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特許7549656送出システム用パッケージの配列された群
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-03
(45)【発行日】2024-09-11
(54)【発明の名称】送出システム用パッケージの配列された群
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/10 20060101AFI20240904BHJP
   B65B 17/00 20060101ALI20240904BHJP
【FI】
B65D85/10
B65B17/00 E
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022526356
(86)(22)【出願日】2020-11-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-10
(86)【国際出願番号】 GB2020052858
(87)【国際公開番号】W WO2021094738
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-05-30
(31)【優先権主張番号】1916393.0
(32)【優先日】2019-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】500252844
【氏名又は名称】ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100183782
【弁理士】
【氏名又は名称】轟木 哲
(72)【発明者】
【氏名】ホッジズ、ポール
【審査官】吉澤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】実開昭57-156458(JP,U)
【文献】特開2001-003012(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/10
B65B 17/00
B65D 71/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージの配列された群であって、この配列された群は、
複数の個別のパッケージを含み、各パッケージは、一組の対向する第1の面と、一組の対向する第2の面と、一組の対向する端部面とを含み、
これらのパッケージは、パッケージの第1の面が1つの列内の隣接するパッケージの第1の面に向き、1つの列のパッケージの第2の面が隣接する列のパッケージの第2の面に向いて、各列の端部のパッケージの第1の面は露出するように対面する向きに配列された複数の列に並べられ、
テープがパッケージの端部面を横断してパッケージに貼り付けられ、隣接する列のパッケージ同士および同じ列のパッケージ同士を連結するように配置され、
テープが隣接するパッケージの露出した第1の面を横断して延びるように各列の端部でパッケージの前記露出した第1の面にも貼り付けられ、
テープは、テープからなる複数の不連続部分を含み、テープの不連続部分の長手方向軸は、第1の列のパッケージの第2の面と第2の列のパッケージの第2の面の間の分割線と平行に延びているパッケージの配列された群。
【請求項2】
1つの列の隣接するパッケージは、1つの列の隣接する第1の面の間に形成された分離線によって隔てられ、パッケージの第1および第2のの隣接する側面に位置する少なくとも1つの粘着テープが分離線と重なることを特徴とする請求項1記載のパッケージの配列された群。
【請求項3】
分離線は、隣接する列の間の分割線に対して直角に延びていることを特徴とする請求項2記載のパッケージの配列された群。
【請求項4】
テープは、個々のパッケージをその隣接するパッケージから配列された群の残りのパッケージが分離されること無く分離できるように構成された脆弱線を含むことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のパッケージの配列された群。
【請求項5】
脆弱線は、連続した脆弱線であることを特徴とする請求項4記載のパッケージの配列された群。
【請求項6】
脆弱線は、パッケージの隣接する列の間の分割線と平行に延びている長手方向に延びた脆弱線であることを特徴とする請求項4または5記載のパッケージの配列された群。
【請求項7】
長手方向に延びた脆弱線は、パッケージの隣接する列の間の分割線と一致して延びていることを特徴とする請求項6記載のパッケージの配列された群。
【請求項8】
テープは、1つの列の隣接するパッケージの間の分離線と平行に延びている横手方向に延びた脆弱線である脆弱線を含むことを特徴とする請求項3に従属する場合の請求項4乃至7いずれか1項記載のパッケージの配列された群。
【請求項9】
横手方向に延びた脆弱線は、1つの列の個々のパッケージの間の分離線と一致して延びていることを特徴とする請求項8記載のパッケージの配列された群。
【請求項10】
テープは、分割線および/または分離線と一致してテープの脆弱線を配置することを補助する見当付け印を含むことを特徴とする請求項6乃至9いずれか1項記載のパッケージの配列された群。
【請求項11】
見当付け印は、脆弱線と一致するマークを含むことを特徴とする請求項10記載のパッケージの配列された群。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送出システム用パッケージの配列された群に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の送出システムは複数の送出システムを含む紙パックで通常販売されている。紙パックは板紙または類似の材料から形成される。これとは別に複数のパッケージをプラスチックで包む場合もある。しかしながら、紙パックおよび/またはラッパーは開封して、それから送出システムのパッケージに触れるために廃棄しなければならない。
【発明の概要】
【0003】
本発明の実施態様ではパッケージの配列された群が提供され、この配列された群は、複数の個別のパッケージを含み、各パッケージは、一組の対向する第1の面と、一組の対向する第2の面と、一組の対向する端部面とを含み、これらのパッケージは、パッケージの第1の面が1つの列内の隣接するパッケージの第1の面に向き、1つの列のパッケージの第2の面が隣接する列のパッケージの第2の面に向いて、各列の端部のパッケージの第1の面は露出するように対面する向きに配列された複数の列に並べられ、テープがパッケージの端部面を横断してパッケージに貼り付けられ、隣接する列のパッケージ同士および同じ列のパッケージ同士を連結するように配置され、テープが隣接するパッケージの露出した第1の面を横断して延びるように各列の端部でパッケージの前記露出した第1の面にも貼り付けられている。
【0004】
一部の実施態様ではテープは、単独の連続したテープによって形成してもよい。
【0005】
単独の連続したテープは、第1の列のパッケージの第2の面と第2の列のパッケージの隣接する第2の面の間に形成された分割線の周囲を完全に延びてもよい。
【0006】
一部の実施態様ではテープは、テープからなる複数の不連続部分を含んでもよい。
【0007】
好ましくはテープの不連続部分の長手方向軸は、第1の列のパッケージの第2の面と第2の列のパッケージの第2の面の間の分割線と平行に延びている。
【0008】
1つの列の隣接するパッケージは、1つの列の隣接する第1の面の間に形成された分離線によって隔てられてもよく、パッケージの第1および第2のの隣接する側面に位置する少なくとも1つの粘着テープが分離線と重なる。
【0009】
分離線は、隣接する列の間の分割線に対して直角に延びてもよい。
【0010】
テープは、個々のパッケージをその隣接するパッケージから配列された群の残りのパッケージが分離されること無く分離できるように構成された脆弱線を含んでもよい。
【0011】
一部の実施態様では脆弱線は、連続した脆弱線であってもよい。
【0012】
脆弱線は、パッケージの隣接する列の間の分割線と平行に延びている長手方向に延びた脆弱線であってもよい。
【0013】
好ましくは長手方向に延びた脆弱線は、パッケージの隣接する列の間の分割線と一致して延びている。
【0014】
一部の実施態様ではテープは、1つの列の隣接するパッケージの間の分離線と平行に延びている横手方向に延びた脆弱線である脆弱線を含んでもよい。
【0015】
好ましくは横手方向に延びた脆弱線は、1つの列の個々のパッケージの間の分離線と一致して延びている
【0016】
一部の実施態様ではテープは、分割線および/または分離線と一致してテープの脆弱線を配置することを補助する見当付け印を含んでもよい。
【0017】
好ましくは見当付け印は、脆弱線と一致するマークを含む。
【0018】
パッケージの配列された群のパッケージは、送出システム用のパッケージであってもよい。
【0019】
本発明がさらに充分に理解されるように本発明の実施態様を添付図面を参照してあくまで例示として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】パッケージに貼り付けられる接着片の無い送出システム用パッケージの配列された群を示している。
図2】パッケージの配列された群の個別のパッケージを示している。
図3】送出システム用パッケージの配列された群の第1の実施態様を示している。
図4】送出システム用パッケージの配列された群の第2の実施態様を示している。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書中では「送出システム」なる用語はユーザーに物質を送出するシステムを包含することを意図し、
紙巻きタバコ、シガリロ、シガーおよびパイプまたは手巻きタバコ用タバコ(タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコ、タバコ代替え品または他の喫煙材をベースにしているかに関係無く)などの燃焼系エアロゾル供給システム、
電子タバコ、タバコ加熱製品、エアロゾル化可能な材料の組み合わせを使用してエアロゾルを発生させるハイブリッドシステムなどのエアロゾル化可能な材料を燃焼させずにエアロゾル化可能な材料から化合物を放出する非燃焼系エアロゾル供給システム、
エアロゾル化可能な材料を含み、これらの非燃焼系エアロゾル供給システムの1つの内部で使用されるように構成された物品および
トローチ、ガム、パッチ、パッチ吸入可能な粉を含む物品などのエアロゾルを含まない供給システムおよびエアロゾルを形成せずにユーザーにニコチンを含むまたは含まない材料を供給するスヌースおよび嗅ぎタバコなどの無煙タバコ製品を含む。
【0022】
本開示では「燃焼系」エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システムの構成エアロゾル化可能な材料(またはその成分)がユーザーへの送出を促進させるために燃焼または燃やされるシステムである。
【0023】
本開示では「非燃焼系」エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システム(またはその部材)のエアロゾル化可能な成分材料をユーザーへ供給しやすくするために燃焼させないまたは燃やさないシステムである。
【0024】
図1を参照すると、送出システム(図示せず)用のパッケージ2の配列された群1が示されている。パッケージ2の配列された群1は、複数の個別のパッケージ2を含む。送出システム用の典型的な個別のパッケージ2を図2に示す。
【0025】
図2を参照すると、パッケージ2は、例えば、図示のようにヒンジ蓋付きパッケージであってもよいが、これに限定されない。パッケージ2は、容器3と、パッケージを開いたり、閉じたりできるようにするためにヒンジ線5に沿って容器3にヒンジ式に接続された蓋4とを含む。当然のことながら容器3は、喫煙品などの送出システムを収容できる送出システム収容スペース6を形成する。送出システムは、蓋4が開いた位置にあるとき触れることが可能であり、送出システムは、蓋4が閉じた位置にあるとき送出システム収容スペース6に保持される。当然のことながら別の実施態様ではパッケージ2はクラムシェル式パックなどであってもよい。
【0026】
パッケージ2は、一組の対向する第1の面8、9と、一組の対向する第2の面11、12と、一組の対向する端部面13、14とを含む。一組の対向する第2の面11、12は、対向する第1の面8、9によって隔てられている。本実施態様では対向する第2の面11、12は、パッケージ2の前方および後方パネルを構成する大きい方のパネル11、12を形成する。前方第2の面または大きい方のパネル11は、前容器壁および前蓋壁を含んでもよい。後方第2の面または大きい方のパネル12は、後容器壁と、後蓋壁とを構成する。本実施態様では対向する第1の面8、9は、パッケージ2の側壁を構成する小さい方の壁8、9を形成する。パッケージ2の第1の面または側壁8、9は容器の壁と、蓋の側壁とを含む。パッケージ2の端部は、対向する端部面13、14によって閉じられている。本実施態様では第1の端部面13は、蓋の上壁を含み、第2の端部面14は、容器の底壁を含む。
【0027】
再度図1を参照すると、パッケージ2の配列された群1を構成する送出システム用の複数の個別のパッケージ2が列に並べられているのがわかる。図1に示す実施態様ではパッケージ2の配列された群1は、第1の列16と、第2の列17とを含む。第1および第2の列16、17は、互いに隣接している。
【0028】
パッケージは、各パッケージ2が対面配向に位置合わせされる列16、17に並べられる。本実施態様ではパッケージ2は、パッケージ2の第1の面8、9が列16、17内の隣接するパッケージ2の第1の面8、9に対面するように対面配向で列16、17に並べられる。さらにパッケージ2は、列16のパッケージ2の第2の面11、12が隣接する列17のパッケージ2の第2の面に対面するように対面配向で列16、17に並べられる。さらにパッケージ2は、各列16、17の端部18、19でパッケージ2の第1の面8、9が露出するように列16、17に対面する向きに並べられる。
【0029】
しかしながら、当然のことながら、別の実施態様ではパッケージ2はパッケージ2の第2の面11、12が単独の列16、17内で隣接するパッケージ2の第2の面11、12に対面するように対面配向でまたは単独の列16、17内で隣接パッケージ2の端部パネル13、14の対面配向によって列16、17に並べられてもよい。
【0030】
本実施態様では配列された群1は、5個のパッケージからなる2つの列を含む。しかしながら、当然のことながら別の実施態様では1つの列のパッケージの数は異なってもよく、列の数もここで示したものより多くてもよい。
【0031】
各列16、17は、上述の通り2つの端部を有する。列16、17の各端部18、19は、自由面21、22を含む。自由面21、22は、列16、17の端部に位置する各パッケージの第1の面8、9によって形成されている。したがって、列16、17の端部のパッケージ2の第1の面8、9によって形成される自由面21、22は、同じ列16、17の隣接パッケージの方に向いていない。例えば、本実施態様ではパッケージの第1の列16は、第1の列16の端部18の個々のパッケージ2の第1の面8である自由面21によって形成された端部18を有し、パッケージの第2の列17は、第2の列17の端部19の個々のパッケージ2の第1の面9である自由面22によって形成された端部19を有する。
【0032】
パッケージ2の配列された群1の隣接した列16、17は、分割線23によって隔てられている。分割線23は、2つの隣接する列16、17の間の境界、即ち本実施態様では第1の列16のパッケージ2の第2の面11、12と第2の列17のパッケージ2の第2の面11、12の間の境界である。隣接する列16、17は、分割線23に沿って互いに接近して位置してもよく、隙間(図示せず)によって隔てられてもよく、より好ましくは隣接する列16、17は、分割線23に沿って当接してもよい。
【0033】
ここで図3を参照すると、パッケージ2の配列された群1は、テープ25をさらに含む。テープ25は、端部面13、14に亘ってパッケージに貼り付けられ、隣接する列16、17のパッケージ2を連結させる位置にある。またテープ25は、隣接する列16、17のパッケージ2の露出した第1の面21、22を横断して延びるように各列16、17の端部18、19でパッケージ2の前記露出した第1の面21、22にも貼り付けられている。
【0034】
即ち、テープ25は、テープ25がパッケージの隣接する列16、17を分ける分割線23を横断して延びるように構成されている。例えば、テープ25は、パッケージの第1の列16のパッケージ2およびパッケージの第2の列17の分割線23の反対側の隣接するパッケージ2に貼り付けられている。テープ25は、パッケージの第1の列16の少なくとも1つのパッケージ2をパッケージの第2の列17の少なくとも1つのパッケージ2に対して保持するように構成されている。
【0035】
好ましくはテープ25は、パッケージの隣接する列の少なくとも一端18、19でパッケージ2の少なくとも1つの自由面21、22に位置する。例えば、図3に示すようにテープ25は、第1の列16の一端18を形成する自由面21に位置し、分割線23に亘って延び、テープ25が第2の列17の一端19を形成している自由面22にも位置するようになっていることがわかる。
【0036】
配列された群1の各個別のパッケージ2は、同じ面に延びる端部面13、14を含む。本実施態様ではそれは同じ面に延びる各パッケージ2の端部面13によって形成される蓋上壁である。各パッケージ2の端部面14によって形成された容器底壁も同じ面に延びている。蓋上壁13は、容器底壁と平行な面にこれから間隔を空けて延びている。
【0037】
同じ面に延びている列16、17の各パッケージ2の端部面13、14は、列16、17の側面26、27、28、29を形成する。即ち、第1の列16のパッケージ2の端部面13は、第1の列16の側面26を形成し、第1の列16のパッケージ2の端部面14は、第1の列16の側面27を形成し、第2の列17のパッケージ2の端部面13は、第2の列17の側面28を形成し、第2の列17のパッケージ2の端部面14は、第2の列17の側面29を形成する。
【0038】
好ましくは第1の列16の側面26、27のうちの少なくとも1つおよび第2の列17の側面28、29のうちの少なくとも1つは同じ面に延びている。より好ましくは第1の列16の側面26および第2の列17の側面28は同じ面に延び、第1の列16の側面27および第2の列17の側面29は同じ面に延びている。したがって、第1および第2の列16、17の側面26、28は、互いに隣接し、同じ面にある。さらに第1および第2の列16、17の側面27、29は、互いに隣接し、同じ面にある。
【0039】
本発明ではテープ25は、第1および第2の列16、17の隣接する側面26、27、28、29上に位置する。即ち、テープ25は、第1の列16の少なくとも側面26上に位置し、テープが第2の列17の少なくとも側面28上に位置するように分割線23上を延びている。したがって、テープ25は、第1の列16のパッケージ2の端部面13、14と第2の列17のパッケージの端部面13、14の間に形成された分割線23上を延びている。
【0040】
好ましくはテープ25は、隣接する第1および第2の列16、17の側面26、27、28、29の一部を形成する各面13、14に位置する。例えば、図3を参照すると、テープ25は、第1の列16および隣接する第2の列17の蓋上壁パネル13によって形成された各パッケージ2の各面上に位置する。
【0041】
より好ましくはテープ25は、隣接する第1および第2の列16、17の端部18、19の各自由面21、22上および隣接する第1および第2の列16、17の側面26、27、28、29の一部を形成する各端部面13、14上に位置する。したがって、テープ25は、第1の列16の端部18の自由面21に位置し、分割線23上を第2の列17の端部19の自由面22へと延び、テープ25は、端部面13、14によって形成された第1の列16の側面26、27上に位置し、分割線23上を端部面13、14によって形成された第2の列17の側面28、29へと延びている。
【0042】
一部の実施態様ではテープ25は、隣接する第1および第2の列16、17の両端部18、19および個々のパッケージ2の端部面13、14によって形成されている隣接する第1および第2の列16、17の全ての側面26、27、28、29上に位置する。
【0043】
図3に示す実施態様などの一部の実施態様ではテープ25は、単独の連続したテープ25によって形成されている。単独の連続したテープが第1の面8、9によって形成された隣接する自由面21、22と第1および第2の列16、17の端部面13、14によって形成された隣接する側面26、27、28、29の間に形成された分割線23の周囲を完全に延びてもよい。
【0044】
図4を参照すると、パッケージ2の配列された群1の第2の実施態様が示されている。第1の実施態様のように単独の連続したテープを使用する代わりに第2の実施態様ではテープ25は、テープ25の複数の不連続部分を含んでもよい。
【0045】
テープ25の不連続の部分のうちの少なくとも1つの長手方向軸は、隣接する第1および第2の列16、17の間の分割線23と平行に延びている。さらに第1の実施態様のように列16、17内の隣接するパッケージ2は、分離線31によって隔てられている。分離線31は、列16、17内の対面する2つの隣接するパッケージ2の間の境界、即ち本実施態様では列16、17のパッケージ2の第1の面8、9と同じ列のパッケージ2の第1の面8、9の間の境界である。分離線31は、隣接する列16、17の間を延びている分割線23に対して垂直に延びている。
【0046】
図3および4を参照すると、第1および第2の列16、17の隣接する側面26、27、28、29に位置する少なくとも1つのテープ25は、各列の分離線31のうちの少なくとも1つと重なる。したがって、少なくとも1つのテープ25は、4つの異なる個々のパッケージ2上に位置し、4つの隣接するパッケージ2をまとめるように構成されている。
【0047】
テープ25は、粘着テープであってもよい。粘着テープ25は、例えば、好ましくは60~90gsmの重量を有する紙ラベルまたは好ましくは20~70ミクロンの厚さを有するフィルムラベルであってもよいが、これらに限定されない。フィルムラベルは、PP、PE、PVCおよび/またはポリエステルで形成してもよい。
【0048】
テープ25は、例えば、粘着剤などの接着剤を有してもよいが、これらに限定されない。粘着剤は、接着剤を活性化するために溶媒、水または熱を必要とする代わりに接着剤を被着体に接合するために圧力を加えた際に接合を形成する非反応性接着剤の一種である。一部の実施態様では粘着剤は、粘着付与剤を有するエラストマー化合物、例えばロジンエステル系であってもよい。エラストマーは、粘着付与剤を必要としないアクリル系またはバイオアクリレート系であってもよい。
【0049】
さらに少なくとも1つのテープ25は、脆弱線33、34を含んでもよい。脆弱線は、個々のパッケージ2がその隣接するパッケージから配列された群1の残りのパッケージ2が分離されることなく分離されるようにするように構成されている。脆弱線33、34は、少なくとも1つのテープ25を完全に横断して延びた連続した脆弱線33、34であってもよい。
【0050】
例示した実施態様に示したように第1の脆弱線33は、隣接する列16、17の間の分割線23と平行に延びている長手方向に延びた脆弱線によって形成されている。長手方向に延びた脆弱線33は、第1の列16のパッケージ2が隣接する第2の列17の反対のパッケージ2から分離できるように構成されている。好ましくは長手方向に延びた脆弱線33は、隣接する列16、17の間の分割線23と一致して延びている。したがって、第1の列16のパッケージ2を第2の列17のパッケージ2から分離しやすくなる。
【0051】
さらに第2の脆弱線34は、列16、17の隣接するパッケージ2の間の分離線31と平行に延びている横手方向に延びた脆弱線によって形成されている。横手方向に延びた脆弱線34は、同じ列16、17のパッケージ2が互いに離れられるように構成されている。好ましくは横手方向に延びた脆弱線34は、同じ列16、17の隣接するパッケージの間の分離線31と一致して延びている。したがって、パッケージ2をその同じ列の隣接するパッケージ2から分離しやすくなる。
【0052】
脆弱線は、テープ25のミシン目によって形成してもよく、これは梱包機械のライン上で設けられてもよく、またはテープ25のリールに予め穿孔して供給されてもよい。
【0053】
脆弱線33、34がテープ25の予め穿孔されたリールに設けられている場合、各テープ片25には脆弱線33、34を隣接する列16、17間の分割線23および/または同じ列16、17の隣接するパッケージ2間の分離線31と一致して配置しやすくする見当付け印が設けられている。
【0054】
見当付け印は、例えばテープ25の残りまたは粘着テープが透明な場合にその下のパッケージ2に対して対比色のバーなどの印刷されたマークまたはパッケージの配列された群1にテープ25を貼り付けるように構成された見当付けシステム(図示せず)が確認できるUV表示部またはマークであってもよいが、これらに限定されない。一部の例では見当付け印は、脆弱線33、34を略式に表している図3および4テープ25に示されている破線の形状であってもよい。
【0055】
したがって、見当付け印は、テープ25の脆弱線33、34のうちの少なくとも1つと一致する少なくとも1つのマークを含む。例えば、見当付け印は、第1の脆弱線33および/または第2の脆弱線34と一致する少なくとも1つのマークを含んでもよい。
【0056】
隣接するパッケージ2を粘着テープ25と結合することによってパッケージ2をまとめるために使用する材料が少なくなる。これは無駄な製品を少なくし、製造時間を最小限にする。さらに消費者は、紙パックまたはラッパーから取り出す際に各パッケージが分離される代わりに消費者が選択したときにパッケージ2を別のパッケージから分離してもよい。さらに消費者は、配列された群1から複数のパッケージ2を分離してそれらを配列された群1から取り除かれた複数のパッケージ2のパッケージまたは互いに分離した配列された群の残りのパッケージ無しに携帯してもよい。
【0057】
本明細書に記載の種々の実施態様は、特許請求された特徴の理解と教示の単なる補助に提供されている。これらの実施態様は単なる代表的な具体例であり、包括的でも排他的でもない。また当然だが、本開示の利点、実施形態、具体例、機能、特徴、構造、および/または他の側面は本開示を特許請求の範囲に規定されたとおりに限定するあるいは特許請求の範囲の均等物に限定すると考えるべきではなく、本開示の範囲および/または思想から乖離することなく他の実施形態を利用しても改変してもよいと考えるべきである。種々の実施形態は、開示された構成要素、成分、特徴、部品、工程、手段他の組合せを適切に備えても、これらで構成されても、基本的にこれらで構成されてもよい。また本開示は、現在は特許請求されていないが将来特許請求される可能性がある他の発明を含む。
図1
図2
図3
図4