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特許7549535炭酸カルシウムを含むコアを備える床板およびその製造方法
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  • 特許-炭酸カルシウムを含むコアを備える床板およびその製造方法 図1A
  • 特許-炭酸カルシウムを含むコアを備える床板およびその製造方法 図1B
  • 特許-炭酸カルシウムを含むコアを備える床板およびその製造方法 図2A
  • 特許-炭酸カルシウムを含むコアを備える床板およびその製造方法 図2B
  • 特許-炭酸カルシウムを含むコアを備える床板およびその製造方法 図3
  • 特許-炭酸カルシウムを含むコアを備える床板およびその製造方法 図4
  • 特許-炭酸カルシウムを含むコアを備える床板およびその製造方法 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-03
(45)【発行日】2024-09-11
(54)【発明の名称】炭酸カルシウムを含むコアを備える床板およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   E04F 15/04 20060101AFI20240904BHJP
   E04F 15/02 20060101ALI20240904BHJP
   B32B 21/04 20060101ALI20240904BHJP
【FI】
E04F15/04 601B
E04F15/02 A
B32B21/04
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020560596
(86)(22)【出願日】2019-01-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-13
(86)【国際出願番号】 EP2019051910
(87)【国際公開番号】W WO2019145511
(87)【国際公開日】2019-08-01
【審査請求日】2022-01-21
(31)【優先権主張番号】62/622,416
(32)【優先日】2018-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/742,967
(32)【優先日】2018-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520250741
【氏名又は名称】アイ4エフ・ライセンシング・エヌヴィ
【氏名又は名称原語表記】I4F LICENSING NV
【住所又は居所原語表記】INDUSTRIEDIJK 19, 2300 TURNHOUT, BELGIUM
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】セガン,ダニエル
【審査官】山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-334806(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0217133(US,A1)
【文献】特表2014-504341(JP,A)
【文献】特開平06-146552(JP,A)
【文献】特開昭61-257566(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0072102(US,A1)
【文献】特開平08-254003(JP,A)
【文献】特開2001-355330(JP,A)
【文献】特開2007-146387(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 15/04
E04F 15/02
B32B 21/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
重量で少なくとも50wt.%の炭酸カルシウムを含むコア(31、41、141)と、
第1木地方向を有し、前記コア(31、41、141)の一つの表面に固定された第1木材ベニア(33、35、43、45、143)と、有する床板(1、21、30、140)であって、
第2木地方向を有し、前記第1木材ベニア上に固定された第2木材ベニア(33、35、43、45、143)を有することを特徴とする床板(1、21、30、140)。
【請求項2】
前記第1木地方向と前記第2木地方向とは互いに対して実質的に直交している請求項1に記載の床板(1、21、30、140)。
【請求項3】
重量で少なくとも50wt.%の炭酸カルシウムを含むコア(31、41、141)と、
前記コア(31、41、141)の一つの表面に固定された前記第1木材ベニア(33、35、43、45、143)と、を有し、
前記第1木材ベニア(33、35、43、45、143)は、当該第1木材ベニアの総重量に基づく重量で約55ないし約90%のベニア樹脂(32、34、42、44)を含む請求項1または2に記載の床板(1、21、30、140)。
【請求項4】
そのコア(31、41、141)の総重量に基づく重量で少なくとも50wt.%の炭酸カルシウムと、前記コア(31、41、141)の総重量に基づく重量で少なくとも10wt.%のコア樹脂とを含むコア(31、41、141)を有し、
当該コア(31、41、141)は少なくとも1000kg/mの密度を有し、
前記コア(31、41、141)の一つの表面に固定された前記第1木材ベニア(33、35、43、45、143)を有する請求項1~3の何れか一項に記載の床板(1、21、30、140)。
【請求項5】
前記床板(1、21、30、140)は、EN13329による測定で、約0.4%/0.1mmの木材ベニアの厚み未満の膨潤率を有する請求項1~4の何れか一項に記載の床板(1、21、30、140)。
【請求項6】
前記第1木材ベニア(33、35、43、45、143)に塗布されたニス(46、146)により、前記第1木材ベニア(33、35、43、45、143)は、前記コア(31、41、141)と前記ニス(46、146)との間に挟まれる請求項1~の何れか一項に記載の床板(1、21、30、140)。
【請求項7】
前記第1木材ベニア(33、35、43、45、143)は、約0.2mmないし約7mmの厚みを有する請求項1~の何れか一項に記載の床板(1、21、30、140)。
【請求項8】
前記第1木材ベニア(33、35、43、45、143)は、接着剤によって前記コア(31、41、141)の前記一つの表面に固定されている請求項1~の何れか一項に記載の床板(1、21、30、140)。
【請求項9】
前記コア(31、41、141)は、舌及び溝ロック機構(23)を形成している請求項1~の何れか一項に記載の床板(1、21、30、140)。
【請求項10】
前記コア(31、41、141)の厚みは、約1mmないし約30mmである請求項1~の何れか一項に記載の床板(1、21、30、140)。
【請求項11】
前記コア(31、41、141)は、約1000kg/mないし約2600kg/mの密度を有する請求項1~10の何れか一項に記載の床板(1、21、30、140)。
【請求項12】
前記コア(31、41、141)は、約10wt.%ないし約40wt.%のコア樹脂(32、34、42、44)を含む請求項1~11の何れか一項に記載の床板(1、21、30、140)。
【請求項13】
請求項1~12の何れか一項に記載の床板(1、21、30、140)の製造方法であって、
第1木地方向を有する第1木材ベニア(33、35、43、45、143)を、炭酸カルシウムとコア樹脂(32、34、42、44)とを含むコア(31、41、141)の少なくとも一つの表面に固定する工程と、
第2木地方向を有する第2木材ベニア(33、35、43、45、143)を前記第1木材ベニア(33、35、43、45、143)の上に固定する工程と、を有する床板の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、床板と、その製造方法とに関する。特に、それは、炭酸カルシウムを含むコアを備える床板に関する。
【背景技術】
【0002】
市場においては、設置が容易な防水性の硬質木材床に対する要望が多く存在する。US2017/217133は、例えば、コアの上に木製のベニアが取り付けられたコアを有する床板を開示している。しかしながら、木材は、熱、湿気及び水から保護される必要のある有機吸湿性化合物である。例えば、木材及び木材ベース材料は、熱、水、菌による腐敗、カビからの構造的及び美観的ダメージを受けやすい。その種々の用途のために、木材は、昆虫、菌、およびその他生物、から保護されなければならない。シロアリ、甲虫、およびオオアリ、等の昆虫は、木材構造物に対して広範囲で費用のかかるダメージを与えうる。もしも保護又は保存されないまま放置されれば、気候及び土壌条件によっては、数か月から数年の期間内に、木材は腐り劣化するであろう。例えば、市販の床板に関する一つの懸念は、その最終製品の水と湿気に対する耐性及び設置後における原料木材の熱、水及び湿気に対する感受性である。例えば、過剰な湿気は、膨張によって床板のエッジのピーキング(突っ立ち)を引き起こす可能性があり、そしてそのようなエッジピーキングによって床板のエッジの欠けや早期摩耗が起こりうる。
【0003】
例えば、湿分に弱いことにより人々は、床の表面上に水がある領域、例えば、キッチンや浴室の領域に、木材床板を設置することをためらう。
【0004】
これらの影響を防ぐには、木材を、それがどの領域にも設置可能となり、上述したすべての状況及びその他の不都合を克服することができる製品を作ることができるように木材を保護する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許出願公開第2017/217133号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、もしも木材板が熱と水とに対して反応しないのであれば、それを、その製品の設置を単純化し、そのコストを削減する、接着剤無しシステムに設置することが可能となる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示の概要
一態様によれば、本開示は、重量で少なくとも50wt.%の炭酸カルシウムを含むコアであるコアと、第1木地方向を有し、前記コアの一つの表面に固定された第1木材ベニアと、第2木地方向を有し、前記第1木材ベニアの上に固定された第2木材ベニア、とを有する床板に関する。
【0008】
別の態様によれば、本開示は、重量で少なくとも50wt.%の炭酸カルシウムを含むコアと、前記コアの一つの表面に固定された少なくとも一つの木材ベニアとを有し、前記少なくとも一つのベニアが当該ベニアの総重量に基づく重量で約55ないし約90%のベニア樹脂を含む、床板に関する。
【0009】
別の態様によれば、本開示は、重量で少なくとも50wt.%の炭酸カルシウムを含むコアと、前記コアの一つの表面に固定された少なくとも一つの木材ベニアと、ベニア樹脂とを有し、前記床板が、当該床板の総重量に基づく重量で約55ないし約90%のベニア樹脂を含む、床板に関する。
【0010】
別の態様によれば、本開示は、そのコアの総重量に基づく重量で少なくとも50.wt%の炭酸カルシウムおよび前記コアの総重量に基づく重量で少なくとも10.wt%のコア樹脂を含むコアであって、少なくとも1000kg/ の密度を有するコアと、前記コアの一つの表面に固定された少なくとも一つの木材ベニア、とを有する床板に関する。
【0011】
別の態様によれば、本開示は、板の製造方法であって、炭酸カルシウムとコア樹脂とを含む組成物をコアの形状へ処理する工程と、第1木地方向を有する少なくとも一つの木材ベニアを前記コアの少なくとも一つの表面に固定する工程と、そして、第2木地方向を有する第2木材ベニアを前記少なくとも一つの木材ベニアの上に固定する工程とを有する、製造方法に関する。
【0012】
別の態様によれば、本開示は、板の製造方法であって、第1木地方向を有する少なくとも一つの木材ベニアを炭酸カルシウムとコア樹脂とを含むコアの少なくとも一つの表面に固定する工程と、第2木地方向を有する第2木材ベニアを前記少なくとも一つの木材ベニアの上に固定する工程、を有する、方法に関する。
【0013】
別の態様によれば、本開示は、板の製造方法であって、炭酸カルシウムとコア樹脂とを含むコアの表面上にベニア樹脂を塗布する工程と、少なくとも一つの木材ベニアの第1表面を、前記ベニア樹脂に接触させて前記少なくとも一つの木材ベニアを前記コアに固定するとともに、前記少なくとも一つの木材ベニアを前記ベニア樹脂に、約30ないし約90分/ベニアの厚みmmの時間、含浸させる工程とを有する、方法に関する。
【0014】
別の態様によれば、本開示は、板の製造方法であって、炭酸カルシウムとコア樹脂とを含むコアの表面上にベニア樹脂を塗布する工程と、少なくとも一つの木材ベニアの第1表面を、前記ベニア樹脂に接触させて前記少なくとも一つの木材ベニアを前記コアに固定するとともに、前記少なくとも一つの木材ベニアを前記ベニア樹脂に、約30ないし約90分/ベニアの厚みmmの時間、含浸させる工程と、前記ベニア樹脂を前記少なくとも1つのベニアの第2の表面に塗布する工程と、第2木材ベニアの第1表面を前記少なくも一つの木材ベニアの前記第2表面上で前記ベニア樹脂と接触させて、前記第2木材ベニアを前記少なくとも一つのベニアに固定するとともに、前記第2木材ベニアを前記ベニア樹脂に、約30ないし約90分/ベニアの厚みmmの時間、含浸させる工程とを有する、方法に関する。
【0015】
別の態様によれば、本開示は、コアを有する床板であって、前記コアが重量で少なくとも50wt.%の炭酸カルシウムを含む、床板に関する。
【0016】
別の態様によれば、本開示は、床板であって、少なくとも50wt.%の炭酸カルシウムを含むコアと、当該コアの一つの表面に適用された木材ベニア、とを有する床板に関する。
【0017】
別の態様によれば、本開示は、床板であって、少なくとも50wt.%の炭酸カルシウムを含むコアと、第1木材ベニア、とを有し、当該第1木材ベニアが前記コアの一つの表面に固定され、更に、第2木材ベニアを有し、当該第2木材ベニアが前記第1木材ベニアの上に固定されている、床板に関する。
【0018】
別の態様によれば、板の製造方法に関し、当該方法は、炭酸カルシウムとコア樹脂とを含む組成物をコアの形状に処理する工程と、前記コアの少なくとも一つの表面に少なくとも一つの木材ベニアを固定する工程、とを有する。
【0019】
本開示の実施例を例示的にのみに以下の図面において示す。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1A】少なくとも一つの実施例による床板の実施例の概略を示す図である。
図1B図1Aの床板の概略を示す図である。
図2A】少なくとも一つの実施例による床板の一実施例の概略を示す図である。
図2B図1Aの床板の側面を示す図である。
図3】少なくとも一つの実施例の床板の一実施例の概略を示す図である。
図4】少なくとも一つの実施例の床板の一実施例の概略を示す図である。
図5】少なくとも一つの実施例の床板の一実施例の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
開示の詳細説明
その他の特徴及び利点は、非限定的に例示される種々の実施例の以下の記載からより容易に明らかになるであろう。
【0022】
ここで、「実施例」、「複数の実施例」、「前記実施例」「前記複数の実施例」、「単数または複数の実施例」「いくつかの実施例」及び「一実施例」は、特に銘記されない限り、「本発明の単数または複数の実施例」、を意味する。
【0023】
最後に、ここに使用される「実質的に」、「約」および「およそ」等の程度の用語は、その最終結果が大幅に変化しない程度のその修飾語の合理的な量の偏差を意味する。これらの程度の用語は、この偏差によってそれが修飾する言葉の意味が否定されることがない限り、その修飾語の少なくとも±10%の偏差を含むものと解釈されなければならない。
【0024】
「含む」、「有する」及びこれらのバリエーションは、特に銘記されない限り、「含むがそれに限定されることがない」ことを意味する。品目のリストは、特に銘記されない限り、それらの品目の全部が相互に排他的であることを暗に意味するものではない。“a”、“an”及び“the”の語は、特に銘記されない限り、「単数または複数」を意味する。
【0025】
更に、ここでの使用において、「および/または」という語は、包括的ORを表すものとして意図されている。すなわち、例えば、「Xおよび/またはY」は、X又はY、或いはこれらの両方、を意味することが意図されている。
【0026】
別の例として、「X,Yおよび/またはZ」は、X又はY又はZ、あるいはこれらの任意の組み合わせを意味するものとして意図される。
【0027】
例えば、前記床板は、更に、少なくとも一つの木材ベニアを有し、当該木材ベニアは前記コアの一つの表面に固定されている。
【0028】
例えば、前記床板の前記第1木地方向と前記第2木地方向は、互いに対して実質的に直交している。
【0029】
例えば、前記床板は、EN13329による測定で、約0.5%/0.1mmの木材ベニアの厚み未満の膨潤率を有する。
【0030】
例えば、前記床板は、EN13329による測定で、約0.4%/0.1mmの木材ベニアの厚み未満の膨潤率を有する。
【0031】
例えば、前記床板は、EN13329による測定で、約0.3%/0.1mmの木材ベニアの厚み未満の膨潤率を有する。
【0032】
例えば、前記床板は、EN13329による測定で、約0.2%/0.1mmの木材ベニアの厚み未満の膨潤率を有する。
【0033】
例えば、前記床板は、EN13329による測定で、約0.1%/0.1mmの木材ベニアの厚み未満の膨潤率を有する。
【0034】
例えば、前記床板は、EN13329による測定で、約0.5%/0.1mm未満ないし約0.01%/0.1mmの木材ベニアの厚み未満の膨潤率を有する。
【0035】
例えば、前記床板は、EN13329による測定で、約0.2%/0.1mm未満ないし約0.02%/0.1mmの木材ベニアの厚み未満の膨潤率を有する。
【0036】
例えば、前記床板は、EN13329による測定で、約0.1%/0.1mm未満ないし約0.01%/0.1mmの木材ベニアの厚み未満の膨潤率を有する。
【0037】
例えば、前記少なくとも一つのベニアは、前記ベニアの総重量に基づく重量で約55ないし約95%のベニア樹脂を含む。
【0038】
例えば、前記少なくとも一つのベニアは、前記ベニアの総重量に基づく重量で約60ないし約85%のベニア樹脂を含む。
【0039】
例えば、前記少なくとも一つのベニアは、前記ベニアの総重量に基づく重量で約65ないし約80%のベニア樹脂を含む。
【0040】
例えば、前記少なくとも一つのベニアは、前記ベニアの総重量に基づく重量で約70ないし約80%のベニア樹脂を含む。
【0041】
例えば、前記床板は、前記板の総重量に基づく重量で約55%ないし約90%のベニア樹脂を含む。
【0042】
例えば、前記床板は、前記板の総重量に基づく重量で約60%ないし約85%のベニア樹脂を含む。
【0043】
例えば、前記床板は、前記板の総重量に基づく重量で約65%ないし約85%のベニア樹脂を含む。
【0044】
例えば、前記床板は、前記板の総重量に基づく重量で約70%ないし約80%のベニア樹脂を含む。
【0045】
例えば、前記床板は、更に、少なくとも一つの木材ベニアを有し、当該少なくとも一つの木材ベニアは前記コアの一つの表面に固定されている。
【0046】
例えば、前記木材ベニアにはニスが塗布され、前記木材ベニアは前記コアと前記ニスとの間に挟まれている。
【0047】
例えば、前記床板は、更に第1木材ベニアを有し、当該第1木材ベニアは前記コアの一つの表面に固定され、そして、更に、第2木材ベニアを有し、当該第2木材ベニアは前記第1木材ベニアの上に固定されている。
【0048】
例えば、前記ニスは、非毒性低刺激性物質を含む。
【0049】
例えば、前記ニスはイソシアネートを含む。
【0050】
例えば、前記第1木材ベニアと前記第2木材ベニアとは、実質的に同じ種類と厚みであり、前記第1木材ベニアと前記第2木材ベニアとは前記床板の反りを安定化するためのクロスリンク(架橋)を形成する。
【0051】
例えば、前記第2木材ベニアにはニスが塗布されている。
【0052】
例えば、少なくとも一つの木材ベニアは約0.2mmないし約7mmの厚みを有する。
例えば、前記少なくとも一つの木材ベニアは約0.5mmないし約4mmの厚みを有する。
例えば、前記少なくとも一つの木材ベニアは約1mmないし約3mmの厚みを有する。
例えば、前記少なくとも一つの木材ベニアは約0.5mmないし約1mmの厚みを有する。
【0053】
例えば、前記少なくとも一つの木材ベニアは、接着剤によって前記コアの前記一つの表面に固定されている。
【0054】
例えば、少なくとも一つの木材ベニアは、ポリウレタンを含む樹脂によって前記コアの前記一つの表面に固定されている。
【0055】
例えば、前記コアは、舌/溝ロック機構を形成している。
【0056】
例えば、前記コアは、当該コアの少なくとも一つのエッジに長手溝を形成し、当該コアの少なくとも一つの別のエッジに少なくとも一つの長手舌を形成している。
【0057】
例えば、前記コアは、クリック-ロック式ロック機構を形成している。
【0058】
例えば、前記コアは、当該コアの各エッジにクリック-ロック式無接着剤システムを形成している。
【0059】
例えば、前記コアの厚みは、約1mmないし30mmである。
例えば、前記コアの厚みは、約1mmないし15mmである。
例えば、前記コアの厚みは、約1mmないし約12mmである。
例えば、前記コアの厚みは、約2mmないし10mmである。
例えば、前記コアの厚みは、約3mmないし8mmである。
【0060】
例えば、前記コアの厚みは、約2mmである。
例えば、前記コアの厚みは、約3mmである。
例えば、前記コアの厚みは、約6mmである。
例えば、前記コアの厚みは、約8mmである。
【0061】
例えば、前記コアは、少なくとも1000kg/ の密度を有する。
例えば、前記コアは、約1000kg/ ないし約2600kg/ の密度を有する。
【0062】
例えば、前記コアは、少なくとも1500kg/ の密度を有する。
例えば、前記コアは、少なくとも1800kg/ の密度を有する。
例えば、前記コアは、約1800kg/ の密度を有する。
【0063】
例えば、前記コアは、約1500kg/ ないし約2100kg/ の密度を有する。
【0064】
例えば、前記コアは、少なくとも55wt.%の炭酸カルシウムを有する。
例えば、前記コアは、少なくとも60wt.%の炭酸カルシウムを有する。
例えば、前記コアは、少なくとも65wt.%の炭酸カルシウムを有する。
例えば、前記コアは、少なくとも70wt.%の炭酸カルシウムを有する。
例えば、前記コアは、少なくとも75wt.%の炭酸カルシウムを有する。
【0065】
例えば、前記コアは、約50wt.%ないし約90wt.%の炭酸カルシウムを有する。
例えば、前記コアは、約60wt.%ないし約80wt.%の炭酸カルシウムを有する。
例えば、前記コアは、約65wt.%ないし約75wt.%の炭酸カルシウムを有する。
例えば、前記コアは、約68wt.%ないし約72wt.%の炭酸カルシウムを有する。
【0066】
例えば、前記コアは、約10wt.%ないし約40wt.%のコア樹脂を有する。
例えば、前記コアは、約15wt.%ないし約35wt.%のコア樹脂を有する。
例えば、前記コアは、約20wt.%ないし約30wt.%のコア樹脂を有する。
例えば、前記コアは、約22wt.%ないし約28wt.%のコア樹脂を有する。
例えば、前記コアは、約23wt.%ないし約27wt.%のコア樹脂を有する。
【0067】
例えば、前記コア樹脂は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、および/または塩化ポリビニール(PVC)を含む。
【0068】
例えば、前記コア樹脂はポリ塩化ビニル(PVC)を含む。
【0069】
例えば、前記コア樹脂は、更に、カラーパウダー、塩素化ポリエチレン、ポリエチレン、およびステアリン酸カルシウム、の少なくとも一つを含む。
【0070】
例えば、前記コアは、約65wt.%ないし約75wt.%の炭酸カルシウムと、約20wt.%ないし約30wt.%の樹脂、とを含む。
【0071】
例えば、前記コアは、約70wt.%の炭酸カルシウムと、約25wt.%のPVC樹脂を含む。
【0072】
例えば、前記コアは、約0.1wt.%ないし約1.0wt.%のカラーパウダーと、約1wt.%ないし約2wt.%の塩素化ポリエチレンと、約1wt.%ないし約2wt.%のポリエチレンと、約0.1wt.%ないし約1.0wt.%のステアリン酸カルシウム、を含む。
【0073】
例えば、前記コアは、約0.5wt.%のカラーパウダーと、約1.3wt.%の塩素化ポリエチレンと、約1.5wt.%のポリエチレンと、約0.6wt.%のステアリン酸カルシウム、を含む。
【0074】
例えば、前記コアは、少なくとも1200mm × 少なくとも1200mmのパネルである。
【0075】
例えば、前記コアは、約1230mm × 約1280mmの押出成形パネルである。
例えば、前記コアは、約1200mm × 約1200mmの押出成形パネルである。
例えば、前記コアは、約209mm × 約1230mmの押出成形パネルである。
【0076】
例えば、前記板は防水性である。
【0077】
例えば、前記板は、耐湿気性および/または耐熱性を有する。
【0078】
例えば、板の製造方法は、炭酸カルシウムと樹脂とを含む組成物をコアの形状へと処理する工程と、前記コアの少なくとも一つの表面に少なくとも一つの木材ベニアを固定する工程、とを有する。
【0079】
例えば、前記少なくとも一つの木材ベニアと前記第2木材ベニアとは、前記第1木地方向と前記第2木地方向とが互いに対して実質的に直交するように、固定される。
【0080】
例えば、前記処理工程は前記コアを押出成形することを含む。
【0081】
例えば、前記ベニア樹脂は、ローラコータによって塗布される。
【0082】
例えば、前記処理工程は、更に、前記板を約40℃ないし約100℃の温度でプレスする工程を含む。例えば、前記処理工程は、更に、前記板を約50℃ないし約80℃の温度でプレスする工程を含む。
【0083】
例えば、前記処理工程は、更に、前記板を約60℃ないし約70℃の温度でプレスする工程を含む。
【0084】
例えば、前記板は、約20分ないし約60分、の時間プレスされる。
例えば、前記板は、約30分ないし約50分、の時間プレスされる。
【0085】
例えば、前記ベニア樹脂は、前記コアの前記表面に、約80gないし約160g/ の量、塗布される。
【0086】
例えば、前記ベニア樹脂は、前記コアの前記表面に、約100gないし約140g/ の量、塗布される。
【0087】
例えば、前記ベニア樹脂は、前記コアの前記表面に、約110gないし約130g/ の量、塗布される。
【0088】
例えば、前記ベニア樹脂は、前記少なくとも1つのベニアの第2の表面に、約40gないし約80g/ の量、塗布される。
【0089】
例えば、前記ベニア樹脂は、前記少なくとも1つのベニアの第2の表面に、約45gないし約75g/ の量、塗布される。
【0090】
例えば、前記ベニア樹脂は、前記少なくとも1つのベニアの第2の表面に、約50gないし約70g/ の量、塗布される。
【0091】
例えば、前記ベニア樹脂は、前記少なくとも1つのベニアの第2の表面に、約50gないし約60g/ の量、塗布される。
【0092】
例えば、前記コアの厚みは、約1mmないし約12mmである。
【0093】
例えば、前記固定工程は、第1木地方向を有する第1木材ベニアを前記コアの一つの表面に固定する工程と、第2木地方向を有する第2木材ベニアを前記第1木材ベニアの上に固定する工程、とを有する。
【0094】
例えば、前記方法は、更に、前記コアの前記一つの表面と前記第1木材ベニアとの間に第1樹脂層を適用して前記第1木材ベニアを前記コアに固定する工程と、前記第1木材ベニアと前記第2木材ベニアとの間に第2樹脂層を適用して前記第2木材ベニアを前記第1木材ベニアに固定して、前記第1木材ベニアと前記第2木材ベニアとが、前記床板の反りを安定化させるクロスリンクを形成する工程、を有する。
【0095】
例えば、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との少なくとも一方は、ポリウレタンを含む。
【0096】
例えば、前記方法は、更に、前記板をトリミングすること、前記板をカットすること、前記板をプロファイリングすること、前記板をサンディングすること、前記板をニスでニス塗りすること、の少なくとも一つを含む。
【0097】
例えば、前記方法は、前記板の少なくとも一つのエッジ上にロック機構をプロファイリングすることを含む。
【0098】
例えば、前記方法は、前記板の各エッジ上にロック機構をプロファイリングすることを含む。
【0099】
例えば、前記プロファイリング工程は、前記コアの一つのエッジに長手溝をプロファイリングする工程、および/または、前記コアの別の一つのエッジに長手舌をプロファイリングする工程、を含む。
【0100】
例えば、前記プロファイリング工程は、前記コアの各エッジにクリックロックシステムをプロファイリングする工程を含む。
【0101】
例えば、前記プロファイリング工程は、前記コアの各エッジにクリック-ロック式無接着剤システムをプロファイリングする工程を含む。
【0102】
例えば、前記方法は、更に、前記板をプロファイリングする前に、前記板をカットする工程を含む。
【0103】
例えば、前記ニスは、非毒性低刺激性物質を含む。
【0104】
例えば、前記ニスはイソシアネートを含む。
【0105】
例えば、前記ニスは、少なくとも一つの黄変防止UVインヒビタを含む。
【0106】
図1Aを参照すると、床板1の略図が示されている。図1Aにおいて、前記床板1は、1280mm × 1230mmのパネルの形状で図示されている。
【0107】
図1Bを参照すると、図1Aの床板の別の図が図示されている。
【0108】
前記床板はコアを有する。当該コアは炭酸カルシウムを含む。
【0109】
例えば、前記コアの厚みは、約1mmないし約12mmである。
例えば、前記コアの厚みは、約2mmないし約10mmである。
例えば、前記コアの厚みは、約3mmないし約8mmである。
【0110】
例えば、前記コアの厚みは、約2mmである。
例えば、前記コアの厚みは、約3mmである。
例えば、前記コアの厚みは、約6mmである。
例えば、前記コアの厚みは、約8mmである。
【0111】
例えば、前記コアは少なくとも1800kg/ の密度を有する。
例えば、前記コアは、約1000kg/ ないし約2600kg/ の密度を有する。
【0112】
例えば、前記コアは少なくとも1500kg/ の密度を有する。
例えば、前記コアは、約1500kg/ ないし約2100kg/ の密度を有する。
【0113】
例えば、前記コアは、少なくとも55wt.%の炭酸カルシウムを含む。
例えば、前記コアは、少なくとも60wt.%の炭酸カルシウムを含む。
例えば、前記コアは、少なくとも65wt.%の炭酸カルシウムを含む。
例えば、前記コアは、少なくとも70wt.%の炭酸カルシウムを含む。
例えば、前記コアは、少なくとも75wt.%の炭酸カルシウムを含む。
【0114】
例えば、前記コアは、約50wt.%ないし約90wt.%の炭酸カルシウムを含む。
例えば、前記コアは、約60wt.%ないし約80wt.%の炭酸カルシウムを含む。
例えば、前記コアは、約65wt.%ないし約75wt.%の炭酸カルシウムを含む。
例えば、前記コアは、約68wt.%ないし約72wt.%の炭酸カルシウムを含む。
【0115】
例えば、前記コアは、約10wt.%ないし約40wt.%のコア樹脂を含む。
例えば、前記コアは、約15wt.%ないし約35wt.%のコア樹脂を含む。
例えば、前記コアは、約20wt.%ないし約30wt.%のコア樹脂を含む。
例えば、前記コアは、約22wt.%ないし約28wt.%のコア樹脂を含む。
例えば、前記コアは、約23wt.%ないし約27wt.%のコア樹脂を含む。
【0116】
例えば、前記コア樹脂は、塩化ポリビニール(PVC)を含む。
【0117】
例えば、前記コアは、カラーパウダーと、塩素化ポリエチレンと、ポリエチレンと、ステアリン酸カルシウム、の少なくとも一つを含む。
【0118】
例えば、前記コアは、約70wt.%の炭酸カルシウムと、約25wt.%のPVCコア樹脂とを含む。
【0119】
例えば、前記コアは、約70wt.%の炭酸カルシウムと、約25wt.%のPVCコア樹脂とを含む。
【0120】
例えば、前記コアは、約0.1wt.%ないし約1.0wt.%のカラーパウダーと、約1wt.%ないし約2wt.%の塩素化ポリエチレンと、約1wt.%ないし約2wt.%のポリエチレンと、約0.1wt.%ないし約1.0wt.%のステアリン酸カルシウム、を含む。
【0121】
例えば、前記コアは、約0.5wt.%のカラーパウダーと、約1.3wtの塩素化ポリエチレンと、約1.5wt.%のポリエチレンと、約0.6wt.%のステアリン酸カルシウム、を含む。
【0122】
例えば、前記コアは、約70%の炭酸カルシウムと、約25%のPVCコア樹脂とから構成することができる。
【0123】
例えば、前記コアは、約0.5%のカラーパウダーと、約1.3%の塩素化ポリエチレンと、約1.5%のポリエチレンと、約0.6%のステアリン酸カルシウム、とから構成することができる。
【0124】
例えば、前記コアは、湿度の変動(RH30%-70%)に対して安定的なものとすることができる。
【0125】
例えば、前記コアは、時間の経過に伴いより高い強度を提供するものとすることができる。
【0126】
例えば、大気条件が変化する時等の、膨張および/または収縮に対する耐性を有するものとすることができる。
【0127】
例えば、前記コアは、耐熱性とすることができる。
例えば、前記コアは、防水性とすることができる。
例えば、前記コアは、リジッドにすることができる。
例えば、前記コアは、凹みに対する耐性を備えたものとすることができる。
【0128】
図2Aを参照すると、床板21の略図が図示されている。
【0129】
図2Bを参照すると図2Aの前記床板21の側面図が図示されている。
【0130】
図2Bには、機械式ロックシステム23が図示されている。例えば、この機械式ロックシステム23は、前記床板21のコアにプロファイリングすることができる。
【0131】
例えば、前記機械式ロックシステムは、前記コアの各エッジ上のクリック-ロック式無接着剤システムとすることができる。
【0132】
例えば、前記機械式ロックシステムは、舌-溝システムとすることができる。
【0133】
例えば、前記床板は、前記第1パネルの第1エッジに沿って延出する溝と、前記第1パネルの第2エッジに沿って延出する舌、とを備えることができる。
【0134】
例えば、前記舌は、前記溝を備える前記パネルの前記エッジの反対側に設けることができる。
【0135】
例えば、前記溝は、溝プロファイルを有し、そして、前記舌は舌プロファイルを有し、前記舌と前記溝とが前記溝プロファイルと前記舌プロファイルとを備える他のパネルとの接続が可能である。
【0136】
例えば、前記第2パネルが表面上にフラットに配置されて機械式ロックを形成する状態で、第1パネルの前記溝が第2パネルの前記舌に挿入可能である。
【0137】
例えば、床板は、炭酸カルシウムから成るコア、および/または、上述したその他の材料、を含む。前記床板は、更に、前記コアの一つの表面上に適用された木材ベニアを有する。前記木材ベニアにニスを塗布して、前記木材ベニアが前記コアと前記ニスとの間に挟まれるように構成することができる。
【0138】
例えば、前記ニスは、非毒性低刺激性材料を含むことができる。
【0139】
例えば、前記ニスはイソシアネートを含むことができる。
【0140】
例えば、前記木材ベニアは、約0.2mmないし約7mmの厚みを有するものとすることができる。
【0141】
例えば、前記木材ベニアは、約0.5mmないし約4mmの厚みを有するものとすることができる。
【0142】
例えば、前記木材ベニアは、約1mmないし約3mmの厚みを有するものとすることができる。
【0143】
例えば、前記木材ベニアは、接着剤によって前記コアの前記一つの表面に固定することができる。
【0144】
例えば、前記木材ベニアは、ポリウレタンを含む樹脂によって前記コアの前記一つの表面に固定することができる。
【0145】
図3を参照すると、床板30の積層図が図示されている。前記床板30は、炭酸カルシウムおよび/または上述したその他の材料から成るコア31と、第1木材ベニア33と第2木材ベニア35とを有する。前記第1木材ベニアは、樹脂32の層によって、前記コアの表面に固定されている。前記第2木材ベニアは、樹脂34の層によって、前記第1木材ベニアの上に固定されている。
【0146】
例えば、前記樹脂32及び34は、ポリウレタン樹脂から構成することができる。
【0147】
木地は、木材繊維の長手向きを指す。
【0148】
例えば、前記第1木材ベニアが前記第2木材ベニアに固定される時、それらの各木地の方向は、前記床板の反りを安定化させるための要素となりうる。
【0149】
例えば、前記第1木材ベニアは、第1木地方向を有するものとすることができる。
【0150】
例えば、前記第1木地方向は水平方向とすることができる。
【0151】
例えば、前記第2木材ベニアは、第2木地方向を有するものとすることができる。
【0152】
例えば、前記第2木地方向は垂直方向とすることができる。
【0153】
例えば、前記第2木材ベニアは、前記第1木材ベニアの前記第1木地方向から90度である方向とすることができる。
【0154】
例えば、前記第1木材ベニアと前記第2木材ベニアとは、同じ種類および厚みとすることができる。
【0155】
例えば、同じ種類とは、前記第1木材ベニアと前記第2木材ベニアとはオークとすることができると理解される。
【0156】
別の例として、前記1木材ベニアと前記第2木材ベニアとはカエデとすることができる。
【0157】
例えば、前記第2木材ベニアを前記第1木材ベニアに対して、これら第1木材ベニアと第2木材ベニアとが、前記床板の反りを安定化させるクロスリンク(架橋)を形成するように固定することができる。
【0158】
例えば、前記第1木材ベニアを前記コアに固定する時に、前記第1木材ベニアに、前記第1木地方向の方向に張力が発生する。
【0159】
例えば、この張力によって前記第1木材ベニアが前記コアに固定される時に、湾曲形状をとることを強制させることができる。
【0160】
例えば、前記張力によって、前記第1木材ベニアを強制的に湾曲させることができる。
【0161】
例えば、前記張力によって、前記第1木材ベニアを垂直方向に約+5mm強制的に湾曲させることができる。
【0162】
例えば、この張力を作り出すことができるのは、木材が吸湿性でありうることによる。
【0163】
例えば、木材は空気から湿気を吸収する傾向がある。
【0164】
前記第2木材ベニアを前記第1木材ベニアの上に固定する時、前記第2木材ベニアによって第2の張力が発生する。
【0165】
例えば、この第2張力は前記第2木地方向の方向とすることができる。
【0166】
例えば、この第2張力は、前記第1木材ベニアによって発生する前記張力を相殺することができる。
【0167】
例えば、この第2張力を前記第1張力に対抗させて、前記第1木材ベニアの反りを抑えることができる。
【0168】
例えば、前記第1木材ベニアが垂直方向で約+5mm反ると想定すれば、前記第2張力を前記第1木材ベニアに加えて、当該第1木材ベニアを-5mm抑えて、これによって前記床板の反りを相殺することができる。
【0169】
例えば、そのような構成により、前記第1木材ベニアと前記第2木材ベニアとは、前記床板の反りを安定化させるクロスリンクを形成することができる。
【0170】
例えば、前記第1木材ベニアと前記第2木材ベニアとは、床板の反りを安定化するべく押出成形コアに適用される同じ種類と厚みの二つのクロスした木材ベニアのパイルとすることができる。
【0171】
例えば、前記第2木材ベニアにニスを塗布することができる。
【0172】
例えば、前記ニスが前記第2木材ベニアに塗布されると、それが第2木材ベニアをシールする。
【0173】
例えば、前記ニスはシーラとすることができる。
【0174】
例えば、前記ニスを前記第2木材ベニアに塗布することによって、前記床板を耐水性にすることができる。
【0175】
例えば、前記ニスを前記第2木材ベニアに塗布することによって、前記床板を耐熱性にすることができる。
【0176】
例えば、前記ニスを前記第2木材ベニアに塗布することによって、前記床板を耐湿性にすることができる。
【0177】
例えば、前記ニスは、非毒性低刺激性材料を含むことができる。
【0178】
例えば、前記ニスはイソシアネートを含むことができる。
【0179】
例えば、美観の目的で、色又はパターンを前記ニスに付与することができる。
【0180】
図4を参照すると、床板40の積層図が図示されている。前記床板40は、炭酸カルシウムおよび/または上述したその他の材料から成るコア41と、第1木材ベニア43と第2木材ベニア45とを有する。前記第1木材ベニアは、樹脂42の層によって、前記コアの表面に固定されている。
【0181】
前記第2木材ベニアは、樹脂44の層によって、前記第1木材ベニアの上に固定されている。
【0182】
例えば、前記樹脂42及び44は、ポリウレタン樹脂から構成することができる。前記第2木材ベニア45にニス46を塗布することができる。
【0183】
例えば、前記ニスは、非毒性低刺激性材料を含むことができる。
【0184】
例えば、前記ニスはイソシアネートを含むことができる。
【0185】
例えば、前記ニスは、黄変防止UVインヒビタを含むことができる。
【0186】
例えば、前記ニスは、表面摩耗に対する耐性の増加を提供することができる。
【0187】
例えば、床板は、少なくとも70%の炭酸カルシウムと、第1木地方向を有する第1木材ベニア、当該第1木材ベニアは前記コアの一つの表面に固定されている、そして第2木地方向を有する第2木材ベニアとを有し、前記第2木材ベニアは前記第1木材ベニアの上に、これら第1木材ベニアと第2木材ベニアとによって前記床板の反りを安定化させるクロスリンクが形成されるように固定され、そして、前記第2ベニアにはニスが塗布されている。
【0188】
例えば、前記ニスは、非毒性低刺激性材料を含むことができる。
【0189】
例えば、前記ニスはイソシアネートを含むことができる。
【0190】
例えば、前記床板は、防水性とすることができる。
【0191】
例えば、前記床板は、耐湿性および/または耐熱性を備えるものとすることができる。
【0192】
図5を参照すると、床板140の積層図が図示されている。前記床板140は、コア141を有する。当該コアは、炭酸カルシウムおよび/または上述した他の材料を含むことができる。前記床板140は、更に、木材ベニア143を含むことができる。当該木材ベニア143にはニス層146を塗布することができる。
【0193】
例えば、前記コアは、湿度の変動(RH30%-70%)に対して安定的なものとすることができる。
【0194】
例えば、前記コアは、時間の経過に伴いより高い強度を提供するものとすることができる。
【0195】
例えば、大気条件が変化する時等の、膨張および/または収縮に対して耐性を有するものとすることができる。
【0196】
例えば、前記コアは、耐熱性とすることができる。例えば、前記コアは、耐水性とすることができる。
【0197】
例えば、前記コアは、リジッドにすることができる。
【0198】
例えば、前記コアは、凹みに対する耐性を備えたものとすることができる。
【0199】
例えば、前記木材ベニア143は、樹脂の層等の接着剤によって前記コアの前記表面に固定することができる。
【0200】
例えば、前記樹脂はポリウレタンを含むことができる。
【0201】
例えば、前記木材ベニアは多色のものとすることができる。
【0202】
例えば、前記ベニアは、微小-v4面ベベルを備えたものとすることができる。
【0203】
例えば、前記ベニアは、前記微小-vジョイントと均一に施された染色とによる本物の木材の真正性とクラフトマンシップを使用することができる。
【0204】
例えば、前記木材ベニア143は、あらかじめ互い固定された2枚の木材ベニアを備えることができる。
【0205】
例えば、前記木材ベニア143は、同じ種類と厚みの二枚のクロスされた木材ベニア板を含むことができる。
【0206】
例えば、そのような構成によって前記床板の反りを安定化することができる。
【0207】
例えば、前記木材ベニア143にニス146を塗布することができる。
【0208】
例えば、前記ニスは、非毒性低刺激性材料を含むことができる。
【0209】
例えば、前記ニスはイソシアネートを含むことができる。
【0210】
例えば、前記ニスは、抗菌剤が組み込まれた非毒性低刺激性仕上げを備えたものとすることができる。
【0211】
例えば、前記ニスは、黄変防止UVインヒビタを含むことができる。
【0212】
例えば、前記ニスは、表面摩耗に対する耐性の増加を提供することができる。
【0213】
例えば、前記ニスは耐久性を有するものとすることができる。
【0214】
例えば、前記ニスは長期にわたって性能を発揮することができる。
【0215】
床板の製造方法は、組成物をコアの形状に処理する工程を含むことができ、ここで、前記コアは炭酸カルシウムから成り、そして、前記コアの一つの表面に少なくとも一つの木材ベニアを固定する工程を含むことができる。
【0216】
例えば、前記処理工程は、前記コアを押出し成形する工程を含むことができる。
【0217】
例えば、前記コアは、更に、PVCコア樹脂、カラーパウダー、塩素化ポリエチレン、ポリエチレン、およびステアリン酸カルシウム、から構成することができる。
【0218】
例えば、前記コアは、少なくとも1230mm × 1280mmのパネルに押出成形することができる。
【0219】
例えば、前記固定工程は、第1木地方向を有する第1木材ベニアを前記コアの一つの表面に固定する工程と、第2木地方向を有する第2木材ベニアを前記第1木材の上に固定する工程、とを含むことができる。
【0220】
前記方法は、更に、前記コアの前記一つの表面と前記第1木材ベニアとの間に第1樹脂層を適用して前記第1木材ベニアを前記コアに固定する工程と、前記第1木材ベニアと前記第2木材ベニアとの間に第2樹脂層を適用して前記第2木材ベニアを前記第1木材ベニアに固定し、それによって、前記第1木材ベニアと第2木材ベニアとが前記床板の反りを安定化させるクロスリンクを形成する工程、とを含むことができる。
【0221】
例えば、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とはポリウレタンを含むことができる。
【0222】
前記方法は、更に、前記板をトリミングする工程、前記板を切断する工程、前記板をプロファイリングする工程、前記板をサンディングする工程、そして前記板にニス掛けする工程を含むことができる。
【0223】
例えば、前記床板をプロファイリングする工程は、前記コアの一つのエッジに長手溝、そして前記コアの他の一つのエッジに長手舌、をプロファイリングする工程を含むことができる。
【0224】
例えば、前記床板をプロファイリングする工程は、前記コアの各エッジのクリックロックデザインをプロファイリングする工程を含むことができる。
【0225】
例えば、前記床板をプロファイリングする工程は、前記コアの各エッジに無接着剤ロック機構をプロファイリングする工程を含むことができる。
【0226】
例えば、前記ニスは、非毒性低刺激性材料を含むことができる。
【0227】
例えば、前記ニスは、イソシアネートを含むことができる。
【0228】
例えば、前記床板は、簡易設置式にすることができる。
【0229】
例えば、前記床板は、ドロップロック式設置によって設置することができる。
【0230】
例えば、前記床板の設置には、樹脂、釘、或いはステープルは必要とされないものとすることができる。
【0231】
例えば、前記床板は、キッチン、浴室及び地下室で使用することができる。
【0232】
例えば、前記床板は、軽微な欠陥があったとしても下張り床上に設置することができる。
【0233】
例えば、本発明は、多様な種類の木材を炭酸カルシウム複合コア上に使用するリジッドで防水性の硬質木材床板を提供する板を製造する方法に関する。
【0234】
例えば、前記コアは、3mmよりも大きく8mmまでの厚みのものとすることができる。
【0235】
例えば、前記コアは、水、湿気及び熱に対する耐性を有するものとすることができる。
【0236】
例えば、前記コアは、1800kg/ を超える密度を提供する。
【0237】
例えば、前記異色複合コアコンテンツは、シートまたはクーポン状の0.5mmないし4mmよりも大きな厚みのその表面上に木材ベニアを固定するために1230mm × 1280mmよりも大きなパネルとして押出成形された炭酸カルシウム、の70%よりも多くを提供する。
【0238】
例えば、前記ベニア樹脂はポリウレタンを含む。
【0239】
例えば、前記少なくとも一つの木材ベニアは、約0.2mmないし約7mmの厚みを有する。
例えば、前記少なくとも一つの木材ベニアは、約0.5mmないし約4mmの厚みを有する。
例えば、前記少なくとも一つの木材ベニアは、約1mmないし約3mmの厚みを有する。
例えば、前記少なくとも一つの木材ベニアは、約0.5mmないし約1mmの厚みを有する。
【0240】
例えば、前記ベニアには、その厚みの半分よりも多くにおいて、それが押出成形された後の前記コアの一つの表面に圧力と熱とで塗布される木材種吸収性に基づく適合ポリウレタン樹脂を含浸させることができる。
【0241】
例えば、同じ種類で厚みの二枚のクロスさせた木材ベニア板を前記パネルの反りを安定化するべく前記押出成形物の一つの面に適用することができる。すべてのコンポーネントは、板にカットされ、プロファイリングされ、サンディングされ、ブラッシングされ、スクレーピングされ、最終的に、イソシアネートを含み、防水性を高めるべく前記ベニア板の厚みの他の半部分に含浸される染色又は天然水性ニスによってカバーされる、前記パネルの前記表面をカバーするべく組付けることができる。
【0242】
その密度と硬質性(リジッド性)により、前記板は、その各エッジに、通常の舌及び溝プロファイル又はクリックロック式無樹脂システムをプロファイリングすることができる。
【0243】
例えば、不活性でリジッドなコア上のこの木材処理によって、前記板を、湿気又は水の吸収に対する耐性を有するものとすることができる。
【0244】
例えば、前記板は、熱及び熱変動に対する耐性を有するものとすることができる。
【0245】
例えば、前記板は、ピーク又はギャップをもたらす膨張および/または収縮に対する耐性を有するものとすることができる。
【0246】
例えば、前記板は、前記床板は、EN13329による測定で、約0.5%/0.1mmの木材ベニアの厚み未満の膨潤率を有する。
例えば、前記床板は、EN13329による測定で、約0.4%/0.1mmの木材ベニアの厚み未満の膨潤率を有する。
例えば、前記床板は、EN13329による測定で、約0.3/0.1mmの木材ベニアの厚み未満の膨潤率を有する。
例えば、前記床板は、EN13329による測定で、約0.2/0.1mmの木材ベニアの厚み未満の膨潤率を有する。
例えば、前記床板は、EN13329による測定で、約0.1/0.1mmの木材ベニアの厚み未満の膨潤率を有する。
【0247】
具体的実施例を特に参照して説明したが、当業者はこれらに対する様々な改変に想到するであることが理解されるであろう。請求項の範囲は、本開示及び添付の図面に提供された特定の実施例及び例によって限定されるものではなく、本開示全体と矛盾しない最も広い解釈が付与されなければならない。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4
図5