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特許7549680CU間移動におけるIABノードハンドオーバ、再帰的F1およびRRCシグナリング態様
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-03
(45)【発行日】2024-09-11
(54)【発明の名称】CU間移動におけるIABノードハンドオーバ、再帰的F1およびRRCシグナリング態様
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/08 20090101AFI20240904BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20240904BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20240904BHJP
【FI】
H04W36/08
H04W16/26
H04W92/20 110
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022580046
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-31
(86)【国際出願番号】 SE2021050630
(87)【国際公開番号】W WO2021262077
(87)【国際公開日】2021-12-30
【審査請求日】2023-03-10
(31)【優先権主張番号】63/044,706
(32)【優先日】2020-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】バラク, フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】テエブ, ウメール
【審査官】鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/246446(WO,A1)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Discussion on Inter-CU Topology Adaptation[online],3GPP TSG RAN WG3 #101bis R3-185697,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_101bis/Docs/R3-185697.zip>,2018年09月29日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell, Qualcomm Incorporated, Huawei, Ericsson,Topology Adaptation Scenarios[online],3GPP TSG RAN WG3 #101 R3-184896,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_101/Docs/R3-184896.zip>,2018年08月11日
【文献】ZTE, Sanechips,Discussion on network-controlled IAB migration handling[online],3GPP TSG RAN WG3 #103 R3-190542,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_103/Docs/R3-190542.zip>,2019年02月15日
【文献】Ericsson,Scenarios of topology adaptation for IAB network[online],3GPP TSG RAN WG2 #111-e R2-2007660,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_111-e/Docs/R2-2007660.zip>,2020年08月06日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノードのための候補ドナーノードとしてサーブし、ユーザ機器(UE)のためのコネクティビティを提供する、IABネットワークにおけるターゲットドナー中央ユニットとして動作する第1のネットワークノードによる方法であって、前記方法は、
第2のネットワークノードからIABハンドオーバのためのメッセージを受信すること(1701)であって、前記メッセージが、前記移動IABノード、ならびに前記移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるユーザ機器(UE)およびIABノードのコンテキストを含む、ことと、
前記メッセージ中に含まれる前記UEおよび前記IABノードのためのアドミッション制御を実施すること(1703)と、
前記移動IABノードのモバイル終端(MT)と前記移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるIABノードの各UEおよびMTとへのハンドオーバコマンドを準備すること(1705)と、
前記移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるIABノードのすべてのUEおよびMTのハンドオーバコマンドを再帰的に含んでいるグループハンドオーバコマンドを生成すること(1707)と、
前記第2のネットワークノードへのハンドオーバ確認応答メッセージを準備することおよび送ること(1709)であって、前記ハンドオーバ確認応答メッセージが、前記UEおよび前記IABノードに関連する、承認されたプロトコルデータユニット(PDU)セッションリソースおよび承認されていないPDUセッションリソースのリストを含み、前記グループハンドオーバコマンドを含んでいる、ことと、
前記移動IABノードのMTならびに/あるいは前記移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされる任意のIABノードのMTおよび/またはUEに対応する無線リソース制御(RRC)再設定完了メッセージを受信すること(1711)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記グループハンドオーバコマンドを生成することは、
前記移動IABノードの下方のサブツリーの下のリーフノード、子ノードのないIABノード、が位置するホップから開始し、前記移動IABノードのレベルに達したときに終了する、各ホップについて、
前記ホップ中の各IABノードについて、または前記ホップが前記移動IABノードについての前記移動IABノードのレベルに対応する場合、前記IABノードがサーブしている各子IABノードの各UEおよびMTのために準備された前記ハンドオーバコマンドを含む、前記IABノードの前記MTのために準備された前記ハンドオーバコマンドを更新すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ハンドオーバコマンドを更新することが、
前記IABノードの前記MTのために準備された前記ハンドオーバコマンド中に直接的に、子IABノードの各UEおよびMTの前記ハンドオーバコマンドをカプセル化すること(1801)
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ハンドオーバコマンドを更新することは、
前記IABノードの前記MTのために準備された前記ハンドオーバコマンド中に、前記移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされる前記IABノードの前記UE/MTのためのすべての前記ハンドオーバコマンドを含んでいる、F1-アプリケーションプロトコル(F1-AP)メッセージを埋め込むこと(1803)
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ハンドオーバコマンドを更新することは、
前記IABノードの前記MTのための前記ハンドオーバコマンド中に、各メッセージが各UE/MTへの前記ハンドオーバコマンドを含んでいる、F1-APメッセージのリストをカプセル化すること(1805)
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記F1-APメッセージが、
- F1-APダウンリンク(DL)無線リソース制御(RRC)メッセージ転送メッセージ、
- 前記F1-AP DL RRCメッセージ転送メッセージの拡張、または
- 新しいメッセージ
のうちの少なくとも1つを含む、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記RRC再設定完了メッセージを受信することが、別個のF1-AP UL RRCメッセージ転送メッセージ中の各再設定完了メッセージを受信すること(1901)を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記RRC再設定完了メッセージを受信することは、移動されている各IABノードのためのアップリンクF1-APメッセージを受信すること(1903)であって、各アップリンクメッセージが、前記IABノードの下のすべての前記UEおよびIAB-MTのRRC完了メッセージを含んでいる、ことを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記RRC再設定完了メッセージを受信することが、すべての前記移動IABノードおよびUEのすべての再設定完了メッセージを含んでいる単一のアップリンクF1-APメッセージを受信すること(1905)を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
F1-APメッセージが、
- 前記F1-AP UL RRCメッセージ転送メッセージの拡張、または
- 新しいメッセージ
を含む、請求項7または8に記載の方法。
【請求項11】
そのMTのRRC再設定完了メッセージが受信された前記IABノードと前記第1のネットワークノードとの間のF1接続をセットアップすることまたは再配置することのうちの1つを実施すること
をさらに含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に従って実施するように適応されたネットワークノード(1600)。
【請求項13】
ネットワークノード(1600)の処理回路(1603)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記ネットワークノード(1600)に、請求項1から11のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
【請求項14】
ネットワークノード(1600)の処理回路(1603)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記ネットワークノード(1600)に、請求項1から11のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に通信に関し、より詳細には、無線通信をサポートする、通信方法ならびに関係するデバイスおよびノードに関する。
【0002】
無線アクセスバックホール統合伝送ネットワーク
【0003】
プロトコルおよびアーキテクチャ概観
【0004】
3GPPは、現在、Rel-16(RP-193251)において、新無線(new radio:NR)における無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)および無線アクセスを規格化している。
【0005】
NRにおける短距離mmWaveスペクトルの使用は、マルチホップバックホール化を用いた高密度化された展開の必要を生じる。しかしながら、あらゆる基地局への光ファイバーは、あまりにコストがかかり、時々、可能でさえない(たとえば、史跡)。主要なIAB原理は、トランスポートネットワークを高密度化する必要なしに、セルのフレキシブルなおよび非常に高密度の展開を可能にするための(ファイバーの代わりの)バックホールのための無線リンクの使用である。IABのための使用事例シナリオは、(たとえば、住宅/オフィス建築物への)大量のスモールセルおよび固定無線アクセス(FWA)のカバレッジ拡張、展開を含むことができる。mmWaveスペクトルにおけるNRのために利用可能なより大きい帯域幅は、アクセスリンクのために使用されるべきスペクトルを限定することなしに、自己バックホール化のための機会を提供する。その上に、NRにおける固有のマルチビームおよびMIMOサポートが、バックホールとアクセスリンクとの間のクロスリンク干渉を低減し、より高い高密度化を可能にする。
【0006】
IABワークの研究アイテムフェーズ中に(研究アイテムの概要が技術報告TR38.874において見つけられ得る)、NRの中央ユニット(CU)/分散ユニット(DU)スプリットアーキテクチャを活用するソリューションを採択することが同意されており、IABノードが、中央ユニットによって制御されるDU部分をホストすることになる。IABノードはまた、IABノードがそれらの親ノードと通信するために使用する、モバイル終端(MT)部分を有する。
【0007】
IABのための仕様は、NRにおいて規定されている既存の機能およびインターフェースを再使用しようと努力する。特に、MT、gNB-DU、gNB-CU、UPF、AMFおよびSMF、ならびに(MTとgNBとの間の)対応するインターフェースNR Uu、F1、NG、X2およびN4は、IABアーキテクチャのためのベースラインとして使用される。IABのサポートのためのこれらの機能およびインターフェースに対する修正または拡張が、アーキテクチャ議論のコンテキストにおいて本明細書で説明されることになる。マルチホップフォワーディングなどの追加の機能は、それがIAB動作の理解のために必要であるので、およびいくつかの態様が規格化を必要とし得るので、アーキテクチャ議論中に含まれる。
【0008】
モバイル終端(MT)機能は、IABノードの構成要素として規定された。この研究のコンテキストにおいて、MTは、IABドナーまたは他のIABノードに向かうバックホールUuインターフェースの無線インターフェースレイヤを終端するIABノード上に存在する機能と呼ばれる。
【0009】
図1は、1つのIABドナーと複数のIABノードとを含んでいる、スタンドアロンモードにおけるIABのための参照図を示す。IABドナーは、gNB-DU、gNB-CU-CP、gNB-CU-UPおよび潜在的に他の機能など、機能のセットを含む、単一の論理ノードとして扱われる。ある展開では、IABドナーは、これらの機能に従ってスプリットされ得、これらの機能は、3GPP NG-RANアーキテクチャによって許容されるように、すべて、コロケートされるかまたはコロケートされないかのいずれかであり得る。そのようなスプリットが用いられるとき、IAB関係態様が生じ得る。また、現在IABドナーに関連する機能のうちのいくつかは、それらの機能がIAB固有タスクを実施しないことが明白になった場合、最終的にドナーの外部に移され得る。
【0010】
IABのためのベースラインユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコルスタックが図2および図3に示されている。これらのプロトコルスタックは、rel-15における現在のCU-DUスプリット仕様を再使用し、ここで、フルユーザプレーンF1-U(GTP-U/UDP/IP)は(通常DUのように)IABノードにおいて終端され、フル制御プレーンF1-C(F1-AP/SCTP/IP)も(通常DUのように)IABノードにおいて終端される。上記の事例では、UPトラフィックとCPトラフィックの両方を保護するために、ネットワークドメインセキュリティ(NDS)が採用されている(UPの場合、IPsec、およびCPの場合、DTLS)。IPsecは、DTLSの代わりにCP保護のためにも使用され得る(この場合、DTLSレイヤは使用されないことになる)。
【0011】
IABノードおよびIABドナーにおいて、バックホール適応プロトコル(BAP)と呼ばれる新しいプロトコルレイヤが導入されており、これは、適切なダウンストリーム/アップストリームノードへのパケットのルーティングと、また、UEベアラデータを適切なバックホールRLCチャネルに(また、中間IABノードにおける入口バックホールRLCチャネルと出口バックホールRLCチャネルの間で)マッピングして、ベアラのエンドツーエンドQoS要件を満たすこととのために使用される。
【0012】
BAPエンティティ
【0013】
IABノード上で、BAPサブレイヤは、MT機能における1つのBAPエンティティと、DU機能における別個のコロケートBAPエンティティとを含んでいる。IABドナーDU上で、BAPサブレイヤは、1つのBAPエンティティのみを含んでいる。各BAPエンティティは、送信部分と受信部分とを有する。BAPエンティティの送信部分は、バックホールリンクにわたるIABノードまたはIABドナーDUにおけるBAPエンティティの対応する受信部分を有する。
【0014】
図4は、BAPサブレイヤの機能的ビューの一例を示す。この機能的ビューは、実装を制限するべきでない。図は、TS38.300において規定されている無線インターフェースプロトコルアーキテクチャに基づく。図4の例では、BAPエンティティ上の受信部分は、BAP PDUをコロケートBAPエンティティ上の送信部分に配信する。代替的に、受信部分は、BAP SDUをコロケート送信部分に配信し得る。BAP SDUを受け渡すとき、受信部分は、BAPヘッダを削除し、送信部分は、削除より前に、BAP PDUヘッダ上で搬送されるものと同じBAPルーティングIDをもつBAPヘッダを追加する。したがって、このようにしてBAP SDUを受け渡すことは、実装においてBAP PDUを受け渡すことと機能的に等価である。
【0015】
上位レイヤに提供されるサービス
【0016】
以下のサービスが、BAPサブレイヤによって上位レイヤに提供される。
- データ転送。
【0017】
下位レイヤからの予想されるサービス
【0018】
BAPサブレイヤは、RLCエンティティごとの下位レイヤからの以下のサービスを予想する(詳細な説明について、TS38.322を参照されたい)。
- 確認型(acknowledged)データ転送サービス、
- 非確認型(unacknowledged)データ転送サービス。
【0019】
機能
BAPサブレイヤは、以下の機能をサポートする。
- データ転送、
- 上位レイヤからのパケットのためのBAP宛先および経路の決定、
- ネクストホップにルーティングされるパケットのための出口BH RLCチャネルの決定、
- ネクストホップへのパケットのルーティング、
- 上位レイヤに配信されるべきトラフィックを、出口リンクに配信されるべきトラフィックと区別すること、
- フロー制御フィードバックおよびポーリングシグナリング。
【0020】
ベースラインアーキテクチャのためのトポロジー適応シナリオ
【0021】
図5は、複雑さの順序でリストされたいくつかの可能なIABノード移動(マイグレーション)事例の一例を示し、さらなる詳細は以下の通りである。
【0022】
CU内(intra-CU)事例(A):この事例では、IABノード(e)が、UEをサーブするとともに、同じドナーDU(1)の下の新しい親ノード(IABノード(b))に移される。成功のドナーDU内移動(マイグレーション)は、新しい親ノード(IABノード(b))のDUにおいてIABノード(e)MTのためのUEコンテキストセットアップを確立することと、IABノード(e)への経路に沿ってIABノードのルーティングテーブルを更新することと、新しい経路上にリソースを割り当てることとを必要とする。IABノード(e)のためのIPアドレスは変化しないが、ドナーCU(1)とIABノード(e)DUとの間のF1-Uトンネル/接続は、IABノード(b)を通してリダイレクトされることになる。
【0023】
CU内事例(B):この事例のプロシージャ要件/複雑さは、事例(A)のプロシージャ要件/複雑さと同じである。また、新しいIABドナーDU(すなわちDU2)が、同じL2ネットワークに接続されるので、IABノード(e)は、新しいドナーDUの下で同じIPアドレスを使用することができる。しかしながら、新しいドナーDU(すなわちDU2)は、アドレス解決プロトコル(ARP)などの何らかの機構を採用することによって、IABノード(e)について同じIPアドレスを得る/保つために、IABノード(e)L2アドレスを使用してネットワークに知らせる必要があることになる。
【0024】
CU内事例(C):この事例は、IABノード(e)のための新しいIPアドレスの割り当てをも必要とするので、事例(A)よりもより複雑である。IPsecが、ドナーCU(1)とIABノード(e)DUとの間のF1-Uトンネル/接続をセキュアにするために使用される場合、ドナーCU(1)とSeGWとの間の経路セグメントに沿った既存のIPアドレスと、SeGWとIABノード(e)DUとの間のIPsecトンネルのための新しいIPアドレスとを使用することが可能であり得る。
【0025】
CU間(inter-CU)事例(D):これは、プロシージャ要件に関して最も複雑な事例であり、3GPP Rel-16の範囲を越えた新しい仕様プロシージャを必要とし得る。
【0026】
3GPP Rel-16は、以下で説明されるCU内移動のためにのみプロシージャを規格化したことに留意されたい。
【0027】
CU内トポロジー適応プロシージャ
【0028】
CU内トポロジー適応中に、ソース親ノードとターゲット親ノードの両方が同じIABドナーCUによってサーブされる。ターゲット親ノードは、ソース親ノードとは異なるIABドナーDUを使用し得る。ソース経路は、ターゲット経路との共通ノードをさらに有し得る。図6Aおよび図6Bは、ターゲット親ノードが、ソース親ノードとは異なるIABドナーDUを使用する、トポロジー適応プロシージャの一例を示す。
【0029】
図6Aおよび図6Bでは、以下のプロセスが、図6Aおよび図6Bに示されている構成要素によって実施される。動作1において、移動IAB-MTは、測定報告メッセージをソース親ノードgNB-DUに送る。この報告は、移動IAB-MTが前にIABドナーCUから受信した測定設定に基づく。
【0030】
動作2において、ソース親ノードgNB-DUは、受信された測定報告を伝達するために、UL RRCメッセージ転送メッセージをIABドナーCUに送る。
【0031】
動作3において、IABドナーCUは、移動IAB-MTのためのUEコンテキストを作成し、1つまたは複数のベアラをセットアップするために、UEコンテキストセットアップ要求メッセージをターゲット親ノードgNB-DUに送る。これらのベアラは、移動IAB-MTによって、移動IAB-MT自体のデータおよびシグナリングトラフィックのために使用される。
【0032】
動作4において、ターゲット親ノードgNB-DUは、UEコンテキストセットアップ応答メッセージでIABドナーCUに応答する。
【0033】
動作5において、IABドナーCUは、生成されたRRCReconfigurationメッセージを含む、UEコンテキスト修正要求メッセージをソース親ノードgNB-DUに送る。UEコンテキスト修正要求メッセージ中の送信アクションインジケータは、移動IABノードへのデータ送信を停止することを指示する。
【0034】
動作6において、ソース親ノードgNB-DUは、受信されたRRCReconfigurationメッセージを移動IAB-MTにフォワーディングする。
【0035】
動作7において、ソース親ノードgNB-DUは、UEコンテキスト修正応答メッセージでIABドナーCUに応答する。
【0036】
動作8において、ランダムアクセスプロシージャが、ターゲット親ノードgNB-DUにおいて実施される。
【0037】
動作9において、移動IAB-MTは、RRCReconfigurationCompleteメッセージでターゲット親ノードgNB-DUに応答する。
【0038】
動作10において、ターゲット親ノードgNB-DUは、受信されたRRCReconfigurationCompleteメッセージを伝達するために、UL RRCメッセージ転送メッセージをIABドナーCUに送る。また、アップリンクパケットが、移動IAB-MTから送られ得、これは、ターゲット親ノードgNB-DUを通してIABドナーCUにフォワーディングされる。これらのDLおよびULパケットは、MT自体のシグナリングおよびデータトラフィックに属する。
【0039】
動作11において、IABドナーCUは、移動IABノードとターゲットIABドナーDUとの間のターゲット経路上に、BH RLCチャネルおよびBAPレイヤルートエントリを設定する。このステップは、ターゲットIABドナーDUを介してルーティング可能である(1つまたは複数の)TNLアドレスの割り当てをも含む。これらの設定は、早期の段階において、たとえば、ステップ3の直後に、実施され得る。(1つまたは複数の)新しいTNLアドレスは、動作5におけるRRCReconfigurationメッセージ中に含まれる。
【0040】
動作12において、すべてのF1-UトンネルおよびF1-Cが、移動IABノードの(1つまたは複数の)新しいTNLアドレスを使用するように切り替えられる。
【0041】
動作13において、IABドナーCUは、UEコンテキスト解放コマンドメッセージをソース親ノードgNB-DUに送る。
【0042】
動作14において、ソース親ノードgNB-DUは、移動IAB-MTのコンテキストを解放し、UEコンテキスト解放完了メッセージでIABドナーCUに応答する。
【0043】
動作15において、IABドナーCUは、ソース経路上のBH RLCチャネルおよびBAPルーティングエントリを解放する。移動IABノードは、ソース経路上で使用した(1つまたは複数の)TNLアドレスをさらに解放し得る。
【0044】
注:ソースルートとターゲットルートとが共通ノードを有する場合、それらのノードのBH RLCチャネルおよびBAPルーティングエントリは、動作15において解放される必要がないことがある。
【0045】
注:動作11、12および15は、以下のように、移動IABノードの子孫ノードについても実施されなければならない。
【0046】
子孫ノードはまた、ターゲットIABドナーDUにおいてアンカリングされる新しいTNLアドレスに切り替えなければならない。IABドナーCUは、これらのアドレスを子孫ノードに送り、対応するRRCシグナリングを介して古いアドレスを解放し得る。
【0047】
必要な場合、IABドナーCUは、ステップ11において移動IABノードについて説明されたものと同じ様式で、子孫ノードのためのターゲット経路上のBH RLCチャネル、BAPレイヤルートエントリと、子孫ノード上のBH RLCチャネルマッピングとを設定する。
【0048】
子孫ノードは、ステップ12において移動IABノードについて説明されたものと同じ様式で、子孫ノードのF1-UおよびF1-Cトンネルを、新しいIABドナーDUにおいてアンカリングされる新しいTNLアドレスに切り替える。
【0049】
実装に基づいて、これらのステップは、移動IABノードのハンドオーバの後に、または移動IABノードのハンドオーバと並列に実施され得る。Rel-16では、移動プロシージャ中にドロップされたUL方向の飛行中パケットが復元可能でないことがある。
【0050】
注:アップストリーム方向では、ターゲット経路が確立された後でも、ソース親ノードとIABドナーCUとの間の飛行中パケットが配信され得る。
【0051】
注:ソース経路における継続中のダウンリンクデータが、実装次第で廃棄され得る。
【0052】
注:IABドナーCUは、実装によって、バックホールリンク上で成功裡に送信されなかったダウンリンクデータを決定することができる。
【0053】
CU/DUスプリットアーキテクチャにおけるプロシージャ
【0054】
以下のサブセクションは、TS38.401からとられており、これは、CUとDUと(ならびに、CPがUP機能とCP機能とにスプリットされる場合、CU-CPとCU-UPと)の間のプロシージャについて説明する。
【0055】
3GPP TS38.401の図8.9.2-1である図7は、gNB-CU-UPにおけるベアラコンテキストをセットアップするために使用されるプロシージャを示す。プロシージャは以下の通りである。
【0056】
F1-U上のベアラコンテキストセットアップ
【0057】
動作0において、(たとえば、MeNBからのSGNB追加要求メッセージに続く)ベアラコンテキストセットアップがgNB-CU-CPにおいてトリガされる。
【0058】
動作1において、gNB-CU-CPは、S1-UまたはNG-UのためのUL TNLアドレス情報、および必要な場合、gNB-CU-UPにおけるベアラコンテキストをセットアップするためのX2-UまたはXn-UのためのDL TNLアドレス情報を含んでいる、ベアラコンテキストセットアップ要求メッセージを送る。NG-RANについて、gNB-CU-CPは、フロー対DRBマッピングを判断し、生成されたSDAPおよびPDCP設定をgNB-CU-UPに送る。
【0059】
動作2において、gNB-CU-UPは、F1-UのためのUL TNLアドレス情報、および、S1-UまたはNG-UのためのDL TNLアドレス情報、および必要な場合、X2-UまたはXn-UのためのUL TNLアドレス情報を含んでいる、ベアラコンテキストセットアップ応答メッセージで応答する。
【0060】
注:gNB-CU-UPを通したスプリットベアラのための間接的データ送信は排除されない。
【0061】
動作3において、gNB-DUにおいて1つまたは複数のベアラをセットアップするために、F1 UEコンテキストセットアッププロシージャが実施される。
【0062】
動作4において、gNB-CU-CPは、F1-UのためのDL TNLアドレス情報と、PDCPステータスとを含んでいる、ベアラコンテキスト修正要求メッセージを送る。
【0063】
動作5において、gNB-CU-UPは、ベアラコンテキスト修正応答メッセージで応答する。
【0064】
F1-U上のベアラコンテキスト解放
【0065】
gNB-CU-CP始動ベアラコンテキスト解放
【0066】
3GPP TS38.401の図8.9.3.1-1に対応する図8は、gNB-CU-CPによって始動される、gNB-CU-UPにおけるベアラコンテキストを解放するために使用されるプロシージャを示す。
【0067】
動作0において、(たとえば、MeNBからのSGNB解放要求メッセージに続く)ベアラコンテキスト解放がgNB-CU-CPにおいてトリガされる。
【0068】
動作1において、gNB-CU-CPは、ベアラコンテキスト修正要求メッセージをgNB-CU-UPに送る。
【0069】
動作2において、gNB-CU-UPは、PDCP UL/DLステータスを搬送するベアラコンテキスト修正応答で応答する。
【0070】
動作3において、UEのためのデータ送信を停止するために、F1 UEコンテキスト修正プロシージャが実施される。UEスケジューリングをいつ停止すべきかは、gNB-DU実装次第である。
【0071】
注:動作1~動作3は、(1つまたは複数の)ベアラのPDCPステータスが、たとえば、ベアラタイプ変更のために保存される必要がある場合のみ実施される。
【0072】
動作4において、gNB-CU-CPは、セクション8.4.2.1において説明されるように、EN-DC動作においてMeNBからUEコンテキスト解放メッセージを受信し得る。
【0073】
動作5および動作7において、ベアラコンテキスト解放プロシージャが実施される。
【0074】
動作6において、gNB-DUにおいてUEコンテキストを解放するために、F1 UEコンテキスト解放プロシージャが実施される。
【0075】
3GPP TS38.401の図8.9.3.2-1に対応する図9は、gNB-CU-UPによって始動される、gNB-CU-UPにおけるベアラコンテキストを解放するために使用されるプロシージャを示す。
【0076】
動作0において、ベアラコンテキスト解放が、たとえば、ローカル障害により、gNB-CU-UPにおいてトリガされる。
【0077】
動作1において、gNB-CU-UPは、gNB-CU-UPにおけるベアラコンテキストの解放を要求するために、ベアラコンテキスト解放要求メッセージを送る。このメッセージは、PDCPステータスを含んでいることがある。
【0078】
動作2~動作5において、PDCPステータスが保存される必要がある場合、E1ベアラコンテキスト修正プロシージャおよびF1 UEコンテキスト修正プロシージャが実施される。E1ベアラコンテキスト修正プロシージャは、データフォワーディング情報をgNB-CU-UPに伝達するために使用される。gNB-CU-CPは、MeNBからUEコンテキスト解放を受信し得る。
【0079】
動作6において、gNB-CU-CPは、gNB-CU-UPにおけるベアラコンテキストを解放するために、ベアラコンテキスト解放コマンドメッセージを送る。
【0080】
動作7において、gNB-CU-UPは、データフォワーディング情報をも含むベアラコンテキストの解放を確認するために、ベアラコンテキスト解放完了で応答する。
【0081】
動作8において、gNB-DUにおけるUEコンテキストを解放するために、F1 UEコンテキスト解放プロシージャが実施され得る。
【0082】
gNB-CU-UP変更を伴うgNB間ハンドオーバ
【0083】
3GPP TS38.401の図8.9.4-1に対応する図10は、gNB-CU-UP変更を伴うgNB間ハンドオーバのために使用されるプロシージャを示す。全体的gNB間ハンドオーバプロシージャは、TS37.340において指定される。
【0084】
動作1において、ソースgNB-CU-CPは、ハンドオーバ要求メッセージをターゲットgNB-CU-CPに送る。
【0085】
動作2~動作4において、TS38.402のセクション8.9.2において説明されるように、ベアラコンテキストセットアッププロシージャが実施される。
【0086】
動作5において、ターゲットgNB-CU-CPは、ハンドオーバ要求確認応答メッセージでソースgNB-CU-CPに応答する。
【0087】
動作6において、F1 UEコンテキスト修正プロシージャは、gNB-DUにおけるULデータ送信を停止するために、およびハンドオーバコマンドをUEに送るために実施される。
【0088】
動作7~動作8において、gNB-CU-CPがPDCP UL/DLステータスを取り出すことを可能にするために、およびベアラのためのデータフォワーディング情報を交換するために、ベアラコンテキスト修正プロシージャ(gNB-CU-CP始動)が実施される。
【0089】
動作9において、ソースgNB-CU-CPは、SNステータス転送メッセージをターゲットgNB-CU-CPに送る。
【0090】
動作10~動作11において、セクション8.9.2において説明されるように、ベアラコンテキスト修正プロシージャが実施される。
【0091】
動作12において、ソースgNB-CU-UPからターゲットgNB-CU-UPへのデータフォワーディングが実施され得る。
【0092】
動作13~動作15において、コアネットワークのほうへのNG-UのためのDL TNLアドレス情報を更新するために経路切替えプロシージャが実施される。
【0093】
動作16において、ターゲットgNB-CU-CPは、UEコンテキスト解放メッセージをソースgNB-CU-CPに送る。
【0094】
動作17および動作19において、ベアラコンテキスト解放プロシージャが実施される。
【0095】
動作18において、ソースgNB-DUにおいてUEコンテキストを解放するために、F1 UEコンテキスト解放プロシージャが実施される。
【0096】
TS38.402の図8.9.5-1である図11は、gNB内のgNB-CU-IPの変更のためのプロシージャを示す。
【0097】
動作1において、gNB-CU-UPの変更が、たとえば、UEからの測定報告に基づいて、gNB-CU-CPにおいてトリガされる。
【0098】
動作2~動作3において、セクション8.9.2において説明されるように、ベアラコンテキストセットアッププロシージャが実施される。
【0099】
動作4において、gNB-DUにおける1つまたは複数のベアラのためのF1-UのためのUL TNLアドレス情報を変更するために、F1 UEコンテキスト修正プロシージャが実施される。
【0100】
動作5~動作6において、gNB-CU-CPがPDCP UL/DLステータスを取り出すことを可能にするために、およびベアラのためのデータフォワーディング情報を交換するために、ベアラコンテキスト修正プロシージャ(gNB-CU-CP始動)が実施される。
【0101】
動作7~動作8において、セクション8.9.2において説明されるように、ベアラコンテキスト修正プロシージャが実施される。
【0102】
動作9において、ソースgNB-CU-UPからターゲットgNB-CU-UPへのデータフォワーディングが実施され得る。
【0103】
動作10~動作12において、コアネットワークのほうへのNG-UのためのDL TNLアドレス情報を更新するために経路切替えプロシージャが実施される。
【0104】
動作13~動作14において、TS38.402のセクション8.9.3において説明されるように、ベアラコンテキスト解放プロシージャ(gNB-CU-CP始動)が実施される。
【0105】
モビリティのためのXNプロシージャ
【0106】
以下のセクションは、TS38.423からとられており、UEのモビリティのために使用されるコアメッセージ/プロシージャおよび情報エレメントを示す(これらのメッセージが、シグナリング図の多くにおいて上記で参照された)。
【0107】
セクション9.1.1.1 ハンドオーバ要求
【0108】
このメッセージは、ハンドオーバのためのリソースの準備を要求するために、ソースNG-RANノードによってターゲットNG-RANノードに送られる。
【0109】
方向:ソースNG-RANノード→ターゲットNG-RANノード。
【0110】
セクション9.1.1.2 ハンドオーバ要求確認応答
【0111】
このメッセージは、ターゲットにおける準備されたリソースに関してソースNG-RANノードに知らせるために、ターゲットNG-RANノードによって送られる。
【0112】
方向:ターゲットNG-RANノード→ソースNG-RANノード。
【0113】
(38.331からの)HandoverCommand
【0114】
このメッセージは、ターゲットgNBによって生成されたハンドオーバコマンドを転送するために使用される。
【0115】
方向:ターゲットgNB-ソースgNB/ソースRAN。
【0116】
HandoverCommandメッセージ
【0117】
9.1.1.3 ハンドオーバ準備失敗
【0118】
このメッセージは、ハンドオーバ準備が失敗したことをソースNG-RANノードに知らせるために、ターゲットNG-RANノードによって送られる。
【0119】
方向:ターゲットNG-RANノード-ソースNG-RANノード。
【0120】
9.1.1.6 ハンドオーバ取消し
【0121】
このメッセージは、進行中のハンドオーバを取り消すために、ソースNG-RANノードによってターゲットNG-RANノードに送られる。
【0122】
方向:ソースNG-RANノード→ターゲットNG-RANノード。
【0123】
9.2.1.1 PDUセッションリソースセットアップ予定リスト
【0124】
このIEは、NG-RANノード間のUEコンテキスト転送において使用されるPDUセッションリソース関係情報を含んでいる。
【0125】
9.2.1.2 承認PDUセッションリソースリスト
【0126】
このIEは、PDUセッションリソースの確立の成功を報告するためのPDUセッションリソース関係情報を含んでいる。
【0127】
9.2.1.3 非承認PDUセッションリソースリスト
【0128】
このIEは、追加または修正されることを承認されなかったPDUセッションリソースのリストを含んでいる。
【0129】
9.2.3.10 QoSフロー識別子
【0130】
このIEは、PDUセッション内のQoSフローを識別する。QoSフロー識別子の規定および使用が、TS23.501において指定される。
【0131】
F1シグナリングおよびプロシージャ
【0132】
このサブセクションは、TS38.473からとられている。
【0133】
9.2.3 RRCメッセージ転送メッセージ
【0134】
9.2.3.1 初期UL RRCメッセージ転送
【0135】
このメッセージは、初期レイヤ3メッセージをF1インターフェース上でgNB-CUに転送するためにgNB-DUによって送られる。
【0136】
方向:gNB-DU→gNB-CU
【0137】
9.2.3.2 DL RRCメッセージ転送
【0138】
このメッセージは、レイヤ3メッセージをF1インターフェース上でgNB-DUに転送するためにgNB-CUによって送られる。
【0139】
方向:gNB-CU→gNB-DU
【0140】
9.2.3.3 UL RRCメッセージ転送
【0141】
このメッセージは、レイヤ3メッセージをF1インターフェース上でgNB-CUに転送するためにgNB-DUによって送られる。
【0142】
方向:gNB-DU gNB-CU
【0143】
9.2.3.4 RRC配信報告
【0144】
このメッセージは、DL RRCメッセージの配信ステータスに関してgNB-CUに知らせるためにgNB-DUによって送られる。
【0145】
方向:gNB-DU gNB-CU
【発明の概要】
【0146】
上述のように、3GPP Rel-16は、IAB CU内移動プロシージャのみを規格化した。CU間移動がIAB Rel-17 WIの重要な特徴になることを考慮すると、既存のUEハンドオーバおよびIAB CU内移動プロシージャに対するいくつかの拡張が、(IABノード移動による)サービス中断と、シグナリング負荷とを低減するために必要とされる。
【0147】
IAB3がドナーCU1からCU2に(および親ノードIAB1からIAB2に)移動されている、図12に示されているIABネットワークシナリオについて考える。IAB-3 MTのみが、新しい親(IAB-2 DU)に向けて無線機を実際に変更しているが、IAB-3によって直接的にまたは間接的にサーブされるすべてのUEおよびIABノードも、それらが前述のように依然として同じIABノードに接続されている場合でも、それらのコンテキストが再配置されるとき、セキュリティ鍵を変更するためのハンドオーバコマンド(すなわち、reconfigurationWithSyncを含んでいるRRC再設定メッセージ)を受信しなければならない(3GPPセキュリティ仕様が、PDCP終端ポイントが変化するときはいつでもセキュリティ鍵変更を義務づけている)。
【0148】
現在、指定されたグループハンドオーバプロシージャがなく、したがって、どのように、および、いつ、個々のIAB-MTおよびUEへのハンドオーバコマンドが送られるかが明らかでない。これは、移動IABノードがリーフノードでないとき(すなわち、移動IABノードが、その下の他のIABノードをサーブするとき)、特に問題になる。
【0149】
発明概念のいくつかの実施形態によれば、移動無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノードのための候補ドナーノードとしてサーブし、ユーザ機器(UE)のためのコネクティビティを提供する、IABネットワークにおけるターゲットドナー中央ユニットとして動作する第1のネットワークノードによる方法が提供される。本方法は、第2のネットワークノードからIABハンドオーバのためのメッセージを受信することであって、メッセージが、移動IABノード、ならびに移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるユーザ機器(UE)およびIABノードのコンテキストを含む、ことを含む。本方法は、メッセージ中に含まれるUEおよびIABノードのためのアドミッション制御を実施することを含む。本方法は、移動IABノードのモバイル終端(MT)と移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるIABノードの各UEおよびMTとへのハンドオーバコマンドを準備することを含む。本方法は、移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるIABノードのすべてのUEおよびMTのハンドオーバコマンドを再帰的に含んでいるグループハンドオーバコマンドを生成することを含む。本方法は、第2のネットワークノードへのハンドオーバ確認応答メッセージを準備することおよび送ることであって、ハンドオーバ確認応答メッセージが、UEおよびIABノードに関連する、承認されたプロトコルデータユニット(PDU)セッションリソースおよび承認されていないPDUセッションリソースのリストを含み、グループハンドオーバコマンドを含んでいる、ことを含む。本方法は、移動IABノードのMTならびに/あるいは移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされる任意のIABノードのMTおよび/またはUEに対応する無線リソース制御(RRC)再設定完了メッセージを受信することを含む。
【0150】
類似する動作を実施する、ネットワークノード、コンピュータプログラム、およびコンピュータプログラム製品も提供される。
【0151】
発明概念は、詳細には、IAB-MTおよびUEへのハンドオーバコマンドの通信に関する、IABノードならびに関連するUEおよびIABノードのハンドオーバを可能にするために必要とされるシグナリング拡張を提供する。発明概念は、これを可能にするだけでなく、移動IABノードによって直接的に/間接的にサーブされるすべてのUEおよびIABノードのハンドオーバコマンドを再帰的に含んでいる1つのハンドオーバコマンドのみが、移動IABノードに送られ、さらに、各当該のIABノード/UEがハンドオーバされるまでチェーンに沿って伝搬される、最適なやり方でこれを可能にする。得られ得る利点は、IABノードおよびその関連するUEの総ハンドオーバ/再配置遅延の低減であり、当該のUEのアクティブトラフィックに対して遭遇した可能性がある性能劣化を潜在的に防ぐ。
【0152】
発明概念の他の実施形態によれば、第2のネットワークノードから第1のネットワークノードにハンドオーバされている移動無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノードによる方法が提供される。本方法は、第2のネットワークノードを介して第1のネットワークノードからハンドオーバコマンドを受信することであって、ハンドオーバコマンドが、移動IABノードのモバイル終端(MT)へのグループハンドオーバコマンドと、子ユーザ機器(UE)へのおよび子IABノードのMTへのハンドオーバコマンドとを備える、ハンドオーバコマンドを受信することを含む。本方法は、移動IABノードのMTに対応するハンドオーバコマンドを実行することを含む。本方法は、第1のネットワークノードへのF1接続を再配置することを含む。本方法は、各子UEおよび子IABノードに、グループハンドオーバコマンド内からの対応するハンドオーバコマンドをフォワーディングすることを含む。
【0153】
類似する動作を実施する、IABノード、コンピュータプログラム、およびコンピュータプログラム製品も提供される。
【0154】
本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本出願に組み込まれ、本出願の一部をなす、添付の図面は、発明概念のいくつかの非限定的な実施形態を示す。
【図面の簡単な説明】
【0155】
図1】IABネットワークの高レベルアーキテクチャビューを示すブロック図である。
図2】IABのためのベースラインユーザプレーンプロトコルスタックを示すブロック図である。
図3】IABのためのベースライン制御プレーンプロトコルスタックを示すブロック図である。 発明概念のいくつかの実施形態による、無線デバイスUEを示すブロック図である。
図4】BAPサブレイヤの機能的ビューの一例の図である。
図5】IAB移動のための異なる可能なシナリオの一例の図である。
図6A】IAB-CU内トポロジー適応プロシージャの一例のシグナリング図である。
図6B】IAB-CU内トポロジー適応プロシージャの一例のシグナリング図である。
図7】F1-Uのベアラコンテキストセットアップのシグナリング図である。
図8】gNB-CU-CPによって始動されるF1-U上のベアラコンテキスト解放のシグナリング図である。
図9】gNB-CU-UPによって始動されるF1-U上のベアラコンテキスト解放のシグナリング図である。
図10】gNB-CU-UP変更を伴うgNB間ハンドオーバのために使用されるプロシージャを示す図である。
図11】gNB-CU-CPの変更のために使用されるプロシージャを示す図である。
図12】いくつかの実施形態による、IABネットワークシナリオの一例を示す図である。
図13A】発明概念の様々な実施形態の例示的な一実装形態のシグナリング図である。
図13B】発明概念の様々な実施形態の例示的な一実装形態のシグナリング図である。
図14】発明概念のいくつかの実施形態による、ユーザ機器を示すブロック図である。
図15】発明概念のいくつかの実施形態による、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノードを示すブロック図である。
図16】発明概念のいくつかの実施形態による、ネットワークノードを示すブロック図である。
図17】発明概念のいくつかの実施形態による、ネットワークノードの動作を示すフローチャートである。
図18】発明概念のいくつかの実施形態による、ネットワークノードの動作を示すフローチャートである。
図19】発明概念のいくつかの実施形態による、ネットワークノードの動作を示すフローチャートである。
図20】発明概念のいくつかの実施形態による、移動IABノードの動作を示すフローチャートである。
図21】発明概念のいくつかの実施形態による、移動IABノードの動作を示すフローチャートである。
図22】いくつかの実施形態による、無線ネットワークのブロック図である。
図23】いくつかの実施形態による、ユーザ機器のブロック図である。
図24】いくつかの実施形態による、仮想化環境のブロック図である。
図25】いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークのブロック図である。
図26】いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータのブロック図である。
図27】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。
図28】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。
図29】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。
図30】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0156】
次に、発明概念の実施形態の例が示されている添付の図面を参照しながら、発明概念が以下でより十分に説明される。しかしながら、発明概念は、多くの異なる形態で具現され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明概念の範囲を当業者に十分に伝達するように提供される。これらの実施形態は相互排他的でないことにも留意されたい。一実施形態からの構成要素が、別の実施形態において存在する/使用されると暗に仮定され得る。
【0157】
発明概念は、親IABノードのハンドオーバによって影響を及ぼされるIABノードMTおよびUEへのハンドオーバコマンドのシグナリングをハンドリングするための機構を提供する。詳細には、再帰的手法が提案され、それにより、
- ターゲットノードは、各影響を受けたUEおよびIAB-MTのためのハンドオーバコマンド(すなわち、reconfigurationWithSyncを含んでいるRRC再設定)を準備する
- IAB-MTに関係するハンドオーバコマンド中に、UEおよび子IAB-MTのすべてのハンドオーバコマンドを含んでいるメッセージ(これは、各IAB-MTの下のUEおよび子IAB-MTのハンドオーバコマンドをさらに含んでいる、など)がカプセル化される
- ターゲットノードは、ハンドオーバ要求確認応答メッセージ中にハンドオーバコマンドのこの重畳セットを含める。
【0158】
これらの発明概念は、詳細には、IAB-MTおよびUEへのハンドオーバコマンドの通信に関する、IABノードならびに関連するUEおよびIABノードのハンドオーバを可能にするために必要とされるシグナリング拡張を提供する。本方法は、これを可能にするだけでなく、移動IABノードによって直接的に/間接的にサーブされるすべてのUEおよびIABノードのハンドオーバコマンドを再帰的に含んでいる1つのハンドオーバコマンドのみが、移動IABノードに送られ、さらに、各当該のIABノード/UEがハンドオーバされるまでチェーンに沿って伝搬されるように、これを可能にする。これは、IABノードおよびその関連するUEの総ハンドオーバ/再配置遅延を低減することになり、当該のUEのアクティブトラフィックに対して遭遇した可能性がある性能劣化を潜在的に防ぐ。
【0159】
IABノードならびに関連するUEおよびIABノードのハンドオーバをどのようにハンドリングすべきかに関する手法が以下で説明される。
【0160】
以下の説明は、開示される主題の様々な実施形態を提示する。これらの実施形態は、教示例として提示され、開示される主題の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。たとえば、説明される実施形態のいくらかの詳細は、説明される主題の範囲から逸脱することなく、修正、省略、または拡大され得る。
【0161】
上記手法について説明するより前に、図14は、発明概念の実施形態による、無線通信を提供するように設定された無線通信ネットワークのUE1400の一例を示す。示されているように、UE1400は、無線デバイスとのアップリンク無線通信およびダウンリンク無線通信を提供するように設定された送信機および受信機を含む(トランシーバとも呼ばれる)トランシーバ回路1401を含み得る。UE1400は、トランシーバ回路1401に結合された(プロセッサとも呼ばれる)プロセッサ回路1403と、プロセッサ回路1403に結合された(メモリとも呼ばれる)メモリ回路1405とをも含み得る。メモリ回路1405は、プロセッサ回路1403によって実行されたとき、プロセッサ回路に、本明細書で開示される実施形態による動作を実施させる、コンピュータ可読プログラムコードを含み得る。他の実施形態によれば、プロセッサ回路1403は、別個のメモリ回路が必要とされないようなメモリを含むように規定され得る。
【0162】
本明細書で説明されるように、UE1400の動作は、プロセッサ1403および/またはトランシーバ1401によって実施され得る。たとえば、プロセッサ1403は、1つまたは複数のネットワークノードに、無線インターフェース上でトランシーバ1401を通してアップリンク通信を送信し、および/または無線インターフェース上で1つまたは複数のネットワークノードからトランシーバ1401を通してダウンリンク通信を受信するように、トランシーバ1401を制御し得る。その上、モジュールがメモリ1405に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がプロセッサ1403によって実行されたとき、プロセッサ1403がそれぞれの動作(たとえば、例示的な実施形態に関して本明細書で説明される動作)を実施するような命令を提供し得る。
【0163】
したがって、いくつかの実施形態によるUE1400は、プロセッサ回路1403と、プロセッサ回路1403に結合されたトランシーバ1401と、プロセッサ回路に結合されたメモリ1405とを含み、メモリは、プロセッサ回路によって実行されたとき、UEに、動作を実施させる機械可読プログラム命令を含む。
【0164】
図15は、いくつかの実施形態による、IABノード1500のブロック図である。様々な実施形態は、プロセッサ回路1503と、プロセッサ回路に結合されたトランシーバ1501と、プロセッサ回路に結合されたメモリ1503とを含む、IABノードを提供する。メモリ1505は、プロセッサ回路によって実行されたとき、プロセッサ回路1503に、図17図21に示されている動作のうちのいくつかを実施させる、機械可読コンピュータプログラム命令を含む。
【0165】
図15は、発明概念の実施形態による、通信を提供するように設定された通信ネットワークの(基地局、eNB、eノードB、gNB、gノードBなどとも呼ばれる)IABノード1500の一例を示す。IABノード1500は、RANノード中の中央ユニット、無線ユニットまたは中央ユニットと無線ユニットとの組合せに対応し得る。示されているように、IABノード1500は、無線デバイスとのアップリンク無線通信およびダウンリンク無線通信を提供するように設定された送信機および受信機を含む(トランシーバとも呼ばれる)トランシーバ回路1501を含み得る。IABノード1500は、無線通信ネットワークの他のノードとの(たとえば、他のIABノード、基地局および/またはコアネットワークノードとの)通信を提供するように設定された(ネットワークインターフェースとも呼ばれる)ネットワークインターフェース回路1507を含み得る。IABノード1500は、トランシーバ回路1501に結合された(プロセッサとも呼ばれる)プロセッサ回路1503と、プロセッサ回路1503に結合された(メモリとも呼ばれる)メモリ回路1505とをも含み得る。メモリ回路1505は、プロセッサ回路1503によって実行されたとき、プロセッサ回路1503に、本明細書で開示される実施形態による動作を実施させる、コンピュータ可読プログラムコードを含み得る。他の実施形態によれば、プロセッサ回路1503は、別個のメモリ回路が必要とされないようなメモリを含むように規定され得る。
【0166】
本明細書で説明されるように、IABノード1500の動作は、プロセッサ1503、ネットワークインターフェース1507、および/またはトランシーバ1501によって実施され得る。たとえば、プロセッサ1503は、1つまたは複数のUEに、無線インターフェース上でトランシーバ1501を通してダウンリンク通信を送信し、および/または無線インターフェース上で1つまたは複数のUEからトランシーバ1501を通してアップリンク通信を受信するように、トランシーバ1501を制御し得る。同様に、プロセッサ1503は、1つまたは複数の他のIABノードに、ネットワークインターフェース1507を通して通信を送信し、および/またはネットワークインターフェースを通して1つまたは複数の他のIABノードから通信を受信するように、ネットワークインターフェース1507を制御し得る。その上、モジュールがメモリ1505に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がプロセッサ1503によって実行されたとき、プロセッサ1503がそれぞれの動作(たとえば、例示的な実施形態に関して以下で説明される動作)を実施するような命令を提供し得る。
【0167】
したがって、いくつかの実施形態によるIABノード1500は、プロセッサ回路1503と、プロセッサ回路に結合されたトランシーバ1503と、プロセッサ回路に結合されたメモリ1505とを含み、メモリは、プロセッサ回路によって実行されたとき、IABノード1500に、図17図21に示されている動作のうちのいくつかを実施させる機械可読プログラム命令を含む。
【0168】
図16は、発明概念の実施形態による、通信を提供するように設定された通信ネットワークの(基地局、eNB、eノードB、gNB、gノードBなどとも呼ばれる)ネットワークノード1600の一例を示す。ネットワークノード1600は、RANノード中の中央ユニット、無線ユニットまたは中央ユニットと無線ユニットとの組合せに対応し得る。示されているように、ネットワークノード1600は、無線デバイスとのアップリンク無線通信およびダウンリンク無線通信を提供するように設定された送信機および受信機を含む(トランシーバとも呼ばれる)トランシーバ回路1601を含み得る。ネットワークノード1600は、無線通信ネットワークの他のノードとの(たとえば、ネットワークノード、IABノード、基地局および/またはコアネットワークノードとの)通信を提供するように設定された(ネットワークインターフェースとも呼ばれる)ネットワークインターフェース回路1607を含み得る。ネットワークノード1600は、トランシーバ回路1601に結合された(プロセッサとも呼ばれる)プロセッサ回路1603と、プロセッサ回路1603に結合された(メモリとも呼ばれる)メモリ回路1605とをも含み得る。メモリ回路1605は、プロセッサ回路1603によって実行されたとき、プロセッサ回路1603に、本明細書で開示される実施形態による動作を実施させる、コンピュータ可読プログラムコードを含み得る。他の実施形態によれば、プロセッサ回路1603は、別個のメモリ回路が必要とされないようなメモリを含むように規定され得る。
【0169】
本明細書で説明されるように、ネットワークノード1600の動作は、プロセッサ1603、ネットワークインターフェース1607、および/またはトランシーバ1601によって実施され得る。たとえば、プロセッサ1603は、1つまたは複数のUEに、無線インターフェース上でトランシーバ1601を通してダウンリンク通信を送信し、および/または無線インターフェース上で1つまたは複数のUEからトランシーバ1602を通してアップリンク通信を受信するように、トランシーバ1601を制御し得る。同様に、プロセッサ1603は、1つまたは複数のIABノードに、ネットワークインターフェース1607を通して通信を送信し、および/またはネットワークインターフェースを通して1つまたは複数の他のIABノードから通信を受信するように、ネットワークインターフェース1607を制御し得る。その上、モジュールがメモリ1605に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がプロセッサ1603によって実行されたとき、プロセッサ1603がそれぞれの動作(たとえば、例示的な実施形態に関して以下で説明される動作)を実施するような命令を提供し得る。
【0170】
したがって、いくつかの実施形態によるネットワークノード1600は、プロセッサ回路1603と、プロセッサ回路に結合されたトランシーバ1603と、プロセッサ回路に結合されたメモリ1605とを含み、メモリは、プロセッサ回路によって実行されたとき、ネットワークノード1600に、図17図21に示されている動作のうちのいくつかを実施させる機械可読プログラム命令を含む。
【0171】
CU間IABノード移動は、たとえば、RLF、負荷分散、IABノードモビリティなどによって引き起こされ得る。これらは非限定的な例である。
【0172】
「移動」、「ハンドオーバ」、および「モビリティ」という用語は、互換的に使用される。
【0173】
「gNB-CU」および「ドナーCU」、「CU-CP」および「CU」という用語は、互換的に使用される。
【0174】
スプリットドナー(すなわち、ドナーCU)のためのすべての考慮事項は、非スプリットドナー(すなわち、ドナーgNB)のために等しく適用可能である。
【0175】
「gNB」という用語は、gNBにおけるすべての変形態、たとえば、「gNB」、「en-gNB」などに適用される。
【0176】
別段に規定されていない限り、「ハンドオーバコマンド」という用語は、reconfigurationWIthSyncを含むRRCReconfigurationメッセージを指す。
【0177】
「移動IABノードによって直接的にサーブされるUE/IABノード」という用語は、移動IABノードに直接的に接続されるUE/IABノードを指す。
【0178】
「UE/IABノードが移動IABノードによって間接的にサーブされる」という用語は、移動IABノードが、UEまたはIABノードを現在サーブしているIABノードに対する祖先ノードであることを意味する。
【0179】
当該のUE/IABノードという用語は、移動IABノードによって直接的に/間接的にサーブされているUE/IABノードを指す。
【0180】
発明概念は、IABネットワーク観点から説明されるが、(それぞれ、DLおよびUL RRCメッセージ転送のようなメッセージを介した)ハンドオーバコマンドおよび再設定完了メッセージのグループシグナリングなど、拡張の大部分が、非IABシナリオ(すなわち、いくつかのUEがDUに直接的に接続され、いくつかのDL/UL RRCメッセージがいくつかのUEに送信される/いくつかのUEから受信されることになる、まさに、CU/DUスプリット事例)の場合でも適用可能である。
【0181】
次に、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード(移動IABノード)のための候補ドナーノードとしてサーブし、ユーザ機器(UE)のためのコネクティビティを提供する、IABネットワークにおけるターゲットドナー中央ユニット(たとえば、ドナーCU)として動作する第1のネットワークノードのための方法が説明されるものとする。
【0182】
図17を参照すると、ブロック1701において、第1のネットワークノード1600の処理回路1603は、第2のネットワークノードからハンドオーバ要求のようなメッセージ(レガシーXnメッセージの拡張バージョンまたはIABハンドオーバのための新しいメッセージのいずれか)を受信する。メッセージは、移動IABノード、ならびに移動IABノードによって直接的または間接的にサーブされるUEおよびIABノードのコンテキストを含む。
【0183】
第1のネットワークノード1600の処理回路1603は、ブロック1703において、ハンドオーバ要求中に含まれるUEおよびIABノードのためのアドミッション制御を実施する。アドミッション制御は、ハンドオーバ要求中に含まれるUEおよびIABノードなど、入る接続を調節する。
【0184】
ブロック1705において、第1のネットワークノード1600の処理回路1603は、移動によって直接的にまたは間接的に影響を及ぼされる(たとえば、サーブされる)各UEおよびIABノードのMT(たとえば、図12のシナリオの場合、IAB3およびIAB4、ならびにUE a、b、cおよびeのMT)へのハンドオーバコマンド(すなわち、reconfigurationWithSyncを含んでいるRRCReconfiguration)を準備する。
【0185】
ブロック1707において、第1のネットワークノード1600の処理回路1603は、移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるIABノードのすべてのUEおよびMTのハンドオーバコマンドを再帰的に含んでいるグループ(すなわち、全体的)ハンドオーバコマンドを生成する(たとえば、構築する)。グループハンドオーバコマンドを生成することは、以下の通りであり得る。
- 移動IABノードの下方のサブツリーの下のリーフノード、すなわち、子ノードのないIABノード、が位置するホップから開始し、移動IABノードのレベルが扱われるときに終了する、各ホップについて、
○ ホップ中の各IABノードについて、またはホップが移動IABノードについての移動IABノードのレベルに対応する場合(当該のIABノードは、簡潔のために、以下でIABxと呼ばれる)、IABノードがサーブしている各子IABノードの各UEおよびMTのために準備されたハンドオーバコマンドを含む、IABノードのMTのために準備されたハンドオーバコマンドを更新すること。
【0186】
図18を参照すると、ハンドオーバコマンドを更新することは、以下のやり方のうちの1つで行われ得る。
【0187】
ブロック1801において、処理回路1603は、IABxのMTのために準備されたハンドオーバコマンド中に(たとえば、指示されたUEに対応するハンドオーバコマンドを含んでいる、UE識別子および対応するオクテットストリングを含んでいるリストであるIE中に)直接的に、各UE/MTのハンドオーバコマンドをカプセル化することができる。
【0188】
ブロック1803において、処理回路1601は、IABxのMTのために準備されたハンドオーバコマンド中にF1メッセージを埋め込むことができ、ここで、このF1メッセージは、当該のUE/MTのためのすべてのハンドオーバコマンドを含んでいる(たとえば、ハンドオーバコマンドのリストを搬送することが可能である、修正されたF1AP DL RRCメッセージ転送またはその目的での新しい非UE関連F1APメッセージ。
【0189】
ブロック1805において、処理回路1601は、IABxのMTのためのハンドオーバコマンド中にF1 DL RRCメッセージ転送メッセージのリストをカプセル化することができ、各メッセージは、各UE/MTへのハンドオーバコマンドを含んでいる。
【0190】
図12の例示的なシナリオでは、ブロック1702の完了の後に、上記の実現によれば、IAB-MTへのハンドオーバコマンドは、以下のようなものに見える。
【0191】
ブロック1801の実現に対応する:
[IAB3 MTへのRRC再設定
[ UEa識別子:UEaへのRRC再設定,
UEb識別子:UEbへのRRC再設定,
UEc識別子:UEcへのRRC再設定,
IAB4-MT識別子:IAB4 MTへのRRC再設定
[UEe識別子:UEeへのRRC再設定]

【0192】
ブロック1803の実現に対応する:
[IAB3 MTへのRRC再設定
[F1-APメッセージ:
UEa識別子:UEaへのRRC再設定,
UEb識別子:UEbへのRRC再設定,
UEc識別子:UEcへのRRC再設定,
IAB4-MT識別子:IAB4 MTへのRRC再設定
[F1-APメッセージ:
UEe識別子:UEeへのRRC再設定
],

【0193】
ブロック1805の実現に対応する:
[IAB3 MTへのRRC再設定
[F1-APメッセージ:[UEa識別子:UEaへのRRC再設定]],
[F1-APメッセージ:[UEb識別子:UEbへのRRC再設定]],
[F1-APメッセージ:[UEc識別子:UEcへのRRC再設定]],
[F1-APメッセージ:[
IAB4-MT識別子:IAB4MTへのRRC再設定

[F1-APメッセージ:
[UEe識別子:UEeへのRRC再設定]




【0194】
図17に戻ると、処理回路1603は、ブロック1709において、当該のUEおよびIABノードに関連する承認されたおよび承認されていないPDU(プロトコルデータユニット)セッションリソースのリストを含み、ステップ1705および1707において準備されるように、移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるすべてのUE/IABノードのすべてのハンドオーバコマンドを(再帰的に)含んでいる、移動IABノード(たとえば、図12におけるシナリオのためのIAB3-MT)のためのハンドオーバコマンドを含んでいる、第2のネットワークノードへのハンドオーバ要求確認応答のようなメッセージ(レガシーF1メッセージの拡張バージョンまたはIABハンドオーバのための新しいメッセージのいずれか)を準備するおよび送る。
【0195】
ブロック1711において、処理回路1603は、移動IABノードのMT(たとえば、IAB-3 MT)、あるいは/および任意の子IABノード(たとえば、IAB4-MT)またはUEに対応するRRC再設定完了メッセージを受信する。
【0196】
図19を参照すると、RRC再設定完了メッセージの受信は、以下のやり方のうちの1つで受信され得る。
【0197】
ブロック1901において、処理回路1603は、別個のF1-AP UL RRCメッセージ転送メッセージ中の各再設定完了メッセージを受信することができる。
【0198】
ブロック1903において、処理回路1603は、移動されている各IABノードのための1つのUL RRCメッセージ転送のようなメッセージ(レガシーF1-APメッセージの拡張バージョンまたはその目的で規定された新しいメッセージ)を受信することができ、ここで、各メッセージは、そのIABノードの下のすべてのUEおよびIAB-MTのRRC完了メッセージを含んでいる)。(たとえば、図12を参照すると、UEa、UEb、UEcおよびIAB4-MTからの完了メッセージを含んでいる、IAB3からCU2に送られるUL RRCメッセージ転送メッセージ、IAB4からCU2に送られるUEeからの完了メッセージを含んでいる別のメッセージ)
【0199】
ブロック1905において、処理回路1603は、すべての移動IABノードおよびUEのすべての再設定完了メッセージを含んでいる、単一のUL RRCメッセージ転送のようなメッセージ(レガシーF1-APメッセージの拡張バージョンまたはその目的で規定された新しいメッセージ)を受信することができる(これは、ブロック1707において全体的ハンドオーバコマンドが構築されたやり方と同様の再帰的構造におけるものであり得るか、または、それは、単に、UE/MT識別情報およびそれらの対応する完了メッセージのリストであり得る)。
【0200】
図17に戻ると、ブロック1713において、処理回路1603は、ブロック1711においてそのMTのRRC再設定メッセージが受信されたIABノード間のF1接続をセットアップ/再配置することができる(F1再配置は、ターゲットCUの情報をIABノードに通信することによって前のブロックの一部として暗黙的に行われ得、その逆も同様であることに留意されたい)。
【0201】
図16のフローチャートからの様々な動作は、ネットワークノードおよび関係する方法のいくつかの実施形態に関して随意であり得る。(以下に記載される)例示的な実施形態1の方法に関して、たとえば、図17のブロック1713の動作は随意であり得る。
【0202】
発明概念の様々な他の実施形態は、第2のネットワークノード(ソースドナーCU)から第1のネットワークノード(ターゲットドナーCU)にハンドオーバされるべき無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノードのための方法を提供する。
【0203】
図20を参照すると、本方法は、処理回路1503が、第2のネットワークノードを介して、第1のネットワークノードから、移動IABノードのモバイル終端(MT)へのグループハンドオーバコマンドと、子ユーザ機器(UE)へのおよび子IABノードのMTへのハンドオーバコマンドとを含んでいる、ハンドオーバコマンドを受信する、ブロック2001を含む。UEおよび子IABノードへのハンドオーバコマンドは、以下のやり方のうちの1つでメッセージ中にカプセル化され得る。
- ハンドオーバコマンド中に(たとえば、指示されたUE/子IAB-MTのためのハンドオーバコマンドを含んでいる、UE/IAB識別子および対応するオクテットストリングを含んでいるリストであるIE中に)直接的に
- ハンドオーバコマンド中に埋め込まれたF1メッセージ、ここで、このF1メッセージは、当該のUE/子IAB-MTのためのすべてのハンドオーバコマンド(たとえば、修正されたDL RRCメッセージ転送またはその目的での新しいメッセージ)を含んでいる
- 上記と同様であるが、各々が、各UE/子IAB-MTへのハンドオーバコマンドを含んでいる、F1 DL RRCメッセージ転送メッセージのリスト
【0204】
ブロック2003において、処理回路1503は、移動IABノードのMTに対応するハンドオーバコマンドを実行する。
【0205】
ブロック2005において、処理回路1503は、第1のネットワークノードへのF1接続を再配置する(F1再配置は、ターゲットCUの情報をIABノードに通信することによって前のステップの一部として暗黙的に行われ得、その逆も同様であることに留意されたい)。
【0206】
ブロック2007において、処理回路1503は、各子UEおよび各IABノードに、対応するハンドオーバコマンドをフォワーディングする。
【0207】
ブロック2009において、処理回路1503は、ブロック2007において各子UEおよび子IABノードにフォワーディングされたハンドオーバコマンドに対応する再設定完了メッセージを受信する。
【0208】
ブロック2011において、処理回路1503は、受信された再設定完了メッセージを第1のネットワークノードにフォワーディングする。受信された再設定完了メッセージは、いくつかのやり方でフォワーディングされ得る。
【0209】
図21を参照すると、ブロック2101において、処理回路1503は、レガシーUL RRC転送メッセージを別個に使用して各子UEまたは子IABノードから受信された各再設定完了メッセージをフォワーディングする。たとえば、レガシーF1-AP UL RRC転送メッセージが使用され得る。
【0210】
ブロック2103において、処理回路1503は、IABノードの直下のすべてのUEおよび子IAB-MTからの再設定完了メッセージを含む、拡張F1-AP UL RRC転送メッセージまたは新しいメッセージを使用して、再設定完了メッセージを含む、拡張UL RRC転送メッセージまたは新しいメッセージを使用して、完了メッセージをフォワーディングする。
【0211】
図20のフローチャートからの様々な動作は、IABノードおよび関係する方法のいくつかの実施形態に関して随意であり得る。(以下に記載される)例示的な実施形態26の方法に関して、たとえば、図20のブロック2009および2011の動作は随意であり得る。
【0212】
図12のハンドオーバシナリオでは、図13Aおよび図13Bのシグナリング図は、実施形態を例示する。シグナリング図に関するいくつかの注は、以下の通りである。
図11のシグナリング図は、ターゲットCUのブロック1803に続くシグナリング構造のためのものである(ハンドオーバコマンド中に埋め込まれたF1メッセージおよびIABノードの対応するF1メッセージ
・ HO要求ACKメッセージは、前に説明されたようなHO要求ACKメッセージであると仮定される。「+IAB3-MTへのHOコマンド+埋め込まれたF1メッセージ」は、メッセージの「ターゲットNG-RANノード-ソースNG-RANノードトランスペアレントコンテナ」IE中の(オクテットストリングとしての)コンテンツを指している(背景技術セクション参照)
・ CU1からIAB1に送られるDL RRC転送メッセージはまた、レガシーDL RRC転送メッセージである。「+IAB3-MTへのHOコマンド+埋め込まれたF1メッセージ」は、単に、メッセージの「RRCコンテナ」IE中の(オクテットストリングとしての)コンテンツを指している(背景技術セクション参照)
【0213】
以下の説明では、テキストへの追加は下線を引かれるものとし、削除されたテキストは取り消し線を引かれる。
【0214】
RRCの変更、たとえば、ソースターゲットのブロック1803
【0215】
RRCReconfiguration
【0216】
RRCReconfigurationメッセージは、RRC接続を修正するためのコマンドである。RRCReconfigurationメッセージは、測定設定、モビリティ制御、(RBと、MACメイン設定と、物理チャネル設定とを含む)無線リソース設定およびASセキュリティ設定のための情報を伝達し得る。
シグナリング無線ベアラ:SRB1またはSRB3
RLC-SAP:AM
論理チャネル:DCCH
方向:ネットワーク-UE
RRCReconfigurationメッセージ
--編集者の注:接続されたUEのためのオンデマンドSIB要求を設定/設定解除するために明示的指示が必要とされるかどうかは、FFSである。
【0217】
RRCの変更、たとえば、ソースターゲットのブロック1803
【0218】
RRCReconfiguration
RRCReconfigurationメッセージは、RRC接続を修正するためのコマンドである。RRCReconfigurationメッセージは、測定設定、モビリティ制御、(RBと、MACメイン設定と、物理チャネル設定とを含む)無線リソース設定およびASセキュリティ設定のための情報を伝達し得る。
シグナリング無線ベアラ:SRB1またはSRB3
RLC-SAP:AM
論理チャネル:DCCH
方向:ネットワーク-UE
RRCReconfigurationメッセージ
--編集者の注:接続されたUEのためのオンデマンドSIB要求を設定/設定解除するために明示的指示が必要とされるかどうかは、FFSである。
- DedicatedF1AP-Message
IE DedicatedF1AP-Messageは、このメッセージを受信するIAB-MTとコロケートされたIAB-DUに宛てられたF1APメッセージを転送するために使用される。搬送される情報は、SCTP/IPまたはF1-C関係SCTP/IPパケット中にカプセル化されたF1APメッセージからなる。[TS38.472]参照。RRCレイヤは、この情報について透過的である。
DedicatedF1AP-Message情報エレメント
【0219】
RRCの変更、たとえば、ソースターゲットの実施形態1905
【0220】
RRCReconfiguration
RRCReconfigurationメッセージは、RRC接続を修正するためのコマンドである。RRCReconfigurationメッセージは、測定設定、モビリティ制御、(RBと、MACメイン設定と、物理チャネル設定とを含む)無線リソース設定およびASセキュリティ設定のための情報を伝達し得る。
シグナリング無線ベアラ:SRB1またはSRB3
RLC-SAP:AM
論理チャネル:DCCH
方向:ネットワーク-UE
RRCReconfigurationメッセージ
--編集者の注:接続されたUEのためのオンデマンドSIB要求を設定/設定解除するために明示的指示が必要とされるかどうかは、FFSである。
- DedicatedF1AP-Message
IE DedicatedF1AP-Messageは、このメッセージを受信するIAB-MTの子IABノードに宛てられたF1APメッセージを転送するために使用される。搬送される情報は、SCTP/IPまたはF1-C関係SCTP/IPパケット中にカプセル化されたF1APメッセージからなる。[TS38.472]参照。RRCレイヤは、この情報について透過的である。
DedicatedF1AP-Message情報エレメント
【0221】
例示的な実施形態が以下で説明される。
1. 移動無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノードのための候補ドナーノードとしてサーブし、ユーザ機器(UE)のためのコネクティビティを提供する、IABネットワークにおけるターゲットドナー中央ユニットとして動作する第1のネットワークノードによる方法であって、方法は、
第2のネットワークノードからIABハンドオーバのためのメッセージを受信すること(1701)であって、メッセージが、移動IABノード、ならびに移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるユーザ機器(UE)およびIABノードのコンテキストを含む、ことと、
メッセージ中に含まれるUEおよびIABノードのためのアドミッション制御を実施すること(1703)と、
移動IABノードのモバイル終端(MT)と移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるIABノードの各UEおよびMTとへのハンドオーバコマンドを準備すること(1705)と、
移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるIABノードのすべてのUEおよびMTのハンドオーバコマンドを再帰的に含んでいるグループハンドオーバコマンドを生成すること(1707)と、
第2のネットワークノードへのハンドオーバ確認応答メッセージを準備することおよび送ること(1709)であって、ハンドオーバ確認応答メッセージが、UEおよびIABノードに関連する、承認されたプロトコルデータユニット(PDU)セッションリソースおよび承認されていないPDUセッションリソースのリストを含み、グループハンドオーバコマンドを含んでいる、ことと、
移動IABノードのMTならびに/あるいは移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされる任意のIABノードおよび/またはUEのMTに対応するRRC再設定完了メッセージを受信すること(1711)と
を含む、方法。
2. グループハンドオーバコマンドを生成することは、
移動IABノードの下方のサブツリーの下のリーフノード、子ノードのないIABノード、が位置するホップから開始し、移動IABノードのレベルに達したときに終了する、各ホップについて、
ホップ中の各IABノードについて、またはホップが移動IABノードについての移動IABノードのレベルに対応する場合、IABノードがサーブしている各子IABノードの各UEおよびMTのために準備されたハンドオーバコマンドを含む、IABノードのMTのために準備されたハンドオーバコマンドを更新すること
を含む、実施形態1に記載の方法。
3. ハンドオーバコマンドを更新することが、
IABノードのMTのために準備されたハンドオーバコマンド中に直接的に、子IABノードの各UEおよびMTのハンドオーバコマンドをカプセル化すること(1801)
を含む、実施形態2に記載の方法。
4. ハンドオーバコマンドを更新することは、
IABノードのMTのために準備されたハンドオーバコマンド中に、移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるIABノードのUE/MTのためのすべてのハンドオーバコマンドを含んでいる、F1-アプリケーションプロトコル(F1-AP)メッセージを埋め込むこと(1803)
を含む、実施形態2に記載の方法。
5. ハンドオーバコマンドを更新することは、
IABノードのMTのためのハンドオーバコマンド中に、各メッセージが、各UE/MTへのハンドオーバコマンドを含んでいる、F1-APメッセージのリストをカプセル化すること(1805)
を含む、実施形態2に記載の方法。
6. F1-APメッセージが、
- F1-APダウンリンク(DL)無線リソース制御(RRC)メッセージ転送メッセージ
- F1-AP DL RRCメッセージ転送メッセージの拡張
- 新しいメッセージ
のうちの少なくとも1つを含む、実施形態4または5に記載の方法。
7. RRC再設定完了メッセージを受信することが、別個のF1-AP UL RRCメッセージ転送メッセージ中の各再設定完了メッセージを受信すること(1901)を含む、実施形態1から6のいずれか1つに記載の方法。
8. RRC再設定完了メッセージを受信することは、移動されている各IABノードのためのアップリンクF1-APメッセージを受信すること(1903)であって、各アップリンクメッセージが、IABノードの下のすべてのUEおよびIAB-MTのRRC完了メッセージを含んでいる、ことを含む、実施形態1から6のいずれか1つに記載の方法。
9. RRC再設定完了メッセージを受信することが、すべての移動IABノードおよびUEのすべての再設定完了メッセージを含んでいる単一のアップリンクF1-APメッセージを受信すること(1905)を含む、実施形態1から6のいずれか1つに記載の方法。
10. F1-APメッセージが、
- F1-AP UL RRCメッセージ転送メッセージの拡張
- 新しいメッセージ
を含む、実施形態7または8に記載の方法。
11.
そのMTのRRC再設定完了メッセージが受信されたIABノードと第1のネットワークノードとの間のF1接続をセットアップすることまたは再配置することのうちの1つを実施すること
をさらに含む、実施形態1から10のいずれか1つに記載の方法。
12. 実施形態1から11のいずれか1つに従って実施するように適応されたネットワークノード(1600)。
13. ネットワークノード(1600)であって、
処理回路(1603)と、
処理回路に結合されたメモリ(1605)とを備え、メモリは、処理回路によって実行されたとき、ネットワークノードに、
第2のネットワークノードからIABハンドオーバのためのメッセージを受信すること(1701)であって、メッセージが、移動IABノード、ならびに移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるユーザ機器(UE)およびIABノードのコンテキストを含む、メッセージを受信すること(1701)と、
メッセージ中に含まれるUEおよびIABノードのためのアドミッション制御を実施すること(1703)と、
移動IABノードのモバイル終端(MT)と移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるIABノードの各UEおよびMTとへのハンドオーバコマンドを準備すること(1705)と、
移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるIABノードのすべてのUEおよびMTのハンドオーバコマンドを再帰的に含んでいるグループハンドオーバコマンドを生成すること(1707)と、
第2のネットワークノードへのハンドオーバ確認応答メッセージを準備することおよび送ること(1709)であって、ハンドオーバ確認応答メッセージが、UEおよびIABノードに関連する承認されたおよび承認されていないプロトコルデータユニット(PDU)セッションリソースのリストを含み、グループハンドオーバコマンドを含んでいる、第2のネットワークノードへのハンドオーバ確認応答メッセージを準備することおよび送ること(1709)と、
移動IABノードのMTならびに/あるいは移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされる任意のIABノードのMTおよび/またはUEに対応するRRC再設定完了メッセージを受信すること(1711)と
を含む動作を実施させる命令を含む、ネットワークノード(1600)。
14. グループハンドオーバコマンドを生成することにおいて、メモリは、処理回路によって実行されたとき、ネットワークノードに、
移動IABノードの下方のサブツリーの下のリーフノード、子ノードのないIABノード、が位置するホップから開始し、移動IABノードのレベルに達したときに終了する、各ホップについて、
ホップ中の各IABノードについて、またはホップが移動IABノードについての移動IABノードのレベルに対応する場合、IABノードがサーブしている各子IABノードの各UEおよびMTのために準備されたハンドオーバコマンドを含む、IABノードのMTのために準備されたハンドオーバコマンドを更新すること
を含む動作を実施させる命令を含んでいる、実施形態13に記載のネットワークノード(1600)。
15. ハンドオーバコマンドを更新することにおいて、メモリが、実行されたとき、ネットワークノード(1600)に、
IABノードのMTのために準備されたハンドオーバコマンド中に直接的に、子IABノードの各UEおよびMTのハンドオーバコマンドをカプセル化すること(1801)
を含む動作を実施させる命令を含んでいる、実施形態14に記載のネットワークノード(1600)。
16. ハンドオーバコマンドを更新することにおいて、メモリは、実行されたとき、ネットワークノード(1600)に、
IABノードのMTのために準備されたハンドオーバコマンド中にF1-アプリケーションプロトコル(F1-AP)メッセージを埋め込むこと(1803)であって、F1-APメッセージが、移動IABノードによって直接的にまたは間接的にサーブされるIABノードのUE/MTのためのすべてのハンドオーバコマンドを含んでいる、F1-アプリケーションプロトコル(F1-AP)メッセージを埋め込むこと(1803)
を含む動作を実施させる命令を含んでいる、実施形態14に記載のネットワークノード(1600)。
17. ハンドオーバコマンドを更新することにおいて、メモリは、実行されたとき、ネットワークノード(1600)に、
IABノードのMTのためのハンドオーバコマンド中にF1-APメッセージのリストをカプセル化すること(1805)であって、各メッセージが、各UE/MTへのハンドオーバコマンドを含んでいる、F1-APメッセージのリストをカプセル化すること(1805)
を含む動作を実施させる命令を含んでいる、実施形態14に記載のネットワークノード(1600)。
18. F1-APメッセージが、
- F1-APダウンリンク(DL)無線リソース制御(RRC)メッセージ転送メッセージ
- F1-AP DL RRCメッセージ転送メッセージの拡張
- 新しいメッセージ
のうちの少なくとも1つを含む、実施形態16または17に記載のネットワークノード(1600)。
19. RRC再設定完了メッセージを受信することにおいて、メモリが、実行されたとき、ネットワークノード(1600)に、別個のF1-AP UL RRCメッセージ転送メッセージ中の各再設定完了メッセージを受信すること(1901)を含む動作を実施させる命令を含んでいる、実施形態13から18のいずれか1つに記載のネットワークノード(1600)。
20. RRC再設定完了メッセージを受信することにおいて、メモリは、実行されたとき、ネットワークノード(1600)に、移動されている各IABノードのためのアップリンクF1-APメッセージを受信すること(1903)であって、各アップリンクメッセージが、IABノードの下のすべてのUEおよびIAB-MTのRRC完了メッセージを含んでいる、アップリンクF1-APメッセージを受信すること(1903)を含む動作を実施させる命令を含んでいる、実施形態13から18のいずれか1つに記載のネットワークノード(1600)。
21. RRC再設定完了メッセージを受信することにおいて、メモリが、実行されたとき、ネットワークノード(1600)に、すべての移動IABノードおよびUEのすべての再設定完了メッセージを含んでいる単一のアップリンクF1-APメッセージを受信すること(1905)を含む動作を実施させる命令を含んでいる、実施形態13から18のいずれか1つに記載のネットワークノード(1600)。
22. F1-APメッセージが、
- F1-AP UL RRCメッセージ転送メッセージの拡張
- 新しいメッセージ
を備える、実施形態20または21に記載のネットワークノード(1600)。
23. メモリが、実行されたとき、ネットワークノード(1600)に、
そのMTのRRC再設定完了メッセージが受信されたIABノードと第1のネットワークノードとの間のF1接続をセットアップすることまたは再配置することのうちの1つを実施すること
をさらに含む動作を実施させるさらなる命令を含んでいる、実施形態13から22のいずれか1つに記載のネットワークノード(1600)。
24. ネットワークノード(1600)の処理回路(1603)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、プログラムコードの実行が、ネットワークノード(1600)に、実施形態1から11のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
25. ネットワークノード(1600)の処理回路(1603)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、プログラムコードの実行が、ネットワークノード(1600)に、実施形態1から11のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
26. 第2のネットワークノードから第1のネットワークノードにハンドオーバされている移動無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノードによる方法であって、方法は、
第2のネットワークノードを介して第1のネットワークノードからハンドオーバコマンドを受信すること(2001)であって、ハンドオーバコマンドが、移動IABノードのモバイル終端(MT)へのグループハンドオーバコマンドと、子ユーザ機器(UE)へのおよび子IABノードのMTへのハンドオーバコマンドとを備える、ハンドオーバコマンドを受信すること(2001)と、
移動IABノードのMTに対応するハンドオーバコマンドを実行すること(2003)と、
第1のネットワークノードへのF1接続を再配置すること(2005)と、
各子UEおよび子IABノードに、グループハンドオーバコマンド内からの対応するハンドオーバコマンドをフォワーディングすること(2007)と
を含む、方法。
27.
各子UEおよび子IABノードにフォワーディングされたハンドオーバコマンドに対応する再設定完了メッセージを受信すること(2009)と、
受信された再設定完了メッセージを第1のネットワークノードにフォワーディングすること(2011)と
をさらに含む、実施形態26に記載の方法。
28. 受信された再設定完了メッセージをフォワーディングすることが、
レガシーF1-AP UL RRC転送メッセージを別個に使用して各子UEまたは子IABノードから受信された各再設定完了メッセージをフォワーディングすること(2101)
を含む、実施形態27に記載の方法。
29. 受信された再設定完了メッセージをフォワーディングすることが、
IABノードの直下のすべてのUEおよび子IAB-MTからの再設定完了メッセージを含む、拡張F1-AP UL RRC転送メッセージまたは新しいメッセージを使用して、再設定完了メッセージをフォワーディングすること(2103)
を含む、実施形態27に記載の方法。
30. 実施形態26から29のいずれか1つに従って実施するように適応された、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード(1500)。
31. 無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード(1500)であって、
処理回路(5603)と、
処理回路に結合されたメモリ(1505)とを備え、メモリは、処理回路によって実行されたとき、IABノードに、
第2のネットワークノードを介して第1のネットワークノードからハンドオーバコマンドを受信すること(2001)であって、ハンドオーバコマンドが、移動IABノードのモバイル終端(MT)へのグループハンドオーバコマンドと、子ユーザ機器(UE)へのおよび子IABノードのMTへのハンドオーバコマンドとを備える、ハンドオーバコマンドを受信すること(2001)と、
移動IABノードのMTに対応するハンドオーバコマンドを実行すること(2003)と、
第1のネットワークノードへのF1接続を再配置すること(2005)と、
各子UEおよび子IABノードに、グループハンドオーバコマンド内からの対応するハンドオーバコマンドをフォワーディングすること(2007)と
を含む動作を実施させる命令を含む、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード(1500)。
32. メモリが、処理回路によって実行されたとき、IABノードに、
各子UEおよび子IABノードにフォワーディングされたハンドオーバコマンドに対応する再設定完了メッセージを受信すること(2009)と、
受信された再設定完了メッセージを第1のネットワークノードにフォワーディングすること(2011)と
をさらに含む動作を実施させるさらなる命令を含む、実施形態31に記載のIABノード(1500)。
33. 受信された再設定完了メッセージをフォワーディングすることにおいて、メモリが、処理回路によって実行されたとき、IABノードに、
レガシーF1-AP UL RRC転送メッセージを別個に使用して各子UEまたは子IABノードから受信された各再設定完了メッセージをフォワーディングすること(2101)
を含む動作を実施させる命令を含む、実施形態32に記載のIABノード(1500)。
34. 受信された再設定完了メッセージをフォワーディングすることにおいて、メモリが、処理回路によって実行されたとき、IABノードに、
IABノードの直下のすべてのUEおよび子IAB-MTからの再設定完了メッセージを含む、拡張F1-AP UL RRC転送メッセージまたは新しいメッセージを使用して、再設定完了メッセージをフォワーディングすること(2103)
を含む動作を実施させる命令を含む、実施形態32に記載のIABノード(1500)。
35. 無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード(1500)の処理回路(1503)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、プログラムコードの実行が、IABノード(1500)に、実施形態26から29のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
36. 無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード(1500)の処理回路(1503)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、プログラムコードの実行が、IABノード(1500)に、実施形態26から29のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【0222】
本開示で使用される様々な略語/頭字語についての説明が、以下で提供される。
略語 説明
AMF アクセスおよびモビリティ管理機能
BAP バックホールアクセスプロトコル
BH バックホール
CP 制御プレーン
DL ダウンリンク
DRB 専用無線ベアラ
DTLS データグラムトランスポートレイヤセキュリティ
eNB エボルブドノードB
F1-AP F1アプリケーションプロトコル
GTP GPRSトンネリングプロトコル
HO ハンドオーバ
IAB アクセスおよび無線アクセスバックホール統合伝送
IP インターネットプロトコル
MeNB マスタeNB
MT モバイル終端
NR 新無線
PDU プロトコルデータユニット
RAN 無線アクセスネットワーク
RLC 無線リンク制御
RRC 無線リソース制御
SCTP ストリーム制御伝送プロトコル
SDAP サービスデータ適応プロトコル
SDU サービスデータユニット
SeGW セキュリティゲートウェイ
UPF ユーザプレーン機能
SMF セッション管理機能
TNL トランスポートネットワークレイヤ
UL アップリンク
UP ユーザプレーン
【0223】
参考文献が以下で識別される。
1. TS38.401
2. TS38.473
3. TS38.423
4. TR38.874
【0224】
追加の説明が以下で提供される。
【0225】
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連のある技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、ステップが、別のステップに後続するかまたは先行するものとして明示的に説明されない限り、および/あるいはステップが別のステップに後続するかまたは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される厳密な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得る。同様に、実施形態のいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目標、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになる。
【0226】
次に、添付の図面を参照しながら、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれており、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。
【0227】
図22は、いくつかの実施形態による無線ネットワークを示す。
【0228】
本明細書で説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図22に示されている例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関して説明される。簡単のために、図22の無線ネットワークは、ネットワーク2206、ネットワークノード2260および2260b、ならびに(モバイル端末とも呼ばれる)WD2210、2210b、および2210cのみを図示する。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な任意の追加のエレメントをさらに含み得る。示されている構成要素のうち、ネットワークノード2260および無線デバイス(WD)2210は、追加の詳細とともに図示される。無線ネットワークは、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供して、無線デバイスの、無線ネットワークへのアクセス、および/あるいは、無線ネットワークによってまたは無線ネットワークを介して提供されるサービスの使用を容易にし得る。
【0229】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信(communication)、通信(telecommunication)、データ、セルラ、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを備え、および/またはそれらとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格あるいは他のタイプのあらかじめ規定されたルールまたはプロシージャに従って動作するように設定され得る。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、ならびに/あるいは他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、Bluetooth、Z-Waveおよび/またはZigBee規格など、任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。
【0230】
ネットワーク2206は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
【0231】
ネットワークノード2260およびWD2210は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を提供することなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能を提供するために協働する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、リレー局、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る、任意の他の構成要素またはシステムを備え得る。
【0232】
本明細書で使用されるネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または提供する、および/または、無線ネットワークにおいて他の機能(たとえば、アドミニストレーション)を実施するための、無線ネットワーク中の他のネットワークノードまたは機器と、直接的にまたは間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))を含む。基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーを制御する、リレーノードまたはリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含み得る。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)において、ノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/あるいはMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明されるように、仮想ネットワークノードであり得る。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスに提供し、あるいは、無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0233】
図22では、ネットワークノード2260は、処理回路2270と、デバイス可読媒体2280と、インターフェース2290と、補助機器2284と、電源2286と、電力回路2287と、アンテナ2262とを含む。図22の例示的な無線ネットワーク中に示されているネットワークノード2260は、ハードウェア構成要素の示されている組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せをもつネットワークノードを備え得る。ネットワークノードが、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能および方法を実施するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備えることを理解されたい。その上、ネットワークノード2260の構成要素が、より大きいボックス内に位置する単一のボックスとして、または複数のボックス内で入れ子にされている単一のボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の示されている構成要素を組成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体2280は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備え得る)。
【0234】
同様に、ネットワークノード2260は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノード2260が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくつかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが、複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとRNCとのペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードと見なされ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード2260は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体2280)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ2262がRATによって共有され得る)。ネットワークノード2260は、ネットワークノード2260に統合された、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための様々な示されている構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップまたはチップのセット、およびネットワークノード2260内の他の構成要素に統合され得る。
【0235】
処理回路2270は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定される。処理回路2270によって実施されるこれらの動作は、処理回路2270によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報にコンバートすることによって、処理すること、取得された情報またはコンバートされた情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報またはコンバートされた情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0236】
処理回路2270は、単体で、またはデバイス可読媒体2280などの他のネットワークノード2260構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノード2260機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。たとえば、処理回路2270は、デバイス可読媒体2280に記憶された命令、または処理回路2270内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴、機能、または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路2270は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
【0237】
いくつかの実施形態では、処理回路2270は、無線周波数(RF)トランシーバ回路2272とベースバンド処理回路2274とのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路2272とベースバンド処理回路2274とは、別個のチップ(またはチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあり得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路2272とベースバンド処理回路2274との一部または全部は、同じチップまたはチップのセット、ボード、あるいはユニット上にあり得る。
【0238】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNBまたは他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体2280、または処理回路2270内のメモリに記憶された、命令を実行する処理回路2270によって実施され得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路2270によって提供され得る。それらの実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路2270は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路2270単独に、またはネットワークノード2260の他の構成要素に限定されないが、全体としてネットワークノード2260によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0239】
デバイス可読媒体2280は、限定はしないが、永続ストレージ、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路2270によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。デバイス可読媒体2280は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路2270によって実行されることが可能であり、ネットワークノード2260によって利用される、他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。デバイス可読媒体2280は、処理回路2270によって行われた計算および/またはインターフェース2290を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路2270およびデバイス可読媒体2280は、統合されていると見なされ得る。
【0240】
インターフェース2290は、ネットワークノード2260、ネットワーク2206、および/またはWD2210の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。示されているように、インターフェース2290は、たとえば有線接続上でネットワーク2206との間でデータを送るおよび受信するための(1つまたは複数の)ポート/(1つまたは複数の)端末2294を備える。インターフェース2290は、アンテナ2262に結合されるか、またはいくつかの実施形態では、アンテナ2262の一部であり得る、無線フロントエンド回路2292をも含む。無線フロントエンド回路2292は、フィルタ2298と増幅器2296とを備える。無線フロントエンド回路2292は、アンテナ2262および処理回路2270に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ2262と処理回路2270との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路2292は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路2292は、デジタルデータを、フィルタ2298および/または増幅器2296の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号にコンバートし得る。無線信号は、次いで、アンテナ2262を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ2262は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路2292によってデジタルデータにコンバートされる。デジタルデータは、処理回路2270に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0241】
いくつかの代替実施形態では、ネットワークノード2260は別個の無線フロントエンド回路2292を含まないことがあり、代わりに、処理回路2270は、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路2292なしでアンテナ2262に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路2272の全部または一部が、インターフェース2290の一部と見なされ得る。さらに他の実施形態では、インターフェース2290は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端末2294と、無線フロントエンド回路2292と、RFトランシーバ回路2272とを含み得、インターフェース2290は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路2274と通信し得る。
【0242】
アンテナ2262は、無線信号を送るおよび/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナ2262は、無線フロントエンド回路2292に結合され得、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ2262は、たとえば2GHzから66GHzの間の無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全指向性、セクタまたはパネルアンテナを備え得る。全指向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、パネルアンテナは、比較的直線ラインで無線信号を送信/受信するために使用される見通し線アンテナであり得る。いくつかの事例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、アンテナ2262は、ネットワークノード2260とは別個であり得、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード2260に接続可能であり得る。
【0243】
アンテナ2262、インターフェース2290、および/または処理回路2270は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/またはいくつかの取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ2262、インターフェース2290、および/または処理回路2270は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0244】
電力回路2287は、電力管理回路を備えるか、または電力管理回路に結合され得、本明細書で説明される機能を実施するための電力を、ネットワークノード2260の構成要素に供給するように設定される。電力回路2287は、電源2286から電力を受信し得る。電源2286および/または電力回路2287は、それぞれの構成要素に好適な形態で(たとえば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノード2260の様々な構成要素に電力を提供するように設定され得る。電源2286は、電力回路2287および/またはネットワークノード2260中に含まれるか、あるいは電力回路2287および/またはネットワークノード2260の外部にあるかのいずれかであり得る。たとえば、ネットワークノード2260は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であり得、それにより、外部電源は電力回路2287に電力を供給する。さらなる例として、電源2286は、電力回路2287に接続された、または電力回路2287中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、外部電源が落ちた場合、バックアップ電力を提供し得る。光起電力デバイスなどの他のタイプの電源も使用され得る。
【0245】
ネットワークノード2260の代替実施形態は、本明細書で説明される機能、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能のいくつかの態様を提供することを担当し得る、図22に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード2260は、ネットワークノード2260への情報の入力を可能にするための、およびネットワークノード2260からの情報の出力を可能にするための、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザが、ネットワークノード2260のための診断、メンテナンス、修復、および他のアドミニストレーティブ機能を実施することを可能にし得る。
【0246】
本明細書で使用される無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。別段に記載されていない限り、WDという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と互換的に使用され得る。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴い得る。いくつかの実施形態では、WDは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップコンピュータ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、車載無線端末デバイスなどを含む。WDは、たとえばサイドリンク通信、V2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)、V2X(Vehicle-to-Everything)のための3GPP規格を実装することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートし得、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具(たとえば、冷蔵庫、テレビジョンなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは車両または他の機器を表し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連する他の機能が可能である。上記で説明されたWDは無線接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。さらに、上記で説明されたWDはモバイルであり得、その場合、デバイスはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
【0247】
示されているように、無線デバイス2210は、アンテナ2211と、インターフェース2214と、処理回路2220と、デバイス可読媒体2230と、ユーザインターフェース機器2232と、補助機器2234と、電源2236と、電力回路2237とを含む。WD2210は、WD2210によってサポートされる、たとえば、ほんの数個を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための示されている構成要素のうちの1つまたは複数の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD2210内の他の構成要素と同じまたは異なるチップまたはチップのセットに統合され得る。
【0248】
アンテナ2211は、無線信号を送るおよび/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、インターフェース2214に接続される。いくつかの代替実施形態では、アンテナ2211は、WD2210とは別個であり、インターフェースまたはポートを通してWD2210に接続可能であり得る。アンテナ2211、インターフェース2214、および/または処理回路2220は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信され得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ2211は、インターフェースと見なされ得る。
【0249】
示されているように、インターフェース2214は、無線フロントエンド回路2212とアンテナ2211とを備える。無線フロントエンド回路2212は、1つまたは複数のフィルタ2218と増幅器2216とを備える。無線フロントエンド回路2212は、アンテナ2211および処理回路2220に接続され、アンテナ2211と処理回路2220との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路2212は、アンテナ2211に結合されるか、またはアンテナ2211の一部であり得る。いくつかの実施形態では、WD2210は別個の無線フロントエンド回路2212を含まないことがあり、むしろ、処理回路2220は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナ2211に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路2222の一部または全部が、インターフェース2214の一部と見なされ得る。無線フロントエンド回路2212は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路2212は、デジタルデータを、フィルタ2218および/または増幅器2216の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号にコンバートし得る。無線信号は、次いで、アンテナ2211を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ2211は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路2212によってデジタルデータにコンバートされる。デジタルデータは、処理回路2220に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0250】
処理回路2220は、単体で、またはデバイス可読媒体2230などの他のWD2210構成要素と併せてのいずれかで、WD2210機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。たとえば、処理回路2220は、本明細書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体2230に記憶された命令、または処理回路2220内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
【0251】
示されているように、処理回路2220は、RFトランシーバ回路2222、ベースバンド処理回路2224、およびアプリケーション処理回路2226のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。いくつかの実施形態では、WD2210の処理回路2220は、SOCを備え得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路2222、ベースバンド処理回路2224、およびアプリケーション処理回路2226は、別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。代替実施形態では、ベースバンド処理回路2224およびアプリケーション処理回路2226の一部または全部は1つのチップまたはチップのセットになるように組み合わせられ得、RFトランシーバ回路2222は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。さらに代替の実施形態では、RFトランシーバ回路2222およびベースバンド処理回路2224の一部または全部は同じチップまたはチップのセット上にあり得、アプリケーション処理回路2226は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。また他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路2222、ベースバンド処理回路2224、およびアプリケーション処理回路2226の一部または全部は、同じチップまたはチップのセット中で組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路2222は、インターフェース2214の一部であり得る。RFトランシーバ回路2222は、処理回路2220のためのRF信号を調整し得る。
【0252】
いくつかの実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体2230に記憶された命令を実行する処理回路2220によって提供され得、デバイス可読媒体2230は、いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路2220によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路2220は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路2220単独に、またはWD2210の他の構成要素に限定されないが、全体としてWD2210によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0253】
処理回路2220は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定され得る。処理回路2220によって実施されるようなこれらの動作は、処理回路2220によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報にコンバートすることによって、処理すること、取得された情報またはコンバートされた情報をWD2210によって記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報またはコンバートされた情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0254】
デバイス可読媒体2230は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路2220によって実行されることが可能な他の命令を記憶するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体2230は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路2220によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路2220およびデバイス可読媒体2230は、統合されていると見なされ得る。
【0255】
ユーザインターフェース機器2232は、人間のユーザがWD2210と対話することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような対話は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであり得る。ユーザインターフェース機器2232は、ユーザへの出力を作り出すように、およびユーザがWD2210への入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、WD2210にインストールされるユーザインターフェース機器2232のタイプに応じて変動し得る。たとえば、WD2210がスマートフォンである場合、対話はタッチスクリーンを介したものであり得、WD2210がスマートメーターである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されたガロンの数)を提供するスクリーン、または(たとえば、煙が検出された場合)可聴警報を提供するスピーカーを通したものであり得る。ユーザインターフェース機器2232は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに、出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース機器2232は、WD2210への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路2220が入力情報を処理することを可能にするために、処理回路2220に接続される。ユーザインターフェース機器2232は、たとえば、マイクロフォン、近接度または他のセンサー、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、あるいは他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器2232はまた、WD2210からの情報の出力を可能にするように、および処理回路2220がWD2210からの情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器2232は、たとえば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器2232の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD2210は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書で説明される機能から利益を得ることを可能にし得る。
【0256】
補助機器2234は、概してWDによって実施されないことがある、より固有の機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための特殊化されたセンサー、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器2234の構成要素の包含およびタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変動し得る。
【0257】
電源2236は、いくつかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーパックの形態のものであり得る。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイスまたは電池など、他のタイプの電源も使用され得る。WD2210は、電源2236から、本明細書で説明または指示される任意の機能を行うために電源2236からの電力を必要とする、WD2210の様々な部分に電力を配信するための、電力回路2237をさらに備え得る。電力回路2237は、いくつかの実施形態では、電力管理回路を備え得る。電力回路2237は、追加または代替として、外部電源から電力を受信するように動作可能であり得、その場合、WD2210は、電力ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であり得る。電力回路2237はまた、いくつかの実施形態では、外部電源から電源2236に電力を配信するように動作可能であり得る。これは、たとえば、電源2236の充電のためのものであり得る。電力回路2237は、電源2236からの電力に対して、その電力を、電力が供給されるWD2210のそれぞれの構成要素に好適であるようにするために、任意のフォーマッティング、コンバーティング、または他の修正を実施し得る。
【0258】
図23は、いくつかの実施形態によるユーザ機器を示す。
【0259】
図23は、本明細書で説明される様々な態様による、UEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるユーザ機器またはUEは、必ずしも、関連するデバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味におけるユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに関連しないことがあるか、または特定の人間のユーザに初めに関連しないことがある、デバイス(たとえば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表し得る。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売、またはエンドユーザによる動作を意図されないが、ユーザに関連するか、またはユーザの利益のために動作され得る、デバイス(たとえば、スマート電力計)を表し得る。UE2300は、NB-IoT UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであり得る。図23に示されているUE2300は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定されたWDの一例である。前述のように、WDおよびUEという用語は、互換的に使用され得る。したがって、図23はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆も同様である。
【0260】
図23では、UE2300は、入出力インターフェース2305、無線周波数(RF)インターフェース2309、ネットワーク接続インターフェース2311、ランダムアクセスメモリ(RAM)2317と読取り専用メモリ(ROM)2319と記憶媒体2321などとを含むメモリ2315、通信サブシステム2331、電源2313、および/または任意の他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路2301を含む。記憶媒体2321は、オペレーティングシステム2323と、アプリケーションプログラム2325と、データ2327とを含む。他の実施形態では、記憶媒体2321は、他の同様のタイプの情報を含み得る。いくつかのUEは、図23に示されている構成要素のすべてを利用するか、またはそれらの構成要素のサブセットのみを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに変動し得る。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでいることがある。
【0261】
図23では、処理回路2301は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定され得る。処理回路2301は、(たとえば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態マシンなど、マシン可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶されたマシン命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態マシン、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプログラム内蔵、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路2301は、2つの中央処理ユニット(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に好適な形態での情報であり得る。
【0262】
図示された実施形態では、入出力インターフェース2305は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定され得る。UE2300は、入出力インターフェース2305を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、UE2300への入力およびUE2300からの出力を提供するために、USBポートが使用され得る。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであり得る。UE2300は、ユーザがUE2300に情報をキャプチャすることを可能にするために、入出力インターフェース2305を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサー、マウス、トラックボール、方向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を検知するための容量性または抵抗性タッチセンサーを含み得る。センサーは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサー、力センサー、磁力計、光センサー、近接度センサー、別の同様のセンサー、またはそれらの任意の組合せであり得る。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサーであり得る。
【0263】
図23では、RFインターフェース2309は、送信機、受信機、およびアンテナなど、RF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース2311は、ネットワーク2343aに通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク2343aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク2343aは、Wi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース2311は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信ネットワーク上で1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース2311は、通信ネットワークリンク(たとえば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機機能を実装し得る。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0264】
RAM2317は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなど、ソフトウェアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシングを提供するために、バス2302を介して処理回路2301にインターフェースするように設定され得る。ROM2319は、処理回路2301にコンピュータ命令またはデータを提供するように設定され得る。たとえば、ROM2319は、不揮発性メモリに記憶される、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信など、基本システム機能のための、不変低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体2321は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなど、メモリを含むように設定され得る。一例では、記憶媒体2321は、オペレーティングシステム2323と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットまたはガジェットエンジン、あるいは別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム2325と、データファイル2327とを含むように設定され得る。記憶媒体2321は、UE2300による使用のために、多様な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちのいずれかを記憶し得る。
【0265】
記憶媒体2321は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザ識別情報(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、あるいはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体2321は、UE2300が、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、あるいはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用する製造品などの製造品は、記憶媒体2321中に有形に具現され得、記憶媒体2321はデバイス可読媒体を備え得る。
【0266】
図23では、処理回路2301は、通信サブシステム2331を使用してネットワーク2343bと通信するように設定され得る。ネットワーク2343aとネットワーク2343bとは、同じ1つまたは複数のネットワークまたは異なる1つまたは複数のネットワークであり得る。通信サブシステム2331は、ネットワーク2343bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム2331は、IEEE802.11、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される、1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適した送信機機能または受信機機能をそれぞれ実装するための、送信機2333および/または受信機2335を含み得る。さらに、各トランシーバの送信機2333および受信機2335は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0267】
示されている実施形態では、通信サブシステム2331の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム2331は、セルラ通信と、Wi-Fi通信と、Bluetooth通信と、GPS通信とを含み得る。ネットワーク2343bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク2343bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークであり得る。電源2313は、UE2300の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を提供するように設定され得る。
【0268】
本明細書で説明される特徴、利益および/または機能は、UE2300の構成要素のうちの1つにおいて実装されるか、またはUE2300の複数の構成要素にわたって区分され得る。さらに、本明細書で説明される特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアの任意の組合せで実装され得る。一例では、通信サブシステム2331は、本明細書で説明される構成要素のうちのいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路2301は、バス2302上でそのような構成要素のうちのいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかは、処理回路2301によって実行されたとき、本明細書で説明される対応する機能を実施する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの機能は、処理回路2301と通信サブシステム2331との間で区分され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの非計算集約的機能が、ソフトウェアまたはファームウェアで実装され得、計算集約的機能がハードウェアで実装され得る。
【0269】
図24は、いくつかの実施形態による仮想化環境を示す。
【0270】
図24は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境2400を示す概略ブロック図である。本コンテキストでは、仮想化することは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、あるいはデバイス(たとえば、UE、無線デバイスまたは任意の他のタイプの通信デバイス)またはそのデバイスの構成要素に適用され得、機能の少なくとも一部分が、(たとえば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理処理ノード上で実行する、1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシンまたはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実装される、実装形態に関する。
【0271】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される機能の一部または全部は、ハードウェアノード2430のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境2400において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが、無線アクセスノードではないか、または無線コネクティビティ(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化され得る。
【0272】
機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な、(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)1つまたは複数のアプリケーション2420によって実装され得る。アプリケーション2420は、処理回路2460とメモリ2490とを備えるハードウェア2430を提供する、仮想化環境2400において稼働される。メモリ2490は、処理回路2460によって実行可能な命令2495を含んでおり、それにより、アプリケーション2420は、本明細書で開示される特徴、利益、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0273】
仮想化環境2400は、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路2460を備える、汎用または専用のネットワークハードウェアデバイス2430を備え、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路2460は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは、デジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であり得る。各ハードウェアデバイスはメモリ2490-1を備え得、メモリ2490-1は、処理回路2460によって実行される命令2495またはソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリであり得る。各ハードウェアデバイスは、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)2470を備え得、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)2470は物理ネットワークインターフェース2480を含む。各ハードウェアデバイスは、処理回路2460によって実行可能なソフトウェア2495および/または命令を記憶した、非一時的、永続的、マシン可読記憶媒体2490-2をも含み得る。ソフトウェア2495は、1つまたは複数の(ハイパーバイザとも呼ばれる)仮想化レイヤ2450をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン2440を実行するためのソフトウェア、ならびに、それが、本明細書で説明されるいくつかの実施形態との関係において説明される機能、特徴および/または利益を実行することを可能にする、ソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
【0274】
仮想マシン2440は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ2450またはハイパーバイザによって稼働され得る。仮想アプライアンス2420の事例の異なる実施形態が、仮想マシン2440のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は異なるやり方で行われ得る。
【0275】
動作中に、処理回路2460は、ソフトウェア2495を実行してハイパーバイザまたは仮想化レイヤ2450をインスタンス化し、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤ2450は、時々、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがある。仮想化レイヤ2450は、仮想マシン2440に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得る。
【0276】
図24に示されているように、ハードウェア2430は、一般的なまたは特定の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードであり得る。ハードウェア2430は、アンテナ24225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。代替的に、ハードウェア2430は、多くのハードウェアノードが協働し、特に、アプリケーション2420のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)24100を介して管理される、(たとえば、データセンタまたは顧客構内機器(CPE)の場合のような)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であり得る。
【0277】
ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストにおいて、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンタおよび顧客構内機器中に位置し得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理ストレージ上にコンソリデートするために使用され得る。
【0278】
NFVのコンテキストでは、仮想マシン2440は、プログラムを、それらのプログラムが、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのように稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。仮想マシン2440の各々と、その仮想マシンに専用のハードウェアであろうと、および/またはその仮想マシンによって仮想マシン2440のうちの他の仮想マシンと共有されるハードウェアであろうと、その仮想マシンを実行するハードウェア2430のその一部とは、別個の仮想ネットワークエレメント(VNE)を形成する。
【0279】
さらにNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ2430の上の1つまたは複数の仮想マシン2440において稼働する特定のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、図24中のアプリケーション2420に対応する。
【0280】
いくつかの実施形態では、各々、1つまたは複数の送信機24220と1つまたは複数の受信機24210とを含む、1つまたは複数の無線ユニット24200は、1つまたは複数のアンテナ24225に結合され得る。無線ユニット24200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード2430と直接通信し得、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力をもつ仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
【0281】
いくつかの実施形態では、何らかのシグナリングが、ハードウェアノード2430と無線ユニット24200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システム24230を使用して、実現され得る。
【0282】
図25は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示す。
【0283】
図25を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク2511とコアネットワーク2514とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク2510を含む。アクセスネットワーク2511は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局2512a、2512b、2512cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア2513a、2513b、2513cを規定する。各基地局2512a、2512b、2512cは、有線接続または無線接続2515上でコアネットワーク2514に接続可能である。カバレッジエリア2513c中に位置する第1のUE2591が、対応する基地局2512cに無線で接続するか、または対応する基地局2512cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア2513a中の第2のUE2592が、対応する基地局2512aに無線で接続可能である。この例では複数のUE2591、2592が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが、対応する基地局2512に接続している状況に等しく適用可能である。
【0284】
通信ネットワーク2510は、それ自体、ホストコンピュータ2530に接続され、ホストコンピュータ2530は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ2530は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。通信ネットワーク2510とホストコンピュータ2530との間の接続2521および2522は、コアネットワーク2514からホストコンピュータ2530に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク2520を介して進み得る。中間ネットワーク2520は、パブリックネットワーク、プライベートネットワークまたはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク2520は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク2520は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0285】
図25の通信システムは全体として、接続されたUE2591、2592とホストコンピュータ2530との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続2550として説明され得る。ホストコンピュータ2530および接続されたUE2591、2592は、アクセスネットワーク2511、コアネットワーク2514、任意の中間ネットワーク2520、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続2550を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続2550は、OTT接続2550が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局2512は、接続されたUE2591にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ2530から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、基地局2512は、UE2591から発生してホストコンピュータ2530に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングに気づいている必要がない。
【0286】
図26は、いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータを示す。
【0287】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図26を参照しながら説明される。通信システム2600では、ホストコンピュータ2610が、通信システム2600の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース2616を含む、ハードウェア2615を備える。ホストコンピュータ2610は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路2618をさらに備える。特に、処理回路2618は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ2610は、ホストコンピュータ2610に記憶されるかまたはホストコンピュータ2610によってアクセス可能であり、処理回路2618によって実行可能である、ソフトウェア2611をさらに備える。ソフトウェア2611は、ホストアプリケーション2612を含む。ホストアプリケーション2612は、UE2630およびホストコンピュータ2610において終端するOTT接続2650を介して接続するUE2630など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション2612は、OTT接続2650を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0288】
通信システム2600は、通信システム中に提供される基地局2620をさらに含み、基地局2620は、基地局2620がホストコンピュータ2610およびUE2630と通信することを可能にするハードウェア2625を備える。ハードウェア2625は、通信システム2600の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース2626、ならびに基地局2620によってサーブされるカバレッジエリア(図26に図示せず)中に位置するUE2630との少なくとも無線接続2670をセットアップおよび維持するための無線インターフェース2627を含み得る。通信インターフェース2626は、ホストコンピュータ2610への接続2660を容易にするように設定され得る。接続2660は直接であり得るか、あるいは、接続2660は、通信システムのコアネットワーク(図26に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局2620のハードウェア2625は、処理回路2628をさらに含み、処理回路2628は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局2620は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア2621をさらに有する。
【0289】
通信システム2600は、すでに言及されたUE2630をさらに含む。UE2630のハードウェア2635は、UE2630が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続2670をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース2637を含み得る。UE2630のハードウェア2635は、処理回路2638をさらに含み、処理回路2638は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE2630は、UE2630に記憶されるかまたはUE2630によってアクセス可能であり、処理回路2638によって実行可能である、ソフトウェア2631をさらに備える。ソフトウェア2631はクライアントアプリケーション2632を含む。クライアントアプリケーション2632は、ホストコンピュータ2610のサポートのもとに、UE2630を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ2610では、実行しているホストアプリケーション2612は、UE2630およびホストコンピュータ2610において終端するOTT接続2650を介して、実行しているクライアントアプリケーション2632と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション2632は、ホストアプリケーション2612から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続2650は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション2632は、クライアントアプリケーション2632が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0290】
図26に示されているホストコンピュータ2610、基地局2620およびUE2630は、それぞれ、図25のホストコンピュータ2530、基地局2512a、2512b、2512cのうちの1つ、およびUE2591、2592のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図26に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図25のものであり得る。
【0291】
図26では、OTT接続2650は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局2620を介したホストコンピュータ2610とUE2630との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE2630からまたはホストコンピュータ2610を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続2650がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0292】
UE2630と基地局2620との間の無線接続2670は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続2670が最後のセグメントを形成するOTT接続2650を使用して、UE2630に提供されるOTTサービスの性能を改善し得る。より正確には、これらの実施形態の教示は、ランダムアクセス速度を改善し、および/またはランダムアクセス障害レートを低減し、それにより、より速いおよび/またはより信頼できるランダムアクセスなどの利益を提供し得る。
【0293】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ2610とUE2630との間のOTT接続2650を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続2650を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ2610のソフトウェア2611およびハードウェア2615でまたはUE2630のソフトウェア2631およびハードウェア2635で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続2650が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア2611、2631が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続2650の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局2620に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局2620に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ2610の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア2611および2631が、ソフトウェア2611および2631が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続2650を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0294】
図27は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す。
【0295】
図27は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図25および図26を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図27への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ2710において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ2710の(随意であり得る)サブステップ2711において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ2720において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ2730において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ2740において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
【0296】
図28は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す。
【0297】
図28は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図25および図26を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図28への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ2810において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ2820において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して通り得る。(随意であり得る)ステップ2830において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0298】
図29は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す。
【0299】
図29は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図25および図26を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図29への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ2910において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ2920において、UEはユーザデータを提供する。ステップ2920の(随意であり得る)サブステップ2921において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ2910の(随意であり得る)サブステップ2911において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ2930において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ2940において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0300】
図30は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す。
【0301】
図30は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図25および図26を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図30への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ3010において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ3020において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ3030において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0302】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実施され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0303】
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有し得、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能を行うための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含み得る。
【0304】
略語
【0305】
以下の略語のうちの少なくともいくつかが本開示で使用され得る。略語間の不整合がある場合、その略語が上記でどのように使用されるかが選好されるべきである。以下で複数回リストされる場合、最初のリスティングが(1つまたは複数の)後続のリスティングよりも選好されるべきである。
1x RTT CDMA2000 1x無線送信技術
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
5G 第5世代
ABS オールモストブランクサブフレーム
ARQ 自動再送要求
AWGN 加法性白色ガウス雑音
BCCH ブロードキャスト制御チャネル
BCH ブロードキャストチャネル
CA キャリアアグリゲーション
CC キャリアコンポーネント
CCCH SDU 共通制御チャネルSDU
CDMA 符号分割多重化アクセス
CGI セルグローバル識別子
CIR チャネルインパルス応答
CP サイクリックプレフィックス
CPICH 共通パイロットチャネル
CPICH Ec/No 帯域中の電力密度で除算されたチップごとのCPICH受信エネルギー
CQI チャネル品質情報
C-RNTI セルRNTI
CSI チャネル状態情報
DCCH 専用制御チャネル
DL ダウンリンク
DM 復調
DMRS 復調用参照信号
DRX 間欠受信
DTX 間欠送信
DTCH 専用トラフィックチャネル
DUT 被試験デバイス
E-CID 拡張セルID(測位方法)
E-SMLC エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ
ECGI エボルブドCGI
eNB E-UTRANノードB
ePDCCH 拡張物理ダウンリンク制御チャネル
E-SMLC エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ
E-UTRA 拡張UTRA
E-UTRAN 拡張UTRAN
FDD 周波数分割複信
FFS さらなる検討が必要
GERAN GSM EDGE無線アクセスネットワーク
gNB NRにおける基地局
GNSS グローバルナビゲーション衛星システム
GSM 汎欧州デジタル移動電話方式
HARQ ハイブリッド自動再送要求
HO ハンドオーバ
HSPA 高速パケットアクセス
HRPD 高速パケットデータ
LOS 見通し線
LPP LTE測位プロトコル
LTE Long-Term Evolution
MAC 媒体アクセス制御
MBMS マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス
MBSFN マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク
MBSFN ABS MBSFNオールモストブランクサブフレーム
MDT ドライブテスト最小化
MIB マスタ情報ブロック
MME モビリティ管理エンティティ
MSC モバイルスイッチングセンタ
NPDCCH 狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル
NR 新無線
OCNG OFDMAチャネル雑音生成器
OFDM 直交周波数分割多重
OFDMA 直交周波数分割多元接続
OSS 運用サポートシステム
OTDOA 観測到達時間差
O&M 運用保守
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
P-CCPCH 1次共通制御物理チャネル
PCell 1次セル
PCFICH 物理制御フォーマットインジケータチャネル
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDP プロファイル遅延プロファイル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PGW パケットゲートウェイ
PHICH 物理ハイブリッドARQ指示チャネル
PLMN パブリックランドモバイルネットワーク
PMI プリコーダ行列インジケータ
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PRS 測位参照信号
PSS 1次同期信号
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
RACH ランダムアクセスチャネル
QAM 直交振幅変調
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセス技術
RLM 無線リンク管理
RNC 無線ネットワークコントローラ
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RRC 無線リソース制御
RRM 無線リソース管理
RS 参照信号
RSCP 受信信号コード電力
RSRP 参照シンボル受信電力または
参照信号受信電力
RSRQ 参照信号受信品質または
参照シンボル受信品質
RSSI 受信信号強度インジケータ
RSTD 参照信号時間差
SCH 同期チャネル
SCell 2次セル
SDU サービスデータユニット
SFN システムフレーム番号
SGW サービングゲートウェイ
SI システム情報
SIB システム情報ブロック
SNR 信号対雑音比
SON 自己最適化ネットワーク
SS 同期信号
SSS 2次同期信号
TDD 時分割複信
TDOA 到達時間差
TOA 到達時間
TSS 3次同期信号
TTI 送信時間間隔
UE ユーザ機器
UL アップリンク
UMTS Universal Mobile Telecommunication System
USIM ユニバーサル加入者識別モジュール
UTDOA アップリンク到達時間差
UTRA ユニバーサル地上無線アクセス
UTRAN ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
WCDMA ワイドCDMA
WLAN ワイドローカルエリアネットワーク
【0306】
さらなる規定および実施形態が以下で説明される。
【0307】
本発明概念の様々な実施形態の上記の説明では、本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、本発明概念を限定するものではないことを理解されたい。別段に規定されていない限り、本明細書で使用される(技術用語および科学用語を含む)すべての用語は、本発明概念が属する技術の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。通常使用される辞書において規定される用語など、用語は、本明細書および関連技術のコンテキストにおけるそれらの用語の意味に従う意味を有するものとして解釈されるべきであり、明確にそのように本明細書で規定されない限り、理想的なまたは過度に形式的な意味において解釈されないことをさらに理解されよう。
【0308】
エレメントが、別のエレメントに「接続された」、「結合された」、「応答する」、またはそれらの変形態であると呼ばれるとき、そのエレメントは、別のエレメントに直接、接続され、結合され、または応答し得、あるいは介在するエレメントが存在し得る。対照的に、エレメントが、別のエレメントに「直接接続された」、「直接結合された」、「直接応答する」、またはそれらの変形態であると呼ばれるとき、介在するエレメントが存在しない。同様の番号は、全体にわたって同様のエレメントを指す。さらに、本明細書で使用される、「結合された」、「接続された」、「応答する」、またはそれらの変形態は、無線で結合された、無線で接続された、または無線で応答する、を含み得る。本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、コンテキストが別段に明確に指示するのでなければ、複数形をも含むものとする。簡潔および/または明快のために、よく知られている機能または構築が詳細に説明されないことがある。「および/または」(「/」と略される)という用語は、関連するリストされた項目のうちの1つまたは複数の任意のおよび全部の組合せを含む。
【0309】
様々なエレメント/動作を説明するために、第1の、第2の、第3の、などの用語が本明細書で使用され得るが、これらのエレメント/動作は、これらの用語によって限定されるべきでないことを理解されよう。これらの用語は、あるエレメント/動作を別のエレメント/動作と区別するために使用されるにすぎない。したがって、本発明概念の教示から逸脱することなしに、いくつかの実施形態における第1のエレメント/動作が、他の実施形態において第2のエレメント/動作と呼ばれることがある。同じ参照番号または同じ参照符号は、本明細書全体にわたって同じまたは同様のエレメントを示す。
【0310】
本明細書で使用される、「備える、含む(comprise)」、「備える、含む(comprising)」、「備える、含む(comprises)」、「含む(include)」、「含む(including)」、「含む(includes)」、「有する(have)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、またはそれらの変形態は、オープンエンドであり、1つまたは複数の述べられた特徴、完全体、エレメント、ステップ、構成要素または機能を含むが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、エレメント、ステップ、構成要素、機能またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。さらに、本明細書で使用される、「たとえば(exempli gratia)」というラテン語句に由来する「たとえば(e.g.)」という通例の略語は、前述の項目の一般的な1つまたは複数の例を紹介するかまたは具体的に挙げるために使用され得、そのような項目を限定するものではない。「すなわち(id est)」というラテン語句に由来する「すなわち(i.e.)」という通例の略語は、より一般的な具陳から特定の項目を具体的に挙げるために使用され得る。
【0311】
例示的な実施形態が、コンピュータ実装方法、装置(システムおよび/またはデバイス)および/またはコンピュータプログラム製品のブロック図および/またはフローチャート例示を参照しながら本明細書で説明された。ブロック図および/またはフローチャート例示のブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート例示中のブロックの組合せが、1つまたは複数のコンピュータ回路によって実施されるコンピュータプログラム命令によって実装され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ回路、専用コンピュータ回路、および/またはマシンを作り出すための他のプログラマブルデータ処理回路のプロセッサ回路に提供され得、したがって、コンピュータおよび/または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行する命令は、ブロック図および/またはフローチャートの1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するために、およびそれにより、ブロック図および/またはフローチャートの(1つまたは複数の)ブロックにおいて指定された機能/行為を実装するための手段(機能)および/または構造を作成するために、トランジスタ、メモリロケーションに記憶された値、およびそのような回路内の他のハードウェア構成要素を変換および制御する。
【0312】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置に特定の様式で機能するように指示することができる、有形コンピュータ可読媒体に記憶され得、したがって、コンピュータ可読媒体に記憶された命令は、ブロック図および/またはフローチャートの1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装する命令を含む製造品を作り出す。したがって、本発明概念の実施形態は、ハードウェアで、および/または「回路」、「モジュール」またはそれらの変形態と総称して呼ばれることがある、デジタル信号プロセッサなどのプロセッサ上で稼働する(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)ソフトウェアで具現され得る。
【0313】
また、いくつかの代替実装形態では、ブロック中で言及される機能/行為は、フローチャート中で言及される順序から外れて行われ得ることに留意されたい。たとえば、関与する機能/行為に応じて、連続して示されている2つのブロックが、事実上、実質的にコンカレントに実行され得るか、またはブロックが、時々、逆の順序で実行され得る。その上、フローチャートおよび/またはブロック図の所与のブロックの機能が、複数のブロックに分離され得、ならびに/あるいはフローチャートおよび/またはブロック図の2つまたはそれ以上のブロックの機能が、少なくとも部分的に統合され得る。最後に、他のブロックが、示されているブロック間に追加/挿入され得、および/または発明概念の範囲から逸脱することなく、ブロック/動作が省略され得る。その上、図のうちのいくつかが、通信の主要な方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、通信が、図示された矢印と反対方向に行われ得ることを理解されたい。
【0314】
本発明概念の原理から実質的に逸脱することなしに、実施形態に対して多くの変形および修正が行われ得る。すべてのそのような変形および修正は、本発明概念の範囲内で本明細書に含まれるものとする。したがって、上記で開示された主題は、例示であり、限定するものではないと見なされるべきであり、実施形態の例は、本発明概念の趣旨および範囲内に入る、すべてのそのような修正、拡張、および他の実施形態をカバーするものとする。したがって、法によって最大限に許容される限りにおいて、本発明概念の範囲は、実施形態およびそれらの等価物の例を含む、本開示の最も広い許容可能な解釈によって決定されるべきであり、上記の詳細な説明によって制限または限定されるべきでない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30