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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-03
(45)【発行日】2024-09-11
(54)【発明の名称】装着型送風機
(51)【国際特許分類】
   A45C 13/00 20060101AFI20240904BHJP
   A45F 3/00 20060101ALI20240904BHJP
   F04D 25/08 20060101ALI20240904BHJP
   F04D 29/70 20060101ALI20240904BHJP
   A45F 3/02 20060101ALN20240904BHJP
【FI】
A45C13/00 S
A45F3/00 510
F04D25/08 301Z
F04D29/70 N
A45F3/02 400
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021005269
(22)【出願日】2021-01-15
(65)【公開番号】P2022109770
(43)【公開日】2022-07-28
【審査請求日】2023-08-23
(73)【特許権者】
【識別番号】391036404
【氏名又は名称】株式会社ロゴスコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫
(72)【発明者】
【氏名】柴田 茂樹
【審査官】村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3228661(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2019/0075912(US,A1)
【文献】特開2018-023694(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 13/00
A45F 3/00
F04D 25/08
F04D 29/70
A45F 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人に装着可能なバッグと、
ファンとを備えており、
前記バッグは、バッグ部を有しており、
前記バッグ部は、内側部と、外側部と、底側部と、取付孔と、排気口とを有しており、
前記バッグ部の前記内側部は、前記バッグが前記人に装着された状態で、当該人に接触する又は間隔をあけて対向するようになっており、前記バッグ部の前記内側部の高さ寸法は、前記バッグ部の前記外側部の高さ寸法よりも小さくなっており、
前記バッグ部の前記外側部は、前記バッグ部の前記内側部に対して反対側に位置しており、
前記バッグ部の前記底側部は、前記バッグが前記人に装着された状態で、前記バッグ部の前記内側部から前記バッグ部の前記外側部にかけて下り傾斜するようになっており、
前記取付孔は、前記バッグ部の前記底側部に設けられており、
前記ファンは、前記バッグ部の前記取付孔の周縁部に固定され、前記取付孔から露出しており且つ前記バッグが前記人に装着された状態で、前記バッグ部の前記底側部に沿って傾斜するようになっており
前記ファンが駆動することによって、空気が前記バッグ部内に導入され、前記排気口から排出される装着型送風機。
【請求項2】
に装着可能なバッグと、
ファンとを備えており、
前記バッグは、バッグ部を有しており、
前記バッグ部は、内側部と、外側部と、底側部と、吸気口と、排気口とを有しており、
前記バッグ部の前記内側部は、前記バッグが前記人に装着された状態で、当該人に接触する又は間隔をあけて対向するようになっており、前記バッグ部の前記内側部の高さ寸法は、前記バッグ部の前記外側部の高さ寸法よりも小さくなっており、
前記バッグ部の前記外側部は、前記バッグ部の前記内側部に対して反対側に位置しており、
前記バッグ部の前記底側部は、前記バッグが前記人に装着された状態で、前記バッグ部の前記内側部から前記バッグ部の前記外側部にかけて下り傾斜するようになっており、
前記吸気口は、前記バッグ部の前記底側部に設けられており且つ前記バッグが前記人に装着された状態で、前記バッグ部の前記底側部に沿って傾斜するようになっており、
前記ファンは、前記バッグ部内に収容され且つ前記吸気口に対向しており、
前記ファンが駆動することによって、空気が前記吸気口から前記バッグ部内に導入され、前記排気口から排出される装着型送風機。
【請求項3】
請求項1又は2記載の装着型送風機において、
前記バッグ部は、上側部を更に有しており、
前記バッグ部の前記外側部は、前記バッグ部の前記上側部から前記バッグ部の前記底側部へ下り傾斜しており且つ前記ファンに対して少なくとも部分的に上方向側に位置する装着型送風機。
【請求項4】
請求項1又は2記載の装着型送風機において、
前記バッグ部の前記外側部は、前記バッグ部の前記内側部から前記バッグ部の前記底側部へ下り傾斜しており且つ前記ファンに対して少なくとも部分的に上方向側に位置する装着型送風機。
【請求項5】
請求項3記載の装着型送風機において、
前記排気口は、前記バッグ部の前記上側部に設けられている装着型送風機。
【請求項6】
請求項4記載の装着型送風機において、
前記排気口は、前記バッグ部の前記外側部の上端部に設けられている装着型送風機。
【請求項7】
請求項1~4の何れかに記載の装着型送風機において、
前記排気口は、前記バッグ部の前記内側部に設けられている装着型送風機。
【請求項8】
請求項1~7の何れかに記載の装着型送風機において、
前記ファンに電気的に接続されたバッテリーを更に備えており、
前記バッテリーは、前記バッグ部内に収容されており且つ少なくとも部分的に前記ファンよりも上方向側に位置している装着型送風機。
【請求項9】
請求項1~8の何れかに記載の装着型送風機において、
前記バッグ部内を冷却する冷却部を更に備えており、
前記冷却部は、前記バッグ部内に収容されており且つ少なくとも部分的に前記ファンよりも上方向側に位置している装着型送風機。
【請求項10】
請求項1~7の何れかに記載の装着型送風機において、
前記ファンに電気的に接続されたバッテリーと、
前記バッグ部内を冷却する冷却部とを備えており、
前記バッテリー及び前記冷却部の何れか一方は、前記バッグ部の前記内側部の内面に固定されており且つ少なくとも部分的に前記ファンよりも上方向側に位置しており、他方は、前記バッグ部の前記外側部の内面に固定されており且つ少なくとも部分的に前記ファンよりも上方向側に位置している装着型送風機。
【請求項11】
請求項1~10の何れかに記載の装着型送風機において、
前記バッグは、前記人の腰に装着可能なウエストバッグである装着型送風機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装着型送風機に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には従来のリュック型の装着型送風機が記載されている。この装着型送風機は、リュック本体と、ファンとを備えている。リュック本体は、使用者がリュック本体を背負った状態で、使用者の背中に対向する内面と、その反対側の外面とを有する。リュック本体の内面には、排気口が設けられ、リュック本体の外面には、吸気口が設けられている。ファンは、リュック本体内の吸気口と排気口との間に配置されている。このファンが回転することによって、吸気口から空気がリュック本体内に取り込まれ、排気口から排出されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-090128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
吸気口は、リュック本体の外面に設けられているため、雨が降ると、吸気口から雨が吸い込まれ、ファンに付着する可能性が高くなる。
【0005】
本発明は、雨の吸い込みを低減する装着型送風機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の装着型送風機は、人に装着可能なバッグと、ファンとを備えている。バッグは、バッグ部を有する。
【0007】
バッグ部は、内側部と、外側部と、底側部とを有している。バッグ部の内側部は、バッグが人に装着された状態で、人に接触する又は間隔をあけて対向するようになっている。バッグ部の外側部は、バッグ部の内側部に対して反対側に位置している。バッグ部の底側部は、バッグが人に装着された状態で、バッグ部の内側部からバッグ部の外側部にかけて下り傾斜する又は略水平となっている。
【0008】
バッグ部は、取付孔と、排気口とを有する構成とすることが可能である。取付孔は、バッグ部の底側部に設けられた構成とすることが可能である。ファンは、バッグ部の取付孔の周縁部に固定され、取付孔から露出しており且つバッグが人に装着された状態で、バッグ部の底側部に沿って傾斜する又は略水平となる構成とすることが可能である。ファンが駆動することによって、空気がバッグ部内に導入され、排気口から排出される構成とすることが可能である。
【0009】
このような態様の装着型送風機による場合、ファンは、バッグが人に装着された状態で、バッグ部の底側部に沿って傾斜する又は略水平となるので、雨の吸い込みが低減される。
【0010】
又は、バッグ部は、取付孔の代わりに、吸気口が設けられた構成とすることが可能である。この場合、吸気口は、バッグ部の底側部に設けられており且つバッグが人に装着された状態で、バッグ部の底側部に沿って傾斜する又は略水平となる構成とすることが可能である。ファンは、バッグ部内に収容され且つ吸気口に対向する構成とすることが可能である。
【0011】
このような態様の装着型送風機による場合、吸気口は、バッグが人に装着された状態で、バッグ部の底側部に沿って傾斜する又は略水平となるので、雨の吸い込みが低減される。
【0012】
バッグ部は、上側部を更に有する構成とすることが可能である。この場合、バッグ部の外側部は、バッグ部の上側部からバッグ部の底側部へ下り傾斜しており且つファンに対して少なくとも部分的に上方向側に位置する構成とすることが可能である。
【0013】
バッグ部の上側部が省略される場合、バッグ部の外側部は、バッグ部の内側部からバッグ部の底側部へ下り傾斜しており且つファンに対して少なくとも部分的に上方向側に位置する構成とすることが可能である。
【0014】
排気口は、バッグ部の上側部に設けられていても良いし、バッグ部の外側部の上端部に設けられていても良いし、排気口は、バッグ部の内側部に設けられていても良い。
【0015】
上記何れかの態様の装着型送風機は、ファンに電気的に接続されたバッテリーを更に備えた構成とすることが可能である。
【0016】
バッテリーは、バッグ部内に収容されており且つ少なくとも部分的にファンよりも上方向側に位置する構成とすることが可能である。
【0017】
上記何れかの態様の装着型送風機は、バッグ部内を冷却する冷却部を更に備えた構成とすることが可能である。
【0018】
冷却部は、バッグ部内に収容されており且つ少なくとも部分的に前記ファンよりも上方向側に位置する構成とすることが可能である。なお、冷却部は、保冷剤やペルチェ素子を使用することが可能であるが、これに限定されるものではない。
【0019】
バッテリー及び冷却部の何れか一方は、バッグ部の内側部の内面に固定されており、他方は、バッグ部の外側部の内面に固定された構成とすることが可能である。
【0020】
上記バッグは、人の腰に装着可能なウエストバッグ、又は、リュックサックとすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1A】本発明の実施例1に係る装着型送風機の正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図1B】実施例1の装着型送風機の正面、底面及び左側面から表した斜視図である。
図1C】実施例1の装着型送風機の左側面図である。
図2】実施例1の装着型送風機の模式的断面図である。
図3】実施例1の装着型送風機の設計変形例を示す模式的断面図である。
図4】本発明の実施例2に係る前記装着型送風機の模式的断面図である。
図5】実施例2の装着型送風機の設計変形例を示す模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施例1、実施例2及びこれらの設計変形例を含む種々の実施例について説明する。なお、後述する実施例及び設計変更例の各構成要素は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能であることに留意されたい。また、後述する実施例の各態様及び設計変形例における装着型送風機の各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。
【実施例1】
【0023】
以下、本発明の実施例1及びその設計変更例を含む複数の実施例に係る装着型送風機D1について、図1A図3を参照しつつ説明する。図1A図2には、実施例1の装着型送風機D1が示されている。図3には、実施例1の装着型送風機D1の設計変形例が示されている。図1A図3には、上方向Z、下方向Z’、内方向Y、外方向Y’が示されている。下方向Z’は、上方向Zの反対方向であり、内方向Y及び外方向Y’は、上方向Z及び下方向Z’に交差しており、外方向Y’は内方向Yの反対方向である。上方向Z及び下方向Z’は上下方向ともいう。内方向Y及び外方向Y’は、内外方向ともいう。
【0024】
装着型送風機D1はバッグ100を備えている(図1A図3参照)。バッグ100は、人の腰に装着可能なウエストバッグであれば良く、所謂、ウエストポーチ、ヒップバッグ及びボディバッグの何れであっても良い。バッグ100は、バッグ部110及びベルト部121、122を有する構成とすることが可能である。ベルト部121、122は、バッグ部110の両端部から延びており、その先端部にバッグルが設けられている。バッグ部110を人の腰に当接させ、ベルト部121、122を人の腰に巻き付け、ベルト部121、122のバッグルを連結させることにより、バッグ100が、人の腰に装着されるようになっている。以下、説明の便宜上、バッグ100が人の腰に巻き付けて装着された状態を、「装着状態」という。なお、内方向Yは、バッグ100を人の腰に装着したときに、バッグ部110が人に接する方向である。
【0025】
バッグ部110は、上側部111と、内側部112と、外側部113と、底側部117とを有している。上側部111、内側部112、外側部113及び底側部117は、可撓性を有するナイロン、ビニル及び/又はポリエステル等で構成された生地、又は、可撓性を有する糸を高密度に織り込んだ高密度織物で構成されていると良いが、これに限定されるものではない。前記生地の片面又は両面には、ポリウレタン系樹脂(例えば、熱可塑性ポリウレタン(TPU(Thermoplastic Polyurethane))等)、ポリエステル系樹脂やポリテトラフルオロエチレン樹脂等の樹脂膜がコーティング又はラミネートによって形成されていても良いし、PVC(ポリ塩化ビニル)加工が施されていても良い。
【0026】
上側部111、外側部113及び底側部117の引裂強度は、内側部112の引裂強度よりも大きくすると良く、底側部117の引裂強度は、外側部113の引裂強度及び上側部111の引裂強度と略同じ又は大きくすると良いが、これに限定されるものではない。
【0027】
上側部111は、バッグ部110の上方向Z側に位置する部分である。上側部111は、内方向Y側の内側端部111aと、外方向Y’側の外側端部111bと、内側端部111aと外側端部111bとの間の中間部とを有している。内側部112は、装着状態でバッグ部110の人の腰に当接する部分又は間隔をあけて対向配置される部分である。内側部112は、上端部と、下端部とを有している。内側部112の上端部が上側部111の内側端部111aに縫い付け又は接着などによって接続され、内側部112が上側部111の内側端部111aから垂下されている。外側部113は、バッグ部110の内側部112に対して外方向Y’側に位置する部分である。外側部113は、上端部と、下端部とを有している。外側部113の上端部が上側部111の外側端部111bに縫い付け又は接着などによって接続されている。底側部117は、バッグ部110の下方向Z’側に位置する部分である。底側部117は、内方向Y側の内側端部117aと、外方向Y’側の外側端部117bとを有している。底側部117の内側端部117aが、内側部112の下端部に縫い付け又は接着などによって接続され、底側部117の外側端部117bが、外側部113の下端部に縫い付け又は接着などによって接続されている。
【0028】
上側部111は、平面視において略円弧状とすることが可能である(図1A参照)。この場合、内側端部111aは、装着状態で人の腰に沿うように円弧状に湾曲していると良く、外側端部111bも、円弧状に湾曲していると良い。内側部112の上端部は上側部111の内側端部111aの形に応じて円弧状に湾曲しており、これに伴って内側部112自体も上側部111の内側端部111aの形に応じて円弧状に湾曲している。内側部112の下端部は、下方向Z’に凸となる円弧状である。外側部113の上端部は、上側部111の外側端部111bに沿って円弧状に湾曲しており、これに伴って外側部113自体も上側部111の外側端部111bの形に応じて円弧状に湾曲している。外側部113の下端部は、下方向Z’に凸となる円弧状である。底側部117の内側端部117aは、内側部112の下端部に沿って湾曲しており、底側部117の外側端部117bは、外側部113の下端部に沿って湾曲している。
【0029】
図示しない別の態様では、上側部111、内側部112、外側部113及び底側部117は、略矩形状とすることが可能である。この場合、バッグ部110は、一対の側面部を更に有し、側面部が上側部111、内側部112、外側部113及び底側部117によって区画される両側の開口を塞ぐように構成されている。
【0030】
更なる別の態様では、上側部111は省略可能である。この場合、上記何れかの態様の外側部113の上端部が上記何れかの態様の内側部112の上端部に縫い付け又は接着などによって接続されている(図3参照)。
【0031】
上記した何れかの態様の上側部111が設けられている場合、上側部111の内外方向の寸法は、装着状態で、上側部111が人の上衣の前身頃及び/又は後身頃の下端より内方向Y側に位置する寸法とすると良いが、これに限定されるものではない。
【0032】
上記した何れかの態様の上側部111が設けられている場合、上記した何れかの態様の外側部113は、上記装着状態で、上記した何れかの態様の上側部111の外側端部111bから上記した何れかの態様の底側部117の外側端部117bにかけて下り傾斜した構成とすることが可能である。この場合、上記何れかの態様の上側部111の内外方向の寸法は、上記何れかの態様の底側部117の内外方向の寸法よりも小さくすると良い。又は、上記した何れかの態様の外側部113は、上記装着状態で、上下方向に垂下された構成とすることも可能である。この場合、上記何れかの態様の上側部111の内外方向の寸法は、上記何れかの態様の底側部117の内外方向の寸法と略同じとすると良い。
【0033】
上記した何れかの態様の上側部111が設けられていない場合、上記した何れかの態様の外側部113は、上記装着状態で、上記した何れかの態様の内側部112の上端部から上記した何れかの態様の底側部117の外側端部117bにかけて下り傾斜した構成とすることが可能である。
【0034】
上記した何れかの態様の底側部117は、上記装着状態で、上記した何れかの態様の内側部112の下端部から上記した何れかの態様の外側部113の下端部にかけて下り傾斜した構成とすることが可能である。この場合、上記何れかの態様の内側部112の上下方向の高さ寸法は、上記何れかの態様の外側部113の上下方向の高さ寸法よりも小さくすると良い。又は、上記した何れかの態様の底側部117は、上記装着状態で、略水平となっていても良い。この場合、上記装着状態で、上記何れかの態様の内側部112の下端部の上下方向の高さ寸法と、上記何れかの態様の外側部113の下端部の上下方向の高さ寸法とが略同じ位置にあると良い。
【0035】
上記した何れかの態様の上側部111が設けられている場合(図2参照)、上記した何れかの態様の上側部111には、少なくとも一つの排気口114が設けられている。少なくとも一つの排気口114は、装着状態で、人の上衣の前身頃及び/又は後身頃の下端より内方向Y側に位置するよう、上記した何れかの態様の上側部111に設けられていると良いが、装着状態で、上記した何れかの態様の上側部111全体が人の上衣の前身頃及び/又は後身頃の下端より内方向Y側に位置する場合には、上記した何れかの態様の上側部111の任意の箇所に設けられていていても構わない。少なくとも一つの排気口114は上記した何れかの態様の上側部111を貫通し、上方向Zの成分を含む方向(例えば、上方向Z、上方向Z及び内方向Yの成分を含む方向、又は、上方向Z及び外方向Y’の成分を含む方向等)に開口している。
【0036】
上記した何れかの態様の上側部111が設けられていない場合(図3参照)、少なくとも一つの排気口114は、装着状態で、人の上衣の前身頃及び/又は後身頃の下端より内方向Y側に位置するよう、上記した何れかの態様の外側部113の上端部に設けられていると良いが、装着状態で、上記した何れかの態様の外側部113全体が人の上衣の前身頃及び/又は後身頃の下端より内方向Y側に位置する場合には、上記した何れかの態様の外側部113の任意の箇所に設けられていていても構わない。少なくとも一つの排気口114は上記した何れかの態様の外側部113を貫通し、上方向Zの成分を含む方向(例えば、上方向Z、上方向Z及び内方向Yの成分を含む方向、又は、上方向Z及び外方向Y’の成分を含む方向等)に開口している。
【0037】
上記した何れかの態様の上側部111が設けられているか否かに関わらず、少なくとも一つの排気口114は、上記した何れかの態様の内側部112に設けられた構成とすることも可能である。この少なくとも一つの排気口114は、上記した何れかの態様の内側部112を貫通し、内方向Yの成分を含む方向に開口している。
【0038】
少なくとも一つの排気口114は、複数とすることが可能である。複数の排気口114は、上記の通り、上記した何れかの態様の上側部111、外側部113又は内側部112に設けられていても良い。上記した何れかの態様の上側部111が設けられている場合、複数の排気口114の一部が上記した何れかの態様の上側部111に、残りが上記した何れかの態様の内側部112に設けられていても良い。上記した何れかの態様の上側部111が設けられていない場合、複数の排気口114の一部が上記した何れかの態様の外側部113に、残りが上記した何れかの態様の内側部112に設けられていても良い。
【0039】
上記何れかの態様の底側部117には、少なくとも一つの取付孔115が設けられている。少なくとも一つの取付孔115は、底側部117を貫通しており、下方向Z’の成分を含む方向に開口している。
【0040】
装着型送風機D1は、少なくとも一つのファン200を更に備えている。少なくとも一つのファン200は、回転羽210と、図示しないモータと、筐体220と、図示しない固定具とを有している。筐体220は、円筒部と、外側、内側ガード部と、フランジとを有している。回転羽210及びモータは筐体220内に保持されている。円筒部の外周面には、ねじ部が形成されている。円筒部の外径は、少なくとも一つの取付孔115の径と略同じ又は若干小さい。この円筒部が少なくとも一つの取付孔115内に挿入されている。フランジは、円筒部の外周面から延びており且つ上記した何れかの態様の底側部117の少なくとも一つの取付孔115の周縁部に外側から当接している。外側ガード部は円筒部の外側の開口を塞ぐように形成された格子である。内側ガード部は円筒部の内側の開口を塞ぐように形成された格子である。固定具は、内周面にねじ部が形成された円筒体であって、筐体220の円筒部に螺着し且つ上記した何れかの態様の底側部117の少なくとも一つの取付孔115の周縁部に内側から当接している。このようにフランジと固定具とで少なくとも一つの取付孔115の周縁部を挟持することによって、少なくとも一つのファン200が少なくとも一つの取付孔115の周縁部に固定されている。この固定された状態で、外側ガード部及びフランジは少なくとも一つの取付孔115から露出している。このようにして少なくとも一つのファン200が少なくとも一つの取付孔115から露出している。その一方で、少なくとも一つのファン200の円筒部、回転羽210、モータ及び固定具はバッグ部110内に収容されている。なお、少なくとも一つのファン200及び少なくとも一つの取付孔115は、複数ずつとすることも可能であり、3以上とすることも当然可能である。
【0041】
上記した何れかの態様の底側部117が、上記装着状態で、上記した何れかの態様の内側部112の下端部から上記した何れかの態様の外側部113の下端部にかけて下り傾斜している場合、少なくとも一つのファン200の外側ガード部及びフランジの前面201は、上記装着状態で、底側部117に沿って外方向Y’及び下方向Z’の成分を含む斜め方向に下り傾斜している。このようにして少なくとも一つのファン200は、上記装着状態で、底側部117に沿って傾斜するようになっている。上記した何れかの態様の底側部117が、上記装着状態で、略水平となる場合、少なくとも一つのファン200の外側ガード部及びフランジの前面201は、上記装着状態で、底側部117に沿って略水平となる。このようにしてファン少なくとも一つの200は、上記装着状態で、底側部117に沿って略水平となる。
【0042】
回転羽210は、モータの回転軸に直接的又はギヤなどを介して間接的に接続され、回転可能になっている。少なくとも一つのファン200のモータが駆動し、回転羽210が回転することによって、空気がバッグ部110内に導入され、少なくとも一つの排気口114から排出される。なお、モータは、スイッチによってオン/オフされる。
【0043】
上記の通り、上記した何れかの態様の外側部113が下り傾斜している場合、上記した何れかの態様の外側部113は、少なくとも部分的に少なくとも一つのファン200の上方向Z側に位置している。
【0044】
装着型送風機D1は、少なくとも一つのバッテリー300を更に備えていても良い。少なくとも一つのバッテリー300が少なくとも一つのファン200に電気的に接続されることによって、少なくとも一つのバッテリー300から少なくとも一つのファン200のモータに電力が供給されている。少なくとも一つのバッテリー300は、バッグ部110内に収容されている。例えば、少なくとも一つのバッテリー300は、バッグ部110の内側部112及び外側部113の内面の何れか一方に固定された構成とすることが可能である。この場合、内側部112及び外側部113の内面の何れか一方に設けられたポケット(101又は102)に収容されていても良いし、内側部112及び外側部113の内面の何れか一方にテープ等で貼り付けられていても良い。このように固定された状態で、少なくとも一つのバッテリー300は、少なくとも部分的に少なくとも一つのファン200よりも上方向Z側に位置していると良いが、これに限定されるものではない。
【0045】
装着型送風機D1は、上記した何れかの態様のバッグ部110内を冷却する少なくとも一つの冷却部500を更に備えていても良い。少なくとも一つの冷却部500は、周知の保冷剤やペルチェ素子であって、バッグ部110内に収容されている。例えば、少なくとも一つの冷却部500は、バッグ部110の内側部112及び外側部113の内面の何れか一方に固定された構成とすることが可能である。この場合、少なくとも一つの冷却部500は、内側部112及び外側部113の内面の何れか一方に設けられたポケット(101又は102)に収容されていても良いし、内側部112及び外側部113の内面の何れか一方にテープ等で貼り付けられていても良い。このように固定された状態で、少なくとも一つの冷却部500は、少なくとも部分的に少なくとも一つのファン200よりも上方向Z側に位置していると良いが、これに限定されるものではない。なお、少なくとも一つの冷却部500は、ペルチェ素子である場合には、その冷却面がバッグ部110内に向いていると良い。
【0046】
装着型送風機D1が、少なくとも一つのバッテリー300及び少なくとも一つの冷却部500の双方を備えている場合、少なくとも一つのバッテリー300及び少なくとも一つの冷却部500のうちの一方が、上記の通り、内側部112及び外側部113の内面のうちの何れか一方に固定され、他方が、上記の通り、内側部112及び外側部113の内面のうちの他方に固定された構成とすることが可能である。
【0047】
なお、少なくとも一つのバッテリー300は複数とすることが可能であるし、省略することも可能である。省略される場合、少なくとも一つのファン200を駆動させるために、外部バッテリーを使用すると良い。少なくとも一つの冷却部500は複数とすることが可能であるし、省略することも可能である。
【0048】
装着型送風機D1は補強部400を更に備えていても良い。補強部400は、可撓性を有していても良いし、リジットであっても良い。補強部400は、樹脂プレート、ワイヤー、又は、バッグ部110の上側部111等と同様の生地若しくは高密度織物で構成されている。樹脂プレートは、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(EVA樹脂)又はABS樹脂等で構成されていると良い。上記した何れかの態様の上側部111が設けられている場合、補強部400は、上記した何れかの態様の上側部111の内面の任意の箇所に固定されている。例えば、補強部400は、少なくとも一つの排気口114の縁部に固定された構成、又は、補強部400は、上記した何れかの態様の上側部111に固定され且つ上側部111に沿って延びた構成とすることが可能である。上記した何れかの態様の上側部111が設けられていない場合、補強部400は、上記した何れかの態様の外側部113の上端部の内面の任意の箇所に固定されている。例えば、補強部400は、少なくとも一つの排気口114の縁部に固定された構成、又は、補強部400は、上記した何れかの態様の外側部113の上端部に固定され且つ外側部113の上端部に沿って延びた構成とすることが可能である。
【0049】
補強部400が、補強部400を貫通する少なくとも一つの排気口114と同じ数の少なくとも一つの連通孔410を有する構成とすることが可能である。この場合、補強部400は、少なくとも一つの連通孔410が少なくとも一つの排気口114に連通するように、上側部111の内側端部111aに固定されていても良いし、上側部111の内側端部111a以外の部分に固定されていても良い。連通孔410は省略可能である。補強部400自体を省略することも可能である。
【0050】
バッグ部110の上記した何れかの態様の外側部113には、開閉可能な線ファスナ116が設けられていても良い。この線ファスナ116を開くことによって、少なくとも一つのファン200等をバッグ部110内に出し入れできる。
【0051】
また、バッグ部110の上記した何れかの態様の外側部113の外面には、少なくとも一つの係止具118が設けられていても良い。少なくとも一つの係止具118は、上衣の前身頃及び/又は後身頃の下端を係止する構成となっている。例えば、少なくとも一つの係止具118は、上衣の前身頃及び/又は後身頃の下端が引っ掛けられる下向きU字状のフックやピンである。
【0052】
バッグ部110の上記した何れかの態様の外側部113の外面には、当該外側部113の幅方向に沿って延びたガイド部119が更に設けられていても良い。この場合、少なくとも一つの係止具118は、外側部113ではなく、ガイド部119の長手方向にスライド自在にガイドされる構成となっていると良い。例えば、ガイド部119は、上記した何れかの態様の外側部113の外面に部分的に縫い付け又は接着により接続されたベルトであって、少なくとも一つの係止具118には、ガイド部119の接続されていない部分が通されたガイド孔が設けられた構成とすることが可能である。又は、ガイド部119は、上記した何れかの態様の外側部113に設けられたレールであって、少なくとも一つの係止具118は、ガイド部119にガイドされるレール溝が設けられた構成とすることが可能である。なお、少なくとも一つの係止具118は、複数としても良いし、省略することも可能である。ガイド部119は省略可能である。
【0053】
以上のような装着型送風機D1による場合、少なくとも一つのファン200は、バッグ100が人の腰に装着された状態で、バッグ部110の底側部117に沿って傾斜する又は略水平となるので、少なくとも一つのファン200の雨の吸い込みが低減される。しかも、外側部113が下り傾斜している場合、外側部113が、少なくとも部分的に少なくとも一つのファン200の上方向Z側に位置しているので、外側部113が庇のようになり、当該庇下に位置する少なくとも一つのファン200の雨の吸い込みが低減される。
【0054】
装着型送風機D1は、装着状態で、少なくとも一つの排気口114が、人の上衣の前身頃及び/又は後身頃の下端より内方向Y側に位置し、前身頃及び/又は後身頃と人の身体との間に空気を送風するようになっている。そのため、人がどのような上衣を着ていても、装着型送風機D1は、前身頃及び/又は後身頃と人の身体との間に空気を送風することができる。更に、少なくとも一つの排気口114が、人の上衣の前身頃及び/又は後身頃の下端より内方向Y側に位置することによって、上衣の前身頃及び/又は後身頃によって少なくとも一つの排気口114から雨が侵入しにくくなる。
【0055】
仮に、少なくとも一つのファンがバッグ部の外側部に設けられており、当該少なくとも一つのファンが回転することによって、空気をバッグ部内に取り込む構成である場合、少なくとも一つの排気口から前身頃及び/又は後身頃と人の身体との間に空気を送風するために、前身頃及び/又は後身頃でバッグ部を覆うようにする(すなわち、前身頃及び/又は後身頃がバッグ部の外側部に外方向Y’側から当接する)と、前身頃及び/又は後身頃でバッグ部の外側部の少なくとも一つのファンに被さるため、少なくとも一つのファンによる空気の吸引によって、前身頃及び/又は後身頃が少なくとも一つのファンに吸着されることがある。これを避けるためには、前身頃及び/又は後身頃をたくし上げる等して前身頃及び/又は後身頃が少なくとも一つのファンに被さらないように配慮する必要がある。しかし、装着型送風機D1の場合、少なくとも一つのファン200がバッグ部110の底側部117に設けられているため、前身頃及び/又は後身頃でバッグ部110を覆うようにしても(すなわち、前身頃及び/又は後身頃がバッグ部110の外側部113に外方向Y’側から当接するようにしても)、前身頃及び/又は後身頃が少なくとも一つのファン200に吸着されることはない。
【0056】
上側部111の引裂強度が内側部112の引裂強度よりも大きい場合、上側部111が可撓することによって、上側部111の少なくとも一つの排気口114が潰れ、部分的又は全面的に塞がるのを抑制できる。底側部117の引裂強度が、内側部112の引裂強度よりも大きい場合、底側部117がファン200を支持する一方で、内側部112による人に対する接触感を柔らかくすることができる。
【0057】
また、補強部400が設けられている場合、補強部400によって少なくとも一つの排気口114の縁部が補強されているので、上側部111又は外側部113が可撓することによって、少なくとも一つの排気口114が潰れ、部分的又は全面的に塞がるのを防止することができる。
【0058】
少なくとも一つのバッテリー300が、内側部112及び外側部113の内面のうちの何れか一方に固定され、少なくとも部分的に少なくとも一つのファン200の上方向Z側に位置している場合、ファン200によりバッグ部110内に導入される空気によって空冷される。
【0059】
少なくとも一つの冷却部500が、内側部112及び外側部113の内面のうちの何れか一方に固定され、少なくとも部分的に少なくとも一つのファン200の上方向Z側に位置している場合、ファン200により空気がバッグ部110内に導入され、少なくとも一つの排気口114から排出される過程で、少なくとも一つの冷却部500の冷気によって冷やされる。
【0060】
少なくとも一つのバッテリー300及び少なくとも一つの冷却部500のうちの一方が、上記の通り、内側部112及び外側部113の内面のうちの何れか一方に固定され、他方が、上記の通り、内側部112及び外側部113の内面のうちの他方に固定され、少なくとも一つのバッテリー300及び少なくとも一つの冷却部500が少なくとも部分的に少なくとも一つのファン200の上方向Z側に位置している場合、ファン200により空気がバッグ部110内に導入され、少なくとも一つの排気口114から排出される過程で、少なくとも一つの冷却部500の冷気によって冷やされると共に、少なくとも一つのバッテリー300も空冷することができる。
【実施例2】
【0061】
以下、本発明の実施例2及びその設計変形例を含む複数の実施例に係る装着型送風機D2について、図4及び図5を参照しつつ説明する。図4には、実施例2の装着型送風機D2が示されている。図5には、実施例2の装着型送風機D2の設計変形例が示されている。なお、図4及び図5にも、上方向Z、下方向Z’、内方向Y、外方向Y’が示されている。
【0062】
装着型送風機D2は、少なくとも一つの取付孔115の代わりに、少なくとも一つの吸気口115’がバッグ部110に設けられている点で相違する以外、装着型送風機D1と同様の構成である。以下、その相違点について詳しく説明し、装着型送風機D2の説明のうち、装着型送風機D1と重複するものについては省略する。
【0063】
少なくとも一つの吸気口115’は、バッグ部110の上記した何れかの態様の底側部117に設けられている。上記した何れかの態様の底側部117が、上記装着状態で、上記した何れかの態様の内側部112の下端部から上記した何れかの態様の外側部113の下端部にかけて下り傾斜している場合、少なくとも一つの吸気口115’は、上記装着状態で、底側部117に沿って外方向Y’及び下方向Z’の成分を含む斜め方向に下り傾斜している。上記した何れかの態様の底側部117が、上記装着状態で、略水平となる場合、上記装着状態で、少なくとも一つの吸気口115’は、略水平となる。少なくとも一つの吸気口115’の数は、少なくとも一つのファン200の数と同数としても良いし、異なる数としても良い。
【0064】
少なくとも一つのファン200は、バッグ部110内に収容されており且つ少なくとも一つの吸気口115’に対向するように配置されている。例えば、少なくとも一つのファン200は、バッグ部110内の上記した何れかの態様の内側部112及び外側部113に懸架された図示しない支持部の少なくとも一つの取付孔に、上記少なくとも一つの取付孔115と同様に取り付けられた構成、少なくとも一つのファン200は、バッグ部110内の上記した何れかの態様の底側部117に設けられた図示しない支持台に支持された構成、又は、少なくとも一つのファン200は、バッグ部110内の上記した何れかの態様の内側部112又は外側部113に固定された構成とすることが可能である。
【0065】
少なくとも一つのファン200のモータが駆動し、回転羽210が回転することによって、空気が少なくとも一つの吸気口115’からバッグ部110内に導入され、少なくとも一つの排気口114から排出される。
【0066】
以上のような装着型送風機D2は、装着型送風機D1と同様の技術的特徴及び効果を奏する。
【0067】
なお、本発明の装着型送風機は、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
【0068】
本発明のバッグ部は、リジッドな成形樹脂等で構成することが可能である。この場合も、バッグ部は、上側部111、内側部112、外側部113及び底側部117を有する構成、又は、内側部112、外側部113及び底側部117を有する構成とすることが可能である。前者の場合、上側部111、内側部112、外側部113及び底側部117は、成形樹脂等で構成されている以外、上記の通りの構成とすると良い。後者の場合、内側部112、外側部113及び底側部117は、成形樹脂等で構成されている以外、上記の通りの構成とすると良い。
【0069】
本発明の少なくとも一つの排気口は、メッシュ状とすることが可能である。例えば、バッグ部の上側部及び/又はバッグ部の内測部の一部又は全部をメッシュ生地で構成し、当該メッシュ生地部分を排気口とすることが可能である。又は、排気口は、バッグ部の上側部及び/又は内側部を貫通した貫通孔と、この貫通孔を閉塞するメッシュ生地とを有する構成とすることも可能である。本発明の少なくとも一つの吸気口も、少なくとも一つの排気口と同様に、メッシュ状とすることが可能である。本発明の少なくとも一つの排気口及び/又は少なくとも一つの吸気口は、線ファスナ等で開閉自在としても良い。
【0070】
本発明の補強部は、バッグ部の上側部又は外側部だけでなく、バッグ部の補強すべき任意の箇所に設けられていても構わない。例えば、補強部は、上記した何れかの態様の少なくとも一つの排気口の縁部にのみ設けられていても良いし、バッグ部の上側部の全領域又は外側部113の上端部の全領域に設けられていても構わない。また、補強部は、バッグ部の上側部若しくは外側部の代わり又はバッグ部の上側部若しくは外側部に加えて、バッグ部の内側部及び/又は底側部に設けられていても構わない。
【0071】
本発明のバッグは、ベルト部の代わりに、上記した何れかの態様のバッグ部に連結されており且つ人の下衣のベルトループ等に吊り下げ可能なフックが設けられていても構わない。この場合、フックがベルトループ等に吊り下げられることによって、バッグが人の腰に装着される。
【0072】
本発明のバッグは、ウエストバッグに限定されず、リュックサック等の人に装着可能なバッグであれば良い。本発明のバッグがリュックサックである場合、ベルト部121、122に代えて、一対の肩掛けベルトがバッグ部110に設けられている以外、装着型送風機D1又はD2の通りの構成とすることが可能である。
【符号の説明】
【0073】
D1、D2:装着型送風機
100:ウエストバッグ
110:バッグ部
111:上側部
111a:内側端部
111b:外側端部
112:内側部
113:外側部
114:排気口
115:取付孔
115’:吸気口
116:線ファスナ
117:底側部
117a:内側端部
117b:外側端部
121:ベルト部
122:ベルト部
200:ファン
210:回転羽
220:筐体
201:ファンの前面
300:バッテリー
400:補強部
410:連通孔
500:冷却部
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5