(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-03
(45)【発行日】2024-09-11
(54)【発明の名称】二重管及び仕切ユニット
(51)【国際特許分類】
E04C 3/28 20060101AFI20240904BHJP
F16L 9/18 20060101ALI20240904BHJP
【FI】
E04C3/28
F16L9/18
(21)【出願番号】P 2020099659
(22)【出願日】2020-06-08
【審査請求日】2023-03-31
(73)【特許権者】
【識別番号】520178847
【氏名又は名称】グランツテクノワークス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134706
【氏名又は名称】中山 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】宮本 鎮郎
【審査官】櫻井 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】実開昭53-019816(JP,U)
【文献】特開2007-333012(JP,A)
【文献】実開平03-128115(JP,U)
【文献】特公昭52-017885(JP,B1)
【文献】実開昭54-029410(JP,U)
【文献】特開2003-064821(JP,A)
【文献】実開昭53-150524(JP,U)
【文献】実開平03-092211(JP,U)
【文献】実開昭52-117812(JP,U)
【文献】実開平02-129509(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04C 3/28
F16L 9/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明な第1プラスチックで管状に形成され、外周面の断面が楕円形であり、前記楕円形の短軸が30mm以下である第1管状部材と、
透明な第2プラスチックで管状に形成され、外周面及び内周面の断面が真円形であり、前記第1管状部材の中空部に第1管状部材の軸方向に延びて前記第1管状部材と同軸に配され、外周面が前記第1管状部材と周方向において部分的に、かつ、前記楕円形の短軸上で接する第2管状部材と、
を備え、
前記第1管状部
材の内周面の前記第2管状部材
と接する部
分に、前記第2管状部材の前記外周面に沿ったくぼみである凹部が
軸方向に延びて形成され、
前記第2管状部材が前記凹部に嵌合する
二重管。
【請求項2】
前記第2管状部材は、押出成形、射出成型、ブロー成型により形成されたものである請求項1に記載の二重管。
【請求項3】
前記第1管状部材の内周面の断面は、楕円形に前記凹部が形成されている請求項1または2に記載の二重管。
【請求項4】
前記第1プラスチック及び前記第2プラスチックは、
イソソルバイドと脂肪族ジオールとの重合体、ポリカーボネイト、ポリアクリル酸エステル重合体及び共重合体、ポリメタクリル酸エステル重合体及び共重合体のいずれかである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の二重管。
【請求項5】
仕切り材用である請求項1
ないし3のいずれか1項に記載の
二重管。
【請求項6】
柵用である
請求項5に記載の二重管。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の二重管を複数備えるとともに、
前記複数の
二重管の各一端を保持する保持部
材
を備える仕切ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二重管及び仕切ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
多重管は複数の管状(筒状)の部材が中空部で重なった構造をしている。多重管を構成している素材は、ガラスや金属、プラスチックなど様々である。多重管は、用途も様々にあり、例えば蛍光ランプや建築物、液体などを移送する移送管に利用されている。
【0003】
例えば特許文献1にはガラスで形成された多重管を備える蛍光ランプが記載されている。特許文献2には複数の中空管材からなる建築構造材用多重管が記載されている。また、特許文献3には透明な保護層が装着された管本体が記載されており、管本体の文字が目視できるよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2000-011953号公報
【文献】特開2000-104335号公報
【文献】特開2011-099519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の蛍光ランプは、多重管が使用時や運搬時、災害時において衝撃が加えられることによって例えば細片に破損してしまう場合がある。また、特許文献2の建築構造材用多重管は重いので作業性が悪い。特許文献3の管本体は衝撃に対する耐久性に向上の余地がある。
【0006】
そこで、本発明は、軽量であり、衝撃に対する耐久性が優れた二重管及び仕切ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の二重管は、第1管状部材と第2管状部材とを備える。第1管状部材は透明な第1プラスチックで管状に形成され、外周面の断面が楕円形であり、この楕円形の短軸が30mm以下である。第2管状部材は透明な第2プラスチックで管状に形成され、外周面及び内周面の断面が真円形であり、第1管状部材の中空部に第1管状部材の軸方向に延びて第1管状部材と同軸に配され、外周面が第1管状部材と周方向において部分的に、かつ、上記楕円形の短軸上で接する。第1管状部材の内周面の第2管状部材と接する部分に、第2管状部材の外周面に沿ったくぼみである凹部が軸方向に延びて形成され、第2管状部材が上記凹部に嵌合する。
【0008】
第2管状部材は、押出成形、射出成型、ブロー成型により形成されたものであることが好ましい。
【0009】
第1管状部材の内周面の断面は、楕円形に上記凹部が形成されていることが好ましい。
【0010】
第1プラスチック及び第2プラスチックは、イソソルバイドと脂肪族ジオールとの重合体、ポリカーボネイト、ポリアクリル酸エステル重合体及び共重合体、ポリメタクリル酸エステル重合体及び共重合体のいずれかであることが好ましい。
【0011】
仕切り材用であることが好ましい。
【0012】
柵用であることが好ましい。
【0013】
本発明の仕切ユニットは、上記の二重管を複数備えるとともに、複数の二重管の各一端を保持する保持部材とを備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、安全性と軽量化による作業性の改善と衝撃等に対する強度の向上が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1の二重管の概略図であり、(A)は正面図、(B)は断面図である。
【
図4E】第3の二重管の正面におけるIV(E)-IV(E)部分拡大図である。
【
図4F】第3の二重管の側面におけるIV(F)-IV(F)部分拡大図である。
【
図6】第3の二重管を備える照明器具の斜視図である。
【
図8】第1の二重管を備える縦型の柵の概略図である。
【
図9】第1の二重管を備える横型の柵の斜視図である。
【
図10】第1の二重管を用いたパーテーションの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に示す全ての実施形態のそれぞれは、本発明を実施した一例である。
図1に示す第1の二重管11は、管状、すなわち筒状に形成された管状部材が重なった多重管の一例である。第1の二重管11は、管状に形成された第1管状部材の一例である外側の管13と、管状に形成され、外側の管13の中空部12に配された第2管状部材の一例である内側の管14との2つで構成されている。内側の管14は、外側の管13の軸方向に延びており、外側の管13と内側の管14とは、互いの軸が一致した状態で、すなわち同軸に位置している。
【0017】
外側の管13は透明な第1プラスチックで管状に形成され、内側の管14は透明な第2プラスチックで管状に形成されている。本例の第1プラスチックと第2プラスチックとは、いずれもイソソルバイドと脂肪族ジオールとの重合体である。このように、第1プラスチックと第2プラスチックとは、透明であれば互いに同じ物質であってもよいし、互いに異なる物質であってもよい。第1プラスチックと第2プラスチックとのそれぞれは、本例では熱可塑性樹脂(熱可塑性プラスチック)であり、イソソルバイドと脂肪族ジオールとの重合体としているが、この重合体に限られず、ポリカーボネイトなどの透明なエンジニアリングプラスチックやポリアクリル酸エステル重合体及び共重合体、ポリメタクリル酸エステル重合体及び共重合体などの透明な熱可塑性樹脂であってもよい。また、第2プラスチックはイソソルバイドと脂肪族ジオールの重合体に限られず、ポリカーボネイトなどの透明なエンジニアリングプラスチックやポリアクリル酸エステル重合体及び共重合体、ポリメタクリル酸エステル重合体及び共重合体などの透明な熱可塑性樹脂を用いてもよい。第1プラスチックと第2プラスチックとは、用途に応じた屈折率を有するものを用いればよい
【0018】
第1管状部材(この例では外側の管13)の軸方向に直交する断面(以下、単に「断面」と称する)において、外側の管13は外周面(以下、外管外壁と称する)13aと内周面(以下、外管内壁と称する)13bとが楕円形であり、内側の管14は外周面(以下、内管外壁と称する)14aと内周面(以下、内管内壁と称する)14bとが真円形である。外管内壁13bは楕円形の代わりに真円形でもよく矩形などの多角形でもよい。また、内側の管14は、軸方向に直交する断面における内管外壁14aの形状が円形状(楕円形と真円形とを含む)である円管であってもよいし、多角形である角管であってもよい。内管内壁14bは真円形の代わりに楕円形でもよく矩形などの多角形でもよい。内側の管14は、内管外壁14aが外管内壁13bと、周方向において部分的に、かつ、周方向において複数箇所で接している。外側の管13と内側の管14との互いに接している部分である接触領域は、軸方向に延びている。内側の管14は、外側の管13と、外管外壁13aの断面の形状である楕円形の短軸上の2か所で接しており、外側の管13と接している内側の管14の接触領域(以下、内側接触領域と称する)は、軸方向に線状に延びた接触部としての接触線となっている。ただし、周方向における内側接触領域の数は、前述の通り複数、すなわち少なくとも2つであればよい。また、この例では、2つの内側接触領域が上記楕円形の短軸上の2か所に位置しているが、少なくともひとつの内側接触領域が短軸上に位置していればよい。衝撃等に対して強度がより高いという観点と、外側の管13の中空部12において内側の管14がずれにくい観点とから短軸上の2か所のそれぞれに内側接触領域が設けられていることが好ましい。外側の管13と内側の管14との接触領域は、接触線である接触部に限定されず、面状に接触した接触面である接触部であってもよい。外側の管13と内側の管14とは、外管内壁13bと内管外壁14aとが接している接触領域を接着剤で接着することにより互いに固定してもよい。
【0019】
この例に代えて、短軸方向において、外管内壁13bの径よりも、内側の管14の径を小さくしてもよく、これにより、外側の管13と内側の管14との間に隙間が形成されるから、内側の管14を後述のように外側の管13の中空部12に挿入する際の作業性が向上する。この場合の内側の管14は、内管外壁14aが外管内壁13bと、周方向において部分的に、かつ、周方向において複数箇所で、常に接している状態に形成されているのではなく、所定の姿勢において部分的にかつ複数箇所で接するようになり、外側の管13と内側の管14との互いに接する接触領域は、接している状態において、軸方向に延びている。このように内側の管14を外管内壁13bの短軸よりも小さな径に形成した場合には、内側の管14は、外側の管13と、外管外壁13aの断面の形状である楕円形の短軸上で接する姿勢においては2か所のうちの一方で接することになる。このように、内側の管14は、一定の姿勢において、内管外壁14aが外管内壁13bと、周方向において部分的に、かつ、周方向において複数箇所で接するように構成されていればよい。後述の三重管21(
図2参照),第2の二重管31(
図3参照)、第3の二重管41(
図4A参照)、第4の二重管51(
図5参照)における第1管状部材と第2管状部材とについても同様である。
【0020】
第1の二重管11は軸方向における長さL1が1000mmである。L1は用途により適宜選択すればよく、1000mmより長くてもよく、短くてもよい。
【0021】
外側の管13の寸法(
図1(B))は、外側の管13の断面における楕円形の長軸の長さを示すL2が30mmで、外側の管13の断面の短軸の長さを示すL3が20mmであり、外側の管13の管の厚みは2mmである。また、内側の管14の寸法は、内側の管14の上記長軸の方向における長さを示すL4が16mmで、内側の管14の上記短軸の方向における長さを示すL5が16mmであり、内側の管14の厚みは1mmである。外側の管13及び内側の管14の寸法は用途に応じて適宜決定が可能であり、外側の管13と内側の管14との厚みは同じでもよく、異なってもよい。外側の管13の厚みと内側の管14の厚みとのそれぞれは周方向において一定でもよく、短軸上の位置から長軸上の位置に向かうに従い厚みが連続的に変化する態様でもよい。内側の管14は外側の管13と接する大きさであり、内側の管14は外側の管13より大きくても小さすぎても、接した状態あるいは所定の姿勢において接するように、外側の管13の中空部12に配することができず好ましくない。
【0022】
第1の二重管11は、外管外壁13aが断面において楕円形であるから長軸方向からの外的な応力に強い。そして、この例のように楕円形の短軸の長さが30mm以下に小さく抑えられていることにより、運搬する場面や、後述の仕切ユニットを組み立てる場面などにおいて、作業者が片手で把持しやすく、したがって作業性がよい。第1の二重管11は、内側の管14が外側の管13を中空部12側から支持しているから、外部から衝撃が加わった場合、すなわち外管外壁13aに対して応力が加えられた場合に、破損しにくい。また、第1の二重管11は、外側の管13と内側の管14とがプラスチックで形成されているから、外部から衝撃が付与された場合でも、ガラスのように細かに砕けてしまうことが抑制される。また、第1の二重管11は、外側の管13と内側の管14とが透明であるから、照射された光を外側の管13と内側の管14とのそれぞれと空気との界面で反射及び屈折させて、入射した光を射出する。そのため、第1の二重管11は意匠性に優れる。
【0023】
図2に示す三重管21は、第2管状部材として、断面における形状が真円形状である内側の管14の代わりに多角形状である第1の内側の管24を備える多重管の一例である。なお、
図2においては
図1と同じ部材については同じ符号を付し、説明を略す。三重管21は、外側の管13の中空部に、外側の管13に接する第1の内側の管24を備え、第1の内側の管24の中空部に第2の内側の管25を備える。断面において第1の内側の管24の内管外壁(以後、第1内管外壁24a)及び内管内壁(以後、第1内管内壁24b)の形状はひし形であり、第2の内側の管25の内管外壁(以後、第2内管外壁25a)及び内管内壁(以後、第2内管内壁25b)の形状は真円形である。外側の管13に接する第1の内側の管24は、ひし形以外の四角形や、三角形など、多角形であってもよい。第1内管外壁24aは外管内壁13bと外管外壁13aの断面の形状である楕円形の短軸上及び長軸上の4か所で接し、外側の管13と接している4つの接触領域はそれぞれ軸方向に線状に延びている。本例のひし形のように第1内管外壁24aの断面の形状が四角形である場合には全ての角が外管内壁13bと接してもよく、短軸上でのみ接するようにしてもよく、短軸上の2か所と長軸上以外の2か所との4か所で接してもよい。短軸上及び長軸上の4か所で上記四角形の全ての角が外管内壁13bと接することにより、三重管21は外部からの衝撃、例えば外部から外菅外壁13aに向けた応力が付与された場合であっても、第1の内側の管24により外側の管13が外管内壁13b側から支持されるので破損しにくい。
【0024】
断面において、第2内管外壁25aは、第1内管内壁24bの形状であるひし形の4辺上のそれぞれで接しており、この内側接触領域は軸方向に線状に延びている。内側接触領域の周方向における数は4つに限られず、第2の内側の管25は第1の内側の管24の中空部においてずれないように第1の内側の管24と接していればよい。三重管21は第1の二重管11(
図1参照)と比べて外部から外管外壁13aに対して応力が付加された際に力を緩和しやすいから衝撃等に対する破損のしにくさ(以後、衝撃強度等)が良好である。
【0025】
第1の内側の管24は、第2プラスチックで形成されており、第2の内側の管25は、透明な第3のプラスチックで形成されている。第3のプラスチックは、透明であれば特に限定されず、第1プラスチックと第2プラスチックとの少なくとも一方と同じであってもよいし、第1プラスチック及び第2プラスチックと異なってもよい。三重管21は、照射された光を外側の管13と第1の内側の管24と第2の内側の管25とのそれぞれと空気との界面で反射及び屈折させて、入射した光を射出するから、意匠性に優れる。多重管が備える管の数は、用途に応じて、重さと要求される衝撃強度等と意匠性と透明性等とのバランスで適宜決定することが好ましい。
【0026】
図3に示す第2の二重管31は、第1管状部材としての外側の管33と、第2管状部材としての内側の管34とを備える。外管内壁33bには溝35が形成されてあり、この溝35に内側の管34が設けられる構造である。第1管状部材、すなわち外側の管33の軸方向に直交する断面において、第2の二重管31の外管外壁33aの形状は楕円形であり、内管外壁34a及び内管内壁34bの形状は真円形である。外管内壁33bには一対の溝35が形成されており、一対の溝35のそれぞれは断面における外管外壁33aの形状である楕円形の短軸上に形成されている。溝35は、内管外壁34aに沿った形状とされ、この例では断面において円弧状とされ、軸方向に延びている。溝35の形状は円弧状に限られず内管外壁34aの形状に沿った形状に形成することができる。溝35は内管外壁34aに沿った形状に形成されているから、断面における形状が真円形の円弧状である内側の管34は、溝35に嵌まることで外側の管33に保持される。すなわち、この例の内側の管34は、内管外壁34aが、外側に突出した円弧状となっていることにより、凹部としての溝35に嵌め合わされ凸部として機能している。これにより内側の管34は、外側の管33の中空部においてずれないから、第2の二重管31は衝撃強度等に優れる。また、内側の管34は、外側の管33の一端と他端とのそれぞれに開口した中空部に設ける場合に、溝35によって容易に位置決めした状態で一方の開口から挿入することができるから、後述の仕切ユニットを設置する場面における作業性がよい。溝35は、内側の管34が容易に保持され、外側の管33の中空部でずれない大きさに形成すればよい。外管内壁33bに溝35として凹部を設けて、内管外壁34aに断面真円形から突出した突起として凸部を設けてもよい。
【0027】
図4A~
図4G示す第3の二重管41は第1管状部材としての外側の管43と第2管状部材としての内側の管44とを備える。外管外壁43aの断面が楕円形で内管内壁44bの断面が真円形である。
図4Aには第3の二重管41の断面を示している。外管内壁43bには外管外壁43aの軸方向に直交する断面の短軸上の2か所に断面が矩形の凹部45が形成されている。内管外壁44aには凹部45に沿った断面矩形の凸部46が形成されている。凹部45及び凸部46はそれぞれ軸方向に延びており、凹部45と凸部46とは互いに嵌合する形状に形成されている。これにより内側の管44が外側の管43の中空部においてずれにくく、また、内側の管44を外側の管43の中空部に設ける場面においては凹部45と凸部46とで位置決めした状態で内側の管44を外側の管43の中空部に挿入しやすい。また外管内壁に凹部を形成し、かつ、内管外壁に凸部を形成する態様でもよいし、外管内壁に凸部を形成し、かつ、内管外壁に凹部を形成する態様でもよい。
【0028】
図4B、Cは第3の二重管41を示しており、符号は略してある。
図4Bは第3の二重管41を外管外壁43aの断面形状である楕円形の短軸方向から見た、第3の二重管の正面図であり、背面も同様となっている。
図4Bに示す短辺(前述の長軸の長さL2(
図1参照)に対応する)は45mmで長辺(前述の軸方向の長さL1(
図1参照)に対応する)は900mmである。
図4Cは第3の二重管41を外菅外壁43aの断面形状である楕円形の長軸方向から見た、第3の二重管41の側面図であり、反対の側面も同様となっている。
図4Cに示す短辺(前述の短軸の長さL3(
図1参照)に対応する)は30mmであり、長辺L1は900mmである。
図4Dは第3の二重管41の軸方向における一端面を見た第3の二重管41の平面図であり、反対側の端部も同様となっている。
図4Dに示す楕円形の短軸の長さL3は30mmであり、長軸の長さL2は45mmである。上記それぞれの寸法は本例に限定されず適宜決定してもよい。
図4Eは
図4Bに示す短辺側(IV(E))から見た拡大図で、
図4Fは
図4Cに示す短辺側(IV(F))から見た拡大図で、
図4Gは
図4Dに示す軸方向における一端面を見た拡大図である。第3の二重管41は透明であるから、外管外壁43aと内管外壁44aと凹部45及び凸部46との各外郭が見えている。
【0029】
図4A~
図4Gに示す物品の説明を以下に記載する。本物品は、建築構造材として使用するものであり、断面楕円形の外側管状部材(第1管状部材)に断面円形の内側管状部材(第2管状部材)が配されている。本物品の外側管状部材(第1管状部材)は、例えば短径30mm、長径45mm、長さ900mmであり、所定の長さに切断して使用し得る。使用方法としては、単一又は複数で装飾材や梁材として用いることができるほか、複数本を並べて壁や引き戸、パーテーションを形成することができる。
【0030】
凹部及び凸部を二重管に形成する場合には、凹部及び凸部の軸方向に直交する断面での形状は矩形に限られず、位置決めの機能を損なわない範囲において適宜決定してよい。例えば
図5に示す第4の二重管51は第1管状部材としての外側の管43と第2管状部材としての内側の管54とを備える。外側の管43の凹部45は断面矩形であり、凸部56が断面半円形である。第4の二重管51は凸部56以外が第3の二重管41(
図4A参照)と同様であるため、同様な部位については説明を略す。凹部45は断面半円形の凸部56の全体が収まる形状及び大きさであることが好ましく、断面の形状は矩形でもよいし円形でもよい。ただし、外側の管43に内側の管54が位置決めされて保持される観点で、内管外壁54aから突出した凸部56の高さは外側の管43の厚みを超えない範囲であり、内側の管54が外側の管43の中空部においてずれることなく保持されるように、凹部45は半円形の凸部56の根本57と接触することが好ましい。対を成す凹部45と凸部56とは根元57の周方向における両端で互いに接触し、互いに接触する接触部は軸方向に線状に延びている。このように、根元57の周方向における両端の一対の接触部は線状に延びた一対の接触線であり、この一対の接触線が外側の管43と内側の管54とが接する接触領域として機能する。この例では、断面における外管外壁43aの形状である楕円の短軸上の2か所のそれぞれに凹部45と凸部56が形成されているから、凹部45と凸部56との対の数は二対となっている。
【0031】
多重管は、第1管状部材の中空部に第2管状部材を挿入することにより製造することができる。すなわち、
図1に示す第1の二重管11は、外側の管13の一端15と他端16とのそれぞれに開口を形成している中空部12に、いずれか一方の開口から内側の管14を挿入し、外側の管13と互いに各端が揃う状態に位置決めして配することにより得られる。
図3に示す第2の二重管31、
図4Aに示す第3の二重管41も同様に、外側の管の一端と他端とのそれぞれに開口を形成している中空部に、いずれか一方の開口から内側の管を挿入し、外側の管と互いに各端が揃う状態に位置決めして配することにより得られる。
図2に示す三重管21は、外側の管13の中空部に第1の内側の管24を挿入して配し、第2の内側の管25を第1の内側の管24の中空部に挿入して配することにより得られる。三重管21は、第2の内側の管25が設けられている第1の内側の管24を、外側の管13に挿入することにより得てもよい。
【0032】
外側の管13,33,43、内側の管14,34,44,54、第1の内側の管24、第2の内側の管25のそれぞれは、本例では押出成形により形成している。形成の方法はこれに限定されず、金型を用いた射出成型でもよく、ブロー成型でもよい。
【0033】
図6に示す照明器具60は第3の二重管41を仕切り材として用いた例である。LED(発光ダイオード)ランプ61を覆うように第3の二重管41が設けられており、第3の二重管41は、光源であるLEDランプ61が収容される収容空間を外部空間と仕切っている。LEDランプ61はLEDランプ61の光の射出のオンとオフとの切り替えを制御するランプ本体62に取り付けられ、ランプ本体62にスイッチ63が備えられている。また、本例は電源としてアルカリ単三電池(図示無し)が使用されており、ランプ本体62に収容される。LEDランプ61の種類は特段の定めはなく適宜決定することができ、電源はAC電源でもよく電池を用いてもよい。
【0034】
第3の二重管41はLEDランプ61の寸法に合わせて内側の管44の寸法を決定すればよい。また、外管内壁43bの寸法は内管外壁44aの寸法に応じて設定し、外管外壁43aの寸法はランプ本体62の寸法に応じて設定すればよい。第3の二重管41とランプ本体62とは接着剤で接着しており、ランプ本体62は第3の二重管41の一端を保持する保持部材の一例である。接着方法は適宜選択でき、凹凸ではめ合わせる構造を採ってもよい。照明器具60に使用する第3の二重管41は、透明性が高すぎるとLEDランプ61の光が透過してしまってまぶしかったり、特定の狭い領域のみに光が照射されることがあり、透明性が低すぎると光が透過せず照明器具として光量が抑えられることがある。そのため、透明性をもつものの、光を透過する透過度を抑えたいわゆる半透明とし、光の屈折及び反射による光の拡散で第3の二重管41全体に光が行き渡るようにする。これにより第3の二重管41は、照明器具60に使用することができる。この例の照明器具60は、仕切り材として第3の二重管41を備えるが、第3の二重管41の代わりに、第1の二重管11(
図1参照)、第2の二重管31(
図3参照)、第4の二重管51(
図5参照)、三重管21(
図2参照)を用いてもよい。第1の二重管11、三重管21、第2の二重管31、第3の二重管41、第4の二重管51の各外側の管13、33、43と各内側の管14、24、25、34、44、54とは、目的とする使用形態に応じる程度に光を透過する透明度に形成されていればよい。また、内側の管44を半透明としてもよく、外側の管43を半透明としてもよく、両方を半透明としてもよい。
【0035】
照明器具60は、スイッチ63が押圧されることにより、ランプ本体62に取り付けられているLEDランプ61が光を射出する。射出された光は、透明な内側の管44に内管内壁44bから入射して内管外壁44aから射出された後、透明な外側の管43に外管内壁43bから入射して外管外壁43aから射出される。このようにして、LEDランプ61から射出された光は、透明な第3の二重管41を透過して照明光となる。照明器具として第3の二重管41を使用しているから外側の管43と内側の管44とで光の反射及び屈折により光が拡散して広範囲に光が照射される。第3の二重管41はプラスチックで形成されているから金属で形成されている場合に比べて軽量であり、そのため照明器具60を組み立てたり設置する場合の作業性がよく、加工(製造)が容易である。さらに、衝撃が加えられた場合には、ガラスのように細片に破損することが抑制される。第3の二重管41の一端に透明若しくは半透明若しくは不透明または鏡面の蓋を設けてもよく、蓋をすることで埃や砂、虫が入り込まないから屋外でも使用できて掃除やメンテナンスなどが容易である。
【0036】
図7に示す照明器具70は三重管21を仕切り材として用いた第2の例である。照明器具70は、ランプ本体71の上部に、電源のケーブル(図示無し)を通す可撓性の管72を備え、ランプ本体71に光源であるLEDランプ73が取り付けられる。ランプ本体71は、LEDランプ73に対する電圧の印加のオンとオフとを制御するコントローラ(図示無し)を備え、下部に保持したLEDランプ73からの光の射出のオンとオフとをコントローラにより行う。
【0037】
LEDランプ73の周囲には、複数の三重管21が配されており、この例では8つの三重管21を配してある。
図7においては、配してある三重管21のうち5つのみを描いてある。三重管21は、鉛直方向に軸方向が一致するように起立した姿勢で支持体74に支持される保持部75に保持されている。支持体74はLEDランプ73が配される位置から放射状に水平方向に延びており、延びた先端は下側に屈曲し、三重管21を保持する保持部75を備える。これにより、照明器具70を
図7紙面の下方から見たときにLEDランプ73は中央に位置しており、LEDランプ73の周囲の空間が外部空間から複数の三重管21により仕切られている。保持部75を備える支持体74は、複数の三重管21の各一端を保持する保持部材の一例である。三重管21と三重管21とは、隙間をもって配されており、そのためLEDランプ73の周囲の空間は外部空間から独立した空間とはなっていないが、照明器具70の外側の外部空間と内側の内部空間とは観念できるから、仕切り材は、空間的に部分的に連続する態様に空間を仕切るものも含む。LEDランプ73の光が周囲に配された8つの三重管21の各々に照射され、光の屈折及び反射による光の屈折で三重管21の全体に光が照射されて照明器具として使用できる。この例の照明器具70は、仕切り材として三重管21を備えるが、三重管21の代わりに、第1の二重管11(
図1参照)、第2の二重管31(
図3参照)、第3の二重管41(
図4A参照)、第4の二重管51(
図5参照)を用いてもよい。LEDランプ73の仕切り材として二重管でもよいが、三重管21を用いることで二重管に比べて光の拡散がより顕著におこるから意匠性がよく好ましい。また、三重管21の寸法は照明器具の寸法に応じて適宜決めればよい。三重管21の本数は8本に限られず、8本より多くても少なくてもよく、三重管21同士の間隔を開けずに隙間なく三重管21を配置してもよい。
【0038】
図7に示す照明器具70は、電源ケーブル(図示無し)が例えば屋内の天井から可撓性の管72を通ってランプ本体71と接続され、取り付けられているLEDランプ73に電力が供給されることで光が各LEDランプ73から射出する。LEDランプ73からの光は、支持体74により保持されている8本の三重管21を透過する。このとき、光の反射と屈折によって様々な方向に光が拡散されるから広範囲を照らす照明器具として機能する。光の仕切り材として三重管21が使用されているから、二重管に比べて光が拡散しやすく意匠性が高い。また、三重管21はプラスチック製であるからガラス製と比べて割れて破片が散乱する心配がなく安全である。
【0039】
図8に示す柵80は、空間を仕切る仕切ユニットの一例である。柵80は、複数の第1の二重管11と、複数の第1の二重管11を固定するための土台81とを備える。土台81の上側には二重管11が差し込まれる穴(図示無し)が
図8における水平方向に並んで複数形成されている。これらの穴の各々に第1の二重管11が差し込まれることで、第1の二重管11は鉛直方向に軸方向が一致した起立姿勢で固定される。土台81は、複数の第1の二重管11の各一端を保持する保持部材である。柵80は、さらに手すり82を備え、手すり82には、土台81と同様に、複数の第1の二重管11が差し込まれる穴(図示無し)が形成されている。手すり82は、これらの穴によって、複数の第1の二重管11の上側の一端に固定されることにより、水平方向に延びた姿勢で配される。土台81を柵80の下側とした場合には、柵80は、第1の二重管11が垂直に起立した縦向きの姿勢に配された縦型の柵となる。複数の第1の二重管11の各間には隙間を設けてもよい。本例では第1の二重管11同士の間隔L6は150mmであるが、これよりも広くても狭くてもよく、間隔は0mmでもよい。また、複数の第1の二重管11は、等間隔で配してもよく、不規則に配してもよい。土台81の素材は木材やコンクリート、地面でもよく、倒れないように安定していればよい。手すり82の素材は木材や金属、プラスチックでもよく、特に限定されない。第1の二重管11に代わり、第2の二重管31(
図3参照)、第3の二重管41(
図4A参照)、第4の二重管51(
図5参照)、三重管21(
図2参照)を用いてもよい。
【0040】
図8に示す柵80は、第1の二重管11の一端15が土台81に差し込まれた状態で固定され、他端16が手すり82に差し込まれた状態で固定されている。第1の二重管11は、プラスチック製であることで軽量とされているから、一端15を固定された土台81に差し込む作業性もよく、また、差し込まれるだけで容易にかつ確実に固定されて、柵80は倒れることなく安定した姿勢で立てられた状態を維持する。第1の二重管11の他端16には手すり82を設けているから、公園やイベント会場において空間を仕切り、人などによって手すり82が把持される柵として使用することができる。また、断面が楕円形の第1の二重管11を使用しているから角がなく、そのため、この第1の二重管11は人が手で把持しやすく、人が寄りかかったり、ぶつかった場合でも、安全性に優れる。第1の二重管11を隙間なく配置することで人やものの進入及び通過を阻止するバリケードとしても機能させることができる。
【0041】
図9に示す柵90は、空間を仕切る仕切ユニットの一例である。柵90は、第1の二重管11が、軸方向を地面と平行、すなわち水平にした姿勢で、両端を、一方向に延びた一対の金属フレーム91に形成された穴92にはめ込まれた仕切ユニットである。柵90は、一対の金属フレーム91の各々が鉛直方向に起立した姿勢とされ、第1の二重管11が水平方向に軸方向を一致させた横向き姿勢とされた横型の柵である。金属フレーム91には、第1の二重管11が周方向に回転しないように断面形状と同形状の穴92が、複数、金属フレーム91の延びた方向に並んで形成されている。一対の金属フレーム91のうちの一方は複数の第1の二重管11の一端を保持する第1保持部材であり、他方は複数の第1の二重管11の他端を保持する第2保持部材である。個々の穴92の深さは金属フレーム91の厚みよりも小さくされており、穴92は金属フレーム91を貫通してはいない。衝撃強度等が特に要求される場合には、第1の二重管11を断面楕円形の長軸方向を衝撃等が加えられる方向に一致するように配することで、短軸方向を一致するように配する場合に比べより衝撃強度等が向上する。本例では第1の二重管11を8本用いているが、これに限られず増やしてもよく減らしてもよい。また、複数の第1の二重管11の間隔L6(
図8参照)は100mmとしているが、これに限定されず広くても狭くてもよく、間隔は0mmでもよい。第1の二重管11に代わり、第2の二重管31(
図3参照)、第3の二重管41(
図4A参照)、第4の二重管51(
図5参照)、三重管21(
図2参照)を用いてもよい。
【0042】
図9に示す柵90は、金属フレーム91に形成された穴92に第1の二重管11がはめ込まれて固定されている。柵90における仕切り材を第1の二重管11の代わりに金属製の棒状材にする場合には、棒状材が重く、設置する場面等において作業性が悪いが、本例では軽量な第1の二重管11を用いるため、組み立てが容易であり作業性がよい。また、第1の二重管11は透明であるから柵90によって仕切られている一方の空間において他方の空間を容易に視認できるため安全確認等が容易であり、また影が生じにくいため空間を明るい状態に維持することができる。さらに、第1の二重管11の断面の短軸方向を地面と垂直(鉛直方向)に配しているから、第1の二重管11の断面の長軸方向にかかる応力に対する耐久性に優れる。すなわち、衝撃強度等が良好である。
【0043】
図10のパーテーション100は、空間を仕切る仕切ユニットの一例である。パーテーション100は、透明なプラスチック製の一方向に延びたフレーム95と複数の第1の二重管11とを備える。フレーム95は断面がコの字状とされており、一面に凹んで形成された溝96は、フレーム95の延びた方向に延びており、この溝96に複数の第1の二重管11が互いに重ねた状態で保持される。フレーム95は横転しないように床に固定されることが好ましい。固定の手法は特に限定されず、留め具とビスとで固定してもよく、フレーム95の床と接する面を広くして安定して自立できるようにしてもよい。一対のフレーム95のうちの一方は複数の第1の二重管11の一端を保持する第1保持部材であり、他方は複数の第1の二重管11の他端を保持する第2保持部材である。フレーム95はパーテーションを設置したい場所に設ければよく、第1の二重管11の軸方向の長さL1(
図1参照)は一方のフレーム95と他方のフレーム95の位置に合わせた長さであればよい。また、フレーム95の高さは床から天井までとし床と天井とのそれぞれに固定してもよいし、天井まで届かない高さとしてもよい。第1の二重管11は、プラスチック製で加工が容易であるからフレーム95を高さ方向に複数つなげてフレーム95の高さを確保する態様でもよい。フレーム95は作業性とパーテーションの奥側の安全確認ができる観点から透明なプラスチック製が好ましいが、これに限られず不透明なプラスチック製でもよく、金属製でもよい。第1の二重管11に代わり、第2の二重管31(
図3参照)、第3の二重管41(
図4A参照)、第4の二重管51(
図5参照)、三重管21(
図2参照)を用いてもよい。
【0044】
この例では、第1の二重管11の断面の長軸方向を床と垂直になるように第1の二重管11が設けられている。少ない本数で高さを確保する観点から上記の姿勢で第1の二重管11を設けているが、水平方向での応力が予想される場合には、第1の二重管11の断面の短軸方向を床と垂直になるように第1の二重管11を配することが好ましい。また、外側の管13若しくは内側の管14若しくはその両方の透明度を多少抑えて二重管の軸方向から見た場合に奥側を完全に見通せないようにすると、空間の仕切り材としてより好ましい。さらに本例のパーテーション100に限られず、空間を仕切ってブースにしてもよく、建物の壁に二重管を設けて壁材としてもよい。
【0045】
図10に示すパーテーション100は、第1の二重管11が透明なプラスチック製のフレーム95において重ねた状態に保持されている。第1の二重管11はプラスチック製であるから軽量で作業性がよい。また、第1の二重管11は透明であるからパーテーション100によって仕切られている一方の空間において他方の空間を容易に視認できるため安全確認等が容易であり、また影が生じにくいため空間を明るい状態に維持することができる。パーテーション100は、フレーム95の長さと第1の二重管11の本数とに応じて、地面から天井までの間で任意の高さで空間を仕切ることができるから、空間に求められる意匠性等に応じて自由度の高い仕切ユニットとして用いることができる。
【符号の説明】
【0046】
11 第1の二重管
13、33、43 外側の管
13a、33a、43a 外管外壁
13b、33b、43b 外管内壁
14、34、44、54 内側の管
14a、34a、44a、54a 内管外壁
14b、34b、44b、54b 内管内壁
21 三重管
24 第1の内側の管
24a 第1内管外壁
24b 第1内管内壁
25 第2の内側の管
25a 第2内管外壁
25b 第2内管内壁
41 第3の二重管
45 凹部
46、56 凸部
57 根本