凸となる突状湾曲面形状を有して延びている。すなわち、後述するコイルばね80の半径方向で広がりつつ基端部に向かって延びている。
【0044】
<ロアハウジング58>
ロアハウジング58は、
図3に示すように、アッパハウジング56の軸方向に変位可能な状態でアッパハウジング56内に装着されている。より詳細には、ロアハウジング58の軸方向下端側は、中空筒状でセンサ素子40の周囲を囲ってその下端面が導電路構成体32の表面48に接着剤等を用いて固着されてセンサ素子収容部77を構成している。センサ素子収容部77の内壁には、内側に向かって突出する一対の抜止突起78,78が設けられている(
図7参照)。センサ素子収容部77内には、センサ素子40を水や塵埃などから保護するための封止材79が注入され、封止材79が硬化することで、封止材79は、センサ素子40を覆いつつ、一対の抜止突起78によって抜け止めされるようになっている。ロアハウジング58の軸方向上端側は、アッパハウジング56の天壁部60との対向面間で軸方向に伸縮自在なコイルばね80を保持する支持部82を構成している。すなわち、支持部82は、コイルばね80の軸方向の一端部を支持している。コイルばね80は、SUSなどの金属線材を螺旋状に巻回した金属製のコイルばねとされている。この結果、ロアハウジング58は、コイルばね80の軸方向に収縮する弾性変形に伴い天壁部60の位置決め突部70に向かって変位可能となっており、コイルばね80の弾性復帰力により板材42側すなわち単電池14に向かって付勢されるようになっている。すなわち、コイルばね80は、被検出体である単電池14に向けてロアハウジング58を付勢している。また、ロアハウジング58は、コイルばね80の軸方向で、コイルばね80を間に挟んでアッパハウジング56に組み付けられている。
【0045】
ロアハウジング58の軸方向上端側の支持部82は、軸方向下端側のセンサ素子収容部77よりも大径に構成されており、支持部82とセンサ素子収容部77との間に段差面84が設けられている。支持部82は、周壁86において左右方向に対向する部分が上下方向の全長に亘って切欠かれている。
【0046】
<コイルばね80>
コイルばね80の他端部である上端部は、
図3,
図6および
図9に示すように、コイルばね80の内周側に突出してコイルばね80の軸方向内方に撓み変形可能に構成した係合突起88を有している。係合突起88は、コイルばね80の素線の端末をコイルばね80の内周側に向かって延びる近位部88aと、近位部88aに連接する湾曲部88bと、湾曲部88bに連接して湾曲部88bよりもコイルばね80の外周側に向かって延びる遠位部88cとを有している。係合突起88の近位部88aと遠位部88cが、相互に直交するコイルばね80の半径方向にそれぞれ延びており、コイルばね80の内周面において、中心角:αが90°以下の円弧状部90から平面視でL字形状に突出している。
【0047】
<センサユニット付電池配線モジュール12の組立方法>
本開示の実施形態1のセンサユニット付電池配線モジュール12の組立方法の概略について説明する。はじめに、導電路構成体32の端部の表面48に設けられた一対の接続部50,50にセンサ素子40を半田付けする。その後、導電路構成体32の一方の端部の裏面52におけるセンサ素子40と対向する部位に板材42を固着する。その後、導電路構成体32の端部の表面48にロアハウジング58を固着し、センサ素子収容部77内に封止材79を注入し硬化する。続いて、ケース26の表面側に設けられた導電路構成体配索用通路34に導電路構成体32を配置する。導電路構成体32の他方の端部をコネクタ94に接続し、コネクタ94を導電路構成体配索用通路34の後端部に取り付ける。次に、センサユニット配置領域Aに設けられたアッパハウジング56の位置決め突部70の軸に対してコイルばね80の軸を合わせるように位置決めした状態で、コイルばね80を位置決め突部70側に押し込む。この際、コイルばね80の係合突起88の近位部88aと遠位部88cがそれぞれ位置決め突部70の案内凹部74の第1の案内面74aと第2の案内面74bに係合することで位置決め突部70の周方向で係合突起88やコイルばね80が位置合わせされる。これにより、コイルばね80の係合突起88がコイルばね80の軸方向内方へ撓み変形されて、位置決め突部70に対するコイルばね80の外挿が許容される。そして、コイルばね80の係合突起88が案内凹部74に案内されて収容凹所72に到達する。この結果、係合突起88が弾性復帰して収容凹所72に収容されて係止され、コイルばね80が位置決め突部70に保持される。
【0048】
続いて、導電路構成体32の一方の端部をケース26に設けた開口穴92およびスリット96を通してケース26の裏面側に移動させる。その後、ロアハウジング58の支持部82をケース26の裏面に開口するアッパハウジング56の一対の弾性係止片62,62の間に挿入する。これにより、一対の弾性係止片62,62が径方向外方に弾性変形し、支持部82の挿入を許容する。支持部82の挿入後は、一対の弾性係止片62,62が弾性復帰して、ロアハウジング58の段差面84が一対の弾性係止片62,62の係止突起64に係止する。すなわち、板材42側の変位端が、ロアハウジング58の段差面84が一対の弾性係止片62,62の係止突起64に係止することにより規定されている。
【0049】
次に、このように構成されたケース26を単電池群16に対して組み付ける。この結果、
図3に示すように、板材42が単電池14の表面に当接してロアハウジング58が上方側に押されることにより、コイルばね80によってロアハウジング58が下方側に向かって付勢される。すなわち、センサユニット配置領域Aにおいて、センサユニット10が、板材42が単電池14に接触可能な状態で配置され、コイルばね80により単電池14に押圧されている。すなわち、センサユニット10が、板材42を被検出体である単電池14に向かって付勢するコイルばね80を備えている。最後に、ケース26に対してバスバー22やカバー部28が取り付けられて、センサユニット付電池配線モジュール12が完成する。
【0050】
このような構造とされた本開示のセンサユニット10によれば、コイルばね80は、ロアハウジング58の支持部82に一端部が支持され、他端部は、アッパハウジング56から突出する位置決め突部70に保持されている。すなわち、コイルばね80の他端部には、コイルばね80の内周側に突出してコイルばね80の軸方向内方等に撓み変形可能に構成した係合突起88を有している。係合突起88が位置決め突部70に設けられた収容凹所72に収容されて係止されることにより、コイルばね80がアッパハウジング56に保持されるようになっている。これにより、センサユニット10を構成するロアハウジング58とアッパハウジング56の組み付け前の状態であっても、コイルばね80をアッパハウジング56に保持させておくことができる。それゆえ、センサユニット10の組み立て工程において、コイルばね80を紛失する可能性が低減されている。また、組み立て作業時にコイルばね80を予めアッパハウジング56に保持させておくことが可能であるため、センサユニット10の組立作業性の向上も図ることができる。なお、コイルばね80のアッパハウジング56への組み付けは、位置決め突部70の突出端側に対してコイルばね80の他端部を押しつけることにより簡単に実行できる。すなわち、コイルばね80を位置決め突部70の突出端側から押し込むと、コイルばね80の係合突起88が位置決め突部70の外周面に押し付けられてコイルばね80の軸方向内方へ撓み変形する。これにより、位置決め突部70のコイルばね80への挿し入れが許容される。さらに、コイルばね80の係合突起88が位置決め突部70の基端部に到達すると、係合突起88が、弾性復帰して位置決め突部70に設けられた収容凹所72に収容されて係止される。それゆえ、コイルばね80がアッパハウジング56に対して保持される。
【0051】
係合突起88は、内周側に突出する近位部88aが湾曲部88bを介して湾曲部88bよりも外周側に折り返される形状を有している。これにより、本実施形態のように係合突起88がコイルばね80の素線の端末に形成される場合であっても、素線の端末が位置決め突部70の外周面に食い込むことが防止できる。それゆえ、コイルばね80の他端部を位置決め突部70の収容凹所72に挿入する作業が困難となる不具合の発生を有利に抑制または阻止できる。さらに、位置決め突部70の外周面には、係合突起88を位置決めして収容凹所72に向かって軸方向に延びる第1の案内面74aと第2の案内面74bを有する案内凹部74が設けられていることから、係合突起88をより確実且つスムーズに収容凹所72に向かって導くことができる。これにより、コイルばね80の他端部の位置決め突部70への内挿作業性の向上を図ることができる。
【0052】
係合突起88が、コイルばね80の内周面において中心角:αが90°以下の円弧状部90から平面視でL字形状に突出しており、係合突起88の近位部88aと遠位部88cは、相互に直交するコイルばね80の半径方向に向かってそれぞれ延びている。また、位置決め突部70に設けられた案内凹部74は、係合突起88の近位部88aと遠位部88cがそれぞれ当接する相互に直交して広がる第1の案内面74aと第2の案内面74bを有している。これにより、係合突起88の近位部88aと遠位部88cを案内凹部74の第1の案内面74aと第2の案内面74bに安定して押し当てることができる。それゆえ、係合突起88の軸方向内方への弾性変形を安定して実現することができる。しかも、位置決め突部70の周方向で離隔した2か所に案内凹部74を設けることが可能であることから、位置決め突部70へのコイルばね80の組み付け可能な方向が複数あるので、組付作業性の向上を図ることができる。特に、第2の案内面74bが、軸直方向外方に向かって凸となる突状湾曲面構造を有して位置決め突部70の基端部に向かって延びている。それゆえ、係合突起88の遠位部88cが、基端部側に押し込まれるに従って径方向外方に撓み変形され、コイルばね80の位置決め突部70への押し込みが一層容易になし得る。
【0053】
アッパハウジング56は有底筒状を有しており、その内部に軸方向に変位可能にロアハウジング58が装着されている。これにより、センサ素子40は、ロアハウジング58のセンサ素子収容部77に囲われて保護されており、しかもロアハウジング58がアッパハウジング56に囲われていることから、センサ素子40を他部材との干渉等から一層有利に保護することができる。また、アッパハウジング56とロアハウジング58を同心状に配置した構造であることから、それらの間にコイルばね80を収容したセンサユニット10をコンパクトに提供することができる。さらに、アッパハウジング56の周壁部66がコイルばね80の軸方向全長に亘ってコイルばね80を囲っていることから、コイルばね80を他部材との干渉等から保護することもでき、センサユニット10の耐久性の向上も図ることができる。加えて、コイルばね80がアッパハウジング56の位置決め突部70に保持された状態で、コイルばね80がアッパハウジング56の周壁部66に囲われている。これにより、センサユニット10の組み付け作業時において、コイルばね80の紛失防止に加えて、コイルばね80の損傷防止も併せて達成できる。
【0054】
ロアハウジング58の軸方向上方側(支持部82側)を軸方向下方側(センサ素子収容部77側)よりも大径にすることで、ロアハウジング58の全周に亘って延びる段差面84が構成されている。そして、アッパハウジング56に一対の弾性係止片62,62を天壁部60から突出させるだけで、アッパハウジング56にロアハウジング58を軸方向自在に組み付けて保持する構成を容易に構築できる。一対の弾性係止片62,62の係止突起64間の径方向寸法をロアハウジング58の支持部82の径寸法よりも小径にすることで、一対の弾性係止片62,62の係止突起64を段差面84に係止する構成を簡単に構成できる。このような構造を採用することにより、被検出体である単電池14に対して板材42の接触面を安定して押圧して保持できるセンサユニット10を提供できる。
【0055】
被検出体である単電池群16に装着される電池配線モジュールが、センサユニット10を備えたセンサユニット付電池配線モジュール12として構成されている。センサユニット付電池配線モジュール12のケース26は、被検出体である単電池14上に配置されるセンサユニット配置領域Aを含んでいる。センサユニット配置領域Aにおいて、センサユニット10の板材42が単電池14に接触可能な状態で、センサユニット10が配置されている。これにより、センサユニット付電池配線モジュール12を単電池群16の上方から組み付けるだけで、センサユニット10の板材42の接触面を被検出体である単電池14に接触させることができる。なお、導電路構成体32のセンサ素子40の装着部位の裏面52には、金属製の板材42が固着され、板材42によりセンサ素子40の単電池14への接触面が構成されている。これにより、板材42の平坦性を利用して単電池14への接触安定性を確保できる。また、本実施形態では、センサ素子40が温度センサによって構成されているため、板材42の集熱効果を利用して安定した単電池14の温度検知が可能になる。
【0056】
アッパハウジング56が、単電池14に向かって開口するように配向された状態で、センサユニット配置領域Aに配置されている。これにより、アッパハウジング56,ロアハウジング58およびコイルばね80を用いた付勢構造を利用して、導電路構成体32のセンサ素子40の装着部位の裏面52を安定して被検出体である単電池14に向かって付勢した状態にできる。しかも、アッパハウジング56はケース26に一体化されていることから、センサユニット付電池配線モジュール12の取扱性の向上や部品点数の削減が図られ、またコイルばね80の紛失の可能性も低減されている。その結果、センサユニット付電池配線モジュール12の単電池群16(電池パック)への組み付け作業性を向上し得る。
【0057】
<他の実施形態>
本明細書に記載された技術は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術の技術的範囲に含まれる。
【0058】
(1)上記実施形態1では、コイルばね80の係合突起88が、中心角:αが90°以下の円弧状部90から平面視でL字形状に突出しており、位置決め突部70の案内凹部74が、周方向で相互に離隔した2か所に均等配置されていたが、これに限定されない。
図10および
図11に示す本開示の実施形態2の位置決め突部98のように、係合突起101の近位部101aと遠位部101cが、コイルばね80の半径方向に対して傾斜して延びており、コイルばね80の内周面において、中心角が90°以下の円弧状部90から平面視でV字形状に突出していてもよい。実施形態1と同様、係合突起101も、コイルばね80の内周側に向かって延びる近位部101aと、近位部101aに連接する湾曲部101bと、湾曲部101bに連接して湾曲部101bよりもコイルばね80の外周側に向かって延びる遠位部101cとを有している。実施形態2では、近位部101aと遠位部101cはコイルばね80の半径方向に対して傾斜して延びている。位置決め突部98の外周面には、基端部に向かって次第に拡幅して延びる平坦面状の案内面100が、位置決め突部98の外周面において、周方向で相互に離隔した4か所に均等配置されている。位置決め突部98の基端部には、案内面100に対応した周方向の4か所に、それぞれ案内面100に連接して開口する4つの収容凹所102がそれぞれ設けられている。さらに、位置決め突部98が、周方向の4か所に相互に離隔して設けられた外周面に凸となる4つの円弧状外周面104を有しており、位置決め突部98の周方向で隣接する案内面100間が、それらの間に配置された各円弧状外周面104を介して連接されている。
【0059】
本開示の実施形態2では、係合突起101が、コイルばね80の内周面において中心角が90°以下の円弧状部90から平面視でV字形状に突出していることから、係合突起101の湾曲部101bを中心にその両側に位置する近位部101aと遠位部101cを、位置決め突部98の案内面100に押し当てることができ、係合突起101のコイルばね80の軸方向内方への弾性変形を安定して実現することができる。しかも、位置決め突部98の周方向で離隔した4か所に案内面100を設けることが可能となるため、位置決め突部98へのコイルばね80の組み付け可能な方向が多く、組付作業性の向上を図ることができる。位置決め突部98に設けられた4つの平坦面状の案内面100の周方向間に、それぞれ円弧状外周面104が配置されている。これにより、係合突起88の周方向位置が案内面100からずれている場合でも、円弧状外周面104に当接した係合突起88が案内面100側に案内されて、係合突起88を正規の周方向位置に有利に案内することができるようになっている。
【0060】
(2)上記実施形態1,2では、コイルばね80として金属線材を螺旋状に巻回した金属製のコイルばねを例示して説明を行ったが、これに限定されない。コイルばね80は、合成樹脂製であってもよい。
【0061】
(3)上記実施形態1,2では、コイルばね80の係合突起88,101は、コイルばね80の素線の端末に設けられていたが、端末よりも手前側に係合突起を設け、端末を含まずに係合突起を構成してもよい。
【0062】
(4)実施形態1,2では、位置決め突部70,98の外周面に特定形状の案内凹部74,案内面100が設けられていたが、位置決め突部をその外周面に特定形状の案内凹部,案内面を有さない円錐台形状等によって構成してもよい。コイルばね80の係合突起も、撓み変形により位置決め突部のコイルばね80への内挿を許容し得るものであれば、任意の形状が採用可能である。
【符号の説明】
【0063】
10 センサユニット(実施形態1)
12 センサユニット付電池配線モジュール
14 単電池(被検出体)
16 単電池群
18 電池ケース
20 電極端子
20a 正電極端子
20b 負電極端子
20c 端子列
22 バスバー
24 バスバー用収容枠部
26 ケース
28 カバー部
30 貫通孔
32 導電路構成体
34 導電路構成体配索用通路
36 係合部
38 被係合部
40 センサ素子
40a センサ本体
40b 半田付け部
42 板材
44 導体
46 絶縁性フィルム
48 表面
50 接続部
52 裏面
56 アッパハウジング
58 ロアハウジング
60 天壁部
62 弾性係止片
64 係止突起
66 周壁部
66a 周壁対向面
66b 周壁対向面
68 ガイド突条
70 位置決め突部
72 収容凹所
74 案内凹部
74a 第1の案内面
74b 第2の案内面
76 円弧状外周面
77 センサ素子収容部
78 抜止突起
79 封止材
80 コイルばね
82 支持部
84 段差面
86 周壁
88 係合突起
88a 近位部
88b 湾曲部
88c 遠位部
90 円弧状部
92 開口穴
94 コネクタ
96 スリット
98 位置決め突部
100 案内面
101 係合突起
101a 近位部
101b 湾曲部
101c 遠位部
102 収容凹所
104 円弧状外周面
A センサユニット配置領域